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特開2022-156881表示制御プログラム、表示制御方法及び表示制御装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022156881
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】表示制御プログラム、表示制御方法及び表示制御装置
(51)【国際特許分類】
   G16H 10/60 20180101AFI20221006BHJP
   G16H 80/00 20180101ALI20221006BHJP
【FI】
G16H10/60
G16H80/00
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021060796
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小松 萌
【テーマコード(参考)】
5L099
【Fターム(参考)】
5L099AA23
(57)【要約】      (修正有)
【課題】インフォームドコンセントの円滑な実施を支援する表示制御プログラム、表示制御方法及び表示制御装置を提供する。
【解決手段】電子カルテシステム1において、サーバ装置10は、患者の指定と同意書の指定を受け付け、同意書毎に同意書のインフォームドコンセントに用いる検査項目を関連付けて記憶する対応関係マスタ13Aに基づき、指定が受け付けられた同意書に関連付けられた検査項目を特定し、指定が受け付けられた同意書と指定が受け付けられた患者の検査結果のうち特定された検査項目の検査結果を表示する表示制御部15Dを有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の指定を受け付け、
同意書の指定を受け付け、
同意書毎に前記同意書のインフォームドコンセントに用いる検査項目を関連付けて記憶する同意書情報記憶部に基づき、前記指定が受け付けられた同意書に関連付けられた検査項目を特定し、
前記指定が受け付けられた同意書と前記指定が受け付けられた患者の検査結果のうち前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果を表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
【請求項2】
前記表示する処理は、前記指定が受け付けられた同意書と前記指定が受け付けられた患者の検査結果のうち前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果とを共に表示する処理を含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の表示制御プログラム。
【請求項3】
前記同意書が表示中である状態で前記同意書情報記憶部に関連付けられていない検査項目の検査結果の表示指示を受け付けた場合、前記表示指示を受け付けた検査項目を前記同意書に関連付けて前記同意書情報記憶部に格納する処理を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする請求項1または2に記載の表示制御プログラム。
【請求項4】
前記格納する処理は、前記指定が受け付けられた同意書、および、前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果を含むウィンドウに含まれる検索用のユーザインタフェイスを介して前記表示指示を受け付ける処理を含む、
ことを特徴とする請求項3に記載の表示制御プログラム。
【請求項5】
前記同意書情報記憶部は、前記検査項目の優先度をさらに関連付けて記憶し、
前記表示する処理は、前記特定する処理で特定された検査項目が優先度に応じてソートされた順に検査項目の検査結果を表示する処理を含む、
ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1つに記載の表示制御プログラム。
【請求項6】
前記同意書情報記憶部は、前記検査項目の優先度をさらに関連付けて記憶し、
前記表示する処理は、前記特定する処理で特定された検査項目のうち優先度が上位特定数に該当する検査項目の検査結果を表示する処理を含む、
ことを特徴とする請求項1~5のいずれか1つに記載の表示制御プログラム。
【請求項7】
前記同意書情報記憶部は、前記検査項目の優先度をさらに関連付けて記憶し、
前記表示する処理は、前記特定する処理で特定された検査項目のうち優先度および閾値の比較結果が特定の条件を満たす検査項目の検査結果を表示する処理を含む、
ことを特徴とする請求項1~6のいずれか1つに記載の表示制御プログラム。
【請求項8】
患者の指定を受け付け、
同意書の指定を受け付け、
同意書毎に前記同意書のインフォームドコンセントに用いる検査項目を関連付けて記憶する同意書情報記憶部に基づき、前記指定が受け付けられた同意書に関連付けられた検査項目を特定し、
前記指定が受け付けられた同意書と前記指定が受け付けられた患者の検査結果のうち前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果を表示する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする表示制御方法。
【請求項9】
患者の指定を受け付け、
同意書の指定を受け付け、
同意書毎に前記同意書のインフォームドコンセントに用いる検査項目を関連付けて記憶する同意書情報記憶部に基づき、前記指定が受け付けられた同意書に関連付けられた検査項目を特定し、
前記指定が受け付けられた同意書と前記指定が受け付けられた患者の検査結果のうち前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果を表示する、
処理を実行する制御部を有することを特徴とする表示制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、表示制御プログラム、表示制御方法及び表示制御装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子カルテシステムには、電子化された診療録、いわゆる電子カルテの編集や管理などの機能を始め、検査や処方などの各種のオーダの発行に関する機能が含まれ得る。さらに、電子カルテシステムの中には、電子化された問診票又は同意書を含む患者情報を表示して患者情報に対する情報の追加又は修正に係る入力を受け付ける機能を搭載するものも存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-052642号公報
【特許文献2】特開2017-187896号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の電子カルテシステムでは、インフォームドコンセントに関連する検査結果が表示されるまでに生じる手間がインフォームドコンセントの円滑な実施の妨げになっている現状がある。
【0005】
例えば、1人の受診者に実施される検査のオーダは必ずしも1つとは限らないので、医療従事者がインフォームドコンセントに関連する目的の検査結果を選択するのに時間や労力がかかる場合がある。加えて、検査結果には、目的の検査項目だけでなく無関係の検査項目も含まれるので、検査結果から目的の検査項目を取捨選択するのにも時間や労力がかかる場合がある。
【0006】
