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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022158793
(43)【公開日】2022-10-17
(54)【発明の名称】支柱棚および支柱棚構成装置
(51)【国際特許分類】
   A47B 57/10 20060101AFI20221006BHJP
   A01K 1/035 20060101ALI20221006BHJP
   A47B 47/02 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
A47B57/10
A01K1/035 Z
A47B47/02 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】8
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021103513
(22)【出願日】2021-06-22
(31)【優先権主張番号】P 2021063129
(32)【優先日】2021-04-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】JP
【新規性喪失の例外の表示】新規性喪失の例外適用申請有り
(71)【出願人】
【識別番号】502259539
【氏名又は名称】株式会社寿精密
(74)【代理人】
【識別番号】110002310
【氏名又は名称】特許業務法人あい特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】文元 一男
(72)【発明者】
【氏名】野中 英樹
【テーマコード(参考)】
2B101
3B054
【Fターム(参考)】
2B101AA20
3B054BA03
3B054BA17
3B054FA01
(57)【要約】
【課題】棚板の支柱からの離脱を確実に防止しながら、棚板の高さを簡単に変更できる支柱棚および支柱棚構成装置を提供する。
【解決手段】支柱棚201は、嵌合凹部212を有する支柱202と、嵌合突起24を有する棚板5とを備えている。嵌合突起24が嵌合凹部212に嵌合することにより、支柱2に、前側面2a側から棚板5が取り付けられる。嵌合凹部212が、上下方向の異なる高さ位置に形成された複数の係合凹部207と、上下方向に延びて、複数の係合凹部207に連通する通過凹条8とを有している。嵌合突起24が、一の係合凹部207に係合している状態から、通過凹条8を通って他の係合凹部207に移動し、当該他の係合凹部207に係合することが可能である。
【選択図】図18
【特許請求の範囲】
【請求項1】
嵌合凹部を有する支柱と、嵌合突起を有する棚板とを含み、前記嵌合突起が前記嵌合凹部に嵌合することにより、前記支柱に、当該支柱の所定の取り付け面側から前記棚板が取り付けられる支柱棚であって、
前記嵌合凹部が、前記支柱の延びる延在方向の互いに異なる位置に形成された複数の係合凹部であって前記嵌合突起と係合可能な係合凹部と、前記延在方向に延び、前記複数の前記係合凹部に連通する通過凹条とを有し、
前記嵌合突起が、前記複数の前記係合凹部のうちの一の係合凹部に係合している状態から、前記通過凹条を通って前記複数の前記係合凹部のうちの他の係合凹部に移動し、当該他の係合凹部に係合することが可能である、支柱棚。
【請求項2】
前記嵌合凹部が2つ設けられており、
前記嵌合凹部が、前記支柱の互いに相対する二つの側面に配置されている、請求項1に記載の支柱棚。
【請求項3】
前記棚板が、前記支柱の前記取り付け面に当接して、当該棚板の取り付け姿勢を位置決めする位置決め部をさらに含む、請求項1または2に記載の支柱棚。
【請求項4】
前記嵌合凹部が、前記支柱の前記取り付け面と前記通過凹条とを接続する挿脱用凹部とをさらに有する、請求項1~3のいずれか一項に記載の支柱棚。
【請求項5】
前記複数の係合凹部が、前記延在方向に垂直な方向に対し、前記通過凹条側と逆に向かうに従って下方に向かうように傾斜している、請求項1~4のいずれか一項に記載の支柱棚。
【請求項6】
前記支柱が、前記嵌合凹部を有する支柱構成部材を含み、
前記通過凹条が、前記延在方向に関し、前記支柱構成部材の一端から他端に亘って延びており、
前記支柱構成部材が前記延在方向に複数個接続可能である、請求項1~5のいずれか一項に記載の支柱棚。
【請求項7】
前記支柱が、
前記延在方向に延びる支柱本体と、前記支柱本体が挿通する挿通凹部と前記嵌合凹部とを有する支柱構成部材とを含み、
前記挿通凹部に前記支柱本体が挿通した状態で、前記支柱構成部材が前記延在方向に複数個接続可能である、請求項1~6のいずれか一項に記載の支柱棚。
【請求項8】
嵌合凹部を有し、支柱の少なくとも一部を構成する支柱構成部材と、嵌合突起を有する棚板とを含み、前記嵌合突起が前記嵌合凹部に嵌合することにより、前記支柱に、当該支柱の所定の取り付け面側から前記棚板が取り付けられる支柱棚構成装置であって、
前記嵌合凹部が、前記支柱の延びる延在方向の互いに異なる位置に形成された複数の係合凹部であって前記嵌合突起と係合可能な係合凹部と、前記延在方向に延び、前記複数の前記係合凹部に連通する通過凹条とを有し、
前記嵌合突起が、前記複数の前記係合凹部のうちの一の係合凹部に係合している状態から、前記通過凹条を通って前記複数の前記係合凹部のうちの他の係合凹部に移動し、当該他の係合凹部に係合することが可能である、支柱棚構成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、支柱棚および支柱棚構成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に記載の支柱棚は、一本の支柱と、支柱に対し着脱可能に取り付けられる一枚または複数枚の棚板とを備えている。支柱には、上下に複数の水平の凹溝が支柱の全周にわたって形成されている。棚板の端部の嵌入凹部を支柱の凹溝に嵌入することにより、棚板が支柱に片持ち状態で取り付けられる。棚板の差し込み先の凹溝を、複数の凹溝のうちの間で変更することにより、棚板の高さ位置を調節可能である。この支柱棚は、ペットの止まり台としても使用される。この場合、棚板の上にペットがのる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005-192617号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1の支柱棚では、支柱に対する棚板の取り付けを、棚板の嵌入凹部を支柱の凹溝に嵌入するだけの簡単な手法によって実現している。この手法では、支柱に対して棚板を容易に取り付けることができる反面、支柱からの棚板の脱落のおそれがある。支柱から棚板が脱落すると、棚板の破損や紛失につながるおそれがある。
