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特開2022-159827シェアリング車両およびシェアリングサービス提供方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022159827
(43)【公開日】2022-10-18
(54)【発明の名称】シェアリング車両およびシェアリングサービス提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20221011BHJP
【FI】
G06Q50/10
【審査請求】未請求
【請求項の数】6
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021064253
(22)【出願日】2021-04-05
(71)【出願人】
【識別番号】000110321
【氏名又は名称】トヨタ車体株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(72)【発明者】
【氏名】金高 充志
(72)【発明者】
【氏名】橋本 圭二
(72)【発明者】
【氏名】古長 靖浩
(72)【発明者】
【氏名】竹内 弥生
(72)【発明者】
【氏名】服部 まいこ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049CC11
(57)【要約】
【課題】高い自由度でユーザーの要望に応えることのできるシェアリング車両およびシェアリングサービス提供方法を提供する。
【解決手段】シェアリング車両は、複数のユーザーによって共同使用される。シェアリング車両は、走行機能を付与する部分を構成する走行駆動ユニット20と、ユーザーが利用する機能を付与する部分を構成する機能ユニット30B,30C,40B,60とを有する。ユーザーによる使用に際して、同ユーザーの用途に応じたかたちで、少なくとも一つの走行駆動ユニット20と機能ユニット30B,30C,40B,60のいずれかとが選択的に組み合わされて、シェアリング車両が編成される。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のユーザーによって共同使用されるシェアリング車両であって、
走行機能を付与する部分を構成する走行駆動ユニットと、前記ユーザーが利用する機能を付与する部分であって且つ前記走行駆動ユニットに着脱可能な部分を構成する機能ユニットと、を有し、
前記ユーザーによる使用に際して、同ユーザーの用途に応じたかたちで、少なくとも一つの前記走行駆動ユニットと前記機能の異なる複数種類の前記機能ユニットのうちの少なくとも一つとを選択的に組み合わせる構造を備える、シェアリング車両。
【請求項2】
前記機能ユニットは、前記シェアリング車両に荷室機能を付与する荷室ユニットを含む
請求項1に記載のシェアリング車両。
【請求項3】
前記機能ユニットは、前記シェアリング車両に座席機能を付与する座席ユニットを含む
請求項1または2に記載のシェアリング車両。
【請求項4】
前記機能ユニットは、前記シェアリング車両に、前記ユーザーを見守る機能を付与する見守りユニットを含む
請求項1~3のいずれか一項に記載のシェアリング車両。
【請求項5】
前記シェアリング車両の運転モードとしては、前記シェアリング車両を複数台まとめて利用する場合において、当該シェアリング車両を隊列を組んだ状態で走行させる隊列走行モードと、前記複数台のシェアリング車両を分散した態様で走行させる分散走行モードと、前記複数台のシェアリング車両を合流させる態様で走行させる合流走行モードと、が設定されている
請求項1~4のいずれか一項に記載のシェアリング車両。
【請求項6】
請求項1~5のいずれか一項に記載のシェアリング車両を、複数のユーザーによって共同使用されるシェアリング車両として用いるシェアリングサービス提供方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、シェアリング車両およびシェアリングサービス提供方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
車両には多種多様の用途があり、それら用途に応じた車両が実用されている。特許文献1には、特定の用途に特化した空間(例えば食事用の空間やビジネス用の空間)が内部に形成されたキャビンを有する車両等も提案されている。そうした用途の異なる多種類の車両を、全て個人で所有することは困難である。そうした多種類の車両を共有するカーシェアリングサービスを構築して、これを利用することで、それら車両を使用することが可能になる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2019-75047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
