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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022156788
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】灯具及び照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20221006BHJP
   F21V 17/00 20060101ALI20221006BHJP
   F21V 17/10 20060101ALI20221006BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20221006BHJP
   F21Y 115/15 20160101ALN20221006BHJP
   F21Y 115/20 20160101ALN20221006BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20221006BHJP
【FI】
F21S2/00 230
F21V17/00 150
F21V17/10 203
F21Y115:10 300
F21Y115:10 500
F21Y115:15
F21Y115:20
F21Y115:30
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021060654
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000006013
【氏名又は名称】三菱電機株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】390014546
【氏名又は名称】三菱電機照明株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100109612
【弁理士】
【氏名又は名称】倉谷 泰孝
(74)【代理人】
【識別番号】100153176
【弁理士】
【氏名又は名称】松井 重明
(74)【代理人】
【識別番号】100116643
【弁理士】
【氏名又は名称】伊達 研郎
(72)【発明者】
【氏名】小津 祥平
【テーマコード(参考)】
3K011
【Fターム(参考)】
3K011EG02
3K011EJ01
3K011GA02
(57)【要約】
【課題】生産性が向上するとともに、性能が均一化する灯具を提供することを目的とする。
【解決手段】灯具3は、光源部30と、第1の方向に沿って板状に延設され、光源部30を覆うカバー本体部350と、カバー本体部350の第1の方向における端部を覆うように配置される端壁部361、端壁部361から第1の方向に沿って立設し、カバー本体部350の外面側に配置される外壁部367、及び、端壁部から第1の方向に沿って立設し、カバー本体350の内面側に配置される内壁部370を有するカバー端部360と、外面と外壁部367との間、又は、内面と内壁部370との間の、何れかに配置されるとともにカバー本体部350とカバー端部360とを連結する連結具50とを備えている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前記光源部を覆うように配置されるカバー本体部であって、第1の方向に沿って板状に延設されるカバー本体部と、
前記カバー本体部の前記第1の方向における端部を覆うように配置される端壁部、前記端壁部から前記第1の方向に沿って立設し、前記カバー本体部における外面の側に配置される外壁部、及び、前記端壁部から前記第1の方向に沿って立設し、前記カバー本体における内面の側に配置される内壁部を有するカバー端部と、
前記外面と前記外壁部との間、又は、前記内面と前記内壁部との間の、少なくとも何れかに配置されるとともに前記カバー本体部と前記カバー端部とを連結する連結具であって、前記外壁部、又は、前記内壁部と係合する端部係合部、前記外面、又は、前記内面と係合する本体部係合部、及び、前記端部係合部と前記本体部係合部とを接続する接続部を有する連結具と
を備えた灯具。
【請求項2】
前記連結具は、
前記外面と前記外壁部との間、又は、前記内面と前記内壁部との間の少なくとも何れかに弾性変形を伴って配置されており、
前記本体部係合部は、
前記本体部係合部が前記外面、又は、前記内面の何れかを押圧することによって前記外面、又は、前記内面の何れかの表面に形成される窪みと係合する請求項1に記載の灯具。
【請求項3】
前記連結具は、
前記本体部係合部に押圧されることによって窪みが形成される前記外面、又は、前記内面の表面より高い剛性を有している請求項2に記載の灯具。
【請求項4】
前記連結具は、
前記外面と前記外壁部との間、又は、前記内面と前記内壁部との間の少なくとも何れかに弾性変形を伴って配置されており、
前記端部係合部は、
前記端部係合部が前記外壁部、又は、前記内壁部の何れかを押圧することによって前記外壁部、又は、前記内壁部の何れかの表面に形成される窪みと係合する請求項1から請求項3の何れか一項に記載の灯具。
【請求項5】
前記連結具は、
前記端部係合部に押圧されることによって窪みが形成される前記外壁部、又は、前記内壁部の表面より高い剛性を有している請求項2に記載の灯具。
【請求項6】
前記連結具は、
前記端部係合部が前記外壁部、又は、前記内壁部の何れかにインサート成形されている請求項1からから請求項3の何れか一項に記載の灯具。
【請求項7】
前記連結具は、
前記カバー端部と同じ材料を用いて、前記カバー端部と一体に形成されている請求項1から請求項3の何れか一項に記載の灯具。
【請求項8】
光源部と、
前記光源部を覆うように配置されるカバー本体部であって、第1の方向に沿って板状に延設されるカバー本体部と、
前記カバー本体部の前記第1の方向における端部を覆うように配置される端壁部、前記端壁部から前記第1の方向に沿って立設し、前記カバー本体部における内面の側に配置される周壁部を有するカバー端部と、
