(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022159088
(43)【公開日】2022-10-17
(54)【発明の名称】コネクタ及びコネクタアセンブリ
(51)【国際特許分類】
H01R 13/64 20060101AFI20221006BHJP
【FI】
H01R13/64
【審査請求】未請求
【請求項の数】20
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022051081
(22)【出願日】2022-03-28
(31)【優先権主張番号】202110347993.X
(32)【優先日】2021-03-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100100077
【弁理士】
【氏名又は名称】大場 充
(74)【代理人】
【識別番号】100136010
【弁理士】
【氏名又は名称】堀川 美夕紀
(74)【代理人】
【識別番号】100130030
【弁理士】
【氏名又は名称】大竹 夕香子
(74)【代理人】
【識別番号】100203046
【弁理士】
【氏名又は名称】山下 聖子
(72)【発明者】
【氏名】ハイポォー ロバート ガァン
(72)【発明者】
【氏名】ヨン クリス ワン
(72)【発明者】
【氏名】リチィアン ジーノ ヤオ
(72)【発明者】
【氏名】インチゥエン デヴィッド ワン
(72)【発明者】
【氏名】フゥア フゥー
(72)【発明者】
【氏名】アイピン アラン ドォン
【テーマコード(参考)】
5E021
【Fターム(参考)】
5E021FA14
5E021FA16
5E021FC38
5E021JA05
5E021JA12
5E021KA06
(57)【要約】 (修正有)
【課題】同一の機能接続を実現するための2つのコネクタにおけるエンコーディングキーとスロットが互いに一意に対応するため、異なる機能のコネクタを誤挿入してしまうことを防止する構成を提供する。
【解決手段】第1のコネクタは、複数の第1のスロットを有し、第2のコネクタは、複数の第2のスロットを有する。一部の第1のスロットにそれぞれ第1のエンコーディングキーが設けられ、他の一部の第1のスロットに何らのエンコーディングキーも設けられておらず、一部の第2のスロットにそれぞれ第2のエンコーディングキーが設けられ、他の一部の第2のスロットに何らのエンコーディングキーも設けられておらず、一部の第1のスロットにおける第1のエンコーディングキーは、それぞれ他の一部の第2のスロットに嵌合され、一部の第2のスロットにおける第2のエンコーディングキーは、それぞれ他の一部の第1のスロットに嵌合される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のハウジング(100)及び前記第1のハウジング(100)の側壁の外面に形成される複数の第1のスロット(110)を有する第1のコネクタ(10)と、
前記第1のコネクタ(10)に適合することに適し、第2のハウジング(200)及び前記第2のハウジング(200)の側壁の内面に形成される複数の第2のスロット(210)を有する第2のコネクタ(20)と、を備え、
一部の第1のスロット(110)にそれぞれ第1のエンコーディングキー(120)が設けられ、他の一部の第1のスロット(110)に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、
一部の第2のスロット(210)にそれぞれ第2のエンコーディングキー(220)が設けられ、他の一部の第2のスロット(210)に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、
前記一部の第1のスロット(110)における第1のエンコーディングキー(120)は、それぞれ前記他の一部の第2のスロット(210)に嵌合され、前記一部の第2のスロット(210)における第2のエンコーディングキー(220)は、それぞれ前記他の一部の第1のスロット(110)に嵌合されることを特徴とするコネクタアセンブリ。
【請求項2】
前記第1のコネクタ(10)は、第1のエンコーディングキー挿入ハンドル(130)を更に含み、前記第1のエンコーディングキー挿入ハンドル(130)は、前記第1のエンコーディングキー(120)の一端に接続され、前記第1のエンコーディングキー挿入ハンドル(130)を操作することで、前記第1のエンコーディングキー(120)を前記第1のスロット(110)に挿設することができ、
前記第1のエンコーディングキー挿入ハンドル(130)と前記第1のエンコーディングキー(120)を接続した接続部は、折れやすい第1の脆弱部(130a)として設計され、前記第1の脆弱部(130a)を折ることで、前記第1のエンコーディングキー挿入ハンドル(130)と前記第1のエンコーディングキー(120)を分離させることができることを特徴とする請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項3】
前記第2のコネクタ(20)は、第2のエンコーディングキー挿入ハンドル(230)を更に含み、前記第2のエンコーディングキー挿入ハンドル(230)は、前記第2のエンコーディングキー(220)の一端に接続され、前記第2のエンコーディングキー挿入ハンドル(230)を操作することで、前記第2のエンコーディングキー(220)を前記第2のスロット(210)に挿設することができ、
前記第2のエンコーディングキー挿入ハンドル(230)と前記第2のエンコーディングキー(220)を接続した接続部は、折れやすい第2の脆弱部(230a)として設計され、前記第2の脆弱部(230a)を折ることで、前記第2のエンコーディングキー挿入ハンドル(230)と前記第2のエンコーディングキー(220)を分離させることができることを特徴とする請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項4】
前記第1のハウジング(100)は、前記第2のハウジング(200)への挿入に適する挿入部(101)を有し、前記第1のスロット(110)は、前記第1のハウジング(100)の挿入部(101)の外面に形成され、且つ、
前記第1のスロット(110)及び前記第2のスロット(210)は、前記第1のハウジング(100)及び前記第2のハウジング(200)の長さ方向に沿って延伸することを特徴とする請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項5】