乗用車におけるキャビンの大きさや貨物自動車における荷台の大きさだけに着目しても、車両は多種多様である。そのため、ユーザーの要望に木目細かく応えようとすると、シェアリング車両の台数は自ずと多くなってしまう。そして、この場合には車両調達のためのコストが高くなるうえに、車両待機のためのスペースが大きくなることから、シェアリングサービスの実現が困難になる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記課題を解決するためのシェアリング車両は、複数のユーザーによって共同使用されるシェアリング車両であって、走行機能を付与する部分を構成する走行駆動ユニットと、前記ユーザーが利用する機能を付与する部分であって且つ前記走行駆動ユニットに着脱可能な部分を構成する機能ユニットと、を有し、前記ユーザーによる使用に際して、同ユーザーの用途に応じたかたちで、少なくとも一つの前記走行駆動ユニットと前記機能の異なる複数種類の前記機能ユニットのうちの少なくとも一つとを選択的に組み合わせる構造を備える。
【0006】
上記構成によれば、複数の走行駆動ユニットと、付与される機能の異なる複数種類の機能ユニットとを用意するとともに、それらを選択的に組み合わせることにより、ユーザーの用途(利用人数や、荷物の大きさなど)に応じて、シェアリング車両を自在に構成することができる。そのため、シェアリング車両の利用に際して、高い自由度でユーザーの要望に応えることができるようになる。
【0007】
上記シェアリング車両において、前記機能ユニットは、前記シェアリング車両に荷室機能を付与する荷室ユニットを含む。
上記構成によれば、シェアリング車両を荷物運搬に利用する場合には、荷物の大きさに合わせて選択した座席ユニットと走行駆動ユニットとを組み合わせることで、実際の荷物の運搬に適した大きさの荷室を有するシェアリング車両を構成することができる。
【0008】
上記シェアリング車両において、前記機能ユニットは、前記シェアリング車両に座席機能を付与する座席ユニットを含む。
上記構成によれば、シェアリング車両を複数人で利用する場合には、利用人数に応じた数(または大きさ)の座席ユニットを走行駆動ユニットに組み合わせることで、実際の利用人数に応じたかたちでシェアリング車両を構成することができる。
【0009】
上記シェアリング車両において、前記機能ユニットは、前記シェアリング車両に、前記ユーザーを見守る機能を付与する見守りユニットを含む。
上記構成によれば、シェアリング車両を子供の登下校の見守りや高齢者の移動補助などに利用する場合に、見守りユニットと走行駆動ユニットとを組み合わせることで、ユーザーによる利用に適したシェアリング車両を構成することができる。
【0010】
上記シェアリング車両において、前記シェアリング車両の運転モードとしては、前記シェアリング車両を複数台まとめて利用する場合において、当該シェアリング車両を隊列を組んだ状態で走行させる隊列走行モードと、前記複数台のシェアリング車両を分散した態様で走行させる分散走行モードと、前記複数台のシェアリング車両を合流させる態様で走行させる合流走行モードと、が設定されていることが好ましい。
【0011】
上記構成によれば、1ユーザー(1人または1グループ)に1台のシェアリング車両を貸し出すことに加えて、複数台のシェアリング車両をまとめて貸し出すことができる。これにより、観光等に際して1グループのユーザーが乗車用のシェアリング車両を1人1台ずつ利用する状況や、1ユーザーが複数種類のシェアリング車両をまとめて利用する状況など、ユーザーの要望に高い自由度で応えることができる。
【0012】
前記課題を解決するためのシェアリングサービス提供方法は、上記シェアリング車両を、複数のユーザーによって共同使用されるシェアリング車両として用いる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、高い自由度でユーザーの要望に応えることができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1】一実施形態のシェアリング車両の走行駆動ユニットを示す側面図。
図2】(a)~(c)座席ユニットの側面図。
図3】(a)および(b)荷室ユニットの側面図。
図4】配送/仕分けユニットの側面図。
図5】見守りユニットの側面図。
図6】隊列走行モードでのシェアリング車両の走行状態を示す説明図。
図7】分散走行モードでのシェアリング車両の走行状態を示す説明図。
図8】合流走行モードでのシェアリング車両の走行状態を示す説明図。
図9】シェアリング車両の利用形態1を示す説明図。
図10】(a)および(b)シェアリング車両の利用形態2を示す説明図。
図11】(a)および(b)シェアリング車両の利用形態3を示す説明図。
図12】シェアリング車両の利用形態4を示す説明図。
図13】シェアリングシステムの概略構成を示すブロック図。
