IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 中国計量大学の特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022158807
(43)【公開日】2022-10-17
(54)【発明の名称】ジャノヒゲ産地鑑別方法
(51)【国際特許分類】
   G01N 33/15 20060101AFI20221006BHJP
   B01D 15/42 20060101ALI20221006BHJP
【FI】
G01N33/15 Z
B01D15/42
【審査請求】有
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021128617
(22)【出願日】2021-08-04
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2022-01-12
(31)【優先権主張番号】202110362660.4
(32)【優先日】2021-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】520022540
【氏名又は名称】中国計量大学
(74)【代理人】
【識別番号】100216471
【弁理士】
【氏名又は名称】瀬戸 麻希
(72)【発明者】
【氏名】付賢樹
(72)【発明者】
【氏名】計晴閣
(72)【発明者】
【氏名】李潮鋒
(72)【発明者】
【氏名】王建萍
(72)【発明者】
【氏名】張▲うん▼▲ゆう▼
(72)【発明者】
【氏名】王倩
(72)【発明者】
【氏名】葉子弘
(72)【発明者】
【氏名】兪暁平
(72)【発明者】
【氏名】張明洲
(72)【発明者】
【氏名】張蓬軍
【テーマコード(参考)】
4D017
【Fターム(参考)】
4D017AA03
4D017BA03
4D017CA13
4D017CB01
4D017DA03
4D017EA05
(57)【要約】      (修正有)
【課題】ジャノヒゲの産地を鑑別する方法を提供する。
【解決手段】ジャノヒゲ粉と体積パーセント濃度85%~95%のエタノール水溶液を処理箱1内に入れ、加熱還流し完全に抽出し、濾過液得る工程と、濾過液をノンエタノールにまで濃縮させてから、イオン水を加えて2~10℃にて静かに沈殿し、上澄液を取り上げ、濾過させ、高速液体クロマトグラフィーによってジャノヒゲ粉におけるオフィオポゴニンの含有量を測定する工程を含む。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジャノヒゲ産地鑑別方法であって、
a) ジャノヒゲ粉と体積パーセント濃度85%~95%のエタノール水溶液を処理箱(
1)内に入れ、加熱還流し完全に抽出すると、濾過液aを得る工程と、
b) 濾過液aをノンエタノールにまで濃縮させてから、イオン水を加えて2~10℃に
て静かに沈殿し、上澄液を取り上げ、濾過させ、濾過液bを得る工程と、
c) 濾過液bに対し多孔質ポリマービーズカラムクロマトグラフィーを行い、順次に脱
イオン水、体積パーセント濃度15%~25%のエタノール水溶液、体積パーセント濃度
の25%~35%エタノール水溶液、体積パーセント濃度35%~45%のエタノール水
溶液を使って勾配溶離を行い、流出液を収集する工程と、
d) 高速液体クロマトグラフィーによってジャノヒゲ粉におけるオフィオポゴニンDの
含有量を測定する工程と、
e) 工程cにおける流出液において竜脳グリコシド(l-ボルネオール2-O-β-D
-アピオフラノシル-(1→6)-β-D-グルコピラノシド)が含まれているかを検測
するととともに、工程dにおける検出オフィオポゴニンDの含有量と同等質量の浙江ジャ
ノヒゲにおけるオフィオポゴニンDの含有量とを対比することであって、被検ジャノヒゲ
粉中において竜脳グリコシドが含まれる場合、被検ジャノヒゲ粉に浙江ジャノヒゲの成分
が含まれると判断し、被検ジャノヒゲ粉におけるオフィオポゴニンDの含有量が同等質量
の浙江ジャノヒゲにおけるオフィオポゴニンDの含有量より高い場合、被検ジャノヒゲ粉
において四川ジャノヒゲが混ぜ込まれていると判断する工程とを含み、
工程cにおける多孔質ポリマービーズはD101型の大孔樹脂あるいはD1400型の大
孔樹脂とし、多孔質ポリマービーズのベッド体積は濾過液b体積の10-20%とし、
工程cにおける勾配溶離は、順次に脱イオン水、体積パーセント濃度20%のエタノール
水溶液、体積パーセント濃度30%のエタノール水溶液、体積パーセント濃度40%のエ
タノール水溶液を使って行い、
工程aにおける処理箱1に蓋板2が設けられ、処理箱1の内壁に第1凹溝101が設けら
れ、第1凹溝101内に加熱ブロック18が設けられ、蓋板2に還流管21が設けられ、
蓋板2にさらに気体シリンダ26が設けられ、気体シリンダ26のピストンロッドに処理
箱1と相互協働するプレス板3が設けられ、プレス板3に複数個の第1貫通穴301が設
けられ、処理箱1の側壁にプレス板3を回動駆動するための第1モータが設けられており
、処理箱1の側壁に第1接続ブロック11が設けられ、第1接続ブロック11に第1移動
室112が設けられ、第1移動室112内に複数個のプレス板3と相互協働する第2接続
ブロック19が設けられ、第1移動室112の蓋板2と反対側の側壁に排水口1121が
設けられており、蓋板2に進水口271が設けられ、進水口271のプレス板3との反対
側に第1封止板27が設けられ、処理箱1の側壁に供給口102が設けられ、供給口10
2に第3封止板が設けられ、混合液を取得するために、気体シリンダ26によってプレス
板3を蓋板2に向かって移動駆動し、プレス板3が供給口102の蓋板2寄りの一側まで
移動すると、ジャノヒゲ粉が供給口102を介して処理箱1内に入れられ、ジャノヒゲ粉
が入れられてから、エタノール水溶液を進水口271から処理箱1内に進入させ、ジャノ
ヒゲ粉とエタノール水溶液の添加が完了すると、加熱ブロック18によって処理箱1内の
混合液を加熱し、第1モータによってプレス板3を回動駆動し、プレス板3によって混合
液を攪拌し、蒸気が還流管21内に入り込み、液化し、処理箱1内に滴下し、加熱還流が
完了すると、気体シリンダ26によってプレス板3を押しながら蓋板との反対側に移動さ
せ、プレス板3によって溶液におけるジャノヒゲ粉を押しながら下向きに移動させ、ジャ