前記複数の第1のスロット(110)は、前記第1のハウジング(100)の幅方向で対向する一対の側壁の外面に設けられ、且つ、
前記複数の第2のスロット(210)は、前記第2のハウジング(200)の幅方向で対向する一対の側壁の内面に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項6】
前記複数の第1のスロット(110)は、前記第1のハウジング(100)の一対の側壁の外面に対称に分布し、且つ、
前記複数の第2のスロット(210)は、前記第2のハウジング(200)の一対の側壁の外面に対称に分布していることを特徴とする請求項5に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項7】
前記複数の第1のスロット(110)と前記複数の第2のスロット(210)はそれぞれ対応し、且つ、前記複数の第1のスロット(110)及び前記複数の第2のスロット(210)はそれぞれ順番に従って付番されることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項8】
前記複数の第1のスロット(110)及び前記複数の第2のスロット(210)の数はそれぞれ4つであり、
4つの第1のスロット(110)のうちの2つは、前記第1のハウジング(100)の一方の側壁に設けられ、他の2つは、前記第1のハウジング(100)の他方の側壁に設けられ、
4つの第2のスロット(210)のうちの2つは、前記第2のハウジング(200)の一方の側壁に設けられ、他の2つは、前記第2のハウジング(200)の他方の側壁に設けられていることを特徴とする請求項7に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項9】
前記4つの第1のスロット(110)のうちの2つにそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー(120)が設けられ、他の2つに何らのエンコーディングキーも設けられておらず、且つ、
前記4つの第2のスロット(210)のうちの2つにそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー(220)が設けられ、他の2つに何らのエンコーディングキーも設けられていないことを特徴とする請求項8に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項10】
前記4つの第1のスロット(110)のうちの1番目及び2番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー(120)が設けられ、前記4つの第1のスロット(110)のうちの3番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、且つ、
前記4つの第2のスロット(210)のうちの1番目及び2番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記4つの第2のスロット(210)のうちの3番目及び4番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー(220)が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項11】
前記4つの第1のスロット(110)のうちの1番目及び2番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記4つの第1のスロット(110)のうちの3番目及び4番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー(120)が設けられ、且つ、
前記4つの第2のスロット(210)のうちの1番目及び2番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー(220)が設けられ、前記4つの第2のスロット(210)のうちの3番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられていないことを特徴とする請求項9に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項12】
前記4つの第1のスロット(110)のうちの1番目及び3番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー(120)が設けられ、前記4つの第1のスロット(110)のうちの2番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、且つ、
前記4つの第2のスロット(210)のうちの1番目及び3番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記4つの第2のスロット(210)のうちの2番目及び4番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー(220)が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項13】
前記4つの第1のスロット(110)のうちの1番目及び3番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記4つの第1のスロット(110)のうちの2番目及び4番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー(120)が設けられ、且つ、
前記4つの第2のスロット(210)のうちの1番目及び3番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー(220)が設けられ、前記4つの第2のスロット(210)のうちの2番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられていないことを特徴とする請求項9に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項14】
