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特開2022-157006情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022157006
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221006BHJP
【FI】
G06Q30/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021060996
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005223
【氏名又は名称】富士通株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】家田 真帆
(72)【発明者】
【氏名】人見 吉彦
(72)【発明者】
【氏名】久家 那義
(72)【発明者】
【氏名】蓮井 美希
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】顧客情報の効率的な管理を支援する情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置を提供する。
【解決手段】情報処理装置1は、社内のLANなどのネットワークN1を介して顧客管理システム2と接続する。顧客管理システム2は、顧客を識別する顧客IDなどの識別情報に対応付けて住所、姓名、電話番号などの顧客に関連する顧客情報20を格納する顧客データベースを有し、顧客それぞれの顧客情報20を管理する。通信サービスキャンペーン管理サーバ3は、登録されたキャンペーンデータ30を管理するサーバ装置である。情報処理装置の正誤チェック登録部13は、データテーブル11Aにおいて正誤のチェックを受け付たデータについて、「職員確認」に確認済みを示すフラグ(済)を登録し、チェック結果に応じたフラグを「正誤チェック」に登録する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
顧客情報を管理する顧客管理システムより前記顧客情報を取得し、
通信サービスにおける情報を管理するサーバ装置より前記顧客情報に対応付けて登録された登録情報を取得し、
取得した前記顧客情報および前記登録情報を表示して正誤のチェックを受け付け、
正のチェックを受け付けた前記登録情報を前記顧客情報に対応付けて前記顧客管理システムに登録する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【請求項2】
前記登録情報は、前記通信サービスでメッセージの送受信を行う際の名前を示すネーム情報と、前記名前でメッセージの送受信を行うトークルームを示すトークルーム情報とを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理プログラム。
【請求項3】
前記受け付ける処理は、前記正誤のチェックを受け付けた前記顧客情報および前記登録情報の組に確認済みを示すフラグを付与する、
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理プログラム。
【請求項4】
顧客情報を管理する顧客管理システムより前記顧客情報を取得し、
通信サービスにおける情報を管理するサーバ装置より前記顧客情報に対応付けて登録された登録情報を取得し、
取得した前記顧客情報および前記登録情報を表示して正誤のチェックを受け付け、
正のチェックを受け付けた前記登録情報を前記顧客情報に対応付けて前記顧客管理システムに登録する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【請求項5】
顧客情報を管理する顧客管理システムより前記顧客情報を取得し、
通信サービスにおける情報を管理するサーバ装置より前記顧客情報に対応付けて登録された登録情報を取得し、
取得した前記顧客情報および前記登録情報を表示して正誤のチェックを受け付け、
正のチェックを受け付けた前記登録情報を前記顧客情報に対応付けて前記顧客管理システムに登録する、
