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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022156775
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】注文システム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/12 20060101AFI20221006BHJP
   G06Q 30/02 20120101ALI20221006BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20221006BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20221006BHJP
【FI】
G07G1/12 361C
G06Q30/02 480
G06Q30/06
G06Q50/10
【審査請求】有
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021060639
(22)【出願日】2021-03-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-08-15
(71)【出願人】
【識別番号】399035766
【氏名又は名称】エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】加藤 恭英
(72)【発明者】
【氏名】山内 守
(72)【発明者】
【氏名】中島 博行
【テーマコード(参考)】
3E142
5L049
【Fターム(参考)】
3E142AA07
3E142DA08
3E142EA02
3E142EA04
3E142GA15
3E142GA16
3E142HA01
3E142HA13
3E142JA01
5L049BB01
5L049BB72
5L049CC23
5L049CC24
(57)【要約】
【課題】コストを掛けることなく、各ユーザがそれぞれ自由に好みの商品を簡易に注文すること。
【解決手段】スマートフォン10が、注文を受付可能な商品を含むメニュー画面を表示する。そして、スマートフォン10が、メニュー画面から注文を受け付けた場合には、該注文の情報を情報処理装置20に通知する。そして、情報処理装置20は、スマートフォン10から受け付けた注文の情報に関するログ情報を分析装置90に転送する。分析装置90は、ログ情報を受信した場合には、該ログ情報をグラフDB94に格納する。そして、分析装置90は、グラフDB94に記憶されたログ情報に基づいて、おすすめ商品を検出し、検出したおすすめ商品に関する情報をスマートフォン10に送信する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と、情報処理装置と、店舗装置と、分析装置とを有する注文システムであって、
前記ユーザ端末は、
情報処理装置のアクセス情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得されたアクセス情報を用いて、前記情報処理装置に対して店舗のメニュー情報を要求する要求部と、
前記情報処理装置から前記メニュー情報を取得した場合には、該メニュー情報を用いて、注文を受付可能な商品を含むメニュー画面を表示する表示部と、
前記表示部によって表示されたメニュー画面から注文を受け付けた場合には、該注文の情報を前記情報処理装置に通知する通知部と、
前記情報処理装置は、
前記メニュー情報の要求を前記ユーザ端末から受け付けた場合には、前記店舗に対応するメニュー情報を取得し、該ユーザ端末にメニュー情報を送信するメニュー情報送信部と、
前記注文の情報を前記ユーザ端末から受け付けた場合には、前記注文の情報を前記店舗装置に送信する注文情報送信部と、
前記ユーザ端末から受け付けた前記注文の情報に関するログ情報を分析装置に転送するログ転送部と、
前記店舗装置は、
前記注文の情報を受信した場合には、該注文の情報を記憶部に格納する格納部と、
前記分析装置は、
前記情報処理装置からログ情報を受信した場合には、該ログ情報を記憶部に格納する格納部と、
前記記憶部によって記憶されたログ情報に基づいて、おすすめ商品を検出する検出部と、
前記検出部によって検出されたおすすめ商品に関する情報を前記ユーザ端末に送信する商品情報送信部と、
を有することを特徴とする注文システム。
【請求項2】
前記取得部は、前記店舗内のテーブルごとに用意されたQRコードを読み込み、前記アクセス情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項3】
前記取得部は、前記店舗内のテーブルごとに用意されたQRコードであって、所定の時間ごとに更新されるQRコードを読み込み、前記アクセス情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項4】
前記表示部は、ユーザの操作に応じて、テーブル単位で注文した注文履歴とユーザ単位で注文した注文履歴とを切り替え可能に表示することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項5】
前記表示部は、ユーザに対応するアイコンを選択する画面を表示し、ユーザによってアイコンを選択する操作が受け付けられた場合であって、注文履歴を表示する場合には、注文した各商品とともに、各商品を注文したユーザに対応するアイコンをそれぞれ表示することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項6】
前記検出部は、前記記憶部によって記憶されたログ情報を用いて、ユーザが来店してから経過した時間ごとに、各商品が注文された回数を集計し、集計した各商品が注文された回数と、おすすめ商品を提示する対象のユーザが来店してから経過した時間とに応じて、前記おすすめ商品を検出することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項7】
前記検出部は、前記記憶部によって記憶されたログ情報を用いて、ユーザが来店した時間ごとに、該ユーザによって各商品が注文された回数を集計し、集計した各商品が注文された回数と、おすすめ商品を提示する対象のユーザが来店した時間とに応じて、前記おすすめ商品を検出することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項8】
前記検出部は、前記記憶部によって記憶されたログ情報を用いて、前記アイコンごとに、各商品が注文された回数を集計し、集計した各商品が注文された回数と、おすすめ商品を提示する対象のユーザが選択したアイコンとに応じて、前記おすすめ商品を検出することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項9】