ノヒゲ粉が処理箱1の底部にまで押圧され、第2接続ブロック19とプレス板3とが協働
を構成し、プレス板3の蓋板寄り側の混合液が第1移動室112内に進入し、溶液が排水
口1121から排出し、濾過液aを得られる、
ジャノヒゲ産地鑑別方法。
【請求項2】
プレス板3の底部における蓋板2との反対側に第1移動溝301が開設され、第1移動溝
301内に第1攪拌棒31が設けられ、第1攪拌棒31の側壁に第1滑りブロック311
が設けられ、第1移動溝301の内壁に第1滑りブロック311と相互協働する第1滑り
溝3011が設けられている、請求項1に記載のジャノヒゲ産地鑑別方法。
【請求項3】
プレス板3に第2移動溝302が設けられ、第2移動溝302内に第1接続棒33が設け
られ、第2移動溝302の蓋板寄りの一側に第1貫通溝3021が設けられ、第1接続棒
33に第1貫通溝3021と相互協働する案内溝330が設けられ、第2接続ブロック1
9に第1接続棒33と相互協働する第1貫通室190が設けられ、プレス板3の蓋板との
反対側に第1接続棒33を押しながら第2移動溝302の外側に向かって移動させる第1
押板32が設けられている、請求項2に記載のジャノヒゲ産地鑑別方法。
【請求項4】
気体シリンダ26によってプレス板3を上向きに移動駆動させ、プレス板3が供給口10
2の上方に位置し、第1攪拌棒31が第1移動溝301内から延出し、第1モータによっ
てプレス板3を回動駆動させ、第1攪拌棒31がプレス板3の回動とともに処理箱1内の
溶液を攪拌し、溶液が処理箱1内で加熱還流動作を行い、溶液の加熱還流が完了すると、
第1モータによってプレス板3を回動駆動し、第1接続棒33が第2接続ブロック19に
対応する位置まで回動すると、気体シリンダ26によってプレス板3を蓋板との反対側に
移動駆動させ、プレス板3が蓋板との反対側に向かって処理箱1の底部まで移動すると、
第1接続棒33が第2接続ブロック19の一側に移動し、第1押板32と第1攪拌棒31
がジャノヒゲ粉の上に押圧され、第1攪拌棒31が第1移動溝301内に進入し、第1押
板32がプレス板3に向かって移動し、第1接続棒33が第2移動溝302内から延伸し
、第1接続棒33が第1貫通室190内に挿入し、プレス板3の蓋板寄りの一側にある溶
液が第1貫通溝3021から案内溝330内に進入し、水流が案内溝330に沿って第1
移動室112内に進入し、抽出液が排水口1121から流出し、ジャノヒゲ粉が処理箱1
内に止まって、単独に溶液aを得られる、請求項3に記載のジャノヒゲ産地鑑別方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ジャノヒゲ産地鑑別の技術分野に属し、特にジャノヒゲ産地鑑別方法に関する
【背景技術】
【0002】
ジャノヒゲ(蛇の髭、または麦門冬ともいう)は、ユリ科植物Liliaceaeであるジャノヒ
ゲOphiopogon japonicus(L.f)Ker-Gawl.の乾燥塊根である。ジャノヒゲは、産地や種類に
よって浙江ジャノヒゲと四川ジャノヒゲに分類され得る。研究によれば、浙江ジャノヒゲ
の薬学上のある適応効果は、四川ジャノヒゲよりすぐれる。しかし、市場調査によると、
浙江ジャノヒゲの出所が乏しく、高価などの原因で、浙江ジャノヒゲを薬用にする漢方薬
製剤は今現在比較的少ない。そのために、漢方製剤では浙江ジャノヒゲを原料として利用
されているか無かについて確認する必要があり、そして、製成品製剤としてもそれについ
て検出や確認する必要もある。それによって、浙江ジャノヒゲの優良生は浙江ジャノヒゲ
が薬用にする漢方薬製剤においても体現させ得ることが希望されている。
【0003】
ところが、従来、国家および地方基準も、薬学研究も、製成品製剤において浙江ジャノヒ
ゲを鑑定する方法には及んでいない。文献や特許では、浙江ジャノヒゲ生薬の鑑定方法が
記載されているが、例えば外見判別や、液相指紋スペクトルなどの化学実験法は、ジャノ
ヒゲ粉末の鑑定に適し得ない状態である。漢方製剤製成品の中における浙江ジャノヒゲと
四川ジャノヒゲを区別できる明確的に有効と言える方法は、今現在存在していない。
【発明の概要】
【0004】
本発明は、先行技術の不足を克服するために、ジャノヒゲ産地鑑別方法を提供する。
【0005】
上記の目的を達成するために、本発明は以下の技術方案を採用する。
ジャノヒゲ産地鑑別方法は、
a) ジャノヒゲ粉と体積パーセント濃度85%~95%のエタノール水溶液を処理箱(
1)内に入れ、加熱還流し完全に抽出すると、濾過液aを得る工程と、
b) 濾過液aをノンエタノールにまで濃縮させてから、イオン水を加えて2~10℃に
て静かに沈殿し、上澄液を取り上げ、濾過させ、濾過液bを得る工程と、
c) 濾過液bに対し多孔質ポリマービーズカラムクロマトグラフィーを行い、順次に脱
イオン水、体積パーセント濃度15%~25%のエタノール水溶液、体積パーセント濃度
の25%~35%エタノール水溶液、体積パーセント濃度35%~45%のエタノール水
溶液を使って勾配溶離を行い、流出液を収集する工程と、
d) 高速液体クロマトグラフィーによってジャノヒゲ粉におけるオフィオポゴニンDの
含有量を測定する工程と、
e) 工程cにおける流出液において竜脳グリコシド(l-ボルネオール2-O-β-D
-アピオフラノシル-(1→6)-β-D-グルコピラノシド)が含まれているかを検測
するととともに、工程dにおける検出オフィオポゴニンDの含有量と同等質量の浙江ジャ
ノヒゲにおけるオフィオポゴニンDの含有量とを対比することであって、被検ジャノヒゲ
粉中において竜脳グリコシドが含まれる場合、被検ジャノヒゲ粉に浙江ジャノヒゲの成分
が含まれると判断し、被検ジャノヒゲ粉におけるオフィオポゴニンDの含有量が同等質量
の浙江ジャノヒゲにおけるオフィオポゴニンDの含有量より高い場合、被検ジャノヒゲ粉
において四川ジャノヒゲが混ぜ込まれていると判断する工程とを含み、
工程cにおける多孔質ポリマービーズはD101型の大孔樹脂あるいはD1400型の大
孔樹脂とし、多孔質ポリマービーズのベッド体積は濾過液b体積の10-20%とし、
工程cにおける勾配溶離は、順次に脱イオン水、体積パーセント濃度20%のエタノール
水溶液、体積パーセント濃度30%のエタノール水溶液、体積パーセント濃度40%のエ
タノール水溶液を使って行い、
工程aにおける処理箱1に蓋板2が設けられ、処理箱1の内壁に第1凹溝101が設けら
れ、第1凹溝101内に加熱ブロック18が設けられ、蓋板2に還流管21が設けられ、
