(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022156209
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】表示画面制御プログラム、表示画面制御装置及び表示画面制御システム
(51)【国際特許分類】
G01C 21/26 20060101AFI20221006BHJP
G09B 29/00 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
G01C21/26 B
G09B29/00 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021059790
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】303046244
【氏名又は名称】旭化成ホームズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100149548
【弁理士】
【氏名又は名称】松沼 泰史
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100165179
【弁理士】
【氏名又は名称】田▲崎▼ 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100189337
【弁理士】
【氏名又は名称】宮本 龍
(72)【発明者】
【氏名】新谷 伸高
【テーマコード(参考)】
2C032
2F129
【Fターム(参考)】
2C032HB22
2C032HC08
2C032HC14
2C032HC27
2C032HC38
2F129AA01
2F129BB03
2F129CC02
2F129CC07
2F129CC13
2F129EE02
2F129EE77
2F129FF02
2F129FF11
2F129FF61
2F129HH02
2F129HH04
2F129HH12
2F129HH35
(57)【要約】
【課題】地震等の災害発生時においても、災害が発生していない非災害時においても、ユーザーが求める情報を表示する。
【解決手段】表示画面制御プログラムは、表示部と、前記表示部に表示する表示画面を制御する制御部とを備えるコンピュータに、所定の表示画面を前記表示部に表示させる表示ステップと、ユーザーの現在の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、ユーザーが選択した情報である選択情報を取得する選択情報取得ステップと、取得された前記現在位置情報と、前記選択情報とに基づき、前記表示部に表示させる画面表示情報であって、災害時情報又は非災害時情報の少なくともいずれか一方である前記画面表示情報を生成する生成ステップと、生成された前記画面表示情報に基づいて、前記表示部に表示する画像を制御する表示制御ステップと、を実行させる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示部と、前記表示部に表示する表示画面を制御する制御部とを備えるコンピュータに、
所定の表示画面を前記表示部に表示させる表示ステップと、
ユーザーの現在の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、
ユーザーが選択した情報である選択情報を取得する選択情報取得ステップと、
取得された前記現在位置情報と、前記選択情報とに基づき、前記表示部に表示させる画面表示情報であって、災害時情報又は非災害時情報の少なくともいずれか一方である前記画面表示情報を生成する生成ステップと、
生成された前記画面表示情報に基づいて、前記表示部に表示する画像を制御する表示制御ステップと、
を実行させる表示画面制御プログラム。
【請求項2】
前記表示制御ステップは、生成された前記画面表示情報に基づいて、前記表示部に表示する表示画面を切り替える
請求項1に記載の表示画面制御プログラム。
【請求項3】
ユーザーが指定する位置を示す指定位置情報を取得する指定位置情報取得ステップを更に備え、
前記生成ステップは、取得された前記指定位置情報に更に基づき、前記画面表示情報を生成する
請求項1又は請求項2に記載の表示画面制御プログラム。
【請求項4】
ユーザーにより選択された前記選択情報を記憶部に記憶させる記憶ステップと、
前記記憶部に記憶された前記選択情報を前記表示画面に表示させる選択履歴表示ステップと
を更に備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の表示画面制御プログラム。
【請求項5】
前記生成ステップにより生成される前記画面表示情報に基づき前記表示部に表示される複数の前記表示画面は、前記選択情報を取得するための選択情報取得ボタンを略同一の位置に有する
請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の表示画面制御プログラム。
【請求項6】
前記生成ステップにより生成される前記画面表示情報に基づき前記表示部に表示される複数の前記表示画面は、前記選択情報を取得するための選択情報取得ボタンの大きさが略同一である
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の表示画面制御プログラム。
【請求項7】
前記生成ステップにより生成される前記画面表示情報に基づき前記表示部に表示される複数の前記表示画面は、前記選択情報を取得するための選択情報取得ボタンの形状が略同一である
請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の表示画面制御プログラム。
【請求項8】
前記生成ステップにより生成される前記画面表示情報に基づき前記表示部に表示される複数の前記表示画面は、略同一のフォントにより表示される
請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の表示画面制御プログラム。
【請求項9】
前記生成ステップにより生成される前記画面表示情報に基づき前記表示部に表示される複数の前記表示画面は、略同一のフォントサイズにより表示される
請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の表示画面制御プログラム。
