IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 山崎産業株式会社の特許一覧

<>
  • 特開-液剤による処理のための装置 図1
  • 特開-液剤による処理のための装置 図2
  • 特開-液剤による処理のための装置 図3
  • 特開-液剤による処理のための装置 図4
  • 特開-液剤による処理のための装置 図5
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022157930
(43)【公開日】2022-10-14
(54)【発明の名称】液剤による処理のための装置
(51)【国際特許分類】
   B05B 12/32 20180101AFI20221006BHJP
   A61L 2/26 20060101ALI20221006BHJP
   B05B 15/625 20180101ALI20221006BHJP
   A61L 2/18 20060101ALN20221006BHJP
   B05B 11/00 20060101ALN20221006BHJP
【FI】
B05B12/32
A61L2/26
B05B15/625
A61L2/18
B05B11/00 101G
B05B11/00 102G
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021062463
(22)【出願日】2021-03-31
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り (1)刊行物:山崎産業株式会社 アルコール噴霧機チラシ,発行者:山崎産業株式会社,発行日:令和2年6月18日 (2)商品販売:販売者:山崎産業株式会社,販売場所:北海道札幌市白石区中央2条2-1-46 山崎産業株式会社支店、宮城県仙台市若林区荒井3-25-7 山崎産業株式会社支店、栃木県宇都宮市問屋町3426-25 山崎産業株式会社支店、東京都江東区新砂1-13-5 山崎産業株式会社支店、新潟県中央区川岸町3-17-45 山崎産業株式会社支店、石川県金沢市湊4-19-1 山崎産業株式会社支店、愛知県名古屋市中村区白子町4-20 山崎産業株式会社支店、大阪市浪速区日本橋東3-10-2 山崎産業株式会社支店、広島県広島市安佐南区伴東5-9-10 山崎産業株式会社支店、香川県高松市鶴市町2053-1 山崎産業株式会社支店、福岡市中央区天神3-4-11 山崎産業株式会社支店、熊本県熊本市西区上熊本2-16-17 山崎産業株式会社支店、沖縄県那覇市小禄20 山崎産業株式会社支店,販売日:令和2年6月18日 (3)刊行物:商品カタログ「2021ヤマザキ業務用環境用品総合カタログ、巻頭第23頁」,発行者:山崎産業株式会社,発行日:令和2年12月14日 (4)ウェブサイトのアドレス:catalog2.yamazaki-sangyo.co.jp/digitalcatalog/html5print.html?start=24&end=25&bookpath=.%2F&tegaki=off&c=1618467995,掲載者:山崎産業株式会社,掲載日:令和3年1月5日
(71)【出願人】
【識別番号】000178583
【氏名又は名称】山崎産業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100095522
【弁理士】
【氏名又は名称】高良 尚志
(72)【発明者】
【氏名】尾崎 武夫
(72)【発明者】
【氏名】秋定 亮司
【テーマコード(参考)】
4C058
4D073
【Fターム(参考)】
4C058AA29
4C058BB07
4C058EE26
4C058JJ08
4D073AA04
4D073BB03
4D073CA18
4D073CB03
4D073CB16
4D073CB20
4D073DB04
4D073DB11
4D073DB18
4D073DB19
4D073DB31
4D073DB35
4D073DB43
(57)【要約】      (修正有)
【課題】所望の処理のため、供給部により上方から供給される液剤のうち、人の手等に保持されず又は付着せずに落下するものによる装置の腐食やその他の劣化等の不都合を防ぐことができる、液剤による処理のための装置の提供。