蓋板2にさらに気体シリンダ26が設けられ、気体シリンダ26のピストンロッドに処理
箱1と相互協働するプレス板3が設けられ、プレス板3に複数個の第1貫通穴301が設
けられ、処理箱1の側壁にプレス板3を回動駆動するための第1モータが設けられており
、処理箱1の側壁に第1接続ブロック11が設けられ、第1接続ブロック11に第1移動
室112が設けられ、第1移動室112内に複数個のプレス板3と相互協働する第2接続
ブロック19が設けられ、第1移動室112の蓋板2と反対側の側壁に排水口1121が
設けられており、蓋板2に進水口271が設けられ、進水口271のプレス板3との反対
側に第1封止板27が設けられ、処理箱1の側壁に供給口102が設けられ、供給口10
2に第3封止板が設けられ、混合液を取得するために、気体シリンダ26によってプレス
板3を蓋板2に向かって移動駆動し、プレス板3が供給口102の蓋板2寄りの一側まで
移動すると、ジャノヒゲ粉が供給口102を介して処理箱1内に入れられ、ジャノヒゲ粉
が入れられてから、エタノール水溶液を進水口271から処理箱1内に進入させ、ジャノ
ヒゲ粉とエタノール水溶液の添加が完了すると、加熱ブロック18によって処理箱1内の
混合液を加熱し、第1モータによってプレス板3を回動駆動し、プレス板3によって混合
液を攪拌し、蒸気が還流管21内に入り込み、液化し、処理箱1内に滴下し、加熱還流が
完了すると、気体シリンダ26によってプレス板3を押しながら蓋板との反対側に移動さ
せ、プレス板3によって溶液におけるジャノヒゲ粉を押しながら下向きに移動させ、ジャ
ノヒゲ粉が処理箱1の底部にまで押圧され、第2接続ブロック19とプレス板3とが協働
を構成し、プレス板3の蓋板寄り側の混合液が第1移動室112内に進入し、溶液が排水
口1121から排出し、濾過液aを得られる。
【0006】
竜脳グリコシド(Borneol 7-O-[β-D-apiofuranosyl-(
1->6)]-β-D-glucopyranoside:l-ボルネオール2-O-β
-D-アピオフラノシル-(1→6)-β-D-グルコピラノシド)とオフィオポゴニン
D(Ophiopogonine D)に対する検測によって、ジャノヒゲの産地を鑑別
することにより、有効的にジャノヒゲの種類を識別することができる。そして被検ジャノ
ヒゲ粉は混成型のものであるか無かも判別できる。これによって、ジャノヒゲ鑑別の信頼
性、およびジャノヒゲ産地鑑別の正確性を向上することができる。プレス板と気体シリン
ダの相互動作によって、処理箱内の加熱還流が完成した後においてジャノヒゲ粉末を処理
箱の底部へ押圧することで、ジャノヒゲ粉末濾過際におけるジャノヒゲ粉末による濾過穴
の塞ぎを防止することができ、よって、溶液を順調に排水口から排出させ得るので、以降
の清潔難度を低減させる。第1モータによるプレス板の回転駆動方式によって、プレス板
は加熱還流の過程では溶液を攪拌する機能も兼用できる。これによって、ジャノヒゲ粉を
均一に溶液に接触させ、抽出液の有効性を保証する。ジャノヒゲ粉を供給口を介して処理
箱内に配置するとするので、起動際にまでもジャノヒゲ粉がプレス板の下方にあったよう
にできていて、プレス板の下降とともなって処理箱内のジャノヒゲ粉を処理箱の底部まで
移動させ、ジャノヒゲ粉と溶液との分離を実現することができ、快速に溶液を処理箱内か
ら排出させて、ジャノヒゲへの鑑別効率を向上する。
【0007】
プレス板3の底部における蓋板2との反対側に第1移動溝301が開設され、第1移動溝
301内に第1攪拌棒31が設けられ、第1攪拌棒31の側壁に第1滑りブロック311
が設けられ、第1移動溝301の内壁に第1滑りブロック311と相互協働する第1滑り
溝3011が設けられている。
【0008】
プレス板3に第2移動溝302が設けられ、第2移動溝302内に第1接続棒33が設け
られ、第2移動溝302の蓋板寄りの一側に第1貫通溝3021が設けられ、第1接続棒
33に第1貫通溝3021と相互協働する案内溝330が設けられ、第2接続ブロック1
9に第1接続棒33と相互協働する第1貫通室190が設けられ、プレス板3の蓋板との
反対側に第1接続棒33を押しながら第2移動溝302の外側に向かって移動させる第1
押板32が設けられている。
【0009】
気体シリンダ26によってプレス板3を上向きに移動駆動させ、プレス板3が供給口10
2の上方に位置し、第1攪拌棒31が第1移動溝301内から延出し、第1モータによっ
てプレス板3を回動駆動させ、第1攪拌棒31がプレス板3の回動とともに処理箱1内の
溶液を攪拌し、溶液が処理箱1内で加熱還流動作を行い、溶液の加熱還流が完了すると、
第1モータによってプレス板3を回動駆動し、第1接続棒33が第2接続ブロック19に
対応する位置まで回動すると、気体シリンダ26によってプレス板3を蓋板との反対側に
移動駆動させ、プレス板3が蓋板との反対側に向かって処理箱1の底部まで移動すると、
第1接続棒33が第2接続ブロック19の一側に移動し、第1押板32と第1攪拌棒31
がジャノヒゲ粉の上に押圧され、第1攪拌棒31が第1移動溝301内に進入し、第1押
板32がプレス板3に向かって移動し、第1接続棒33が第2移動溝302内から延伸し
、第1接続棒33が第1貫通室190内に挿入し、プレス板3の蓋板寄りの一側にある溶
液が第1貫通溝3021から案内溝330内に進入し、水流が案内溝330に沿って第1
移動室112内に進入し、抽出液が排水口1121から流出し、ジャノヒゲ粉が処理箱1
内に止まって、単独に溶液aを得られる。
【0010】
本発明の有利な効果は以下の通りである。竜脳グリコシド(Borneol 7-O-[
β-D-apiofuranosyl-(1->6)]-β-D-glucopyran
oside:l-ボルネオール2-O-β-D-アピオフラノシル-(1→6)-β-D
-グルコピラノシド)とオフィオポゴニンD(Ophiopogonine D)に対す
る検測によって、ジャノヒゲの産地を鑑別することにより、有効的にジャノヒゲの種類を
識別することができる。そして被検ジャノヒゲ粉は混成型のものであるか無かも判別でき
る。これによって、ジャノヒゲ鑑別の信頼性、およびジャノヒゲ産地鑑別の正確性を向上
することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の反応箱の構成図である。
図2】本発明の反応箱の正面図である。