支柱からの棚板の脱落を確実に防止するために、ねじ等の固定具等を用いて、棚板を支柱に固定させる手法も考えられる。しかし、この手法を採用すると、棚板の高さ位置の変更を簡単に実現できない、という問題がある。
【0005】
すなわち、支柱棚において、棚板の支柱からの脱落を確実に防止しながら、棚板の高さを簡単に変更することが望まれていた。
そこで、本発明の目的は、棚板の支柱からの離脱を確実に防止しながら、棚板の高さを簡単に変更できる支柱棚および支柱棚構成装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明の一実施形態は、嵌合凹部を有する支柱と、嵌合突起を有する棚板とを含み、前記嵌合突起が前記嵌合凹部に嵌合することにより、前記支柱に、当該支柱の所定の取り付け面側から前記棚板が取り付けられる支柱棚であって、前記嵌合凹部が、前記支柱の延びる延在方向の互いに異なる位置に形成された複数の係合凹部であって前記嵌合突起と係合可能な係合凹部と、前記延在方向に延び、前記複数の前記係合凹部に連通する通過凹条とを有し、前記嵌合突起が、前記複数の前記係合凹部のうちの一の係合凹部に係合している状態から、前記通過凹条を通って前記複数の前記係合凹部のうちの他の係合凹部に移動し、当該他の係合凹部に係合することが可能である、支柱棚を提供する。
【0007】
この構成によれば、嵌合突起を嵌合凹部に嵌合させることにより、棚板が支柱に取り付けられる。そして、延在方向の互いに異なる位置に形成された複数の係合凹部のいずれかに嵌合突起を係合させることにより棚板を位置決めできる。これにより、ねじ等の固定部を用いることなく、支柱からの棚板の脱落を確実に防止できる。
また、嵌合突起を、一の係合凹部から他の係合凹部を通って他の係合凹部に移動させることができる。嵌合突起の係合先の係合凹部を切り換えることにより、棚板の高さを変更できる。
【0008】
これにより、棚板の支柱からの離脱を確実に防止しながら、棚板の高さを簡単に変更できる支柱棚を提供できる。
また、嵌合突起を、通過凹条を通って一の係合凹部から他の係合凹部に移動させることができるので、棚板を支柱に取り付けたまま、棚板の高さを変更できる。棚板を支柱から取り外すことなく棚板の高さ位置を変更できるから、棚板を支柱から取り外す必要がない。そのため、棚板の紛失等を確実に防止できる。
【0009】
この発明の一実施形態では、前記嵌合凹部が2つ設けられており、前記嵌合凹部が、前記支柱の互いに相対する二つの側面に配置されている。
この構成によれば、支柱の互いに相対する二つの側面に形成された嵌合凹部のそれぞれに嵌合突起が嵌められる。互いに相対する二つの側面において嵌合凹部と嵌合突起との係合が達成されるので、棚板の支柱へのより安定的な取り付けを実現できる。
【0010】
この発明の一実施形態では、前記棚板が、前記支柱の前記取り付け面に当接して、当該棚板の取り付け姿勢を位置決めする位置決め部をさらに含む。
この構成によれば、棚板の位置決め部が支柱の取り付け面に当接することにより棚板の姿勢が位置決めされ、棚板が支柱に片持ちで支持される。このとき、片持ちの棚板の自重等によるモーメントが、棚板の位置決め部を介して支柱の取り付け面によって受けられる。これにより、支柱によって棚板を良好に支持できる。
【0011】
この発明の一実施形態のように、前記嵌合凹部が、前記支柱の前記取り付け面と前記通過凹条とを接続する挿脱用凹部とをさらに有していてもよい。
この発明の一実施形態では、前記複数の係合凹部が、前記延在方向に垂直な方向に対し、前記通過凹条側と逆に向かうに従って下方に向かうように傾斜している。
この構成によれば、複数の係合凹部が、延在方向に垂直な方向に対し、通過凹条側と逆に向かうに従って下方に向かうように傾斜している。係合凹部が傾斜しているので、嵌合突起が係合凹部に係合した状態では、棚板の自重によって嵌合突起に作用する荷重が、係合凹部に沿いかつ通過凹条側と離反する側に向かう力として分力される。すなわち、係合凹部に係合している嵌合突起に、通過凹条側と離反する側に向かう力が作用する。そのため、係合凹部に係合している嵌合突起が、係合凹部を通過凹条側に移動し難い。係合凹部に係合している嵌合突起の、係合凹部からの抜け止めを図ることができる。これにより、棚板に対して下方から突き上げがあった場合であっても、係合凹部からの抜け止めを図ることができる。すなわち、棚板の下方からの突き上げに対し、ストッパ効果を奏する。
【0012】
前記複数の係合凹部が、前記延在方向に垂直な方向に対し10°~30°傾斜していてもよい。
この発明の一実施形態では、前記支柱が、嵌合凹部を有する支柱構成部材を含む。そして、前記通過凹部は、前記支柱の延びる方向に関し、前記支柱構成部材の一端から他端に亘って延びている。そして、前記支柱構成部材が前記延在方向に複数個接続可能である。
【0013】
この構成によれば、支柱構成部材を延在方向に複数個接続することにより支柱を形成できる。そして、通過凹条が、支柱構成部材の一端から他端に亘って延びているので、複数の支柱構成部材の間で通過凹条を連通させる(すなわち、連続する1つの通過凹条を設ける)ことが可能である。
この場合、複数の支柱構成部材が互いに接続された状態で、一方側の支柱構成部材の他端の通過凹条と、他端側の支柱構成部材の一端の通過凹条とが互いに揃っていてもよい。この場合、嵌合突起の係合先の係合凹部を、複数の支柱構成部材に跨るように変更できる。
【0014】
また、互いに隣接する支柱構成部材が、継手を介して結合されていてもよい。
この発明の一実施形態では、前記支柱が、前記延在方向に延びる支柱本体と、前記支柱本体が挿通する挿通凹部と前記嵌合凹部とを有する支柱構成部材とを含む。そして、前記挿通凹部に前記支柱本体が挿通した状態で、前記支柱構成部材が前記延在方向に複数個接続可能である。
【0015】
この構成によれば、複数の支柱構成部材の挿通凹部に共通の支柱本体を挿通させる。この状態で、支柱構成部材を延在方向に複数個接続する。これにより、複数の支柱構成部材を含む支柱が形成される。
複数の支柱構成部材を共通の支柱本体が挿通するので、この支柱本体によって複数の支柱構成部材を支持できる。これにより、複数の支柱構成部材を含む支柱の強度を高めることができ、支柱が撓んだり支柱が倒壊したりするのを防止できる。
【0016】
また、前記係合凹部が、前記通過凹条から前記棚板の配置側(すなわち、前方)に向けて延びていてもよい。
この発明の一実施形態は、嵌合凹部を有し、支柱を構成する支柱構成部材と、嵌合突起を有する棚板とを含み、前記嵌合突起が前記嵌合凹部に嵌合することにより、前記支柱に、当該支柱の所定の取り付け面側から前記棚板が取り付けられる支柱棚構成装置であって、前記嵌合凹部が、前記支柱の延びる延在方向の互いに異なる位置に形成された複数の係合凹部であって前記嵌合突起と係合可能な係合凹部と、前記延在方向に延び、前記複数の前記係合凹部に連通する通過凹条とを有し、前記嵌合突起が、前記複数の前記係合凹部のうちの一の係合凹部に係合している状態から、前記通過凹条を通って前記複数の前記係合凹部のうちの他の係合凹部に移動し、当該他の係合凹部に係合することが可能である、支柱棚構成装置を提供する。