【請求項10】
所定の表示画面を表示する表示部と、
ユーザーの現在の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、
ユーザーが選択した情報である選択情報を取得する選択情報取得部と、
取得された前記現在位置情報と、前記選択情報とに基づき、前記表示部に表示させる画面表示情報であって、災害時情報又は非災害時情報の少なくともいずれか一方である前記画面表示情報を生成する生成部と、
生成された前記画面表示情報に基づいて、前記表示部に表示する画像を制御する表示制御部と
を備える表示画面制御装置。
【請求項11】
端末装置と、サーバー装置とを備える表示画面制御システムであって、
前記端末装置は、所定の表示画面を表示させる表示部を備え、
前記サーバー装置は、
ユーザーの現在の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、
ユーザーが選択した情報である選択情報を取得する選択情報取得部と、
取得された前記現在位置情報と、前記選択情報とに基づき、前記表示部に表示させる画面表示情報であって、災害時情報又は非災害時情報の少なくともいずれか一方である前記画面表示情報を生成する生成部と、
生成された前記画面表示情報に基づいて、前記表示部に表示する画像を制御する表示制御部と
を備える表示画面制御システム。
【請求項12】
前記端末装置は、
ユーザーの現在の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、
ユーザーが選択した情報である選択情報を取得する選択情報取得部と、
取得された前記現在位置情報と、前記選択情報とに基づき、前記表示部に表示させる画面表示情報であって、災害時情報又は非災害時情報の少なくともいずれか一方である前記画面表示情報を生成する生成部と、
生成された前記画面表示情報に基づいて、前記表示部に表示する画像を制御する表示制御部と、
災害時又は非災害時の少なくともいずれかの状態であるかを判定する状態判定部と
を更に備え、
前記表示部は、前記状態判定部により非災害時と判定された場合には前記サーバー装置が備える表示制御部により制御され、前記状態判定部により災害時と判定された場合には前記端末装置が備える表示制御部により制御される
請求項11に記載の表示画面制御システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示画面制御プログラム、表示画面制御装置及び表示画面制御システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、避難を要する対象者の所在置を自動的に把握し、同時に危険の少ない避難経路を選択して避難場所へ案内する避難誘導システムがあった(例えば、特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上述したような避難誘導システムにおいて提供される情報は、災害時に限定されたものとなっていた。このような場合、ユーザーは、災害時に初めて提供される情報に困惑してしまうといった問題が想定される。
【0005】
そこで本発明は、地震等の災害発生時においても、災害が発生していない非災害時においても、ユーザーが求める情報を表示することを可能とする技術の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様に係る表示画面制御プログラムは、表示部と、前記表示部に表示する表示画面を制御する制御部とを備えるコンピュータに、所定の表示画面を前記表示部に表示させる表示ステップと、ユーザーの現在の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得ステップと、ユーザーが選択した情報である選択情報を取得する選択情報取得ステップと、取得された前記現在位置情報と、前記選択情報とに基づき、前記表示部に表示させる画面表示情報であって、災害時情報又は非災害時情報の少なくともいずれか一方である前記画面表示情報を生成する生成ステップと、生成された前記画面表示情報に基づいて、前記表示部に表示する画像を制御する表示制御ステップと、を実行させる。
【0007】
本発明の一態様に係る表示画面制御プログラムにおいて、前記表示制御ステップは、生成された前記画面表示情報に基づいて、前記表示部に表示する表示画面を切り替える。
【0008】
本発明の一態様に係る表示画面制御プログラムは、ユーザーが指定する位置を示す指定位置情報を取得する指定位置情報取得ステップを更に備え、前記生成ステップは、取得された前記指定位置情報に更に基づき、前記画面表示情報を生成する。
【0009】
本発明の一態様に係る表示画面制御プログラムは、ユーザーにより選択された前記選択情報を記憶部に記憶させる記憶ステップと、前記記憶部に記憶された前記選択情報を前記表示画面に表示させる選択履歴表示ステップとを更に備える。
【0010】
本発明の一態様に係る表示画面制御プログラムにおいて、前記生成ステップにより生成される前記画面表示情報に基づき前記表示部に表示される複数の前記表示画面は、前記選択情報を取得するための選択情報取得ボタンを略同一の位置に有する。
【0011】
本発明の一態様に係る表示画面制御プログラムにおいて、前記生成ステップにより生成される前記画面表示情報に基づき前記表示部に表示される複数の前記表示画面は、前記選択情報を取得するための選択情報取得ボタンの大きさが略同一である。
【0012】
本発明の一態様に係る表示画面制御プログラムにおいて、前記生成ステップにより生成される前記画面表示情報に基づき前記表示部に表示される複数の前記表示画面は、前記選択情報を取得するための選択情報取得ボタンの形状が略同一である。
【0013】
本発明の一態様に係る表示画面制御プログラムにおいて、前記生成ステップにより生成される前記画面表示情報に基づき前記表示部に表示される複数の前記表示画面は、略同一のフォントにより表示される。
【0014】
本発明の一態様に係る表示画面制御プログラムにおいて、前記生成ステップにより生成される前記画面表示情報に基づき前記表示部に表示される複数の前記表示画面は、略同一のフォントサイズにより表示される。
【0015】
