IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 京セラドキュメントソリューションズ株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-画像形成システム 図1
  • 特開-画像形成システム 図2
  • 特開-画像形成システム 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022156532
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】画像形成システム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/12 20060101AFI20221006BHJP
   H04N 1/00 20060101ALI20221006BHJP
   G03G 21/00 20060101ALI20221006BHJP
   B41J 29/38 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
G06F3/12 334
G06F3/12 310
G06F3/12 329
G06F3/12 373
G06F3/12 385
H04N1/00 127A
G03G21/00 510
G03G21/00 500
G03G21/00 396
B41J29/38 801
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021060273
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000006150
【氏名又は名称】京セラドキュメントソリューションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100168583
【弁理士】
【氏名又は名称】前井 宏之
(72)【発明者】
【氏名】森下 陽介
【テーマコード(参考)】
2C061
2H270
5C062
【Fターム(参考)】
2C061AP01
2C061AP07
2C061AQ05
2C061AQ06
2C061HJ08
2C061HK15
2C061HK19
2C061HK23
2C061HN15
2C061HQ01
2H270KA62
2H270NC20
2H270ND09
2H270ND25
2H270ND31
2H270ND33
2H270NE07
2H270RA04
2H270ZC03
2H270ZC04
5C062AA05
5C062AA13
5C062AA29
5C062AB17
5C062AB38
5C062AB40
5C062AC02
5C062AC34
5C062AE15
(57)【要約】
【課題】画像形成装置の初期故障を検知することができる画像形成システムを提供する。
【解決手段】画像形成システム100は、複数の画像形成装置11~14と、サーバー10とを備える。サーバー10は、複数の画像形成装置11~14に通信可能に接続される。サーバー10は、複数の画像形成装置11~14から共通事項の数値を表すデータを入力し、データの中央値を計算し、複数の画像形成装置11~14のうち中央値から最も大きく外れた数値を入力した異常装置を特定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の画像形成装置と、
前記複数の画像形成装置に通信可能に接続されたサーバーと
を備え、
前記サーバーは、
前記複数の画像形成装置から共通事項の数値を表すデータを入力し、
前記データの中央値を計算し、
前記複数の画像形成装置のうち前記中央値から最も大きく外れた数値を入力した異常装置を特定する、画像形成システム。
【請求項2】
前記サーバーは、前記異常装置に対して自動対処を施すための要求を出す、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項3】
前記サーバーは、前記異常装置に対してユーザーが手動対処を施すための要求を出す、請求項1に記載の画像形成システム。
【請求項4】
前記サーバーは、前記異常装置に対して自動対処を施すための要求を出すか、又はユーザーが手動対処を施すための要求を出すかの選択を受け付ける、請求項1に記載の画像形成システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、画像形成システムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載の画像形成システムは、印刷枚数、電源通電時間等の履歴情報に基づいて画像形成装置の故障予測を実行する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8-23408号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の技術では、画像形成装置の初期故障を検知することができなかった。
【0005】
本発明は、画像形成装置の初期故障を検知することができる画像形成システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明に係る画像形成システムは、複数の画像形成装置と、サーバーとを備える。前記サーバーは、前記複数の画像形成装置に通信可能に接続される。前記サーバーは、前記複数の画像形成装置から共通事項の数値を表すデータを入力し、前記データの中央値を計算し、前記複数の画像形成装置のうち前記中央値から最も大きく外れた数値を入力した異常装置を特定する。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、画像形成装置の初期故障を検知することができる画像形成システムが提供される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態に係る画像形成システムの構成の一例を示すブロック図である。
図2】画像形成装置のハードウェア構成の一例を示す図である。
