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特開2022-157379レシピ提案装置、レシピ提案方法及びレシピ提案プログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022157379
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】レシピ提案装置、レシピ提案方法及びレシピ提案プログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221006BHJP
   G06Q 50/10 20120101ALI20221006BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20221006BHJP
【FI】
G06Q30/02 398
G06Q50/10
G06Q30/06 300
【審査請求】未請求
【請求項の数】15
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021061562
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000002196
【氏名又は名称】サッポロホールディングス株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100088155
【弁理士】
【氏名又は名称】長谷川 芳樹
(74)【代理人】
【識別番号】100128381
【弁理士】
【氏名又は名称】清水 義憲
(74)【代理人】
【識別番号】100176773
【弁理士】
【氏名又は名称】坂西 俊明
(74)【代理人】
【識別番号】100153040
【弁理士】
【氏名又は名称】川井 夏樹
(72)【発明者】
【氏名】保坂 将志
(72)【発明者】
【氏名】河内 隼太郎
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB05
5L049BB08
5L049BB24
5L049BB47
(57)【要約】
【課題】ユーザの嗜好に合うレシピを提案することにより、食材の購入を促進する。
【解決手段】レシピ提案装置10は、電子商取引システムにおいて料理のレシピを提案する装置であって、ユーザ端末により選択された食材の食材情報を選択食材情報として取得する選択食材管理部12と、レシピと該レシピに用いられる食材とを関連付けたレシピ情報を記憶しているレシピ情報記憶部24を参照し、選択食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含むレシピ情報を抽出するレシピ抽出部14と、を備える。さらに、レシピ提示部15は、レシピ抽出部14により抽出されたレシピ情報をユーザ端末に対して提示できる。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子商取引システムにおいて料理のレシピを提案するレシピ提案装置であって、
ユーザ端末により選択された食材の食材情報を選択食材情報として取得する選択食材管理部と、
前記レシピと該レシピに用いられる食材とを関連付けたレシピ情報を記憶しているレシピ情報記憶部を参照し、前記選択食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含むレシピ情報を抽出するレシピ抽出部と、
を備えるレシピ提案装置。
【請求項2】
前記レシピ抽出部により抽出されたレシピ情報を前記ユーザ端末に対して提示するレシピ提示部と、
提示されたレシピ情報に対する選択を受け付け、選択された1以上のレシピ情報からなる選択レシピ情報を保持する選択レシピ管理部と、を更に備える、
請求項1に記載のレシピ提案装置。
【請求項3】
前記レシピ抽出部は、前記選択食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含み、且つ、前記選択食材情報に含まれない食材を少なくとも一つ含むレシピ情報を抽出し、
前記レシピ提示部は、前記レシピ抽出部により抽出されたレシピ情報を、該レシピ情報において前記選択食材情報に含まれない食材であってユーザにとっての購入候補となる食材の食材情報と共に提示する、
請求項2に記載のレシピ提案装置。
【請求項4】
前記レシピ抽出部は、前記選択レシピ情報に含まれるレシピ情報に含まれる食材の食材情報が除外された前記選択食材情報に基づいて、前記レシピ情報を再抽出する、
請求項2または3に記載のレシピ提案装置。
【請求項5】
前記選択レシピ情報に含まれるレシピ情報に対する削除指示を受け付けるレシピ削除受付部、を更に備え、
前記選択レシピ管理部は、前記削除指示がされたレシピ情報を前記選択レシピ情報から削除し、
前記選択食材管理部は、前記選択レシピ管理部により前記選択レシピ情報から削除されたレシピ情報に含まれる食材情報を前記選択食材情報から削除する、
請求項2~4のいずれか一項に記載のレシピ提案装置。
【請求項6】
前記選択レシピ情報に含まれるレシピ情報のうちの、含まれる食材が重複しない複数のレシピ情報からなる献立情報を設定する献立設定部、をさらに備え、
前記レシピ提示部は、前記献立情報及び該献立情報に含まれるレシピ情報を提示する、
請求項2~5のいずれか一項に記載のレシピ提案装置。
【請求項7】
前記献立設定部は、前記献立情報に対する削除指示を受け付け、前記削除指示がされた前記献立情報を削除し、
前記選択レシピ管理部は、前記削除指示がされた前記献立情報に含まれるレシピ情報を前記選択レシピ情報から削除し、
前記選択食材管理部は、前記献立情報の削除に伴い削除されたレシピ情報に含まれる食材情報を前記選択食材情報から削除する、
請求項6に記載のレシピ提案装置。
【請求項8】
前記選択レシピ情報に含まれるレシピ情報又は前記献立情報を、前記ユーザ端末による指示入力に基づいて、現在の日時以降の日に関連付けるレシピ割当部、を更に備える、
請求項6または7に記載のレシピ提案装置。
【請求項9】
前記食材情報は、該食材情報に示される食材を食用に供するに際しての期限を示す期限情報を含み、
前記レシピ割当部は、関連付けの対象のレシピ情報又は前記献立情報に含まれるレシピ情報に含まれている食材の前記期限情報に示される期限の日より後の日に、前記レシピ情報または前記献立情報が関連付けられることを禁止する、
請求項8に記載のレシピ提案装置。
【請求項10】
前記食材情報は、該食材情報に示される食材がユーザに配送される日である配送日の情報を含み、
前記レシピ割当部は、関連付けの対象のレシピ情報又は前記献立情報に含まれるレシピ情報に含まれている食材の前記配送日より前の日に、前記レシピ情報または前記献立情報が関連付けられることを禁止する、
請求項8または9に記載のレシピ提案装置。
【請求項11】
前記レシピ割当部は、前記献立情報または前記レシピ情報が関連付けられた日に対する削除指示を受け付け、該削除指示がされた日に関連付けられていた前記献立情報または前記レシピ情報を削除し、
前記献立設定部は、前記削除指示に係る日に献立情報が関連付けられていた場合には、該献立情報を削除し、
前記選択レシピ管理部は、前記削除指示に係る日に関連付けられていたレシピ情報又は削除された献立情報に含まれるレシピ情報を前記選択レシピ情報から削除し、
前記選択食材管理部は、前記選択レシピ管理部により削除されたレシピ情報に含まれる食材情報を前記選択食材情報から削除する、
請求項8~10のいずれか一項に記載のレシピ提案装置。
【請求項12】
前記選択食材管理部は、前記選択食材情報に含まれる食材情報に対する削除指示が受け付けられた場合に、該削除指示の対象の食材情報を前記選択食材情報から削除し、
前記選択レシピ管理部は、前記選択レシピ情報に含まれるレシピ情報のうち、前記削除指示に基づいて削除された食材情報の食材を含むレシピ情報を前記選択レシピ情報から削除する、
請求項2~11のいずれか一項に記載のレシピ提案装置。
【請求項13】
前記レシピ抽出部は、ユーザが保有している食材の情報である保有食材情報を記憶している保有食材情報記憶部を参照し、前記選択食材情報に含まれる食材及び前記保有食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含むレシピ情報を抽出する、
請求項1~12のいずれか一項に記載のレシピ提案装置。
【請求項14】
電子商取引システムにおいて料理のレシピを提案するレシピ提案装置におけるレシピ提案方法であって、
前記レシピ提案装置は、前記レシピと該レシピに用いられる食材とを関連付けたレシピ情報を記憶しているレシピ情報記憶部を備え、
前記レシピ提案方法は、
ユーザ端末により選択された食材の食材情報を選択食材情報として取得する選択食材管理ステップと、
前記レシピ情報記憶部を参照し、前記選択食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含むレシピ情報を抽出するレシピ抽出ステップと、
