(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022158778
(43)【公開日】2022-10-17
(54)【発明の名称】簡易トイレ及びトイレセット
(51)【国際特許分類】
A47K 11/04 20060101AFI20221006BHJP
【FI】
A47K11/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021086566
(22)【出願日】2021-05-22
(31)【優先権主張番号】P 2021062395
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
(71)【出願人】
【識別番号】593187939
【氏名又は名称】株式会社ケンユー
(74)【代理人】
【識別番号】100108958
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 英一
(72)【発明者】
【氏名】占部 克明
【テーマコード(参考)】
2D036
【Fターム(参考)】
2D036HA04
2D036HA12
2D036HA27
2D036HA32
2D036HA46
(57)【要約】
【課題】 トイレ形態と容器形態の間で簡単かつ迅速に形態変更可能にする。
【解決手段】 本発明の簡易トイレ1において、トイレ形態Stは、前後左右の外側板からなる四角筒形の胴部15と、胴部15の下側開口を塞ぐ底部16と、前記左右両側の外側板に連設された一対の第一内壁形成部位5により、該両外側板4、4の内側にそれぞれ形成された一対の内側壁17と、該一対の内側壁17の後端と後ろ側の外側板3の間に設けられた後ろ側補強壁18と、後ろ側の外側板3の上側に連設された第二内壁形成部位6が一対の内側壁17の間における後ろ側補強壁18の上側からその内側、底部16の内側及び前側の外側板2の内側を経て先端が胴部15の上方へ突設されることにより形成された上後壁19、内後壁20、内底壁21及び内前壁・金隠し22とを備える。容器形態Sbは、前記トイレ形態Stにおける内前壁・金隠し22が後ろ側に倒されてなる。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレとして使用可能なトイレ形態と、内側の収納スペースに品物を収納可能な容器形態との間で形態変更可能に構成された簡易トイレであって、
前記トイレ形態は、前後左右の外側板により形成された四角筒形の胴部と、該胴部の下側開口を塞ぐ底部と、前記左右両側の外側板の上側にそれぞれ連設された一対の第一内壁形成部位により、該両外側板の内側にそれぞれ形成された一対の内側壁と、該一対の内側壁の後端と前記後ろ側の外側板の間に設けられた後ろ側補強壁と、前記後ろ側の外側板の上側に連設された第二内壁形成部位が一対の内側壁の間における前記後ろ側補強壁の上側からその内側、前記底部の内側及び前記前側の外側板の内側を経て先端が前記胴部の上方へ突設されることにより形成された上後壁、内後壁、内底壁及び内前壁・金隠しとを備え、
前記容器形態は、前記トイレ形態における内前壁・金隠しが後ろ側に倒され、前記内底壁に沿わせられた状態からなっている簡易トイレ。
【請求項2】
前記内側壁は、前記第一内壁形成部位に設けられた、複数の前後方向に延びる折り目で折曲されることにより、それが連設された前記外側板と同じ高さの前後方向に延びる筒状に形成されている請求項1記載の簡易トイレ。
【請求項3】
前記後ろ側補強壁は、前記後ろ側の外側板と平行に配置され、該外側板と同じ高さの1又は2枚以上の矩形板により形成されている請求項1又は2記載の簡易トイレ。
【請求項4】
前記トイレ形態では、左右一対の前記内側壁の間に配設された前記第二内壁形成部位における前記上後壁、内後壁、内底壁及び内前壁・金隠しのうちの少なくとも2以上が、該左右一対の前記内側壁の内面における外周縁から内方へ離れた箇所を支持するように構成されている請求項1~3のいずれか一項に記載の簡易トイレ。
【請求項5】
前記内後壁は、その高さ方向の長さが、前記後ろ側補強壁の高さよりも短く形成されており、
前記内底壁は、その前後方向の長さが、前記収納スペースの前後方向の長さよりも短く形成されている請求項4記載の簡易トイレ。
【請求項6】
前記上後壁は、前記後ろ側補強壁よりも前側の外側板方向へ突出するように形成されており、
前記内後壁は、下端が前記後ろ側補強壁の下端に接触するように形成されており、
前記内底壁は、その前後方向の長さが、前記収納スペースの前後方向の長さよりも短く形成されている請求項4記載の簡易トイレ。
【請求項7】
前記前側の外側板の下端に連設されており、前記後ろ側の外側板方向へ折曲されることによって前記底部の内面と平行に延びる突片を備え、
