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特開2022-156193ユニット内装工事におけるユニット構造及び家具化工法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022156193
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】ユニット内装工事におけるユニット構造及び家具化工法
(51)【国際特許分類】
   E04H 1/12 20060101AFI20221006BHJP
   E04B 1/348 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
E04H1/12 301
E04B1/348 V
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021059772
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】591170647
【氏名又は名称】三協フロンテア株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074251
【弁理士】
【氏名又は名称】原田 寛
(74)【代理人】
【識別番号】100066223
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 政美
(72)【発明者】
【氏名】松井 祐樹
(72)【発明者】
【氏名】大林 尭弘
(72)【発明者】
【氏名】布川 敦史
【テーマコード(参考)】
2E025
【Fターム(参考)】
2E025BA01
2E025BA05
2E025BA06
2E025BC01
2E025BC02
2E025BC04
(57)【要約】
【課題】水回り設備を設置する工事を合理化し、建築工事の工期短縮が可能になり、また増減築や間取り交換を容易にすることができるユニット構造を提供する。
【解決手段】トイレ、キッチン、洗面化粧台等の水回り設備を備えるユニット構造を構成する。壁板11で水回り設備を設置するように加工された水回りブロック10を設ける。壁板11の底部にインロー凹部を形成する。ユニットハウスPの床面2にインロー凸部を設ける。インロー凸部に壁板11のインロー凹部を嵌合して固定する。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニットハウス内にトイレ、キッチン、洗面化粧台等の水回り設備を備えるユニット構造において、
少なくとも壁板にて形成されたブロック状の空間内部に水回り設備の一つを設置するように加工された水回りブロックを構成し、
壁板の接地面に形成したインロー凹部と、ユニットハウスの床面に設けられたインロー凸部とを嵌合して水回りブロックを固定し、
固定された各水回りブロックで前記ユニットハウスP内の室内空間を仕切るように構成したことを特徴とするユニット構造。
【請求項2】
前記壁板は、芯材にハニカムボードを用いた複合パネルで構成され、接地端部に前記壁板を支持する入り巾木構造が設けられ、この入り巾木構造は対向する一対の入り巾木にて構成され、該入り巾木相互間で前記インロー凹部を形成した請求項1記載のユニット構造。
【請求項3】
前記壁板に、前記水回り設備に伴うスイッチ、コンセント等の電器配線設備が予め施された請求項1記載のユニット構造。
【請求項4】
前記水回りブロックの上部に天井を形成し、この天井と、前記ユニットハウスの天井との隙間を囲む天幕を構成し、該天幕で囲った内側を配線スペースとする請求項1記載のユニット構造。
【請求項5】
前記壁板は、前記水回りブロックが隣接して面一となる前記壁板相互の一方又は両方の角部に縦側縁に沿った切欠状の調整目地を備えた請求項1記載のユニット構造。
【請求項6】
ユニットハウスの内部空間を仕切るユニット構造のユニット内装工事における家具化工法であって、少なくとも壁板にて形成されたブロック状の空間内部に水回り設備を設置する水回りブロックを構成し、壁板の接地面に形成したインロー凹部に、ユニットハウスの床面に位置変更自在に設けられたインロー凸部を嵌合して水回りブロックを固定し、固定された各水回りブロックで、前記ユニットハウスの内部空間を仕切ることを特徴とする家具化工法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ユニットハウス内に、トイレ、キッチン、洗面化粧台等の水回り設備を合理的に設置することができるユニット内装工事におけるユニット構造及び家具化工法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
