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特開2022-157816レゾルバ一体型軸受装置及びその製造方法
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  • 特開-レゾルバ一体型軸受装置及びその製造方法 図1
  • 特開-レゾルバ一体型軸受装置及びその製造方法 図2
  • 特開-レゾルバ一体型軸受装置及びその製造方法 図3
  • 特開-レゾルバ一体型軸受装置及びその製造方法 図4
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022157816
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】レゾルバ一体型軸受装置及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H02K 24/00 20060101AFI20221006BHJP
   H02K 7/08 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
H02K24/00
H02K7/08 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021062264
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000004204
【氏名又は名称】日本精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】岩永 泰弘
(72)【発明者】
【氏名】甲藤 智
【テーマコード(参考)】
5H607
【Fターム(参考)】
5H607AA00
5H607BB00
5H607CC01
5H607DD01
5H607DD02
5H607DD03
5H607FF33
5H607GG01
5H607GG08
5H607HH01
5H607JJ00
5H607JJ01
5H607JJ04
5H607JJ06
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ステータの偏心を抑制することで検出精度の向上を図ったレゾルバ一体型軸受装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】ハウジング50に対して回転軸11を回転自在に支持する軸受20と、前記回転軸に取り付けられるロータ31と、前記ロータの径方向外方に隙間を介して配置されるステータ32と、前記軸受の外輪21に取り付けられ、前記ステータのステータコア34を保持するステータホルダ40と、を備え、前記ステータコアは、前記ステータホルダにリベット52によりに固定される。前記リベットは、前記ロータと前記ステータを芯出しを行った後に、前記ステータコアと前記ステータホルダを固定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハウジングに対して回転軸を回転自在に支持する軸受と、
前記回転軸に取り付けられるロータと、
前記ロータの径方向外方に隙間を介して配置されるステータと、
を備え、前記ステータのステータコアが前記軸受と一体的に取り付けられる、レゾルバ一体型軸受装置。
【請求項2】
前記軸受の外輪に取り付けられ、前記ステータのステータコアを保持するステータホルダと、
をさらに備え、前記ステータのステータコアが前記ステータホルダを介して前記軸受と一体的に取り付けられる、請求項1に記載のレゾルバ一体型軸受装置。
【請求項3】
前記ステータコアは、前記ステータホルダにリベットによりに固定される、請求項2に記載のレゾルバ一体型軸受装置。
【請求項4】
前記ステータホルダは、樹脂製である、請求項3に記載のレゾルバ一体型軸受装置。
【請求項5】
前記ステータのステータコアは、前記ステータホルダに隙間ばめで嵌合されている、請求項3又は4に記載のレゾルバ一体型軸受装置。
【請求項6】
前記リベットは、前記ステータの周方向で隣接するコイル間において、前記ステータコアと前記ステータホルダを固定する、
請求項3~5のいずれか1項に記載のレゾルバ一体型軸受装置。
【請求項7】
前記ステータコアのリベット孔の数は、前記ステータに設けられた複数のコイルの数の1/Nである、
請求項3~6のいずれか1項に記載のレゾルバ一体型軸受装置。
【請求項8】
前記軸受は、樹脂製保持器を有する、請求項3~7のいずれか1項に記載のレゾルバ一体型軸受装置。
【請求項9】
請求項3~8のいずれか1項に記載のレゾルバ一体型軸受装置の製造方法であって、
前記ロータと前記ステータを芯出しを行った後に、前記リベットは前記ステータコアと前記ステータホルダを固定する、
レゾルバ一体型軸受装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、回転軸の回転角度を検出可能なレゾルバを備えるレゾルバ一体型軸受装置及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、プレス加工により形成されたケース部材に、複数個の突起が外周に設けられたステータを圧入固定し、ケース部材をハウジングにボルト固定して、ケース部材のひずみの影響を受けることなくステータを取り付け可能としたレゾルバが開示されている。また、特許文献2には、転がり軸受の外輪内周面にステータを圧入し、内輪外周面のステータと対向する位置に偏心円筒状のロータを設け、低コスト化及びコンパクト化を図ったセンサ付き転がり軸受ユニットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許第5870607号公報