を有するレシピ提案方法。
【請求項15】
コンピュータを、電子商取引システムにおいて料理のレシピを提案するレシピ提案装置として機能させるためのレシピ提案プログラムであって、
前記レシピ提案装置は、前記レシピと該レシピに用いられる食材とを関連付けたレシピ情報を記憶しているレシピ情報記憶部を備え、
前記レシピ提案プログラムは、前記コンピュータに、
ユーザ端末により選択された食材の食材情報を選択食材情報として取得する選択食材管理機能と、
前記レシピ情報記憶部を参照し、前記選択食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含むレシピ情報を抽出するレシピ抽出機能と、
を実現させるレシピ提案プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子商取引システムにおいて料理のレシピを提案するレシピ提案装置、レシピ提案方法及びレシピ提案プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザに対して献立を提案する技術が知られている。例えば、特許文献1には、ユーザの属性等の情報を含む項目情報に基づいて推薦される献立を抽出する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-58061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、いわゆるネットスーパーと言われるような電子商取引サイトでは、現実空間の商店とは異なり、食材の選択及び購入が容易であるが、選択された食材の削除も容易であるので、一度選択された食材が購入されず、食材の販売に結びつかないことがあった。また、購入しようとして選択された食材の情報がカートに登録されたまま放置されて、選択された食材の購入に至らない場合があった。食材の購入を促すために、ユーザの嗜好に合う献立を提案することにより、その献立において用いられる食材の購入をユーザに促すことが考えられる。しかしながら、特許文献1に記載された技術では、献立の提案は行われるものの、ユーザの属性等に基づいて推薦される献立は、必ずしもユーザの嗜好に合うものではなく、献立に用いられる食材の購入の促進は実現されなかった。
【0005】
そこで、本発明では、ユーザの嗜好に合うレシピを提案することにより、食材の購入を促進することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本開示の一側面に係るレシピ提案装置は、電子商取引システムにおいて料理のレシピを提案するレシピ提案装置であって、ユーザ端末により選択された食材の食材情報を選択食材情報として取得する選択食材管理部と、レシピと該レシピに用いられる食材とを関連付けたレシピ情報を記憶しているレシピ情報記憶部を参照し、選択食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含むレシピ情報を抽出するレシピ抽出部と、を備える。
【0007】
本開示の一側面に係るレシピ提案方法は、電子商取引システムにおいて料理のレシピを提案するレシピ提案装置におけるレシピ提案方法であって、レシピ提案装置は、レシピと該レシピに用いられる食材とを関連付けたレシピ情報を記憶しているレシピ情報記憶部を備え、レシピ提案方法は、ユーザ端末により選択された食材の食材情報を選択食材情報として取得する選択食材管理ステップと、レシピ情報記憶部を参照し、選択食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含むレシピ情報を抽出するレシピ抽出ステップと、を有する。
【0008】
本開示の一側面に係るレシピ提案プログラムは、コンピュータを、電子商取引システムにおいて料理のレシピを提案するレシピ提案装置として機能させるためのレシピ提案プログラムであって、レシピ提案装置は、レシピと該レシピに用いられる食材とを関連付けたレシピ情報を記憶しているレシピ情報記憶部を備え、レシピ提案プログラムは、コンピュータに、ユーザ端末により選択された食材の食材情報を選択食材情報として取得する選択食材管理機能と、レシピ情報記憶部を参照し、選択食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含むレシピ情報を抽出するレシピ抽出機能と、を実現させる。
【0009】
このような側面によれば、ユーザにより選択された食材の情報である選択食材情報が取得され、選択食材情報に含まれる食材が用いられるレシピのレシピ情報が抽出される。抽出されたレシピ情報のレシピは、ユーザが選択した食材を含むので、ユーザの嗜好に合うものである。抽出されたレシピ情報は、例えば、ユーザに対して提示されることができる。従って、ユーザの嗜好に合うレシピをユーザに対して提示することができるので、レシピにおいて用いられる食材の購入を促すことが可能となる。
【0010】
他の側面に係るレシピ提案装置は、レシピ抽出部により抽出されたレシピ情報をユーザ端末に対して提示するレシピ提示部と、提示されたレシピ情報に対する選択を受け付け、選択された1以上のレシピ情報からなる選択レシピ情報を保持する選択レシピ管理部と、を更に備えることとしてもよい。
【0011】
このような側面によれば、抽出されたレシピがユーザに提示され、ユーザに提示されたレシピ情報の中から選択されたレシピ情報が、選択レシピ情報として保持される。ユーザの嗜好に合い且つユーザに選択されたレシピ情報を管理できる。
【0012】
他の側面に係るレシピ提案装置では、レシピ抽出部は、選択食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含み、且つ、選択食材情報に含まれない食材を少なくとも一つ含むレシピ情報を抽出し、レシピ提示部は、レシピ抽出部により抽出されたレシピ情報を、当該レシピ情報において選択食材情報に含まれない食材であってユーザにとっての購入候補となる食材の食材情報と共に提示することとしてもよい。
【0013】
このような側面によれば、選択食材情報に含まれない食材を含むレシピ情報がその食材の情報と共にユーザに提示されるので、ユーザにより選択された食材以外の食材の購入を促すことが可能となる。
【0014】
他の側面に係るレシピ提案装置では、レシピ抽出部は、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報に含まれる食材の食材情報が除外された選択食材情報に基づいて、レシピ情報を再抽出することとしてもよい。
【0015】
このような側面によれば、選択食材情報に含まれる食材のうちの、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報に含まれる食材以外の食材を用いて調理可能なレシピのレシピ情報が抽出されるので、選択した食材により調理可能であり、且つ、選択済みのレシピ情報のレシピと組み合わせることが可能なレシピがユーザに提示される。従って、ユーザに対してさらなる食材の購入を促すことができる。
【0016】
他の側面に係るレシピ提案装置は、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報に対する削除指示を受け付けるレシピ削除受付部、を更に備え、選択レシピ管理部は、削除指示がされたレシピ情報を選択レシピ情報から削除し、選択食材管理部は、選択レシピ管理部により選択レシピ情報から削除されたレシピ情報に含まれる食材情報を選択食材情報から削除することとしてもよい。
【0017】
このような側面によれば、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報の削除に伴い、削除されたレシピ情報に含まれる食材情報が選択食材情報から削除される。これにより、購入することが不要となった食材の食材情報を購入対象から容易に除くことができる。
【0018】
他の側面に係るレシピ提案装置では、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報のうちの、含まれる食材が重複しない複数のレシピ情報からなる献立情報を設定する献立設定部、をさらに備え、レシピ提示部は、献立情報及び該献立情報に含まれるレシピ情報を提示することとしてもよい。
【0019】
このような側面によれば、選択食材情報に含まれる食材により、組み合わせて調理可能な複数のレシピが献立情報としてユーザに対して提示される。従って、献立情報に含まれる複数のレシピに用いられる多くの食材の購入をユーザに促すことができる。
【0020】
他の側面に係るレシピ提案装置は、献立設定部は、献立情報に対する削除指示を受け付け、削除指示がされた献立情報を削除し、選択レシピ管理部は、削除指示がされた献立情報に含まれるレシピ情報を選択レシピ情報から削除し、選択食材管理部は、献立情報の削除に伴い削除されたレシピ情報に含まれる食材情報を選択食材情報から削除することとしてもよい。
