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特開2022-156960ストリーム視聴解析システム、ストリーム視聴解析方法およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022156960
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】ストリーム視聴解析システム、ストリーム視聴解析方法およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   H04N 21/254 20110101AFI20221006BHJP
   H04N 21/258 20110101ALI20221006BHJP
   H04N 17/00 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
H04N21/254
H04N21/258
H04N17/00 M
【審査請求】有
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021060912
(22)【出願日】2021-03-31
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-06-17
(71)【出願人】
【識別番号】591101434
【氏名又は名称】株式会社ビデオリサーチ
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】阿部 良一
【テーマコード(参考)】
5C061
5C164
【Fターム(参考)】
5C061BB03
5C061BB05
5C061BB06
5C061BB07
5C164FA04
5C164FA05
5C164SA51S
5C164SC11P
5C164SC31P
5C164YA10
(57)【要約】
【課題】放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にその視聴実態、すなわち接触実態を適切に評価することができるストリーム視聴解析システム、ストリーム視聴解析方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【解決手段】IP受信端末200の判定部205は、IP受信端末200の再生部204により再生されたストリームを識別判定すると共に、そのストリームの視聴時刻と送信基準時刻(放送時刻)との時間差であるIP時間差を算出し、当該IP時間差からライブ視聴判定を行う。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワークを介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴を解析するストリーム視聴解析システムにおいて、
前記ネットワークを介して前記ストリームを受信するIPストリーム受信手段から、該IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻であるIPストリーム視聴時刻を取得するIPストリーム視聴時刻取得部と、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、IPストリーム視聴時刻取得部が取得したIPストリーム視聴時刻との差であるIP時間差を算出するIP時間差算出部と、
前記IP時間差算出部により算出されたIP時間差が所定の判定閾値の範囲となるか判定する視聴判定部と
を備えることを特徴とするストリーム視聴解析システム。
【請求項2】
請求項1記載のストリーム視聴解析システムにおいて、
前記IPストリーム視聴時刻取得部は、前記IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴開始時刻を含むIPストリーム視聴時刻を取得し、
前記IP時間差算出部は、前記ストリームの視聴開始時刻に基づいて前記IP時間差を算出することを特徴とするストリーム視聴解析ステム。
【請求項3】
請求項1または2記載のストリーム視聴解析システムにおいて、
前記視聴判定部は、前記IP時間差が第1閾値より小さい場合には、該IP時間差の前記IPストリーム受信手段の内部時計の時刻を採用すると共に、該IP時間差が該第1閾値より大きく、該第1閾値より大きな第2閾値より小さい場合には、前記送信基準時刻を採用することにより、これらを前記ストリームのライブ視聴として判定集計を行うことを特徴とするストリーム視聴解析システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のうちいずれか1項記載のストリーム視聴解析システムにおいて、
前記放送を介して前記ストリームを受信する放送ストリーム受信手段から、該放送ストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻である放送ストリーム視聴時刻を取得する放送ストリーム視聴時刻取得部を備えることを特徴とするストリーム視聴解析システム。
【請求項5】
請求項4項記載のストリーム視聴解析システムにおいて、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、放送ストリーム視聴時刻取得部が取得した放送ストリーム視聴時刻との差である放送時間差を算出する放送時間差算出部を備え、
前記視聴判定部は、前記放送時間差算出部により算出された放送時間差が前記所定の判定閾値の範囲となるか判定することを特徴とするストリーム視聴解析システム。
【請求項6】
請求項5記載のストリーム視聴解析システムにおいて、
前記放送ストリーム視聴時刻取得部は、前記放送ストリーム受信手段の内部時計に基づく前記ストリームの視聴開始時刻を含む放送ストリーム視聴時刻を取得し、
前記放送時間差算出部は、前記ストリームの視聴開始時刻に基づいて前記放送時間差を算出することを特徴とするストリーム視聴解析ステム。
【請求項7】
請求項5または6記載のストリーム視聴解析システムにおいて、
前記視聴判定部は、前記放送時間差が第1閾値より小さい場合には、該放送時間差の前記放送ストリーム受信手段の内部時計を採用すると共に、該放送時間差が該第1閾値より大きく、該第1閾値より大きな第2閾値より小さい場合には、前記送信基準時刻を採用することにより、これらを該ストリームのライブ視聴として集計を行うことを特徴とするストリーム視聴解析システム。
【請求項8】
放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワークを介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴の全体を解析するストリーム視聴解析方法において、
前記ネットワークを介して前記ストリームを受信するIPストリーム受信手段から、該IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻であるIPストリーム視聴時刻を取得するIPストリーム視聴時刻取得工程と、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、IPストリーム視聴時刻取得工程で取得したIPストリーム視聴時刻との差であるIP時間差を算出するIP時間差算出工程と、
前記IP時間差算出工程により算出されたIP時間差が所定の判定閾値の範囲となるか判定する視聴判定工程と
を実行することを特徴とするストリーム視聴解析方法。
【請求項9】
放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワークを介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴の全体を解析するプログラムであって、
コンピュータに、
前記ネットワークを介して前記ストリームを受信するIPストリーム受信手段から、該IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻であるIPストリーム視聴時刻を取得させ、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、取得したIPストリーム視聴時刻との差であるIP時間差を算出させ、
