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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022157224
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】決済処理端末、及び決済プログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/00 20060101AFI20221006BHJP
   G06Q 20/20 20120101ALI20221006BHJP
   G07G 1/12 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
G07G1/00 301Z
G06Q20/20
G07G1/12 321L
G07G1/12 341G
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021061330
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000145068
【氏名又は名称】株式会社寺岡精工
(74)【代理人】
【識別番号】100141519
【弁理士】
【氏名又は名称】梶田 邦之
(72)【発明者】
【氏名】清水 千織
(72)【発明者】
【氏名】近藤 輝一
【テーマコード(参考)】
3E142
5L055
【Fターム(参考)】
3E142AA01
3E142AA03
3E142AA04
3E142CA12
3E142FA02
3E142FA08
3E142GA02
3E142GA03
3E142GA18
3E142KA20
5L055AA42
(57)【要約】
【課題】非現金決済に対応した決済処理端末において、セキュリティ性を向上させる。
【解決手段】 決済処理端末1が、販売対象の決済に関する決済情報に基づいて決済処理を行う決済部120と、決済処理端末本体の傾きの変化量を検知する検知部56と、前記検知部が検知した前記決済処理端末本体の傾きの変化量に基づいて、前記決済処理を中断するか否かを判定する判定処理を行う判定部130と、を備える。
【選択図】図6

【特許請求の範囲】
【請求項1】
販売対象の決済に関する決済情報に基づいて決済処理を行う決済部と、
決済処理端末本体の傾きの変化量を検知する検知部と、
前記検知部が検知した前記決済処理端末本体の傾きの変化量に基づいて、前記決済処理を中断するか否かを判定する判定処理を行う判定部と、を備える、
決済処理端末。
【請求項2】
前記判定部は、
前記決済部が無線通信決済方式によって前記決済処理を行う場合に、前記判定処理を行う、
請求項1に記載の決済処理端末。
【請求項3】
前記決済情報は、決済方式に関する方式情報を含み、
前記判定部は、
前記方式情報に基づいて前記決済部が前記無線通信決済方式によって前記決済処理を行うか否かを判定する、
請求項2に記載の決済処理端末。
【請求項4】
前記決済部は、
前記決済処理を中断した場合において、前記決済処理端末に対して前記決済処理の再開操作が行われたときに、前記決済処理を再開する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の決済処理端末。
【請求項5】
前記判定部が、前記決済処理を中断すると判定した場合に、前記決済処理が中断することを報知する報知部を備える、
請求項1から4のいずれか1項に記載の決済処理端末。
【請求項6】
販売対象の決済に関する決済情報に基づいて決済処理を行うことと、
決済処理端末本体の傾きの変化量を検知することと、
前記決済処理端末の状態を検知する検知部が検知した前記決済処理端末の状態に基づいて、前記決済処理を中断するか否かを判定する判定処理を行うことと、
をコンピュータに実行させる決済プログラム。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、決済処理端末、及び決済プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、商品の購入やサービスの提供に伴う対価の支払い工程においてクレジットカードや電子マネー等によって決済処理を行う、いわゆる非現金決済が急速に拡大している。非現金決済に関連する技術として、例えば、特許文献1には、持ち運び可能な決済端末を備える管理システムが開示されている。
【0003】
特許文献1では、GPS(Global Positioning System)等により決済端末の位置情報を取得し、決済端末の位置が所定のエリア外にある場合に、決済端末を用いた決済を実行不可能とすることにより、決済端末による不正決済を抑制している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2010-211412号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1において、決済端末が所定のエリア内にある場合、決済端末を電子マネーのICタグが内蔵されたカードやスマートフォン、スマートウォッチ等の情報処理端末に近づけることにより、ICタグから電子マネーに関する情報を読み取って決済を行うことができる。しかしながら、電子マネーのICタグが内蔵されたカードやスマートフォン、スマートウォッチ等の情報処理端末の所有者が認識せずとも決済端末を用いた決済が行われる恐れがある。ゆえに、持ち運び可能な決済端末に対しては、不正決済を防止するために、より高いセキュリティ性が要求されている。
【0006】
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、非現金決済に対応した決済処理端末において、セキュリティ性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、決済処理端末が、販売対象の決済に関する決済情報に基づいて決済処理を行う決済部と、決済処理端末本体の傾きの変化量を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記決済処理端末本体の傾きの変化量に基づいて、前記決済処理を中断するか否かを判定する判定処理を行う判定部とを備えることを特徴とする。
【0008】
上記課題を解決するために、本発明の一態様は、決済プログラムが、販売対象の決済に関する決済情報に基づいて決済処理を行うことと、決済処理端末本体の傾きの変化量を検知することと、前記決済処理端末の状態を検知する検知部が検知した前記決済処理端末の状態に基づいて、前記決済処理を中断するか否かを判定する判定処理を行うことと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1図1は、本発明の第1の実施形態に係る決済処理端末の概略斜視図である。
図2図2は、第1の実施形態に係る決済処理端末のハードウェア構成を示すブロック図である。
図3図3は、第1の実施形態に係る決済処理端末の機能構成を示す機能ブロック図である。
図4図4は、第1の実施形態に係る決済処理端末の使用状態を説明する説明図である。
図5図5は、第1の実施形態に係る決済処理端末における決済処理の流れを示すフローチャートである。
図6図6は、第1の実施形態に係る決済処理端末における決済処理の中断可否を判定する判定処理の流れを示すフローチャートである。
図7A図7Aは、第1の実施形態に係る表示部に表示される決済画面の一例を示す図である。
図7B図7Bは、第1の実施形態に係る表示部に表示される決済画面の一例を示す図である。
図8図8は、第1の実施形態に係る決済処理が中断したことを示す処理中断画面の一例を示す図である。
