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特開2022-157058情報提供方法、プログラム及び情報提供装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022157058
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】情報提供方法、プログラム及び情報提供装置
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221006BHJP
   G06F 3/01 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
G06Q30/02 480
G06Q30/02 470
G06F3/01 510
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021061067
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000005326
【氏名又は名称】本田技研工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100077665
【弁理士】
【氏名又は名称】千葉 剛宏
(74)【代理人】
【識別番号】100116676
【弁理士】
【氏名又は名称】宮寺 利幸
(74)【代理人】
【識別番号】100191134
【弁理士】
【氏名又は名称】千馬 隆之
(74)【代理人】
【識別番号】100136548
【弁理士】
【氏名又は名称】仲宗根 康晴
(74)【代理人】
【識別番号】100136641
【弁理士】
【氏名又は名称】坂井 志郎
(74)【代理人】
【識別番号】100180448
【弁理士】
【氏名又は名称】関口 亨祐
(72)【発明者】
【氏名】根建 圭淳
(72)【発明者】
【氏名】松原 一雄
(72)【発明者】
【氏名】山岡 大祐
(72)【発明者】
【氏名】小林 正英
【テーマコード(参考)】
5E555
5L049
【Fターム(参考)】
5E555AA26
5E555BA01
5E555BB01
5E555BC01
5E555BE17
5E555CA12
5E555CA42
5E555CB12
5E555CB36
5E555CC03
5E555DA01
5E555DB37
5E555DB41
5E555DB52
5E555DB53
5E555DB57
5E555DC09
5E555DC35
5E555DD04
5E555FA00
5L049BB08
(57)【要約】      (修正有)
【課題】情報を的確に提供し得る情報提供方法、プログラム及び情報提供装置を提供する。
【解決手段】端末装置(ユーザ端末、携帯端末、情報提供装置)と、サーバ装置とによって構成される情報提供システムにおいて、情報提供方法は、車両のユーザが遭遇する状況を推定する推定ステップS1と、推定された状況に適した情報を特定する情報特定ステップS2と、情報特定ステップにおいて特定された情報を、車両のユーザが所持する端末装置又は車両に備えられた情報提供機器によって、ユーザに提供する情報提供ステップS10と、を有する。
【選択図】図7
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両のメンテナンスが必要であるか否かを推定する推定ステップと、
前記メンテナンスが必要であることが前記推定ステップにおいて推定された場合に、前記メンテナンスに関する情報を特定する情報特定ステップと、
前記情報特定ステップにおいて特定された前記情報を、前記車両のユーザが所持する端末装置、又は、前記車両に備えられた情報提供機器によって、前記ユーザに提供する情報提供ステップと、
を有する、情報提供方法。
【請求項2】
請求項1に記載の情報提供方法において、
前記ユーザに提供される前記情報は、点検に関する情報、前記車両に備えられた機器の交換に関する情報、又は、ソフトウェアのアップデートに関する情報である、情報提供方法。
【請求項3】
請求項2に記載の情報提供方法において、
前記点検に関する前記情報は、点検操作のマニュアルである、情報提供方法。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の情報提供方法において、
前記機器の交換に関する情報は、前記機器の交換を行い得る機関に関する情報、又は、前記機器と交換され得る機器である交換機器に関する商品情報である、情報提供方法。
【請求項5】
請求項4に記載の情報提供方法において、
前記機器の交換を行い得る前記機関に関する情報は、前記機器の交換を行い得る前記機関の連絡先を示す情報、又は、前記機器の交換の手続に関する情報を含む、情報提供方法。
【請求項6】
請求項4又は5記載の情報提供方法において、
前記交換機器に関する前記商品情報は、前記機器と交換され得る複数種の前記交換機器に関する複数の前記商品情報を含み、複数の前記商品情報は同等の情報量で提供される、情報提供方法。
【請求項7】
請求項4~6のいずれか1項に記載の情報提供方法において、
前記交換機器に関する前記商品情報は、前記交換機器を入手するための手続である入手手続に関する情報、又は、前記交換機器と交換するための手続である交換手続に関する情報を含む、情報提供方法。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載の情報提供方法において、
前記情報提供ステップでは、前記端末装置又は前記情報提供機器に備えられた表示画面に前記情報を表示する、情報提供方法。
【請求項9】
請求項8に記載の情報提供方法において、
前記情報提供ステップでは、前記メンテナンスに関する複数の前記情報を前記表示画面に同時に表示する、情報提供方法。
【請求項10】
請求項8又は9に記載の情報提供方法において、
前記情報提供ステップでは、前記メンテナンスに関する前記情報の種類に応じた色で前記情報を前記表示画面に表示する、情報提供方法。
【請求項11】
請求項8に記載の情報提供方法において、
前記端末装置に備えられた撮像部によって撮像することにより得られた撮像画像を取得する画像取得ステップを更に有し、
前記情報提供ステップは、
前記表示画面に前記撮像画像を表示し、立体図形を前記撮像画像に重畳表示するとともに、前記情報特定ステップにおいて特定された複数の前記情報に対応する複数のサムネイルを前記立体図形の表面形状に応じた配置で前記撮像画像に重畳表示する第1表示ステップと、
複数の前記サムネイルのうちのいずれかが前記ユーザによって選択された場合に、選択された前記サムネイルに対応する前記情報を前記表示画面に表示する第2表示ステップと、
を含む、情報提供方法。
【請求項12】
請求項11に記載の情報提供方法において、
前記立体図形は、多角柱状、円柱状又は球状の図形である、情報提供方法。
【請求項13】
請求項11又は12に記載の情報提供方法において、
前記立体図形は、回転軸を中心として、又は、前記立体図形の中心点を中心として、回転され得る、情報提供方法。
【請求項14】
請求項13に記載の情報提供方法において、
前記回転軸の長手方向は、垂直方向又は水平方向である、情報提供方法。
【請求項15】
請求項11~14のいずれか1項に記載の情報提供方法において、
前記サムネイルに対応する前記情報は、動画像、静止画像、又は、文章から成る、情報提供方法。
【請求項16】
請求項11~15のいずれか1項に記載の情報提供方法において、
複数の前記情報は、複数の種類に分類され、
前記第1表示ステップでは、前記サムネイルに対応する前記情報の種類に応じた色の枠を前記サムネイルの周囲に表示する、情報提供方法。
【請求項17】
請求項11~16のいずれか1項に記載の情報提供方法において、
複数の前記情報は、複数の種類に分類され、
前記第1表示ステップでは、一の種類に属する複数の前記情報にそれぞれ対応する複数の前記サムネイルを一の前記立体図形の前記表面形状に応じた配置で重畳表示し、前記一の種類とは異なる他の種類に属する複数の前記情報にそれぞれ対応する前記サムネイルを他の前記立体図形の前記表面形状に応じた配置で重畳表示する、情報提供方法。
【請求項18】
請求項17に記載の情報提供方法において、
前記情報の種類に応じた色で前記立体図形を表示する、情報提供方法。