前記検出部は、前記記憶部によって記憶されたログ情報を用いて、おすすめ商品を提示する対象のユーザと同じ商品を購入したユーザが、他に購入している商品を特定し、該商品をおすすめ商品として検出することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項10】
前記検出部は、前記記憶部によって記憶されたログ情報を用いて、おすすめ商品を提示する対象のユーザと同じ商品の組み合わせを購入したユーザが、他に購入している商品を特定し、該商品をおすすめ商品として検出することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、注文システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、飲食店等の店内において注文する際に、テーブルに設置された専用端末を客(ユーザ)が自ら操作して注文を行うセルフオーダーシステムが知られている。このようなシステムにおいては、例えば、一緒に入店して同一のテーブルに着いた複数のユーザが一つの専用端末を共有して注文を行う。また、ユーザは、専用端末を操作することで、注文履歴を表示したり、会計処理を依頼したりすることができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-77145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来のセルフオーダーシステムでは、テーブルに設置された専用端末を複数のユーザが使用するため、複数の各ユーザがそれぞれ自由に注文することができないという問題があった。なお、テーブルに複数の専用端末を設置することも考えられるが、この場合には、コストが掛かるという問題がある。また、従来のセルフオーダーシステムでは、定型的なメニュー表示しかできず、各ユーザの注文履歴や好みに応じて、おすすめ商品を提示することができなかった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の注文システムは、ユーザ端末と、情報処理装置と、店舗装置と、分析装置とを有する注文システムであって、前記ユーザ端末は、情報処理装置のアクセス情報を取得する取得部と、前記取得部によって取得されたアクセス情報を用いて、前記情報処理装置に対して店舗のメニュー情報を要求する要求部と、前記情報処理装置から前記メニュー情報を取得した場合には、該メニュー情報を用いて、注文を受付可能な商品を含むメニュー画面を表示する表示部と、前記表示部によって表示されたメニュー画面から注文を受け付けた場合には、該注文の情報を前記情報処理装置に通知する通知部と、前記情報処理装置は、前記メニュー情報の要求を前記ユーザ端末から受け付けた場合には、前記店舗に対応するメニュー情報を取得し、該ユーザ端末にメニュー情報を送信するメニュー情報送信部と、前記注文の情報を前記ユーザ端末から受け付けた場合には、前記注文の情報を前記店舗装置に送信する注文情報送信部と、前記ユーザ端末から受け付けた前記注文の情報に関するログ情報を分析装置に転送するログ転送部と、前記店舗装置は、前記注文の情報を受信した場合には、該注文の情報を記憶部に格納する格納部と、前記分析装置は、前記情報処理装置からログ情報を受信した場合には、該ログ情報を記憶部に格納する格納部と、前記記憶部によって記憶されたログ情報に基づいて、おすすめ商品を検出する検出部と、前記検出部によって検出されたおすすめ商品に関する情報を前記ユーザ端末に送信する商品情報送信部と、を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、コストを掛けることなく、各ユーザがそれぞれ自由に好みの商品を簡易に注文することができるシステムを提供するという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、第1の実施形態に係る注文システムの一例を示すブロック図である。
図2図2は、第1の実施形態に係る注文システムにおける処理例を説明する図である。
図3図3は、店舗に設置された専用のタブレットの表示例について説明する図である。
図4図4は、スマートフォンの表示例について説明する図である。
図5図5は、スマートフォンの表示例について説明する図である。
図6図6は、スマートフォンの表示例について説明する図である。
図7図7は、スマートフォンの表示例について説明する図である。
図8図8は、グラフDBに記憶されるデータ例について説明する図である。
図9図9は、情報処理装置がログを転送する処理を説明する図である。
図10図10は、分析装置がおすすめ商品を通知する処理を説明する図である。
図11図11は、第1の実施形態に係る注文システムにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
図12図12は、プログラムを実行するコンピュータを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本願に係る注文システムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る注文システムが限定されるものではない。
【0009】
[第1の実施形態]
以下の実施形態では、第1の実施形態に係る注文システムの構成、注文システムにおける処理の流れを順に説明し、最後に第1の実施形態による効果を説明する。
【0010】
[注文システムの構成]
図1は、第1の実施形態に係る注文システムの一例を示すブロック図である。第1の実施形態に係る注文システムは、ユーザが所有するスマートフォン10と、情報処理装置20と、店舗装置30と、店舗に設置されたタブレット40と、DBサーバ50と、サーバ装置60と、分析装置90とを有する。ユーザが所有するスマートフォン10と、情報処理装置20と、DBサーバ50と、サーバ装置60と、分析装置90とは、インターネット(Internet)70を介して通信を行うものとする。
【0011】
また、店舗装置30とサーバ装置60とは、LAN(Local Area Network)80を介して通信を行うものとする。なお、図1に示す構成は一例にすぎず、具体的な構成や各装置の数は特に限定されない。また、図1に示すネットワークの形態についても一例にすぎず、各装置は、有線または無線を問わず、インターネット、LANやVPN(Virtual Private Network)などの任意の通信網を介して通信してもよい。
【0012】
第1の実施形態に係る注文システムでは、飲食店等の店舗に入店したユーザが、自身が所有するスマートフォン10で、店内のQRコード(登録商標)を読み込ませることで、スマートフォン10にメニューを表示させる。そして、ユーザは、スマートフォン10から商品を選び、注文を行う。
【0013】
スマートフォン10は、ユーザが所有する端末装置である。スマートフォン10は、取得部11、要求部12、表示部13および通知部14を有する。取得部11は、情報処理装置20のアクセス情報を取得する。例えば、取得部11は、店舗内のテーブルごとに用意されたQRコードを読み込み、アクセス情報としてURLを取得する。