処理を実行する制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、顧客への販売促進のための営業活動の一つとして、特定のサービスが利用可能なクーポンを配布してLINE(登録商標)などの通信サービスのアカウントを顧客に登録してもらうことがある。通信サービスのアカウント登録に関する従来技術としては、会員登録を誘引するサービス提供シールに興味を示した顧客にグリーンカードを進呈する。次いで、顧客はグリーンカードに印刷されている2次元コードを読み取って携帯端末に表示されているリンクにタッチすることで、LINEアプリを起動し、ソーシャルメディアサーバを通じて顧客管理サーバに接続し、オプトイン方式にてLINEIDを登録するものがある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2021-36371号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記の従来技術では、通信サービスにおける顧客のアカウントが顧客情報を管理する顧客管理システムにそのまま登録されてしまうので、後から誤った登録を排除することが煩雑であるという問題がある。
【0005】
1つの側面では、顧客情報の効率的な管理を支援できる情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
1つの案では、情報処理プログラムは、取得する処理と、受け付ける処理と、登録する処理とをコンピュータに実行させる。取得する処理は、顧客情報を管理する顧客管理システムより顧客情報を取得し、通信サービスにおける情報を管理するサーバ装置より顧客情報に対応付けて登録された登録情報を取得する。受け付ける処理は、取得した顧客情報および登録情報を表示して正誤のチェックを受け付ける。登録する処理は、正のチェックを受け付けた登録情報を顧客情報に対応付けて顧客管理システムに登録する。
【発明の効果】
【0007】
顧客情報の効率的な管理を支援できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1図1は、実施形態にかかる情報処理装置の機能構成例を示すブロック図である。
図2図2は、キャンペーンデータの一例を示す説明図である。
図3図3は、監査ログ情報の一例を示す説明図である。
図4図4は、実施形態にかかる情報処理装置の動作例を示すフローチャートである。
図5図5は、表示画面例を説明する説明図である。
図6図6は、コンピュータ構成の一例を説明する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して、実施形態にかかる情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置を説明する。実施形態において同一の機能を有する構成には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。なお、以下の実施形態で説明する情報処理プログラム、情報処理方法および情報処理装置は、一例を示すに過ぎず、実施形態を限定するものではない。また、以下の各実施形態は、矛盾しない範囲内で適宜組みあわせてもよい。
【0010】
図1は、実施形態にかかる情報処理装置の機能構成例を示すブロック図である。図1に示すように、情報処理装置1は、社内のLAN(Local Area Network)などのネットワークN1を介して顧客管理システム2と接続する。また、情報処理装置1は、LAN、インターネットなどのネットワークN2を介し、LINEなどの通信サービスに関する通信サービスキャンペーン管理サーバ3および通信サービス管理サーバ4と、営業職などの職員が利用する職員端末5と接続する。一例として、情報処理装置1および職員端末5は、PC(Personal Computer)、タブレット端末などを適用できる。なお、本実施形態では情報処理装置1と、職員端末5とを別構成としているが、情報処理装置1と職員端末5とは同一の装置であってもよい。
【0011】
顧客管理システム2は、顧客を識別する顧客IDなどの識別情報に対応付けて住所、姓名、電話番号などの顧客に関連する顧客情報20を格納する顧客データベースを有し、顧客それぞれの顧客情報20を管理する。顧客情報20については、顧客を担当する拠点または営業職員ごとに、例えば拠点ID、職員氏名コードなどと対応付けられて管理されてもよい。
【0012】
通信サービスキャンペーン管理サーバ3および通信サービス管理サーバ4は、通信サービスにおける情報を管理するサーバ装置の一例である。なお、通信サービスについては、本実施形態では例えばLINEなどを例示しているが、Twitter(登録商標)などのSNS(Social Networking Service)であってもよく、特に限定しない。
