IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヤマト科学株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-実験台 図1
  • 特開-実験台 図2
  • 特開-実験台 図3
  • 特開-実験台 図4
  • 特開-実験台 図5
  • 特開-実験台 図6
  • 特開-実験台 図7
  • 特開-実験台 図8
  • 特開-実験台 図9
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022156957
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】実験台
(51)【国際特許分類】
   B01L 9/02 20060101AFI20221006BHJP
【FI】
B01L9/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021060907
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000114891
【氏名又は名称】ヤマト科学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100101247
【弁理士】
【氏名又は名称】高橋 俊一
(74)【代理人】
【識別番号】100095500
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 正和
(74)【代理人】
【識別番号】100098327
【弁理士】
【氏名又は名称】高松 俊雄
(72)【発明者】
【氏名】中田 正仁
(72)【発明者】
【氏名】渡邊 智之
(72)【発明者】
【氏名】中村 陽雄
【テーマコード(参考)】
4G057
【Fターム(参考)】
4G057AE01
4G057AE11
4G057AE15
(57)【要約】
【課題】収納棚までの距離を容易に可変できるので、作業姿勢のままで、棚内に収納された器材を容易に取り出したり、容易に収納したり、使い勝手が良く、作業性を格段に向上できる。
【解決手段】実施形態に係る実験台1は、作業が行われる作業机10と、作業机10の作業テーブル面SF上で使用される各種の器材を収納する収納棚20と、収納棚20を作業机10の上部後方に配置する棚フレーム40と、を備え、収納棚20は、昇降動作が可能な昇降棚51を有する昇降式収納キャビネット50を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作業が行われる作業テーブルと、
前記作業テーブル上で使用される各種の器材を収納する収納棚と、
前記収納棚を、前記作業テーブルの上部後方に配置する棚フレームと、
を具備し、
前記収納棚は、昇降動作が可能な昇降棚を備えることを特徴とする実験台。
【請求項2】
前記昇降棚は、スイングタイプの昇降式収納キャビネットであって、リンク機構により前方に引き出されるようにして降下されることを特徴とする請求項1に記載の実験台。
【請求項3】
前記昇降棚は、前記リンク機構により、作業者の手元近くまで引き寄せることが可能とされることを特徴とする請求項2に記載の実験台。
【請求項4】
前記昇降棚は、懸垂型の昇降式収納キャビネットであって、モータ制御により垂直方向に昇降動作することを特徴とする請求項1に記載の実験台。
【請求項5】
前記棚フレームは、後付けによる増設が可能とされることを特徴とする請求項1に記載の実験台。
【請求項6】
前記収納棚は、後付けによる増設が可能とされることを特徴とする請求項1に記載の実験台。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種の実験や検査などが行われる実験台に関する。
【背景技術】
【0002】
通常、実験や検査などを行う施設においては、実験台を用いて、各種の実験や検査などが行われる。
【0003】
従来、各種の実験や検査などを行う施設で使用される実験台として、実験器具や検査機器または薬品などの器材を収納するために、作業用の机の上部後方に収納棚を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
収納棚は、収納する器材の大きさや個数などに応じて、棚内の棚板を取り外したり、棚板の位置を調整することができるように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2003-41847号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来の実験台は、収納棚の手前側に机を連結固定させた構造であり、棚板を取り外したり、棚板の位置を調整することはできるものの、棚自体の位置を可変できるものではなかった。
【0007】
そのため、作業者は、作業中に棚に収納された器材を取り出したり、収納したりするたびごとに立ち上がる必要があった。特に、使用頻度の高い器材を収納するようにした場合においては、使い勝手が悪く、非常に作業性の悪いものとなっていた。
【0008】
