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特開2022-158514ブーツ取付部材およびブーツ取付構造
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022158514
(43)【公開日】2022-10-17
(54)【発明の名称】ブーツ取付部材およびブーツ取付構造
(51)【国際特許分類】
   F16J 15/52 20060101AFI20221006BHJP
   F16J 15/18 20060101ALI20221006BHJP
   F16J 3/04 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
F16J15/52 Z
F16J15/18 A
F16J3/04 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021063481
(22)【出願日】2021-04-02
(71)【出願人】
【識別番号】390000996
【氏名又は名称】株式会社ハイレックスコーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】杉村 公哉
【テーマコード(参考)】
3J043
3J045
【Fターム(参考)】
3J043AA11
3J043BA02
3J043BA06
3J043CB13
3J043DA09
3J043FA03
3J043FB20
3J045AA14
3J045BA02
3J045CB15
3J045EA10
(57)【要約】
【課題】ブーツ取付部材にブーツを容易に取り付けることができるブーツ取付部材を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のブーツ取付部材1は、軸X方向の一端に径方向内側に延びる延設部を有する筒状のブーツが取り付けられ、ブーツ取付部材1は、ブーツの延設部と軸X方向で係合する鍔部11と、延設部が嵌合する嵌合部12とを有し、鍔部11は、延設部の内周よりも径方向外側に張り出した張り出し部111と、ブーツの延設部を、嵌合部12に向かって案内する導入部112とを有し、張り出し部111は、周方向で導入部112と張り出し部111との間の境界領域において、嵌合部12に入った延設部と係止する係止部Eを有し、導入部112の表面Sbは、係止部Eが設けられた境界領域において、張り出し部111の表面Saに対して径方向内側に凹んだ凹部を形成するように延びている。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軸方向の一端に径方向内側に延びる延設部を有し、弾性材料によって構成された筒状のブーツの前記一端が取り付けられるブーツ取付部材であって、
前記ブーツ取付部材は、
前記ブーツが前記ブーツ取付部材に取り付けられたときに、前記延設部と前記軸方向で係合する鍔部と、
前記鍔部に前記軸方向で隣接し、前記ブーツが前記ブーツ取付部材に取り付けられたときに前記延設部が嵌合する嵌合部と
を有し、
前記鍔部は、
前記延設部が前記嵌合部に嵌合した状態で、前記延設部の内周よりも径方向外側に張り出した張り出し部と、
前記張り出し部に前記鍔部の周方向で隣接し、前記ブーツの前記延設部を、前記嵌合部に向かって案内する導入部と
を有し、
前記張り出し部は、前記周方向で前記導入部と前記張り出し部との間の境界領域において、前記嵌合部に入った前記延設部と係止する係止部を有し、
前記導入部の表面は、前記係止部が設けられた前記境界領域において、前記張り出し部の表面に対して径方向内側に凹んだ凹部を形成するように延びている、
ブーツ取付部材。
【請求項2】
前記導入部は、前記軸方向で前記嵌合部から離れるにつれて、前記鍔部の中心に近付くように傾斜した傾斜面を有している、請求項1に記載のブーツ取付部材。
【請求項3】
前記張り出し部は、前記軸方向で前記嵌合部から離れるにつれて、前記鍔部の中心に近付くように傾斜した傾斜面を有している、請求項1または2に記載のブーツ取付部材。
【請求項4】
前記張り出し部が前記鍔部の周方向に複数設けられ、前記導入部が前記鍔部の周方向に複数設けられ、複数の前記張り出し部および複数の前記導入部が、前記周方向で交互に設けられている、請求項1~3のいずれか1項に記載のブーツ取付部材。
【請求項5】
前記嵌合部が前記鍔部の周方向に沿って溝状に形成された嵌合溝であり、
前記係止部が設けられた前記境界領域において、前記嵌合部の底部と前記導入部の径方向外側の外周縁とが、前記軸方向で見たときに一致するように連続して延びている、請求項1~4のいずれか1項に記載のブーツ取付部材。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか1項に記載のブーツ取付部材と、
