(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022159492
(43)【公開日】2022-10-17
(54)【発明の名称】情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラム
(51)【国際特許分類】
G06Q 50/18 20120101AFI20221006BHJP
G06F 40/166 20200101ALI20221006BHJP
【FI】
G06Q50/18
G06F40/166
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022130370
(22)【出願日】2022-08-18
(62)【分割の表示】P 2020107622の分割
【原出願日】2020-06-23
(71)【出願人】
【識別番号】518287076
【氏名又は名称】FRAIM株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】520228201
【氏名又は名称】Forever Well株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100158850
【弁理士】
【氏名又は名称】明坂 正博
(72)【発明者】
【氏名】堀口 圭
(72)【発明者】
【氏名】永井 栄一
(72)【発明者】
【氏名】宮坂 豪
(57)【要約】
【課題】利便性の高い情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供すること。
【解決手段】本発明に係る情報処理装置は、所定単位のテキストデータで構成された文書の任意の位置に埋め込まれる変数と、変数に対応する質問とが関連付けられた情報を参照し、変数に応じて対応する質問を抽出する抽出部と、抽出部が抽出した質問を出力する出力部と、出力部が出力した質問に対する回答を取得する取得部と、取得部が取得した回答を変数が埋め込まれた任意の位置に挿入した文書を生成する文書生成部と、を備える。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定単位のテキストデータで構成された文書の任意の位置に埋め込まれる変数と、前記変数に対応する質問とが関連付けられた情報を参照し、前記変数に応じて対応する質問を抽出する抽出部と、
前記抽出部が抽出した質問を出力する出力部と、
前記出力部が出力した質問に対する回答を取得する取得部と、
前記取得部が取得した回答を前記変数が埋め込まれた任意の位置に挿入した文書を生成する文書生成部と、
を備えることを特徴とする情報処理装置。
【請求項2】
前記変数の前記文書への埋め込み位置の設定を受け付ける第1受信部を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
【請求項3】
前記変数に対する質問の設定を受け付ける第2受信部を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の情報処理装置。
【請求項4】
前記質問に対する回答の設定を受け付ける第3受信部を備え、
前記出力部は、
前記第3受信部で受け付けた回答を、前記質問に対する回答の選択肢として出力する、 ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項5】
前記所定単位で前記文書にテキストデータを追加又は削除する指示を受け付ける第4受信部を備え、
前記文書生成部は、
前記指示に応じて、前記所定単位で追加又は削除した文書を生成する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項6】
前記文書の前記所定単位には、前記通し番号が付与され、
前記文書生成部は、
前記所定単位で追加又は削除した文書の所定単位に通し番号を付与する、
ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理装置。
【請求項7】
前記抽出部は、
前記削除された所定単位に埋め込まれた変数に対応する質問を抽出しない、
ことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の情報処理装置。
【請求項8】
前記出力部は、
前記変数を異なる態様で表示させるデータを出力する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項9】
前記変数の表示態様の設定を受け付ける第5受信部を備え、
前記出力部は、
前記第5受信部で受け付けた設定に基づいて、前記変数を異なる態様で表示させるデータを出力する、
ことを特徴とする請求項8に記載の情報処理装置。
【請求項10】
前記変数には、複数の文書の任意の位置に埋め込まれる変数が含まれ、
前記文書生成部は、
前記取得部が取得した回答を前記変数が埋め込まれた任意の位置に挿入した複数の文書を生成する、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項11】
前記変数は、少なくとも互いに異なる2以上の変数を含み、一の変数に対する値に応じて、前記2以上の変数のうち前記一の変数以外の少なくとも1以上の変数の値が決定される、
ことを特徴とする請求項1乃至請求項10のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項12】
前記情報処理装置の利用者に対し、定額又は前記文書生成部が生成した文書量に応じた金額を課金する課金部を備えることを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の情報処理装置。