本発明は、上記に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、使い勝手が良く、作業性を格段に向上できる実験台を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を達成するため、本発明の一態様の実験台は、作業が行われる作業テーブルと、前記作業テーブル上で使用される各種の器材を収納する収納棚と、前記収納棚を、前記作業テーブルの上部後方に配置する棚フレームと、を具備し、前記収納棚は、昇降動作が可能な昇降棚を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、収納棚までの距離を容易に可変できるので、作業姿勢のままで、棚内に収納された器材を容易に取り出したり、容易に収納したりすることが可能となるなど、使い勝手が良く、作業性を格段に向上できる実験台を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態に係る実験台の概略構成を示す斜視図である。
図2】一実施形態に係る実験台の正面図である。
図3】一実施形態に係る実験台の一側面図である。
図4図2のIV-IV線に沿う実験台の断面図である。
図5図1のV部付近の構造を示す要部の拡大図である。
図6図4のVI部付近の構造を示す要部の拡大図である。
図7図3のVII部付近の構造を示す要部の拡大図である。
図8】(a),(b)は、一実施形態に係る実験台の昇降式収納キャビネットの構造を例示するもので、(a)は概略的に示す正面図であり、(b)は概略的に示す側面図である。
図9】一実施形態に係る実験台の昇降式収納キャビネットの他の構造例を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。なお、実施形態において、図面は、発明の概要を模式的に示すものであって、実際のものとは異なるものであることに留意すべきである。
【0013】
<一実施形態>
図1は、一実施形態に係る実験台1の概略構成を示す斜視図であり、図2は、実験台1の正面図であり、図3は、実験台1を昇降式収納キャビネット(ダウンキャビネット)50側より示す一側面図である。図4は、図2のIV-IV線に沿う実験台1の断面図である。
【0014】
本実施形態に係る実験台1は、リンク機構により動作するスイングタイプの昇降式収納キャビネット50を備えた実験台であって、ほぼ作業姿勢のまま、脚立などを用いずとも昇降式収納キャビネット50に対する器材の出し入れが可能な構造とされている。
【0015】
即ち、この実験台1は、例えば図1図4に示すように、使用者(作業者)が実験や検査などの作業を行う作業テーブルとしての作業机10と、作業机10の上部後方に配置され、作業で使用する各種の器材を収納する収納棚20と、を備えた構成とされている。収納棚20に収納される各種の器材としては、例えば、作業で使用する実験器具や検査機器または試薬といった薬品などがあげられる。
【0016】
ここでは、システムとして、収納棚20と、収納棚20の手前側に配置された作業机10と、からなる実験台1を、収納棚20の両側に作業机10が線対称となるように対面式に配置されてなる構造とするとともに、共有の流し台30を備えた場合を例示している。
【0017】
なお、収納棚20をセンタとする各実験台1は、作業机10と収納棚20とを備えた同一構造であるので、以下では、一方(例えば、手前側)の実験台1について主に説明する。
【0018】
実験台1において、作業机10は、例えば、複数(ここでは、4つ)の引き出し12と、引き出し12の下方に配置された移動式のサイドテーブル(キャビネットワゴン)14,15と、を備え、図示省略の椅子に腰かけた状態での作業が可能となっている。
【0019】
収納棚20は、例えば、左右(図示矢印X)方向に並べられた2つの堅牢なスチール製の棚フレーム(ブリッジ構造)40と、棚フレーム40の一方に配置された昇降式収納キャビネット50と、保管棚60と、棚フレーム40の他方に配置された格納棚70と、を有している。
【0020】
棚フレーム40は、一対の支柱であって、支持ピラー41に連結される中空形状の連結ピラー(増設ピラー)42と、連結ピラー42間に架設された第1架設部43および第2架設部44と、から構成されている。
【0021】
ここで、支持ピラー41は、棚フレーム40の後付けによる収納棚20の増設を可能とするものである。即ち、支持ピラー41は、例えば、作業机10の後方(図示矢印Y方向)であり、作業テーブル面SFの奥端部側における左・右の両端部付近および中央部付近に、作業机10の垂直方向(図示矢印Z方向)のほぼ全長にわたって取り付け固定されている。
【0022】
支持ピラー41は、例えば、中空形状とされ、作業机10を相互に連結する際に、スチール厚や固定用のボルト数を増やしたり、図示していない補強部材を用いるなどして、収納棚20がガタついたりしないように頑丈な構造とすることが望ましい。
【0023】
そして、支持ピラー41に対しては、例えば連結部材(図示省略)を介して、連結ピラー42と支持ピラー41とが強固に連結されることにより、堅牢な棚フレーム40による収納棚20の増設が容易に可能とされる。
【0024】