図14】ユニットデータベースのデータ構造を概略的に示す略図。
図15】予約データベースのデータ構造を概略的に示す略図。
図16】一台の走行駆動ユニットの利用スケジュールの一例を示す略図。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、シェアリング車両およびシェアリングサービス提供方法の一実施形態について説明する。
先ず、本実施形態のシェアリング車両について説明する。
【0016】
シェアリング車両は、走行機能を付与する部分を構成する走行駆動ユニットと、ユーザーが利用する機能を付与する部分を構成する機能ユニットとを有している。シェアリング車両は、ユーザーによる使用に際して、同ユーザーの用途に応じたかたちで、図1に示す走行駆動ユニット20と、図2図5に示す機能ユニットのいずれかとを選択的に組み合わせることで編成される。
【0017】
図1に示すように、走行駆動ユニット20は、シェアリング車両に走行機能を付与する部分を構成する。走行駆動ユニット20は、ベース部21と、同ベース部21に支持された駆動輪22とを有している。ベース部21には、駆動輪22に連結された電動モータ23や、同電動モータ23の作動制御を実行する制御装置24、蓄電池を含む電源装置25、機能ユニット(図示略)との連結に利用される連結部26が設けられている。
【0018】
本実施形態では、前記機能ユニットとして、図2に示す座席ユニット30A,30B,30Cや、図3に示す荷室ユニット40A,40B、図4に示す配送/仕分けユニット50、および図5に示す見守りユニット60が用意されている。
【0019】
図2に示すように、座席ユニット30A,30B,30Cは、シェアリング車両に座席機能を付与する機能ユニットである。
図2(a)に示すように、座席ユニット30Aは、ベース部31Aと、同ベース部31Aの上部に設けられた1つの座席33と、走行駆動ユニット20との連結に利用される連結部34とを有している。座席ユニット30Aは、座席33を1つのみ有するタイプの機能ユニットである。
【0020】
図2(b)に示すように、座席ユニット30Bは、ベース部31Bと、同ベース部31Bの下部に支持された走行輪32と、ベース部31Bの上部に設けられた複数(本実施形態では4つ)の座席33とを有している。また座席ユニット30Bのベース部31Bには、走行駆動ユニット20との連結に利用される連結部34を有している。座席ユニット30Bは、複数の座席33を有するタイプの機能ユニットである。
【0021】
図2(c)に示すように、座席ユニット30Cは、ベース部31Cと、同ベース部31Cの下部に支持された走行輪32と、ベース部31Cの上部に設けられたキャビン35と、キャビン35の内部に設けられた1つの座席33と、車両運転装置36とを有している。また座席ユニット30Cは、走行駆動ユニット20との連結に利用される連結部34を有している。座席ユニット30Cは、1つの座席33が設けられることに加えて、キャビン35や車両運転装置36を有するタイプの機能ユニットである。この座席ユニット30Cと走行駆動ユニット20とを組み合わせてシェアリング車両を編成することにより、同シェアリング車両として、一人乗りの乗用車を構成することができる。
【0022】
本実施形態では、こうした座席ユニット30A,30B,30Cを用意することで、利用人数に応じたかたちでシェアリング車両を構成することができる。
図3に示すように、荷室ユニット40A,40Bは、シェアリング車両に荷室機能を付与する機能ユニットである。
【0023】
図3(a)に示すように、荷室ユニット40Aは、ベース部41Aと、同ベース部41Aの上部に設けられた積載容量(例えば、容積が40リットル)の小さいタイプの荷室部43Aと、走行駆動ユニット20との連結に利用される連結部44を有している。荷室ユニット40Aは、シェアリング車両に小さめの荷室を付与するタイプの機能ユニットである。
【0024】
図3(b)に示すように、荷室ユニット40Bは、ベース部41Bと、同ベース部41Bの下部に支持された走行輪42と、ベース部41Bの上部に設けられた積載容量の比較的大きい荷室部43Bとを有している。また荷室ユニット40Bは、走行駆動ユニット20との連結に利用される連結部44を有している。荷室ユニット40Bは、シェアリング車両に大きめの荷室を付与するタイプの機能ユニットである。本実施形態では、荷室ユニット40Bを利用する場合には、同荷室ユニット40Bを挟み込む態様で2つの走行駆動ユニット20が連結されて、シェアリング車両が編成される。
【0025】
本実施形態によれば、シェアリング車両を荷物運搬に利用する場合には、荷物の大きさに合わせて選択した荷室ユニット40A,40Bと走行駆動ユニット20とが組み合わされてシェアリング車両が編成される。これにより、実際の荷物に適したサイズの荷室を有するシェアリング車両を構成することができる。
【0026】