【0021】
このような側面によれば、献立情報の削除に伴い、献立情報に含まれるレシピ情報が選択レシピ情報から削除され、更に、削除されたレシピ情報に含まれる食材情報が選択食材情報から削除される。これにより、削除された複数のレシピに用いられることとなっていた食材は不要となるので、購入することが不要となった食材の食材情報を購入対象から容易に除くことができる。
【0022】
他の側面に係るレシピ提案装置では、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報又は献立情報を、ユーザ端末による指示入力に基づいて、現在の日時以降の日に関連付けるレシピ割当部、を更に備えることとしてもよい。
【0023】
このような側面によれば、現在日時以降の日に関連付けられたレシピ情報または献立情報をユーザに提示できるので、購入する予定の食材を用いる日に関する計画を容易に策定できる。
【0024】
他の側面に係るレシピ提案装置では、食材情報は、該食材情報に示される食材を食用に供するに際しての期限を示す期限情報を含み、レシピ割当部は、関連付けの対象のレシピ情報又は献立情報に含まれるレシピ情報に含まれている食材の期限情報に示される期限の日より後の日に、レシピ情報または献立情報が関連付けられることを禁止することとしてもよい。
【0025】
このような側面によれば、割り当て対象のレシピ情報のレシピにおいて用いられる食材の期限の日より後の日に、当該レシピ情報が割り当てられることが防止されるので、食材の期限日以前に当該食材を用いるレシピが割り当てられた適切な計画を策定できる。
【0026】
他の側面に係るレシピ提案装置では、食材情報は、該食材情報に示される食材がユーザに配送される日である配送日の情報を含み、レシピ割当部は、関連付けの対象のレシピ情報又は献立情報に含まれるレシピ情報に含まれている食材の配送日より前の日に、レシピ情報または献立情報が関連付けられることを禁止することとしてもよい。
【0027】
このような側面によれば、割り当て対象のレシピ情報のレシピにおいて用いられる食材の配送日より前の日に、当該レシピ情報が割り当てられることが防止されるので、食材がユーザに配送される日以後に当該食材を用いるレシピが割り当てられた適切な計画を策定できる。
【0028】
他の側面に係るレシピ提案装置では、レシピ割当部は、献立情報またはレシピ情報が関連付けられた日に対する削除指示を受け付け、該削除指示がされた日に関連付けられていた献立情報またはレシピ情報を削除し、献立設定部は、削除指示に係る日に献立情報が関連付けられていた場合には、該献立情報を削除し、選択レシピ管理部は、削除指示に係る日に関連付けられていたレシピ情報又は削除された献立情報に含まれるレシピ情報を選択レシピ情報から削除し、選択食材管理部は、選択レシピ管理部により削除されたレシピ情報に含まれる食材情報を選択食材情報から削除することとしてもよい。
【0029】
このような側面によれば、献立情報またはレシピ情報が関連付けられた日に対する削除指示の受け付けに基づいて、削除指示に係る日に関連付けられていたレシピ情報又は当該日に関連付けられていた献立情報に含まれるレシピ情報が選択レシピ情報から削除され、更に、削除されたレシピ情報に含まれる食材情報が選択食材情報から削除される。従って、日ごとの献立情報またはレシピ情報の削除に伴い購入することが不要となった食材の食材情報を購入対象から容易に除くことができる。
【0030】
他の側面に係るレシピ提案装置では、選択食材管理部は、選択食材情報に含まれる食材情報に対する削除指示が受け付けられた場合に、該削除指示の対象の食材情報を選択食材情報から削除し、選択レシピ管理部は、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報のうち、削除指示に基づいて削除された食材情報の食材を含むレシピ情報を選択レシピ情報から削除することとしてもよい。
【0031】
このような側面によれば、選択食材情報からの食材情報の削除に起因して調理することが不可能となったレシピ情報を、容易に削除することが可能となる。
【0032】
他の側面に係るレシピ提案装置では、レシピ抽出部は、ユーザが保有している食材の情報である保有食材情報を記憶している保有食材情報記憶部を参照し、選択食材情報に含まれる食材及び保有食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含むレシピ情報を抽出することとしてもよい。
【0033】
このような側面によれば、ユーザが保有している食材を用いて調理することが可能なレシピのレシピ情報がユーザに提示される。これにより、提示されたレシピに用いられる食材であって、ユーザが保有している食材に含まれない食材の購入を促すことができる。
【発明の効果】
【0034】
本開示の一側面によれば、ユーザの嗜好に合うレシピを提案することにより、食材の購入を促進することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0035】
図1】レシピ提案装置を含む電子商取引システムの装置構成を示す図である。
図2】レシピ提案装置の機能構成を示すブロック図である。
図3】レシピ提案装置のハードウェア構成を示す図である。
図4】食材情報記憶部に記憶されている食材情報の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。
図5】レシピ情報記憶部に記憶されているレシピ情報の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。
図6】選択食材情報、提案レシピ等が表示された端末の画面例を示す図である。
図7】食材の買い足しの提案を含む提案レシピが表示された画面例を示す図である。
図8】選択レシピ情報が表示された画面例を示す図である。
図9】設定された献立情報が提示された画面例を示す図である。
図10】選択されたレシピ情報が削除された画面例を示す図である。
図11】レシピ情報が割り当てられるカレンダーが表示された画面例を示す図である。
図12】レシピ提案装置において実施されるレシピ提案方法の処理内容を示すフローチャートである。
図13】レシピ情報の削除処理の処理内容を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0036】
以下、添付図面を参照しながら本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0037】
図1は、本実施形態に係るレシピ提案装置を含む電子商取引システムの装置構成を示す図である。図1に示されるように、電子商取引システム1は、レシピ提案装置10及び複数のユーザ端末Tを含む。レシピ提案装置10は、電子商取引システム1において料理のレシピを提案する装置である。具体的には、レシピ提案装置10は、レシピ情報をユーザ端末Tに送信することにより、ユーザにレシピを提案する。レシピ提案装置10及びユーザ端末Tは、互いに優先又は無線の通信ネットワークNを介して通信可能に構成されている。電子商取引システム1は、ユーザに対して食材を販売するための電子商取引サイトを構成しうる。なお、図1では、電子商取引システム1を構成する装置として、レシピ提案装置10及びユーザ端末Tのみが示されているが、電子商取引システム1は、図示されない他の装置及び機能部等を含み得る。
【0038】
ユーザ端末Tは、ユーザにより操作される装置であって、電子商取引システム1により構成される電子商取引サイトにおいて、食材を購入するためにユーザにより操作される。具体的には、ユーザ端末Tは、レシピ提案装置10との間の情報の送受信により、購入する予定の食材の選択及び削除並びに購入処理、提示されたレシピ情報の選択及び削除、レシピ情報の受信及び表示、献立情報の設定及び削除、レシピ情報及び献立情報のカレンダーへの割り当て等を実施する。ユーザ端末Tを構成する装置は限定されず、例えば据置型又は携帯型のパーソナルコンピュータでもよいし、高機能携帯電話機(スマートフォン)、携帯電話機、携帯情報端末(PDA)などの携帯端末でもよい。なお、図1には、3台のユーザ端末Tが示されているが、ユーザ端末Tの数は限定されない。
【0039】
図2は、本実施形態に係るレシピ提案装置10の機能的構成を示すブロック図である。図2に示されるように、レシピ提案装置10は、機能的には、食材情報提示部11、選択食材管理部12、選択食材提示部13、レシピ抽出部14、レシピ提示部15、選択レシピ管理部16、献立設定部17、レシピ削除受付部18及びレシピ割当部19を備える。これらの各機能部11~19は、図3を参照して説明されるプロセッサ101にサーバプログラムP1(レシピ提案プログラム)が読み込まれて、そのプログラムが実行されることにより実現される。各機能部の説明は後述する。なお、本実施形態では、各機能部11~19が、レシピ提案装置10に構成されることとしているが、複数のコンピュータに分散して構成されることとしてもよく、一部の機能がアプリケーションプログラムとしてユーザ端末Tにインストールされることにより構成されてもよい。
