IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 本田技研工業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-鞍乗型車両 図1
  • 特開-鞍乗型車両 図2
  • 特開-鞍乗型車両 図3
  • 特開-鞍乗型車両 図4
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022155677
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】鞍乗型車両
(51)【国際特許分類】
   B62J 17/04 20060101AFI20221006BHJP
   B62J 7/06 20060101ALI20221006BHJP
   B62J 9/21 20200101ALI20221006BHJP
   B62J 6/022 20200101ALI20221006BHJP
【FI】
B62J17/04
B62J7/06
B62J9/21
B62J6/022
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021059024
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】江田 敏行
(72)【発明者】
【氏名】宮内 素
(72)【発明者】
【氏名】小島 孝政
(57)【要約】
【課題】ハンドルの前方に荷台が配設されている場合に、スクリーンを好適に取り付ける。
【解決手段】鞍乗型車両としての自動二輪車10は、ハンドルバー36を備えている。ハンドルバー36の前方には、荷台としてのキャリア50が配設されている。キャリア50の後部にはスクリーンステー52が設けられている。スクリーンステー52の前端部には、ウィンドスクリーン54が取り付けられている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハンドル(36)を備えた鞍乗型車両(10)において、
前記ハンドル(36)の前方に配設された荷台(50)と、
前記荷台(50)に取り付けられたスクリーン(54)と、
を備える、鞍乗型車両(10)。
【請求項2】
請求項1記載の鞍乗型車両(10)において、
前記荷台(50)に設けられ、前記スクリーン(54)を固定するためのスクリーンステー(52)と、
前記スクリーンステー(52)に設けられた棒状部材(56)と、
をさらに備え、
前記棒状部材(56)の上端部は、前記スクリーンステー(52)の後端部よりも後方に位置した状態で該スクリーンステー(52)に支持されている、鞍乗型車両(10)。
【請求項3】
請求項2記載の鞍乗型車両(10)において、
前記棒状部材(56)は、前記スクリーン(54)と前記ハンドル(36)との間で、前記スクリーンステー(52)の後端部から上方に延び、
前記棒状部材(56)の上端部は、前記ハンドル(36)のグリップ部(34)よりも下方に位置する、鞍乗型車両(10)。
【請求項4】
請求項2又は3記載の鞍乗型車両(10)において、
前記棒状部材(56)の両端部は、前記スクリーンステー(52)に取り付けられ、且つ、前記スクリーンステー(52)の後端部よりも後方に位置し、
前記棒状部材(56)は、円筒状の部材である、鞍乗型車両(10)。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両(10)において、
前記荷台(50)の下方に位置するヘッドライト(42)をさらに備え、
前記荷台(50)の前端部は、前記ヘッドライト(42)よりも前方に位置する、鞍乗型車両(10)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ハンドルを備えた鞍乗型車両に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、ハンドルの前方にフロントキャリアを配設した自動二輪車が開示されている。特許文献2には、操行ハンドルを前後に覆うハンドルカバーに防風スクリーンを取り付けた電動二輪車が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5331543号公報
【特許文献2】特開2020-169001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、鞍乗型車両において、ハンドルの前方に荷台が配設されている場合に、スクリーンをどのように設置するのかについては、特許文献1及び2に何ら提案されていないので、改良の余地がある。
【0005】
そこで、本発明は、ハンドルの前方に荷台が配設されている場合に、スクリーンを好適に取り付けることができる鞍乗型車両を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の態様は、ハンドル(36)を備えた鞍乗型車両(10)に関する。
【0007】
この場合、第1の構成として、前記鞍乗型車両(10)は、前記ハンドル(36)の前方に配設された荷台(50)と、前記荷台(50)に取り付けられたスクリーン(54)とを備える。
【0008】