本発明の一態様に係る表示画面制御装置は、所定の表示画面を表示する表示部と、ユーザーの現在の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、ユーザーが選択した情報である選択情報を取得する選択情報取得部と、取得された前記現在位置情報と、前記選択情報とに基づき、前記表示部に表示させる画面表示情報であって、災害時情報又は非災害時情報の少なくともいずれか一方である前記画面表示情報を生成する生成部と、生成された前記画面表示情報に基づいて、前記表示部に表示する画像を制御する表示制御部とを備える。
【0016】
本発明の一態様に係る表示画面制御システムは、端末装置と、サーバー装置とを備える表示画面制御システムであって、前記端末装置は、所定の表示画面を表示させる表示部を備え、前記サーバー装置は、ユーザーの現在の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、ユーザーが選択した情報である選択情報を取得する選択情報取得部と、取得された前記現在位置情報と、前記選択情報とに基づき、前記表示部に表示させる画面表示情報であって、災害時情報又は非災害時情報の少なくともいずれか一方である前記画面表示情報を生成する生成部と、生成された前記画面表示情報に基づいて、前記表示部に表示する画像を制御する表示制御部とを備える。
【0017】
本発明の一態様に係る表示画面制御システムにおいて、前記端末装置は、ユーザーの現在の位置を示す現在位置情報を取得する現在位置情報取得部と、ユーザーが選択した情報である選択情報を取得する選択情報取得部と、取得された前記現在位置情報と、前記選択情報とに基づき、前記表示部に表示させる画面表示情報であって、災害時情報又は非災害時情報の少なくともいずれか一方である前記画面表示情報を生成する生成部と、生成された前記画面表示情報に基づいて、前記表示部に表示する画像を制御する表示制御部と、災害時又は非災害時の少なくともいずれかの状態であるかを判定する状態判定部とを更に備え、前記表示部は、前記状態判定部により非災害時と判定された場合には前記サーバー装置が備える表示制御部により制御され、前記状態判定部により災害時と判定された場合には前記端末装置が備える表示制御部により制御される。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、地震等の災害発生時においても、災害が発生していない非災害時においても、ユーザーが求める情報を表示することができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】第1の実施形態に係る端末装置の機能構成の一例を示す図である。
【
図2】第1の実施形態に係る制御部の機能構成の一例を示す図である。
【
図3】第1の実施形態に係る表示画面の一例を示すである。
【
図4】第1の実施形態に係る表示画面の切り替えの一例を示す図である。
【
図5】第1の実施形態に係る制御部の機能構成の変形例を示す図である。
【
図6】第1の実施形態に係る表示画面の変形例を示すである。
【
図7】第1の実施形態に係る表示画面の切り替えの変形例を示す図である。
【
図8】第1の実施形態に係る指定位置情報の指定方法の一例について説明するための図である。
【
図9】第1の実施形態に係る表示画面の切り替えの第1の変形例を示す図である。
【
図10】第1の実施形態に係る表示画面の切り替えの第2の変形例を示す図である。
【
図11】第1の実施形態に係る表示画面制御プログラムの一連の動作を示すフローチャートである。
【
図12】第2の実施形態に係る表示画面制御システムの機能構成を示す図である。
【
図13】第3の実施形態に係る表示画面制御システムの機能構成を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。以下で説明する実施形態は一例に過ぎず、本発明が適用される実施形態は、以下の実施形態に限定されない。
【0021】
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る端末装置の機能構成の一例を示す図である。同図を参照しながら、第1の実施形態に係る端末装置100の概要について説明する。端末装置100は、表示部110と、制御部120とを備える。
【0022】
表示部110は、制御部120の制御に応じて各種情報を表示する。表示部110は、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electroluminescence)ディスプレイ等であってもよい。
制御部120は、表示部110に表示する表示画面を制御する。
【0023】
端末装置100は、具体的には、バスで接続された不図示のCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read only memory)又はRAM(Random access memory)等の記憶装置等を備え、表示画面制御プログラムを実行することによって制御部120を備える装置として機能する。
【0024】
制御部120の各機能の全てまたは一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)又はFPGA(Field-Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。表示画面制御プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。表示画面制御プログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
なお、端末装置100は、具体的には、ユーザーにより所持されるスマートフォンやタブレット情報処理端末等であってもよい。
【0025】
図2は、第1の実施形態に係る制御部120の機能構成の一例を示す図である。同図を参照しながら第1の実施形態に係る制御部120の機能構成の一例について説明する。制御部120は、表示画面制御部(表示画面制御装置)200を備える。
表示画面制御部200は、現在位置情報取得部210と、選択情報取得部220と、生成部230と、表示制御部240とを備える。
【0026】
現在位置情報取得部210は、ユーザーの現在の位置を示す現在位置情報LIを取得する。現在位置情報LIとは、ユーザーが保持する端末装置100の位置を示す情報、又は端末装置100を保持するユーザーの現在の位置を示す情報であってもよい。