【0040】
また、レシピ提案装置10は、食材情報記憶部21、選択食材情報記憶部22、保有食材情報記憶部23、レシピ情報記憶部24、選択レシピ情報記憶部25及び割り当てレシピ記憶部26といった記憶手段を備える。なお、これらの記憶部21~26は、図2に示す例では、レシピ提案装置10に構成されることとしているが、レシピ提案装置10からアクセス可能に構成された他の装置に電子商取引システム1の要素として構成されてもよい。
【0041】
図3は、レシピ提案装置10のハードウェア構成の一例を示す図であって、レシピ提案装置10として機能するサーバコンピュータ100を示す。
【0042】
一例として、サーバコンピュータ100はハードウェア構成要素として、プロセッサ101、主記憶部102、補助記憶部103、および通信部104を備える。
【0043】
プロセッサ101は、オペレーティングシステムおよびアプリケーションプログラムを実行する演算装置である。プロセッサの例としてCPU(Central Processing Unit)およびGPU(Graphics Processing Unit)が挙げられるが、プロセッサ101の種類はこれらに限定されない。例えば、プロセッサ101はセンサおよび専用回路の組合せでもよい。専用回路はFPGA(Field-Programmable Gate Array)のようなプログラム可能な回路でもよいし、他の種類の回路でもよい。
【0044】
主記憶部102は、レシピ提案装置10等を実現するためのプログラム、プロセッサ101から出力された演算結果などを記憶する装置である。主記憶部102は例えばROM(Read Only Memory)およびRAM(Random Access Memory)のうちの少なくとも一つにより構成される。
【0045】
補助記憶部103は、一般に主記憶部102よりも大量のデータを記憶することが可能な装置である。補助記憶部103は例えばハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発性記憶媒体によって構成される。補助記憶部103は、サーバコンピュータ100をレシピ提案装置10として機能させるためのサーバプログラムP1と各種のデータとを記憶する。本実施形態では、レシピ提案装置10を実現させるレシピ提案プログラムはサーバプログラムP1として実装される。また、各記憶部21~26がレシピ提案装置10に含まれる場合には、各記憶部21~26は、主記憶部102、補助記憶部103及びその他の記憶素子のいずれかに構成されてもよい。
【0046】
通信部104は、通信ネットワークNを介して他のコンピュータとの間でデータ通信を実行する装置である。通信部104は例えばネットワークカードまたは無線通信モジュールにより構成される。
【0047】
サーバの各機能要素は、プロセッサ101または主記憶部102の上に、対応するサーバプログラムP1を読み込ませてプロセッサ101にそのプログラムを実行させることで実現される。サーバプログラムP1は、対応するサーバの各機能要素を実現するためのコードを含む。プロセッサ101はサーバプログラムP1に従って通信部104を動作させ、主記憶部102または補助記憶部103におけるデータの読み出しおよび書き込みを実行する。このような処理により、対応するサーバの各機能要素が実現される。
【0048】
サーバプログラムP1は、CD-ROM、DVD-ROM、半導体メモリなどの有形の記録媒体に固定的に記録された上で提供されてもよい。あるいは、これらのプログラムの少なくとも一つは、搬送波に重畳されたデータ信号として通信ネットワークを介して提供されてもよい。
【0049】
個々のサーバは一つまたは複数のコンピュータにより構成され得る。一つのサーバのために複数のコンピュータが用いられる場合には、通信ネットワークを介してこれらのコンピュータが互いに接続されることで、論理的に一つのサーバが構成される。
【0050】
再び図2を参照して、レシピ提案装置10の各記憶部を説明する。食材情報記憶部21は、電子商取引サイトにおいて販売される食材の食材情報を記憶している記憶手段である。図4は、食材情報記憶部21に記憶されている食材情報の構成及び記憶されているデータの例を示す図である。図4に示されるように食材情報記憶部21は、各食材を識別する食材名、賞味期限及び配送日等の情報を関連付けて記憶している。食材情報記憶部21は、各食材の情報に更に内容量及び産地等を関連付けて記憶していてもよいし、特売食材に該当するか否かの情報及び旬の食材であるか否かの情報をされに関連付けて記憶していてもよい。また、食材情報記憶部21は、各食材の画像を食材ごとに記憶していてもよい。
【0051】
選択食材情報記憶部22は、ユーザにより選択された食材の情報である選択食材情報を記憶する記憶手段である。
【0052】
保有食材情報記憶部23は、ユーザが保有している食材の情報をユーザごとに記憶している記憶手段である。保有食材情報記憶部23は、ユーザにより登録された食材情報、電子商取引サイトにおける食材の購入履歴を示す情報、ユーザが食材を購入した際に発行されるレシートから読み込まれた情報、ユーザの所有する冷蔵庫内に設けられた撮像装置により撮像された画像から画像認識された食材の情報等を記憶していてもよい。
【0053】
レシピ情報記憶部24は、レシピ情報を記憶している記憶手段である。図5は、レシピ情報記憶部24に記憶されているレシピ情報の例を示す図である。図5に示されるように、レシピ情報は、レシピ名及び各レシピ名に関連付けられた使用される食材の情報を含む。例えば、レシピ名「レシピA」のレシピでは、大根、白菜等の食材が用いられる。また、レシピ情報は、各レシピの料理法をユーザに案内するためのテキスト及び画像等の情報を含んでもよい(図示せず)。レシピ情報記憶部24に記憶されているレシピ情報は、種々のレシピを掲載している外部のレシピサイトから予め取得された情報であってもよい。
【0054】
なお、レシピ情報は、食材として、肉、魚及び野菜等の他に、調味料及び合わせ調味料を含んでもよい。合わせ調味料は、複数の調味料が予め調合されたものであり、肉、魚及び野菜等の食材と同様に商品として販売される。
【0055】
選択レシピ情報記憶部25は、提示されたレシピ情報からユーザにより選択されたレシピ情報である選択レシピ情報を記憶する記憶手段である。
【0056】
割り当てレシピ記憶部26は、現在日時以降の日を規定するカレンダー情報の各日に関連付けられたレシピ情報及び献立情報を記憶する記憶手段である。
【0057】
再び図2を参照して、レシピ提案装置10の各機能部を説明する。食材情報提示部11は、電子商取引システム1により構成される電子商取引サイトにおいて販売される食材情報を提示する。具体的には、食材情報提示部11は、食材情報記憶部21に記憶している情報をユーザ端末Tに送信して、ユーザ端末Tにおける表示装置に表示させる。
【0058】
ユーザは、表示された食材情報を選択する選択入力をすることにより、購入する予定の食材を指定できる。具体的には、ユーザは、購入する予定の食材を、いわゆるカート及び買い物かごと言われる一時記憶領域に登録することにより、購入する予定の食材を指定してもよい。
【0059】
選択食材管理部12は、ユーザにより選択された食材の食材情報を選択食材情報として取得する。具体的には、選択食材管理部12は、ユーザ端末Tにおいて選択された食材を示す情報を取得する。選択食材管理部12は、選択食材情報を選択食材情報記憶部22に記憶させてもよい。即ち、選択食材情報記憶部22が、カート及び買い物かご等を構成してもよい。ユーザは、別途の購入手続を行うことにより、カート及び買い物かごの食材を購入する。
【0060】
選択食材提示部13は、選択食材情報を提示する。具体的には、選択食材提示部13は、選択食材情報をユーザ端末Tに送信して、ユーザ端末Tにおける表示装置に表示させる。図6は、選択食材情報が表示されたユーザ端末Tの画面例を示す図である。図6に示されるように、表示画面D1は、選択食材情報を提示するためのカートC1を含む。選択食材提示部13は、選択食材情報を含むカートC1を表示画面D1に表示させる。カートC1に表示される選択食材情報は、食材の名称、単価、数量及び数量を指定するためのボタン、合計価格、削除ボタン等を含むことができる。削除ボタンdb1は、後述されるように、一旦選択した食材の削除を受け付けるために操作されるオブジェクトである。
【0061】
また、選択食材提示部13は、保有食材情報記憶部23に記憶されている保有食材情報を提示してもよい。図6に示されるように、選択食材提示部13は、保有食材情報記憶部23から保有食材情報を取得し、表示画面D1における保有食材表示領域H1に保有食材情報を表示させてもよい。
