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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022155760
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】釣竿
(51)【国際特許分類】
   A01K 87/00 20060101AFI20221006BHJP
【FI】
A01K87/00 630C
A01K87/00 620A
A01K87/00 630A
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021059147
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000002495
【氏名又は名称】グローブライド株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001807
【氏名又は名称】弁理士法人磯野国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】野田 嵩人
【テーマコード(参考)】
2B019
【Fターム(参考)】
2B019AA10
2B019AB14
2B019AB32
2B019AB33
2B019AB36
(57)【要約】
【課題】ソリッド体の割れ及び亀裂の発生を防ぐことができる釣竿を提供する。
【解決手段】中空部11を備えた管体10と、強化繊維が軸芯L方向と平行に配向された繊維強化樹脂を含んで形成された中実状のソリッド芯材21及びソリッド芯材21の基端側に繊維強化樹脂で形成され、中空部11に継ぎ合わされる継合層23を備えたソリッド体20と、を備え、継合層23の強化繊維の配向方向は、ソリッド体20の軸芯Lに対して±5~35度になっていることを特徴とする。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
中空部を備えた管体と、
強化繊維が軸芯方向と平行に配向された繊維強化樹脂を含んで形成された中実状のソリッド芯材及び前記ソリッド芯材の基端側に繊維強化樹脂で形成され、前記中空部に継ぎ合わされる継合層を備えたソリッド体と、を備え、
前記継合層の強化繊維の配向方向は、前記ソリッド体の軸芯に対して±5~35度になっていることを特徴とする釣竿。
【請求項2】
前記ソリッド芯材の外周に、繊維強化樹脂を含んで形成された補強層を備えていることを特徴とする請求項1に記載の釣竿。
【請求項3】
前記補強層の強化繊維の配向方向は、前記ソリッド体の軸芯に対して±0~35度になっていることを特徴とする請求項2に記載の釣竿。
【請求項4】
前記ソリッド芯材の主材は不飽和ポリエステルであり、前記継合層の主材はエポキシ樹脂であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の釣竿。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、釣竿に関する。
【0002】
例えば、中空部を備えた管体と、中実状のソリッド体とを備えた釣竿が知られている(特許文献1参照)。釣竿にソリッド体を用いることで、細く・柔らかくすることができるとともに、細い割に剛性が高いため曲率を大きく設定することができる。
【0003】
ソリッド体は、中実状のソリッド芯材と、ソリッド芯材の基端側に形成され管体の中空部に継ぎ合わされる継合層と、を備えている。継合層は、ソリッド芯材の基端側にプリプレグシートを巻回して繊維強化樹脂で大径(肉厚)となるように形成されている。これにより、管体の中空部にソリッド体を隙間無く継ぎ合わせることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2000-93559号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ソリッド体の継合層を形成する際に繊維強化樹脂で肉厚にすると、ソリッド芯材と継合層との線膨張係数の差が大きくなり、ソリッド芯材に割れが発生するという問題がある。継合層の繊維強化樹脂の繊維の配向方向を、軸芯に対して0度(軸芯と平行)とすることで、上記のソリッド芯材の割れは防ぐことができるが、継合層において軸芯と平行となる方向に亀裂(白線状の亀裂)が発生するという問題がある。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、ソリッド体の割れ及び亀裂の発生を防ぐことができる釣竿を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記した課題を解決するために、本発明は、中空部を備えた管体と、強化繊維が軸芯方向と平行に配向された繊維強化樹脂を含んで形成された中実状のソリッド芯材及び前記ソリッド芯材の基端側に繊維強化樹脂で形成され、前記中空部に継ぎ合わされる継合層を備えたソリッド体と、を備え、前記継合層の強化繊維の配向方向は、前記ソリッド体の軸芯に対して±5~35度になっていることを特徴とする。
