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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022155812
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】保護部材及び防音壁
(51)【国際特許分類】
   E01F 8/00 20060101AFI20221006BHJP
   E04C 2/52 20060101ALI20221006BHJP
   F16L 57/00 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
E01F8/00
E04C2/52 X
F16L57/00 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021059221
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000002174
【氏名又は名称】積水化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100161207
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 和純
(74)【代理人】
【識別番号】100152272
【弁理士】
【氏名又は名称】川越 雄一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(74)【代理人】
【識別番号】100188592
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 洋
(72)【発明者】
【氏名】西井 雅宏
【テーマコード(参考)】
2D001
2E162
【Fターム(参考)】
2D001AA01
2D001BA02
2D001BB01
2D001CA01
2D001CB01
2E162CB01
(57)【要約】
【課題】配管等を保護できる保護部材及び防音壁を提供することを目的とする。
【解決手段】保護部材40は、防音壁100に取り付ける取付部42と、防音壁100から突出する継手30の突出方向Pの延長上において継手30から離れた位置に形成される開口部41aを有する保護プレート41と、を備える。防音壁100は、基部10と、基部10から上方に向けて立つ支柱21と、隣り合う支柱21の間に架け渡された吸音パネル22と、支柱21に取り付けられた保護部材40と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
防音壁に取り付ける取付部と、前記防音壁から突出する継手の突出方向の延長上において前記継手から離れた位置に形成される開口部を有する保護プレートと、を備える保護部材。
【請求項2】
前記防音壁に沿うピットを塞ぐピット蓋を支持するピット蓋支持部を備える
ことを特徴とする請求項1に記載の保護部材。
【請求項3】
前記防音壁が有する吸音パネルとの間に形成される隙間を塞ぐ塞ぎ部を備える
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の保護部材。
【請求項4】
単一の板素材から曲げ成形によって一体に形成されている
ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の保護部材。
【請求項5】
基部と、前記基部から上方に向けて立つ支柱と、隣り合う前記支柱の間に架け渡された吸音パネルと、前記支柱に取り付けられた前記保護部材と、を備える
請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の防音壁。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、保護部材及び防音壁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、突出したボルトの頭部を個別に覆ってその頭部に個別に固定されるボルトカバーがあった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10-159500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、地表に固定された基部の上方に防音壁を立て、基部と防音壁とをボルトで固定する際、ボルトが地表近くにあると、防音壁を施工した後に配管等を地表に這わす際に、突出したボルトカバーと、配管等とが擦れて破損してしまうおそれがあった。
【0005】
本発明は、前述した事情に鑑み、なされたものであって、配管等を破損させないような保護部材及び防音壁を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
【0007】
(1)本発明の一態様に係る保護部材は、防音壁に取り付ける取付部と、前記防音壁から突出する継手の突出方向の延長上において前記継手から離れた位置に形成される開口部を有する保護プレートと、を備える。
【0008】
このような特徴で特定された本発明の保護部材によれば、防音壁に近接させて、配管、電線等を施工する場合であっても、その配管等を継手と接触しないように保護できる。そして、保護部材は、保護プレート及び取付部を、それぞれの機能を独立させて備えているので、突出する複数の継手を個別に覆うことなく、突出する複数の継手との接触から配管等をまとめて保護できる。また、保護プレートは、開口部を有するので、防音壁に保護部材が取り付けられた後であっても、保護部材を外すことなく継手の緩みの有無等の健全性を視認可能にでき、必要に応じて増し締め等の補修を可能にできる。