第2の構成として、前記鞍乗型車両(10)は、前記荷台(50)に設けられ、前記スクリーン(54)を固定するためのスクリーンステー(52)と、前記スクリーンステー(52)に設けられた棒状部材(56)とをさらに備える。この場合、前記棒状部材(56)の上端部は、前記スクリーンステー(52)の後端部よりも後方に位置した状態で該スクリーンステー(52)に支持されている。
【0009】
第3の構成として、前記棒状部材(56)は、前記スクリーン(54)と前記ハンドル(36)との間で、前記スクリーンステー(52)の後端部から上方に延びている。この場合、前記棒状部材(56)の上端部は、前記ハンドル(36)のグリップ部(34)よりも下方に位置する。
【0010】
第4の構成として、前記棒状部材(56)の両端部は、前記スクリーンステー(52)に取り付けられ、且つ、前記スクリーンステー(52)の後端部よりも後方に位置する。また、前記棒状部材(56)は、円筒状の部材である。
【0011】
第5の構成として、前記鞍乗型車両(10)は、前記荷台(50)の下方に位置するヘッドライト(42)をさらに備える。この場合、前記荷台(50)の前端部は、前記ヘッドライト(42)よりも前方に位置する。
【発明の効果】
【0012】
第1の構成によれば、ハンドルから前方にスクリーン取付用のステーを延ばすことなく、ハンドルの前方の荷台にスクリーンを取り付けることができる。これにより、スクリーンの取付剛性を容易に確保することができる。また、ハンドルから前方に延ばす別部品が不要であるため、部品点数が減り、コストを削減することができる。しかも、ハンドルにスクリーンを取り付けるような構成ではないので、ハンドルの形状の自由度を高めることができる。従って、第1の構成では、スクリーンを好適に取り付けることが可能となる。
【0013】
第2の構成によれば、荷台にスクリーンステーを設けているので、ハンドルから別部品を延ばす場合と比較して、スクリーンの取付剛性を容易に確保することができる。また、棒状部材の上端部がスクリーンステーの後端部よりも後方に位置するため、スクリーンと棒状部材との間に隙間を設けることができる。この結果、スクリーンの整備が容易となる。
【0014】
第3の構成によれば、棒状部材の上端部がハンドルのグリップ部よりも下方に位置するため、鞍乗型車両の運転時における乗員の視認性を向上させることができる。
【0015】
第4の構成によれば、ワイヤハーネス等がスクリーンステーの後端部に接触して傷が付くことを回避することができる。
【0016】
第5の構成によれば、荷台の積載量を確保しつつ、ヘッドライトの照射範囲を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
図1】本実施形態に係る自動二輪車の左側面図である。
図2図1のヘッドパイプ周辺を拡大した左側面図である。
図3図1のヘッドライト周辺を拡大した正面図である。
図4図1のスクリーンステー及び棒状部材を拡大した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明に係る鞍乗型車両について、好適な実施形態を掲げ、添付の図面を参照しながら、以下詳細に説明する。
【0019】
[1.自動二輪車10の概略構成]
図1は、本発明の一実施形態に係る鞍乗型車両としての自動二輪車10の左側面図である。自動二輪車10は、パワーユニット12の駆動力をドライブチェーン14によって後輪16に伝達することで走行する鞍乗型車両である。以下の説明では、自動二輪車10が前進する方向を前方として、前後、左右及び上下の方向を説明する。
【0020】
自動二輪車10は、車体フレーム18を備える。車体フレーム18の前端部には、ステアリングステム20を回動自在に軸支するヘッドパイプ22が配設されている。ステアリングステム20の上端部には、アッパーブリッジであるトップブリッジ24が固定されている。ステアリングステム20の下端部には、ロアブリッジであるボトムブリッジ26が固定されている。
【0021】
トップブリッジ24及びボトムブリッジ26は、左右一対のフロントフォーク28を支持する。各フロントフォーク28は、前輪30を回転自在に軸支する。各フロントフォーク28には、円筒状のライトステーホルダ32が被せられている。
【0022】
トップブリッジ24の上部には、左右一対のハンドルグリップ34(グリップ部)を備えたハンドルバー36(ハンドル)が固定されている。ハンドルバー36には、左右一対のウィンカである前側フラッシャランプ38と、バックミラー40とが固定されている。ライトステーホルダ32の前方には、ヘッドライト42を支持するヘッドライトステー44が固定されている。
【0023】
トップブリッジ24の前方には、メータ46及びアクセサリソケット48が配設されている。トップブリッジ24の前方であって、ヘッドライト42の上方には、荷台としてのキャリア50が配設されている。キャリア50の後部には、取付ステーとしてのスクリーンステー52が取り付けられている。スクリーンステー52には、ウィンドスクリーン54(スクリーン)が取り付けられている。スクリーンステー52の後部には、ワイヤハーネス等の配索を行うための棒状部材56が設けられている。
【0024】
