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  • 特開-マウスガード 図1
  • 特開-マウスガード 図2
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022015802
(43)【公開日】2022-01-21
(54)【発明の名称】マウスガード
(51)【国際特許分類】
   A41D 13/11 20060101AFI20220114BHJP
   A62B 18/02 20060101ALI20220114BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
A62B18/02 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2020118904
(22)【出願日】2020-07-10
(71)【出願人】
【識別番号】520255078
【氏名又は名称】坂本商事株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100147072
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 裕通
(74)【代理人】
【識別番号】100097696
【弁理士】
【氏名又は名称】杉谷 嘉昭
(72)【発明者】
【氏名】細田 智彦
(72)【発明者】
【氏名】西田 正三
【テーマコード(参考)】
2E185
【Fターム(参考)】
2E185AA07
2E185BA08
2E185CC36
(57)【要約】
【課題】
着脱が容易で、必要なタイミングで素早く口を覆って飛沫を防止することができるマウスガードを提供する。
【解決手段】手で持って口を覆ったり外したりするマウスガード(1)として構成する。具体的には、マウスガード(1)をフレーム(3)とこのフレーム(3)に取り付けられている所定面積のシート(4)とから構成し、フレーム(3)に把手(7)を設ける。把手(7)を手で握ってシート(4)を口に近づけて覆うようにすると飛沫を防止できる。なお、フレーム(3)には複数本の脚部’(12)を設け、マウスガード(1)を机上に置くとき、脚部(12)によってシート(4)が浮いた状態になるようにすることもできる。このようにすると衛生的にマウスガード(1)を保管できる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
把手が設けられているフレームと、該フレームに取り付けられている所定面積のシートとからなり、前記把手を持って前記シートにより口を覆うようになっていることを特徴とするマウスガード。
【請求項2】
請求項1に記載のマウスガードは、前記フレームに複数本の脚部が形成され、前記マウスガードを前記シートを浮かせた状態で机上に載置できるようになっていることを特徴とするマウスガード。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、飛沫を防止する衛生マスクあるいはマウスガードに関するものである。
【背景技術】
【0002】
衛生マスクは従来周知であり、口を覆う所定面積の布部と、耳にかける耳ひも部とから構成されている。多くの衛生マスクにおいては布部は不織布から、あるいはガーゼ生地等の織布から構成されている。衛生マスクによって口を覆うと、咳、会話時等において口から出る飛沫を遮断することができる。あるいは、周囲に拡散している飛沫の取り込みを抑制することができる。従って、飛沫により感染する風邪、インフルエンザ等の感染症を予防に効果がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-13762号公報
【0004】
特許文献1には、樹脂からなるカバーを備えた衛生マスクが記載されている。特許文献1に記載の衛生マスクは、口を覆う部分が透明な樹脂のカバーからなり、カバーはその下部において所定のフレームによって支持され、上部は開放されている。この衛生マスクは装着すると、カバーの下部が装着者の顎に密着し、全体的に口を覆うが、その上部は顔から離間した状態になる。つまり口は完全に封鎖されずに、側方および上方が開放された状態になる。特許文献1に記載の衛生マスクは、側方および上部が開放された状態になるので、呼吸が楽にできるし、蒸れにくいという効果が得られる。なお、開放された部分からわずかに飛沫は漏れるが、前方への発散は確実に遮断されるので会話時等において相手に迷惑をかける虞はない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の衛生マスクによっても、あるいは特許文献1に記載の衛生マスクによっても飛沫を防止することができ、感染症の予防に優れている。しかしながら解決すべき課題も見受けられる。しかしながら解決すべき課題も見受けられる。具体的には、必要に応じて衛生マスクの着脱をしたい場合に、着脱が煩雑であるという問題がある。例えば、従来の衛生マスクは長時間着用していると耳が痛くなることがあるが、会話無しでPCによる作業をしている等、必ずしも衛生マスクの着用が必須でない場合もある。そうすると会話時にのみ衛生マスクを着用したいという要求がある。あるいは飲食を伴う接客業において、飲食時には衛生マスクを外し、会話時に着用したいという要求もある。ところでこのような要求がある場面においては、会話のリズムを損なわないように素早く衛生マスクを着けることが必要になる。しかしながら従来の衛生マスクについても特許文献1に記載の衛生マスクについても、衛生マスクの着脱は煩雑でこのような要求に対応できない。
【0006】