【解決手段】人の手等の消毒用液剤のボトルに、液剤を前側下方に吐出するためのポンプを取り付けたものを、基板部Dの後方側に起立支持された支柱Eにより上部の後方側に支持する供給部Bを有する。装置Aの前方側に位置する人が基板部Dの前方側のペダルFを踏むと、ポンプが押下され、液剤が上方から供給される。下方に、人の手等に保持されず又は付着せずに落下する液剤を受容する受容部Cが、受容部の周方向溝状部に水平状の枠状部G1が上向きに嵌合した状態で支持され、枠状部G1は、周方向溝状部よりも水平方向両側方及び前方に位置する部分を有しない。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所望の処理を行うための液剤を、前方側に位置する人がその手に受けるための位置に対し、上方から供給するための供給部を後方側に有する装置であって、
前記供給部により上方から供給された液剤のうち、前記人の手等に保持されず又は付着せずに落下する液剤を受容するための受容部と、その受容部を着脱可能に支持するための支持部を有し、
前記受容部は、上方開口の液剤受容凹部を有し、前記液剤受容凹部の外周側に、その液剤受容凹部よりも立ち上がっている立上外周部を有し、立上外周部の下側に、下方開口の周方向溝状部を有し、
前記支持部は、前記周方向溝状部に上向きに嵌合することにより前記受容部を上向きに着脱可能に受止するための水平状の枠状部を有し、
前記枠状部は、前記周方向溝状部に上向きに嵌合した状態において、前記周方向溝状部よりも水平方向両側方に位置する部分及び前方に位置する部分を有せず、
前記供給部により上方から供給される液剤のうち、前記所望の処理のために保持されず又は付着せずに落下するものに前記枠状部が曝されることが防がれることを特徴とする液剤による処理のための装置。
【請求項2】
上記枠状部が受容部の周方向溝状部に上向きに嵌合した状態において、前記枠状部の外周は前記周方向溝状部の外周との間に間隙を有するものである請求項1記載の装置。
【請求項3】
上記枠状部が受容部の周方向溝状部に上向きに嵌合した状態において、前記枠状部の下端部が前記周方向溝状部の下端よりも上方に位置するものである請求項1又は2記載の装置。
【請求項4】
上記枠状部を含む支持部として、前記枠状部が上記受容部の周方向溝状部に上向きに嵌合した状態においてその受容部の後方側に位置する後方部分を有し、
上記供給部により上方から液剤が供給される位置よりも下方に、前記後方部分を覆うカバー体を有することにより、その後方部分が、前記供給部により上方から供給される液剤のうち、上記所望の処理のために保持されず又は付着せずに落下するものに曝されることが防がれる請求項1乃至3の何れか1項に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アルコール含有消毒液等の液剤を、消毒などの処理のために人の手等に対し供給する装置等の、液剤による処理のための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特開2011-182859号公報には、一定の高さに形成されたスタンドフレーム2、消毒液容器3の保持用としてスタンドフレームに取り付けられた保持台4、保持台4上の消毒液容器3に対する注液用の操作力を発生させるペダル5、及びペダル5による操作力を消毒液容器3に伝達する操作力伝達機構6を備えており、スタンドフレーム2への保持台3の取付け高さ位置を変更可能に構成された足踏み式消毒液スタンド1が開示されている。
【0003】
この足踏み式消毒液スタンド1においては、利用者の手から漏れる消毒液を受ける受け皿8が、図10に示されるように、係止爪68が設けられた支持環69に支持され、支持環69の係止爪68が第1の部分パネル64aに設けられた係止孔70に嵌合することで、受け皿8が第1の部分パネル64aに係止されている。
【0004】
しかしながら、実際には、受け皿8は、利用者の手から漏れる消毒液の全てを受けることはできず、受け皿8の外周部から支持環69に至る消毒液が少なからず生じ、支持環69の腐食やその他の不都合が発生し得る。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2011-182859号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、供給部により上方から供給される液剤のうち、所望の処理のために人の手等に保持されず又は付着せずに落下するものによって腐食やその他の劣化等の不都合が防がれる、液剤による処理のための装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、例えば次のように表すことができる。
【0008】