【0008】
本発明によれば、継合層の繊維の配向方向をソリッド体の軸芯に対して±35度以下とすることで、ソリッド芯材と継合層との線膨張係数の差を小さくすることができるため、ソリッド芯材の割れを防ぐことができる。また、継合層の繊維の配向方向をソリッド体の軸芯に対して±5度以上にすることで、継合層に亀裂が発生するのを防ぐことができる。
【0009】
また、前記ソリッド芯材の外周に、繊維強化樹脂を含んで形成された補強層を備えていることが好ましい。本発明によれば、釣竿の剛性を大きくすることができるとともに、調子を合わせる(調整する)ことができる。
【0010】
また、前記補強層の強化繊維の配向方向は、前記ソリッド体の軸芯に対して±0~35度になっていることが好ましい。
また、前記ソリッド芯材の主材は不飽和ポリエステルであり、前記継合層の主材はエポキシ樹脂であることが好ましい。
【発明の効果】
【0011】
本発明の釣竿によれば、ソリッド体の割れ及び亀裂の発生を防ぐことができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第一実施形態に係る釣竿を示す側断面図である。
図2図1のII-II矢視断面図である。
図3】第一実施形態に係る継合層の強化繊維の配向方向を示す模式図である。
図4】第二実施形態に係る釣竿を示す側断面図である。
図5】評価試験の比較例1に係る継合層の繊維の配向方向を示す模式図である。
図6】評価試験の比較例2に係る継合層の繊維の配向方向を示す模式図である。
図7】評価試験の比較例3に係る継合層の繊維の配向方向を示す模式図である。
図8】評価試験の比較例4に係る継合層の繊維の配向方向を示す模式図である。
図9】評価試験の結果を示す表である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[第一実施形態]
以下、本発明に係る釣竿の第一実施形態について説明する。なお、図面の説明において、同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明は、適宜省略する。以下の説明において、「前後」は、竿先側を「前」、グリップ側を「後」として図1の矢印に従う。なお、当該方向は、説明の便宜上用いるものであって、本発明の方向を限定するものではない。
【0014】
図1及び図2に示すように、本実施形態の釣竿1は、管体10と、ソリッド体20と、を備えている。管体10は、断面略円形の管状体である。管体10は前後方向に沿って中空部11を備えている。中空部11は、前側が前方に開口している。釣竿1は、管体10の中空部11にソリッド体20の後端を継ぎ合わせることで形成されている。
【0015】
なお、本実施形態では、2つ以上のピースロッドを継ぎ合わせるマルチピースロッドを例示しているが、例えば、ソリッド体20をグリップに継ぎ合わる形態(バットジョイント)に本発明を適用してもよい。つまり、本実施形態は、管体10とソリッド体20とを着脱自在に嵌め合わせる場合と、両者を接着して継ぎ合わせる場合の両方を含むものである。
【0016】
ソリッド体20は、ソリッド芯材21と、補強層22と、継合層23と、を備えている。ソリッド芯材21は、中実状の部材であって円柱状を呈する。ソリッド芯材21は、繊維強化樹脂を含んで形成されている。ソリッド芯材21は、例えば、公知の引抜法(プルトルージョン)によって成形することができる。具体的にソリッド芯材21は、連続した糸状の強化繊維(炭素繊維、ガラス繊維等)を、合成樹脂を満たした合成樹脂槽を通しながら引き抜くことで形成される。合成樹脂の種類(主材)は、不飽和ポリエステル、エポキシ樹脂、フェノール樹脂、ビニルエステル樹脂等の熱硬化性樹脂から適宜選定すればよいが、本実施形態では不飽和ポリエステルを用いている。強化繊維の配向方向は適宜設定すればよいが、ソリッド芯材21は、少なくとも軸芯Lに対して平行となる強化繊維を含んで形成されている。
【0017】
補強層22は、ソリッド芯材21の周方向全体に繊維強化樹脂で形成された層状の部位である。補強層22は、剛性を高めることができるとともに、釣竿1の調子を合わせる(調節する)ことができる。補強層22は、ソリッド芯材21の前後方向全体に設けてもよいし、一部だけに設けてもよい。補強層22の強化繊維は、例えば、炭素繊維、ガラス繊維等である。補強層22は、強化繊維に合成樹脂が含侵されたプリプレグシートを巻回し、加熱処理することで形成することができる。補強層22の合成樹脂の種類(主材)は適宜設定すればよいが、本実施形態ではエポキシ樹脂を用いている。補強層22の強化繊維の配向方向は、適宜設定すればよいが、例えば、0~35度に設定している。