算出されたIP時間差が所定の判定閾値の範囲となるか判定させることを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワークを介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴の全体を解析するストリーム視聴解析システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のIPストリーム送信システムとしては、下記特許文献1に示すように、放送時間が対応付けられた定時放送コンテンツを配信する放送サーバーと、定時放送コンテンツを受信する複数の端末とが通信網であるインターネットを介して接続される放送システムにおいて、放送サーバーは、端末の端末処理部の要求によって、放送時間と前後して定時放送コンテンツを送信し、時間差送信を可能にするシステムが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-65137号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
かかる従来のIPストリーム送信システムでは、放送ストリームと同一のストリームが、放送時間とは異なる時間差で送信されるため(送信(送り出し)の時間差(遅れ)だけではなく、そのネットワークの特性上、トラフィック負荷による配信遅延や、ネットワーク容量のばらつき、や、画質の違いによる伝送量のばらつき、再生時のバッファや、IP受信端末の性能による、再生のばらつきや遅延が生じることにより)、視聴のタイミングがまちまちとなるところ、同一のストリームとしての視聴実態、すなわち接触実態を把握することが望まれている。
【0005】
特に、多くの場合には、放送時間から遅れて、同一ストリームがIPストリームで送信されることから、これを放送ストリームと同等に扱うことでストリームの適切な評価を行うことが望まれている。
【0006】
以上の事情に鑑みて、本発明は、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にその視聴実態、すなわち接触実態を適切に評価することができるストリーム視聴解析システム、ストリーム視聴解析方法およびプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
第1発明のストリーム視聴解析システムは、放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワークを介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴を解析するストリーム視聴解析システムにおいて、
前記ネットワークを介して前記ストリームを受信するIPストリーム受信手段から、該IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻であるIPストリーム視聴時刻を取得するIPストリーム視聴時刻取得部と、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、IPストリーム視聴時刻取得部が取得したIPストリーム視聴時刻との差であるIP時間差を算出するIP時間差算出部と、
前記IP時間差算出部により算出されたIP時間差が所定の判定閾値の範囲となるか判定する視聴判定部と
を備えることを特徴とする。
【0008】
第1発明のストリーム視聴解析システムによれば、IPストリームについて、IPストリーム受信手段における視聴時刻と送信基準時刻(例えば放送時刻)との差であるIP時間差が算出される。
【0009】
そして、IP時間差が所定の判定閾値の範囲となる該ストリームの視聴の判定行うことで、例えば、放送ストリームのライブ視聴やタイムシフト視聴と同等の判定を行うことが可能となり、IPストリームを放送ストリームと同等に扱った視聴実態の把握が可能となる。
【0010】
このように、第1発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にその視聴実態、すなわち接触実態を適切に評価することができる。
【0011】
第2発明のストリーム視聴解析システムは、第1発明において、
前記IPストリーム視聴時刻取得部は、前記IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴開始時刻を含むIPストリーム視聴時刻を取得し、
前記IP時間差算出部は、前記ストリームの視聴開始時刻に基づいて前記IP時間差を算出することを特徴とする。
【0012】
第2発明のストリーム視聴解析ステムによれば、IP時間差を算出する際に、視聴開始時刻を基準とする。すなわち、IP時間差について、IPストリーム受信手段における視聴時刻の視聴開始時刻と送信基準時刻(放送開始時刻)との差としてIP時間差が算出される。
【0013】
そして、視聴開始時刻を基準として簡易かつ視聴実態に即したIP時間差を算出することができ、IP時間差が所定の判定閾値の範囲となる該ストリームの視聴の判定を容易に行うことができる。
【0014】
このように、第2発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にその視聴実態、すなわち接触実態を簡易かつ適切に評価することができる。
【0015】
第3発明のストリーム視聴解析システムは、第1または第2発明において、
前記視聴判定部は、前記IP時間差が第1閾値より小さい場合には、該IP時間差の前記IPストリーム受信手段の内部時計の時刻を採用すると共に、該IP時間差が該第1閾値より大きく、該第1閾値より大きな第2閾値より小さい場合には、前記送信基準時刻を採用することにより、これらを前記ストリームのライブ視聴として判定集計を行うことを特徴とする。
【0016】
第3発明のストリーム視聴解析システムによれば、第1閾値を設定することで、ストリームの送信基準時刻と、IPストリーム視聴時刻との時間差について、ほぼ同時と見なせる範囲(例えば、第1閾値として数秒)を設定することができる。そして、この場合(時間差が第1閾値より小さい場合)には、IPストリーム受信手段の内部時計を基準にライブ視聴として判定することができる。
【0017】
また、第2閾値を設定することで、ストリームの送信基準時刻と、IPストリーム視聴時刻との時間差について、若干の時間差はあるもののほぼ同時刻に視聴していると見なせる範囲(例えば、第2閾値として数分)を設定することができる。そして、この場合(時間差が第1閾値より大きく第2閾値より小さい場合)には、送信基準時刻(放送時刻)を基準に、タイムシフトと判定されることなくライブ視聴として判定することができる。
【0018】
このように、第3発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にそのライブ視聴か否かの視聴実態を適切に評価することができる。
【0019】
第4発明のストリーム視聴解析システムは、第1~第3発明のいずれかにおいて、
前記放送を介して前記ストリームを受信する放送ストリーム受信手段から、該放送ストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻である放送ストリーム視聴時刻を取得する放送ストリーム視聴時刻取得部を備えることを特徴とする。
【0020】
第4発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリーム受信手段の内部時計に基づくストリームの視聴時刻である放送ストリーム視聴時刻が取得される。そのため、かかる放送ストリーム視聴時刻を参照することができる。
【0021】
これにより、第4発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合に、放送ストリーム視聴時刻を参照して、その視聴実態、すなわち接触実態を適切に評価することができる。
【0022】
第5発明のストリーム視聴解析システムは、第4発明において、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、放送ストリーム視聴時刻取得部が取得した放送ストリーム視聴時刻との差である放送時間差を算出する放送時間差算出部を備え、