【0009】
(2)上記(1)において、前記防音壁に沿うピットを塞ぐピット蓋を支持するピット蓋支持部を備えてよい。
【0010】
このような特徴で特定された本発明の保護部材によれば、ピット蓋支持部を備えていることにより、配管等を継手との接触から保護する機能と、ピット蓋を支持する機能とを兼ねる。よって、別途、ピット蓋を支持する構造部材を備えることを省くことができる。
【0011】
(3)上記(1)又は(2)において、前記防音壁が有する吸音パネルとの間に形成される隙間を塞ぐ塞ぎ部を備えてよい。
【0012】
このような特徴で特定された本発明の保護部材によれば、吸音パネルとの間に形成される隙間を塞ぐことができる。よって、隙間に人の足が陥ることを防ぐことができ、隙間から防音壁の内部への、雨水、粉塵等の侵入を抑制できるとともに、凹凸の少ないすっきりとした見栄えの良い外観にできる。
【0013】
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、単一の板素材から曲げ成形によって形成されていてよい。
【0014】
このような特徴で特定された本発明の保護部材によれば、突出する複数の継手をまとめて覆うことができる。また、保護部材は、単一の板素材をプレス成形することによって、機能の異なる保護プレート、取付部、ピット蓋支持部及び塞ぎ部を一体に形成できる。そして、プレス成形の前又は後に、開口部及び係止孔を形成する加工ができる。このように、保護部材は、単一の板素材から曲げ成形によって一体に形成された、機能の異なる部分を有しているので、突出する複数の継手に個別にカバーを取り付けることと比べて、低コストで製造でき、施工時間を短縮できる。
【0015】
(5)本発明の一態様に係る防音壁は、上記(1)から(4)のいずれかにおいて、基部と、前記基部から上方に向けて立つ支柱と、隣り合う前記支柱の間に架け渡された吸音パネルと、前記支柱に取り付けられた前記保護部材と、を備えてよい。
【0016】
このような特徴で特定された本発明の防音壁によれば、施工を簡単にできる。また、防音壁の隙間に人の足が陥ることを防ぐことができ、隙間から防音壁の内部への、雨水、粉塵等の侵入を抑制できるとともに、凹凸の少ないすっきりとした見栄えの良い外観の防音壁にできる。
【発明の効果】
【0017】
本発明の保護部材及び防音壁によれば、配管等を破損させないようにできる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】実施形態に係る保護部材を取り付けた後の防音壁の斜視図である。
図2】実施形態に係る保護部材を取り付ける前の防音壁の斜視図である。
図3】実施形態に係る保護部材にピット蓋を支持させた状態の防音壁の斜視図である。
図4】防音壁の施工方法における基部設置工程を示す説明図である。
図5】防音壁の施工方法における防音パネル設置工程を示す説明図である。
図6】防音壁の施工方法におけるボルト締結工程を示す説明図である。
図7】防音壁の施工方法における保護部材取付工程を示す説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、図1から図7を参照し、本発明の実施形態に係る保護部材40及び防音壁100について説明する。図1は、実施形態に係る保護部材40を取り付けた後の防音壁100の斜視図である。図2は、実施形態に係る保護部材40を取り付ける前の防音壁100の斜視図である。図3は、実施形態に係る保護部材40にピット蓋Lを支持させた状態の防音壁100の斜視図である。図4は、防音壁100の施工方法における基部設置工程を示す説明図である。図5は、防音壁100の施工方法における防音パネル設置工程を示す説明図である。図6は、防音壁100の施工方法におけるボルト締結工程を示す説明図である。図7は、防音壁100の施工方法における保護部材取付工程を示す説明図である。なお、図4から図7は、図1から図3におけるA矢視を示している。
【0020】
図1に示すように、本実施形態に係る保護部材40は、例えば、防音壁100に適用できる。
防音壁100は、音の発生源と、発生源からの音の伝播を抑制したい空間との間を仕切る位置に設けられる。
防音壁100は、地表又は床(以下、「地表等G」という。)から上方に延びて立つ板状体である。防音壁100の下端部は、地表等Gに固定される。防音壁100の上端部は、自由端であってよい。防音壁100は、複数の防音壁パネルユニット20を水平方向に並べて連ねることにより、水平方向に延びる面状に形成されてよい。
防音壁100は、基部10と、基部10から上方に向けて立つ防音壁パネルユニット20と、基部10と防音壁パネルユニット20とを連結する継手30と、防音壁パネルユニット20に取り付けられた保護部材40と、を備えている。
詳細には、防音壁100は、基部10と、基部10から上方に向けて立つ支柱21と、隣り合う支柱21の間に架け渡された吸音パネル22と、支柱21に取り付けられた保護部材40と、を備えている。これにより、防音壁100を簡単に施工できる。また、防音壁100の隙間eに人の足が陥ることを防ぐことができ、隙間eから防音壁100の内部への、雨水、粉塵等の侵入を抑制できるとともに、凹凸の少ないすっきりとした見栄えの良い外観の防音壁100にできる。
