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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022158255
(43)【公開日】2022-10-17
(54)【発明の名称】ペット用洗浄組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/44 20060101AFI20221006BHJP
   A01K 13/00 20060101ALI20221006BHJP
   A61Q 5/02 20060101ALI20221006BHJP
   A61Q 19/10 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
A61K8/44
A01K13/00 M
A61Q5/02
A61Q19/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021063018
(22)【出願日】2021-04-01
(71)【出願人】
【識別番号】390003001
【氏名又は名称】川研ファインケミカル株式会社
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 裕樹
(72)【発明者】
【氏名】山本 義昭
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AC122
4C083AC642
4C083AC661
4C083AC662
4C083AC712
4C083AC782
4C083AC792
4C083AD042
4C083AD132
4C083BB07
4C083CC23
4C083CC38
4C083DD23
4C083DD27
4C083EE10
4C083EE12
(57)【要約】
【課題】
皮膚に対して低刺激で、経口摂取での身体への影響が少なく、洗浄における皮膚バリア機能低下防止および乾燥後の毛並み・毛艶の改善効果に優れたペット用洗浄組成物を提供する。
【解決手段】
サクシニルアルギニンまたはその塩を用いることにより、ペットを洗浄する際に発生する、皮膚バリア機能が低下することを防止し、乾燥後の毛並み・毛艶に対する従来にない改善効果に優れ、皮膚に対して低刺激で、経口摂取での身体への影響が少ないことを見出し、本発明を完成するに至った。
【選択図】 なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(a)で示されるサクシニルアルギニンまたはその塩を含有するペット用洗浄組成物。
【化1】
【請求項2】
請求項1記載のペット用洗浄組成物であり、N-アシルアミノ酸を1.0~15.0重量%含有するペット用洗浄組成物。
【請求項3】
請求項1および2記載のペット用洗浄組成物であり、両性界面活性剤を1.0~10.0重量%含有するペット用洗浄組成物。
【請求項4】
請求項1~3記載のペット用洗浄組成物であり、炭素数1~15、酸素数2~11のポリオールを0.5~10.0重量%含有するペット用洗浄組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚に対して低刺激で、経口摂取での身体への影響が少なく、洗浄における皮膚バリア機能低下防止および乾燥後の毛並み・毛艶の改善効果に優れたペット用洗浄組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、核家族化や少家族化に伴い、犬や猫等のペットを飼う人々が増加している。特に、室内でのペットの飼育が多く、日常生活を共に過ごす中で、ペットとの接触機会が多くなってきている。そのため、ペット用洗浄料を用いた洗浄により身体を清潔に保つことが、疾病を予防し快適な生活を送るうえで重要である。しかしながら、ペットの皮膚はデリケートであり皮膚疾患を患いやすい為、繰り返しの洗浄によりドライスキン状態を誘発してしまう。更に、毛繕い等の習性により、体毛及び皮膚に付着した洗浄成分を誤って舐めてしまうケースがあった。また、近年では容姿を美しく保ちたいという飼い主が増えてきており、洗浄の目的として、清潔性の維持だけでなく乾燥後の仕上がりについても重要となってきている。しかし、個体によっては、水に濡れることを嫌うことから洗浄時に暴れることもあり、洗浄時間を短くしたいとの飼い主の需要もあり、洗浄と同時にトリートメント効果を持つリンスインタイプが、主流となっていることから洗浄から乾燥までの全使用シーンにおいて、リンス効果を付与できる安全な添加剤が求められている。
【0003】
これらの問題を解決するため多数の提案が行われており、特許文献1では、セラミドの配合により、洗浄後の皮膚のバリア機能の改善が報告されている。しかしながら、毛並みや毛艶などの仕上がりについては、十分な効果が得られない場合があり改善の余地がある。特許文献2では、4級アンモニウム塩を配合した被毛処理剤組成物により、仕上がりの改善が報告されているが、皮膚に対する刺激性や経口摂取での身体への影響については報告されていない。また、洗浄料を適用後に使用する剤型であり、洗浄を行う飼い主の負担軽減に改善の余地がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特許4691001
【特許文献2】特許2541299
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
皮膚に対して低刺激で、経口摂取での身体への影響が少なく、洗浄における皮膚バリア機能低下防止および乾燥後の毛並み・毛艶の改善効果に優れたペット用洗浄組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決するため、鋭意研究した結果、サクシニルアルギニンまたはその塩を用いることにより、ペットを洗浄する際に発生する、皮膚バリア機能の低下を防止し、乾燥後の毛並み・毛艶への従来にない改善効果に優れ、皮膚に対して低刺激で、経口摂取時に身体への影響が少ないことを見出し、本発明を完成するに至った。
【0007】
即ち本発明は、
(1)成分(A)として一般式(a)で示されるサクシニルアルギニンまたはその塩を含有するペット用洗浄組成物。
【化1】
【0008】
(2)(1)記載のペット用洗浄組成物に、成分(B)として、N-アシルアミノ酸を1.0~15.0重量%含有するペット用洗浄組成物。
