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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022156921
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】照明装置
(51)【国際特許分類】
   F21S 2/00 20160101AFI20221006BHJP
   G02F 1/13357 20060101ALI20221006BHJP
   F21Y 115/30 20160101ALN20221006BHJP
【FI】
F21S2/00 436
G02F1/13357
F21S2/00 439
F21Y115:30
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021060862
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】502356528
【氏名又は名称】株式会社ジャパンディスプレイ
(74)【代理人】
【識別番号】110001737
【氏名又は名称】弁理士法人スズエ国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小村 真一
(72)【発明者】
【氏名】奥田 浩一
(72)【発明者】
【氏名】小野田 憲
(72)【発明者】
【氏名】雉嶋 裕明
【テーマコード(参考)】
2H391
3K244
【Fターム(参考)】
2H391AA12
2H391AA23
2H391AB08
2H391AB14
2H391AC07
2H391AC23
2H391AD13
3K244AA01
3K244BA26
3K244BA48
3K244CA03
3K244DA02
3K244DA17
3K244DA22
3K244EA01
3K244EA16
3K244EB01
3K244EB06
3K244FA03
3K244FA07
(57)【要約】
【課題】小型化が可能な照明装置を提供する。
【解決手段】本実施形態の照明装置は、第1平面と、前記第1平面と対向し前記第1平面とほぼ平行な第2平面と、前記第1平面と対向し前記第1平面に対して傾斜した傾斜面と、を有し、前記傾斜面及び前記第2平面が第1方向に並んだ導光板と、前記傾斜面の直下に位置し、前記第1方向に並び、互いに異なる波長の光を放射するように構成された第1発光部、第2発光部、及び、第3発光部を有する発光装置と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1平面と、前記第1平面と対向し前記第1平面とほぼ平行な第2平面と、前記第1平面と対向し前記第1平面に対して傾斜した傾斜面と、を有し、前記傾斜面及び前記第2平面が第1方向に並んだ導光板と、
前記傾斜面の直下に位置し、前記第1方向に並び、互いに異なる波長の光を放射するように構成された第1発光部、第2発光部、及び、第3発光部を有する発光装置と、
を備える照明装置。
【請求項2】
さらに、前記傾斜面に配置され、前記発光装置の直上に位置する反射層を備える、請求項1に記載の照明装置。
【請求項3】
前記傾斜面の前記第1方向に沿った長さは、前記導光板の厚さより大きい、請求項1または2に記載の照明装置。
【請求項4】
第1平面と、前記第1平面と対向し前記第1平面とほぼ平行な第2平面と、前記第1平面と対向し前記第1平面に対して傾斜した第1傾斜面と、前記第1傾斜面と前記第2平面との間に位置する第2傾斜面と、前記第2傾斜面と前記第2平面との間に位置する第3傾斜面と、を有し、前記第1傾斜面、前記第2傾斜面、及び、前記第3傾斜面がこの順に第1方向に並んだ導光板と、
前記第1傾斜面の直下に位置する第1発光部と、前記第2傾斜面の直下に位置する第2発光部と、前記第3傾斜面の直下に位置する第3発光部と、を有し、前記第1発光部、前記第2発光部、及び、前記第3発光部が互いに異なる波長の光を放射するように構成された発光装置と、
を備える照明装置。
【請求項5】
さらに、前記第1傾斜面に配置され、前記第1発光部の直上に位置する第1反射層と、
前記第2傾斜面に配置され、前記第2発光部の直上に位置する第2反射層と、
前記第3傾斜面に配置され、前記第3発光部の直上に位置する第3反射層と、
を備える、請求項4に記載の照明装置。
【請求項6】
前記第1傾斜面から前記第3傾斜面までの前記第1方向に沿った長さは、前記導光板の厚さより大きい、請求項4または5に記載の照明装置。
【請求項7】
前記第2発光部は、前記第1発光部と前記第3発光部との間に位置し、
前記第1発光部から前記第3発光部までの前記第1方向に沿った距離は、前記導光板の厚さより大きい、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の照明装置。