該突片の先端は、前記内底壁の前端部が前後方向にずれないように位置決めするように構成されている請求項6記載の簡易トイレ。
【請求項8】
前記前側の外側板の下端に連設されており、前記後ろ側の外側板方向へ折曲されることによって前記底部の内面と平行に延びる突片を備え、
該突片の先端部の上に、前記内底壁の前端部が載置されるように構成されている請求項6記載の簡易トイレ。
【請求項9】
内側に前記胴部が嵌まり込むように形成された、有天の四角筒形に形成されている蓋を備えている請求項1~8のいずれか一項に記載の簡易トイレ。
【請求項10】
前記容器形態にある請求項1~9のいずれか一項に記載された簡易トイレの収納スペースに、トイレ関連用品を収納してなるトイレセット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トイレとして使用可能なトイレ形態と、内側の収納スペースに品物を収納可能な容器形態との間で形態変更可能に構成された簡易トイレ、及び、容器形態にある該簡易トイレの収納スペースにトイレ関連用品を収納してなるトイレセットに関するものである。
【背景技術】
【0002】
背景技術としては、特許文献1に記載された簡易トイレを例示する。この簡易トイレ101は、
図15及び
図16に示すように、内側の収納スペースAに品物を収納可能な収納箱形態Sb(
図15(a)参照)と、トイレとして使用可能なトイレ形態St(
図15(b))との間で形態変更可能に構成されている。
【0003】
収納箱形態Sbは、前後左右の外側板102~105により形成された四角筒形の胴部116と、該胴部116の下側開口を塞ぐ底部117と、前後の外側板102、103にそれぞれ連設された前後の天板フラップ115、113と、左右の外側板104、105にそれぞれ連設された左右の天板112、114とを備えている。
【0004】
トイレ形態Stは、内側に用便を収容するように有底四角筒状に形成された台座部107と、該台座部107の上に配設され、台座部107の内側に連通する開口を有する便座部108とを備えている。
【0005】
トイレ形態Stにおける台座部107は、収納箱形態Sbにおける胴部116と底部117と左右の天板112、114とが用いられ、左右の天板112、114がそれぞれ胴部116の内側に折り込まれるとともに、先端側が底部117に支持されてなる内側板128として用いられるように構成されており、
【0006】
トイレ形態Stにおける便座部108は、収納箱形態Sbにおける前後の天板フラップ115、113が用いられ、該各天板フラップ115、113の板幅方向両側に板長方向へ突出するように形成された突帯部136が台座部107の左右の外側板104、105及び内側板128の上に載置されることにより、台座部107上の左右両側に前後方向へ延びる帯状部137を形成するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところが、背景技術の簡易トイレ101は、収納箱形態Sbからトイレ形態Stに変更するために複数の組立工程を行う必要があるため、該収納箱形態Sbになっているときに急な尿意や便意を感じて切羽詰まっても、速やかに使用し始めることができないという課題がある。
【0009】
また、背景技術の簡易トイレ101は、
図16に示すように、差込孔等の孔(127、122、124)に差込片等の突片(121、126、123)を係合させることにより形成されている部分を含んでいるため、特にトイレ形態Stでの使用時に、便座部108に対して使用者が過大な荷重をかけてしまうと、該係合が外れたり、該差込孔が破損したりし易いという課題がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前記課題を解決するために、第1の発明の簡易トイレは、
トイレとして使用可能なトイレ形態と、内側の収納スペースに品物を収納可能な容器形態との間で形態変更可能に構成された簡易トイレであって、
前記トイレ形態は、前後左右の外側板により形成された四角筒形の胴部と、該胴部の下側開口を塞ぐ底部と、前記左右両側の外側板の上側にそれぞれ連設された一対の第一内壁形成部位により、該両外側板の内側にそれぞれ形成された一対の内側壁と、該一対の内側壁の後端と前記後ろ側の外側板の間に設けられた後ろ側補強壁と、前記後ろ側の外側板の上側に連設された第二内壁形成部位が一対の内側壁の間における前記後ろ側補強壁の上側からその内側、前記底部の内側及び前記前側の外側板の内側を経て先端が前記胴部の上方へ突設されることにより形成された上後壁、内後壁、内底壁及び内前壁・金隠しとを備え、
前記容器形態は、前記トイレ形態における内前壁・金隠しが後ろ側に倒され、前記内底壁に沿わせられた状態からなっている。
【0011】
