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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022155795
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】間仕切り及び間仕切りセット
(51)【国際特許分類】
   A47B 13/00 20060101AFI20221006BHJP
   A47B 17/00 20060101ALI20221006BHJP
   A47B 96/04 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
A47B13/00 Z
A47B17/00 Z
A47B96/04 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021059199
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】318015781
【氏名又は名称】ジャパン・イーエム・ソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002860
【氏名又は名称】弁理士法人秀和特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】畑 淳
【テーマコード(参考)】
3B053
【Fターム(参考)】
3B053NP01
3B053NQ02
3B053NQ09
3B053NQ10
3B053SE10
(57)【要約】
【課題】よりレイアウト自由度の高い間仕切りを提供する。
【解決手段】机の天面に設置される間仕切りであって、板状に形成された板部材の幅方向中央に配置される正面壁部と、板部材において正面壁部の左右それぞれに配置される側壁部と、正面壁部と側壁部とのそれぞれの境界において、側壁部を正面壁部に対して相対的に折り曲げ可能とする折り曲げ部と、を備え、折り曲げ部の上端には、折り曲げ部を幅方向の中心とした矩形の切込み部が設けられる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
机の天面に設置される間仕切りであって、
板状に形成された板部材の幅方向中央に配置される正面壁部と、
前記板部材において前記正面壁部の左右それぞれに配置される側壁部と、
前記正面壁部と前記側壁部とのそれぞれの境界において、前記側壁部を前記正面壁部に対して相対的に折り曲げ可能とする折り曲げ部と、を備え、
前記折り曲げ部の上端には、折り曲げ部を幅方向の中心とした矩形の切込み部が設けられる、
間仕切り。
【請求項2】
前記板部材は、プラスチック段ボール部材で形成され、
前記折り曲げ部は、前記プラスチック段ボール部材を厚さ方向に切り欠いて形成される、
請求項1に記載の間仕切り。
【請求項3】
前記板部材は、可視光を透過可能な部材で形成される、
請求項1または2に記載の間仕切り。
【請求項4】
断面視コの字形状に形成され、所定の長さを有する連結部材をさらに備え、
前記連結部材は、前記切込み部を介して前記側壁部のいずれかと前記正面壁部とに渡ってはめ込まれる、
請求項1から3のいずれか一項に記載の間仕切り。
【請求項5】
前記連結部材は、長さ方向の途中部分で屈曲している、
請求項4に記載の間仕切り。
【請求項6】
断面視コの字形状に形成され、所定の長さを有する連結部材と、
請求項1から3のいずれか一項に記載の第1の間仕切り及び第2の間仕切りを含み、
前記第1の間仕切りの前記切込み部と前記第2の間仕切りの前記切込み部とを介して、前記第1の間仕切りの前記板部材と前記第2の間仕切りの前記板部材とに渡って前記連結部材がはめ込まれる、
間仕切りセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、間仕切り及び間仕切りセットに関する。
【背景技術】
【0002】
机上や部屋を複数の空間に区切るパーティションが利用されている。例えば、避難所等の広いスペースを複数の空間に区切る間仕切りが提案されている(特許文献1,2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-027129号公報
【特許文献2】特開2006-161536号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
机上に間仕切りを設置することで、机上を複数の空間に区切ったり飛沫感染拡大を抑制したりすることができる。従来用いられた間仕切りでは、平板で形成されたり重量のあるアクリル板で形成されたものが多く利用されており、レイアウトに応じて複数枚の間仕切りを配置するケースが多かった。そのため、間仕切りを様々なレイアウトに配置するには手間がかかるものであった。すなわち、従来の間仕切りはレイアウトの自由度が低いものであった。
