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  • 特開-植物の栽培方法 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022158726
(43)【公開日】2022-10-17
(54)【発明の名称】植物の栽培方法
(51)【国際特許分類】
   A01G 7/00 20060101AFI20221006BHJP
   A01N 59/08 20060101ALI20221006BHJP
   A01P 3/00 20060101ALI20221006BHJP
   A01N 25/02 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
A01G7/00 602Z
A01G7/00 604Z
A01N59/08 A
A01P3/00
A01N25/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021063827
(22)【出願日】2021-04-03
(71)【出願人】
【識別番号】520510483
【氏名又は名称】有限会社モンステラ
(74)【代理人】
【識別番号】100133271
【弁理士】
【氏名又は名称】東 和博
(72)【発明者】
【氏名】鎌田 政隆
【テーマコード(参考)】
4H011
【Fターム(参考)】
4H011AA01
4H011BB18
4H011DA13
4H011DD04
(57)【要約】
【課題】圃場の土壌を効果的に消毒して基腐菌などの被害を防ぎ、圃場に定植した苗の生育促進と収穫量の安定増大を図ることが可能な植物の栽培方法を提供する。
【解決手段】圃場を耕して次亜塩素酸水溶液を土壌に散水する土壌散水工程と、次亜塩素酸水溶液を土壌に散水した圃場に有機肥料を撒き込む施肥工程と、有機肥料を撒き込んだ圃場に立てた畝に苗を定植する苗定植工程と、圃場に立てた畝に苗を定植した後、苗の生育初期および/または苗の生育中期に、苗を含む地上部に次亜塩素酸水溶液を散布する地上部散布工程と、苗を含む地上部に次亜塩素酸水溶液を散布した後、当該地上部に植物活性剤を散布する活性剤散布工程を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
圃場を耕して次亜塩素酸水溶液を土壌に散水する土壌散水工程と、
次亜塩素酸水溶液を土壌に散水した圃場に有機肥料を撒き込む施肥工程と、
有機肥料を撒き込んだ圃場に立てた畝に苗を定植する苗定植工程と、
圃場に立てた畝に苗を定植した後、苗の生育初期および/または苗の生育中期に、苗を含む地上部に次亜塩素酸水溶液を散布する地上部散布工程と、
苗を含む地上部に次亜塩素酸水溶液を散布した後、当該地上部に植物活性剤を散布する活性剤散布工程を備える、
ことを特徴とする植物の栽培方法。
【請求項2】
土壌散水工程において、圃場をトラクターで耕しながらトラクターに搭載したタンクから次亜塩素酸水を散水して土壌に浸透させることを特徴とする請求項1記載の植物の栽培方法。
【請求項3】
土壌散水工程において、圃場の表面温度15℃以上で次亜塩素酸水を散水することを特徴とする請求項1または請求項2記載の植物の栽培方法。
【請求項4】
施肥工程において、圃場をトラクターで耕しながらトラクターに搭載したタンクまたはホッパーから有機肥料を圃場の土壌に撒き込むことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の植物の栽培方法。
【請求項5】
施肥工程において、圃場の表面から15cm~35cmの深さに有機肥料を撒き込むことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の植物の栽培方法。
【請求項6】
苗の育成初期に、苗から成長した茎葉が畝を覆って地上に垂れる前又は直前に次亜塩素酸水を地上部に散布することを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の植物の栽培方法。
【請求項7】
苗の育成中期に、次亜塩素酸水溶液の散布とその直後の植物活性剤の散布を一セットとして複数回行なうことを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の植物の栽培方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、植物の栽培方法に関し、特に圃場における農作物の栽培に好適な植物の栽培方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