この構成によれば、トイレとして使用可能なトイレ形態と、内側の収納スペースに品物を収納可能な容器形態との間で簡単かつ迅速に形態変更することができる。また、前記後ろ側補強壁は、前記一対の内側壁の後端と前記後ろ側の外側板の間に設けられることにより位置決めされるとともに、前記一対の第一内壁形成部位と前記第二内壁形成部位は、該一対の第一内壁形成部位により形成された一対の内側壁の間に前記第二内壁形成部位の内後壁、内底壁及び内前壁・金隠しが配設されることによって互いに位置決めされるように構成されているので、差込孔と差込片の係合構造を用いる必要がなく、同係合構造を用いる場合と比較して強度を向上させることができる。
【0012】
第2の発明の簡易トイレとしては、前記第1の発明において、
前記内側壁は、前記第一内壁形成部位に設けられた、複数の前後方向に延びる折り目で折曲されることにより、それが連設された前記外側板と同じ高さの前後方向に延びる筒状に形成されている態様を例示する。
【0013】
この構成によれば、前記内側壁が前記筒状に形成されており、差込孔と差込片の係合構造を使用する必要がないので、同係合構造を用いる場合と比較して強度を向上させることができる。
【0014】
第3の発明の簡易トイレとしては、前記第1又は2の発明において、
前記後ろ側補強壁は、前記後ろ側の外側板と平行に配置され、該外側板と同じ高さの1又は2枚以上の矩形板により形成されている態様を例示する。
【0015】
この構成によれば、前記後ろ側補強壁が1又は2枚以上の矩形板により形成されており、差込孔と差込片の係合構造を使用する必要がないので、同係合構造を用いる場合と比較して強度を向上させることができる。
【0016】
第4の発明の簡易トイレとしては、前記第1~3のいずれかの発明において、
前記トイレ形態では、左右一対の前記内側壁の間に配設された前記第二内壁形成部位における前記上後壁、内後壁、内底壁及び内前壁・金隠しのうちの少なくとも2以上が、該左右一対の前記内側壁の内面における外周縁から内方へ離れた箇所を支持するように構成されている態様を例示する。
【0017】
この構成によれば、前記両内側壁の内面における外周縁から内方へ離れた箇所が前記第二内壁形成部位により広範囲に支持されるので、該両内側壁に荷重がかかったときにそれらの変形を防止できる。
【0018】
第5の発明の簡易トイレとしては、前記第4の発明において、
前記内後壁は、その高さ方向の長さが、前記後ろ側補強壁の高さよりも短く形成されており、
前記内底壁は、その前後方向の長さが、前記収納スペースの前後方向の長さよりも短く形成されている態様を例示する。
【0019】
この構成によれば、前記内後壁の高さ方向の長さが、前記後ろ側補強壁の高さよりも短く形成されているので、前記内底壁の後端部が前記底部の内面の上方に浮くことによって該内底壁が前下がりの傾斜状に支持される。そして、内底壁の前後方向の長さが、前記収納スペースの前後方向の長さよりも短く形成されているので、前記内前壁・金隠しの下端部が前側の外側板から後方に離れた位置になることによって、トイレ形態では前側の外側板の上端部に向かって該内前壁・金隠しが前上がりの傾斜状に支持される。このように、トイレ形態では、前記内底壁と前記内前壁・金隠しが、略V字形の状態で、左右一対の前記内側壁の間に配置されるので、該両内側壁の壁面を該V字形で前後広範囲に支持することにより、両内側壁に荷重がかかったときにそれらの変形を抑制できる。しかも、前記内底壁及び前記内前壁・金隠しは、それぞれの近傍にある前記底部又は前記胴部の構成要素(前記内底壁に対する前記底部、前記内前壁・金隠しに対する前記前側の外側板)に対し非平行になるので、前記底部及び前記胴部のねじれを抑制できる。
【0020】
第6の発明の簡易トイレとしては、前記第4の発明において、
前記上後壁は、前記後ろ側補強壁よりも前側の外側板方向へ突出するように形成されており、
前記内後壁は、下端が前記後ろ側補強壁の下端に接触するように形成されており、
前記内底壁は、その前後方向の長さが、前記収納スペースの前後方向の長さよりも短く形成されている態様を例示する。
【0021】
この構成によれば、前記上後壁は前記後ろ側補強壁よりも前側の外側板方向へ突出するように形成されているとともに、前記内後壁は下端が前記後ろ側補強壁の下端に接触するように形成されているので、該上後壁及び該内後壁が前記両内側壁の壁面における後端よりも前方に離れた部位を支持するようになっている。そして、内底壁の前後方向の長さが、前記収納スペースの前後方向の長さよりも短く形成されているので、前記内前壁・金隠しの下端部が前側の外側板から後方に離れた位置になることによって、トイレ形態では前側の外側板の上端部に向かって該内前壁・金隠しが前上がりの傾斜状に支持され、前記両内側壁の壁面における前端より後方に離れた部位を支持するようになっている。このように、トイレ形態では、前記両内側壁の内面における外周縁から内方へ離れた箇所が前記第二内壁形成部位により広範囲に支持されるので、該両内側壁に荷重がかかったときにそれらの変形を抑制できる。しかも、前記内後壁及び前記内前壁・金隠しは、それぞれの近傍にある前記胴部の構成要素(前記内後壁に対する前記後ろ側の外側板、前記内前壁・金隠しに対する前記前側の外側板)に対し非平行になるので、前記胴部のねじれを抑制できる。