【請求項8】
前記導光板の厚さは、1.5mm以下である、請求項7に記載の照明装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、照明装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば、赤色に発光する第1半導体レーザ素子、緑色に発光する第2半導体レーザ素子、及び、青色に発光する第3半導体レーザ素子を1パッケージ化した発光装置が提案されている。このような発光装置は、例えば液晶パネルを照明する照明装置(バックライト装置)などに適用することができる。
近年、液晶表示装置の薄型化に対する要望がさらに高まっており、照明装置の薄型化が要望されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-212752号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、小型化が可能な照明装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本実施形態に係る照明装置は、
第1平面と、前記第1平面と対向し前記第1平面とほぼ平行な第2平面と、前記第1平面と対向し前記第1平面に対して傾斜した傾斜面と、を有し、前記傾斜面及び前記第2平面が第1方向に並んだ導光板と、前記傾斜面の直下に位置し、前記第1方向に並び、互いに異なる波長の光を放射するように構成された第1発光部、第2発光部、及び、第3発光部を有する発光装置と、を備える。
【0006】
本実施形態に係る照明装置は、
第1平面と、前記第1平面と対向し前記第1平面とほぼ平行な第2平面と、前記第1平面と対向し前記第1平面に対して傾斜した第1傾斜面と、前記第1傾斜面と前記第2平面との間に位置する第2傾斜面と、前記第2傾斜面と前記第2平面との間に位置する第3傾斜面と、を有し、前記第1傾斜面、前記第2傾斜面、及び、前記第3傾斜面がこの順に第1方向に並んだ導光板と、前記第1傾斜面の直下に位置する第1発光部と、前記第2傾斜面の直下に位置する第2発光部と、前記第3傾斜面の直下に位置する第3発光部と、を有し、前記第1発光部、前記第2発光部、及び、前記第3発光部が互いに異なる波長の光を放射するように構成された発光装置と、を備える。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1図1は、本実施形態に係る照明装置ILを説明するための図である。
図2図2は、図1に示した発光装置2の一例を示す図である。
図3図3は、図1に示した導光板1の一例を示す図である。
図4図4は、照明装置ILの一例を示す断面図である。
図5図5は、照明装置ILの一例を示す平面図である。
図6図6は、図1に示した導光板1の他の例を示す図である。
図7図7は、照明装置ILの他の例を示す断面図である。
図8図8は、照明装置ILの他の例を示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、開示はあくまで一例に過ぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は、説明をより明確にするため、実際の態様に比べて、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同一又は類似した機能を発揮する構成要素には同一の参照符号を付し、重複する詳細な説明を適宜省略することがある。
【0009】
なお、図面には、必要に応じて理解を容易にするために、互いに直交するX軸、Y軸、及び、Z軸を記載する。X軸に沿った方向をX方向または第1方向と称し、Y軸に沿った方向をY方向または第2方向と称し、Z軸に沿った方向をZ方向または第3方向と称する。X軸及びY軸によって規定される面をX-Y平面と称し、X軸及びZ軸によって規定される面をX-Z平面と称する。X-Y平面を見ることを平面視という。第1方向X及び第2方向Yは、照明装置に含まれる導光板の主面に平行な方向に相当し、また、第3方向Zは、導光板の厚さ方向に相当する。
【0010】
図1は、本実施形態に係る照明装置ILを説明するための図である。
照明装置ILは、導光板1と、発光装置2と、を備えている。なお、図1に示す導光板1及び発光装置2は、それらの形状を反映したものではなく、導光板1及び発光装置2の詳細については後述する。発光装置2は、導光板1の一端側に重畳するように配置されている。導光板1の有効領域AAは、導光板1の内部を伝播した光が出射される領域であり、照明対象物3に重畳している。図中に点線で示した照明対象物3は、例えば液晶パネルである。