図3図2のA-Aに沿った断面図である。
図4図3のAの拡大図である。
図5図3のQの拡大図である。
図6図2のB-Bに沿った断面図である。
図7図6のBの拡大図である。
図8図2のC-Cに沿った断面図である。
図9図8のCの拡大図である。
図10図2のD-Dに沿った断面図である。
図11図10のDの拡大図である。
図12図2のE-Eに沿った断面図である。
図13図12のEの拡大図である。
図14】本発明の反応箱の右側面図である。
図15図14のF-Fに沿った断面図である。
図16図15のFの拡大図である。
図17図15のGの拡大図である。
図18図17のHの拡大図である。
図19図14のL-Lに沿った断面図である。
図20図19のIの拡大図である。
図21図14のH-Hに沿った断面図である。
図22図21のJの拡大図である。
図23図22のKの拡大図である。
図24図14のI-Iに沿った断面図である。
図25図24のLの拡大図である。
図26図14のJ-Jに沿った断面図である。
図27図26のMの拡大図である。
図28図14のK-Kに沿った断面図である。
図29図28のNの拡大図である。
図30図28のOの拡大図である。
図31図30のPの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
ジャノヒゲ産地鑑別方法は、下記の工程:
a) ジャノヒゲ粉と体積パーセント濃度85%~95%のエタノール水溶液を処理箱(
1)内に入れ、加熱還流し完全に抽出すると、濾過液aを得ることと、
b) 濾過液aをノンエタノールにまで濃縮させてから、イオン水を加えて2~10℃に
て静かに沈殿し、上澄液を取り上げ、濾過させ、濾過液bを得ることと、
c) 濾過液bに対し多孔質ポリマービーズカラムクロマトグラフィーを行い、順次に脱
イオン水、体積パーセント濃度15%~25%のエタノール水溶液、体積パーセント濃度
の25%~35%エタノール水溶液、体積パーセント濃度35%~45%のエタノール水
溶液を使って勾配溶離を行い、流出液を収集することと、
d) 高速液体クロマトグラフィーによってジャノヒゲ粉におけるオフィオポゴニンDの
含有量を測定することと、
e) 工程cにおける流出液において竜脳グリコシド(l-ボルネオール2-O-β-D
-アピオフラノシル-(1→6)-β-D-グルコピラノシド)が含まれているかを検測
するととともに、工程dにおける検出オフィオポゴニンDの含有量と同等質量の浙江ジャ
ノヒゲにおけるオフィオポゴニンDの含有量とを対比することであって、被検ジャノヒゲ
粉中において竜脳グリコシドが含まれる場合、被検ジャノヒゲ粉に浙江ジャノヒゲの成分
が含まれると判断し、被検ジャノヒゲ粉におけるオフィオポゴニンDの含有量が同等質量
の浙江ジャノヒゲにおけるオフィオポゴニンDの含有量より高い場合、被検ジャノヒゲ粉
において四川ジャノヒゲが混ぜ込まれていると判断することとを含み、
工程aにおける抽出液の体積使用量はジャノヒゲ粉の単位質量で2~4L/kgとし、工
程bにおける脱イオン水の体積添加量はジャノヒゲ塊根の単位添加量で2~4L/kgと
し、工程cにおける多孔質ポリマービーズはD101型の大孔樹脂あるいはD1400型
の大孔樹脂とし、多孔質ポリマービーズのベッド体積は濾過液b体積の10-20%とし
、工程cにおける勾配溶離は、順次に脱イオン水、体積パーセント濃度20%のエタノー
ル水溶液、体積パーセント濃度30%のエタノール水溶液、体積パーセント濃度40%の
エタノール水溶液を使って行う。
【0013】
図1~31に示すように、工程aにおける処理箱1に蓋板2が設けられ、処理箱1の内壁
に第1凹溝101が設けられ、第1凹溝101内に加熱ブロック18が設けられ、蓋板2
に還流管21が設けられている。蓋板2にさらに気体シリンダ26が設けられている。気
体シリンダ26のピストンロッドに処理箱1と相互協働するプレス板3が設けられ、プレ
ス板3に複数個の第1貫通穴301が設けられ、処理箱1の側壁にプレス板3を回動駆動
するための第1モータが設けられており、処理箱1の側壁に第1接続ブロック11が設け
られ、第1接続ブロック11に第1移動室112が設けられ、第1移動室112内に複数
個のプレス板3と相互協働する第2接続ブロック19が設けられ、第1移動室112の蓋
板2と反対側の側壁に排水口1121が設けられており、蓋板2に進水口271が設けら
れ、進水口271のプレス板3との反対側に第1封止板27が設けられ、処理箱1の側壁
に供給口102が設けられ、供給口102に第3封止板が設けられている。混合液を取得
するために、気体シリンダ26によってプレス板3を蓋板2に向かって移動駆動し、プレ
ス板3が供給口102の蓋板2寄りの一側まで移動すると、ジャノヒゲ粉が供給口102
を介して処理箱1内に入れられ、ジャノヒゲ粉が入れられてから、エタノール水溶液を進
水口271から処理箱1内に進入させる。ジャノヒゲ粉とエタノール水溶液の添加が完了
すると、加熱ブロック18によって処理箱1内の混合液を加熱し、第1モータによってプ
レス板3を回動駆動し、プレス板3によって混合液を攪拌し、蒸気が還流管21内に入り
込み、液化し、処理箱1内に滴下する。加熱還流が完了すると、気体シリンダ26によっ
てプレス板3を押しながら蓋板との反対側に移動させ、プレス板3によって溶液における
ジャノヒゲ粉を押しながら下向きに移動させ、ジャノヒゲ粉が処理箱1の底部にまで押圧
される。第2接続ブロック19とプレス板3とが協働を構成し、プレス板3の蓋板寄り側
の混合液が第1移動室112内に進入し、溶液が排水口1121から排出し、濾過液aを
得られる。
【0014】
プレス板3の底部における蓋板2との反対側に第1移動溝301が開設され、第1移動溝
301内に第1攪拌棒31が設けられ、第1攪拌棒31の側壁に第1滑りブロック311
が設けられ、第1移動溝301の内壁に第1滑りブロック311と相互協働する第1滑り
溝3011が設けられている。第1滑りブロック311と第1滑り溝3011の設置によ
って、第1攪拌棒の第1移動溝301内からの脱離を防止することができる。プレス板が
処理箱の底部に移動すると、第1攪拌棒31が自動的に第1移動溝301内に進入する。
プレス板3に第2移動溝302が設けられ、第2移動溝302内に第1接続棒33が設け
られ、第2移動溝302の蓋板寄りの一側に第1貫通溝3021が設けられ、第1接続棒