【0022】
第7の発明の簡易トイレとしては、前記第6の発明において、
前記前側の外側板の下端に連設されており、前記後ろ側の外側板方向へ折曲されることによって前記底部の内面と平行に延びる突片を備え、
該突片の先端は、前記内底壁の前端部が前後方向にずれないように位置決めするように構成されている態様を例示する。
【0023】
この構成によれば、前記第二内壁形成部位と、前記胴部との一体性を向上させることができ、簡易トイレ全体の強度を向上させることができる。
【0024】
第8の発明の簡易トイレとしては、前記第6の発明において、
前記前側の外側板の下端に連設されており、前記後ろ側の外側板方向へ折曲されることによって前記底部の内面と平行に延びる突片を備え、
該突片の先端部の上に、前記内底壁の前端部が載置されるように構成されている態様を例示する。
【0025】
この構成によれば、前記内底壁が後ろ側になるほど低くなるように傾斜するように構成されているので、該内底壁が前記両内側壁の壁面における下端よりも上方に離れた部位を支持することにより、両内側壁に荷重がかかったときにそれらの変形を抑制できる。しかも、前記内底壁は、その近傍にある前記底部に対し非平行になるので、該底部のねじれを抑制できる。さらに、前記傾斜により排泄物が後ろ側に集まるようにすることができる。
【0026】
第9の発明の簡易トイレとしては、前記第1~8のいずれかの発明において、
内側に前記胴部が嵌まり込むように形成された、有天の四角筒形に形成されている蓋を備えている態様を例示する。
【0027】
この構成によれば、前記胴部の開口を塞ぐように前記蓋を前記胴部の上から被せることにより、収納箱の形態で使用することができる。また、前記蓋を前記胴部の下から被せることにより、トイレ形態での使用時に、該胴部を補強することができる。
【0028】
また、第10の発明のトイレセットは、
前記容器形態にある前記いずれかの態様の簡易トイレの収納スペースに、トイレ関連用品を収納してなっている。
【0029】
前記トイレ関連用品としては、特に限定されないが、次の用品を例示する。
(1)前記簡易トイレを前記トイレ形態にしたときに前記胴部内に装着する蓄便袋。
(2)前記蓄便袋内に入れるための薬剤(凝固剤、消臭剤、殺菌剤、芳香剤等)。
(3)前記簡易トイレに装着せずに単体で使用可能な携帯型採尿容器。
【0030】
この構成によれば、前記収納スペースにトイレ関連用品を収納することによりセットにしているので、両者を一体的に管理できる。そして、例えば、前記トイレ関連用品として、多数の前記蓄便袋や、前記薬剤をセットにしておけば、避難施設等において複数人で前記簡易トイレを共用する場合に便利になる。また、前記トイレ関連用品として、前記簡易トイレとは別体で使用可能な小便用の携帯型採尿容器をセットにしておけば、複数人で前記簡易トイレを共用する場合に、トイレ利用者の混雑が低減できてさらに便利になる。
【発明の効果】
【0031】
本発明に係る簡易トイレ及びトイレセットによれば、トイレとして使用可能なトイレ形態と、内側の収納スペースに品物を収納可能な容器形態との間で簡単かつ迅速に形態変更することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【
図1】本発明を具体化した第一実施形態に係る簡易トイレの斜視図である。
【
図2】トイレ形態にした同簡易トイレの下側に蓋を装着する方法を表した斜視図である。
【
図3】トイレ形態における同簡易トイレの断面図であり、(a)は
図2のIIIa-IIIa線断面図、(b)は
図2のIIIb-IIIb線断面図である。
【
図4】容器形態にした簡易トイレの収納スペースにトイレ関連用品を収納してトイレセットにする方法を表した斜視図である。
【
図5】容器形態における同簡易トイレの断面図であり、(a)は
図4の\x87Xa-\x87Xa線断面図、(b)は
図4の\x87Xb-\x87Xb線断面図である。
【
図7】同簡易トイレの製造方法を段階的に表した図である。
【
図8】本発明を具体化した第二実施形態に係る簡易トイレの斜視図である。
【
図9】トイレ形態にした同簡易トイレの下側に蓋を装着する方法を表した斜視図である。
【
図10】トイレ形態における同簡易トイレの断面図であり、(a)は