前記4つの第1のスロット(110)のうちの1番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記4つの第1のスロット(110)のうちの2番目及び3番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー(120)が設けられ、且つ、
前記4つの第2のスロット(210)のうちの1番目及び4番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー(220)が設けられ、前記4つの第2のスロット(210)のうちの2番目及び3番目に何らのエンコーディングキーも設けられていないことを特徴とする請求項9に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項15】
前記4つの第1のスロット(110)のうちの1番目及び4番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー(120)が設けられ、前記4つの第1のスロット(110)のうちの2番目及び3番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、且つ、
前記4つの第2のスロット(210)のうちの1番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記4つの第2のスロット(210)のうちの2番目及び3番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー(220)が設けられていることを特徴とする請求項9に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項16】
前記第1のエンコーディングキー(120)は、第1の基部(120a)、及び前記第1の基部(120a)の頂面に位置する第1の突起部(120b)を含み、前記第1の基部(120a)は、前記第1のスロット(110)に挿入されて固定されることに適し、前記第1の突起部(120b)は、前記第2のスロット(210)とスライド可能に嵌合することに適することを特徴とする請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項17】
前記第2のエンコーディングキー(220)は、第2の基部(220a)、及び前記第2の基部(220a)の頂面に位置する第2の突起部(220b)を含み、前記第2の基部(220a)は、前記第2のスロット(210)に挿入されて固定されることに適し、前記第2の突起部(220b)は、前記第1のスロット(110)とスライド可能に嵌合することに適することを特徴とする請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項18】
前記第1のエンコーディングキー(120)と前記第2のエンコーディングキー(220)は、全く同じであることを特徴とする請求項1に記載のコネクタアセンブリ。
【請求項19】
ハウジング(100)と、前記ハウジング(100)の側壁に形成される複数の第1のスロット(110)とを含み、
一部の第1のスロット(110)にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー(120)が設けられ、他の一部の第1のスロット(110)に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、
前記一部の第1のスロット(110)における第1のエンコーディングキー(120)は、相手側コネクタにおける第2のスロット(210)とスライド可能に嵌合することに適し、前記他の一部の第1のスロット(110)は、相手側コネクタにおける第2のエンコーディングキー(220)とスライド可能に嵌合することに適することを特徴とするコネクタ。
【請求項20】
前記コネクタ(10)は、エンコーディングキー挿入ハンドル(130)を更に含み、前記エンコーディングキー挿入ハンドル(130)は、前記第1のエンコーディングキー(120)の一端に接続され、前記エンコーディングキー挿入ハンドル(130)を操作することで、前記第1のエンコーディングキー(120)を前記第2のスロット(210)に挿設することができ、
前記エンコーディングキー挿入ハンドル(130)と前記エンコーディングキー(120)を接続した接続部は、折れやすい脆弱部(130a)として設計され、前記脆弱部(130a)を折ることで、前記エンコーディングキー挿入ハンドル(130)と前記第1のエンコーディングキー(120)を分離させることができることを特徴とする請求項19に記載のコネクタ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コネクタ及びコネクタアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
従来技術において、製造コストを削減するために、異なる機能接続を実現する複数のコネクタは、通常、同一のモデルのコネクタであり、それらの間は交換可能に使用できるため、現場で2つの異なる機能のコネクタを誤挿入しやすくなる。例えば、第1のモータに接続するためのコネクタが第2のモータに接続するためのコネクタに誤挿入されてしまう。
【0003】
2つの異なる機能のコネクタを誤挿入してしまうことを防止するために、異なる機能のコネクタに異なる誤挿入防止特徴を設ける必要がある。従来技術において、通常、異なる機能のコネクタのハウジングに、異なる色、異なるパターン又は異なるマークなどの区別特徴を採用しているが、これらの区別特徴が誤挿入を完全に回避することができず、依然として安全上のリスクが存在する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、従来技術における上記の問題と欠陥の少なくとも1つの面を解決することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、コネクタアセンブリを提供し、このコネクタアセンブリは、第1のハウジング及び前記第1のハウジングの側壁の外面に形成される複数の第1のスロットを有する第1のコネクタと、前記第1のコネクタに適合することに適し、第2のハウジング及び前記第2のハウジングの側壁の内面に形成される複数の第2のスロットを有する第2のコネクタと、を備える。一部の第1のスロットにそれぞれ第1のエンコーディングキーが設けられ、他の一部の第1のスロットに何らのエンコーディングキーも設けられておらず、一部の第2のスロットにそれぞれ第2のエンコーディングキーが設けられ、他の一部の第2のスロットに何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記一部の第1のスロットにおける第1のエンコーディングキーは、それぞれ前記他の一部の第2のスロットに嵌合され、前記一部の第2のスロットにおける第2のエンコーディングキーは、それぞれ前記他の一部の第1のスロットに嵌合される。
