(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022156722
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】情報端末、サーバー装置、情報管理方法、情報提供方法、プログラム及び包装体
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/26 20120101AFI20221006BHJP
G16Y 20/10 20200101ALI20221006BHJP
G16Y 20/20 20200101ALI20221006BHJP
G16Y 40/20 20200101ALI20221006BHJP
【FI】
G06Q50/26
G16Y20/10
G16Y20/20
G16Y40/20
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021060554
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000222141
【氏名又は名称】東洋アルミエコープロダクツ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100101409
【弁理士】
【氏名又は名称】葛西 泰二
(74)【代理人】
【識別番号】100175662
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 英明
(74)【代理人】
【識別番号】100175385
【氏名又は名称】葛西 さやか
(72)【発明者】
【氏名】山口 正起
(72)【発明者】
【氏名】酒井 大典
(72)【発明者】
【氏名】檜垣 高志
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC35
(57)【要約】
【課題】既知のゴミ分類情報が無い場合や誤っている場合でも、更なる情報処理を行うことができる情報端末等を提供する。
【解決手段】 サーバー装置20と通信可能に構成されている情報端末10であって、商品を特定するための商品特定情報をサーバー装置20に送信する商品特定情報送信部51と、地域を特定するための地域特定情報をサーバー装置20に対して送信する地域特定情報送信部52と、サーバー装置10から商品特定情報及び地域特定情報に基づき応答されるゴミの捨て方情報を受信する情報受信部53と、ユーザーから、ゴミの捨て方情報を更新する更新情報の入力を受け付ける更新情報受付部54と、サーバー装置10に対して更新情報を送信する更新情報送信部55とを備える。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
サーバー装置と通信可能に構成されている情報端末であって、
商品を特定するための商品特定情報を前記サーバー装置に送信する商品特定情報送信部と、
地域を特定するための地域特定情報を前記サーバー装置に対して送信する地域特定情報送信部と、
前記サーバー装置から前記商品特定情報及び前記地域特定情報に基づき応答されるゴミの捨て方情報を受信する情報受信部と、
ユーザーから、前記ゴミの捨て方情報を更新する更新情報の入力を受け付ける更新情報受付部と、
前記サーバー装置に対して前記更新情報を送信する更新情報送信部とを備える、情報端末。
【請求項2】
前記情報端末は、前記商品を特定するための識別子が符号化された識別標識を撮像する撮像部と、
撮像された前記識別標識に基づき前記識別子を認識する識別標識認識部とを備え、
前記商品特定情報送信部は、前記商品特定情報として、認識された前記識別子を送信する、請求項1記載の情報端末。
【請求項3】
前記情報端末は、前記商品の外観を撮像する撮像部と、
撮像された前記商品の外観に基づき前記商品を特定する識別子を生成する商品外観認識部とを備え、
前記商品特定情報送信部は、前記商品特定情報として、前記識別子を送信する、請求項1記載の情報端末。
【請求項4】
前記情報端末は、ユーザーが発話した音声を収集する音声入力部と、
収集された前記音声に基づき前記商品を特定する識別子を生成する音声認識部とを備え、
前記商品特定情報送信部は、前記商品特定情報として、前記識別子を送信する、請求項1記載の情報端末。
【請求項5】
前記情報端末の位置情報を取得する位置情報取得部を備え、
前記地域特定情報は、前記位置情報に基づいて特定される市区町村の情報を含む、請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報端末。
【請求項6】
前記ユーザーから市区町村の情報の入力を受け付ける地区情報入力部を備え、
前記地域特定情報は、前記市区町村の情報を含む、請求項1から請求項4のいずれかに記載の情報端末。
【請求項7】
前記更新情報には、少なくとも、更新を要するゴミの捨て方の内容の項目と、前記内容の情報元の項目とを含む、請求項1から請求項6のいずれかに記載の情報端末
【請求項8】
ユーザー側の情報端末と通信可能に構成されているサーバー装置であって、
商品と地域とゴミの捨て方情報とを対応付けて記憶するデータベースを参照して、特定の商品及び地域に対応するゴミの捨て方情報を、前記情報端末に対して送信する情報送信部と、
前記ゴミの捨て方情報を更新する更新情報を取得する更新情報取得部とを備える、サーバー装置。
【請求項9】
前記更新情報取得部は、前記情報端末においてユーザーの入力に応じて作成される更新情報を取得する、請求項8記載のサーバー装置。
【請求項10】
前記更新情報取得部は、各自治体のウェブページのコンテンツを収集し、必要事項が抽出されて作成される更新情報を取得する、請求項8記載のサーバー装置。
【請求項11】
前記更新情報に基づいて、前記データベースの更新を要求する更新要求部を備える、請求項8から請求項10のいずれかに記載のサーバー装置。
【請求項12】
商品と地域とゴミの捨て方情報とを対応付けて記憶するデータベースを参照して、特定の商品及び地域に対応するゴミの捨て方情報を、サーバー装置からユーザーの情報端末に対して送信するゴミの捨て方情報送信ステップと、
前記ゴミの捨て方情報を受信した前記情報端末が、前記ゴミの捨て方情報を更新する更新情報を生成し、生成した前記更新情報を前記サーバー装置に対して送信する更新情報送信ステップと、
前記サーバー装置において、前記情報端末から送信される前記更新情報を受信する更新情報受信ステップとを含む、情報管理方法。
【請求項13】
商品と地域とゴミの捨て方情報とを対応付けて記憶するデータベースにおける前記ゴミの捨て方情報を更新する更新情報を取得する取得ステップと、
前記更新情報に基づいて、前記データベースを更新する更新ステップと、