軸方向の一端に径方向内側に延びる延設部を有し、弾性材料によって構成された筒状のブーツと
を備えた、ブーツ取付構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ブーツ取付部材およびブーツ取付構造に関する。
【背景技術】
【0002】
装置の防水が必要な箇所において、弾性材料によって構成されたブーツ(例えば特許文献1の伸縮筒部参照)がブーツ取付部材に取り付けられるブーツ取付構造が用いられている。例えば、図8に示されるように、ブーツBは、蛇腹状に形成され軸方向で伸縮可能に構成されている。このようなブーツBは、ブーツBの軸方向の一端に、ブーツBの径方向内側に延びる延設部Ba1を有している(図8参照)。また、ブーツBが取り付けられるブーツ取付部材10は、図8および図9に示されるように、ブーツBの延設部Ba1と軸方向で係合する鍔部110と、鍔部110に軸方向で隣接し、ブーツBの延設部Ba1が入り込んで嵌合する嵌合溝120を有している。鍔部110は、図9に示されるように、嵌合溝120の底部に対して径方向外側に張り出した円錐台状に形成されている。このようなブーツ取付構造において、ブーツBをブーツ取付部材10に取り付ける際には、ブーツBの延設部Ba1の部分を径方向外側に広げるように変形させながら、ブーツ取付部材10の鍔部110の周縁を軸方向で越えるように移動させて嵌合溝120に係合させていく必要がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2020-122335号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、上述した構造では、ブーツのブーツ取付部材への取り付けが困難であり、ブーツの延設部の一部分を一旦鍔部に係合させても、取り付け作業中にその部分の係合が解除されてしまう場合がある。
【0005】
そこで、本発明は、ブーツ取付部材にブーツを容易に取り付けることができるブーツ取付部材およびブーツ取付構造を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のブーツ取付部材は、軸方向の一端に径方向内側に延びる延設部を有し、弾性材料によって構成された筒状のブーツの前記一端が取り付けられるブーツ取付部材であって、前記ブーツ取付部材は、前記ブーツが前記ブーツ取付部材に取り付けられたときに、前記延設部と前記軸方向で係合する鍔部と、前記鍔部に前記軸方向で隣接し、前記ブーツが前記ブーツ取付部材に取り付けられたときに前記延設部が嵌合する嵌合部とを有し、前記鍔部は、前記延設部が前記嵌合部に嵌合した状態で、前記延設部の内周よりも径方向外側に張り出した張り出し部と、前記張り出し部に前記鍔部の周方向で隣接し、前記ブーツの前記延設部を、前記嵌合部に向かって案内する導入部とを有し、前記張り出し部は、前記周方向で前記導入部と前記張り出し部との間の境界領域において、前記嵌合部に入った前記延設部と係止する係止部を有し、前記導入部の表面は、前記係止部が設けられた前記境界領域において、前記張り出し部の表面に対して径方向内側に凹んだ凹部を形成するように延びている。
【0007】
また、本発明のブーツ取付構造は、上記ブーツ取付部材と、軸方向の一端に径方向内側に延びる延設部を有し、弾性材料によって構成された筒状のブーツとを備えている。
【発明の効果】
【0008】
本発明のブーツ取付部材およびブーツ取付構造によれば、ブーツ取付部材にブーツを容易に取り付けることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の一実施形態のブーツ取付構造が設けられたリッド開閉装置を示す概略図である。
図2】本発明の一実施形態のブーツ取付部材を示す斜視図である。
図3図2のブーツ取付部材の上面図である。
図4】ブーツ取付部材にブーツが部分的に組み付けられた状態を示すブーツ取付構造の部分断面図である。
図5図4の状態に対応するブーツ取付構造の上面図である。
図6】従来のブーツ取付構造において、ブーツ取付部材にブーツが部分的に組み付けられた状態を示す模式図である。
図7】ブーツ取付部材にブーツが組み付けられる前の状態を示す側面図である。
図8】従来のブーツ取付構造を示す部分断面図である。
