IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社高速オフセットの特許一覧

<>
  • 特開-印刷物の製造方法 図1
  • 特開-印刷物の製造方法 図2
  • 特開-印刷物の製造方法 図3
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022159683
(43)【公開日】2022-10-18
(54)【発明の名称】印刷物の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B41M 7/02 20060101AFI20221011BHJP
   B41M 1/06 20060101ALI20221011BHJP
   B41F 7/02 20060101ALI20221011BHJP
   B41F 23/04 20060101ALI20221011BHJP
   C09K 3/16 20060101ALI20221011BHJP
【FI】
B41M7/02
B41M1/06
B41F7/02 454
B41F23/04 A
B41F23/04 B
C09K3/16 102
【審査請求】有
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021064028
(22)【出願日】2021-04-05
(11)【特許番号】
(45)【特許公報発行日】2021-08-18
(71)【出願人】
【識別番号】509113601
【氏名又は名称】株式会社高速オフセット
(74)【代理人】
【識別番号】100080182
【弁理士】
【氏名又は名称】渡辺 三彦
(74)【代理人】
【識別番号】100142572
【弁理士】
【氏名又は名称】水内 龍介
(72)【発明者】
【氏名】三藤 準二
【テーマコード(参考)】
2C020
2C034
2H113
【Fターム(参考)】
2C020CA04
2C020CA09
2C020CA10
2C034AA16
2C034AA42
2H113BA05
2H113BB02
2H113BB23
2H113DA02
2H113FA10
2H113FA29
2H113FA32
2H113FA34
2H113FA43
(57)【要約】
【課題】 巻取紙に印刷を行うオフセット輪転印刷において、抗菌性を有する印刷物を製造する印刷物の製造方法を提供する。
【解決手段】印刷物の製造方法は、オフセット輪転印刷機1により巻取紙2に印刷して印刷物を製造する印刷物の製造方法であって、前記巻取紙2をオフセット輪転印刷機1に給紙する給紙工程(S1)と、給紙された前記巻取紙2に輪転印刷する印刷工程(S2)と、前記印刷工程後の前記巻取紙2の全幅に帯電防止剤を含む水溶液3を塗工する塗工工程(S5)と、前記水溶液3が塗工された巻取紙2を裁断する裁断工程(S6)と、を備え、前記水溶液3は、前記帯電防止剤に加えて抗菌剤を含有する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オフセット輪転印刷機により巻取紙に印刷して印刷物を製造する印刷物の製造方法であって、
前記巻取紙をオフセット輪転印刷機に給紙する給紙工程と、
給紙された前記巻取紙に輪転印刷する印刷工程と、
前記印刷工程後の前記巻取紙の全幅に帯電防止剤を含む水溶液を塗工する塗工工程と、
前記水溶液が塗工された巻取紙を裁断する裁断工程と、を備え、
前記水溶液は、前記帯電防止剤に加えて抗菌剤を含有することを特徴とする印刷物の製造方法。
【請求項2】
印刷された前記巻取紙を加熱乾燥する乾燥工程をさらに含み、
前記塗工工程は、前記乾燥工程の後に行われる工程であることを特徴とする請求項1に記載の印刷物の製造方法。
【請求項3】
前記水溶液は、帯電防止剤としてのカチオン界面活性剤と、抗菌剤としての銀イオン抗菌剤を添加したものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の印刷物の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、巻取紙に印刷するオフセット輪転印刷機を用いた印刷物の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、巻取紙に印刷を行うオフセット輪転印刷は、印刷後に、乾燥冷却を行い、その後シリコンコーターで帯電防止剤を含む水溶液を塗工し、折り機又はシーターを用いて巻取紙を加工及び断裁することで、印刷物の帯電防止効果を高め、切断後の印刷物同士がくっつき、排紙経路上に詰まる等のトラブル発生を防止する。また、印刷物に耐コスレ性、耐ひじわ性、及び滑り性を与えて、コスレ汚れの発生を抑制し、印刷物の加工作業を行いやすくしている(特許文献1参照)。
【0003】
また、枚葉紙に印刷を行うオフセット枚葉印刷において、印刷物に抗菌機能を付加するために、紙基材の表面にオフセット印刷方式で絵柄印刷層を印刷し、絵柄印刷層を設けた面全面に抗菌剤を含有する透明オフセットインキ層を印刷する商業印刷物が提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009-72979号公報