【0018】
継合層23は、補強層22の後端部(基端)において、補強層22の周方向全体に繊維強化樹脂で形成された層状の部位である。継合層23は、補強層22の後端部のみが肉厚(大径)となるように形成されている。これにより、継合層23は、管体10の中空部11に隙間無く継ぎ合わされる。継合層23の前後方向の長さは、例えば、約3~20cm、好ましくは約5~15cmである。図3に示すように、継合層23の強化繊維は、例えば、炭素繊維、ガラス繊維等である。継合層23は、強化繊維に合成樹脂を含侵したプリプレグシート等を巻回し、加熱処理することで形成することができる。樹脂が硬化した後、必要に応じて肉厚部分を切削し、継合層23とすることができる。
【0019】
継合層23の合成樹脂の種類(主材)は適宜設定すればよいが、本実施形態ではエポキシ樹脂を用いている。継合層23は、強化繊維の配向方向が軸芯Lに対して±5~35度、より好ましくは±10~25度傾斜するように形成されている。
【0020】
なお、補強層22及び継合層23のvf(fiber volume)は、適宜設定すればよいが、例えば、いずれもソリッド芯材21のvfよりも多くなるように設定してもよい。
【0021】
釣竿1は、ソリッド芯材21を形成した後、ソリッド芯材21に補強層22用のプリプレグシート及び継合層23用のプリプレグシートを順次巻き付け、加熱して硬化させる。これにより、釣竿1を製造することができる。なお、釣竿1の製造方法は、他の方法、順番であってもよい。
【0022】
<従来の課題(問題の所在)>
従来の課題について詳細に説明する。ソリッド芯材は、細く・柔らかく形成することができるが、細く作れる分、中空部を備えた管体とソリッド体との径差が大きくなる傾向がある。そのため、管体とソリッド体との継合層(継ぎ部)に応力が集中するという問題がある。特に、従来の釣竿においては、「竿の成型時に発生する割れ」及び「竿のたわみ時に発生する亀裂」が問題となっていた。
【0023】
<<釣竿の成型時に発生する割れ>>
竿の成型時においては、加熱して硬化させた後、継合層に対してソリッド芯材が収縮したり、膨張したりする。ソリッド芯材が、収縮する場合、ソリッド芯材と継合層とに隙間(剥がれ)が発生するおそれがある。一方、ソリッド芯材の残留応力等によって膨張する場合、当該膨張に伴って継合層が割れるおそれがある。
【0024】
これらの課題を解決するために、ソリッド芯材と、継合層の物性を近づけることが考えられる。例えば、ソリッド芯材や継合層の樹脂の材料を両方とも不飽和ポリエステル又は両方ともエポキシ樹脂にすることが考えられる。しかし、部材同士の密着性、剛性、調子等を考慮すると、ソリッド芯材を不飽和ポリエステルとし、継合層をエポキシ樹脂とするのが実情であり、樹脂の材料を同一とするのは困難な状況にある。
【0025】
また、ソリッド芯材の膨張に起因する割れを防ぐために、継合層を肉厚にすることが考えられるが、ソリッド芯材との線膨張係数の差が大きくなり、ソリッド芯材の半径方向に割れが発生するおそれがある。
【0026】
<<竿のたわみ時に発生する亀裂>>
竿の曲率が大きくなると、ソリッド芯材のたわみに継合層が追従できず、継合層が軸芯と平行となるように割れる(裂ける)おそれがある。これを解決するために、継合層の強化繊維の配向方向を斜めにすることが考えられる。しかし、ソリッド芯材の強化繊維は通常、軸芯に対して0度(平行)に入っているため、継合層の強化繊維の配向方向を、例えば、45度にすると、ソリッド芯材との強化繊維の角度差が大きくなってしまう。強化繊維の角度差が大きくなると、線膨張係数の差も大きくなる。したがって、継合層の強化繊維の配向方向を45度にすると、ソリッド芯材と継合層との線膨張係数の差が大きくなってしまい、割れの原因となる。これを防ぐために、ソリッド芯材に合わせて、継合層の強化繊維の配向方向を0度にすることが考えられるが、軸芯に対して平行となる方向に、継合層に亀裂が発生するおそれがある(裂けて白線が発生する)。
【0027】
<本実施形態の作用効果>
この点、以上説明した実施形態に係る釣竿1によれば、継合層23の強化繊維の配向方向が軸芯Lに対して±5~35度、好ましくは10~25度になっているため、ソリッド体20の割れ及び亀裂を防ぐことができる。より詳しくは、継合層23の強化繊維の配向方向を±35度以下とすることで、ソリッド芯材21の線膨張係数と、継合層23の線膨張係数との差を小さくすることができるため、ソリッド芯材21の割れを防ぐことができる。また、継合層23の強化繊維の配向方向を軸芯Lに対して±5度以上にすることで、継合層23に亀裂が発生するのを防ぐことができる。
【0028】
また、本実施形態のように、ソリッド芯材21と継合層23との間に、補強層22を形成することが好ましい。これにより、釣竿1の剛性を大きくすることができるとともに、調子を合わせる(調整する)ことができる。