図9のXa-Xa線断面図、(b)は
図9のXb-Xb線断面図である。
【
図11】容器形態にした簡易トイレの収納スペースにトイレ関連用品を収納してトイレセットにする方法を表した斜視図である。
【
図12】容器形態における同簡易トイレの断面図であり、(a)は
図11のXIIa-XIIa線断面図、(b)は
図11のXIIb-XIIb線断面図である。
【
図14】本発明を具体化した第三実施形態に係る簡易トイレに関する断面図であって、第二実施形態の
図10(a)と同様の切断箇所における断面図である。
【
図15】背景技術に係る簡易トイレの斜視図であり、(a)はトイレ形態、(b)は収納箱形態をそれぞれ表している。
【
図16】同簡易トイレの形態変更中の状態を表した斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0033】
図1~
図7は本発明を具体化した第一実施形態の簡易トイレ1及びトイレセットを示している。
図1及び
図2に示すように簡易トイレ1は、段ボール紙により構成された、箱本体11及び蓋12を備えており、トイレとして使用可能なトイレ形態Stと、内側の収納スペースAに品物を収納可能な容器形態Sbとの間で形態変更可能に構成されている。なお、
図6における細い破線及び細い実線は、それぞれ山折りの折曲線及び谷折りの折曲線をそれぞれ示している。
【0034】
まず、トイレ形態Stについて説明すると、主に
図1~
図3、及び
図6に示すように、このトイレ形態Stは、前後左右の外側板2、3、4、4により形成された四角筒形の胴部15と、該胴部15の下側開口を塞ぐ底部16と、前記左右両側の外側板4、4の上側にそれぞれ連設された一対の第一内壁形成部位5により、該両外側板4、4の内側にそれぞれ形成された一対の内側壁17と、該一対の内側壁17の後端と前記後ろ側の外側板3の間に設けられた後ろ側補強壁18と、前記後ろ側の外側板3の上側に連設された第二内壁形成部位6が一対の内側壁17、17の間における後ろ側補強壁18の上側からその内側、底部16の内側及び前記前側の外側板2の内側を経て先端が胴部15の上方へ突設されることにより形成(
図3(a)参照)された上後壁19、内後壁20、内底壁21及び内前壁・金隠し22とを備えている。
【0035】
内側壁17は、第一内壁形成部位5に設けられた複数の前後方向に延びる折り目で折曲されることにより、それが連設された外側板4と同じ高さの前後方向に延びる筒状に形成されている。内側壁17の後端部と、前記後ろ側の外側板3の間に、後ろ側補強壁18が挿入可能になるように、内側壁17は、その前後方向の長さが胴部15の前後方向の内寸よりも短く形成されている。
【0036】
後ろ側補強壁18は、本例では外側板3と同じ高さの複数枚(特に限定されないが、本例では4枚)の矩形板7により形成されており、前記後ろ側の外側板3と平行に配置される。本例では4枚の矩形板7は互いに接着されていないが、それらを接着すると、より強度を向上させることができる。なお、後ろ補強壁18は1枚の厚い矩形板で形成してもよい。
【0037】
内後壁20は、その高さ方向の長さが、後ろ側補強壁18の高さよりも短く形成されている。
【0038】
内底壁21は、その前後方向の長さが、収納スペースAの前後方向の長さよりも短く形成されている。
【0039】
内前壁・金隠し22は、その上下方向の長さが、内底壁21の前後方向の長さよりも短く形成されており、
図5に示すように、容器形態Sbにおいて、内底壁21に沿うようにして後方に倒すことができるようになっている。内前壁・金隠し22の上端には、トイレ形態Stと容器形態Sbとの間での形態変更時に指を掛けやすくするための円弧状の切欠22aが設けられている。
【0040】
蓋12は、内側に胴部15が嵌まり込むように形成された、有天の四角筒形に形成されている。トイレとして使用するときに、この蓋12を上向きにして箱本体の下側に装着することにより、胴部15の周囲を補強するために用いることができる。
【0041】
次に、容器形態Sbについて説明すると、主に
図4及び
図5に示すように、この容器形態Sbは、トイレ形態Stにおける内前壁・金隠し22が後ろ側に倒され、内底壁21に沿わせられた状態からなっている。
【0042】
次に、本発明のトイレセットについて説明する。このトイレセットは、容器形態Sbにおける内側の収納スペースAに、トイレ関連用品30を収納してなっている。
【0043】
トイレ関連用品30としては特に限定されないが、次の用品を例示する。
(a)簡易トイレ1をトイレ形態Stにしたときに装着する蓄便袋。
(b)蓄便袋内に入れるための薬剤(凝固剤、消臭剤、殺菌剤、芳香剤等)。
(c)簡易トイレ1に装着せずに単体で使用可能な携帯型採尿容器。
【0044】
次に、本発明の簡易トイレ1の製造方法について、主に