(1) 所望の処理を行うための液剤を、前方側に位置する人がその手に受けるための位置に対し、上方から供給するための供給部を後方側に有する装置であって、
前記供給部により上方から供給された液剤のうち、前記人の手等に保持されず又は付着せずに落下する液剤を受容するための受容部と、その受容部を着脱可能に支持するための支持部を有し、
前記受容部は、上方開口の液剤受容凹部を有し、前記液剤受容凹部の外周側に、その液剤受容凹部よりも立ち上がっている立上外周部を有し、立上外周部の下側に、下方開口の周方向溝状部を有し、
前記支持部は、前記周方向溝状部に上向きに嵌合することにより前記受容部を上向きに着脱可能に受止するための水平状の枠状部を有し、
前記枠状部は、前記周方向溝状部に上向きに嵌合した状態において、前記周方向溝状部よりも水平方向両側方に位置する部分及び前方に位置する部分を有せず、
前記供給部により上方から供給される液剤のうち、前記所望の処理のために保持されず又は付着せずに落下するものに前記枠状部が曝されることが防がれることを特徴とする液剤による処理のための装置。
【0009】
装置の前方側に位置する人が手に受ける位置に対し供給部により上方から供給される液剤のうち、所望の処理のために人の手等に保持されず又は付着せずに落下するものに枠状部が曝されることが防がれ、液剤による枠状部の腐食やその他の劣化等の不都合が防がれる。
【0010】
(2) 上記枠状部が受容部の周方向溝状部に上向きに嵌合した状態において、前記枠状部の外周は前記周方向溝状部の外周との間に間隙を有するものである上記(1)記載の装置。
【0011】
(3) 上記枠状部が受容部の周方向溝状部に上向きに嵌合した状態において、前記枠状部の下端部が前記周方向溝状部の下端よりも上方に位置するものである上記(1)又は(2)記載の装置。
【0012】
(4) 上記枠状部を含む支持部として、前記枠状部が上記受容部の周方向溝状部に上向きに嵌合した状態においてその受容部の後方側に位置する後方部分を有し、
上記供給部により上方から液剤が供給される位置よりも下方に、前記後方部分を覆うカバー体を有することにより、その後方部分が、前記供給部により上方から供給される液剤のうち、上記所望の処理のために保持されず又は付着せずに落下するものに曝されることが防がれる上記(1)乃至(3)の何れか1項に記載の装置。
【発明の効果】
【0013】
本発明の液剤による処理のための装置によれば、装置の前方側に位置する人が手に受ける位置に対し供給部により上方から供給される液剤のうち、所望の処理のために人の手等に保持されず又は付着せずに落下するものに枠状部が曝されることが防がれ、液剤による枠状部の腐食やその他の劣化等の不都合が防がれる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】液剤による消毒のための装置の正面図である。
図2】液剤による消毒のための装置の側面図である。
図3】液剤による消毒のための装置の平面図である。
図4】液剤による消毒のための装置のポンプ付きボトルを設置し受容部を取り外した状態を示す要部斜視図である。
図5】枠状部が受容部の周方向溝状部に上向きに嵌合した状態を示す要部断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
[1] 本発明の実施の形態の一例としての液剤による消毒(処理)のための装置について、図面を参照しつつ説明する。
【0016】
この装置Aは、人の手等の消毒(所望の処理)を行うための消毒用の液剤を供給する供給部Bと、消毒用の液剤を受容するためのトレイ状の受容部Cと、その受容部Cを支持するための支持部Gを備える。
【0017】
(1) この装置Aは、消毒用の液剤を供給するための供給部Bを上部の後方側に有する。
【0018】
供給部Bには、液剤を貯留するボトルTと、そのボトルTに取り付けられて作動部P1の押下によりボトルT内の液剤を前側下方に吐出するためのポンプPを、供給部Bのポンプ支持部B1上にセットして用いることができる。
【0019】
供給部Bは、床面や地面等に載置される基板部Dによって後方側に起立支持された支柱Eにより、上部の後方側に液剤を貯留するボトルTを載置するポンプ支持部B1を支持し得る。基板部Dの前方側には、踏下用のペダルFが設けられ、ペダルFの踏み下げに、供給部BにセットされたポンプPの作動部P1の押下が連動するように、支柱Eを通じて機械的にリンクするリンク部Lが設けられている。従って、この装置Aの前方側に位置する人がペダルFを踏むことにより、リンク部Lを介して、供給部BにセットされたポンプPの作動部P1が押下され、その人が手に受けるための位置に対し、供給部Bにより、上方から液剤が供給される。