図9】従来のブーツ取付構造に用いられるブーツ取付部材を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態のブーツ取付部材およびブーツ取付構造を説明する。なお、以下に示す実施形態はあくまで一例であり、本発明のブーツ取付部材およびブーツ取付構造は、以下の実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において、「Aに垂直」およびこれに類する表現は、Aに対して完全に垂直な方向のみを指すのではなく、Aに対して略垂直であることを含んで指すものとする。また、本明細書において、「Bに平行」およびこれに類する表現は、Bに対して完全に平行な方向のみを指すのではなく、Bに対して略平行であることを含んで指すものとする。また、本明細書において、「C形状」およびこれに類する表現は、完全なC形状のみを指すのではなく、見た目にC形状を連想させる形状(略C形状)を含んで指すものとする。
【0011】
図1に示されるように、ブーツ取付構造Sは、ブーツ取付部材1と、軸X方向の一端Baに径方向内側に延びる延設部Ba1を有し、弾性材料によって構成された筒状のブーツBとを備えている。ブーツ取付構造Sは、ブーツ取付構造Sが設けられる設置対象の所定の部位の防水・防塵を行うために、ブーツBがブーツ取付部材1に取り付けられた構造である。ブーツ取付構造Sの用途は特に限定されず、ブーツ取付構造Sは防水・防塵を行うことが必要な任意の用途に用いることができる。
【0012】
本実施形態では、ブーツ取付構造Sは、可動部(例えば後述するリッドL)を有する設置対象に設けられている。より具体的には、ブーツ取付構造Sは、図1に示されるように、設置対象の基部BSに対して遠近移動する可動部を有する動作機構に適用されている。本実施形態では、ブーツ取付構造SのブーツBが、開口部BS1を有する基部BSに対して近付いて当接したときに、開口部BS1がブーツBによって覆われるように構成されている。より具体的には、ブーツ取付構造Sは、車両の燃料用または給電用のリッドLを開閉するリッド開閉機構に適用されている。本実施形態では、図1に示されるように、リッドLにブーツ取付部材1が設けられ、リッドLに設けられたブーツ取付部材1にブーツBが取り付けられている。このリッド開閉機構は、図1に示されるように、リッドLと、リッドLを基部BSに対してロック/アンロックするロック部材(図示せず)と、ロック部材をロック位置およびアンロック位置に移動させるロック部材駆動部(図示せず)と、ロック部材駆動部を駆動するために操作される操作部OPとを有している。本実施形態では、ブーツ取付部材1は、操作部OPを操作するために操作部OPを押圧する押圧部13を有している。リッドLが基部BSに向かって押圧されることによって、押圧部13が操作部OPを押圧する(図1において下方に押圧する)。これにより、操作部OPが操作されて、モータ等を有するロック部材駆動部が駆動される。ロック部材駆動部の駆動によりロック部材が操作され、ロック部材は、リッドLと係合してリッドLを閉鎖状態でロック可能なロック位置と、リッドLとの係合が解除され、リッドLを開放状態とすることが可能なアンロック位置との間で移動する。
【0013】
本実施形態では、押圧部13によって操作部OPが操作される際(例えば、図1の実線の状態からさらに押圧部13が下方に移動して操作部OPが押圧されるとき)に、基部BSの開口部BS1がブーツBによって覆われ、開口部BS1を介してロック部材駆動部等に水や塵埃等が浸入することが抑制される。なお、本実施形態では、リッドLの開閉に伴って、リッドLに設けられたブーツ取付部材1およびブーツBも移動する。図1において実線で示された状態がリッドLの閉鎖状態であり、ブーツBは、ブーツBの端部(他端Bb)が基部BSに当接した状態で開口部BS1を封鎖している。なお、図1において二点鎖線で示された状態がリッドLの開放状態であり、ブーツBはリッドLおよびブーツ取付部材1と共に基部BSから離れる。
【0014】
ブーツBは、図1に示されるように、ブーツ取付部材1に取り付けられる。ブーツBはブーツ取付構造Sの設置対象の所定の部位において、防水または防塵を行う。本実施形態では、ブーツBは、ゴム等の伸縮可能な弾性材料によって構成され、軸X方向の一端Baおよび他端Bbを有する筒状の部材である。ブーツBは、軸X方向の一端Baに径方向内側に延びる延設部Ba1を有し、延設部Ba1の部分において、ブーツ取付部材1に取り付けられている。
【0015】
ブーツBの形状および構造は、ブーツBが一端Baに延設部Ba1を有し、弾性材料によって構成されていれば、特に限定されない。本実施形態では、ブーツBは、ブーツBの一端Baおよび他端Bbの間に、軸X方向に伸縮可能な蛇腹部Bcを有している。本実施形態では、図1において、操作部OPを操作する際に、リッドLが実線で示される状態から基部BSに向かって押圧されたときに、蛇腹部Bcが収縮するように構成されている。本実施形態では、蛇腹部Bcの内側には、ブーツ取付部材1の押圧部13が配置されている。
【0016】