【請求項19】
請求項1~18のいずれか1項に記載の情報提供方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
【請求項20】
車両のユーザによって携帯され、又は、前記車両に備えられる情報提供装置であって、
前記車両のメンテナンスが必要であるか否かを推定する推定部と、
前記メンテナンスが必要であることが前記推定部によって推定された場合に、前記メンテナンスに関する情報を特定する情報特定部と、
前記情報特定部によって特定された前記情報を前記ユーザに提供する情報提供部と、
を備える、情報提供装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報提供方法、プログラム及び情報提供装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、車両の情報を提供する車両の情報提供システムが開示されている。特許文献1では、車両の機器及び装備の問合せ対象箇所の写真が携帯端末によって撮影され、撮影された写真が携帯端末から処理サーバに送信される。処理サーバには、携帯端末から送信された写真が示す問合せ対象箇所を認識する認識サーバと、機器及び装備に関する説明を行う複数の説明情報を有するFAQデータベースとが備えられている。処理サーバは、認識サーバによって認識された問合せ対象箇所に対応する説明情報をFAQデータベースから選択して送信する。処理サーバから送信される説明情報は、車両に設けられた表示装置によって表示される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2018-36811号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1は、写真が示す問合せ対象箇所に対応する説明情報を表示装置によって表示することを単に開示しているに過ぎない。
【0005】
本発明の目的は、情報を的確に提供し得る情報提供方法、プログラム及び情報提供装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一態様による情報提供方法は、車両のメンテナンスが必要であるか否かを推定する推定ステップと、前記メンテナンスが必要であることが前記推定ステップにおいて推定された場合に、前記メンテナンスに関する情報を特定する情報特定ステップと、前記情報特定ステップにおいて特定された前記情報を、前記車両のユーザが所持する端末装置、又は、前記車両に備えられた情報提供機器によって、前記ユーザに提供する情報提供ステップと、を有する。
【0007】
本発明の他の態様によるプログラムは、上記のような情報提供方法をコンピュータに実行させる。
【0008】
本発明の更に他の態様による情報提供装置は、車両のユーザによって携帯され、又は、前記車両に備えられる情報提供装置であって、前記車両のメンテナンスが必要であるか否かを推定する推定部と、前記メンテナンスが必要であることが前記推定部によって推定された場合に、前記メンテナンスに関する情報を特定する情報特定部と、前記情報特定部によって特定された前記情報を前記ユーザに提供する情報提供部と、を備える。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、情報を的確に提供し得る情報提供方法、プログラム及び情報提供装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】第1実施形態による情報提供システムを示すブロック図である。
図2】表示部の表示画面の表示の例を示す図である。
図3】表示部の表示画面の表示の例を示す図である。
図4】表示部の表示画面の表示の例を示す図である。
図5】表示部の表示画面の表示の例を示す図である。
図6】表示部の表示画面の表示の例を示す図である。
図7】第1実施形態による情報提供方法の例を示すフローチャートである。
図8】表示部の表示画面の表示の例を示す図である。
図9】表示部の表示画面の表示の例を示す図である。
図10】表示部の表示画面の表示の例を示す図である。
図11】表示部の表示画面の表示の例を示す図である。
図12】表示部の表示画面の表示の例を示す図である。
図13】表示部の表示画面の表示の例を示す図である。
図14】第2実施形態による情報提供方法の例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本発明による情報提供方法、プログラム及び情報提供装置について、好適な実施形態を挙げ、添付の図面を参照して以下に詳細に説明する。
【0012】
[第1実施形態]
第1実施形態による情報提供方法、プログラム及び情報提供装置について図1図7を用いて説明する。図1は、本実施形態による情報提供システムを示すブロック図である。
【0013】
本実施形態による情報提供システム10は、端末装置(ユーザ端末、携帯端末、情報提供装置)12と、サーバ装置(サーバ)14とによって構成され得るが、これに限定されるものではない。
【0014】
端末装置12は、車両11(図2参照)のユーザによって携帯され得る。端末装置12には、撮像部16と、センサ群18と、演算部20と、記憶部22と、通信部24と、操作部26と、表示部28とが備えられている。なお、端末装置12には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。サーバ装置14には、演算部48と、記憶部50と、通信部52とが備えられている。なお、サーバ装置14には、これらの構成要素以外の構成要素も備えられ得るが、ここでは説明を省略する。
【0015】
端末装置12には、本実施形態による情報提供方法をコンピュータに実行させるためのアプリケーションプログラムが予めインストールされる。アプリケーションプログラムの起動は、例えばユーザによる操作に基づいて行われ得る。
【0016】
撮像部16、即ち、カメラは、端末装置12の少なくとも背面側に備えられ得る。撮像部16によって撮像することによって得られる画像である撮像画像110(図2参照)は、端末装置12の正面側、即ち、前面側に備えられた表示部28の表示画面28A(図2参照)に表示され得る。撮像部16は、車両11の少なくとも一部を撮像することによって撮像画像110を取得し得る。車両11は、四輪車に限定されるものではなく、二輪車等であってもよい。また、車両11は、電動の小型モビリティ等であってもよい。
【0017】
センサ群18には、例えば、加速度センサ30と、ジャイロセンサ32とが含まれ得る。加速度センサ30は、例えば、3方向の加速度を同時に計測し得る。ジャイロセンサ32、即ち、角速度センサは、例えば、3方向の角速度を同時に計測し得る。加速度センサ30及びジャイロセンサ32によって取得される情報に基づいて、端末装置12の3次元の挙動が把握され得る。
【0018】
演算部20は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)等のプロセッサ(processor)、即ち、処理回路(processing circurity)によって構成され得る。演算部20には、制御部34と、画像取得部36と、較正部38と、位置姿勢判定部40と、判定部42と、推定部43と、情報特定部45と、情報取得部46と、情報提供部47とが備えられ得る。制御部34と、画像取得部36と、較正部38と、位置姿勢判定部40と、判定部42とは、記憶部22に記憶されているプログラムが演算部20によって実行されることによって実現され得る。推定部43と、情報特定部45と、情報取得部46と、情報提供部47とは、記憶部22に記憶されているプログラムが演算部20によって実行されることによって実現され得る。
【0019】
なお、制御部34、画像取得部36、較正部38、位置姿勢判定部40、判定部42、推定部43と、情報特定部45と、情報取得部46と、情報提供部47の少なくとも一部が、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)等の集積回路によって実現されるようにしてもよい。また、制御部34、画像取得部36、較正部38、位置姿勢判定部40、判定部42、推定部43と、情報特定部45と、情報取得部46と、情報提供部47の少なくとも一部が、ディスクリートデバイスを含む電子回路によって構成されるようにしてもよい。
【0020】