【請求項13】
抽出部が、所定単位のテキストデータで構成された文書の任意の位置に埋め込まれる変数と、前記変数に対応する質問とが関連付けられた情報を参照し、前記変数に応じて対応する質問を抽出する工程と、
出力部が、前記抽出部が抽出した質問を出力する工程と、
取得部が、前記出力部が出力した質問に対する回答を取得する工程と、
文書生成部が、前記取得部が取得した回答を前記変数が埋め込まれた任意の位置に挿入した文書を生成する工程と、
を有することを特徴とする情報処理方法。
【請求項14】
コンピュータを、
所定単位のテキストデータで構成された文書の任意の位置に埋め込まれる変数と、前記変数に対応する質問とが関連付けられた情報を参照し、前記変数に応じて対応する質問を抽出する抽出部、
前記抽出部が抽出した質問を出力する出力部、
前記出力部が出力した質問に対する回答を取得する取得部、
前記取得部が取得した回答を前記変数が埋め込まれた任意の位置に挿入した文書を生成する文書生成部、
として機能させることを特徴とする情報処理プログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
取引に際して契約書を作成するが、契約書は取引に影響するため非常に重要である。個別に行われるような取引においては、契約書を取引ごとに作成する必要があることや表現難解であるなど契約書作成はユーザの負担となっている。
【0003】
そこで、特許文献1には、法律文書の作成を容易にし、インターネットによる法律書式提供サービスや法律相談提供サービスをより促進するために、インターネットに接続されたインターネットサーバが、インターネットを介してアクセスしてきたユーザ端末に対しファイルを送信して、法律書式の自動選択や、法律文書の自動作成を行わせることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら従来のシステムは、利便性の点で向上の余地がある。
【0006】
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、より利便性の高い情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するため、本発明の情報処理装置は、所定単位のテキストデータで構成された文書の任意の位置に埋め込まれる変数と、変数に対応する質問とが関連付けられた情報を参照し、変数に応じて対応する質問を抽出する抽出部と、抽出部が抽出した質問を出力する出力部と、出力部が出力した質問に対する回答を取得する取得部と、取得部が取得した回答を変数が埋め込まれた任意の位置に挿入した文書を生成する文書生成部と、を備える。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、利便性の高い情報処理装置、情報処理方法及び情報処理プログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図1】実施形態に係る情報処理システムの概略構成の一例を示す図である。
【
図2】実施形態に係るサーバのハード構成の一例を示す図である。
【
図3】実施形態に係るサーバの機能構成の一例を示す図である。
【
図4】実施形態に係るユーザ端末のハード構成及び機能構成の一例を示す図である。
【
図5】実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図6】実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図7】実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図8】実施形態に係るユーザ端末の表示装置に表示される画面の一例を示す図である。
【
図9】実施形態に係るサーバで実行される契約書登録処理の一例を示すフローチャートである。
【
図10】実施形態に係るサーバで実行される契約書作成処理の一例を示すフローチャートである。
【
図11】実施形態の変形例3に係るサーバの記憶装置に記憶される情報の一例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、下記実施形態では、文書として契約書を例に実施形態を説明するが文書は契約書に限られない。例えば、規程文書、条例や条約、有価証券報告書、決算短信、特許明細書、申請書、種々の様式などであってもよい。
【0011】
[実施形態]
図1は、実施形態に係る情報処理システム1の概略構成の一例を示す図である。初めに、
図1を参照して情報処理システム1の構成について説明する。情報処理システム1は、サーバ2(情報処理装置)と、このサーバ2とネットワーク4を介して接続されたユーザ端末3とを備える。なお、情報処理システム1が備えるサーバ2及びユーザ端末3の数はそれぞれ任意である。なお、サーバ2及びユーザ端末3間の通信は無線通信であるか有線通信であるか問わない。
【0012】
(サーバ2)
図2は、サーバ2(情報処理装置)のハード構成の一例を示す図である。
図2に示すように、サーバ2は、通信IF200A、記憶装置200B、CPU200Cなどを備える。なお、サーバ2に入力装置(例えば、キーボード、タッチパネルなど)及び表示装置(例えば、液晶モニタや有機ELモニタなど)を備えるようにしてもよい。
【0013】
通信IF200Aは、外部端末(実施形態では、ユーザ端末3)と通信するためのインターフェースである。
【0014】