図9図9は、第1の実施形態の変形例に係る決済処理の再開可否を判定する再開処理の流れを示すフローチャートである。
図10図10は、第2の実施形態に係る販売システムの運用形態の一例を示す図である。
図11図11は、第2の実施形態に係るPOS端末装置の概略斜視図である。
図12図12は、第2の実施形態に係るPOS端末装置のハードウェア構成を示すブロック図である。
図13図13は、第2の実施形態に係るPOS端末装置の機能構成を示す機能ブロック図である。
図14図14は、第2の実施形態に係る販売システムにおける決済処理の流れを示すシーケンス図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付の図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、同様に説明されることが可能な要素については、同一の符号を付することにより重複説明が省略され得る。
【0011】
説明は、以下の順序で行われる。
1.実施形態の概要
2.第1の実施形態
2.1.決済処理端末の構成
2.2.決済処理端末の使用状態
2.3.決済処理端末における決済処理の流れ
2.4.決済処理端末における判定処理の流れ
3.変形例
3.1.決済処理中断後の再開処理の流れ
4.第2の実施形態
4.1.販売システムの運用形態
4.2.POS端末装置の構成
4.3.販売システムにおける決済処理の流れ
5.他の実施形態
6.実施形態の総括
【0012】
<1.実施形態の概要>
まず、実施形態の概要を説明する。
【0013】
(1)技術的課題
近年、商品の購入やサービスの提供に伴う対価の支払い工程においてクレジットカードや電子マネー等によって決済処理を行う、いわゆる非現金決済が急速に拡大している。非現金決済に関連する技術として、例えば、持ち運び可能な決済端末を備える管理システムが開示されている。
【0014】
例示した管理システムでは、GPS(Global Positioning System)等により決済端末の位置情報を取得し、決済端末の位置が所定のエリア外にある場合に、決済端末を用いた決済を実行不可能とすることにより、決済端末による不正決済を抑制している。
【0015】
例示した管理システムにおいて、決済端末が所定のエリア内にある場合、決済端末を電子マネーのICタグが内蔵されたカードやスマートフォン、スマートウォッチ等の情報処理端末に近づけることにより、ICタグから電子マネーに関する情報を読み取って決済を行うことができる。しかしながら、電子マネーのICタグが内蔵されたカードやスマートフォン、スマートウォッチ等の情報処理端末の所有者が認識せずとも決済端末を用いた決済が行われる恐れがある。ゆえに、持ち運び可能な決済端末に対しては、不正決済を防止するために、より高いセキュリティ性が要求されている。
【0016】
本実施形態では、非現金決済に対応した決済処理端末において、セキュリティ性を向上させることを目的とする。
【0017】
(2)動作例
本発明の実施形態では、例えば、販売対象を購入するための決済処理において、決済処理端末本体の傾きの変化量に応じて、決済処理を中断する。このようにすることにより、電子マネーの所有者が認識しない間に行われる不正決済を防止することが可能となる。
【0018】
なお、上述した技術的特徴は本発明の実施形態の具体的な一例であり、当然ながら、本発明の実施形態は上述した技術的特徴に限定されない。
【0019】
<2.第1の実施形態>
図1から図8を参照して、第1の実施形態を説明する。以下では、主に、商品販売に際し、決済を行うための決済処理端末1を例として説明する。決済処理端末1は、持ち運び可能な可搬型端末であり、決済にあたり指定された決済方式に応じて顧客が提示するクレジットカードや電子マネー等に内蔵された記憶媒体から、決済方式や使用可能残高等の情報を読み取って、クレジット決済、電子マネー決済等の非現金決済を行うことができる。記憶媒体としては、IC(Integrated Circuit)チップや磁気テープ等を用いることができる。なお、第1の実施形態に係る決済処理端末1は、例えば、コンビニエンスストア、駅内店舗、スーパーマーケット等の店舗などの小売店や、各種サービスを提供する店舗に導入してもよい。
【0020】
<2.1.決済処理端末の構成>
まず、図1から図3を参照して、決済処理端末1の構成について説明する。図1は、決済処理端末1の概略斜視図である。図2は、決済処理端末1のハードウェア構成を示すブロック図である。図3は、決済処理端末1の機能構成を示す機能ブロック図である。
【0021】
決済処理端末1は、図2に示すように、CPU(Central Processing Unit)31、ROM(Read Only Memory)32、RAM(Random Access Memory)33、記憶媒体34、及びインタフェース(I/F)35がバス36を介して相互に接続されて構成されている。また、決済処理端末1は、表示部51、操作受付部52、読取部53、発音部54(図1には図示せず)、外部接続部55(図1には図示せず)、センサ56(図1には図示せず)、印刷部57(図1には図示せず)、及び撮像機構58(図1には図示せず)を有する。
【0022】
CPU31は、演算手段であり、決済処理端末1全体の動作を制御する。RAM33は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU31が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM32は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。記憶媒体34は、HDD等の情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OSや各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。
【0023】
I/F35は、バス36と各種のハードウェアやネットワーク等とを接続し制御する。また、I/F35には、表示部51、操作受付部52、読取部53、発音部54、外部接続部55、センサ56、が接続されている。
【0024】
表示部51は、決済処理端末1の操作者(例えば、顧客)に対して、クレジットカードや電子マネーのカードの操作を促す画面等を表示するディスプレイである。
【0025】
操作受付部52は、図1に示すように、決済処理端末1の操作者が操作するメカキー521及びソフトキー522を含む。操作受付部52は、操作者による操作を受け付けて、操作者の操作に応じた信号を出力する。操作受付部52から出力された信号は、後述のコントローラ100に入力される。なお、ソフトキー522は、タッチパネル等の表示部51と一体的に形成されており、表示部51に表示される画面に含まれる要素である。
【0026】
読取部53は、図1に示すように、磁気読取部531、接触読取部532、及び無線読取部533を含む。磁気読取部531は、磁気ストライプ等の記憶媒体を磁気ヘッドに接触させた状態でスライドさせることにより、磁気ストライプに記憶された情報を読み取る。接触読取部532は、ICチップ等の記憶媒体を接触端子に接触させることにより、ICチップに記憶された情報を読み取る。無線読取部533は、近距離無線通信によって、ICチップ等の記憶媒体に記憶された情報を読み取る。
【0027】
発音部54は、後述のコントローラ100から受信した情報に基づいて、決済処理端末1の操作者等に対して音声伝達を行う。外部接続部55は、ネットワークや電気線を介して、決済処理端末1等の装置と、外部の装置(例えば、POS端末装置等)とを通信可能に接続する。
【0028】