記憶部22には、不図示の揮発性メモリと、不図示の不揮発性メモリとが備えられ得る。揮発性メモリとしては、例えばRAM(Random Access Memory)等が挙げられ得る。不揮発性メモリとしては、例えばROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等が挙げられ得る。データ等が、例えば揮発性メモリに記憶され得る。プログラム、テーブル、マップ等が、例えば不揮発性メモリに記憶され得る。記憶部22の少なくとも一部が、上述したようなプロセッサ、集積回路等に備えられていてもよい。
【0021】
通信部24には、例えば、携帯電話網に対応し得る不図示の通信モジュールが備えられている。通信部24は、携帯電話網を介して通信を行い得る。通信部24は、サーバ装置14に備えられた通信部52との間で中継局54とネットワーク56とを介して通信を行い得る。
【0022】
操作部26は、ユーザが端末装置12を操作する際に用いられ得る。表示部28には、不図示の表示素子が備えられている。表示素子としては、例えば、液晶表示素子、有機エレクトロルミネッセンス表示素子等が用いられ得る。このような表示素子が備えられた不図示のタッチパネルによって、操作部26と表示部28とが構成され得る。
【0023】
制御部34は、端末装置12の全体の制御を司る。
【0024】
画像取得部36は、撮像部16によって撮像することによって得られる撮像画像110を取得し得る。
【0025】
較正部38は、較正処理を実行し得る。ユーザに対する情報提供を開始するに先立って、較正、即ち、キャリブレーションが行われ得る。かかる較正は、本実施形態によるアプリケーションプログラムが起動された状態で、車両11の所定部位を、端末装置12の撮像部16を用いて撮像することによって行われ得る。より具体的には、かかる所定部位が表示部28の表示画面28Aの中心部に所定のサイズで表示されるように、ユーザが端末装置12の撮像部16を当該所定部位に正対させる。較正部38は、所定部位を含む撮像画像110と、センサ群18から供給される信号とに基づいて、端末装置12の位置及び姿勢を判定し得る。端末装置12の位置及び姿勢が予め決められた範囲内であると判定した場合、較正部38は、較正が成功したと判定し、較正を完了させる。較正が完了すると、表示制御部44は、較正が完了したことを示す情報を表示部28の表示画面28Aに表示する。較正が完了したことを示す情報としては、例えば、不図示のチェックマーク等が挙げられ得る。
【0026】
位置姿勢判定部40は、端末装置12の位置及び姿勢を判定し得る。位置姿勢判定部40は、端末装置12の位置及び姿勢に関する情報、即ち、位置姿勢情報を記憶部22に格納する。位置姿勢判定部40は、較正の際に得られた位置姿勢情報を基準にしつつ、画像取得部36によって取得される撮像画像110と、センサ群18から供給される信号とに基づいて、位置姿勢情報を随時更新する。
【0027】
情報提供部47は、ユーザに対して情報の提供を行い得る。情報提供部47は、後述する情報特定部45によって特定される情報をユーザに対して提供し得る。情報提供部47には、表示制御部44が備えられ得る。表示制御部44は、表示部28の表示の制御を司る。表示制御部44は、表示部28の表示画面28Aに情報を表示し得る。なお、端末装置12に備えられた不図示のスピーカ等を介して音声出力を行うことによって、かかる情報がユーザに提供されるようにしてもよい。
【0028】
図2は、表示部の表示画面の表示の例を示す図である。表示制御部44は、撮像部16によって撮像することによって得られる撮像画像110、即ち、画像取得部36によって取得される撮像画像110を、表示部28の表示画面28Aに表示し得る。車両11の室内、即ち、車内(車室内)100が撮像部16によって撮像された場合の撮像画像110の例が、図2には示されているが、これに限定されるものではない。車室の外側が撮像部16によって撮像されるようにしてもよい。表示制御部44は、立体図形103A、103Bを撮像画像110に重畳表示しつつ、当該立体図形103A、103Bの表面形状に応じた配置でサムネイル106、即ち、サムネイル画像を撮像画像110に重畳表示し得る。即ち、本実施形態では、拡張現実(AR:Augmented Reality)表示が行われ得る。なお、立体図形一般について説明する際には、符号103を用い、個々の立体図形について説明する際には、符号103A、103Bを用いる。立体図形103の形状が多角柱状である場合の例が図2には図示されているが、これに限定されるものではない。例えば、立体図形103の形状が、円柱状であってもよいし、球状であってもよい。
【0029】
サムネイル106は、後述する情報特定部45によって特定された情報112(図3図6参照)に対応するものである。情報特定部45によって特定された情報112が複数存在する場合に、複数の情報112を表示画面28Aに単に表示した場合には、煩雑となる。このため、本実施形態では、複数の情報112にそれぞれ対応する複数のサムネイル106を立体図形103A、103Bの表面形状に応じた配置で表示し、ユーザによって選択されたサムネイル106に対応する情報を表示部28の表示画面28Aに表示する。
【0030】
なお、ここでは、複数のサムネイル106を立体図形103A、103Bの表面形状に応じた配置で表示し、選択されたサムネイル106に対応する情報112が表示部28の表示画面28Aに表示される場合を例に説明するが、これに限定されるものではない。即ち、立体図形103が表示部28の表示画面28Aに表示されないようにしてもよい。例えば、情報特定部45によって特定された情報112の数が少ない場合には、サムネイル106の数も少ない。このような場合には、立体図形103を表示部28の表示画面28Aに表示することなく、サムネイル106を表示部28の表示画面28Aに表示するようにしてもよい。サムネイル106は、撮像画像110に重畳表示してもよいし、撮像画像110に重畳表示させなくてもよい。
【0031】
また、サムネイル106を表示部28の表示画面28Aに表示しなくてもよい。即ち、ユーザによるサムネイル106の選択を経ることなく、情報特定部45によって特定された情報112が表示部28の表示画面28Aに表示されるようにしてもよい。
【0032】
図2に示すように、車両11には、複数の機器102A~102Oが備えられ得る。機器一般について説明する際には、符号102を用い、個々の機器について説明する際には、符号102A~102Oを用いる。機器102Aは、例えばインフォテイメントマルチ表示装置、即ち、情報提供機器である。機器102Bは、例えば走行系モニタである。機器102C、102Dは、例えば走行系リアモニタである。機器102Eは、例えば、ステアリングホイールである。機器102Fは、例えばコンテンツマルチスイッチである。機器102Gは、例えば走行系スイッチである。機器102Hは、例えばインフォテイメントスイッチである。機器102Iは、例えば簡単駐車スイッチである。機器102Jは、例えばハザードスイッチである。機器102Kは、例えばエアコンディショナー、即ち、空調装置である。機器102Lは、例えばコンソール走行系スイッチである。機器102Mは、例えばETC車載器である。機器102Nは、例えばサイドカメラミラーシステム調整スイッチである。機器102Oは、例えばドアノブである。
【0033】
判定部42は、拡張現実表示の対象が、画像取得部36によって取得された撮像画像110に含まれているか否かを判定し得る。拡張現実表示の対象としては、例えば、車両11に備えられる機器102等が挙げられ得る。車両11に備えられる機器102としては、車室内に備えられた機器102であってもよいし、車室の外側に備えられた機器102であってもよい。車室の外側に備えられた機器102としては、例えばタイヤ等が挙げられ得る。拡張現実表示の対象が撮像画像110に含まれているか否かの判定は、位置姿勢判定部40によって得られた位置姿勢情報と、画像取得部36によって取得された撮像画像110とに基づいて行われ得る。拡張現実表示の対象が撮像画像110に含まれているか否かを、画像取得部36によって取得された撮像画像110のみならず、位置姿勢情報にも基づいて判定するのは、より正確な判定を行うためである。車両11に備えられた機器102を示す情報は、記憶部22に予め記憶されている。より具体的には、車両11に備えられた複数の機器102の各々の位置情報、これらの機器102の各々の画像情報等が記憶部22に予め記憶されている。判定部42は、記憶部22に記憶されたこれらの情報と、画像取得部36によって取得された撮像画像110から得られる情報とを対比する。これにより、判定部42は、車両11に備えられた機器102が当該撮像画像110に含まれているか否かを判定し得る。また、判定部42は、当該撮像画像110に含まれている機器102が、車両11に備えられた複数の機器102のうちのいずれの機器102であるかについても判定し得る。こうして、判定部42は、拡張現実表示の対象が、画像取得部36によって取得された撮像画像110に含まれているか否かを判定し得る。