【0005】
開示の技術の1つの側面は、よりレイアウト自由度の高い間仕切りを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
開示の技術の1つの側面は、次のような間仕切りによって例示される。机の天面に設置される間仕切りであって、板状に形成された板部材の幅方向中央に配置される正面壁部と、板部材において正面壁部の左右それぞれに配置される側壁部と、正面壁部と側壁部とのそれぞれの境界において、側壁部を正面壁部に対して相対的に折り曲げ可能とする折り曲げ部と、を備え、折り曲げ部の上端には、折り曲げ部を幅方向の中心とした矩形の切込み部が設けられる。
【発明の効果】
【0007】
開示の技術によれば、間仕切りのレイアウトの自由度をより高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態に係る机上パーティションの一例を示す図である。
図2図2は、図1において円Aで囲まれた部分を拡大した図である。
図3図3は、実施形態に係る机上パーティションの使用態様の一例を示す図である。
図4図4は、机上パーティションの連結に用いる連結部材の一例を示す斜視図である。
図5図5は、机上パーティションを連結した態様の一例を示す図である。
図6図6は、図5において円Bで囲まれた部分を拡大した斜視図である。
図7図7は、連結部材を用いた机上パーティションの連結パターンのバリエーションを例示する第1の図である。
図8図8は、連結部材を用いた机上パーティションの連結パターンのバリエーションを例示する第2の図である。
図9図9は、連結部材を用いた机上パーティションの連結パターンのバリエーションを例示する第3の図である。
図10図10は、4つの机上パーティションを連結した態様の一例を示す図である。
図11図11は、屈曲する連結部材によって机上パーティションを連結した態様の一例を示す図である。
図12図12は、図11において円Cで囲まれた部分を拡大した斜視図である。
図13図13は、平面視において十字型に形成された連結部材によって机上パーティションを連結した態様の一例を示す図である。
図14図14は、図13において円Dで囲まれた部分を拡大した斜視図である。
図15図15は、2つの連結部材を1つの机上パーティションに適用した場合の一例を示す図である。
図16図16は、透明なプラスチック段ボールによって形成された机上パーティションの一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
<実施形態>
以下に示す実施形態の構成は例示であり、開示の技術は実施形態の構成に限定されない。実施形態に係る間仕切りは、例えば、以下の構成を備える。本実施形態に係る間仕切りは、例えば、机の天面に設置される間仕切りである。本間仕切りは、板状に形成された板部材の幅方向中央に配置される正面壁部と、板部材において正面壁部の左右それぞれに配置される側壁部と、正面壁部と側壁部とのそれぞれの境界において、側壁部を正面壁部に対して相対的に折り曲げ可能とする折り曲げ部と、を備え、折り曲げ部の上端には、折り曲げ部を幅方向の中心とした矩形の切込み部が設けられる。
【0010】
本間仕切りでは、切込み部の幅方向の中心が折り曲げ部となっていることから、折り曲げ部において側壁部を正面壁部に対してどのように折り曲げても、切込み部において正面壁部と側壁部との間に隙間が形成される。このような隙間を介して、例えば、断面視コの字形状に形成された連結部材によって複数の間仕切りを連結したり、ひとつの間仕切りにおいて正面壁部と側壁部との相対的な位置関係を固定したりすることが、容易となる。すなわち、本間仕切りによれば、レイアウトの自由度をより高くすることができる。
【0011】
以下、図面を参照して上記間仕切りを机上パーティションに適用した実施形態についてさらに説明する。図1は、実施形態に係る机上パーティションの一例を示す図である。図2は、図1において円Aで囲まれた部分を拡大した図である。机上パーティション1は、背壁11と、左右の側壁12,12を備える。机上パーティション1は、例えば、机の天面に載置されて使用される。
【0012】