【0013】
通信サービスキャンペーン管理サーバ3は、営業活動(キャンペーン)により登録されたキャンペーンデータ30を管理するサーバ装置である。キャンペーンデータ30は、例えば特定のサービスが利用可能なクーポンなどを配布し、顧客情報20および広告などの宛先とする通信サービスに用いるアカウントを収集するためのキャンペーンにより登録されたデータである。通信サービスキャンペーン管理サーバ3は、API(Application Programming Interface)などを介した問い合わせに応じてキャンペーンデータ30を提供する。
【0014】
図2は、キャンペーンデータ30の一例を示す説明図である。図2に示すように、キャンペーンデータ30は、「キャンペーン」、「URL種類」、「職員氏名コード」、「職員氏名」、「顧客ID」、「顧客ニックネーム」を含む。また、キャンペーンデータ30は、「顧客姓」、「顧客名」、「顧客姓フリガナ」、「顧客名フリガナ」、「顧客性別」、「顧客生年月日」、「顧客電話番号」、「顧客メールアドレス」を含む。キャンペーンデータ30には、キャンペーンにより収集されたデータが上記の項目ごとに登録される。
【0015】
「キャンペーン」は、キャンペーンを識別するためにキャンペーンごとに付与された識別情報である。「URL種類」は、キャンペーンの配布元となる種類(ビラ、ホームペーシ、SNS等)である。「職員氏名コード」は、顧客の担当職員を示す識別情報であり、キャンペーンにおいて顧客を担当することで顧客に紐付けられた職員を示す。「職員氏名」は、顧客の担当職員の氏名である。「顧客ID」は、キャンペーンに応募して登録を行った顧客を識別する識別情報である。「顧客ニックネーム」は、顧客が通信サービスでメッセージの送受信を行う際に用いる名称である。「顧客姓」および「顧客姓フリガナ」は、顧客の姓である。「顧客名」および「顧客名フリガナ」は、顧客の名前である。「顧客性別」は、顧客の性別である。「顧客生年月日」は、顧客の生年月日である。「顧客電話番号」は、顧客の電話番号を示す。「顧客メールアドレス」は、顧客が利用する電子メールのアドレスである。
【0016】
図1に戻り、通信サービス管理サーバ4は、通信サービスにおけるメッセージ(トーク)の送受信のログ(監査ログ)を示す監査ログ情報40を管理するサーバ装置である。通信サービス管理サーバ4は、APIなどを介した問い合わせに応じて監査ログ情報40を提供する。
【0017】
図3は、監査ログ情報40の一例を示す説明図である。図3に示すように、監査ログ情報40は、「日時」、「送信者」、「受信者」、「トークルームID」、「トーク」を含む。監査ログ情報40には、通信サービスにおけるメッセージ(トーク)ごとに、メッセージ(トーク)の送受信を監視して得られたデータが上記の項目ごとに登録される。
【0018】
「日時」は、通信サービスにおけるメッセージ(トーク)の送受信が行われた日時である。「送信者」は、通信サービスにおけるメッセージ(トーク)の送信者である。「受信者」は、通信サービスにおけるメッセージ(トーク)の受信者である。「トークルームID」は、通信サービスにおけるメッセージ(トーク)の送受信を行うトークルームを識別する識別情報である。「トーク」は、通信サービスにおけるメッセージ(トーク)の内容である。
【0019】
図1に戻り、情報処理装置1は、取得部10、記憶部11、照合データ表示部12、正誤チェック登録部13およびアカウント情報登録部14を有する。
【0020】
取得部10は、APIなどを介して顧客管理システム2、通信サービスキャンペーン管理サーバ3および通信サービス管理サーバ4などの外部装置から各種情報を取得する処理部である。例えば、取得部10は、顧客情報20を管理する顧客管理システム2より顧客情報20を取得する。また、取得部10は、通信サービスキャンペーン管理サーバ3および通信サービス管理サーバ4より、顧客管理システム2より取得した顧客情報20に対応付けて登録された登録情報(「顧客ニックネーム」、「トークルームID」等)を取得する。取得部10は、このように取得したデータを記憶部11のデータテーブル11Aに格納する。
【0021】
具体的には、取得部10は、顧客管理システム2より取得した姓名、電話番号などの顧客情報20をデータテーブル11Aに格納する。次いで、取得部10は、キャンペーンデータ30の中で、顧客管理システム2より取得した姓名、電話番号に紐づく顧客の「顧客ニックネーム」を通信サービスキャンペーン管理サーバ3より取得し、「通信サービスニックネーム」としてデータテーブル11Aに格納する。次いで、取得部10は、監査ログ情報40の中で、通信サービスキャンペーン管理サーバ3より取得した「通信サービスニックネーム」に紐づく「トークルームID」を通信サービス管理サーバ4より取得してデータテーブル11Aに格納する。