【0021】
基部10は、地表等Gに直接接触して固定可能なベース11と、ベース11から上方に延びる防音壁パネルユニット取付部12と、を備えている。
【0022】
ベース11は、防音壁100の重量を地表等Gの上で支持し、防音壁100に作用する転倒モーメント等の外力に耐え得るに充分な剛性、強度及び大きさを有している。ベース11は、例えば、立方体形状である。
【0023】
防音壁パネルユニット取付部12は、防音壁パネルユニット20を取り付ける部分である。防音壁パネルユニット取付部12は、ボルト及びナット等の継手30を係止可能な係止部12aを有している。防音壁パネルユニット取付部12は、ベース11から上方に突出している。防音壁パネルユニット取付部12は、防音壁パネルユニット20を継手30で取り付けた状態で、防音壁パネルユニット20を支持している。
【0024】
防音壁パネルユニット20は、基部10に固定され鉛直方向に立つ支柱21と、隣り合う支柱21の間に架け渡された吸音パネル22と、を備えている。
【0025】
支柱21は、吸音パネル22の水平方向の両端部を支持している。支柱21は、図1に示すように、例えば、長手方向に垂直な断面が、ウェブ21wとウェブ21wの両端からウェブ21wに直交するように延びるフランジ21fとで構成された、断面U字型の棒状体である。隣り合う支柱21同士は、それぞれのフランジ21fが延びる向きが、互いに向き合う関係となる姿勢で設けられている。支柱21は、フランジ21fに吸音パネル22の端部を固定した状態で、吸音パネル22を支持している。支柱21は、継手30を挿通する固定孔21hを有している。また、支柱21は、保護部材40を防音壁パネルユニット20に取り付けるためのボルト等の取付具43を係止する係止孔21a(図7参照)を有している。
【0026】
吸音パネル22は、音を吸収する機能を有し、規定の寸法形状を有する板状体である。吸音パネル22は、例えば、木材、発泡プラスチック、グラスウール、金属等から成形されている。吸音パネル22は、隣り合う支柱21に架け渡されている。吸音パネル22は、保護部材40から遠い方((図2及び図6に示す突出方向Pとは反対方向)の支柱21のフランジ21fに取り付けられていてよい。吸音パネル22は、保護部材40から近い方(突出方向Pの方向)の支柱21のフランジ21fとの間に空隙を有していてよい。吸音パネル22は、保護部材40の取付部42より上方に位置している。
【0027】
継手30は、基部10に防音壁パネルユニット20を固定する部材である。継手30は、例えば、ボルト及びナットである。継手30は、防音壁パネルユニット20に設けられた固定孔21hに通されて、防音壁パネルユニット取付部12との間に防音壁パネルユニット20の支柱21を挟んだ状態で、基部10の防音壁パネルユニット取付部12に形成された係止部12aに係止される。継手30は、防音壁100の壁面、ここでは、支柱21のフランジ21fの表面、から突出方向Pに突出している。継手30は、例えば、防音壁100の壁面が鉛直方向に沿っている場合は、その壁面に垂直な方向となる水平方向に突出している。
【0028】
保護部材40は、防音壁パネルユニット20に取り付けられる。保護部材40は、例えば、メッキ鋼板やステンレス鋼製である。
【0029】
保護部材40は、防音壁100に取り付ける取付部42と、防音壁100から突出する継手30の突出方向Pの延長上において継手30から離れた位置に形成される開口部41aと、を有する保護プレート41を備えている。
【0030】
保護プレート41は、防音壁100の壁面、ここでは、支柱21のフランジ21fの表面、に略平行な仮想面V(図7参照)に沿う板状体である。このように、保護部材40は、保護プレート41を備えているので、防音壁100に近接させて、配管、電線等(以下、「配管等C」という。図7参照。)を施工する場合であっても、配管等Cを継手30と接触しないように保護できる。そして、保護部材40は、保護プレート41及び取付部42を、それぞれの機能を独立させて備えているので、突出する複数の継手を個別に覆うことなく、突出する複数の継手との接触から配管等Cをまとめて保護できる。また、保護プレート41は、開口部41aを有するので、防音壁100に保護部材40が取り付けられた後であっても、保護部材40を外すことなく継手30の緩みの有無等の健全性を視認可能にでき、必要に応じて増し締め等の補修を可能にできる。
【0031】
開口部41aは、突出方向Pに見て、単一の開口部41aと複数の継手30とが重なる形状であってよい。例えば、図7に示すように、2つの継手30に対応する1つの開口部41aであってよい。
【0032】
取付部42は、保護プレート41の上端から防音壁パネルユニット20に向けて延びる水平部と、その水平部における防音壁パネルユニット20側の端部から上方に延びる鉛直部とを備えている。鉛直部には、取付具43が通る孔が形成されている。取付具43は、その孔を通って、係止孔21aに係止される。
【0033】
保護部材40は、図1及び図7に示すように、防音壁100に沿うピットPT(図7参照)を塞ぐピット蓋Lを支持するピット蓋支持部44を備えている。ピット蓋支持部44は、例えば、取付部42の上端から、防音壁パネルユニット20から離れる方向に延びている。このピット蓋支持部44の上面に、ピット蓋Lの下面が接した状態で、ピット蓋支持部44は、ピット蓋Lからの荷重を支持している。このように、保護部材40は、ピット蓋支持部44を備えていることにより、配管等Cを継手30との接触から保護する機能と、ピット蓋Lを支持する機能とを兼ねる。よって、別途、ピット蓋Lを支持する構造部材を備えることを省くことができる。