図6及び
図7を参照しつつ説明する。縮小展開図に示す板材の状態からトイレとして使用可能に組み立てるには、まず、折曲線を入れた展開図に示す各折曲線で各部を折り曲げ、胴部15の一端側の糊代片8を胴部15の他端側に接着することにより四角筒状の胴部15を形成する(
図7(a)参照)。次いで、一対の底板フラップ9、9の外面に一対の底板10、10の内面を被せた状態でテープ、接着剤等の固定手段により固定することにより底部16を形成する(
図7(b)参照)。次いで、左右の第一内壁形成部位5、5をそれぞれの先端側の折り目から順に折り曲げて筒状にして胴部15の内側に折り込むことにより左右の内側壁17を形成する(
図7(c)参照)。次いで、該両内側壁17の後端と胴部15の後壁との間に後ろ側補強壁18を挿入する(
図7(d)参照)。最後に、胴部15の後壁に連設された第二内壁形成部位6を各折り目で折り曲げることにより、上後壁19、内後壁20、内底壁21及び内前壁・金隠し2を形成すると完成する(
図2参照)。
【0045】
次に、本発明の簡易トイレ1をトイレ形態Stにしたときの使用方法について説明する。用便時、胴部15の内側に蓄便袋の底側を入れるとともに、該蓄便袋の開口側を裏返し、胴部15の外側に被せ、蓄便袋内に凝固剤、消臭剤、殺菌剤等の薬剤を入れて使用する(
図8(4)参照)。用便後は、蓄便袋を簡易トイレ1から取り外し、封止部を縛ることにより蓄便袋を密封し、この状態で処分する。
【0046】
以上のように構成された本例の簡易トイレ1によれば、トイレとして使用可能なトイレ形態Stと、内側の収納スペースAに品物を収納可能な容器形態Sbとの間で簡単かつ迅速に形態変更することができる。また、後ろ側補強壁18は、前記一対の内側壁17、17の後端と前記後ろ側の外側板3の間に設けられることにより位置決めされるとともに、前記一対の第一内壁形成部位5と第二内壁形成部位6は、該一対の第一内壁形成部位5により形成された一対の内側壁17、17の間に第二内壁形成部位6の内後壁20、内底壁21及び内前壁・金隠し22が配設されることによって互いに位置決めされるように構成されているので、差込孔と差込片の係合構造を用いる必要がなく、同係合構造を用いる場合と比較して強度を向上させることができる。
【0047】
また、内側壁17は、第一内壁形成部位5に設けられた複数の前後方向に延びる折り目で折曲されることにより、それが連設された外側板4と同じ高さの前後方向に延びる筒状に形成されている。この構成によれば、内側壁17が前記筒状に形成されており、差込孔と差込片の係合構造を使用する必要がないので、同係合構造を用いる場合と比較して強度を向上させることができる。
【0048】
また、後ろ側補強壁18は、前記後ろ側の外側板3と平行に配置され、該外側板3と同じ高さの1又は2枚以上の矩形板7により形成されている。この構成によれば、後ろ側補強壁18が1又は2枚以上の矩形板により形成されており、差込孔と差込片の係合構造を使用する必要がないので、同係合構造を用いる場合と比較して強度を向上させることができる。
【0049】
また、内後壁20の高さ方向の長さが、後ろ側補強壁18の高さよりも短く形成されているので、内底壁21の後端部が底部16の内面の上方に浮くことによって該内底壁21が前下がりの傾斜状に支持される。そして、内底壁21の前後方向の長さが、収納スペースAの前後方向の長さよりも短く形成されているので、内前壁・金隠し22の下端部が前側の外側板から後方に離れた位置になることによって、トイレ形態Stでは前側の外側板の上端部に向かって該内前壁・金隠し22が前上がりの傾斜状に支持される。このように、トイレ形態Stでは、内底壁21と内前壁・金隠し22が、略V字形の状態で、左右一対の内側壁17の間に配置されているので、該両内側壁17の壁面を該V字形で前後広範囲に支持することにより、該両内側壁17に荷重がかかったときにそれらの変形を抑制できる。しかも、内底壁21及び内前壁・金隠し22は、それぞれの近傍にある底部16又は胴部15の構成要素(内底壁21に対する底部16、内前壁・金隠し22に対する前側の外側板2)に対し非平行になるので、底部16及び胴部15のねじれを抑制できる。
【0050】
また、内側に胴部15が嵌まり込むように形成された、有天の四角筒形に形成されている蓋12を備えている。この構成によれば、胴部15の開口を塞ぐように蓋12を胴部15の上から被せることにより、収納箱の形態で使用することができる。また、蓋12を胴部15の下から被せることにより、トイレ形態Stでの使用時に、該胴部15を補強することができる。
【0051】