【0062】
レシピ抽出部14は、レシピ情報記憶部24を参照し、選択食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含むレシピ情報を抽出する。
【0063】
具体的には、例えば、選択食材情報(カートC1)に「大根」、「白菜」が含まれる場合には、レシピ抽出部14は、それらの食材を用いられる食材として含む「レシピA」を抽出する(図5参照)。また、選択食材情報に「玉ねぎ」、「にんじん」、「さつまいも」、「小松菜」が含まれる場合には、レシピ抽出部14は、それらの食材を用いられる食材として含む「レシピB」を抽出する。また、選択食材情報に「小松菜」、「ねぎ」が含まれる場合には、レシピ抽出部14は、それらの食材を用いられる食材として含む「レシピC」及び/又は「レシピE」を抽出する。
【0064】
なお、レシピ抽出部14は、保有食材情報記憶部23を更に参照し、選択食材情報に含まれる食材及び保有食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含むレシピ情報を抽出してもよい。
【0065】
レシピ提示部15は、レシピ抽出部14により抽出されたレシピ情報をユーザに対して提示する。具体的には、レシピ提示部15は、抽出されたレシピ情報をユーザ端末Tに送信して、ユーザ端末Tにおける表示装置に提案レシピとして表示させる。図6に示されるように、レシピ提示部15は、表示画面D1に提案レシピA1を表示させる。提案レシピA1は、レシピA、レシピB及びレシピCのレシピ情報raを含む。図6に示されるレシピ情報raは、各レシピの写真、名称、材料(食材)、選択ボタンsb1を含む。選択ボタンsb1は、各レシピに対する選択入力を受け付けるためのオブジェクトである。なお、各レシピに対する選択入力は、選択ボタンsb1に対する操作入力といった態様に限定されず、各レシピの写真、名称、材料(食材)に対するクリック及びタップ等の入力操作により各レシピが選択されることとしてもよい。
【0066】
図7は、食材の買い足しの提案を含む提案レシピが表示された画面例を示す図である。レシピ抽出部14は、選択食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含み、且つ、選択食材情報に含まれない食材を少なくとも一つ含むレシピ情報を抽出してもよい。そして、レシピ提示部15は、レシピ抽出部14により抽出されたレシピ情報を、選択食材情報に含まれない食材の食材情報と共に、ユーザに提示してもよい。ここで提示される食材情報の食材は、ユーザにとっての購入候補となる食材である。
【0067】
図7の表示画面D2に示されるように、レシピ抽出部14は、レシピ情報記憶部24を参照して(図5参照)、選択食材情報に含まれる「にんじん」を含み、且つ、選択食材情報に含まれない「豚肉薄切り」を含む「レシピH」を抽出してもよい。また、レシピ抽出部14は、選択食材情報に含まれる「さつまいも」を含み、且つ、選択食材情報に含まれない「豚ひき肉」を含む「レシピI」を抽出してもよい。また、レシピ抽出部14は、選択食材情報に含まれる「さつまいも」、「小松菜」を含み、且つ、選択食材情報に含まれない「鶏もも肉」を含む「レシピJ」を抽出してもよい。
【0068】
なお、レシピ抽出部14は、保有食材情報記憶部23を更に参照し、選択食材情報に含まれる食材及び保有食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含み、且つ、選択食材情報及び保有食材情報のいずれにも含まれない食材を少なくとも一つ含むレシピ情報を抽出してもよい。
【0069】
レシピ提示部15は、レシピH、レシピI、レシピJのレシピ情報rbを、提案レシピB1として提示する。提案レシピB1の各レシピ情報は、選択入力を受け付けるためのオブジェクトである選択ボタンsb21を含む。また、レシピ提示部15は、レシピH、レシピI、レシピJの各レシピにおいて選択食材情報に含まれていない食材「豚肉薄切り」、「豚ひき肉」、「鶏もも肉」の食材情報mbを、食材の買い足しの提案として併せて提示する。
【0070】
なお、レシピ提示部15は、各レシピにおいて選択食材情報に含まれていない食材の食材情報に、当該食材が特売食材に該当すること、旬の食材に該当すること等の情報を関連付けて提示してもよい。これらの情報の提示により、ユーザにおける購買意欲を高めることが可能となる。
【0071】
また、レシピ提示部15は、提案レシピA1及び提案レシピB1におけるレシピ情報の提示に際して、選択食材情報に含まれる食材(カートC1に登録された食材)及び保有食材情報に含まれる食材の各レシピにおける使用量を併せて表示してもよい。また、レシピ提示部15は、各レシピにおいて用いられる食材が、選択食材情報及び保有食材情報のいずれに含まれるものであるのかが識別可能に表示してもよい。これらの表示により、ユーザは食材の消費のペースを考慮しながらレシピ情報を選択できる。
【0072】
提案レシピB1において、選択食材情報に含まれていない食材の食材情報mbは、選択食材情報(カート)に追加するためのオブジェクトであるボタンsb22を含む。ユーザによりこれらのボタンsb22が操作されることにより、食材がカートC1に追加される。即ち、選択食材管理部12は、カートC1に追加することが指示された食材の食材情報を選択食材情報として保持する。
【0073】
また、ボタンsb21をクリックする等の各レシピ情報の選択入力により、各レシピにおける選択食材情報に含まれていない食材がカートC1に自動的に追加登録されることとしてもよい。これにより、所望のレシピにおいて用いられる食材を容易にカートC1に登録することが可能となる。
【0074】
また、各レシピ情報に対する選択入力がされたときに、選択食材情報に含まれていない食材をカートC1に追加する旨をユーザに確認するために提示し、ユーザが追加登録に同意する旨の入力が受け付けられた場合に、当該食材がカートC1に登録されることとしてもよい。これにより、所望のレシピにおいて用いられる食材のカートC1への追加登録を、ユーザに確実に認識させながら、容易に行うことが可能となる。
【0075】
また、レシピ提示部15は、提案レシピB1に含まれるレシピ情報のうち、カートC1への食材の追加登録により選択食材情報に含まれる食材のみを含むこととなったレシピのレシピ情報を、提案レシピA1に移動させてもよい。
【0076】
なお、図7を参照して説明した、食材の買い足しの提案を含む提案レシピの提示では、各レシピの提案において、買い足しの提案がされる食材は一品であったが、二品以上の買い足しの提案がされてもよい。
【0077】
また、図7に示される例では、選択食材情報に含まれる食材のみを含むレシピのレシピ情報からなる提案レシピA1と、選択食材情報に含まれない食材を含むレシピのレシピ情報からなる提案レシピB1とは別欄にて区別して表示されているが、提案レシピA1及び提案レシピB1が区別なく(同カテゴリのレシピとして)表示されてもよい。提案レシピA1及び提案レシピB1が区別なく表示されることにより、ユーザは自身の選択した食材が含まれたレシピの中から自身が嗜好するレシピを容易に選ぶことが可能となる。
【0078】
再び図2を参照して、選択レシピ管理部16は、提示されたレシピ情報に対する選択を受け付け、選択された1以上のレシピ情報からなる選択レシピ情報を保持する。具体的には、選択レシピ管理部16は、選択が受け付けられたレシピ情報または当該レシピ情報を識別する情報を選択レシピ情報記憶部25に記憶させることにより、選択レシピ情報を保持してもよい。
【0079】
図8は、選択レシピが表示された画面例を示す図である。図7及び図8を併せて参照しながら、レシピ情報の選択について説明する。
【0080】
ユーザは、ユーザ端末Tにおいて表示された表示画面D2を参照して、提案レシピA1及び食材の買い足しの提案を含む提案レシピB1に表示されたレシピ情報ra,rbのうちの所望のレシピを、選択ボタンsb1,sb21を操作することにより選択できる。選択レシピ管理部16は、選択ボタンsb1,sb21の操作によるレシピ情報の選択を受け付け、選択されたレシピ情報を選択レシピ情報として保持する。図8に示される表示画面D3では、レシピA及びレシピIがユーザにより選択され、選択レシピ管理部16は、レシピA及びレシピIのレシピ情報を選択レシピ情報として保持する。
【0081】
なお、選択レシピ管理部16は、レシピ情報に対する選択入力がされたときに、当該レシピ情報を選択する旨をユーザに確認するために提示し、ユーザがレシピ情報の選択に同意する旨の入力が受け付けられた場合に、当該レシピ情報を選択レシピ情報として保持することとしてもよい。これにより、レシピ情報の選択をユーザに確実に認識させながら、容易に行うことが可能となる。なお、本実施形態に係るレシピ提案装置10における種々の情報の選択、追加及び削除の処理に際して、処理を実行する旨のユーザによる確認入力を経た後に、それぞれの処理が実行されることとしてもよい。