本実施形態に係る実験台1は、最初から収納棚20を備えてなる場合に限らず、例えば、対面式に配置する作業机10の相互間に予め支持ピラー41を取り付けておくことによって、後に収納棚20を追加して、システム化することを容易に可能とする。
【0025】
なお、収納棚20は、予めユニット化して表裏一体の共通構造とすることにより、各実験台1の使用者による、それぞれの作業机10側からの利用が可能となっている。もちろん、作業性を考慮して、各実験台1で異なるように収納棚20を構成することも可能である。
【0026】
また、棚フレーム40は、複数個を左右(図示矢印X)方向に並べて配置する場合に限らず、例えば、単体からなるものであっても良い。
【0027】
収納棚20において、格納棚70は、例えば右側の棚フレーム40の、第1架設部43と第2架設部44との間を上下および左右に4分割(2段×2列)するように配置されている。格納棚70は、両実験台1での兼用が可能なように連通されており、出し入れ口となる各開口部には落下防止用のガード70aが設けられている。
【0028】
昇降式収納キャビネット50としては、例えばリンク機構を介して、左側の棚フレーム40の、第1架設部43の下方に3個の昇降棚51が設けられている。各昇降棚51は、実験台1の使用者によって昇降ハンドル52が操作されることにより、適宜、保管棚60を避けるようにして前方に引き出されて作業テーブル面SFの近くまで降下されるようになっている。
【0029】
これにより、使用者は、椅子に腰かけたままの状態(姿勢)で、手元近くまで昇降式収納キャビネット50の昇降棚51を引き寄せることが可能となる。その結果、昇降棚51内に収納された器材の出し入れが容易に可能となり、作業効率が格段に向上される。
【0030】
なお、各昇降棚51は、例えば、上下2段に分割されていて、出し入れ口には落下防止用のガード51aがそれぞれ設けられている。
【0031】
保管棚60は、例えば左側の棚フレーム40の、第2架設部44の前面部(正面側)にほぼ同一幅で設けられている。保管棚60の上面で、かつ、平坦な、各種の器材を保管可能な保管部61が、第2架設部44の上面とほぼ同一高さとなるように、例えば、連結ピラー42の前面部(正面側)に固定されている。
【0032】
保管部61には、例えば図5および図6に示すように、出し入れ口側(前端部分)に落下防止用の可動式ガード62が設けられている。可動式ガード62は、例えばクリックヒンジ(図示していない)によって、使用者が器材を出し入れする際に手などで所定のガード位置より押し下げることが容易に可能となっている。押し下げられた可動式ガード62は、ガード位置に自動的に復帰するようになっている。
【0033】
なお、図5は、図1のV部付近の拡大図であり、ここでは昇降棚51を引き出していない状態を示している。図6は、図4のVI部付近の拡大図である。図中に矢印で示すように、可動式ガード62は、その位置を可変させることができるので、器材が保管部61から誤って落下するのを抑制しつつ、器材の出し入れをより容易に可能とする。
【0034】
保管棚60の下面には、例えば図1図3に示すように、使用中の器材などを一時的に保持(保管・収納)させるための保持具90を取り付けることが可能となっている。保持具90は、保管棚60の下面に取り付ける以外に、例えば右側の棚フレーム40の、第2架設部44などに取り付けるようにすることも可能である。
【0035】
作業机10の作業テーブル面SFの後方における、棚フレーム40の連結ピラー42間には、例えば図7に示すように、図示していない電源タップやガスバーナなどが格納された収納ボックス81が設けられている。収納ボックス81は、常時、手動により開閉可能な蓋部(蓋体)82によって覆われている。
【0036】
また、作業机10と収納ボックス81との間には、例えば図7に示すように、蓋部82に近接して、作業テーブル面SF上にこぼれた液体(ダレ液)などを回収するダレ液回収溝(液体回収部)85が配設されている。ダレ液回収溝85は、ダレ液が収納ボックス81内に浸入するのを防ぐためのもので、例えば、作業テーブル面SFの奥側に左右方向(X方向)に沿って配設された、上方へ開口された15mm幅程度の矩形状の溝である。
【0037】
ダレ液回収溝85には、例えば、作業テーブル面SF側に回収口となる若干の隙間86を一様に有して、ダレ液回収溝85の上面開口部分を覆う溝カバー(ゴム製パッキンなどのカバー部材)87が設けられている。溝カバー87は、例えば、上方に円弧状に湾曲した断面形状を有している。
【0038】
これにより、溝カバー87を超えてダレ液が収納ボックス81側に進行するのを抑制しつつ、隙間86を介して、ダレ液をダレ液回収溝85にて確実に回収できるようになる。したがって、実験や検査などの作業中に、作業テーブル面SFに誤って液体をこぼしたとしても、そのダレ液が収納ボックス81内に浸入し、収納ボックス81中に配されている電源タップなどが漏電するのを回避可能となる。
【0039】
また、溝カバー87を設けたことにより、ダレ液回収溝85内に器材や筆記具などが落下するのを未然に防止できる。
【0040】
特に、溝カバー87をダレ液回収溝85に対して着脱自在な構成とした場合には、ダレ液回収溝85内の清掃などを行う際にも好適となる。
【0041】
なお、ダレ液回収溝85は、例えば、蓋部82とともに着脱可能な構成とすることも可能である。
【0042】