【0006】
本発明の1つの例示的な実施例によれば、前記第1のコネクタは、第1のエンコーディングキー挿入ハンドルを更に含み、前記第1のエンコーディングキー挿入ハンドルは、前記第1のエンコーディングキーの一端に接続され、前記第1のエンコーディングキー挿入ハンドルを操作することで、前記第1のエンコーディングキーを前記第1のスロットに挿設することができ、前記第1のエンコーディングキー挿入ハンドルと前記第1のエンコーディングキーを接続した接続部は、折れやすい第1の脆弱部として設計され、前記第1の脆弱部を折ることで、前記第1のエンコーディングキー挿入ハンドルと前記第1のエンコーディングキーを分離させることができる。
【0007】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記第2のコネクタは、第2のエンコーディングキー挿入ハンドルを更に含み、前記第2のエンコーディングキー挿入ハンドルは、前記第2のエンコーディングキーの一端に接続され、前記第2のエンコーディングキー挿入ハンドルを操作することで、前記第2のエンコーディングキーを前記第2のスロットに挿設することができ、前記第2のエンコーディングキー挿入ハンドルと前記第2のエンコーディングキーを接続した接続部は、折れやすい第2の脆弱部として設計され、前記第2の脆弱部を折ることで、前記第2のエンコーディングキー挿入ハンドルと前記第2のエンコーディングキーを分離させることができる。
【0008】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記第1のハウジングは、前記第2のハウジングへの挿入に適する挿入部を有し、前記第1のスロットは、前記第1のハウジングの挿入部の外面に形成され、且つ、前記第1のスロット及び前記第2のスロットは、前記第1のハウジング及び前記第2のハウジングの長さ方向に沿って延伸する。
【0009】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記複数の第1のスロットは、前記第1のハウジングの幅方向で対向する一対の側壁の外面に設けられ、且つ、前記複数の第2のスロットは、前記第2のハウジングの幅方向で対向する一対の側壁の内面に設けられている。
【0010】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記複数の第1のスロットは、前記第1のハウジングの一対の側壁の外面に対称に分布し、且つ、前記複数の第2のスロットは、前記第2のハウジングの一対の側壁の外面に対称に分布している。
【0011】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記複数の第1のスロットと前記複数の第2のスロットはそれぞれ対応し、且つ、前記複数の第1のスロット及び前記複数の第2のスロットはそれぞれ順番に従って付番される。
【0012】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記複数の第1のスロット及び前記複数の第2のスロットの数はそれぞれ4つであり、前記4つの第1のスロットのうちの2つは、前記第1のハウジングの一方の側壁に設けられ、他の2つは、前記第1のハウジングの他方の側壁に設けられ、前記4つの第2のスロットのうちの2つは、前記第2のハウジングの一方の側壁に設けられ、他の2つは、前記第2のハウジングの他方の側壁に設けられている。
【0013】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記4つの第1のスロットのうちの2つにそれぞれ1つの第1のエンコーディングキーが設けられ、他の2つに何らのエンコーディングキーも設けられておらず、且つ、前記4つの第2のスロットのうちの2つにそれぞれ1つの第2のエンコーディングキーが設けられ、他の2つに何らのエンコーディングキーも設けられていない。
【0014】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記4つの第1のスロットのうちの1番目及び2番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキーが設けられ、前記4つの第1のスロットのうちの3番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、且つ、前記4つの第2のスロットのうちの1番目及び2番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記4つの第2のスロットのうちの3番目及び4番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキーが設けられている。
【0015】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記4つの第1のスロットのうちの1番目及び2番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記4つの第1のスロットのうちの3番目及び4番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキーが設けられ、且つ、前記4つの第2のスロットのうちの1番目及び2番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキーが設けられ、前記4つの第2のスロットのうちの3番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられていない。
【0016】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記4つの第1のスロットのうちの1番目及び3番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキーが設けられ、前記4つの第1のスロットのうちの2番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、且つ、前記4つの第2のスロットのうちの1番目及び3番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記4つの第2のスロットのうちの2番目及び4番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキーが設けられている。