【0082】
レシピ提示部15は、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報を、選択レシピ情報に含まれないレシピ情報と区別可能な態様で提示する。図8に示す例では、レシピ提示部15は、レシピA及びレシピIのレシピ情報sr3を、選択レシピ情報表示領域E1に表示させる。選択レシピ情報表示領域E1に表示されたレシピ情報sr3は、削除ボタンdb3を含んでもよい。削除ボタンdb3は、後述されるように、一旦選択したレシピ情報の削除を受け付けるために操作されるオブジェクトである。
【0083】
また、レシピ提示部15は、符号ra3及び符号rb3に示されるように、選択されたレシピ情報の表示態様を変更してもよい。表示態様の変更は、未選択のレシピ情報と区別可能であれば如何なる態様に変更することであってもよく、図8に示されるように、グレイアウトさせることであってもよいし、その他の表示色に変化させることであってもよい。これにより、ユーザの嗜好に合い且つ選択されたレシピの情報をユーザに識別可能に提示することが可能となる。
【0084】
さらに、選択食材提示部13は、符号mc3に示されるように、選択されたレシピで用いられる食材の食材情報の表示態様を、その他の食材情報と区別可能な態様に変更してもよい。また、選択食材提示部13は、複数の選択レシピにおいて用いられる食材の食材情報の表示態様を、一の選択レシピに用いられる食材の食材情報と区別可能な態様で表示してもよい。具体的には、選択食材提示部13は、当該食材が用いられるレシピの種類数に応じて、グレイアウト表示に際しての濃度をより濃くしたり、複数の異なる色を付したりしてもよい。
【0085】
なお、レシピ抽出部14は、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報に含まれる食材の食材情報が除外された選択食材情報に基づいて、レシピ情報を再抽出してもよい。図8に示される例により具体的に説明すると、レシピ抽出部14は、符号mc3に示される食材の食材情報が除外された選択食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含むレシピ情報を、レシピ情報記憶部24の参照により再抽出してもよい。
【0086】
このような再抽出により、選択食材情報に含まれる食材のうちの、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報に含まれる食材以外の食材を用いて調理可能なレシピのレシピ情報が抽出されるので、選択した食材により調理可能であり、且つ、選択済みのレシピ情報のレシピと組み合わせることが可能なレシピをユーザに提示することが可能となる。
【0087】
また、レシピ抽出部14は、レシピ情報が、レシピに用いられる食材の情報として調味料を含む場合であっても、用いられる調味料が選択食材情報または保有食材情報に含まれることをレシピ情報の抽出の条件から除外してもよい。これにより、レシピ情報の再抽出において、既抽出のレシピと同じ調味料が使用されるレシピが抽出されずに提案レシピに含まれなくなることが防止される。
【0088】
一方、レシピ抽出部14は、レシピ情報に含まれる調味料を、レシピ情報の抽出の条件として考慮してもよい。具体的には、レシピ抽出部14は、レシピ情報に含まれる調味料が選択食材情報または保有食材情報に含まれることをレシピ情報の抽出の条件としてもよい。これにより、ユーザが購入予定の調味料または保有する調味料が用いられるレシピをユーザに提案することが可能となる。また、レシピ抽出部14は、レシピ情報に含まれる調味料が、選択食材情報または保有食材情報に含まれない食材の一つであることを条件として、レシピ情報を抽出してもよい。これにより、ユーザに対して調味料の買い足しを提案することができる。
【0089】
また、レシピ抽出部14は、合わせ調味料を食材の一つとして扱ってレシピ情報を抽出することとしてもよい。これにより、ユーザが購入予定の合わせ調味料または保有する合わせ調味料が用いられるレシピをユーザに提案すること、及び、ユーザに対する合わせ調味料の買い足しの提案が可能となる。
【0090】
再び図2を参照して、献立設定部17は、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報のうちの複数のレシピ情報からなる献立情報を設定する。献立情報は、含まれる食材が重複しない複数のレシピ情報の組み合わせにより構成される。具体的には、献立設定部17は、例えば、選択レシピ情報記憶部25に記憶されている複数のレシピ情報をグループ化することにより、献立情報を設定してもよい。
【0091】
献立設定部17は、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報のユーザによる選択に基づいて、献立情報を設定してもよい。また、献立設定部17は、食材が互いに重複しないことを抽出条件として、選択レシピ情報からレシピ情報を抽出し、抽出した複数のレシピ情報からなる献立情報を設定してもよい。なお、用いられる食材がレシピ間で重複する場合であっても、各レシピで使用する重複食材の量の合計が、選択食材情報として選択された食材の総量を超えない場合には、抽出条件を満たすこととしてもよい。
【0092】
図9は、設定された献立情報が提示された画面例を示す図である。図9に示される表示画面D4の例では、選択レシピ管理部16は、レシピA、レシピC、レシピIの選択に基づいて、それらのレシピのレシピ情報sr41,sr42,sr43を保持する。レシピ提示部15は、レシピA、レシピC、レシピIのレシピ情報sr41,sr42,sr43を、選択レシピ情報表示領域E1に表示させる。献立設定部17は、選択レシピ情報に含まれるレシピA、レシピC、レシピIのうちのレシピA及びレシピCの選択に基づいて、献立Aの献立情報k4を設定する。図9に示されるように、レシピ提示部15は、献立情報k4を選択レシピ情報表示領域E1に提示する。
【0093】
献立情報k4は、選択レシピ情報表示領域E1に表示された献立情報k4は、削除ボタンdb4を含んでもよい。削除ボタンdb4は、後述されるように、一旦設定された献立情報の削除を受け付けるために操作されるオブジェクトである。
【0094】
ここで、レシピ情報の段階的な再抽出及び献立情報の設定の例について説明する。この例では、レシピ情報記憶部24に記憶されている各レシピ情報には、段階的なカテゴリの情報が関連付けられている。具体的には、各レシピ情報は、例えば、主菜(第1カテゴリ)、副菜(第2カテゴリ)及び汁物(第3カテゴリ)といったカテゴリ情報を有している。まず、レシピ抽出部14は、主菜のカテゴリのレシピ情報から、選択食材情報に含まれる食材のうちの少なくとも一つの食材を含むレシピ情報を抽出し、レシピ提示部15は、抽出されたレシピ情報をカテゴリの情報「主菜」と共に提示する。選択レシピ管理部16は、提示された主菜のレシピ情報に対するユーザによる選択を受け付けて、選択されたレシピ情報を選択レシピ情報として保持する。レシピ提示部15は、選択された主菜のレシピ情報を選択済みのレシピ情報として提示する。
【0095】
提示された選択済みのレシピ情報に対する更なるユーザによる選択が受け付けられた場合に、献立設定部17は、選択されたレシピ情報を、献立情報を構成するレシピ情報の候補として保持する。レシピ提示部15は、献立情報を構成する候補のレシピ情報を、例えばグレイアウトさせる等により識別可能な態様で表示する。
【0096】
レシピ抽出部14は、献立情報を構成する候補のレシピ情報に含まれる食材の食材情報が除外された選択食材情報に基づいて、副菜のカテゴリのレシピ情報からの、レシピ情報の再抽出を実施する。レシピ提示部15は、再抽出されたレシピ情報をカテゴリの情報「副菜」と共に提示する。選択レシピ管理部16は、提示された副菜のレシピ情報に対するユーザによる選択を受け付けて、選択されたレシピ情報を選択レシピ情報として保持する。併せて、献立設定部17は、選択された副菜のレシピ情報を、献立情報を構成するレシピ情報の候補として保持する。
【0097】
さらに、レシピ抽出部14は、献立情報を構成する候補の主菜のレシピ情報及び副菜のレシピ情報に含まれる食材の食材情報が除外された選択食材情報に基づいて、汁物のカテゴリのレシピ情報からの、レシピ情報の再抽出を実施する。レシピ提示部15は、再抽出されたレシピ情報をカテゴリの情報「汁物」と共に提示する。選択レシピ管理部16は、提示された汁物のレシピ情報に対するユーザによる選択を受け付けて、選択されたレシピ情報を選択レシピ情報として保持する。併せて、献立設定部17は、選択された汁物のレシピ情報を、献立情報を構成するレシピ情報の候補として保持する。
【0098】