センサ56は、決済処理端末1に加わる3軸(X軸、Y軸、Z軸(図1参照))方向の加速度、3軸(X軸、Y軸、Z軸(図1参照))方向の角速度、及び慣性力に基づいて、決済処理端末1本体の傾きや振動、衝撃、所定方向における単位時間当たりの移動量を検知する。換言すると、センサ56は、決済処理端末1本体の傾きの変化量を検知する。センサ56としては、例えば、加速度センサ、ジャイロセンサ、衝撃センサ、又は6軸センサ等を用いることができる。本実施形態のセンサ56は、検知部の一例である。
【0029】
印刷部57は、レシートの発行、決済処理端末1の動作に関する文字情報の印刷出力、又はバーコード及び二次元コード等の符号化図形情報を印刷出力する。
【0030】
撮像機構58は、CCDカメラ等によって、販売対象の商品に付された二次元コード、スマートフォン等の情報処理端末に表示された二次元コード等を撮像する。撮像機構58によって撮像した画像に含まれている符号化図形情報は、後述のコントローラ100によって復号される。例えば、二次元コードが販売対象の商品に関する情報である場合に、決済処理端末1は、二次元コードを撮像することにより、販売対象の商品に関する情報を取得することができる。
【0031】
このようなハードウェア構成において、ROM32に格納されたプログラムや、記憶媒体34からRAM33にロードされたプログラムに従ってCPU31が演算を行うことにより、決済処理端末1のソフトウェア制御部が構成される。そして、以上のようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、決済処理端末1のコントローラ100(図3参照)等の機能を実現する機能ブロックが構成される。
【0032】
続いて、図3を参照して、決済処理端末1の機能構成について説明する。図3に示すように、決済処理端末1は、コントローラ100と、コントローラ100に入出力される情報を制御する入出力I/F101とを有する。
【0033】
コントローラ100は、表示部51、操作受付部52、読取部53、及び外部接続部55を介して入出力される情報に基づいて決済処理端末1の動作を制御する。コントローラ100は、専用のソフトウェア・プログラムが決済処理端末1にインストールされることによって構成される。コントローラ100は、通信制御部110、決済処理部120、処理継続判定部130、操作表示制御部140、登録処理部150及び記憶部160を含む。
【0034】
通信制御部110は、I/F35を介して接続された外部装置から決済処理端末1に送信される情報や、読取部53が読み取った情報を取得する。
【0035】
決済処理部120は、商品登録処理によって登録された商品やサービスを購入するための決済に関する処理を行う。具体的に、決済処理部120は、商品登録処理によって登録された商品やサービスを購入するための決済方式を選択する決済方式選択処理、決済の承認に関する決済承認処理、及び商品やサービスの購入が完了したことを通知する決済完了通知処理を実行する。本実施形態の決済処理部120は、決済部の一例である。
【0036】
処理継続判定部130は、決済処理端末1における決済処理の中断可否を判定する判定処理を実行する。決済処理端末1における決済処理は、登録処理部150による商品登録処理、決済処理部120による決済方式選択処理、決済承認処理、決済完了通知処理を含む処理に相当する。決済処理端末1における決済処理の流れ及び判定処理の流れについては、後述する。本実施形態の処理継続判定部130は、判定部の一例である。
【0037】
操作表示制御部140は、表示部51に表示する画面を制御する。また、操作表示制御部140は、操作受付部52に対して行われた操作や、読取部53が読み取った情報に基づいて、表示部51に表示する画面を制御してもよい。
【0038】
登録処理部150は、販売対象となる商品やサービスを登録する商品登録処理を行う。決済処理端末1においては、商品やサービスを識別するための識別情報(例えば、バーコード、二次元コード、RFIDタグ等)の読み取りや操作受付部52に対する操作により、商品登録処理を行うことができる。登録処理部150は、識別情報や操作受付部52に対する操作に基づいて販売対象となる商品やサービスを識別して、登録された商品やサービス等の販売対象を購入するための精算や課税計算等に関する販売物情報を登録する商品登録処理を行う。本実施形態の登録処理部150は、登録部の一例である。
【0039】
なお、登録処理部150は、販売対象の決済に関する決済情報を、I/F35を介して接続された外部装置から取得することにより、商品登録処理を行うことができる。この場合、通信制御部110は、I/F35を介して接続された外部装置から決済情報を取得する。続いて、登録処理部150は、通信制御部110が取得した決済情報に基づいて商品登録処理を実行する。通信制御部110が取得する決済情報としては、例えば、販売対象となる商品やサービスに関する販売物情報や、販売対象を購入するための決済方式を示す方式情報を含んでいてもよい。本実施形態の通信制御部110は、取得部の一例である。
【0040】
本実施形態において、例えば、販売対象の計量を行って、計量結果に基づいて販売対象の精算金額を示す情報を含む決済情報を出力可能な計量装置を外部装置として用いることができる。また、決済処理端末1は、複数の外部装置と接続されていてもよい。
【0041】
記憶部160は、コントローラ100に入力された情報や決済処理端末1において利用可能な決済方式に関する情報、決済処理端末1の動作履歴に関する情報を記憶する。
【0042】
<2.2.決済処理端末の使用状態>
次に、図4を参照して、決済処理端末1の使用状態について説明する。図4は、決済処理端末1の使用状態を説明するための説明図である。上述したように、決済処理端末1は、持ち運び可能である。従って、決済処理端末1は、表示部51とは反対側の面をカウンター等に接触させた状態(図4(A)参照)、及びカウンターから決済処理端末1本体を45度傾けた状態(図4(B)参照)の両方で、ICタグ等の記憶媒体に記憶されている電子マネーに関する情報を読み取って決済を行うことができる。
【0043】
しかしながら、決済端末を電子マネーのICタグに近づける等の操作により、電子マネーのICタグが内蔵されたカードやスマートフォン、スマートウォッチ等の情報処理端末の所有者が認識せずとも決済端末を用いた決済が行われる場合がある。このような理由から、近年、持ち運び可能な決済端末に対しては、不正決済を防止するために、より高いセキュリティ性が要求されている。
【0044】
決済処理端末1では、決済処理端末1本体の傾きの変化量に基づいて、決済処理を中断するか否かを判定する。そして、例えば、決済処理端末1本体の傾きが、図4(A)から図4(C)に示す角度に変化する等により、決済処理端末1本体の傾きの変化量が所定の量より大きいと判定された場合には、決済処理端末1を用いた決済を行うことができないようにする。このようにすることにより、不正決済を防止し、高いセキュリティ性を実現した決済処理端末1を提供することが可能となる。
【0045】
<2.3.決済処理端末における決済処理の流れ>
次に、図5を参照して、決済処理端末1における決済処理の流れについて説明する。図5は、決済処理端末1における決済処理の流れを示すフローチャートである。
【0046】
上述したように、決済処理端末1において行われる決済処理は、登録処理部150による商品登録処理、決済処理部120による決済方式選択処理、決済承認処理、決済完了通知処理を含む。
【0047】
まず、ステップS11において、登録処理部150は、商品やサービスを識別するための識別情報の読み取りや操作受付部52への操作に基づいて、販売対象の商品やサービスを購入するための精算や課税計算等に関する販売物情報を登録する商品登録処理を行う。