【0017】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記4つの第1のスロットのうちの1番目及び3番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記4つの第1のスロットのうちの2番目及び4番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキーが設けられ、且つ、前記4つの第2のスロットのうちの1番目及び3番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキーが設けられ、前記4つの第2のスロットのうちの2番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられていない。
【0018】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記4つの第1のスロットのうちの1番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記4つの第1のスロットのうちの2番目及び3番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキーが設けられ、且つ、前記4つの第2のスロットのうちの1番目及び4番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキーが設けられ、前記4つの第2のスロットのうちの2番目及び3番目に何らのエンコーディングキーも設けられていない。
【0019】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記4つの第1のスロットのうちの1番目及び4番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキーが設けられ、前記4つの第1のスロットのうちの2番目及び3番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、且つ、前記4つの第2のスロットのうちの1番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記4つの第2のスロットのうちの2番目及び3番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキーが設けられている。
【0020】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記第1のエンコーディングキーは、第1の基部、及び前記第1の基部の頂面に位置する第1の突起部を含み、前記第1の基部は、前記第1のスロットに挿入されて固定されることに適し、前記第1の突起部は、前記第2のスロットとスライド可能に嵌合することに適する。
【0021】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記第2のエンコーディングキーは、第2の基部、及び前記第2の基部の頂面に位置する第2の突起部を含み、前記第2の基部は、前記第2のスロットに挿入されて固定されることに適し、前記第2の突起部は、前記第1のスロットとスライド可能に嵌合することに適する。
【0022】
本発明の別の例示的な実施例によれば、前記第1のエンコーディングキーと前記第2のエンコーディングキーは、全く同じである。
【0023】
本発明の別の態様によれば、コネクタを提供し、このコネクタは、ハウジングと、前記ハウジングの側壁に形成される複数のスロットとを含み、一部のスロットにそれぞれ1つのエンコーディングキーが設けられ、他の一部のスロットに何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記一部のスロットにおけるエンコーディングキーは、相手側コネクタにあるスロットとスライド可能に嵌合することに適し、前記他の一部のスロットは、相手側コネクタにあるエンコーディングキーとスライド可能に嵌合することに適する。
【0024】
本発明の1つの例示的な実施例によれば、前記コネクタは、エンコーディングキー挿入ハンドルを更に含み、前記エンコーディングキー挿入ハンドルは、前記エンコーディングキーの一端に接続され、前記エンコーディングキー挿入ハンドルを操作することで、前記エンコーディングキーを前記スロットに挿設することができ、前記エンコーディングキー挿入ハンドルと前記エンコーディングキーを接続した接続部は、折れやすい脆弱部として設計され、前記脆弱部を折ることで、前記エンコーディングキー挿入ハンドルと前記エンコーディングキーを分離させることができる。
【0025】
本発明による前述した各例示的な実施例において、同一の機能接続を実現するための2つのコネクタにおけるエンコーディングキーとスロットが互いに一意に対応し、他の機能接続を実現するコネクタと組み合わせることができないため、2つの異なる機能のコネクタが誤挿入されてしまうことを確実に防止することができ、使用上の安全性が向上する。
【0026】
図面を参照した本発明の下記説明によって、本発明の他の目的とメリットは明らかになり、本発明を全面的に理解することに寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
【
図1】本発明の1つの例示的な実施例によるコネクタアセンブリを示す分解模式図である。
【
図2】
図1における第1のコネクタを示す斜視模式図である。
【
図3】
図1における第2のコネクタを示す斜視模式図である。
【
図4】本発明の1つの例示的な実施例によるコネクタアセンブリの複数の異なるエンコーディング方案を示す。
【
図5】
図1に示される第1のエンコーディングキー及び第2のエンコーディングキーを示す斜視模式図である。
【
図6】
図5に示される第1のエンコーディングキー又は第2のエンコーディングキー、及び第1のエンコーディングキー又は第2のエンコーディングキーに接続される第1のエンコーディングキー挿入ハンドル又は第2のエンコーディングキー挿入ハンドルを示す。