献立設定部17は、主菜、副菜及び汁物のそれぞれのレシピ情報からなる献立情報を設定する。レシピ提示部15は、主菜、副菜及び汁物のそれぞれのレシピ情報を献立情報として提示する。
【0099】
このように、カテゴリごとの段階的なレシピ情報の再抽出及びカテゴリごとに選択されたレシピ情報からなる献立情報の設定により、ユーザは、カテゴリに応じた優先度に従ったレシピの選択を行うことが可能となり、献立の設定が容易となる。
【0100】
図10及び図8を併せて参照しながら、レシピ情報等の削除について説明する。図10は、選択されたレシピ情報が削除された画面例を示す図である。
【0101】
レシピ削除受付部18は、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報に対する削除指示を受け付ける。具体的には、ユーザ端末Tにおいてユーザによる削除ボタンdb3に対する操作入力が取得されると、レシピ削除受付部18は、当該削除ボタンdb3に対応するレシピ情報に対する削除指示を取得する。選択レシピ管理部16は、削除指示がされたレシピ情報を選択レシピ情報から削除する。具体的には、選択レシピ管理部16は、選択レシピ情報記憶部25に選択レシピ情報として記憶されているレシピ情報を削除する。
【0102】
図10の表示画面D5の例では、レシピAに対する削除指示が受け付けられた場合を示しており、選択レシピ管理部16は、レシピAのレシピ情報を選択レシピ情報から削除する。そして、レシピ提示部15は、符号sr5に示されるように、選択レシピ情報表示領域E1に表示されていたレシピAのレシピ情報を削除する。また、レシピ提示部15は、符号ra5に示されるように、提案レシピA1に表示されていたレシピAのレシピ情報を削除してもよい。
【0103】
さらに、選択食材管理部12は、選択レシピ管理部16により選択レシピ情報から削除されたレシピ情報に含まれる食材情報を選択食材情報から削除してもよい。具体的には、選択食材管理部12は、レシピAに用いられる食材の食材情報を、選択食材情報記憶部22に記憶されている選択食材情報から削除する。そして、選択食材提示部13は、符号mc5に示されるように、レシピAに用いられる食材である「大根」、「白菜」の食材情報を、カートC1から削除してもよい。なお、選択レシピ情報からレシピ情報が削除された場合であっても、任意の設定により、削除されたレシピに用いられる食材の食材情報が選択食材情報から削除されないこととしてもよい。
【0104】
このように、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報の削除に伴い、削除されたレシピ情報に含まれる食材情報が選択食材情報から削除される。これにより、購入することが不要となった食材の食材情報を購入対象から容易に除くことができる。
【0105】
図10では、選択レシピ情報として選択されたレシピ情報の削除について説明したが、図9を参照して説明した献立情報の削除について説明する。献立設定部17は、設定された献立情報に対する削除指示を受け付けてもよい。
【0106】
具体的には、ユーザ端末Tにおいてユーザによる削除ボタンdb4(図9参照)に対する操作入力が取得されると、献立設定部17は、当該削除ボタンdb4に対応する献立情報に対する削除指示を取得する。献立設定部17は、削除指示がされた献立情報を削除する。具体的には、献立設定部17は、選択レシピ情報記憶部25に記憶されている献立情報を削除する。
【0107】
また、選択レシピ管理部16は、削除指示がされた献立情報に含まれるレシピ情報を選択レシピ情報から削除してもよい。具体的には、選択レシピ管理部16は、選択レシピ情報記憶部25に選択レシピ情報として記憶されているレシピ情報を削除する。なお、献立情報が削除された場合であっても、任意の設定により、削除された献立情報に含まれるレシピ情報が選択レシピ情報から削除されないこととしてもよい。
【0108】
さらに、選択食材管理部12は、献立情報の削除に伴い、選択レシピ情報から削除されたレシピ情報に含まれる食材情報を選択食材情報から削除してもよい。なお、選択レシピ情報からレシピ情報が削除された場合であっても、任意の設定により、削除されたレシピに用いられる食材の食材情報が選択食材情報から削除されないこととしてもよい。
【0109】
このように、献立情報の削除に伴い、献立情報に含まれるレシピ情報が選択レシピ情報から削除され、更に、削除されたレシピ情報に含まれる食材情報が選択食材情報から削除される。これにより、削除された複数のレシピに用いられることとなっていた食材は不要となるので、購入することが不要となった食材の食材情報を購入対象から容易に除くことができる。
【0110】
また、選択レシピ管理部16は、食材情報の削除に応じて、レシピ情報を選択レシピ情報から削除してもよい。即ち、選択食材管理部12は、選択食材情報(カート)に含まれる食材情報に対する削除指示が受け付けられた場合に、当該削除指示の対象の食材情報を選択食材情報から削除する。選択レシピ管理部16は、カートに含まれる食材情報が削除された場合に、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報のうち、削除指示に基づいてカートから削除された食材情報の食材を含むレシピ情報を選択レシピ情報から削除してもよい。このように、選択食材情報からの食材情報の削除に起因して調理することが不可能となったレシピのレシピ情報を、容易に削除することが可能となる。
【0111】
図11は、レシピ情報が割り当てられるカレンダーが表示された画面例を示す図である。レシピ割当部19は、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報又は献立情報を、ユーザによる指示入力に基づいて、現在の日時以降の日に関連付ける。
【0112】
図11に示されるように、表示画面D6は、現在の日時以降の日を視覚化して示すカレンダー情報F6を表示する。ユーザ端末Tは、例えば、レシピ提案装置10からユーザ端末Tに送信された情報に基づきカレンダー情報F6を表示させる。カレンダー情報F6は、レシピ情報の選択または献立情報の設定の後に、自動的又はユーザの任意の操作に基づく画面遷移により表示される。
【0113】
レシピ割当部19は、例えば、ユーザ端末Tにおけるユーザの指示入力に基づいて、献立Aの献立情報k6を3月3日に関連付けて、割り当てレシピ記憶部26に記憶させる。レシピ割当部19は、カレンダー情報F6の3月3日の欄に、献立情報k6を割り当てて表示させる。
【0114】
このように、現在日時以降の日に関連付けられたレシピ情報または献立情報をユーザに提示できるので、購入する予定の食材を用いる日に関する計画を容易に策定できる。
【0115】
図4を参照して説明したように、食材情報は、食材情報に示される食材を食用に供するに際しての期限を示す期限情報(賞味期限、消費期限等)を含むことができる。レシピ割当部19は、関連付けの対象のレシピ情報又は献立情報に含まれるレシピ情報に含まれている食材の期限情報に示される期限の日より後の日に、レシピ情報または献立情報が関連付けられることを禁止する。具体的には、レシピIをカレンダー情報に割り当てる場合において、レシピ割当部19は、レシピIにおいて用いられる「豚ひき肉」の賞味期限「3月4日」を食材情報記憶部21から取得し、賞味期限日d2「3月4日」より後の日をレシピIの割り当てが禁止された割当禁止日t62に設定する。
【0116】
また、食材情報は、食材情報に示される食材がユーザに配送される日である配送日の情報を含むことができる。レシピ割当部19は、関連付けの対象のレシピ情報又は献立情報に含まれるレシピ情報に含まれている食材の配送日より前の日に、レシピ情報または献立情報が関連付けられることを禁止する。具体的には、レシピIをカレンダー情報に割り当てる場合において、レシピ割当部19は、レシピIにおいて用いられる「豚ひき肉」の配送日「3月2日」を食材情報記憶部21から取得し、配送日d1「3月2日」より前の日をレシピIの割り当てが禁止された割当禁止日t61に設定する。
【0117】
このように、レシピIの割当禁止日t61,t62が設定されると共に、表示画面D6のカレンダー情報F6に示されることにより、レシピIにおいて用いられる食材の期限の日より後の日に、当該レシピ情報が割り当てられることが防止されるので、食材の期限日以前に当該食材を用いるレシピが割り当てられた適切な計画を策定できる。さらに、レシピIにおいて用いられる食材の配送日より前の日に、当該レシピ情報が割り当てられることが防止されるので、食材がユーザに配送される日以後に当該食材を用いるレシピが割り当てられた適切な計画を策定できる。
【0118】
レシピ割当部19は、献立情報またはレシピ情報が関連付けられた日に対する削除指示を受け付けることができる。具体的には、レシピ割当部19は、例えば、ユーザ端末Tに表示されたカレンダー情報F6における日を指定した削除指示の入力を受け付けることができる。