【0017】
この構成によれば、嵌合突起を嵌合凹部に嵌合させることにより、棚板が支柱に取り付けられる。そして、延在方向の互いに異なる位置に形成された複数の係合凹部のいずれかに嵌合突起を係合させることにより棚板を位置決めできる。これにより、ねじ等の固定部を用いることなく、支柱からの棚板の脱落を確実に防止できる。
また、一の係合凹部に係合している状態の嵌合突起を、通過凹条を通って他の係合凹部に移動させることができる。嵌合突起の係合先の係合凹部を切り換えることにより、棚板の高さを変更できる。
【0018】
これにより、棚板の支柱からの離脱を確実に防止しながら、棚板の高さを簡単に変更できる支柱棚構成装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1図1は、本発明の第1の実施形態に係る支柱棚を備えた猫棚装置を示す斜視図である。
図2図2は、前記支柱棚の要部の斜視図である。
図3図3は、図2に示す支柱棚構成装置の斜視図である。
図4図4は、前記支柱棚構成装置に含まれる支柱構成部材の斜視図である。
図5図5は、前記支柱構成部材の斜視図である。
図6図6は、前記支柱構成部材の斜視図である。
図7図7は、図3等に示す棚板の斜視図である。
図8図8は、前記棚板の平面図である。
図9図9は、前記棚板の右側面図である。
図10図10は、図2に示す継手の斜視図である。
図11図11は、前記継手の右側面図である。
図12図12は、図2等に示す支柱に対する前記棚板の装着を説明するための右側面図である。
図13図13は、前記支柱に対する前記棚板の装着を説明するための右側面図である。
図14図14は、前記棚板の高さ位置の変更を説明するための右側面図である。
図15図15は、前記棚板の高さ位置の変更を説明するための右側面図である。
図16図16は、挿脱用凹部を介した前記支柱に対する前記棚板の取り付けを説明するための右側面図である。
図17図17は、前記挿脱用凹部を介した前記支柱からの前記棚板の取り外しを説明するための右側面図である。
図18図18は、本発明の第2の実施形態に係る支柱棚の要部の斜視図である。
図19図19は、図18に示す支柱棚構成装置の斜視図である。
図20図20は、前記支柱棚構成装置に含まれる支柱構成部材の斜視図である。
図21図21は、前記支柱構成部材の斜視図である。
図22図22は、前記支柱構成部材の右側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下では、この発明の実施の形態を、添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係る支柱棚1を備えた猫棚装置100を示す斜視図である。
猫棚装置100は、猫Cが遊び、休息をとるための装置である。猫棚装置100は、複数の支柱棚1を備えている。複数の支柱棚1は、互いに横方向の間隔を空けて配置されている。猫棚装置100は、高さの位置の異なる複数枚の棚板5を備えている。この棚板5の上に猫Cがのることができるようになっている。猫棚装置100は、部屋に据え付けられている。猫棚装置100が複数の支柱棚1によって構成されているので、部屋の状況、ならびに猫Cの頭数や大きさに合わせて、支柱棚1の個数や配置位置、個々の支柱棚1における棚板5の枚数等を変更できる。
【0021】
支柱棚1は、支柱2と、一枚または複数枚の棚板5とを含む。支柱棚1が部屋に据え付けられた状態で、支柱2が鉛直方向に延びる姿勢をなす。この実施形態では、支柱棚1は、支柱2の下端を床Fに固定するための下取り付け部3と、支柱2の上端を、部屋の天井に固定するための上取り付け部4とをさらに含む。下取り付け部3は、たとえば床Fに固定された台座である。上取り付け部4は、突っ張りユニット(いわゆる突っ張り棒)を含む。この場合、上取り付け部4の上端部は、支柱2に対して接離可能に設けられ、かつ基準位置よりも低い状態で、上方に向かう弾性的な押圧力を受ける。上取り付け部4の上端部が天井を弾性的に押圧することにより、支柱2の上端を天井に固定できる。
【0022】
図2は、支柱棚1の要部の斜視図である。図3は、支柱棚構成装置10の斜視図である。
図2に示すように、支柱2は、断面矩形状である。より具体的には、支柱2の断面は、左右方向に長手を有する矩形である。支柱棚1が部屋に据え付けられた状態で、支柱は鉛直方向に延び、支柱2の4つの側面2a,2b,2c,2dは鉛直面をなす。支柱2の4つの側面のうち、取り付け面としての前側面2aは、平坦面により形成されている。支柱2の4つの側面のうち相対する二つの側面である右側面2bおよび左側面2cには、嵌合凹部6が形成されている。すなわち、支柱2には、左右一対の嵌合凹部6が設けられている。
【0023】
嵌合凹部6は、横方向(たとえば水平方向)に延びる複数の係合凹部7と、上下方向(たとえば鉛直方向)に延びる通過凹条8とを含む。通過凹条8は、複数の係合凹部7の後端7bに接続されている。複数の係合凹部7に通過凹条8が連通している。この実施形態では、係合凹部7および通過凹条8は、溝によって構成されている。
図2に示すように、支柱2には、支柱2の前側(前側面2a側)から棚板5が取り付けられる。棚板5は、左右一対の嵌合突起24(図7等参照)と備えている。左右一対の嵌合突起24が左右一対の嵌合凹部6にそれぞれ嵌合することにより、棚板5が支柱2に取り付けられる。そして所望の高さ位置にある左右一対の係合凹部7に、左右一対の嵌合突起24がそれぞれ係合することにより、棚板5が所定の高さ位置で支柱2によって支持される。
【0024】
図2に示すように、支柱2は、複数の支柱構成部材11を含む。支柱2は、複数の支柱構成部材11を、支柱2の延びる方向(以下、「延在方向」という)Dに接続することにより形成されている。図2では、複数の支柱構成部材11を延在方向Dに接続した状態を示している。図2では、複数の支柱構成部材11のうち4つのみを示している。支柱2に含まれる複数の支柱構成部材11は、互いに同じ構成である(互いに同じ諸元を有している)。
【0025】
延在方向Dに隣接する2つの支柱構成部材11が継手9によって接続される。継手9は、2つの支柱構成部材11の間に形成された開口に嵌って、それら2つの支柱構成部材11を接続する嵌め込み型の継手9である。継手9は、2つの支柱構成部材11を接続する。
支柱構成部材11と、棚板5とによって、図3に示す支柱棚構成装置10が構成される。
【0026】
図4図6は、支柱構成部材11の斜視図である。