記憶装置200Bは、例えば、HDDや半導体記憶装置である。記憶装置200Bには、サーバ2で利用する情報処理プログラム及び各種データなどが記憶されている。なお、実施形態では、情報処理プログラム及び各種データは、サーバ2の記憶装置200Bに記憶されているが、USBメモリなどの外部記憶装置やネットワークを介して接続された外部サーバに記憶し、必要に応じて参照やダウンロード可能に構成されていてもよい。
【0015】
具体的には、記憶装置200Bには、ベースとなる契約書(以下、ベース契約書ともいう)に埋め込まれた変数と当該変数に対応する質問等がベース契約書の所定単位(本実施形態では条項)ごとに関連付けて記憶されている。より具体的には、サーバ2の記憶装置200Bには、ベース契約書を識別する情報である契約書IDと、各契約書の条項を識別する情報である条項IDと、変数を識別する情報である変数IDと、変数名と、当該変数のタイプ、当該質問に対する回答の選択肢当該変数についてユーザに対してする質問、当該質問の説明文の組が記憶されている。なお、後述するように、所定単位をどのような単位とするかは任意である。例えば、項又は号を所定単位としてもよい。
【0016】
本実施形態では、変数タイプとして、「ラジオ」、「テキスト入力」、「セレクトボックス」、「日付」、「チェックボックス(リスト)」、「チェックボックス(真偽)」、「テキスト入力(リスト)」が用意されているが、これらの例に限られない。質問に対する回答の選択肢は、変数タイプにより変化し、例えば、変数タイプが「ラジオ」の場合、二つの選択肢が格納される。また、変数タイプが「セレクトボックス」、「チェックボックス(リスト)」、「チェックボックス(真偽)」の場合、複数の選択肢が格納される。
また、変数タイプが「日付」の場合、格納されたカレンダーが提示され、ユーザは提示されたカレンダーから日付を選択する構成となる。なお、変数タイプが「テキスト入力」、「テキスト入力(リスト)」の場合、選択肢は格納されず、テキスト入力用のボックスがユーザに提示される。
【0017】
CPU200Cは、サーバ2を制御し、図示しないROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)を備えている。
【0018】
図3は、実施形態に係るサーバ2の機能構成の一例を示す図である。
図3に示すように、サーバ2は、受信部201(第1~第3、第5受信部)、送信部202(出力部)、記憶装置制御部203、抽出部204、取得部205、文書生成部206、課金部207、分割部208などの機能を有する。なお、
図3に示す機能は、サーバ2のROM(不図示)に記憶された情報処理プログラムをCPU200Cが実行することにより実現される。
【0019】
受信部201は、ネットワーク4を介してユーザ端末3から送信される情報を受信する。例えば、受信部201は、ベース契約書への埋め込み位置、変数に対する質問の設定、質問に対する回答の設定、変数の表示態様(後述の
図5(b)~
図6(b)では、特許図面の為、各変数の下線の表示態様がそれぞれ実線、破線、一点鎖線、2点鎖線となっているが、各変数の表示態様を色が異なる態様としてもよい(変数ごとに色を指定出来るようにしてもよい))の設定などを受け付ける。
【0020】
送信部202は、ネットワーク4を介してユーザ端末3へ情報を送信する。例えば、送信部202は、抽出部204が抽出した質問、質問に対する回答の選択肢、変数を異なる態様で表示させるデータなど出力する、
【0021】
記憶装置制御部203は、記憶装置200Bを制御する。記憶装置制御部203は、例えば、記憶装置200Bへの情報の書き込みや読み出しを行う。
【0022】
抽出部204は、例えば、所定単位のテキストデータで構成されたベース契約書の任意の位置に埋め込まれる変数と、変数に対応する質問とが関連付けられた情報を参照し、変数に応じて対応する質問を抽出する。
【0023】
取得部205は、例えば、送信部202が出力した質問に対する回答を取得する。
【0024】
文書生成部206は、例えば、取得部205が取得した回答を変数が埋め込まれた任意の位置に挿入した契約書を生成する。また、文書生成部206は、例えば、契約書全体又は所定単位で、取得部205が取得した回答を変数が埋め込まれた任意の位置に挿入した契約書を生成する。
【0025】
課金部207は、サーバ2の利用者であるユーザに対し、定額(月極など)又は文書生成部206が生成した契約書量に応じた金額を課金する。
【0026】
分割部208は、ユーザにベース契約書を所定単位に分割する。実施形態では、分割部208は、契約書を条項ごとに分割する。具体的には、分割部208は、契約書から「条」の階層を表す番号ルール「第n条」や「第n」(nは任意の数字(主に整数))が行頭に出現する行を特定し、その行もしくはその行の一つ前の行の「条の見出し」を表す行を境目とみなし、条項毎に契約書を分割する。なお、所定単位をどのような単位とするかは任意である。例えば、項又は号を所定単位として対象の契約書を分割するようにしてもよい。この場合、分割部208は、対象の契約書から「項」又は「号」の階層を表す番号ルール「第n項」又は「第n号」や「第n」(nは任意の数字(主に整数))が行頭に出現する行を特定し、その行もしくはその行の一つ前の行の「項の見出し」又は「号の見出し」を表す行を境目とみなし、項毎又は号毎に契約書を分割する。また、単に「条」、「項」又は「号」という単語を抽出し、この「条」、「項」又は「号」を境目とみなして条項毎に契約書を分割するようにしてもよい。更に、「条」「項」又は「号」という単語を抽出して分割するのではなく、条段落、項段落又は号段落であることを連続する行の中のテキスト情報から判断して分割するようにしてもよい。
【0027】
(ユーザ端末3)
