(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022159153
(43)【公開日】2022-10-17
(54)【発明の名称】バッテリー・パック温度取得モジュールおよびシステム
(51)【国際特許分類】
G01K 1/14 20210101AFI20221006BHJP
G01K 7/22 20060101ALI20221006BHJP
H01M 50/204 20210101ALI20221006BHJP
H01M 10/48 20060101ALI20221006BHJP
H01M 50/569 20210101ALI20221006BHJP
H01M 50/505 20210101ALI20221006BHJP
【FI】
G01K1/14 L
G01K7/22 L
H01M50/204 401D
H01M10/48 301
H01M50/569
H01M50/505
【審査請求】未請求
【請求項の数】21
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022055993
(22)【出願日】2022-03-30
(31)【優先権主張番号】202120682028.3
(32)【優先日】2021-04-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(71)【出願人】
【識別番号】508079120
【氏名又は名称】タイコ エレクトロニクス (シャンハイ) カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【弁理士】
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132263
【弁理士】
【氏名又は名称】江間 晴彦
(72)【発明者】
【氏名】シュエ,ビンジン(クリスタル)
(72)【発明者】
【氏名】ジョウ,シャオ(ニチー)
(72)【発明者】
【氏名】リィ,ジーウェイ(ビビ)
(72)【発明者】
【氏名】スン,シャオグアン(フィールド)
【テーマコード(参考)】
2F056
5H030
5H040
5H043
【Fターム(参考)】
2F056CL07
2F056QF02
2F056QF05
2F056QF07
5H030AA09
5H030AS06
5H030FF26
5H040AA03
5H040AS07
5H040AY08
5H040DD26
5H040JJ05
5H043AA13
5H043AA19
5H043CA21
5H043FA04
5H043FA32
5H043HA11F
5H043HA31F
5H043JA01F
5H043JA07F
(57)【要約】 (修正有)
【課題】信号取得ラインを取り換えずにバッテリー・パック温度取得モジュールを別個に取り換えることができ、使用利便性が向上し、後刻のメンテナンス費用が減じられる。
【解決手段】バッテリー・パック温度取得モジュール(100)は、絶縁ボディ(3)、絶縁ボディ(3)に設けられ、バッテリー・セルの温度を検知するように構成された温度検知要素(10)、絶縁ボディ(3)に設けられた接続端子(2)を有して成り、温度検知要素(10)が温度信号を伝えるためのリード(11)を有して成り、接続端子(2)の一方の端部が温度検知要素(10)のリード(11)と電気的に接続され、接続端子(2)の他方が、温度検知要素(10)の信号取得ライン(200)への電気的な接続のために信号取得ライン(200)に接続されるようになっており、接続端子(2)および絶縁ボディ(3)は個々に形成されている。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッテリー・パック温度取得モジュールであって、
絶縁ボディ(3);
絶縁ボディ(3)に設けられ、バッテリー・セルの温度を検知するように構成された温度検知要素(10);および
絶縁ボディ(3)に設けられた接続端子(2)
を有して成り、
温度検知要素(10)が温度信号を伝えるためのリード(11)を有して成り、接続端子(2)の一方の端部が温度検知要素(10)のリード(11)と電気的に接続され、接続端子(2)の他方が、温度検知要素(10)の信号取得ライン(200)への電気的な接続のために信号取得ライン(200)に接続され、
接続端子(2)および絶縁ボディ(3)は個々に形成されている、バッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項2】
複数のクランプ・ブロックが絶縁ボディ(3)に設けられており、クランプ・ブロックが、温度検知要素(10)および接続端子(2)のそれぞれの固定のために絶縁ボディ(3)の表面から突出している、請求項1に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項3】
接続端子(2)は、対向する第1端および第2端を有するメイン・ボディ(20)を有して成り、メイン・ボディ(20)の第1端が信号取得ライン(200)に接続されるように使用され、メイン・ボディ(20)の第2端が温度検知要素(10)のリード(11)と電気的に接続される、請求項1に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項4】