【
図7】
図6に示される第1のエンコーディングキー挿入ハンドルを利用して第1のエンコーディングキーを第1のスロットに挿設する模式図である。
【
図8】第1のエンコーディングキーが第1のスロットに挿設された後に第1のエンコーディングキー挿入ハンドルを折る模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、実施例を通じて、図面を参照しながら本発明の技術的解決手段について更に具体的に説明する。明細書では、同じ又は類似する図面符号は、同じ又は類似する部材を指す。図面を参照した本発明の実施形態の下記説明は、本発明の全体的な発明思想を解釈するためのものであり、本発明を制限するものとして理解すべきではない。
【0029】
なお、以下の詳しい説明では、解釈しやすく本発明の実施例を全面的に理解するように、多くの具体的な細部が述べられている。しかしながら、1つ又は複数の実施例は、これらの具体的な細部がなくても実施可能であることが明らかである。場合によって、図面を簡略化するために、公知の構造及び装置は図示の形で表されている。
【0030】
本発明の全体的な技術思想によれば、コネクタアセンブリを提供し、このコネクタアセンブリは、第1のハウジング及び前記第1のハウジングの側壁の外面に形成される複数の第1のスロットを有する第1のコネクタと、前記第1のコネクタに適合することに適し、第2のハウジング及び前記第2のハウジングの側壁の内面に形成される複数の第2のスロットを有する第2のコネクタと、を備える。一部の第1のスロットにそれぞれ第1のエンコーディングキーが設けられ、他の一部の第1のスロットに何らのエンコーディングキーも設けられておらず、一部の第2のスロットにそれぞれ第2のエンコーディングキーが設けられ、他の一部の第2のスロットに何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記一部の第1のスロットにおける第1のエンコーディングキーは、それぞれ前記他の一部の第2のスロットに嵌合され、前記一部の第2のスロットにおける第2のエンコーディングキーは、それぞれ前記他の一部の第1のスロットに嵌合される。
【0031】
本発明の別の全体的な技術思想によれば、コネクタを提供し、このコネクタは、ハウジングと、前記ハウジングの側壁に形成される複数のスロットとを含み、一部のスロットにそれぞれ1つのエンコーディングキーが設けられ、他の一部のスロットに何らのエンコーディングキーも設けられておらず、前記一部のスロットにおけるエンコーディングキーは、相手側コネクタにあるスロットとスライド可能に嵌合することに適し、前記他の一部のスロットは、相手側コネクタにあるエンコーディングキーとスライド可能に嵌合することに適する。
【0032】
図1は、本発明の1つの例示的な実施例によるコネクタアセンブリを示す分解模式図である。
【0033】
図1に示すように、図示される実施例において、当該コネクタアセンブリは、主に第1のコネクタ10と、第2のコネクタ20とを備える。第2のコネクタ20は、第1のコネクタ10に適合することに適する。
【0034】
図2は、
図1における第1のコネクタ10を示す斜視模式図である。
図3は、
図1における第2のコネクタ20を示す斜視模式図である。
【0035】
図1~
図3に示すように、図示される実施例において、第1のコネクタ10は、第1のハウジング100及び第1のハウジング100の側壁の外面に形成される複数の第1のスロット110を有する。第2のコネクタ20は、第2のハウジング200及び第2のハウジング200の側壁の内面に形成される複数の第2のスロット210を有する。図示される実施例において、複数の第2のスロット210と複数の第1のスロット110はそれぞれ対応する。
【0036】
図1~
図3に示すように、図示される実施例において、一部の第1のスロット110にそれぞれ第1のエンコーディングキー120が設けられ、他の一部の第1のスロット110に何らのエンコーディングキーも設けられていない。一部の第2のスロット210にそれぞれ第2のエンコーディングキー220が設けられ、他の一部の第2のスロット210に何らのエンコーディングキーも設けられていない。図示される実施例において、前記一部の第1のスロット110における第1のエンコーディングキー120は、それぞれ前記他の一部の第2のスロット210に嵌合され、前記一部の第2のスロット210における第2のエンコーディングキー220は、それぞれ前記他の一部の第1のスロット110に嵌合される。このように、第1のコネクタ10における第1のエンコーディングキー110と第2のコネクタ20における第2のスロット220が一意に対応するようになり、且つ、第2のコネクタ20における第2のエンコーディングキー210と第1のコネクタ10における第1のスロット120が一意に対応するようになり、機能の異なる第1のコネクタ10と第2のコネクタ20が誤挿入されてしまうことを防止することができる。
【0037】
図1~
図3に示すように、本発明の1つの例示的な実施例において、第1のコネクタ10の第1のハウジング100に少なくとも1つの第1の導電端子(図示せず)が設けられてもよく、第2のコネクタ20の第2のハウジング200に少なくとも1つの第2の導電端子(図示せず)が設けられてもよい。第1のコネクタ100と第2のコネクタ200が適合された場合、少なくとも1つの第1の導電端子と少なくとも1つの第2の導電端子はそれぞれ電気的に接触する。
【0038】
図1~
図3に示すように、本発明の1つの例示的な実施例において、前述した第1のコネクタ100及び第2のコネクタ200のうちの一方はオス型コネクタであり、他方はメス型コネクタである。例えば、図示される実施例において、第1のコネクタ100はメス型コネクタであってもよく、第2のコネクタ200はオス型コネクタであってもよい。
【0039】
図5は、
図1に示される第1のエンコーディングキー110及び第2のエンコーディングキー210を示す斜視模式図である。
【0040】
図1~3及び
図5に示すように、図示される実施例において、第1のエンコーディングキー120は、第1の基部120a、及び第1の基部120aの頂面に位置する第1の突起部120bを含む。第1の基部120aは、第1のスロット110に挿入されて固定されることに適し、第1の突起部120bは、第2のスロット210とスライド可能に嵌合することに適する。
【0041】
図1~3及び