ブーツBは、上述したように、軸X方向の一端Baに径方向内側に延びる延設部Ba1を有している。延設部Ba1は、後述するブーツ取付部材1の嵌合部12に嵌合して、ブーツBがブーツ取付部材1から離脱することを抑制する。延設部Ba1の形状および構造は、延設部Ba1が嵌合部12に嵌合して、ブーツBがブーツ取付部材1から離脱することを抑制することができるように、ブーツBの軸X方向の一端Baにおいて径方向内側に延びていれば、特に限定されない。本実施形態では、延設部Ba1は、ブーツ取付部材1の鍔部11の径方向外側に取り付け可能な内径を有する筒部Ba2の内面に対して垂直な方向に延びている。なお、筒部Ba2の内径は、鍔部11の外径が最大の部分と同じまたはわずかに大きくしてもよいし、筒部Ba2が弾性変形して鍔部11の径方向外側に取り付け可能であれば、鍔部11のうち、外径が最大の部分よりもわずかに小さくてもよい。
【0017】
延設部Ba1は、本実施形態では、ブーツBの周方向に環状に形成されている。延設部Ba1は、周方向に連続した環状に設けられていてもよいし、周方向で部分的に途切れていてもよい。延設部Ba1は、ブーツ取付部材1の鍔部11と軸X方向に係合可能な長さで径方向内側に突出している。延設部Ba1の径方向内側への突出長さは、ブーツ取付部材1の鍔部11と軸X方向に係合可能な長さであれば、特に限定されない。また、延設部Ba1の軸X方向の幅は、ブーツ取付部材1の嵌合部12に嵌合可能な幅であれば、特に限定されない。
【0018】
ブーツBの他端Bbは、ブーツBのうち、延設部Ba1が設けられた一端Baとは軸X方向で反対側の端部である。ブーツBの他端Bbは、ブーツBの一端Baと同様に軸X方向に開口している。ブーツBの他端Bbは、本実施形態では、開口部BS1の周囲において基部BSに当接する。
【0019】
ブーツ取付部材1は、ブーツBの一端Baが取り付けられる部材である。ブーツ取付部材1は、図1図3に示されるように、ブーツBがブーツ取付部材1に取り付けられたときに、延設部Ba1と軸X方向で係合する鍔部11と、鍔部11に軸X方向で隣接し、ブーツBがブーツ取付部材1に取り付けられたときに延設部Ba1が嵌合する嵌合部12とを有している。
【0020】
本実施形態では、ブーツ取付部材1は、図1に示されるように、リッドLに設けられている。ブーツ取付部材1は、リッドLと一体に設けられていてもよいし、リッドLに対して別体としてリッドLに取り付けられていてもよい。また、ブーツ取付部材1は、リッドL以外の部材に設けられていてもよい。ブーツ取付部材1の形状および構造は、後述する構成の鍔部11と嵌合部12とを有し、ブーツBの一端Baを取り付け可能であれば、特に限定されない。図1および図2に示されるように、本実施形態では、ブーツ取付部材1はさらに、鍔部11から軸X方向で嵌合部12とは反対方向に延びる押圧部13を有している。押圧部13は、鍔部11の径方向の中央部から軸X方向に所定の長さで延び、ブーツB(蛇腹部Bc)の内側に挿通された(図1参照)軸状の部材である。押圧部13は、上述したように、リッド開閉機構の操作部OPを押圧する。また、本実施形態では、ブーツ取付部材1は、軸X方向で嵌合部12に対して鍔部11の反対側に設けられた基体14を有している。基体14は、リッドLの一部であってもよいし、リッドLに取り付けられる取付部であってもよい。
【0021】
嵌合部12は、鍔部11に軸X方向で隣接して設けられ、ブーツBがブーツ取付部材1に取り付けられたときに、延設部Ba1が嵌合する部位である。嵌合部12は、本実施形態では、図1に示されるように、鍔部11の径方向外側の外周(以下、単に外周と呼ぶ)に対して、径方向内側に凹んだ空間を有する部分である。なお、本明細書において、「嵌合」とは、鍔部11に係合できるように延設部Ba1が嵌合部12に入り込んでいる状態をいう。嵌合部12は、図1に示されるように、延設部Ba1との間にクリアランスがある状態で延設部Ba1が入り込むように構成されていてもよいし、クリアランスが無い状態で延設部Ba1が入り込むように構成されていてもよい。
【0022】
嵌合部12の形状および構造は、嵌合部12が鍔部11に軸X方向で隣接して設けられ、ブーツBがブーツ取付部材1に取り付けられたときに、延設部Ba1を嵌合することができれば、特に限定されない。本実施形態では、嵌合部12は、鍔部11の周方向に沿って溝状に形成された嵌合溝である。具体的には、嵌合部12は、鍔部11の外周に対して小径となる円筒部によって形成され、溝状の嵌合部12の底部12a(円筒部の外周)が、鍔部11(後述する張り出し部111)の外周に対して径方向内側に位置している。本実施形態では、鍔部11(張り出し部111)の外周(径方向で最も外側の部分)と嵌合部12の底部12aとの間の長さとなる嵌合部12の深さは、延設部Ba1が入り込むことが可能な深さであればよい。嵌合部12の深さは、延設部Ba1の径方向の突出長さよりも大きくても構わない。