支柱構成部材11は、断面矩形状である。支柱構成部材11の断面形状は、左右方向に長手を有する矩形である。支柱構成部材11は、ポリカーボネート(polycarbonate)等の合成樹脂材料(たとえば透明材料)を用いて形成されている。支柱構成部材11の上下寸法W1(図4参照)は、たとえば25.5cmである。支柱構成部材11の左右寸法W2(図4参照)は、たとえば10cmである。支柱構成部材11の奥行寸法W3(図4参照)は、たとえば4.5cmである。支柱構成部材11の寸法は、これらに限られない。一つの支柱棚1(支柱2)に含まれる支柱構成部材11の個数は、支柱棚1が据え付けられる部屋の天井高さや支柱構成部材11の上下寸法W1にもよるが、たとえば7個である。支柱構成部材11の4つの側面のうち、取り付け面としての前側面11aは、平坦面により形成されている。
【0027】
支柱構成部材11の4つの側面のうち右側面11bおよび左側面11cには、嵌合凹部12が形成されている。すなわち、支柱2には、左右一対の嵌合凹部12が設けられている。複数の支柱構成部材11が互いに接続された状態で、複数の嵌合凹部12によって1つの嵌合凹部6が構成される。
嵌合凹部12は、横方向に延びる複数の係合凹部7と、支柱2の右または左側面2b,2cを延在方向Dに延びる通過凹条13とを含む。支柱2が立設された状態では、延在方向Dは、上下方向(たとえば鉛直方向)である。
【0028】
一つの嵌合凹部12(すなわち各側面11b,11cに含まれる嵌合凹部)に含まれる複数の係合凹部7は直線状である。係合凹部7を、係合凹条と呼ぶこともできる。1つの嵌合凹部12に含まれる複数の係合凹部7の個数は、複数であり、図4図6の例では、6つである。複数の係合凹部7は、互いに平行な横方向(たとえば水平方向)に沿って延びている。複数の係合凹部7は、通過凹条13から前側に向けて延びている。複数の係合凹部7の長さは互いに共通である。複数の係合凹部7の前端7aは、支柱2の前側面2a近くに位置しているものの、前側面2aには達していない。複数の係合凹部7の後端7bは、通過凹条13に接続している複数の係合凹部7に通過凹条13が連通している。係合凹部7は、たとえば溝(半円状の前端7aを有するU字状溝である)である。係合凹部7の溝深さおよび溝幅は、棚板5の次に述べる嵌合突起24が係合可能な深さおよび幅にそれぞれ設定されている。係合凹部7は、互いに上下に対向するリブ対の内壁と、そのリブ対間の底壁とによって区画されている。
【0029】
通過凹条13は、支柱構成部材11の上端(一端)11eから支柱構成部材11の下端(他端)11fに亘って支柱構成部材11の後端寄りの位置を、延在方向Dに沿って延びている。通過凹条13は、支柱構成部材11の上端面11pに開口して、矩形状の上開口13aを形成している。通過凹条13は、支柱構成部材11の下端面11qに開口して、矩形状の下開口13bを形成している。
【0030】
通過凹条13は、たとえば溝である。通過凹条13の溝深さおよび溝幅は、棚板5の次に述べる嵌合突起24が係合可能な深さおよび幅にそれぞれ設定されている。通過凹条13の溝深さおよび溝幅は、延在方向Dの全域に亘って均一である。通過凹条13の溝深さおよび溝幅は、係合凹部7の溝深さおよび溝幅とそれぞれ同じである。通過凹条13は、互いに前後に対向するリブ対の内壁と、そのリブ対間の底壁とによって区画されている。
【0031】
支柱構成部材11の上開口13aの左右方向および前後方向の位置と、支柱構成部材11の下開口13bの左右方向および前後方向の位置とは互いに揃っている。そのため、複数の支柱構成部材11が互いに接続された状態で、上側の支柱構成部材11の下開口13bと、下側の支柱構成部材11の上開口13aとが互いに整合する。すなわち、複数の支柱構成部材11が互いに接続された状態で、上側の支柱構成部材11の下端11fの通過凹条13と、当該支柱構成部材11に対し下側(他端側)に接続される支柱構成部材11の上端11eの通過凹条13とが互いに揃っている。換言すると、この状態において、複数の通過凹条13によって1つの通過凹条8が構成される。
【0032】
嵌合凹部12は、挿脱用凹部14をさらに備えている。複数の係合凹部7のうち上下に隣り合う一対の係合凹部7の間には、挿脱用凹部14が形成されている。図4図6の例では、上から3つ目の係合凹部7と、上から4つ目の係合凹部7との間に挿脱用凹部14が形成されている。挿脱用凹部14は、支柱構成部材11の前側面11aと通過凹条13とを前後方向に接続する。挿脱用凹部14は、横方向(たとえば水平方向)に沿って延びる直線状である。挿脱用凹部14を、挿脱用凹条と呼ぶこともできる。挿脱用凹部14の溝深さおよび溝幅は、通過凹条13の溝深さおよび溝幅とそれぞれ同じである。挿脱用凹部14は、互いに上下に対向するリブ対の内壁と、そのリブ対間の底壁とによって区画されている。
【0033】
支柱構成部材11の上端面11pの左右方向の中央部には、前後方向の全域に亘って凹む上嵌合溝15が形成されている。上嵌合溝15には、継手9の下継手部9bが嵌合可能である。
支柱構成部材11の下端面11qの左右方向の中央部には、前後方向の全域に亘って凹む下嵌合溝16が形成されている。下嵌合溝16には、継手9の上継手部9aが嵌合可能である。
【0034】
図7は、棚板5の斜視図である。図8は、棚板5の平面図である。図9は、棚板5の右側面図である。
棚板5は、棚板本体21と、棚板本体21を支柱2に係合させるための係合部22と、支柱2と当接して、棚板本体21の取り付け姿勢を位置決めするための位置決め部23とを含む。棚板本体21、係合部22および位置決め部23は、ポリカーボネート(polycarbonate)等の合成樹脂材料(たとえば透明材料)を用いて一体に形成されている。
【0035】
棚板本体21の上面21Bは、略平坦な面である。棚板本体21の左右寸法W4(図8参照)は、たとえば30cmである。棚板本体21の奥行き寸法W5(図8参照)は、たとえば22cmである。棚板本体21の厚み寸法W6(図7参照)は、たとえば1.5cmである。棚板本体21の寸法は、これらに限られない。
係合部22は、嵌合凹部6(嵌合凹部12)に嵌合する左右一対の係合部22A,22Bを備えている。右側の係合部22Aは、後端縁21aよりも後側に突出する基部23Aと、基部23Aの先端から左方向に突出する嵌合突起24Aとを含む。左側の係合部22Bは、棚板本体21の後端縁21aよりも後側に突出する基部23Bと、基部23Bの先端から右方向に突出する嵌合突起24Aとを含む。右側の嵌合突起24Aは、支柱2の右側の嵌合凹部6に嵌合し、左側の嵌合突起24Bは、支柱2の左側の嵌合凹部6に嵌合する。以下では、嵌合突起24A,24Bは嵌合突起24としてまとめて説明する。
【0036】