33に第1貫通溝3021と相互協働する案内溝330が設けられ、第2接続ブロック1
9に第1接続棒33と相互協働する第1貫通室190が設けられ、プレス板3の蓋板との
反対側に第1接続棒33を押しながら第2移動溝302の外側に向かって移動させる第1
押板32が設けられている。気体シリンダ26によってプレス板3を上向きに移動駆動す
る。プレス板3が供給口102の上方に位置し、第1攪拌棒31が第1移動溝301内か
ら延出している。第1モータによってプレス板3を回動駆動させ、第1攪拌棒31がプレ
ス板3の回動とともに処理箱1内の溶液を攪拌する。溶液が処理箱1内で加熱還流動作を
行う。溶液の加熱還流が完了すると、第1モータによってプレス板3を回動駆動し、第1
接続棒33が第2接続ブロック19に対応する位置まで回動すると、気体シリンダ26に
よってプレス板3を蓋板との反対側に移動駆動させる。プレス板3が蓋板との反対側に向
かって処理箱1の底部まで移動すると、第1接続棒33が第2接続ブロック19の一側に
移動する。第1押板32と第1攪拌棒31がジャノヒゲ粉の上に押圧されてくる。第1攪
拌棒31が第1移動溝301内に進入し、第1押板32がプレス板3に向かって移動し、
第1接続棒33が第2移動溝302内から延伸し、第1接続棒33が第1貫通室190内
に挿入し、プレス板3の蓋板寄りの一側にある溶液が第1貫通溝3021から案内溝33
0内に進入し、水流が案内溝330に沿って第1移動室112内に進入し、抽出液が排水
口1121から流出し、ジャノヒゲ粉が処理箱1内に止まって、単独に溶液aを得られる
【0015】
プレス板の底部に第16移動溝が設けられ、第1押板に第3接続棒321が設けられ、第
3接続棒が第16移動溝を貫通しており、第3接続棒の頂部に第9接続スプリング322
が設けられ、第2移動溝302の側壁に第16移動溝に連通する第17移動溝が設けられ
、第1接続棒の側壁に第4接続棒331が設けられ、第4接続棒が第17移動溝内を貫通
しており、第4接続棒の一端に第10接続スプリング332がが設けられている。第1押
板が上向きに移動すると、第3接続棒が第16移動溝内に向かって移動する。第3接続棒
によって第16移動溝内の空気を押しながら第17移動溝内に進入させる。気圧によって
第4接続棒を移動させる。第1接続棒が第4接続棒の移動とともに移動することにより、
第1接続棒が第2移動溝302内から延出して第2接続ブロックとの接続を構成する。案
内溝330の幅が第1貫通溝3021の幅より大きく、第1貫通溝3021内から進入す
る溶液が全部で案内溝330内に進入するように保証することができる。
【0016】
気体シリンダ26のピストンロッドのプレス板寄り側の一端に第3接続ブロック261が
設けられ、第3接続ブロック261の蓋板と反対側に第4接続ブロック263が設けられ
、プレス板3に第4接続ブロック263と相互協働する第2凹溝303が設けられ、第3
接続ブロック261に接続リング264が外嵌され、第2凹溝303の内壁に接続リング
264と相互協働するネジが設けられ、第4接続ブロック263の側壁に第1接続板26
31が設けられ、第2凹溝303内に第2接続板35が設けられ、処理箱1の内壁にプレ
ス板3と相互協働する第1止めブロック16が設けられている。気体シリンダ26によっ
てプレス板3を蓋板に向かって移動駆動すると、第1止めブロック16が処理箱の内面か
ら突出し、プレス板3が蓋板に向かって第1止めブロック16まで移動し接触する。プレ
ス板3が第1止めブロック16の底部に抵触すると、蓋板側に向かって移動不可能である
。気体シリンダ26のピストンロッドの駆動によって第4接続ブロック263をプレス板
3に対して蓋板側に向かって移動させ、第1接続板2631が第2接続板35の蓋板側に
移動させる。第1モータによってプレス板3を回動駆動すると、第4接続ブロック263
が第2凹溝303の蓋板側で回動する。溶液の加熱還流が完了すると、気体シリンダ26
によってピストンロッドを下向きに移動駆動する。第4接続ブロック263が気体シリン
ダ26のピストンロッドとともに蓋板との反対側に向かって移動する。第4接続ブロック
263が第2凹溝303の蓋板と反対側の内壁に移動すると、第1モータによってプレス
板3を回動駆動する。第2接続板35が第1接続板2631の一側に回動すると、第1接
続板2631によってそれ以上第2接続板35の継続回動を止める。プレス板3の回動が
停止すると、第1接続棒33が所定の位置に位置する。気体シリンダ26によって続いて
ピストンロッドを蓋板との反対側に向かって移動駆動する。プレス板3によって蓋板との
反対側に向かって処理箱1内のジャノヒゲ粉を押しながら処理箱1の底部まで移動させ、
上側層の溶液が排水口1121から排出して、濾過液aを得られる。
【0017】
接続リング264の蓋板側にに第1接続スプリング262が設けられ、第3接続ブロック
261に第1キャビティ2610と第1キャビティ2610に連通する複数個の第3移動
溝2612が設けられ、第3移動溝2612内に第1止めロッド2611が設けられ、第
1止めロッド2611に第2接続スプリングが設けられ、接続リング264の内壁に第3
移動溝2612に相応する複数個の第4移動溝2641が設けられ、第4移動溝2641
内にバルーン266が設けられ、接続リング264に第4移動溝2641に連通する第2
移動室2642が設けられ、第2移動室2642内における蓋板寄り側に第3接続スプリ
ング2651が設けられ、第3接続スプリング2651の蓋板と反対側に第2押板265
が設けられ、第2押板265は第2移動室2642内を貫通している。第4接続ブロック
263に第1キャビティ2610に連通する第5移動溝2630が設けられ、第1接続板
2631が第5移動溝2630内に設けられ、第1接続板2631に第4接続スプリング
2632が設けられている。プレス板3を気体シリンダ26のピストンロッド上に接続す
ると、第4接続ブロック263が第2凹溝303内に挿入し、接続リング264が第2凹
溝303の溝口位置に位置する。このときは、第1止めロッド2611が第4移動溝26
41内に嵌入し、接続リング264と第4接続ブロック263とが回動止めを構成する。
プレス板3を回動させると、接続リング264がネジに締合し、接続リング264がプレ
ス板3に固定する。接続リング264がプレス板3に接続されると、接続リング264が
プレス板3に対して蓋板との反対側に向かって移動する。第2押板265が支持リング3