さらに、本例のトイレセットは、容器形態Sbにおける内側の収納スペースAに、トイレ関連用品30を収納してなっている。この構成によれば、収納スペースAにトイレ関連用品30を収納することによりセットにしているので、両者を一体的に管理できる。そして、例えば、トイレ関連用品30として、多数の前記蓄便袋や、前記薬剤をセットにしておけば、避難施設等において複数人で簡易トイレ1を共用する場合に便利になる。また、トイレ関連用品30として、簡易トイレ1とは別体で使用可能な小便用の携帯型採尿容器をセットにしておけば、複数人で簡易トイレ1を共用する場合に、トイレ利用者の混雑が低減できてさらに便利になる。
【0052】
次に、
図8~
図13は本発明を具体化した第二実施形態の簡易トイレ1及びトイレセットを示している。本実施形態の簡易トイレ1及びトイレセットは、以下に示す点において、主に第一実施形態と相違している。従って、同実施形態と共通する部分については、同一符号を付することにより重複説明を省く。
【0053】
図8及び
図9に示すように簡易トイレ1は、段ボール紙により構成された、箱本体11及び蓋12を備えており、トイレとして使用可能なトイレ形態Stと、内側の収納スペースAに品物を収納可能な容器形態Sbとの間で形態変更可能に構成されている。なお、
図13における細い破線及び細い実線は、それぞれ山折りの折曲線及び谷折りの折曲線をそれぞれ示している。
【0054】
まず、本例のトイレ形態Stについて説明すると、主に
図8~
図10、及び
図13に示すように、このトイレ形態Stは、前後左右の外側板2、3、4、4により形成された四角筒形の胴部15と、該胴部15の下側開口を塞ぐ底部16と、前記左右両側の外側板4、4の上側にそれぞれ連設された一対の第一内壁形成部位5により、該両外側板4、4の内側にそれぞれ形成された一対の内側壁17と、該一対の内側壁17の後端と前記後ろ側の外側板3の間に設けられた後ろ側補強壁18と、前記後ろ側の外側板3の上側に連設された第二内壁形成部位6が一対の内側壁17、17の間における後ろ側補強壁18の上側からその内側、底部16の内側及び前記前側の外側板2の内側を経て先端が胴部15の上方へ突設されることにより形成(
図10(a)参照)された上後壁19、内後壁20、内底壁21及び内前壁・金隠し22とを備えている。
【0055】
後ろ側補強壁18は、本例では外側板3と同じ高さの複数枚(特に限定されないが、本例では5枚)の矩形板7により形成されている。なお、後ろ補強壁18は1枚の厚い矩形板で形成してもよい。
【0056】
上後壁19は、後ろ側補強壁18よりも前側の外側板2方向へ突出するように形成されている。
【0057】
内後壁20は、下端が後ろ側補強壁18の下端に接触するように形成されている。
【0058】
内底壁21は、その前後方向の長さが、収納スペースAの前後方向の長さよりも短く形成されている。
【0059】
内前壁・金隠し22の上端の幅方向における両端部はR(アール)状に面取りされており、蓄便袋を被せたときに該蓄便袋を傷つけないようにしている。
【0060】
次に、本例の容器形態Sbについて説明すると、主に
図11及び
図12に示すように、この容器形態Sbは、トイレ形態Stにおける内前壁・金隠し22が後ろ側に倒され、内底壁21に沿わせられた状態からなっている。
【0061】
次に、本発明のトイレセットについて説明する。このトイレセットは、
図11に示すように、容器形態Sbにおける内側の収納スペースAに、トイレ関連用品30を収納してなっている。
【0062】
次に、本発明の簡易トイレ1の製造方法について説明する。
図13の縮小展開図に示す板材の状態からトイレとして使用可能に組み立てるには、まず、折曲線を入れた展開図に示す各折曲線で各部を折り曲げ、胴部15の一端側の糊代片8を胴部15の他端側に接着することにより四角筒状の胴部15を形成する。このように、本例の糊代片8はそれが接着される後ろ側の外側板3と同一形状に形成されることにより、接着面を広く確保するとともに、胴部15の後ろ側の内面と後ろ側補強壁18との間に隙間ができないようにすることにより、第一実施形態よりも胴部15のの後ろ側の強度を向上させるようにしている。
【0063】
次いで、突片25の外面に一対の底板10、10の内面を被せた状態でテープ、接着剤等の固定手段により固定することにより底部16を形成する。このように、本例の簡易トイレ1においては、前側の外側板2の下端に連設されており、後ろ側の外側板3方向へ折曲されることによって底部16の内面と平行に延びる突片25を備えている。
【0064】
次いで、左右の第一内壁形成部位5、5をそれぞれの先端側の折り目から順に折り曲げて筒状にして胴部15の内側に折り込むことにより左右の内側壁17を形成する(第一実施形態の
図7(c)と同様)。次いで、該両内側壁17の後端と胴部15の後壁との間に後ろ側補強壁18を挿入する(第一実施形態の
