(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022157862
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】リニアアクチュエータ
(51)【国際特許分類】
H02K 41/02 20060101AFI20221006BHJP
H02K 41/03 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
H02K41/02 C
H02K41/03 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021062330
(22)【出願日】2021-03-31
(71)【出願人】
【識別番号】000004204
【氏名又は名称】日本精工株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002000
【氏名又は名称】特許業務法人栄光特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】藤田 大輔
【テーマコード(参考)】
5H641
【Fターム(参考)】
5H641GG03
5H641GG04
5H641HH02
5H641HH07
5H641HH09
5H641JA03
5H641JA09
5H641JA20
5H641JB10
(57)【要約】
【課題】複雑な構造にすることなく低コストで高い剛性を有し、しかも高速移動が可能なスライダを備えるリニアアクチュエータを提供する。
【解決手段】リニアアクチュエータ100は、長尺のベースプレート10と、ベースプレート10に対向して配置されるスライダ20と、ベースプレート10のスライダ20との間に設けられ、スライダ20をベースプレート10の長手方向へ相対移動可能に支持する直動案内機構50と、直動案内機構50に沿って設けられ、ベースプレート10とスライダ20とを相対移動させるリニアモータ60と、を有する。スライダ20には、少なくともベースプレート10に対するスライダ20の移動方向と交差する方向に補強部材40が設けられている。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
長尺のベースプレートと、
前記ベースプレートに対向して配置されるスライダと、
前記ベースプレートの前記スライダとの間に設けられ、前記スライダを前記ベースプレートの長手方向へ相対移動可能に支持する直動案内機構と、
前記直動案内機構に沿って設けられ、前記ベースプレートと前記スライダとを相対移動させるリニアモータと、
を有するリニアアクチュエータであって、
前記スライダには、少なくとも前記ベースプレートに対する前記スライダの移動方向と交差する方向に補強部材が設けられているリニアアクチュエータ。
【請求項2】
複数の前記補強部材が、前記スライダにおける前記ベースプレートに対する移動方向と直交する幅方向に沿って前記移動方向に間隔をあけて設けられている請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
【請求項3】
前記スライダは、平面視矩形状に形成され、
一対の前記補強部材が、前記スライダにおける対角方向にそれぞれ設けられている請求項1に記載のリニアアクチュエータ。
【請求項4】
前記補強部材は、棒状に形成され、
前記スライダに形成された装着孔に、棒状に形成された前記補強部材が装着されている請求項1~3のいずれか一項に記載のリニアアクチュエータ。
【請求項5】
前記装着孔の内周面に雌ねじが形成され、
外周面に雄ねじを有する前記補強部材が前記装着孔にねじ込まれて装着されている請求項4に記載のリニアアクチュエータ。
【請求項6】
前記スライダはアルミニウム材からなり、
前記補強部材は鋼材からなる請求項1~5のいずれか一項に記載のリニアアクチュエータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リニアアクチュエータに関する。
【背景技術】
【0002】
ベースプレートに対してスライド可能に支持されたスライダを、ベースプレートとスライダとの間に構成された固定子と可動子とからなるリニアモータで移動させるリニアアクチュエータでは、スライダにベースプレートへ向かう吸引力が作用する。このため、スライダを高速に移動可能とするためには、リニアモータによる移動時の吸引力に対する耐久性を確保しつつ、スライダの軽量化を図ることが望まれる。
上記のようなリニアモータを構成する永久磁石とステータの鉄芯との間に作用する吸引力によって、スライダに移動方向のダンピング作用を生じさせ、スライダの位置決め制御の容易化を図るスライド装置が、例えば特許文献1に記載されている。
また、スライダの軽量化に関しては、スライダをハニカム構造とすること、及びアルミニウム又はアルミニウム合金等の鉄材よりも比重の小さい金属又は合金製とすることが、特許文献2に記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】実開平7-44457号公報