【0034】
なお、上記においては、拡張現実表示の対象が、車両11に備えられた機器102である場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、拡張現実表示の対象が車両11であってもよい。車両11を示す情報も、記憶部22に予め記憶されている。判定部42は、記憶部22に記憶された車両11を示す情報と、画像取得部36によって取得された撮像画像110から得られる情報とを対比する。これにより、判定部42は、当該車両11が当該撮像画像110に含まれているか否かを判定し得る。
【0035】
推定部43は、車両11のユーザが遭遇する状況を推定し得る。推定部43は、ユーザの行動に関するデータに基づいて、当該ユーザが遭遇する状況を推定し得る。ユーザの行動に関するデータは、端末装置12にインストールされたカレンダープリケーションにおけるデータ等が挙げられ得る。また、ユーザの行動に関するデータとして、端末装置12にインストールされたナビゲーションアプリケーションにおけるデータ等が挙げられ得る。また、ユーザの行動に関するデータとして、車両11に備えられたナビゲーションシステムにおけるデータ等が挙げられ得る。なお、ユーザの行動に関するデータは、これらに限定されるものではない。また、推定部43は、環境に関するデータに基づいて、当該ユーザが遭遇する状況を推定し得る。環境に関するデータとしては、例えば、気象データ、交通状況データ等が挙げられ得る。推定部43は、これらのデータに基づいて、当該ユーザが遭遇する状況を推定し得る。例えば、推定部43は、これらのデータに基づいて、車両11の移動経路等を推定し得る。例えば、車両11が高速道路を走行することになるか否か等が、これらのデータに基づいて推定され得る。また、推定部43は、これらのデータに基づいて、車両11が移動する際の天候、即ち、気象等を判定し得る。例えば、霧が生じている中を車両11が移動することになるか否か等が、これらのデータに基づいて判定され得る。また、推定部43は、これらのデータに基づいて、車両11が移動する際の交通状況等を推定し得る。例えば、車両11が移動している際に渋滞が生ずるか否か等が、これらのデータに基づいて推定され得る。
【0036】
情報特定部45は、車両11に関する複数の情報のうちから、推定部43によって推定された状況に適した情報を特定し得る。例えば、情報特定部45は、推定部43によって推定された状況において利用することが適している車両11の機能に関する情報を特定し得る。例えば、車両11に備えられている複数の機能のうちのユーザが使用したことがない機能に関する情報が、当該状況に適した情報として特定され得る。情報特定部45は、例えば、ユーザの運転履歴等に基づいて、かかる情報を特定し得る。ユーザの運転履歴としては、例えば、当該ユーザが過去に運転したことがある車両11の種類、即ち、車種等が挙げられ得る。また、ユーザの運転履歴として、当該ユーザが当該車両11を走行させた距離、即ち、走行距離等が挙げられ得る。ユーザが所有していない車両11に対しての当該ユーザの運転履歴は、ユーザの運転履歴に含まれ得る。即ち、例えば、当該ユーザがレンタカーを運転した際の運転履歴等が、ユーザの運転履歴に含まれ得る。なお、ユーザの運転履歴は、記憶部22等に記憶され得る。また、情報特定部45は、車両11に備えられた機器102のユーザによる使用履歴等に基づいて、かかる情報を特定し得る。ユーザが運転したことがある複数の種類の車両11の各々に搭載されている機器102に基づいて、かかる情報が特定され得る。なお、車両11に備えられた機器102の当該ユーザによる使用履歴等は、記憶部22等に記憶され得る。
【0037】
車両11には、不図示の通信部が備えられている。このため、車両11は、端末装置12との間で通信可能である。また、車両11は、サーバ装置14との間でも通信可能である。情報取得部46は、通信部24を介して車両11から様々な情報、即ち、様々なデータを取得し得る。また、情報取得部46は、通信部24を介してサーバ装置14から様々な情報、即ち、様々なデータを取得し得る。例えば、ユーザの運転履歴、車両11に備えられた機器102の当該ユーザによる使用履歴等が、車両11から供給されるようにしてもよいし、サーバ装置14から供給されるようにしてもよい。
【0038】
情報取得部46は、情報特定部45によって特定された情報112に対応するサムネイル106を取得し得る。サムネイル106、即ち、サムネイル106を表示するための情報は、例えばサーバ装置14から供給され得る。情報取得部46は、サムネイル106の提供を要求するリクエスト信号を、通信部24を介してサーバ装置14に送信する。サーバ装置14は、当該サーバ装置14に備えられた記憶部50からサムネイル106を読み出し、当該サーバ装置14に備えられた通信部52を介して端末装置12にかかるサムネイル106を送信する。情報取得部46は、サムネイル106をサーバ装置14から受信する。なお、サムネイル106が、端末装置12に備えられた記憶部22に既に格納されている場合には、サムネイル106をサーバ装置14から取得することを要しない。このような場合には、情報取得部46は、端末装置12に備えられた記憶部22から、サムネイル106を取得し得る。
【0039】
いずれかのサムネイル106がユーザによって選択された場合、情報取得部46は、選択されたサムネイル106に対応する情報を取得する。かかる情報は、例えばサーバ装置14から供給され得る。情報取得部46は、かかる情報の提供を要求するリクエスト信号を、通信部24を介してサーバ装置14に送信する。サーバ装置14は、当該サーバ装置14に備えられた記憶部50からかかる情報を読み出し、当該サーバ装置14に備えられた通信部52を介して端末装置12にかかる情報を送信する。情報取得部46は、かかる情報をサーバ装置14から受信する。なお、かかる情報が、端末装置12に備えられた記憶部22に既に格納されている場合には、かかる情報をサーバ装置14から取得することを要しない。このような場合には、情報取得部46は、端末装置12に備えられた記憶部22から、かかる情報を取得し得る。
【0040】
推定部43は、車両11の使用がユーザによって開始される時刻である使用開始時刻を更に推定し得る。情報提供部47は、推定部43によって推定された使用開始時刻よりも前に、かかる情報の提供を実行し得る。例えば、情報提供部47は、当該車両11がユーザによって使用される日の前日に、かかる情報の提供を実行し得る。
【0041】
情報提供部47は、情報特定部45によって特定された情報の提供の是非を、ユーザに問い合わせ得る。例えば、かかる情報の提供の是非を問い合わせるためのボタン113A、113B(図3参照)が、表示部28の表示画面28Aに表示され得る。かかる情報の提供をユーザが是認した場合に、情報提供部47は、かかる情報を提供し得る。例えば、かかる情報の提供を是認するボタン113Aがユーザによって押された場合には、情報提供部47は、かかる情報を提供する。一方、かかる情報の提供を否認するボタン113Bがユーザによって押された場合には、情報提供部47は、かかる情報を提供しない。
【0042】
推定部43は、かかる状況に当該ユーザが遭遇することが見込まれる時刻である遭遇見込時刻を更に推定し得る。情報提供部47は、遭遇見込時刻までの余裕時間が時間閾値未満になった場合に、かかる情報をユーザに提供し得る。
【0043】