図3】サーバーの動作の一例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
【0010】
まず、図1を参照して、実施形態に係る画像形成システム100について説明する。図1は、画像形成システム100の構成の一例を示すブロック図である。画像形成システム100は、複数の画像形成装置を備える。各画像形成装置は、例えばMFP(Multifunction Peripheral)である。MFPは、複写機、プリンター、及びファクシミリの機能を兼ね備えた複合機である。
【0011】
図1に示されるように、画像形成システム100は、サーバー10と、第1MFP11と、第2MFP12と、第3MFP13と、第4MFP14とを備える。サーバー10と、第1MFP11~第4MFP14とは、ネットワーク20を介して通信可能に接続されている。第1MFP11~第4MFP14は、「複数の画像形成装置」の一例に相当する。
【0012】
次に、図1及び図2を参照して、第1MFP11のハードウェア構成について説明する。図2は、第1MFP11のハードウェア構成の一例を示す図である。第2MFP12~第4MFP14は第1MFP11と同様であるので、第2MFP12~第4MFP14の説明は省略する。
【0013】
図2に示されるように、第1MFP11は、読取部1と、給送部2と、搬送部3と、画像形成部4と、定着部5と、排出部6とを備える。
【0014】
読取部1は、原稿Gの画像を読み取る。読取部1は、読み取った画像から画像データを生成する。給送部2は、複数のシートSを収容し、搬送部3へシートSを給送する。シートSは、例えば紙製又は合成樹脂製である。搬送部3は、複数の搬送ローラー対を含み、画像形成部4にシートSを搬送する。
【0015】
画像形成部4は、電子写真方式によってシートSにトナー像を形成する。画像形成部4は、感光体ドラムと、帯電装置と、露光装置と、現像装置と、補給装置と、転写装置と、クリーニング装置と、除電装置とを含む。トナー像は、例えば原稿Gの画像を示す。定着部5は、トナー像を加熱及び加圧して、トナー像をシートSに定着させる。搬送部3は、トナー像の定着されたシートSを排出部6に搬送する。排出部6は、第1MFP11の外部にシートSを排出する。
【0016】
次に、図1図3を参照して、サーバー10の動作について説明する。図3は、サーバー10の動作の一例を示すフローチャートである。
【0017】
ステップS101:サーバー10は、図3に示されるように、第1MFP11~第4MFP14の各々から共通事項の数値を示すデータを入力する。第1MFP11~第4MFP14は、サーバー10へのデータ集中を避けるように、それぞれ異なる時刻にサーバー10へのデータ送信を実行する。
【0018】
ステップS103:サーバー10は、データの中央値を計算する。計算のタイミングは、例えば1日に1回の所定の時刻である。サーバー10は、多数の画像形成装置を監視対象とする場合、印刷枚数、電源通電時間等の履歴情報に基づいて多数の画像形成装置をグループ分けし、各グループの中でデータの中央値を計算すればよい。
【0019】
ステップS105:サーバー10は、第1MFP11~第4MFP14のうち中央値から最も大きく外れた数値を入力した異常MFPを特定する。
【0020】
サーバー10は、第1MFP11~第4MFP14の各々から、例えば、各MFPのシリアルナンバーとともに数値「10」、「2」、「2」、及び「1」を示すデータを入力する。中央値は「2」である。サーバー10は、中央値「2」から最も大きく外れた数値「10」を入力した第1MFP11を、異常MFPとして特定する。
【0021】
ステップS107:サーバー10は、特定した異常MFPに対して、自動対処を施すための要求、又はユーザーが手動対処を施すための要求を出す。サーバー10は、自動対処を施すための要求を出すか、又はユーザーが手動対処を施すための要求を出すかの選択を予め受け付けておいてもよい。ステップS107の処理が完了すると、サーバー10の処理が終了する。
【0022】
ステップS101における共通事項の数値を示すデータは、例えば定着部5の温度を示すデータである。この場合のステップS107における対処は、例えば「再起動をする」である。他の対処は、「ドラムリフレッシュの実行」、「設定変更する」、「メッセージを出す」等である。
【0023】
サーバー10は、ステップS107において自動対処を施すための要求を所定回数出しても異常MFPの状態が改善しない場合に、サービスマン派遣通知を実行してもよい。
【0024】
実施形態によれば、印刷枚数、電源通電時間等の履歴情報よりむしろ利用環境に応じて異常MFPが特定されるので、第1MFP11~第4MFP14の初期故障を検知することができる画像形成システム100が提供される。
【0025】
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。また、上記の実施形態に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明の形成が可能である。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の個数等は、図面作成の都合から実際とは異なる場合もある。また、上記の実施形態で示す各構成要素は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0026】
実施形態では、第1MFP11~第4MFP14が電子写真方式であった。しかし、本発明はこれに限定されない。例えば、第1MFP11~第4MFP14はインクジェット方式でもよい。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明は、画像形成システムの分野に利用可能である。
【符号の説明】
【0028】
10 サーバー
11 第1MFP(画像形成装置)
12 第2MFP(画像形成装置)
13 第3MFP(画像形成装置)
14 第4MFP(画像形成装置)
20 ネットワーク
100 画像形成システム
図1
図2
図3