【特許文献2】特許第5529781号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2の軽量化技術によれば、スライダをハニカム構造にして剛性を高めることにより、リニアモータによるスライダ移動時に、吸引力に耐えつつ高速に移動させることが可能となる。しかし、この特許文献2に記載されるスライダは、ハニカムコア、炭素繊維強化プラスチックからなる保護強化板、ボルト締付力以上の強度を有するスペーサ管などの特殊な部材等を備えた複雑な構造を有するため、コストアップを招いてしまう。
【0005】
また、特許文献1のスライド装置は、吸引力によってダンピング作用を生じさせてスライダの位置決め制御を行うものであり、スライダの剛性を高めつつ高速移動を可能とすることは困難である。
【0006】
そこで本発明は、複雑な構造にすることなく、低コストで高い剛性を有し、しかも高速移動が可能なスライダを備えるリニアアクチュエータの提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は下記の構成からなる。
長尺のベースプレートと、
前記ベースプレートに対向して配置されるスライダと、
前記ベースプレートの前記スライダとの間に設けられ、前記スライダを前記ベースプレートの長手方向へ相対移動可能に支持する直動案内機構と、
前記直動案内機構に沿って設けられ、前記ベースプレートと前記スライダとを相対移動させるリニアモータと、
を有するリニアアクチュエータであって、
前記スライダには、少なくとも前記ベースプレートに対する前記スライダの移動方向と交差する方向に補強部材が設けられているリニアアクチュエータ。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、複雑な構造にすることなく、低コストで高い剛性を有し、しかも高速移動が可能なスライダを備えるリニアアクチュエータとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】本実施形態のリニアアクチュエータの斜視図である。
【
図2】本実施形態のリニアアクチュエータのスライダの補強構造を示す斜視図である。
【
図4】スライダを示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は正面図である。
【
図5】他の実施形態のリニアアクチュエータにおけるスライダの補強構造を示す斜視図である。
【
図7】スライダを示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明に係るリニアアクチュエータの実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施形態のリニアアクチュエータの斜視図である。
【0011】
リニアアクチュエータ100は、一方向に延びるベースプレート10と、ベースプレート10に対向して配置されるスライダ20と、ベースプレート10とスライダ20との間に設けられた直動案内機構50と、ベースプレート10とスライダ20とを前後方向に相対移動させるリニアモータ60と、を備える。
【0012】
本明細書において、前後方向とは、スライダ20がベースプレート10に沿って移動する方向を表し、左右方向とは、ベースプレート10に取り付けられたスライダ20の幅方向を表す。
【0013】
ベースプレート10は、長尺な板状の金属材料で形成される。ベースプレート10の上面には、一対の軌道レール11が設けられる。軌道レール11は、ベースプレート10の上面における左右方向の両脇に設けられ、ベースプレート10の長手方向に沿って配置される。
【0014】
ベースプレート10には、その上面における一対の軌道レール11の間に、固定子13が取り付けられる。この固定子13は、磁極(N極,S極)を交互に配列させた複数の永久磁石からなるマグネット板から構成され、長尺の板状に形成される。固定子13は、ベースプレート10の略全長にわたって設けられる。
【0015】
また、ベースプレート10には、その上面における前後端の近傍に、ストッパ15が立設されている。ストッパ15には、互いの対向面に、例えば、ゴム等の弾性材料から形成された緩衝部材16が取り付けられる。
【0016】
図2は本実施形態のリニアアクチュエータのスライダの補強構造を示す斜視図である。
図3はスライダの斜視図である。
図4はスライダを示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は正面図である。
【0017】
図2、
図3及び
図4の(A)~
図4の(C)に示すように、スライダ20は、リニアガイドベアリング23と、可動子25と、を備える。スライダ20は、平面視矩形状の板状であって、例えば、アルミニウム材などの軽量金属材料から形成される。スライダ20は、下面における幅方向の中央部に、凹部31を有する。
【0018】
リニアガイドベアリング23は、スライダ20の下面における凹部31の両脇側に、それぞれ複数個(本例では3つずつ)が列状に設けられている。リニアガイドベアリング23は、その下方側に装着凹部33を有する。これらの装着凹部33にベースプレート10の軌道レール11が嵌め込まれる。装着凹部33には、互いに対向する内側面に転動溝(図示略)が形成される。転動溝には、複数の転動体(図示略)が転動可能に設けられる。そして、転動体が転動溝内で転動することにより、軌道レール11に対してリニアガイドベアリング23がスライド可能となる。つまり、リニアアクチュエータ100では、ベースプレート10に設けられた一対の軌道レール11と、スライダ20に設けられて各軌道レール11に嵌め込まれるリニアガイドベアリング23とから、一対の直動案内機構50が構成される。