指定された商品と地域とに基づいて前記データベースを参照し、更新された前記ゴミの捨て方情報をユーザーの情報端末に送信する送信ステップとを含む、情報提供方法。
【請求項14】
請求項1から請求項7のいずれかに記載の情報端末としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、上記各部としてコンピュータを機能させるためのプログラム。
【請求項15】
請求項2記載の情報端末にて前記商品を特定する識別子を認識可能とする前記識別標識が付された、包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報端末、サーバー装置、情報管理方法及びプログラムに関し、特に、相互に通信可能に構成される情報端末及びサーバー装置、情報端末及びサーバー装置を用いた情報管理方法、情報提供方法、情報端末を動作させるためのプログラム並びに包装体に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従前より、家庭ゴミの分別収集が実施されているが、自治体ごとにゴミの捨て方が異なる場合があり、どのようにしてゴミを捨てればよいかがわかりづらかった。このため、ユーザーにゴミの捨て方に関する情報を提供する技術が提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1には、携帯端末でゴミの情報等を読み取り、その情報と位置情報とをサーバーに送信し、これに応じて、サーバーが、その地域に好適なゴミ分類方法を携帯端末に送信する技術が記載されている。
【0004】
又、特許文献2には、携帯端末から送信された物品情報と現在の位置情報とに基づき、当該物品の当該位置における自治体規則に基づく廃棄物分別情報を情報配信装置で生成し、この廃棄物分別情報を携帯端末に提供する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2009-25857号公報
【特許文献2】特開2018-28749号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術では、既知のゴミ分類情報のみから検索が行われるだけであった。このため、ゴミ分類情報・分別情報が無い場合は、せいぜい、特許文献1のように、ゴミ分類情報が見つからなかった旨を示す情報をサーバーから受診した場合に、その旨をユーザーに知らせるだけに留まっていた。
【0007】
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、既知のゴミ分類情報が無い場合や誤っている場合でも、更なる情報処理を行うことができる情報端末、サーバー装置、情報管理方法、情報提供方法、プログラム及び包装体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するための、請求項1記載の発明は、サーバー装置と通信可能に構成されている情報端末であって、商品を特定するための商品特定情報をサーバー装置に送信する商品特定情報送信部と、地域を特定するための地域特定情報をサーバー装置に対して送信する地域特定情報送信部と、サーバー装置から商品特定情報及び地域特定情報に基づき応答されるゴミの捨て方情報を受信する情報受信部と、ユーザーから、ゴミの捨て方情報を更新する更新情報の入力を受け付ける更新情報受付部と、サーバー装置に対して更新情報を送信する更新情報送信部とを備えるものである。
【0009】
このように構成すると、ユーザーからゴミの捨て方情報を更新する更新情報を送信することができる。
【0010】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、情報端末は、商品を特定するための識別子が符号化された識別標識を撮像する撮像部と、撮像された識別標識に基づき識別子を認識する識別標識認識部とを備え、商品特定情報送信部は、商品特定情報として、認識された識別子を送信するものである。
【0011】
このように構成すると、ユーザーは煩雑な入力操作を伴わずとも識別標識を撮像するだけで商品を特定することができる。
【0012】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、情報端末は、商品の外観を撮像する撮像部と、撮像された商品の外観に基づき商品を特定する識別子を生成する商品外観認識部とを備え、商品特定情報送信部は、商品特定情報として、識別子を送信するものである。
【0013】
このように構成すると、ユーザーが商品外観を撮像するだけで商品を特定することができる。
【0014】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、情報端末は、ユーザーが発話した音声を収集する音声入力部と、収集された音声に基づき商品を特定する識別子を認識する音声認識部とを備え、商品特定情報送信部は、商品特定情報として、識別子を送信するものである。
【0015】
このように構成すると、ユーザーが商品名を発話するだけで商品を特定することができる。
【0016】
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の構成において、情報端末の位置情報を取得する位置情報取得部を備え、地域特定情報は、位置情報に基づいて特定される市区町村の情報を含むものである。
【0017】
このように構成すると、情報端末の位置情報をサーバー装置に送信することができる。
【0018】
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の構成において、ユーザーから市区町村の情報の入力を受け付ける地区情報入力部を備え、地域特定情報は、市区町村の情報を含むものである。
【0019】
このように構成すると、ユーザーから入力を受け付けた地区情報をサーバー装置に送信することができる。
【0020】
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の構成において、更新情報には、少なくとも、更新を要するゴミの捨て方の内容の項目と、内容の情報元の項目とを含むものである。
【0021】
このように構成すると、ゴミの捨て方の内容の項目だけでなく内容の情報元の項目を含んだ更新情報をサーバー装置に送信することができる。
【0022】
請求項8記載の発明は、ユーザー側の情報端末と通信可能に構成されているサーバー装置であって、商品と地域とゴミの捨て方情報とを対応付けて記憶するデータベースを参照して、特定の商品及び地域に対応するゴミの捨て方情報を、情報端末に対して送信する情報送信部と、ゴミの捨て方情報を更新する更新情報を取得する更新情報取得部とを備えるものである。
【0023】