さつまいも(甘藷)は、重要作物として全国各地で栽培されており、食用として古くから国内に普及し、また、でんぷんや焼酎の原料としても広く利用されている。主要な産地は鹿児島県、茨城県、千葉県、宮崎県、徳島県などであり、特に鹿児島県はさつまいもの生育に適したシラス台地が広がり、全国生産量の約4割を占める生産地となっている。
【0003】
ところが、最近、鹿児島県や宮崎県、沖縄県で基腐(もとぐされ)病の発生が確認され、大きな問題となっている。基腐病菌は糸状菌の一種であり、苗床で感染した種芋から苗に感染し、そこから圃場に感染が拡大する。基腐菌が発生すると、圃場の苗の茎葉が変色して生育不良を起こし、収量の減少を招く。圃場の土壌に感染苗の残渣が残ると、基腐菌が越冬し、春に新たに植えた苗を感染させる二次感染を引き起こす。このような感染の連鎖を防ぐための方法の確立が農業技術の分野で喫緊の課題とされていた。
【0004】
従来より、特定の物質を土壌に施用し、抗菌物質の合成を促進して農作物の生長を促進させる栽培方法(特許文献1)、わさび残渣の発酵資材を適用して農作物を多収穫に得るとともにジャガイモそうか病率を低減させる栽培方法(特許文献2)、土壌伝染性病害の影響を低減する改質資材を利用した植物の栽培方法(特許文献3)などが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開昭63-101302号公報
【特許文献1】特開2006-180748号公報
【特許文献1】特開2015-193708号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上記特許文献1~3の方法は、甘藷などの圃場で発生する基腐病菌に対し有効な手段であるとは言えない。
【0007】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたもので、圃場の土壌を効果的に消毒して基腐菌などの被害を防ぎ、圃場に定植した苗の生育促進と収穫量の安定増大を図ることが可能な植物の栽培方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するため、本発明に係る植物の栽培方法は、
圃場を耕して次亜塩素酸水溶液を土壌に散水する土壌散水工程と、
次亜塩素酸水溶液を土壌に散水した圃場に有機肥料を撒き込む施肥工程と、
有機肥料を撒き込んだ圃場に立てた畝に苗を定植する苗定植工程と、
圃場に立てた畝に苗を定植した後、苗の生育初期および/または苗の生育中期に、苗を含む地上部に次亜塩素酸水溶液を散布する地上部散布工程と、
苗を含む地上部に次亜塩素酸水溶液を散布した後、当該地上部に植物活性剤を散布する活性剤散布工程を備える、
ことを第1の特徴とする。
【0009】
本発明に係る植物の栽培方法は、
土壌散水工程において、圃場をトラクターで耕しながらトラクターに搭載したタンクから次亜塩素酸水を散水して土壌に浸透させることを第2の特徴とする。
【0010】
本発明に係る植物の栽培方法は、
土壌散水工程において、圃場の表面温度15℃以上で次亜塩素酸水を散水することを第3の特徴とする。
【0011】
本発明に係る植物の栽培方法は、
施肥工程において、圃場をトラクターで耕しながらトラクターに搭載したタンクまたはホッパーから有機肥料を圃場の土壌に撒き込むことを第4の特徴とする。
【0012】
本発明に係る植物の栽培方法は、
施肥工程において、圃場の表面から15cm~35cmの深さに有機肥料を撒き込むことを第5の特徴とする。
【0013】
本発明に係る植物の栽培方法は、
苗の育成初期に、苗から成長した茎葉が畝を覆って地上に垂れる前又は直前に次亜塩素酸水を地上部に散布することを第6の特徴とする。
【0014】
本発明に係る植物の栽培方法は、
苗の育成中期に、次亜塩素酸水溶液の散布とその直後の植物活性剤の散布を一セットとして複数回行なうことを第7の特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したように、本発明によると、圃場の土壌を効果的に消毒して基腐菌などの被害を防ぎ、圃場に定植した苗の生育促進と収穫量の安定増大を図ることができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明に係る植物の栽培方法の手順を示すフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しながら説明する。図1は本発明に係る植物の栽培方法の手順を示している。
