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特開2022-158749アイテム販売情報処理のための電子装置およびその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022158749
(43)【公開日】2022-10-17
(54)【発明の名称】アイテム販売情報処理のための電子装置およびその方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 20/42 20120101AFI20221006BHJP
【FI】
G06Q20/42
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021082399
(22)【出願日】2021-05-14
(31)【優先権主張番号】10-2021-0041890
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
(71)【出願人】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】チャン・ファン・ハン
(72)【発明者】
【氏名】アン・ナ・チョ
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・コク・チュン
(72)【発明者】
【氏名】ミ・スン・ベ
(72)【発明者】
【氏名】ジェ・ウク・イ
(72)【発明者】
【氏名】ヘ・ソン・ジョン
(72)【発明者】
【氏名】ヨン・キョ・ジュン
(72)【発明者】
【氏名】ビュン・ジェ・キム
【テーマコード(参考)】
5L055
【Fターム(参考)】
5L055AA78
(57)【要約】      (修正有)
【課題】アイテムに対する購入要請に対応してアイテム金額の支給前に購入要請に対応する承認情報を含む購入応答を提供し、アイテムに対する出庫要請情報を生成し、アイテム金額に対応する精算情報を生成し、精算情報に基づいてアイテムの販売者にアイテム金額が精算されるようにするアイテム販売情報処理のための電子装置を提供する。
【解決手段】アイテム販売情報処理のための電子装置100は、使用者装置120より、使用者が選択したアイテムに関連したアイテム情報および決済に関連した情報を含む購入要請を獲得する。そして、アイテムに対応するアイテム情報および決済に関連した情報が第1条件を満足する場合、購入要請に対応した決済に関する使用者によるアイテム金額の支給前に、購入要請に対応する承認情報を含む購入応答を使用者端末120へ提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置でアイテム販売情報処理方法であって、
使用者が選択したアイテムに関連したアイテム情報および決済手段に関連した情報を含む購入要請を獲得する段階と、
前記アイテムに対応するアイテム情報および前記決済手段に関連した情報が第1条件を満足する場合、前記購入要請に対応して前記決済手段を通じての前記使用者のアイテム金額の支給前に前記購入要請に対応する承認情報を含む購入応答を前記使用者に提供する段階と、
前記アイテムに対する出庫要請情報を生成する段階と、
前記アイテム金額に対応する精算情報を生成する段階と、を含み、
前記精算情報に基づいて前記アイテムの販売者に前記アイテム金額が精算される、アイテム販売情報処理方法。
【請求項2】
前記アイテム情報はアイテム金額情報を含み、
前記決済手段に関連した情報は前記決済手段の使用可能の有無および前記決済手段の限度金額に関連する残額情報のうち少なくとも一つを含み、
前記購入応答を提供する段階は
前記購入要請の獲得に対応して前記アイテム金額情報、前記決済手段の使用可能の有無および前記決済手段の残額情報のうち少なくとも一つに基づいて前記第1条件を満足するかどうかを判断する段階を含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項3】
前記販売者に対応する販売者情報および前記使用者に対応する使用者情報のうち少なくとも一つに基づいて前記決済手段の使用可能の有無および前記決済手段の限度金額が決定されることを特徴とする、請求項2に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項4】
前記販売者情報は前記販売者に関連して設定された信頼度を含み、
前記販売者に関連して設定された信頼度は前記販売者に対応する販売履歴、前記販売者に対応する等級情報、前記販売者に対応する加入期間、前記販売者に対応する信用点数および提携会社から獲得される情報のうち少なくとも一つに基づいて設定されることを特徴とする、請求項3に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項5】
前記販売履歴は前記販売者が販売した一つ以上のアイテムのリスト、前記一つ以上のアイテムの決済に使われた決済手段および前記一つ以上のアイテムに対して作成された商品の評価のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項4に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項6】
前記信頼度があらかじめ設定された第1値より高い場合、前記アイテムの販売に関連した特典を提供する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項4に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項7】
前記販売者情報は前記決済手段を利用して前記アイテムの購入ができるように前記販売者が許容した限度金額情報を含むことを特徴とする、請求項3に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項8】
前記アイテム情報に基づいて前記決済手段の使用可能の有無および前記決済手段の限度金額が決定されることを特徴とする、請求項2に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項9】
前記アイテムのカテゴリー情報、前記アイテム金額情報を他の金額情報と比較した情報、前記アイテムの販売数量情報および前記アイテムを購入した一つ以上の使用者に対応する一つ以上の使用者情報のうち少なくとも一つに基づいて前記決済手段の使用可能の有無および前記決済手段の限度金額が決定されることを特徴とする、請求項8に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項10】
前記一つ以上の使用者情報は
前記一つ以上の使用者に対応する購入履歴、前記一つ以上の使用者に対応する等級情報、前記一つ以上の使用者に対応する加入期間および前記一つ以上の使用者に対応する信用点数のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項9に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項11】
前記決済手段に対応する決算時点の到来につれて、前記使用者に前記決済手段に関連した一つ以上の購入要請に対応する金額の少なくとも一部に対する支給を要請する段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項12】
前記支給を要請する段階は
前記決済手段に対応して指定された第1決済方法に対応する第1サーバーに支給要請を伝送する段階を含むことを特徴とする、請求項11に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項13】
前記精算情報を生成する段階は
前記購入要請に対応して前記使用者から前記アイテム金額が支給された場合、前記販売者に前記アイテム金額を精算するように決定する段階を含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項14】
前記精算情報を生成する段階は
前記決済手段に対応する決算時点の到来につれて、前記販売者に前記アイテム金額を精算するように決定する段階を含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項15】
前記精算情報を生成する段階は
前記購入応答を提供した後にあらかじめ決定された時間が経過した場合、前記販売者に前記アイテム金額を精算するように決定する段階を含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項16】
前記精算情報は前記購入要請に対応して前記使用者から支給が完了して精算される金額に対応する第1精算情報および前記使用者から支給が完了する前に精算される金額に対応する第2精算情報を含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項17】
前記購入応答を提供する段階は
前記アイテムが配送対象となるアイテムであるかを判断する段階と、
前記アイテムが配送対象となる場合、前記アイテムに対して前記購入応答を提供する段階と、
前記アイテムが配送対象とならない場合、前記アイテムに対して前記購入要請に対応した拒否情報を提供する段階と、をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載のアイテム販売情報処理方法。
【請求項18】
請求項1に記載された方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能な非一過性の記録媒体。
【請求項19】
アイテム販売情報を処理する電子装置であって、
トランシーバー、命令語を保存するメモリおよびプロセッサを含み、