図5に示すように、図示される実施例において、第2のエンコーディングキー220は、第2の基部220a、及び第2の基部220aの頂面に位置する第2の突起部220bを含み、第2の基部220aは、第2のスロット210に挿入されて固定されることに適し、第2の突起部220bは、第1のスロット110とスライド可能に嵌合することに適する。
【0042】
図1~3及び
図5に示すように、図示される実施例において、第1のエンコーディングキー120と第2のエンコーディングキー220は、全く同じであり、このようにすると、製造コストを削減することができる。
【0043】
図6は、
図5に示される第1のエンコーディングキー120又は第2のエンコーディングキー220、及び第1のエンコーディングキー120又は第2のエンコーディングキー220に接続される第1のエンコーディングキー挿入ハンドル130又は第2のエンコーディングキー挿入ハンドル230を示す。
図7は、
図6に示される第1のエンコーディングキー挿入ハンドル130を利用して第1のエンコーディングキー120を第1のスロット110に挿設する模式図である。
【0044】
図5~
図7に示すように、図示される実施例において、第1のコネクタ10は、第1のエンコーディングキー挿入ハンドル130を更に含み、第1のエンコーディングキー挿入ハンドル130は、第1のエンコーディングキー120の一端に接続され、第1のエンコーディングキー挿入ハンドル130を操作することで、第1のエンコーディングキー120を第1のスロット110に挿設することができる。
【0045】
図5~
図7に示すように、図示される実施例において、第1のエンコーディングキー挿入ハンドル130と第1のエンコーディングキー120を接続した接続部は、折れやすい第1の脆弱部130aとして設計され、第1の脆弱部130aを折ることで、第1のエンコーディングキー挿入ハンドル130と第1のエンコーディングキー120を分離させることができる。
【0046】
図8は、第1のエンコーディングキー120が第1のスロット110に挿設された後に第1のエンコーディングキー挿入ハンドル130を折る模式図である。
【0047】
図5~
図8に示すように、図示される実施例において、第1のエンコーディングキー挿入ハンドル130により第1のエンコーディングキー120を第1のスロット110に挿設した後、第1のエンコーディングキー挿入ハンドル130を折り曲げることで第1の脆弱部130aを破断し、第1のエンコーディングキー挿入ハンドル130と第1のエンコーディングキー120を分離させることができる。本発明において、第1のエンコーディングキー挿入ハンドル130は、ただ一時的に取り付けられる部材であり、最後に取り外す必要があることに留意されたい。
【0048】
図5及び
図6に示すように、図示される実施例において、第2のコネクタ20は、第2のエンコーディングキー挿入ハンドル230を更に含み、第2のエンコーディングキー挿入ハンドル230は、第2のエンコーディングキー220の一端に接続され、第2のエンコーディングキー挿入ハンドル230を操作することで、第2のエンコーディングキー220を第2のスロット210に挿設することができる。
【0049】
図5及び
図6に示すように、図示される実施例において、第2のエンコーディングキー挿入ハンドル230と第2のエンコーディングキー220を接続した接続部は、折れやすい第2の脆弱部230aとして設計され、第2の脆弱部230aを折ることで、第2のエンコーディングキー挿入ハンドル230と第2のエンコーディングキー220を分離させることができる。
【0050】
図1~
図3に示すように、図示される実施例において、第1のハウジング100は、第2のハウジング200への挿入に適する挿入部101を有し、第1のスロット110は、第1のハウジング100の挿入部101の外面に形成されている。第1のスロット110及び第2のスロット210は、第1のハウジング100及び第2のハウジング200の長さ方向に沿って延伸する。
【0051】
図1~
図3に示すように、図示される実施例において、複数の第1のスロット110は、第1のハウジング100の幅方向で対向する一対の側壁の外面に設けられている。複数の第2のスロット210は、第2のハウジング200の幅方向で対向する一対の側壁の内面に設けられている。
【0052】
図1~
図3に示すように、図示される実施例において、複数の第1のスロット110は、第1のハウジング100の一対の側壁の外面に対称に分布している。複数の第2のスロット210は、第2のハウジング200の一対の側壁の外面に対称に分布している。
【0053】
図1~
図3に示すように、図示される実施例において、前述した複数の第1のスロット110の数は4つであり、複数の第2のスロット210の数は4つであり、4つの第1のスロット110と4つの第2のスロット210はそれぞれ対応する。4つの第1のスロット110のうちの2つは、第1のハウジング100の一方の側壁に設けられ、他の2つは、第1のハウジング100の他方の側壁に設けられている。4つの第2のスロット210のうちの2つは、第2のハウジング200の一方の側壁に設けられ、他の2つは、第2のハウジング200の他方の側壁に設けられている。
【0054】
図1~
図3に示すように、図示される実施例において、4つの第1のスロット110のうちの2つにそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー120が設けられ、他の2つに何らのエンコーディングキーも設けられていない。4つの第2のスロット210のうちの2つにそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー220が設けられ、他の2つに何らのエンコーディングキーも設けられていない。
【0055】
図4は、本発明の1つの例示的な実施例によるコネクタアセンブリの複数の異なるエンコーディング方案を示す。
【0056】
図1~
図4に示すように、図示される実施例において、4つの第1のスロット110及び4つの第2のスロット210はそれぞれ順番に従って付番され、4つの第1のスロット110のうちの1番目、2番目、3番目及び4番目と4つの第2のスロット210のうちの1番目、2番目、3番目及び4番目は、それぞれ対応する。
【0057】