前記内面と前記周壁部との間に配置されるとともに前記カバー本体部と前記カバー端部とを連結する連結部であって、前記周壁部と係合する端部係合部、前記内面と係合する本体部係合部、及び、前記端部係合部と前記本体部係合部とを接続する接続部を有する連結具と
を備えた灯具。
【請求項9】
請求項1から請求項8の何れか一項に記載の灯具と、
被取付部に取り付けられるとともに、前記灯具が装着される器具と
を備えた照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、灯具および照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、光源部が、透光性を有するカバーとカバーの端部に取り付けられるキャップとに覆われている照明器具が知られている。例えば、特許文献1には、いずれも透光性を有する筐体(カバー)と口金(キャップ)とが、透光性を有する接着剤によって接着固定されることにより、光の取出し効率が向上し、見映えが良くなる照明用光源及び照明器具が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2015-149167号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示された照明器具は、接着剤を均一に広がるように敷設することが難しく、固化に時間を要する。また、製品個々の仕上がりにバラツキを生じさせてしまう虞もある。このような、生産上の課題と性能上の課題とが解決できていない。
【0005】
本開示は、上記した課題を解決するためになされたものであり、生産性が向上するとともに、性能が均一化する灯具および照明装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示に係る灯具は、光源部と、光源部を覆うように配置されるカバー本体部であって、第1の方向に沿って板状に延設されるカバー本体部と、カバー本体部の第1の方向における端部を覆うように配置される端壁部、端壁部から第1の方向に沿って立設し、カバー本体部における外面の側に配置される外壁部、及び、端壁部から第1の方向に沿って立設し、カバー本体における内面の側に配置される内壁部を有するカバー端部と、外面と外壁部との間、又は、内面と内壁部との間の、少なくとも何れかに配置されるとともにカバー本体部とカバー端部とを連結する連結部であって、外壁部、又は、内壁部と係合する端部係合部、外面、又は、内面と係合する本体部係合部、及び、端部係合部と本体部係合部とを接続する接続部を有する連結具とを備えているものである。
【0007】
そして、本開示に係る照明装置は、上記の灯具と灯具が装着される器具とを備えているものである。
【発明の効果】
【0008】
本開示は、上記の構成を備えているので、生産性が向上するとともに、性能が均一化する灯具および照明装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】実施の形態1に係る照明装置を下方から視た斜視図である。
図2】実施の形態1に係る照明装置を下方から視た分割斜視図である。
図3】実施の形態1に係る灯具を上方から視た斜視図である。
図4】実施の形態1に係る灯具の要部を示す斜視断面図である。
図5】実施の形態1に係る連結具の斜視図である。
図6】実施の形態1に係る灯具の組立手順を示す断面図である。
図7】実施の形態2に係る灯具の断面図である。
図8】実施の形態3に係る灯具の組立手順を示す断面図である。
図9】実施の形態4に係る灯具の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本開示に係る灯具及び照明装置の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。以下の説明において、同一又は対応する構成要素には同じ符号を付し、説明の繰り返しを割愛する場合がある。但し、同一の符号において、「a」、「b」又は「c」等のように付属する文字が異なる場合については、その範囲ではない。
【0011】
なお、本開示に係る灯具及び灯具を含む照明装置は、以下に説明する実施の形態によって限定されるものではなく、本開示の主旨を逸脱しない範囲で種々に変更することが可能である。また、図面に示す灯具及び照明装置は、本開示が適用される態様の一例を示すものであり、図面に示された灯具及び照明装置によって本開示の適用範囲が限定されるものではない。
【0012】
各図面では、各構成部材等の相対的な寸法関係又は形状等が実際のものとは異なる場合がある。また、以下の説明において、例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「内」、「外」、「前」、「後」、「表」、又は「裏」といった、向き、方向、或いは位置が表記されている場合がある。これらの表記は、説明の理解を容易にするために便宜上用いられるものであって、灯具、照明装置、或いはこれらを構成する部品等の向き、方向、位置を限定するものではない。
【0013】
実施の形態1.
<照明装置の構成について>
実施の形態1に係る照明装置1の構成について図1から図32を参照しながら説明する。図1は、実施の形態1に係る照明装置1を下方から視た斜視図である。図2は、実施の形態1に係る照明装置1を器具2と灯具3とに分割した状態を下方から視た分割斜視図である。図3は、実施の形態1に係る灯具3を上方から視た斜視図である。
【0014】
照明器具1は、天井、壁等の被取付部9に設置され、人が使用する空間等を照らすものである。照明器具1は、例えば、事務所、病院、住居等の空間に設置して使用することができる。
【0015】