前記プロセッサは、前記トランシーバーおよび前記メモリと連結され、
使用者が選択したアイテムに関連したアイテム情報および決済手段に関連した情報を含む購入要請を獲得し、前記アイテムに対応するアイテム情報および前記決済手段に関連した情報が第1条件を満足する場合、前記購入要請に対応して前記決済手段を通じての前記使用者のアイテム金額の支給前に前記購入要請に対応する承認情報を含む購入応答を前記使用者に提供し、前記アイテムに対する出庫要請情報を生成し、前記アイテム金額に対応する精算情報を生成する段階を含み、前記精算情報に基づいて前記アイテムの販売者に前記アイテム金額が精算される、アイテム販売情報処理方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はアイテム販売情報処理のための電子装置およびその方法に関する。より具体的には、本開示は、アイテムに対する購入要請に対応してアイテム金額の支給前に購入要請に対応する承認情報を含む購入応答を提供し、アイテムに対する出庫要請情報を生成し、アイテム金額に対応する精算情報を生成し、精算情報に基づいてアイテムの販売者にアイテム金額が精算されるようにする電子装置およびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
電子技術の発達につれて電子商取引はショッピングの一分野として位置づけられた。顧客は直接ショッピングモールや市場に行かずともオンライン上でアイテム(item)を購入することができ、オンライン上で購入したアイテムは顧客が要請した配送先に配送される。
【0003】
電子商取引の場合、顧客がウェブサイト加入時に個人情報を入力する場合が多く、ウェブサイト上での顧客のアイテムの購入履歴を把握することも容易であるため、オフライン商取引に比べて顧客の購入性向や顧客の信頼度を判断することが容易であり得る。
【0004】
このような電子商取引の場合、銀行などの金融機関を通じてアイテムの決済がなされ得る。ただし、アイテムの決済時点で金融機関が点検中であるか顧客の銀行口座の残高が不足するなどの理由でアイテムの決済が制限され得る。この場合、顧客が所望する物をすぐに購入できないため顧客が不便を感じる可能性がある。特に、顧客の決済履歴などに照らしてみる時、顧客が信頼するに足りると判断されるのであれば(すなわち、顧客が追ってアイテムの代金を支給する意思と能力があると判断されるのであれば)、アイテム金額の支給前にもアイテムを購入できるようにすることによって顧客の商取引の便宜を提供し、顧客にアイテムが遅滞なく配送され得るようにする必要があり得る。
【0005】
一方、顧客がアイテム金額の支給前にもアイテムを購入できるようにする場合、販売者にアイテム金額をいつ、そしてどのように精算するかが問題となる。併せて、販売者が信頼できるかおよび販売者がアイテム金額の支給前に自身のアイテムを顧客に提供する意思があるかなどを考慮しなければならない。
【0006】
これに関連して、KR20070029367AやKR100583181B1などの先行文献を参照することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本実施形態が解決しようとする課題は、前述した問題点を解決するために、アイテムに対する購入要請に対応してアイテム金額の支給前に購入要請に対応する承認情報を含む購入応答を提供し、アイテムに対する出庫要請情報を生成し、アイテム金額に対応する精算情報を生成し、精算情報に基づいてアイテムの販売者にアイテム金額が精算されるようにする電子装置およびその方法を提供するところにある。
【0008】
本実施形態が達成しようとする技術的課題は前記のような技術的課題に限定されず、以下の実施形態からさらに他の技術的課題が類推され得る。
【課題を解決するための手段】
【0009】
一実施形態に係る電子装置でアイテム販売情報を処理する方法は、使用者が選択したアイテムに関連したアイテム情報および決済手段に関連した情報を含む購入要請を獲得する段階;前記アイテムに対応するアイテム情報および前記決済手段に関連した情報が第1条件を満足する場合、前記購入要請に対応して前記決済手段を通じての前記使用者の前記アイテム金額の支給前に前記購入要請に対応する承認情報を含む購入応答を前記使用者に提供する段階;前記アイテムに対する出庫要請情報を生成する段階;および前記アイテム金額に対応する精算情報を生成する段階を含み、前記精算情報に基づいて前記アイテムの販売者に前記アイテム金額が精算される。
【0010】
一実施形態によると、前記アイテム情報は前記アイテム金額情報を含み、前記決済手段に関連した情報は前記決済手段の使用可能の有無および前記決済手段の限度金額に関連する残額情報のうち少なくとも一つを含み、前記購入応答を提供する段階は前記購入要請の獲得に対応して前記アイテム金額情報、前記決済手段の使用可能の有無および前記決済手段の残額情報のうち少なくとも一つに基づいて前記第1条件を満足するかどうかを判断する段階を含むことができる。
【0011】
一実施形態によると、前記販売者に対応する販売者情報および前記使用者に対応する使用者情報のうち少なくとも一つに基づいて前記決済手段の使用可能の有無および前記決済手段の限度金額が決定され得る。
【0012】
一実施形態によると、前記販売者情報は前記販売者に関連して設定された信頼度を含み、前記販売者に関連して設定された信頼度は前記販売者に対応する販売履歴、前記販売者に対応する等級情報、前記販売者に対応する加入期間、前記販売者に対応する信用点数および提携会社から獲得される情報のうち少なくとも一つに基づいて設定され得る。
【0013】
一実施形態によると、前記販売履歴は前記販売者が販売した一つ以上のアイテムのリスト、前記一つ以上のアイテムの決済に使われた決済手段および前記一つ以上のアイテムに対して作成された商品の評価のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0014】
一実施形態によると、前記信頼度があらかじめ設定された第1値より高い場合、前記アイテムの販売に関連した特典を提供する段階をさらに含むことができる。
【0015】
一実施形態によると、前記販売者情報は前記決済手段を利用して前記アイテムの購入ができるように前記販売者が許容した限度金額情報を含むことができる。
【0016】
一実施形態によると、前記アイテム情報に基づいて前記決済手段の使用可能の有無および前記決済手段の限度金額が決定され得る。
【0017】
一実施形態によると、前記アイテムのカテゴリー情報、前記アイテム金額情報を他の金額情報と比較した情報、前記アイテムの販売数量情報および前記アイテムを購入した一つ以上の使用者に対応する一つ以上の使用者情報のうち少なくとも一つに基づいて前記決済手段の使用可能の有無および前記決済手段の限度金額が決定され得る。
【0018】
一実施形態によると、前記一つ以上の使用者情報は前記一つ以上の使用者に対応する購入履歴、前記一つ以上の使用者に対応する等級情報、前記一つ以上の使用者に対応する加入期間および前記一つ以上の使用者に対応する信用点数のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0019】
一実施形態によると、前記決済手段に対応する決算時点の到来につれて、前記使用者に前記決済手段に関連した一つ以上の購入要請に対応する金額の少なくとも一部に対する支給を要請する段階をさらに含むことができる。
【0020】
一実施形態によると、前記支給を要請する段階は前記決済手段に対応して指定された第1決済方法に対応する第1サーバーに支給要請を伝送する段階を含むことができる。
【0021】
一実施形態によると、前記精算情報を生成する段階は前記購入要請に対応して前記使用者から前記アイテム金額が支給された場合、前記販売者に前記アイテム金額を精算するように決定することができる。
【0022】
一実施形態によると、前記精算情報を生成する段階は前記決済手段に対応する決算時点の到来につれて、前記販売者に前記アイテム金額を精算するように決定する段階を含むことができる。
【0023】
一実施形態によると、前記精算情報を生成する段階は前記購入応答を提供した後にあらかじめ決定された時間が経過した場合、前記販売者に前記アイテム金額を精算するように決定する段階を含むことができる。
【0024】
一実施形態によると、前記精算情報は前記購入要請に対応して前記使用者から支給が完了して精算される金額に対応する第1精算情報および前記使用者から支給が完了する前に精算される金額に対応する第2精算情報を含むことができる。
【0025】
一実施形態によると、前記購入応答を提供する段階は前記アイテムが配送対象となるアイテムであるかを判断する段階;前記アイテムが配送対象となる場合、前記アイテムに対して前記購入応答を提供する段階;および前記アイテムが配送対象とならない場合、前記アイテムに対して前記購入要請に対応した拒否情報を提供する段階をさらに含むことができる。
【0026】
一実施形態に係るアイテム販売情報を処理する電子装置は、トランシーバー、命令語を保存するメモリおよびプロセッサを含み、前記プロセッサは、前記トランシーバーおよび前記メモリと連結され、使用者が選択したアイテムに関連したアイテム情報および決済手段に関連した情報を含む購入要請を獲得し、前記アイテムに対応するアイテム情報および前記決済手段に関連した情報が第1条件を満足する場合、前記購入要請に対応して前記決済手段を通じての前記使用者の前記アイテム金額の支給前に前記購入要請に対応する承認情報を含む購入応答を前記使用者に提供し、前記アイテムに対する出庫要請情報を生成し、前記アイテム金額に対応する精算情報を生成する段階を含み、前記精算情報に基づいて前記アイテムの販売者に前記アイテム金額が精算される。
【0027】