推定部43は、車両販売店にユーザが訪れているか否かを推定し得る。推定部43は、例えば、ユーザが所持している当該端末装置12の位置を示す位置情報と、地図情報とに基づいて、車両販売店にユーザが訪れているか否かを推定し得る。位置情報は、例えば、端末装置12によって備えられた不図示の位置情報取得部によって取得され得る。位置情報としては、例えばGPS情報等が用いられ得るが、これに限定されるものではない。車両販売店にユーザが訪れていることが推定部43によって判定され、且つ、撮像部16によって撮像された撮像画像110に車両11が写っている場合、情報提供部47は、以下のような処理を行い得る。即ち、かかる場合、情報提供部47は、撮像画像110に写っている車両11に関する情報を提供し得る。具体的には、情報提供部47は、撮像画像110に写っている車両11のグレードに関する情報等を提供し得る。また、情報提供部47は、撮像画像110に写っている車両11のオプションに関する情報等を提供し得る。
【0044】
表示制御部44は、情報112の種類に応じた複数の立体図形103を表示画面28Aに表示し得る。表示制御部44は、一の種類に属する複数の情報にそれぞれ対応する複数のサムネイル106を、一の立体図形103の表面形状に応じた配置で撮像画像110に重畳表示し得る。表示制御部44は、一の種類とは異なる他の種類に属する複数の情報にそれぞれ対応する複数のサムネイル106を、他の立体図形103の表面形状に応じた配置で撮像画像110に重畳表示し得る。
【0045】
複数の情報112は、複数の種類に分類され得る。表示制御部44は、サムネイル106に対応する情報の種類に応じた色の枠108R、108Gを、当該サムネイル106の周囲に表示し得る。表示制御部44は、当該情報が例えば一の種類に属する場合には、例えば赤色の枠108Rを、当該情報に対応するサムネイル106の周囲に表示する。表示制御部44は、当該情報が例えば一の種類とは異なる他の種類に属する場合には、例えば青色の枠108Gを、当該情報に対応するサムネイル106の周囲に表示する。
【0046】
表示制御部44は、情報の種類に応じた色で立体図形103を表示し得る。情報の種類が例えば一の種類に属する場合には、表示制御部44は、当該情報に応じたサムネイル106が配される立体図形103を例えば赤色で表示するようにしてもよい。情報の種類が例えば一の種類とは異なる他の種類に属する場合には、表示制御部44は、当該情報に応じたサムネイル106が配される立体図形103を例えば青色で表示するようにしてもよい。
【0047】
判定部42は、立体図形103を回転させるための操作がユーザによって行われたか否かを、表示画面28Aに対するユーザによる操作に基づいて判定し得る。立体図形103を回転させるための操作がユーザによって行われたことが判定部42によって判定された場合、表示制御部44は、立体図形103を回転させる表示を行い得る。立体図形103は、例えば回転軸104を中心として回転され得る。表示制御部44は、立体図形103の表面形状に応じて配置したサムネイル106の位置を、当該立体図形103の回転に応じて変化させる。回転軸104の長手方向は、例えば、垂直方向、即ち、鉛直方向であるが、これに限定されるものではない。例えば、回転軸104の長手方向が、水平方向であってもよい。回転軸104を中心として立体図形103が回転され得る場合の例が図2には図示されているが、これに限定されるものではない。立体図形103の中心点104Aを中心として、当該立体図形103が回転されるようにしてもよい。
【0048】
ユーザに提供される情報112、即ち、コンテンツは、例えば、動画像、静止画像、文章等から成り得るが、これに限定されるものではない。かかる情報112が動画像から成る場合、当該動画像を構成する複数の画像のうちのいずれかの縮小画像がサムネイル106、サムネイル画像として用いられ得る。かかる情報112が静止画像から成る場合、当該静止画像の縮小画像がサムネイル106、即ち、サムネイル画像として用いられ得る。かかる情報112が文章から成る場合、例えば、当該文章の一部に対応する縮小画像が、サムネイル106として用いられ得る。
【0049】
判定部42は、立体図形103を例えばスワイプする操作がユーザによって行われたか否かを、表示画面28Aに対するユーザによる操作に基づいて判定し得る。立体図形103を例えばスワイプする操作がユーザによって行われたことが判定部42によって判定された場合、情報提供部47は、以下のような処理を行い得る。即ち、かかる場合、情報提供部47は、スワイプする操作が行われた当該立体図形103を表示部28の表示画面28Aから消去するとともに、当該立体図形103の表面形状に応じた配置で重畳表示されていた複数のサムネイル106を消去する。
【0050】
図3は、表示部の表示画面の表示の例を示す図である。ACC(Adaptive Cruise Control)の使用方法に関する情報112を提供する場合の例が図3には示されている。例えば、ユーザが高速道路を利用することが見込まれ、且つ、当該ユーザがACC機能を使用したことがない場合に、このような情報112がユーザに提供され得る。なお、ユーザが高速道路を利用することは、推定部43によって推定され得る。また、当該ユーザがACC機能を使用したことがないことは、情報特定部45によって判定され得る。情報の提供を是認するボタン113A、即ち、OKボタンがユーザによって押された場合には、AAC機能の使用方法に関する情報112が当該ユーザに提供され得る。一方、情報の提供を是認しないボタン113B、即ち、NOボタンがユーザによって押された場合には、AAC機能の使用方法に関する情報は当該ユーザに提供されない。
【0051】
図4は、表示部の表示画面の表示の例を示す図である。自動駐車機能を紹介する情報112が表示部28の表示画面28Aに表示される場合の例が図4には示されている。例えば、ユーザが駐車場に車両11を駐車することが見込まれ、且つ、当該ユーザが自動駐車機能を使用したことがない場合に、このような情報112がユーザに提供され得る。なお、ユーザが駐車場に車両11を駐車することは、推定部43によって推定され得る。また、当該ユーザが自動駐車機能を使用したことがないことは、情報特定部45によって判定され得る。車両11が所定回数以上当該ユーザによって利用されているにもかかわらず、自動駐車機能が当該ユーザによって使用されていない場合に、このような情報112がユーザに提供されるようにしてもよい。
【0052】
図5は、表示部の表示画面の表示の例を示す図である。新たに搭載された自動駐車機能の設定方法に関する情報112が表示部28の表示画面28Aに表示される場合の例が図5には示されている。例えば、ユーザが当該車両11を購入した直後であることが推定される場合、このような情報112がユーザに提供され得る。
【0053】
図6は、表示部の表示画面の表示の例を示す図である。ガソリンの残量が所定値より小さくなり、且つ、車両11への給油をユーザが行ったことがない場合に、このような情報112がユーザに提供され得る。なお、ガソリンの残量が所定値より小さくなることは、推定部43によって推定され得る。また、車両11への給油をユーザが行ったことがないことは、情報特定部45によって判定され得る。
【0054】
情報提供部47は、図2に示すように、表示画面28Aの一部に、複数の操作ボタン60A~60Cを更に表示し得る。操作ボタン60Aは、例えば、お役立ち情報ボタンである。操作ボタン60Bは、例えば、警告灯一覧ボタンである。操作ボタン60Cは、例えば、設定ボタンである。なお、操作ボタン60A~60Cは、これらに限定されるものではない。操作ボタン60A、即ち、お役立ち情報ボタンは、ユーザにとって役に立つことが想定される情報が表示される画面に遷移するためのボタンである。操作ボタン60B、即ち、警告灯一覧ボタンは、警告灯の一覧を表示する画面に遷移するためのボタンである。操作ボタン60C、即ち、設定ボタンは、アプリケーションプログラムに関する様々な設定を行うための画面に遷移するためのボタンである。表示画面28Aには、再較正ボタン60D、音声検索ボタン60E等が更に表示され得るが、これに限定されるものではない。再較正ボタン60Dは、再較正の実行を指示するためのボタンである。音声検索ボタン60Eは、音声検索の実行を指示するためのボタンである。
【0055】
次に、本実施形態による情報提供方法の例について図7を用いて説明する。図7は、本実施形態による情報提供方法の例を示すフローチャートである。複数のサムネイル106が立体図形103の表面形状に応じた配置で撮像画像110に重畳表示され、選択されたサムネイル106に対応する情報112が表示部28の表示画面28Aに表示され場合の例が図7には示されている。