流し台30は、実験や検査などで使用した器材を洗浄するためのもので、蛇口31やシンク33のほか、例えば、使用した薬品などを回収する回収装置35などを備えている。また、流し台30は、水撥ね防止用のつい立36を備えている。
【0043】
流し台30の背面側で、各実験台1との間には、例えば、ダレ液回収溝85で回収したダレ液を溜める回収タンク88やドレインパイプ89を備えたユニット装置37が配設されている。回収タンク88は、排液のために、ユニット装置37に対して容易に着脱可能な構成とすることが望ましい。
【0044】
なお、このユニット装置37内には、例えば、流し台30のための上下水用の配管などを設けることも可能である。
【0045】
実験台1の作業テーブル面SFと流し台30の上面とユニット装置37の上面は、作業性を考慮して、同一高さになるようにするのが望ましい。
【0046】
ここで、スイングタイプの昇降式収納キャビネット50の構造について、さらに説明する。
【0047】
本実施形態に係る実験台1が備えるスイングタイプの昇降式収納キャビネット50は、棚フレーム40によって、作業テーブル面SFに対し、作業机10の上部後方に配置される。棚フレーム40に対し、昇降式収納キャビネット50は、使用時にガタついたりしないように強固に固定される。また、この昇降式収納キャビネット50は、例えば図8(a),(b)に示すように、昇降動作用の機構部53を介して、昇降棚51の各側面部が収納キャビネット50の枠体50aに取り付けられている。
【0048】
昇降動作用の機構部53は、2本のアーム部53a,53aを有して、昇降棚51を引き出しながら昇降動作させる、いわゆるリンク機構である。これにより、使用者による昇降ハンドル52の操作に伴って、例えば図8(a)の状態から図8(b)の状態(または、その逆の状態)へと、機構部53により昇降棚51の位置が図示矢印に沿って可変される。
【0049】
昇降ハンドル52の位置は、例えば椅子に腰かけた状態の使用者が軽く手を伸ばすことにより簡単に届く高さ程度とするのが望ましい。
【0050】
このような、スイングタイプの昇降式収納キャビネット50を採用することによって、単に、器材の収納スペースを増大できるだけでなく、使用者にとって非常に使い勝手の良い実験台とすることが可能となる。
【0051】
即ち、実験台1の使用者は、例えば椅子に座ったままの姿勢で、昇降式収納キャビネット50に手を伸ばすことによって、昇降棚51を手元近くまで引き寄せることが可能となる。これにより、作業の途中で立ち上がったり、脚立や踏み台などを用いたりすることなく、手元において、器材の出し入れが安全に行えるようになる。したがって、特に使用頻度の高い器材を収納するようにした場合など、使い勝手が良く、作業性を格段に向上できるようになるものである。
【0052】
上記したように、本実施形態によれば、スイングタイプの昇降式収納キャビネット50を採用したことにより、使い勝手が良く、作業性を格段に向上させることが可能となる。
【0053】
特に、スイングタイプの昇降式収納キャビネット50は、堅牢な棚フレーム40を用いることで、補強工事などを必要とすることなく、後付けによる増設が容易に可能である。
【0054】
なお、本実施形態においては、手動により昇降動作する収納キャビネットを例に説明したが、これに限らず、電動(自動)により昇降動作する収納キャビネットも同様に適用できる。
【0055】
<他の実施形態>
以上、実施形態を例示して本発明の一態様について説明したが、一例であり、特許請求の範囲に記載される発明の範囲は、発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更できるものである。
【0056】
即ち、昇降式収納キャビネット50としては、手動により昇降動作するスイングタイプのものに限らず、例えば図9に示すように、自動により昇降棚51が垂直方向(図示矢印方向)に昇降動作する懸垂型のものを採用することも可能である。
【0057】
特に、保管棚60との間に十分な距離を保つことができる場合には、昇降式収納キャビネット50を、スイッチ操作に応じて、昇降棚51が自動的にキャビネット本体部50b内より降下、または、キャビネット本体部50b内へ上昇するように構成できる。つまり、昇降式収納キャビネット50として懸垂型の昇降棚51を適用した場合においては、使用者のスイッチ操作によってモータなどを制御することにより、自動的に昇降棚51を垂直に引き出すことが可能となるなど、より高い操作性や作業性を確保できる。
【0058】
また、実験台1は、使用者が椅子に腰かけた状態で使用する場合に限らず、立ったままで使用することも可能である。
【0059】
また、いずれの実施形態においても、実験台1としては、企業や大学などの実験施設や研究施設、専門の検査機関など、用途に応じて適宜適用可能である。
【符号の説明】
【0060】
1 実験台
10 作業机(作業テーブル)
20 収納棚
40 棚フレーム
50 昇降式収納キャビネット
50a 枠体
50b キャビネット本体部
51 昇降棚
52 昇降ハンドル
53 昇降動作用の機構部(リンク機構)
53a アーム部
60 保管棚
SF 作業テーブル面
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9