【0014】
より具体的に説明すると、ユーザは、店舗のテーブルに設置された店舗専用のタブレット40を操作することで、タブレット40にQRコードを表示させる。そして、ユーザは、スマートフォン10のカメラ機能等でQRコードを読み込む操作を行う。これにより、取得部11は、QRコードを読み込み、情報処理装置20へのURLを取得する。また、このQRコードには、URLの他に、店舗を識別する情報、テーブルを識別する情報、伝票番号等を含むものとする。また、URLには、店舗を識別する情報、テーブルを識別する情報、伝票番号等が暗号化されたクエリ文字列が含まれているものとする。
【0015】
また、取得部11は、例えば、店舗内のテーブルごとに用意されたQRコードであって、所定の時間ごとに更新されるQRコードを読み込み、アクセス情報を取得するようにしてもよい。つまり、店舗内のタブレット40で表示されるQRコードを、所定時間ごとに変更することで、別のテーブルのユーザが注文する等の悪用を防止することが可能である。また、QRコードを変更されるタイミングは、どのようなタイミングであってもよく、例えば、テーブルの客が入れ替わるごと(会計が終わるごと)に、QRコードを変更するようにしてもよい。
【0016】
要求部12は、取得部11によって取得されたアクセス情報を用いて、情報処理装置20に対して店舗のメニュー情報を要求する。例えば、要求部12は、まず、URLを用いて情報処理装置20へアクセスし、リダイレクトにより、DBサーバ50へアクセスして、UI情報を取得する。ここでUI情報とは、例えば、ユーザーインターフェイスを構築するためのフレームワークである。例えば、要求部12は、フレームワークの一例として、WEBアプリなどに必要なUIを構築するためのJavaScript(登録商標)フレームワークである「Vue.js.App」を取得する。
【0017】
その後、要求部12は、メニューを情報処理装置20に対して要求し、DBサーバ50のメニュー情報DB52に記憶されているメニューのデータを、情報処理装置20を介して取得する。
【0018】
表示部13は、情報処理装置からメニュー情報を取得した場合には、該メニュー情報を用いて、注文を受付可能な商品を含むメニュー画面を表示する。また、表示部13は、ユーザの操作に応じて、テーブル単位で注文した注文履歴とユーザ単位で注文した注文履歴とを切り替え可能に表示するようにしてもよい。例えば、表示部13は、ユーザに対応するアイコンを選択する画面を表示し、ユーザによってアイコンを選択する操作が受け付けられた場合であって、注文履歴を表示する場合には、注文した各商品とともに、各商品を注文したユーザに対応するアイコンをそれぞれ表示するようにしてもよい。なお、メニュー画面および注文履歴の表示例については、図4図7を用いて後述する。
【0019】
通知部14は、表示部13によって表示されたメニュー画面から注文を受け付けた場合には、該注文の情報を情報処理装置20に通知する。例えば、通知部14は、ユーザがメニュー画面からスマートフォン10を操作して注文する操作を行うたびに、注文の情報を情報処理装置20に通知する。なお、情報処理装置20は、サーバ装置60、LAN80を介して、店舗装置30に注文情報を転送する。
【0020】
情報処理装置20は、スマートフォン10から受信した各種要求に応じて、各種処理を行う。例えば、情報処理装置20は、API(Application Programming Interface)利用者によるAPI活用のために種々の機能を有するAPIゲートウェイである。例えば、APIゲートウェイである情報処理装置20は、DBサーバ50やサーバ装置60が提供するデータ或いは機能をAPI化し、これらのAPIの提供を管理する。また、情報処理装置20は、注文のログ情報を分析装置90に転送する。
【0021】
また、情報処理装置20は、メニュー情報送信部21、注文情報送信部22およびログ転送部23を有する。メニュー情報送信部21は、メニュー情報の要求をスマートフォン10から受け付けた場合には、店舗に対応するメニュー情報を取得し、該スマートフォン10にメニュー情報を送信する。
【0022】
例えば、まず、メニュー情報送信部21は、QRコードを読み込んだスマートフォンからURLを用いたアクセスを受け付けると、URLに含まれるクエリ文字列を復号化し、店舗を識別する情報、テーブルを識別する情報、伝票番号を取得するとともに、スマートフォン10をDBサーバ50にリダイレクトさせることで、スマートフォン10にUI情報を取得させる。その後、メニュー情報送信部21は、メニューの要求をスマートフォン10から受信した場合には、取得した店舗を識別する情報に対応するメニューのデータをDBサーバ50に要求して、メニューのデータを取得し、スマートフォン10にメニューのデータを送信する。
【0023】
注文情報送信部22は、注文の情報をスマートフォン10から受け付けた場合には、注文の情報を店舗装置30に送信する。例えば、注文情報送信部22は、注文の情報をサーバ装置60に転送することで、サーバ装置60を介して店舗装置30に送信する。
【0024】
ログ転送部23は、スマートフォン10から受け付けた注文の情報に関するログ情報を分析装置90に転送する。例えば、ログ転送部23は、注文情報送信部22が注文の情報をスマートフォン10から受け付けた場合に、該注文の情報をログ情報として分析装置90に転送する。なお、ログ転送部23がログ情報を転送するタイミングはどのようなタイミングであってもよく、例えば、注文情報送信部22が注文の情報をスマートフォン10から受け付けるたびにログ情報を転送してもよいし、一定量のログ情報を蓄積した後、ログ情報を転送してもよい。
【0025】
店舗装置30は、店舗側のサーバ装置である。店舗装置30は、格納部31、メニュー情報DB32および注文情報DB33を有する。
【0026】
格納部31は、注文の情報をスマートフォン10から受信した場合には、該注文の情報を注文情報DB33に格納する。例えば、格納部31は、情報処理装置20およびサーバ装置60を介してスマートフォン10から受信した注文の情報を注文情報DB33に格納する。ここで、格納部31は、例えば、注文した商品を識別する商品IDに対応付けて、商品を注文したユーザを識別するユーザID、店舗を識別する店舗ID、テーブルを識別するテーブルID、および、伝票番号を注文情報DB33に格納する。
【0027】
メニュー情報DB32は、店舗におけるメニューのデータを記憶する。例えば、メニュー情報DB32は、商品ID、商品の名称、商品の値段および商品の画像等を対応付けて記憶する。
【0028】
注文情報DB33は、ユーザが注文した注文の履歴情報を記憶する。例えば、注文情報DB33は、注文したユーザのユーザID、店舗ID、テーブルID、注文が行われた商品の商品ID、注文が行われた各商品の数量、および、伝票番号等を記憶する。また、注文情報DB33は、会計が行われたか否かを示すフラグ情報も記憶するものとする。
【0029】