位置決め部23は、棚板本体21の後端縁21aの左右方向中央部の下方に配置されている。位置決め部23は、支柱2の前側面2aと当接する位置決め面26を有する。位置決め面26は、棚板本体21の上面21Bに対し略垂直方向延びている。位置決め面26が支柱2の前側面2aに当接することにより、棚板5の姿勢が位置決められ、これにより、棚板5が支柱2に片持ちで取り付けられる。
【0037】
図10は、継手9の斜視図である。図11は、継手9の右側面図である。
継手9は、正面視で略矩形状である。継手9は、互いに接続される2つの支柱構成部材11のうち、一方の支柱構成部材11の上端11eと、他方の支柱構成部材11の下端11fとにそれぞれ取り付けられて、それら2つの支柱構成部材11を接続する。継手9は、上下に並んだ上継手部9aと下継手部9bとを含む。上継手部9aおよび下継手部9bは、ポリカーボネート(polycarbonate)等の合成樹脂材料(たとえば透明材料)を用いて一体に形成されている。
【0038】
上継手部9aの左右方向の幅は、下方に向かうに従って狭くなるように設定されている。上継手部9aが、上側の支柱構成部材11の下端面11qに形成された下嵌合溝16に整合するように、上継手部9aの形状および大きさが設定されている。
下継手部9bの左右方向の幅は、上方に向かうに従って狭くなるように設定されている。下継手部9bが、下側の支柱構成部材11の上端面11pに形成された上嵌合溝15に整合するように、下継手部9bの形状および大きさが設定されている。
【0039】
継手9は、後方に向かうに従って、上下方向の寸法および左右方向の寸法の双方が僅かに大きくなっている。
延在方向Dに隣接する2つの支柱構成部材11の間に、上嵌合溝15および下嵌合溝16によって開口が形成される。この開口に対し、継手9が後ろ側から嵌め入れられる。上継手部9aが、上側の支柱構成部材11の下嵌合溝16に嵌められ、下継手部9bが、下側の支柱構成部材11の上嵌合溝15に嵌められる。これにより、それら2つの支柱構成部材11が継手9によって接続される。
【0040】
また、支柱構成部材11と、棚板5とによって、図3に示す支柱棚構成装置10が構成される。
図12,13は、支柱2に対する棚板5の装着を説明するための右側面図である。
左右一対の嵌合突起24を嵌合凹部12に嵌め入れる手法、すなわち棚板5を支柱2に取り付ける手法として、次に述べる第1の取り付け手法がある。
【0041】
この第1の取り付け手法では、作業者(たとえば、猫棚装置100の利用者)は、棚板5の左右一対の嵌合突起24を、支柱2を構成する支柱構成部材11の上開口13aまたは下開口13bに通すことにより、左右一対の嵌合突起24を、それぞれ左右一対の嵌合凹部12に挿入する(嵌め入れる)。この挿入作業は、棚板5を、後ろに向かうに従って下がる傾斜姿勢に保ちながら行われる。
【0042】
具体的には、作業者は、棚板5を上記の傾斜姿勢に保ちながら、図12に一点鎖線で示すように、棚板5の左右一対の嵌合突起24を、開口13a,13b(図12の例では上開口13a)を介して一対の嵌合凹部12の通過凹条13に嵌め入れる。
前述のように、嵌合突起24は、通過凹条13と複数の係合凹部7との間で移動させることができる。そのため、通過凹条13に挿入された嵌合突起24を、複数の係合凹部7のうち所望高さの係合凹部7に、通過凹条13を通って移動させる。嵌合突起24が、通過凹条13における所望高さの係合凹部7の接続位置13pに達した状態で、作業者が棚板5を手前側に引くことにより、嵌合突起24が通過凹条13から離脱して、所望高さの係合凹部7に進入する。進入した嵌合突起24が係合凹部7の前端7aに当接することにより、嵌合突起24が係合凹部7に係合する。図12では、棚板5の左右一対の嵌合突起24が上から2つ目の係合凹部7に係合している状態を実線で示す。
【0043】
そして、この状態から、作業者は、棚板5の前端部5aを下げて、傾斜姿勢にある棚板5を手前に寝かす。このとき、棚板5の位置決め面26が支柱2の前側面2aに当接して、棚板5の姿勢が水平姿勢に位置決めされることにより、図13に示すように、棚板5が支柱2に片持ちで支持される。このとき、片持ちの棚板5の自重等によるモーメント(図13において反時計回りになるモーメント)は、棚板5の位置決め面26を介して支柱2の前側面2aによって受けられる。これにより、支柱2によって棚板5を良好に支持できる。とくに、平坦面からなる位置決め面26が前側面2aに当接するので、装着後の棚板5にぐらつきが生じない。これにより、棚板5の更なる安定支持を実現できる。
【0044】
図14,15は、棚板5の高さの変更を説明するための右側面図である。嵌合突起24の係合先の係合凹部7を切り換えることにより、棚板5の高さを変更できる。棚板5の高さの変更について、嵌合突起24の係合先を、上から2つ目の係合凹部7から上から4つ目の係合凹部7に切り換える場合を例に挙げて説明する。
この場合において、まず、作業者は、棚板5の前端部5aを持ち上げて、棚板5を上記の傾斜姿勢にする。そして、作業者は、棚板5の傾斜姿勢を保ちながら、棚板5を奥側に押し込む。これにより、嵌合突起24が係合凹部7の前端7aから離脱し、係合凹部7と嵌合突起24との係合が解除される。そして、作業者が棚板5をさらに奥側に押し込むことにより、嵌合突起24が後方に向けてさらに移動し、やがて通過凹条13に達する。
【0045】
通過凹条13に達した嵌合突起24を、複数の係合凹部7のうち所望高さの係合凹部7に、通過凹条13を通って移動させる。具体的には、嵌合突起24を、通過凹条13における所望高さの係合凹部7(上から4つ目の係合凹部7)の接続位置13qまで移動させる。その状態で作業者が棚板5を手前側に引くことにより、嵌合突起24が通過凹条13から離脱して係合凹部7に進入する。進入した嵌合突起24が係合凹部7の前端7aに当接することにより、この係合凹部7に嵌合突起24が係合する。
【0046】
そして、この状態で、作業者が傾斜姿勢にある棚板5を手前に倒すと、棚板5の位置決め面26が支柱2の前側面2aに当接する。これにより、図15に示すように、棚板5の姿勢が水平姿勢に位置決めされる。これにより、棚板5の高さの変更が終了する。
図14,15では、一つの支柱構成部材11に含まれる複数の係合凹部7の間で、嵌合突起24の係合先を変更させる場合を例に挙げたが、複数の支柱構成部材11に跨るように、嵌合突起24の係合先の係合凹部7を変更させてもよい。
【0047】
具体的には、上下に隣接する二つの支柱構成部材11に着目すると、前述のように、上側の支柱構成部材11の下開口13bと、下側の支柱構成部材11の上開口13aとが互いに整合している。そのため、一の支柱構成部材11の通過凹条13にある嵌合突起24を開口13a,13bを介して、隣り合う他の支柱構成部材11の通過凹条13に跨って移動させることが可能である。
【0048】