このように構成すると、ゴミの捨て方情報を更新する更新情報を取得することができる。
【0024】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の構成において、更新情報取得部は、情報端末においてユーザーの入力に応じて作成される更新情報を取得するものである。
【0025】
このように構成すると、情報端末から更新情報を取得することができる。
【0026】
請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明の構成において、更新情報取得部は、各自治体のウェブページのコンテンツを収集し、必要事項が抽出されて作成される更新情報を取得する。
【0027】
このように構成すると、各自治体のウェブページのコンテンツに基づいて作成された更新情報を取得することができる。
【0028】
請求項11記載の発明は、請求項8から請求項10のいずれかに記載の発明の構成において、更新情報に基づいて、データベースの更新を要求する更新要求部を備えるものである。
【0029】
このように構成すると、更新情報に基づいてデータベースを更新することができる。
【0030】
請求項12記載の発明は、商品と地域とゴミの捨て方情報とを対応付けて記憶するデータベースを参照して、特定の商品及び地域に対応するゴミの捨て方情報を、サーバー装置からユーザーの情報端末に対して送信するゴミの捨て方情報送信ステップと、ゴミの捨て方情報を受信した情報端末が、ゴミの捨て方情報を更新する更新情報を生成し、生成した更新情報をサーバー装置に対して送信する更新情報送信ステップと、サーバー装置において、情報端末から送信される更新情報を受信する更新情報受信ステップとを含む、情報管理方法である。
【0031】
このように構成すると、ユーザーにゴミの捨て方情報を提示できる一方で、ユーザーからゴミの捨て方情報を更新する更新情報を取得することができる。
【0032】
請求項13記載の発明は、商品と地域とゴミの捨て方情報とを対応付けて記憶するデータベースにおけるゴミの捨て方情報を更新する更新情報を取得する取得ステップと、更新情報に基づいて、データベースを更新する更新ステップと、指定された商品と地域とに基づいてデータベースを参照し、更新されたゴミの捨て方情報をユーザーの情報端末に送信する送信ステップとを含む、情報提供方法である。
【0033】
このように構成すると、更新情報に基づき更新されたゴミの捨て方情報をユーザーに提供できる。
【0034】
請求項14記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の情報端末としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、上記各部としてコンピュータを機能させるためのものである。
【0035】
このように構成すると、コンピュータにこのプログラムを読込ませることによって情報端末が構築される。
【0036】
請求項15記載の発明は、請求項2記載の情報端末にて商品を特定する識別子を認識可能とする識別標識が付された、包装体である。
【0037】
このように構成すると、識別標識から識別子を認識する機能を有する情報端末に識別子に関する情報を提供する包装体が得られる。
【発明の効果】
【0038】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、ユーザーからゴミの捨て方情報を更新する更新情報を送信することができるため、既知のゴミ分類情報が無い場合や誤っている場合でも、更なる情報処理を行うことができる。
【0039】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、ユーザーは煩雑な入力操作を伴わずとも識別標識を撮像するだけで商品を特定することができるため、ユーザーが商品を特定するときの便宜を図ることができる。
【0040】
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、ユーザーが商品外観を撮像するだけで商品を特定することができるため、ユーザーが商品を特定するときの便宜を図ることができる。
【0041】
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、ユーザーが商品名を発話するだけで商品を特定することができるため、ユーザーが商品を特定するときの便宜を図ることができる。
【0042】
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、情報端末の位置情報をサーバー装置に送信することができるため、手軽に地域を特定することができる。
【0043】
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ユーザーから入力を受け付けた地区情報をサーバー装置に送信することができるため、ユーザーが所望する地域を特定することができる。
【0044】
請求項7記載の発明は、請求項1から請求項6のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ゴミの捨て方の内容の項目だけでなく内容の情報元の項目を含んだ更新情報をサーバー装置に送信することができるため、更新情報の信頼性を向上させることができる。
【0045】
請求項8記載の発明は、ゴミの捨て方情報を更新する更新情報を取得することができるため、サーバー装置でゴミの捨て方情報の蓄積等の情報処理を行うことができる。
【0046】
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明の効果に加えて、情報端末から更新情報を取得することができるので、ユーザーの情報を反映させることができる。
【0047】
請求項10記載の発明は、請求項8記載の発明の効果に加えて、各自治体のウェブページのコンテンツに基づいて作成された更新情報を取得することができるので、更新情報の精度が向上する。
【0048】
請求項11記載の発明は、請求項8から請求項10のいずれかに記載の発明の効果に加えて、更新情報に基づいてデータベースを更新することができるため、データベースの情報を極力新しい状態に保つことができる。
【0049】
請求項12記載の発明は、ユーザーにゴミの捨て方情報を提示できる一方で、ユーザーからゴミの捨て方情報を更新する更新情報を取得することができるため、使い勝手のよい情報管理サービスを実現することができる。
【0050】
請求項13記載の発明は、更新情報に基づき更新されたゴミの捨て方情報をユーザーに提供できるため、適切なゴミの捨て方の情報を提供できる。
【0051】