図4に示すように、配送/仕分けユニット50は、シェアリング車両に、物品の配送作業を行う機能や物品の仕分け作業を行う機能を付与する機能ユニットである。配送/仕分けユニット50は、詳しくは、物品を収容可能な収容部51と、収容部51に対して物品の収容や取り出しを行う物品搬送部52と、物品搬送部52の作動制御を実行する制御装置53とを有する。また配送/仕分けユニット50は、走行駆動ユニット20との連結に利用される連結部54を有している。本実施形態によれば、こうした配送/仕分けユニット50と走行駆動ユニット20とを組み合わせることで、物品の配送作業や仕分け作業に利用可能なシェアリング車両を構成することができる。
【0027】
図5に示すように、見守りユニット60は、シェアリング車両に、ユーザー(高齢者や子供など)を見守る機能を付与する機能ユニットである。
見守りユニット60は、周囲を撮影するカメラや、周囲に音(例えば、警報音、ガイド音声)を発するスピーカー、外部機器とのデータの送受信を行う通信装置、それら機器の作動制御を実行する制御装置などが設けられた本体部61を有している。見守りユニット60の本体部61には、走行駆動ユニット20との連結に利用される連結部62が設けられている。
【0028】
本実施形態によれば、シェアリング車両を子供や高齢者の見守り作業に利用する場合には、見守りユニット60と走行駆動ユニット20とを組み合わせることで、ユーザーによる利用に適したシェアリング車両を構成することができる。なお、見守りユニット60および走行駆動ユニット20によって編成されるシェアリング車両は、ユーザーが利用する機能を次の3つの(機能1)~(機能3)から選択することが可能になっている。(機能1)ユーザーに追従して移動する機能。(機能2)ユーザーを先導して移動する機能。(機能3)ユーザーの歩行補助のための手押し車となる機能。
【0029】
本実施形態では、ユーザーが複数台のシェアリング車両をまとめて利用する場合には、シェアリング車両の運転モードとして、「隊列走行モード」、「分散走行モード」、および「合流走行モード」のいずれかを選択することが可能になっている。
【0030】
図6に一例を示すように、「隊列走行モード」は、複数台のシェアリング車両を隊列を組んだ状態で走行させる場合に選択される。
図7に一例を示すように、「分散走行モード」は、複数台のシェアリング車両を分散した態様で走行させる場合に選択される。
【0031】
図8に一例を示すように、「合流走行モード」は、複数台のシェアリング車両を合流させる態様で走行させる場合に選択される。
各運転モードでのシェアリング車両の走行は、シェアリング車両を次のように構成することによって実現される。各走行駆動ユニット20には、他の走行駆動ユニット20に追従して走行する機能(追従走行機能)が付与されている。各走行駆動ユニット20には、追従走行機能の「オン/オフ」を切り替える切替スイッチが設けられる。シェアリング車両の利用に際して、各走行駆動ユニット20の切り替えスイッチを操作することで、各シェアリング車両の運転モードが切り替えられる。なお、各走行駆動ユニット20に、予め定められた走行ルートの通りに走行(運行)させる機能を付与することによっても、3つの運転モードを適当なタイミングで切り替えつつ、複数台のシェアリング車両を走行させることができる。
【0032】
本実施形態では、シェアリング車両の利用予約を行うためのシェアリングシステムが構築されている。このシェアリングシステムについては後に詳述する。そして、このシェアリングシステムを利用して、走行駆動ユニット20と機能ユニットとを組み合わせて編成したシェアリング車両をユーザーが利用するシェアリングサービスが提供される。
【0033】
以下、シェアリングサービスにおいて上記シェアリング車両を用いることによる作用効果について説明する。
本実施形態では、複数台の走行駆動ユニット20が用意される。また機能ユニットとしては、座席ユニット30A,30B,30Cや、荷室ユニット40A,40B、配送/仕分けユニット50、見守りユニット60といった多種類のユニットが用意されている。さらに、座席ユニット30A,30B,30Cとしては機能(座席数など)の異なる3種類のユニットが用意されており、荷室ユニット40A,40Bとしては機能(積載容量)の異なる2種類のユニットが用意されている。
【0034】
本実施形態によれば、走行駆動ユニット20と機能ユニットとを組み合わせて編成することにより、ユーザーの用途に応じて、シェアリング車両を自在に構成することができる。そのため、シェアリング車両の利用に際して、高い自由度でユーザーの要望に応えることができるようになる。
【0035】