4上に抵触し、支持リング34によって第2押板265を押しながら蓋板側に向かって移
動させる。第2押板265によって第2移動室2642内の空気をバルーン266内に吹
き出させる。バルーン266によって第1止めロッド2611を押しながら第3移動溝2
612内に移動させる。第1止めロッド2611が移動すると、第3移動溝2612内の
空気を押して、第3移動溝2612内の空気が第1キャビティ2610内に進入し、第1
キャビティ2610内の空気が第5移動溝2630内に進入し、気圧によって第1接続板
2631を押しながら第5移動溝2630内から延出させ、プレス板3の回動を停止させ
、プレス板3と気体シリンダ26のピストンロッドとの接続が完了する。第1接続板はプ
レス板の組立際において第5移動溝2630内に位置するので、プレス板の組立時におけ
る第1接続板と第2接続板との衝突によるプレス板の正常組み立てへの悪影響を回避する
ことができる。
【0018】
接続リングの頂部に出気口が設けられ、出気口に第5封止板267が設けられている。プ
レス板を取り外すために、第5封止板を開放し、第2移動室2642内の気流を出気口か
ら排出させ、バルーンが収縮して、第1止めロッドが再び第4移動溝2641内に嵌入し
、第1接続ブロックと接続リングとが回動止めを構成する。第1接続板が第5移動溝26
30内に進入し、プレス板を回動させ、プレス板を接続リング上から取り外すと、プレス
板と気体シリンダの分離が完了する。
【0019】
第2接続板35に第1凸起ブロック351が設けられ、第1接続板2631に第1凸起ブ
ロック351と相互協働する第3凹溝が設けられ、第1凸起ブロック351に第6移動溝
が設けられ、第6移動溝内に止めスプリング352が設けられ、止めスプリング352の
一端に第2止めブロック353が設けられ、第3凹溝の内壁に第1凸起ブロック351と
相互協働する第7移動溝が設けられ、第1凸起ブロックは第7移動溝の内壁に沿って上下
移動が可能である。処理箱1の内壁に第8移動溝が設けられ、第2止めブロック353は
第8移動溝内に設けられ、第1止めブロック16に第5接続スプリング163が設けられ
ている。処理箱1の側壁に第8移動溝に連通する第9移動溝が設けられ、第1止めブロッ
ク1の6側壁に第3接続板161が枢接され、第3接続板161の一端に第4接続板16
2が枢接され、第9移動溝内に推しロッド171が設けられ、推しロッド171の頂部に
第3押板17が設けられ、その底部に第4押板172が設けられている。蓋板2が処理箱
1上を覆うと、第1止めブロック16が第8移動溝内に位置する。気体シリンダ26によ
ってプレス板3を第1止めブロック16の下方まで下降駆動させ、第3押板17を下向き
に押動させ、第3押板17に連動して第4押板172を下向きに移動させ、第4押板17
2によって第3接続板161と第4接続板162を接続点の回りに回動させる。第3接続
板161と第4接続板162との回動によって第1止めブロック16を押しながら第8移
動溝内から延出させる。気体シリンダ26によってプレス板3を上向きに移動駆動する。
プレス板3が第1止めブロック16の底部まで上昇すると、第4接続ブロック263がプ
レス板3に対して上向きに移動し、第1接続板2631が第2接続板35の上方まで移動
する。第1モータによってプレス板3を回動駆動し、第1攪拌棒31に溶液を攪拌させる
。溶液の加熱還流処理が完了すると、気体シリンダ26によって第4接続ブロック263
を下向きに移動駆動し、第4接続ブロック263が第2凹溝303の底部まで移動する。
第1モータによって続いてプレス板3を回動駆動すると、第2接続板35が第1接続板2
631の一側まで回動し、第1凸起ブロック351が第3凹溝内に嵌入し、第2止めブロ
ック353が第7移動溝内に進入し、第1接続板2631と第2接続板35とが固定接続
を構成して、第1接続棒33が所定の位置に静止する。気体シリンダ26によってプレス
板3を下向きに移動駆動すると、溶液が排水口1121から排出する。
【0020】
第1移動室112内に接続軸111が設けられ、接続軸111は第2接続ブロック19を
貫通しており、第2接続ブロック19は円盤状構成とする。第1貫通室190内の内壁に
封止ドア191が回動自在に接続されている。第1貫通室190の内壁にさらに第10移
動溝が設けられ、第10移動溝内に第5接続板192が設けられ、第5接続板192に第
6接続スプリング193が設けられ、第5接続板192に第2封止板194と第2凸起ブ
ロック195が設けられ、第2凸起ブロック195が第2封止板194の一側に設けられ
、第2第1押しブロックの一端は円弧状構成とし、第2封止板194と第2凸起ブロック
195はいずれも第1貫通室190内を貫通している。溶液の加熱還流が完了すると、プ
レス板3を下向きに処理箱1の底部まで移動する。処理箱1内に入れたジャノヒゲ粉量に
基づいて相応数の第2接続ブロック19の位置を調整することができる。所定数の第2接
続ブロック19を180度回動させて、封止ドア191が第1移動室112内へ回り込み
、第1押板32が上向きに移動すると、第1接続棒33が第2移動溝302内から延出し
、第1接続棒33が第1貫通室190内に挿入し、第1接続棒33と第2凸起ブロック1
95とが相互に接触し、第1接続棒33によって第2凸起ブロック195を押しながら第
10移動溝内に移動させ、第5接続板192に連動して第2接続板35が第10移動溝内
に向かって移動し、処理箱1内の溶液が案内溝330によって第1貫通室190内に進入
し、水流によって封止ドア191を押しならが第1移動室112内へ回動し進入し、第1
移動室112内の溶液が排水口1121から排出する。
【0021】
第1移動室112の頂部に第2貫通室が設けられ、第2貫通室内に第2接続ブロック19
と相互協働する伝動ローラ110が挿設され、伝動ローラ110の頂部に第6押板110
1が設けられ、伝動ローラ110に複数個のリング溝が設けられている。第1接続ブロッ
ク11に設備室が設けられている。設備室内に第2モータ120が設けられ、第2モータ
120の出力軸に伝動ローラ110と相互協働する第1伝動輪1201が設けられている
。第2貫通室の側壁に第2貫通室に連通する第11移動溝が設けられ、第11移動溝内に
リング溝と相互協働する第2止めロッド130が設けられ、第2止めロッド130に第2
接続棒1301が設けられ、第2接続棒1301に復帰スプリング1302が設けられ、