複数のウィング部(21)がメイン・ボディ(20)の第1端の両サイドにそれぞれ形成されており、ウィング部(21)が歯状となっており、パンクチュア・クリンピングにより信号取得ライン(200)にクリンプされる、請求項3に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項5】
溶接部(23)がメイン・ボディ(20)の第2端に形成されており、温度検知要素(10)のリード(11)が溶接部(23)に溶接される、請求項3に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項6】
クランプ部(24)がメイン・ボディ(20)の第2端に形成されており、クランプ部(24)が、リード(11)の溶接に先立って温度検知要素(10)のリード(11)を予めクランプおよび固定するように用いられる、請求項5に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項7】
クランプ部分(24’)がメイン・ボディ(20)の第2端に形成されており、クランプ部分(24’)が、温度検知要素(10)のリード(11)と干渉適合し、それらの間で電気的接触および固定化接続が実現される、請求項3に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項8】
温度検知要素(10)は、対を成すリード(11)を有して成り、該対を成すリード(11)は、対を成す接続端子(2)にそれぞれ電気的に接触して固定されるように接続され、
対を成す接続端子(2)の各々の第1端には、信号取得ライン(200)に電気的に接続される接続部が設けられており、
対を成す接続端子(2)の接続部はメイン・ボディ(20)の延在方向にて所定距離ずれており、対を成す接続端子(2)の接続部が信号取得ライン(200)に接続された後において互いにずれる、請求項3に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項9】
バッテリー・パックのバスバー(300)に溶接される熱伝導プレート(4)を更に有して成り、
温度検知要素(10)は、熱伝導プレート(4)と熱接触または熱接続され、熱伝導プレート(4)を介してバッテリー・セルの温度を検知する、請求項1~8のいずれかに記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項10】
熱伝導プレート(4)は、温度検知要素(10)と接触して設けられる、請求項9に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項11】
温度検知要素(10)と接触する熱伝導プレート(4)の領域が凹領域となっている、請求項10に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項12】
絶縁ボディ(3)はプレート形状となっており、熱伝導プレート(4)が絶縁ボディ(3)とスプライスされて接続される、請求項9に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項13】
バッテリー・パック温度取得モジュール(100)の厚さが減じられるように熱伝導プレート(4)の溶接面と絶縁ボディ(3)の背面とが同一平面上にある、請求項9に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項14】
絶縁ボディ(3)に形成された絶縁パッケージ(5)を更に有して成り、
温度検知要素(10)が、絶縁パッケージ(5)にて包封される、請求項1に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項15】
接続端子(2)とリード(11)との間の電気接続部が、絶縁パッケージ(5)にて包封される、請求項14に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項16】
絶縁パッケージ(5)は、低圧射出成形部である、請求項14に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項17】
絶縁ボディ(3)はボックス形状となっており、温度検知要素(10)がボックス形状の絶縁ボディ(3)に収容および包封される、請求項1~8のいずれかに記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項18】
熱伝導パッケージ(5’)はボックス形状の絶縁ボディ(3’)に設けられており、熱伝導パッケージ(5’)によって温度検知要素(10)がボックス形状の絶縁ボディ(3’ )にて包封されている、請求項17に記載のバッテリー・パック温度取得モジュール。
【請求項19】
バッテリー・パック温度取得システムであって、
ブラケット(400’);
請求項1~18のいずれかに記載のバッテリー・パック温度取得モジュール(100);および
信号取得ライン(200)
を有して成り、
バッテリー・パック温度取得モジュール(100)および信号取得ライン(200)がブラケット(400’)に固定されるように支持され、
バッテリー・パック温度取得モジュール(100)の接続端子(2)は信号取得ライン(200)に接続され、バッテリー・パック温度取得モジュール(100)の温度検知要素(10)が信号取得ライン(200)に電気的に接続される、バッテリー・パック温度取得システム。