しかも本実施形態では、様々なタイプのシェアリング車両を用意するにあたり、シェアリング車両の一部(具体的には、走行駆動ユニット20)を共用することができる。そのため、走行駆動ユニット20を共用する分だけ、シェアリングサービスの提供のために予め用意しておく走行駆動ユニット20の台数を少なくすることが可能になる。これにより、シェアリング車両の調達のためのコストを抑えることが可能になるうえに、同シェアリング車両の待機スペースを小さくすること等も可能になる。したがって、シェアリングサービスを容易に提供することができる。
【0036】
本実施形態では、シェアリング車両の運転モードとして、複数台のシェアリング車両をまとめて利用する場合には、隊列走行モード(図6参照)や、分散走行モード(図7参照)、合流走行モード(図8参照)を選択することが可能になっている。これにより、シェアリングサービスにおいて、1ユーザー(1人または1グループ)が1台のシェアリング車両を利用する利用形態を提示することに加えて、複数台のシェアリング車両をまとめて利用する利用形態を提示することができる。したがって、観光等に際して1グループのユーザーが乗用のシェアリング車両を1人1台ずつ利用する利用形態や、1ユーザーが複数種類のシェアリング車両をまとめて利用する利用形態など、ユーザーの要望に高い自由度で応えることができる。
【0037】
以下、シェアリング車両の利用形態の具体例について説明する。
(利用形態1)図9に示すように、ユーザーは既に利用しているシェアリング車両とともに、シェアリング車両の待機スペースであるステーションSTを訪れる。そして、ステーションSTにおいて、新たに座席ユニット30A~30C付き(あるいは荷室ユニット40A,40B付き)シェアリング車両の利用を開始する。それらシェアリング車両を「隊列走行モード」で利用する。こうした[利用形態1]では、荷物運搬のために追加で荷室ユニット40B付きのシェアリング車両70Aを借りたり、子供の送迎のために追加で座席ユニット30B付きのシェアリング車両70Bを借りたりすることができる。その他、ショッピングセンターでの買い物の際に、購入した商品を載せるために、荷室ユニット40A付きのシェアリング車両を借りることなども可能である。
【0038】
(利用形態2)図10に示すように、配送/仕分けユニット50付きのシェアリング車両70Cが複数台利用される。図10(a)に示すように、先ず、複数台のシェアリング車両70Cは、工場内において分散走行モードで利用されて、各別に物品の仕分け作業を行う。そして、工場内での仕分け作業が終了すると、図10(b)に示すように、複数台のシェアリング車両70Cは宅配業者による配達作業に利用される。この配達作業は、シェアリング車両70Cの「隊列走行モード」での走行や「分散走行モード」での走行、「合流走行モード」での走行が適宜切り替えられつつ実行される。
【0039】
(利用形態3)図11に示すように、見守りユニット60付きのシェアリング車両70Dが複数台利用される。図11(a)に示すように、先ず、複数台のシェアリング車両70Dは、子供の登校時間に合わせて「隊列走行モード」で走行して通学路まで移動する。その後、それらシェアリング車両70Dは、通学路において「分散走行モード」に移行して、各別に子供の見守り作業に利用される。子供が学校に到着すると、図11(b)に示すように、シェアリング車両70Dは「分散走行モード」のままで高齢者の見守り作業に利用される。
【0040】
(利用形態4)図12に示すように、6人グループでの観光に際して、座席ユニット30A付きのシェアリング車両70Eが4台、座席ユニット30C付きのシェアリング車両70Fが2台の合計6台のシェアリング車両70E,70Fが利用される。そして、先ずは、6台のシェアリング車両70E,70Fを「隊列走行モード」で走行させて、第1目的地P1まで移動する。第1目的地P1に到着すると、6台のシェアリング車両70E,70Fは「分散走行モード」に移行し、各別に移動することで自由に散策が行われる。そして、第1目的地P1での散策が終了すると、6台のシェアリング車両70E,70Fは「合流走行モード」に移行して合流した後に「隊列走行モード」で走行して、第2目的地P2まで移動する。第2目的地P2では、6台のシェアリング車両70E,70Fが3台ずつの2グループに分かれて「隊列走行モード」で走行することで、グループ毎に異なるルートでの観光を行う。そして、第2目的地P2の観光が終了すると、6台のシェアリング車両70E,70Fは「合流走行モード」に移行して合流した後、「隊列走行モード」で走行して、次の目的地に向かう。
【0041】
こうした[利用形態4]では、シェアリング車両を、参加者の全員が同一のレベルでの体験(経験)を得て共有することの可能な乗用車として利用することができる。また、目的地において各自が自由に散策したり、ユーザー間において希望の目的地が一部異なる場合に複数グループに分かれて観光したりするなど、複数台のシェアリング車両を柔軟に運用することができる。このように、シェアリング車両を単なる移動用の車両として用いるのではなく、乗車すること自体が体験になる態様で利用する利用形態をユーザーに提案することができる。