タブレット40は、店舗に設置された専用装置である。例えば、タブレット40は、テーブルごとに設置され、ユーザの操作に応じて、ユーザのスマートフォン10から注文するためのQRコードを表示する。なお、本システムにおいて、タブレット40は、必須ではなく、例えば、QRコードの表示を店舗内のサイネージで表示してもよいし、QRコードを印刷した紙を店舗内のテーブルに貼り付けるようにしてもよい。
【0030】
DBサーバ50は、スマートフォン10用のデータ形式(例えば、Json((JavaScript Object Notation))形式)の各種情報を記憶するDBを有するサーバ装置である。例えば、DBサーバ50は、UI情報DB51およびメニュー情報DB52を有する。
【0031】
UI情報DB51は、UI情報として、ユーザーインターフェイスを構築するためのフレームワークを記憶する。例えば、UI情報DB51は、フレームワークの一例として、WEBアプリなどに必要なUIを構築するためのJavaScriptフレームワークである「Vue.js.App」を記憶する。
【0032】
メニュー情報DB52は、各店舗のメニューのデータを記憶する。例えば、メニュー情報DB52は、各店舗のメニューのデータとして、店舗IDに対応付けて、各店舗の商品ID、商品の名称、商品の値段および商品の画像を記憶する。メニュー情報DB52に記憶されているデータは、メニュー情報DB32にデータと同じ内容であるが、メニュー情報DB52に記憶されているデータのデータ形式は、Json(JavaScript Object Notation)形式等のスマートフォン10用のデータ形式であるのに対し、店舗装置30のメニュー情報DB52に記憶されているデータのデータ形式は、店舗装置30による独自のデータ形式(例えば、CSV形式)等であるものとする。また、メニュー情報DB52に記憶されているデータは、メニュー情報DB32の最新データに適宜更新されているものとする。
【0033】
サーバ装置60は、各種処理を行うサーバ装置である。例えば、サーバ装置60は、クラウド上で各種サービスを提供するクラウドコンピューティングサービスのプラットフォームである。サーバ装置60は、情報処理装置20からの要求を受け付けて、各種処理を実行する。例えば、サーバ装置60は、注文の情報の登録要求を情報処理装置20から受け付けると、店舗装置30に注文の情報を登録させる。また、サーバ装置60は、メニューのデータの要求を情報処理装置20から受け付けると、店舗装置30からメニューの情報を取得し、メニューの情報をスマートフォン用のデータに変換して情報処理装置20に送信する。
【0034】
ここで、図2を用いて、第1の実施形態に係る注文システムにおける処理例を説明する。図2は、第1の実施形態に係る注文システムにおける処理例を説明する図である。図2に例示するように、スマートフォン10は、店舗内のテーブルごとに設置されたタブレット40に表示されたQRコードを読み込み、アクセス情報としてURLを取得する。
【0035】
そして、スマートフォン10は、URLを用いて、情報処理装置20に対して店舗のメニュー情報を要求する。情報処理装置20は、QRコードを読み込んだスマートフォンからURLを用いたアクセスを受け付けると、URLに含まれるクエリ文字列を復号化し、店舗を識別する情報、テーブルを識別する情報、伝票番号を取得するとともに、スマートフォン10をDBサーバ50にリダイレクトさせる。
【0036】
そして、スマートフォン10は、リダイレクトにより、DBサーバ50へアクセスして、UI情報(Vue.js.App)をDBサーバ50にリクエストし、UI情報を取得する。続いて、スマートフォン10は、メニューを情報処理装置20に対して要求する。
【0037】
情報処理装置20は、メニューの要求をスマートフォン10から受信した場合には、取得した店舗を識別する情報に対応するメニューのデータをDBサーバ50に要求して、メニューのデータを取得し、メニューのデータをキャッシュし、スマートフォン10にメニューのデータを送信する。なお、情報処理装置20は、メニューのデータは、定期的(例えば、10分ごと)にDBサーバ50に要求し、最新のメニューのデータに更新する。例えば、メニューのデータには、品切れの情報なども含まれているため、情報処理装置20は、最新のメニューのデータに更新することで、品切れの情報を最新の状態にすることが可能である。
【0038】
スマートフォン10は、情報処理装置20からメニューのデータを取得した場合には、該メニューのデータとUI情報を用いて、注文を受付可能なメニュー画面を表示する。そして、スマートフォン10は、表示されたメニュー画面から注文(オーダ)を受け付けた場合には、該注文の情報を情報処理装置20に通知する。その後、情報処理装置20は、注文の情報をサーバ装置60に転送することで、サーバ装置60を介して店舗装置30に送信する。
【0039】
なお、会計を行う際には、スマートフォン10の画面に表示された店員を呼び出すボタンや会計ボタンをユーザがタッチすることで、店員を呼び出して会計を行うものとする。また、スマートフォン10で管理する電子マネーやクレジットカードを利用して会計を行うようにしてもよい。
【0040】
続いて、図3は、店舗に設置された専用のタブレット40の表示例について説明する図である。図3は、店舗に設置された専用のタブレットの表示例について説明する図である。図3に例示するように、ユーザは、店舗のテーブルに設置された店舗専用のタブレット40を操作することで、タブレット40にQRコードを表示させる。図3の例では、ユーザが、タブレット40に表示された「スマホで注文」のボタンをタッチすることで、タブレット40にQRコードを表示させる。そして、ユーザは、スマートフォン10のカメラ機能等でQRコードを読み込む操作を行い、専用のWebページに移動させる。
【0041】
続いて、図4図7を用いて、スマートフォン10の表示例について説明する。図4は、スマートフォンの表示例について説明する図である。図4に例示するように、スマートフォン10は、複数のキャラクタを表示し、ユーザに選択させた後に、メニュー表示のトップ画面を表示する。図4の例では、スマートフォン10は、複数のキャラクタとして動物を複数表示してユーザに選択させる。そして、スマートフォン10は、ユーザが複数の動物のなかから「ライオン」を選択した場合には、選択したキャラクタでよいかを確認する確認画面を表示し、「OK」ボタンがタッチされた場合には、トップ画面を表示する。
【0042】
続いて、図5に例示するように、スマートフォン10は、注文可能な商品の画像一覧等を表示する。ユーザは、スマートフォン10に表示された商品のうち、注文したい商品の画像をタッチし、注文数を選択して、「注文」ボタンをタッチする。そして、スマートフォン10は、注文確定画面を表示する。ユーザが、スマートフォン10に表示された「OK」ボタンをタッチすると、注文が確定される。つまり、スマートフォン10は、ユーザが、スマートフォン10に表示された「OK」ボタンをタッチすると、確定した注文の情報を情報処理装置20に通知する。その後、情報処理装置20は、確定した注文の情報を店舗装置30に通知する。
【0043】