【0048】
続いて、ステップS12において、決済処理端末1の操作者は、操作受付部52に対して、販売対象を購入するための決済方式を選択する決済方式選択操作を行う。登録処理部150は、決済方式選択操作に基づいて、決済方式選択操作によって選択された決済方式を特定する決済方式選択処理を行う。続いて、登録処理部150は、決済方式選択処理において特定された決済方式を示す方式情報と、商品登録処理において登録された販売物情報とを含む決済情報を生成する。登録処理部150が生成した決済情報は、決済処理部120及び記憶部160に送信される。決済情報は、販売対象の決済に関する情報に相当する。
【0049】
決済処理部120が決済情報を受信すると、操作表示制御部140は、決済情報に基づいて表示部51に表示する画面を選択する。例えば、販売対象の決済を、クレジット決済により行うことを示す方式情報が決済情報に含まれている場合、操作表示制御部140は、決済画面700Aを表示部51に表示させる。図7Aは、表示部51に表示される決済画面700Aの一例を示す図である。決済画面700Aには、決済処理端末1の操作者に対して、決済に用いるクレジットカードを接触読取部532に差し込む操作を行うように促す画面が表示されている。
【0050】
また、例えば、販売対象の決済を、NFC(Near Field Communication)等の無線通信決済方式に対応した決済方式により行うことを示す方式情報が決済情報に含まれている場合、操作表示制御部140は、決済画面700Bを表示部51に表示させる。図7Bは、表示部51に表示される決済画面700Bの一例を示す図である。決済画面700Bには、決済処理端末1の操作者に対して、決済に用いる電子マネーのICカード等を無線読取部533に近づける操作を行うように促す画面が表示されている。
【0051】
なお、表示部51に表示する決済画面としては、図7A及び図7Bに示す以外にも、決済処理端末1の操作者に対して、決済に用いるカードを磁気読取部531にスライドする操作を促す画面を表示してもよい。さらに、クレジット決済には、無線通信決済方式に対応したものもある。販売対象の決済を、クレジット決済により行うことを示す方式情報が決済情報に含まれている場合、操作表示制御部140は、決済画面700Aと決済画面700Bとを交互に表示部51に表示させてもよい。この場合、クレジット決済は、無線通信決済方式に対応した決済方式の一例である。
【0052】
表示部51に表示された画面に沿った操作が実行され、読取部53がカード等に内蔵された記憶媒体から決済に必要な情報を読み取ると、ステップS13において、決済処理部120は、決済の実行を承認する決済承認処理を行う。決済処理部120は、決済承認処理として、読取部53が情報を読み取ったカードに内蔵されているICチップが記憶している電子マネーやクレジットカードの使用限度額、使用可能残高等を示す情報を更新する。なお、決済承認処理として、決済処理部120は、外部サーバと通信を行い、外部サーバとの間で決済に関する情報を送受信してもよい。
【0053】
決済承認処理が終了すると、ステップS14において、決済処理端末1における決済の完了を、決済処理端末1の操作者に通知する決済完了通知処理を行う。決済完了通知処理としては、例えば、操作表示制御部140によって決済の完了を通知する画面を表示部51に表示させる処理、通信制御部110によってI/F35を介して接続された外部装置に決済の完了を示す情報を送信する処理、又は、決済の完了を発音部54が発する音で通知する処理等を行うことができる。決済処理端末1においては、このようにして決済処理が進行する。
【0054】
<2.4.決済処理端末における判定処理の流れ>
続いて、図6を参照して、決済処理端末1における判定処理の流れについて説明する。図6は、決済処理端末1における判定処理の流れを示すフローチャートである。図6に示す判定処理は、決済処理端末1において、図5に示す決済処理が開始されると共に開始される処理であるとして、説明を行う。
【0055】
ステップS21において、決済処理端末1で決済処理(図5参照)が開始される。続いて、ステップS22において、処理継続判定部130は、決済処理端末1の使用状態として、決済処理端末1本体の傾きの変化量をセンサ56によって検知する状態検知を開始する。なお、センサ56は、所定方向における単位時間あたりの決済処理端末1本体の傾きを、決済処理端末1本体の傾きの変化量として検知することができる。
【0056】
続いて、処理継続判定部130は、ステップS23において、ステップS21にて開始された決済処理が、無線通信決済方式による決済を伴う処理であるか否かを判定する。具体的に、処理継続判定部130は、ステップS21にて開始された決済処理に対応する決済情報に、無線通信決済方式による決済を行うことを示す方式情報が含まれている場合に、ステップS23において無線通信決済方式による決済を伴う処理であると判定する。一方、処理継続判定部130は、ステップS21にて開始された決済処理に対応する決済情報に、無線通信決済方式による決済を行うことを示す方式情報が含まれていない場合に、ステップS23において無線通信決済方式による決済を伴う処理ではないと判定する。
【0057】
無線通信決済方式による決済を伴う処理ではないと判定した場合(ステップS23/N)、ステップS24において、処理継続判定部130は、ステップS21で開始された決済処理を決済処理部120に実行させる。この場合、決済処理において決済方式を変更する操作が行われた場合、処理継続判定部130は、ステップS22から判定処理を実行するようにしてもよい。
【0058】
無線通信決済方式による決済を伴う処理であると判定した場合(ステップS23/Y)、処理継続判定部130は、ステップS25において、センサ56の検知結果に基づいて、決済処理端末1の使用状態が変化したか否かを判定する。具体的に、処理継続判定部130は、センサ56の検知結果に基づいて、決済処理端末1本体の傾きの変化量が所定の角度よりも大きくなった場合(例えば、図4(C)に示すように、カウンターに対して決済処理端末1本体が90度となるような角度)に、決済処理端末1の使用状態が変化したと判定する。なお、処理継続判定部130は、図4(A)の位置から図4(C)の位置に移動するなど、センサ56の検知結果に基づいて、決済処理端末1本体の傾きの変化量が所定の量よりも大きくになった場合に、決済処理端末1の使用状態が変化したと判定してもよい。
【0059】
決済処理端末1の使用状態が変化したと判定する(ステップS25/Y)と、処理継続判定部130は、ステップS21にて開始した決済処理を中断する(ステップS27)。決済処理を中断すると、操作表示制御部140は、決済処理が中断したことを示す中断画面800(図8参照)を表示部51に表示させる報知処理を行う。この場合、表示部51は、決済処理端末1における決済処理が中断したことを報知する報知部の一例である。
【0060】
なお、報知処理としては、表示部51による中断画面800の表示以外にも、通信制御部110によってI/F35を介して接続された外部装置に決済処理が中断したことを示す情報を送信する、又は決済処理が中断したことを発音部54が発する音で報知するようにしてもよい。また、報知処理にあたり、発音部54の音量を決済処理端末1において設定可能な最大音量としてもよい。つまり、発音部54は、決済処理端末1における決済処理が中断したことを報知する報知部の一例である。
【0061】
決済処理端末1の使用状態が変化していないと判定する(ステップS25/N)と、処理継続判定部130は、ステップS21にて開始した決済処理を継続し(ステップS26)、ステップS25にリターンする。
【0062】