【0019】
可動子25は、スライダ20の凹部31に組付けられる。可動子25は、コイル(図示略)が巻回された複数のコア(図示略)がヨーク(図示略)を介してスライダ20の移動方向に沿って配列された構成を有する。可動子25は、コイルに給電されることで、スライダ20の移動方向に沿って移動する磁界を形成する。つまり、リニアアクチュエータ100では、ベースプレート10の一対の直動案内機構50の間で、直動案内機構50に沿って設けられた固定子13と、スライダ20に設けられた可動子25とからリニアモータ60が構成される。
【0020】
スライダ20は、複数(本例では3つ)の補強部材40を有する。補強部材40は、例えば、鋼材であり、その外周面に雄ねじが形成されている。雄ねじは、補強部材40の全長にわたって形成されていてもよく、全長の一部に形成されていてもよい。補強部材40は、鋼棒に限らず、剛性が得られる材料であれば他の材質、形状であってもよい。例えば、中実状、パイプ状、板状等、いずれであってもよく、更に補強用のリブ等が設けられた構成であってもよい。
【0021】
スライダ20には、補強部材40が装着される複数(本例では3つ)の装着孔43が形成されている。これらの装着孔43は、スライダ20における前後方向に間隔をあけて配置され、それぞれスライダ20の全幅にわたって形成されている。装着孔43の内周面には雌ねじが形成されている。雌ねじは、装着孔43の全長にわたって形成されていてもよく、全長の一部に形成されていてもよい。
【0022】
補強部材40は、スライダ20の装着孔43にねじ込まれることにより、スライダ20の幅方向に沿って組み付けられる。これにより、スライダ20は、幅方向にそれぞれ埋め込まれた複数の補強部材40によって補強され、剛性が高められる。雄ねじと雌ねじが補強部材40の全長にわたって形成された場合には、スライダ20の変形を全体にわたってより確実に抑えることができ、全長の一部に形成された場合には、補強部材40の装着を短時間で簡単に行える。
【0023】
上記のリニアアクチュエータ100では、スライダ20の可動子25のコイルに給電されると、可動子25においてスライダ20の前後方向に沿って移動する磁界が形成される。これにより、可動子25には、ベースプレート10の固定子13との間で推力が生じ、この可動子25に生じる推力によってスライダ20が前後方向へ移動する。また、スライダ20は、ベースプレート10に設けられたストッパ15の緩衝部材16に当接することで、ベースプレート10に対する前後方向への移動が規制される。
【0024】
ところで、リニアモータ60によって移動されるスライダ20を備えたリニアアクチュエータ100では、スライダ20の移動速度を高めるためにスライダ20の軽量化が必要である。一方で、スライダ20には、リニアモータ60による移動時に、ベースプレート10側へ向かう吸引力に対する耐久性が必要である。つまり、スライダ20としては、リニアモータ60による移動時の吸引力に耐えつつ、軽量化を図って高速に移動可能な特性が要求される。
【0025】
そこで、本実施形態のリニアアクチュエータ100は、一対の直動案内機構50によってベースプレート10に移動可能に支持されたスライダ20に、複数の補強部材40が、ベースプレート10に対する移動方向と直交する幅方向に沿って設けられている。したがって、高速な移動を可能とするためにスライダ20を軽量金属材料で形成して軽量化を図っても、スライダ20の移動方向と交差する方向の剛性を補強部材40によって高められる。また、リニアモータ60による移動時の吸引力に対する耐久性を確保することができる。これにより、複雑な構造にすることなく、低コストで高い剛性を生じさせ、しかも、高速移動が可能な軽量なスライダ20を備えたリニアアクチュエータ100とすることができる。
【0026】
つまり、スライダ20をアルミニウム材から形成して軽量化を図って高速移動を可能とし、また、鋼材からなる補強部材40によってスライダ20を補強して剛性を高め、リニアモータ60による移動時の吸引力に対する耐久性を確保できる。
【0027】
特に、複数の補強部材40が、スライダ20の幅方向に沿って移動方向に間隔をあけて設けられているので、リニアモータ60による移動時の吸引力の影響が大きい幅方向の剛性を、補強部材40によって効果的に高められる。
【0028】
また、棒状に形成された補強部材40をスライダ20に形成された装着孔43に装着することで、スライダ20の剛性を簡単に向上できる。具体的には、雌ねじが形成された装着孔43へ雄ねじを有する棒状の補強部材40をねじ込むことにより、補強部材40をスライダ20に確実に固定された状態に装着する。これにより、補強部材40がスライダ20の移動時にスライダ20から外れることがない。
【0029】
次に、他の実施形態のリニアアクチュエータについて説明する。以降の説明では、上記実施形態のリニアアクチュエータ100と同一構成部分は同一符号を付して説明を省略する。
図5は他の実施形態のリニアアクチュエータにおけるスライダの補強構造を示す斜視図である。
図6はスライダの斜視図である。