その他の実施形態の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0028】
本開示によると、アイテム販売情報処理のための電子装置およびその方法は、電子商取引市場において、アイテムの販売時に決済手段を通じてのアイテム金額の支給前に購入要請に対応する承認情報を含む購入応答を提供し、アイテムに対する出庫要請情報を生成することによって、信頼できる使用者に迅速なアイテムの購入および配送を保証してアイテムの購入の便宜を提供することができる。
【0029】
また、本開示によると、アイテム販売情報処理のための電子装置およびその方法は、アイテム金額に対応する精算情報を生成し、これに基づいて販売者にアイテム金額を精算することによってアイテム金額の支給前に購入応答を提供し、出庫要請情報を生成するということに関連して販売者にアイテム金額がどのように精算されるかに対する方法を提供することができる。
【0030】
発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は特許請求の範囲の記載から当該技術分野の通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0031】
図1】一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムを示す概略的な構成図である。
図2】一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムでの情報処理方法の動作フローチャートである。
図3】一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムにおいて、電子装置が出庫を要請する動作を説明する動作フローチャートである。
図4】一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムで後払い決済サービスの提供のために電子装置が提供するUIを例示的に説明するための図面である。
図5】一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムでアイテムの購入に関連して後払い決済サービスの利用が制限される場合を例示的に説明するための図面である。
図6】一実施形態に係る電子装置のアイテム販売情報処理方法の動作フローチャートである。
図7】一実施形態に係るアイテム販売情報処理のための電子装置の構成の例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0032】
実施形態で使われる用語は、本開示での機能を考慮しつつ、可能な限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などにより変わり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載するであろう。したがって、本開示で使われる用語は単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたった内容に基づいて定義されるべきである。
【0033】
明細書全体においてある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは特に反対の記載がない限り他の構成要素を除くものではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアまたはソフトウェアで具現されたりハードウェアとソフトウェアの結合で具現され得る。
【0034】
明細書全体において記載された「a、b、およびcのうち少なくとも一つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、cすべて」を包括することができる。
【0035】
以下で言及される「端末」は、ネットワークを通じてサーバーや他端末に接続できるコンピュータや携帯用端末で具現され得る。ここで、コンピュータは例えば、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)等を含み、携帯用端末は例えば、携帯性と移動性が保証される無線通信装置として、IMT(International Mobile Telecommunication)、CDMA(Code Division Multiple Access)、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)等の通信基盤端末、スマートフォン、タブレットPCなどのようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0036】
以下では、添付した図面を参照して本開示の実施形態について、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本開示は多様な異なる形態で具現され得、ここで、説明する実施形態に限定されない。
【0037】
以下、本発明の実施形態を添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0038】
実施形態を説明するにおいて、本発明が属する技術分野で広く知られており、本発明と直接的に関わらない技術内容については説明を省略する。これは不要な説明を省略することによって本発明の要旨を曖昧にせず明確に伝達するためである。
【0039】
同様の理由により、添付図面において一部の構成要素は誇張または省略されたり概略的に図示された。また、各構成要素の大きさは実際の大きさを全的に反映するものではない。各図面で同一または対応する構成要素には同一の参照番号を付与した。
【0040】
本発明の利点および特徴、そしてそれらを達成する方法は、添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確となるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で具現され得、ただし本実施形態は本発明の開示を完全なものとし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるのみである。明細書全体に亘って同一の参照符号は同一の構成要素を指し示す。
【0041】
この時、処理フローチャート図面の各ブロックとフローチャート図面の組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクションによって遂行され得ることが理解できるであろう。これらコンピュータプログラムインストラクションは、汎用コンピュータ、特殊用コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサに搭載され得るため、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを通じて遂行されるそのインストラクションが、フローチャートブロック(ら)で説明された機能を遂行する手段を生成することになる。これらコンピュータプログラムインストラクションは特定方式で機能を具現するために、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を指向できるコンピュータ利用可能またはコンピュータ読み取り可能メモリに保存されることも可能であるため、そのコンピュータ利用可能またはコンピュータ読み取り可能メモリに保存されたインストラクションはフローチャートブロック(ら)で説明された機能を遂行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラムインストラクションはコンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能であるため、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が遂行されてコンピュータで実行されるプロセスを生成し、コンピュータまたはその他プログラム可能なデータプロセッシング装備を遂行するインストラクションはフローチャートブロック(ら)で説明された機能を実行するための段階を提供することも可能である。
【0042】
また、各ブロックは特定された論理的機能(ら)を実行するための一つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を示すことができる。また、いくつかの代替実行例ではブロックで言及された機能が順序を外れて発生することも可能であることに注目されたい。例えば、連続して図示されている二つのブロックは事実上実質的に同時に遂行されることも可能であり、またはそのブロックが時々該当する機能により逆順で遂行されることも可能である。
【0043】
図1は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムを示す概略的な構成図である。
【0044】
多様な実施形態によると、アイテム販売情報処理システム100は、電子装置110、使用者装置120および販売者装置130を含む。実施形態により、アイテム販売情報処理システム100は決済手段に対応して指定された第1決済方法に対応する第1サーバーおよびアイテムの入庫、出庫および配送を管理する物流サーバーなどをさらに含むことができる。実施形態により、アイテム販売情報処理システム100は電子装置110、使用者装置120、販売者装置130、その他外部装置のうち少なくとも一部の間の情報の送受信を支援するネットワークをさらに含むことができる。
【0045】