【特許文献2】特許第4238576号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載のレゾルバによれば、プレス加工が可能な程度に薄い板材からなるケース部材に、ステータを圧入固定しているので、ケース部材が変形してステータが偏心する場合がある。このため、検出精度が低下する可能性を排除できず、改善の余地があった。また、特許文献2に記載のセンサ付き転がり軸受ユニットによれば、ステータが外輪内周面に圧入されているが、圧入状態によってはステータが外輪に対してクリープして検出角度に影響する可能性があった。
【0005】
本発明は、前述した課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ステータの偏心を抑制することで検出精度の向上を図ったレゾルバ一体型軸受装置及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の上記目的は、下記の構成により達成される。
[1] ハウジングに対して回転軸を回転自在に支持する軸受と、
前記回転軸に取り付けられるロータと、
前記ロータの径方向外方に隙間を介して配置されるステータと、
前記軸受の外輪に取り付けられ、前記ステータのステータコアを保持するステータホルダと、
を備えるレゾルバ一体型軸受装置であって、
前記ステータコアは、前記ステータホルダにリベットによりに固定される、
レゾルバ一体型軸受装置。
【0007】
[2] [1]に記載のレゾルバ一体型軸受装置の製造方法であって、
前記ロータと前記ステータを芯出しを行った後に、前記リベットは前記ステータコアと前記ステータホルダを固定する、
レゾルバ一体型軸受装置の製造方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明のレゾルバ一体型軸受装置及びその製造方法によれば、リベットによりステータとステータホルダを確実に固定できるので、ステータの偏心を抑制することができ、検出精度を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態に係るレゾルバ一体型軸受装置の断面図であり、図3のI-I線断面図である。
図2図1に示すレゾルバ一体型軸受装置のII矢視図である。
図3図1に示すレゾルバ一体型軸受装置のIII矢視図である。
図4】レゾルバ一体型軸受装置の分解斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るレゾルバ一体型軸受装置及びその製造方法の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1図4に示すように、本実施形態のレゾルバ一体型軸受装置10は、ハウジング50に対して回転軸11を回転自在に支持する転がり軸受20と、例えば、ハイブリッド自動車に使用されるモータジェネレータの回転軸11の回転角度を検出するレゾルバ30とを備える。
【0011】
転がり軸受20は、円筒状のハウジング50の内周面51に嵌合し、内周面に外輪軌道21aが形成された外輪21と、回転軸11の外周面に嵌合し、外周面に内輪軌道22aが形成された内輪22と、外輪軌道21aと内輪軌道22aとの間に配置され、保持器24(本実施形態では、樹脂製の冠型保持器)に転動自在に保持された複数の転動体である玉23と備えている。
なお、転がり軸受20は、玉軸受に限定されるものでなく、他のタイプの転がり軸受であってもよい。
【0012】
レゾルバ30は、回転軸11に固定されて回転軸11と共に回転するロータ31と、ロータ31の径方向外方に径方向隙間(ギャップ)Cを介して配置されるステータ32とを備える。ロータ31は、回転によりステータ32との径方向隙間Cが変化するように、円周方向に亙って外径寸法を異ならせた非円形形状を有する。
したがって、回転軸11が回転するとロータ31が一体的に回転し、ステータ32の各ティース33とロータ31とのギャップが変化して、ステータ32のコイル36にロータ31の回転角度に応じた電圧が得られる。
【0013】
ステータ32は、略円環状の複数の珪素鋼板が積層されてなり、内周面に径方向内側に向かって突出する複数のティース33が設けられたステータコア34と、ステータコア34の各ティース33にインシュレータ35を介して巻回された各コイル36とを有する。インシュレータ35は、合成樹脂などの絶縁材料により形成されてティース33とコイル36とを絶縁している。
なお、本実施形態のように、コイル36の前面側(図1において右側)は、円環板状のカバー39により覆われていてもよい。
【0014】
ステータコア34の外周面には、略矩形箱状の端子台37が径方向外方に突出して取り付けられており、ステータ32のコイル36に接続された複数の端子(図示せず)が端子台37を介して外部に導出される。
【0015】