図4は、実施形態に係るユーザ端末3のハード構成及び機能構成の一例を示す図である。
図4(a)は、ユーザ端末3のハード構成の一例を示す図、
図4(b)は、ユーザ端末3の機能構成の一例を示す図である。ユーザ端末3は、PC(Personal Computer)や携帯端末(例えば、タブレット端末)などである。
図4(a)に示すように、ユーザ端末3は、通信IF300A、記憶装置300B、入力装置300C、表示装置300D、CPU300Eなどを備える。
【0028】
通信IF300Aは、他の装置(実施形態では、サーバ2)と通信するためのインターフェースである。
【0029】
記憶装置300Bは、例えば、HDD(Hard Disk Drive)や半導体記憶装置(SSD(Solid State Drive))である。記憶装置300Bには、ユーザ端末3の識別子(ID)及び情報処理プログラムなどが記憶されている。なお、識別子は、サーバ2がユーザ端末3に対して新たに付与してもよいし、IP(Internet Protocol)アドレス、MAC(Media Access Control)アドレスなどを利用してもよい。
【0030】
入力装置300Cは、例えば、キーボード、タッチパネルなどであり、ユーザは、入力装置300Cを操作して、情報処理システム1の利用に必要な情報を入力することができる。
【0031】
表示装置300Dは、例えば、液晶モニタや有機ELモニタなどである。表示装置300Dは、情報処理システム1の利用に必要な画面を表示する。
【0032】
CPU300Eは、ユーザ端末3を制御するものであり、図示しないROM及びRAMを備えている。
【0033】
図4(b)に示すように、ユーザ端末3は、受信部301、送信部302、記憶装置制御部303、操作受付部304、表示装置制御部305などの機能を有する。なお、
図4(b)に示す機能は、CPU300Eが、記憶装置300Bに記憶されている情報処理プログラムを実行することで実現される。
【0034】
受信部301は、サーバ2から送信される情報を受信する。
【0035】
送信部302は、入力装置300Cを利用して入力された情報に識別子を付与してサーバ2へ送信する。ユーザ端末3から送信される情報に識別子を付与することでサーバ2は、受信した情報がどのユーザ端末3から送信されたものであるかを認識できる。
【0036】
記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御する。具体的には、記憶装置制御部303は、記憶装置300Bを制御して情報の書き込みや読み出しを行う。
【0037】
操作受付部304は、入力装置300Cでの入力操作を受け付ける。
【0038】
表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御する。具体的には、表示装置制御部305は、表示装置300Dを制御して実施形態に係る情報処理システム1の利用に必要な画面を表示させる。
【0039】
なお、ユーザ端末3は、例えば、WEBブラウザを用いて、サーバ2から送信される情報を表示するようにしてもよいし、上述のように、ユーザ端末3にアプリケーションソフトウェアがインストールされており、このアプリケーション上でサーバ2から送信される情報を表示してもよい。
【0040】
(表示画面例)
図5~
図8は、実施形態に係るユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面の一例を示す図である。以下、
図5~
図8を参照して、実施形態に係るユーザ端末3の表示装置300Dに表示される画面の一例について説明する。なお、
図5~
図8に示す画面はあくまで一例であり、他の表示態様としてもよい。
【0041】
(質問設定)
初めに、ユーザ端末3で、ベース契約書に変数を埋め込み変数に対応する質問を設定する流れについて説明する。以下の説明では、
図1~
図4で説明した構成と同一の構成には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0042】
図5(a)に示すように、ユーザ端末3の表示装置300Dには、サーバ2から受信した情報に応じてベース契約書を登録するための画面G1(契約書登録画面)が表示される。ここで、ユーザは例えば、ベース契約書を登録するために、ベース契約書のファイルを、画面G1の枠R内にドラッグアンドドロップすることによりベース契約書がインポートされ、該ファイルもしくは当該ファイルに記載されたテキストデータを、サーバ2へ送信(アップロード)する。なお、ドラッグアンドドロップするだけでなく、ベース契約書のファイルを選択操作することで選択操作したベース契約書がインポートされる構成であってもよい。
【0043】
図5(b)に示すように、ユーザ端末3の表示装置300Dには、サーバ2から受信した情報に応じて、ベース契約書に含まれる情報を含む画面G2(変数設定画面)が表示される。該画面G2では、変数の「変数名」、「初期値」、「説明」、「表示態様」を設定することができる。該画面G2において、ユーザは、入力装置300Cを操作して例えば、ベース契約書に変数を埋め込む操作を行う。ここで、変数は例えば、{{変数名}}の形で埋め込まれる。また、該画面G2では、変数の色(表示態様)を指定することができ、画面G2を表示する際に、変数は、指定された色で下線が表示されるため視認性に優れる。このため、画面G2左側に表示される設定済みの変数が、ベース契約書のどの位置に埋め込まれるかを容易に認識することができる。なお、本実施形態では、変数は、変数名が中括弧{}で二重に囲まれた形式で埋め込まれるが、変数の埋め込み形式については、これに限ったものではない。なお、ベース契約書への変数の埋め込みはベース契約書の所定単位(条項)で行われる。ベース契約書のうちのどの所定単位に変数が埋め込まれたかは、条項IDにより管理される。また、