電子装置110、使用者装置120および販売者装置130それぞれはトランシーバー、メモリおよびプロセッサを含むことができる。また、電子装置110、使用者装置120および販売者装置130それぞれは少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの結合で具現され得る。一方、実施形態全般において、電子装置110、使用者装置120および販売者装置130は分離されたサーバーとして言及されるが、これは論理的に分けられた構造であり得、一つのサーバーで分離された機能によって具現され得る。
【0046】
説明の便宜のために使用者装置120および販売者装置130と命名したが、使用者装置120は自然人である使用者に対応したり、自然人である使用者を含むことができ、販売者装置130も自然人である販売者に対応したり、自然人である販売者を含むことができる。ただし、説明の便宜のために、以下ではアイテム販売情報処理システム100が使用者装置120および販売者装置130とデータをやりとりすることによって本発明が遂行される実施形態を説明する。
【0047】
一実施形態によると、電子装置110、使用者装置120および販売者装置130はネットワークサーバーで具現される多数のコンピュータシステムまたはコンピュータソフトウェアを含むことができる。例えば、電子装置110、使用者装置120および販売者装置130のうち少なくとも一部は、イントラネットまたはインターネットのようなコンピュータネットワークを通じて他のネットワークサーバーと通信できる下位装置と連結されて作業遂行要請を受け付け、それに対する作業を遂行して遂行結果を提供するコンピュータシステムおよびコンピュータソフトウェアを指称し得る。その他にも、電子装置110、使用者装置120および販売者装置130のうち少なくとも一部はネットワークサーバー上で動作できる一連のアプリケーションと、内部に構築されている各種データベースを含む広義の概念として理解され得る。例えば、電子装置110、使用者装置120および販売者装置130のうち少なくとも一部はドス(DOS)、ウインドウ(Windows(登録商標))、リナックス(登録商標)(Linux(登録商標))、ユニックス(UNIX(登録商標))、またはMac OS(登録商標)等の運営体制により多様に提供されるネットワークサーバープログラムを利用して具現され得る。
【0048】
電子装置110は多様な情報をウェブページで構成して提供することができる。具体的には、電子装置110は使用者にアイテム販売情報を提供する役割を遂行する装置であり得る。電子装置110は情報を提供するために使用者が選択したアイテムに関連したアイテム情報および決済手段に関連した情報を含む購入要請を獲得する。アイテムは電子装置110が表示するアイテムであり、使用者(購入者である顧客)が電子装置110を通じてオンライン上で購入できるアイテムであり得る。アイテムに対する購入要請は使用者装置120から受信され得る。
【0049】
アイテムに対応するアイテム情報および決済手段に関連した情報が第1条件を満足する場合、電子装置110は購入要請に対応して決済手段を通じてのアイテム金額の支給前に購入要請に対応する承認情報を含む購入応答を使用者に提供する。決済手段は後払い決済サービスを利用するための第1決済手段に対応することができ、後払い決済サービスは使用者にアイテム決済のための金額の支給前にアイテムを購入できるようにし、追って決済金額に対する支給ができるようにするサービスに対応し得る。すなわち、実施形態で後払い決済サービスと説明されるが、これは決済された金額に対して使用者が追って支給をするサービスを意味し得る。購入応答は使用者装置120に提供され得る。
【0050】
説明の便宜のために、以下では決済手段が後払い決済サービスを利用するための第1決済手段に対応する実施形態を基準として説明する。ただし、決済手段による決済は必ずしも後払い決済サービスを利用する実施形態に限定されるものではなく、決済手段に対応する金融機関(銀行など)の点検や一時的な決済エラーなどが発生する実施形態などをさらに含んでもよい。
【0051】
電子装置110はアイテムに対する出庫要請情報を生成する。電子装置110はアイテムに対する出庫要請情報に基づいて、出庫要請を販売者装置130、物流サーバー310またはその他外部装置に伝送することができる。出庫要請はアイテムのうち少なくとも一部を物流センターから出庫して配送を遂行しなさいとの要請に対応し得、出庫要請を受信した装置またはサーバーはアイテムの出庫および配送遂行のための手続きを進行することができる。例えば、出庫要請を受信した物流サーバーは使用者の配送先に対応した物流センターに出庫および配送を指示することができる。
【0052】
電子装置110はアイテム金額に対応する精算情報を生成する。生成された精算情報に基づいてアイテムの販売者にアイテム金額に対する精算がなされる。具体的には、精算情報に基づいてアイテムの販売者装置130に精算情報に対応する金額を伝送したり、販売者装置130に対応して事前に登録された口座情報により精算情報に対応する金額を入金したり、販売者装置130に精算情報を伝送するなどの方法によって精算が遂行され得る。
【0053】
第1決済手段に対応する決算時点の到来につれて、電子装置110は第1決済手段に関連した一つ以上の購入要請に対応する金額の少なくとも一部に対する支給を要請することができる。具体的には、電子装置110は第1決済手段に対応して指定された第1決済方法に対応する第1サーバーに支給要請を伝送することができる。これに関連して、第1決済方法はポイント決済、口座振込/無通帳入金、クレジット/チェックカード、携帯電話決済などの具体的な決済方法に対応し得、第1サーバーはこのような具体的な決済方法に関連したトランザクションを処理するためのサーバーであり得る。
【0054】
電子装置110は第1決済手段に対応する決算時点を変更することができる。例えば、使用者の決算時点変更要請があったり、販売者の決算時点変更要請がある場合、使用者が購入したり販売者が販売したアイテムのうち少なくとも一部に関連して決算時点が変更され得る。または後払い決済サービス提供に関連して電子装置110の管理者などの決算時点変更要請がある場合にも決算時点が変更され得る。その他にも、後払い決済サービス提供に関連して決算時点を変更するほどの多様なイベントの発生の有無に基づいて決算時点が変更され得る。
【0055】
一実施形態によると、販売者に対応する販売者情報、使用者に対応する使用者情報およびアイテム情報のうち少なくとも一つに基づいて、第1決済手段に対応する決算時点の変更の有無が決定され得る。例えば、販売者がまたは使用者が信頼できないと判断されたり、特定アイテムに対して後払い決済サービスを提供することが不適切であると判断される場合、電子装置110は決算時点を後回しにするための要請に対する拒否応答を使用者および販売者のうち少なくとも一つに提供したり、あるいは決算時点を繰り上げて決算時点が繰り上げられたとを知らせる情報を使用者および販売者のうち少なくとも一つに提供してもよい。
【0056】
一実施形態によると、電子装置110は第1決済手段に関連して支給要請予定であった金額の一部に対してのみ決算時点を変更することによって決算方式を変更してもよい。例えば、電子装置110は変更前の第1決算時点で支給要請予定であった金額の50%に対して支給を要請し、残りの50%に対しては変更後の第2決算時点で支給を要請するようにその決算時点を後回しにすることができる。
【0057】
その他にも、前記記載に限定されない多様な方式によって決算時点が変更されたり決算方式が変更され得る。
【0058】
支給要請は一つ以上の購入要請のうち少なくとも一部に対応する金額(以下、決済金額)を支給しなさいとの要請に対応し得る。具体的には、支給要請は第1サーバーが使用者に対応する口座情報に基づいて決済金額を振込し、決済金額の振込内訳を含む支給情報を電子装置110に伝送するようにする要請に対応し得る。支給要請は第1決済手段に対応する口座情報を含むことができ、第1決済手段に対応する口座情報が事前に登録された場合、事前に登録された口座情報が伝送され得る。また、実施形態で使用者は後払い決済サービスを使うために複数個の決済手段を遂行することができ、使用者の設定または電子装置110の動作により決済手段別に順次決算金額に対する支給を要請することができる。
【0059】
使用者装置120はコンピュータ装置、移動通信端末およびサーバーなどを含むことができる。使用者装置120は使用者によって操作、管理される端末であり、使用者がアイテムの購入のための動作を遂行するために利用する端末であり得る。
【0060】
販売者装置130はコンピュータ装置、移動通信端末およびサーバーなどを含むことができる。販売者装置130は販売者によって操作、管理される端末であり、販売者がアイテム販売のための動作を遂行するために利用する端末であり得る。
【0061】
販売者が電子装置110を通じて販売するアイテムはその管理方式によって電子装置110に対応する物流センターに保管されたり、その他の外部場所などに保管され得、実施形態によっては販売者が直接保管してもよい。販売者が物流センターではなく外部場所にアイテムを保管したり、直接アイテムを保管する場合、出庫要請情報に対応する出庫要請は販売者装置130に直接伝送され得る。その反面、販売者が電子装置110を通じて販売するアイテムが物流センターに保管される場合、アイテムに対する出庫要請がオンライン上で電子装置110を通じて販売されるアイテムの保管および配送のための物流センターを管理するサーバーである物流サーバーに伝送され得る。
【0062】
出庫要請を伝送することに関連したより詳細な事項は図3で後述する。
【0063】
第1サーバーは第1決済方法に対応するサーバーであり得る。具体的には、第1決済方法は第1サーバーが管理する口座情報に基づいた決済金額振込に対応し得る。一実施形態によると、第1サーバーは特定金融機関で管理するサーバーに対応し得る。例えば、第1サーバーはXX銀行で管理するサーバーに対応し得る。電子装置110から決済要請を受信した第1サーバーは決済要請が含む口座情報が有効であるかを判断し、口座情報に対応する口座の残額が決済要請された金額以上であるかを判断することができる。判断結果に応じて、第1サーバーは決済金額を電子装置110に振込したり支給失敗情報を電子装置110に伝送することができる。