ステータコア34は、ステータホルダ40に固定されている。ステータホルダ40は、合成樹脂製であり、円環状板部42と、円環状板部42の軸方向他方側(図1において左側)の径方向中間部から軸方向他方側に突出する環状凸部44と、円環状板部42の軸方向一方側(図1において右側)の外周部から軸方向一方側に延設された円環部43と、を備える。
【0016】
環状凸部44は、外輪21の肩部を切り欠いて内周面に形成された環状凹部21bに圧入されてステータホルダ40が外輪21と一体に固定されている。これにより、ステータ32のステータコア34がステータホルダ40を介して転がり軸受20と一体的に取り付けられる。
【0017】
したがって、本実施形態では、環状凹部21bは、玉23に対して冠型保持器24の円環部と軸方向において反対側に形成されている。即ち、レゾルバ30は、ステータホルダ40を介して、樹脂製の冠型保持器24のポケット開口側に配置される。
ここで、仮に保持器として鉄製保持器が使用された場合、磁性体である鉄製保持器がレゾルバ30に近いと磁束が乱れ、レゾルバ30の検出精度に影響を及ぼす虞がある。その場合には、軸受幅を大きくして、レゾルバ30と鉄製保持器とを離して配置する必要があり、サイズアップやコストアップが懸念される。このため、本実施形態のように、樹脂製の冠型保持器24のポケット開口側にレゾルバ30を配置することで、上記課題を解決できる。
【0018】
また、ステータホルダ40には、円環状板部42の軸方向一方側の側面42aと円環部43の内周面43aとによりステータコア34を収容する、断面略L字形のステータ収納部41が形成されている。そして、ステータ収納部41にステータコア34が収容されたとき、ステータコア34の外周面34cが内周面43aに嵌合し、ステータコア34の軸方向他方側の側面34bが、円環状板部42の側面42aに当接する。
【0019】
ステータホルダ40は、合成樹脂製であり、ステータコア34と同等の線膨張係数を有している。これにより、レゾルバ30の温度変化があっても、ステータコア34とステータホルダ40の嵌合状態の変化が少なく、ステータコア34の偏心が抑制されて良好な検出精度が維持される。また、ステータホルダ40を射出成形法で形成すれば、ステータホルダ40に付属する他の部分も同時に成形することができ、部品点数を削減することができる。
【0020】
ステータコア34は、ステータ収納部41に隙間ばめで嵌合し、ロータ31に対して芯出しされた後、複数のリベット52によってステータホルダ40に固定される。リベット52は、ステータコア34の外周側に設けられたリベット孔34aと、円環状板部42の軸方向一方側の側面42aから円環状板部42を軸方向に貫通するリベット孔42bとに挿通されて両側から加締められて、ステータコア34がステータホルダ40に固定される。
【0021】
なお、ステータホルダ40の両側面には、リベット孔42bに対応する径方向外方に径方向溝47が設けられており、加締められたリベット52の頭部52aが、ステータホルダ40の両側面から突出しないように構成されている。
【0022】
このように、ステータコア34をステータ収納部41に隙間ばめで嵌合し、ロータ31に対して芯出しした状態でリベット止めすることで、ステータホルダ40からステータコア34に径方向応力が作用することがなく、ステータコア34の偏心に起因する精度低下が防止される。
【0023】
なお、金属製のリベット52を用いることによる磁束への影響が懸念される場合には、リベット52の設置位置をコイル36の間に設けることで磁束への影響を低減する。
さらに、リベット52が挿入されるリベット孔34aの数を、コイル36の数の1/N(N:整数)とすることで、磁束への影響を均等にでき、好ましい。なお、本実施形態では、リベット孔34aの数は、リベット52の数よりも多い。また、リベット孔34aの数は、端子台37の領域を考慮せずに、円周方向に等間隔に配置されるものとして算出する。
【0024】
なお、ステータコア34とステータホルダ40の固定は、リベット52に限定されず、接着や圧入によってもよい。接着によりステータコア34をステータ収納部41に固定する場合も、リベット52による固定と同様に、ステータコア34とステータ収納部41は隙間ばめで嵌合し、ロータ31に対して芯出しした状態で接着されるので、ステータホルダ40からステータコア34に径方向応力が作用することがなく、ステータコア34の偏心に起因する精度低下が防止される。
【0025】
また、圧入による場合は、ステータコア34がステータ収納部41に圧入されるが、ステータホルダ40を樹脂製にすることで、円環部43の径方向厚さを容易に厚くすることができる。このため、従来のプレス加工で形成された薄板のケース部材と比較して円環部43が変形し難く、円環部43の変形によるステータコア34の偏心が防止できる。従って、ステータコア34の偏心に起因する精度低下が防止される。
【0026】
例えば、本実施形態では、円環部43は、外周面がハウジング50の内周面51に近接対向し、内周面43aが環状凸部44の外周面よりも内径側に位置して、円環部43の径方向厚さを厚く形成している。
【0027】
また、ステータホルダ40が、ステータコア34の軸方向側面34bと当接するように構成されるので、プレス加工で形成されたケース部材では必要であった、ステータコア34と転がり軸受20との軸方向距離を確保するためのシムなどの部品が不要であり、部品点数を削減できる。
【0028】