【0018】
本実施形態において、本発明の栽培方法は甘藷の育成栽培に適用されている。以下、甘藷を例にして栽培手順を説明する。
【0019】
(圃場の耕うんと次亜塩素酸水溶液の散水)
図1を参照し、最初に、圃場をトラクターで耕うんしながら、同時に、圃場の土壌に次亜塩素酸水溶液を散水する。圃場を耕うんするのは、散水する次亜塩素酸水溶液を圃場の土壌に浸透させやすくするためである。圃場の耕うんと散水は苗の移植時期の前(例えば3月中旬~3月下旬)に行なう。
【0020】
次亜塩素酸水溶液は、次亜塩素酸(HClO)を主成分とする水溶液で、次亜塩素ソーダと塩酸を水希釈混合して生成される。次亜塩素酸水溶液は、圃場の土中に含まれる基腐菌や地上の茎葉に付着した基腐菌に対し殺菌効果を奏する。
【0021】
圃場を耕うんしながら土壌に次亜塩素酸水溶液を散水することで、圃場の土壌に含まれる基腐菌を殺菌する。圃場の土壌に感染苗の残渣が残ると基腐菌が越冬し圃場の土中に残るが、越冬する基腐菌を殺菌することができる。トラクターで圃場を地表から約20cm~約30cmの深さに耕うんしながら、トラクターに搭載したタンク内の次亜塩素酸水溶液を散水すると、次亜塩素酸水溶液が土中に染み渡り、土壌中の基腐菌の殺菌効率が高まる。
【0022】
土壌の殺菌効果を高めるため、次亜塩素酸の濃度は50ppm~200ppmとすることが望ましい。次亜塩素酸水溶液の散水は地表温度15℃以上の時間帯に行なう。地表温度15℃になると越冬した基腐菌が活動を開始するようになる。圃場の土壌が乾燥している場合、水を散水して土壌を適度に湿らせ、適度な土壌水分を確保する。降雨の翌日に次亜塩素酸水溶液を散水すると効果的である。
【0023】
(有機肥料の撒き込み)
圃場の土壌に次亜塩素酸水溶液を浸透させ、圃場全体を深さ約20cm~約30cmまで殺菌消毒したら、トラクターで圃場を地表から深さ約20cm~約30cmまで再び耕うんし、トラクターに搭載したタンク内の有機肥料を地表から深さ約20cm~約30cmまで撒き込む。有機肥料の撒き込みは次亜塩素酸水溶液の散水後の翌日から約1週間の間に行なう。
【0024】
圃場に撒き込む有機肥料は植物の生育に良い発酵有機ペレット等を用いる。発酵有機ペレットは、鶏糞等をペレット状に乾燥させたもので、動物エキスや発酵菌が添加されている。圃場の土壌を次亜塩素酸水溶液で殺菌することで植物の育成に有益な菌が減少するため、殺菌消毒後の土壌に有機肥料を撒き込むことで、苗の生育に良好な土壌環境を生成する。
【0025】
(苗の移植)
圃場の土壌に有機肥料を撒き込んだら、トラクターで畝を立て、畝に甘藷の苗を移植する。苗の移植は4月上旬から6月にかけて行なう。苗は基腐菌に感染していない苗を用いる。基腐菌に感染していない苗は、健全な圃場から収穫された種いもから採苗された苗を用いる。移植された苗は2~3週間で畝に定植し、その後に新芽が出て蔓が成長する(苗の育成初期)。
【0026】
苗は、健全な種いもから採苗されたものでも、風で飛んできた基腐菌に感染する恐れがある。この場合、次亜塩素酸水溶液を溜めた容器内に苗を下から1/3ないし2/3の高さ、約10分間から30分間ほど浸し、次亜塩素酸水溶液を苗に水あげする。これにより、風で飛んできた基腐菌に感染した苗も殺菌することができる。
【0027】
(育成初期:次亜塩素酸水溶液の散布)
次に、苗の育成初期段階、すなわち畝に定植した苗から蔓が成長したら、成長した蔓が畝から通路に垂れる直前(茎葉が通路を覆う直前)に、次亜塩素酸水溶液を各苗の茎葉を含む地上部に散布する。苗の育成初期、風で飛んできた基腐菌が苗の茎葉に付着する恐れがある(特に台風の時期に汚染された圃場の苗から基腐菌が強い風に乗って健全な圃場の苗まで基腐菌が飛んできやすい)が、苗の茎葉を含む地上部に次亜塩素酸水溶液を散布することで、茎葉に付着した基腐菌および畝の土壌を消毒することができる。
【0028】
次亜塩素酸水溶液の散布は、畝に沿って走行する散布機を用いる。畝に沿って散布機を低速で走行させ、散布機に搭載されたタンク内の次亜塩素酸水溶液を畝上の苗の茎葉に向けて地上部に行き渡らせるようにアームの複数のノズルから散布する。散布は苗の移植後の約1月後、5月から7月にかけて行なう。
【0029】
(育成初期:植物活性剤の散布)
次に、地上部に次亜塩素酸水溶液を散布したら、その翌日から1週間以内に、地上部に植物活性剤を散布する。次亜塩素酸水溶液の散水により、土壌に含まれる苗の育成に良い菌も減菌または効果を抑制させてしまうおそれがあるが、植物活性剤を散布することにより、苗の生育を促進する菌を増加させ、それらの機能を活発化させる作用を奏する。