図4に示すように、図示される実施例において、第1のスロット110及び第2のスロット210での第1のエンコーディングキー120及び第2のエンコーディングキー220の配置を変更することにより、6つの異なるコネクタエンコーディング方案を得ることができる。同一のエンコーディング方案における第1のコネクタ10と第2のコネクタ20は、互いに組み合わせることができるが、異なるエンコーディング方案における第1のコネクタ10と第2のコネクタ20は、互いに組み合わせることができない。例えば、
図4に示すように、1つ目のエンコーディング方案における第1のコネクタ10は、1つ目のエンコーディング方案における第2のコネクタ20のみと組み合わせることができ、2つ目、3つ目、4つ目、5つ目及び6つ目のエンコーディング方案における第2のコネクタ20と組み合わせることができず、異なる機能の2つのコネクタが誤挿入されてしまうことを効果的に防止することができる。
【0058】
図4に示される1つ目のエンコーディング方案において、4つの第1のスロット110のうちの1番目及び2番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー120が設けられ、4つの第1のスロット110のうちの3番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、且つ、4つの第2のスロット210のうちの1番目及び2番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、4つの第2のスロット210のうちの3番目及び4番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー220が設けられている。
【0059】
図4に示される2つ目のエンコーディング方案において、4つの第1のスロット110のうちの1番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、4つの第1のスロット110のうちの2番目及び3番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー120が設けられ、且つ、4つの第2のスロット210のうちの1番目及び4番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー220が設けられ、4つの第2のスロット210のうちの2番目及び3番目に何らのエンコーディングキーも設けられていない。
【0060】
図4に示される3つ目のエンコーディング方案において、4つの第1のスロット110のうちの1番目及び3番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、4つの第1のスロット110のうちの2番目及び4番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー120が設けられ、且つ、4つの第2のスロット210のうちの1番目及び3番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー220が設けられ、4つの第2のスロット210のうちの2番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられていない。
【0061】
図4に示される4つ目のエンコーディング方案において、4つの第1のスロット110のうちの1番目及び3番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー120が設けられ、4つの第1のスロット110のうちの2番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、且つ、4つの第2のスロット210のうちの1番目及び3番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、4つの第2のスロット210のうちの2番目及び4番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー220が設けられている。
【0062】
図4に示される5つ目のエンコーディング方案において、4つの第1のスロット110のうちの1番目及び4番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー120が設けられ、4つの第1のスロット110のうちの2番目及び3番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、且つ、4つの第2のスロット210のうちの1番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、4つの第2のスロット210のうちの2番目及び3番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー220が設けられている。
【0063】
図4に示される6つ目のエンコーディング方案において、4つの第1のスロット110のうちの1番目及び2番目に何らのエンコーディングキーも設けられておらず、4つの第1のスロット110のうちの3番目及び4番目にそれぞれ1つの第1のエンコーディングキー120が設けられ、且つ、4つの第2のスロット210のうちの1番目及び2番目にそれぞれ1つの第2のエンコーディングキー220が設けられ、4つの第2のスロット210のうちの3番目及び4番目に何らのエンコーディングキーも設けられていない。
【0064】
当業者であれば理解できるように、以上に述べられた実施例は全て例示的なものであり、当業者がそれを改善することができ、各種の実施例において述べられた構造は、構造又は原理の面の衝突がない限り、自由に組み合わせることができ、これらの変化は本発明の保護範囲内に含まれることが当然である。
【0065】
図面を参照しながら本発明を説明したが、図面に開示された実施例は、本発明の好ましい実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明を制限するものとして理解してはいけない。
【0066】
本発明の全体的な思想のいくつかの実施例を示して説明したが、当業者に理解されるように、本発明の全体的な思想の原則と精神から逸脱することなく、これらの実施例を変更することができ、本発明の範囲は、特許請求の範囲及びそれらの同等物によって限定される。
【0067】
用語「含む」は、他の素子又はステップを除外するものではなく、用語「1つ」又は「1つの」は、複数のものを除外するものではないことに留意されたい。なお、特許請求の範囲における如何なる符号も、本発明の範囲を制限するものとして理解すべきではない。