【0009】
(3)前記(1)および(2)記載のペット用洗浄組成物に、成分(C)として、両性界面活性剤を1.0~10.0%重量含有するペット用洗浄組成物。
【0010】
(4)前記(1)~(3)記載のペット用洗浄組成物に、成分(D)として、炭素数1~15、酸素数2~11のポリオールを0.5~10.0重量%含有するペット用洗浄組成物。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、サクシニルアルギニンまたはその塩を用いることにより従来にない、皮膚に対して低刺激で、経口摂取での身体への影響が少なく、洗浄における皮膚バリア機能低下防止および乾燥後の毛並み・毛艶の改善効果に優れたペット用洗浄組成物を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下に具体例を挙げて、本発明についてさらに詳しく説明するが、本発明はこれらの説明により何ら限定されるものでは無い。
【0013】
本発明におけるペット用洗浄組成物は、成分(A)として一般式(a)で示されるサクシニルアルギニンまたはその塩を含有する組成物である。
【化2】
【0014】
成分(A)である一般式(a)で示されるサクシニルアルギニンまたはその塩は、皮膚に対して低刺激で、誤って経口摂取した場合においても、胃での代謝により食品添加物としてサプリメントや調味料に使用されているアルギニンとコハク酸に加水分解されるため、身体へ影響を与える可能性は極めて少ない。
【0015】
サクシニルアルギニンまたはその塩は、公知の手法(例えば特開2016-064994)により製造することができ、塩としては、カリウム、カルシウム、ナトリウム、マグネシウム、リチウム等の金属塩を用いることができ、一般に容易に入手できるナトリウム、カリウム、マグネシウムを用いることができる。
【0016】
成分(A)である一般式(a)で示されるサクシニルアルギニンまたはその塩を洗浄組成物に配合することにより、洗浄後における皮膚バリア機能の低下防止、および乾燥後の毛並み・毛艶の改善効果が発現し、特に配合量が限定されるものではないが、ペット用洗浄組成物としての利用においては、0.1~5.0重量%配合することで、皮膚バリア機能の低下防止、および乾燥後の毛並み・毛艶の改善効果を両立することができる。0.1重量%を下回る配合では、本発明の効果が実感できなくなる場合があり、5.0重量%を超えて配合した場合は、乾燥後にごわつきが生じる場合がある。
【0017】
本発明のペット用洗浄組成物に用いる界面活性剤は特に限定されないが、皮膚に対して低刺激で、経口摂取での身体への影響が少ない界面活性剤が好ましい。例えば、成分(B)としてN-アシルアミノ酸、成分(C)として両性界面活性剤が挙げられ、これらは1種単独で使用してもよく、併用してもよい。
【0018】
成分(B)であるN-アシルアミノ酸としては、N-ラウロイル-β-アラニン、N-ラウロイル-N-メチル-β-アラニン、N-ラウロイルサルコシン、N-ラウロイルグリシン、N-ラウロイルグルタミン酸、N-ラウロイルアスパラギン酸、N-ミリストイル-β-アラニン、N-ミリストイル-N-メチル-β-アラニン、N-ミリストイルサルコシン、N-ミリストイルグリシン、N-ミリストイルグルタミン酸、N-ミリストイルアスパラギン酸、N-ヤシ脂肪酸-β-アラニン、N-ヤシ脂肪酸-N-メチル-β-アラニン、N-ヤシ脂肪酸サルコシン、N-ヤシ脂肪酸グリシン、N-ヤシ脂肪酸グルタミン酸、N-ヤシ脂肪酸アスパラギン酸の各種酸及びそれらの塩が挙げられ、特にN-ラウロイル-N-メチル-β-アラニンナトリウム、N-ヤシ脂肪酸-N-メチル-β-アラニンナトリウム、N-ラウロイルサルコシンナトリウム、N-ヤシ脂肪酸サルコシンナトリウム、N-ヤシ脂肪酸グルタミン酸、N-ヤシ脂肪酸グルタミン酸カリウムが起泡力及び皮膚に対する刺激が低いこと、経口摂取した場合の危険性も少ないといわれていることから好ましい。これらのN-アシルアミノ酸は1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
【0019】
本発明であるペット用洗浄組成物中の、成分(B)であるN-アシルアミノ酸の含有量は、1.0~15.0重量%が好ましい。1.0重量%以下では、組成物中に占める割合の低下により、他の活性剤の皮膚への刺激が顕著となる場合があり、15.0重量%を超えて配合した場合、皮膚からの水分蒸散が起こりやすくなり、バリア機能が低下する場合がある。ペット用洗浄組成物とした場合の取り扱いのし易さから、より好ましい含有量は3.0~13.0重量%である。
【0020】
成分(C)である両性界面活性剤としては、アミドアミンオキシド型等のアミンオキシド型、アミドプロピルベタイン型、スルホベタイン型、イミダゾリン型、アルキルベタイン型等の両性界面活性剤が挙げられ、特に、イミダゾリン型は皮膚に対する刺激が低いこと、経口摂取した場合の危険性も少ないといわれていることから好ましい。
【0021】
イミダゾリン型の両性界面活性剤として、具体的には、ココアンホ酢酸Na(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のソフタゾリン(登録商標)CH、CH-R、CL、CL-R)、アルガンアンホ酢酸Na、イソステアロアンホ酢酸Na、オリーブアンホ酢酸Na、カカオ脂アンホ酢酸Na、カプロアンホ酢酸Na、ゴマアンホ酢酸Na、コメヌカアンホ酢酸Na、シア脂アンホ酢酸Na、スイートアーモンドアンホ酢酸Na、パームアンホ酢酸Na、ババスアンホ酢酸Na、ピーナッツアンホ酢酸Na、ヒマワリ種子アンホ酢酸Na、ブドウ種子アンホ酢酸Na、マンゴーアンホ酢酸Na、綿実アンホ酢酸Na、ラウロアンホ酢酸Na(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のソフタゾリンLHL、LHL-SF)、ココアンホジ酢酸2Na、ダイズ油脂肪酸アンホジ酢酸2Na、ラウロアンホジ酢酸2Na、ココアンホプロピオン酸Na(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のソフタゾリンNS、SF、SFD)、ココアンホジプロピオン酸2Naなどが挙げられる。入手しやすく起泡力が優れていることから、好ましいイミダゾリン型の両性界面活性剤としてはココアンホ酢酸Na、ラウロアンホ酢酸Naが挙げられる。
【0022】