前記視聴判定部は、前記放送時間差算出部により算出された放送時間差が前記所定の判定閾値の範囲となるか判定することを特徴とする。
【0023】
第5発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームについて、放送ストリーム受信手段における視聴時刻と送信基準時刻(例えば放送時刻)との差であるIP時間差が算出される。
【0024】
そして、放送時間差が所定の判定閾値の範囲となる該ストリームの視聴の判定行うことで、放送時間差とIP時間差とを同質の時間差として、該時間差が所定の判定閾値の範囲となる該ストリームの視聴の判定行うことで、IPストリームと放送ストリームと同等に扱うことで可能となる。
【0025】
このように、第5発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合に、これらを同等な基準でその視聴実態、すなわち接触実態を適切に評価することができる。
【0026】
第6発明のストリーム視聴解析システムは、第5発明において、
前記放送ストリーム視聴時刻取得部は、前記放送ストリーム受信手段の内部時計に基づく前記ストリームの視聴開始時刻を含む放送ストリーム視聴時刻を取得し、
前記放送時間差算出部は、前記ストリームの視聴開始時刻に基づいて前記放送時間差を算出することを特徴とする。
【0027】
第6発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送時間差を算出する際に、視聴開始時刻を基準とする。すなわち、放送時間差について、放送ストリーム受信手段における視聴時刻の視聴開始時刻と送信基準時刻(放送開始時刻)との差として放送時間差が算出される。
【0028】
そして、視聴開始時刻を基準として簡易かつ視聴実態に即した奉仕時間差を算出することができ、放送時間差が所定の判定閾値の範囲となる該ストリームの視聴の判定を容易に行うことができる。
【0029】
加えて、IP時間差と放送時間差をいずれも視聴開始時刻を基準として算出することで、IP時間差と放送時間差とを同質の時間差として、該時間差が所定の判定閾値の範囲となる該ストリームの視聴判定を行うことで、IPストリームと放送ストリームと同等に扱うことで可能となる。
【0030】
このように、第6発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合に、これらを同等な基準でその視聴実態、すなわち接触実態を簡易かつ適切に評価することができる。
【0031】
第7発明のストリーム視聴解析システムは、第5または第6発明において、
前記視聴判定部は、前記放送時間差が第1閾値より小さい場合には、該放送時間差の前記放送ストリーム受信手段の内部時計を採用すると共に、該放送時間差が該第1閾値より大きく、該第1閾値より大きな第2閾値より小さい場合には、前記送信基準時刻を採用することにより、これらを該ストリームのライブ視聴として集計を行うことを特徴とする。
【0032】
第6発明のストリーム視聴解析システムによれば、第1閾値を設定することで、ストリームの送信基準時刻と、放送ストリーム視聴時刻との時間差について、ほぼ同時と見なせる範囲(例えば、第1閾値として数秒)を設定することができる。そして、この場合(時間差が第1閾値より小さい場合)には、放送ストリーム受信手段の内部時計を基準にライブ視聴として判定することができる。
【0033】
また、第2閾値を設定することで、ストリームの送信基準時刻と、放送ストリーム視聴時刻との時間差について、若干の時間差はあるもののほぼ同時刻に視聴していると見なせる範囲(例えば、第2閾値として数分)を設定することができる。そして、この場合(時間差が第1閾値より大きく第2閾値より小さい場合)には、送信基準時刻(放送時刻)を基準に、タイムシフトと判定されることなくライブ視聴として判定することができる。
【0034】
加えて、放送時間差とIP時間差についていずれも同じ第1閾値および第2閾値を用いて判定を行うことで、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にこれらを同等の基準でライブ視聴の判定を行うことができる。
【0035】
このように、第7発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合に、その放送ストリームについてライブ視聴か否かの視聴実態を適切に評価することができる。
【0036】
第8発明のストリーム視聴解析方法は、放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワークを介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴の全体を解析するストリーム視聴解析方法において、
前記ネットワークを介して前記ストリームを受信するIPストリーム受信手段から、該IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻であるIPストリーム視聴時刻を取得するIPストリーム視聴時刻取得工程と、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、IPストリーム視聴時刻取得工程で取得したIPストリーム視聴時刻との差であるIP時間差を算出するIP時間差算出工程と、
前記IP時間差算出工程により算出されたIP時間差が所定の判定閾値の範囲となるか判定する視聴判定工程と
を実行することを特徴とする。
【0037】
第8発明のストリーム視聴解析方法によれば、IPストリームについて、IPストリーム受信手段における視聴時刻と送信基準時刻(例えば放送時刻)との差であるIP時間差が算出される。
【0038】
そして、IP時間差が所定の判定閾値の範囲となる該ストリームの視聴の判定行うことで、例えば、放送ストリームのライブ視聴やタイムシフト視聴と同等の判定を行うことが可能となり、IPストリームを放送ストリームと同等に扱った視聴実態の把握が可能となる。
【0039】
このように、第8発明のストリーム視聴解析方法によれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にその視聴実態、すなわち接触実態を適切に評価することができる。
【0040】
第9発明のプログラムは、放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワークを介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴の全体を解析するプログラムであって、
コンピュータに、
前記ネットワークを介して前記ストリームを受信するIPストリーム受信手段から、該IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻であるIPストリーム視聴時刻を取得させ、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、取得したIPストリーム視聴時刻との差であるIP時間差を算出させ、
算出されたIP時間差が所定の判定閾値の範囲となるか判定させることを特徴とする。
【0041】
第9発明のプログラムによれば、IPストリームについて、IPストリーム受信手段における視聴時刻と送信基準時刻(例えば放送時刻)との差であるIP時間差が算出される。
【0042】
そして、IP時間差が所定の判定閾値の範囲となる該ストリームの視聴の判定行うことで、例えば、放送ストリームのライブ視聴やタイムシフト視聴と同等の判定を行うことが可能となり、IPストリームを放送ストリームと同等に扱った視聴実態の把握が可能となる。
【0043】
このように、第9発明のプログラムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にその視聴実態、すなわち接触実態を適切に評価することができる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
図1】本実施形態のストリーム視聴解析システムの概要を示すシステム構成図。
図2図1のストリーム視聴解析システムにおける処理内容を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0045】