照明装置1は、長尺状の照明装置である。照明装置1は、被取付部9に取付けられる器具2と、器具2に対して着脱自在に装着される灯具3とを有する。器具2は灯具装着器具、照明器具、器具本体などとも称する。灯具3は光源ユニットなどとも称する。以下の説明において、便宜上、器具2の長手方向をX方向(第1の方向)とし、器具2の短手方向をY方向(第2の方向)とし、X方向、及びY方向に垂直な方向をZ方向(第3の方向)とする。各図に示すZ1は灯具3を器具2に取り付ける向きであり、Z2は灯具3を器具2から取り外す向きである。
【0016】
器具2は、長尺状に形成された器具本体部20と、器具本体部20の長手方向(X方向)における両端に取り付けられる一対の器具端部21とを有する。器具本体部20及び器具端部21は、例えば、鉄、ステンレス、アルミニウム、銅等の金属材料を含む材料を用いて、押出成形、プレス成形、ダイカスト成形、三次元造形等の製造方法によって形成される。
【0017】
器具本体部20は、矩形状の天面部200と、天面部200の短手方向(Y方向)における両端部を基端部としてZ方向(Z2の向き)に立ち上がる側面部201とを有する。また、器具本体部20は、側面部201における天面部200と反対側の端部から、被取付部9に向かって斜めに延設された外面部202を有する。器具端部21は、器具本体部20に取り付けられた状態で、器具本体部20の長手方向(X方向)における端面を覆う。器具端部21は、器具本体部20の長手方向(X方向)における端部に対して、例えば、かしめたり、ネジ等の固定部材を用いたり、或いは凹凸部どうしを嵌合させたりする等の方法によって固定される。器具端部21には、ノックアウト部210が設けられている。ノックアウト部210は、例えば、施工時において、隣接する照明装置などから電線を引き込む際に取り外される。
【0018】
天面部200、一対の側面部201、及び器具端部21に囲まれた空間は、灯具3が装着される灯具装着部22である。灯具3が器具2に装着された状態で、灯具装着部22には灯具3の一部が収容される。被取付部9となる天井等の表面に対して傾斜する傾斜部である外面部202は、器具本体部20のX方向における全体亘って、X方向に沿って灯具装着部22の両側部に形成されている。外面部202は、器具本体部20の外観意匠部分となる。また、外面部202は、器具2に装着される灯具3から照射される光の一部を照射空間の側に反射する反射部として機能する。
【0019】
灯具装着部22には、器具側取付具であるバネ23、電力供給線或いは制御信号線等を含む器具側電線25、並びに端子台24等が配置される。2つのバネ23と端子台24は、天面部200に取付けられている。バネ23は、灯具3に設けられる灯具側取付具であるバネ受具38に対応する位置に配置される。端子台24は、電源端子台、或いは信号端子台である。端子台24は、電源端子台と信号端子台とが一体に構成されたものであってもよい。
【0020】
天面部200には、器具2を被取付部9に固定するためのボルト又はネジ等の固定部材(図示は省略)を挿通させる複数の取付孔が形成されている。器具2は、天面部200が被取付部9に固定されることによって、被取付部9に取り付けられる。また、天面部200には、外部電線(図示は省略)を照明装置1の内部へ引き込むための通線孔が形成されている。外部電線は、照明装置1の内部で端子台24に接続される。なお、外部電線は、電力の供給を受けるための外部電源線、或いは照明装置1の外部と通信を行う信号を送受するための外部新合繊を含んでもよい。
【0021】
灯具3は、長尺状に形成された光源部30、基台31、及びカバー35を有する。また、灯具3は、バネ受具38、給電線43、給電線保持具45、及び灯具側電線70等を有する。灯具3は、灯具装着部22には灯具3の一部が収容された状態で器具2に装着される。灯具3は、器具2に装着された状態で、カバー35の一部が照明空間に露出する。
【0022】
光源部30は、灯具3及び照明装置1の光源であり、光源部30から出射する光は、照明装置1から照明空間に向けて照射される。光源部30は、光源基板31と光源基板31に配置される発光素子32とからなる。光源基板31は長尺形状であり、矩形状に形成されている。光源基板31は長手方向が照明装置1の長手方向(X方向)に沿うように、基台33に配置される。光源基板31の実装面310には、光源基板31の長手方向(X方向)に沿って列状に複数の発光素子32が面実装されている。そして、光源基板31の少なくとも実装面310には、導電性材料からなる配線パタン(図示は省略)が敷設されており、発光素子32と配線パタンとが電気的に接続されて光源回路が形成される。発光素子32と配線パタンとは、例えば、はんだ付けなどによって接続される。発光素子32は、電源部40から光源部30に点灯電力が供給されることによって点灯(発光)する。
【0023】
光源部30は、光源基板31として、ガラス・エポキシ基板(FR-4)、ガラス・コンポジット基板(CEM-3)、紙エポキシ基板(FR-3)、紙フェノール基板(XPC)、金属ベース基板等を用いることができる。
【0024】
光源部30は、発光素子32として、パッケージ化されたサーフェイス・マウント・デバイス(Surface Mount Device;以下、SMDと称す)タイプの発光ダイオード(Light Emitting Diode;以下、LEDと称す。)素子が用いられる。光源部30は、SMDタイプのLED以外の発光素子が用いられてもよい。光源部30は、例えば、チップ・オン・ボード(COB)タイプのLED、チップ・スケール・パッケージ(CSP)タイプのLED、所謂砲弾型のLED、配光レンズ付きタイプのLED等を発光素子として用いることができる。また、光源部30は、LEDを用いたものに限らず、例えば、有機或いは無機エレクトロルミネセンス(EL)素子、半導体レーザ(LASER)等が発光素子として用いられるものであってもよい。光源部10は、照明器具1の仕様に応じて、発光素子32の種類、及び数量が決定される。
【0025】