また、図6に例示するように、スマートフォン10は、注文履歴や注文金額を確認する確認画面を表示するようにしてもよい。図6の例では、スマートフォン10は、ユーザが「注文確認」のボタンをタッチすると、スマートフォン10から注文された商品の注文履歴と合計金額を表示する。また、ユーザが画面上部の「このテーブル」をタッチすると、スマートフォン10は、同じテーブルから注文された全商品の注文履歴を表示する。ここで、スマートフォン10は、同じテーブルから注文された全商品の注文履歴には、各商品について、注文したスマートフォンのキャラクタをそれぞれ表示することで、誰が(どのスマートフォンが)注文した商品であるかが判別可能である。
【0044】
また、図7に例示するように、スマートフォン10は、「店員呼出」のボタンがユーザによりタッチされ、その後の画面で「OK」ボタンがさらにタッチされた場合には、店員を呼出す。つまり、スマートフォン10は、ユーザがスマートフォン10に表示された「OK」ボタンをタッチすると、店員呼出はサーバ装置60を介して情報処理装置20に通知される。その後、情報処理装置20は、店員呼出を店舗装置30に通知する。
【0045】
分析装置90は、注文の情報に関するログ情報を情報処理装置20から受信し、ログ情報を解析して、スマートフォンにおすすめ商品の商品情報を送信する。分析装置90は、格納部91、検出部92および商品情報送信部93を有する。
【0046】
グラフDB94は、注文の情報に関するログ情報を記憶する。グラフDB94は、例えば、グラフデータ形式でデータを記憶する。図8は、グラフDBに記憶されるデータ例について説明する図である。例えば、グラフDB94は、図8に例示するように、ノードと、ノード間の関係を示すエッジと、ノードとエッジにおける属性情報を示すプロパティで表現されたグラフデータを記憶する。図8に例示するグラフデータでは、例えば、「ユーザA」については、「商品A」、「商品B」および「商品C」を購入したことを示している。
【0047】
また、グラフDB94は、注文に関する情報として、購入した商品だけでなく、商品を購入した回数、商品を購入した店舗名、商品を購入した日時、来店してから商品を購入するまでの時間を記憶する。また、グラフDB94は、商品に関する情報として、商品名、価格、商品の画像等を記憶してもよい。また、グラフDB94は、ユーザに関する情報として、ユーザの氏名、年齢、住所、ユーザが選択したキャラクタ等を記憶してもよい。なお、グラフDB94が注文に関するログ情報をグラフデータ形式でデータを記憶する構成に限定されるものではなく、例えば、記憶部がテーブル形式でログ情報のデータを記憶してもよい。
【0048】
格納部91は、情報処理装置20からログ情報を受信した場合には、該ログ情報をグラフDB94に格納する。例えば、格納部91は、受信したログ情報に応じて、グラフDB94に記憶されたグラフデータを更新する。また、格納部91は、商品を購入したユーザの情報、購入された商品の情報だけでなく、例えば、商品を購入した店舗名、商品を購入した日時、および、来店してから商品を購入するまでの時間をグラフDB94に記憶する。
【0049】
例えば、格納部91は、情報処理装置20から分析装置90にログ情報が転送されるたびに、該ログ情報をグラフDB94に格納する。ここで、図9を用いて、情報処理装置20がログを転送する処理を説明する。図9は、情報処理装置がログを転送する処理を説明する図である。図9に示すように、情報処理装置20は、注文の情報をスマートフォン10から受け付けた場合には、注文の情報を、サーバ装置60を介して店舗装置30に送信する。この際、情報処理装置20は、注文の情報をログ情報として、分析装置90に転送する。
【0050】
検出部92は、グラフDB94によって記憶されたログ情報に基づいて、おすすめ商品を検出する。検出部92は、例えば、おすすめ商品の要求を情報処理装置20から受け付けると、飲食店における購入履歴からおすすめ商品をユーザにレコメンドするために、以下のようにログ情報を解析し、おすすめ商品を検出する。なお、検出部92は、以下で例示するおすすめ商品を検出する処理のうち、いずれか一つを実行してもよいし、複数を実行してもよい。
【0051】
例えば、検出部92は、各店舗で購入された売れ筋商品を解析する。具体的には、検出部92は、店舗ごとに、各商品が注文された回数を集計し、集計した回数が上位である所定数の商品をおすすめ商品である売れ筋商品として検出する。
【0052】
また、例えば、検出部92は、同じ商品を購入したユーザが、他に購入している商品を解析する。具体的には、検出部92は、グラフDB94によって記憶されたログ情報を用いて、おすすめ商品を提示する対象のユーザと同じ商品を購入したユーザが、他に購入している商品を特定し、該商品をおすすめ商品として検出する。なお、検出部92は、他に購入している商品が複数ある場合には、全てを検出してもよいし、注文回数が上位である所定数の商品のみを検出してもよい。
【0053】
また、例えば、検出部92は、グラフDB94によって記憶されたログ情報を用いて、アイコンごとに、各商品が注文された回数を集計し、集計した各商品が注文された回数と、おすすめ商品を提示する対象のユーザが選択したアイコンとに応じて、おすすめ商品を検出する。より具体的には、検出部92は、おすすめ商品を提示する対象のユーザが選択したアイコンについて、集計した回数が上位である所定数の商品をおすすめ商品として検出する。
【0054】
また、例えば、検出部92は、同じ商品の組み合わせを購入したユーザが、他に購入している商品を解析する。具体的には、検出部92は、グラフDB94によって記憶されたログ情報を用いて、おすすめ商品を提示する対象のユーザと同じ商品の組み合わせを購入したユーザが、他に購入している商品を特定し、該商品をおすすめ商品として検出する。なお、検出部92は、他に購入している商品が複数ある場合には、全てを検出してもよいし、注文回数が上位である所定数の商品のみを検出してもよい。
【0055】
また、例えば、検出部92は、グラフDB94によって記憶されたログ情報を用いて、ユーザが来店してから経過した時間ごとに、各商品が注文された回数を集計し、集計した各商品が注文された回数と、おすすめ商品を提示する対象のユーザが来店してから経過した時間とに応じて、おすすめ商品を検出する。より具体的には、検出部92は、おすすめ商品を提示する対象のユーザが来店してから経過した時間において、集計した回数が上位である所定数の商品をおすすめ商品として検出する。
【0056】
また、例えば、検出部92は、グラフDB94によって記憶されたログ情報を用いて、ユーザが来店した時間ごとに、該ユーザによって各商品が注文された回数を集計し、集計した各商品が注文された回数と、おすすめ商品を提示する対象のユーザが来店した時間とに応じて、おすすめ商品を検出する。より具体的には、検出部92は、おすすめ商品を提示する対象のユーザが来店した時間において、集計した回数が上位である所定数の商品をおすすめ商品として検出する。
【0057】