ある支柱構成部材11の係合凹部7に係合している嵌合突起24を、通過凹条13を介して開口13a,13bから隣接する他の支柱構成部材11の通過凹条13に移動させる。そして、所望高さの係合凹部7に嵌合突起24を係合させる。これにより、複数の支柱構成部材11を跨るように、嵌合突起24の係合先の係合凹部7を変更できる。
ところで、左右一対の嵌合突起24を嵌合凹部12から離脱させる手法、すなわち、棚板5を支柱2から取り外す手法として、次に述べる第1の取り外し手法がある。この第1の取り外し手法では、作業者は、棚板5の左右一対の嵌合突起24を、支柱2を構成する支柱構成部材11の上開口13aまたは下開口13bを介して、それぞれ左右一対の嵌合凹部12から離脱させる。この離脱作業は、棚板5を上記の傾斜姿勢に保ちながら行われる。
【0049】
具体的には、作業者は、水平姿勢にある棚板5の前端部5aを持ち上げて、棚板5を上記の傾斜姿勢にする。そして、この状態で、作業者が棚板5を奥側に押し込むことにより、嵌合突起24が後方に向けてさらに移動し、通過凹条13に達する。嵌合突起24が通過凹条13に達した状態で、作業者が棚板5全体を上方に持ち上げる。これにより、嵌合突起24が通過凹条13を上方に移動し、上開口13aを通って嵌合凹部12から離脱する。あるいは、嵌合突起24が通過凹条13に達した状態で、作業者が棚板5全体を下げる。これにより、嵌合突起24が通過凹条13を下方に移動し、下開口13bを通って嵌合凹部12から離脱する。これらのいずれかにより、棚板5が支柱2から取り外される。
【0050】
ところで、上記の第1の取り付け手法および第1の取り外し手法のいずれも、嵌合突起24を開口13a,13bに経由させる必要がある。そのため、第1の取り付け手法および第1の取り外し手法を行うには、支柱2を複数の支柱構成部材11に分割する必要がある。したがって、支柱棚1が部屋に据え付けられた状態のまま(すなわち、支柱2を複数の支柱構成部材11に分割することなく)第1の取り付け手法および第1の取り外し手法を行うことはできない。
【0051】
第1の取り付け手法および第1の取り外し手法に代えて、それぞれ第2の取り付け手法および第2の離脱手法を採用することもできる。第2の取り付け手法および第2の取り外し手法では、嵌合突起24を、開口13a,13bではなく、挿脱用凹部14に経由して、嵌合凹部12に挿脱させる。
図16は、第2の取り付け手法を説明するための右側面図である。
【0052】
第2の取り付け手法では、作業者は、棚板5を上記の傾斜姿勢に保ちながら、棚板5の左右一対の嵌合突起24を挿脱用凹部14に挿入する(嵌め入れる)。そして、作業者が棚板5を奥側に押し込むことにより、嵌合突起24が後方に向けて移動し、通過凹条13に達する。そして、作業者は、通過凹条13に達した嵌合突起24を、所望の高さの係合凹部7に係合させる。第2の取り付け方法では、支柱棚1が部屋に据え付けられた状態のまま(すなわち、支柱2を複数の支柱構成部材11に分割することなく)棚板5を支柱2に取り付けることができる。
【0053】
図17は、第2の取り外し手法を説明するための右側面図である。
第2の取り外し手法では、通過凹条13にある嵌合突起24を、挿脱用凹部14を通って、嵌合凹部12から離脱させる。具体的には、通過凹条13にある嵌合突起24を、通過凹条13における挿脱用凹部14との接続位置13rまで移動させる。接続位置13rに達した状態で、作業者が棚板5を手前側に引くことにより、嵌合突起24が通過凹条13から離脱して嵌合凹部12に進入する。その後、作業者が棚板5をさらに手前側に引くことにより、嵌合突起24が挿脱用凹部14の前端位置14aから離脱する(すなわち、支柱2の前側面2aから離脱する)。これにより、支柱棚1が部屋に据え付けられた状態のまま(すなわち、支柱2を複数の支柱構成部材11に分割することなく)棚板5を支柱2から取り外すことができる。
【0054】
以上によりこの実施形態によれば、嵌合突起24を嵌合凹部12(嵌合凹部6)に嵌合させることにより、棚板5が支柱2に取り付けられる。そして、複数の係合凹部7のいずれかに嵌合突起24を係合させることにより棚板5を位置決めできる。これにより、ねじ等の固定部を用いることなく、支柱2からの棚板5の脱落を確実に防止できる。
また、ある係合凹部7に係合している状態の嵌合突起24を、通過凹条13を通って他の係合凹部7に移動させることができる。嵌合突起24の係合先の係合凹部7を切り換えることにより、棚板5の高さを変更できる。
【0055】
これにより、棚板5の支柱2からの離脱を確実に防止しながら、棚板5の高さを簡単に変更できる支柱棚1を提供できる。
また、嵌合突起24を、通過凹条13(通過凹条8)を通って一の係合凹部7から他の係合凹部7に移動させることができるので、棚板5を支柱2に取り付けたまま、棚板5の高さを変更できる。棚板5を支柱2から取り外すことなく棚板5の高さ位置を変更できるから、棚板5を支柱2から取り外す必要がない。そのため、棚板5の紛失等を確実に防止できる。
【0056】
また、支柱2の右または左側面(互いに相対する二つの側面)2b,2cに形成された嵌合凹部12に、それぞれ左右一対の嵌合突起24が嵌められる。嵌合凹部12と嵌合突起24との係合が、右または左側面2b,2cの双方で達成されるので、棚板5の支柱2へのより安定的な取り付けを実現できる。
また、棚板5の位置決め面26が支柱2の前側面2aに当接することにより棚板5の姿勢が位置決めされ、棚板5が支柱2に片持ちで支持される。このとき、片持ちの棚板5の自重等によるモーメントが、棚板5の位置決め面26を介して支柱2の前側面2aによって受けられる。これにより、支柱2によって棚板5を良好に支持できる。
【0057】
また、支柱構成部材11を延在方向Dに複数個接続することにより支柱2を形成できる。そして、通過凹条13が、支柱構成部材11の上端11eから下端11fに亘って延びているので、複数の支柱構成部材11の間で複数の通過凹条13を連通させることが可能である。この場合、複数の支柱構成部材11を跨るように、嵌合突起24の係合先の係合凹部7を変更できる。
【0058】
図18は、本発明の第2の実施形態に係る支柱棚201の要部の斜視図である。図18において、前述した第1の実施形態と共通する構成には図面に同一の参照符号を付して説明を省略する(図19図22において同じ)。
支柱棚201は、支柱202と、一枚または複数枚の棚板5とを含む。支柱棚201が部屋に据え付けられた状態で、支柱202が鉛直方向に延びる姿勢をなす。支柱棚201は、支柱2に代えて支柱202を備えている点において、支柱棚1と相違している。
【0059】
支柱202は、支柱本体200と、支柱本体200に取り付けられる複数の支柱構成部材211とを含む。支柱本体200は円筒状である。持ち運びが容易なように、支柱本体200は、複数の分割体に分割されている。支柱本体200を、分割可能な構成でなく、伸縮可能な構成としてもよい。支柱202は、金属材料を用いて形成されていてもよいし、樹脂材料を用いて形成されていてもよい。