基台33は、矩形状に形成され、光源部30、電源部40等が配置される配置部330と、配置部330の短手方向(Y方向)における両端部を基端部としてZ方向(Z1の向き)に立ち上がる一対の側部336とを有する。基台33は、長手方向(X方向)を法線方向とする断面が概略U字形状である。基台33は、概略U字形状の断面形状で長手方向(X方向)に沿って延設されている。基台33は、例えば、アルミニウム、銅、鉄、ステンレス等の金属材料を含む材料を用いて、押出成形、プレス成形、ダイカスト成形、三次元造形等の製造方法によって形成される。
【0026】
配置部330の照明空間の側の面となる第1面には、光源部30が配置されており接着部材(図示は省略)等を用いて配置部330に固定されている。また、配置部330の器具2の側の面となる第2面には、電源部40が配置されておりネジ(図示は省略)等を用いて配置部330に固定されている。基台33は、光源部30及び電源部40の動作熱を放散させる放熱部として機能する。
【0027】
配置部330の器具2の側の面となる第2面には、灯具側取付具であるバネ受具38が取り付けられている。バネ受具38は、器具2に設けられる器具側取付具であるバネ23に対応する位置に配置される。バネ受具38には、バネ23が挿通されるバネ挿通部380が形成されており、バネ挿通部380に挿通されたバネ23が、バネ受具38と係り合った状態で、灯具3を引き上げることによって、灯具3は器具2に取り付けられる。
【0028】
給電線43は、一端が電源部40に接続され、他端が光源部30の受電部314に接続されており、電源部40から光源部30に点灯電力が供給される給電経路となる。基台33の配置部330には、給電線43を挿通させるために、第1面3300と第2面3301とを貫く給電孔331が形成されている。そして、給電孔331には、給電線43を保持した状態で給電線保持具45が嵌め込まれている。給電線43は、給電線保持具45に保持された状態では、基台33に近付いたり接触したりすることがないので絶縁不良となる虞がなく、また、給電線43に加わる張力によって電源部40と光源部30とにそれぞれ接続された両端部が接続不良となる虞がない。
【0029】
カバー36は、長尺状に形成されたカバー本体部350と、カバー本体部350の長手方向(X方向)における両端に取り付けられる一対のカバー端部360とを有しており、概略箱形状を成す。カバー端部360は、カバー本体部350の長手方向(X方向)における端部に対して、連結具50を用いて取り付けられる。
【0030】
カバー36は、基台33に取り付けられた状態で、光源部30を覆い保護する灯具3の外郭部材である。カバー36は、樹脂材料、ガラス材料、或いはこれらの材料の何れかが含まれる混合材料等の透光性の材料を用いて形成される。樹脂材料としては、例えば、ポリカーボネイト(PC)もしくはアクリル(PMMA)等の合成樹脂材料、或いは天然由来の樹脂材料を用いることができる。カバー36は、使用される材料に応じて、押出成形、射出成形、三次元積層造形等の製造方法によって形成される。なお、ガラス材料を主材として用いる場合は、表面に、連結具50よりも柔らかい材料によるコーティングを施されることが好ましい。
【0031】
カバー本体部350は、光源部30から出射される光を透過し照明空間に照射する部分である照射部351と、基台33に取り付けられる部分である一対の本体部取付部352とを有する。照射部351は、長手方向(X方向)を法線方向とする断面が概略U字形状である。灯具3が器具2に取り付けられた状態で、照射部351の略全体が器具2から露出する。なお、照射部351は、長手方向(X方向)を法線方向とする断面がV字形状、W字形状、矩形状等であってもよい。本体部取付部352は、基台33の配置部330に沿って形成され配置部330を支持する第1取付部353と、基台33の側部336に沿って形成され側部336に取り付けられる第2取付部354とを有する。第2取付部の先端はフック形状を成しており、側部336における配置部330と反対側の先端部に係合する。本体部取付部352は、長手方向(X方向)を法線方向とする断面が概略L字形状である。カバー本体部350は、照射部351と本体部取付部352とが一体に形成されている。
【0032】
カバー端部360は、光源部30から出射される光を透過し照明空間に照射する部分である端壁部361及び周壁部362と、カバー本体部350との連結のための連結部を構成する端部取付部366とを有する。灯具3が器具2に取り付けられた状態で、照射部351及びカバー端部360の器具2から露出する部分は、灯具3の及び照明装置1の外観意匠部分となる。
【0033】
<カバー本体部と前記カバー端部との連結について>
実施の形態1に係るカバー本体部350とカバー端部360との連結について、図4から図6を参照しながら説明する。図4は、実施の形態1に係る灯具の要部を示しており、カバー本体部350とカバー端部360とが連結されている状態を示す斜視断面図である。図5は、実施の形態1に係る連結具の斜視図である。図5(a)は、本体部係合部51の側から視た斜視図であり、図5(b)は、端部係合部53の側から視た斜視図である。図6は、実施の形態1に係る灯具3の組立手順を示す断面図であり、カバー35の組立手順であるカバー本体部350とカバー端部360とが連結される手順を示す断面図である。図6(a)は、カバー35が組み立てられる前の準備段階を示す断面図であり、図6(b)は、カバー35が組み立てられる途中の組立段階を示す断面図であり、図6(c)は、カバー35が組み立てられた後の完了段階を示す断面図である。
【0034】
カバー35は、カバー本体部350の長手方向(X方向)における両端部と、カバー本体部350の両端部を覆うように配置されるカバー端部360とが、カバー端部360に装着される連結具50によって連結されることによって一体化される。連結具50はカバー端部360に設けられた端部取付部366に装着されるものであり、端部取付部366は、連結具50が装着された状態で連結部として機能する。
【0035】
カバー端部360の周壁部362は、端壁部361と交わる方向に立設されている。周壁部362は、端壁部361と繋がる周壁基部363と、X方向に沿って周壁基部363の端壁部361と反対側に繋がる周壁先端部364とからなる。周壁部362は、周壁基部363の厚さ寸法が大きく、外周面が周壁基部363よりも光源部30の側に後退している周壁先端部364の厚さ寸法が小さい。つまり、周壁部362は、段差部を有している。