図1に示すように、本実施形態のストリーム視聴解析システムは、放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワーク(ユニキャストが望ましいが、ユニキャストのほかマルチキャストであってもよい)を介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴の全体を解析するシステムであって、放送ストリームの送信を行うTV放送局10と、IPストリームの送信を行うIP放送局20と、放送ストリームの受信を行うTV受信機100(本発明の放送ストリーム受信手段に相当する)と、TV受信機100に設置される測定機110と、IPストリームの受信を行うIP受信端末200(本発明のIPストリーム受信手段に相当する)と、集計サーバ300とを備える。
【0046】
放送ストリームの送信を行うTV放送局10は、送出部11と、符号部13と、時計16と、打刻部17とを備える。
【0047】
送出部11は、いわゆる放送としての伝送を行う。なお、伝送路は、地上放送に限らず衛星放送やケーブルテレビのほか、TV放送局10で管理されるものであればIP再送信やマルチキャストであってもよい。また、送出部11は、伝送に際して多重化等の処理を行う。
【0048】
符号部13は、映像・音声・データなどの情報源の符号化を行う。なお、符号化に際しては暗号化を合わせて行い、後述する復号に必要な鍵情報も復号部で生成・管理される。この場合、鍵情報は、定期的に送出部11から送信される。
【0049】
時計16は、いわゆる内部時計であり、この場合は、送信基準時刻(放送時刻)となる基準時計となる。
【0050】
打刻部17は、映像・音声・データなどの符号化された情報源を送信する際に時計16の送信基準時刻(放送時刻)を付与する。
【0051】
IPストリームの送信を行うIP放送局20は、配信部21と、符号部23と、時計26と、打刻部27とを備える。
【0052】
配信部21は、いわゆるIPネットワーク配信のほかインターネット配信としての伝送を行う。
【0053】
符号部23は、映像・音声・データなどの情報源をIPネットワーク配信のために符号化する。なお、符号化に際しては暗号化を合わせて行い、後述する復号に必要な鍵情報も復号部で生成・管理される。この場合、鍵情報は、定期的に配信部21から送信される。
【0054】
時計26は、いわゆる内部時計である。
【0055】
打刻部27は、映像・音声・データなどの情報源をIPネットワーク配信する際に、時計26の時刻を該情報源に付与する。ここで、IPストリームは、放送ストリームと同一コンテンツ(番組・CM含む)であるため、打刻部27により放送ストリームと同じ送信基準時刻(放送時刻)が打刻される。
【0056】
TV受信機100は、受信部101と、バッファ部102と、復号部103と、再生部104と、時計106と、記録部107と、通信部108とを備える。
【0057】
受信部101は、通信のインタフェースとして放送ストリームとして受信を行う。なお、受信部101は、受信と併せて、伝送された放送ストリームデータが多重化されている場合には、多重分離など必要な処理を行う。これにより、チャンネル(例えば、101chなど)が取得される。
【0058】
バッファ部は、受信部101により受信された放送ストリームデータを一時的に蓄積する。これにより、一時的なデータの欠損があっても、後述する復号部103による安定した復号が可能となる。
【0059】
復号部103は、TV放送局10の符号部13より符号化された映像・音声・データなどの情報源の符号を復号する処理を行う。なお、復号部103は、符号化に際しては暗号化が行われている場合には、復号に必要な鍵情報の抽出など必要な処理も併せて実行する。
【0060】
再生部104は、復号部103より復号された映像・音声・データの再生処理を行う。
【0061】
時計106は、TV受信機100の内部時計である。
【0062】
記録部107は、各種情報の記録を行う。例えば、受信部101により取得されたチャンネル情報、再生部104により再生された映像・音声・データに時計106が計時する内部時計の時刻を付して記録するほか、復号部103により復号して取得する送信基準時刻や、TV受信機100で後述する判定部115による判定処理を実行する場合には、その判定結果を記憶する。
【0063】
通信部108は、ネットワークを介した外部サーバ等との接続のインタフェースであって、例えば、記録部107に記録された情報の送信や外部サーバからのデータの取得等が可能となっている。
【0064】
測定機110は、いわゆる視聴率測定機、すなわち、TV受信機100の再生部104により再生されたストリームを識別判定する装置であって、判定部115(本発明の放送ストリーム視聴時刻取得部、放送時間差算出部および視聴判定部に相当する)と、時計116とを備える。
【0065】
判定部115は、TV受信機100の再生部104により再生されたストリームを識別判定すると共に、そのストリームの視聴時刻と送信基準時刻(放送時刻)との時間差を算出し、当該時間差からライブ視聴判定を行う。
【0066】
判定部115による、ストリームの視聴時刻と送信基準時刻(放送時刻)との時間差を算出し、当該時間差からライブ視聴判定を行う処理については、詳細を後述する。なお、視聴率測定機としての機能(再生されたストリームを識別判定する機能)については、種々の既存手法が採用され得るため、説明を省略する。
【0067】
時計116は、測定機110の内部時計であって、ストリームの視聴時刻となる時刻を計時する。
【0068】
IP受信機200は、受信部201と、バッファ部202と、復号部203と、再生部204と、判定部205(本発明のIPストリーム視聴時刻取得部、IP時間差算出部および視聴判定部に相当する)と、時計206と、記録部207と、通信部208とを備える。
【0069】
受信部201は、通信のインタフェースとしてIPストリームの受信を行う。なお、受信部201は、受信と併せて、伝送されたIPストリームデータが多重化されている場合には、多重分離など必要な処理を行う。
【0070】
バッファ部は、受信部201により受信されたIPストリームデータを一時的に蓄積する。これにより、一時的なデータの欠損があっても、後述する復号部203による安定した復号が可能となる。
【0071】
復号部203は、IP放送局20の符号部23より符号化された映像・音声・データなどの情報源の符号を復号する処理を行う。なお、復号部203は、符号化に際しては暗号化が行われている場合には、復号に必要な鍵情報の抽出など必要な処理も併せて実行する。
【0072】
再生部204は、復号部203より復号された映像・音声・データの再生処理を行う。
【0073】
判定部205は、IP受信端末200の再生部204により再生されたストリームを識別判定すると共に、そのストリームの視聴時刻と放送時刻との時間差を算出し、当該時間差からライブ視聴判定を行う。
【0074】
判定部205は、IP受信端末200の再生部204により再生されたストリームを識別判定すると共に、そのストリームの視聴時刻と送信基準時刻(放送時刻)との時間差であるIP時間差を算出し、当該IP時間差からライブ視聴判定を行う。
【0075】
判定部205による、ストリームの視聴時刻と送信基準時刻(放送時刻)とのIP時間差を算出し、当該IP時間差からライブ視聴判定を行う処理については、詳細を後述する。なお、再生されたストリームを識別判定する機能については、種々の既存手法が採用され得るため、説明を省略する。
【0076】
時計206は、IP受信端末200の内部時計である。
【0077】
記録部207は、各種情報の記録を行う。例えば、再生部204により再生された映像・音声・データに時計206が計時する内部時計の時刻を付して記録するほか、判定部205による判定処理の判定結果を記憶する。
【0078】
通信部208は、ネットワークを介した外部サーバ等との接続のインタフェースであって、例えば、記録部207に記録された情報の送信や外部サーバからのデータの取得等が可能となっている。
【0079】
集計サーバ300は、集計部305および蓄積部307を備え、集計部305を介して、TV受信機100に不随する判定機110の判例部115の判定結果およびIP受信端末200の判定部205の判定結果を集計し、蓄積部307にその集計した判定結果を蓄積する。