【特許文献2】特開2010-194723号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述のように、例えば、オフセット枚葉印刷においては、1枚づつの枚葉紙を給紙して、各色の印刷ユニットを通過させた後に、透明な抗菌剤含有インキを印刷する印刷ユニットを通過させることで、抗菌性を有する印刷物を得ることができる。すなわち5色機を用いて、4色のカラー印刷にプラスして抗菌剤を塗布することで、抗菌性を有する印刷物を得るものである。
【0006】
一方、巻取紙に印刷を行うオフセット輪転印刷においては、4色機が主流であり、抗菌剤を印刷する印刷ユニットを追加することは困難である。
【0007】
そこで本発明は、巻取紙に印刷を行うオフセット輪転印刷において、抗菌性及び抗ウイルス性を有する印刷物を製造する印刷物の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の印刷物の製造方法は、オフセット輪転印刷機により巻取紙に印刷して印刷物を製造する印刷物の製造方法であって、前記巻取紙をオフセット輪転印刷機に給紙する給紙工程と、給紙された前記巻取紙に輪転印刷する印刷工程と、前記印刷工程後の前記巻取紙の全幅に帯電防止剤を含む水溶液を塗工する塗工工程と、前記水溶液が塗工された巻取紙を裁断する裁断工程と、を備え、前記水溶液は、前記帯電防止剤に加えて抗菌剤を含有することを特徴としている。
【0009】
本発明の印刷物の製造方法は、印刷された前記巻取紙を加熱乾燥する乾燥工程をさらに含み、前記塗工工程は、前記乾燥工程の後に行われる工程であることを特徴としている。
【0010】
本発明の印刷物の製造方法は、前記水溶液は、帯電防止剤としてのカチオン界面活性剤と、抗菌剤としての銀イオン抗菌剤を添加したものであることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明の印刷物の製造方法によると、オフセット輪転印刷において、印刷工程の後に必要となる帯電防止剤を塗工する塗工工程において、塗工する水溶液に帯電防止剤に加えて抗菌剤を含有させているので、一般的なオフセット輪転印刷機に設けられているシリコンコーター等の塗工装置を用いて、新たな工程を増やすことなく、巻取紙に、帯電防止加工と同時に、抗菌加工することができる。したがって、オフセット輪転印刷のメリットである印刷の高速性を低下させることなく、抗菌機能を有する高機能な印刷物を製造することができる。
【0012】
本発明の印刷物の製造方法は、印刷された前記巻取紙を加熱乾燥する乾燥工程をさらに含むので、巻取紙を乾燥させたのちに水溶液を塗工することができ、オフセット輪転印刷の高速性を損なうことなく印刷物を製造することができる。
【0013】
本発明の印刷物の製造方法によると、塗工工程で塗工される水溶液は、帯電防止剤としてのカチオン界面活性剤と、抗菌剤としての銀イオン抗菌剤を添加したものであるので、コスレやひじわを防止し、高い滑り性を有し、優れた帯電防止機能及び抗菌機能を有する印刷物を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】オフセット輪転印刷機の全体構成を説明する簡略断面図。
図2】印刷物の製造方法により製造された印刷物の構成を示す簡略断面図。
図3】印刷物の製造方法の処理の一例を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明に係る印刷物の製造方法の実施形態について、各図を参照しつつ説明する。本実施形態に係る印刷物の製造方法は、オフセット輪転印刷機1によりロール状に巻き取られた巻取紙2に印刷して印刷物を製造する方法である。印刷物の製造方法は、図1及び図3に示すように、巻取紙2をオフセット輪転印刷機1に給紙する給紙工程(S101)と、給紙された巻取紙2に輪転印刷する印刷工程(S102)と、印刷された巻取紙2を加熱乾燥する乾燥工程(S103)と、加熱乾燥された巻取紙2を冷却する冷却工程(S104)と、乾燥工程後の巻取紙2の全幅に帯電防止剤を含む水溶液3を塗工する塗工工程(S105)と、水溶液3が塗工された巻取紙2を裁断する裁断工程(S106)と、巻取紙2を裁断して形成された印刷物18を加工する加工工程(S107)と、を備える。なお、加熱乾燥する乾燥工程(S103)及び冷却工程(S104)は必ずしも必須ではなく、例えば浸透乾燥やUVによる硬化などの他の方法によって巻取紙2にインクを定着させるものであってもよい。
【0016】
そして、このような印刷物の製造方法に用いるオフセット輪転印刷機1は、給紙部4と、複数の印刷ユニット5と、乾燥装置6と、冷却装置7と、ロールコーター8と、折り機9と、が、巻取紙2の進行方向に沿って順に並んで形成されている。
【0017】