【0036】
カバー端部360がカバー本体部350に取り付けられた状態で、端壁部361は、カバー本体部350の長手方向(X方向)における両端部を覆う。詳しくは、カバー端部360は、周壁基部363に形成されている段差部と照射部351の長手方向(X方向)における両端面とが当接するように、カバー本体部350に取り付けられる。そして、カバー端部360は、周壁先端部364の外周面と照射部351の内周面とが、間隔を設けて向き合うように、カバー本体部350に取り付けられる。なお、周壁先端部364の外周面と照射部351の内周面との間隔は、施工時等にカバー35に加わる応力によってカバー本体部350が変形した場合であっても、カバー本体部350が損傷しないように支持可能な寸法に設定される。
【0037】
そして、端壁部361におけるカバー本体部350の一対の第1取付部353に対応する領域には、カバー本体部350とカバー端部360とを連結するための連結部を構成する2つの端部取付部366が形成されている。2つの端部取付部366は、Y方向に沿って配置されており、それぞれ、間隙部376を間にして、器具2の側に配置される外壁部367と照明空間の側に配置される内壁部370とを有する。また、端部取付部366は、外壁部367、内壁部370、及び、外壁部367と内壁部370とのそれぞれと一体形成されている側壁部373を有する。
【0038】
カバー端部360の外壁部367は、端壁部361と交わる方向に立設されている。外壁部367は、端壁部361と繋がる外壁基部368と、X方向に沿って外壁基部368の端壁部361と反対側に繋がる外壁先端部369とからなる。外壁部367は、外壁基部368の厚さ寸法が大きく、内面が外壁基部368よりも器具2の側に後退している外壁先端部369の厚さ寸法が小さい。つまり、外壁部367は段差部を有している。
【0039】
カバー端部360の内壁部370は、端壁部361と交わる方向に立設されている。内壁部370は、端壁部361と繋がる内壁基部371と、X方向に沿って内壁基部371の端壁部361と反対側に繋がる内壁先端部372とからなる。内壁部370は、内壁基部371の厚さ寸法が大きく、内面が内壁基部371よりも照明空間の側に後退している内壁先端部372の厚さ寸法が小さい。つまり、内壁部370は段差部を有している。
【0040】
外壁部367と内壁部367とは、Y方向に延びるように形成されており、Z方向に沿って上下に重なるように配置されている。そして、外壁部367のY方向における両端部からZ2の向きに延びるように一対の外壁部側側壁部374が形成されており、内壁部370のY方向における両端部からZ1の向きに延びるように一対の内壁部側側壁部375が形成されている。一対の外壁部側側壁部374における外壁部367とは反対側の先端部と、一対の内壁部側側壁部375における内壁部370とは反対側の先端部とは、間隙部376を間にして互いに対向している。2つの端部取付部366は概略U字形状をなしており、開口どうしが向き合うように配置されている。
【0041】
端部取付部366における、外壁部367、内壁部370、及び側壁部373に囲まれた空間には、連結具50が装着される。詳しくは、連結具50は、外壁部367及び内壁部370の段差部よりもカバー本体部350の側に装着され、外壁先端部369、内壁先端部372、及び側壁部373に囲まれた空間に装着される。そして、間隙部376には、カバー本体部350の第1取付部353が挿入される。
【0042】
連結具50は、端部取付部366に装着された状態で、カバー本体部350とカバー端部360とを連結させるための連結部として機能する。連結具50は、例えば、弾性変形可能な板バネである。連結具50は、例えば、矩形状の金属製の板材(板金部材)を折り曲げることによって形成することができる。なお、連結具50は、押出成形、三次元造形等の他製造方法によって形成されてもよい。
【0043】
連結具50は、端部54、端部54の両端のそれぞれから端部54に対して90°以上の角度で交わる同じ向きに立設される支持部55と基部52、基部52の端部54の側と反対側の端部から端部54に向かって傾斜するように形成される本体部係合部51、及び基部52の一部が切り起されることによって形成される端部係合部53を有する。端部係合部53は、端部54の側が基部52と繋がり、端部54の側と反対側の先端部が支持部55と反対側に向かって切り起されている。基部52は、端部係合部53と本体部係合部51とを接続する接続部として機能する。
【0044】
カバー35組立手順は、例えば、次の通りである。まず、カバー端部360の端部取付部366に連結具50を装着する。詳しくは、連結具50は、基部52を器具2の側に向け、支持部55を照明空間の側に向けた姿勢を保った状態で、外壁先端部369、内壁先端部372、及び側壁部373に囲まれた空間に、端部54の側から装着される。この際、連結具50は、外壁部367及び内壁部370の段差部の端面に端部54が当接するまで端壁部361の側に向かって押し込まれる。
【0045】
次に、連結具50が装着されたカバー端部360をカバー本体部350の長手方向(X方向)における端部に取り付ける。詳しくは、カバー端部360がカバー本体部350の長手方向(X方向)における端面を覆う姿勢を保った状態で、カバー本体部350の第1取付部353を、端部取付部366の内壁部側側壁部375と連結具50の本体部係合部51との間に差し込む。この際、カバー本体部350は、連結具50の端部54にカバー本体部350の長手方向(X方向)における端面が当接するまで端壁部361の側に向かって押し込まれる。この状態で、照射部351の長手方向(X方向)における端面は、周壁基部363に形成されている段差部と当接する。
【0046】