【0023】
鍔部11は、ブーツBがブーツ取付部材1に取り付けられたときに、延設部Ba1と軸X方向で係合する部位である。鍔部11は、図1図3に示されるように、延設部Ba1が嵌合部12に嵌合した状態(図1参照)で、延設部Ba1の内周よりも径方向外側に張り出した張り出し部111と、張り出し部111に鍔部11の周方向で隣接し、ブーツBの延設部Ba1を、嵌合部12に向かって案内する導入部112とを有している。
【0024】
張り出し部111は、ブーツBがブーツ取付部材1に対して組み付けられた組付状態(図1参照)において、ブーツBの延設部Ba1が軸X方向に係合する部位である。張り出し部111は、延設部Ba1が嵌合部12に嵌合した状態(ブーツBの組付状態)において、延設部Ba1の内周よりも径方向外側に張り出している。本実施形態では、張り出し部111は、嵌合部12の底部12aに対して、径方向外側に張り出している。張り出し部111は、鍔部11の周方向のうちの一部に設けられている。張り出し部111の数は特に限定されず、1つまたは複数とすることができる。本実施形態では、張り出し部111は、図2および図3に示されるように、鍔部11の周方向に複数設けられている。複数(本実施形態では4つ)の張り出し部111は、周方向に互いに間隔を空けて設けられている。周方向に互いに間隔を空けて設けられた隣り合う2つの張り出し部111の間には、導入部112が設けられている。
【0025】
延設部Ba1の内周に対する張り出し部111の張り出し量は、張り出し部111がブーツBの延設部Ba1と軸X方向に係合することができるように径方向外側に張り出していれば、特に限定されない。張り出し部111は、本実施形態では、図1に示されるように、ブーツBの組付状態における延設部Ba1の内周に対して径方向外側に、延設部Ba1と同程度の長さで延びている。本実施形態では、上述したように、張り出し部111は、図3に示されるように、嵌合部12の底部12aに対して径方向外側に延びている。張り出し部111の、嵌合部12の底部12aに対する径方向外側への張り出し量は、延設部Ba1の径方向の長さと同程度か、延設部Ba1の径方向の長さよりも大きいことが好ましい。
【0026】
張り出し部111は、本実施形態では、図2および図3に示されるように、嵌合部12側に設けられた係合面111aと、張り出し部111の径方向外側の表面Saとを有している。
【0027】
係合面111aは、嵌合部12に嵌合した延設部Ba1と軸X方向で対向して(図1参照)、延設部Ba1と軸X方向に係合する面である。本実施形態では、係合面111aは、軸Xに対して垂直方向に延び、基体14に対向するように延びている。本実施形態では、係合面111aは、張り出し部111の周方向の一端から他端まで、嵌合部12の底部12aから径方向外側に一定の幅で延びている。
【0028】
本実施形態では、張り出し部111の径方向外側の表面Saは、後述するように、導入部112の径方向外側の表面Sbに対して、径方向外側に位置している。本実施形態では、張り出し部111は、図2に示されるように、軸X方向で嵌合部12から離れるにつれて、鍔部11の中心(軸X)に近付くように傾斜した傾斜面(表面Sa。以下、傾斜面Saとも呼ぶ)を有している。張り出し部111が傾斜面Saを有している場合、ブーツBをブーツ取付部材1に組み付ける際に、延設部Ba1を傾斜面Saに対して軸X方向に押し付けることで延設部Ba1は傾斜面Saに沿って案内されて径方向外側に広げられる。これにより、ブーツBをブーツ取付部材1に組み付ける際に、延設部Ba1が張り出し部111の傾斜面Saを軸X方向で乗り越えて、嵌合部12へと移動しやすくなる。
【0029】
また、張り出し部111は、図2図4に示されるように、周方向で導入部112と張り出し部111との間の境界領域において、嵌合部12に入った延設部Ba1と係止する係止部Eを有している。係止部Eは、詳細は後述するが、ブーツBをブーツ取付部材1に対して組み付ける過程で、ブーツBの延設部Ba1の全体が全ての張り出し部111に軸X方向で係合していないときに、張り出し部111の一部に係合している延設部Ba1の一部が張り出し部111から外れることを抑制する(図4参照)。
【0030】
本実施形態では、後述する導入部112の表面Sbが張り出し部111の表面Saに対して径方向内側に凹んだ凹部を形成しており、これにより、張り出し部111と導入部112との間の境界領域には、径方向に段差が生じている。本実施形態では、この段差の一部に係止部Eが設けられている。図2に示されるように、本実施形態では、張り出し部111の周方向で一方側において、張り出し部111の表面Saおよび導入部112の表面Sbの間で径方向に延びる、周方向端面111bを有している。本実施形態では、係合面111aと周方向端面111bとの交差部分が係止部Eを構成している。なお、係止部Eは、張り出し部111において、周方向で一方側のみに設けられ、張り出し部111の周方向で他方側は、導入部112の周方向で一方側の端部に、径方向の段差が無い状態で繋がっている。