現在位置情報取得部210は、具体的には、不図示のGPS通信部から現在位置情報LIを取得してもよい。GPS通信部は、GPS(Global Positioning System)等の人工衛星から受信された電波を受信する。
なお、現在位置情報取得部210は、所定の通信ネットワークを介して、現在位置情報LIを取得してもよい。
【0027】
選択情報取得部220は、ユーザーが選択した情報である選択情報SIを取得する。具体的には、選択情報取得部220は、表示部110に表示される情報に応じてユーザーが選択する情報であってもよい。
【0028】
生成部230は、現在位置情報取得部210から現在位置情報LIを、選択情報取得部220から選択情報SIを、それぞれ取得する。生成部230は、取得した現在位置情報LIと、選択情報SIとに基づき、画面表示情報DIを生成する。画面表示情報DIとは、表示部110に所定の情報を表示させるための情報である。画面表示情報DIは、災害時又は非災害時において、異なる情報である。すなわち、画面表示情報DIは、災害時情報又は非災害時情報の少なくともいずれか一方である。
【0029】
表示制御部240は、生成された画面表示情報DIに基づいて、表示部110に表示する画像を制御する。具体的には、表示制御部240は、表示部110に制御情報CIを出力することにより、表示部110に表示する画像を制御する。より具体的には、表示制御部240は、生成された画面表示情報DIに基づいて、表示部110に表示する表示画面400を切り替える。
【0030】
図3は、第1の実施形態に係る表示画面の一例を示す図である。同図を参照しながら、表示部110に表示される画面構成の一例である表示画面400について説明する。
表示画面400は、現在位置表示部410と、選択情報表示部420と、地図情報表示部430とを画面構成の構成要素として備える。
【0031】
現在位置表示部410は、ユーザーの現在の位置を表示する。現在位置表示部410は、具体的には、現在位置情報LIにより示される位置情報を表示する。
図3に示す一例では、ユーザーの現在の位置情報を、文字情報により表示する。ユーザーの現在の位置情報を文字情報により表示する場合、住所により特定してもよいし、現在位置が含まれる建造物の名称等により特定してもよいし、現在位置が含まれる地域の名称等により特定してもよい。
なお、ユーザーの現在の位置情報についての表示方法は、文字情報で表示する場合の一例に限定されず、例えば、地図上に表示されていてもよいし、その他の方法により表示されていてもよい。
【0032】
選択情報表示部420は、表示部110に表示される情報の種類を表示する。
図3に示す一例においては、“子供の遊び場”が表示されている。この場合、表示部110には、“子供の遊び場”についての情報が表示される。選択情報表示部420は、ユーザーにより選択される情報である。選択情報表示部420に表示される情報は、ユーザーにより選択された選択情報SIに示される情報に基づいていてもよい。
なお、選択情報SIに示される情報の一例としては、“子供の遊び場”の他、“交通情報”、“飲食店に関する情報”、“地域のサブスク情報”(定額料金で利用できる地域の情報)、“教育施設情報”、“医療施設情報”、“託児所情報”等であってもよい。
【0033】
選択情報表示部420は、選択情報SIを取得するための選択情報取得ボタン421を備えていてもよい。選択情報取得ボタン421は、例えば、選択情報がキーボードやタッチパネル等の入力装置により直接入力された後の決定ボタンであってもよいし、複数の選択肢を表示させるためのボタンであってもよいし、表示されている複数の選択肢の中から1つの選択肢が選択されるためのボタンであってもよい。
【0034】
地図情報表示部430は、選択情報表示部420に示される情報を、地図上に表示する。
図3に示す一例においては、現在位置マーカー431と、マーカー432と、マーカー433とが表示されている。
現在位置マーカー431は、現在位置表示部410に表示される現在位置を地図上に表示するマーカーである。
マーカー432及びマーカー433は、選択情報表示部420に表示される情報に関連する施設の位置を地図上に表示するマーカーである。具体的には、マーカー432は“〇〇公園”を示し、マーカー433は“△△公園”を示す。マーカー432及びマーカー433は、施設の名称の他に、当該施設に関する情報や、現在位置マーカー431から当該施設までの距離情報、ナビゲーション情報等を含んでいてもよい。
なお、地図情報表示部430に代えて、文字情報等のその他の情報により選択情報表示部420に示される情報を表示してもよい。
【0035】
図4は、第1の実施形態に係る表示画面の切り替えの一例を示す図である。同図を参照しながら、表示画面400の切り替えの一例について説明する。同図に示す一例では、表示画面400の一例としての非災害時画面500から、表示画面400の一例としての災害時画面600への切り替えの一例について説明する。
【0036】
非災害時画面500は、非災害時に表示される表示画面400の一例である。非災害時画面500は、現在位置表示部510と、選択情報表示部520と、地図情報表示部530とを画面構成の構成要素として備える。
現在位置表示部510は、現在位置表示部410と同様の構成を有する。
【0037】
選択情報表示部520は、選択情報表示部420と同様の構成を有する。
図7に示す一例においては、ユーザーにより選択された“交通案内”が選択情報SIとして表示されている。この場合、表示部110には、“交通案内”についての情報が表示される。“交通案内”についての情報とは、現在位置情報LI周辺における交通状況についての情報であってもよい。
選択情報表示部520は、画面の構成要件として、選択情報取得ボタン521を備える。
【0038】
地図情報表示部530は、選択情報表示部420と同様の構成を有する。
図4に示す一例においては、現在位置マーカー531と、マーカー532とが表示されている。現在位置マーカー531は、現在位置表示部510に表示される現在位置を地図上に表示するマーカーであり、マーカー532は、混雑している道路を表示する。
【0039】
災害時画面600は、災害時に表示される表示画面400の一例である。災害時画面600は、現在位置表示部610と、選択情報表示部620と、地図情報表示部630とを画面構成の構成要素として備える。表示制御部240は、災害時であるか否かの情報に基づき、表示部110に表示される情報を非災害時画面500又は災害時画面600のいずれか一方に切り替える。