連結具50の端部係合部53は、連結具50を端部取付部366に装着する際に抗しない向きに切り起されているため、連結具50は、端部取付部366に対して簡単に装着することができる。また、連結具50の本体部係合部51は、カバー本体部350の第1取付部353を連結部に差し込む際に抗しない向きに折り曲げられているため、第1取付部353は、連結部に対して簡単に差し込むことができる。
【0047】
なお、連結具50は、先に第1取付部353の長手方向(X方向)における端部に取り付けられ、その後、第1取付部353とともにカバー端部360の端部取付部366に装着されてもよい。
【0048】
連結具50によってカバー本体部とカバー端部360とが連結されている状態では、連結具50は、端部54、支持部55、基部52、端部係合部53、本体部係合部51、及びこれらの接続部となる各屈曲部分の少なくとも一部が弾性変形した状態で、端部係合部53が端部取付部366の外壁部367と係合し、本体部係合部51がカバー本体部350の第1取付部353とに係合する。
【0049】
連結具50は、少なくともカバー端部360の表面よりも剛性が高い。このため、連結具50が、弾性変形を伴いながら端部取付部366に装着された状態において、端部係合部53の先端は、復元力によって外壁先端部369の内面を押圧し、外壁先端部369の内面には、端部係合部53の先端の形状に対応した窪みが形成される。端部係合部53は、外壁先端部369の内面に形成された窪みと係合する。このように、連結具50は、外壁部367と係合することによって端部取付部366から外れなくなる。
【0050】
連結具50は、少なくともカバー本体部350表面よりも剛性が高い。このため、カバー本体部350が、弾性変形を伴いながら端部取付部366に装着された連結具50と端部取付部366との間に差し込まれた状態において、本体部係合部51の先端は、復元力によって第1取付部353の器具2の側の面である外面(上面)を押圧し、第1取付部353の外面には、本体部係合部51の先端の形状に対応した窪みが形成される。本体部係合部51は、第1取付部353の外面に形成された窪みと係合する。このように、カバー本体部350の第1取付部353は、連結具50と係合することによって端部取付部366から外れなくなる。
【0051】
連結具50は金属製に限定されない。連結具50は、端部係合部54の先端の剛性がが、端部取付部366の表面の剛性より高ければよい。また、連結具50は、本体部係合部51の先端の剛性が、第1取付部353の表面の剛性より高ければよい。
【0052】
カバー端部360は、端部取付部366の表面の剛性が、端部係合部53の先端の剛性より低ければよい。また、カバー本体部350は、第1取付部351の表面の剛性が、(連結具の)本体部係合部51の先端の剛性より低ければよい。
【0053】
<作用及び効果について>
連結具50は、カバー端部360の端部付部366に対して簡単に装着することができる。また、連結具50は、カバー端部360の端部取付部366に対してスムーズに装着することができる。そして、連結具50は、端部取付部366に装着されると、再び端部取付部366から外れる虞がない。さらに、カバー本体部350の第1取付部353は、連結具50と端部取付部366からなる連結部に対して簡単に装着することができる。また、第1取付部353は、連結部に対してスムーズに装着することができる。そして、第1取付部353は、連結部に装着されると、再び連結部366から外れる虞がない。このため、固化(硬化)に時間を要する接着剤を用いた接着、或いは、専用の設備が必要となる溶着等と比較すると生産性が向上する。また、均一に広がるように敷設することが難しい接着剤を用いないため、カバー端部360のカバー本体部350への取り付けの強度、或いは外観といった性能が、製品個々にばらつく虞がなく性能の均一化に貢献する。さらに、自動化された組み立てにも好適な構成である。
【0054】
連結具50は、端部係合部53が、カバー端部360の端部取付部366と直接係合するとともに、基部52によって端部係合部53と接続されている本体部係合部51が、カバー本体部350の第1取付部353と直接係合する。このため、カバー35は、簡素な構成によって、カバー端部360がカバー本体部350に取り付けられるとともに一体化される。なお、カバー本体部350は、カバー端部360と連結されるに際して、追加の加工等を必要としないので、カバー35は、品質及び経済性の面で優れたものとなる。
【0055】
連結具50は、端部係合部53の剛性が端部取付部366の剛性より高いので、連結具50を端部取付部366に装着する際に、端部係合部53の先端が端部取付部366の表面を僅かに押圧することによって、端部取付部366の表面に浅い窪みが形成される。端部係合部53の先端はこの浅い窪みに引っ掛かるため、連結具50は端部取付部366から外れない。
【0056】
連結具50は、本体部係合部51の剛性がカバー本体部350の剛性よりが高いので、カバー本体部350の第1取付部353を連結部に装着する際に、本体部係合部51の先端が第1取付部350の表面を僅かに押圧することによって、第1取付部353の表面に浅い窪みが形成される。本体部係合部51の先端はこの浅い窪みに引っ掛かるため、連結具50はカバー本体部350の第1取付部353から外れない。
【0057】
カバー35は、カバー本体部350の長手方向(X方向)における端部にカバー端部360が取り付けられた状態で、カバー本体部350の長手方向(X方向)における端面とカバー端部360とは密着或いは密着に準じた状態となるので、虫、埃といった異物の侵入が抑制される。
【0058】
カバー35は、カバー本体部350が基台33に取り付けられた状態で、長手方向(X方向)に沿って変位(変形)可能となっている。カバー端部360は、カバー本体部350に対してのみ取り付けられ、基台33に対して直接繋がる構成とはなっていない。このため、カバー35が長手方向(X方向)に沿って変位(変形)した場合に、カバー端部360はこの変位(変形)に抗することなく追従するので、カバー35が損傷する虞がない。
【0059】
実施の形態2.