【請求項20】
ブラケット(400’)に固定されるように支持され、バッテリー・セルと接続されるバスバー(300)を更に有して成り、
バッテリー・パック温度取得モジュール(100)が、バスバー(300)の温度を検知し、温度信号を信号取得ライン(200)に伝える、請求項19に記載のバッテリー・パック温度取得システム。
【請求項21】
ブラケット(400’)が、設置開口部(401’)と共に形成されており、バッテリー・パック温度取得モジュール(100)が設置開口部(401’)に設けられ、温度検知要素(10)がバッテリー・セルと熱的に接触する又は熱的に接続される、請求項19に記載のバッテリー・パック温度取得システム。
【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2021年4月2日に中国国家知的財産局に出願した中国特許出願第202120682028.3号の優先権を主張し、その全内容が参照により本明細書に組み込まれる。
【技術分野】
【0002】
発明の分野
本発明は、バッテリー・パック温度取得モジュールに関すると共に、そのバッテリー・パック温度取得モジュールを有して成るバッテリー・パック温度取得システムに関する。
【背景技術】
【0003】
関連技術の説明
バッテリー・パックは電気自動車の最も重要な部分である。従来技術では、バッテリー・パックの耐用年数(service life)が確保されるように、バッテリー・パックの温度および電圧は、その安定維持のため集められて制御されなければならない。
【0004】
従来技術において、バッテリー・パックの温度および電圧を集める(または取得する)ための信号取得デバイスは、通常、フレキシブル印刷回路板(FPC)およびフューズ、ならびに、そのフレキシブル印刷回路板に溶接された温度センサーを含む。既存の信号取得デバイスの不利益な点は、フューズ、温度センサーおよび他のデバイスを別個(または個々)に取り換えることができないことである。メンテナンスに際しては、フレキシブル印刷回路板を全体的に(又は全て)取り換えなければならない。メンテナンス費用は非常に高く、使用に際して非常に不都合である。
【0005】
さらに、従来技術では、フューズおよび温度センサーなどの部品(または要素)が、リフロー溶接、スズ溶接、超音波溶接またはレーザー溶接によってフレキシブル印刷回路板に溶接される。それゆえ、溶接時に生じる高い温度がフレキシブル印刷回路板に悪影響を及ぼすことがないようにフレキシブル印刷回路板を高温耐性の保護フィルムで被覆しなければならず、製造コストが大きく上がってしまう。
【発明の概要】
【0006】
本発明は、上記の不利益な事項の少なくとも1つを克服または軽減すべく創出されたものである。
【0007】
本発明のある要旨によれば、バッテリー・パック温度取得モジュール(またはバッテリー・パック温度獲得モジュール、battery pack temperature acquisition module)であって、絶縁ボディ(insulation body);絶縁ボディに設けられ、バッテリー・セルの温度を検知するように構成された温度検知要素(temperature sensing element);絶縁ボディに設けられた接続端子(connection terminal)を有して成り、温度検知要素が温度信号を伝えるためのリード(lead)を有して成り、接続端子の一方の端部が温度検知要素のリードへと電気的に接続され、接続端子の他方が、温度検知要素の信号取得ライン(signal acquisition line)への電気的な接続のために信号取得ラインに接続されるようになっており、接続端子および絶縁ボディは個々に形成されている(またはそれぞれ若しくは別個に設けられており、respectively formed)、バッテリー・パック温度取得モジュールが提供される。
【0008】
本発明の例示的な態様において、複数のクランプ・ブロック(または締付け用もしくは締結用のブロック、clamping block)が絶縁ボディに設けられており、かかるクランプ・ブロックが、温度検知要素および接続端子のそれぞれの固定のために絶縁ボディの表面から突出している。
【0009】
本発明の別の例示的な態様では、接続端子は、対向する第1端および第2端を有するメイン・ボディ(または主となるボディもしくは主本体)を有して成り、メイン・ボディの第1端が信号取得ラインに接続されるように使用され、メイン・ボディの第2端が温度検知要素のリードと電気的に接続される。
【0010】
本発明の別の例示的な態様では、複数のウィング部(またはウィング部分もしくは翼部、wing part)がメイン・ボディの第1端の両サイド(または両側部)にそれぞれ形成されており、ウィング部が歯状となっており、パンクチュア・クリンピング(または刺す、突き刺す、穿刺、穴を開けるもしくは貫通するような形態で行われる圧接、圧着、緊縮もしくはかしめ、puncture crimping)によって信号取得ラインにクリンプされる。
【0011】
本発明の別の例示的な態様では、溶接部(welding part)がメイン・ボディの第2端に形成されており、温度検知要素のリードが溶接部に溶接される。
【0012】
本発明の別の例示的な態様では、クランプ部がメイン・ボディの第2端に形成されており、クランプ部が、リードの溶接に先立って温度検知要素のリードを予めクランプ(または仮クランプ、pre clamp)および固定するように用いられる。