【0119】
レシピ割当部19は、日を指定した削除指示に基づいて、当該日に関連付けられていた献立情報またはレシピ情報を削除する。例えば、図11に示される例において、レシピ割当部19は、「3月3日」を指定した削除指示を受け付けた場合に、献立情報k6の「3月3日」に対する関連付けを削除する。献立設定部17は、レシピ割当部19により献立情報が削除された場合に、当該献立情報を削除してもよい。具体的には、献立設定部17は、選択レシピ情報記憶部25においてレシピ情報の組合せとして設定されていた献立情報を削除する。
【0120】
選択レシピ管理部16は、レシピ割当部19によりレシピ情報の日に対する関連付けが削除された場合に、当該レシピ情報を選択レシピ情報から削除してもよい。また、選択レシピ管理部16は、レシピ割当部19により献立情報のカレンダー情報F6からの削除に伴い献立設定部17により献立情報が削除された場合に、当該献立情報に含まれるレシピ情報を選択レシピ情報から削除してもよい。
【0121】
さらに、選択食材管理部12は、レシピ割当部19による献立情報またはレシピ情報の削除に基づいて選択レシピ管理部16により選択レシピ情報からレシピ情報が削除された場合に、選択レシピ管理部16により削除されたレシピ情報に含まれる食材情報を選択食材情報(カート)から削除してもよい。
【0122】
このように、献立情報またはレシピ情報が関連付けられた日に対する削除指示の受け付けに基づいて、削除指示に係る日に関連付けられていたレシピ情報又は当該日に関連付けられていた献立情報に含まれるレシピ情報が選択レシピ情報から削除され、更に、削除されたレシピ情報に含まれる食材情報が選択食材情報から削除される。従って、日ごとの献立情報またはレシピ情報の削除に伴い購入することが不要となった食材の食材情報を購入対象から容易に除くことができる。
【0123】
次に、図12を参照して、本実施形態のレシピ提案装置10の動作について説明する。図12は、レシピ提案装置10において実施されるレシピ提案方法の処理内容を示すフローチャートである。
【0124】
ステップS1において、選択食材管理部12は、ユーザにより選択された食材の食材情報を選択食材情報として取得する。
【0125】
ステップS2において、レシピ抽出部14は、選択食材情報(及び保有食材情報)に含まれる食材のみにより調理可能なレシピのレシピ情報を抽出する(抽出1)。また、レシピ抽出部14は、選択食材情報に含まれる食材(及び保有食材情報)に含まれる食材を含み、且つ、選択食材情報に含まれない食材を少なくとも一つ含むレシピ情報を抽出してもよい(抽出2)。
【0126】
ステップS3において、レシピ提示部15は、ステップS2においてレシピ抽出部14により抽出されたレシピ情報をユーザに対して提示する。
【0127】
ステップS4において、選択レシピ管理部16は、提示されたレシピ情報に対する選択を受け付け、選択されたレシピ情報を選択レシピ情報として保持する。
【0128】
ステップS5において、レシピ提示部15は、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報を、ユーザに対して提示する。
【0129】
ステップS6において、献立設定部17は、献立情報を設定するか否かを判断する。即ち、献立設定部17は、ユーザによる献立設定の入力の有無を判断する。献立情報を設定すると判断された場合には、処理はステップS7に進む。一方、献立情報を設定すると判断されなかった場合には、処理はステップS8に進む。
【0130】
ステップS7において、献立設定部17は、選択レシピ情報の中から献立に含ませるレシピ情報の設定を受け付け、指定された複数のレシピ情報からなる献立情報を設定する。
【0131】
ステップS8において、レシピ割当部19は、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報又は献立情報をカレンダー情報の日に対して割り当てるか否かを判断する。即ち、レシピ割当部19は、ユーザによるレシピ情報又は献立情報の割り当ての入力の有無を判断する。レシピ情報又は献立情報を日に対して割り当てると判断された場合には、処理はステップS9に進む。一方、レシピ情報又は献立情報を日に対して割り当てると判断されなかった場合には、処理はステップS10に進む。
【0132】
ステップS9において、レシピ割当部19は、ユーザによる割り当ての指示入力に基づいて、レシピ情報又は献立情報を日に関連付ける。
【0133】
ステップS10において、レシピ提示部15は、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報、献立情報、カレンダー情報に割り当てられたレシピ情報等を、ユーザ端末Tに提示させる。
【0134】
次に、図13を参照して、レシピ情報等の削除処理について説明する。図13は、レシピ情報等の削除処理の処理内容を示すフローチャートである。
【0135】
ステップS21において、レシピ割当部19は、カレンダー情報における、献立情報またはレシピ情報が関連付けられた日に対する削除指示を受け付けたか否かを判断する。日を指定した削除指示を受け付けたと判断された場合には、処理はステップS22に進む。一方、日を指定した削除指示を受け付けたと判断されなかった場合には、処理はステップS24に進む。
【0136】
ステップS22において、レシピ割当部19は、日を指定した削除指示に基づいて、当該日に関連付けられていた献立情報またはレシピ情報をカレンダー情報から削除する。併せて、選択レシピ管理部16は、カレンダー情報から削除された献立情報に含まれるレシピ情報またはカレンダー情報から削除されたレシピ情報を選択レシピ情報から削除する。
【0137】
ステップS23において、選択食材管理部12は、ステップS22において選択レシピ情報から削除されたレシピ情報に含まれる食材情報を選択食材情報から削除する。
【0138】
ステップS24において、献立設定部17は、設定された献立情報に対する削除指示を受け付けたか否かを判断する。削除指示を受け付けたと判断された場合には、処理はステップS25に進む。一方、削除指示を受け付けたと判断されなかった場合には、処理はステップS27に進む。
【0139】
ステップS25において、献立設定部17は、削除指示がされた献立情報を削除する。具体的には、献立設定部17は、選択レシピ情報記憶部25に記憶されている献立情報を削除する。また、選択レシピ管理部16は、削除指示がされた献立情報に含まれるレシピ情報を選択レシピ情報から削除する。
【0140】
ステップS26において、選択食材管理部12は、ステップS25において選択レシピ情報から削除されたレシピ情報に含まれる食材情報を選択食材情報から削除する。
【0141】
ステップS27において、レシピ削除受付部18は、選択レシピ情報に含まれるレシピ情報に対する削除指示を受け付けたか否かを判断する。レシピ情報に対する削除指示を受け付けたと判断された場合には、処理はステップS28に進む。一方、レシピ情報に対する削除指示を受け付けたと判断されなかった場合には、レシピ情報等の削除処理は終了する。
【0142】
ステップS28において、選択レシピ管理部16は、削除指示がされたレシピ情報を選択レシピ情報から削除する。
【0143】
ステップS29において、選択食材管理部12は、ステップS28において選択レシピ情報から削除されたレシピ情報に含まれる食材情報を選択食材情報から削除する。
【0144】
以上説明した本実施形態のレシピ提案装置10、レシピ提案方法及びレシピ提案プログラムによれば、ユーザにより選択された食材の情報である選択食材情報が取得され、選択食材情報に含まれる食材が用いられるレシピのレシピ情報がユーザに提示される。提示されたレシピ情報のレシピは、ユーザが選択した食材を含むので、ユーザの嗜好に合うものである。従って、ユーザの嗜好に合うレシピがユーザに対して提示されるので、レシピにおいて用いられる食材の購入を促すことが可能となる。
【0145】
以上、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明した。しかし、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【符号の説明】
【0146】
1…電子商取引システム、10…レシピ提案装置、11…食材情報提示部、12…選択食材管理部、13…選択食材提示部、14…レシピ抽出部、15…レシピ提示部、16…選択レシピ管理部、17…献立設定部、18…レシピ削除受付部、19…レシピ割当部、21…食材情報記憶部、22…選択食材情報記憶部、23…保有食材情報記憶部、24…レシピ情報記憶部、25…選択レシピ情報記憶部、26…割り当てレシピ記憶部、N…通信ネットワーク、P1…サーバプログラム、T…ユーザ端末。
図1
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図13