【0022】
記憶部11は、RAM(Random Access Memory)やHDD(Hard Disk Drive)等の記憶装置であり、各種処理におけるデータテーブル11Aなどを格納する。
【0023】
データテーブル11Aは、顧客管理システム2、通信サービスキャンペーン管理サーバ3および通信サービス管理サーバ4より取得した顧客情報20および顧客情報20に対応付けられた登録情報を格納する。具体的には、データテーブル11Aは、「姓名」、「電話番号」、「通信サービスニックネーム」、「トークルームID」、「職員確認」、「正誤チェック」などを含む。
【0024】
「姓名」は、顧客情報20に含まれる「顧客姓」、「顧客名」、「顧客姓フリガナ」および「顧客名フリガナ」などに基づく顧客の姓名である。「電話番号」は、顧客情報20に含まれる「顧客電話番号」に基づく顧客の電話番号である。「通信サービスニックネーム」は、キャンペーンデータ30に含まれる「顧客ニックネーム」であり、顧客が通信サービスでメッセージの送受信を行う際に用いる名称を示す。「トークルームID」は、監査ログ情報40に含まれる「通信サービスニックネーム」に紐づく「トークルームID」である。「職員確認」は、職員等による確認(正誤チェック)の有無を示すフラグ(済/未)であり、確認前においては「未」が予め設定される。「正誤チェック」は、職員等による正誤チェックの結果を示すフラグ(正/誤)である。
【0025】
照合データ表示部12は、表示用APIなどであり、職員端末5等の要求に応じて表示データを出力する処理部である。具体的には、照合データ表示部12は、職員端末5等の要求に応じてデータテーブル11Aを参照し、顧客管理システム2、通信サービスキャンペーン管理サーバ3および通信サービス管理サーバ4より取得した顧客情報20および顧客情報20に対応付けられた登録情報を表示する表示データを出力する。
【0026】
正誤チェック登録部13は、職員端末5等による操作指示を受け付けるAPIなどであり、職員端末5等の要求に応じて出力した表示データに対する操作指示を受け付ける。具体的には、正誤チェック登録部13は、顧客情報20および顧客情報20に対応付けられた登録情報を表示した際に、表示した内容に対する正誤のチェックを受け付ける。正誤チェック登録部13は、データテーブル11Aにおいて正誤のチェックを受け付たデータについて、「職員確認」に確認済みを示すフラグ(済)を登録し、チェック結果に応じたフラグを「正誤チェック」に登録する。
【0027】
アカウント情報登録部14は、顧客管理システム2のデータ更新を行うAPIなどであり、データテーブル11Aの「正誤チェック」において「正」のチェックを受けたデータを顧客情報20に対応付けて顧客管理システム2に登録する処理部である。具体的には、アカウント情報登録部14は、データテーブル11Aより「職員確認」で「済」が付与されたデータを処理対象とする。次いで、アカウント情報登録部14は、処理対象の中で「正誤チェック」において「正」のフラグが付与されたデータ(「通信サービスニックネーム」、「トークルームID」など)を「姓名」、「電話番号」などの顧客情報20に対応付けて顧客管理システム2に登録する。
【0028】
図4は、実施形態にかかる情報処理装置1の動作例を示すフローチャートである。図4に示すように、処理が開始されると、取得部10は、顧客管理システム2より姓名、電話番号などの顧客情報20を取得し(S1)、データテーブル11Aに格納する。
【0029】
ここで、取得部10は、拠点または担当職員など、顧客管理システム2より取得する顧客情報20の条件を職員端末5等より受け付けてもよい。このようにして受け付けた条件をもとに、取得部10は、取得する顧客情報20の絞り込みを行ってもよい。
【0030】
次いで、取得部10は、通信サービスキャンペーン管理サーバ3へのAPIを介した問い合わせにより、キャンペーンデータ30の中でS1で取得した顧客(顧客情報20)に関する通信サービスネーム情報(「顧客ニックネーム」)を取得する(S2)。取得部10は、取得した通信サービスネーム情報を「通信サービスニックネーム」としてデータテーブル11Aに格納する。
【0031】