第2接続棒1301が第11移動溝内から延出している。プレス板3は処理箱1の底部に
移動すると、第11移動溝の一端に向かって第2接続棒1301を押し動かせ、第2止め
ロッド130が移動しリング溝内から出てくる。プレス板3の位置する箇所に基づいて第
6押板1101を下向きに押し動かせ、第6押板1101に連動して伝動ローラ110が
所位置決め置まで下降する。第2モータ120によって伝動ローラ110を回動駆動し、
伝動ローラ110に連動して所定数の第2接続ブロック19が回動し、プレス板3の一側
にある第2接続ブロック19が180度回動し、第1接続棒33が第1貫通室190内に
挿入し、処理箱1の頂部の溶液が第1接続棒33から第1移動室112内へ進入し、溶液
が排液口から排出する。
【0022】
処理箱1の内壁に第12移動溝が設けられ、第12移動溝内に移動リング15が設けられ
、第12移動溝の側壁に第1伝動室が設けられ、第1伝動室内に移動リング15と相互協
働する伝動軸150が設けられている。第12移動溝の頂部に第13移動溝が設けられ、
移動リング15に第3移動室が設けられ、移動リング15の内壁に第3移動室に連通する
複数個の第14移動溝が設けられ、第14移動溝内に第7接続スプリング154が設けら
れ、第7接続スプリング154の一端に第2攪拌棒151が設けられ、第3移動室内に第
13移動溝と相互協働する第5押板152が挿設され、第5押板152の底部に支持スプ
リング153が設けられている。処理箱1の内壁に第13移動溝に連通する第15移動溝
が設けられ、第15移動溝の内壁に第8接続スプリング1401が設けられ、第8接続ス
プリング1401の一端に第1押しブロック140が設けられ、第1押しブロック140
の頂部と底部にそれぞれ弧面が設けられている。蓋板2が処理箱1上を覆うと、第1モー
タと伝動軸150とが伝動協働を構成する。プレス板3が上昇状~にあると、プレス板3
によって第1押しブロック140を押しながら第15移動溝内に移動させる。第15移動
溝内の空気が第13移動溝内に進入し、気圧によって第5押板152を押しながら下向き
に移動させ、第5押板152によって第3移動室内の空気を押しながら第14移動溝内へ
押し入れる。第2攪拌棒151が第14移動溝内から延出し、第1モータによってプレス
板3を回動駆動すると同時に伝動軸150を回動駆動する。伝動軸150に連動して移動
リング15を回動させる。第1攪拌棒31と第2攪拌棒151とが協働して溶液を攪拌す
る。溶液の加熱還流が完了すると、気体シリンダ26によってプレス板3を押しながら下
向きに移動させ、プレス板3が第1押しブロック140の一側から離れ、第1押しブロッ
ク140が第15移動溝内から延出して、第2攪拌棒151が第14移動溝内へ進入し、
プレス板3が正常に処理箱1の底部まで進入し、ジャノヒゲ粉が処理箱1の底部に押され
てから単独に上層の溶液を収集する。
【0023】
第2貫通室の側壁に第2伝動室が設けられ、第2伝動室内に伝動軸とプレス板の間で伝動
する第2伝動輪160が設けられている。第2伝動輪を設置することによって移動リング
とプレス板にそれぞれ異なる方向上の回動を発生させる。第2攪拌棒を傾斜的に設置する
することによって、移動リングに連動して第2攪拌棒が回動すると、処理箱内で上向きに
移動する水流を生じられ、上向きに移動する水流と第1攪拌棒とが衝突し、水流とジャノ
ヒゲ粉の接触効果を強化させ得、ジャノヒゲ粉をさらに均一に溶液と接触させる。
【0024】
処理箱底部に置物板14が設けられ、処理箱の側壁に排出口が設けられ、排出口の頂部に
第18移動溝が設けられ、第18移動溝内に第4封止板12が設けられ、第4封止板に取
手が設けられている。プレス板によってジャノヒゲ粉を押しながら下向きに移動させると
、ジャノヒゲ粉が置物板上に押されてくる。溶液が排液口から排出してから、第4封止板
を開放させ、プレス板を上向きにわずかに移動させ、置物板を排出口から取出すことがで
き、このためジャノヒゲ粉の処理が可能となる。置物板を取出すと、排出口からブラッシ
ュを出してもよく、プレス板の底面に付けたジャノヒゲ粉を清潔することができる。
【0025】
還流管にスリーブ22が外嵌され、スリーブの側壁に第2キャビティが設けられ、第2キ
ャビティ内に第1仕分け板221が設けられ、第1仕分け板の頂部に欠け口が設けられ、
それによって第2キャビティの両側を連通させている。蓋板に水溜タンク25が設けられ
、水溜タンク内に第2仕分け板255が設けられ、第2仕分け板によって水溜タンクを上
室と下室に分けてあり、下室の側壁に第2キャビティに連通する第1送水管256が設け
られ、上室の側壁に第2キャビティに連通する第2送水管257が設けられている。下室
の内壁に封止膜251が設けられ、封止膜はゴム製とする。下室内にさらに第2押しブロ
ック252が設けられ、第2押しブロックに第3凸起ブロック2521が設けられ、第2
仕分け板に第2貫通溝が設けられ、上室内に接続フレーム254が設けられ、接続フレー
ムにバッフル253が設けられ、第2仕分け板に第19移動溝が設けられ、バッフルに第
5接続ブロック2531が設けられ、第2押しブロックに第5接続ブロックと相互協働す
る接続溝が設けられている。第1モータはダブルヘッド型モータであり、第1モータの他
の出力軸に第3伝動輪23が設けられ、蓋板に第3伝動輪と相互協働する第4伝動輪24
が設けられている。第4伝動輪に第3凸起ブロックと相互協働する第4凸起ブロック24
1が設けられている。第1モータが動作すると、第4伝動輪が第3伝動ブロックとともに
回動し、第4凸起ブロックが間欠的に第3凸起ブロックに接触する。第4凸起ブロックに
よって第3凸起ブロックを前方向に移動させ、第2押しブロックが下向きに室内へ移動す
る。第2押しブロックの移動とともにバッフルが移動する。バッフルが第2貫通溝の頂部
まで移動すると、第2押しブロックによって下室内の水流を押圧し、下室内の水流が第1
送水管を介して第2キャビティ内へ進入し、第2キャビティ内の水流が第2送水管を介し
て上室内へ進入する。第4凸起ブロックが第3凸起ブロックに接触していない場合、第2
押しブロックが戻って移動し、バッフルが第2貫通溝の頂部から離れ、上室内の水流が第
2貫通溝から落下し、水流を再び下室へ流れ込む。第4伝動輪の回動とともに絶えずに第
2キャビティ内の水を交換することにより、水流により還流管内に入った気体を冷却する