【0060】
支柱棚201は、支柱本体200の下端を床F(図1参照)に固定するための下取り付け部と、支柱本体200の上端を、部屋の天井に固定するための上取り付け部とをさらに含む。支柱棚201の下取り付け部は、前述の下取り付け部3と同等の構成である。支柱棚201の上取り付け部は、前述の上取り付け部4と同等の構成である。
図18に示すように、支柱202は、延在方向Dに接続した複数の支柱構成部材211を、共通の支柱本体200に取り付けることにより形成されている。複数の支柱構成部材211を延在方向Dに接続した状態を示している。図18では、複数の支柱構成部材211のうち4つのみを示している。支柱202に含まれる複数の支柱構成部材211は、互いに同じ構成である(互いに同じ諸元を有している)。
【0061】
図19は、図18に示す支柱棚構成装置210の斜視図である。図20は、支柱棚構成装置210に含まれる支柱構成部材211の斜視図である。図21は、支柱構成部材211の斜視図である。図22は、支柱構成部材211の右側面図である。図22には、棚板5を支柱構成部材211(支柱202)に取り付けた状態を示す。
第2の実施形態に係る支柱構成部材211は、主として、2つの点で、第1の実施形態に係る支柱構成部材11と相違している。
【0062】
支柱構成部材211が支柱構成部材11と異なる第1の点は、支柱構成部材211が、支柱本体200が挿通するための挿通凹部220を有している点である。そして、挿通凹部220に支柱本体200が挿通した状態で、支柱構成部材211が延在方向Dに複数個接続可能である。
支柱構成部材211が支柱構成部材11と異なる第2の点は、複数の係合凹部7に代えて複数の係合凹部207が採用されている点である。複数の係合凹部207は、延在方向Dに垂直な方向(すなわち、水平方向)に対し、通過凹条13側と逆に向かうに従って(すなわち、前方に向かうに従って)下方に向かうように傾斜している。
【0063】
以下、これらの2つの相違点を中心に、支柱構成部材211の構成について具体的に説明する。
支柱構成部材211は、前板部(前壁部)211aと、右板部(右壁部)211bと、左板部(左壁部)211cとを一体に有する断面コ字状の部材である。前板部211aの内面、右板部211bの内面および左板部211cの内面によって、挿通凹部220が区画されている。挿通凹部220は、支柱構成部材211の後側面211dから前側に窪む挿通溝である。挿通凹部220は、支柱構成部材211の上端11eから支柱構成部材211の下端11fに亘って形成されている。
【0064】
前板部211aの外面が、支柱構成部材211の4つの側面のうち前側面11aを構成する。右板部211bの外面および左板部211cの外面が、支柱構成部材11の4つの側面のうち右側面11bおよび左側面11cをそれぞれ構成する。
支柱構成部材211は、挿通凹部220の後方を(すなわち、支柱構成部材211の4つの側面のうち後側面を)部分的に塞ぐ後蓋217をさらに含む。この実施形態では、後蓋217は、右板部211bの後端縁と左板部211cの後端縁とを接続する上下一対の板状部材によって構成されている。後蓋217は、板状金具によって構成されている。挿通凹部220に支柱本体200が収容された状態(支柱構成部材211を支柱本体200が挿通した状態)で後蓋217が閉じられた状態では、支柱本体200が後蓋217によって前板部211a側に押し付けられ、前板部211aと後蓋217とによって支柱本体200が挟まれる。これにより、支柱本体200に対して支柱構成部材211が移動不能に取り付けられる。
【0065】
支柱構成部材211の4つの側面のうち右側面11bおよび左側面11cには、嵌合凹部12に代えて、嵌合凹部212が形成されている。すなわち、支柱構成部材211には、左右一対の嵌合凹部212が設けられている。複数の支柱構成部材211が互いに接続された状態で、複数の嵌合凹部212によって1つの嵌合凹部6が構成される。
嵌合凹部212は、複数の係合凹部207と通過凹条13とを含む。
【0066】
1つの嵌合凹部212に含まれる係合凹部207の個数は、複数であり、図18図22の例では、3つである。前述のように、係合凹部207は、延在方向Dに垂直な方向(水平方向)に対し、通過凹条13側と逆に向かうに従って(前方に向かうに従って)下方に向かうように傾斜している。係合凹部207は、延在方向Dに垂直な方向(水平方向)に対してたとえば約10°~約30°(図18図22の例では、約20°)傾斜している。その余の点において、係合凹部207は、係合凹部7(図2等参照)と同等である。そのため、係合凹部207についての詳細な説明は省略する。
【0067】
延在方向Dに隣接する2つの支柱構成部材211は、位置決めピン209によって互いに位置決めされている。位置決めピン209は、円柱状であり、ポリカーボネート等の樹脂材料を用いて形成されている。支柱構成部材211の上端面11pには、位置決めピン209が嵌合するための第1の嵌合穴215が形成されている。支柱構成部材211の下端面11qには、位置決めピン209が嵌合するための第2の嵌合穴216が形成されている。嵌合穴215,216は、2つの支柱構成部材211が接続された状態において、互いに対向する位置に形成されている。位置決めピン209が2つの支柱構成部材211を互いに位置決めした状態において、位置決めピン209の下半分が第1の嵌合穴215に嵌合し、位置決めピン209の上半分が第2の嵌合穴216に嵌合している。
【0068】
それ以外の支柱構成部材211の形状や材質は、第1の実施形態の支柱構成部材11の場合と同じである。
複数の支柱構成部材211が共通の支柱本体200に取り付けられる。複数の支柱構成部材211の挿通凹部220に共通の支柱本体200を挿通させる。そして、延在方向Dに隣接する2つの支柱構成部材211が、位置決めピン209によって互いに位置決めされる。これにより、支柱構成部材211が延在方向Dに複数個接続され、支柱202が形成される。この状態で、複数の支柱構成部材211が共通の支柱本体200に支持される。それゆえ、複数の支柱構成部材211を含む支柱202の強度(剛性)が高い。
【0069】
図22には、棚板5を支柱構成部材211(支柱202)に取り付けた状態を示す。
棚板5が支柱202に装着された状態では、図22に示すように、左右一対の嵌合突起24が、それぞれ左右一対の係合凹部207と係合している。この状態では、係合凹部207が、延在方向Dに垂直な方向に対し、通過凹条13側と逆に向かうに従って下方に向かうように傾斜しているので、棚板5の自重によって嵌合突起24に作用する荷重が、係合凹部207に沿いかつ通過凹条13側と離反する側に向かう力として分力される。すなわち、係合凹部207に係合している嵌合突起24に、通過凹条13側と離反する側に向かう力が作用する。そのため、嵌合突起24が係合凹部207と係合している状態では、係合凹部207に係合している嵌合突起24が係合凹部207を通過凹条13側に移動し難い。