次いで、取得部10は、通信サービス管理サーバ4へのAPIを介した問い合わせにより、監査ログ情報40の中でS2で取得した通信サービスネーム情報(「顧客ニックネーム」)に関するトーク情報(「トークルームID」など)を取得する(S3)。取得部10は、取得した「トークルームID」をデータテーブル11Aに格納する。
【0032】
次いで、照合データ表示部12は、職員端末5の要求に応じてデータテーブル11Aを参照し、S1~S3で取得した情報の確認画面を表示する表示データを出力し、職員端末5に確認画面を表示させる(S4)。次いで、正誤チェック登録部13は、S4で表示した確認画面における操作指示に基づいて正誤のチェックを受け付け(S5)、受け付けたチェック結果をデータテーブル11Aに登録する。
【0033】
図5は、表示画面例を説明する説明図である。図5に示すように、確認画面G1は、データテーブル11Aに格納された顧客情報20の一覧表示して確認を行う画面であり、操作ボタンG11、G12および顧客G13a~G13fの一覧を有する。
【0034】
操作ボタンG11、G12は、「職員確認」における確認の有無(済/未)基づき、確認ありの顧客一覧または未確認の顧客一覧の切り替えを行うボタンである。例えば、照合データ表示部12は、操作ボタンG11の指示に基づき、「職員確認」における「未」の顧客情報20を読み出して一覧表示する。また、照合データ表示部12は、操作ボタンG12の指示に基づき、「職員確認」における「済」の顧客情報20を読み出して一覧表示する。
【0035】
顧客G13a~G13fは、操作ボタンG11、G12の指示に基づいて一覧表示された顧客情報20の一覧であり、選択操作により正誤のチェック対象とする顧客の選択を受け付ける。
【0036】
照合データ表示部12は、顧客G13a~G13fの中で選択された顧客における顧客情報20をデータテーブル11Aより読み出し、正誤チェックを行うチェック画面G2を表示させる。図示例では、顧客G13aが選択されることで、顧客G13aに関する正誤チェックを行うチェック画面G2が表示される。
【0037】
具体的には、チェック画面G2は、表示領域G21、チェックボタンG22、G23および操作ボタンG24を有する。表示領域G21は、選択された顧客G13aにおける顧客情報20と、顧客情報20に対応付けられた登録情報(「通信サービスネーム」、「トークルームID」など)を表示する領域である。
【0038】
チェックボタンG22、G23は、正誤のチェックを受け付ける操作ボタンである。例えば、正誤チェック登録部13は、チェックボタンG22の操作により、「正」をチェック結果として受け付ける。また、正誤チェック登録部13は、チェックボタンG23の操作により、「誤」をチェック結果として受け付ける。
【0039】
操作ボタンG24は、通信サービスを利用するための通信サービスアプリの起動を指示するボタンである。
【0040】
なお、照合データ表示部12は、確認画面G1において、確認済みの顧客一覧を表示している際に特定の顧客の選択を受け付けた場合、その顧客に関する情報の削除を確認する確認画面G3を表示させてもよい。
【0041】
具体的には、確認画面G3は、表示領域G31および操作ボタンG32を有する。表示領域G31は、選択された顧客における顧客情報20と、顧客情報20に対応付けられた登録情報(「通信サービスネーム」、「トークルームID」など)を表示する領域である。操作ボタンG32は、情報の削除を指示するボタンである。正誤チェック登録部13は、操作ボタンG32の操作により、表示中の顧客に関する情報をデータテーブル11Aより削除する。
【0042】
図4に戻り、S5に次いで、アカウント情報登録部14は、S5における正誤チェックの確認結果、すなわちデータテーブル11Aの「正誤チェック」において「正」のデータを顧客情報20に対応付けて顧客管理システム2に登録し(S6)、処理を終了する。
【0043】
以上のように、情報処理装置1は、顧客情報20を管理する顧客管理システム2より顧客情報20を取得する。情報処理装置1は、通信サービスにおける情報を管理するサーバ装置(通信サービスキャンペーン管理サーバ3、通信サービス管理サーバ4)より顧客情報20に対応付けて登録された登録情報を取得する。情報処理装置1は、取得した顧客情報20および登録情報を表示して正誤のチェックを受け付ける。情報処理装置1は、正のチェックを受け付けた登録情報を顧客情報20に対応付けて顧客管理システム2に登録する。
【0044】
