IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社CIPIRICAの特許一覧

<>
  • 特開-まつげエクステ用人工毛の装着方法 図1
  • 特開-まつげエクステ用人工毛の装着方法 図2
  • 特開-まつげエクステ用人工毛の装着方法 図3
  • 特開-まつげエクステ用人工毛の装着方法 図4
  • 特開-まつげエクステ用人工毛の装着方法 図5
  • 特開-まつげエクステ用人工毛の装着方法 図6
  • 特開-まつげエクステ用人工毛の装着方法 図7
  • 特開-まつげエクステ用人工毛の装着方法 図8
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022158729
(43)【公開日】2022-10-17
(54)【発明の名称】まつげエクステ用人工毛の装着方法
(51)【国際特許分類】
   A41G 5/02 20060101AFI20221006BHJP
【FI】
A41G5/02
【審査請求】有
【請求項の数】5
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021063830
(22)【出願日】2021-04-03
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-03-09
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 2021年4月13日付け 新規性の喪失の例外証明書提出書を参照
(71)【出願人】
【識別番号】518288464
【氏名又は名称】株式会社CIPIRICA
(74)【代理人】
【識別番号】100102886
【弁理士】
【氏名又は名称】中谷 光夫
(72)【発明者】
【氏名】関 授海
(57)【要約】
【課題】地まつげの短い地まつげ片、中長の地まつげ片、長い地まつげ片を適切に補強するとともに、それぞれに対してまつげエクステ用人工毛片の地まつげ片への装着強度を上げはがれるのを防止し長持ちをさせる。
【解決手段】被施術者の目の上の地まつげにまつげエクステ人工毛を形成する方法において、まつげエクステ用人工毛片を第1のまつげエクステ用人工毛片と第2のまつげエクステ用人工毛片で構成し、地まつげ片の長さがまつげエクステ用人工毛の長さに比べて短い場合、中長の場合あるいは十分な長さがある場合に応じてまつげエクステ用人工毛片を第1のまつげエクステを装着し疑似地まつげを形成し、次に所望の長さの第2のまつげエクステ人工毛片を疑似地まつげに装着してまつげエクステを装着する方法。
【選択図】図4

【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施術者の目の上の地まつげにまつげエクステンション人工毛(本特許請求項では、「まつげエクステンション」を「まつげエクステ」と略称する)を形成する方法において、地まつげの地まつげ片にまつげエクステ人工毛片を以下の工程i)あるいはii)によって装着し、前記人工まつげエクステが地まつげ片補強用の第1のまつげエクステ人工毛片と第2のまつげエクステ人工毛片とからなる形成方法。
i)前記地まつげ片が前記まつげ第2のエクステ用人工毛片を装着するのに十分な長さの場合は、前記第1のまつげエクステ用人工毛片を装着した際に前記地まつげ片より短くかつ前記地まつげ片の強度を補強するための地まつげ片補強用の前記第1のまつげエクステ人工毛片をその基端部が前記地まつげ片の根元から長手方向外側に離して前記地まつげ片上に重ねて接着し、次に前記被施術者の所望の長さの前記第2のまつげエクステ人工毛片を前記第1のまつげエクステ人工毛片の上に両基端部を重ねて接着する。
ii)前記地まつげ片が前記第2のまつげエクステ用人工毛片を装着するのに短い場合には、装着した際に前記地まつげ片より長くあるいは同等の長さを有しかつ前記地まつげ片の強度を補強するための地まつげ片補強用の前記第1のまつげエクステ人工毛片をその基端が地まつげ片の根元から長手方向外側に離して前記地まつげ片上に重ねて接着し、次に前記被施術者の所望の長さの第2のまつげエクステ人工毛片を前記第1のまつげエクステ人工毛片上に両基端部を重ねて接着する。
【請求項2】