【0042】
以下、シェアリング車両の利用予約を行うシェアリングシステムについて説明する。
本実施形態では、シェアリング車両を構成する走行駆動ユニット20や機能ユニットは、ステーションSTにおいて集中管理されている。シェアリングサービスのユーザーは、シェアリング車両を利用する場合には先ず、シェアリングシステムを利用してシェアリング車両の利用予約を行う。これにより、ユーザーは、予約したシェアリング車両の利用が可能になる。
【0043】
図13に示すように、シェアリングシステム80は、管理サーバ81を有している。管理サーバ81は、コンピュータによって構成されており、インターフェイス82と、CPU等からなる制御部83と、ROM、RAM、SSD等の半導体記憶装置と、ハードディスク等の記憶部84とを備えている。
【0044】
制御部83は、上記インターフェイス82および通信ネットワーク85(携帯電話網やインターネット網)を介して、ユーザー所有のスマートフォンやパーソナルコンピュータなどの入力機器86を接続することが可能になっている。入力機器86と管理サーバ81の制御部83との間においては、公知の通信プロトコルに従って各種データが送受信される。
【0045】
制御部83は、入力機器86から、シェアリング車両の利用予約に関するデータ(以下、予約データ)を受信するデータ受信部87を有する。また制御部83は、データ受信部87によって受信した予約データに基づいて、シェアリング車両の編成と同シェアリング車両の利用予約期間の設定とを行う予約設定部88を有する。本実施形態では、利用予約期間を規定する「利用開始日時」や「利用終了日時」を、「午前」や「午後」等といった半日(12時間単位)よりも短い時間単位(本実施形態では、1時間単位)で設定することが可能になっている。
【0046】
記憶部84には、管理サーバ81がシェアリング車両(走行駆動ユニット20および機能ユニット)の利用予約を一括して管理する処理を実現するのに必要な管理プログラム89や、ユニットデータベース90、予約データベース91等が記憶されている。また記憶部84には、入力機器86のブラウザによって同入力機器86の表示画面に表示されるWEBページに関するデータなども記憶されている。このWEBページは、例えばHTML文書として記憶されている。
【0047】
ユーザーが入力機器86の操作を通じてシェアリング車両の利用についての問合わせを行う場合には、入力機器86の表示画面に各種のWEBページを表示させた状態で、同入力機器86と管理サーバ81との間での各種データの交信が行われる。例えば、ユーザーによる利用可能なシェアリング車両の問合わせに対しては、その回答として、入力機器86の表示画面に利用可能なシェアリング車両(具体的には、走行駆動ユニット20や機能ユニット)が表示される。
【0048】
図14に示すように、ユニットデータベース90には、ユニット(走行駆動ユニット20、各種の機能ユニット)毎に、ユニットID欄90A、機能欄90B、およびサイズ欄90Cが設定されている。ユニットID欄90Aには、ユニットの種類を識別するためのユニットIDが登録されている。機能欄90Bには、ユニットの機能、具体的には「座席(運転機能付き)」、「座席」、「荷室」、「仕分け/配送」および「見守り」のいずれかが登録されている。サイズ欄90Cには、ユニットのサイズ、具体的には座席ユニット30A~30Cに対応するデータでは座席数(1、4のいずれか)が登録されており、荷室ユニット40A,40Bに対応するデータでは荷室の大きさ(大、小のいずれか)が登録されている。このユニットデータベース90は、ユーザーによる問合わせに対して、入力機器86の表示画面に利用可能なシェアリング車両を表示させる際に参照される。
【0049】
図15に示すように、予約データベース91には、ユニット毎に、ユニットID欄91Aおよび機能欄91Bに加えて、予約番号欄91C、利用開始日時欄91D、利用終了日時欄91E、顧客ID欄91F、および顧客名欄91Gが設定されている。
【0050】
予約番号欄91Cには、ユーザーによってシェアリング車両が予約された時に割り振られる予約番号が格納されている。なお本実施形態では、予約番号欄91Cに予約番号が格納されていないことによって、このユニットは利用予約されていないことが分かる。利用開始日時欄91Dには、ユーザーによる利用予約に際して指定されるシェアリング車両の利用開始日時が格納される。利用終了日時欄91Eには、ユーザーによる利用予約に際して指定されるシェアリング車両の利用終了日時が格納される。顧客ID欄91Fには、シェアリング車両を予約したユーザーの顧客IDが格納される。顧客名欄91Gには、シェアリング車両を予約したユーザーの名前が格納される。
【0051】