現在位置表示部610は、現在位置表示部410と同様の構成を有する。
【0040】
選択情報表示部620は、選択情報表示部420と同様の構成を有する。
図4に示す一例においては、“避難情報”が表示されている。この場合、表示部110には、“避難情報”についての情報が表示される。“避難情報”についての情報とは、現在位置情報LI周辺の避難場所の情報であってもよいし、現在位置情報LIから当該避難場所までの避難経路情報であってもよいし、当該避難経路における障害情報の有無であってもよいし、当該障害情報を考慮した避難経路情報であってもよい。また、当該避難経路は、障害情報に基づき安全度を優先したもの、最短経路を表示したもの等複数表示されていてもよい。
選択情報表示部620は、画面の構成要件として、選択情報取得ボタン621を備える。
【0041】
地図情報表示部630は、選択情報表示部420と同様の構成を有する。
図4に示す一例においては、現在位置マーカー631と、マーカー632と、マーカー633と、経路634とが表示されている。現在位置マーカー631は、現在位置表示部610に表示される現在位置を地図上に表示するマーカーであり、マーカー632は、現在位置情報LI周辺の避難場所の一例である“△△小学校”の位置を地図上に表示するマーカーであり、マーカー633は、障害情報の一例である道路陥没地点の位置を地図上に表示するマーカーであり、経路634は、障害情報に基づき安全度を優先して選択された現在位置と避難場所との間の最適経路の一例である。
【0042】
ここで、非災害時画面500と、災害時画面600とは、略同一のGUI(Graphical User Interface)を有する。略同一の範囲とは、例えば、端末装置100を操作するユーザーによる直観的な操作により、操作の違いを意識せずに同様に取り扱うことが可能な範囲である。
【0043】
非災害時画面500と災害時画面600とを略同一のGUIとするため、例えば、非災害時画面500が構成要素として備えるボタンの位置と、災害時画面600が構成要素として備えるボタンの位置とは、互いに略同一であってもよい。ボタンとは、例えば、選択情報SIを取得するための選択情報取得ボタン421であってもよい。すなわち、生成部230により生成される画面表示情報DIに基づき、表示部110に表示される複数の表示画面400は、選択情報SIを取得するための選択情報取得ボタンを略同一の位置に有する。具体的には、非災害時画面500が有する選択情報取得ボタン521と、災害時画面600が有する選択情報取得ボタン621とは、略同一の位置に配置される。
【0044】
また、非災害時画面500と災害時画面600とを略同一のGUIとするため、例えば、非災害時画面500が構成要素として備えるボタンの大きさと、災害時画面600が構成要素として備えるボタンの大きさとは、互いに略同一であってもよい。すなわち、生成部230により生成される画面表示情報DIに基づき、表示部110に表示される複数の表示画面400は、選択情報SIを取得するための選択情報取得ボタン421の大きさが略同一である。具体的には、非災害時画面500が有する選択情報取得ボタン521と、災害時画面600が有する選択情報取得ボタン621とは、略同一の大きさである。
【0045】
また、非災害時画面500と災害時画面600とを略同一のGUIとするため、例えば、非災害時画面500が構成要素として備えるボタンの形状と、災害時画面600が構成要素として備えるボタンの形状とは、互いに略同一であってもよい。すなわち、生成部により生成される画面表示情報DIに基づき、表示部110に表示される複数の表示画面400は、選択情報SIを取得するための選択情報取得ボタンの形状が略同一である。具体的には、非災害時画面500が有する選択情報取得ボタン521と、災害時画面600が有する選択情報取得ボタン621とは、略同一の形状を有する。
【0046】
また、非災害時画面500と災害時画面600とを略同一のGUIとするため、例えば、非災害時画面500が使用するフォントと、災害時画面600が使用するフォントとは、略同一であってもよい。すなわち、生成部230により生成される画面表示情報DIに基づき表示部110に表示される複数の表示画面400は、略同一のフォントにより表示される。
【0047】
また、非災害時画面500と災害時画面600とを略同一のGUIとするため、例えば、非災害時画面500が使用するフォントと、災害時画面600が使用するフォントとは、略同一のフォントサイズであってもよい。すなわち、生成部230により生成される画面表示情報DIに基づき表示部110に表示される複数の表示画面400は、略同一のフォントサイズにより表示される。
【0048】
図5は、第1の実施形態に係る制御部120の機能構成の変形例を示す図である。同図を参照しながら第1の実施形態に係る制御部120Aの機能構成の一例について説明する。制御部120Aは、表示画面制御部200Aを備える。表示画面制御部200Aは、生成部230に代えて生成部230Aを備え、指定位置情報取得部250を更に備える点において、表示画面制御部200とは異なる。表示画面制御部200Aの説明において、表示画面制御部200と同様の構成については同様の符号を付すことにより説明を省略する場合がある。
【0049】
指定位置情報取得部250は、ユーザーが指定する位置を示す指定位置情報DLIを取得する。具体的には、指定位置情報取得部250は、不図示の文字入力装置(キーボードやタッチパネル等)により、又は複数の候補からユーザーに選択されることにより、指定位置情報DLIを取得する。指定位置情報取得部250は、取得した指定位置情報DLIを、生成部230Aに出力する。
生成部230Aは、取得された指定位置情報DLIに更に基づき、画面表示情報DIを生成する。
【0050】
図6は、第1の実施形態に係る表示画面の変形例を示す図である。同図を参照しながら、表示部110に表示される画面構成の変形例である表示画面400Aについて説明する。表示画面400Aは、指定位置情報表示部415を構成要素として更に備える点において表示画面400とは異なる。表示画面400Aの説明において、表示画面400と同様の構成については同様の符号を付すことにより説明を省略する場合がある。
【0051】