アミドアミンオキシド型の両性界面活性剤として、具体的には、ラウラミドプロピルアミンオキシド(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のソフタゾリンLAO-C)、コカミドプロピルアミンオキシド、コムギ胚芽油脂肪酸アミドプロピルアミンオキシド、ソイアミドプロピルアミンオキシド、ミリスタミドプロピルアミンオキシド、乳脂脂肪酸アミドプロピルアミンオキシドなどが挙げられる。アミンオキシド型の両性界面活性剤として、具体的には、オレアミンオキシド、ココアミンオキシド、ジヒドロキシエチルコカミンオキシド、ジヒドロキシエチルラウラミンオキシド、ステアラミンオキシド、デシルアミンオキシド、デシルテトラデシルアミンオキシド、ベヘナミンオキシド、ミリスタミンオキシド、ラウラミンオキシドなどが挙げられる。
【0023】
アミドプロピルベタイン型の両性界面活性剤として、具体的には、コカミドプロピルベタイン(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のソフタゾリンCPB、CPB-R)、(カプリル/カプラミド)プロピルベタイン、イソステアラミドプロピルベタイン、ウンデシレナミドプロピルベタイン、オリーブアミドプロピルベタイン、オレアミドプロピルベタイン、シア脂アミドプロピルベタイン、ソイアミドプロピルベタイン、パーム核脂肪酸アミドプロピルベタイン(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のソフタゾリンPKPB)、ババスアミドプロピルベタイン、ミリスタミドプロピルベタイン、メドウフォームアミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタイン(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のソフタゾリンLPB、LPB-R)、リシノレイン酸アミドプロピルベタイン、乳脂脂肪酸アミドプロピルベタイン、馬油脂肪酸アミドプロピルベタインなどが挙げられる。入手しやすく起泡力が優れていることから、好ましいアミドプロピルベタイン型の両性界面活性剤としては、コカミドプロピルベタイン、ラウラミドプロピルベタインが挙げられる。
【0024】
スルホベタイン型の両性界面活性剤として、具体的には、ラウリルヒドロキシスルホベタイン(ラウリルヒドロキシスルタイン)、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタイン、コカミドプロピルヒドロキシスルタイン、エルカミドプロピルヒドロキシスルタイン、メトキシシンナミドプロピルヒドロキシスルタインなどが挙げられる。入手しやすく起泡力が優れていることから、好ましいスルホベタイン型の両性界面活性剤としては、ラウリルヒドロキシスルホベタイン(ラウリルヒドロキシスルタイン)、ラウラミドプロピルヒドロキシスルタインが挙げられる。
【0025】
これら成分(C)である両性界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。さらに、ペット用洗浄組成物の経時安定性、外観の透明性の改善を図る場合は、成分(C)である両性界面活性剤は脱塩精製品を使用することが好ましい。
【0026】
本発明であるペット用洗浄組成物中の、成分(C)である両性界面活性剤の含有量は、1.0~10.0重量%が好ましい。1.0%重量以下では、組成物中に占める割合の低下により、他の活性剤の皮膚への刺激が顕著となる場合があり、10.0重量%を超えて配合した場合、泡立ちが低下する問題が生じる場合がある。ペット用洗浄組成物とした場合の取り扱いのし易さから、より好ましい含有量は2.0~8.0重量%である。
【0027】
成分(B)であるN-アシルアミノ酸および成分(C)である両性界面活性剤は、単独使用でも十分に皮膚への刺激が低く、かつ、界面活性剤としての性能も申し分ないが、併用することで、皮膚への刺激性がさらに低くなり、ペット用洗浄組成物とした場合の取り扱いのし易さも向上する。これより、本発明であるペット用洗浄組成物は、成分(B)であるN-アシルアミノ酸および成分(C)である両性界面活性剤の併用使用がより好ましい。
【0028】
成分(D)であるポリオールは、炭素数1~15、酸素数2~11のポリオールより選択される少なくとも1種である。具体的には、グリセリン、ジグリセリン等のグリセリン誘導体、1,3-ブチレングリコール、メチレングリコール、グリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ペンチレングリコール、ネオペンチルグリコール、ヘキシレングリコール、カプリリルグリコール、デシレングリコール、ラウリルグリコール、ラウリルグリコールヒドロキシプロピルエーテル等のグリコール類、プロパンジオール、1,2-ブタンジオール、1,4-ブタンジオール、2,3-ブタンジオール、1,5-ペンタンジオール、イソペンチルジオール、ヘキサンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,10-デカンジオール、エチルヘキサンジオール、オクタンジオール、ブチルエチルプロパンジオール、メチルプロパンジオール等のジオール類、ペンタエリスリトール、フルクトース、ソルビトール、マンニトール、イノシトール、グルコース、ラクトース、マルチトール、スクロース等の糖類、糖アルコール類などが挙げられる。入手のしやすさ、取り扱いの容易さから、好ましくは、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、ジプロピレングリコールが挙げられる。これらの成分は1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。成分(D)は、ペット用洗浄組成物の中に0.5~10.0重量%が好ましく、より好ましくは2.0~8.0重量%の配合である。0.5重量%以下では、皮膚からの水分蒸散が起こりやすくなり、バリア機能が低下する場合がある。10.0重量%を超えて配合した場合、泡立ちが低下する問題が生じる場合がある。
【0029】
水は、本発明であるペット用洗浄組成物中に任意に添加可能な成分であり、水溶性成分の添加により配合されることもある。
【0030】