【0056】
まず、ステップS1において、推定部43は、車両11のユーザが遭遇する状況を推定する。上述したように、推定部43は、ユーザの行動に関するデータ、環境に関するデータ等に基づいて、ユーザが遭遇する状況を推定し得る。この後、ステップS2に遷移する。
【0057】
ステップS2において、情報特定部45は、推定部43によって推定された状況に適した情報を特定する。より具体的には、上述したように、情報特定部45は、推定部43によって推定された状況において利用することが適している車両11の機能に関する情報を特定し得る。かかる情報は、上述したように、例えば、ユーザが使用したことがない機能に関する情報である。上述したように、情報特定部45は、例えば、ユーザの運転履歴等に基づいて、かかる情報を特定し得る。また、上述したように、情報特定部45は、車両11に備えられた機器102のユーザによる使用履歴等に基づいて、かかる情報を特定し得る。この後、ステップS3に遷移する。
【0058】
ステップS3において、情報取得部46は、情報特定部45によって特定された情報に対応するサムネイル106、即ち、サムネイル画像を取得する。情報特定部45によって複数の情報が特定された場合には、特定された複数の情報に対応する複数のサムネイル106を取得する。具体的には、情報取得部46は、サムネイル106の提供を要求するリクエスト信号を、通信部24を介してサーバ装置14に送信する。サーバ装置14は、当該サーバ装置14に備えられた記憶部50からサムネイル106を読み出し、当該サーバ装置14に備えられた通信部52を介して端末装置12にサムネイル106を送信する。情報取得部46は、サムネイル106をサーバ装置14から受信する。なお、サムネイル106が、端末装置12に備えられた記憶部22に既に格納されている場合には、サムネイル106をサーバ装置14から取得することを要しない。このような場合には、情報取得部46は、端末装置12に備えられた記憶部22から、サムネイル106を取得し得る。この後、ステップS4に遷移する。
【0059】
ステップS4において、車両11の少なくとも一部が撮像部16によって撮像される。これにより、画像取得部36が、撮像部16によって撮像された撮像画像110を取得する。この後、ステップS5に遷移する。
【0060】
ステップS5において、情報提供部47は、立体図形103を撮像画像110に重畳表示するとともに、立体図形103の表面形状に応じた配置で複数のサムネイル106を撮像画像110に重畳表示する。この後、ステップS6に遷移する。
【0061】
ステップS6において、判定部42は、サムネイル106を選択する操作がユーザによって行われたか否かを判定する。サムネイル106を選択する操作がユーザによって行われていないことが判定部42によって判定された場合(ステップS6においてNO)、ステップS7に遷移する。サムネイル106を選択する操作がユーザによって行われたことが判定部42によって判定された場合(ステップS6においてYES)、ステップS9に遷移する。
【0062】
ステップS7において、判定部42は、立体図形103を回転させる操作がユーザによって行われたか否かを判定する。立体図形103を回転させる操作がユーザによって行われたことが判定部42によって判定された場合(ステップS7においてYES)、ステップS8に遷移する。立体図形103を回転させる操作がユーザによって行われていないことが判定部42によって判定された場合(ステップS7においてNO)、ステップS4以降の処理が繰り返される。
【0063】
ステップS8において、情報提供部47は、立体図形103を回転させる表示を行う。より具体的には、情報提供部47は、ユーザによる操作量に応じた回転量で立体図形103を回転させる。情報提供部47は、当該立体図形103の表面形状に応じて配置された複数のサムネイル106の位置を、当該立体図形103の回転に対応するように変化させる。ステップS8が完了した場合には、ステップS4以降の処理が繰り返される。
【0064】
ステップS9において、情報取得部46は、選択されたサムネイル106に応じた情報112を取得する。具合的には、上述したように、情報取得部46が、選択されたサムネイル106を示す情報を、通信部24を介してサーバ装置14に送信する。サーバ装置14は、当該サムネイル106に対応する情報112を、当該サーバ装置14に備えられた記憶部50から読み出し、当該サーバ装置14に備えられた通信部52を介して端末装置12に送信する。情報取得部46は、サーバ装置14から情報112を受信する。こうして、情報取得部46は、選択されたサムネイル106に応じた情報112を取得し得る。なお、選択されたサムネイル106に対応する情報112が、端末装置12に備えられた記憶部22に既に格納されている場合には、かかる情報112をサーバ装置14から取得することを要しない。このような場合には、情報取得部46は、端末装置12に備えられた記憶部22から、かかる情報112を取得し得る。この後、ステップS10に遷移する。
【0065】
ステップS10において、表示制御部44は、情報取得部46によって取得された情報112を表示部28の表示画面28Aに表示する。こうして、図7に示す処理が完了する。
【0066】
このように、本実施形態によれば、車両11のユーザが遭遇する状況が推定され、推定された状況に適した情報が特定され、特定された情報がユーザに提供される。従って、本実施形態によれば、情報を的確にユーザに提供することができる。
【0067】
[第2実施形態]
第2実施形態による情報提供方法、プログラム及び情報提供装置について図面を用いて説明する。第1実施形態による情報提供方法等と同様の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略し又は簡略にする。
【0068】
本実施形態による情報提供方法は、車両11のメンテナンスが必要であるか否かが推定され、メンテナンスが必要であると推定された場合に、当該メンテナンスに関連する情報112がユーザに提供され得るものである。
【0069】
推定部43は、車両11のメンテナンスが必要であるか否かを推定し得る。より具体的には、推定部43は、撮像部16によって撮像された撮像画像110に写っている車両11のメンテナンスが必要であるか否かを推定し得る。車両11のメンテナンスが必要であるか否かは、例えば、車両11のメンテナンス記録、車両11の走行データ等に基づいて推定され得る。車両11の走行データには、当該車両11の走行距離、当該車両11が走行した道路の種類、当該車両11が走行した道路の状態等に関するデータ等が含まれ得る。車両11のメンテナンス記録、車両11の走行データ等は、例えば記憶部22等に記憶され得る。車両11のメンテナンスとしては、例えば、タイヤの交換等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。
【0070】
情報特定部45は、メンテナンスが必要であることが推定部43によって推定された場合に、当該メンテナンスに関する情報を特定し得る。例えば、タイヤのメンテナンスが必要であることが推定部43によって推定された場合、情報特定部45は、タイヤのメンテナンスに関する情報を特定し得る。
【0071】
情報提供部47は、情報特定部45によって特定された情報をユーザに提供し得る。より具体的には、情報提供部47に備えられた表示制御部44が、情報特定部45によって特定された情報を表示部28の表示画面28Aに表示し得る。なお、車両11に備えられた機器102の不図示の表示画面、例えば、車両11に備えられた情報提供機器102Aの表示画面に、かかる情報112が表示されるようにしてもよい。
【0072】
ユーザに提供される情報112としては、例えば、点検に関する情報が挙げられ得る。点検に関する情報としては、例えば、点検のマニュアル等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。
【0073】