前記第1及び前記第2のまつげエクステ人工毛片の前記基端が前記地まつげ片の根元から長手方向外側に約0.5mm~1.0mm離して接着されている、請求項1に記載のまつげエクステ形成方法。
【請求項3】
前記地まつげ片が前記第2のまつげエクステ用人工毛片を装着するのに前記十分な長さとは8mm~13mmをいい、前記地まつげ片が前記第2のまつげエクステ用人工毛片を装着するのに短いとは約7mm未満をいう、請求項1または2に記載のまつげエクステ形成方法。
【請求項4】
前記第1及び前記第2のまつげエクステ人工毛片の接着長さは、それぞれの基端から計測して前記地まつげ片あるいは前記第1のまつげエクステ人工毛片の長さの約2/3以下である、請求項1-3のいずれかに記載のまつげエクステ形成方法。
【請求項5】
前記第2のまつげエクステ人工毛片の最大の太さが前記第1のまつげエクステ人工毛片の太さより太い、請求項1-4のいずれかに記載のまつげエクステ形成方法。
【請求項6】
前記第2のまつげエクステ人工毛片のカールの曲率が前記第1のまつげエクステ人工毛片のものより大きい、請求項1-5のいずれかに記載のまつげエクステ形成方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、地まつげ(自らのまつげ)に対してまつげエクステンション用人工毛を装着する方法に関する。以下、本明細書中及び特許請求の範囲において、まつげエクステンションを「まつげエクステ」と略称する。
【背景技術】
【0002】
女性にとって、目元を目立たせ、チャーミングにし目元に変化を与えることは大切なお化粧手段である。このため、地まつげにボリューム感をもたせたり、地まつげの長さを長くみせることが行われており、マスカラ、つけまつ毛、まつげエクステ等が知られている。
【0003】
マスカラやつけまつ毛は、手がるに毎日のお化粧のなかで簡単に施せる一方、毎日自ら行わなければならないという欠点がある。それに対して、まつげエクステは専門であるまつげエクステサロンで装着してもらう手間があるが、地まつげ片の一本一本にまつげエクステ用人工毛片を装着するので長もちするという利点がある。
【0004】
しかしながら、従来のまつげエクステ用人工毛では、地まつげ片の根元部分を補強し、かつまつげエクステ用人工毛の装着強度を上げるのには十分ではなかった。また、目の周りの地まつげには、一般に短い地まつげ片、中長の地まつげ片、長い地まつげ片が散在しているが、それらに対する対応は十分ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5955355号
【特許文献2】特許第6406743号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
目の周りの地まつげの短い地まつげ片、中長の地まつげ片、長い地まつげ片を適切に補強するとともに、それぞれに対してまつげエクステ用人工毛片の装着強度を上げはがれるのを防止し長持ちをさせ、地まつげに対してボリューム感のある美しいまつげエクステ用人工毛を違和感なく装着することを可能とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上記課題に対して以下の解決手段を提供するものである。
(1)被施術者の目の上の地まつげにまつげエクステ用人工毛を形成する方法において、まつげエクステ人工毛片が地まつげ片補強用の第1のまつげエクステ用人工毛片と第2のまつげエクステ用人工毛片とからなり、地まつげの地まつげ片にまつげエクステ用人工毛片を以下の工程i)あるいはii)によって装着するまつげエクステ用人工毛の形成方法。
【0008】
i)前記地まつげ片が前記まつげ第2のエクステ用人工毛片を装着するのに十分な長さの場合は、前記第1の人工まつげエクステ毛片を接着・装着した際に前記地まつげ片より短く、かつ前記地まつげ片の強度を補強するための地まつげ片補強用の前記第1のまつげエクステ用人工毛片をその基端部を前記地まつげ片の根元から該接着により影響を受けない範囲でなるべく近く長手方向外側に離して前記地まつげ片上に装着して疑似地まつげ片を形成し、次に前記被施術者の所望の長さの前記第2のまつげエクステ用人工毛片をその基端部と前記第1のまつげエクステ用人工毛片の前記基端部とが地まつげ片の根元からほぼ同一の距離だけ長手方向外側に離して前記第2まつげエクステ用人工毛片を疑似地まつげ片に接着・装着する。
【0009】