図7はスライダを示す図であって、(A)は平面図、(B)は側面図、(C)は正面図である。
【0030】
図5、
図6及び
図7の(A)~
図4の(C)に示すように、他の実施形態のリニアアクチュエータ200では、スライダ20が、複数(本例では2つ)の補強部材40を有している。補強部材40は、例えば、鋼棒であり、この補強部材40には、その外周面に雄ねじが形成されている。
【0031】
スライダ20には、補強部材40が装着される複数(本例では2つ)の装着孔43が形成されている。これらの装着孔43は、スライダ20における対角方向にそれぞれ形成されている。これらの装着孔43は、スライダ20に対して厚さ方向にずれた位置に形成されている。装着孔43には、その内周面に雌ねじが形成されている。
【0032】
補強部材40は、スライダ20の装着孔43にねじ込まれることにより、スライダ20の対角位置に組付けられている。これにより、スライダ20は、対角方向にそれぞれ埋め込まれた一対の補強部材40によって補強されて剛性が高められる。
【0033】
上記の他の実施形態のリニアアクチュエータ200によれば、スライダ20における対角方向にそれぞれ設けた一対の補強部材40によって、スライダ20の剛性を全体的に高められる。
【0034】
なお、上記した各実施形態では、ベースプレート10に固定子13を設け、スライダ20に可動子25を設けたが、ベースプレート10に可動子を設け、スライダ20に固定子を設けてリニアモータを構成してもよい。また、ベースプレート10とスライダ20とは、上下反転した構成であってもよい。
【0035】
このように、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、実施形態の各構成を相互に組み合わせることや、明細書の記載、並びに周知の技術に基づいて、当業者が変更、応用することも本発明の予定するところであり、保護を求める範囲に含まれる。
【0036】
以上の通り、本明細書には次の事項が開示されている。
(1) 長尺のベースプレートと、
前記ベースプレートに対向して配置されるスライダと、
前記ベースプレートの前記スライダとの間に設けられ、前記スライダを前記ベースプレートの長手方向へ相対移動可能に支持する直動案内機構と、
前記直動案内機構に沿って設けられ、前記ベースプレートと前記スライダとを相対移動させるリニアモータと、
を有するリニアアクチュエータであって、
前記スライダには、少なくとも前記ベースプレートに対する前記スライダの移動方向と交差する方向に補強部材が設けられているリニアアクチュエータ。
このリニアアクチュエータによれば、直動案内機構によってベースプレートに移動可能に支持されたスライダに、少なくともベースプレートに対する移動方向と交差する方向に補強部材が設けられている。したがって、高速な移動を可能とするためにスライダを軽量金属材料で形成して軽量化を図ったとしても、スライダの移動方向と交差する方向の剛性を補強部材によって高められ、リニアモータによる移動時の吸引力に対する耐久性を確保できる。これにより、複雑な構造にすることなく、低コストで高い剛性を有し、しかも、高速移動が可能なスライダを備えたリニアアクチュエータとすることができる。
【0037】
(2) 複数の前記補強部材が、前記スライダにおける前記ベースプレートに対する移動方向と直交する幅方向に沿って前記移動方向に間隔をあけて設けられている(1)に記載のリニアアクチュエータ。
このリニアアクチュエータによれば、リニアモータによる移動時の吸引力の影響が大きい幅方向の剛性を補強部材によって効果的に高めることができる。
【0038】
(3) 前記スライダは、平面視矩形状に形成され、
一対の前記補強部材が、前記スライダにおける対角方向にそれぞれ設けられている(1)に記載のリニアアクチュエータ。
このリニアアクチュエータによれば、スライダにおける対角方向にそれぞれ設けた一対の補強部材によって、スライダの剛性を全体的に高められる。
【0039】
(4) 前記補強部材は、棒状に形成され、
前記スライダに形成された装着孔に、棒状に形成された前記補強部材が装着されている(1)~(3)のいずれか一つに記載のリニアアクチュエータ。
このリニアアクチュエータによれば、スライダに形成された装着孔に棒状の補強部材を装着することで、スライダの剛性を容易に向上できる。
【0040】
(5) 前記装着孔の内周面に雌ねじが形成され、
外周面に雄ねじを有する前記補強部材が前記装着孔にねじ込まれて装着されている(4)に記載のリニアアクチュエータ。
このリニアアクチュエータによれば、雌ねじが形成された装着孔へ雄ねじを有する棒状の補強部材をねじ込むことにより、スライダへの補強部材の装着を容易に行え、補強部材を確実にスライダに固定できる。
【0041】
(6) 前記スライダはアルミニウム材からなり、
前記補強部材は鋼材からなる(1)~(5)のいずれか一つに記載のリニアアクチュエータ。
このリニアアクチュエータによれば、スライダがアルミニウム材からなるので、スライダの軽量化を図って高速移動が可能となる。また、鋼材からなる補強部材によってスライダの剛性が高められ、リニアモータによる移動時の吸引力に対する耐久性を確保できる。
【符号の説明】
【0042】
10 ベースプレート
20 スライダ
40 補強部材
43 装着孔
50 直動案内機構
60 リニアモータ
100,200 リニアアクチュエータ