指定位置情報表示部415は、ユーザーにより指定された位置情報を表示する。指定位置情報表示部415は、具体的には、指定位置情報DLIにより示される位置情報を表示する。
図6に示す一例では、ユーザーにより指定された位置情報を、文字情報により表示する。具体的には、指定位置情報として“××××”が指定されている。
ユーザーにより指定された位置情報を文字情報により表示する場合、住所により特定してもよいし、指定位置が含まれる建造物の名称等により特定してもよいし、指定位置が含まれる地域の名称等により特定してもよい。
なお、ユーザーにより指定された位置情報についての表示方法は、文字情報で表示する場合の一例に限定されず、例えば、地図上に表示されていてもよいし、その他の方法により表示されていてもよい。
【0052】
また、指定位置情報表示部415に表示される指定位置情報は、地図情報表示部430に表示されてもよい。
図6に示す一例においては、指定位置情報表示部415に表示される指定位置情報が、マーカー434により表示されている。
【0053】
図7は第1の実施形態に係る表示画面の切り替えの変形例を示す図である。同図を参照しながら、表示画面400Aの切り替えの変形例について説明する。同図に示す一例では、非災害時画面500Aは、指定位置情報表示部515を備える点において非災害時画面500とは異なり、災害時画面600Aは、指定位置情報表示部615を備える点において災害時画面600とは異なる。非災害時画面500及び災害時画面600と同様の構成については、同様の符号を付すことにより説明を省略する場合がある。
【0054】
指定位置情報表示部515は、指定位置情報取得ボックス516を構成要素として備える。指定位置情報取得ボックス516は、ユーザーから指定位置情報DLIを取得する。指定位置情報取得ボックス516は、具体的には、テキスト入力可能な入力部であってもよいし、複数の候補の中からユーザーが選択情報SIを選択可能な選択部であってもよい。
図7に示す一例においては、直接入力により“△△公園”が入力されている。
【0055】
地図情報表示部530は、選択情報表示部520に示される情報を、地図上に表示する。
図7に示す一例においては、現在位置マーカー531と、指定位置マーカー532と、経路533とが表示されている。経路533とは、現在位置情報LIと、指定位置情報DLIとの間の最短経路情報であってもよいし、混雑情報を考慮した最適経路情報であってもよい。
【0056】
指定位置情報表示部615は、指定位置情報取得ボックス616を構成要素として備える。指定位置情報取得ボックス616は、ユーザーから指定位置情報DLIを取得する。指定位置情報取得ボックス616は、具体的には、テキスト入力可能な入力部であってもよいし、複数の候補の中からユーザーが選択情報SIを選択可能な選択部であってもよい。
図7に示す一例においては、直接入力により“避難場所”が入力されている。このように、ユーザーは、指定位置情報DLIとして、目的の施設名等を入力してもよい。
【0057】
なお、災害時画面600Aが有する指定位置情報取得ボックス616は、非災害時画面500Aが有する指定位置情報取得ボックス516と略同一の形状等を有しており、略同一の位置、大きさ、範囲に配置されていてもよい。
【0058】
地図情報表示部630は、指定位置情報DLIとして“避難場所”が入力されているため、現在位置情報LIから最寄りの“避難場所”を選択し、当該場所までの経路等を表示する。
【0059】
図8は、第1の実施形態に係る指定位置情報の指定方法の一例について説明するための図である。同図を参照しながら、指定位置情報取得ボックス516又は指定位置情報取得ボックス616が、複数の候補の中からユーザーが指定位置情報DLIを選択可能な選択部である場合の一例について説明する。同図における説明では、災害時画面600の一例として災害時画面600Bについて説明する。災害時画面600Bの説明において、災害時画面600と同様の構成については同様の符号を付し、説明を省略する。
【0060】
災害時画面600Bは、現在位置表示部610と、選択位置表示部615Aとを備える。
選択位置表示部615Aは、候補情報表示部6151と、スクロールバー6152とを備える。候補情報表示部6151には、選択情報SIの候補が表示され、選択情報SIの候補が候補情報表示部6151に表示可能な数より大きい場合には、スクロールバー6152を下方に動かすことにより全体を閲覧可能となる。同図に示す一例では、候補C1として“△△△1”が、候補C2として“△△△2”が、候補C3として“△△△3”が、候補C4として“△△△4”が、候補C5として“△△△5”が表示されている。
【0061】
なお、それぞれの候補は、ユーザーが選択した履歴に基づく履歴情報であってもよい。ユーザーは、履歴に基づき、選択情報SIを選択することにより、特に災害時に、直接入力する手間を省略することができる。
ユーザーが選択した履歴に基づく履歴情報を候補とする場合、不図示の記憶制御部は、ユーザーにより選択された選択情報SI又は指定位置情報DLIを記憶部に記憶させ、不図示の選択履歴表示部は、記憶部に記憶された選択情報SI又は指定位置情報DLIを表示部110に表示させる。
【0062】
図9は、第1の実施形態に係る表示画面の切り替えの第1の変形例を示す図である。同図を参照しながら、第1の実施形態に係る表示画面400の切り替えの第1の変形例について説明する。同図に示す一例では、非災害時画面500Cと災害時画面600Cとを、タブの選択により切り替える。
図4を参照しながら既に説明した構成については、同様の符号を付すことにより、説明を省略する場合がある。
【0063】
具体的には、非災害時画面500Cと、災害時画面600Cとは、画面の構成要件として、非災害時タブ540と、災害時タブ640とを備える。非災害時画面500Bは、非災害時タブ540が選択されている。災害時画面600Cは、災害時タブ640が選択されている。このように、ユーザーは、タッチパネル等の入力装置により非災害時タブ540又は災害時タブ640のいずれか一方を選択することにより、非災害時画面500C又は災害時画面600Cを切り替える。
【0064】
図10は、第1の実施形態に係る表示画面の切り替えの第2の変形例を示す図である。同図を参照しながら、第1の実施形態に係る表示画面400の切り替えの第2の変形例について説明する。同図に示す一例では、非災害時画面500Dと災害時画面600Dとを、切り替えボタンの選択により切り替える。