【0031】
係止部Eの長さは、後述するように、延設部Ba1の一部が張り出し部111から外れることを抑制することができるように係止部Eが設けられていれば、特に限定されない。本実施形態では、係止部Eの径方向の長さ(境界領域において張り出し部111の外周縁から導入部112の外周縁までの長さ)が、延設部Ba1の径方向の長さ以上であることが好ましい。この場合、図4および図5に示されるように、ブーツBの組み付け過程で、延設部Ba1が軸X方向で嵌合部12の反対側へと延びるときに、延設部Ba1の図5における領域R1の部分は、張り出し部111に径方向で深く嵌合した状態で、周方向の一方側で係止部Eに係止する。また、嵌合部12の反対側へと延びる延設部Ba1の領域R2の部分は、導入部112の外周との干渉が抑制され、図5において径方向外側(図5において下方)へ押圧されることや、導入部112の外周によって変形することが抑制される。
【0032】
導入部112は、ブーツBをブーツ取付部材1に取り付ける際に、ブーツBの延設部Ba1を嵌合部12に向かって案内する部位である。導入部112は、図2および図3に示されるように、張り出し部111に鍔部11の周方向で隣接し、導入部112に案内された延設部Ba1を張り出し部111に係合させやすくなっている。導入部112は、鍔部11の周方向のうちの一部に設けられている。導入部112の数は特に限定されず、1つまたは複数とすることができる。本実施形態では、導入部112は、鍔部11の周方向に複数(本実施形態では4つ)設けられている。複数の張り出し部111および複数の導入部112が、周方向で交互に設けられている。この場合、ブーツBの延設部Ba1を複数ある張り出し部111および導入部112のうちのいずれかの部位から押し込んで係合させていけばよい。したがって、ブーツBのブーツ取付部材1への組み付けの作業性が向上する。本実施形態では、図3に示されるように、張り出し部111および導入部112の1セットが鍔部11の周方向の1/4を占め、張り出し部111および導入部112のセットが4組設けられている。張り出し部111および導入部112の外周は、軸X方向に見たときに、軸Xに対して点対称となるように形成されている。
【0033】
本実施形態では、導入部112は、図2および図3に示されるように、嵌合部12側に設けられた係合面112aと、導入部112の径方向外側の表面Sbとを有している。
【0034】
係合面112aは、嵌合部12に嵌合した延設部Ba1と軸X方向で対向して、延設部Ba1と軸X方向に係合する面である。本実施形態では、係合面112aは、軸Xに対して垂直方向に延びている。
【0035】
図2および図3に示されるように、導入部112の表面Sbは、係止部Eが設けられた、周方向で導入部112と張り出し部111との間の境界領域において、張り出し部111の表面Saに対して径方向内側に凹んだ凹部を形成するように延びている。このように、導入部112の表面Sbが張り出し部111の表面Saに対して径方向内側に凹んだ凹部を形成することによって、例えば、ブーツBの延設部Ba1を嵌合部12の方向へ移動させながらブーツBを軸X周りに回転させることで、軸X方向で嵌合部12の位置に到達した延設部Ba1が張り出し部111の下に潜り込みやすくなる。より具体的には、延設部Ba1を、径方向内側に凹んだ凹部が形成された部分において、導入部112の表面Sbに沿って軸X方向に押し込むと、その部分には張り出し部111が無いので、延設部Ba1の一部は嵌合部12まで到達しやすい。径方向内側に凹んだ凹部が形成された部分において、嵌合部12に到達した延設部Ba1の一部は、ブーツB全体を軸X周り方向に回転させることで、張り出し部111の下に潜り込む。したがって、ブーツBの延設部Ba1を張り出し部111に係合させやすくなる。
【0036】
本実施形態では、図3に示されるように、係止部Eが設けられた境界領域において、嵌合部12の底部12aと導入部112の径方向外側の外周縁とが、軸X方向で見たときに一致するように連続して延びている。この場合、延設部Ba1が軸X方向に押し込まれて、嵌合部12に到達したときに、延設部Ba1を底部12aに沿って移動させることで、容易に張り出し部111の下に潜り込ませることができる。また、本実施形態では、導入部112の外周縁が周方向の一端から係止部E側となる他端に向かうにつれて軸Xからの距離が短くなるように延びている。この場合、延設部Ba1を軸X方向に押し込みながら軸X周りに回転させると、導入部112に案内されて嵌合部12まで到達した部分が、張り出し部111の下に潜り込む方向に案内されやすい。