ユーザーがシェアリング車両の利用予約を行う際には、管理サーバ81の制御部83は予約データベース91にアクセスすることで、走行駆動ユニット20や各種の機能ユニットの予約状況を確認する。そして、ユーザーが希望する走行駆動ユニット20および機能ユニットの予約が可能である場合には、管理サーバ81の制御部83は予約データベース91にアクセスして、それらユニットの利用予約を行う。具体的には、前記予約データに基づいて、走行駆動ユニット20に対応するデータ、および機能ユニットに対応するデータについての予約番号欄91C、利用開始日時欄91D、利用終了日時欄91E、顧客ID欄91F、および顧客名欄91Gを更新する。
【0052】
図16に、一台の走行駆動ユニット20の利用スケジュールの一例を示す。
図16に示すように、走行駆動ユニット20は、朝(午前7時前)においては、配達/仕分けユニット50が連結されて新聞配達に利用される。その後、子供が学校に行く時間になると、走行駆動ユニット20は、見守りユニット60に換装されて子供の登校を見守る作業に利用される。その後において走行駆動ユニット20は、見守りユニット60が取り付けられた状態のままで、高齢者の行動を見守る作業に利用される。
【0053】
昼(正午)になると、走行駆動ユニット20は、配達/仕分けユニット50に換装されて、飲食店による昼食の出前配達に利用される。その後、子供が学校から帰る時間になると、走行駆動ユニット20は、見守りユニット60に換装されて子供の下校を見守る作業に利用される。その後(15時以降)において走行駆動ユニット20は、配達/仕分けユニット50に換装されて、宅配業者による荷物の配達作業に利用される。その後、子供の塾が終わる時間になると、走行駆動ユニット20は見守りユニット60に換装されて、子供が塾から家に帰る際の見守り作業に利用される。
【0054】
夜間(22時以降)においては、走行駆動ユニット20は配達/仕分けユニット50に換装されて、配送センターにおける荷物の仕分け作業に利用される。その後、早朝(午前3時)になると、走行駆動ユニット20は、配達/仕分けユニット50が取り付けられた状態のままで農園での作物の集荷作業に利用される。
【0055】
このように本実施形態によれば、走行駆動ユニット20と機能ユニットとの組み合わせパターンを変えることで、同一の走行駆動ユニット20を、色々なタイプのシェアリング車両の一部を構成するユニットとして利用することができる。具体的には、第1の組み合わせパターンのシェアリング車両を構成していた走行駆動ユニット20を、その後に利用される第2の組み合わせパターンのシェアリング車両を構成する走行駆動ユニット20として利用することができる。これにより、走行駆動ユニット20を高頻度で利用することができる。
【0056】
そして、本実施形態では、シェアリング車両の利用予約期間を規定する「利用開始日時」や「利用終了日時」が、「午前」や「午後」等といった半日よりも短い時間単位(具体的には、1時間単位)で設定される。これにより、シェアリング車両の利用予約期間を、同シェアリング車両に付与される機能(座席、荷室、配送/仕分け、見守り)を利用する利用時間の特徴(時間帯や、時間の長さ)に合わせて時間単位で設定することができる。したがって、時間帯毎にその利用目的に見合うシェアリング車両を予約して利用するなどといったように、シェアリング車両を構成する走行駆動ユニット20や機能ユニットを高い自由度で運用することができるようになる。
【0057】
本実施形態では、このようにして、走行駆動ユニット20および機能ユニットの組み合わせパターンの設定、すなわちシェアリング車両の編成と、同シェアリング車両の利用予約期間の設定とが実行される。そのため、走行駆動ユニット20や機能ユニットを高い利用効率で運用することができる。
【0058】
以上説明したように、本実施形態によれば、以下に記載する効果が得られる。
(1)走行駆動ユニット20と機能ユニットとを組み合わせて編成することにより、ユーザーの用途に応じて、シェアリング車両を自在に構成することができる。そのため、シェアリング車両の利用に際して、高い自由度でユーザーの要望に応えることができるようになる。しかも、様々なタイプのシェアリング車両を用意するにあたり、走行駆動ユニット20を共用することができるため、その分だけシェアリングサービスの提供のために予め用意しておく走行駆動ユニット20の台数を少なくすることができる。これにより、シェアリング車両の調達のためのコストを抑えることが可能になるうえに、同シェアリング車両の待機スペースを小さくすること等も可能になるため、シェアリングサービスを容易に提供することができる。
【0059】
(2)機能ユニットは、シェアリング車両に荷室機能を付与する荷室ユニット40A,40Bを含んでいる。そのため、シェアリング車両を荷物運搬に利用する場合には、荷物の大きさに合わせて選択した荷室ユニット40A,40Bと走行駆動ユニット20とを組み合わせてシェアリング車両を編成することができる。これにより、実際の荷物に適したサイズの荷室を有するシェアリング車両を構成することができる。
【0060】