住宅等一般建築物において、躯体内に水回り設備を施工するには、まず、トイレ、キッチン、洗面化粧台等の水回り設備を搬入する。次に、これら水回り設備の据え付け作業に加えて、給水、給湯、排水用の各種配管作業、スイッチやコンセント等の電気配線部材の取り付け、電線の引き回し作業、壁仕上げ作業、天井仕上げ作業等を行う。
【0003】
ところが、このような水回り施工作業は、現場における作業工程が極めて多く、工期の長期化及びコストの上昇を伴い、熟練を要する作業になっていた。
【0004】
そこで、このような水回り設備の施工を改良したものとして、特許文献1に記載されているユニット構造が提案されている。このユニット構造は、水回り施工作業を簡略化するもので、移動可能な床部上に洗面台や浴槽等の各種器具を設置すると共に、各種器具に接続した各種配管をこの床部に収納したものである。
【0005】
そして、この床部を所定の場所に配設し、床部に収納されている配管の余長部分を引き出して配設するだけで、流し台、洗面台等の器具が使用可能な状態に設置されるという構成である。
【0006】
ところが、このユニット構造では、各種配管が収納された床部上に、各種器具を備えた構成なので、各ユニットが大型化する構造であった。そのため、各ユニットの重量が増大し、各ユニットを移動する際に多くの手間を要する不都合がある。
【0007】
一方、これらのキッチン、洗面、浴室等の水廻り空間を簡単に形成できるユニット構造が特許文献2で提案されている。このユニット構造は、現場でフレームを繋いで水廻り空間を形成させる構造であり、複数のフレームを組み合わせて形成した水廻り空間内に、キッチン、洗面、浴室等の水廻り設備を取り付ける構造である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開平8-199835号公報
【特許文献2】特許第5715426号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
特許文献2に記載のユニット構造で使用するフレームは、垂直フレームの上方に、連結フレームを設け、この連結フレームを建築躯体まで延長して連結するもので、これらのフレームを現場で繋いで2以上の水廻り空間を形成する構成である。
【0010】
ところが、このフレームを構成する上フレーム、下フレーム、側フレームは、現場で適宜カットして寸法調整する。そのため、現場での作業は、複数のフレームをカットして寸法を調整する作業と、調整したフレームで水廻り空間を形成する作業、水廻り空間形成後に、トイレ、キッチン、洗面化粧台等の水回り設備を設置する作業、更に、水回り設備に必要な電気設備配線作業などを要するものである。
【0011】
この結果、このユニット構造をユニットハウスに施工する場合、住宅等一般建築物における水回り施工と同様に、多くの作業を伴う工事になり、室内工事の手間や時間を要する構成になっている。
【0012】
また、このユニット構造は、例えばキッチン空間を形成する場合、梁フレームで連結した複数の梁フレームに、キッチン本体やアッパーキャビネット等を取り付け固定することでキッチン空間を形成する構造である。そのため、設置後の水回り空間の増減築や間取り交換には適していない。
【0013】
このように、従来のユニット構造では、トイレ、キッチン、洗面化粧台等の水回り設備を設置する際の作業工程に多くの課題を残すものであった。そこで、本発明は上述の課題を解消すべく創出されたもので、水回り設備を設置する室内工事を合理化し、室内工期の短縮が可能になり、また増減築や間取り交換を容易にすることができるユニット内装工事におけるユニット構造及び家具化工法の提供を目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、ユニットハウスP内にトイレ、キッチン、洗面化粧台等の水回り設備を備えるユニット構造において、少なくとも壁板11にて形成されたブロック状の空間内部に前記水回り設備の一つを設置するように加工された水回りブロック10を構成し、壁板11の接地面に形成したインロー凹部13と、ユニットハウスPの床面2に設けられたインロー凸部3とを嵌合して水回りブロック10を固定し、固定された各水回りブロック10で前記ユニットハウスP内の室内空間を仕切るように構成したことにある。