なお、ステップS25において、処理継続判定部130が決済処理端末1の使用状態が変化したか否かを判定する態様として、上述した以外の判定処理を行ってもよい。例えば、予め決済処理端末1の初期位置を定めておき、決済処理端末1が初期位置から所定距離移動したことをセンサ56が検知した場合に、処理継続判定部130が、決済処理端末1の使用状態が変化したと判定するようにしてもよい。このようにすることにより、例えば、決済処理端末1の初期位置が図4(C)に示すような角度に設定されている場合にも、決済処理端末1の使用状態の変化に応じて決済処理を中断するか否かを判定することが可能となる。
【0063】
また、図6では、決済処理が開始されると共に判定処理が開始されると仮定して説明を行った。これ以外にも、例えば、決済処理端末1において決済方式が選択された後(ステップS12)から、決済承認処理の実行(ステップS13)が完了するまでの間に、処理継続判定部130は、判定処理を行うようにしてもよい。また、例えば、処理継続判定部130は、決済処理端末1が外部装置から決済情報を受信すると同時に、判定処理を開始してもよい。また、例えば、処理継続判定部130は、決済処理端末1と外部サーバとの通信が確立したタイミングで、判定処理を開始してもよい。
【0064】
以上説明したように、決済処理端末1においては、販売対象を購入するための決済処理において、決済処理端末1本体の傾きの変化量に応じて、決済処理を中断する。このようにすることにより、決済処理端末1を電子マネーのICタグに近づける等して、電子マネーの所有者が認識しないまま決済が行われる、いわゆる不正決済を防止することが可能となる。
【0065】
また、決済処理端末1では、販売対象を購入するための決済方式が無線通信決済方式である場合に、決済処理端末1本体の傾きの変化量に応じて、決済処理を中断する。このようにすることにより、例えば、販売対象を購入するための決済方式が接触読取方式(例えば、IC付きクレジットカードでの決済)や、磁気読取方式(例えば、磁気テープ対応カードの決済方式)である場合には、カードの読み取り時における決済処理端末1の移動が発生したとしても、決済処理を行うことが可能となる。したがって、決済処理における利便性を損なうことなく、セキュリティ性を向上させた決済処理端末1を提供することが可能となる。
【0066】
また、決済処理端末1においては、決済処理端末1本体の傾きの変化量に基づいて判定処理が行われる。ゆえに、決済処理端末1本体の使用状態が変化したと判定するための所定の角度を定めておくことにより、決済処理におけるセキュリティ性をより向上させることが可能となる。
【0067】
さらに、決済処理端末1において、決済処理が中断した場合には、決済処理が中断したことが報知される。このようにすることにより、電子マネーの所有者等に対して、不正決済に対する警戒を促すことができ、よりセキュリティ性を向上させることが可能となる。
【0068】
さらに、決済処理端末1は、外部装置から受信した決済情報に基づいて決済処理を行うことができる。また、決済処理端末1は、商品に関する情報の登録から決済までを行うことができるため、決済処理端末の利便性をより向上させることが可能となる。
【0069】
<3.変形例>
第1の実施形態では、決済処理端末1において、決済処理端末1本体の傾きの変化量に基づいて決済処理を中断するか否かを判定する判定処理について説明を行った。本変形例では、決済処理を中断した後において、決済処理端末1において決済処理を再開するための再開処理の流れについて説明する。
【0070】
<3.1.決済処理中断後の再開処理の流れ>
図9は、決済処理端末1において決済処理中断後に行われる再開処理の流れを示すフローチャートである。
【0071】
図9に示す再開処理は、処理継続判定部130によって決済処理が中断される(ステップS31)と開始する。処理継続判定部130は、ステップS32において、決済処理端末1に対して、中断した決済処理を再開するための再開操作が行われたか否かを判定する。
【0072】
例えば、決済処理端末1の操作受付部52に対して中断した決済処理を再開するための操作を行うことを再開操作としてもよい。また、決済処理が中断した状態において、決済処理端末1本体を傾ける(例えば、図4(C)の状態から図4(A)の状態にする)などの操作を行うことを再開操作としてもよい。また、例えば、決済処理端末1の初期位置が予め設定されている場合には、センサ56の検知結果に基づいて決済処理端末1が初期位置となったと判定したときに中断した決済処理を再開するようにすることを再開操作としてもよい。
【0073】
再開操作が行われたと判定する(ステップS32/Y)と、処理継続判定部130は、ステップS27(図6参照)において中断した工程から決済処理を再開する。一方で、処理継続判定部130は、再開操作が行われることなく、所定時間Toが経過したと判定する(ステップS32/NかつステップS33/Y)と、決済処理を途中で終了すること報知する画面を表示部51に表示させる等の報知処理を行う。なお、処理継続判定部130は、音声や外部装置により決済処理を途中で終了することを報知するようにしてもよい。
【0074】
以上説明したように、本変形例では、決済処理端末1において、決済処理が中断された場合でも、再開操作を行うことにより、中断された決済処理を再開することができる。このようにすることで、決済処理端末の利便性を損なうことなく決済処理におけるセキュリティ性を向上させることが可能である。
【0075】
<4.第2の実施形態>
第1の実施形態では、決済処理端末1において商品登録から決済処理までを行う例について説明を行った。第2の実施形態では、決済処理端末1を有し、商品販売処理を実現する販売システムを例として説明する。なお、このような販売システムは、例えば、コンビニエンスストア、駅内店舗、スーパーマーケット等の店舗などの小売店や、各種サービスを提供する店舗にも導入してもよい。
【0076】
<4.1.販売システムの運用形態>
まず、図10を参照して、販売システム1000の運用形態について説明する。図10は、第2の実施形態に係る販売システム1000の運用形態の一例を示す図である。図10に示すように、販売システム1000は、POS端末装置2と、決済処理端末1とを備える。POS端末装置2は、決済処理端末1と、ネットワーク又は電気線を介して通信可能に接続されている。なお、決済処理端末1は第1の実施形態と同じ構成であるため、重複する説明を省略する。
【0077】
POS端末装置2は、顧客が商品やサービス等の販売対象を購入する際に、販売される商品やサービスの登録、及び販売対象を購入するための精算を行う。また、POS端末装置2において、販売対象の商品の計量を行ってもよい。また、券売機、又は精算を行う精算装置をPOS端末装置2として用いることができる。なお、POS端末装置2において、顧客が販売対象を購入するための決済方式の指定を行うようにしてもよい。本実施形態のPOS端末装置2は、商品販売処理装置の一例である。また、決済処理端末1に複数のPOS端末装置2を接続してもよい。
【0078】
<4.2.POS端末装置の構成>
続いて、図11から図13を参照して、POS端末装置2の構成について説明する。図11は、POS端末装置2の概略斜視図である。図12は、POS端末装置2のハードウェア構成を示すブロック図である。図13は、POS端末装置2の機能構成を示す機能ブロック図である。
【0079】
POS端末装置2は、図12に示すように、CPU21、ROM22、RAM23、記憶媒体24、及びI/F25がバス26を介して相互に接続されている。また、POS端末装置2は、表示部41、操作受付部42、発音部43(図11には図示せず)、印刷出力部44、及び外部接続部45(図11には図示せず)を有する。なお、POS端末装置2は、図11及び図12に示す以外にも、例えば、スキャナや自動現金支払い機構、現金を収納するドロア等を有していてもよい。