実施の形態2に係るカバー本体部350aとカバー端部360との連結について、図7を参照しながら説明する。図7は、実施の形態2に係る灯具の断面図である。図7は、図6(c)との対応部分に同一符号を付しており、同一符号を付した対応部分については重複する説明を割愛する場合がある。図7に示すように、実施の形態2に係る連結部は、連結具50を、上下を逆にした装着姿勢で端部取付部366に装着している点が、実施の形態1と相違する。
【0060】
なお、実施の形態2では、カバー本体部350aの第1取付部353aが、器具2の側に若干変位して形成されている例を示しているが、これに限定されるものではない。
【0061】
連結具50は、実施の形態1と同じものを使用しており、少なくともカバー端部360の表面よりも剛性が高い。このため、連結具50が、弾性変形を伴いながら端部取付部366に装着された状態において、端部係合部53の先端は、復元力によって内壁先端部372の内面を押圧し、内壁先端部372の内面には、端部係合部53の先端の形状に対応した窪みが形成される。端部係合部53は、内壁先端部372の内面に形成された窪みと係合する。このように、連結具50は、内壁部370と係合することによって端部取付部366から外れなくなる。
【0062】
また、連結具50は、少なくともカバー本体部350a表面よりも剛性が高い。このため、カバー本体部350aが、弾性変形を伴いながら端部取付部366に装着された連結具50と端部取付部366との間に差し込まれた状態において、本体部係合部51の先端は、復元力によって第1取付部353aの照明空間の側の面である内面(下面)を押圧し、第1取付部353aの内面には、本体部係合部51の先端の形状に対応した窪みが形成される。本体部係合部51は、第1取付部353aの内面に形成された窪みと係合する。このように、カバー本体部350aの第1取付部353aは、連結具50と係合することによって端部取付部366から外れなくなる。
【0063】
他の構成、作用及び効果については、実施の形態1と共通するため、説明を割愛する。
【0064】
実施の形態3.
実施の形態3に係るカバー本体部350とカバー端部360bとの連結について、図8を参照しながら説明する。図8は、実施の形態3に係る灯具3の組立手順を示す断面図であり、カバー35の組立手順であるカバー本体部350とカバー端部360bとが連結される手順を示す断面図である。図8(a)は、カバー35が組み立てられる前の準備段階を示す断面図であり、図8(b)は、カバー35が組み立てられた後の完了段階を示す断面図である。図8は、図6(a)及び図6(c)との対応部分に同一符号を付しており、同一符号を付した対応部分については重複する説明を割愛する場合がある。図8に示すように、実施の形態3に係る連結部は、連結具50bが、端部取付部336bに、インサートモールディングされている点が、実施の形態1及び実施の形態2と相違する。
【0065】
連結具50bは、一端の側が端部取付部366bの外壁部367bにインサートモールディングされている基部52b、及び基部52bから露出している部分である他端から内壁部370に向かって傾斜するように形成される本体部係合部51bを有する。基部52bは一端の側が外壁部367bにインサートモールディングされた状態で係合(固定)されており、露出している部分は、一端の側と本体部係合部51bとを接続する接続部として機能する。
【0066】
カバー35の組立手順は、例えば、次の通りである。連結具50bが予めインサートモールディングされているカバー端部360bをカバー本体部350の長手方向(X方向)における端部に取り付ける。詳しくは、カバー端部360bがカバー本体部350の長手方向(X方向)における端面を覆う姿勢を保った状態で、カバー本体部350の第1取付部353を、端部取付部366bの内壁部側側壁部375と連結具50bの本体部係合部51bとの間に差し込む。この際、カバー本体部350は、側壁部373の段差部となる側部基部377の端面にカバー本体部350の長手方向(X方向)における端面が当接するまで端壁部361の側に向かって押し込まれる。この状態で、照射部351の長手方向(X方向)における端面は、周壁基部363に形成されている段差部と当接する。
【0067】
連結具50bは、小型化と単純化とによって部品コストの削減効果が期待できる。また、連結具50bは、カバー端部360bにインサートモールディングされているため、カバー端部360bに対してより強固に固定される。このため、連結具50bは、カバー端部360bから外れる虞がない。そして、
【0068】
連結具50bは、カバー端部360bにインサートモールディングされているため、連結具50bを、カバー端部360bの端部付部366bに対して装着する作業は不要となる。を行う必要がないすることができる。これによって、組立工程が簡略化され生産性が向上する。
【0069】
他の構成、作用及び効果については、実施の形態1及び実施の形態2と共通するため、説明を割愛する。
【0070】
実施の形態4.