請求項14記載の発明は、請求項1から請求項7のいずれかに記載の発明の効果に加えて、コンピュータにこのプログラムを読込ませることによって情報端末が構築されるため、使い勝手が向上する。
【0052】
請求項15記載の発明は、請求項2記載の発明の効果に加えて、識別標識から識別子を認識する機能を有する情報端末に識別子に関する情報を提供する包装体が得られるため、使い勝手が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【
図1】本発明の第1の実施の形態による情報管理システムを示すシステム構成図である。
【
図2】
図1に示した情報管理システムを構成する情報端末の機能ブロック図である。
【
図3】
図1に示した情報管理システムを構成するサーバー装置の機能ブロック図である。
【
図4】
図3に示したサーバー装置における商品DBのデータ構造を示す図であり、(a)は、メイン商品DBのものであり、(b)は、サブ商品DBのものである。
【
図5】
図3に示したデータベースのデータ構造を示す図であり、(a)は、ゴミの捨て方情報DBのものであり、(b)は、自治体DBのものである。
【
図6】
図2に示した情報端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【
図7】
図2に示した情報端末に表示される位置情報取得確認画面を例示する図である。
【
図8】
図2に示した情報端末に表示される商品情報・ゴミの捨て方情報表示画面の前半部分を例示する図である。
【
図9】
図2に示した情報端末に表示される商品情報・ゴミの捨て方情報表示画面の後半部分を例示する図である。
【
図10】情報端末に表示される更新フォームを例示する図である。
【
図11】本発明の第2の実施の形態による情報管理システムを構成する情報端末の機能ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0054】
〔第1の実施の形態〕
図1は、本発明の第1の実施の形態による情報管理システムを示すシステム構成図である。
【0055】
同図を参照して、本実施の形態による情報管理システム1は、ユーザーにゴミの捨て方情報を提示する一方で、ユーザーからゴミの捨て方情報を更新する更新情報を取得できるサービスを提供するものである。情報管理システム1は、インターネット等のネットワークNを介して、ユーザーの情報端末10と、サーバー装置20とが相互に通信可能に構成されるものである。
【0056】
情報端末10は、例示的には、ユーザーが保有するスマートフォンやタブレットタイプの端末である。ただし、これに限られず、情報端末10は、ノート型又はデスクトップ型のパーソナルコンピューターであってもよいし、情報管理システムの専用端末であってもよい。
【0057】
サーバー装置20は、情報端末10の要求に応じて、各種の情報処理を行うものである。
【0058】
尚、地理APIサーバー31は、ネットワークNを介して情報端末10と通信可能に構成されており、情報端末10の要求に応じて、地理座標から都道府県・自治体を特定する処理を行うものである。
【0059】
又、管理者端末32は、サーバー装置20に設定されている管理者アカウントでログインを行って、サーバー装置20の各種設定変更等の管理を実行するための端末である。
【0060】
以下、情報端末10、サーバー装置20について順にその構成を説明する。
【0061】
(情報端末)
図2は、
図1に示した情報管理システムを構成する情報端末の機能ブロック図である。
【0062】
同図を参照して、情報端末10の概略構成についてまず説明する。
【0063】
(情報端末の概略構成)
情報端末10は、概略的には、制御部11、記憶部12、通信部13、タッチパネル部14、撮像部15及びGPS部16を備える。
【0064】
制御部11は、情報端末10を動作させるためのプログラムを記憶する主記憶装置及びプログラムを処理する処理装置から構成され、記憶装置に記憶されたプログラムを処理装置が読み取り実行することで各種機能を実現するものである。制御部11の詳細については後述する。
【0065】
記憶部12は、情報端末10で処理される各種データ又はプログラムを記憶するためのものであり、主記憶装置や、内蔵SSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置や、メモリーカードや外付けSSD等の外部記憶装置等の記憶装置から構成される。
【0066】
通信部13は、ネットワークNへの接続を確立し、情報端末10と外部装置との通信を可能とするものである。例えば、制御部11の各部からサーバー装置20に対して行われる各種通信は通信部13経由で行われる。
【0067】
タッチパネル部14は、液晶パネルや有機EL等の画像を表示する表示装置と、タッチセンサー等、ユーザーからの入力を受け付ける位置入力装置とから構成される装置である。
【0068】
撮像部15は、ユーザーの操作に応じて被写体の撮像を行うものであり、1又は複数のカメラモジュールから構成されるものである。
【0069】
GPS部16は、人工衛星から受信したGPS信号に基づいて、情報端末10の現在位置座標(緯度・経度)を計測するものである。
【0070】
(制御部の詳細)
情報端末10の制御部11は、より具体的には、商品特定情報送信部51、地域特定情報送信部52、情報受信部53、更新情報受付部54、更新情報送信部55、識別標識認識部56、位置情報取得部57及び地区情報入力部58を備える。
【0071】
商品特定情報送信部51は、商品を特定するための商品特定情報をサーバー装置20に送信する。
【0072】
地域特定情報送信部52は、地域を特定するための地域特定情報をサーバー装置20に対して送信する。
【0073】
情報受信部53は、サーバー装置20から商品特定情報及び地域特定情報に基づき応答されるゴミの捨て方情報を受信する。
【0074】
更新情報受付部54は、ユーザーから、ゴミの捨て方情報を更新する更新情報の入力を受け付ける。
【0075】
更新情報送信部55は、サーバー装置20に対して、入力が受け付けられた更新情報を送信する。
【0076】
識別標識認識部56は、撮像部15で撮像された撮像データに基づいて、商品を特定する識別子を認識する。具体的には、識別標識認識部56は、撮像部15から被写体の撮像データを取得し、取得した撮像データに、商品の包装に付される識別標識が含まれるか否かを判定する。識別標識が含まれると判定した場合、識別標識認識部56は、撮像データ内の撮像された識別標識に基づき商品を特定する識別子を認識する。この識別標識としては、特に限定はなく、バーコード(JANコード)やQRコード(登録商標)をはじめとする2次元コードなどの公知技術を用いることができる。以下では、一例として識別標識がQRコードの場合について説明する。識別子も、特に限定はなく、商品ID等や、商品を一意に特定し、商品に対応するウェブページの場所を示すURL等を用いることができる。以下では、一例として識別子がURLである場合について説明する。