【0080】
以上が本実施形態のストリーム視聴解析システムの構成である。なお、以上の構成において、TV放送局10と、IP放送局20と、TV受信機100と、測定機110と、IP受信端末200と、集計サーバ300との各処理部は、それぞれ例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only memory)、RAM(Random Access Memory)等のハードウェアにより構成され、後述する各種処理を実行するプログラムをメモリ(不図示)に記憶保持し、そのプログラムを実行することにより、各種処理を実行するための演算装置(シーケンサ)として機能する。
【0081】
また、TV放送局10と、IP放送局20と、TV受信機100と、測定機110と、IP受信端末200と、集計サーバ300の一部または全部は、他のサーバ(外部サーバ)により構成し、分散処理によりストリーム視聴解析システムを実現してもよい。
【0082】
次に、図2を参照して、説明を後回しにした測定機110の判定部115およびIP受信端末200の判定部205の処理内容について説明する。
【0083】
まず、図2Aの左側に示すように、判定部115は、視聴率測定機として、再生されたストリーム(チャンネル・放送番組)を識別する(例えば、映像や音声から間接的に識別)共に、該ストリームも送信基準時刻(放送時刻)を特定する。なお、送信基準時刻(放送時刻)の特定は、再生されたストリーム(チャンネル・放送番組)から外部サーバ等を参照することにより特定してもよい。
【0084】
なお、視聴率測定機としての判定部115は、TV受信機20の通信部108を介して接続し、復号部103により復号され再生部104により再生されたストリームを直接識別すると共に、該ストリームに付与された送信基準時刻(放送時刻)を直接取得してもよい。
【0085】
次に、判定部115は、再生されたストリームの視聴時刻と送信基準時刻(放送時刻)との放送ストリームの時間差である放送時間差を算出する。
【0086】
なお、視聴時刻は、測定機110の時計116の時刻(内部時計)に基づいて判定してもよく、測定機110がTV受信機20の通信部108を介して接続されている場合には、記録部107に記録された、時計106に基づく視聴時刻(内部時計)を用いてもよい。
【0087】
具体的に、判定部115は、視聴されたストリームの放送時間差を視聴時刻の視聴開始時刻を基準に算出する。すなわち、放送時間差は、内部時計の視聴開始時刻(再生開始時刻)と、ストリームの送信基準時刻の開始時刻(放送開始時刻)との差として算出される。
【0088】
このように、視聴開始時刻を基準とすることで、簡易に放送時間差を算出することができ、放送時間差が以下の所定の判定閾値の範囲となるストリームの視聴の判定を容易かつ確実に行うことができる。
【0089】
次に、判定部115は、算出した放送時間差について、図2Aの右側に示すよう、判定閾値による視聴判定を行う。
【0090】
具体的に、判定部115は、放送時間差が第1閾値より小さい場合には、視聴時刻として内部時計(時計116または時計106に基づく再生時刻)を採用する。ここで、第1閾値は、視聴時刻と送信基準時刻(放送時刻)の時間差について、ほぼ同時と見なせる範囲(例えば、第1閾値として数秒~1分程度)として設定される。
【0091】
また、判定部115は、放送時間差が第1閾値より大きく第2閾値より小さい場合には、視聴時刻として送信基準時刻(放送時刻)を採用する。ここで、第2閾値は、視聴時刻と放送時刻の時間差について、若干の時間差はあるもののほぼ同時刻に視聴していると見なせる範囲(例えば、第2閾値として数分~10分程度)として設定される。
【0092】
そして、これらの場合、すなわち、放送時間差が第1閾値より小さい場合および第1閾値より大きく第2閾値より小さい場合には、それぞれ内部時計および送信基準時刻(放送時刻)を基準に、タイムシフトと判定されることなくライブ視聴として判定集計される。なお、判定集計処理については、集計サーバ300での処理を後述する。
【0093】
一方、判定部115は、放送時間差が第2閾値より大きい場合には、タイムシフト視聴と判定した上で、送信基準時刻(放送時刻)が採用される。なお、この場合、後述する集計サーバ300によりタイムシフト視聴として判定集計される。
【0094】
具体的に、図2Bに示す例で、かかる判定部115による判定処理を説明する。図2Bにおいて、X001,X002が、TV受信機の端末IDであり、図中に帯状に示した視聴時間帯が内部時計に基づく視聴時刻(図中の端末時刻)である。
【0095】
まず、端末IDのX001は、コンテンツ名AAA(放送時刻18:10―18:30)について、内部時計の視聴時刻18:10―18:30に視聴した場合には、放送時刻の開始時刻18:10と、内部時計の視聴開始時刻18:10の差である放送時間差は0で第1閾値(1分)より小さいと判定されるため、図中右側に示すように、この場合には、視聴時刻は内部時計の視聴時刻18:10―18:30と判定される。
【0096】
次に、端末IDのX002は、コンテンツ名AAA(放送時刻18:10―18:30)について、内部時計の視聴時刻18:10.5(18時10分30秒)―18:30.5(18時30分30秒)に視聴した場合には、放送時刻の開始時刻18:10と、内部時計の視聴開始時刻18:10.5の差である放送時間差は0で第1閾値(1分)より小さいと判定されるため、この場合にも、視聴時刻は内部時計の視聴時刻18:10.5(18時10分30秒)―18:30.5(18時30分30秒)と判定される。
【0097】
次に、同様に、IP受信端末200の判定部205の処理内容について説明する。
【0098】
まず、判定部205は、再生されたIPストリーム(チャンネル・放送番組)を識別する共に、該ストリームに付与された送信基準時刻(放送時刻)を特定する。
【0099】
次に、判定部205は、再生されたストリームの視聴時刻(時計206の内部時計の時刻)と送信基準時刻(放送時刻)とのIPストリームの時間差であるIP時間差を算出する。
【0100】
具体的に、判定部205は、(判定部115と同様に)視聴されたIPストリームの放送時間差を視聴時刻の視聴開始時刻を基準に算出する。すなわち、IP時間差は、内部時計の視聴開始時刻(再生開始時刻)と、IPストリームの送信基準時刻の開始時刻(放送開始時刻)との差として算出される。
【0101】
このように、視聴開始時刻を基準とすることで、簡易にIP時間差を算出することができ、IP時間差が以下の所定の判定閾値の範囲となるストリームの視聴の判定を容易かつ確実に行うことができる。
【0102】
次に、判定部205は、算出したIP時間差について、図2Aの右側に示すよう、(判定部115の放送時間差と同様に)判定閾値による視聴判定を行う。
【0103】
具体的に、判定部205は、(判定部115の放送時間差と同様に)IP時間差が第1閾値より小さい場合には、視聴時刻として内部時計(時計206に基づく再生時刻)を採用する。
【0104】
また、判定部205は、IP時間差が第1閾値より大きく第2閾値より小さい場合には、視聴時刻として送信基準時刻(放送時刻)を採用する。
【0105】
そして、これらの場合、すなわち、IP時間差が第1閾値より小さい場合および第1閾値より大きく第2閾値より小さい場合には、それぞれ内部時計および送信基準時刻(放送時刻)を基準に、タイムシフトと判定されることなくライブ視聴として判定集計される。なお、判定集計処理については、集計サーバ300での処理を後述する。
【0106】
一方、判定部205は、IP時間差が第2閾値より大きい場合には、タイムシフト視聴と判定した上で、送信基準時刻(放送時刻)が採用される。なお、この場合、後述する集計サーバ300によりタイムシフト視聴として判定集計される。
【0107】
具体的に、図2Bに示す例で、かかる判定部205による判定処理を説明する。図2Bにおいて、Y001,Y002,Y003,Y004,Y005が、IP受信端末200の端末IDであり、図中に帯状にしめた視聴時間帯が内部時計に基づく視聴時刻(図中の端末時刻)である。
【0108】