【0064】
多様な実施形態に係る一連のアイテム販売情報処理方法に関連した動作は単一の物理的装置によって具現され得、複数の物理的装置が有機的に結合された方式で具現されてもよい。例えば、アイテム販売情報処理システム100に含まれた構成のうち一部はいずれか一つの物理的装置によって具現され、残りの一部は他の物理的装置によって具現され得る。例えば、いずれか一つの物理的装置は、電子装置110の一部で具現され得、他の物理的装置は、使用者装置120の一部または販売者装置130の一部またはその他外部装置(第1サーバー、物流サーバーなど)の一部で具現されてもよい。場合により、アイテム販売情報処理システム100に含まれたそれぞれの構成要素はそれぞれ互いに異なる物理的装置に分散して配置され、分散配置された構成要素が有機的に結合されてアイテム販売情報処理システム100の機能および動作を遂行するように具現されてもよい。例えば、本明細書の電子装置110は少なくとも一つのサブ装置を含み、電子装置110によって遂行されるものと記載された一部の動作は第1サブ装置によって遂行され、他の一部の動作は第2サブ装置によって遂行されてもよい。
【0065】
図2は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムでの情報処理方法の動作フローチャートである。
【0066】
図2を参照すると、一実施形態に係る電子装置110は使用者装置120からアイテム情報および第1決済手段に関連した情報を含む購入要請を獲得する(201)。前述した通り、第1決済手段は後払い決済サービスに対応し得る。
【0067】
電子装置110はアイテムに対応するアイテム情報および決済手段に関連した情報が第1条件を満足する場合、購入要請に対応して第1決済手段を通じてのアイテム金額の支給前に購入要請に対応する承認情報を含む購入応答を提供する(202)。具体的には、購入要請が含むアイテム情報はアイテム金額情報を含み、第1決済手段に関連した情報は第1決済手段の使用可能の有無および第1決済手段の限度金額に関連する残額情報のうち少なくとも一つを含むことができる。第1決済手段の限度金額は第1決済手段を利用してアイテムを決済できるように設定された金額の限度に対応し、残額情報は限度のうちまだアイテム決済に利用されていない金額に対応し得る。例えば、07月1カ月の間決済できる限度金額が30万円であり残額情報が17万円である場合、07月1カ月の間第1決済手段で合計30万円まで決済が可能であり、現在13万円分のアイテムを購入したのであり、残った07月期間の間17万円分のアイテムをさらに購入できると理解され得る。
【0068】
実施形態によっては、第1決済手段に関連した情報は第1決済手段を利用して購入できるアイテムの数量情報に関連した残量情報を含んでもよい。例えば、特定アイテムに関連して07月1カ月の間決済できる限度数量が10個であり残量情報が7個である場合、07月1カ月の間第1決済手段で特定アイテムを10個購入可能であり、現在3個の特定アイテムを購入したのであり、残った07月期間の間7個の特定アイテムをさらに購入できると理解され得る。
【0069】
以下では説明の便宜のために第1決済手段に関連した情報が第1決済手段の限度金額に関連する残額情報を含む実施形態を説明する。
【0070】
電子装置110は購入要請の獲得に対応してアイテム金額情報、第1決済手段の使用可能の有無および第1決済手段の残額情報のうち少なくとも一つに基づいて第1条件を満足するかどうかを判断することができる。具体的には、電子装置110は第1決済手段が使用可能であるかどうかと限度金額の残額がアイテムの購入のための決済金額以上であるかどうかを判断し、第1決済手段が使用可能であり限度金額の残額がアイテムの購入のための決済金額以上の場合に限って、第1条件を満足すると判断することができる。これに関連して、限度金額に関連する残額情報がアイテムの購入要請に対応する金額未満であるか第1決済手段を使用できない場合、一実施形態に係る電子装置110は購入要請に対する拒否情報を提供することができ、これに関連した例示を図5で後述する。
【0071】
一実施形態によると、購入応答を提供した後、第1決済手段の限度金額の残額がアイテムの購入のための決済金額未満となる場合、電子装置110は購入要請に対応する承認を取り消し、承認の取り消しを含む情報を使用者に提供することができる。一実施形態によると、第1決済手段の限度金額の残額がアイテムの購入のための決済金額未満となる時期が電子装置110が出庫要請を伝送した後である場合、電子装置110は出庫要請に対する取り消し要請をさらに伝送することができる。
【0072】
第1決済手段の使用可能の有無および第1決済手段の限度金額は多様な要素に基づいて決定され得る。一実施形態によると、販売者に対応する販売者情報および使用者装置120に対応する使用者に対応する使用者情報のうち少なくとも一つに基づいて第1決済手段の使用可能の有無および第1決済手段の限度金額が決定され得る。
【0073】
使用者情報は一つ以上の使用者に対応する購入履歴、一つ以上の使用者に対応する等級情報、一つ以上の使用者に対応する加入期間および一つ以上の使用者に対応する信用点数のうち少なくとも一つを含むことができる。一実施形態によると、使用者情報は使用者に関連して設定された信頼度を含むことができる。使用者に関連して設定された信頼度は使用者に後払い決済サービスを提供する場合、使用者が決済金額を延滞なしに支給するであろうと信頼できるかどうかに対応する指標であり得る。
【0074】
一実施形態に係る使用者に関連して設定された信頼度は使用者に対応する購入履歴、使用者に対応する等級情報、使用者に対応する加入期間、使用者に対応する信用点数および提携会社から獲得される使用者情報のうち少なくとも一つに基づいて設定され得る。これに関連して、使用者に対応する信用点数は信用評価会社から獲得された情報および電子装置110で自主的に獲得された情報のうち少なくとも一つに基づいて決定され得る。また、提携会社は通信会社、支給決済事業者(PG、Payment Gateway)および公共機関のうち少なくとも一つを含むことができ、提携会社から獲得される使用者情報は通信会社から獲得される料金制情報、ローミング情報、各種請求情報のうち少なくとも一つを含み、支給決済事業者から獲得される使用者情報は携帯電話決済情報および各種請求情報のうち少なくとも一つを含み、公共機関から獲得される使用者情報は税金情報および公課金情報のうち少なくとも一つを含むことができる。ひいては、信頼度は電子装置110が提供する即時決済サービスに関連して、使用者のサービス加入日、使用者が登録した決済手段情報、使用者が即時決済サービスのために充填した金額および使用者に対応して積み立てられた金額のうち少なくとも一つにさらに基づいて設定されてもよい。
【0075】
使用者の購入履歴は使用者が購入した一つ以上のアイテムのリスト、使用者が一つ以上のアイテムの決済のために使った決済手段、使用者が作成した商品の評価、一つ以上のアイテムの決済に関連した使用者の延滞履歴、一つ以上のアイテムに対応する配送先に関連した情報および使用者が一つ以上のアイテムの決済のために利用する使用者装置120に関連した情報のうち少なくとも一つを含むことができる。これに関連して、配送先に関連した情報は配送先の住所、配送先の個数、配送先の変更履歴、最近購入履歴別に対応する配送先の一致の有無のうち少なくとも一つを含むことができる。また、使用者装置120に関連した情報は使用者装置120に対応するIP情報、使用者装置120が利用する運営体制および使用者装置120の機種のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0076】
また、等級情報は電子装置110に関連した等級に対する情報を含むことができ、一つ以上の決済方法に対応する等級に対する情報を含むことができる。
【0077】
以上の使用者情報に関連した説明は、使用者装置120に対応する使用者だけでなく他の使用者に対しても準用され得、これに関連したより詳細な説明は後述する。
【0078】
販売者情報は販売者に対応する販売履歴、販売者に対応する等級情報、販売者に対応する加入期間、販売者に対応する信用点数および提携会社から獲得される情報のうち少なくとも一つを含むことができる。一実施形態によると、販売者情報は販売者に関連して設定された信頼度を含むことができる。販売者に関連して設定された信頼度は後払い決済サービスを提供する場合、販売者が後払い決済サービスを悪用するなどのアビュージング(abusing)行為を実施しないであろうと信頼できるかどうかに対応する指標であり得る。これに関連して、アビュージング行為の一例示は、販売者が通常的に認められるアイテムの価値および通常の販売金額に比べて非常に高い価格に対応するアイテム金額情報を設定し、特定の使用者と謀議したり販売者自らが特定の使用者となって販売者が販売するアイテムを使用者が第1決済手段を利用して購入する場合を含むことができる。例えば、販売者は通常的に1千円の価値が認められるリンゴ一箱の金額情報を10万円に設定し、販売者と謀議した使用者が該当アイテムを第1決済手段を利用して購入し、該当使用者が追って第1決済手段に関連した購入要請に対応する金額を支給せずに延滞または行方をくらます場合、販売者は1千円の費用で10万円の収入を上げることができるので、9万9千円の不当利得を得ることができる。
【0079】