1つの側面では、本発明は、インフォームドコンセントの円滑な実施を支援できる表示制御プログラム、表示制御方法及び表示制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様では、表示制御プログラムは、患者の指定を受け付け、同意書の指定を受け付け、同意書毎に前記同意書のインフォームドコンセントに用いる検査項目を関連付けて記憶する同意書情報記憶部に基づき、前記指定が受け付けられた同意書に関連付けられた検査項目を特定し、前記指定が受け付けられた同意書と前記指定が受け付けられた患者の検査結果のうち前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果を表示する、処理をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0008】
インフォームドコンセントの円滑な実施を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、実施例1に係るサーバ装置の機能構成例を示す図である。
図2図2は、対応関係マスタの一例を示す図である。
図3図3は、検査結果データの一例を示す図である。
図4図4は、同意書記入画面までの導線の一例を示す図である。
図5図5は、同意書記入画面の一例を示す図である。
図6図6は、同意書の文書ファイルの一例を示す図である。
図7図7は、同意書記入画面の他の一例を示す図である。
図8図8は、対応関係マスタの他の一例を示す図である。
図9図9は、表示制御処理の手順を示すフローチャートである。
図10図10は、対応関係マスタの応用例を示す図である。
図11図11は、ハードウェア構成例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して本願に係る表示制御プログラム、表示制御方法及び表示制御装置の実施例について説明する。各実施例には、あくまで1つの例や側面を示すに過ぎず、このような例示により数値や機能の範囲、利用シーンなどは限定されない。そして、各実施例は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【実施例0011】
<システム構成>
図1は、実施例1に係るサーバ装置の機能構成例を示す図である。図1に示す電子カルテシステム1は、電子カルテの編集および管理を実現する電子カルテ機能を提供するものである。このような電子カルテ機能の一環として、検査や処方などの各種のオーダを発行する機能、検査結果を参照する機能、さらには、レセプト等の医療会計の機能などの各種の機能がパッケージ化され得る。
【0012】
図1に示すように、電子カルテシステム1には、サーバ装置10と、クライアント端末30とが含まれ得る。これらサーバ装置10及びクライアント端末30の間は、ネットワークNWを介して通信可能に接続される。例えば、ネットワークNWは、有線または無線を問わず、インターネットやLAN(Local Area Network)などの任意の種類の通信網であってよい。なお、図1には、1つのサーバ装置10につき1つのクライアント端末30が接続される例が示されているが、これはあくまで模式図に過ぎず、1つのサーバ装置10につき複数のクライアント端末30が接続されることを妨げない。
【0013】
サーバ装置10は、上記の電子カルテ機能をクライアント端末30に提供するコンピュータの一例である。サーバ装置10は、表示制御装置に対応し得る。一実施形態として、サーバ装置10は、上記の電子カルテ機能を実現するソフトウェアを任意のコンピュータに実行させることにより上記の電子カルテ機能を提供できる。一例として、サーバ装置10は、上記の電子カルテ機能をオンプレミスに提供するサーバとして実装することができる。他の一例として、サーバ装置10は、SaaS(Software as a Service)型のアプリケーションとして実装することで、上記の電子カルテ機能をクラウドサービスとして提供することもできる。
【0014】
クライアント端末30は、上記の電子カルテ機能の提供を受けるコンピュータの一例である。1つ側面として、クライアント端末30は、電子カルテシステム1の利用者の一例に対応する医療従事者により使用され得る。ここで言う「医療従事者」には、医師や看護師を始め、その他のコメディカルのスタッフが含まれ得る。例えば、クライアント端末30は、パーソナルコンピュータを始め、タブレット端末やウェアラブル端末などの任意のコンピュータにより実現されてよい。
【0015】
<インフォームドコンセントへの活用>
患者等の受診者へのサービス向上の側面から、本実施例に係る電子カルテシステム1は、インフォームドコンセントへの活用が可能である。ここで言う「受診者」は、診療や治療を受診する者全般を指し、例えば、病人やけが人などの患者のみならず、健康診断を受診する者や妊産婦なども含まれ得る。
【0016】
インフォームドコンセントへの利用シーンとして、次のような状況が挙げられる。例えば、医療従事者用のクライアント端末30に接続される表示部に同意書に対する記入操作を受け付ける同意書記入画面を表示させながら医療従事者および受診者の間でインフォームドコンセントが行われる状況が挙げられる。この他、医療従事者用のクライアント端末30の表示部に表示される同意書記入画面を受診者用のタブレット端末に共有させながらインフォームドコンセントが行われる状況も含まれ得る。
【0017】
<課題の一側面>
上記の背景技術の欄で説明した通り、従来の電子カルテシステムの中には、電子化された問診票又は同意書を含む患者情報を表示して患者情報に対する情報の追加又は修正に係る入力を受け付ける機能を搭載するものも存在する。
【0018】
しかしながら、従来の電子カルテシステムでは、インフォームドコンセントに関連する検査結果が表示されるまでに生じる手間がインフォームドコンセントの円滑な実施の妨げになっている現状がある。
【0019】
例えば、1人の受診者に実施される検査のオーダは必ずしも1つとは限らないので、医療従事者がインフォームドコンセントに関連する目的の検査結果を選択するのに時間や労力がかかる場合がある。加えて、検査結果には、目的の検査項目だけでなく無関係の検査項目も含まれるので、検査結果から目的の検査項目を取捨選択するのにも時間や労力がかかる場合がある。
【0020】
<課題解決アプローチ>
そこで、本実施例では、電子カルテ機能の一環として、次のような表示制御機能を提供する。例えば、表示制御機能は、同意書とインフォームドコンセントに用いる検査項目との対応関係が関連付けられたマスタに従って、表示リクエストを受け付けた同意書に対応する検査項目の検査結果を取得して同意書と共に表示させる。これにより、インフォームドコンセントに関連する検査結果が表示されるまでに生じる手間、例えば時間や労力を削減する。したがって、本実施例に係る表示制御機能によれば、インフォームドコンセントの円滑な実施を支援することが可能になる。
【0021】
<サーバ装置10の構成>
このような表示制御機能を有するサーバ装置10の機能構成例について説明する。図1には、サーバ装置10が有する表示制御機能に関連するブロックが模式化されている。図1に示すように、サーバ装置10は、通信インタフェイス部11と、記憶部13と、制御部15とを有する。なお、図1には、上記の表示制御機能に関連する機能部が抜粋して示されているに過ぎず、図示以外の機能部、例えば電子カルテ機能にパッケージ化される機能全般がサーバ装置10に備わることとしてもよい。
【0022】