図5(b)では、特許図面の為、各変数の下線の表示態様がそれぞれ実線、破線、一点鎖線、2点鎖線となっているが、各変数の表示態様を色が異なる態様としてもよい(変数ごとに色を指定出来るようにしてもよい)。後述の
図6(a)及び
図6(b)についても同様である。この場合、各変数の下線の色を指定できるようにしてもよいし、各変数そのものの色を指定できるようにしてもよい。
【0044】
画面G2において変数の埋め込みが終了すると、ユーザ端末3の送信部302は、これらの埋め込まれた変数名(例えば、会社名など)を、サーバ2へ送信する。サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信された情報を受信する。サーバ2の記憶装置制御部203は、受信部201が受信した情報を記憶装置200Bへ記憶する。サーバ2の送信部202は、それぞれの変数について質問を設定するための画面G3を表示する情報をユーザ端末3へ送信する。
【0045】
図6(a)に示す画面G3は、質問を設定するための画面G3(質問設定画面)である。画面G3では、一例として、質問がグループごとに分かれて表示されており、質問グループごとに変数に対する質問を設定することができる。画面G3において、任意の質問グループの展開ボタンB1を選択する操作を行うと、
図6(b)に示す画面G4がユーザ端末3の表示装置300Dに表示される。
【0046】
図6(b)に示す画面G4は、画面G3において、任意の質問グループのボタンB3を選択する操作を行った際に表示される。
図6(b)に示す画面G4(質問設定画面)は、ユーザ端末3の表示装置300Dに表示される質問回答画面を生成するための変数毎の変数タイプ、質問タイトルと説明文の作成画面の一例である。本実施形態では、変数タイプとして、「ラジオ」、「テキスト入力」、「セレクトボックス」、「日付」、「チェックボックス(リスト)」、「チェックボックス(真偽)」、「テキスト入力(リスト)」が用意されているが、これらの例に限られない。なお、変数の埋め込みはベース契約書の所定単位で行われることから、当然ではあるが、変数に対する質問も所定単位(条項)で管理される。
【0047】
(契約書の作成)
次に、ユーザ端末3の入力装置300Cを利用してユーザが質問に回答することで契約書を作成する流れについて説明する。以下の説明では、
図1~
図6で説明した構成と同一の構成には、同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0048】
図7(a)に示す画面G5(回答入力画面)は、画面G3において、「契約書作成」ボタンB2を選択する操作を行った際に表示される。
図7(a)に示す画面G5では、ユーザは、入力装置300Cを操作して、
図6を参照して説明した質問グループ1の質問に対する回答を入力する。回答を入力し、ユーザが「次へ」ボタンB3を選択する操作を行うと、表示装置300Dの表示画面が
図7(b)に示す質問グループ2に対する回答を入力する画面G6に遷移する。
【0049】
図7(b)に示す画面G6(回答入力画面)においても、
図7(a)と同様にユーザは、ユーザは、入力装置300Cを操作して、
図6を参照して説明した質問グループ2の質問に対する回答を入力する。回答を入力し、ユーザが「次へ」ボタンB3を選択する操作を行うと、次の質問グループに対する回答を入力する画面に遷移する。なお、ユーザが「前の質問グループに戻る」ボタンB4を選択する操作を行うと、表示装置300Dの表示画面が画面G5に遷移する。
【0050】
図7を参照して説明したように各質問グループに対する回答を入力し、最後の質問不ループに対する回答を入力する
図8(a)に示す画面G7(回答入力画面)では、「契約書作成」ボタンB5が表示される。全ての質問グループに対する回答を入力し、ユーザが「契約書作成」ボタンB5を選択する操作を行うと、
図8(b)の画面G8(契約書表示画面)に示すように、ベースとなる契約書に入力した回答が挿入された契約書が作成される。
【0051】
(情報処理システム1で実行される処理)
図9~
図10は、情報処理システム1で実行される処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図9~
図10を参照して、情報処理システム1で実行される処理について説明するが、
図1~
図8を参照して説明した構成と同一の構成には同一の符号を付して重複する説明を省略する。
【0052】
(契約書登録処理)
図9は、情報処理システム1で実行される契約書登録処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図9を参照して、情報処理システム1で実行される契約書登録処理について説明する。
【0053】
(ステップS101)
ユーザは、入力装置300Cを操作して、
図5(a)の画面G1(契約書登録画面)の枠R内にインポートしたいベース契約書をドラッグアンドドロップする。なお、上述したようにベース契約書のファイルを選択操作することで選択操作してもよい。
【0054】
(ステップS102)
ユーザ端末3の送信部202は、ベース契約書の情報をサーバ2へ送信する。
【0055】
(ステップS103)
サーバ2の受信部201がユーザ端末3から送信されたベース契約書の情報を受信すると、分割部208は、ユーザにベース契約書を所定単位に分割する。なお、サーバ2は、ベース契約書に契約書IDを付与するとともに、分割部208により分割された各所定単位に条項IDを付与する。
【0056】