一実施形態に係る販売者に関連して設定された信頼度は販売者に対応する販売履歴、販売者に対応する等級情報、販売者に対応する加入期間、販売者に対応する信用点数および提携会社から獲得される販売者情報のうち少なくとも一つに基づいて設定され得る。これに関連して、販売者に対応する信用点数は信用評価会社から獲得された情報および電子装置110で自主的に獲得された情報のうち少なくとも一つに基づいて決定され得る。また、使用者情報に関連して説明されたのと同様に提携会社は通信会社、支給決済事業者および公共機関のうち少なくとも一つを含むことができ、提携会社から獲得される販売者情報は通信会社から獲得される料金制情報、ローミング情報、各種請求情報のうち少なくとも一つを含み、支給決済事業者から獲得される販売者情報は携帯電話決済情報および各種請求情報のうち少なくとも一つを含み、公共機関から獲得される販売者情報は税金情報および公課金情報のうち少なくとも一つを含むことができる。ひいては、信頼度は販売者のサービス加入日、販売者が登録した決済手段情報または口座情報、販売者が預けた預け金および販売者に対応して積み立てられた金額のうち少なくとも一つにさらに基づいて設定されてもよい。
【0080】
販売者の販売履歴は販売者が販売した一つ以上のアイテムのリスト、販売者が販売中である一つ以上のアイテムのリスト、販売者が販売した一つ以上のアイテムの決済に使われた決済手段および販売者が作成した商品の評価および販売者が一つ以上のアイテムの販売のために利用する販売者装置130に関連した情報のうち少なくとも一つを含むことができる。これに関連して、販売者装置130に関連した情報は販売者装置130に対応するIP情報、販売者装置130が利用する運営体制および販売者装置130の機種のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0081】
販売者の信頼度評価は他の販売者の販売履歴、等級情報、加入期間、信用点数および提携会社から獲得される販売者情報などを判断した結果と販売者のアビュージングの有無に基づいて遂行され得る。例えば、他の販売者に関連した統計を分析した結果、アイテムを多く販売し、等級情報が高く、加入期間が長く、信用点数が高いほどアビュージング確率が低いと判断されるのであれば、販売者の信頼度を判断するにおいても、アイテムを多く販売したほど、等級情報が高いほど、加入期間が長いほど、信用等級が高いほど信頼度が高く決定され得る。
【0082】
実施形態により、信頼度を判断するための個別要素を考慮するにおいて互いに異なる加重値が付与され得る。例えば、他の要素とアビュージング確率が有する相関関係に比べて信用点数とアビュージング確率が有する相関関係が非常に明確な場合(すなわち、信用点数が高いほどアビュージング確率が低くなる程度が非常に明確にあらわれる場合)個別要素を考慮するにおいて信用点数に高い加重値が付与され得る。
【0083】
一実施形態によると、販売者情報は第1決済手段を利用してアイテムの購入ができるように販売者が許容した限度金額情報を含むことができる。限度金額情報は販売者が販売する特定アイテムまたは自身が販売するアイテムのうち一部または自身が販売するアイテムのうちすべてに対して設定され得る。例えば、販売者は自身が販売する特定アイテムに対して、1カ月の間合計10万円分のアイテムにたいしてのみ第1決済手段を利用した購入を許容することができる。
【0084】
実施形態によっては、販売者情報は第1決済手段を利用してアイテムの購入ができるように販売者が許容した限度数量情報を含んでもよい。
【0085】
一実施形態によると、アイテム情報に基づいて第1決済手段の使用可能の有無および第1決済手段の限度金額が決定され得る。アイテム情報はアイテムのカテゴリー情報、アイテム金額情報を他の金額情報と比較した情報、アイテムの販売数量情報およびアイテムを購入した一つ以上の使用者に対応する一つ以上の使用者情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0086】
アイテムのカテゴリー情報に関連して、購入要請に対応するアイテムが特定カテゴリーに属する場合、第1決済手段の使用が不可能となるか第1決済手段の限度金額が変動され得る。例えば、購入要請に対応するアイテムが後払い決済サービス利用による延滞率が高いアイテム(例えば、高価の贅沢品または10代の間で流行する物品など)であるか、換金性の高いアイテム(例えば、ゴールドバー)の場合、アイテム決済金額が延滞される状況を防止し、アイテムを転売して収益を取りまとめようとする需要を事前に遮断するために限度金額がより低く設定され得る。また、実施形態で電子装置110に関連したサービスの運営者に関連した主体が直接購入を管理し配送する商品に優先的に後払い決済サービスを適用するようにすることができる。このような商品にのみ後払い決済サービスを適用することによって、使用者が決済した金額を支給しない場合にもそれに関連した精算手続きを簡便にすることができる。
【0087】
一実施形態によると、アイテムが配送対象となるアイテムであるかどうかにより第1決済手段の使用が不可能となるか第1決済手段の限度金額が変動され得る。例えば、アイテムが配送対象とならないアイテム、例えばデジタル商品(digital goods)の場合に限って第1決済手段の使用が制限され得る。この場合、電子装置110はアイテムが配送対象となる場合、アイテムに対して購入応答を提供し、アイテムが配送対象とならない場合、アイテムに対して購入要請に対応した拒否情報を提供することができる。
【0088】
これに関連して、アイテムのカテゴリー情報がアイテムが配送対象となるかどうかに関する情報を含んでもよく、電子装置110がアイテムが配送対象となるかどうかを別途に判断してもよい。
【0089】
アイテム金額情報を他の金額情報と比較した情報に関連して、他の販売者が販売する類似または同一のアイテムのアイテム金額に比べて非常に高い価格に対応するアイテム金額情報が設定された場合、アビュージング防止のために第1決済手段の使用が不可能となるか第1決済手段の限度金額が変動され得る。例えば、通常的に1千円の価値が認められるリンゴ一箱を10万円に販売する場合、第1決済手段の使用が不可能となるか第1決済手段の限度金額が変動され得る。第1決済手段の使用が不可能となる場合、電子装置110は使用者および販売者のうち少なくとも一つに拒否情報を提供することができる。
【0090】
アイテムを購入した一つ以上の使用者に対応する一つ以上の使用者情報に基づいて、該当アイテムを購入した使用者に関連した販売履歴が操作または異常な取り引きに該当するかなどが判断され得、ひいては販売数量をどの程度に信頼できるかが決定され得る。一つ以上の使用者に対応する一つ以上の使用者情報は一つ以上の使用者に対応する購入履歴、一つ以上の使用者に対応する等級情報、一つ以上の使用者に対応する加入期間および一つ以上の使用者に対応する信用点数のうち少なくとも一つを含むことができ、これに関連したより詳細な説明は使用者装置120に対応する使用者の使用者情報に関連した説明を準用することができる。
【0091】
一実施形態によると、販売者の信頼度があらかじめ設定された第1値より高い場合、電子装置110はアイテムの販売に関連した特典をさらに提供することができる。例えば、電子装置110はアイテムの販売に関連してサービス提供のための手数料の減免特典や、ポイント積立特典などを提供することができる。これを通じて、電子装置110は販売者に、オンライン上で電子装置110を通じてアイテムを販売するように誘導することができる。また、電子装置110は第1決済手段を通じての購入要請に対応してアイテムを販売する場合に限って特典を提供したり、第1決済手段を通じての購入要請に対応してアイテムを販売する場合に、より大きい特典を提供するようにすることによって、販売者に、後払い決済サービスを通じての使用者のアイテムの購入要請によりアイテムを販売するように誘導することができる。
【0092】
実施形態により、第1決済手段の限度金額は段階的に決定され得る。例えば、電子装置110は使用者の第1決済手段の加入可能の有無および第1決済手段の限度を一次的に決定し、追って使用者から後払い決済サービス加入要請があったり第1決済手段を利用したアイテムの購入要請がある場合、第1決済手段の限度を二次的に決定することができる。この場合、電子装置110は販売者情報のうち少なくとも一部に基づいて第1決済手段の限度を二次的に決定することができる。
【0093】
一例示として、電子装置110は使用者に対応する購入履歴、使用者に対応する等級情報および使用者に対応する加入期間などの情報に基づいて、使用者の第1決済手段の加入可能の有無および第1決済手段の限度を一次的に決定することができる。その後、使用者の購入要請がある場合、電子装置110は使用者の購入要請に対応するアイテムを販売する販売者に対応する販売履歴、販売者に対応する等級情報および販売者に対応する加入期間などの情報にさらに基づいて、第1決済手段の限度を二次的に決定することができる。ただし、これは例示的なものであり、必ずしも使用者情報に基づいて一次的な決定がなされ、販売者情報に基づいて二次的な決定がなされるものではない。
【0094】
一実施形態によると、第1決済手段の使用可能の有無および第1決済手段の限度金額は、第1決済手段に対応する決算時点の到来につれて周期的に決定され得る。例えば、前述した例示のように、限度金額は「07月1カ月」のように1カ月の間決済できる総金額に対応し、月が変わることにより(例えば、08月が到来することにより)その限度が新しく決定され得る。また決算時点で使用者が使った金額に対する支給がなされたかどうかを基準として限度金額が変更されてもよい。
【0095】
一実施形態によると、第1決済手段の使用可能の有無および第1決済手段の限度金額は購入要請があるたびに決定されてもよい。この場合、使用者の購入要請があるたびに使用者の信頼度が判断され得る。この場合、使用者の延滞履歴が発生したり使用者の信用点数が急激に下落するなど、使用者の信頼度に影響を与え得る事件が突然に発生しても、このような事件を漏れなく考慮して第1決済手段の使用可能の有無および第1決済手段の限度金額が決定され得る。