【0077】
位置情報取得部57は、GPS部16から情報端末10の現在位置座標(緯度・経度)を取得し、現在位置座標に該当する自治体を判別する。具体的には、位置情報取得部57が、緯度及び経度を含む現在位置座標を、地理APIサーバー31に送信すると、これに対して地理APIサーバー31から、都道府県及び市区町村の情報を含む応答が返される。
【0078】
地区情報入力部58は、タッチパネル部14においてユーザーから入力される地区情報を受け付ける。ここで、地区情報は、都道府県及び市区町村の情報を含む。
【0079】
(サーバー装置)
図3は、
図1に示した情報管理システムを構成するサーバー装置の機能ブロック図である。
【0080】
同図を参照して、サーバー装置20の概略構成をまず説明する。
【0081】
(サーバー装置の概略構成)
サーバー装置20は、概略的には、制御部21、記憶部22及び通信部23を備える。
【0082】
制御部21は、サーバー装置20を動作させるためのプログラムを記憶する主記憶装置及びプログラムを処理する処理装置から構成され、記憶装置に記憶されたプログラムを処理装置が読み取り実行することで各種機能を実現するものである。制御部21の詳細については後述する。
【0083】
記憶部22は、サーバー装置20で処理される各種データ又はプログラムを記憶するためのものであり、主記憶装置や、ハードディスク、内蔵SSD(Solid State Drive)等の補助記憶装置や、メモリーカードや外付けSSD等の外部記憶装置等の記憶装置から構成される。又、記憶部22にはサービスを提供するための各種データベース(DB)が格納されており、その詳細については後述する。
【0084】
通信部23は、ネットワークNへの接続を確立し、サーバー装置20と外部装置との通信を可能とするものである。例えば、制御部21の各部から情報端末10に対して行われる各種通信は通信部23経由で行われる。
【0085】
(記憶部のDB詳細)
図4は、
図3に示したサーバー装置における商品DBのデータ構造を示す図であり、(a)は、メイン商品DBのものであり、(b)は、サブ商品DBのものであり、
図5は、
図3に示したデータベースのデータ構造を示す図であり、(a)は、ゴミの捨て方情報DBのものであり、(b)は、自治体DBのものである。
【0086】
これらの図を参照して、記憶部22に格納されているDBの詳細について説明する。サーバー装置20の記憶部22には、商品DB81、ゴミの捨て方情報DB82及び自治体DB83が格納されている。
【0087】
商品DB81は、商品に関する情報を登録しておくものであり、更に補助的にサブ商品DB81aを備える。
【0088】
図4の(a)を参照して、商品DB81には、商品ID、商品名、品番、画像、商品説明、商品仕様、サイズ・容量及び商品URLの項目が関連付けて登録される。
【0089】
尚、補足しておくと、商品IDは、商品に割り当てられる識別番号であり、商品名、商品に付された名称であり、品番は、商品に付された製造上の番号である。又、URLは、商品に対応付けて設定される。尚、ここで、URLは、単一の商品と1対1で対応付けられていても、複数の商品と対応付けられていてもよい。又、目的に応じて複数のURLが登録可能となっていてもよい。
【0090】
又、サイズ・容量は、商品の基本的なサイズ・容量を示す情報である。この基本的なサイズ・容量とは別に、更に細かいサイズに違いがある場合があり、この違いについては、サブ商品DB81aで管理される。
【0091】
続いて、サブ商品DB81aについて説明すると、
図4の(b)を参照して、サブ商品DB81aには、子商品ID、商品ID(親)、画像、カラー及びサイズの項目が関連付けて登録される。
【0092】
子商品IDは、(子)商品を更に判別するために商品に割り当てられる識別番号である。
【0093】
商品ID(親)は、元になる商品のIDであり、商品DB81の商品IDに対応する。
【0094】
画像は、子商品の画像である。
【0095】
カラー及びサイズは、子商品のカラー及びサイズのバリエーションを示す情報である。
【0096】
図5の(a)を参照して、ゴミの捨て方情報DB82には、捨て方ID、商品ID、自治体ID、分類、種類、収集方法、出し方、備考、メモ、掲載先URL、担当者名、電話番号の項目が関連付けられて登録される。
【0097】
尚、更に補足しておくと、捨て方IDは、ゴミの捨て方を判別するための識別番号である。
【0098】
分類は、アルミ缶、紙パック、アルミホイル等のゴミの品目を表すものである。
【0099】
種類は、可燃ゴミ、不燃ゴミ、資源ゴミ等の種別を表すものである。
【0100】
収集方法は、収集所での収集か、戸別の収集か等の違いを示すものである。
【0101】
出し方は、通常の出し方でよいかどうか、危険物等でその表示を行う等の出し方の指定がある場合はその出し方を説明する情報である。
【0102】
備考は、上記のほか、その他ゴミを出す際に注意すべき事項に関する情報である。
【0103】
又、前述したように、ゴミの捨て方は、同じ商品でも基本的に自治体ごとに異なる場合があるため、自治体単位でゴミの捨て方情報が登録される。ここで、自治体IDは、自治体を特定するための識別情報であり、都道府県・市区町村の単位に割り当てられたIDである。自治体IDについては自治体DB83で管理される。
【0104】
図5の(b)を参照して、自治体DB83には、自治体ID、都道府県及び市区町村の項目が関連付けて登録される。
【0105】
(制御部の詳細)
再度
図3を参照して、サーバー装置20の制御部21は、より具体的には、情報送信部71、更新情報取得部72及び更新要求部73を備える構成である。
【0106】
情報送信部71、商品と地域とゴミの捨て方情報とを対応付けて記憶するデータベースとしてのゴミの捨て方情報DB82を参照して、特定の商品及び地域に対応するゴミの捨て方情報を、情報端末10に対して送信する。
【0107】
更新情報取得部72は、情報端末10から、ゴミの捨て方情報を更新する更新情報を受信する。
【0108】
更新要求部73は、受信した更新情報に基づいて、ゴミの捨て方情報DB82について、データベースの更新を要求する。
【0109】
(情報管理システムの処理の流れ)
図6は、
図2に示した情報端末の動作の一例を示すフローチャートである。
【0110】
以下では同図を参照して、情報管理システムの処理の流れについて説明する。尚、以下では説明の便宜上、主に情報端末10における動作や画面表示の例を、他の図面も参照しながら説明するが、適宜、サーバー装置20等の情報端末10との通信先の動作も併せて説明する。