車体フレーム18の下部には、エンジン及び変速機を一体に構成したパワーユニット12が吊り下げられている。パワーユニット12の車幅方向(左右方向)の左側には、シフトペダル58が取り付けられている。運転者(乗員)が足を乗せるステップ60は、左右一対に設けられている。パワーユニット12の後方で車体フレーム18の下端部には、後輪16を回転自在に軸支するスイングアーム62を揺動自在に軸支するピボット64が設けられている。ピボット64の下方の位置には、センタスタンド66及びサイドスタンド68が取り付けられている。
【0025】
パワーユニット12の駆動力は、ドライブチェーン14を介して後輪16に伝達される。スイングアーム62には、ドライブチェーン14の上方を覆うチェーンカバー70と、左右一対のリヤステップ72とが取り付けられている。スイングアーム62の後端部は、車体フレーム18の後部に連続的に形成される金属製のリヤフェンダ74に、左右一対のリヤクッション76を介して吊り下げられている。
【0026】
運転者が着座するシート78の下方には、燃料タンク80が配設されている。パワーユニット12の上方の車体フレーム18は、車体カバー82で覆われている。車体フレーム18及び車体カバー82は、前方から後方に向かって下方に傾斜する形状を有する。また、シート78とハンドルバー36との間は、運転者が足を跨ぐ跨ぎ部84として構成される。跨ぎ部84には、前後方向に延びる荷台86が設けられている。なお、荷台86は、車体カバー82に沿って前後方向に延びている。荷台86から延びる複数のステー88が車体カバー82を貫通して車体フレーム18に連結することで、荷台86が車体フレーム18に固定される。
【0027】
燃料タンク80の車幅方向左側には、エアクリーナボックス90が配設されている。エアクリーナボックス90の吸気ダクト92は、リヤクッション76の車幅方向外側を通って、リヤキャリア94に取り付けられたカバー部材96に接続されている。
【0028】
リヤキャリア94は、リヤフェンダ74の上部に固定されている。リヤフェンダ74の車幅方向左側には、リヤキャリア94に吊り下げられた収納ボックス98が配設されている。リヤフェンダ74の後部には、テールランプ100及び左右一対の後側フラッシャランプ102が固定されている。
【0029】
図2は、図1のヘッドパイプ22周辺を拡大した左側面図である。また、図3は、図1のヘッドライト42周辺を拡大した正面図である。
【0030】
車幅方向右側のハンドルグリップ34の近傍には、スタータスイッチ等が設けられた右側スイッチボックス104が固定されている。また、車幅方向左側のハンドルグリップ34の近傍には、ホーンスイッチ等が設けられた左側スイッチボックス106が固定されている。各スイッチボックス104、106の車幅方向内側には、バックミラー40のステー108が固定されている。
【0031】
レンズ110を有する前側フラッシャランプ38は、ラバー等で形成されたステー部材112によってハンドルバー36に固定されている。ハンドルバー36の両端部には、ハンドルグリップ34が取り付けられている。
【0032】
[2.本実施形態の特徴的な構成]
以上のように構成される自動二輪車10の特徴的な構成について、図1図4を参照しながら説明する。特徴的な構成とは、キャリア50に対するウィンドスクリーン54の取付構造に関するものである。すなわち、前述のように、キャリア50は、ハンドルバー36の前方に配設され、荷物を積載可能である。ウィンドスクリーン54は、キャリア50の後部に設けられたスクリーンステー52を介してキャリア50に取り付けられている。
【0033】
具体的に、キャリア50は、円筒パイプ等のロッド部材123を連結することで構成される。キャリア50は、ヘッドライト42の上方で水平方向に延び、荷物が載置される積載部124と、積載部124の後部から上方に延びる延在部126とを有する。延在部126は、積載部124に荷物を載置した際に、荷物が当接する背もたれ部として機能する。
【0034】
積載部124の後端部、より詳しくは、積載部124の外枠128を形成するロッド部材123の左右両側は、延在部126の箇所から後方に向かって延びている。この場合、キャリア50とハンドルバー36との間には、メータ46及びアクセサリソケット48を取り付けるためのメータステー120が配設されている。積載部124(ロッド部材123)の後端部は、メータステー120に固定される。これにより、キャリア50は、メータステー120に取り付けられる。なお、メータステー120は、平板状の部材であって、トップブリッジ24に固定されている。
【0035】
積載部124の左右の後端部には、左右一対のスクリーンステー52が取り付けられている。各スクリーンステー52は、積載部124の後端部から上方に延びている。各スクリーンステー52の前端部は、上方に向かうに従って後方に僅かに傾斜している。ウィンドスクリーン54は、複数のネジ部材138により、延在部126の後方で、各スクリーンステー52の前端部に取り付けられている。
【0036】
各スクリーンステー52の後端部には、円筒パイプ等の棒状部材56が連結されている。棒状部材56は、ウィンドスクリーン54とハンドルバー36との間で、各スクリーンステー52の後端部から上方に延びている。この場合、棒状部材56の上端部は、ハンドルグリップ34よりも下方の位置で、車幅方向に延びている。また、棒状部材56の左右の両端部は、各スクリーンステー52の後端部に沿った状態で、スクリーンステー52の後端部に溶接接合等によって固定されている。この場合、棒状部材56の左右の両端部は、スクリーンステー52の後端部よりも後方に位置した状態で該スクリーンステー52の後端部に取り付けられている。従って、棒状部材56の上端部は、スクリーンステー52の後端部よりも後方に位置した状態で、該スクリーンステー52に支持されている。なお、図4では、左側のスクリーンステー52と棒状部材56との関係を図示している。