【0029】
また、補強層22の強化繊維の配向方向を、軸芯Lに対して±0~35度とすることで、補強層22と継合層23の線膨張係数の差を小さくすることができる。なお、補強層22の強化繊維の配向方向を、継合層23の強化繊維の配向方向と同一に設定してもよい。これにより、補強層22と継合層23の物性を近づけることができる。
【0030】
また、ソリッド芯材21の主材は不飽和ポリエステルであり、継合層23の主材はエポキシ樹脂であることが好ましい。これにより、部材同士の密着性、剛性等に優れた釣竿1を提供することができる。また、本実施形態によれば、樹脂の種類の均一化を図れない状況下でも、強化繊維の配向方向を変更するだけで、ソリッド体20の割れや亀裂を容易に防ぐことができる。
【0031】
[第二実施形態]
次に、本発明の第二実施形態に係る釣竿について説明する。図4に示すように、第二実施形態に係る釣竿1Aは、管体10と、ソリッド芯材21及び継合層23を備えたソリッド体20Aとを備えている。当該釣竿1Aのように、補強層22は省略し、ソリッド芯材21の外周に直接継合層23を形成してもよい。第二実施形態の他の構成及び効果は、第一実施形態と同じであるため説明を省略する。
【0032】
[評価試験]
次に、釣竿の評価試験について説明する。前記した実施形態の実施例及び比較例を複数個作成して以下の二つの評価試験を行った。
(1)釣竿に対して大きな負荷を与え所定の曲率時(曲率が大きくなった時)にソリッド体に亀裂が発生するかを評価した。
(2)成型時にソリッド体に割れが発生するかを評価した。
【0033】
また、以下の基準で実施例及び比較例のソリッド体の亀裂及び割れの評価をした。
「◎」:継合層肉厚の制約条件が殆どない。
「○」:継合層肉厚の制約条件が緩やか(少ない)。
「△」:継合層肉厚の制約条件が通常(ある)。
「×」:継合層肉厚の制約条件が厳しい(多い)。
【0034】
なお、ソリッド芯材21の強化繊維の配向方向は、0度になっている。また、本試験では、ソリッド芯材21と継合層23との間に補強層22は設けていない。
【0035】
[実施例]
実施例は、補強層22は省略して、強化繊維樹脂をソリッド芯材21に巻回して、継合層23を形成した。図9に示すように、継合層23の強化繊維の配向方向は、±5度、±10度、±15度、±20度、±25度、±30度、±35度の7種類に設定した。
【0036】
[比較例1]
比較例1は、図5に示すように、ソリッド芯材21の外周に、炭素繊維を備えた継合層23Aを形成した。継合層23Aの炭素繊維の配向方向は0度とした。
【0037】
[比較例2]
比較例2は、図6に示すように、ソリッド芯材21の外周に、炭素繊維及びガラス繊維を備えた継合層23Bを形成した。継合層23Bの炭素繊維の配向方向は0度とした。継合層23Bのガラス繊維の配向方向は0度及び90度に交差させた。
【0038】
[比較例3]
比較例3は、図7に示すように、ソリッド芯材21の外周に、炭素繊維を備えた継合層23Cを形成した。継合層23Cの炭素繊維の配向方向は0度及び90度に交差させた。
【0039】
[比較例4]
比較例4は、図8に示すように、ソリッド芯材21の外周に、炭素繊維を備えた継合層23Dを形成した。継合層23Dの炭素繊維の配向方向は±45度に交差させた。
【0040】
それぞれの評価試験の結果を図9に示す。図9に示すように、比較例1では、成型時のソリッド割れは発生しなかったが、竿のたわみ(曲率)が大きくなった際にソリッド体20に亀裂が発生した。比較例2では、成型時の割れが発生しなかったが、竿のたわみ(曲率)が大きくなった際に亀裂が発生した。比較例3と比較例4では、竿のたわみ(曲率)が大きくなった際に、亀裂が発生することはなかったが、成型時にソリッド割れが発生した。
【0041】
一方で、実施例では、継合層23の強化繊維の配向方向が±5~25度においては竿のたわみ(曲率)が大きくなった際の亀裂が発生することもなく、成型時に割れが発生することもなかった。継合層23の強化繊維の配向方向が±30~35度においては竿のたわみ(曲率)が大きくなった際の亀裂は発生しなかったが、成型時の割れが少し発生した。
【0042】
以上、本願発明に係る実施形態について説明した。しかし、本発明は前述の実施形態に限らず各構成要素については本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。例えば、本実施形態の継合層の繊維強化樹脂に含まれる強化繊維は、炭素繊維であるが、ガラス繊維等でもよい。
【符号の説明】
【0043】
1 釣竿
10 管体
20 ソリッド体
21 ソリッド芯材
22 補強層
23 継合層
L 軸芯
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9