IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 日華化学株式会社の特許一覧

<>
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022159598
(43)【公開日】2022-10-18
(54)【発明の名称】医療器具用洗浄剤組成物
(51)【国際特許分類】
   C11D 7/60 20060101AFI20221011BHJP
   C11D 7/32 20060101ALI20221011BHJP
   C11D 7/22 20060101ALI20221011BHJP
   C11D 7/06 20060101ALI20221011BHJP
   C11D 7/26 20060101ALI20221011BHJP
   B08B 3/04 20060101ALI20221011BHJP
【FI】
C11D7/60
C11D7/32
C11D7/22
C11D7/06
C11D7/26
B08B3/04
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021063879
(22)【出願日】2021-04-05
(71)【出願人】
【識別番号】000226161
【氏名又は名称】日華化学株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100127926
【弁理士】
【氏名又は名称】結田 純次
(74)【代理人】
【識別番号】100140132
【弁理士】
【氏名又は名称】竹林 則幸
(72)【発明者】
【氏名】末吉 政智
【テーマコード(参考)】
3B201
4H003
【Fターム(参考)】
3B201AA46
3B201AA47
3B201BB01
3B201BB21
3B201BB94
4H003AC06
4H003AC23
4H003DA12
4H003DA14
4H003EA21
4H003EB04
4H003EB05
4H003EB16
4H003EB30
4H003EB36
4H003ED02
4H003ED28
4H003FA04
4H003FA13
(57)【要約】
【課題】 洗浄によって医療器具や洗浄機槽内に発生するスケール由来の白い汚れを抑制できる医療器具用洗浄剤組成物を提供すること。
【解決手段】 アルカリ金属水酸化物、アミノカルボン酸系キレート剤、ポリカルボン酸及び/又はその塩、並びに特定のグリコール系化合物を含有する医療器具用洗浄剤組成物とする。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
(A)アルカリ金属水酸化物、(B)アミノカルボン酸系キレート剤、(C)ポリカルボン酸及び/又はその塩、並びに(D)下記一般式(1)で表される化合物を含有する医療器具用洗浄剤組成物。
一般式(1) HO-X-H
式(1)中、 X は、-CH2―CH(OH)―CH2O-基、または(AO)nであり、AOは炭素数2~3のアルキレンオキシ基であり、nはAOの繰り返し単位の数を示し2~10である。
【請求項2】
請求項1記載の医療器具用洗浄剤組成物を用いた医療器具の洗浄方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療器具用洗浄剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
病院等の医療施設における使用済みのメス、鉗子、注射筒等の医療器具の洗浄には、アルカリ性洗浄剤が使用されている。
これら医療器具の材質は、ステンレス、真鍮、銅等の金属であり、金属以外の材質としてはポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレンなどのプラスチック、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ウレタンゴムなどのゴム、ガラス等が用いられている。
アルカリ性洗浄剤を用いた場合、洗浄やすすぎ等に用いる水の水質や使用洗浄剤の組成の影響でスケールと呼ばれる水不溶化合物由来の白い汚れが発生し被洗物である医療器具や洗浄に用いた洗浄機層内に付着する(以後この現象を白化という)。
これらスケール由来の白化は金属に対しての腐食、ガラスなどの透明な素地に対しての曇り、ゴムパッキンやプラスチック器具に対しての劣化、あるいはスケール付着による接続部位の接続不良や菌やカビの温床など種々の不具合の原因となる。そのため白化が生じない洗浄剤が望まれている。
【0003】
たとえば、特許文献1には、(A)アルカリ金属水酸化物、(B)アミノカルボン酸系キレート剤、(C)クエン酸及びその塩、グルコン酸及びその塩、イミノジメチルホスホン酸及びその塩、アミノトリ(メチレンホスホン酸)及びその塩、1-ヒドロキシエチリデン-1,1-ジホスホン酸及びその塩から選ばれる1種以上の化合物、(D)ポリカルボン酸系ポリマー及び/又はその塩、並びに(E)水を含有し、重量比が(A)/(B)=0.25~0.5、(C)/(B)=0.2~0.6、(D)/(B)=0.3~0.6である、医療器具用洗浄剤組成物、が報告されている。