【0111】
ユーザーが情報端末10において商品の包装に付される識別標識としてのQRコードを撮像する操作を行うと、識別標識認識部56は、当該QRコードを読み取り、読み取ったQRコードに基づき商品を特定する識別子としてのURLを認識する(S11)。このように、ユーザーが商品の包装に付されるQRコードを撮像するだけで商品をURLにより特定することができるため、ユーザーが商品を特定するときの便宜を図ることができる。
【0112】
続いて、位置情報取得部57が、ユーザーに対し現在位置座標の取得の許可を求める(S12)。具体的に説明すると次の通りである。
【0113】
図7は、
図2に示した情報端末に表示される位置情報取得確認画面を例示する図である。
【0114】
同図を参照して、位置情報取得部57は、「現在の位置情報を使用します。よろしいですか?」というメッセージM11をタッチパネル部14に表示させる。
【0115】
ユーザーの操作により「OK」が選択された場合(S12においてYES)、GPS部16において情報端末10の現在位置座標(緯度・経度)が取得される。位置情報取得部57が、取得された現在位置座標を地理APIサーバー31に送信すると、これに応じて、地理APIサーバー31から都道府県及び市区町村の情報を含む応答が位置情報取得部57に返される。
【0116】
そして、商品特定情報送信部51が、商品特定情報として、識別標識認識部56で認識されたURLのウェブサイトにアクセスするリクエスト(すなわち商品のURLを含むリクエスト)をサーバー装置20に送信する一方で、地域特定情報送信部52は、地域特定情報として都道府県及び市区町村の情報をサーバー装置20に対して送信する(S13)。
【0117】
このように、情報端末10の位置情報に基づいて特定される市区町村の情報をサーバー装置に送信することができるため、手軽に地域を特定することができる。
【0118】
ここで、サーバー装置20では、まず、情報送信部71が、商品特定情報として情報端末10から送信されるURLに基づいて商品DB81を参照し、合致する商品URLに対応する商品の各情報(商品ID等)を取得する。又、情報送信部71は、商品ID(親)に基づいてサブ商品DB81aを参照して、合致する子商品のカラー、サイズの情報を取得する。
【0119】
こうして取得した商品に関する情報に基づいて、情報送信部71は、ウェブページ用の商品情報を生成する。
【0120】
又、情報送信部71は、地域特定情報として情報端末10から送信される都道府県及び市区町村の情報に基づいて自治体DB83を参照し、合致する自治体IDを取得し、更に、取得した自治体IDと、商品IDとに基づいてゴミの捨て方情報DB82を参照して、対応するゴミの捨て方情報を取得する。
【0121】
こうして取得したゴミの捨て方に関する情報及び自治体情報に基づいて、情報送信部71は、ウェブページ用のゴミの捨て方情報及び自治体情報を生成する。
【0122】
情報送信部71は、上述のようにして生成した商品情報及びゴミの捨て方情報を含むウェブページを情報端末10に送信する。
【0123】
次に、情報端末10では、サーバー装置20から送信されるウェブページを受信し、商品情報、自治体情報及びゴミの捨て方情報を含むウェブページをタッチパネル部14に表示する(S14)。
【0124】
図8は、
図2に示した情報端末に表示される商品情報・ゴミの捨て方情報表示画面の前半部分を例示する図であり、
図9は、
図2に示した情報端末に表示される商品情報・ゴミの捨て方情報表示画面の後半部分を例示する図である。
【0125】
まず、
図8を参照し、S14で、情報端末10に表示される商品情報・ゴミの捨て方情報について以下説明する。情報端末に表示される商品情報・ゴミの捨て方情報表示画面の前半部分P21aでは、「アルミホイルA」という商品名M21が表示されており、その下方に選択中の商品の画像M22が配置されている、更にその下方に親商品及び子商品のサムネイル画像M23が横一列に配置される。ユーザーが、所望のサムネイル画像M23をクリックしたり矢印ボタン(不図示)をクリックしたりすることで、選択中の商品の画像M22を切り替えることができる。
【0126】
又、サムネイル画像M23の更に下方には、自治体情報のうち地区情報(都道府県及び市区町村)がお住まいの地域M24に表示される。
【0127】
お住まいの地域M24に表示される地域特定情報は次の2つのインターフェースにより変更することができる。すなわち、現在地で再検索するボタンB21と、地域を変更するメニューB22とである。これらを操作したときの処理については後述する。
【0128】
続いて、
図9を参照して、情報端末に表示される商品情報・ゴミの捨て方情報表示画面の後半部分P21bでは、ゴミの捨て方情報のうち、分類、種類、収集方法、出し方、備考の項目が含まれるゴミの捨て方情報表示部M25が配置される。
【0129】
更に、その下方には、最新の情報はこちらのリンクM26が配置される。リンクM26は、自治体情報に含まれる自治体URLであり、その自治体のホームページのトップページ又はゴミの出し方を説明するページへリンクされたURLである。
【0130】
更に、その下方には、更新フォームボタンB23が配置される。更新フォームボタンB23の動作については後述する。
【0131】
再び
図6を参照して、メッセージM11において「許可しない」が選択された場合(S12においてNO)、商品特定情報送信部51が、商品特定情報として、識別標識認識部56で認識されたURLのウェブサイトにアクセスするリクエストをサーバー装置20に送信する(S15)。これに応じて、サーバー装置20の情報送信部71は、商品情報だけを含むウェブページを情報端末10に送信する。
【0132】
次に、情報端末10では、サーバー装置20から送信されるウェブページを受信し、商品情報だけを含むウェブページをタッチパネル部14に表示する(S16)。尚、この商品情報には、特に商品説明、商品仕様が含まれていることが望ましい。このように構成すると、ゴミの捨て方情報を表示しないときにも、商品の活用方法などの情報を提示することもできる。
【0133】
次に、S14又はS16で情報端末10においてウェブページが表示されている状態における操作について説明する。
【0134】
現在地で再検索するボタンB21又は地域を変更するメニューB22がクリックされた場合(S17においてA)、以下の通りである。
【0135】
まず、現在地で再検索するボタンB21がクリックされた場合、GPS部16において再度、情報端末10の現在位置座標(緯度・経度)が取得される。その後の動作は、S13で説明した通りである。
【0136】
