(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022159832
(43)【公開日】2022-10-18
(54)【発明の名称】空気入りタイヤの製造方法及び製造装置
(51)【国際特許分類】
B29C 33/02 20060101AFI20221011BHJP
B29C 35/02 20060101ALI20221011BHJP
【FI】
B29C33/02
B29C35/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021064259
(22)【出願日】2021-04-05
(71)【出願人】
【識別番号】000006714
【氏名又は名称】横浜ゴム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001368
【氏名又は名称】清流国際弁理士法人
(74)【代理人】
【識別番号】100129252
【弁理士】
【氏名又は名称】昼間 孝良
(74)【代理人】
【識別番号】100155033
【弁理士】
【氏名又は名称】境澤 正夫
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 翔
【テーマコード(参考)】
4F202
4F203
【Fターム(参考)】
4F202AA45
4F202AH20
4F202AM32
4F202AP05
4F202AR06
4F202CA21
4F202CB01
4F202CY15
4F203AA45
4F203AH20
4F203AM26
4F203AM32
4F203AP05
4F203AR06
4F203DA11
4F203DB01
4F203DC28
4F203DD01
4F203DK08
4F203DM02
(57)【要約】
【課題】 空気入りタイヤの品質及び寸法を安定化することを可能にした空気入りタイヤの製造方法及び製造装置を提供する。
【解決手段】 金型内で加硫された空気入りタイヤTに対してポストキュアインフレーションを行うにあたって、ポストキュアインフレーション中に空気入りタイヤTの内表面を内部冷却装置26により冷却する一方で、ポストキュアインフレーションの雰囲気温度を温度センサ21により測定し、その雰囲気温度に基づいて制御部22が内部冷却装置26の冷却能力を制御する。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
金型内で加硫された空気入りタイヤに対してポストキュアインフレーションを行うにあたって、前記ポストキュアインフレーション中に前記空気入りタイヤの内表面を冷却する一方で、前記ポストキュアインフレーションの雰囲気温度を測定し、該雰囲気温度に基づいて前記空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御することを特徴とする空気入りタイヤの製造方法。
【請求項2】
前記ポストキュアインフレーションの開始直前に測定される雰囲気温度に基づいて前記空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御することを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤの製造方法。
【請求項3】
前記冷却能力を制御するにあたって前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の流量を調整することを特徴とする請求項1又は2に記載の空気入りタイヤの製造方法。
【請求項4】
前記冷却能力を制御するにあたって前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の温度を調整することを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
【請求項5】
前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体が気体であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造方法。
【請求項6】
空気入りタイヤの一対のビード部に嵌合する一対のリム板と、前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体により前記空気入りタイヤの内表面を冷却する内部冷却装置と、前記ポストキュアインフレーションの雰囲気温度を測定する温度センサと、前記温度センサにより測定される雰囲気温度に基づいて前記内部冷却装置の冷却能力を制御する制御部とを備えることを特徴とする空気入りタイヤの製造装置。
【請求項7】
前記制御部は、前記ポストキュアインフレーションの開始直前に測定される雰囲気温度に基づいて前記空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御することを特徴とする請求項6に記載の空気入りタイヤの製造装置。
【請求項8】
前記制御部は、前記冷却能力を制御するために前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の流量を調整することを特徴とする請求項6又は7に記載の空気入りタイヤの製造装置。
【請求項9】