【0015】
第2の手段の前記壁板11は、芯材にハニカムボードを用いた複合パネルで構成され、接地端部に壁板11を支持する入り巾木構造14が設けられ、この入り巾木構造14は対向する一対の入り巾木14Aにて構成され、該入り巾木14A相互間で前記インロー凹部13を形成したものである。
【0016】
第3の手段は、前記壁板11に、前記水回り設備に伴うスイッチ、コンセント等の電器配線設備4が予め施された構成とする。
【0017】
第4の手段は、前記水回りブロック10の上部に天井12を形成し、該天井12と、前記ユニットハウスPの天井との隙間を囲む天幕17を構成し、該天幕17で囲った内側を配線スペースとするものである。
【0018】
第5の手段の前記壁板11は、前記水回りブロック10が隣接して面一となる壁板11相互の一方又は両方の角部に縦側縁に沿った切欠状の調整目地15を備えたものである。
【0019】
第6の手段は、ユニットハウスPの内部空間を仕切るユニット構造の内装工法であって、少なくとも壁板11にて形成されたブロック状の空間内部に水回り設備を設置する水回りブロック10を構成し、壁板11の接地面に形成したインロー凹部13に、ユニットハウスPの床面2に位置変更自在に設けられたインロー凸部3を嵌合して水回りブロック10を固定し、固定された各水回りブロック10で、前記ユニットハウスPの内部空間を仕切る内装工法にある。
【発明の効果】
【0020】
本発明によると、壁板11にて形成した水回りブロック10のインロー凹部13をユニットハウスPの床面2に設けられたインロー凸部3に嵌合して水回りブロック10を固定することにより、水回り設備の配置工事が簡略化され室内工事の工期短縮を可能にし、水回り設備の増減築や間取り交換を容易にすることができる。
【0021】
しかも、水回りブロック10は、芯材にハニカムボードを用いた複合パネルを使用した壁板11で形成されたものであるから、水回りブロック10の強度を十分に確保しつつ、人力で運搬可能な重量まで軽量化することに成功した。
【0022】
また、壁板11の接地端部に壁板11を支持する入り巾木構造14を備えているので、水回りブロック10を設置するだけで、空間を仕切ると共に、壁板11の意匠を整える入り巾木14Aまでが同時に完成する。その結果、在来の間仕切り工事は一切無しで住宅に必要な機能を構成することが可能になる。しかも、入り巾木14Aにより床材や壁面の傷や汚れを防ぎ、壁板11のデザインを整える効果がある。
【0023】
更に、水回りブロック10の壁板11に電器配線設備4を予め設けておくことで、水回りブロック10を搬送してユニットハウスP内に設置するだけで、水回り関連の電器配線設備4が配置され、水回り設備の設置も容易になる。
【0024】
本発明内装工法によると、ユニットハウスP内に水回りブロック10を設置するだけの工事で室内空間を仕切るので、在来の間仕切り工事を一切不要とする。また、工事の短縮化を図る上、水回りブロック10の移動も可能になり、水回り設備の増減築や間取り交換を容易にすることができる。
【0025】
このように、本発明によると、内装を家具化するという発想により、水回り設備を一つの水回りブロックに集約してユニットハウス内に設置することで建物内部の工事を完了させるという極めて合理的な工事が可能になるものである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の各水回りブロックの実施例を示す斜視図である。
図2】(イ)、(ロ)は本発明のインロー凸部とインロー凹部を示す断面図である。
図3】(イ)、(ロ)は本発明のインロー凸部を示す平面図である。
図4】本発明の壁板に設けた電器配線設備を示す側断面図である。
図5】(イ)、(ロ)は本発明の調整目地を示す要部断面図である。
図6】本発明の壁板の一実施例を示す一部切欠斜視図である。
図7】本発明水回りブロックをユニットハウス内に配置した例を示し、(イ)は正面図、(ロ)は平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の実施の形態を説明する。本発明は、工場で生産し、現地で組み立てるユニットハウスP内に、トイレ/キッチン/洗面化粧台等の水回り設備を構成するユニット構造である。
【0028】
これらの水回り設備を個々に設置する水回りブロック10を形成する(図1参照)。図示の水回りブロック10は、洗面化粧台Q、キッチンR、トイレSを構成する水回りブロック10である。これらの水回りブロック10は、少なくとも壁板11にて形成されたブロック状の空間を有するもので、内部に水回り設備の一つを設置するように位置決め加工や電器配線設備4などが予め施されている。