【0037】
本実施形態では、導入部112は、図2に示されるように、軸X方向で嵌合部12から離れるにつれて、鍔部11の中心(軸X)に近付くように傾斜した傾斜面(表面Sb。以下、傾斜面Sbとも呼ぶ)を有している。導入部112が傾斜面Sbを有している場合、ブーツBをブーツ取付部材1に組み付ける際に、導入部112の傾斜面Sbに沿って延設部Ba1を軸X方向に押圧することで、傾斜面Sbが延設部Ba1を径方向に広げて、延設部Ba1を嵌合部12に向かって移動させやすくなる。
【0038】
本実施形態では、上述したように、ブーツ取付部材1において、鍔部11は、張り出し部111と導入部112とを有し、張り出し部111が係止部Eを有し、導入部112の表面Sbは、張り出し部111の表面Saに対して径方向内側に凹んだ凹部を形成するように延びている。この場合、図4および図5に示されるように、ブーツBをブーツ取付部材1に組み付ける過程で、延設部Ba1の一部が張り出し部111に係合し、全ての延設部Ba1が嵌合部12に嵌合していないときに、ブーツBがブーツ取付部材1から外れることを抑制することができる。したがって、ブーツBをブーツ取付部材1に対して容易に取り付けることができる。以下、この点について具体的に説明する。
【0039】
図4および図5に示されるように、延設部Ba1の一部が嵌合部12に嵌合する場合、延設部Ba1の嵌合部12に嵌合していない部分(図4および図5の領域R2参照)は、嵌合部12から導入部112に沿って軸X方向で嵌合部12とは反対側に延びる。本実施形態では、図4および図5に示されるように、導入部112の表面Sbが張り出し部111の表面Saに対して径方向内側に凹んでいることによって、張り出し部111と導入部112との境界領域に段差が形成され、その境界領域に係止部Eが設けられている。図4および図5において、延設部Ba1の一部(図4および図5の領域R1参照)は、張り出し部111の部分において嵌合部12に嵌合している。一方、延設部Ba1の他の部位(図4および図5の領域R2参照)は、係止部Eで方向転換されて、嵌合部12から導入部112に沿って軸X方向で嵌合部12とは反対側に延びている。したがって、延設部Ba1は、領域R1と領域R2との境界部分において、係止部Eに係止する。このように、延設部Ba1が嵌合部12から導入部112へと方向転換する箇所において、延設部Ba1は段差状の係止部Eに係止される。したがって、未だ嵌合部12に入っていない延設部Ba1を嵌合部12に嵌合させる過程で、例えば、ブーツBに対して軸X方向で嵌合部12とは反対側(図4において上側)に力が加わった場合などに、延設部Ba1が係止部Eに係止した状態となっていることで、一旦嵌合部12に嵌合した延設部Ba1が嵌合部12から外れにくくなっている。特に、本実施形態では、導入部112の表面Sbが張り出し部111の表面Saに対して径方向内側に凹んでおり、係止部Eが係合面111aと周方向端面111bとが交差したエッジとして形成されている。そのため、ブーツBの組み付け過程で弾性変形した延設部Ba1がエッジ状の係止部Eに食い込むことで、一旦嵌合部12に嵌合した延設部Ba1が嵌合部12からより外れにくくなっている。
【0040】
また、導入部112の表面Sbが張り出し部111の表面Saに対して径方向内側に凹む凹部を形成していることで、嵌合部12から導入部112へと延びる延設部Ba1は、延設部Ba1が鍔部11から径方向外側に大きな力を受けることなく、導入部112に沿って案内される。例えば、図6に示される従来技術のように、導入部が無く張り出し部が鍔部110の全周に設けられている場合、延設部Ba1は、嵌合部に部分的に嵌合している部分(図6の領域R3参照)と嵌合部に入っていない部分(図6の領域R4参照)との間の境界部分において、延設部Ba1の内周面は、地点Pにおいて鍔部110の外周から径方向外側に力Fを受ける。したがって、ブーツBの組み付け過程において、ブーツB全体が図6において下方向にシフトしてしまって、嵌合部に嵌合している部分の嵌合深さが浅くなってしまう。または、ブーツBが図6において下方向に延びるように弾性変形し、ブーツBの軸Xを挟んで反対側の部分(図6では示されていない)を嵌合部に嵌合させるときに、ブーツBの延設部Ba1をさらに強い力で引っ張って広げなければならない。したがて、従来技術のような導入部がない鍔部110を有する構造では、ブーツBを嵌合部に嵌合させにくい。
【0041】