また、例えば、検出部92は、グラフDB94によって記憶されたログ情報を用いて、地域ごとに、ユーザによって各商品が注文された回数を集計し、集計した各商品が注文された回数と、おすすめ商品を提示する対象のユーザが来店した店舗の地域とに応じて、おすすめ商品を検出する。より具体的には、検出部92は、おすすめ商品を提示する対象のユーザが来店した店舗の地域において、集計した回数が上位である所定数の商品をおすすめ商品として検出する。
【0058】
商品情報送信部93は、検出部92によって検出されたおすすめ商品に関する情報をスマートフォン10に送信する。例えば、商品情報送信部93は、おすすめ商品に関する情報として、おすすめ商品の商品名、価格および商品の画像のデータを、情報処理装置20を介して、スマートフォン10に送信する。なお、情報処理装置20は、おすすめ商品に関する情報を受信すると、メニュー情報におすすめ商品の情報を含めてスマートフォン10に送信してもよいし、おすすめ商品の情報のみをスマートフォン10に送信してもよい。
【0059】
ここで、図10を用いて、分析装置90がおすすめ商品を通知する処理を説明する。図10は、分析装置がおすすめ商品を通知する処理を説明する図である。図10に例示するように、分析装置90は、ログ情報をグラフDB94に蓄積させ、蓄積したデータからおすすめ商品を検出し、スマートフォン10におすすめ商品を通知する。これにより、分析装置90は、本願に係る注文システムのログを分析し、注文者の様々な傾向を分析することによりスマートフォン10におすすめ商品の通知をできる。
【0060】
[注文システムの処理手順]
次に、図11を用いて、第1の実施形態に係る注文システムにおける処理の手順の例を説明する。図11は、第1の実施形態に係る注文システムにおける処理の流れの一例を示すシーケンス図である。
【0061】
図11に示すように、注文システムのスマートフォン10は、店舗内のテーブルごとに用意されたQRコードを読み込む(ステップS101)。例えば、スマートフォン10は、店舗内のテーブルごとに設置されたタブレット40に表示されたQRコードを読み込み、アクセス情報としてURLを取得する。そして、スマートフォン10は、取得したURLにアクセスする(ステップS102)。
【0062】
そして、情報処理装置20は、QRコードを読み込んだスマートフォン10からURLを用いたアクセスを受け付けると、URLに含まれるクエリ文字列を復号化する(ステップS103)。これにより、情報処理装置20は、クエリ文字列に含まれる、店舗を識別する情報、テーブルを識別する情報、伝票番号を取得する。そして、情報処理装置20は、スマートフォン10をDBサーバ50にリダイレクトするよう指示する(ステップS104)。
【0063】
そして、スマートフォン10は、リダイレクトにより、DBサーバ50へアクセスして、UI情報(Vue.js.App)の取得をDBサーバ50にリクエストし(ステップS105)、UI情報を取得する(ステップS106)。続いて、スマートフォン10は、メニューを情報処理装置20に対して要求する(ステップS107)。
【0064】
そして、情報処理装置20は、メニューの要求をスマートフォン10から受信した場合には、取得した店舗を識別する情報に対応するメニューのデータをDBサーバ50に要求するとともに(ステップS108)、おすすめ商品の情報を分析装置90に要求する(ステップS109)。分析装置90は、おすすめ商品の要求を受け付けると、グラフDB94に格納されたログ情報に基づいて、おすすめ商品を検出し、おすすめ商品に関する情報を情報処理装置20に送信する。そして、情報処理装置20は、メニューのデータをDBサーバ50から取得し(ステップS110)、おすすめ商品の情報を分析装置90から取得する(ステップS111)。続いて、情報処理装置20は、おすすめ商品の情報を含めたメニューのデータをスマートフォン10に送信する。
【0065】
スマートフォン10は、情報処理装置20から送信されたメニューのデータを取得する(ステップS112)。そして、スマートフォン10は、該メニューのデータとUI情報を用いて、注文を受付可能なメニュー画面を表示する(ステップS113)。そして、スマートフォン10は、表示されたメニュー画面から注文(オーダ)を受け付けた場合には、該注文の情報を情報処理装置20に通知する(ステップS114)。その後、情報処理装置20は、注文の情報をサーバ装置60に転送する(ステップS115)。さらに、サーバ装置60は、注文の情報を店舗装置30に転送する(ステップS116)。そして、店舗装置30は、注文の情報をサーバ装置60から受信した場合には、該注文の情報を注文情報DB33に格納する(ステップS117)。
【0066】
また、情報処理装置20は、注文の情報をスマートフォン10から受信した場合には、注文の情報をログ情報として分析装置90に送信する(ステップS118)。そして、分析装置90は、ログ情報をグラフDB94に格納する(ステップS119)。
【0067】
[第1の実施形態の効果]
第1の実施形態に係る注文システムでは、スマートフォン10が、情報処理装置20のアクセス情報を取得し、アクセス情報を用いて、情報処理装置20に対して店舗のメニュー情報を要求する。そして、情報処理装置20が、メニュー情報の要求をスマートフォン10から受け付けた場合には、店舗に対応するメニュー情報を取得し、該スマートフォン10にメニュー情報を送信する。続いて、スマートフォン10が、情報処理装置20からメニュー情報を取得した場合には、該メニュー情報を用いて、注文を受付可能な商品を含むメニュー画面を表示する。そして、スマートフォン10が、メニュー画面から注文を受け付けた場合には、該注文の情報を情報処理装置20に通知する。そして、情報処理装置20が、注文の情報をスマートフォン10から受け付けた場合には、注文の情報を店舗装置30に送信する。また、情報処理装置20は、スマートフォン10から受け付けた注文の情報に関するログ情報を分析装置90に転送する。その後、店舗装置30が、注文の情報をスマートフォン10から受信した場合には、該注文の情報を注文情報DB33に格納する。また、分析装置90は、ログ情報を受信した場合には、該ログ情報をグラフDB94に格納する。そして、分析装置90は、グラフDB94に記憶されたログ情報に基づいて、おすすめ商品を検出し、検出したおすすめ商品に関する情報をスマートフォン10に送信する。このため、第1の実施形態に係る注文システムでは、コストを掛けることなく、各ユーザがそれぞれ自由に好みの商品を簡易に注文することが可能である。
【0068】
つまり、第1の実施形態に係る注文システムでは、店舗側では、既存の店舗装置30等のシステムを利用しつつ、ユーザのスマートフォン10から注文を受け付けることが可能であるため、新規に既存システムを導入しようとした場合の専用端末の購入コスト、利用するにあたってのランニングコスト等を抑制することができ、コストを抑えることが可能である。また、第1の実施形態に係る注文システムでは、スマートフォン10にアプリケーションをダウンロードすることなく、ブラウザ上で注文する画面を表示することで、自分のスマートフォン10からそれぞれ簡単に注文を行うことが可能である。また、第1の実施形態に係る注文システムでは、ユーザが自分のスマートフォン10から各自注文することができるので、不特定多数が利用する専用端末に対する来店客のウイルス感染等の懸念を払しょくすることが可能である。