実施の形態4に係るカバー本体部350aとカバー端部360cとの連結について、図9を参照しながら説明する。図9は、実施の形態4に係る灯具の断面図である。図9は、図7及び図8(b)との対応部分に同一符号を付しており、同一符号を付した対応部分については重複する説明を割愛する場合がある。図9に示すように、実施の形態4に係る連結部は、連結具50bが、端部取付部336cに、インサートモールディングされている点が、実施の形態1から実施の形態3と相違する。
【0071】
なお、実施の形態4では、実施の形態2と同様に、カバー本体部350aの第1取付部353aが、器具2の側に若干変位して形成されている例を示しているが、これに限定されるものではない。
【0072】
連結具50bは、一端の側が端部取付部366cの内壁部370cにインサートモールディングされている基部52b、及び基部52bから露出している部分である他端から外壁部367に向かって傾斜するように形成される本体部係合部51bを有する。基部52bは一端の側が内壁部370cにインサートモールディングされた状態で係合(固定)されており、露出している部分は、一端の側と本体部係合部51bとを接続する接続部として機能する。
【0073】
カバー35の組立手順は、例えば、次の通りである。連結具50bが予めインサートモールディングされているカバー端部360cをカバー本体部350aの長手方向(X方向)における端部に取り付ける。詳しくは、カバー端部360cがカバー本体部350aの長手方向(X方向)における端面を覆う姿勢を保った状態で、カバー本体部350aの第1取付部353aを、端部取付部366cの外壁部側側壁部374と連結具50bの本体部係合部51bとの間に差し込む。この際、カバー本体部350aは、側壁部373の段差部となる側部基部377の端面にカバー本体部350aの長手方向(X方向)における端面が当接するまで端壁部361の側に向かって押し込まれる。この状態で、照射部351の長手方向(X方向)における端面は、周壁基部363に形成されている段差部と当接する。
【0074】
他の構成、作用及び効果については、実施の形態1から実施の形態3と共通するため、説明を割愛する。
【0075】
実施の形態5.
実施の形態1から実施の形態4において、連結部は、カバー端部360に設けられる構成として説明したが、これに限らない。カバー35は、例えば、カバー周壁部362及び照射部351を、カバー本体部350とカバー端部360とを連結させるための連結部として機能するように構成されてもよい。図示は省略するが、一例として、カバー35は、周壁先端部364と照射部351との間に配置される連結具を有し、連結具が、周壁先端部364の外周面と照射部351の長手方向(X方向)における端部の内周面とに係合することによって、カバー本体部350とカバー端部360とが連結されるように構成することができる。
【0076】
実施の形態6.
実施の形態1から実施の形態5において、連結部は、カバー本体部或いはカバー端部より剛性が高い材料を用いて形成された連結具を有する構成として説明したが、これに限らない。連結部は、カバー本体部よりも剛性が高い材料を用いて、カバー端部の一部として一体に形成された本体部係合部を備えるようにしてもよい。
【0077】
以上、実施の形態1から実施の形態6に基づいて照明装置1を説明したが、照明装置1は上記した実施の形態の構成に限定されるものではない。上記した照明装置の構成は、一例であって、他の構成要素を含んでもよい。例えば、カバー本体部350に対するカバー端部360の取り付けにおいて、基本的に、接着、溶着といった接合手段を必要とするものではないが、これらの手段を併用することを拒むものではない。また、例えば、カバー35は、長手方向(X方向)を法線方向とする断面が概略U字形状であるカバー本体部350を有する例を示したが、例えば、長手方向(X方向)を法線方向とする断面が筒形状であるカバー本体部を有する構成としてもよい。照明装置1は、その技術的思想を逸脱しない範囲において、当業者が通常に行う設計変更及び応用のバリエーションの範囲を含むものである。
【0078】
また、実施の形態1から実施の形態6これらの実施の形態のうち、2つ以上を組み合わせて実施しても構わない。或いは、これらの実施の形態のうち、1つを部分的に実施しても構わない。或いは、これらの実施の形態のうち、2つ以上を部分的に組み合わせて実施しても構わない。
【符号の説明】
【0079】
1 照明装置、2 器具(筐体)、20 器具本体部、200 天面部、201 側面部、202 外面部、21 器具端部、210 ノックアウト部、22 灯具装着部、23 バネ(器具側取付具)、24 端子台、25 器具側電線、3 灯具、30 光源部、31 光源基板、310 実装面、311 非実装面、 32 発光素子、33 基台、330 配置部、3300 第1面、3301 第2面、331 給電孔、336 側部、35 カバー、350,350a カバー本体部、351 照射部、352 本体部取付部、353,353a 第1取付部、354 第2取付部、355 カバー本体端部、360,360b,360c カバー端部、361 端壁部、362 周壁部、363 周壁基部、364 周壁先端部(段差部)、366,366b,366c 端部取付部、367,367b 外壁部、368 外壁基部、369 外壁先端部、370,370c 内壁部、371 内壁基部、372 内壁先端部、373 側壁部、374 外壁部側側壁部、375 内壁部側側壁部、377 側壁基部、376 間隙部、38 バネ受具(灯具側取付具)、380 バネ挿通部(バネ挿通孔)、40 電源部(電源装置、制御装置)、42 電源筐体(電源ケース)、41 電源基板、43 給電線、45 給電線保持具、50,50b 連結具、51,51b 本体部係合部(屈曲部)、52,52b 基部(接続部)、53 端部係合部(切起し部)、54 端部(規制部) 段差部に当接、55 支持部、70 灯具側電線、9 被取付部。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9