通信インタフェイス部11は、他の装置、例えばクライアント端末30との間で通信を制御する通信制御部の一例に対応する。あくまで一例として、通信インタフェイス部11は、LANカードなどのネットワークインターフェイスカードにより実現される。1つの側面として、通信インタフェイス部11は、クライアント端末30から電子カルテ機能に対する各種のリクエストを受け付ける。例えば、リクエストには、電子カルテシステム1へのログイン要求や各種の画面の表示リクエストなどが含まれ得る。また、通信インタフェイス部11は、電子カルテ機能による処理の実行結果、例えば各種の画面の表示データをクライアント端末30へ出力したりする。
【0023】
記憶部13は、各種のデータを記憶する機能部である。あくまで一例として、記憶部13は、ストレージ、例えば内部、外部または補助のストレージにより実現される。例えば、記憶部13は、対応関係マスタ13Aと、検査結果データ13Bとを記憶する。これら対応関係マスタ13Aおよび検査結果データ13B以外にも、記憶部13には、電子カルテシステム1のアカウントや電子カルテ、各種のオーダ、レセプトなどの他のデータが記憶されることを妨げない。
【0024】
対応関係マスタ13Aは、同意書と、当該同意書に関するインフォームドコンセントに用いる検査項目との対応関係が定義されたマスタデータである。このような対応関係マスタ13Aへの対応関係の定義は、システム定義およびユーザ定義のいずれにより実現されてもよい。さらに、詳細は後述するが、対応関係マスタ13Aには、同意書記入画面に含まれる検索UI(User Interface)を介して検索される検査項目を同意書記入画面に表示中である同意書に関連付けて追加する更新を実行することもできる。
【0025】
図2は、対応関係マスタ13Aの一例を示す図である。図2に示すように、対応関係マスタ13Aは、同意書ID(IDentification)、同意書名、検査項目1、検査項目2、検査項目3および検査項目4などの項目が関連付けられたデータである。ここで言う「検査項目1」~「検査項目4」は、いずれも検査項目を指し、例えば、1つの同意書につき複数の検査項目が関連付けられる場合、検査項目2以降のフィールドに検査項目が順次登録され得る。なお、図2には、1つの同意書につき4つの検査項目が関連付けられ得る例を挙げたが、1つの同意書につき任意の自然数N個の検査項目を関連付けることができるのは言うまでもない。また、図2には、麻酔同意書、輸血同意書および手術同意書の3つの同意書が抜粋して例示されているが、インフォームドコンセントが求められる全ての同意書に関するデータが含まれてよい。
【0026】
検査結果データ13Bは、検査結果に関するデータである。ここで言う「検査結果」とは、1つの側面として、電子カルテシステム1のオーダ機能を介して発行される検査オーダに応じて実施された検査の結果を指す。あくまで一例として、検査結果データ13Bは、検査オーダごとに複数の検査項目の結果がリスト化されたデータであってよい。さらに、1つの検査オーダでは、複数の分野について検査が指示される場合がある。このように1つの検査オーダに複数の分野が含まれる場合、各検査項目は、検査の分野ごとにリスト化されてよい。
【0027】
図3は、検査結果データ13Bの一例を示す図である。図3には、検査結果データ13BのうちオーダNo「99910122」で識別される検査オーダに関する検体検査の結果が抜粋して示されている。図3に示すオーダNo「99910122」の検査オーダは、2021年1月7日(木)に発行された後、検査材料が2021年1月7日(木)の午前8時に採取されたことを意味する。図3に示すように、オーダNo「99910122」の検査オーダの分野は、検体検査であり、その検査結果が「血液」、「一般」および「生化学」の3つのカテゴリごとに項目名、結果およびコメントがリスト化されている。ここで言う「項目名」は、検査項目の名称を指し、「結果」は、検査結果を指し、また、「コメント」は、検査部門や担当医等の医療従事者によるコメントを指す。例えば、カテゴリ「血液」には、検査項目「WBC」の検査結果「5830」、・・・、検査項目「Mono」の検査結果「13.0」などが含まれる。また、カテゴリ「一般」には、検査項目「pH」の検査結果「6.5」、・・・、検査項目「WBC」の検査結果「(-)」などが含まれる。さらに、カテゴリ「生化学」には、検査項目「T-Bil」の検査結果「0.6」、・・・、検査項目「ニュウビ」の検査結果「(1+)」などが含まれる。
【0028】
なお、図2及び図3には、各データがテーブル形式で格納される場合を例示したが、これはあくまで一例であり、そのデータ構造はリレーショナルデータベースに限定されない。例えば、XML(Extensible Markup Language)などのマークアップ言語によりタグ形式で記述されるデータであってもよいし、CSV(Comma-Separated Values)などのようにカンマや改行により記述されるデータであってもよい。
【0029】
制御部15は、サーバ装置10の全体制御を行う処理部である。例えば、制御部15は、ハードウェアプロセッサにより実現される。図1に示すように、制御部15は、受付部15Aと、特定部15Bと、検索部15Cと、表示制御部15Dと、更新部15Eとを有する。
【0030】
受付部15Aは、各種のリクエストを受け付ける処理部である。あくまで1つの側面として、受付部15Aは、インフォームドコンセントへの活用の側面から、同意書に対する記入操作を受け付ける同意書記入画面の表示リクエストを受け付けることができる。
【0031】
例えば、インフォームドコンセントが行われる場合、説明をする側の医療従事者の識別、説明をされる側の受診者の識別、診療や治療の同意を得るためにどのような説明が行われるのかという同意書の種類の識別が事例を識別する諸元として用いられ得る。このような諸元の入力が円滑に得られる導線として、次のような導線の下で同意書記入画面の表示リクエストを受け付けることができる。
【0032】
図4は、同意書記入画面までの導線の一例を示す図である。図4には、同意書記入画面の表示リクエストを受け付けるまでの導線のあくまで一例として、クライアント端末30に表示される画面がログイン画面200、電子カルテの基本画面210、ナビゲーションマップ220の順に遷移する例が示されている。
【0033】
図4に示す例で言えば、クライアント端末30には、ログイン画面200が最初に表示される。ログイン画面200には、電子カルテシステム1のログイン認証に用いるアカウント情報、例えば利用者IDやパスワードが入力され得る。ログイン成功時、例えばクライアント端末30とのセッション確立時にログイン画面200に入力された利用者ID「DR001」を保存しておくことにより、説明をする側の医療従事者を識別できる。ログイン後のクライアント端末30には、任意の画面が表示されてよいが、あくまで一例を挙げれば、次のような電子カルテの基本画面210をクライアント端末30に表示させることができる。
【0034】
例えば、電子カルテの基本画面210には、カスタマイズ画面211、患者バー212、ブラウザ213およびエディタ214などが含まれてよい。カスタマイズ画面211には、患者を指定する患者指定画面211Aが含まれてよい。例えば、患者指定画面211Aでは、患者の氏名の検索を受け付けてその検索結果から患者の選択を受け付けたり、診療の予約が受け付けられた患者一覧の中から患者の選択を受け付けたりすることができる。このように患者指定画面211Aを介して指定を受け付けた患者の識別情報、例えば患者ID「0000053909」を保存しておくことにより、説明をされる側の受診者を識別できる。なお、患者IDは、患者の入院または外来の区分、いわゆる入外区分の識別にも用いることもできる。
【0035】