【0069】
また、第1の実施形態に係る注文システムでは、分析装置90が、ログ情報をグラフDB94に蓄積させ、蓄積したデータからおすすめ商品を検出し、スマートフォン10におすすめ商品を通知する。これにより、分析装置90は、本願に係る注文システムのログを分析し、注文者の様々な傾向を分析することによりスマートフォン10におすすめ商品の通知をできる。また、本願に係る注文システムでは、過去の注文履歴からおすすめ商品を通知することにより注文者がわざわざメニューを一通り見て注文内容を考えることなく短時間で注文が可能である。
【0070】
また、第1の実施形態に係る注文システムでは、スマートフォン10が、店舗内のテーブルごとに用意されたQRコードを読み込み、アクセス情報を取得する。このため、店舗側では、QRコードを用意するだけで、複数の各ユーザがそれぞれ自分のスマートフォン10から自由に注文をすることができるようにすることが可能である。また、上述の図1等の例では、店舗側が、タブレット40を設置している場合を説明したが、タブレット40を設置せずとも、QRコードを用意しておけばよく、店舗専用のタブレット40を設けることなく、複数の各ユーザがそれぞれ自由に注文をすることが可能である。
【0071】
また、第1の実施形態に係る注文システムでは、スマートフォン10が、店舗内のテーブルごとに用意されたQRコードであって、所定の時間ごとに更新されるQRコードを読み込み、アクセス情報を取得する。これにより、店舗内のタブレット40で表示されるQRコードを、所定時間ごとに変更することで、別のテーブルのユーザが注文する等の悪用を防止することが可能である。
【0072】
また、第1の実施形態に係る注文システムでは、スマートフォン10が、ユーザの操作に応じて、テーブル単位で注文した注文履歴とユーザ単位で注文した注文履歴とを切り替え可能に表示する。これにより、ユーザが、テーブル単位で注文した注文履歴と、自分自身が注文した注文履歴とを自分のスマートフォン10で確認することが可能である。
【0073】
また、第1の実施形態に係る注文システムでは、スマートフォン10が、ユーザに対応するアイコンを選択する画面を表示し、ユーザによってアイコンを選択する操作が受け付けられた場合であって、注文履歴を表示する場合には、注文した各商品とともに、各商品を注文したユーザに対応するアイコンをそれぞれ表示する。これにより、スマートフォン10は、どのユーザが、どの商品を注文したかを容易に確認する画面を表示することが可能である。
【0074】
また、第1の実施形態に係る注文システムでは、分析装置90が、ログ情報を用いて、ユーザが来店してから経過した時間ごとに、各商品が注文された回数を集計し、集計した各商品が注文された回数と、おすすめ商品を提示する対象のユーザが来店してから経過した時間とに応じて、おすすめ商品を検出する。このため、分析装置90は、ユーザが来店してから経過した時間に応じて、おすすめ商品を変化させてユーザに提示することが可能である。
【0075】
また、第1の実施形態に係る注文システムでは、分析装置90が、ログ情報を用いて、ユーザが来店した時間ごとに、該ユーザによって各商品が注文された回数を集計し、集計した各商品が注文された回数と、おすすめ商品を提示する対象のユーザが来店した時間とに応じて、おすすめ商品を検出する。このため、分析装置90は、ユーザが来店した時間に応じて、おすすめ商品を変化させてユーザに提示することが可能である。
【0076】
また、第1の実施形態に係る注文システムでは、分析装置90が、ログ情報を用いて、アイコンごとに、各商品が注文された回数を集計し、集計した各商品が注文された回数と、おすすめ商品を提示する対象のユーザが選択したアイコンとに応じて、おすすめ商品を検出する。このため、分析装置90は、ユーザが選択したキャラクタに応じて、おすすめ商品を変化させてユーザに提示することが可能である。
【0077】
なお、上述した各実施形態では、スマートフォン10が、QRコードを読み込むことで、情報処理装置20のURLを取得する場合を説明したが、必ずしもこれに限定されるものではない。例えば、ユーザが、スマートフォン10で店舗の予約サイトから予約を行った場合には、当該予約サイトから情報処理装置20のURLを取得するようにしてもよい。この場合には、当該URLでは予約された店舗の利用時間帯のみ、本注文システムで注文が可能であるように有効期間を設定することが可能である。
【0078】
(システム構成等)
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。さらに、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部または任意の一部が、CPUおよび当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、あるいは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
【0079】
また、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を手動的におこなうこともでき、あるいは、手動的におこなわれるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的におこなうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
【0080】
(プログラム)
また、上記実施形態において説明したスマートフォン10、情報処理装置20、店舗装置30、タブレット40、DBサーバ50、サーバ装置60、分析装置90が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。例えば、実施形態に係るスマートフォン10、情報処理装置20、店舗装置30、タブレット40、DBサーバ50、サーバ装置60、分析装置90が実行する処理をコンピュータが実行可能な言語で記述したプログラムを作成することもできる。この場合、コンピュータがプログラムを実行することにより、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。さらに、かかるプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータに読み込ませて実行することにより上記実施形態と同様の処理を実現してもよい。
【0081】
図12は、プログラムを実行するコンピュータを示す図である。図12に例示するように、コンピュータ1000は、例えば、メモリ1010と、CPU(Central Processing Unit)1020と、ハードディスクドライブインタフェース1030と、ディスクドライブインタフェース1040と、シリアルポートインタフェース1050と、ビデオアダプタ1060と、ネットワークインタフェース1070とを有し、これらの各部はバス1080によって接続される。