【0096】
一実施形態によると、第1決済手段の使用可能の有無および第1決済手段の限度金額は、販売者がアイテムを販売するために電子装置110が管理するサイトにアイテム販売情報をアップロードするたびに決定されてもよい。この場合、販売者の信用点数が急激に下落するなどの販売者の信頼度に影響を与え得る事件が突然に発生しても、販売者が新しくアイテム販売情報をアップロードするたびに販売者の信頼度などが新しく判断されるため、このような事件を漏れなく考慮して第1決済手段の使用可能の有無および第1決済手段の限度金額が決定され得る。
【0097】
決済手段に関連した情報が第1条件を満足する場合、購入応答を提供した電子装置110はアイテムに対する出庫要請情報を生成する(203)。生成された出庫要請情報は販売者装置130、物流サーバーまたはその他外部装置などに伝送され得、これに関連したより詳細な事項は図3で後述する。
【0098】
電子装置110はアイテム金額に対応する精算情報を生成し(204)、精算情報に基づいてアイテムの販売者にアイテム金額が精算され得る(205)。アイテム金額が精算されることによって、販売者は販売されたアイテム代金の支給を受けることができる。
【0099】
一実施形態によると、電子装置110は購入要請に対応して使用者からアイテム金額が支給された場合、販売者にアイテム金額を精算することができる。この場合、使用者からアイテム金額が支給される前には販売者にアイテム金額を精算しないためアビュージングの試みが遮断され、使用者の延滞による電子装置110の損害が防止され得る反面、使用者の延滞が発生する場合、善意の販売者が損害を被り得る。
【0100】
一実施形態によると、電子装置110は決済手段に対応する決算時点の到来につれて、販売者にアイテム金額を精算するように精算時点を決定することができる。この場合、あらかじめ設定された精算時点までは販売者にアイテム金額を支給しないためアビュージングの試みの部分的な遮断と共に、善意の販売者の損害を最小化することができる。ただし、この場合にもあらかじめ設定された精算時点前に使用者がアイテム金額を支給した場合にはこれを販売者に精算することができる。
【0101】
一実施形態によると、電子装置110は購入応答を提供した後にあらかじめ決定された時間が経過した場合、販売者にアイテム金額を精算することができる。後払い決済サービスが電子装置110によって提供されるサービスであることを勘案すれば、電子装置110に対応するサービス提供の主体がそれによる損害の可能性を負担することが合理的であるという点で、購入応答を提供した後、あらかじめ決定された時間が経過した後に販売者にアイテム金額を精算することが最も合理的であり得る。ただし、この場合、販売者および使用者のアビュージングや延滞を防止するための追加的な方法が要求され得る。
【0102】
一実施形態によると、電子装置110は使用者から支給が完了して販売者に精算される金額と、支給が完了する前に販売者に精算される金額を区分して管理することができる。この場合、精算情報は購入要請に対応して使用者から支給が完了して精算される金額に対応する第1精算情報および使用者から支給が完了する前に精算される金額に対応する第2精算情報を含むことができる。
【0103】
第1決済手段に対応する決算時点の到来につれて(204)、電子装置110は第1決済手段に関連した一つ以上の購入要請に対応する金額の少なくとも一部に対する支給を要請することができる。電子装置110は第1決済手段に対応して指定された第1決済方法に対応する第1サーバーに支給要請を伝送することによって支給を要請することができる。第1サーバーで決済金額の振込が成功裏になされる場合、第1サーバーは決済金額の振込内訳を含む支給情報を電子装置110に伝送することができる。電子装置110は支給情報を受信することによって決済金額が成功裏に振込されたことを確認することができる。
【0104】
図3は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムにおいて、電子装置が出庫を要請する動作を説明する動作フローチャートである。
【0105】
図3を参照すると、一実施形態に係る電子装置110はアイテムに対する出庫要請情報を生成する(301)。電子装置110はアイテムに対する出庫要請情報に基づいて、出庫要請を販売者装置130、物流サーバー310またはその他外部装置に伝送することができる。これに関連して、物流サーバー310は電子装置110を通じて販売されるアイテムの保管および配送のための物流センターを管理するサーバーであり得る。一実施形態によると、物流サーバー310は複数個の物流センターを統合して管理するサーバーであり得、各物流センターのサーバーがネットワークに連結されたシステムであってもよい。
【0106】
電子装置110に伝送する出庫要請はアイテムのうち少なくとも一部を物流センターから出庫して配送を遂行しなさいとの要請に対応し得、出庫要請を受信した装置またはサーバーはアイテムの出庫および配送遂行のための手続きを進行することができる。例えば、出庫要請を受信した物流サーバー310は使用者の配送先に対応した物流センターに出庫および配送を指示することができる。
【0107】
販売者が電子装置110を通じて販売するアイテムはその管理方式によって電子装置110に対応する物流センターに保管されたり、その他の外部場所などに保管され得、実施形態によっては販売者が直接保管してもよい。販売者が物流センターではなく外部場所にアイテムを保管したり、直接アイテムを保管する場合、出庫要請情報に対応する出庫要請は販売者装置130に直接伝送され得る(301)。一方、販売者が電子装置110を通じて販売するアイテムが物流センターに保管される場合、アイテムに対する出庫要請がオンライン上で物流センターを管理するサーバーである物流サーバー310に伝送され得る(302)。
【0108】
アイテムのうち少なくとも一部に対する出庫要請を受信した販売者装置130、物流サーバー310またはその他外部装置はアイテムの出庫を進行し、出庫が完了したアイテムに対して入力された住所地に配送を進行することができる。まだ配送が開始されていないアイテムに対して出庫要請に対する取り消し要請が受け付けられる場合、出庫が取り消しとなってもよい。
【0109】
一実施形態によると、購入応答を提供した後第1決済手段の限度金額の残額がアイテムの購入のための決済金額未満となる場合、電子装置110は購入要請に対応する承認を取り消し、承認の取り消しを含む情報を使用者に提供することができる。一実施形態によると、第1決済手段の限度金額の残額がアイテムの購入のための決済金額未満となる時期が電子装置110が出庫要請を伝送した後である場合、電子装置110は出庫要請に対する取り消し要請をさらに伝送することができる。
【0110】
電子装置110が出庫要請情報を生成したり出庫要請を伝送するために、必ずしも購入応答の提供が先行されなければならないものではない。例えば、電子装置110はアイテム情報および決済手段に関連した情報が第1条件を満足する場合、使用者装置120に購入応答を提供するとともに、販売者装置130、物流サーバー310またはその他外部装置に出庫要請を提供してもよい。または実施形態により、電子装置110は販売者装置130、物流サーバー310またはその他外部装置に出庫要請を先に提供し、使用者装置120に購入応答を提供してもよい。
【0111】
出庫要請を受信した販売者装置130、物流サーバー310またはその他外部装置はアイテムの出庫および配送を準備することができる。
【0112】
図4は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムで後払い決済サービスの提供のために電子装置が提供するUIを例示的に説明するための図面である。
【0113】
図4を参照すると、一実施形態に係る電子装置110は使用者に第1決済手段による決済サービスである後払い決済サービスを提供するためのUIを提供することができる。後払い決済サービスは複数の決済手段のうち一つであって、使用者が選択できるように表示され(411)、複数の決済手段はポイント決済、口座振込/無通帳入金、クレジット/チェックカード、携帯電話決済のうち少なくとも一つを含むことができる(410)。
【0114】
使用者から後払い決済サービスに対応するUIに対する選択入力を獲得する場合、後払い決済サービスに関連した追加情報がさらに表示され得る(420)。一実施形態に係る追加情報は後払い決済サービスに対する簡略な説明と第1決済手段の限度金額421、第1決済手段に対応して指定された第1決済方法に関連した情報422、決算時点、第1決済方法の変更、後払い決済サービスの利用内訳および延滞手数料に関連した情報423のうち少なくとも一部を含むことができる。また、使用者から後払い決済サービスに対応するUIに対する選択入力を獲得する場合、後払い決済サービスに関連した追加UIがさらに表示され得、追加UIは第1決済手段を基本決済手段として使うか(すなわち、次回のアイテム決済時に決済手段を選択する別途の入力がなければ第1決済手段を通じて決済するか)の有無を選択できるようにするUI424および使用者に後払い決済サービスに関連した追加情報を提供した後に再度選択入力を獲得するためのUI425のうち少なくとも一部を含むことができる。
【0115】
前述したように第1決済手段の使用可能の有無および第1決済手段の限度金額は、購入要請に対応する使用者情報、アイテム販売者に対応する販売者情報およびアイテム情報のうち少なくとも一部に基づいて決定され得、図面符号421に対応する情報は決定された限度金額を表示することができる。
【0116】