【0029】
図示例では、壁板11と天井12とに囲まれた水回りブロック10を形成し、この水回りブロック10に、洗面化粧台Qの洗面ボウルQ1やキッチンRのシンクR1などの水回り設備を、予め工場で装着した場合でも人力での運搬が可能な重量に構成している(図1参照)。したがって、水回りブロック10をユニットハウスP内に搬入して床面2に固定すると同時に、各種の水回り設備が装着された洗面化粧台QやキッチンRなどが設置されることになる。
【0030】
このとき、トイレSの便器S1のように重量がある水回り設備は、ユニットハウスPに水回りブロック10を搬入して床面2に固定した後、便器S1を後付けで装着することも可能である。また、水回りブロック10内に水回り設備の他、各種設備を設置するための開口部や取付け部材等を予め工場で設けておくことで、これらの設置工事も簡略化される。
【0031】
壁板11は、芯材11Aにハニカムボードを用いた軽量な複合パネルで構成することで、この壁板11にて構成した水回りブロック10を、人力で運搬できる重量に形成している。図示例では、ペーパーハニカムを芯材11Aとし、表面の化粧板11Bとしてポリ合板を接合した複合パネルを示している(図6参照)。そして、壁板11の左右両端部に設けた縦材11Cと上端部に設けた横材11Dと下端部に設けた入り巾木構造14とで、極めて軽量で十分な強度が得られる壁板11を構成している。
【0032】
更に、壁板11の芯材11Aを部分的に開穿して電気配線経路を形成し水回り設備に伴うスイッチ、コンセント等の電器配線設備4を装着する(図4参照)。この電器配線設備4は、予め工場で装着するもので、水回りブロック10を搬送してユニットハウスP内に設置するだけで、水回り関連の電器配線設備4が簡単に配置される構成である。
【0033】
一方、壁板11の底部には、インロー凹部13が形成されている(図2(イ)参照)。このインロー凹部13は、ユニットハウスPの床面2に設けられたインロー凸部3に嵌合して固定する部位である(図2(ロ)参照)。図示例では、このインロー凹部13を形成する際に、壁板11の接地端部に入り巾木構造14を形成する。
【0034】
この入り巾木構造14は、壁板11の接地端部に、壁板11を支持する入り巾木14Aが対向するように一対形成されたもので、これら一対の入り巾木14Aの相互間で前記インロー凹部13を形成する(図2(イ)参照)。図示の入り巾木構造14は、壁板11の芯材11A下端部に沿った固定杆14Bと、この固定杆14Bから一対の入り巾木14Aが下方に向けて突出した構造を成している。すなわち、この入り巾木14Aは、意匠的な機能に加えて、壁板11を支持する支持部材としての機能を備えている。
【0035】
水回りブロック10を搬送してユニットハウスP内に設置するには、ユニットハウスPの床面2に設けたインロー凸部3に(図3(イ)参照)、水回りブロック10の壁板11のインロー凹部13を合わせて固定するだけの工事になる(図3(ロ)参照)。このインロー凸部3は、水回りブロック10を設置する任意の位置に合わせて、床面2に直方体状のインロー凸部3を予めビス止め等で固定したものである。したがって、このインロー凸部3の位置変更や移動は自在であり、水回りブロック10を任意の位置に設置又は移動変更することができる。
【0036】
図示例では、インロー凸部3にキッチンRを構成する水回りブロック10を設置している(図3(ロ)参照)。このように、壁板11下端のインロー凹部13を、インロー凸部3に合わせて嵌合すると水回りブロック10が配置位置に固定される。この状態で、入り巾木14Aとインロー凸部3とを固定ビス5でビス止めすると水回りブロック10が固定される(図2(ロ)参照)。
【0037】
壁板11の化粧板11Bには、水回りブロック10が隣接する壁面角部の縦側縁に沿って切欠ライン状の調整目地15を備えている(図5参照)。図示の調整目地15は、隣接して面一となる壁板11相互のいずれか一方の化粧板11Bの角部に縦側縁に沿った部位である。そして、水回りブロック10が隣接して化粧板11Bを面一に揃える場合(図5(イ)参照)、この調整目地15を介することで壁板11の壁面相互が正確に揃わなくても違和感がない構成になっている(図5(ロ)参照)。尚、図5(イ)の符号16は緩衝材であり、水回りブロック10が隣接する壁面に、この緩衝材16を備えることで、水回りブロック10相互の収まりを良好に保つ作用がある。
【0038】
このような構成の水回りブロック10を設置する工法として、まず、工場にて水回りブロック10を形成する際に、水回り設備や各種設備を設置するための位置決め加工を施すと共に、水回り設備に伴うスイッチやコンセント等の電器配線設備4を予め壁板11に設ける。一方、ユニットハウスP側では、床面2上に、水回りブロック10を配置する位置に沿ってインロー凸部3を固定する。そして、ユニットハウスP内に水回りブロック10を搬入し、床面2のインロー凸部3に壁板11のインロー凹部13を嵌合固定して各水回りブロック10を固定する(図7参照)。そうすると、固定された各水回りブロック10で、前記ユニットハウスPの内部空間が仕切られるものである。
【0039】
この際、インロー凸部3の位置を変えるだけで水回りブロック10の位置変更が可能になる。したがって、内部空間の仕切が変更されると共に、各種の水回り設備の増減築や間取り交換を容易にすることができる。
【0040】
図7(イ)に示す符号17は天幕である。この天幕17は、必要に応じて水回りブロック10の天井とユニットハウスPの天井との隙間を囲む部材で、天幕17で囲った内側を配線スペースとすることができる。
【0041】
尚、本発明ユニット構造は図示例に限定されるものではなく、構成や形状は任意に変更することができる。また、本発明の要旨を変更しない範囲での設計変更は自由に行える。
【符号の説明】
【0042】
P ユニットハウス
Q 洗面化粧台
Q1 洗面ボウル
R キッチン
R1 シンク
S トイレ
S1 便器
1 壁
2 床面
3 インロー凸部
4 電器配線設備
5 固定ビス
10 水回りブロック
11 壁板
11A 芯材
11B 化粧板
11C 縦材
11D 横材
12 天井
13 インロー凹部
14 入り巾木構造
14A 入り巾木
14B 固定杆
15 調整目地
16 緩衝材
17 天幕
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2022-08-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユニットハウスに装着する歩廊構造において、歩廊床と、該歩廊床のユニットハウス側に予め設けられた歩廊受金具と、該歩廊床の外側面に立設した一対の歩廊屋根柱とで床ユニットを構成し、各歩廊屋根柱の上端部に着脱自在に連結される歩廊屋根と、該歩廊屋根に予め設けられユニットハウスに連結する歩廊屋根受金具とで屋根ユニットを構成し、歩廊床に設けた歩廊受金具をユニットハウスに連結して床ユニットを固定するように構成し、前記歩廊床と前記ユニットハウスの外側面とを支持することで前記歩廊床を支える支保梁を設け、該支保梁を前記歩廊床の下面に折り重なるように収納自在に連結し、
前記歩廊床の上面に前記歩廊屋根柱が折り重なるように揺動自在に連結して前記床ユニットと共に前記歩廊屋根柱を設置するように構成し、
前記歩廊受金具に固定された前記歩廊床の長手端部にササラ接続金具を連結して該ササラ接続金具にササラ踏み板を固定する階段ユニットを備えたことを特徴とするユニットハウスの外階段用歩廊構造。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、ユニットハウスPに装着する歩廊構造において、歩廊床11と、該歩廊床11のユニットハウスP側に予め設けられた歩廊受金具12と、該歩廊床11の外側面に立設した一対の歩廊屋根柱13とで床ユニット10を構成し、各歩廊屋根柱13の上端部に着脱自在に連結される歩廊屋根21と、該歩廊屋根21に予め設けられユニットハウスPに連結する歩廊屋根受金具22とで屋根ユニット20を構成し、歩廊床11に設けた歩廊受金具12をユニットハウスPに連結して床ユニット10を固定するように構成し、前記歩廊床11と前記ユニットハウスPの外側面とを支持することで前記歩廊床11を支える支保梁16を設け、該支保梁16を前記歩廊床11の下面に折り重なるように収納自在に連結し、
前記歩廊床11の上面に前記歩廊屋根柱13が折り重なるように揺動自在に連結して前記床ユニット10と共に前記歩廊屋根柱13を設置するように構成し、
前記歩廊受金具12に固定された前記歩廊床11の長手端部にササラ接続金具31を連結して該ササラ接続金具31にササラ踏み板32を固定する階段ユニット30を備えたものである
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