【0082】
メモリ1010は、図12に例示するように、ROM(Read Only Memory)1011及びRAM1012を含む。ROM1011は、例えば、BIOS(Basic Input Output System)等のブートプログラムを記憶する。ハードディスクドライブインタフェース1030は、図12に例示するように、ハードディスクドライブ1090に接続される。ディスクドライブインタフェース1040は、図12に例示するように、ディスクドライブ1100に接続される。例えば磁気ディスクや光ディスク等の着脱可能な記憶媒体が、ディスクドライブ1100に挿入される。シリアルポートインタフェース1050は、図12に例示するように、例えばマウス1110、キーボード1120に接続される。ビデオアダプタ1060は、図12に例示するように、例えばディスプレイ1130に接続される。
【0083】
ここで、図12に例示するように、ハードディスクドライブ1090は、例えば、OS1091、アプリケーションプログラム1092、プログラムモジュール1093、プログラムデータ1094を記憶する。すなわち、上記のプログラムは、コンピュータ1000によって実行される指令が記述されたプログラムモジュールとして、例えばハードディスクドライブ1090に記憶される。
【0084】
また、上記実施形態で説明した各種データは、プログラムデータとして、例えばメモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶される。そして、CPU1020が、メモリ1010やハードディスクドライブ1090に記憶されたプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094を必要に応じてRAM1012に読み出し、各種処理手順を実行する。
【0085】
なお、プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ハードディスクドライブ1090に記憶される場合に限られず、例えば着脱可能な記憶媒体に記憶され、ディスクドライブ等を介してCPU1020によって読み出されてもよい。あるいは、プログラムに係るプログラムモジュール1093やプログラムデータ1094は、ネットワーク(LAN(Local Area Network))、WAN(Wide Area Network)等)を介して接続された他のコンピュータに記憶され、ネットワークインタフェース1070を介してCPU1020によって読み出されてもよい。
【0086】
上記の実施形態やその変形は、本願が開示する技術に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
【符号の説明】
【0087】
10 スマートフォン
11 取得部
12 要求部
13 表示部
14 通知部
20 情報処理装置
21 メニュー情報送信部
22 注文情報送信部
23 ログ転送部
30 店舗装置
31 格納部
32 メニュー情報DB
33 注文情報DB
40 タブレット
50 DBサーバ
51 UI情報DB
52 メニュー情報DB
60 サーバ装置
90 分析装置
91 格納部
92 検出部
93 商品情報送信部
94 グラフDB
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
【手続補正書】
【提出日】2022-06-20
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ端末と、情報処理装置と、店舗装置と、分析装置とを有する注文システムであって、
前記ユーザ端末は、
情報処理装置のアクセス情報を取得する取得部と、
前記取得部によって取得されたアクセス情報を用いて、前記情報処理装置に対して店舗のメニュー情報を要求する要求部と、
前記情報処理装置から前記メニュー情報を取得した場合には、該メニュー情報を用いて、注文を受付可能な商品を含むメニュー画面を表示する表示部と、
前記表示部によって表示されたメニュー画面から注文を受け付けた場合には、該注文の情報を前記情報処理装置に通知する通知部と、
前記情報処理装置は、
前記メニュー情報の要求を前記ユーザ端末から受け付けた場合には、前記店舗に対応するメニュー情報を取得し、該ユーザ端末にメニュー情報を送信するメニュー情報送信部と、
前記注文の情報を前記ユーザ端末から受け付けた場合には、前記注文の情報を前記店舗装置に送信する注文情報送信部と、
前記ユーザ端末から受け付けた前記注文の情報に関するログ情報を分析装置に転送するログ転送部と、
前記店舗装置は、
前記注文の情報を受信した場合には、該注文の情報を記憶部に格納する格納部と、
前記分析装置は、
前記情報処理装置からログ情報を受信した場合には、該ログ情報を記憶部に格納する格納部と、
前記記憶部によって記憶されたログ情報に基づいて、おすすめ商品を検出する検出部と、
前記検出部によって検出されたおすすめ商品に関する情報を前記ユーザ端末に送信する商品情報送信部と、
を有し、
前記検出部は、前記記憶部によって記憶されたログ情報を用いて、ユーザに対応するアイコンごとに、各商品が注文された回数を集計し、集計した各商品が注文された回数と、おすすめ商品を提示する対象のユーザが選択したアイコンとに応じて、前記おすすめ商品を検出することを特徴とする注文システム。
【請求項2】
前記取得部は、前記店舗内のテーブルごとに用意されたQRコードを読み込み、前記アクセス情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項3】
前記取得部は、前記店舗内のテーブルごとに用意されたQRコードであって、所定の時間ごとに更新されるQRコードを読み込み、前記アクセス情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項4】
前記表示部は、ユーザの操作に応じて、テーブル単位で注文した注文履歴とユーザ単位で注文した注文履歴とを切り替え可能に表示することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項5】
前記表示部は、ユーザに対応するアイコンを選択する画面を表示し、ユーザによってアイコンを選択する操作が受け付けられた場合であって、注文履歴を表示する場合には、注文した各商品とともに、各商品を注文したユーザに対応するアイコンをそれぞれ表示することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。
【請求項6】
前記検出部は、前記記憶部によって記憶されたログ情報を用いて、ユーザが来店してから経過した時間ごとに、各商品が注文された回数を集計し、集計した各商品が注文された回数と、おすすめ商品を提示する対象のユーザが来店してから経過した時間とに応じて、前記おすすめ商品を検出することを特徴とする請求項1に記載の注文システム。