ii)前記地まつげ片が前記第2のまつげエクステを装着するのに短い場合には、地まつげ片補強用の前記第1のまつげエクステ用人工毛片を接着・装着した際に前記地まつげ片より長くあるいは同等の長さを有し、かつ前記地まつげ片の強度を補強するための地まつげ片補強用の前記第1のまつげエクステ用人工毛片をその基端部を地まつげ片の根元から該接着により影響を受けない範囲でなるべく近く長手方向外側に離して前記地まつげ片に装着し疑似地まつげ片を形成し、次に前記被施術者の所望の長さの前記第2のまつげエクステ用人工毛片をその基端部と前記第1のまつげエクステ用人工毛片の前記基端部とを地まつげ片の根元からほぼ同一の距離だけ長手方向外側に離して前記第2まつげエクステ用人工毛片を疑似地まつげ片上に長手方向に接着・装着する。
【0010】
なお、「該接着により影響を受けない範囲でなるべく近く」とは、接着剤にて接着・装着するがその際に接着剤が地まつげ片の根元についたり、あるいはアレルギー等を引き起こさないだけの距離は離すことを意味する。
【0011】
(2)前記第1及び前記第2のまつげエクステ用人工毛片の前記基端部を前記地まつげ片の根元から長手方向外側に約0.5mm~1.0mm、好ましくは約0.5mm離して接着・装着されている、(1)に記載のまつげエクステ形成方法。
(3)前記地まつげ片が前記第2のまつげエクステ用人工毛返片を装着するのに前記十分な長さとは約8mm~13mmをいい、この場合第1のまつげエクステ用人工毛片の長さは地まつげの2/3~同等の長さであり、前記地まつげ片が前記第2のまつげエクステ用人工毛片を装着するのに短いとは約7mm未満をいい、この場合第1のまつげエクステ用人工毛片の長さは地まつげより1~2mm長くなっており、約7mm~約8mmの地まつげを中長地まつげといい、この場合の第1のまつげエクステ用人工毛片の長さは地まつげ片と同等の長である、(1)または(2)に記載のまつげエクステ形成方法。
【0012】
(4)前記第1及び前記第2のまつげエクステ用人工毛片の前記地まつげ片あるいは第1のまつげエクステ用人工毛片への接着長さは、それぞれの基端から計測して前記地まつげ片あるいは前記第1のまつげエクステ用人工毛片の長さの約2/3以下である、(1)~(3)のいずれかに記載のまつげエクステ形成方法。
【0013】
(5)前記第2のまつげエクステ用人工毛片の最大の太さが前記第1のまつげエクステ用人工毛片の太さより太い、(1)ー(4)のいずれかに記載のまつげエクステ形成方法。
(6)前記第2のまつげエクステ用人工毛片のカールの曲率が前記第1のまつげエクステ用人工毛片のものより大きい、(1)~(5)のいずれかに記載のまつげエクステ形成方法。
【発明の効果】
【0014】
本発明では、地まつげ片補強用の前記第1のまつげエクステ用人工毛片を地まつげ片に接着・装着され疑似地まつげ片が形成され、それに対して第2のまつげエクステ用人工毛片が接着・装着されるので、まつげエクステ人工毛片が安定に保持され、持続性に優れる。
先天的や後天性のダメージ等で、地まつげ全体的に細く短い人に対しても、まつげエクステの形成が可能である。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】目を閉じた場合の上瞼の地まつげの様子を模式的に示す図であり、短い地まつげ毛片、中長の地まつげ毛片、長い地まつげ毛片が散在している。
図2】まつげエクステ人工毛片を装着する際に地まつげの下にサージカルテープを貼った状態を示す。
図3】短い地まつげ毛片、中長の地まつげ毛片、長い地まつげ毛片を模式的に表示している。
図4】短い地まつげ片に対して、第1のまつげエクステ人工毛片を装着し疑似地まつげを形成し、疑似地まつげに対して第2のまつげエクステ人工毛片を順次装着する工程を示す。右側はそれぞれの拡大断面図を示す。
図5】中長の地まつげ片に対して、第1のまつげエクステ人工毛片を装着し疑似地まつげを形成し、疑似地まつげに対して第2のまつげエクステ人工毛片を順次装着する工程を示す。右側はそれぞれの拡大断面図を示す。
図6】長い地まつげ片に対して、第1のまつげエクステ人工毛片を装着し疑似地まつげを形成し、疑似地まつげ片に対して第2のまつげエクステ人工毛片を順次装着する工程を示す。右側はそれぞれの拡大断面図を示す。
図7】(a)~(d)は、地まつげ片に対して、第1のまつげエクステ用人工毛片及び第2まつげエクステ用人工毛片を装着する態様を示す。