患者の指定の受付後、患者バー212には、患者指定画面211Aを介して指定を受け付けた患者の基本情報が表示される。例えば、基本情報として、患者の氏名や年齢、生年月日などの他、患者のアレルギー、感染症、治験中および妊娠中などの状態をアイコン化して表示させることができる。また、ブラウザ213には、患者指定画面211Aを介して指定を受け付けた患者に関する電子カルテの内容が表示される。例えば、ブラウザ213では、文字装飾等のカルテの表現能力向上の側面から、患者のカルテがマークアップ言語、例えばHTML(HyperText Markup Language)により記述された文書として表示できる。また、複数のカルテが存在する場合、各カルテを時系列に並べると共に一部または全部のカルテの展開または折り畳みをウィジェットを介して指定させることもできる。また、エディタ214には、患者指定画面211Aを介して指定を受け付けた患者に関する電子カルテの編集を受け付ける。
【0036】
ここで、図4には、患者の指定の受付後、カスタマイズ画面211に含まれるメニューボタン211Bが操作される例が示されている。メニューボタン211Bは、利用者ごとのお気に入りの機能のメニュー登録が行われたナビゲーションマップ220を呼び出すGUI(Graphical User Interface)コンポーネントである。このメニューボタン211Bの操作が受け付けられると、クライアント端末30には、ナビゲーションマップ220が表示される。
【0037】
ナビゲーションマップ220には、利用者ごとに任意の機能をメニュー登録するカスタマイズが可能である。あくまで一例として、ナビゲーションマップ220には、検査や処方、注射、薬剤、手術などの各種のオーダを発行する機能に対応するリンクの他、同意書記入画面の表示リクエストを受け付けるリンクを配置できる。例えば、同意書記入画面の表示リクエストを受け付ける場合、診療科の指定を受け付け、指定を受け付けた診療科に関する同意書の一覧から表示リクエストの対象とする麻酔同意書、例えば同意書ID「AGR00001」の指定を受け付けることができる。なお、ここでは、診療科の指定により同意書の種類を絞り込んでから同意書の指定を受け付ける例を挙げたが、必ずしも診療科の指定は行われずともよく、同意書の指定が直接行われることとしてもよい。
【0038】
このように、図4に示す例によれば、クライアント端末30に表示される画面は、ログイン画面200、電子カルテの基本画面210、ナビゲーションマップ220の順に遷移する。これにより、受付部15Aは、利用者ID「DR001」、患者ID「0000053909」、同意書ID「AGR00001」の順に指定を受け付けることができる。
【0039】
なお、図4には、あくまで一例が示されているに過ぎず、利用者、患者および同意書の指定を受け付けるGUIの種類は上記の例に限定されず、例えば、ベンダの違いによりGUIに差が生じることを妨げない。また、利用者、患者および同意書の各IDが受け付けられる順序も図4に示された例に限定されず、各IDが受け付けられる順序は順不同であってよい。
【0040】
特定部15Bは、対応関係マスタ13Aに基づき、同意書に関連付けられた検査項目を特定する処理部である。あくまで一例として、図4に示された通り、受付部15Aにより同意書ID「AGR00001」の指定が受け付けられたとする。この場合、特定部15Bは、図2に示された対応関係マスタ13Aのうち同意書ID「AGR00001」を有するレコードを参照する。この結果、特定部15Bは、同意書ID「AGR00001」に関連付けられた検査項目1「MCV」、検査項目2「MCH」および検査項目3「MCHC」を特定する。
【0041】
検索部15Cは、検査結果データ13Bに対する検索を実行する処理部である。1つの側面として、検索部15Cは、同意書記入画面の表示リクエストを受け付けた場合、特定部15Bにより特定された検査項目ごとに当該検査項目に対応する検査結果を記憶部13に記憶された検査結果データ13Bから検索する。このとき、検索部15Cは、次のような検索条件の下で検査結果データ13Bから検査結果を検索する。例えば、インフォームドコンセントを受ける患者の検査結果に絞り込む側面から、検索部15Cは、受付部15Aにより指定が受け付けられた患者、あるいは当該患者に発行されたオーダを検索条件に設定できる。さらに、最新の検査材料に対する検査結果をインフォームドコンセントの説明に用いる側面から、検索部15Cは、採取日時が最新である検査結果を検索条件に設定できる。
【0042】
あくまで一例として、図4に示された通り、受付部15Aにより患者ID「0000053909」の指定が受け付けられたとする。この場合、検査結果データ13Bのうち、患者ID「0000053909」で識別される患者「〇〇△△」が検索条件とされる。さらに、患者「〇〇△△」の検査結果の中でも、採取日時が最新である検査結果が検索条件とされる。例えば、患者「〇〇△△」に発行された検査オーダの中で最新の採取日時が2021年1月7日(木)8時00分であるとしたとき、図3に示された検査オーダに対応する検査結果の中から3つの検査項目に対応する結果(図3のハッチング部分)が検索される。すなわち、特定部15Bにより特定された検査項目「MCV」に対応する検査結果「90.5」が検索にヒットする。さらに、特定部15Bにより特定された検査項目「MCH」に対応する検査結果「29.4」が検索にヒットする。さらに、特定部15Bにより特定された検査項目「MCHC」に対応する検査結果「33.1」が検索にヒットする。
【0043】
なお、ここでは、3つの検査項目の間で検査の分野が共通する一面から、図3に示された検査オーダの検査結果の中から全ての検査結果が検索される結果となるが、特定部15Bにより特定された検査項目に他の分野の検査項目が含まれることを妨げない。この場合、他の分野に対応する検査オーダの検査結果の中から特定部15Bにより特定された検査項目に対応する検査結果が検索されることとなる。
【0044】
表示制御部15Dは、クライアント端末30の表示を制御する処理部である。1つの側面として、表示制御部15Dは、受付部15Aにより指定が受け付けられた同意書と、検索部15Cによる検索結果として得られた検査結果とが関連付けられた同意書記入画面をクライアント端末30に表示させる。例えば、表示制御部15Dは、同意書の文書ファイルと、検査結果のテーブルとを左右または上下に並べて表示するコードがHTMLで記述されたHTMLソースを同意書記入画面のHTML文書として生成する。その上で、表示制御部15Dは、同意書記入画面の表示リクエストに対するレスポンスとして、同意書記入画面のHTML文書をクライアント端末30へ送信する。このようなHTML文書がクライアント端末30で描画されることにより同意書記入画面がクライアント端末30に表示される。
【0045】
図5は、同意書記入画面の一例を示す図である。図5には、同意書ID「AGR00001」で識別される麻酔同意書の文書ファイルと、検査項目「MCV」、検査項目「MCH」および検査項目「MCHC」の検査結果とが関連付けられた同意書記入画面300が示されている。図5に示すように、同意書記入画面300には、患者バー310と、同意書表示エリア320と、検査結果表示エリア330とが含まれ得る。
【0046】
患者バー310には、患者ID「0000053909」で識別される患者「〇〇△△」の基本情報が表示される。このような基本情報の他、患者バー310には、インフォームドコンセントにおいて説明をする側の医療従事者を識別する利用者ID「DR001」が関連付けて表示されている。
【0047】