【0034】
保護部材40は、図1図3及び図7に示すように、防音壁100が有する吸音パネル22との間に形成される隙間eを塞ぐ塞ぎ部45を備えている。塞ぎ部45は、取付部42の上端から、吸音パネル22に向けて延びる板状体である。塞ぎ部45は、上方に傾斜して延びていてよい。これにより、吸音パネル22との間に形成される隙間eを塞ぐことができる。よって、隙間eに人の足が陥ることを防ぐことができ、隙間eから防音壁100の内部への、雨水、粉塵等の侵入を抑制できるとともに、凹凸の少ないすっきりとした見栄えの良い外観にできる。
【0035】
保護部材40は、単一の板素材から曲げ成形によって一体に形成されていることが好ましい。これにより、保護部材40は、突出する複数の継手30をまとめて覆うことができる。また、保護部材40は、単一の板素材をプレス成形することによって、機能の異なる保護プレート41、取付部42、ピット蓋支持部44及び塞ぎ部45を一体に形成できる。そして、プレス成形の前又は後に、開口部41a及び係止孔21aを形成する加工ができる。このように、保護部材40は、単一の板素材から曲げ成形によって一体に形成された、機能の異なる部分を有しているので、突出する複数の継手30に個別にカバーを取り付けることと比べて、低コストで製造でき、施工時間を短縮できる。
【0036】
(施工方法)
次に、防音壁100の施工方法を説明する。図4は、防音壁100の施工方法における基部設置工程を示す説明図である。図5は、防音壁100の施工方法における防音パネル設置工程を示す説明図である。図6は、防音壁100の施工方法における継手締結工程を示す説明図である。図7は、防音壁100の施工方法における保護部材取付工程を示す説明図である。
【0037】
(1)図4に示すように、まず、地表等Gの上に、又は地表等Gに埋設して、基部10を敷設する(基部設置工程)。基部10は、防音壁100の自重及び転倒モーメントに対して安定して抵抗できるように、地表等Gに対して確実に固定される。基部10のベース11には、防音壁パネルユニット取付部12が設けられている。
【0038】
(2)次に、図5に示すように、基部10の防音壁パネルユニット取付部12を囲むように、防音壁パネルユニット20を配置する(防音パネル設置工程)。防音壁パネルユニット20には、基部10と防音壁パネルユニット20とを固定するための継手30を挿通する固定孔21hが形成されている。防音壁パネルユニット取付部12には、基部10と防音壁パネルユニット20とを固定するための継手30を係止するための係止部12aが形成されている。詳細には、防音壁パネルユニット取付部12を、防音壁パネルユニット20の支柱21のフランジ21fに挟まる位置に配置する。なお、図5は、支柱21と吸音パネル22とが組み立てられた防音壁パネルユニット20を上方から防音壁パネルユニット取付部12に向けて移動する場合を示しているが、これに限らない。防音壁パネルユニット取付部12に支柱21を取り付けて、その後、隣り合う支柱21に吸音パネルを架け渡してもよい。その際、支柱21を防音壁パネルユニット取付部12の上方からでなく側方から移動してもよい。
【0039】
(3)次に、図6に示すように、継手30で基部10と防音壁パネルユニット20とを固定する(継手締結工程)。詳細には、継手30を、支柱21に形成された固定孔21hを通して、防音壁パネルユニット取付部12の係止部12aに係止する。継手30がボルトである場合は、雌ねじである係止部12aに螺合する。この際、継手30(継手30がボルトである場合は、そのボルトの頭部)は、突出方向Pに向けて突出する。
【0040】
(4)次に、図7に示すように、保護部材40を防音壁パネルユニット20に取り付ける(保護部材取付工程)。詳細には、ボルト等の取付具43を、保護部材40の取付部42に形成された孔を通して、支柱21に形成された係止孔21aに係止する。
このようにして、防音壁パネルユニット20に対して保護部材40を簡単に取り付けることができる。そして、保護部材40を備えた防音壁100を簡単に施工できる。
【0041】
(5)この後、適宜、保護部材40の外側に設けられたピットPTに、配管等Cを這わせる。
【0042】
(6)そして、この後、適宜、ピットPTを塞ぐピット蓋Lの一端を、保護部材40のピット蓋支持部44に載せて、支持させる。
【0043】
(7)点検の際は、ピット蓋Lを外せば、保護部材40を外さなくても、開口部41aを通じて継手30を視認でき、必要に応じて補修できる。
【0044】
なお、本発明の技術的範囲は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
【0045】
その他、本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0046】
10 基部
11 ベース
12 防音壁パネルユニット取付部
12a 係止部
20 防音壁パネルユニット
21 支柱
21a 係止孔
21f フランジ
21h 固定孔
21w ウェブ
22 吸音パネル
30 継手
40 保護部材
41 保護プレート
41a 開口部
42 取付部
43 取付具
44 ピット蓋支持部
45 塞ぎ部
100 防音壁
C 配管等
e 隙間
G 地表等
L ピット蓋
P 突出方向
PT ピット
V 仮想面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7