(ステップS104)
サーバ2は、このベース契約書に変数を埋め込むための画面G2(変数設定画面)を表示するための情報(以下、変数設定画面表示用の情報ともいう)を生成する。サーバ2の送信部202は、変数画面表示用の情報をユーザ端末3へ送信する。ユーザ端末3の受信部201は、変数画面表示用の情報を受信する。ユーザ端末3の表示装置制御部305は、変数画面表示用の情報に基づいて画面G2を表示装置300Dに表示させる。
【0057】
(ステップS105)
ユーザがユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、画面G2において、変数の挿入を行うと、該操作が操作受付部304で受け付けられる。変数名の挿入が完了すると、ユーザ端末3の送信部302は、変数が埋め込まれたベース契約書の情報をサーバ2へ送信する。
【0058】
(ステップS106)
サーバ2の受信部201がユーザ端末3から送信されたベース契約書の情報を受信すると、サーバ2は、画面G3,G4(質問設定画面)を表示するための情報を生成する。この際サーバ2は、ユーザによりベース契約書に対して変数が埋め込まれた契約書の情報を取得する。サーバ2の送信部202は、埋め込まれた変数に応じて、当該変数毎に質問を設定するための画面G3,G4(質問設定画面)を表示するための情報(以下、質問設定画面表示用の情報ともいう)を生成する。サーバ2の送信部202は、質問画面表示用の情報をユーザ端末3へ送信する。ユーザ端末3の受信部201は、質問画面表示用の情報を受信する。ユーザ端末3の表示装置制御部305は、質問画面表示用の情報に基づいて画面G3,G4を表示装置300Dに表示させる。
【0059】
(ステップS107)
ユーザがユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、画面G4において、変数毎に質問を入力すると、該操作が操作受付部304で受け付けられる。変数について質問を受け付けると、ユーザ端末3の送信部302は、入力された変数ごとの質問の情報をサーバ2へ送信する。
【0060】
(ステップS108)
サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3から送信される変数毎の質問の情報を受信する。サーバ2の記憶装置制御部203は、変数と質問とを関連付けて記憶装置200Bに記憶する。この際、サーバ2の記憶装置制御部203は、ベース契約書に埋め込まれた変数に対して、画面G3,G4においてユーザによって設定された質問を取得し、当該ベース契約書に埋め込まれた変数と当該変数に対応する質問とを関連付けて記憶装置200Bに記憶する。
【0061】
なお、上述したように、ベース契約書を識別する情報である契約書IDと、各契約書の条項を識別する情報である条項IDと、変数を識別する情報である変数IDと、変数名と、当該変数のタイプ、当該質問に対する回答の選択肢当該変数についてユーザに対してする質問、当該質問の説明文の組として記憶装置200Bに記憶される。この構成により、変数と当該変数に対応する質問とを関連付けられて記憶装置200Bに記憶されるので、ユーザが変数毎の質問に対して回答する質問回答画面の表示用の情報を生成することができる。
【0062】
(契約書作成処理)
図10は、情報処理システム1で実行される契約書作成処理の一例を示すフローチャートである。以下、
図10を参照して、情報処理システム1で実行される契約書作成処理について説明する。
【0063】
(ステップS201)
ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、ベース契約書一覧画面において作成したい契約書のタイトルを選択する。該操作は、ユーザ端末3の操作受付部304で受け付けられ、ユーザ端末3の送信部302は、受け付けた契約書を識別する契約書IDをサーバ2へ送信する。
【0064】
(ステップS202)
サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3からのベースとなる契約書IDを受信する。
サーバ2は、契約書IDに対応する変数名と質問の組を記憶装置200Bから読み出して、読み出した情報に基づいて、質問画面(画面G5~G7)表示用の情報を生成する。サーバ2の送信部202は、質問画面表示用の情報をユーザ端末3へ送信する。
【0065】
(ステップS203)
ユーザ端末3の受信部301は、質問画面表示用の情報を受信する。ユーザ端末3の表示装置制御部305は、質問画面表示用の情報に基づいて、質問回答画面を表示装置300Dに表示させる。これにより、表示装置300Dに質問回答画面が表示される。
【0066】
(ステップS204)
ユーザは、ユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、質問回答画面において、質問に対する回答を入力する。該操作は、ユーザ端末3の操作受付部304で受け付けられ、ユーザ端末3の送信部302は、受け付けた質問に対する回答をサーバ2へ送信する。サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3からの回答を受信する。
【0067】
(ステップS205)
ユーザがユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、「契約書作成」ボタンB5を選択する操作を行うと、該操作は、ユーザ端末3の操作受付部304で受け付けられ、ユーザ端末3の送信部302は、契約書作成の指示をサーバ2へ送信する。サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3からの契約書作成の指示を受信する。サーバ2は、契約書作成の指示を受信すると、ステップS204までに受信した回答を、対応する変数名が埋め込まれた契約書の位置に挿入し、プレビュー画面表示用の情報を生成する。サーバ2の送信部202は、プレビュー画面表示用の情報をユーザ端末3へ送信する。