これにより、顧客情報20に対応付けて通信サービスに登録された登録情報は、そのまま顧客管理システム2に登録されることなく、正誤のチェックにおいて正のチェック受け付けたものが顧客管理システム2に登録される。したがって、情報処理装置1は、顧客管理システム2の顧客情報20に対応付けて誤った登録が行われることを抑止できる。このように、情報処理装置1は、顧客管理システム2における顧客情報20の効率的な管理を支援できる。
【0045】
また、登録情報は、通信サービスでメッセージの送受信を行う際の名前を示すネーム情報(例えば通信サービスニックネーム)と、この名前でメッセージの送受信を行うトークルームを示すトークルーム情報(例えばトークルームID)とを含む。これにより、情報処理装置1は、通信サービスにおいてメッセージの送受信を行う際の名前と、名前でメッセージの送受信を行うトークルームの情報について、正のチェックを受けたものを顧客管理システム2に登録することができる。
【0046】
また、情報処理装置1は、正誤のチェックを受け付けた顧客情報20および登録情報の組に確認済みを示すフラグを付与する。これにより、情報処理装置1は、確認済みを示すフラグが付与されたものを、以後の正誤のチェックの対象から外すことができる。
【0047】
なお、図示した各装置の各構成要素は、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。
【0048】
また、情報処理装置1で行われる取得部10、照合データ表示部12、正誤チェック登録部13およびアカウント情報登録部14の各種処理機能は、制御部の一例であるCPU(またはMPU、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよい。また、各種処理機能は、CPU(またはMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行されるプログラム上、またはワイヤードロジックによるハードウエア上で、その全部または任意の一部を実行するようにしてもよいことは言うまでもない。また、情報処理装置1で行われる各種処理機能は、クラウドコンピューティングにより、複数のコンピュータが協働して実行してもよい。
【0049】
ところで、上記の実施形態で説明した各種の処理は、予め用意されたプログラムをコンピュータで実行することで実現できる。そこで、以下では、上記の実施形態と同様の機能を有するプログラムを実行するコンピュータ構成(ハードウエア)の一例を説明する。図6は、コンピュータ構成の一例を説明位する説明図である。
【0050】
図6に示すように、コンピュータ200は、各種演算処理を実行するCPU201と、データ入力を受け付ける入力装置202と、モニタ203と、スピーカー204とを有する。また、コンピュータ200は、記憶媒体からプログラム等を読み取る媒体読取装置205と、各種装置と接続するためのインタフェース装置206と、有線または無線により外部機器と通信接続するための通信装置207とを有する。また、情報処理装置1は、データテーブル11A等の各種情報を一時記憶する記憶部11の一例であるRAM208と、ハードディスク装置209とを有する。また、コンピュータ200内の各部(201~209)は、バス210に接続される。
【0051】
ハードディスク装置209には、上記の実施形態で説明した機能構成(例えば取得部10、照合データ表示部12、正誤チェック登録部13およびアカウント情報登録部14)における各種の処理を実行するためのプログラム211が記憶される。また、ハードディスク装置209には、プログラム211が参照する各種データ212が記憶される。入力装置202は、例えば、操作者から操作情報の入力を受け付ける。モニタ203は、例えば、操作者が操作する各種画面を表示する。インタフェース装置206は、例えば印刷装置等が接続される。通信装置207は、LAN(Local Area Network)等の通信ネットワークと接続され、通信ネットワークを介した外部機器との間で各種情報をやりとりする。
【0052】
CPU201は、ハードディスク装置209に記憶されたプログラム211を読み出して、RAM208に展開して実行することで、上記の機能構成(例えば取得部10、照合データ表示部12、正誤チェック登録部13およびアカウント情報登録部14)に関する各種の処理を行う。なお、プログラム211は、ハードディスク装置209に記憶されていなくてもよい。例えば、コンピュータ200が読み取り可能な記憶媒体に記憶されたプログラム211を読み出して実行するようにしてもよい。コンピュータ200が読み取り可能な記憶媒体は、例えば、CD-ROMやDVDディスク、USB(Universal Serial Bus)メモリ等の可搬型記録媒体、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、ハードディスクドライブ等が対応する。また、公衆回線、インターネット、LAN等に接続された装置にこのプログラム211を記憶させておき、コンピュータ200がこれらからプログラム211を読み出して実行するようにしてもよい。