図8】(a)は第1のまつげエクステ用人工毛片の断面図であり、(b)は第2のまつげエクステ用人工毛片の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下に、本発明のまつげエクステ形成方法を、図面を参照して説明する。
第1のまつげエクステ用人工毛片は、図4図6及び図8(a)に示すように断面が円状のエクステ人工毛片を使用し、第2のまつげエクステ用人工毛片は、例えば、図8(b)に示すような形に形成されている人工毛片を使用することができる。この人工毛片は「フラットラッシュ」という種類の人工毛で、現在のまつげエクステ業界において大変メジャーな商材となっている。
図1に示すように、上瞼の縁には一般に短い地まつげ片1,中長の地まつげ片2,長い地まつげ片3が散在しており、短い地まつげ片1,中長の地まつげ片2,長い地まつげ片3で地まつげ4が構成されている。
なお、人によってはほとんどが長いまつ毛片の人もあり、またほとんどが中長の地まつげ片、またほとんどが短い地まつげ片の人もあり、その場合にも上記基準に従ってエクステを装着する。
【0017】
図4図6は、それぞれ短い地まつげ片1,中長の地まつげ片2,長い地まつげ片3に対してそれぞれ第1のまつげエクステ用人工毛片5と第2のまつげエクステ用人工毛片6を装着する工程を模式的に示している。これらの実施例では、地まつげ片1,2,3に対して第1のまつげエクステ用人工毛片5と第2のまつげエクステ用人工毛片6を右、左、あるいは下、上に装着する例を示している。
地まつげ片に対して、第1のまつげエクステ用人工毛片及び第2まつげエクステ用人工毛片を装着する態様は、以下の場合等がある。図7(a)~(d)参照。なお、いずれの態様にするかは、地まつげのはえ癖や長さの状態により決定する。どの態様でも、地まつげ片に対して、第1のまつげエクステ用人工毛片、次に第2まつげエクステ用人工毛を装着し、その際にはそれらが一体化して見えるようにすることが好ましい。
1)第1のまつげエクステ用人工毛片は地まつげ片の上、第2のまつげエクステ用人工毛片は地まつげ片の下に装着する。図7(a)参照。
2)第1のまつげエクステ用人工毛片は地まつげの下、第2のまつげエクステ用人工毛片は地まつげの上に装着する。図7(b)参照。
3)第1のまつげエクステ用人工毛片及び第2のまつげエクステ用人工毛片をそれぞれ地まつげ片の右左、あるいは左右に装着する。図7(c)参照。
4)第1のまつげエクステ用人工毛片は地まつげの下でクロスして左から右あるいは右から左へ、第2のまつげエクステ用人工毛片は地まつげの上に装着する。図7(d)参照。
【0018】
第1、第2のまつげエクステ用人工毛片の基端部を地まつげ片の長手方向のほぼ同一位置に固定する理由は、地まつげ片に対して第1、第2のまつげエクステ用人工毛片を装着した時に、すべての毛が一体化して(1本の毛)に見えるように基端部を同位置に固定する。疑似の地まつげ片をつくり元々の地まつげ片を強化する、ということが目的で、実際には地まつげ片に第1、第2の2本のまつげエクステ用人工毛片が装着してあるが、見た目には1本に見えなくてはならないからである。一体化(一本化)させることによって、より目元に自然に馴染み、エクステンションを付けていないかのような自然な見た目に仕上がる。一方、まつげの長さ方向において互いに異なる位置に固定する技法は、1本の地まつげから異方向に人工毛をつけることによって全体の毛密度をあげる効果があるが、本発明とは異にする。
【0019】
まつげエクステ人工毛片の太さの種類は一般的に0.05mm、0.07mm、0.1mm、0.15mm、0.2mm、まつげエクステ人工毛の長さの種類は一般的に7mm~14mmがある。接着剤は、エチルシアノアクリレート系・ブチルシアノアクリレート系の2種類が一般的なまつげエクステ専用瞬間接着剤であり、これらを使用する。本件では、例えば、従来のまつげエクステ人工毛片に比べ、体積が三分の一ほど軽量に作り、地まつ毛片に第1及び第2の2本の地まつげ用まつげエクステ人工毛片を装着しても負荷が少なくできる。例えば、第一人工毛片の径は0.07mm、第二人工毛片の片は0.07+0.07=0.14mm~0.15mmとできる。
【産業上の利用可能性】
【0020】
本発明に係る地まつげにまつげエクステ人工毛を形成する方法は、まつげエクステを行うサロン等で用いることができるので、産業上の利用可能性が大きい。