【0037】
また、ヘッドライト42は、キャリア50の下方に位置している。この場合、キャリア50の積載部124の前端部は、ヘッドライト42よりも前方に位置している。また、積載部124の前端部は、ヘッドライト42の照射範囲139にかからないように、前方に延びている。
【0038】
なお、キャリア50には、積載部124の底部からヘッドライト42の車幅方向外側を通って下方に延び、ボトムブリッジ26に連結されるキャリア支持部140が連結されている。キャリア支持部140は、円筒パイプ等の棒状部材から構成され、図3の正面視で、積載部124の底部の左右両側から下方に延び、ヘッドライト42の車幅方向外側の箇所で車幅方向内側に屈曲し、ボトムブリッジ26の前方に至る。つまり、図3の正面視で、左右一対のキャリア支持部140は、ヘッドライト42を車幅方向外側から囲むように下方に延びている。また、キャリア支持部140は、図1及び図2の側面視では、積載部124の底部から下方斜め後方に傾斜して延びている。キャリア支持部140の下端部は、ボトムブリッジ26に連結されている。
【0039】
[3.本実施形態の効果]
以上説明したように、本実施形態は、ハンドルバー36(ハンドル)を備えた自動二輪車10(鞍乗型車両)に関する。
【0040】
この場合、自動二輪車10は、自動二輪車10は、ハンドルバー36の前方に配設されたキャリア50(荷台)と、キャリア50に取り付けられたウィンドスクリーン54(スクリーン)とを備える。
【0041】
この構成によれば、ハンドルバー36から前方にウィンドスクリーン54の取付用のステーを延ばすことなく、ハンドルバー36の前方のキャリア50にウィンドスクリーン54を取り付けることができる。これにより、ウィンドスクリーン54の取付剛性を容易に確保することができる。また、ハンドルバー36から前方に延ばす別部品が不要であるため、部品点数が減り、コストを削減することができる。しかも、ハンドルバー36にウィンドスクリーン54を取り付けるような構成ではないので、ハンドルバー36の形状の自由度を高めることができる。従って、この構成では、ウィンドスクリーン54を好適に取り付けることが可能となる。
【0042】
ここで、自動二輪車10は、キャリア50に設けられ、ウィンドスクリーン54を固定するためのスクリーンステー52と、スクリーンステー52に設けられた棒状部材56とをさらに備える。この場合、棒状部材56の上端部は、スクリーンステー52の後端部よりも後方に位置した状態で該スクリーンステー52に支持されている。
【0043】
この構成によれば、キャリア50にスクリーンステー52を設けているので、ハンドルバー36から別部品を延ばす場合と比較して、ウィンドスクリーン54の取付剛性を容易に確保することができる。また、棒状部材56の上端部がスクリーンステー52の後端部よりも後方に位置するため、スクリーン54と棒状部材56との間に隙間を設けることができる。この結果、スクリーン54の整備が容易となる。
【0044】
また、棒状部材56は、ウィンドスクリーン54とハンドルバー36との間で、スクリーンステー52の後端部から上方に延びている。この場合、棒状部材56の上端部は、ハンドルバー36のハンドルグリップ34(グリップ部)よりも下方に位置する。
【0045】
この構成によれば、棒状部材56の上端部がハンドルグリップ34よりも下方に位置するため、自動二輪車10の運転時における運転者(乗員)の視認性を向上させることができる。
【0046】
また、棒状部材56の両端部は、スクリーンステー52に取り付けられ、且つ、スクリーンステー52の後端部よりも後方に位置する。また、棒状部材56は、円筒状の部材である。
【0047】
これにより、ワイヤハーネス等がスクリーンステー52の後端部に接触して傷が付くことを回避することができる。
【0048】
また、自動二輪車10は、キャリア50の下方に位置するヘッドライト42をさらに備える。この場合、キャリア50の前端部は、ヘッドライト42よりも前方に位置する。
【0049】
この構成によれば、キャリア50の積載量を確保しつつ、ヘッドライト42の照射範囲139を確保することができる。
【0050】
以上、本発明について好適な実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は、上記の実施形態の記載範囲に限定されることはない。上記の実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることは、当業者に明らかである。そのような変更又は改良を加えた形態も、本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。また、特許請求の範囲に記載された括弧書きの符号は、本発明の理解の容易化のために添付図面中の符号に倣って付したものであり、本発明がその符号をつけた要素に限定されて解釈されるものではない。
【符号の説明】
【0051】
10…自動二輪車(鞍乗型車両) 36…ハンドルバー(ハンドル)
50…キャリア(荷台)
54…ウィンドスクリーン(スクリーン)
図1
図2
図3
図4