【0011】
液晶パネルが照明光を選択的に透過することで画像を表示する透過型パネルである場合、照明装置ILはバックライト装置として機能する。また、液晶パネルが照明光を選択的に反射することで画像を表示する反射型パネルである場合、照明装置ILはフロントライト装置として機能する。
なお、照明対象物3は、液晶パネルに限らず、電気泳動素子を備えた表示パネル、MEMS(micro electro mechanical systems)を応用した表示パネルなどであってもよい。
本実施形態に係る照明装置ILと、照明対象物3である表示パネルとを組み合わせることで、表示装置を構成することができる。
【0012】
図2は、図1に示した発光装置2の一例を示す図である。
発光装置2は、光を放射するパッケージと、パッケージを実装する実装基板100と、を備えている。なお、パッケージのみを発光装置2と捉えてもよい。
【0013】
パッケージは、基部110と、蓋部120と、レンズ部材140と、第1発光部161と、第2発光部162と、第3発光部163と、を備えている。第1発光部161、第2発光部162、及び、第3発光部163は、基部110と蓋部120とが接合されることで形成される閉空間に収容されている。
【0014】
第1発光部161、第2発光部162、及び、第3発光部163は、互いに異なる波長の光を放射するように構成されている。一例では、第1発光部161は赤色に発光する第1半導体レーザ素子を備え、第2発光部162は緑色に発光する第2半導体レーザ素子を備え、第3発光部163は青色に発光する第3半導体レーザ素子を備えている。
【0015】
第1発光部161、第2発光部162、及び、第3発光部163の各々は、一例では、各半導体レーザ素子から放射された光を光反射部材によってレンズ部材140に向けて反射するように構成されているが、これに限らない。例えば、第1発光部161、第2発光部162、及び、第3発光部163の各々は、光反射部材を省略し、各半導体レーザ素子が直接レンズ部材140に向けて光を放射するように構成されてもよい。
【0016】
レンズ部材140は、蓋部120に接着されている。レンズ部材140は、一例では、複数のレンズ部が連結した形状を有している。また、1つのレンズ部が1つの発光部に対応し、各レンズ部が各発光部から放射された光の主要部分を透過するように構成されている。
【0017】
図3は、図1に示した導光板1の一例を示す図である。
導光板1は、第1平面11と、第2平面12と、傾斜面13と、を有している。第1平面11は、X-Y平面と平行な面である。第2平面12及び傾斜面13は、第3方向Zにおいて、第1平面11と対向している。第2平面12は、第1平面11あるいはX-Y平面とほぼ平行な面である。傾斜面13は、第1平面11あるいはX-Y平面に対して傾斜した面である。傾斜面13の傾斜角度、つまり、第1平面11と傾斜面13とのなす角度θ1は、鋭角である。傾斜面13及び第2平面12は、第1方向Xに並んでいる。第1平面11のうち、傾斜面13の直下の領域(第3方向Zにおいて傾斜面13と重畳する領域)は、入光領域11Eに相当する。
このような導光板1は、ガラス製であってもよいし、樹脂製であってもよい。
【0018】
発光装置2は、一点鎖線で示すように、簡略化して平面的に図示している。レンズ部材等の図示は省略している。複数の発光装置2は、傾斜面13あるいは入光領域11Eの直下に位置し、第2方向Yに並んでいる。発光装置2の各々において、第1発光部161、第2発光部162、及び、第3発光部163は、この順に第1方向Xに並んでいる。第1発光部161、第2発光部162、及び、第3発光部163の各々は、入光領域11Eに向けて光を放射するように構成されている。
【0019】
傾斜面13の第1方向Xに沿った長さL、あるいは、入光領域11Eの第1方向Xに沿った長さLは、導光板1の第3方向Zに沿った厚さTより大きい(L>T)。
また、第1発光部161から第3発光部163までの第1方向Xに沿った距離Dは、導光板1の厚さTより大きい(D>T)。厚さTは、1.5mm以下であり、一例では1.0mmである。
【0020】
図4は、照明装置ILの一例を示す断面図である。なお、発光装置2は主要部のみを図示し、レンズ部材等の図示は省略している。
【0021】
照明装置ILは、さらに、傾斜面13に配置された反射層5を備えている。反射層5は、発光装置2の直上に位置している。つまり、第1発光部161、第2発光部162、及び、第3発光部163は、第3方向Zにおいて、反射層5と対向している。図示した例では、反射層5は、傾斜面13のほぼ全面を覆うように配置されている。なお、反射層5は、発光装置2の直上のみに位置するように配置されてもよいし、あるいは、第1発光部161、第2発光部162、及び、第3発光部163の各々の直上のみに位置するように配置されてもよい。