【0068】
(ステップS206)
ユーザ端末3の受信部301は、プレビュー画面表示用の情報を受信する。ユーザ端末3の表示装置制御部305は、プレビュー画面表示用の情報に基づいて、プレビュー画面(画面G8)を表示装置300Dに表示させる。これにより、表示装置300Dにプレビュー画面が表示される。
【0069】
(ステップS210)
ユーザがユーザ端末3の入力装置300Cを操作して、記憶ボタンを選択操作すると、該操作が操作受付部304で受け付けられる。ユーザ端末3の送信部302は、受け付けた操作をサーバ2へ送信する。サーバ2の受信部201は、ユーザ端末3からの操作を受信する。サーバ2の記憶装置制御部203は、受信部201が記憶ボタン押下の旨を受信した場合、契約書のデータに契約書IDを付与して記憶装置200Bへ記憶する。
【0070】
以上のように、実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)は、所定単位のテキストデータで構成された契約書の任意の位置に埋め込まれる変数と、変数に対応する質問とが関連付けられた情報を参照し、変数に応じて対応する質問を抽出する抽出部204と、抽出部204が抽出した質問を出力する送信部202(出力部)と、送信部202(出力部)が出力した質問に対する回答を取得する取得部205と、取得部205が取得した回答を変数が埋め込まれた任意の位置に挿入した契約書を生成する文書生成部206とを備える。
このため、質問に回答するだけで契約書を作成することができ利便性が向上する。
【0071】
実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)受信部201は、変数の契約書への埋め込み位置の設定を受け付ける。このため、好きな位置へ変数を埋め込むことができるため利便性が向上する。
【0072】
実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の受信部201は、変数に対する質問の設定を受け付ける。このため、質問を任意に設定できるため利便性が向上する。
【0073】
実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の受信部201は、質問に対する回答の設定を受け付ける。また、送信部202(出力部)は、受信部201で受け付けた回答を、質問に対する回答の選択肢として出力する。このため、質問に対する回答を任意に選択させることができ利便性が向上する。
【0074】
実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の送信部202(出力部)は、変数を異なる態様で表示させるデータを出力する。このため契約書のどの位置に変数が埋め込まれるかを容易に認識することができ視認性に優れる。
【0075】
実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の受信部201は、変数の表示態様の設定を受け付ける。また、送信部202(出力部)は、受信部201で受け付けた設定に基づいて、変数を異なる態様で表示させるデータを出力する。このため指定した態様で変数を表示させることができるので利便性が向上する。
【0076】
実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)は、ユーザ(利用者)に対し、定額又は文書生成部206が生成した契約書量(文書量)に応じた金額を課金する課金部207を備える。このためユーザに対して柔軟に課金することができ利便性が向上する。
【0077】
[実施形態の変形例1]
実施形態で述べたように、ユーザによりインポートされたベース契約書は、分割部208により所定単位である条項に分割され、この条項単位で変数、当該変数に対応する質問、質問に対する選択肢が管理される。このため、
図10を参照して説明したベース契約書に基づいて文書を作成する際に、条項単位でテキストデータを追加及び/又は削除して文書を生成することが可能である。
【0078】
この場合、サーバ2の受信部201(第4受信部)は、条項単位で契約書にテキストデータ(文字情報)を追加又は削除する指示を受け付ける。抽出部204は、削除された条項に埋め込まれた変数に対応する質問を抽出しない。文書生成部206は、テキストデータ(文字情報)を追加又は削除する指示に応じて、条項単位で追加又は削除した契約書を生成する。なお、文書生成部206は、追加又は削除した契約書の条項番号(通し番号)を再付与する。具体的には、文書生成部206は、契約書に記載されたすべての条項番号を検索し、条項番号が通し番号となるように付与し直す。
【0079】
なお、上述したように、所定単位をどのような単位とするかは任意である。例えば、項又は号を所定単位としてもよい。
【0080】
また、条項単位で変数が管理されない、換言すると、条項IDに紐づけた形で変数を保持せずに、削除された条項に対応する変数の質問を表示させないことをユーザが設定する構成としてもよい。この場合、ユーザに(ユーザ端末3に入力装置300Cを操作して)この質問の回答が○○だったときは第2条は表示させない、と選択操作させ、該情報(この質問の回答が○○だったときは第2条は表示させない)をサーバ2の記憶装置200Bに記憶することで実現される。