また、ユーザに提供される情報112としては、例えば、車両11に備えられた機器102の交換に関する情報が挙げられ得る。機器102の交換に関する情報としては、例えば、機器102の交換を行い得る機関に関する情報が挙げられ得る。当該機器102の交換を行い得る機関としては、ディーラ等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。機器102の交換を行い得る機関に関する情報には、例えば、当該機器102の交換を行い得る機関の連絡先を示す情報が含まれ得る。また、機器102の交換を行い得る機関に関する情報として、例えば、当該機器102の交換の手続に関する情報が含まれ得る。また、機器102の交換に関する情報として、機器102と交換され得る機器である交換機器に関する商品情報等が挙げられ得る。交換機器に関する商品情報には、当該機器102と交換され得る複数種の交換機器に関する複数の商品情報を含まれ得る。そして、複数の商品情報は、同等の情報量で提供され得る。交換機器に関する商品情報には、当該交換機器を入手するための手続である入手手続に関する情報が含まれ得る。また、交換機器に関する商品情報には、交換機器と交換するための手続である交換手続に関する情報を含まれ得る。
【0074】
また、ユーザに提供される情報112として、例えば、ソフトウェアのアップデートに関する情報が挙げられ得る。なお、ユーザに提供される情報112は、これらの限定されるものではない。
【0075】
情報提供部47は、メンテナンスに関する複数の情報112を表示部28の表示画面28Aに同時に表示し得る。情報提供部47は、メンテナンスに関する情報112の種類に応じた色で情報112を表示部28の表示画面28Aに表示し得る。
【0076】
図8は、表示部の表示画面の表示の例を示す図である。メンテナンスを要する機器102が撮像部16によって撮像された撮像画像110に写っている場合の表示の例が図8には示されている。ここでは、メンテナンスを要する機器102がタイヤである場合の例が示されている。図8に示すように、例えば、「そろそろタイヤの交換の時期です。」という通知114が撮像画像110に重畳表示され得る。このように、メンテナンスを要する機器102が撮像部16によって撮像された撮像画像110に写っている場合、メンテナンスを要することを示す通知114が行われ得る。
【0077】
図9は、表示部の表示画面の表示の例を示す図である。例えば、表示部28の表示画面28Aに表示された通知114(図8参照)がユーザによってタップされた場合、図9に示すような表示に遷移する。図9に示すように、ユーザが提供を受けたい情報を選択するための選択ボタン116A~116Cが表示され得る。選択ボタン116Aは、例えば、当該機器102の点検に関する情報を選択するためのボタンである。選択ボタン116Bは、当該機器102の交換を行い得る機関に関する情報を選択するためのボタン、より具体的には、ディーラに関する情報を選択するためのボタンである。選択ボタン116Cは、当該機器102と交換され得る機器である交換機器に関する商品情報を選択するためのボタンである。
【0078】
図10は、表示部の表示画面の表示の例を示す図である。例えば、表示部28の表示画面28Aに表示された選択ボタン116A(図9参照)がユーザによってタップされた場合、図10に示すような表示に遷移し得る。図10に示すように、例えば、点検のマニュアル117、即ち、点検方法に関する情報を含む情報112が表示部28の表示画面28Aに表示され得る。
【0079】
図11は、表示部の表示画面の表示の例を示す図である。例えば、表示部28の表示画面28Aに表示された選択ボタン116B(図9参照)がユーザによってタップされた場合、図11に示すような表示に遷移し得る。図11に示すように、例えば、ディーラの連絡先118に関する情報を含む情報112が表示部28の表示画面28Aに表示され得る。ディーラの連絡先としては、例えば、電話番号、電子メールアドレス、ウェブサイトのURL等が挙げられ得るが、これに限定されるものではない。ディーラの連絡先118がユーザによってタップされると、ディーラへの連絡が行われ得る。なお、連絡先とされるディーラは、ユーザが当該車両11を購入した店舗であってもよいし、ユーザが当該車両11のメンテナンスを最近依頼した店舗等であってもよい。
【0080】
図12は、表示部の表示画面の表示の例を示す図である。例えば、表示部28の表示画面28Aに表示された選択ボタン116C(図9参照)がユーザによってタップされた場合、図12に示すような表示に遷移し得る。図12に示すように、例えば、メンテナンスを要する機器102と交換され得る機器である交換機器の商品情報120A~120Dを含む情報112が表示部28の表示画面28Aに表示され得る。複数の商品情報120A~120Dは、同等の情報量で表示され得る。表示部28の表示画面28Aに表示された商品情報120A~120Dのうちのいずれかがユーザによって選択された場合、選択された商品情報120A~120Dに対応する機器である交換機器に交換する手続を行うための不図示の画面に遷移し得る。交換機器に交換する手続を行うための画面は、例えば、当該商品を製造するメーカ等によって運営されるウェブサイトの画面等であってもよい。商品情報一般について説明する際には、符号120を用い、個々の商品情報について説明する際には、符号120A~120Dを用いる。表示部28の表示画面28Aに表示された商品情報120がタップされることによって交換機器の購入に至った場合、当該交換機器が購入されたことに対する報酬が、当該交換機器のメーカ等から支払われ得る。報酬の支払先は、当該商品情報120を表示するアプリケーションプログラムを提供する企業等である。
【0081】
図13は、表示部の表示画面の表示の例を示す図である。例えば、ソフトウェアのアップデートを要する場合、図13に示すような情報112が表示部28の表示画面28Aに表示され得る。このような情報は、撮像部16によって撮像された撮像画像110に車両11が含まれている場合に表示され得る。
【0082】
次に、本実施形態による情報提供方法の例について図14を用いて説明する。図14は、本実施形態による情報提供方法の例を示すフローチャートである。複数のサムネイル106が立体図形103の表面形状に応じた配置で撮像画像110に重畳表示され、選択されたサムネイル106に対応する情報112が表示部28の表示画面28Aに表示された場合の例が図14には示されている。
【0083】
まず、ステップS11において、推定部43は、車両11のメンテナンスが必要であるか否か推定する。より具体的には、推定部43は、撮像部16によって撮像された撮像画像110に写っている車両11のメンテナンスが必要であるか否かを推定し得る。上述したように、車両11のメンテナンスが必要であるか否かは、例えば、車両11のメンテナンス記録、車両11の走行データ等に基づいて推定され得る。車両11のメンテナンスが必要である場合(ステップS11においてYES)、ステップS2に遷移する。車両11のメンテナンスが不要である場合(ステップS11においてNO)、図14に示す処理が完了する。
【0084】
ステップS12において、情報特定部45は、メンテナンスに関する情報を特定する。例えば、タイヤのメンテナンスが必要であることが推定部43によって推定された場合、情報特定部45は、タイヤのメンテナンスに関する情報を特定し得るが、これに限定されるものではない。この後、ステップS3に遷移する。
【0085】
ステップS3~S10は、図7を用いて上述したステップS3~S10と同様であるため、説明を省略する。こうして、図14に示す処理が完了する。
【0086】
このように、本実施形態によれば、車両11のメンテナンスが必要であるか否かが推定され、メンテナンスが必要であると推定された場合に、当該メンテナンスに関連する情報112がユーザに提供され得る。従って、本実施形態によれば、メンテナンスに関する的確な情報をユーザに提供することができる。
【0087】
[変形実施形態]
本発明についての好適な実施形態を上述したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能である。
【0088】
例えば、第1実施形態と第2実施形態とを適宜組み合わせるようにしてもよい。
【0089】
また、上記実施形態において、情報112が表示部28の表示画面28Aに表示される際、不図示のスピーカから音声等が出力されるようにしてもよい。
【0090】
また、上記実施形態では、表示画面28Aに対するユーザによる操作に基づいて、サムネイル106の選択の操作、立体図形103を回転させる操作等が行われる場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。例えば、不図示のマイクロフォンを介して行われる音声入力に基づいて、サムネイル106の選択の操作、立体図形103を回転させる操作等が行われるようにしてもよい。