【0013】
本発明の別の例示的な態様では、クランプ部分がメイン・ボディの第2端に形成されており、クランプ部分が、温度検知要素のリードと干渉適合し(interference matched)、それらの間で電気的接触および固定化接続が実現される。
【0014】
本発明の別の例示的な態様では、温度検知要素は、対を成すリード(a pair of leads)を有して成り、該対を成すリードは、対を成す接続端子(a pair of connection terminals)に電気的にそれぞれ接触して固定されるように接続されており、対を成す接続端子の各々の第1端には、信号取得ラインと電気的に接続される接続部が設けられており、対を成す接続端子の接続部はメイン・ボディの延在方向に所定距離ずれており、その結果、対を成す接続端子の接続部が信号取得ラインに接続された後において互いにずれることになる。
【0015】
本発明の別の例示的な態様では、バッテリー・パック温度取得モジュールは、バッテリー・パックのバスバー(またはブスバー、bus bar)に溶接される熱伝導プレート(または伝熱プレート、heat conduction plate)を更に有して成り、温度検知要素が、熱伝導プレートと熱接触(thermal contact)または熱接続(thermal connection)され、熱伝導プレートを介してバッテリー・セルの温度を検知する。
【0016】
本発明の別の例示的な態様では、熱伝導プレートは、温度検知要素と接触するように設けられる。
【0017】
本発明の別の例示的な態様では、温度検知要素と接触する熱伝導プレートの領域が凹領域(または窪み領域、concave area)となっている。
【0018】
本発明の別の例示的な態様では、絶縁ボディはプレート形状(または板状、plate shape)を有しており、熱伝導プレートが絶縁ボディとスプライスされて接続される。
【0019】
本発明の別の例示的な態様では、熱伝導プレートの溶接面と絶縁ボディの背面とが同一平面上にあり、バッテリー・パック温度取得モジュールの厚さが減じられている。
【0020】
本発明の別の例示的な態様では、バッテリー・パック温度取得モジュールは絶縁ボディに形成された絶縁パッケージを更に有して成り、温度検知要素が絶縁パッケージにおいて包封されている(またはカプセル化もしくは封入されている、encapsulated)。
【0021】
本発明の別の例示的な態様では、接続端子とリードとの間の電気接続部が、絶縁パッケージにて包封されている。
【0022】
本発明の別の例示的な態様では、絶縁パッケージが低圧射出成形部(low pressure injection molded part)となっている。
【0023】
本発明の別の例示的な態様では、絶縁ボディはボックス形状(または箱状、box shape)を有し、温度検知要素がボックス形状の絶縁ボディに収容および包封されている。
【0024】
本発明の別の例示的な態様では、熱伝導パッケージがボックス形状の絶縁ボディに設けられており、熱伝導パッケージによって温度検知要素がボックス形状の絶縁ボディにおいて包封されている。
【0025】
本発明の別の要旨によれば、ブラケット(bracket)、および、上記のバッテリー・パック温度取得モジュール、および、信号取得ラインを有して成るバッテリー・パック温度取得システムが提供される。バッテリー・パック温度取得モジュールおよび信号取得ラインはブラケットに固定されるように支持されており、バッテリー・パック温度取得モジュールの接続端子が信号取得ラインに接続され、バッテリー・パック温度取得モジュールの温度検知要素が信号取得ラインに電気的に接続される。
【0026】
本発明の例示的な態様では、バッテリー・パック温度取得システムは、ブラケットに固定されるように支持されるバスバーであって、バッテリー・セルと接続されるバスバーを更に有して成り、バッテリー・パック温度取得モジュールが、バスバーの温度を検知し、温度信号を信号取得ラインに伝える。
【0027】
本発明の別の例示的な態様では、ブラケットが、設置開口部(installation opening)と共に形成されており、バッテリー・パック温度取得モジュールが設置開口部に設けられている。温度検知要素はバッテリー・セルと熱的に接触する又は熱的に接続される。
【0028】
本発明の上記の例示的な態様では、バッテリー・パック温度取得モジュールは、接続端子によって信号取得ラインに電気的に接続されている。それゆえ、バッテリー・パック温度取得モジュールは、信号取得ラインを取り換えずに別個に取り換えることができ、使用利便性(convenience of use)が向上し、後刻におけるメンテナンス費用が減じられる。
【0029】
さらに、本発明の上記の例示的な態様において、バッテリー・パック温度取得モジュールは、スズ溶接、超音波溶接またはレーザー溶接に代えて端子クリピングにより信号取得ラインに電気的に接続される。それゆえ、信号取得ラインは高温に耐性を有する必要がなく、製造コストが減じられる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
本発明の上記および他の特徴は、添付の図面を参照して、例示的な態様の詳細な説明によってより明確なものとなる。
【
図1】
図1は、本発明の例示的な態様に従ったバッテリー・パック温度取得システムの模式図を示す。