【0080】
CPU21は、演算手段であり、POS端末装置2全体の動作を制御する。RAM23は、情報の高速な読み書きが可能な揮発性の記憶媒体であり、CPU21が情報を処理する際の作業領域として用いられる。ROM22は、読み出し専用の不揮発性記憶媒体であり、ファームウェア等のプログラムが格納されている。記憶媒体24は、HDD等の情報の読み書きが可能な不揮発性の記憶媒体であり、OSや各種の制御プログラム、アプリケーション・プログラム等が格納されている。
【0081】
I/F25は、バス26と各種のハードウェアやネットワーク等とを接続し制御する。また、I/F25には、表示部41、操作受付部42、発音部43、印刷出力部44、及び外部接続部45が接続されている。
【0082】
表示部41は、後述のコントローラ200から受信した情報に基づいて、POS端末装置2の操作者に対して、商品やサービスの登録、販売対象を購入するため購入金額の精算、及び精算金額の決済方式を指定するための情報等を表示するディスプレイである。
【0083】
操作受付部42は、POS端末装置2の操作者による操作を受け付けて、操作者の操作に応じた信号を出力する。操作受付部42から出力された信号は、後述のコントローラ200に入力される。なお、タッチパネル等により表示部41と操作受付部42とを一体的に形成してもよい。
【0084】
発音部43は、後述のコントローラ200から受信した情報に基づいて、POS端末装置2の操作者やPOS端末装置2を介して販売される商品やサービスを購入する顧客に対して音声伝達を行う。印刷出力部44は、後述のコントローラ200から受信した情報に基づいて、レシートや領収書、クーポン等を印刷出力する。外部接続部45は、ネットワークや電気線を介して、決済処理端末1等の装置と、POS端末装置2とを通信可能に接続する。
【0085】
このようなハードウェア構成において、ROM22に格納されたプログラムや、記憶媒体24からRAM23にロードされたプログラムに従ってCPU21が演算を行うことにより、POS端末装置2のソフトウェア制御部が構成される。そして、以上のようにして構成されたソフトウェア制御部と、ハードウェアとの組み合わせによって、POS端末装置2のコントローラ200(図13参照)等の機能を実現する機能ブロックが構成される。
【0086】
続いて、図13を参照して、POS端末装置2の機能構成について説明する。図13に示すように、POS端末装置2は、コントローラ200と、コントローラ200に入出力される情報を制御する入出力I/F201とを有する。
【0087】
コントローラ200は、表示部41、操作受付部42、及び外部接続部45を介して入出力される情報に基づいて、商品やサービス等の登録や、登録された商品やサービスを購入するための決済処理の実行を管理する。コントローラ200は、専用のソフトウェア・プログラムがPOS端末装置2にインストールされることによって構成される。コントローラ200は、通信制御部210、操作表示制御部220、登録処理部230、及び記憶部240を有する。
【0088】
通信制御部210は、I/F25を介して接続された外部装置(例えば、決済処理端末1)からPOS端末装置2に送信される情報を取得する。
【0089】
操作表示制御部220は、表示部41に販売対象を登録するための画面を表示させる等、表示部41に表示する画面を制御する。また、操作表示制御部220は、表示部41に表示する画面を、操作受付部42に対して行われた操作に基づいて制御してもよい。なお、表示部41及び操作受付部42がタッチパネルとして形成されている場合、操作表示制御部220は、タッチパネルに対する操作に応じて、タッチパネルに表示させる画面を制御する。
【0090】
登録処理部230は、販売対象となる商品やサービスを登録する商品登録処理を行う。POS端末装置2においては、商品やサービスを識別するための識別情報(例えば、バーコード、二次元コード、RFID等)の読み取りや表示部41に対する操作により、商品登録処理を行うことができる。登録処理部230は、識別情報や表示部41に対する操作に基づいて販売対象となる商品やサービスを識別し、登録された商品やサービス等の販売対象を購入するための金額の精算や課税計算等を含む商品登録処理を行う。
【0091】
記憶部240は、商品登録処理に関する情報を記憶する。なお、記憶部240は、POS端末装置2及び決済処理端末1において、顧客が利用可能な決済方式に関する情報を記憶していてもよい。POS端末装置2及び決済処理端末1は、現金決済の他、クレジット決済、電子マネー決済等の非現金決済に対応可能とすることができる。
【0092】
<4.3.販売システムにおける決済処理の流れ>
続いて、図14を参照して、販売システム1000における決済処理の流れについて説明する。図14は、販売システム1000における決済処理の流れを示すシーケンス図である。POS端末装置2(登録処理部230)は、例えば、前回の販売処理終了、操作受付部42に対する操作等をトリガとして商品登録処理を開始する。
【0093】
ステップS41において、POS端末装置2の操作者は、商品やサービスを識別するための識別情報(例えば、バーコード等)の読み取りや表示部41に対する操作を行って、販売対象の商品やサービスを登録する。登録処理部230は、商品やサービスを識別するための識別情報(例えば、バーコード等)の読み取りや表示部41に対する操作に基づいて、販売対象の商品やサービスの価格や数量、適用税率等を登録する。
【0094】
続いて、ステップS42において、POS端末装置2の操作者は、操作受付部42を操作して、ステップS41において登録した商品の精算金額を確定する登録確定操作を行う。操作受付部42に対して登録確定操作が行われると、登録処理部230は、ステップS41において登録した商品やサービスの価格や数量、適用税率、及び精算金額等に関する販売物情報を生成する。
【0095】
なお、ステップS42において、POS端末装置2の操作者は、精算金額の決済方式を指定する操作を行ってもよい。POS端末装置2において精算金額の決済方式が指定された場合、精算金額の決済方式に関する方式情報を決済処理端末1に送信してもよい。
【0096】
続いて、ステップS43において、通信制御部210は、入出力I/F201を介して、販売物情報を決済処理端末1に送信する。POS端末装置2から決済処理端末1に対して決済処理情報が送信されると、操作表示制御部220は、表示部41に待機メッセージを表示させるようにしてもよい。また、記憶部160は、POS端末装置2から受信した販売物情報を記憶してもよい。
【0097】
POS端末装置2から販売物情報を受信すると、ステップS44において、登録処理部150は、商品やサービスを識別するための識別情報の読み取りや操作受付部52への操作に基づいて、販売対象の商品やサービスを購入するための精算や課税計算等に関する販売物情報を登録する商品登録処理を行う。
【0098】
続いて、ステップS45において、決済処理端末1の操作者は、操作受付部52に対して、販売対象を購入するための決済方式を選択する決済方式選択操作を行う。なお、POS端末装置2において、決済方式が設定されている場合、ステップS45を省略するか、又はステップS45において選択された決済方式に変更するようにしてもよい。登録処理部150は、決済方式選択操作に基づいて、決済方式選択操作によって選択された決済方式を特定する決済方式選択処理を行う。続いて、登録処理部150は、販売対象を購入するための決済方式を示す方式情報と、商品登録処理において登録された販売物情報とを含む決済情報を生成する。登録処理部150が生成した決済情報は、決済処理部120及び記憶部160に送信される。