【0091】
また、上記実施形態では、立体図形103の表面形状に応じた配置でサムネイル106を表示する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。立体図形103を撮像画像110に重畳表示することなく、サムネイル106を表示部28の表示画面28Aに表示するようにしてもよい。
【0092】
また、上記実施形態では、サムネイル106を表示部28の表示画面28Aに表示し、選択されたサムネイル106に対応する情報112を表示部28の表示画面28Aに表示する場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。サムネイル106を表示部28の表示画面28Aに表示することなく、情報112を表示部28の表示画面28Aに表示するようにしてもよい。即ち、ユーザによるサムネイル106の選択を経ることなく、情報112が表示部28の表示画面28Aに表示されるようにしてもよい。
【0093】
また、上記実施形態では、ユーザの所持する端末装置12の表示部28の表示画面28Aに情報112が表示される場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。車両11に備えられた機器102の不図示の表示画面、即ち、車両11に備えられた情報提供機器102Aの表示画面に、かかる情報112が表示されるようにしてもよい。
【0094】
上記実施形態をまとめると以下のようになる。
【0095】
情報提供方法は、車両(11)のメンテナンスが必要であるか否かを推定する推定ステップ(S11)と、前記メンテナンスが必要であることが前記推定ステップにおいて推定された場合に、前記メンテナンスに関する情報(112)を特定する情報特定ステップ(S12)と、前記情報特定ステップにおいて特定された前記情報を、前記車両のユーザが所持する端末装置(12)、又は、前記車両に備えられた情報提供機器(102A)によって、前記ユーザに提供する情報提供ステップ(S10)と、を有する。このような構成によれば、車両のメンテナンスが必要である際に、当該メンテナンスに応じた情報が当該ユーザに提供され得る。従って、このような構成によれば、情報を的確にユーザに提供することができる。
【0096】
前記ユーザに提供される前記情報は、点検に関する情報、前記車両に備えられた機器(102A~102O)の交換に関する情報、又は、ソフトウェアのアップデートに関する情報であるようにしてもよい。
【0097】
前記点検に関する前記情報は、点検操作のマニュアル(117)であるようにしてもよい。
【0098】
前記機器の交換に関する情報は、前記機器の交換を行い得る機関に関する情報、又は、前記機器と交換され得る機器である交換機器に関する商品情報(120A~120D)であるようにしてもよい。
【0099】
前記機器の交換を行い得る前記機関に関する情報は、前記機器の交換を行い得る前記機関の連絡先を示す情報、又は、前記機器の交換の手続に関する情報を含むようにしてもよい。
【0100】
前記交換機器に関する前記商品情報は、前記機器と交換され得る複数種の前記交換機器に関する複数の前記商品情報を含み、複数の前記商品情報は同等の情報量で提供されるようにしてもよい。このような構成によれば、各々の商品に関する商品情報を公平に提供し得る。
【0101】
前記交換機器に関する前記商品情報は、前記交換機器を入手するための手続である入手手続に関する情報、又は、前記交換機器と交換するための手続である交換手続に関する情報を含むようにしてもよい。このような構成によれば、当該アプリケーションプログラムを用いて、当該交換機器の入手手続、又は、当該交換機器の交換手続等が行われ得る。
【0102】
前記情報提供ステップでは、前記端末装置又は前記情報提供機器に備えられた表示画面(28A)に前記情報を表示するようにしてもよい。
【0103】
前記情報提供ステップでは、前記メンテナンスに関する複数の前記情報を前記表示画面に同時に表示するようにしてもよい。このような構成によれば、複数の情報をユーザが一覧し得る。
【0104】
前記情報提供ステップでは、前記メンテナンスに関する前記情報の種類に応じた色で前記情報を前記表示画面に表示するようにしてもよい。このような構成によれば、情報の種類をユーザが容易に把握し得る。
【0105】
前記端末装置に備えられた撮像部(16)によって撮像することにより得られた撮像画像(110)を取得する画像取得ステップ(S4)を更に有し、前記情報提供ステップは、前記表示画面に前記撮像画像を表示し、立体図形(103A、103B)を前記撮像画像に重畳表示するとともに、前記情報特定ステップにおいて特定された複数の前記情報に対応する複数のサムネイル(106)を前記立体図形の表面形状に応じた配置で前記撮像画像に重畳表示する第1表示ステップ(S5)と、複数の前記サムネイルのうちのいずれかが前記ユーザによって選択された場合に、選択された前記サムネイルに対応する前記情報を前記表示画面に表示する第2表示ステップ(S10)と、を含むようにしてもよい。
【0106】
前記立体図形は、多角柱状、円柱状又は球状の図形であるようにしてもよい。
【0107】
前記立体図形は、回転軸(104)を中心として、又は、前記立体図形の中心点(104A)を中心として、回転され得るようにしてもよい。
【0108】
前記回転軸の長手方向は、垂直方向又は水平方向であるようにしてもよい。
【0109】
前記サムネイルに対応する前記情報は、動画像、静止画像、又は、文章から成るようにしてもよい。
【0110】
複数の前記情報は、複数の種類に分類され、前記第1表示ステップでは、前記サムネイルに対応する前記情報の種類に応じた色の枠(108R、108G)を前記サムネイルの周囲に表示するようにしてもよい。
【0111】
複数の前記情報は、複数の種類に分類され、前記第1表示ステップでは、一の種類に属する複数の前記情報にそれぞれ対応する複数の前記サムネイルを一の前記立体図形の前記表面形状に応じた配置で重畳表示し、前記一の種類とは異なる他の種類に属する複数の前記情報にそれぞれ対応する前記サムネイルを他の前記立体図形の前記表面形状に応じた配置で重畳表示するようにしてもよい。
【0112】
前記情報の種類に応じた色で前記立体図形を表示するようにしてもよい。
【0113】
プログラムは、上記のような情報提供方法をコンピュータに実行させる。
【0114】
情報提供装置は、車両のユーザによって携帯され、又は、前記車両に備えられる情報提供装置であって、前記車両のメンテナンスが必要であるか否かを推定する推定部(43)と、前記メンテナンスが必要であることが前記推定部によって推定された場合に、前記メンテナンスに関する情報を特定する情報特定部(45)と、前記情報特定部によって特定された前記情報を前記ユーザに提供する情報提供部(47)と、を備える。
【符号の説明】
【0115】
10:情報提供システム 11:車両
12:端末装置 14:サーバ装置
16:撮像部 18:センサ群
20、48:演算部 22、50:記憶部
24、52:通信部 26:操作部
28:表示部 28A:表示画面
30:加速度センサ 32:ジャイロセンサ
34:制御部 36:画像取得部
38:較正部 40:位置姿勢判定部
42:判定部 43:推定部
44:表示制御部 45:情報特定部
46:情報取得部 47:情報提供部
54:中継局 56:ネットワーク
60A~60C:操作ボタン 60D:再較正ボタン
60E:音声検索ボタン 102A~102O:機器
103A、103B:立体図形 104:回転軸
104A:中心点 106:サムネイル
108R、108G:枠 110:撮像画像
112:情報 114:通知
116A~116C:選択ボタン 117:マニュアル
118:連絡先 120A~120D:商品情報
図1
図2
図3
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図5
図6
図7
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図9
図10
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図13
図14