また、ステータホルダ40には、周方向の一部が切り欠かれ、ステータ32側に開放された、断面略コの字形の開放溝45が形成されている。開放溝45を形成するステータホルダ40の縁部は、端子台37の両側面37a、37bと軸受20側の側面37cを囲んでいる。これにより、ステータの端子台37を径方向外方に突出させることができ、ステータ32の軸方向厚さを薄くしてコンパクト化、軽量化に貢献できる。
【0029】
また、開放溝45を形成するステータホルダ40の縁部には、径方向外方に突出する突起部46が形成されている。
さらに、ハウジング50の円周方向の一部には、径方向に貫通するとともに転がり軸受20側に開放する上面視でコの字形の切欠き溝53が設けられている。切欠き溝53を形成するハウジングの縁部は、ステータホルダ40の突起部46の周方向側面と当接して、ステータホルダ40の突起部46がハウジング50の切欠き溝53に係合することでステータホルダ40の回転が防止されている。したがって、ステータホルダ40に固定された転がり軸受20のクリープを防止することができる。
【0030】
なお、クリープによって転がり軸受20の外輪21が回転すると、外輪21に固定されているステータホルダ40、及びステータコア34も回転する。ステータコア34の回転は、検出角度の検出精度や、該検出角度に基づくモータの制御に直接影響する。極端な場合は、レゾルバ一体型軸受装置10のケーブルやコネクタの破壊につながる虞もある。
【0031】
しかしながら、本実施形態のレゾルバ一体型軸受装置10では、外輪21のクリープを防止することができ、ひいてはステータコア34の回転を防止して検出精度の低下が防止できる。また、ステータホルダ40をハウジング50にねじ固定する必要がなく、部品点数の削減、組立工数の低減やレゾルバ一体型軸受装置10のコンパクト化に寄与する。
【0032】
尚、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。
【0033】
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) ハウジングに対して回転軸を回転自在に支持する軸受と、
前記回転軸に取り付けられるロータと、
前記ロータの径方向外方に隙間を介して配置されるステータと、
を備え、前記ステータのステータコアが前記軸受と一体的に取り付けられる、レゾルバ一体型軸受装置。
この構成によれば、ステータのステータコアの取り扱い性を向上できる。
【0034】
(2) 前記軸受の外輪に取り付けられ、前記ステータのステータコアを保持するステータホルダと、
をさらに備え、前記ステータのステータコアが前記ステータホルダを介して前記軸受と一体的に取り付けられる、(1)に記載のレゾルバ一体型軸受装置。
この構成によれば、ステータのステータコアの取り扱い性を向上できる。
【0035】
(3) 前記ステータコアは、前記ステータホルダにリベットによりに固定される、(2)に記載のレゾルバ一体型軸受装置。
この構成によれば、ステータコアとロータとの芯出しを行った後、リベットによりステータとステータホルダを確実に固定できるので、ステータの偏心を抑制することができ、検出精度を向上できる。
【0036】
(4) 前記ステータホルダは、樹脂製である、(3)に記載のレゾルバ一体型軸受装置。
この構成によれば、ステータコアに対するステータホルダによる径方向応力を低減して、レゾルバの検出精度を向上させることができる。
【0037】
(5) 前記ステータのステータコアは、前記ステータホルダに隙間ばめで嵌合されている、(3)又は(4)に記載のレゾルバ一体型軸受装置。
この構成によれば、ステータコアとロータとの芯出しが容易であり、さらにステータホルダによるステータコアに対する径方向応力が低減し、検出精度が向上する。
【0038】
(6) 前記リベットは、前記ステータの周方向で隣接するコイル間において、前記ステータコアと前記ステータホルダを固定する、
(3)~(5)のいずれか1つに記載のレゾルバ一体型軸受装置。
この構成によれば、金属製のリベットによる磁束への影響を低減できる。
【0039】
(7) 前記ステータコアのリベット孔の数は、前記ステータに設けられた複数のコイルの数の1/Nである、
(3)~(6)のいずれか1つに記載のレゾルバ一体型軸受装置。
この構成によれば、リベット孔の数を、コイルの数の1/Nとすることで、金属製のステータコアのリベット孔による磁束への影響を均等にできる。
【0040】
(8) 前記軸受は、樹脂製保持器を有する、(3)~(7)のいずれかに記載のレゾルバ一体型軸受装置。
この構成によれば、保持器がレゾルバの磁束に影響を及ぼすことがなく、軸受装置のサイズも大型化する必要がない。
【0041】
(9) (3)~(8)のいずれか1つに記載のレゾルバ一体型軸受装置の製造方法であって、
前記ロータと前記ステータを芯出しを行った後に、前記リベットは前記ステータコアと前記ステータホルダを固定する、
レゾルバ一体型軸受装置の製造方法。
この構成によれば、ロータに対するステータの偏心が小さくなり検出精度が向上する。
【符号の説明】
【0042】
10 レゾルバ一体型軸受装置
11 回転軸
20 軸受
21 外輪
30 レゾルバ
31 ロータ
32 ステータ
34 ステータコア
36 コイル
40 ステータホルダ
50 ハウジング
52 リベット
C 径方向隙間
図1
図2
図3
図4