次に、地域を変更するメニューB22がクリックされた場合、地区情報入力部58が、ユーザーによって、都道府県のリスト及び市区町村のリストから、特定の都道府県及び市区町村(すなわち地区情報)が選択されることを受け付ける。その後の動作は、地域特定情報送信部52が、地区情報を地域特定情報としてサーバー装置20に対して送信すること以外は、S13で説明した通りである。この構成によれば、ユーザーから入力を受け付けた地区情報をサーバー装置に送信することができるため、ユーザーが所望する地域を特定することができる。
【0137】
一方、更新フォームボタンB23がクリックされた場合(S17においてB)、更新情報受付部54が更新フォームのウェブページをサーバー装置20から取得し、取得した更新フォームをタッチパネル部14に表示し、ユーザーから、ゴミの捨て方情報を更新する更新情報の入力を受け付ける(S18)。
【0138】
図10は、情報端末に表示される更新フォームを例示する図である。
【0139】
同図を参照して、更新フォームP31では、「アルミホイルA」という商品名M31が表示されており、更新する情報M32で更新の対象項目が列挙される。すなわち、更新する情報M32では、ゴミの捨て方情報表示部M25に表示されたゴミの捨て方情報の内容に誤りがあった場合、更新する対象項目をチェックボックスによって選択できるようになっている。
【0140】
ユーザーによる操作によって、チェックボックスにチェックが入れられた場合、正しい情報元及び内容の入力エリアが表示される。
【0141】
更新する情報M32の下方には、更新情報の送信ボタンB31が配置されている。所望の項目の正しい情報元及び内容の入力エリアへの入力が行われ、更新情報の送信ボタンB31がクリックされると、更新情報送信部55が、各入力エリアに入力された情報と対応する商品の商品ID及び対象となる自治体の自治体IDを更新情報として、サーバー装置20に対して送信する(S19)。
【0142】
一方、サーバー装置20では、更新情報取得部72が、情報端末10から送信される更新情報を受信する。続いて、更新要求部73が、受信した更新情報に基づいて、ゴミの
捨て方情報DB82を更新する。すなわち、更新情報に含まれる商品ID及び自治体IDに基づき特定される登録情報について、対象項目を更新する。
【0143】
尚、更新情報送信部55は、図示しない更新情報蓄積データベースに、更新情報を時系列順に蓄積してもよい。又、管理者端末32からの操作に応じて、蓄積した更新情報をゴミの捨て方情報DB82に反映できるように構成されていてもよい。このように構成すると、管理者が蓄積された更新情報の事実確認を行った上で、ゴミの捨て方情報DB82を更新するような運用が可能となる。これにより、情報の精度が向上する。
【0144】
以上で処理は終了する。
【0145】
以上説明したように、情報管理システム1では、サーバー装置20において商品と地域とゴミの捨て方情報とを対応付けて記憶するデータベース(ゴミの捨て方情報DB82)を参照して、特定の商品及び地域に対応するゴミの捨て方情報を、サーバー装置20からユーザーの情報端末10に対して送信するゴミの捨て方情報送信ステップと、ゴミの捨て方情報を受信した情報端末10が、ゴミの捨て方情報を更新する更新情報を生成し、生成した更新情報をサーバー装置20に対して送信する更新情報送信ステップと、サーバー装置20において、情報端末10から送信される更新情報を受信する更新情報受信ステップとを含む、情報管理方法を実行している。
【0146】
上記方法によれば、ユーザーにゴミの捨て方情報を提示できる一方で、ユーザーからゴミの捨て方情報を更新する更新情報を取得することができるため、使い勝手のよい情報管理サービスを実現することができる。
【0147】
又、別の観点からいえば、ゴミの捨て方情報DB82におけるゴミの捨て方情報を更新する更新情報を取得する取得ステップと、更新情報に基づいて、ゴミの捨て方情報DB82を更新する更新ステップと、指定された商品と地域とに基づいてデータベースを参照し、更新されたゴミの捨て方情報をユーザーの情報端末10に送信する送信ステップとを含む、情報提供方法を実行しているともいえる。
【0148】
この情報提供方法によれば、更新情報に基づき更新されたゴミの捨て方情報をユーザーに提供できるため、適切なゴミの捨て方の情報を提供できる。
【0149】
又、この情報管理サービスでは、煩雑な入力操作を伴わずとも、ユーザーが商品の包装に付される識別標識を撮像するだけで商品を特定することができるため、ユーザーが商品を特定するときの便宜を図ることができる。
【0150】
更に、情報端末10により、ユーザーからゴミの捨て方情報を更新する更新情報を送信することができるため、既知のゴミ分類情報が無い場合や誤っている場合でも、更なる情報処理を行うことができる。
【0151】
更に、サーバー装置20では、情報端末10から、ゴミの捨て方情報を更新する更新情報を受信することができるため、サーバー装置20でゴミの捨て方情報を蓄積することができる。
【0152】
〔第2の実施の形態〕
図11は、本発明の第2の実施の形態による情報管理システムを構成する情報端末の機能ブロック図である。
【0153】
尚、説明に当たっては、基本的には第1の実施の形態によるものと同一であるため、その相違点を中心に説明する。
【0154】
同図を参照して、第5の実施の形態による情報端末10Aは、第1の実施の形態による情報端末10において、更に次のような追加構成を備えるものである。
【0155】
すなわち、情報端末10Aは、更に、情報端末10の周辺の音声を入力するためのマイク等の収音装置を含む音声入力部17を備える。
【0156】
又、情報端末10Aの制御部11は、商品外観認識部61及び音声認識部62を備える。
【0157】
商品外観認識部61は、撮像部15で撮像された撮像データに基づいて、商品を特定する識別子を生成する。具体的には、商品外観認識部61は、撮像部15から被写体の撮像データを取得し、取得した撮像データについて画像認識処理を行い、取得した撮像データにいずれかの商品が映り込んでいるかを判定する。いずれかの商品が映り込んでいる場合、商品外観認識部61は、当該商品を特定するための識別子(例えば、URLや商品名・商品ID等)を生成する。尚、この画像認識処理では、AI(Artificial Intelligence)による画像解析技術を用いることができる。
【0158】
上記構成によれば、ユーザーが商品外観を撮像するだけで商品をURL等により特定することができるため、ユーザーが商品を特定するときの便宜を図ることができる。
【0159】
尚、上記の画像認識処理は、サーバー装置20や他のサーバー装置(以下「サーバー装置20等」)において行ってもよい。例えば、商品外観認識部61は、撮像データ又は撮像データから抽出した特徴量をサーバー装置20等に送信し、サーバー装置20等において上記の画像認識処理を行って商品を認識し、認識した商品に対応するURL等の識別子を商品外観認識部61に送信してもよい。又、上記の画像認識処理は、サーバー装置20以外のAPIサーバーにおいて行ってよい。