【0070】
第2の実施形態によれば、第1の実施形態に加え、さらに次のような作用効果を奏する。
すなわち、複数の支柱構成部材211の挿通凹部220に、共通の支柱本体200を挿通させる。この状態で、支柱構成部材211を延在方向Dに複数個接続する。これにより、複数の支柱構成部材211を含む支柱202が形成される。
【0071】
複数の支柱構成部材211が共通の支柱本体200に支持されるので、支柱本体200によって複数の支柱構成部材211を支持できる。これにより、複数の支柱構成部材211を含む支柱202の強度(や剛性)を高めることができ、支柱202が撓んだり支柱202が倒壊したりするのを防止できる。
また、複数の係合凹部207が、延在方向Dに垂直な方向に対し、通過凹条13側と逆に向かうに従って下方に向かうように傾斜している。係合凹部207がこのように傾斜しているので、嵌合突起24が係合凹部207に係合した状態では、棚板5の自重によって嵌合突起24に作用する荷重が、係合凹部207に沿いかつ通過凹条13側と離反する側に向かう力として分力される。すなわち、係合凹部207に係合している嵌合突起24に、通過凹条13側と離反する側に向かう力が作用する。そのため、係合凹部207に係合している嵌合突起24が、係合凹部207を通過凹条13側に移動し難い。係合凹部207に係合している嵌合突起24の、係合凹部207からの抜け止めを図ることができる。これにより、棚板5に対して下方から突き上げがあった場合であっても、係合凹部207からの抜け止めを図ることができる。すなわち、棚板5の下方からの突き上げに対し、ストッパ効果を奏する。
【0072】
以上、この発明の2つの実施形態について説明したが、この発明はさらに他の形態で実施することもできる。
たとえば、第2の実施形態において、支柱構成部材211に形成される挿通凹部が、挿通溝(挿通凹部220)でなく、支柱構成部材211を延在方向Dに貫通する挿通穴によって形成されていてもよい。
【0073】
また、第2の実施形態において、支柱本体200が円筒状であるとして説明したが、支柱本体200が、断面矩形等の角筒状であってもよい。支柱本体200は、筒状に限られず、円柱状(中実)または角柱状(中実)であってもよい。
また、第1の実施形態と第2の実施形態とを組み合わせてもよい。この場合、第1の実施形態のように支柱構成部材11を延在方向Dに複数個接続して形成する支柱2において、係合凹部7に代えて水平方向(延在方向Dに垂直な方向)に傾斜する方向に延びる係合凹部207を形成してもよい。また、第1の実施形態のように支柱構成部材11を延在方向Dに複数個接続して形成する支柱2において、延在方向Dに隣接する2つの支柱構成部材211は、位置決めピン209によって互いに位置決めするようにしてもよい。この場合、支柱構成部材11の端面11pに、位置決めピン209を嵌合するために嵌合穴215,216が形成されていてもよい。また、第2の実施形態のように支柱構成部材211を延在方向Dに複数個接続して形成する支柱202において、係合凹部207に代えて水平方向(延在方向Dに垂直な方向)に延びる係合凹部7を形成してもよい。
【0074】
また、通過凹条13が、支柱構成部材11,211の後端寄りの位置ではなく、支柱構成部材11,211の前端寄りの位置、または支柱構成部材11,211の前後方向の中央部の位置を上下に延びていてもよい。この場合、複数の係合凹部7,207は、通過凹条13から後側に向けて延びていてもよい。
また、前述の実施形態では、通過凹条13が、支柱構成部材11,211の上端11eから支柱構成部材11,211の下端11fに亘って形成されているとしたが、通過凹条13が、支柱構成部材11,211の延在方向Dの全域に亘って設けられていなくてもよい。たとえば、通過凹条13が、延在方向Dに関し上端11eを除く他の全ての領域に形成されていてもよい。通過凹条13が、延在方向Dに関し下端11fを除く他の全ての領域に形成されていてもよい。通過凹条13が、延在方向Dに関し上端11eおよび下端11fを除く他の全ての領域に形成されていてもよい。通過凹条13が、延在方向Dの一部の領域にのみ形成されていてもよい。
【0075】
前述の説明では、係合凹部7,207が溝であるとして説明したが、係合凹部7,207が穴であってもよい。同様に、通過凹条13や挿脱用凹部14が穴であってもよい。
また、棚板5の位置決め部23に位置決め面25が形成され、支柱2,202の前側面2aと面接触する場合を例に挙げたが、位置決め部23の先端に面が形成されておらず、位置決め部23が支柱2,202の前側面2aと点接触してもよい。
【0076】
支柱棚1,201(支柱2,202)の部屋への設置手法(据え付け手法)は、上述の手法に限られない。天井側で支持しなくても、床Fからの支持のみで支柱棚1,201(支柱2,202)を良好に支持できる場合には、取り付け部(上取り付け部4)の構成を省略できる。支柱棚1,201(支柱2,202)の部屋への設置手法は、支柱2,202を強固に部屋に据え付けることができれば、さらに他の手法を採用してもよい。たとえば、支柱2,202を所定の金具等を用いて壁面に直接固定してもよい。
【0077】
さらに前述の説明では、支柱棚1,201を、猫棚装置100として用いる場合を例に挙げて説明したが、支柱棚1,201は、棚板5の上に物品を載置する物品載置用として用いることもできる。
また、支柱棚1,201の支柱2,202を複数の支柱構成部材11,211に分割可能な構成として説明したが、支柱2,202は、分割不能な構成であってもよい。
【0078】
また、図18等に示すように、棚板5の四隅に小穴250が形成される。この小穴250は、ハンモック、ブリッジ等の他の構成部材を支柱2,202に連結するための穴である。
この発明は、以上の実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項に記載の範囲内において種々の変更が可能である。
【符号の説明】
【0079】
1 :支柱棚
2 :支柱
2a :前側面(取り付け面)
2b :右側面(相対する二つの側面の一方)
2c :左側面(相対する二つの側面の他方)
5 :棚板
6 :嵌合凹部
7 :係合凹部
10 :支柱棚構成装置
11 :支柱構成部材
11a :前側面(取り付け面)
11e :上端(一端)
11f :下端(他端)
12 :嵌合凹部
14 :挿脱用凹部
23 :位置決め部
24 :嵌合突起
200 :支柱本体
201 :支柱棚
202 :支柱
207 :係合凹部
211 :支柱構成部材
212 :嵌合凹部
220 :挿通凹部
D :延在方向
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