同意書表示エリア320には、同意書の文書ファイルが表示される。図5に示す例で言えば、同意書表示エリア320には、同意書ID「AGR00001」で識別される麻酔同意書の文書ファイルが表示される。例えば、同意書表示エリア320には、文書全体が同意書表示エリア320に収まるスケールで文書ファイルを表示できる。この他、図5に示す通り、文書のうち一部の領域を同意書表示エリア320に表示させておき、同意書表示エリア320に表示させる文書の領域をスクロールバーのスライダなどの表示要素を介して指定させることもできる。
【0048】
同意書の文書ファイルには、医療従事者の記入が定められた医療従事者記入欄または患者の記入が定められた患者記入欄が含まれ得る。図6は、同意書の文書ファイルの一例を示す図である。図6には、図5に示された同意書表示エリア320に表示される麻酔同意書の文書ファイルの全体像が示されている。図6に示すように、麻酔同意書の文書ファイルには、医療従事者記入欄321A~326Aと、患者記入欄321B~322Bとが含まれる。これら医療従事者記入欄321A~326Aおよび患者記入欄321B~322Bへの記入は、インフォームドコンセントの下で医療従事者の説明により患者の理解を経て両者の同意が形成された上で実施され得る。
【0049】
これら医療従事者記入欄321A~326Aおよび患者記入欄321B~322Bでは、クライアント端末30の入力部を介して各種の入力を受け付けることができる。例えば、医療従事者記入欄321Aは、患者IDを記入する欄であり、医療従事者記入欄322Aは、患者氏名を記入する欄である。これら医療従事者記入欄321Aおよび医療従事者記入欄322Aは、テキストボックス等により実現され得る。また、医療従事者記入欄323Aは、手術に使用する麻酔の種類を記入する欄であり、例えば、チェックボックス等により実現され得る。さらに、医療従事者記入欄324Aは、日付を記入する欄であり、例えば、テキストボックス等により実現され得る。また、医療従事者記入欄325Aは、担当医の氏名を記入する欄であり、医療従事者記入欄326Aは、麻酔説明医師の氏名を記入する欄であり、例えば、テキストボックス等により実現され得る。また、患者記入欄321Bは、患者の署名を記入する欄であり、患者記入欄322Bは、患者の代理人の署名を記入する欄である。これら患者記入欄321Bおよび患者記入欄322Bは、患者または代理人のいずれかの署名が記入されればよく、例えば、手書き署名フィールド等により実現され得る。例えば、手書き署名フィールドには、クライアント端末30に接続されるサインパット、あるいはクライアント端末30に表示される画面が共有された患者用のタブレット端末が有するタッチパネルを介して手書き署名の入力を受け付けることができる。
【0050】
図5の説明に戻る。検査結果表示エリア330には、検査結果が表示される。例えば、図5に示す例で言えば、検査結果表示エリア330には、検索部15Cによる検索結果として得られた検査項目「MCV」の検査結果「90.5」、検査項目「MCH」の検査結果「29.4」および検査項目「MCHC」の検査結果「33.1」が表示される。これら検査項目および検査結果の他にも、採取日時や検査の分野、コメントなどが検査結果表示エリア330に表示されることとしてもよい。
【0051】
これらの検査項目の検査結果の表示により、次のような麻酔のリスクの判断や説明を支援できる。すなわち、検査項目「MCV」、検査項目「MCH」および検査項目「MCHC」は、貧血の原因や種類を判断する指標として用いられる。これら検査項目「MCV」の検査結果「90.5」、検査項目「MCH」の検査結果「29.4」および検査項目「MCHC」の検査結果「33.1」はいずれも基準値の範囲内であるので、貧血による麻酔のリスクは低いと判断し、説明することができる。
【0052】
このように、同意書記入画面の表示リクエストに応答して、当該表示リクエストを受け付けた同意書のインフォームドコンセントに用いる検査項目の検査結果と同意書とが関連付けられた同意書記入画面300をクライアント端末30に表示させる。
【0053】
これにより、インフォームドコンセントに関連する検査結果が表示されるまでに生じる手間、例えば時間や労力を削減する。例えば、患者ID「0000053909」で識別される患者「〇〇△△」の麻酔同意書に関するインフォームドコンセントが実施される場合、次のような手間を削減できる。まず、患者「〇〇△△」に複数の検査オーダが発行されている場合、複数の検査オーダに対応する複数の検査結果データから検査項目「MCV」、「MCH」および「MCHC」を含む検査オーダ、図3に示された検査結果を選択する手間を削減できる。さらに、図3に示すオーダNo「99910122」の検体検査のオーダの例で言えば、「血液」、「一般」および「生化学」の3つのカテゴリごとに多数の検査項目が含まれる。このような多数の検査項目の中から検査項目「MCV」、「MCH」および「MCHC」の検査結果を取捨選択する手間を削減できる。したがって、インフォームドコンセントの円滑な実施を支援することが可能である。
【0054】
図7は、同意書記入画面の他の一例を示す図である。図7には、同意書記入画面500には、図5に示された同意書記入画面300と同様に機能する患者バー310、同意書表示エリア320及び検査結果表示エリア330とが含まれる他、検査結果検索エリア510が含まれ得る。
【0055】
検査結果検索エリア510には、検査結果データ13Bから検査結果を検索する検索条件を指定するGUIコンポーネントが含まれ得る。図7に示す例で言えば、検査結果検索エリア510には、検査の分野の指定を受け付けるプルダウンメニュ511と、検査項目の指定を受け付けるプルダウンメニュ512と、検査結果の実行を指示する検索ボタン513が含まれる。例えば、検索ボタン513の操作を受け付けることにより、プルダウンメニュ511で指定された分野およびプルダウンメニュ512で指定された検査項目を検索条件に含めて検査結果データ13Bに対する検索が検索部15Cにより実行される。
【0056】
以下、検査結果検索エリア510を介して行われる手動の検索と、同意書記入画面の表示リクエストの受付時に実行される自動の検索とのラベルを区別する側面から、前者のことを指して「マニュアル検索」と記載する場合がある。
【0057】
更新部15Eは、対応関係マスタ13Aを更新する処理部である。あくまで一例として、更新部15Eは、マニュアル検索が実行された場合、マニュアル検索時に検索条件として用いられた検査項目を対応関係マスタ13Aに追加する更新を実行することができる。例えば、更新部15Eは、対応関係マスタ13Aのうち同意書記入画面の表示リクエストの受付時に指定を受け付けた同意書IDに関連付けられた既登録の検査項目を参照する。そして、更新部15Eは、既登録の検査項目の中にマニュアル検索時に用いられた検査項目が含まれるか否かを判定する。このとき、既登録の検査項目の中にマニュアル検索時に用いられた検査項目が含まれない場合、更新部15Eは、次のような処理を実行する。すなわち、更新部15Eは、対応関係マスタ13Aのうち同意書記入画面の表示リクエストの受付時に指定を受け付けた同意書IDに関連付けてマニュアル検索時に用いられた検査項目を追加登録する更新を実行する。
【0058】
例えば、図7に示す検査結果検索エリア510の例で言えば、次のように検査結果の検索が実行される。プルダウンメニュ511には、検査の分野の例として、「検体検査」、「細菌検査」、「抗酸検査」、「病理検査」、「放射線検査」、「生理検査」、「内視鏡検査」などが選択肢として表示される。このとき、プルダウンメニュ511を介して分野「検体検査」の選択が受け付けられた場合、プルダウンメニュ512には、分野「検体検査」に含まれる検査項目が選択肢として表示される。すなわち、分野「検体検査」の検査項目の選択肢として、「WBC」、「RBC」、「HGB」、「HCT」などが含まれ得る。このようにプルダウンメニュ512に表示される選択肢には、対応関係マスタ13Aに未登録である検査項目を絞り込むこともできる。