特許文献2には、(A)成分としてアルカリ剤3~25質量%、(B)成分としてエチレンジアミン四酢酸及びそのアルカリ金属塩、ニトリロ三酢酸及びそのアルカリ金属塩、メチルグリシン二酢酸及びそのアルカリ金属塩、グルタミン酸二酢酸及びそのアルカリ金属塩より選ばれた少なくとも1種の金属イオン封鎖剤10~35質量%、(C)成分としてポリカルボン酸型ポリマー又はその塩0.1~10質量%、(D)成分として水、を含有し、(A)成分と(B)成分の合計の割合、(A)+(B)=33~60質量%であり、かつ、(A)成分と(B)成分の質量比が、(A)/(B)=1~1.25であることを特徴とする自動食器洗浄機用濃縮液体洗浄剤組成物、が報告されている。
しかしながら、これらの洗浄剤では、白化防止がいまだ十分ではなく、問題となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2004―346185号公報
【特許文献2】特開2019―035099号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、医療器具や洗浄機槽内を白化させることなく使用できる医療器具用洗浄剤組成物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、アルカリ金属水酸化物、
アミノカルボン酸系キレート剤、ポリカルボン酸及び/又はその塩、並びに特定のグリコール系化合物を含有する医療器具用洗浄剤組成物が、上記目的を達成できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【発明の効果】
【0007】
本発明は、医療器具や洗浄機槽内を白化させることなく血液、リンパ液、組織液などのタンパク質汚れを十分に落とすことができる。
すなわち、本発明は、タンパク質を十分に除去できると共に、医療器具や洗浄機槽内を白化させることのない医療器具用洗浄剤組成物を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。
本発明の組成物は、(A)アルカリ金属水酸化物、(B)アミノカルボン酸系キレート剤、(C)ポリカルボン酸及び/又はその塩、並びに(D)下記一般式(1)で表される化合物を含有する医療器具用洗浄剤組成物である。
一般式(1) HO-X-H
式(1)中、 X は、-CH2―CH(OH)―CH2O-基、または(AO)nであり、AOは炭素数2~3のアルキレンオキシ基であり、nはAOの繰り返し単位の数を示し2~10である。
【0009】
まず(A)アルカリ金属水酸化物について説明する。
アルカリ金属水酸化物としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化ルビジウム等があげられるが、洗浄性の観点から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムが好ましい。
【0010】
(A)アルカリ金属水酸化物の濃度は、医療器具用洗浄剤組成物を基準に、2~15質量%が好ましく、5~12質量%がより好ましい。
アルカリ金属水酸化物の濃度が2質量%より小さいと充分な洗浄性が得られない傾向がある。また、15質量%を超えると劇物であるアルカリ金属水酸化物の濃度が増えることから取り扱上安全性の問題が生じる恐れがある。
【0011】
次に(B)アミノカルボン酸系キレート剤について説明する。
アミノカルボン酸系キレート剤としては、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ニトリロ三酢酸、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸、トリエチレンテトラアミン六酢酸、1,3―プロパンジアミン四酢酸及びこれらの塩等が挙げられ、塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩が挙げられる。洗浄性の観点から、エチレンジアミン四酢酸、ジエチレントリアミン五酢酸、ニトリロ三酢酸及びこれらの塩が好ましい。
【0012】
(B)アミノカルボン酸系キレート剤の濃度は、医療器具用洗浄剤組成物を基準に、4~30質量%が好ましく、4~20質量%がより好ましく、4~15質量%がさらに好ましい。
アミノカルボン酸系キレート剤の濃度が4質量%より小さいと充分な洗浄性が得られない傾向がある。また、30質量%を超えると組成物の安定性に問題が生じる傾向があり、またコストの割に効果が得られない傾向がある。
【0013】