机上パーティション1は、例えば、板状に形成されたプラスチック段ボール部材を加工することで形成される。プラスチック段ボールは、紙製の段ボールよりも耐水性に優れるとともに、アクリル板よりも軽量な部材である。背壁11と背壁11の左右に設けられる側壁12,12との間は、折り曲げ部13が形成される。折り曲げ部13は、例えば、プラスチック段ボール部材を厚さ方向に切り欠いて形成される。折り曲げ部13の上下端には、折り曲げ部13を幅方向の中心とした矩形の切込み部131が設けられる。本明細書において、折り曲げ部13が延びる方向(高さH1)は、机上パーティション1の上下方向(高さ方向)とする。また、上下方向と直交する方向(幅W1)は机上パーティション1の幅方向とする。机上パーティション1の高さH1は、例えば、700mmである。また、机上パーティション1の幅W1は、例えば、1400mmである。また、切込み部1
31の幅W2(図2参照)は、例えば、20mmである。また、切込み部131の深さD(図2参照)は、例えば、30mmである。机上パーティション1は、「間仕切り」の一例である。背壁11は、「正面壁部」の一例である。側壁12は、「側壁部」の一例である。
【0013】
図3は、実施形態に係る机上パーティションの使用態様の一例を示す図である。机上パーティション1は、例えば、折り曲げ部13において側壁12,12の夫々を同一方向に折り曲げることで、平面視コの字形状にした状態で机上に設置することができる。
【0014】
机上パーティション1は、図3に例示するように単独で用いることもできるが、連結部材を用いることで複数の机上パーティション1を連結して用いることもできる。図4は、机上パーティションの連結に用いる連結部材の一例を示す斜視図である。連結部材20は、底板21及び側板22,22を備える。底板21は、例えば、平面視において長方形状に形成された板材である。底板21の長辺の夫々には、側板22,22が設けられる。連結部材20は、底板21、側板22,22によって、長手方向に直交する断面視においてコの字形状に形成される。底板21の長さL1は、例えば、130mmである。また、底板21の幅W3は、例えば、9mmである。また、側板22,22の長さL2は、例えば、130mmである。また、側板22,22の高さH2は、例えば、25mmである。なお、対向する側壁22,22の間隔は、机上パーティション1を形成するプラスチック段ボールの厚さに応じて適宜決定される。
【0015】
図5は、机上パーティションを連結した態様の一例を示す図である。図6は、図5において円Bで囲まれた部分を拡大した斜視図である。図5では、互いに異なる方向に向けられた2つの机上パーティション1が連結部材20によって連結されている。図5の例では、切込み部131を介して2つの机上パーティション1夫々の背壁11を連結部材20の側板22,22の間に挟み込むことで、2つの机上パーティション1が連結される。換言すれば、2つの机上パーティション1の背板11,11に渡って連結部材20がはめ込まれることで、2つの机上パーティション1が連結される。図5に例示された2つの机上パーティション1と連結部材20とは、「間仕切りセット」の一例である。図5に例示された一方の机上パーティション1は「第1の間仕切り」の一例であり、他方の机上パーティション1は「第2の間仕切り」の一例である。
【0016】
連結部材20による机上パーティション1の連結は、様々なバリエーションが考えられる。図7から図9は、連結部材を用いた机上パーティションの連結パターンのバリエーションを例示する図である。図7では、机上パーティション1の夫々において背壁11の一方の面側に向けて側壁12を曲げた状態で、机上パーティション1を連結部材20によって連結した態様が例示される。図8では、側壁12の夫々を背壁11の互いに異なる面に向けて曲げた机上パーティション1と、背壁11の一方の面側に向けて側壁12を曲げた机上パーティション1とが連結部材20によって連結された態様が例示される。図9では、背壁11の一方の面側に向けて側壁12を曲げた机上パーティション1を互いに異なる方向に向けた状態(机上パーティション1夫々の背壁11の法線方向が直交する状態)で、連結部材20によって連結された態様が例示される。
【0017】
また、3つ以上の机上パーティション1を連結部材20によって連結することも可能である。図10は、4つの机上パーティションを連結した態様の一例を示す図である。図10では、背壁11の一方の面側に向けて側壁12を曲げた4つの机上パーティション1を、隣り合った机上パーティション1が互いに反対向きになるように配置して、連結部材20によって連結した態様を例示する。このように、机上パーティション1において折り曲げ部13の上下端に設けられた切込み部131を介して連結部材20で連結することで、様々な態様で机上パーティション1の相対的な位置を固定することができる。
【0018】
机上パーティション1を連結する連結部材は、図4に例示した形状に限定されず、他の形状であってもよい。図11は、屈曲する連結部材によって机上パーティションを連結した態様の一例を示す図である。図12は、図11において円Cで囲まれた部分を拡大した斜視図である。図11及び図12では、長手方向の途中部分においてくの字に屈曲した連結部材20aが用いられる。屈曲する連結部材20aを用いることで、連結部材20aの屈曲に応じた様々な角度で机上パーティション1を連結することができる。