その他、本発明のペット用洗浄組成物には、必要に応じて、上記以外の成分を、本発明の効果を実質上損なわない質的、量的な範囲内で配合することができる。ただし、毛の表面に吸着し、成分(A)であるサクシニルアルギニンまたはその塩の効果を阻害する場合がある成分については、添加量のコントロールが必要な場合がある。また、本発明の洗浄剤を使用されるペットの種類により異なるが、ペットの毛や皮膚に付着した場合や、経口摂取した場合にペットに悪影響を及ぼすような成分および量の配合は好ましくない。
【0031】
その他、配合できる界面活性剤成分として特に限定されないが、アニオン性界面活性剤としては、ラウリン酸塩、ミリスチン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、オレイン酸塩、ヤシ油脂肪酸塩、パーム核油脂脂肪酸塩、パーム油脂肪酸塩、N-ラウロイル-N-メチルタウリン塩、N-ヤシ油脂肪酸-N-メチルタウリン塩、ポリ(1~10)オキシエチレンラウリルエーテル酢酸塩、ポリ(1~10)オキシエチレンヤシ油アルキルエーテル酢酸塩、ポリ(1~10)オキシエチレントリデシルエーテル酢酸塩、ポリ(1~10)オキシエチレンラウロイルエタノールアミドエーテル酢酸塩、ポリ(1~10)オキシエチレンヤシ油脂肪酸エタノールアミドエーテル酢酸塩、ポリ(1~10)N-メチル-ラウロイルエタノールアミドエーテル酢酸塩、ポリ(1~10)N-エチル-ラウロイルエタノールアミドエーテル酢酸塩、ポリ(1~10)オキシエチレンN-メチル-ヤシ油脂肪酸エタノールアミドエーテル酢酸塩、ポリ(1~10)オキシエチレンN-エチル-ヤシ油脂肪酸エタノールアミドエーテル酢酸塩、ポリ(0~10)オキシエチレンラウリルスルホコハク酸塩、ポリ(0~10)オキシエチレンヤシ油脂肪酸スルホコハク酸塩、ポリ(0~10)オキシエチレンラウロイルエタノールアミドスルホコハク酸塩、ポリ(0~10)オキシエチレンヤシ油脂肪酸エタノールアミドスルホコハク酸塩、ポリ(0~10)オキシエチレンN-メチル-ラウロイルエタノールアミドスルホコハク酸塩、ポリ(0~10)オキシエチレンN-メチル-ヤシ油脂肪酸エタノールアミドスルホコハク酸塩、ポリ(0~10)オキシエチレンN-エチル-ラウロイルエタノールアミドスルホコハク酸塩、ポリ(0~10)オキシエチレンN-エチル-ヤシ油脂肪酸エタノールアミドスルホコハク酸塩、それらの混合物も用いられ、その塩としてはナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩等が挙げられる。非イオン界面活性剤としては、PPG-2コカミド(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のアミゼット(登録商標)1PC)、コカミドMEA(入手可能な市販品として、川研ファインケミカル社製のアミゾール(登録商標)CME)、コカミドDEA(川研ファインケミカル社製のアミゾールCDE-G)、パーム核油脂肪酸アミドDEA(川研ファインケミカル社製のアミゾールKD-1)、ラウラミドDEA(川研ファインケミカル社製のアミゾールLDE-G)、(ラウラミド/ミリスタミド)DEA(川研ファインケミカル社製のアミゾールLMDE-Y)、ラウラミドMIPA(川研ファインケミカル社製のアミゾールPLME-A)、PEG-3ラウラミド(川研ファインケミカル社製のアミゼット2L-Y)、(ラウリル/ミリスチル)グリコールヒドロキシプロピルエーテル(川研ファインケミカル社製のビスコセーフ(登録商標)LMPE)、コカミドメチルMEA、2-エチルヘキシルグリセリルエーテル、2-エチルヘキサン酸グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)グリセリル、(ベヘン酸/エイコサン二酸)ポリグリセリル、アルキルグリセリルエーテル、アルキルグルコシド、アルキルサッカライド、アルキルフェノールホルマリン縮合物の酸化エチレン誘導体、アルキルポリグルコシド、アルキレングリコール脂肪酸エステル類、イソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、イソデシルグリセリルエーテル、オレイン酸とメチルグルコースのジエステルまたはトリエステルのポリエチレングリコールエーテル、グリセリンアルキルエーテル、グリセリン脂肪酸エステル、ジオレイン酸PEG-120メチルグルコース、ジステアリン酸エチレングリコール、ジポリヒドロキシステアリン酸ポリエチレングリコール、ショ糖脂肪酸エステル類、セスキオレイン酸ソルビタン、セテアレス-60ミリスチルグリコール、ソルビタンモノステアレート、ソルビタン脂肪酸エステル類、ソルビット脂肪酸エステル、テトライソステアリン酸ポリオキシエチレンソルビット、テトラグリセリンモノラウリルエーテル、テトラポリオキシアルキレンエチレンジアミン縮合物類、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、プルロニック(登録商標)型類、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ペンタエリトリトール脂肪酸エステル、ポリエチレングリコールモノオレート、ポリエチレングリコール型非イオン界面活性剤、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル類、ポリオキシアルキレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシアルキレンアルケニルエーテル、ポリオキシアルキレンエーテル、ポリオキシアルキレンエステル類、ポリオキシアルキレングリコール、ポリオキシアルキレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンジメチルダイマージオールエーテル、ポリオキシアルキレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンヒマシ油誘導体、ポリオキシアルキレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシアルキレン脂肪酸アミド、ポリオキシアルキレン脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレン変性オルガノポリシロキサン、ポリオキシエチレン・POPアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルチオエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンイソステアリルエーテル、ポリオキシエチレン-オクチルドデシルエーテル、ポリオキシエチレングリセリルココエート、ポリオキシエチレン-グリセリンモノイソステアレート、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンコレスタノールエーテル、ポリオキシエチレンコレステリルエーテル、ポリオキシエチレンスタノールエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンステロールエーテル、ポリオキシエチレンセトステアリルヒドロキシミリスチレンエーテル、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウリン酸エステルなどのポリオキシエチレンソルビタンモノ脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン-ソルビットモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンフィトスタノールエーテル、ポリオキシエチレンフィトステリルエーテル、ポリオキシエチレンフィトステロールエーテル、ポリオキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブチルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリセリルエーテル類、ポリオキシエチレンメチルグルコシド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸PEG-グリセリル、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンラノリン誘導体、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油誘導体、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸ジエステル、ポリオキシソルビトール脂肪酸エステル、ポリオキシブチレン・ポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレングリセリルエーテル、ポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシプロピレンジグリセリルエーテル類、ポリオキシプロピレンモノオクチルエーテル、ポリグリセリルエーテル、ポリグリセリルモノアルキルエーテル、ポリグリセリンアルキルエーテル、ポリグリセリンラウリン酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリソルベート、ポリプロピレングリコールカプリリルエーテル、モノアルキルグリセリルエーテル、モノアルケニルグリセリルエーテル、モノオレイン酸エチレングリコール、モノグリセリド誘導体、モノグリセリンアルキルエーテル、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン、ラウリン酸PEG-4、ラウリン酸ジエチレングリコール、ラウリン酸プロピレングリコール、硬化ヒマシ油誘導体、高級脂肪酸ショ糖エステル、脂肪酸オキシブチレン、脂肪酸グリコールエステル、脂肪酸グリセリンエステル、脂肪酸ジオキシブチレン、脂肪族アルキル基を含むブロックポリマー、多価アルコール型非イオン界面活性剤、多価アルコール脂肪酸エステル、糖アルコール脂肪酸エステル、糖エーテル系、糖エステル系等を挙げることが出来る。
【0032】
配合できるその他の成分として、ポリクオタニウム-10、ポリクオタニウム-7、カチオン化グアーガム、ポリクオタニウム-107、ポリクオタニウム-11、ポリクオタニウム-22、ポリクオタニウム-30、ポリクオタニウム-39、ポリクオタニウム-4、ポリクオタニウム-47、ポリクオタニウム-48、ポリクオタニウム-49、ポリクオタニウム-50、ポリクオタニウム-51、ポリクオタニウム-52、ポリクオタニウム-6、ポリクオタニウム-61、ポリクオタニウム-64、ポリクオタニウム-65、ポリクオタニウム-67、ポリクオタニウム-72、ポリクオタニウム-73、ポリクオタニウム-92、カチオン化ローカストビーンガム、カチオン化タラガム、カチオン化フェヌグリークガム、カチオン化カッシアガム、カチオン化デキストラン-2、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、(ジビニルジメチコン/ジメチコン)コポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(メタ)アクリルシリコーン系グラフト共重合体、(メタ)アクリル変性シリコーン、1,1,1-トリフェニル-3,3-ジアルキル-3-アルケニルジシロキサン、EO変性シリコーン、PEG/PPG-ジメチコン、PEG-ジメチコン、アクリルシリコーン類、アミドアルキル変性ポリシロキサン、アミノアルキル側鎖を有するシリコーン、アミノエチルアミノプロピルメチルシロキサン、アミノグリコール変性ポリシロキサン、アミノフェニル変性ポリシロキサン、アミノプロピルジメチコン、アミノプロピルトリアルコキシシラン、アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン共重合体、アミノプロピルメチルシロキサン・ジメチルシロキサン共重合体、アミノポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、アミノ変性シリコーン・ポリエーテルブロック共重合体、アモジメチコン、アルキル変性シリコーン、アルコール変性シリコーン、アルコキシ変性シリコーン、エポキシ変性シリコーン、エポキシアミノシランコポリマー、オキシラニル基又はオキセタニル基を有するポリシロキサン、カルビノール変性ポリシロキサン、カルボキシ変性シリコーン、グリセリル変性シリコーン、ジフェニルポリシロキサン、ジメチコノール、ジメチコン、ジメチコンコポリオール、ジメチコン共重合体、ジメチルシロキサン・メチル(ポリオキシエチレン)シロキサン共重合体、ジメチルシロキサン共重合体、シラノール基末端ジメチルポリシロキサン、シリコーンエラストマー、シリコーンクオタニウム-16/グリシドキシジメチコンクロスポリマー、シリコーングラフトポリマー、シリコーンリン酸トリエステル、シリコーンワックス、デシルトリシロキサンカルボン酸、トリメチルシリルアモジメチコン、トリメチルシリル基末端ジメチルポリシロキサン、トリメチルシロキシケイ酸、パンテニルコハク酸シリコーンクオタニウム-2、ビス(アルコキシ)PGアモジメチコン、ビス(PEG/PPG)ジメチコン、ビスセテアリルアモジメチコン、ヒドロキシプロピルポリシロキサン加水分解コムギタンパク、フェニルトリメチコン、フッ素変性シリコーン、フルオロアルキル基含有オルガノポリシロキサン、べタイン変性シリコーン、ポリアミノ変性シリコーン、ポリエーテル・アルキル共変性ポリシロキサン、ポリエーテル変性シリコーン、ポリオキシアルキレン・アルキル共変性シリコーン、ポリオキシアルキレン変性シリコーン、ポリオキシアルキレン側鎖を有するシリコーン、ポリオキシアルキレン構造を含有するアミノポリエーテル変性シリコーン、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン共重合変性ポリシロキサン、ポリグリシドール変性シリコーン、ポリグリセリン・アルキル共変性ポリシロキサン、ポリグリセリン変性ポリシロキサン、ポリシリコーン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メドウフォーム油脂肪酸PEG-ジメチコン、メルカプト変性シリコーン、リノールアミドプロピルPG-ジモニウムクロリドリン酸ジメチコン、架橋型オルガノポリシロキサン、架橋型シリコーンPOAコポリマー、架橋型ポリエーテル変性シリコーン、架橋型ポリグリセリン変性シリコーン、高重合アミノ変性シリコーン、高重合ジメチコン、高重合ジメチルシリコーン、低重合ジメチルシリコーン、高重合メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサンエマルジョン、三次元架橋構造を有するシリコーン重合物、脂肪酸変性シリコーン、第4級アンモニウム基含有シリル化ウレタン系ポリマー、第4級カチオン変性シリコーン、長鎖アルキル変性アクリレートシリコーン、直鎖アミノポリエーテル変性シリコーン、直鎖アミノポリエーテル変性ポリシロキサン、非乳化性架橋型、部分架橋型オルガノポリシロキサン重合物シリコーン等のシリコーン類、ヒドロキシアルキル化シクロデキストリン、ヒロドキシプロピルセルロース、アシル化プルラン、ステアロキシヒドロキシプロピルメチルセルロース、アリトール、タリトール、トレハロースイソステアリン酸エステルなどの糖類誘導体、トレハロース、ヒアルロン酸、アセチル化ヒアルロン酸、コラーゲン、カルボキシメチルキトサンサクシナミド、PPG-2アルギニン、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa、アミジノプロリン、桑乳液、ハチミツ、ピロリドンカルボン酸類、グルコサミン類、アラニルグルタミン、グリセリル-N-(2-ヒドロキシエチル)カルバメート、グルカミン類等の保湿剤、PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン等の水溶性保湿油、ジグルコシル没食子酸、グリシルグリシン、パンテノール、カチオン化ヒドロキシプロピルセルロース、カルニチン、プロテオグリカン、ポリクオタニウム-67、-107、ベタイン、トリポリヒドロキシ脂肪酸ジペンタエリスリチル、セリシン、高級アルコールと2-クロロ-2-オキソ-1,3,2-ジオキサホスホランを有機塩基の存在下で反応させて得られる中間体をジメチルアルキルアミンにより開環することで得られるホスホリルコリン類似基含有化合物等のヘアコンディショニング剤、ポリ(スチレンスルホネート)ナトリウム塩、ポリ(ジアリルジメチルアンモニウムクロライド)などのポリ電解質、(アクリロイルジメチルタウリンアンモニウム/メタクリル酸ベヘネス)クロスポリマー、(PEG/デシルテトラデセス/HDI)コポリマー、キサンタンガム、カルボキシメチルセルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン、第4級アンモニウム基含有シリル化ウレタン系ポリマー、(アクリル酸Na/アクリロイルジメチルタウリンNa)コポリマー、(スチレン/アクリレーツ/メタクリル酸)コポリマー、カルボキシビニルポリマー、ホスホリルコリン基含有重合体、リン酸架橋されたデンプン誘導体、ヒドロキシプロピルデンプンリン酸、ポリスチレンスルホン酸Na、(メタクリロイルエチルジメチルベタイン/塩化メタクリロイルエチルトリメチルアンモニウム/メタクリル酸メトキシポリエチレングルコール)コポリマー、アクリル酸アルキル・メタクリル酸アルキル・ポリオキシエチレン共重合体、ポリメタクリル酸メトキシポリエチレングリコール、メタクリル系共重合体、水添ポリイソブテン、2-メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン・メタクリル酸ブチル共重合体、ポリウロン酸、2-((メタ)アクリロイルオキシ)エチル‐2’-(トリメチルアンモニオ)エチルホスフェート重合体などの高分子類、γ-ドコサラクトン、グルコノラクトン、エルカラクトンなどのラクトン類、
【0033】
2-エチルヘキサン酸セチル、アジピン酸ジ-2-ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル、イソステアリン酸イソステアリル、イソステアリン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸フィトステリル、イソステアリン酸プロピレングリコール、イソデシルベンゾエート、イソノナン酸イソトリデシル、イソノナン酸イソノニル、エイコサン二酸/テトラデカン二酸)ポリグリセリル、オクタン酸セチル、オリーブ脂肪酸エチル、オレイン酸エチル、オレイン酸フィトステリル、コハク酸ジ2-エチルヘキシル、コハク酸ジエチルヘキシル、コハク酸ビス(ジエチレングリコールエチルエーテル)エステル、ジイソステアリン酸ジグリセリル、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、ジネオペンタン酸トリプロピレングリコール、ジペンタエリスリトールとヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸等の混合脂肪酸とのエステル、ジリノール酸ジ(フィトステアリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