【0099】
決済処理部120が決済情報を受信すると、操作表示制御部140は、決済情報に基づいて表示部51に表示する画面を選択する。例えば、販売対象の決済を、クレジット決済により行うことを示す情報が決済情報に含まれている場合、操作表示制御部140は、決済画面700Aを表示部51に表示させる(図7A参照)。
【0100】
また、例えば、販売対象の決済を、NFC等の無線通信決済方式に対応した決済方式により行うことを示す情報が決済情報に含まれている場合、操作表示制御部140は、決済画面700Bを表示部51に表示させる(図7B参照)。なお、表示部51に表示する決済画面としては、図7A及び図7Bに示す以外にも、決済処理端末1の操作者に対して、決済に用いるカードを磁気読取部531にスライドする操作を促す画面を表示してもよい。
【0101】
表示部51に表示された画面に沿った操作が実行され、読取部53がカード等に内蔵された記憶媒体から決済に必要な情報を読み取ると、ステップS46において、決済処理部120は、決済の実行を承認する決済承認処理を行う。決済処理部120は、決済承認処理として、読取部53が情報を読み取ったカードに内蔵されているICチップが記憶している電子マネーやクレジットカードの使用限度額、使用可能残高等を示す情報を更新する。なお、決済承認処理として、決済処理部120は、外部サーバやPOS端末装置2と通信を行い、外部サーバやPOS端末装置2との間で決済に関する情報を送受信してもよい。
【0102】
決済承認処理が終了すると、ステップS47において、決済処理端末1における決済の完了を通知する決済完了通知処理を行う。決済完了通知処理としては、例えば、操作表示制御部140によって決済の完了を通知する画面を表示部51に表示させる処理、通信制御部110によってI/F35を介して接続された外部装置(例えば、POS端末装置2)に決済の完了を示す情報を送信する処理、又は、決済の完了を発音部54が発する音で通知する処理等を行うことができる。販売システム1000においては、このようにして決済処理が進行する。
【0103】
なお、販売システム1000においても、決済処理端末1は、図6の判定処理及び図9の再開処理を行うことができる。さらに、決済処理端末1の処理継続判定部130及び決済処理部120に相当する要素をPOS端末装置2に設け、決済処理端末1とPOS端末装置2との間で通信を行って、図6の判定処理及び図9の再開処理に相当する処理を行うようにしてもよい。また、操作表示制御部220は、決済処理端末1の本体の傾き状況をPOS端末装置2の表示部41に表示してもよい。POS端末装置2の操作者は、表示部41に表示されている決済処理端末1の本体の傾き状況を視認して、決済処理の実行又は中断を指示する信号をPOS端末装置2から決済処理端末1に送信する操作を操作受付部42に対して行うことができる。
【0104】
また、POS端末装置2は、決済処理端末1と無線通信を行っている場合において、決済処理端末1との通信における電波強度に基づいて図6の判定処理及び図9の再開処理に相当する処理を行ってもよい。この場合、決済処理端末1との通信における電波強度が所定の強度よりも大きければ決済処理端末1において決済を中断することなく決済処理を継続してもよい。
【0105】
さらに、POS端末装置2と決済処理端末1とが同じLAN(Local Area Network)に設けられている場合において、POS端末装置2はアクセスポイント等から決済処理端末1の位置情報を取得してもよい。そして、POS端末装置2は、位置情報からPOS端末装置2と決済処理端末1との間の距離を算出し、算出した距離に基づいて図6の判定処理及び図9の再開処理に相当する処理を行ってもよい。また、決済処理端末1において、POS端末装置2との通信が切断された場合に、決済処理端末1の処理継続判定部130は、決済処理を中断するようにしてもよい。
【0106】
以上説明したように、販売システム1000は、販売対象を購入するための決済処理において、決済処理端末本体の傾きの変化量に基づいて、決済処理を中断する。このようにすることにより、電子マネーの所有者が認識しない間に、決済処理端末を電子マネーのICタグに近づけることで行われる不正決済を防止することが可能となる。このように、販売システム1000は、第1の実施形態と同様に、非現金決済に対応した決済処理端末1において、セキュリティ性を向上させる効果を奏し得る。
【0107】
<5.他の実施形態>
以上、実施形態を説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではない。これらの実施形態は例示にすぎないということ、及び、本発明のスコープ及び精神から逸脱することなく様々な変形が可能であるということは、当業者に理解されるであろう。
【0108】
例えば、本明細書に記載されている処理におけるステップは、必ずしもシーケンス図又はフローチャートに記載された順序に沿って時系列に実行されなくてよい。例えば、処理におけるステップは、シーケンス図又はフローチャートとして記載した順序と異なる順序で実行されても、並列的に実行されてもよい。また、処理におけるステップの一部が削除されてもよく、さらなるステップが処理に追加されてもよい。
【0109】
また、本明細書において説明した構成要素(例えば、情報取得部、判断部、及び/又は出力部)の処理を含む方法が提供されてもよく、上記構成要素の処理をプロセッサに実行させるためのプログラムが提供されてもよい。また、当該プログラムを記録したコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体(Non-transitory computer readable medium)が提供されてもよい。当然ながら、このような装置、モジュール、方法、プログラム、及びコンピュータに読み取り可能な非一時的記録媒体も本発明に含まれる。
【0110】
上記実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
【0111】
(付記1)
販売対象の決済に関する決済情報に基づいて決済処理を行う決済部と、
決済処理端末本体の傾きの変化量を検知する検知部と、
前記検知部が検知した前記決済処理端末本体の傾きの変化量に基づいて、前記決済処理を中断するか否かを判定する判定処理を行う判定部と、を備える、
決済処理端末。
【0112】
(付記2)
前記判定部は、
前記決済部が無線通信決済方式によって前記決済処理を行う場合に、前記判定処理を行う、
付記1に記載の決済処理端末。
【0113】
(付記3)
前記決済情報は、決済方式に関する方式情報を含み、
前記判定部は、
前記方式情報に基づいて前記決済部が前記無線通信方式によって前記決済処理を行うか否かを判定する、
付記2に記載の決済処理端末。
【0114】
(付記4)
前記決済部は、
前記決済処理を中断した場合において、前記決済処理端末に対して前記決済処理の再開操作が行われたときに、前記決済処理を再開する、
付記1から3のいずれか1項に記載の決済処理端末。
【0115】
(付記5)
前記判定部が、前記決済処理を中断すると判定した場合に、前記決済処理が中断することを報知する報知部を備える、
付記1から4のいずれか1項に記載の決済処理端末。
【0116】
(付記6)
外部装置から無線通信によって前記決済情報を受信する取得部を備える、
付記1から5のいずれか1項に記載の決済処理端末。
【0117】
(付記7)
前記販売対象に関する販売物情報を登録する登録部を備える、
付記1から6のいずれか1項に記載の決済処理端末。
【0118】
(付記8)
決済処理端末と、前記決済処理端末と接続可能であり、かつ販売対象に関する販売物情報を登録可能な商品販売処理装置と、を有する販売システムであって、
前記販売対象の決済に関する決済情報に基づいて決済処理を行う決済部と、
前記決済処理を中断するか否かを判定する判定処理を行う判定部と、を備え、
前記決済処理端末は、
前記決済処理端末本体の傾きの変化量を検知する検知部を備え、
前記判定部は、
前記検知部が検知した前記決済処理端末の傾きの変化量に基づいて、前記判定処理を行う、
販売システム。
【0119】
(付記9)
前記判定部は、
前記決済部が無線通信方式によって前記決済処理を行う場合に、前記判定処理を行う、
付記8に記載の販売システム。
【0120】
(付記10)
前記決済情報は、決済方式に関する方式情報を含み、
前記判定部は、
前記方式情報に基づいて前記決済部が前記無線通信方式によって前記決済処理を行うか否かを判定する、
付記9に記載の販売システム。
【0121】
(付記11)
前記決済部は、
前記決済処理を中断した場合において、前記決済処理端末に対して前記決済処理の再開操作が行われたときに、前記決済処理を再開する、
付記8から10のいずれか1項に記載の販売システム。
【0122】
(付記12)
前記判定部が、前記決済処理を中断すると判定した場合に、前記決済処理が中断することを報知する報知部を備える、
付記8から11のいずれか1項に記載の販売システム。
【0123】
(付記13)
前記決済処理端末は、
前記商品販売処理装置から無線通信によって前記決済情報を取得する取得部を備える、
付記8から12のいずれか1項に記載の販売システム。
【0124】
<6.実施形態の総括>
[技術分野]
本発明は、決済処理端末、及び決済プログラムに関する。
[背景技術]
近年、商品の購入やサービスの提供に伴う対価の支払い工程においてクレジットカードや電子マネー等によって決済処理を行う、いわゆる非現金決済が急速に拡大している。非現金決済に関連する技術として、例えば、特許文献1には、持ち運び可能な決済端末を備える管理システムが開示されている。
特許文献1では、GPS(Global Positioning System)等により決済端末の位置情報を取得し、決済端末の位置が所定のエリア外にある場合に、決済端末を用いた決済を実行不可能とすることにより、決済端末による不正決済を抑制している。
[先行技術文献]
[特許文献]
[特許文献1]特開2010-211412号公報
[発明の概要]
[発明が解決しようとする課題]
特許文献1において、決済端末が所定のエリア内にある場合、決済端末を電子マネーのICタグが内蔵されたカードやスマートフォン、スマートウォッチ等の情報処理端末に近づけることにより、ICタグから電子マネーに関する情報を読み取って決済を行うことができる。しかしながら、電子マネーのICタグが内蔵されたカードやスマートフォン、スマートウォッチ等の情報処理端末の所有者が認識せずとも決済端末を用いた決済が行われる恐れがある。ゆえに、持ち運び可能な決済端末に対しては、不正決済を防止するために、より高いセキュリティ性が要求されている。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、非現金決済に対応した決済処理端末において、セキュリティ性を向上させることを目的とする。
[課題を解決するための手段]
(1)本実施形態の一態様は、決済処理端末が、販売対象の決済に関する決済情報に基づいて決済処理を行う決済部と、決済処理端末本体の傾きの変化量を検知する検知部と、前記検知部が検知した前記決済処理端末本体の傾きの変化量に基づいて、前記決済処理を中断するか否かを判定する判定処理を行う判定部と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、販売対象を購入するための決済処理において、決済処理端末本体の傾きの変化量に応じて、決済処理を中断する。このようにすることにより、電子マネーの所有者が認識しない間に行われる不正決済を防止することが可能となる。
(2)本実施形態の一態様は、(1)に記載の決済処理端末であって、前記判定部は、前記決済部が無線通信決済方式によって前記決済処理を行う場合に、前記判定処理を行うことを特徴とする。
上記構成によれば、販売対象を購入するための決済方式が無線通信決済方式である場合に、決済処理端末本体の状態が変化すると、決済処理が中断する。このようにすることにより、接触読取方式や磁気読取方式によって決済処理を行う際に利便性を損なうことなく、セキュリティ性を向上させることが可能となる。
(3)本実施形態の一態様は、(2)に記載の決済処理端末であって、前記決済情報は、決済方式に関する方式情報を含み、前記判定部は、前記方式情報に基づいて前記決済部が前記無線通信決済方式によって前記決済処理を行うか否かを判定することを特徴とする。
上記構成によれば、販売対象を購入するための決済方式が無線通信決済方式である場合に、決済処理端末本体の状態が変化すると、決済処理が中断する。このようにすることにより、接触読取方式や磁気読取方式によって決済処理を行う際に利便性を損なうことなく、セキュリティ性を向上させることが可能となる。
(4)本実施形態の一態様は、(1)から(3)のいずれか一つに記載の決済処理端末であって、前記決済部は、前記決済処理を中断した場合において、前記決済処理端末に対して前記決済処理の再開操作が行われたときに、前記決済処理を再開することを特徴とする。
上記構成によれば、決済処理が中断された場合でも、再開操作を行うことにより、中断された決済処理を再開することができる。このようにすることで、決済処理端末の利便性を損なうことなく決済処理におけるセキュリティ性を向上させることが可能である。
(5)本実施形態の一態様は、(1)から(4)のいずれか一つに記載の決済処理端末であって、前記判定部が、前記決済処理を中断すると判定した場合に、前記決済処理が中断することを報知する報知部を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、決済処理端末の傾きの変化量に応じて決済処理が中断するには、決済処理が中断することが報知される。このようにすることにより、電子マネーの所有者等に対して、不正決済に対する警戒を促すことができ、よりセキュリティ性を向上させることが可能となる。
(6)本実施形態の一態様は、決済プログラムが、販売対象の決済に関する決済情報に基づいて決済処理を行うことと、決済処理端末本体の傾きの変化量を検知することと、前記決済処理端末の状態を検知する検知部が検知した前記決済処理端末の状態に基づいて、前記決済処理を中断するか否かを判定する判定処理を行うことと、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
上記構成によれば、(1)と同様に、販売対象を購入するための決済処理において、決済処理端末本体の傾きの変化量に応じて、決済処理を中断する。このようにすることにより、電子マネーの所有者が認識しない間に、決済処理端末を電子マネーのICタグに近づけることで行われる不正決済を防止することが可能となる。
【符号の説明】
【0125】
1 決済処理端末
2 POS端末装置
51 表示部
52 操作受付部
53 読取部
54 発音部
55 外部接続部
56 検知部
56 センサ
110 通信制御部
120 決済部
120 決済処理部
130 処理継続判定部
140 操作表示制御部
150 登録処理部
210 通信制御部
220 操作表示制御部
230 登録処理部
531 磁気読取部
532 接触読取部
533 無線読取部
700A、700B 決済画面
800 中断画面
1000 販売システム

図1
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