【
図2】
図2は、
図1のバッテリー・パック温度取得システムにおけるバッテリー・パック温度取得モジュールの模式的斜視図を示す。
【
図3】
図3は、
図2のバッテリー・パック温度取得モジュール(絶縁パッケージが除かれたモジュール)の模式的斜視図を示す。
【
図4】
図4は、
図3のバッテリー・パック温度取得モジュールの模式的斜視図(底側からの図)を示す。
【
図4a】
図4aは、
図4のバッテリー・パック温度取得モジュールの熱伝導プレートの模式的斜視図を示す。
【
図4b】
図4bは、
図4のバッテリー・パック温度取得モジュールの絶縁ボディの模式的斜視図を示す。
【
図5】
図5は、
図3のバッテリー・パック温度取得モジュールにおける接続端子の模式的斜視図を示す。
【
図6】
図6は、
図2のバッテリー・パック温度取得モジュールの接続端子(信号取得ラインにクリンプされる接続端子)の模式図を示す。
【
図7a】
図7aは、本発明の別の例示的な態様に従ったバッテリー・パック温度取得システムの模式図を示す。
【
図8】
図8は、
図7aのバッテリー・パック温度取得システムにおけるバッテリー・パック温度取得モジュールの模式的斜視図を示す。
【
図9】
図9は、
図8のバッテリー・パック温度取得モジュールにおける接続端子の模式的斜視図を示す。
【
図10】
図10は、本発明の別の例示的な態様に従ったバッテリー・パック温度取得モジュールの模式図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0031】
以下にて、図面を参照しつつ本開示の例示的な態様を説明する。図面において、同様の参照番号は同様の要素を指す。しかしながら、本開示は多くの異なる形態で具現化され得るものであり、本願明細書で説明する態様にのみ限定して解されるべきではない。むしろ、このような本願明細書で説明する態様は、本開示が十分かつ完全になり、本開示の概念を当業者に十分に伝えるために供されている。
【0032】
以下の詳細な説明において、説明のために数値的な具体的な詳述がなされるが、そのような具体的な詳述は本開示の態様の十分な理解のためである。かかる具体的な詳細な事項無しに1又はそれよりも多い態様が実現され得ることは明らかであろう。他の例では、良く知られた構造およびデバイスは、図面をシンプルにするために模式的に示される。
【0033】
本発明の一般的な概念に従って、バッテリー・パック温度取得モジュールが提供されており、絶縁ボディ;絶縁ボディに設けられ、バッテリー・セルの温度を検知するように構成された温度検知要素;絶縁ボディに設けられた接続端子を有して成り、温度検知要素が温度信号を伝えるためのリードを有して成り、接続端子の一方の端部が温度検知要素のリードと電気的に接続され、接続端子の他方が、温度検知要素の信号取得ラインへの電気的な接続のため信号取得ラインに接続されるようになっており、接続端子および絶縁ボディは個々に形成されている、バッテリー・パック温度取得モジュールが提供される。
【0034】
本発明の別の一般的な概念に従って、ブラケット、および、上記のバッテリー・パック温度取得モジュール、および、信号取得ラインを有して成るバッテリー・パック温度取得システムが提供される。バッテリー・パック温度取得モジュールおよび信号取得ラインはブラケットに固定されるように支持されており、バッテリー・パック温度取得モジュールの接続端子が信号取得ラインに接続され、バッテリー・パック温度取得モジュールの温度検知要素が信号取得ラインに電気的に接続される。
【0035】
図1は、本発明の例示態様におけるバッテリー・パック温度取得システムの模式図を示す。
【0036】
図1に示されるように、ある態様において、バッテリー・パック温度取得システムは、複数のバッテリー・パック温度取得モジュール100、および、信号取得ライン200を主に含んでいる。複数のバッテリー・パック温度取得モジュール100は、それぞれ、バッテリー・パックの温度を検知するのに用いられる。複数のバッテリー・パック温度取得モジュール100は、それぞれ、信号取得ライン200に電気的に接続されており、それにより、バッテリー・パック温度取得モジュール100により検知される温度信号を信号取得ライン200を介して集めること(collect)ができる。
【0037】
図2は、
図1に示すバッテリー・パック温度取得システムにおけるバッテリー・パック温度取得モジュール100の模式的斜視図を示している。
図3は、
図2に示すバッテリー・パック温度取得モジュール100の模式的斜視図を示しており、絶縁パッケージ5が除かれた状態でバッテリー・パック温度取得モジュール100が示されている。
【0038】
図1~3に示されるように、ある態様において、バッテリー・パック温度取得モジュール100は、絶縁ボディ3、温度検知要素10、および2つの接続端子2を主に含んでいる。温度検知要素10は、バッテリー・パックのバッテリー・セルの温度を検知するため絶縁ボディ3に設けられている。2つの接続端子2は、それぞれ、温度検知要素10の2つのリード11にそれぞれ電気的に接続されている。
【0039】
図1~3に示されるように、ある態様において、複数のクランプ・ブロックが絶縁ボディ3に形成されている。かかる複数のクランプ・ブロックは、それぞれ、温度検知要素10および接続端子2を固定および設置するため絶縁ボディ3の表面から突出している。