【0020】
支柱Eの上端部には、使用法等を表示する表示板Wが設けられている。
【0021】
(2) 受容部Cは、トレイ状をなし、供給部Bにより上方から供給された消毒用の液剤のうち、その液剤を受けようとする人の手等に保持されず又は付着せずに落下する液剤を受容するためのものであり、消毒用の液剤が床、家具、衣類、靴等に飛散することなどによる不都合を防ぎ得るものである。
【0022】
受容部Cは、上方開口の一定深さの液剤受容凹部C1を有し、その液剤受容凹部C1の外周側に、液剤受容凹部C1よりも一定高さで立ち上がっている立上外周部C2を有し、立上外周部C2の下側に、下方開口の全周にわたる底面視において長方形状の周方向溝状部C3を有する。周方向溝状部C3の垂直横断面形状は略方形状である。
【0023】
(3) 受容部Cは、装置Aの前方側に位置する人が、供給部Bにより上方から供給される消毒用の液剤を手に受けるための位置の下方に、支柱Eに対し上下位置をネジによる固定及び固定解除により調整可能に供給部Bのポンプ支持部B1と共に固定された支持部Gによって支持される。
【0024】
支持部Gは、受容部Cの底面視において長方形状の周方向溝状部C3に上向きに嵌合することによりその受容部Cを上向きに着脱可能に受止するための平面視において長方形状の水平状のユニクロメッキスチール鋼製の枠状部G1を有する。
【0025】
水平状の枠状部G1は、ほぼ水平面に沿う枠状をなすものであり、受容部Cの周方向溝状部C3に上向きに嵌合した状態において、平面視において枠状部G1の内周が周方向溝状部C3の内周にほぼ一致し、枠状部G1の外周は周方向溝状部C3の外周との間に間隙を有する。周方向溝状部C3よりも水平方向両側方に位置する部分及び前方に位置する部分を有しない。
【0026】
そのため、装置Aの前方側に位置する人が手に受ける位置に対し供給部Bにより上方から供給される消毒用の液剤のうち、消毒のために人の手等に保持されず又は付着せずに落下するものに枠状部G1が曝されることが防がれ、消毒用の液剤による枠状部G1の腐食やその他の劣化等の不都合が防がれる。
【0027】
消毒用の液剤を受容した受容部Cは、適時に支持部Gから取り外して液剤を廃棄した上で再度支持部Gに支持させて使用することができる。
【0028】
[2] 本発明の実施の形態を、上記以外の形態を含めて更に説明する。
【0029】
本発明の液剤による処理のための装置は、所望の処理を行うための液剤を供給する供給部と、液剤を受容するための受容部と、その受容部を支持するための支持部を備えてなるものである。
【0030】
(1) 液剤
【0031】
液剤は、所望の処理(例えば人の手の消毒)を行うためのものであり、アルコール含有消毒剤が代表的な例であるが、これに限るものではない。
【0032】
(2) 供給部
【0033】
本発明の液剤による処理のための装置は、供給部を後方側に有する。
【0034】
供給部は、液剤を、前方側に位置する人がその手に受けるための位置に対し、上方から供給するためのものであり、例えば、液剤を貯留するボトル等の容器や貯留槽等を支持し得るものや、他の位置に設置された液剤を貯留するボトル等からの液剤用パイプ等の液剤流路の末端を設けるもの等とすることができる。
【0035】
供給部には、例えば、ペダルと連動するポンプ、手押しポンプ、トリガーポンプ、各種センサーにより人の手などを感知して作動する電動ポンプ、液剤流路の末端の開閉装置もの等の何れかを容器、貯留槽、液剤流路末端等にセットして使用することができ、これらのポンプや開閉装置の開閉等により、液剤貯留部等から液剤を供給するものとすることができるが、必ずしもこれに限るものではない。
【0036】
供給は、例えば吐出又は噴霧により行われるものとすることができる。
【0037】
供給部は、例えば支柱に支持されたものや、支持台上に支持されることにより、前方側に位置する人がその手に受けるための位置に対し、上方から供給するものとすることができる。
【0038】
供給部の上下位置は、固定されたものとすることができる他、例えば支柱に対する支持位置や、支持台の高さを調整すること等により適切な上下位置を調整し得るものとすることもできる。
【0039】
(3) 受容部
【0040】
受容部は、供給部により上方から供給された液剤のうち、前記人の手等に保持されず又は付着せずに落下する液剤(例えば、人の手等に受けられ又は付着したもの以外の液剤、人の手等から離脱した液剤等)を受容するためのものであり、液剤が床、家具、衣類、靴等に飛散することなどによる不都合を防ぎ得るものである。