【0059】
その後、プルダウンメニュ512を介して検査項目「HGA」の選択が受け付けられた後に検索ボタン513の操作を受け付ける。この場合、次のような検索条件の下で検査結果データ13Bに対する検索が検索部15Cにより実行される。すなわち、検査項目「HGB」以外の他の検索条件には、同意書記入画面500の表示リクエストの受付時に指定された検索条件、例えば患者ID「0000053909」や採取日時の最新の指定などが用いられる。この結果、図3に示された検査オーダに対応する検査結果の中から検索条件として指定を受け付けた検査項目「HGB」に対応する検査結果「15.0」が検索にヒットする。そして、検査結果検索エリア510には、検査項目「HGB」の検査結果「15.0」が表示制御部15Dにより表示される。これら検査項目および検査結果の他にも、採取日時や検査の分野、コメントなどが検査結果検索エリア510に表示されることとしてもよい。
【0060】
このような検査結果検索エリア510における検査結果のバックグラウンドで対応関係マスタ13Aに検査項目「HGB」を追加登録するマスタ更新が実行される。例えば、図2に示された対応関係マスタ13Aのうち同意書記入画面500の表示リクエストの受付時に指定を受け付けた同意書ID「AGR00001」に関連付けられた既登録の検査項目1「MCV」、検査項目2「MCH」および検査項目3「MCHC」が参照される。そして、既登録の検査項目の中にマニュアル検索時に用いられた検査項目「HGB」が含まれるか否かが判定される。この場合、既登録の検査項目の中にマニュアル検索時に用いられた検査項目「HGB」が含まれない。このため、対応関係マスタ13Aのうち同意書ID「AGR00001」に関連付けてマニュアル検索時に用いられた検査項目「HGB」を追加登録する更新が更新部15Eにより実行される。
【0061】
これにより、図2に示された対応関係マスタ13Aが図8に示す対応関係マスタ13Aへ更新される。図8は、対応関係マスタ13Aの他の一例を示す図である。図8には、マニュアル検索時に用いられた検査項目「HGB」の追加後の対応関係マスタ13Aが示されている。図8に示すように、対応関係マスタ13Aには、マニュアル検索前に登録されていた検査項目1「MCV」、検査項目2「MCH」および検査項目3「MCHC」に加えて、検査項目4「HGB」が追加して登録される。このように追加登録される検査項目は、マニュアル検索で指定される検査項目であるので、インフォームドコンセントにおける医療従事者のノウハウの1つと言える。このため、医療従事者のノウハウを蓄積する対応関係マスタ13Aの自動更新を実現できる。
【0062】
なお、ここでは、同意書記入画面500の検査結果検索エリア510を介してマニュアル検索が行われる例を挙げたが、必ずしも同意書記入画面500を介してマニュアル検索が行われずともよく、他のウィンドウでマニュアル検索が行われてもよい。例えば、他のウィンドウでマニュアル検索が行われる場合においても、同意書記入画面500の表示中である状態でマニュアル検索が行われた検査項目を対象に対応関係マスタ13Aへの追加登録を行うことができる。
【0063】
<処理の流れ>
次に、本実施例に係るサーバ装置10の処理の流れについて説明する。図9は、表示制御処理の手順を示すフローチャートである。この処理は、あくまで一例として、患者の指定後に呼び出されたナビゲーションマップなどのウィンドウを介して、同意書記入画面の表示リクエスト、例えば同意書IDの指定を受け付けた場合に開始される。
【0064】
図9に示すように、同意書IDの指定を受け付けると(ステップS101)、特定部15Bは、対応関係マスタ13AのうちステップS101で指定が受け付けられた同意書IDに関連付けられた検査項目を特定する(ステップS102)。
【0065】
続いて、検索部15Cは、同意書記入画面の表示リクエストの受付前に患者指定画面211A等を介して指定が受け付けられていた患者を検索条件に設定する(ステップS103)。さらに、検索部15Cは、採取日時が最新である検査結果を検索条件に設定する(ステップS104)。なお、ステップS103及びステップS104の処理は、順不同で実行されてよく、また、並列して実行されてもよい。
【0066】
これらステップS103及びステップS104で設定された検索条件の下、検索部15Cは、ステップS102で特定された検査項目ごとに当該検査項目に対応する検査結果を記憶部13に記憶された検査結果データ13Bから検索する(ステップS105)。
【0067】
そして、表示制御部15Dは、ステップS101で指定が受け付けられた同意書と、ステップS105の検索結果として得られた検査結果とが関連付けられた同意書記入画面500をクライアント端末30に表示させる(ステップS106)。
【0068】
続いて、受付部15Aは、同意書記入画面500に対する入力を待機する(ステップS107)。その後、同意書の入力内容を確定する操作、例えば同意書の保存を指示する操作が受け付けられるまで(ステップS108:No)、下記のステップS109から下記のステップS113までの処理を繰り返す。
【0069】
同意書記入画面500に含まれる検査結果検索エリア510などの検索UIを介するマニュアル検索のリクエストを受け付けた場合(ステップS109:Yes)、検索部15Cは、次のような処理を実行する。すなわち、検索部15Cは、マニュアル検索で指定された検査項目を検索条件に含めて検査結果データ13Bに対する検索を実行する(ステップS110)。続いて、表示制御部15Dは、ステップS110で検索された検査結果を検査結果検索エリア510に表示させる(ステップS111)。
【0070】
このとき、マニュアル検索に用いられた検査項目がステップS101で指定が受け付けられた同意書IDに関連付けて対応関係マスタ13Aに登録されていない場合(ステップS112:Yes)、更新部15Eは、次のような処理を実行する。すなわち、更新部15Eは、対応関係マスタ13AのうちステップS101で指定を受け付けた同意書IDに関連付けてマニュアル検索時に用いられた検査項目を追加登録する更新を実行し(ステップS113)、ステップS107の処理へ移行する。
【0071】
その後も、同意書記入画面500に対する入力を待機し、同意書の入力内容を確定する操作、例えば同意書の保存を指示する操作が受け付けられた場合(ステップS108:Yes)、同意書を特定の記憶領域へ保存し、処理を終了する。
【0072】
<効果の一側面>
上述してきたように、本実施例に係るサーバ装置10は、同意書とインフォームドコンセントに用いる検査項目との対応関係が関連付けられたマスタに従って、表示リクエストを受け付けた同意書に対応する検査項目の検査結果を取得して同意書と共に表示させる。これにより、インフォームドコンセントに関連する検査結果が表示されるまでに生じる手間、例えば時間や労力を削減する。したがって、本実施例に係るサーバ装置10によれば、インフォームドコンセントの円滑な実施を支援することが可能である。
【実施例0073】
さて、これまで開示の装置に関する実施例について説明したが、本発明は上述した実施例以外にも、種々の異なる形態にて実施されてよいものである。そこで、以下では、本発明に含まれる他の実施例を説明する。
【0074】
<検査項目のランキング表示>