【符号の説明】
【0021】
1 短い地まつげ片
2 中長の地まつげ片
3 長い地まつげ片
4 地まつげ
5 第1のエクステ用人工毛片
6 第2のエクステ用人工毛片
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2021-12-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
被施術者の目の上の地まつげにまつげエクステ用人工毛を形成する方法において、前記まつげエクステ用人工毛として地まつげ片補強用の短い第1のまつげエクステ用人工毛片と前記被施術者の所望の長さの第2のまつげエクステ用人工毛片を用いて、前記第2のまつげエクステ用人工毛片の最大の太さは前記第1のまつげエクステ用人工毛片の太さより太く、以下により前記地まつげに前記まつげエクステ用人工毛を形成する方法であって、
前記まつげエクステ用人工毛を形成する方法は、前記地まつげの前記地まつげ片の各々に1本の前記第1まつげエクステ用人工毛片を装着して疑似地まつげ片を形成し、次に1本の前記第2のまつげエクステ用人工毛片を前記疑似地まつげ片に装着して、地まつげ片にまつげエクステ用人工毛を形成する方法であって、
前記第1のまつげエクステ用人工毛片をその基端部が前記地まつげ片の根元から長手方向外側に離して前記地まつげ片上に重ねて接着し、次に前記所望の長さの1本の前記第2のまつげエクステ用人工毛片を前記1本の第1のまつげエクステ用人工毛片の上に固定し、前記第1のまつげエクステ用人工毛片及び前記第2のまつげエクステ用人工毛片の両基端部を同位置する。
【請求項2】
前記第1及び前記第2のまつげエクステ用人工毛片の前記基端部が前記地まつげ片の根元から長手方向外側に約0.5mm~1.0mm離して接着されている、請求項1に記載のまつげエクステ形成方法。
【請求項3】
前記地まつげ片の長さが前記第2のまつげエクステ用人工毛片を装着するのに十分な長さとは8mm~13mmをいい、前記地まつげ片の長さが前記第2のまつげエクステ用人工毛片を装着するのに短いとは約7mm未満をいう、請求項1または2に記載のまつげエクステ形成方法。
【請求項4】
前記第1及び前記第2のまつげエクステ用人工毛片の接着長さは、それぞれの基端部から計測して前記地まつげ片あるいは前記第1のまつげエクステ用人工毛片の長さの約2/3以下である、請求項1-3のいずれかに記載のまつげエクステ形成方法。
【請求項5】
前記第2のまつげエクステ用人工毛片のカールの曲率が前記第1のまつげエクステ用人工毛片のものより大きい、請求項1-4のいずれかに記載のまつげエクステ形成方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本発明は、上記課題に対して以下の解決手段を提供するものである。
(1)被施術者の目の上の地まつげにまつげエクステ用人工毛を形成する方法において、前記まつげエクステ用人工毛として地まつげ片補強用の短い第1のまつげエクステ用人工毛片と前記被施術者の所望の長さの第2のまつげエクステ用人工毛片を用いて、前記第2のまつげエクステ用人工毛片の最大の太さは前記第1のまつげエクステ用人工毛片の太さより太く、前記地まつげに前記まつげエクステ用人工毛を形成する方法。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
前記地まつげに前記まつげエクステ用人工毛を形成する方法は、前記地まつげの前記地まつげ片の各々に1本の前記第1まつげエクステ用人工毛片を装着して疑似地まつげ片を形成し、次に1本の前記第2のまつげエクステ用人工毛片を前記疑似地まつげ片に装着して、地まつげ片にまつげエクステ用人工毛を形成する方法であって、
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0009】
前記第1のまつげエクステ用人工毛片をその基端部が前記地まつげ片の根元から長手方向外側に離して前記地まつげ片上に重ねて接着し、次に前記所望の長さの1本の前記第2のまつげエクステ用人工毛片を前記1本の第1のまつげエクステ用人工毛片の上に固定し、前記第1のまつげエクステ用人工毛片及び前記第2のまつげエクステ用人工毛片の両基端部を同位置する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0011】