前記制御部は、前記冷却能力を制御するために前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の温度を調整することを特徴とする請求項6~8のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造装置。
【請求項10】
前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体が気体であることを特徴とする請求項6~9のいずれかに記載の空気入りタイヤの製造装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ポストキュアインフレーション(PCI)を行う空気入りタイヤの製造方法及び製造装置に関し、更に詳しくは、空気入りタイヤの品質及び寸法を安定化することを可能にした空気入りタイヤの製造方法及び製造装置に関する。
【背景技術】
【0002】
有機繊維コードからなるカーカス層を備えた空気入りタイヤの製造工程において、空気入りタイヤを加硫機の金型内で加硫した後、金型から取り外された加硫済みの空気入りタイヤに内圧を充填した状態で該空気入りタイヤを自然冷却するポストキュアインフレーションが一般的に行われている(例えば、特許文献1参照)。空気入りタイヤは加硫直後においても依然として高温であり、カーカスコードの熱収縮による寸法変化を生じる傾向があるため、ポストキュアインフレーションを行うことにより、空気入りタイヤの寸法安定性やユニフォミティを改善することができる。
【0003】
従来、ポストキュアインフレーションは大気中において予め決められた時間で行われている。しかしながら、周囲の設備の稼働状況や季節・時間帯による外気温の変動により、ポストキュアインフレーション中のタイヤ温度は変動する。従って、カーカスコードの熱収縮による寸法変動が問題にならなくなるまでの時間はタイヤ1本毎に異なる。そのため、ポストキュアインフレーションの時間を固定した場合、ポストキュアインフレーション終了時のタイヤ温度にばらつきが生じ、それが寸法や品質にばらつきを生じさせる要因となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明の目的は、空気入りタイヤの品質及び寸法を安定化することを可能にした空気入りタイヤの製造方法及び製造装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための本発明の空気入りタイヤの製造方法は、金型内で加硫された空気入りタイヤに対してポストキュアインフレーションを行うにあたって、前記ポストキュアインフレーション中に前記空気入りタイヤの内表面を冷却する一方で、前記ポストキュアインフレーションの雰囲気温度を測定し、該雰囲気温度に基づいて前記空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御することを特徴とするものである。
【0007】
また、本発明の空気入りタイヤの製造装置は、空気入りタイヤの一対のビード部に嵌合する一対のリム板と、前記空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体により前記空気入りタイヤの内表面を冷却する内部冷却装置と、前記ポストキュアインフレーションの雰囲気温度を測定する温度センサと、前記温度センサにより測定される雰囲気温度に基づいて前記内部冷却装置の冷却能力を制御する制御部とを備えることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の空気入りタイヤの製造方法では、ポストキュアインフレーションの雰囲気温度を測定し、その雰囲気温度に基づいて空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御するので、周囲の設備の稼働状況や季節・時間帯による外気温の変動に拘わらず、ポストキュアインフレーション終了時のタイヤ温度の変動幅を小さくし、空気入りタイヤの品質及び寸法を安定化することができる。また、ポストキュアインフレーションにおける空気入りタイヤの冷却を効率良く行うことができる。
【0009】
また、本発明の空気入りタイヤの製造装置では、従来のポストキュアインフレーションの装置構成に加えて、空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体により空気入りタイヤの内表面を冷却する内部冷却装置と、ポストキュアインフレーションの雰囲気温度を測定する温度センサと、温度センサにより測定される雰囲気温度に基づいて内部冷却装置の冷却能力を制御する制御部とを備えることにより、上述の空気入りタイヤの製造方法を実施することが可能となる。
【0010】
本発明の空気入りタイヤの製造方法において、ポストキュアインフレーションの開始直前に測定される雰囲気温度に基づいて空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御することが好ましい。これにより、空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力の制御を簡単かつ効果的に行うことができる。このような製造方法を実施するために、本発明の空気入りタイヤの製造装置において、制御部は、ポストキュアインフレーションの開始直前に測定される雰囲気温度に基づいて空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御することが好ましい。