図7(d)と同様)。最後に、胴部15の後壁に連設された第二内壁形成部位6を各折り目で折り曲げることにより、上後壁19、内後壁20、内底壁21及び内前壁・金隠し2を形成する。そして、内底壁21の前端部が前後方向にずれないように、該前端部を突片25の先端に係止させて位置決めさせると、完成する(
図9参照)。
【0065】
なお、本発明の簡易トイレ1をトイレ形態Stにしたときの使用方法は第一実施形態の簡易トイレ1と同様である。
【0066】
以上のように構成された本例の簡易トイレ1及びトイレセットによっても、第一実施形態のそれと同様に構成されている部分については、同実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0067】
また、上後壁19は後ろ側補強壁18よりも前側の外側板2方向へ突出するように形成されているとともに、内後壁20は下端が後ろ側補強壁18の下端に接触するように形成されているので、該上後壁19及び該内後壁20が前記両内側壁17の壁面における後端よりも前方に離れた部位を支持するようになっている。そして、内底壁21の前後方向の長さが、収納スペースAの前後方向の長さよりも短く形成されているので、内前壁・金隠し22の下端部が前側の外側板2から後方に離れた位置になることによって、トイレ形態Stでは前側の外側板2の上端部に向かって該内前壁・金隠し22が前上がりの傾斜状に支持され、両内側壁17の壁面における前端より後方に離れた部位を支持するようになっている。このように、トイレ形態Stでは、両内側壁17の内面における外周縁から内方へ離れた箇所が第二内壁形成部位6により広範囲に支持されるので、該両内側壁17に荷重がかかったときにそれらの変形を抑制できる。しかも、内後壁20及び内前壁・金隠し22は、それぞれの近傍にある胴部15の構成要素(内後壁20に対する後ろ側の外側板3、内前壁・金隠し22に対する前側の外側板2)に対し非平行になるので、胴部15のねじれを抑制できる。
【0068】
さらに、本例の簡易トイレ1においては、前側の外側板2の下端に連設されており、後ろ側の外側板3方向へ折曲されることによって底部16の内面と平行に延びる突片25を備え、該突片25の先端は、内底壁21の前端部が前後方向にずれないように位置決めするように構成されている。この構成によれば、第二内壁形成部位6と、胴部15との一体性を向上させることができ、簡易トイレ1全体の強度を向上させることができる。
【0069】
次に、
図14は本発明を具体化した第三実施形態の簡易トイレ1及びトイレセットを示している。本実施形態の簡易トイレ1及びトイレセットは、以下に示す点において、主に第二実施形態と相違している。従って、同実施形態と共通する部分については、同一符号を付することにより重複説明を省く。
【0070】
本例の簡易トイレ1においては、前側の外側板2の下端に連設されており、後ろ側の外側板3方向へ折曲されることによって底部16の内面と平行に延びる突片25を備え、該突片25の先端部の上に、内底壁21の前端部が載置されるように構成されている。
【0071】
以上のように構成された本例の簡易トイレ1及びトイレセットによっても、第二実施形態のそれと同様に構成されている部分については、同実施形態と同様の効果を得ることができる。
【0072】
また、上述した構成によれば、内底壁21が後ろ側になるほど低くなるように傾斜するように構成されているので、該内底壁21が両内側壁17の壁面における下端よりも上方に離れた部位を支持することにより、両内側壁17に荷重がかかったときにそれらの変形を抑制できる。しかも、内底壁21は、その近傍にある底部16に対し非平行になるので、該底部16のねじれを抑制できる。さらに、前記傾斜により排泄物が後ろ側に集まるようにすることができる。
【0073】
なお、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、例えば以下のように、発明の趣旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することもできる。
(1)簡易トイレ1の材料を適宜変更すること。
(2)簡易トイレ1の各部の形状や大きさを適宜変更すること。
(3)後ろ側補強壁18の構成を変更すること。例えば、左右方向又は上下方向に延びる略筒形に形成された態様が挙げられる。
【符号の説明】
【0074】
1 簡易トイレ
2 前側の外側板
3 後ろ側の外側板
4 左右側の外側板
5 第一内壁形成部位
6 第二内壁形成部位
7 矩形板
8 糊代片
9 底板フラップ
10 底板
11 箱本体
12 蓋
15 胴部
16 底部
17 内側壁
18 後ろ側補強壁
19 上後壁
20 内後壁
21 内底壁
22 内前壁・金隠し
22a 切欠
25 突片
30 トイレ関連用品
A 収納スペース
Sb 容器形態
St トイレ形態