図5は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理システムでアイテムの購入に関連して後払い決済サービスの利用が制限される場合を例示的に説明するための図面である。
【0117】
図5を参照すると、一実施形態に係る後払い決済サービスを利用できない場合、後払い決済サービスを提供するためのUIが非活性化され得る(510)。後払い決済サービスを提供するためのUIが非活性化される場合、UIが非活性化されたことを使用者が容易に認知できるようにするために電子装置110は該当UIを陰影処理し、文字フォントの大きさや文字の色相を変更することができる。
【0118】
後払い決済サービスを利用できない場合、電子装置110は後払い決済サービスを利用できないことを知らせる情報を使用者に提供することによって使用者の購入要請に対する拒絶応答を提供することができる。ひいては、後払い決済サービスの利用不可の原因が使用者にない場合(例えば、使用者の購入要請に対応するアイテムの販売者にあるかまたは使用者の購入要請に対応するアイテムにある場合等)、電子装置110は販売者にも後払い決済サービスの利用が不可であることを知らせる情報を提供することができる。
【0119】
一実施形態によると、後払い決済サービスを利用できないことを知らせる情報は、後払い決済サービスを利用できない理由とは関係なく同一の内容を含むことができる。例えば、後払い決済サービスを利用できないことを知らせる情報は、「後払い決済サービスを利用できません。」のような文面を含むことができる(520)。
【0120】
一実施形態によると、後払い決済サービスを利用できないことを知らせる情報は、後払い決済サービスを利用できない理由によって互いに異なる内容を含むことができる。一例示として、使用者の購入要請に対応するアイテムが後払い決済サービスが支援されるアイテムではない場合(例えば、高価な贅沢品であるか、換金性が高いアイテムであるか、配送対象とならないデジタル商品など)、後払い決済サービスを利用できないことを知らせる情報は「後払い決済サービスが支援されるアイテムではありません。」のような文面を含むことができる(530)。他の例示として、第1決済手段の限度金額をすべて使って残額がない場合、後払い決済サービスを利用できないことを知らせる情報は「利用限度を超過しました。」のような文面を含むことができる(640)。
【0121】
その他にも、実施形態により、後払い決済サービスを利用できないことを知らせる情報は「第1決済手段に対応する決済方法が削除されました。」、「延滞金額が存在します。」、「300,000円超過金額に対しては後払い決済サービスが不可能です。」、「該当販売者に対しては後払い決済サービスが支援されません。」等の文面を含むことができる。
【0122】
拒絶応答を受信した使用者は第1決済手段に対応する後払い決済サービスの利用が制限されることを確認することができる。ひいては、後払い決済サービスを利用できない理由により後払い決済サービスを利用できないことを知らせる情報が互いに異なる内容を含むようにする場合、使用者は後払い決済サービスを利用するためにいかなる措置が先行されるべきかを理解することができる。
【0123】
実施形態によっては、後払い決済サービスを利用できないことを知らせる情報は販売者にも提供されてもよい。
【0124】
図6は、一実施形態に係る電子装置のアイテム販売情報処理方法の動作フローチャートである。
【0125】
図6を参照すると、一実施形態に係る電子装置110は使用者が選択したアイテムに関連したアイテム情報および決済手段に関連した情報を含む購入要請を獲得する(610)。
【0126】
アイテムに対応するアイテム情報および決済手段に関連した情報が第1条件を満足する場合、電子装置110は購入要請に対応して決済手段を通じてのアイテム金額の支給前に購入要請に対応する承認情報を含む購入応答を提供する(620)。
【0127】
電子装置110はアイテムに対する出庫要請情報を生成する(630)。出庫要請情報は販売者装置130または物流サーバーまたはその他外部装置などに伝送され得る。または出庫要請情報に基づく出庫要請が販売者装置130または物流サーバーまたはその他外部装置などに伝送され得る。
【0128】
電子装置110はアイテム金額に対応する精算情報を生成する(640)。精算情報に基づいてアイテムの販売者にアイテム金額が精算される。
【0129】
図7は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理のための電子装置の構成の例示図である。
【0130】
図7を参照すると、電子装置110はトランシーバー710、プロセッサ720およびメモリ730を含む。電子装置110はトランシーバー710を通じて使用者装置120、販売者装置130、物流サーバー、第1サーバーおよびその他外部装置などと連結され、データを交換することができる。
【0131】
プロセッサ720は図1図6を通じて前述した少なくとも一つの装置を含んだり、図1図6を通じて前述した少なくとも一つの方法を遂行することができる。メモリ730は図1図6を通じて前述した少なくとも一つの方法を遂行するための情報(アイテム情報、決済手段に関連した情報、承認情報、出庫要請情報および精算情報のうち少なくとも一部を含む)を保存することができる。メモリ730は揮発性メモリまたは不揮発性メモリであり得る。
【0132】
プロセッサ720はプログラムを実行し、情報を提供するための電子装置110を制御することができる。プロセッサ720によって実行されるプログラムのコードはメモリ730に保存され得る。
【0133】
また、一実施形態の電子装置110は使用者に情報を提供できるインターフェースをさらに含むことができる。
【0134】
一方、本明細書と図面には本発明の好ましい実施形態について開示され、たとえ特定の用語が使われているが、これは単に本発明の技術内容を容易に説明し発明の理解を助けるための一般的な意味で使われたものであり、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施形態の他にも本発明の技術的思想に基づいた他の変形例も実施可能であることは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に自明である。
【0135】
前述した実施形態に係る電子装置または端末は、プロセッサ、プログラムデータを保存し実行するメモリ、ディスクドライブのような永久保存部(permanent storage)、外部装置と通信する通信ポート、タッチパネル、キー(key)、ボタンなどのような使用者インターフェース装置などを含むことができる。ソフトウェアモジュールまたはアルゴリズムで具現される方法は、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータ読み取り可能なコードまたはプログラム命令であり、コンピュータ読み取り可能な記録媒体上に保存され得る。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として、マグネチック保存媒体(例えば、ROM(read-only memory)、RAM(random-Access memory)、フロッピーディスク、ハードディスクなど)および光学的読み取り媒体(例えば、シーディーロム(CD-ROM)、ディーブイディー(DVD:Digital Versatile Disc))等がある。コンピュータ読み取り可能な記録媒体はネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータ読み取り可能なコードが保存され実行され得る。媒体はコンピュータによって読み取り可能であり、メモリに保存され、プロセッサで実行され得る。
【0136】
本実施形態は機能的なブロック構成および多様な処理段階で示され得る。このような機能ブロックは特定機能を実行する多様な個数のハードウェアまたは/およびソフトウェア構成で具現され得る。例えば、実施形態は一つ以上のマイクロプロセッサの制御または他の制御装置によって多様な機能を実行できる、メモリ、プロセッシング、ロジック(logic)、ルックアップテーブル(look-up table)などのような直接回路構成を採用することができる。構成要素がソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素で実行され得るのと同様に、本実施形態はデータ構造、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング構成の組み合わせで具現される多様なアルゴリズムを含み、C、C++、ジャヴァ(Java)、アセンブラ(assembler)、パイソン(Python)などのようなプログラミングまたはスクリプト言語で具現され得る。機能的な側面は一つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムで具現され得る。また、本実施形態は電子的な環境設定、信号処理、および/またはデータ処理などのために従来技術を採用することができる。「メカニズム」、「要素」、「手段」、「構成」のような用語は広く使われ得、機械的で物理的な構成として限定されるものではない。前記用語はプロセッサなどと連係してソフトウェアの一連の処理(routines)の意味を含むことができる。
【0137】
前述した実施形態は一例示に過ぎず、後述する請求項の範囲内で他の実施形態が具現され得る。
【符号の説明】
【0138】
100 アイテム販売情報処理システム
110 電子装置
120 使用者装置
130 販売者装置
310 物流サーバー
710 トランシーバー
720 プロセッサ
730 メモリ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【外国語明細書】