(3)機能ユニットは、シェアリング車両に座席機能を付与する座席ユニット30A,30B,30Cを含んでいる。そのため、シェアリング車両を複数人で利用する場合には、利用人数に応じた大きさの座席ユニット30A,30B,30Cを走行駆動ユニット20に組み合わせることで、実際の利用人数に応じたかたちでシェアリング車両を構成することができる。
【0061】
(4)機能ユニットは、シェアリング車両に子供や高齢者などのユーザーを見守る機能を付与する見守りユニット60を含んでいる。そのため、シェアリング車両を子供や高齢者の見守り作業に利用する場合には、見守りユニット60と走行駆動ユニット20とを組み合わせることで、ユーザーによる利用に適したシェアリング車両を構成することができる。
【0062】
(5)ユーザーが複数台のシェアリング車両をまとめて利用する場合には、シェアリング車両の運転モードとして、「隊列走行モード」、「分散走行モード」および「合流走行モード」のいずれかを選択することが可能になっている。そのため、シェアリングサービスにおいて、1ユーザー(1人または1グループ)が1台のシェアリング車両を利用する利用形態を提示することに加えて、複数台のシェアリング車両をまとめて利用する利用形態を提示することができる。これにより、ユーザーの要望に高い自由度で応えることができる。
【0063】
なお、上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態および以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0064】
・一台のシェアリング車両に対して、一つの機能ユニットを設けることに限らず、複数の機能ユニットを設けるようにしてもよい。例えば、走行駆動ユニット20、座席ユニット30A、および荷室ユニット40Aを組み合わせて1台のシェアリング車両を編成することができる。その他、走行駆動ユニット20と2台の座席ユニット30Aとを組み合わせて1台のシェアリング車両を編成すること等も可能である。こうした構成によれば、シェアリング車両の編成に際して、より高い自由度でユーザーの要望に応えることができる。
【0065】
・シェアリング車両に座席機能を付与する座席ユニットとして、1種類の大きさ(座席数)のもののみを用意したり、2種類の大きさもののみを用意したり、4種類以上の大きさのものを用意したりしてもよい。
【0066】
・シェアリング車両に荷室機能を付与する荷室ユニットとして、1種類の大きさのもののみを用意したり、3種類以上の大きさのものを用意したりしてもよい。
・機能ユニットとして、シェアリング車両に物品の配送作業を行う機能を付与する配送ユニットと、シェアリング車両に物品の仕分け作業を行う機能を付与する仕分けユニットとを各別に用意するようにしてもよい。
【0067】
・4種類の機能ユニット、すなわち座席ユニット、荷室ユニット、配送/仕分けユニット、および見守りユニットのうちのいずれか1種類を省略したり、いずれか2種類を省略したり、いずれか3種類を省略したりすることができる。
【0068】
・前述した5つの機能(座席機能や、荷室機能、配送機能、仕分け機能、見守り機能)以外の機能を、シェアリング車両に付与する機能ユニットを用意するようにしてもよい。
・シェアリング車両に走行機能を付与する部分をなす走行駆動ユニットとして、1種類の走行駆動ユニット20のみを用意することに限らず、発生する駆動力の異なる複数種類の走行駆動ユニットを用意するようにしてもよい。
【0069】
・シェアリング車両の利用予約期間を規定する「利用開始日時」や「利用終了日時」を、1時間よりも短い時間単位(例えば30分単位や、10分単位)で設定するようにしてもよい。また、シェアリング車両の利用予約期間を規定する「利用開始日時」や「利用終了日時」を、1時間よりも長い時間単位(例えば12時間単位や、24時間単位)で設定することなども可能である。
【0070】
・シェアリングサービスにおいてシェアリング車両の利用管理を行う方法は、前述したシェアリングシステム80によって利用管理を行う方法を採用することに限らず、任意に変更することができる。例えば、営業所(ステーションST)に設置された専用の操作端末を有するシステムによって、シェアリング車両の利用管理を行う方法を採用することができる。
【符号の説明】
【0071】
20…走行駆動ユニット
30A,30B,30C…座席ユニット
40A,40B…荷室ユニット
50…配送/仕分けユニット
60…見守りユニット
70A,70B,70C,70D,70E,70F…シェアリング車両
80…シェアリングシステム
81…管理サーバ
85…通信ネットワーク
86…入力機器
87…データ受信部
88…予約設定部
89…管理プログラム
90…ユニットデータベース
91…予約データベース
図1
図2
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