ステアリン酸イソセチル、ステアリン酸ステアリル、ステアリン酸硬化ヒマシ油、セバシン酸ジエチル、セバチン酸ジエチル、デキストリン脂肪酸エステル、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリチル、テトラ2-エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、トリ2-エチルヘキサン酸グリセリル、トリエチルヘキサノイン、ネオペンタン酸イソデシル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸エチルヘキシル、パルミチン酸オクチル、ヒドロキシステアリン酸硬化ヒマシ油、フィトステリルイソステアレート、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸ミリスチル、リンゴ酸ジイソステアリル、等のエステル油、ラウロイルサルコシンイソプロピル、ラウロイルグルタミン酸(フィトステリル/ベヘニル/オクチルドデシル/イソステアリル)、ラウロイルグルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/オクチルドデシル)、ラウロイルグルタミン酸ジイソステアリル、ラウロイルグルタミン酸ジオクチルドデセス-2、ラウロイルグルタミン酸ジステアレス-2、ラウロイルグルタミン酸ジヘキシルデシル、ミリストイルメチル-β-アラニン(フィトステリル/デシルテトラデシル)等のアシルアミノ酸エステル、18-メチルエイコサン酸、14-メチルペンタデカン酸、14-メチルヘキサデカン酸、15-メチルヘキサデカン酸、15-メチルヘプタデカン酸、16-メチルヘプタデカン酸、16-メチルオクタデカン酸、17-メチルオクタデカン酸、17-メチルノナデカン酸等の分岐脂肪酸、ならびにそのエステル油、ラノリン脂肪酸及びその塩などのラノリンからの抽出品、スフィンゴシン、天然セラミド又は天然型セラミド類、及びその誘導体、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、オリーブ油、アボカド油、ヒマシ油、サフラワー油、ホホバ油、ヒマワリ油、ナタネ油、ゴマ油、大豆油、メドウフォーム油、ラベンダー油、ユーカリ油、ゼラニウム油、サイプレス油、ローズ油、カルバナム油、ペッパー油、バジル油、パルムローザ油、パインニードル油、イランイラン油、ペチグレン油、タイム油、カミツレ油、アサイヤシ果実油、アルガン油、バオバブ油、オレンジラフィー油等の天然油、水添ヤシ油、水添パーム油、水添ヒマシ油、水添ナタネ油、水添パーム油、水添ホホバ油等の水添油、流動パラフィン、流動イソパラフィン、ワセリン、スクワレン、スクワラン、2,2,4,6,6-ペンタメチルヘプタン、テルペン類等の炭化水素油、アロエベラエキス、オウゴン根エキス、オタネニンジンエキス、カキタンニンエキス、カニナバラエキス、カミツレ花エキス、セイヨウオドリギソウエキス、セイヨウナシ枝エキス、センチフォリアバラエキス、チャ葉エキス、トウセンカエキス、ハマメリスエキス、フユボダイジュエキス、マグワエキス、ヤグルマギクエキス、ユズエキス、ローマカミツレエキス、ローヤルゼリーエキス、サンショウエキス、ヒノキエキス、ホップエキス、ゲンチアナエキス、タイソウエキス、キウイエキス、サンザシエキス、リンゴエキス、アルピニアカツマダイ種子エキス、ショウキョウエキス、アズキ種子エキス、アルテアエキス、セージエキス、コメヌカ発酵エキス、マリアアザミエキス、セイヨウシロヤナギエキス、グレープフルーツエキス、フクジュソウエキス等のエキス類、ウコン抽出物、オタネニンジン抽出物、ヒバマタ抽出物、ブナの芽抽出物、米ぬか抽出物、ツバキ抽出物、トウニン抽出物、クララ抽出物、クロレラ抽出物、マジョラム抽出物、イチヤクソウ抽出物、月桃葉抽出物、ブロッコリー抽出物、ホウセンカ抽出物、マロニエ抽出物、カンゾウ抽出物、ブッチャーブルーム抽出物、オジギソウ抽出物、イノモトソウ抽出物、クラリセージ抽出物、ジュニパーベリー抽出物、スイカズラ抽出物、カギカズラ抽出物、腐葉土抽出物、サフラン抽出物、マヌカ抽出物、ハトムギ種子抽出物、ダイズ種子抽出物、ザクロ花抽出物、ユズ果実抽出物、ハトムギ種子抽出物、ダイズ種子抽出物、ザクロ抽出物、ユズ抽出物、コーヒーノキ抽出物、ヒマラヤユキノシタ抽出物、スモモ抽出物、ビルベリー抽出物、チャ抽出物、イネ科植物の果実を発酵させたものから得た抽出物、大豆発酵物抽出物、褐藻抽出物、エイジツ抽出物、トゲナシ抽出物、ノバラ抽出物、巨大胚芽米玄米発酵物抽出物、バラの花弁と胎座を含む雌蕊の抽出物、マンゴスチン抽出物、ヒメジョオン抽出物、カレープラント抽出物、イチョウ抽出物、ショウガ抽出物、トウキンセンカ抽出物、マルメロ種子抽出物、リュウガンニク抽出物、アンズ抽出物、ペカン抽出物、陽光桜抽出物、ネコノヒゲ抽出物、クロミキイチゴ抽出物、ヒマラヤンラズベリー抽出物、ノグルミ抽出物、ディアリウムインダム抽出物、オウバク抽出成分、オウレン抽出成分、カッコン抽出成分、シコン抽出成分、シャクヤク抽出成分、センブリ抽出成分、バーチ抽出成分、セージ抽出成分、ビワ抽出成分、ニンジン抽出成分、アロエ抽出成分、ゼニアオイ抽出成分、アイリス抽出成分、ブドウ抽出成分、ヨクイニン抽出成分、ヘチマ抽出成分、ユリ抽出成分、サフラン抽出成分、センキュウ抽出成分、ショウキョウ抽出成分、オトギリソウ抽出成分、ローズマリー抽出成分、ニンニク抽出成分、トウガラシ抽出成分、ワレモコウ抽出成分等の天然物抽出物類、天然物抽出成分類、真珠層を有する貝殻又は真珠から得られる蛋白質又はその加水分解物、シルクから得られる蛋白質又はその加水分解物、マメ科植物の種子から得られる蛋白含有抽出物、ジンクピリチオン、トリクロロカルバニリド、イオウ、グリチルリチン酸2K、塩化ベンザルコニウム等の抗フケ剤、グリオキシル酸、グリオキシル酸水和物、グリオキシル酸塩、グリオキシルアミドなどの帯電防止剤、増粘剤、粘度調整剤、エタノール等の低級アルコール、ナフタレンスルホン酸などの界面活性助剤、乳化剤、乳濁剤、フィチン酸などの金属イオン封鎖剤、紫外線吸収剤、スルフォラファン、ニコチン酸アミド、タンニン酸、アルギニルフルコトシルグルコース、レチノイン酸トコフェリル、ポリフェノール類などの酸化防止剤、防腐剤、粉末成分、ウレタン樹脂、疎水変性ポリエーテルウレタン、ポリウレタンゲルなどのウレタン類、血行促進剤、局所刺激剤、毛包賦活剤、毛髪栄養剤、抗脂漏剤、抗老化薬剤、エモリエント剤、角質溶解剤、グリチルレチン酸、コレステロール、フィトステロール、レチノール、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、メントール、アルコキシサリチル酸、サリチル酸、アスタキサンチン、N-ベンゾイルグリシルグリシン、フミン酸、フルボ酸、1-インダニリデン誘導体、アラントイン、グリコサミノグリカン、ミツロウ、キャンデリラロウ、ポリグルタミン酸類、ニコチン酸類、ホスホセリン、スチグマステロール、オレアノール酸、トレハンジェリン、トコフェリルリン酸、アスコルビルエチル、フラバノン類、コスツノリド、デヒドロコスツスラクトン、アスコルビン酸-2-リン酸-6-脂肪酸、ホエイ類、グリセロホスホコリン、グルコヘプトン酸、グリセリル-1-オクタデシルウレタンなどの皮膚コンディショニング剤、ミコナゾールなどの殺菌剤、防腐剤、消炎剤、トラネキサム酸などの抗炎症剤、清涼剤、アミノ酸、トコフェノール、アスコルビン酸、グルコピラノシルアスコルビン酸などのビタミン類、ビタミン誘導体類、生薬エキス類、海洋深層水、色素、グンジョウなどの染料、色材、メラニン前駆体などの染色剤、香料等が挙げられる。
【0034】
洗浄組成物によっては、pHと粘度に相関関係があることが一般的に知られている。本発明であるペット用洗浄組成物も、公知の手法により、pH調整剤を用いてpHを調製することにより所望の粘度とすることができ、溶液状の低粘度からゲル状の高粘度の処方まで、所望の粘度に調製することができる。pH調整剤としては、クエン酸、コハク酸、リンゴ酸、乳酸、酒石酸、グリコール酸、グルクロン酸、水酸化Naなどを用いることができる。本発明であるペット用洗浄組成物のpHには特に制限はないが、洗浄時の泡立ち、低温安定性及び皮膚に対する刺激性の観点から、25℃における原液のpHとして、5.0~8.0が望ましい。5.0以下では、アニオン性界面活性剤がpKa以下となり、界面活性能が低下することで、泡立ちが低下する場合や低温安定性が悪くなる場合がある。8.0以上では、アルカリによる皮膚障害が生じる場合がある。
【実施例0035】
本発明の効果に関して以下の実施例によりさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。
【0036】
試験方法
表1および表2に示す組成の洗浄組成物を公知の手法に準じて調製し、実施例1~13および比較例1~2の洗浄組成物を得た。得られた洗浄組成物について下記評価を行いその結果を表1および表2に示す。
【0037】
評価法
健康で、皮膚に異常のない長毛犬(マルチーズ)5頭及び長毛猫(ペルシャ)5頭に対して、1回あたり30~50gのペット用洗浄組成物(本発明品1~13、比較品1~2)を使用し、1週間につき2回の洗浄を4週間繰り返した。その後、下記の判定基準に従い、各種評価を行った。10頭分の平均点を算出して、平均点が5~4.6を★、4.6未満~4.1を☆、4.1未満~3.6を◎、3.6未満~3.1を○、3.1未満~2.5を△、2.5未満~1を×として評価した。
【0038】
<皮膚バリア機能低下防止効果の判定方法>
本評価対象である長毛犬および長毛猫の除毛後の皮膚の状態を、専門パネラー5人により、本評価期間内に一日1回の目視観察を実施し、下記評価基準に基づき評価した。評価期間内で最も低い評価点を当該対象の点とした。
5 : 紅斑、カサツキが全く認められない
4 : 紅斑、カサツキがほぼ認められない
3 : どちらともいえない
2 : 紅斑、カサツキが僅かに認められる
1 : 紅斑、カサツキが認められる
【0039】
<毛並みの判定方法>
4週間の繰り返し使用直後でタオルドライおよびドライヤー乾燥後の毛並みを、専門パネラー5人により目視観察し、下記評価基準に基づき評価した。
5 : 毛並みに優れる
4 : 毛並みにやや優れる
3 : どちらともいえない
2 : 毛並みにやや劣る
1 : 毛並みに劣る
【0040】
<毛艶の判定方法>
4週間の繰り返し使用直後でタオルドライおよびドライヤー乾燥後の毛艶を、専門パネラー5人により目視観察し、下記評価基準に基づき評価した。
5 : 毛艶に優れる
4 : 毛艶にやや優れる
3 : どちらともいえない
2 : 毛艶にやや劣る
1 : 毛艶に劣る
【0041】
ペット用洗浄組成物実施例
【表1】
※1:カワテクト(登録商標)SAS(川研ファインケミカル社製 30重量%水溶液)、※2:アラノン(登録商標)ALE(川研ファインケミカル社製)、※3:ソイポン(登録商標)SLE(川研ファインケミカル社製)、※4:アミノサーファクト(登録商標)ACDS-L(旭化成ファインケム社製)、※5:ソフタゾリンCPB-R(川研ファインケミカル社製)、※6:アンヒトール(登録商標)20HD(花王社製)、※7:ソフタゾリンCH-R(川研ファインケミカル社製)、※8:アミゼット1PC(川研ファインケミカル社製)、※9:アミノーン(登録商標)C-11S(花王社製)、※10:エマール(登録商標)E-27C(花王社製)、※11:NIKKOL(登録商標)CMT-30(日光ケミカルズ製)、※12:カチナール(登録商標)HC-200(東邦化学工業社製)、※13:リポフロー(登録商標)MN(ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ社製)、その他の原料は富士フィルム和光純薬株式会社製の特級もしくは1級の試薬を使用した。pH調整についても富士フィルム和光純薬株式会社製試薬のクエン酸または水酸化ナトリウムを用いて行った。
【0042】
ペット用洗浄組成物実施例および比較例
【表2】
【0043】
評価の結果
本発明のペット用洗浄組成物の範囲内で調製された実施例1~13は、すべての評価が〇評価以上となり、皮膚に対して低刺激で、洗浄により皮膚バリア機能が低下するのを防ぎ、同時に乾燥後の毛並みよび毛艶が改善したことが確認できた。
一方、成分(A)が配合されていない比較例1~2では、皮膚バリア機能低下防止効果、毛並みおよび毛艶の評価が△以下となり、本発明の特徴的な効果が十分に得られなかった。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明のペット用洗浄組成物により、皮膚に対して低刺激で、経口摂取での身体への影響が少なく、洗浄により皮膚バリア機能が低下するのを防ぎ、洗浄のみで毛並み・毛艶の改善効果が得られることから、ペット用洗浄剤に代表されるペット用ケア製品の商品価値を高めることが出来る。