上記の実施例1では、対応関係マスタ13Aに定義された検査項目のうち指定の同意書IDに関連付けられた検査項目の検査結果を同列に表示する例を挙げたが、検査項目にランキングを設定して検査結果を表示するランキング表示を実行することもできる。このようなランキング表示を行う場合、同意書ID、検査項目および頻度などの項目が対応付けられたデータ構造を有する対応関係マスタ13Aを用いて実現できる。
【0075】
図10は、対応関係マスタ13Aの応用例を示す図である。図10に示すように、対応関係マスタ13Aは、シーケンス番号、同意書ID、同意書名、検査項目および頻度が対応付けられたデータである。ここで言う「頻度」とは、マニュアル検索が行われた頻度を指し、例えば、累計の回数であってもよいし、1日や1週間、1か月などの単位期間あたりの回数であってもよい。
【0076】
図10に示す対応関係マスタ13Aを用いる場合、特定部15Bにより特定された検査項目を頻度が高い順、いわゆる降順にソートし、ソートされた順に検査項目の検査結果をクライアント端末30に表示させることができる。例えば、同意書ID「AGR00001」の指定が受け付けられた場合を例に挙げる。この場合、第1位に検査項目「MCV」の検査結果を表示し、第2位に検査項目「MCH」の検査結果を表示し、第3位に検査項目「MCHC」の検査結果を表示し、第4位に検査項目「CBC」の検査結果を表示し、第5位に検査項目「WMC」の検査結果を表示することができる。
【0077】
このように全ての検査項目の検査結果を必ずしも表示せずともよい。例えば、上位特定数、例えば上位3つまでの検査項目の検査結果に絞り込んで表示させることもできる。この場合、第1位に検査項目「MCV」の検査結果が表示され、第2位に検査項目「MCH」の検査結果が表示され、第3位に検査項目「MCHC」の検査結果を表示される。この他、頻度が閾値、例えば100以上である検査項目の検査結果に絞り込んで表示させることもできる。この場合、第1位の検査項目「MCV」の検査結果のみが表示され得る。
【0078】
なお、ここでは、ランキング表示と、頻度が閾値以上である検査項目に絞り込む閾値の絞り込み、あるいは上位特定数の検査項目に絞り込む順位の絞り込みと同時に実現する例を挙げたが、閾値の絞り込みまたは順位の絞り込みのみが実行されてもよい。また、ここでは、優先度の一例として、頻度により検査項目をランキングする例を挙げたが、昇順に順位が定まる優先順位によりランキングを設定することとしてもよい。
【0079】
<分散および統合>
また、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されておらずともよい。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、受付部15A、特定部15B、検索部15C、表示制御部15Dまたは更新部15Eをサーバ装置10の外部装置としてネットワーク経由で接続するようにしてもよい。また、受付部15A、特定部15B、検索部15C、表示制御部15Dまたは更新部15Eを別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記のサーバ装置10の機能を実現するようにしてもよい。また、記憶部13に記憶される対応関係マスタ13Aおよび検査結果データ13Bの全部または一部を別の装置がそれぞれ有し、ネットワーク接続されて協働することで、上記のサーバ装置10の機能を実現するようにしてもよい。なお、上記の実施例1では、同意書と共に検査結果を表示する例を挙げたが、必ずしも検査結果は同意書と共に表示されずともよい。例えば、検査結果は、同意書と関連付けて表示することができる。
【0080】
[表示制御プログラム]
また、上記の実施例で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをパーソナルコンピュータやワークステーションなどのコンピュータで実行することによって実現することができる。そこで、以下では、図11を用いて、実施例1及び実施例2と同様の機能を有する表示制御プログラムを実行するコンピュータの一例について説明する。
【0081】
図11は、ハードウェア構成例を示す図である。図11に示すように、コンピュータ100は、操作部110aと、スピーカ110bと、カメラ110cと、ディスプレイ120と、通信部130とを有する。さらに、このコンピュータ100は、CPU150と、ROM160と、HDD170と、RAM180とを有する。これら110~180の各部はバス140を介して接続される。
【0082】
HDD170には、図11に示すように、上記の実施例1で示された受付部15A、特定部15B、検索部15C、表示制御部15D及び更新部15Eと同様の機能を発揮する表示制御プログラム170aが記憶される。この表示制御プログラム170aは、図1に示した受付部15A、特定部15B、検索部15C、表示制御部15D及び更新部15Eの各構成要素と同様、統合又は分離してもよい。すなわち、HDD170には、必ずしも上記の実施例1で示した全てのデータが格納されずともよく、処理に用いるデータがHDD170に格納されればよい。
【0083】
このような環境の下、CPU150は、HDD170から表示制御プログラム170aを読み出した上でRAM180へ展開する。この結果、表示制御プログラム170aは、図11に示すように、表示制御プロセス180aとして機能する。この表示制御プロセス180aは、RAM180が有する記憶領域のうち表示制御プロセス180aに割り当てられた領域にHDD170から読み出した各種データを展開し、展開された各種データを用いて各種の処理を実行する。例えば、表示制御プロセス180aが実行する処理の一例として、図9に示す処理などが含まれ得る。なお、CPU150では、必ずしも上記の実施例1で示した全ての処理部が動作せずともよく、実行対象とする処理に対応する処理部が仮想的に実現されればよい。
【0084】
なお、上記の表示制御プログラム170aは、必ずしも最初からHDD170やROM160に記憶されておらずともかまわない。例えば、コンピュータ100に挿入されるフレキシブルディスク、いわゆるFD、CD-ROM、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカードなどの「可搬用の物理媒体」に表示制御プログラム170aを記憶させる。そして、コンピュータ100がこれらの可搬用の物理媒体から表示制御プログラム170aを取得して実行するようにしてもよい。また、公衆回線、インターネット、LAN、WANなどを介してコンピュータ100に接続される他のコンピュータまたはサーバ装置などに表示制御プログラム170aを記憶させておく。このように記憶された表示制御プログラム170aをコンピュータ100にダウンロードさせた上で実行させるようにしてもよい。
【0085】
以上の実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0086】
(付記1)患者の指定を受け付け、
同意書の指定を受け付け、
同意書毎に前記同意書のインフォームドコンセントに用いる検査項目を関連付けて記憶する同意書情報記憶部に基づき、前記指定が受け付けられた同意書に関連付けられた検査項目を特定し、
前記指定が受け付けられた同意書と前記指定が受け付けられた患者の検査結果のうち前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果を表示する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする表示制御プログラム。
【0087】