床ユニット10において、歩廊床11の下面とユニットハウスPの外側面とを支持することで歩廊床11を支える支保梁16を設け、該支保梁16を歩廊床11の下面に折り重なるように収納自在に連結したことで、支保梁16が必要になる状況では、歩廊床11から支保梁16を取り出して歩廊床11を支えることができる。また、この支保梁16が不要の場合は、支保梁16を前記歩廊床11の下面に折り重なるように収納しているので、運搬や設置、解体が容易になり、設計変更にも簡単に対応することが可能になる。また、不使用時でも目立たず、意匠性の良い外観になる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
歩廊床11の上面に歩廊屋根柱13が折り重なるように揺動自在に連結し、床ユニット10と共に歩廊屋根柱13を設置するように構成しているので、設置作業が容易になり、歩廊の部品点数を少なくして軽量化することができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
歩廊受金具12に固定された歩廊床11の長手端部にササラ接続金具31を連結し、該ササラ接続金具31にササラ踏み板32を固定する階段ユニット30を備えているので、床ユニット10と階段ユニット30との連結が容易で、しかも、部品点数を少なくすることができる。また、ササラ接続金具31にササラ踏み板32を固定する階段ユニット30によると、2階から3階に階段ユニット30を設置する場合でも、3階の歩廊床11から施工ができるので、簡単且つ安全な施工が可能になる。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-02
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項1】
ユニットハウス内にトイレ、キッチン、洗面化粧台等の水回り設備を備えるユニット構造において、
人力で運搬できる軽量な複合パネルの壁板にてブロック状の空間を形成し、この空間内部に前記水回り設備の一つを設置するように加工された水回りブロックを構成し、
壁板の接地面に形成したインロー凹部と、ユニットハウスの床面に設けられたインロー凸部とを嵌合して水回りブロックを固定し、
前記ユニットハウス内に固定された各水回りブロックで前記ユニットハウス内の室内空間を仕切るように構成したことを特徴とするユニット構造。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項6
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項6】
ユニットハウスの内部空間を仕切るユニット構造のユニット内装工事における家具化工法であって、
人力で運搬できる軽量な複合パネルの壁板にて形成されたブロック状の空間を形成し、この空間内部に水回り設備を設置する水回りブロックを構成し、
壁板の接地面に形成したインロー凹部に、ユニットハウスの床面に位置変更自在に設けられたインロー凸部を嵌合して水回りブロックを固定し、
前記ユニットハウスP内に固定された各水回りブロックで、前記ユニットハウスの内部空間を仕切ることを特徴とする家具化工法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
上述の目的を達成すべく本発明における第1の手段は、ユニットハウスP内にトイレ、キッチン、洗面化粧台等の水回り設備を備えるユニット構造において、
人力で運搬できる軽量な複合パネルの壁板11にてブロック状の空間を形成し、この空間内部に前記水回り設備の一つを設置するように加工された水回りブロック10を構成し、
壁板11の接地面に形成したインロー凹部13と、ユニットハウスPの床面2に設けられたインロー凸部3とを嵌合して水回りブロック10を固定し、
前記ユニットハウスP内に固定された各水回りブロック10で前記ユニットハウスP内の室内空間を仕切るように構成したことにある。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
第6の手段は、ユニットハウスPの内部空間を仕切るユニット構造の内装工法であって、人力で運搬できる軽量な複合パネルの壁板11にて形成されたブロック状の空間を形成し、この空間内部に水回り設備を設置する水回りブロック10を構成し、壁板11の接地面に形成したインロー凹部13に、ユニットハウスPの床面2に位置変更自在に設けられたインロー凸部3を嵌合して水回りブロック10を固定し、前記ユニットハウスP内に固定された各水回りブロック10で、前記ユニットハウスPの内部空間を仕切る内装工法にある。