【0011】
本発明の空気入りタイヤの製造方法において、冷却能力を制御するにあたって空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の流量を調整することが好ましい。このような製造方法を実施するために、本発明の空気入りタイヤの製造装置において、制御部は、冷却能力を制御するにあたって空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の流量を調整することが好ましい。
【0012】
本発明の空気入りタイヤの製造方法において、冷却能力を制御するにあたって空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の温度を調整することが好ましい。このような製造方法を実施するために、本発明の空気入りタイヤの製造装置において、制御部は、冷却能力を制御するにあたって空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体の温度を調整することが好ましい。
【0013】
本発明において、空気入りタイヤの内部に導入される冷却媒体は気体であることが好ましい。冷却媒体を気体とした場合、その気体の流量や温度に基づいて空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を容易に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1】本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの製造装置(ポストキュアインフレーション装置)を示す子午線断面図である。
【
図2】
図1の空気入りタイヤの製造装置の制御系を示す図である。
【
図3】空気入りタイヤの製造方法におけるポストキュアインフレーションの時間とタイヤ内表面温度との関係を示すグラフである。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施形態からなる空気入りタイヤの製造装置を示し、
図2はその制御系を示すものである。
【0016】
図1に示すように、この空気入りタイヤの製造装置は、タイヤ中心軸が鉛直方向になるように配置された空気入りタイヤTの一対のビード部に嵌合する一対のリム板1,2と、これらリム板1,2を鉛直方向に駆動する支持軸3,4と、上側のリム板2を通して空気入りタイヤT内に加圧媒体を兼ねる冷却媒体Mを供給する供給路5と、上側のリム板2を通して空気入りタイヤT内の冷却媒体Mを排出する排出路6とを備えている。空気入りタイヤTはその中心軸が水平方向となるように配置されていても良い。リム板1,2は空気入りタイヤTのビード部に対して嵌合することで空気入りタイヤTの空洞部を閉塞するように構成されている。供給路5及び排出路6はリム板1,2のいずれの側に形成されていても良い。冷却媒体Mとしては、空気を使用することが好ましいが、他の気体又は液体を使用することも可能である。
【0017】
リム板1,2で支持された空気入りタイヤTの上方には水平方向に延長する支持梁11が配設され、該支持梁11から垂下するように複数本の支持棒12が配設されている。支持棒12にはブラケット13を介して2本の環状パイプ14が取り付けられている。各環状パイプ14は空気入りタイヤTを取り囲むように延在し、その内周側に複数のエア噴射孔15を備えている。環状パイプ14には不図示の空気供給源に接続されており、ポストキュアインフレーション中にエア噴射孔15から空気入りタイヤTの外表面に向かって冷却用の空気を噴射するようになっている。
【0018】
また、支持棒12にはポストキュアインフレーションの雰囲気温度を測定する温度センサ21が配設され、この温度センサ21により測定される雰囲気温度が制御部22に入力されるようになっている。温度センサ21は、空気入りタイヤTと同じ高さ又はそれよりも低い位置であって、空気入りタイヤTから水平方向に0.5m~1.0m離れた位置に配置されていると良い。これにより、ポストキュアインフレーションの雰囲気温度を適切に検出することができる。
【0019】
図2に示すように、供給路5はバルブ23を介して冷却媒体供給源24に接続され、排出路6はバルブ25を介して外部に連通するように構成されている。これら供給路5、排出路6、バルブ23,25及び冷却媒体供給源24が内部冷却装置26を構成している。そして、制御部22は、温度センサ21により測定される雰囲気温度に基づいて内部冷却装置26の冷却能力を制御するように構成されている。
【0020】
次に、上述した空気入りタイヤの製造装置を用いて空気入りタイヤTを製造する方法について説明する。先ず、不図示の加硫機において空気入りタイヤTを加硫した後、その加硫機の金型から取り外された加硫済みの空気入りタイヤTをポストキュアインフレーション工程に供する。つまり、
図1に示すように、一対のリム板1,2を空気入りタイヤTの一対のビード部に嵌合させ、排出路6を閉止した状態で供給路5から空気入りタイヤT内に冷却媒体Mを供給する。冷却媒体Mの充填後、バルブ25の開度を調整することにより、冷却媒体Mの流量を任意に調整することができる。その一方で、環状パイプ14のエア噴射孔15から空気入りタイヤTの外表面に向かって空気を噴射する。このようにして空気入りタイヤTに対するポストキュアインフレーションを開始する。