ことができ、気体が快速に液化してから処理箱内へ還流する。また還流管の高度を低下さ
せ、処理箱の体積を減少させる。
【0026】
処理箱の頂部に位置決めブロック13が設けられ、蓋板に位置決めブロックと相互協働す
る位置決め溝が設けられている。位置決めブロックと位置決め溝との相互嵌合によって、
蓋板が処理箱上を覆うときにおける第1モータと伝動軸との伝動協働を保証することがで
きる。
【0027】
本出願の図面は概略図であり、その具体的なサイズは実際の実施に準じる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
【手続補正書】
【提出日】2021-10-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ジャノヒゲ産地鑑別方法であって、
a) ジャノヒゲ粉と体積パーセント濃度85%~95%のエタノール水溶液を処理箱内
に入れ、加熱還流し完全に抽出すると、濾過液aを得る工程と、
b) 濾過液aをノンエタノールにまで濃縮させてから、イオン水を加えて2~10℃に
て静かに沈殿し、上澄液を取り上げ、濾過させ、濾過液bを得る工程と、
c) 濾過液bに対し多孔質ポリマービーズカラムクロマトグラフィーを行い、順次に脱
イオン水、体積パーセント濃度15%~25%のエタノール水溶液、体積パーセント濃度
の25%~35%エタノール水溶液、体積パーセント濃度35%~45%のエタノール水
溶液を使って勾配溶離を行い、流出液を収集する工程と、
d) 高速液体クロマトグラフィーによってジャノヒゲ粉におけるオフィオポゴニンDの
含有量を測定する工程と、
e) 工程cにおける流出液において竜脳グリコシド(l-ボルネオール2-O-β-D
-アピオフラノシル-(1→6)-β-D-グルコピラノシド)が含まれているかを検測
するととともに、工程dにおける検出オフィオポゴニンDの含有量と同等質量の浙江ジャ
ノヒゲにおけるオフィオポゴニンDの含有量とを対比することであって、被検ジャノヒゲ
粉中において竜脳グリコシドが含まれる場合、被検ジャノヒゲ粉に浙江ジャノヒゲの成分
が含まれると判断し、被検ジャノヒゲ粉におけるオフィオポゴニンDの含有量が同等質量
の浙江ジャノヒゲにおけるオフィオポゴニンDの含有量より高い場合、被検ジャノヒゲ粉
において四川ジャノヒゲが混ぜ込まれていると判断する工程とを含み、
工程cにおける多孔質ポリマービーズのベッド体積は濾過液b体積の10-20%とし、
工程cにおける勾配溶離は、順次に脱イオン水、体積パーセント濃度20%のエタノール
水溶液、体積パーセント濃度30%のエタノール水溶液、体積パーセント濃度40%のエ
タノール水溶液を使って行い、
工程aにおける処理箱に蓋板が設けられ、処理箱の内壁に第1凹溝が設けられ、第1凹溝
内に加熱ブロックが設けられ、蓋板に還流管が設けられ、蓋板にさらに気体シリンダが設
けられ、気体シリンダのピストンロッドに処理箱と相互協働するプレス板が設けられ、プ
レス板に複数個の第1貫通穴が設けられ、処理箱の側壁にプレス板を回動駆動するための
第1モータが設けられており、処理箱の側壁に第1接続ブロックが設けられ、第1接続ブ
ロックに第1移動室が設けられ、第1移動室内に複数個のプレス板と相互協働する第2接
続ブロックが設けられ、第1移動室の蓋板と反対側の側壁に排水口が設けられており、蓋
板に進水口が設けられ、進水口のプレス板との反対側に第1封止板が設けられ、処理箱の
側壁に供給口が設けられ、供給口に第3封止板が設けられ、混合液を取得するために、気
体シリンダによってプレス板を蓋板に向かって移動駆動し、プレス板が供給口の蓋板寄り
の一側まで移動すると、ジャノヒゲ粉が供給口を介して処理箱内に入れられ、ジャノヒゲ
粉が入れられてから、エタノール水溶液を進水口から処理箱内に進入させ、ジャノヒゲ粉
とエタノール水溶液の添加が完了すると、加熱ブロックによって処理箱内の混合液を加熱
し、第1モータによってプレス板を回動駆動し、プレス板によって混合液を攪拌し、蒸気
が還流管内に入り込み、液化し、処理箱内に滴下し、加熱還流が完了すると、気体シリン
ダによってプレス板を押しながら蓋板との反対側に移動させ、プレス板によって溶液にお
けるジャノヒゲ粉を押しながら下向きに移動させ、ジャノヒゲ粉が処理箱の底部にまで押
圧され、第2接続ブロックとプレス板とが協働を構成し、プレス板の蓋板寄り側の混合液
が第1移動室内に進入し、溶液が排水口から排出し、濾過液aを得られる、
ジャノヒゲ産地鑑別方法。
【請求項2】
プレス板の底部における蓋板との反対側に第1移動溝が開設され、第1移動溝内に第1攪
拌棒が設けられ、第1攪拌棒の側壁に第1滑りブロックが設けられ、第1移動溝の内壁に
第1滑りブロックと相互協働する第1滑り溝が設けられている、請求項1に記載のジャノ
ヒゲ産地鑑別方法。
【請求項3】
プレス板に第2移動溝が設けられ、第2移動溝内に第1接続棒が設けられ、第2移動溝の
蓋板寄りの一側に第1貫通溝が設けられ、第1接続棒に第1貫通溝と相互協働する案内溝
が設けられ、第2接続ブロックに第1接続棒と相互協働する第1貫通室が設けられ、プレ
ス板の蓋板との反対側に第1接続棒を押しながら第2移動溝の外側に向かって移動させる
第1押板が設けられている、請求項2に記載のジャノヒゲ産地鑑別方法。
【請求項4】
気体シリンダによってプレス板を上向きに移動駆動させ、プレス板が供給口の上方に位置
し、第1攪拌棒が第1移動溝内から延出し、第1モータによってプレス板を回動駆動させ
、第1攪拌棒がプレス板の回動とともに処理箱内の溶液を攪拌し、溶液が処理箱内で加熱
還流動作を行い、溶液の加熱還流が完了すると、第1モータによってプレス板を回動駆動
し、第1接続棒が第2接続ブロックに対応する位置まで回動すると、気体シリンダによっ
てプレス板を蓋板との反対側に移動駆動させ、プレス板が蓋板との反対側に向かって処理
箱の底部まで移動すると、第1接続棒が第2接続ブロックの一側に移動し、第1押板と第
1攪拌棒がジャノヒゲ粉の上に押圧され、第1攪拌棒が第1移動溝内に進入し、第1押板
がプレス板に向かって移動し、第1接続棒が第2移動溝内から延伸し、第1接続棒が第1
貫通室内に挿入し、プレス板の蓋板寄りの一側にある溶液が第1貫通溝から案内溝内に進
入し、水流が案内溝に沿って第1移動室内に進入し、抽出液が排水口から流出し、ジャノ
ヒゲ粉が処理箱内に止まって、単独に溶液aを得られる、請求項3に記載のジャノヒゲ産
地鑑別方法。