(2)前記第1及び前記第2のまつげエクステ用人工毛片の前記基端部を前記地まつげ片の根元から長手方向外側に約0.5mm~1.0mm、好ましくは約0.5mm離して接着・装着されている、(1)に記載のまつげエクステ形成方法。
(3)前記地まつげ片の長さが前記第2のまつげエクステ用人工毛返片を装着するのに十分な長さとは約8mm~13mmをいい、この場合第1のまつげエクステ用人工毛片の長さは地まつげの2/3~同等の長さであり、前記地まつげ片の長さが前記第2のまつげエクステ用人工毛片を装着するのに短いとは約7mm未満をいい、この場合第1のまつげエクステ用人工毛片の長さは地まつげより1~2mm長くなっており、約7mm~約8mmの地まつげを中長地まつげといい、この場合の第1のまつげエクステ用人工毛片の長さは地まつげ片と同等の長である、(1)または(2)に記載のまつげエクステ形成方法。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
(5)前記第2のまつげエクステ用人工毛片のカールの曲率が前記第1のまつげエクステ用人工毛片のものより大きい、(1)~(4)のいずれかに記載のまつげエクステ形成方法。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0014】
本発明では、地まつげ片補強用の前記第1のまつげエクステ用人工毛片を地まつげ片に接着・装着し疑似地まつげ片が形成され、それに対して第2のまつげエクステ用人工毛片が接着・装着されるので、まつげエクステ用人工毛片が安定に保持され、持続性に優れる。
先天的や後天性のダメージ等で、地まつげ全体的に細く短い人に対しても、まつげエクステの形成が可能である。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
図1】目を閉じた場合の上瞼の地まつげの様子を模式的に示す図であり、短い地まつげ毛片、中長の地まつげ毛片、長い地まつげ毛片が散在している。
図2】まつげエクステ用人工毛片を装着する際に地まつげの下にサージカルテープを貼った状態を示す。
図3】短い地まつげ毛片、中長の地まつげ毛片、長い地まつげ毛片を模式的に表示している。
図4】短い地まつげ片に対して、第1のまつげエクステ用人工毛片を装着し疑似地まつげを形成し、疑似地まつげに対して第2のまつげエクステ用人工毛片を順次装着する工程を示す。右側はそれぞれの拡大断面図を示す。
図5】中長の地まつげ片に対して、第1のまつげエクステ用人工毛片を装着し疑似地まつげを形成し、疑似地まつげに対して第2のまつげエクステ用人工毛片を順次装着する工程を示す。右側はそれぞれの拡大断面図を示す。
図6】長い地まつげ片に対して、第1のまつげエクステ用人工毛片を装着し疑似地まつげを形成し、疑似地まつげ片に対して第2のまつげエクステ用人工毛片を順次装着する工程を示す。右側はそれぞれの拡大断面図を示す。
図7】(a)~(d)は、地まつげ片に対して、第1のまつげエクステ用人工毛片及び第2まつげエクステ用人工毛片を装着する態様を示す。
図8】(a)は第1のまつげエクステ用人工毛片の断面図であり、(b)は第2のまつげエクステ用人工毛片の斜視図である。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
まつげエクステ用人工毛片の太さの種類は一般的に0.05mm、0.07mm、0.1mm、0.15mm、0.2mm、まつげエクステ用人工毛の長さの種類は一般的に7mm~14mmがある。接着剤は、エチルシアノアクリレート系・ブチルシアノアクリレート系の2種類が一般的なまつげエクステ専用瞬間接着剤であり、これらを使用する。本件では、例えば、従来のまつげエクステ用人工毛片に比べ、体積が三分の一ほど軽量に作り、地まつ毛片に第1及び第2の2本のまつげエクステ用人工毛片を装着しても負荷が少なくできる。例えば、第一人工毛片の径は0.07mm、第二人工毛片の片は0.07+0.07=0.14mm~0.15mmとできる。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
本発明に係る地まつげにまつげエクステ用人工毛を形成する方法は、まつげエクステを行うサロン等で用いることができるので、産業上の利用可能性が大きい。