図4を参照しながら既に説明した構成については、同様の符号を付すことにより、説明を省略する場合がある。
【0065】
具体的には、非災害時画面500Dは、画面の構成要件として切り替えボタン550を備え、災害時画面600Dは、画面の構成要件として切り替えボタン650を備える。ユーザーは、非災害時画面500Dである場合に、切り替えボタン550を選択することにより、災害時画面600Dに切り替え、災害時画面600Dである場合に、切り替えボタン650を選択することにより、非災害時画面500Dに切り替える。
切り替えボタン550と、切り替えボタン650とは、略同一の形状等を有しており、略同一の位置、大きさ、範囲に配置されていてもよい。
【0066】
図11は、第1の実施形態に係る表示画面制御プログラムの一連の動作を示すフローチャートである。同図を参照しながら、第1の実施形態に係る表示画面制御プログラムの一連の動作について説明する。
(ステップS110)表示部110は、所定の表示画面400を表示する。
(ステップS120)現在位置情報取得部210は、ユーザーの現在の位置を示す現在位置情報LIを取得する。現在位置情報取得部210は、取得した現在位置情報LIを生成部230に出力する。
(ステップS130)選択情報取得部220は、ユーザーにより選択された選択情報SIを取得する。選択情報取得部220は、取得した選択情報SIを生成部230に出力する。
(ステップS140)生成部230は、現在位置情報LIと選択情報SIとを取得し、取得した現在位置情報LIと選択情報SIとに基づき、画面表示情報DIを生成する。生成部230は、生成した画面表示情報DIを表示制御部240に出力する。
(ステップS150)表示制御部240は、画面表示情報DIを取得し、取得した画面表示情報DIに基づき表示部110を制御する。
【0067】
[第1の実施形態のまとめ]
以上説明した実施形態によれば、表示画面制御部200は、現在位置情報取得部210を備えることによりユーザーの現在の位置を示す現在位置情報LIを取得し、選択情報取得部220を備えることによりユーザーが選択した情報である選択情報SIを取得し、生成部230を備えることにより、取得された現在位置情報LIと選択情報SIとに基づいて、表示部110に表示させる画面表示情報DIを生成し、表示制御部240は、画面表示情報DIに基づき、表示部110を制御する。本実施形態によれば、表示画面制御部200は、現在位置情報LIと選択情報SIとに基づいて表示部110を制御するため、現在位置に応じて、選択した情報を表示することができる。また、選択情報SIとは、例えば、交通情報や、災害時の避難情報等であってもよい。したがって、本実施形態によれば、ユーザーは、災害発生時においても、非災害時においても、同一画面を使用して情報を得ることができる。
よって、表示画面制御部200は、地震等の災害発生時においても、災害が発生していない非災害時においても、ユーザーが求める情報を表示することができる。
【0068】
また、以上説明した実施形態によれば、表示制御部240は、生成された画面表示情報DIに基づいて、表示部110に表示する表示画面を切り替える。したがって、本実施形態によれば、災害時情報又は非災害時情報を容易に切り替えることができる。
本実施形態によれば、災害時に使用する画面と非災害時に使用する画面を容易に切り替えることができるため、ユーザーは、地震等の災害発生時においても、災害が発生していない非災害時において使い慣れたGUIを使用することができる。ユーザーは、地震等の災害発生時においても、災害が発生していない非災害時において使い慣れたGUIを使用することができるため、災害時においても、慌てずに、安心して端末装置100を操作することができる。
【0069】
また、以上説明した実施形態によれば、表示画面制御部200は、指定位置情報取得部250を更に備えることにより、ユーザーが指定する位置を示す指定位置情報DLIを取得する。生成部230Aは、現在位置情報LIと、選択情報SIと、指定位置情報DLIとに基づき、画面表示情報DIを生成する。したがって、本実施形態によれば、地震等の災害発生時においても、災害が発生していない非災害時においても、自身の位置情報と、指定した位置情報とに基づき、ユーザーが求める情報を表示することができる。
【0070】
また、以上説明した実施形態によれば、選択履歴表示ステップにより、ユーザーにより選択された選択情報SIを記憶させ、記憶された選択情報SIを表示部110に表示させる。したがって、本実施形態によれば、ユーザーは、目的とする位置を容易に指定することができる。また、本実施形態によれば、ユーザーは、自宅や土地勘がある場所等を選択しやすくなるため、災害時であっても容易に、適切な行動につながる操作をしやすくすることができる。
【0071】
また、以上説明した実施形態によれば、選択情報取得ボタン421は、非災害時画面500と、災害時画面600とにおいて、略同一の位置、略同一の大きさ、略同一の形状で配置される。したがって、本実施形態によれば、ユーザーは、災害時であっても、非災害時と同様のGUIを操作することができ、安心して、端末装置100を操作することができる。
【0072】
また、以上説明した実施形態によれば、非災害時画面500と、災害時画面600とは、略同一のフォント又は、略同一のフォントサイズの少なくともいずれか一方により表示される。したがって、本実施形態によれば、ユーザーは、災害時であっても、非災害時と同様のGUIを操作することができ、容易に、安心して、端末装置100を操作することができる。
【0073】
[第2の実施形態]
図12は、第2の実施形態に係る表示画面制御システムの機能構成を示す図である。同図を参照しながら、第2の実施形態に係る表示画面制御システム10について説明する。第2の実施形態に係る表示画面制御システム10は、端末装置100が備える表示画面制御部200の機能がサーバー装置300に備えられる点において、第1の実施形態に係る端末装置100とは異なる。表示画面制御システム10の説明において、端末装置100と同様の構成については、同様の符号を付すことにより説明を省略する場合がある。
【0074】
サーバー装置300は、現在位置情報取得部310と、選択情報取得部320と、生成部330と、表示制御部340とを備える。
【0075】
現在位置情報取得部310は、ユーザーの現在の位置を示す現在位置情報LIを取得する。例えば、現在位置情報取得部310は、端末装置100Bに備えられる不図示のGPS通信部から、所定の通信ネットワークを介して現在位置情報LIを取得する。
【0076】
選択情報取得部320は、ユーザーが選択した情報である選択情報SIを取得する。例えば、選択情報取得部320は、端末装置100Bに備えられる表示部110Bに表示される情報に応じて、ユーザーにより選択される情報であってもよい。
【0077】
生成部330は、取得された現在位置情報LIと、選択情報SIとに基づき、表示部110Bに表示させる画面表示情報DIであって、災害時情報又は非災害時情報の少なくともいずれか一方である画面表示情報DIを生成する。
【0078】
表示制御部340は、生成された画面表示情報DIに基づいて、表示部110Bに表示する画像を制御する。具体的には、表示制御部340は、所定の通信ネットワークを介して端末装置100Bに制御情報CIを送信することにより、表示部110Bを制御する。
【0079】
端末装置100Bは、表示部110Bと、制御部120Bとを備える。
表示部110Bは、所定の表示画面を表示させる。具体的には、表示部110Bは、サーバー装置300により制御され、表示制御部340が出力する制御情報CIにより、表示画面が制御される。
制御部120Bは、ユーザーの入力操作等の操作全般を制御する。
【0080】
[第2の実施形態のまとめ]
以上説明した実施形態によれば、端末装置100Bは、サーバー装置300により、端末装置100Bに備えられる表示部110Bの画面表示が制御される。すなわち、本実施形態によれば、災害時において、ユーザーが端末装置100Bの操作を行うことが困難である場合であっても、端末装置100Bは、サーバー装置300により画面表示を操作されることができる。
【0081】
[第3の実施形態]
図13は、第3の実施形態に係る表示画面制御システムの機能構成を示す図である。同図を参照しながら、第3の実施形態に係る表示画面制御システム10Aについて説明する。第3の実施形態に係る表示画面制御システム10Aは、端末装置100Cと、サーバー装置300とが、それぞれ表示画面制御部200の機能を備える点において、第1の実施形態に係る端末装置100とは異なる。表示画面制御システム10Aの説明において、端末装置100又はサーバー装置300と同様の構成については、同様の符号を付すことにより説明を省略する場合がある。
【0082】
端末装置100Cは、表示部110Cと、制御部120Cとを備える。制御部120Cは、表示画面制御部200Cを備える。表示画面制御部200Cは、状態判定部260を更に備える点において、表示画面制御部200とは異なる。
状態判定部260は、災害時又は非災害時の少なくともいずれかの状態であるか否かを判定する。状態判定部260は、サーバー装置300に備えられた表示制御部340から制御情報CI1を取得し、端末装置100Cに備えられた表示制御部240から対応情報CI2を取得する。状態判定部260は、災害時又は非災害時の少なくともいずれかの状態であるか否かを判定した情報に基づき、制御情報CI1により表示部110Cを制御するか、制御情報CI2により表示部110Cを制御するかを判定する。状態判定部260は、非災害時において制御情報CI1により表示部110Cを制御するよう判定し、災害時において制御情報CI2により表示部110Cを制御するよう判定する。
【0083】
表示部110Cは、状態判定部260により非災害時と判定された場合にはサーバー装置が備える表示制御部により制御され、状態判定部260により災害時と判定された場合には端末装置100Cが備える表示制御部240により制御される。
【0084】
[第3の実施形態のまとめ]
以上説明した実施形態によれば、端末装置100Cは状態判定部260を備えることにより、災害時と非災害時において、異なる装置により制御される。
ここで、災害時においては、端末装置100Cと、サーバー装置300との間の通信ネットワークが機能しない場合がある。本実施形態によれば、災害時において端末装置100Cとサーバー装置300との間の通信ネットワークが機能しない場合であっても、端末装置100C自身により表示部110Cを制御することができる。
【0085】
なお、上述した実施形態における端末装置100及び表示画面制御システム10が備える各部の機能全体あるいはその一部は、これらの機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現しても良い。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
【0086】
また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD-ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶部のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバーやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでも良い。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
【0087】
また、本明細書に記載された効果は、あくまで説明的または例示的なものであって限定的ではない。つまり、本開示に係る技術は、上記の効果とともに、または上記の効果に代えて、本明細書の記載から当業者には明らかな他の効果を奏しうる。また、本発明はこうした実施形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内において種々の変形及び置換を加えることができる。
【符号の説明】
【0088】
100…端末装置、110…表示部、120…制御部、200…表示画面制御部、210…現在位置情報取得部、220…選択情報取得部、230…生成部、240…表示制御部、250…指定位置情報取得部、260…状態判定部、10…表示画面制御システム、300…サーバー装置、310…現在位置情報取得部、320…選択情報取得部、330…生成部、340…表示制御部、400…表示画面、500…非災害時画面、600…災害時画面、LI…現在位置情報、SI…選択情報、DI…画面表示情報、CI…制御情報