(付記2)前記表示する処理は、前記指定が受け付けられた同意書と前記指定が受け付けられた患者の検査結果のうち前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果とを共に表示する処理を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の表示制御プログラム。
【0088】
(付記3)前記同意書が表示中である状態で前記同意書情報記憶部に関連付けられていない検査項目の検査結果の表示指示を受け付けた場合、前記表示指示を受け付けた検査項目を前記同意書に関連付けて前記同意書情報記憶部に格納する処理を前記コンピュータにさらに実行させることを特徴とする付記1に記載の表示制御プログラム。
【0089】
(付記4)前記格納する処理は、前記指定が受け付けられた同意書、および、前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果を含むウィンドウに含まれる検索用のユーザインタフェイスを介して前記表示指示を受け付ける処理を含む、
ことを特徴とする付記3に記載の表示制御プログラム。
【0090】
(付記5)前記同意書情報記憶部は、前記検査項目の優先度をさらに関連付けて記憶し、
前記表示する処理は、前記特定する処理で特定された検査項目が優先度に応じてソートされた順に検査項目の検査結果を表示する処理を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の表示制御プログラム。
【0091】
(付記6)前記同意書情報記憶部は、前記検査項目の優先度をさらに関連付けて記憶し、
前記表示する処理は、前記特定する処理で特定された検査項目のうち優先度が上位特定数に該当する検査項目の検査結果を表示する処理を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の表示制御プログラム。
【0092】
(付記7)前記同意書情報記憶部は、前記検査項目の優先度をさらに関連付けて記憶し、
前記表示する処理は、前記特定する処理で特定された検査項目のうち優先度および閾値の比較結果が特定の条件を満たす検査項目の検査結果を表示する処理を含む、
ことを特徴とする付記1に記載の表示制御プログラム。
【0093】
(付記8)患者の指定を受け付け、
同意書の指定を受け付け、
同意書毎に前記同意書のインフォームドコンセントに用いる検査項目を関連付けて記憶する同意書情報記憶部に基づき、前記指定が受け付けられた同意書に関連付けられた検査項目を特定し、
前記指定が受け付けられた同意書と前記指定が受け付けられた患者の検査結果のうち前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果を表示する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする表示制御方法。
【0094】
(付記9)前記表示する処理は、前記指定が受け付けられた同意書と前記指定が受け付けられた患者の検査結果のうち前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果とを共に表示する処理を含む、
ことを特徴とする付記8に記載の表示制御方法。
【0095】
(付記10)前記同意書が表示中である状態で前記同意書情報記憶部に関連付けられていない検査項目の検査結果の表示指示を受け付けた場合、前記表示指示を受け付けた検査項目を前記同意書に関連付けて前記同意書情報記憶部に格納する処理を前記コンピュータがさらに実行することを特徴とする付記8に記載の表示制御方法。
【0096】
(付記11)前記格納する処理は、前記指定が受け付けられた同意書、および、前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果を含むウィンドウに含まれる検索用のユーザインタフェイスを介して前記表示指示を受け付ける処理を含む、
ことを特徴とする付記10に記載の表示制御方法。
【0097】
(付記12)前記同意書情報記憶部は、前記検査項目の優先度をさらに関連付けて記憶し、
前記表示する処理は、前記特定する処理で特定された検査項目が優先度に応じてソートされた順に検査項目の検査結果を表示する処理を含む、
ことを特徴とする付記8に記載の表示制御方法。
【0098】
(付記13)前記同意書情報記憶部は、前記検査項目の優先度をさらに関連付けて記憶し、
前記表示する処理は、前記特定する処理で特定された検査項目のうち優先度が上位特定数に該当する検査項目の検査結果を表示する処理を含む、
ことを特徴とする付記8に記載の表示制御方法。
【0099】
(付記14)前記同意書情報記憶部は、前記検査項目の優先度をさらに関連付けて記憶し、
前記表示する処理は、前記特定する処理で特定された検査項目のうち優先度および閾値の比較結果が特定の条件を満たす検査項目の検査結果を表示する処理を含む、
ことを特徴とする付記8に記載の表示制御方法。
【0100】
(付記15)患者の指定を受け付け、
同意書の指定を受け付け、
同意書毎に前記同意書のインフォームドコンセントに用いる検査項目を関連付けて記憶する同意書情報記憶部に基づき、前記指定が受け付けられた同意書に関連付けられた検査項目を特定し、
前記指定が受け付けられた同意書と前記指定が受け付けられた患者の検査結果のうち前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果を表示する、
処理を実行する制御部を有することを特徴とする表示制御装置。
【0101】
(付記16)前記表示する処理は、前記指定が受け付けられた同意書と前記指定が受け付けられた患者の検査結果のうち前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果とを共に表示する処理を含む、
ことを特徴とする付記15に記載の表示制御装置。
【0102】
(付記17)前記同意書が表示中である状態で前記同意書情報記憶部に関連付けられていない検査項目の検査結果の表示指示を受け付けた場合、前記表示指示を受け付けた検査項目を前記同意書に関連付けて前記同意書情報記憶部に格納する処理を前記制御部がさらに実行することを特徴とする付記15に記載の表示制御装置。
【0103】
(付記18)前記格納する処理は、前記指定が受け付けられた同意書、および、前記特定する処理で特定された検査項目の検査結果を含むウィンドウに含まれる検索用のユーザインタフェイスを介して前記表示指示を受け付ける処理を含む、
ことを特徴とする付記17に記載の表示制御装置。
【0104】
(付記19)前記同意書情報記憶部は、前記検査項目の優先度をさらに関連付けて記憶し、
前記表示する処理は、前記特定する処理で特定された検査項目が優先度に応じてソートされた順に検査項目の検査結果を表示する処理を含む、
ことを特徴とする付記15に記載の表示制御装置。
【0105】
(付記20)前記同意書情報記憶部は、前記検査項目の優先度をさらに関連付けて記憶し、
前記表示する処理は、前記特定する処理で特定された検査項目のうち優先度が上位特定数に該当する検査項目の検査結果を表示する処理を含む、
ことを特徴とする付記15に記載の表示制御装置。
【符号の説明】
【0106】
1 電子カルテシステム
10 サーバ装置
11 通信インタフェイス部
13 記憶部
13A 対応関係マスタ
13B 検査結果データ
15 制御部
15A 受付部
15B 特定部
15C 検索部
15D 表示制御部
15E 更新部
30 クライアント端末
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11