(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022159771
(43)【公開日】2022-10-18
(54)【発明の名称】椅子
(51)【国際特許分類】
A47C 4/02 20060101AFI20221011BHJP
A47C 4/03 20060101ALI20221011BHJP
【FI】
A47C4/02 A
A47C4/03
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021064170
(22)【出願日】2021-04-05
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年6月20日にインスタグラム https://www.instagram.com/p/CBqEw47Bhj4/で公開
(71)【出願人】
【識別番号】721003115
【氏名又は名称】樫山 泰大
(72)【発明者】
【氏名】樫山 泰大
(57)【要約】
【課題】本発明は、主に屋外において低位置での作業を容易にする構造を設け、かつ組立分解が容易であり携行性も高い椅子を提供する。
【解決手段】脚前部下方の半円状の形状により、本体を前方に容易に傾けることができる構造となっている。また脚後部は後方に伸びるような形状になっており、本体が後方に傾きにくい構造になっている。また固定ボルトで中央プレートを共に脚を座面に固定することができ、かつ中央プレートの形状により本体の組立時の左右に対する強度を高めている。また収納時は座面、中央プレート、脚を重ね、収納時ボルト穴に固定ボルトを通し座面に固定することで、携行性を高め、かつ部品の紛失予防にも役立つ。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
本発明は、脚となる2枚の板を座面となる一枚の板に、これら全てを固定する一枚の中央プレートとボルト1本で強固に固定する組立椅子である。
【請求項2】
脚前部下方の半円状の形状により前方には容易に傾き、脚後部の後方に伸びるような形状により後方には傾かない構造を有する椅子である。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低位置での作業に適した椅子に関するものである。
【背景技術】
【0002】
屋外で焚き火など低位置での作業は、従来の椅子に座ったままでは困難であり、また地面に座わると立ち上がる度に肉体的な負担が大きかった。
【0003】
屋外で使用するには携行性にも優れ、簡単に組立分解できる必要があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
低位置での作業を行う場合、従来の椅子だと座面位置が高かった。また作業のために椅子を前方に傾けた際に、脚部の一部に過剰な負荷がかかり脚部を破損させるなどの不都合があった。
【0006】
特に野外での利用においての利便性を考慮し、携行性に優れ組立分解が容易である必要があり、かつ使用時には確実に固定され安全に利用できる必要があった。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前方には容易に傾き、後方には傾かない構造を有する椅子である。また(1)脚となる2枚の板を(3)座面となる一枚の板とこれら全てを固定する一枚の(2)中央プレートと(5)1本のボルトで構成される組立椅子である。
【発明の効果】
【0008】
椅子の全高を低くし、かつ脚部を前方に傾きやすい構造にすることで、低位置での作業が容易になる。また椅子の脚の部材を合板にし、かつ負荷に対して強固な方法で組み立てることで、脚部の破損から免れる。またボルトで固定することにより、組み立て分解が容易でありながら、傾けての使用にも耐えられる組立強度を得ている。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【
図3】本発明に係る椅子の収納時における斜視一部透視図である。
【
図4】本発明に係る椅子の収納時における斜視一部透視図である。
【
図5】本発明に係る椅子の収納時における一部透視図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1は、本発明に係る椅子の斜視図である。
この図に示すように、本発明の椅子は、脚前部が半円状になっていることで、容易に前方に傾けることができる。
図2は、本発明に係る椅子の側面図および一部透視図である。
この図に示すように、A<Bのようになっており、脚部後部は、接地点が重心中央より後方にずれる形状になっているため、後方には傾かない構造になっている。さらに座面上部は凹状(D)になることで臀部と座面との摩擦面を増加させることで前方に傾け易くなり、かつ滑り止め効果も得られる構造になっている。
図3は、本発明に係る椅子の一部透視図である。
この図に示すように、(5)1本のボルトと(2)中央プレートが(1)脚部2枚を(3)座面に固定している。これにより組立分解が容易な上、中央プレートの形状により組立時における強度を維持する構造となっている。
図4は、本発明に係る椅子の収納時の斜視一部透視図である。
この図に示すように、C=E、G=Fという構造になっており、分解された4枚の木製部品を重ね、組立時に使用した(5)ボルトを用いて収納時に一つにまとめることで携行性を高め、かつ部品の紛失を防止することができる。
図5は、本発明に係る椅子の収納時の一部透視図である。
この図に示すように、分解された椅子の部品を組立時に使用した(5)固定ボルトを用いて収納時に一つにまとめることができる。
【符号の説明】
【0011】
1 脚
2 中央プレート
3 座面
4 収納時ボルト穴
5 ボルト
6 埋め込みナット