【0030】
植物活性剤には、ミネラル、アルギン酸、ベタイン、光合成細菌、有機酸の各成分が含まれる。ミネラルは苗の育成を健全化し、アルギン酸は土壌の団粒化を促進し、ベタインは葉緑素の増加を促進し光合成能力を向上させる。光合成細菌は、光エネルギーを利用して自ら光合成を行ない、植物の成長に役立つアミノ酸、ビタミンを合成する。有機酸は、クエン酸、酢酸、乳酸などの総称で、土壌中のミネラル、特に苗の生育に有用な微量要素の鉄をキレート化し、苗に吸収利用させやすくする。
【0031】
植物活性剤は、作業通路を走行する散布機から散布する。次亜塩素酸水溶液により消毒された圃場の土壌中に、苗の成長を促進させるよい菌だけが付着される。圃場の土壌に光合成細菌を代表する苗の育成に良い菌だけを付着させることで、基腐菌を代表する苗の育成に悪い菌に対するバリアを形成することができる。これにより疫病に強い土壌を作り上げることができる。
【0032】
(育成中期:次亜塩素酸水溶液の散布)
苗の育成中期に入ると、地上部(苗および畝)に対して次亜塩素酸水溶液の2回目の散布を行なう。風に乗って基腐菌が圃場および成長後の苗に飛来し付着する恐れがあるので、次亜塩素酸水溶液の散布により地上部の消毒を行なう。2回目の散布は育成初期の地上部への最初の散布から約1月後の6月から8月にかけて行なう。
【0033】
(育成中期:植物活性剤の散布)
地上部に次亜塩素酸水溶液を散布したら、散布の翌日から1週間以内に、植物活性剤を地上部に再び散布する。
【0034】
育成中期で、約1月後の7月から9月にかけて、次亜塩素酸水溶液とその後の植物活性剤の3回目の散布を行なう。育成中期に定期的に次亜塩素酸水溶液の散布と植物活性剤の散布を一セットとして繰り返すことにより、土壌の消毒(苗育成に悪い菌の除去)と土壌の改良(苗育成に良い菌の定着)を行なう。
【0035】
(甘藷の収穫)
苗の育成後期になると、苗の節から土中に根が伸び、肥大した塊根が成長する。4月上旬から6月にかけて苗を移植すると、8月から11月にかけて甘藷として収穫することができる。
【0036】
本実施形態によると、圃場における基腐菌の越冬に対し、苗の移植前に圃場を耕うんして次亜塩素酸水溶液を散水することにより、圃場の土壌中の基腐菌を殺菌し、土壌を消毒することができる。圃場の土壌の消毒後は、圃場を耕うんして有機肥料を撒き込むことにより、土壌を苗の育成に良好な環境にすることができる。
【0037】
トラクターで圃場を耕うんしながらトラクターに搭載したタンクから次亜塩素酸水溶液を散水するから、圃場の土中に効率的に次亜塩素酸水溶液を浸透させ、土中に残存する基腐菌を効率よく殺菌し、消毒することができる。
【0038】
また、本実施形態によると、苗の定植後の育成初期および育成中期に定期的(例えば1月から1月半ごと)に、地上部への次亜塩素酸水溶液の散布と植物活性剤の散布を繰り返すことにより、基腐菌の侵入、飛来に対する殺菌消毒と、苗の育成に良好な菌の付着を持続させることができ、苗の育成促進と甘藷の収穫量の安定と増大を図ることができる。
【0039】
圃場の殺菌消毒後に光合成細菌を含む植物活性剤を散布することで、圃場の土壌中に苗の育成によい菌を付着させるだけでなく、基腐菌を代表とする苗の育成に悪い影響を与える菌に対するバリアを土壌に形成することができる。
【0040】
次亜塩素酸水溶液は、他の菌、例えば、レンサ球菌、枯草菌(芽胞)、カンジダ、黒こうじカビ、大腸菌、黄色ブドウ球菌、MRSA、サルモネラ菌、緑膿菌等に殺菌効果がある。
【0041】
上記の実施形態は、甘藷の栽培例について説明したが、本発明を適用できる植物はこれに限らない。里芋、じゃがいもなどの芋類、しょうが、大根、人参などの根菜類、白菜、キャベツなどの葉茎菜類、きゅうり、トマトなどの果菜類、椎茸、生花、茶木、シキミ、サカキなどの低木類、生花類などにも適用可能である。
【0042】
本発明の栽培方法を適用することにより、苗の茎葉の黄化やしおれ、茎の黒褐色への変色、地上部の枯死、塊根の腐敗等の症状を防止し、農作物の健全な育成を図ることができる。
【0043】
かくして、本発明の栽培方法によると、圃場における病害対策を図りながら、農作物を代表とする植物の生育の促進と、安定した収穫、さらには収穫量の増大を図ることができるようになった。
【産業上の利用可能性】
【0044】
本発明は、植物の栽培方法、特に圃場における農作物の栽培方法として幅広く利用可能である。
図1