【0160】
音声認識部62は、音声入力部17で収集された音声データに基づいて、商品を特定する識別子を生成する。具体的には、音声認識部62は、音声入力部17から音声データを取得し、取得した音声データについて音声認識処理を行い、取得した音声データにおけるユーザーの発話を解析し、いずれかの商品の名称が音声として含まれているかを判定する。いずれかの商品の名称が発話されている場合、商品外観認識部61は、当該商品を特定するための識別子(例えば、URLや商品名・商品ID等)を生成する。尚、この音声認識処理では、AIによる音声解析技術を用いることができる。
【0161】
上記構成によれば、ユーザーが商品名を発話するだけで商品をURL等によって特定することができるため、ユーザーが商品を特定するときの便宜を図ることができる。
【0162】
尚、上記の音声認識処理は、サーバー装置20等において行ってもよい。例えば、音声認識部62は、音声データをサーバー装置20等に送信し、サーバー装置20等において上記の音声認識処理を行って商品を特定し、特定した商品に対応するURL等の識別子を音声認識部62に送信してもよい。又、上記の音声認識処理は、サーバー装置20以外のAPIサーバーにおいて行ってよい。
【0163】
商品特定情報送信部51は、QRコードに基づき取得したURL、商品外観認識部61が生成するURL及び音声認識部62が生成するURLのいずれかをサーバー装置20に送信するよう構成されていてもよい。
【0164】
尚、上記の各実施の形態では、特定の構成のシステム、特定の構成の情報端末、サーバー装置について説明したが、これに限られない。例えば、地理APIとサーバー装置とは別の装置として説明したが、サーバー装置に上述した地理APIの機能が実装されていてもよい。又、前述したサーバー装置の機能は、単一のサーバー装置において実装されていてもよいし、複数のサーバー装置において実装されていてもよい。又、サーバー装置は、いわゆるクラウド上のコンピュータ資源により実現されていてもよい。
【0165】
又、上記の各実施の形態では、サーバー装置には商品DBに加えてサブ商品DBを備える構成であったが、サブ商品DBは省略してもよい。サブ商品DBを省略する場合、商品情報・ゴミの捨て方情報表示画面において子商品等を含むサムネイル画像を表示させなくてもよい。
【0166】
更に、上記の各実施の形態では、特定の処理の流れについて説明したが、これに限られない。例えば、
図6のフローチャートにおいて、情報端末10の識別標識認識部56は、S11において、S12に進むよりも前に、サーバー装置20から商品情報を取得してもよい。
【0167】
更に、上記の各実施の形態では特に説明しなかったが、商品の包装とは、箱型のものであってもよいし、袋型のものであってもよく、特に限定されず、ものを包む素材からなる包装体全般のことを指す。又、商品の包装には、商品の流通・陳列時の便宜を図る器具、用具も含まれる。例えば、商品を陳列するための台紙なども含まれる。又、識別標識は、商品の取扱説明書やその他の付属品に付してもよい。
【0168】
更に、上記の各実施の形態では、識別標識が商品の包装に付されることについて説明したが、これに限られない。識別標識は、商品自体に付されていてもよいし、商品とは別のものに付されていてもよい。
【0169】
特に、商品自体に識別標識を付する場合は次のことがいえる。すなわち、多くの場合、商品と包装とは別々のものであり、商品の使用時には包装から商品を取り出し、包装のほうは廃棄するケースが考えられる。商品自体に識別標識が付されていれば、包装が廃棄されてしまった後でも、商品自体から識別標識を読み取ることができるようになる。もちろん、商品の包装及び商品自体の両方に識別標識が付されていてもよい。
【0170】
又、商品とは別のものの例として、識別標識は、商品の製造者の商品紹介のホームページ、商品を販売している店舗の販促POP、販促用のチラシ、商品購入用のクーポン又は商品のカタログその他の付属品に付されていてもよい。
【0171】
更に、上記の各実施の形態では、ユーザーの情報端末から、サーバー装置の更新情報取得部が、ゴミの捨て方情報を更新する更新情報を取得することについて説明したが、これに限られない。ウェブページの公開情報を自動的に収集する、いわゆるクローラープログラムが各自治体のウェブページのコンテンツを周期的に取得し、こうして収集したデータから必要項目を抽出して更新情報が作成されてもよい。又、更新情報取得部は、このように作成された更新情報を、自己のサーバー装置内又は他のサーバー装置から取得してもよい。又、ゴミの捨て方情報DBの登録情報は、上述のクローラープログラムが収集したデータから必要項目を抽出して新規に作成されてもよい。
【0172】
更に、上記の各実施の形態では、特に説明しなかったが、各部の機能は、ソフトウェア的なプログラムで実現しても、ハードウェア的な回路によって実現してもいずれであってもかまわない。又、各部の機能は、機械学習により調整された学習済みモデルにより実現されていてもかまわない。
【0173】
更に、上記の各実施の形態では、サブ商品DBにおいて子商品の画像を登録する構成であったが、これに限られず子商品の画像を登録しなくてもかまわない。
【0174】
更に、上記の各実施の形態による情報端末としてコンピュータを機能させるためのプログラムであって、上記各部としてコンピュータを機能させるためのプログラムも本発明の範疇に含まれる。
【0175】
上記のように構成すると、コンピュータにこのプログラムを読込ませることによって情報端末が構築されるため、使い勝手が向上する。
【0176】
更に、上記の各実施の形態による情報端末が、商品を特定する識別子を認識するための識別標識が付された包装箱も本発明の範疇に含まれる。
【0177】
上記のように構成すると、識別標識から識別子を認識する機能を有する情報端末に識別子に関する情報を提供する包装箱が得られるため、使い勝手が向上する。
【符号の説明】
【0178】
1 … 情報管理システム
10 … 情報端末
11 … 制御部
15 … 撮像部
20 … サーバー装置
21 … 制御部
22 … 記憶部
51 … 商品特定情報送信部
52 … 地域特定情報送信部
53 … 情報受信部
54 … 更新情報受付部
55 … 更新情報送信部
56 … 識別標識認識部
57 … 位置情報取得部
58 … 地区情報入力部
71 … 情報送信部
72 … 更新情報取得部
73 … 更新要求部
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。