【0022】
第1発光部161から放射された赤光、第2発光部162から放射された緑光、及び、第3発光部163から放射された青光は、それぞれ入光領域11Eから入射し、反射層5、あるいは、傾斜面13と反射層5との境界面で反射される。各色の反射光は、第1平面11で全反射され、導光板1の内部を伝播する。
【0023】
傾斜面13の傾斜角度θ1は、反射層5での反射光が第1平面11で全反射される条件、つまり、第1平面11への入射角が臨界角以上となる条件を満たすように設定される。
【0024】
また、各色の光は、入光領域11Eの法線とほぼ平行な主光線の他に、法線に対してわずかに広がった発散成分を含む場合がある。傾斜角度θ1は、主光線は勿論のこと、発散成分も全反射条件を満たすように設定されることが望ましい。
【0025】
図5は、照明装置ILの一例を示す平面図である。
平面視において、傾斜面13に重畳する領域では、第1発光部161から放射された赤光(R)、第2発光部162から放射された緑光(G)、及び、第3発光部163から放射された青光(B)は、第1方向Xに沿って伝播しながら、互いに混ざり合う。また、第2平面12に重畳する領域では、第2方向Yに隣接する発光装置2からそれぞれ放射された光は、第1方向Xに沿って伝播しながら第2方向Yに広がり、互いに混ざり合う。
【0026】
なお、図5においては、赤光、緑光、及び、青光がそれぞれ広がる様子を模式的に示すが、X-Y平面における広がり具合あるいは指向性に関しては、赤光、緑光、及び、青光がすべて同一であるとは限らない。赤光、緑光、及び、青光の指向性が互いに異なる場合、指向性が高い(広がりにくい)光は、第2平面12から遠い位置にから放射され、指向性が低い(広がりやすい)光は、第2平面12に近い位置から放射されることが望ましい。つまり、図5に示した例では、第1発光部161から放射される光は指向性が高く、また、第3発光部163から放射される光は指向性が低い、といった組み合わせを適用することができる。
【0027】
このような照明装置ILによれば、第2方向Yに並んだ第1発光部161、第2発光部162、及び、第3発光部163が導光板1の側面に対向するエッジライト方式と比較して、互いに異なる波長の光が混ざり合うのに必要な第1方向Xに沿った距離を短縮することができる。
また、上記の照明装置ILによれば、第3方向Zに並んだ第1発光部161、第2発光部162、及び、第3発光部163が導光板1の側面に対向する他のエッジライト方式と比較して、第1発光部161から第3発光部163までの距離に関係なく、導光板1の厚さを薄くすることができる。
これにより、照明装置ILの小型化を実現することができる。
【0028】
図6は、図1に示した導光板1の他の例を示す図である。
導光板1は、第1平面11と、第2平面12と、第1傾斜面131と、第2傾斜面132と、第3傾斜面133と、を有している。第1平面11は、X-Y平面と平行な面である。第2平面12は、第1平面11あるいはX-Y平面とほぼ平行な面である。第1傾斜面131、第2傾斜面132、第3傾斜面133、及び、第2平面12は、第3方向Zにおいて、第1平面11と対向している。
【0029】
第1傾斜面131、第2傾斜面132、第3傾斜面133、及び、第2平面12は、この順に第1方向Xに沿って並んでいる。第2傾斜面132は第1傾斜面と第3傾斜面133との間に位置し、第3傾斜面133は第2傾斜面132と第2平面12との間に位置している。
【0030】
第1傾斜面131、第2傾斜面132、及び、第3傾斜面133の各々は、第1平面11、第2平面12、あるいは、X-Y平面に対して傾斜している。なお、各傾斜面の傾斜角度は、上記の通り、全反射条件を満たすように設定される。一例では、各傾斜面の傾斜角度は同一であり、各傾斜面は互いに平行であるが、これに限らない。これらの第1傾斜面131、第2傾斜面132、及び、第3傾斜面133の各々は、第2方向Yに沿って延出している。
【0031】
図示した例では、第1傾斜面131と第2傾斜面132とを接続する接続部C12、及び、第2傾斜面132と第3傾斜面133とを接続する接続部C23は、それぞれ単一の平面であって、且つ、第2平面12あるいはX-Y平面に対して傾斜している。なお、接続部C12及びC23の形状は、図示した例に限らない。
【0032】
第1平面11のうち、第1傾斜面131、第2傾斜面132、及び、第3傾斜面133の直下の領域は、入光領域11Eに相当する。
このような導光板1は、ガラス製であってもよいし、樹脂製であってもよい。
【0033】
第1傾斜面131から第3傾斜面133までの第1方向Xに沿った長さL、あるいは、入光領域11Eの第1方向Xに沿った長さLは、導光板1の第3方向Zに沿った厚さTより大きい(L>T)。厚さTは、1.5mm以下であり、一例では1.0mmである。