まず、端末IDのY001は、コンテンツ名AAA(放送時刻18:10―18:30)について、内部時計の視聴時刻18:15―18:35に視聴した場合には、放送時刻の開始時刻18:10と、内部時計の視聴開始時刻18:15の差である放送時間差は5であり、第1閾値(1分)より大きく第2閾値(10分)より小さいと判定されるため、図中右側に示すように、この場合には、視聴時刻は放送時刻18:10―18:30と判定される。
【0109】
次に、端末IDのY002は、コンテンツ名BBB(放送時刻18:10―18:15)とコンテンツ名CCC(放送時刻18:10―18:15)について、コンテンツ名BBBについては、内部時計の視聴時刻18:10.5(18時10分30秒)―18:15.5(18時15分30秒)、またコンテンツ名CCCについては、18:16-18:21に視聴した場合について説明する。
【0110】
コンテンツ名BBBについて、放送時刻の開始時刻18:10と、内部時計の視聴開始時刻18:10.5の差である放送時間差は0.5で第1閾値(1分)より小さいと判定されるため、コンテンツ名BBBについて、視聴時刻は内部時計の視聴時刻18:10.5(18時10分30秒)―18:15.5(18時15分30秒)と判定される。
【0111】
コンテンツ名CCCについて、放送時刻の開始時刻18:10と、内部時計の視聴開始時刻18:16の差である放送時間差は6で第1閾値(1分)より大きく第2閾値(10分)より小さいと判定されるため、コンテンツ名CCCについて、視聴時刻は放送時刻18:10―18:15と判定される。
【0112】
次に、端末IDのY003は、コンテンツ名AAA(放送時刻18:10―18:25)について、内部時計の視聴時刻18:15―18:25と(速く1.5倍速再生で)視聴した場合には、放送時刻の開始時刻18:10と、内部時計の視聴開始時刻18:15の差である放送時間差は5であり、第1閾値(1分)より大きく第2閾値(10分)より小さいと判定されるため、この場合には、視聴時刻は放送時刻18:10―18:25と判定される。
【0113】
なお、この場合、内部時計から計時される視聴時刻が18:15―18:25の 10分間において、判定部で取得される送信基準時刻が18:10―18:25の15分間であるため、15/10=1.5という計算で、倍速再生速度を取得することも可能である。
【0114】
次に、端末IDのY004は、コンテンツ名AAA(放送時刻18:10―18:20)について、内部時計の視聴時刻18:10.5(18時10分30秒)―18:30.5(18時30分30秒)と(遅く0.5倍速再生で)視聴した場合には、放送時刻の開始時刻18:10と、内部時計の視聴開始時刻18:10.5(18時10分30秒)の差である放送時間差は0.5であり、第1閾値(1分)より小さいと判定されるため、この場合には、視聴時刻は放送時刻18:10―18:20と判定される。
【0115】
なお、この場合、内部時計から計時される視聴時刻が18:10.5(18時10分30秒)―18:18:30.5(18時30分30秒)の 20分間において、判定部で取得される送信基準時刻が18:10―18:20の10分間であるため、10/20=0.5という計算で、倍速再生速度を取得することも可能である。
【0116】
次に、端末IDのY005は、コンテンツ名AAA(放送時刻18:10―18:20)について、内部時計の視聴時刻18:25―18:35に視聴した場合には、放送時刻の開始時刻18:10と、内部時計の視聴開始時刻18:25の差である放送時間差は15であり、第2閾値(10分)より大きいと判定されるため、タイムシフト視聴と判定され、視聴時刻は放送時刻18:10―18:20とされる。
【0117】
以上が測定機110の判定部115およびIP受信端末200の判定部205の処理内容の詳細であり、判定部115および判定部205の判定結果は、放送時間差とIP時間差とのいずれに起因するかに拘わらず、同質のものとして、集計サーバ300により集計される。
【0118】
すなわち、集計サーバ300の集計部305は、これらの時間差(放送時間差およびIP時間差)が第1閾値より小さく内部時計の時刻を採用する場合と、第1閾値より大きく第2閾値より小さく放送時刻を採用する場合に、これらを該ストリームのライブ視聴として判定集計する。
【0119】
これにより、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にそのライブ視聴か否かの視聴実態を適切に評価することができる。
【0120】
以上、詳しく説明したように、本実施形態のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にその視聴実態、すなわち接触実態を適切に評価することができる。
【0121】
なお、本実施形態のストリーム視聴解析システムでは、測定機110の判定部115による判定処理およびIP受信端末200の判定部205による判定処理のいずれも行う場合について説明したが、いずれかのみを実行するようにしてもよい。
【0122】
また、本実施形態のストリーム視聴解析システムでは、TV受信機100とは別に測定機110を備える構成について説明したが、これに限定されるものではなく、測定機110をTV受信機100の内部に構成してもよい。
【0123】
さらに、本実施形態のストリーム視聴解析システムでは、測定機110の判定部115と、IP受信端末200の判定部205とを別個に設けて、集計サーバ300にて一括して集計する場合について説明したが、これらの判定部(判定部115と判定部205)を統合して集計サーバ300に1つまとめてもよい。
【0124】
また、本実施形態では、ストリームの視聴開始時刻を基準に時間差を算出したが、これに限定されるものではなく、これに加えてまたは代えて、ストリームの中間時刻や視聴終了時刻のほか、ストリームの視聴時刻全体で時間差を算出して、第1閾値および第2閾値による判定を行うようにしてもよい。加えて、判定閾値も第1閾値および第2閾値のいずれか一方のほか、これ以外の閾値を追加して判定を行ってもよい。
【符号の説明】
【0125】
10…TV放送局、11…TV放送局の送出部、13…TV放送局の符号部、16…TV放送局の時計、17…TV放送局の打刻部、20…IP放送局、21…IP放送局の配信部、23…IP放送局の符号部、26…IP放送局の時計、27…IP放送局の打刻部、100…TV受信機、101…TV受信機の受信部、102…TV受信機のバッファ部、103…TV受信機の復号部、104…TV受信機の再生部、106…TV受信機の時計、107…TV受信機の記録部、108…TV受信機の通信部、200…IP受信端末、201…IP受信端末の受信部、202…IP受信端末のバッファ部、203…IP受信端末の復号部、204…IP受信端末の再生部、205…IP受信端末の判定部、206…IP受信端末の時計、207…IP受信端末の記録部、208…IP受信端末の通信部、300…集計サーバ、305…集計部、307…蓄積部。
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2022-02-25
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワークを介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴を解析するストリーム視聴解析システムにおいて、
前記ネットワークを介して前記ストリームを受信するIPストリーム受信手段から、該IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻であるIPストリーム視聴時刻を取得するIPストリーム視聴時刻取得部と、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、IPストリーム視聴時刻取得部が取得したIPストリーム視聴時刻との差であるIP時間差を算出するIP時間差算出部と、
前記IP時間差算出部により算出されたIP時間差が所定の判定閾値の範囲となるか判定する視聴判定部と
を備え、前記視聴判定部は、前記IP時間差が第1閾値より小さい場合には、該IP時間差の前記IPストリーム受信手段の内部時計の時刻を採用すると共に、該IP時間差が該第1閾値より大きく、該第1閾値より大きな第2閾値より小さい場合には、前記送信基準時刻を採用することにより、これらを前記ストリームのライブ視聴として判定集計を行うことを特徴とするストリーム視聴解析システム。