【0019】
図13は、平面視において十字型に形成された連結部材によって机上パーティションを連結した態様の一例を示す図である。図14は、図13において円Dで囲まれた部分を拡大した斜視図である。図13及び図14では、十字型に形成された連結部材20bが用いられる。連結部材20bを用いることで、机上パーティション1,1を互いに異なる向きに向けて連結することができる。
【0020】
図15は、2つの連結部材を1つの机上パーティションに適用した場合の一例を示す図である。図15の例では、机上パーティション1の一方の折り曲げ部13に設けられた切込み部131において連結部材20が背壁11と側壁12とに渡ってはめ込まれることで、背壁11と側壁12との相対的な位置関係が固定される。また、机上パーティション1の他方の折り曲げ部13に設けられた切込み部131において連結部材20aが背壁11と側壁12とに渡ってはめ込まれることで、背壁11と側壁12との相対的な位置関係が固定される。このように、連結部材20及び連結部材20aを用いることで、2つの側壁12夫々の背壁11に対する角度を変えて固定することができる。
【0021】
以上説明した机上パーティション1は、不透明なプラスチック段ボールによって形成された。しかしながら、机上パーティション1は透明な(可視光を透過可能な)プラスチック段ボールによって形成されてもよい。図16は、透明なプラスチック段ボールによって形成された机上パーティションの一例を示す図である。机上パーティション1aでは、背壁11a、側壁12a,12aを含む全体が透明なプラスチック段ボールによって形成されている。そのため、机上パーティション1aを机上に設置しても、机上パーティション1aを利用する利用者の視界を妨げることが抑制される。
【0022】
<実施形態の作用効果>
机上パーティション1では、一枚のプラスチック段ボールに対して折り曲げ部13を形成することで、背壁11及び、側壁12,12を形成する。そのため、机上パーティション1は、折り曲げ部13において側壁12,12を背壁11に対して相対的に折り曲げることでコの字型に配置することが容易である。そのため、実施形態によれば、平板上のパーティションを3枚配置してコの字型に配置する場合と比較して、容易に机上にパーティションを設置することができる。
【0023】
実施形態において、机上パーティション1は、プラスチック段ボールによって形成された。そのため、机上パーティション1は、アクリル板によって形成されたパーティションよりも軽量であることから、設置や移動がアクリル板によって形成されたパーティションよりも容易である。
【0024】
パーティションを軽量化するには、紙製の段ボールによってパーティションを形成することが考えられる。しかしながら、紙製の段ボールでは、耐水性、耐久性が低く、害虫が付着する虞もある。本実施形態では、プラスチック段ボールによって机上パーティション1を形成することで、紙製の段ボールによって形成されたパーティションよりも、耐水性や耐久性に優れたものとすることができる。そのため、机上パーティション1に唾液等の飛沫が付着しても、机上パーティション1の清掃を容易に行うことができる。また、プラ
スチック段ボールには害虫が付着する虞も低い。そのため、机上パーティション1は、衛生的に使用することが容易であるとともに、衛生的に保管することも容易である。また、実施形態において透明なプラスチック段ボールを採用した机上パーティション1aは、利用者の視界を確保することが容易となる。
【0025】
実施形態では、切込み部131の幅方向の中心が折り曲げ部13となっていることから、折り曲げ部13において側壁12を背壁11に対してどのように折り曲げても、切込み部131において背壁11と側壁12との間に隙間が形成される。このような隙間が形成されるため、連結部材20,20aによって複数の机上パーティション1を連結したり、ひとつの机上パーティション1において背壁11と側壁12との相対的な位置関係を固定したりすることが、容易となる。すなわち、机上パーティション1によれば、レイアウトの自由度をより高くすることができる。
【0026】
以上で開示した机上パーティション1、1a及び連結部材20、20aは、それぞれ組み合わせることができる。
【符号の説明】
【0027】
1、1a:机上パーティション
11、11a:背壁
12、12a:側壁
13:折り曲げ部
131:切込み部
20、20a、20b:連結部材
21:底板
22:側壁
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図16