次に(C)ポリカルボン酸及び/又はその塩について説明する。ポリカルボン酸としては、ポリアクリル酸、ポリマレイン酸、アクリル酸とマレイン酸の共重合体等が挙げられ、塩としては、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩、アンモニウム塩、アミン塩が挙げられる。
具体的には、ポリアクリル酸及び/又はその塩としては、アロンA―210(東亜合成(株)製)、アクアリックDL―40((株)日本触媒製)、セロポールPC-300(三洋化成工業(株)製)、ソカランPA-40(BASFジャパン(株)製)、アクアリックDL―453((株)日本触媒製)等が挙げられ、ポリマレイン酸及び/又はその塩としては、ノンポールPMA―50W(日油(株)製)等が挙げられ、アクリル酸とマレイン酸の共重合体としては、アクアリックTL―37((株)日本触媒製)等が挙げられる。白化防止の観点から、ポリアクリル酸及び/又はその塩が好ましい。
【0014】
(C)ポリカルボン酸の重量平均分子量は、2000~60000が好ましく、2000~20000がより好ましく、5000~20000がさらに好ましい。ポリカルボン酸塩の重量平均分子量は、2000~100000が好ましく、2000~30000がより好ましく、5000~30000がさらに好ましい。
ポリカルボン酸の重量平均分子量が2000より小さいと白化防止効果が弱くなる傾向があり、分子量が60000を超えると組成物の剤型化が困難になる傾向がある。
ポリカルボン酸塩の重量平均分子量が2000より小さいと白化防止効果が弱くなる傾向があり、分子量が100000を超えると組成物の剤型化が困難になる傾向がある。
【0015】
(C)ポリカルボン酸及び/又はその塩の濃度は、医療器具用洗浄剤組成物を基準に、0.5~10質量%が好ましく、2~5質量%がより好ましい。
ポリカルボン酸及び/又はその塩の濃度が0.5質量%より小さいと白化防止効果が弱くなる傾向があり、濃度が10質量%を超えると組成物の剤型化が困難になる傾向がある。
【0016】
次に(D)下記一般式(1)で表される化合物について説明する。
一般式(1)HO-X-H
式(1)中、 X は、-CH2―CH(OH)―CH2O-基、または(AO)nであり、AOは炭素数2~3のアルキレンオキシ基であり、nはAOの繰り返し単位の数を示し2~10であり、白化防止の観点から、2~3が好ましい。
一般式(1)化合物で表される化合物としては、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコール、グリセリン、ポリエチレングリコール等が挙げられる。白化防止の観点から、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコールが好ましく、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、トリプロピレングリコールがより好ましく、ジエチレングリコール、トリプロピレングリコールがさらに好ましい。
【0017】
(D)一般式(1)化合物で表される化合物の濃度は、医療器具用洗浄剤組成物を基準に、1~20質量%が好ましく、2~15質量%がより好ましく、3~10質量%がさらに好ましい。
濃度が上記範囲より小さいと白化防止効果が弱くなる傾向があり、濃度が増えるとコストの割に効果が少なくなる傾向がある。
【0018】
本発明の組成物には、本発明の性能に影響を及ぼさない範囲で、洗浄剤の技術分野で、洗浄剤組成物に配合することが知られている他の成分を配合することができる。
そのような成分として、脂肪酸、脂肪酸塩、安定化剤、界面活性剤、水混和性有機溶剤、増粘剤、減粘剤、可溶化剤、他のキレート剤、酸化防止剤、防食剤、防腐剤、酵素、香料、着色料、乳濁化剤、天然物、pH調整剤、消泡剤、保存安定性向上剤、蛍光剤、パール剤を例示することができるが、これらに限定されるものではない。
【0019】
次に、本発明の組成物の形態や使用方法について説明する。
本発明の医療器具用洗浄剤組成物の形態は、洗浄機における供給のしやすさや、溶け残
りを防ぐ観点から、液体組成物(分散粒子を含んでもよい)であることが好ましい。
また、本発明の医療器具用洗浄剤組成物の使用方法は、該組成物をそのまま使用してもよいが、通常、該組成物を水で希釈して前記(A)成分、前記(B)成分、前記(C)成分、及び前記(D)成分の合計量が所定の濃度になるように調製した洗浄液を洗浄に用いる。
【0020】
次に、本発明の洗浄方法について説明する。
本発明の組成物を用いた洗浄は、いわゆる医療器具の洗浄に適している。
具体的な洗浄方法としては、医療器具を水溶液に浸漬する方法、水溶液を医療器具に噴霧する方法、ウォッシャーディスインフェクターと呼ばれる自動洗浄機を用いて医療器具を水溶液で洗浄する方法等が挙げられる。
【0021】
洗浄に際しての本発明の医療器具用洗浄剤組成物の使用量は、特に限定されるものではなく、原液で使用しても希釈してしてもよく、洗浄に際して適宜決定される。