【請求項2】
請求項1記載のストリーム視聴解析システムにおいて、
前記IPストリーム視聴時刻取得部は、前記IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴開始時刻を含むIPストリーム視聴時刻を取得し、
前記IP時間差算出部は、前記ストリームの視聴開始時刻に基づいて前記IP時間差を算出することを特徴とするストリーム視聴解析ステム。
【請求項3】
請求項1または2記載のストリーム視聴解析システムにおいて、
前記放送を介して前記ストリームを受信する放送ストリーム受信手段から、該放送ストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻である放送ストリーム視聴時刻を取得する放送ストリーム視聴時刻取得部を備えることを特徴とするストリーム視聴解析システム。
【請求項4】
請求項3項記載のストリーム視聴解析システムにおいて、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、放送ストリーム視聴時刻取得部が取得した放送ストリーム視聴時刻との差である放送時間差を算出する放送時間差算出部を備え、
前記視聴判定部は、前記放送時間差算出部により算出された放送時間差が前記所定の判定閾値の範囲となるか判定することを特徴とするストリーム視聴解析システム。
【請求項5】
請求項4記載のストリーム視聴解析システムにおいて、
前記放送ストリーム視聴時刻取得部は、前記放送ストリーム受信手段の内部時計に基づく前記ストリームの視聴開始時刻を含む放送ストリーム視聴時刻を取得し、
前記放送時間差算出部は、前記ストリームの視聴開始時刻に基づいて前記放送時間差を算出することを特徴とするストリーム視聴解析ステム。
【請求項6】
請求項4または5記載のストリーム視聴解析システムにおいて、
前記視聴判定部は、前記放送時間差が第1閾値より小さい場合には、該放送時間差の前記放送ストリーム受信手段の内部時計を採用すると共に、該放送時間差が該第1閾値より大きく、該第1閾値より大きな第2閾値より小さい場合には、前記送信基準時刻を採用することにより、これらを該ストリームのライブ視聴として集計を行うことを特徴とするストリーム視聴解析システム。
【請求項7】
放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワークを介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴の全体を解析するストリーム視聴解析方法において、
前記ネットワークを介して前記ストリームを受信するIPストリーム受信手段から、該IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻であるIPストリーム視聴時刻を取得するIPストリーム視聴時刻取得工程と、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、IPストリーム視聴時刻取得工程で取得したIPストリーム視聴時刻との差であるIP時間差を算出するIP時間差算出工程と、
前記IP時間差算出工程により算出されたIP時間差が所定の判定閾値の範囲となるか判定する視聴判定工程と
を実行し、
前記視聴判定工程は、前記IP時間差が第1閾値より小さい場合には、該IP時間差の前記IPストリーム受信手段の内部時計の時刻を採用すると共に、該IP時間差が該第1閾値より大きく、該第1閾値より大きな第2閾値より小さい場合には、前記送信基準時刻を採用することにより、これらを前記ストリームのライブ視聴として判定集計を行うことを特徴とするストリーム視聴解析方法。
【請求項8】
放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワークを介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴の全体を解析するプログラムであって、
コンピュータに、
前記ネットワークを介して前記ストリームを受信するIPストリーム受信手段から、該IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻であるIPストリーム視聴時刻を取得させ、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、取得したIPストリーム視聴時刻との差であるIP時間差を算出させ、
算出されたIP時間差が、第1閾値より小さい場合には、該IP時間差の前記IPストリーム受信手段の内部時計の時刻を採用すると共に、該IP時間差が該第1閾値より大きく、該第1閾値より大きな第2閾値より小さい場合には、前記送信基準時刻を採用することにより、これらを前記ストリームのライブ視聴として判定集計をさせることを特徴とするプログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
第1発明のストリーム視聴解析システムは、放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワークを介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴を解析するストリーム視聴解析システムにおいて、
前記ネットワークを介して前記ストリームを受信するIPストリーム受信手段から、該IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻であるIPストリーム視聴時刻を取得するIPストリーム視聴時刻取得部と、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、IPストリーム視聴時刻取得部が取得したIPストリーム視聴時刻との差であるIP時間差を算出するIP時間差算出部と、
前記IP時間差算出部により算出されたIP時間差が所定の判定閾値の範囲となるか判定する視聴判定部と
を備え、前記視聴判定部は、前記IP時間差が第1閾値より小さい場合には、該IP時間差の前記IPストリーム受信手段の内部時計の時刻を採用すると共に、該IP時間差が該第1閾値より大きく、該第1閾値より大きな第2閾値より小さい場合には、前記送信基準時刻を採用することにより、これらを前記ストリームのライブ視聴として判定集計を行うことを特徴とする。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
このように、第1発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にその視聴実態、すなわち接触実態を適切に評価することができる。
また、第1発明のストリーム視聴解析システムによれば、第1閾値を設定することで、ストリームの送信基準時刻と、IPストリーム視聴時刻との時間差について、ほぼ同時と見なせる範囲(例えば、第1閾値として数秒)を設定することができる。そして、この場合(時間差が第1閾値より小さい場合)には、IPストリーム受信手段の内部時計を基準にライブ視聴として判定することができる。
また、第2閾値を設定することで、ストリームの送信基準時刻と、IPストリーム視聴時刻との時間差について、若干の時間差はあるもののほぼ同時刻に視聴していると見なせる範囲(例えば、第2閾値として数分)を設定することができる。そして、この場合(時間差が第1閾値より大きく第2閾値より小さい場合)には、送信基準時刻(放送時刻)を基準に、タイムシフトと判定されることなくライブ視聴として判定することができる。
このように、第1発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にそのライブ視聴か否かの視聴実態を適切に評価することができる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
発明のストリーム視聴解析システムは、第1または第2発明において、