【0053】
以上の実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
【0054】
(付記1)顧客情報を管理する顧客管理システムより前記顧客情報を取得し、
通信サービスにおける情報を管理するサーバ装置より前記顧客情報に対応付けて登録された登録情報を取得し、
取得した前記顧客情報および前記登録情報を表示して正誤のチェックを受け付け、
正のチェックを受け付けた前記登録情報を前記顧客情報に対応付けて前記顧客管理システムに登録する、
処理をコンピュータに実行させることを特徴とする情報処理プログラム。
【0055】
(付記2)前記登録情報は、前記通信サービスでメッセージの送受信を行う際の名前を示すネーム情報と、前記名前でメッセージの送受信を行うトークルームを示すトークルーム情報とを含む、
ことを特徴とする付記1に記載の情報処理プログラム。
【0056】
(付記3)前記受け付ける処理は、前記正誤のチェックを受け付けた前記顧客情報および前記登録情報の組に確認済みを示すフラグを付与する、
ことを特徴とする付記1または2に記載の情報処理プログラム。
【0057】
(付記4)顧客情報を管理する顧客管理システムより前記顧客情報を取得し、
通信サービスにおける情報を管理するサーバ装置より前記顧客情報に対応付けて登録された登録情報を取得し、
取得した前記顧客情報および前記登録情報を表示して正誤のチェックを受け付け、
正のチェックを受け付けた前記登録情報を前記顧客情報に対応付けて前記顧客管理システムに登録する、
処理をコンピュータが実行することを特徴とする情報処理方法。
【0058】
(付記5)前記登録情報は、前記通信サービスでメッセージの送受信を行う際の名前を示すネーム情報と、前記名前でメッセージの送受信を行うトークルームを示すトークルーム情報とを含む、
ことを特徴とする付記4に記載の情報処理方法。
【0059】
(付記6)前記受け付ける処理は、前記正誤のチェックを受け付けた前記顧客情報および前記登録情報の組に確認済みを示すフラグを付与する、
ことを特徴とする付記4または5に記載の情報処理方法。
【0060】
(付記7)顧客情報を管理する顧客管理システムより前記顧客情報を取得し、
通信サービスにおける情報を管理するサーバ装置より前記顧客情報に対応付けて登録された登録情報を取得し、
取得した前記顧客情報および前記登録情報を表示して正誤のチェックを受け付け、
正のチェックを受け付けた前記登録情報を前記顧客情報に対応付けて前記顧客管理システムに登録する、
処理を実行する制御部を有することを特徴とする情報処理装置。
【0061】
(付記8)前記登録情報は、前記通信サービスでメッセージの送受信を行う際の名前を示すネーム情報と、前記名前でメッセージの送受信を行うトークルームを示すトークルーム情報とを含む、
ことを特徴とする付記7に記載の情報処理装置。
【0062】
(付記9)前記受け付ける処理は、前記正誤のチェックを受け付けた前記顧客情報および前記登録情報の組に確認済みを示すフラグを付与する、
ことを特徴とする付記7または8に記載の情報処理装置。
【符号の説明】
【0063】
1…情報処理装置
2…顧客管理システム
3…通信サービスキャンペーン管理サーバ
4…通信サービス管理サーバ
5…職員端末
10…取得部
11…記憶部
11A…データテーブル
12…照合データ表示部
13…正誤チェック登録部
14…アカウント情報登録部
20…顧客情報
30…キャンペーンデータ
40…監査ログ情報
200…コンピュータ
201…CPU
202…入力装置
203…モニタ
204…スピーカー
205…媒体読取装置
206…インタフェース装置
207…通信装置
208…RAM
209…ハードディスク装置
210…バス
211…プログラム
212…各種データ
G1…確認画面
G2…チェック画面
G3…確認画面
G11、G12、G24…操作ボタン
G13a~G13f…顧客
G21…表示領域
G22、G23…チェックボタン
G31…表示領域
G32…操作ボタン
N1、N2…ネットワーク
図1
図2
図3
図4
図5
図6