【0041】
受容部は、上方開口の(例えば一定深さの)液剤受容凹部を有し、その液剤受容凹部の外周側に、液剤受容凹部よりも(例えば一定高さで)立ち上がっている立上外周部を有し、立上外周部の下側に、下方開口の周方向溝状部(例えば全周にわたる周方向溝状部又は後方部の一部若しくは全部を除く周方向溝状部)を有する。周方向溝状部の垂直横断面形状は、例えば、方形状、その他の多角形状、半円形状等とすることができるが、これらに限るものではない。
【0042】
受容部及びその液剤受容凹部は、それぞれ、例えば、平面視において正方形状若しくは長方形状、その他の多角形状、円形状、楕円形状、その他の閉曲線で囲まれた形状等とすることができる。また、受容部は全体として皿状のものとすることができるが、必ずしもこれに限るものではない。
【0043】
(4) 支持部
【0044】
受容部は、装置の前方側に位置する人が、供給部により上方から供給される液剤を手に受けるための位置の下方に、支持部によって支持される。
【0045】
受容部を支持するための支持部は、周方向溝状部に上向きに嵌合することにより前記受容部を上向きに着脱可能に受止するための水平状の枠状部を有する。
【0046】
水平状の枠状部は、ほぼ水平面に沿う枠状をなすものであり、その平面視の形状及び垂直横断面形状は、受容部の周方向溝状部に上向きに嵌合する上で適するものである。例えば、平面視において枠状部の内周及び外周が周方向溝状部の内周及び外周にほぼ一致するものとすることや、平面視において枠状部の外周が周方向溝状部の外周にほぼ一致し、枠状部の内周は周方向溝状部の内周との間に間隙を有するものとすることや、平面視において枠状部の内周が周方向溝状部の内周にほぼ一致し、枠状部の外周は周方向溝状部の外周との間に間隙を有するものとすることができる。
【0047】
枠状部は、ユニクロメッキスチール鋼やステンレス鋼等の金属製とすることができる他、その他の材料からなるものとすることもできる。
【0048】
枠状部は、受容部の周方向溝状部に上向きに嵌合した状態において、周方向溝状部よりも水平方向両側方及び前方に位置する部分を有しない。
【0049】
そのため、装置の前方側に位置する人が手に受ける位置に対し供給部により上方から供給される液剤のうち、所望の処理のために人の手等に保持されず又は付着せずに落下するものに枠状部(又は枠状部を含む支持部)が曝されることが防がれ、液剤による枠状部の腐食やその他の劣化等の不都合が防がれる。
【0050】
所望の処理のために人の手等に保持されず又は付着せずに落下するものに枠状部が曝されることを防ぐ上で、枠状部が受容部の周方向溝状部に上向きに嵌合した状態において、枠状部の外周は周方向溝状部の外周との間に間隙を有するものであることが好ましく、また、枠状部の下端部は周方向溝状部の下端よりも上方に位置することが好ましい。
【0051】
液剤を受容した受容部は、適時に支持部から取り外して液剤を廃棄した上で再度支持部に支持させて使用することができる。
【0052】
支持部の上下位置及び支持部により支持される受容部の上下位置は、固定されたものとすることができる他、例えば支柱等に対する支持位置や、支持台の高さを調整すること等により適切な上下位置を調整し得るものとすることもできる。
【0053】
枠状部は、前記周方向溝状部に上向きに嵌合した状態において、前記周方向溝状部よりも水平方向両側方に位置する部分及び前方に位置する部分並びに後方に位置する部分を有しないものとすることもできる。
【0054】
また枠状部を含む支持部は、例えば、前記枠状部が上記受容部の周方向溝状部に上向きに嵌合した状態においてその受容部の後方側に位置する後方部分を有し、供給部により上方から液剤が供給される位置よりも下方に、前記後方部分を覆うカバー体を有することにより、その後方部分が、供給部により上方から供給される液剤のうち、所望の処理のために人の手等に保持されず又は付着せずに落下するものに曝されることが防がれるものとすることができる。
【0055】
枠状部のうち両側部及び前部で囲まれた部分の下方には、前記支持部のうち前記枠状部以外の部分は存在しないものとすることができる。
【符号の説明】
【0056】
A 装置
B 供給部
B1 ポンプ支持部
C 受容部
C1 液剤受容凹部
C2 立上外周部
C3 周方向溝状部
D 基板部
E 支柱
F ペダル
G 支持部
G1 枠状部
L リンク部
P ポンプ
P1 作動部
T ボトル
W 表示板
図1
図2
図3
図4
図5