【0022】
(A)アルカリ金属水酸化物が、洗浄液を基準に0.01~0.1質量%になるよう希釈することが好ましく、0.03~0.09質量%がより好ましく、0.03~0.07質量%がさらに好ましい。
濃度が上記範囲より小さいと洗浄性効果及び白化防止効果が弱くなる傾向があり、濃度が増えるとコストの割に効果が少なくなる傾向がある。
【0023】
また、洗浄液の(A)~(D)各成分の合計量は、洗浄液を基準に、0.03~0.45質量%が好ましく、0.05~0.40質量%がより好ましく、0.07~0.35質量%がさらに好ましい。
濃度が上記範囲より小さいと洗浄性効果及び白化防止効果が弱くなる傾向があり、濃度が増えるとコストの割に効果が少なくなる傾向がある。
【0024】
洗浄液の温度は、特に限定されるものではなく、洗浄に際して適宜決定されるが、洗浄性の観点から、30~93℃が好ましく、30~60℃がより好ましい。
【0025】
洗浄時間は、被洗浄物の形状・大きさ、洗浄方法、洗浄条件に応じて変わり、特に限定されるものではなく、洗浄に際して適宜決定されるが、洗浄性や作業性の観点から、30秒~25分が好ましく、1~15分がより好ましい。そして本発明によれば短時間での処理が可能となる。
【0026】
洗浄液のpHは、特に限定されるものではなく、洗浄に際して適宜決定されるが、洗浄性やすすぎ性の観点から、pH10~13であることが好ましく、pH11~13であることがより好ましい。洗浄液のpHを調整する方法は特に限定されるものではないが、具体的には酢酸やクエン酸などを用いることができる。
以下、実施例により、本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の記載によって限定されるものではない。
【実施例0027】
<医療器具用洗浄剤組成物の作製方法>
(実施例1~28、比較例1~7)
表1に示す成分及び濃度(質量%)のとおりに医療器具用洗浄剤組成物を調製した。
具体的には、イオン交換水に、(A)成分、(B)成分を加え、さらに表に従って(C)成分、(D)成分、(E)成分、クエン酸ナトリウム塩を加えて混合して均一とした。
【0028】
<ステンレスの白化防止性評価試験>
<ステンレスの白化防止性評価試験液の作製方法>
各医療器具用洗浄剤組成物を、下記人工水で1質量%に希釈して作成した。
【0029】
<人工水の作製方法>
塩化カルシウム11.1gをイオン交換水で1Lにメスアップした塩化カルシウム水溶液(硬度10000ppm)をイオン交換水で100倍に希釈した。
【0030】
<操作方法>
金属片(SUS304)の2箇所にステンレスの白化防止性評価試験液を50μlずつ滴下し、この金属片を温度が100℃に設定したホットプレート上で乾燥させる。この操作を3回繰り返す(1スポットあたり合計150μl)。次に、この金属片をピンセットを用いてイオン交換水300mL中で20往復左右に振ってすすぎ、50℃の乾燥機で乾燥させ、外観を観察する。
【0031】
<評価基準>
◎:白化がない
〇:極僅かに白化がある
△:若干の白化がある
×:大きな白化がある
△以上を合格とした。
【0032】
<洗浄性試験>
<洗浄性評価試験液の作製方法>
各医療器具用洗浄剤組成物を水道水で0.5質量%に希釈して作成した。
【0033】
<洗浄方法>
使用デバイス:SUS304[(JIS G4305)2.5cm×5cm×1mm]片にタンパク質の模擬汚れとして医療現場における滅菌保証のガイドライン2015記載内容に準拠し、ヘパリン添加羊血液に1%硫酸プロタミン水溶液を容量比10:1で混合した混合液をマイクロピペットを用いてSUS304に50μl滴下する(15mm×30mm)。滴下後、室温で約24時間保管したもの。
洗浄浴:100ml/1枚
洗浄条件:60℃×5分浸漬後、溜水による簡易濯ぎを行い乾燥
<評価方法>
BCA法で評価した(3回)。
<評価基準>
◎:残留タンパク質量が100μg未満
○:残留タンパク質量が100~200μg未満
×:残留タンパク質量が200μg以上
〇以上を合格とした。
【0034】
【表1】
【0035】
【表2】
※1:ポリアクリル酸Na塩(1):セロポールPC-300(三洋化成工業(株)製)
重量平均分子量10000
※2:ポリアクリル酸Na塩(2):アロンA―210(東亜合成(株)製)
重量平均分子量2000
※3:ポリアクリル酸K塩 :ソカランPA-40(BASFジャパン(株)製)K中和塩
重量平均分子量15000
【0036】
表1の結果より、本発明医療器具用洗浄剤組成物は、スケール由来の白い汚れの発生を抑制でき、かつ洗浄性が満たされているのがわかる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、汚れを洗浄でき、かつ洗浄によって医療器具や洗浄機槽内に発生するスケール由来の白い汚れを抑制できる医療器具用洗浄剤組成物として広く適応可能であり、産業上利用可能性を有する。