【0040】
図6は、
図2に示すバッテリー・パック温度取得モジュール100の接続端子2の模式図であって、信号取得ライン200へとクリンプされる(crimped to the signal acquisition line)接続端子2が示されている。
【0041】
図1~3および
図6に示されるように、ある態様において、バッテリー・パック温度取得モジュール100の接続端子2は、信号取得ライン200にクリンプされる(または、圧接、圧着、緊縮される、かしめもしくは押し付けられる、crimped)ようになっており、それによって、バッテリー・パック温度取得モジュール100の温度検知要素10が信号取得ライン200へと電気的に接続されるようになっている。本発明では、端子クリンピング(または端子圧接もしくは端子圧着、terminal crimping)によって、バッテリー・パック温度取得モジュール100が信号取得ライン200に電気的に接続される。それゆえ、バッテリー・パック温度取得モジュール100は、信号取得ライン200を取り換えずに(または交換せずに)、別個に取り換えること(または交換すること)ができ、使用利便性が向上し、後刻におけるメンテナンス・コストが減じられる。さらに、本発明において、スズ溶接(tin welding)、超音波溶接またはレーザー溶接に代えて、端子クリンピングによりバッテリー・パック温度取得モジュール100が信号取得ライン200に電気的に接続される。それゆえ、信号取得ライン200は、高温に耐性を有する必要がなく、製造コストが減じられることになる。
【0042】
図1~3に示されるように、ある態様において、バッテリー・パック温度取得モジュール100は、バッテリー・パックのバスバー300に溶接される熱伝導プレート4を含んでいる。温度検知要素10は、熱伝導プレート4と熱接触または熱接続されており、熱伝導プレート4を介してバスバー300の温度が検知され、バッテリー・パックの温度を検知することができる。
【0043】
図4は、
図3に示すバッテリー・パック温度取得モジュール100の模式的斜視図(底側から見た場合)を示している。
図4aは、
図4に示すバッテリー・パック温度取得モジュール100の熱伝導プレート4の模式的斜視図を示しており、
図4bは、
図4に示すバッテリー・パック温度取得モジュール100の絶縁ボディ3の模式的斜視図を示している。
【0044】
図1~4に示されるように、ある態様において、絶縁ボディ3はプレート形状となっており、熱伝導プレート4が、絶縁ボディ3とスプライスされて(又は接合され若しくは継合わされて、splice)接続される。
図4に示されるように、複数の蟻継ぎ突出部4a(dovetail protrusion)が熱伝導プレート4に形成され、複数の蟻継ぎ溝3a(dovetail groove)が絶縁ボディ3に形成されている。複数の蟻継ぎ突出部4aは複数の蟻継ぎ溝3aとそれぞれ係合し、それによって、熱伝導プレート4と絶縁ボディ3とが共に(または一体的に)スプライスされる。ノッチ3bが絶縁ボディ3に形成されており、熱伝導プレート4が、ノッチ3b内へと延在する舌部4b(tongue portion)を有している。温度検知要素10はノッチ3b内に収容され、舌部4bと熱的に接触または接続される。
【0045】
図2および
図3に示されるように、ある態様において、バッテリー・パック温度取得モジュール100は、絶縁ボディ3に設けられる絶縁パッケージ5を含んでいる。温度検知要素10は絶縁パッケージ5に包封(encapsulated)されており、温度検知要素10が保護され得る。更には、模式的に示される態様において、接続端子2とリード11との間の電気接続部が、絶縁パッケージ5にて包封されている。本発明の例示態様において、温度検知要素10は、負の温度係数(NTC)のサーミスタ・センサーであってよい。絶縁パッケージ5がエポキシ樹脂から形成されていてもよい。絶縁パッケージ5は、低圧射出成形部(低圧射出成形パーツ)であってよい。
【0046】
図4aに示されるように、模式的に示される態様において、温度検知要素10と接触する熱伝導プレート4の領域(または面積)は、凹領域(または窪み領域)となっている。例えば、温度検知要素10と接触する熱伝導プレート4の領域は、温度検知要素10の形状と適合(又は一致、match)する凹領域である。このような凹領域が設けられることによって、熱接触領域(または熱接触面積)および伝熱効果が増し得ることになる。
【0047】
図4および
図4bに示されるように、模式的に示される態様において、バッテリー・パック温度取得モジュール100の厚さが減じられるように熱伝導プレート4の溶接面(welding surface)と絶縁ボディ3の背面とが同一平面上にある。
【0048】
図5は、
図3に示すバッテリー・パック温度取得モジュール100における接続端子2の模式的斜視図を示している。
【0049】
図3および
図5に示されるように、ある態様において、接続端子2は、互いに対向する第1端および第2端を有するメイン・ボディ20を含んでいる。複数のウィング部(または翼部分)21がメイン・ボディ20の第1端の両サイド(または両側部)にてそれぞれ形成されていてよい。ウィング部21が歯状(またはギザギザの若しくは鋸歯状)となっており、パンクチュア・クリンピング(または刺す、突き刺す、穴を開けるもしくは貫通するような形態で圧接すること、または刺し圧接、突刺し圧接、穴開け圧接、もしくは貫通圧接)によって、信号取得ライン200へとクリンプされるのに適している。“パンクチュア”(または刺し、突き刺し、開口させること、puncture)が助力されるべく、信号取得ライン200がフレキシブル・フラット・ケーブル(または可撓性フラット・ケーブル)となっていてよい。