【0034】
ここでは図示を省略する複数の発光装置2は、図3に示した例と同様に入光領域11Eの直下に位置し、第2方向Yに並んでいる。
【0035】
図7は、照明装置ILの他の例を示す断面図である。なお、発光装置2は主要部のみを図示し、レンズ部材等の図示は省略している。
【0036】
発光装置2の各々において、第1発光部161、第2発光部162、及び、第3発光部163は、この順に第1方向Xに並んでいる。第1発光部161は第1傾斜面131の直下に位置し、第2発光部162は第2傾斜面132の直下に位置し、第3発光部163は第3傾斜面133の直下に位置している。第1発光部161、第2発光部162、及び、第3発光部163の各々は、入光領域11Eに向けて光を放射するように構成されている。
【0037】
照明装置ILは、第1反射層151と、第2反射層152と、第3反射層153と、を備えている。第1反射層151は、第1傾斜面131に配置され、第1発光部161の直上に位置している。第2反射層152は、第2傾斜面132に配置され、第2発光部162の直上に位置している。第3反射層153は、第3傾斜面133に配置され、第3発光部163の直上に位置している。なお、第1傾斜面131から第3傾斜面133に亘って単一の反射層が配置されてもよい。
【0038】
第1発光部161から第3発光部163までの第1方向Xに沿った距離Dは、導光板1の厚さTより大きい(D>T)。
【0039】
第1発光部161から放射された赤光、第2発光部162から放射された緑光、及び、第3発光部163から放射された青光は、それぞれ入光領域11Eから入射する。赤光は第1反射層151で反射され、緑光は第2反射層152で反射され、青光は第3反射層153で反射される。各色の反射光は、第1平面11で全反射され、導光板1の内部を伝播する。
【0040】
図8は、照明装置ILの他の例を示す平面図である。
平面視において、第1傾斜面131は、第2方向Yに並んだ複数の第1発光部161に重畳している。同様に、第2傾斜面132は、第2方向Yに並んだ複数の第2発光部162に重畳し、また、第3傾斜面133は、第2方向Yに並んだ複数の第3発光部163に重畳している。
【0041】
第1発光部161から放射された赤光(R)、第2発光部162から放射された緑光(G)、及び、第3発光部163から放射された青光(B)は、第1方向Xに沿って伝播しながら、互いに混ざり合う。また、第2平面12に重畳する領域では、第2方向Yに隣接する発光装置2からそれぞれ放射された光は、第1方向Xに沿って伝播しながら第2方向Yに広がり、互いに混ざり合う。
【0042】
このような例においても、上記したのと同様の効果が得られる。また、上記の例の如く、単一の傾斜面13に発光装置2が重畳する場合と比較して、第1傾斜面131、第2傾斜面132、及び、第3傾斜面133の各々の第3方向Zにおける位置が制約されず、導光板1の厚さTをより薄くすることができる。
【0043】
上記した本実施形態によれば、小型化が可能な照明装置を提供することができる。
【0044】
以上、本発明の実施形態として説明した照明装置を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての照明装置も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。
【0045】
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変形例に想到し得るものであり、それら変形例についても本発明の範囲に属するものと解される。例えば、上述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、もしくは設計変更を行ったもの、または、工程の追加、省略もしくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
【0046】
また、上述の実施形態において述べた態様によりもたらされる他の作用効果について、本明細書の記載から明らかなもの、または当業者において適宜想到し得るものについては、当然に本発明によりもたらされるものと解される。
【符号の説明】
【0047】
IL…照明装置
1…導光板 11…第1平面 11E…入光領域 12…第2平面 13…傾斜面
131…第1傾斜面 132…第2傾斜面 133…第3傾斜面
2…発光装置 161…第1発光部 162…第2発光部 163…第3発光部
5…反射層 151…第1反射層 152…第2反射層 153…第3反射層
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8