これに対して、本実施形態では、導入部112が設けられていることによって、図5に示されるように、嵌合部12から導入部112に出ていく部分(図5の領域R2における右側部分)は、ブーツBの組み付けが完了した状態とほぼ同じ径方向の位置に位置し、径方向外側に広げられることが抑制される。したがって、延設部Ba1の嵌合している部分において、径方向に広げられる力が加わりにくいので、未だ嵌合部12に嵌合していない延設部Ba1の部分を広げるときの力を小さくすることができる。したがって、ブーツBを容易にブーツ取付部材1に取り付けることができる。
【0042】
以上のように、本実施形態では、係止部Eによって既に嵌合部12に嵌合した延設部Ba1を嵌合部12から外れにくくするとともに、張り出し部111の表面Saに対して凹んだ導入部112によって、ブーツBの組み付け過程で部分的に嵌合部12に嵌合した延設部Ba1の径方向外側への広がりが抑制される。これにより、ブーツBをブーツ取付部材1に容易に取り付けることが可能となる。
【0043】
また、本実施形態では、ブーツBのブーツ取付部材1への組み付けが容易であるので、ブーツBの組み付けを容易にするためのグリスなどの潤滑剤をブーツ取付部材1に塗布する必要がない。したがって、リッド開閉装置など、ブーツBとブーツ取付部材1との接合部位が外部から視認可能な構造に適用した場合に、見栄えを良くすることができる。また、ユーザーが触れる可能性のある構造に適用した場合も、ユーザーの手が汚れることを防止することができる。
【0044】
次に、ブーツBをブーツ取付部材1に対して取り付ける方法の一例を説明する。なお、以下の説明はあくまで一例であり、以下の説明によって、本発明が限定されるものではない。
【0045】
まず、図7に示されるように、ブーツ取付部材1に対してブーツBを延設部Ba1側から被せていく。ブーツBの延設部Ba1が鍔部11に当接する位置まで移動すると、ブーツBは軸X方向で嵌合部12に向かって押圧される。具体的には、ブーツBの延設部Ba1は、導入部112の箇所において軸X方向に押し込まれると、周方向で導入部112の部位において、軸X方向で嵌合部12に到達する。周方向で導入部112の部位においては、張り出し部111が設けられておらず、張り出し部111の表面Saに対して凹んだ凹部が形成されているので、嵌合部12へ容易に到達することができる。その状態で、軸X周りに(例えば図3において時計方向に)ブーツBを回転させると、導入部112の部位において嵌合部12に到達した延設部Ba1の一部が、張り出し部111の下に潜り込んで、張り出し部111の係合面111aに係合する。これにより、延設部Ba1の一部が、図4および図5に示されるように、嵌合部12に嵌合する。このとき、張り出し部111および導入部112は、傾斜面Sa、Sbを有しているので、延設部Ba1を嵌合部12に嵌合させることが容易となる。
【0046】
延設部Ba1の一部が嵌合部12に嵌合した状態において、図4に示されるように、延設部Ba1の嵌合部12から導入部112へと延びる部分は、エッジ状の係止部Eに係止される。したがって、ブーツBの組み付け過程で弾性変形した延設部Ba1がエッジ状の係止部Eに食い込んで係止されることで、一旦嵌合部12に嵌合した延設部Ba1が嵌合部12から外れることが抑制される。
【0047】
また、導入部112の表面Sbが張り出し部111の表面Saに対して径方向内側に凹む凹部を形成していることで、嵌合部12に嵌合した延設部Ba1の部分において、径方向に広げられる力が加わりにくい。したがって、未だ嵌合部12に嵌合していない延設部Ba1の部分を広げるときの力を小さくすることができる。
【0048】
ブーツBの延設部Ba1が、係止部Eと導入部112によって嵌合部12から外れにくい状態が維持されたままで、さらにブーツBの延設部Ba1を嵌合部12に嵌合させる。具体的には、図4および図5の状態からさらにブーツBを軸X方向で嵌合部12側に押圧しながら、ブーツBを軸X周り方向に回転させる。これにより、ブーツBの延設部Ba1の残りの部分を嵌合部12に嵌合させ、延設部Ba1の全てを嵌合部12に嵌合させることで、ブーツBのブーツ取付部材1への組み付けが完了する。
【符号の説明】
【0049】
1、10 ブーツ取付部材
11、110 鍔部
111 張り出し部
111a 係合面
111b 周方向端面
112 導入部
112a 係合面
12 嵌合部
12a 嵌合部の底部
120 嵌合溝
13 押圧部
14 基体
B ブーツ
Ba ブーツの一端
Ba1 延設部
Ba2 筒部
Bb ブーツの他端
Bc 蛇腹部
BS 基部
BS1 開口部
E 係止部
F 力
L リッド
OP 操作部
P 地点
R1、R2、R3、R4 領域
S ブーツ取付構造
Sa 張り出し部の径方向外側の表面(傾斜面)
Sb 導入部の径方向外側の表面(傾斜面)
X 軸
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9