【0050】
本発明は、模式的に示される態様にのみ限定されないことに留意されたい。例えば、信号取得ライン200は、フレキシブル・プリント回路板(またはフレキシブル・プリント基板、flexible printed circuit board)であってよく、接続端子2のウィング部21がフレキシブル・プリント回路板にクリンプされてよい。
【0051】
図3および
図5に示されるように、ある態様において、接続端子2のメイン・ボディ20の両サイドのウィング部21は、メイン・ボディ20の延在方向にある距離ずれて(staggered)いてよく、その結果、両サイドのウィング部21が、信号取得ライン200にクリンプされた後で互いにずれることになる。
【0052】
図3および
図5に示されるように、ある態様において、接続端子2のメイン・ボディ20の第1端が、プレート形状のベース部22を含んでおり、複数のウィング部21がそれぞれ、プレート形状のベース部22の幅方向にて両サイド(または両側部)に接続されている。プレート形状のベース部22には突起22aが形成されている。突起22aはスタンピング(stamping)によって形成されてよい。信号取得ライン200は、突起22aとウィング部21との間でクリンプされるようになっている。このようにして、接続端子のクリンプ効果(crimping effect)および電気接点特性(electrical contact performance)が向上し得る。
【0053】
図3および
図5に示されるように、ある態様において、溶接部23が接続端子2のメイン・ボディ20の第2端に形成されている。温度検知要素10のリード11は溶接部23に溶接される。模式的に示される態様では、リード11の溶接に先立って温度検知要素10のリード11を予めクランプ(または予めもしくは仮りの締め付け、clamp)および固定するためのクランプ部24がメイン・ボディ20の第2端に形成されており、それによって、溶接の間でリード11の動きが防止されるようになっている。
【0054】
上記の態様において、信号取得ライン200は、信号取得バス、または当該信号取得バスに接続されるフレキシブルな電気接続ライン(信号取得分岐ラインとも称される)であってよい。
【0055】
図7aは、本発明の別の例示態様におけるバッテリー・パック温度取得システムの模式図を示す。
図7bは、
図7aに示すブラケットの模式的斜視図を示す。
図8は、
図7aに示されるバッテリー・パック温度取得システムにおけるバッテリー・パック温度取得モジュール100’の模式的斜視図を示す。
図9は、
図8に示すバッテリー・パック温度取得モジュール100’の接続端子2’の模式的斜視図を示す。
【0056】
図7~
図9に示されるように、ある態様において、バッテリー・パック温度取得システムは、複数のバッテリー・パック温度取得モジュール100’、および、信号取得ライン200’を主に含んでいる。複数のバッテリー・パック温度取得モジュール100’は、それぞれ、バッテリー・パックの温度を検知するのに用いられる。複数のバッテリー・パック温度取得モジュール100’は、それぞれ、信号取得ライン200’に電気的に接続され、その結果、バッテリー・パック温度取得モジュール100’により検知される温度信号が信号取得ライン200’を介して集めることができる。
【0057】
図7~
図9に示されるように、ある態様において、バッテリー・パック温度取得モジュール100’は、絶縁ボディ3’、温度検知要素10’、および2つの接続端子2’を主に含んでいる。温度検知要素10’は、バッテリー・パックの温度を検知するため絶縁ボディ3’に設けられている。2つの接続端子2’は、それぞれ、温度検知要素10’の2つのリード11’に電気的に接続されている。
【0058】
図7~
図9に示されるように、ある態様において、絶縁ボディ3’は、ボックス形状となっており、温度検知要素10’がボックス形状の絶縁ボディ3’に収容されている。バッテリー・パック温度取得モジュール100’は、バッテリー・パックの上側カバー(またはトップ・カバー)に位置付けられるハーネス・ブラケット400’に設けられ、信号取得ライン200’がハーネス・ブラケット400’に収容される。バッテリー・パック温度取得モジュール100’および信号取得ライン200’はブラケット400’に固定されるように支持されている。バッテリー・パック温度取得モジュール100’の温度検知要素10’は、バッテリー・パックのバッテリー・セルと熱的に接触し得るものであり又は熱的に接続され得る。例えば、それは、伝導性接着剤を介してバッテリー・セルと熱的に接続されてよく、バッテリー・セルの温度が検知される。
【0059】
図7~
図9に示されるように、ある態様において、バッテリー・パック温度取得モジュールは、熱伝導パッケージ5’を含んでいる。熱伝導パッケージ5’は、ボックス形状の絶縁ボディ3’に設けられており、ボックス形状の絶縁ボディ3’にて温度検知要素10’を包封している。
【0060】
図7~
図9に示されるように、ある態様において、バッテリー・パック温度取得システムは、バスバー300を含んでいる(