【0081】
以上のように、実施形態の変形例1に係るサーバ2(情報処理装置)の受信部201は、所定単位で契約書にテキストデータを追加又は削除する指示を受け付ける。また、文書生成部206は、指示に応じて、所定単位で追加又は削除した契約書を生成する。このように、所定単位で追加又は削除を行い、文書を生成することができるので利便性が向上する。
【0082】
また、実施形態の変形例1に係るサーバ2(情報処理装置)の文書生成部206は、所定単位で追加又は削除した契約書の所定単位に通し番号を付与するので、所定単位で追加又は削除を行った場合でも、条項番号や、項番号、号番号を手動で修正する必要がなく利便性が向上する。
【0083】
実施形態の変形例1に係るサーバ2(情報処理装置)の抽出部204は、削除された所定単位に埋め込まれた変数に対応する質問を抽出しない。このため、回答しても意味のない、換言すると文書作成に反映されない質問に回答する必要がなく利便性が向上する。
【0084】
[実施形態の変形例2]
また、各文書の各所定単位で変数を管理しているが、複数の文書にまたがって埋め込まれる変数(いわゆるグローバル変数)を設定できるようにしてもよい。この場合、複数の契約書IDに対して変数を識別する情報である変数IDと、変数名と、当該変数のタイプ、当該質問に対する回答の選択肢当該変数についてユーザに対してする質問、当該質問の説明文の組が記憶される。文書生成部206は、取得部205が取得した回答を変数が埋め込まれた任意の位置に挿入した複数の文書を生成する。
【0085】
実施形態に係るサーバ2(情報処理装置)の文書生成部206は、契約書全体又は所定単位で、取得部205が取得した回答を変数が埋め込まれた任意の位置に挿入した契約書を生成する。このように、契約書全体又は所定単位で質問に対する回答が埋め込まれた契約書を生成するので利便性が向上する。
【0086】
[実施形態の変形例3]
また、文書の任意の位置に埋め込まれる2以上の変数に対する質問の回答が連動して決定されるように構成してもよい。具体的には、変数は、少なくとも互いに異なる第1,第2の変数を含み、第1の変数又は第2の変数に対する質問の回答に応じて、第2の変数又は第1の変数に対する質問の回答が決定されるように構成してもよい。
【0087】
具体例をあげて説明すると、例えば、「支店」という変数1に対する選択式の質問があった場合に、「東京支店」が選ばれたら「支店」という変数2に対する質問の回答として支店名の正式名称が自動的に設定(決定)され、「住所」という変数2に対する質問の回答として東京支店の住所が自動的に設定され、「担当者名」という変数3に対する質問の回答として東京支店の代表者の名前が自動的に設定される、といったように構成してもよい。この場合、各変数に対する質問の回答は、
図11(a)に示す表のように関連付けられて記憶装置200Bに記憶されており、
図11(a)の情報を参照することで、上記のように自動的な設定が可能となる。
【0088】
また、例えば、「会社名」という変数1に対する選択式の質問があった場合に、「A株式会社」が選ばれた場合、「支店」という変数2に対する質問の回答がA社の支店のリストから回答できるように設定され、「支店」という変数2に対する質問の回答として「東京」が選ばれた場合、「担当者」という変数3に対する質問の回答がA社の東京支店の担当者リストから回答できるように設定される、といったように構成してもよい。この場合、各変数に対する質問の回答は、
図11(b)に示す表のように関連付けられて記憶装置200Bに記憶されており、
図11(b)の情報を参照することで、上記のように選択した回答に応じて、他の変数に対する質問の回答候補のリストが提示される。
このように、任意の変数に対する質問の回答に応じて、他の変数に対する質問の回答が自動的に設定されるため利便性に優れる。
【0089】
なお、上記では、選択した回答(値)に応じて、他の変数に対する質問の回答(値)が自動的に設定(決定)される例について説明したが、必ずしも「質問の回答」が自動的に設定される構成でなくとも構わない。任意の変数に対する値(例えば、質問に対する回答など)に応じて、他の変数の「値」(例えば、質問や回答など変数として設定可能な値)が自動的に設定(決定)される構成であればよい。上記と同様に、任意の変数に対する値に応じて、他の変数に対する値が自動的に設定されるため利便性に優れる。
【0090】
その他、上記実施形態及び変形例は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の一例を示したものに過ぎず、これによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその要旨、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
【符号の説明】
【0091】
1 情報処理システム
2 サーバ(情報処理装置)
200A 通信IF
200B 記憶装置
200C CPU
201 受信部(第1~第5受信部)
202 送信部(出力部)
203 記憶装置制御部
204 抽出部
205 取得部
206 文書生成部
207 課金部
208 分割部
3 ユーザ端末
300A 通信IF
300B 記憶装置
300C 入力装置
300D 表示装置
300E CPU
301 受信部
302 送信部
303 記憶装置制御部
304 操作受付部
305 表示装置制御部
4 ネットワーク
画面G1(契約書登録画面)
画面G2(変数設定画面)
画面G3(質問設定画面)
画面G4(質問設定画面)
画面G5(回答入力画面)
画面G6(回答入力画面)
画面G7(回答入力画面)
画面G8(契約書表示画面)