給紙工程(S101)が行われる給紙部4は、巻取紙2のロールが装填され、当該ロールから繰り出された巻取紙2を印刷ユニット5に送り込んでいる。給紙部4は印刷ユニット5に送り込まれる巻取紙2のスピードや張り、位置を調節して一定に保つことで、巻取紙2のブレやシワを防止している。
【0018】
印刷工程(S102)が行われる印刷ユニット5は、印刷デザインの色成分をシアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの4色に分離して作成された版下原稿を印刷版に描画し、当該印刷版を巻き付けて装着する版胴10と、当該版胴10に巻き付けられた印刷版の画像を転写するゴムが巻きつけられたブランケット胴11と、を有する。版胴10及びブランケット胴11は、当該印刷ユニット5を通過する巻取紙2の表面側と裏面側にそれぞれ配置される。印刷工程は、表面側のブランケットと裏面側のブランケット胴11との間に巻取紙2を通過させて巻取紙2の両面にインキ画像12を転写する。
【0019】
具体的には、印刷版に図示しない水着ローラで水を供給し、図示しないインキ着ローラでインキを供給しながら、版胴10を回転させ、当該版胴10の回転に従ってブランケット胴11を回転させることにより、版胴10の表面に巻きつけられた印刷版に付着したインキをブランケット胴11に転写し、当該インキをブランケット胴11から巻取紙2に更に転写する。なお、本実施形態のオフセット輪転印刷機1においては、印刷ユニット5は、ブラック、シアン、マゼンタ、イエロー、の4色が順に並べて配置されており、印刷工程(S102)は、搬送される巻取紙2にそれぞれの印刷ユニット5において各色順次重ね刷りしてインキ画像12を形成する工程である。なお、本発明におけるオフセット輪転印刷機1はこれに限定されるものではなく、例えば5色重ね刷り印刷するものであってもよく、又は単色のみの印刷をするものであってもよい。また、本実施形態においては巻取紙2の両面にそれぞれ画像を印刷しているが、片面のみ画像を印刷するものであってもよい。
【0020】
乾燥工程(S103)が行われる乾燥装置6は、例えば、印刷後の巻取紙2の搬送通路の一部を覆うケーシング13と、加熱するためのバーナー14と、熱空気を巻取紙2に向けて噴き出すノズル15とを有している。バーナー14はケーシング13内の空気を、例えば摂氏200度に加熱して、熱空気を生成する。そして、巻取紙2の搬送経路の上側と下側に配置されたノズル15に、当該熱空気を供給し、巻取紙2の搬送経路に向けてノズル15から加熱空気を吹き出す。乾燥装置6には、インキを乾燥する際に発生する気化した溶剤を含む排気ガスを処理する排ガス処理部16が設けられており、当該排ガスは白金を触媒として燃焼処理されている。
【0021】
冷却工程(S104)が行われる冷却装置7は、巻取紙2の搬送用ローラーに冷却水を供給して冷却するクーリングロール方式や、巻取紙2に冷風を吹き付けて冷却する冷風吹きつけ方式、等の巻取紙2を冷却する公知の冷却装置である。
【0022】
なお、前述のとおり、印刷物の製造方法は、乾燥工程(S103)及び冷却工程(S104)に替えて、予め印刷工程(S102)において、UV硬化インクを用いて印刷しておき、紫外線の照射によりインクを硬化させる工程であってもよい。また、加熱乾燥に替えて、インクを巻取紙2に浸透させる浸透乾燥であってもよい。
【0023】
塗工工程(S105)が行われるロールコーター8は、巻取紙2の全幅にわたって、水溶液3を塗工してコート層17を形成するものである。水溶液3を塗布する方式については、巻取紙2の全幅にわたって必要な量の塗布が可能な方法であれば、塗布量前計量、後計量方式、転写方式、押し出し方式など従来公知の塗布方法を適宜使用できる。水溶液3は、本実施形態においては、水に帯電防止剤及び抗菌剤が添加されている。帯電防止剤は、例えばカチオン界面活性剤である。帯電防止剤はこれに限定されるものではなく、印刷物の表面に僅かな導電性を付与することで、静電気の蓄積を防止することができる種々の薬剤を用いることができる。
【0024】
また、抗菌剤は、本実施形態においては、好ましくは銀イオンを含有させたゼオライトの水分散体である。広範囲の菌やウイルスに対する抗菌・抗ウイルス機能を有し、抗菌機能の持続性も高い。なお、抗菌剤は、これに限定されるものではなく、例えば、銅、亜鉛などの他の抗菌性能を有する金属系の抗菌剤であってもよく、酸化チタン光触媒などの光触媒系抗菌剤であってもよい。また、無機系抗菌剤に限定されるものではなく、例えばベンザルコニウム、セチルピリジニウムなど物質をインターカレート又はイオン交換する有機系抗菌剤を用いてもよい。なお、水溶液は上述のものに限定されるものではなく、例えばシリコーンエマルジョン水溶液に、帯電防止剤及び抗菌剤が添加されたものであってもよい。
【0025】
以上のように、巻取紙2は、図2に示すように、巻取紙2の表面及び裏面に転写されたインキ画像12を覆うように、巻取紙2の表面及び裏面の全面が帯電防止性及び抗菌性を有する水溶液3によりコーティングされコート層17が形成される。このように水溶液3によりコート層17が形成されることで、印刷物18に耐コスレ性、耐ひじわ性、及び滑り性が与えられるので、裁断・加工工程(S106、S107)において、ひじわやコスレ汚れの発生を抑制し、印刷物18の加工作業を行いやすくすることができる。また、印刷した巻取紙2を裁断し加工する際に、静電気を帯びていると、裁断した印刷物18同士がくっつき、印刷物18の加工経路上に詰まる等のトラブルが発生しうるが、上述の塗工工程を経て製造される印刷物18は帯電防止性を有するので上述のトラブルの発生を抑制できる。そして、抗菌剤を添加したことで優れた抗菌性及び抗ウイルス性を有する印刷物18を製造することができる。
【0026】
このように、ロールコーター8を用いた塗工工程(S105)において、水溶液3に、帯電防止剤及び抗菌剤を添加して、塗工することで、1つの塗工工程で印刷物18に滑り性や耐コスレ性、耐ひじわ性、帯電防止性、抗菌性等の様々な機能を付加することができ、一般的なオフセット輪転印刷機1に設けられているシリコンコーター等の塗工装置を用いて、新たな工程を増やすことなく、巻取紙2に、帯電防止加工と抗菌加工とを同時に行うことができる。したがって、オフセット輪転印刷のメリットである印刷の高速性を低下させることなく、抗菌機能を有する高機能な印刷物18を製造することができる。
【0027】
なお、本実施形態においては、塗工工程(S105)が加熱乾燥する乾燥工程(S103)よりも後工程として設けられることで、当該乾燥工程(S103)においては、シリコーン化合物が飛散することがなく、乾燥工程(S103)における排ガス処理部16の排ガスの無臭化処理に用いられる燃焼触媒としての白金触媒がシリコーン化合物により被毒して失活させることを防止できる。
【0028】
裁断工程(S106)及び加工工程(S107)は、本実施形態においては折り機9が行う工程である。なお、裁断工程(S106)及び加工工程(S107)を別々の装置が行うものとしてもよい。裁断工程(S106)は、印刷された巻取紙2を所定間隔で裁断して、予めデザインされた通りの印刷物18を得る。裁断工程(S106)は、巻取紙2を幅方向に裁断して枚葉紙とするものであるが、印刷物18のデザインによってさまざまな裁断を行ってもよい。また、加工工程(S107)は、裁断された印刷物18を、チョッパ折する等の加工を行う。加工工程(S107)は、これに限られるものではなく、例えば、ミシン目加工や、付加的なシールなどを貼り付ける工程を備えるものであってもよい。
【0029】
以上のように本実施形態の印刷物の製造方法によると、一般的な4色刷りのオフセット輪転印刷機1を用いて、新たな工程を追加することなく、抗菌・抗ウイルス機能を追加した印刷物18を製造することができる。
【0030】
なお、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができることは云うまでもない。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明に係る印刷物の製造方法は、例えば商業印刷や様々な印刷加工品において、抗菌・抗ウイルス機能を有する印刷物18及び印刷加工品として好適に用いることができる。
【符号の説明】
【0032】
1 オフセット輪転印刷機
2 巻取紙
3 水溶液
S101 給紙工程
S102 印刷工程
S103 乾燥工程
S105 塗工工程
S106 裁断工程
図1
図2
図3
【手続補正書】
【提出日】2021-06-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
オフセット輪転印刷機により巻取紙に印刷して印刷物を製造する印刷物の製造方法であって、
前記巻取紙をオフセット輪転印刷機に給紙する給紙工程と、
給紙された前記巻取紙に輪転印刷する印刷工程と、
前記印刷工程後の前記巻取紙の全幅に帯電防止剤を含む水溶液を塗工する塗工工程と、
前記水溶液が塗工された巻取紙を裁断する裁断工程と、を備え、
前記水溶液は、帯電防止剤としてのカチオン界面活性剤と、抗菌剤としての銀イオン抗菌剤を添加したものであることを特徴とする印刷物の製造方法。
【請求項2】
印刷された前記巻取紙を加熱乾燥する乾燥工程をさらに含み、
前記塗工工程は、前記乾燥工程の後に行われる工程であることを特徴とする請求項1に記載の印刷物の製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0008】
本発明の印刷物の製造方法は、オフセット輪転印刷機により巻取紙に印刷して印刷物を製造する印刷物の製造方法であって、前記巻取紙をオフセット輪転印刷機に給紙する給紙工程と、給紙された前記巻取紙に輪転印刷する印刷工程と、前記印刷工程後の前記巻取紙の全幅に帯電防止剤を含む水溶液を塗工する塗工工程と、前記水溶液が塗工された巻取紙を裁断する裁断工程と、を備え、前記水溶液は、帯電防止剤としてのカチオン界面活性剤と、抗菌剤としての銀イオン抗菌剤を添加したものであることを特徴としている。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】削除
【補正の内容】