図1参照)。バスバー300はブラケット400’に固定されるように支持されており、バッテリー・セルと接続されている。バッテリー・パック温度取得モジュール100’は、バスバー300の温度を検知するように構成されており、温度信号を信号取得ライン200’に伝えている。
【0061】
図7~
図9に示されるように、ある態様において、ブラケット400’が設置開口部401’と共に形成されており、バッテリー・パック温度取得モジュール100’が設置開口部401’に設けられている。温度検知要素10’は、バッテリー・セルと熱的に接触してよく又は熱的に接続されてよい。
【0062】
図7~
図9に示されるように、ある態様において、接続端子2’は、互いに対向する第1端および第2端を有するメイン・ボディ20’を含んでいる。複数のウィング部21’がメイン・ボディ20’の第1端の両サイドにそれぞれ形成されていてよい。ウィング部21’が歯状(またはギザギザの若しくは鋸歯状)となっており、パンクチュア・クリンピングによって、信号取得ライン200’へとクリンプするのに適している。“パンクチュア”が助力されるべく、信号取得ライン200’がフレキシブル・フラット・ケーブル(または可撓性のフラット・ケーブル、flexible flat cable)となっていてよい。
【0063】
図7~
図9に示されるように、ある態様において、接続端子2’のメイン・ボディ20’の両サイドのウィング部21’は、メイン・ボディ20’の延在方向にある距離ずれていてよく、その結果、両サイドのウィング部21’が、信号取得ライン200’にクリンプされた後で互いにずれることになる。
【0064】
図7~
図9に示されるように、ある態様において、クランピング部24’がメイン・ボディ20’の第2端に形成されている。クランピング部24’は、温度検知要素10’のリード11’と干渉適合され(または締まりばめもしくは圧入され、interference matched)、それらの間で電気的接触(または電気接点)が実現されると共に、それらの間の固定がなされるように接続(fixed connection)される。
【0065】
図7~
図9に示されるように、ある態様において、接続端子2’のメイン・ボディ20’の第1端が、プレート形状のベース部22’を含んでおり、ウィング部21’がプレート形状のベース部22’の幅方向にて両サイドにそれぞれ接続されている。プレート形状のベース部22’には突起が形成されており、それはスタンピングによって形成されてよい。信号取得ライン200’は、突起とウィング部21’との間でクリンプされるようになっている。このようにして、接続端子のクリンプ効果および電気接点特性が向上し得る。
【0066】
図10は、本発明の別の例示態様におけるバッテリー・パック温度取得モジュールの模式図を示す。
【0067】
図10に示すバッテリー・パック温度取得モジュールと、
図7~
図9に示すバッテリー・パック温度取得モジュールとの違いは、対を成す接続端子2の延在長さが異なっていることである。
図7~
図9に示される態様では、対を成す接続端子2の延在長さが基本的に同じである。一方、
図10に示される態様では、対を成す接続端子2の延在長さが異なっている。
【0068】
図10に示されるように、図示される態様において、温度検知要素10は、対を成すリード11を含んでおり、その対を成すリード11が対を成す接続端子2にそれぞれ電気的に接触して固定されるように接続される。対を成す接続端子2の各々の第1端部には、信号取得ライン200’に電気的に接続される接続部(即ち、ウイング部21)が設けられている。対を成す接続端子2の接続部は、メイン・ボディ20の延在方向に所定距離ずれており、その結果、対を成す接続端子2の接続部が、信号取得ライン200に接続された後で互いにずれることになる。このような違い以外となる
図10に示すバッテリー・パック温度取得モジュールの他の特徴は、基本的に、
図7~
図9に示すバッテリー・パック温度取得モジュールと同じである。
【0069】
当業者にとっては、上記の態様は模式的・例示的であり、そのような態様にのみ本発明が限定されないことを理解する。例えば、当業者により上記態様に対して種々の変更を加えてもよく、異なる態様に関して説明した種々の特徴は、構成または原理に反しない限り互いに自由に組み合わせてもよい。
【0070】
上記では幾つかの例示態様を挙げ、それらについて説明してきたが、本開示の原理および思想から逸脱しない範囲(そのような範囲は、特許請求の範囲で規定されており、また、そのような請求の範囲で規定されるものと均等な事項の範囲内)で、かかる態様に種々の変更または改変が為されてもよいことを当業者は理解されよう。
【0071】
本明細書において、“単数”として規定されている要素で「a」または「an」と共に記載されている要素は、特段に排除する旨が明示されていない限り、当該要素または工程の“複数”に関する事項を排除して解すべきでない。さらに、本発明の「態様」(one embodiment)は、特許請求の範囲で規定された特徴を組み込む付加的な態様の存在を排除して解されるべきでない。さらに、特定の性質・特性を有する要素もしくは複数の要素を「有して成る(comprise)」または「有する(have)」などといった態様は、そうでない旨が明示されていない限り、かかる特定の特性を有していない付加的な要素を含んでいてもよい。
【外国語明細書】