本発明は、上記したような従来の問題を解決した、マウスガードを提供することを目的とし、具体的には着脱が容易で、必要なタイミングで素早く口を覆って飛沫を防止することができるマウスガードを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記目的を達成するために、手で持って口を覆ったり外したりするマウスガードとして構成する。具体的には、マウスガードをフレームとこのフレームに取り付けられている所定面積のシートとから構成し、フレームに把手を設ける。把手を手で握ってシートを口に近づけて覆うようにすると飛沫を防止できる。なお、フレームには複数本の脚部を設け、マウスガードを机上に置くとき、脚部によってシートが浮いた状態になるように構成することもできる。
【0008】
すなわち請求項1に記載の発明は、把手が設けられているフレームと、該フレームに取り付けられている所定面積のシートとからなり、前記把手を持って前記シートにより口を覆うようになっていることを特徴とするマウスガードとして構成される。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のマウスガードは、前記フレームに複数本の脚部が形成され、前記マウスガードを前記シートを浮かせた状態で机上に載置できるようになっていることを特徴とするマウスガードとして構成される。
【発明の効果】
【0009】
以上のように、本発明によると、把手が設けられているフレームと、該フレームに取り付けられている所定面積のシートとからなり、把手を持ってシートにより口を覆うようになっているマウスガードとして構成される。把手を持ってシートにより口を覆うだけでいいので、素早く口を覆うことができ、十分に飛沫を防止できる。PC作業等において飛沫の飛散の心配がない場合には、マウスガードを外しておき、会話するときだけ装着すればいいので取り扱いが簡易である。特に飲食を伴う接客の場合には、飲食時には必然的に口を開放しなければならないし、口を覆った状態が続くと無粋でもある。本発明のマウスガードは必要なときのみ、つまり会話時にのみ口を覆えばいいので、適切に飛沫を防止でき、上品でありエチケット上好ましい。他の発明によるとマウスガードは、フレームに複数本の脚部が形成され、マウスガードをシートを浮かせた状態で机上に載置できるようになっている。マウスガードが不要なときには、これを机の上に載置するが脚部によってシートが浮いた状態で机上に載置できるので衛生的である。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本実施の第1の形態に係るマウスガードを示す図で、その(A)はフレームを、その(B)はマウスガードを示す斜視図である。
図2】本実施の第2の形態に係るマウスガードを示す図で、その(A)はフレームを示す斜視図であり、その(B)は机上におかれたマウスガードの側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、本発明の実施の形態について説明する。本実施の第1の形態に係るマウスガード1は、図1の(B)に示されているように、フレーム3と、このフレーム3に取り付けられている所定面積のシート4とから構成されている。フレーム3は本実施の形態においては樹脂からなり、図1の(A)に示されているように、比較的細い棒状部材から略U字形に形成されているシート取付部6と、このシート取付部6に一体的に形成されている把手7とからなる。シート取付部6はフック状あるいは突起状を呈する係止部8、8、…が形成されており、次に説明するシート4が固定されるようになっている。把手6はこの取付部6の略U字の最下部い接続されている。本実施の形態においては把手6は屈曲した棒状に形成されていて使用者が持ちやすくなっているが、この形状に限定されずに他の形状であってもよい。
【0012】
シート4は、透明樹脂シートから構成してもよいし、コットン、麻等の織布から構成しても、さらには紙から構成してもよく、口を覆って飛沫を遮蔽できるようになっていれば素材に制約はない。本実施の形態においてはシート4は比較的安価で市販の衛生マスクにおいて利用されている不織布から構成されている。本実施の形態においてシート4は長方形状を呈し、その両短辺においてループ状、あるいは袋状の装着部10、10、…が設けられている。このようなシート4が、それぞれの装着部10、10、…がフレーム3の係止部8、8、…に装着されてフレーム3に取り付けられている。
【0013】
本実施の形態に係るマウスガード1は、使用者が手元に置いておき会話時等必要なときに把手7を持って使用する。シート4によって口を覆えば前方への飛沫の飛散を防止でき、感染症の予防に効果がある。本実施の形態に係るマウスガード1は、シート4が交換可能になっておりフレーム3は再利用できるので経済的である。
【0014】
第1の実施の形態に係るマウスガード1は、机上に空コップ等の筒状の部材を載置しておけば、そこに把手7を差し込んで立てた状態にすることができるので、不使用時においてもシート4が机に付着することなく衛生的である。あるいは壁等にフックを設けておき、把手7に空けられている穴を掛けるようにしても衛生的に保管できる。しかしながら空コップ等の部材やフック等が必要になる。第2の実施の形態に係るマウスガード1’は単独で衛生的に机上に載置できるようになっており、そのフレーム3’は図2の(A)に示されているように構成されている。第2の実施の形態に係るマウスガード1’のフレーム3’には、4本の脚部12、12、…が設けられている。これらの脚部12、12、…によって、図2の(B)に示されているようにマウスガード1’は机に載置される。そうするとシート4は机に接触せず、マウスガード1’を衛生的に机に載置することができる。
【符号の説明】
【0015】
1 マウスガード 3 フレーム
4 シート 6 シート取付部
7 把手 8 係止部
10 装着部 12 脚部
図1
図2