前記放送を介して前記ストリームを受信する放送ストリーム受信手段から、該放送ストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻である放送ストリーム視聴時刻を取得する放送ストリーム視聴時刻取得部を備えることを特徴とする。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリーム受信手段の内部時計に基づくストリームの視聴時刻である放送ストリーム視聴時刻が取得される。そのため、かかる放送ストリーム視聴時刻を参照することができる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0021】
これにより、第発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合に、放送ストリーム視聴時刻を参照して、その視聴実態、すなわち接触実態を適切に評価することができる。
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
発明のストリーム視聴解析システムは、第発明において、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、放送ストリーム視聴時刻取得部が取得した放送ストリーム視聴時刻との差である放送時間差を算出する放送時間差算出部を備え、
前記視聴判定部は、前記放送時間差算出部により算出された放送時間差が前記所定の判定閾値の範囲となるか判定することを特徴とする。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームについて、放送ストリーム受信手段における視聴時刻と送信基準時刻(例えば放送時刻)との差であるIP時間差が算出される。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
このように、第発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合に、これらを同等な基準でその視聴実態、すなわち接触実態を適切に評価することができる。
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
発明のストリーム視聴解析システムは、第発明において、
前記放送ストリーム視聴時刻取得部は、前記放送ストリーム受信手段の内部時計に基づく前記ストリームの視聴開始時刻を含む放送ストリーム視聴時刻を取得し、
前記放送時間差算出部は、前記ストリームの視聴開始時刻に基づいて前記放送時間差を算出することを特徴とする。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送時間差を算出する際に、視聴開始時刻を基準とする。すなわち、放送時間差について、放送ストリーム受信手段における視聴時刻の視聴開始時刻と送信基準時刻(放送開始時刻)との差として放送時間差が算出される。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
このように、第発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合に、これらを同等な基準でその視聴実態、すなわち接触実態を簡易かつ適切に評価することができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
発明のストリーム視聴解析システムは、第または第発明において、
前記視聴判定部は、前記放送時間差が第1閾値より小さい場合には、該放送時間差の前記放送ストリーム受信手段の内部時計を採用すると共に、該放送時間差が該第1閾値より大きく、該第1閾値より大きな第2閾値より小さい場合には、前記送信基準時刻を採用することにより、これらを該ストリームのライブ視聴として集計を行うことを特徴とする。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0035】
このように、第発明のストリーム視聴解析システムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合に、その放送ストリームについてライブ視聴か否かの視聴実態を適切に評価することができる。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0036
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0036】
発明のストリーム視聴解析方法は、放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワークを介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴の全体を解析するストリーム視聴解析方法において、
前記ネットワークを介して前記ストリームを受信するIPストリーム受信手段から、該IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻であるIPストリーム視聴時刻を取得するIPストリーム視聴時刻取得工程と、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、IPストリーム視聴時刻取得工程で取得したIPストリーム視聴時刻との差であるIP時間差を算出するIP時間差算出工程と、
前記IP時間差算出工程により算出されたIP時間差が所定の判定閾値の範囲となるか判定する視聴判定工程と
を実行し、
前記視聴判定工程は、前記IP時間差が第1閾値より小さい場合には、該IP時間差の前記IPストリーム受信手段の内部時計の時刻を採用すると共に、該IP時間差が該第1閾値より大きく、該第1閾値より大きな第2閾値より小さい場合には、前記送信基準時刻を採用することにより、これらを前記ストリームのライブ視聴として判定集計を行うことを特徴とする。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0037
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0037】
発明のストリーム視聴解析方法によれば、IPストリームについて、IPストリーム受信手段における視聴時刻と送信基準時刻(例えば放送時刻)との差であるIP時間差が算出される。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0039】
このように、第発明のストリーム視聴解析方法によれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にその視聴実態、すなわち接触実態を適切に評価することができる。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0040】
発明のプログラムは、放送を介してストリームを送信する放送ストリーム送信と、ネットワークを介して該ストリームを送信するIPストリーム送信とが実行されるストリーム送信における該ストリームの視聴の全体を解析するプログラムであって、
コンピュータに、
前記ネットワークを介して前記ストリームを受信するIPストリーム受信手段から、該IPストリーム受信手段の内部時計に基づく該ストリームの視聴時刻であるIPストリーム視聴時刻を取得させ、
前記ストリームの放送における送信基準時刻と、取得したIPストリーム視聴時刻との差であるIP時間差を算出させ、
算出されたIP時間差が、第1閾値より小さい場合には、該IP時間差の前記IPストリーム受信手段の内部時計の時刻を採用すると共に、該IP時間差が該第1閾値より大きく、該第1閾値より大きな第2閾値より小さい場合には、前記送信基準時刻を採用することにより、これらを前記ストリームのライブ視聴として判定集計をさせることを特徴とする。
【手続補正23】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0041】
発明のプログラムによれば、IPストリームについて、IPストリーム受信手段における視聴時刻と送信基準時刻(例えば放送時刻)との差であるIP時間差が算出される。
【手続補正24】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0043】
このように、第発明のプログラムによれば、放送ストリームと同一のストリームがIPストリームで送信される場合にその視聴実態、すなわち接触実態を適切に評価することができる。