【0021】
ポストキュアインフレーション工程に先駆けて、ポストキュアインフレーションの開始直前に雰囲気温度の測定を行う。具体的には、空気入りタイヤTがポストキュアインフレーションの位置に設置されていない状態であって加硫終了直前に温度センサ21により雰囲気温度を測定する。そして、測定された雰囲気温度に基づいて制御部22が内部冷却装置26の冷却能力を決定する。例えば、夏や昼のように雰囲気温度が高いほど内部冷却装置26の冷却能力を増強し、冬や夜のように雰囲気温度が低いほど内部冷却装置26の冷却能力を低減する。このようにして決定された冷却能力に基づいてポストキュアインフレーションを行う。そして、予め設定された時間が経過した後、ポストキュアインフレーションを終了させる。即ち、空気入りタイヤT内の加圧媒体Mを排出路6から排出し、一対のリム板1,2を空気入りタイヤTのビード部から離脱させる。
【0022】
上述した空気入りタイヤの製造方法によれば、ポストキュアインフレーションの雰囲気温度を測定し、その雰囲気温度に基づいて空気入りタイヤTの内表面に対する冷却能力を制御するので、周囲の設備の稼働状況や季節・時間帯による外気温の変動に拘わらず、ポストキュアインフレーション終了時のタイヤ温度の変動幅を小さくし、空気入りタイヤTの品質及び寸法を安定化することができる。また、ポストキュアインフレーションにおける空気入りタイヤTの冷却を効率良く行うことができる。
【0023】
図3は空気入りタイヤの製造方法におけるポストキュアインフレーションの時間とタイヤ内表面温度との関係を示すグラフである。
図3において、A,Bはそれぞれ異なる環境でポストキュアインフレーションが行われた空気入りタイヤの試験例を示すものである。試験例Aは雰囲気温度が約23℃である場合の温度変化曲線であり、試験例Bは雰囲気温度が約37℃である場合の温度変化曲線である。試験例Bは試験例Aに比べて温度低下が緩やかになっている。
【0024】
図3に示すように、試験例A,Bのタイヤのポストキュアインフレーションを一定の時間t1で終了させた場合、時間t1における試験例A,Bのタイヤ温度に差異が生じ、それが品質や寸法に差異を生じさせる要因となる。そこで、上述のようにポストキュアインフレーションの雰囲気温度を測定し、その雰囲気温度に基づいて空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御することにより、ポストキュアインフレーション終了時のタイヤ温度の変動幅を小さくすることができる。例えば、試験例Aの場合よりも試験例Bの場合における内部冷却装置26の冷却能力を高めることにより、ポストキュアインフレーション終了時の試験例A,Bのタイヤ温度の変動幅を小さくすることができる。
【0025】
内部冷却装置26の冷却能力を制御する手法として、空気入りタイヤTの内部に導入される冷却媒体Mの流量や温度を調整したり、冷却媒体Mの種類を変更したりすることが考えられる。特に、冷却媒体Mを気体とした場合、その気体の流量や温度に基づいて空気入りタイヤTの内表面に対する冷却能力を容易に制御することができる。冷却媒体Mの流量は例えば100cm3/s~100000cm3/sの範囲内で変化させることができる。冷却媒体Mの温度は例えば5℃~40℃の範囲内で変化させることができる。冷却媒体Mの種類を変更する場合、例えば熱容量が異なる複数種類の気体を使用することができる。
【0026】
表1は内部冷却装置26の冷却能力の制御例を示すものである。表1に示すように、ポストキュアインフレーションの雰囲気温度に応じて、冷却媒体Mの流量及び/又は温度を適切に設定することができる。つまり、ポストキュアインフレーションの雰囲気温度が高いほど、冷却媒体Mの流量が多くなるように設定し、冷却媒体Mの温度が低くなるように設定することができる。表1では4段階の冷却レベルが設定されているが、その冷却レベルは更に細分化することが可能である。
【0027】
【実施例0028】
乗用車用空気入りタイヤ(タイヤサイズ:195/65R15)を製造するにあたって、一定時間のポストキュアインフレーションを行い、タイヤ内表面の冷却条件だけを異ならせた従来例及び実施例のタイヤ製造方法を1年間実施し、それぞれ10000本の空気入りタイヤを製造した。
【0029】
従来例では、ポストキュアインフレーションにおいて、空気入りタイヤの内表面を一定条件にて冷却した。実施例では、ポストキュアインフレーションの開始直前にポストキュアインフレーションの雰囲気温度を測定し、その雰囲気温度に基づいて空気入りタイヤの内表面に対する冷却能力を制御した。いずれの場合も、1年間の雰囲気温度は20℃~38℃の範囲で変化した。
【0030】
上述した空気入りタイヤの製造方法で得られた試験タイヤについて、下記評価方法により、RFV歩留まりを評価し、その結果を表2に示した。
【0031】
RFV歩留まり:
各試験タイヤのラジアル・フォース・バリエーション(RFV)を測定し、RFVの観点から歩留まり(良品率)を求めた。評価結果は、従来例を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど歩留まりが良好であることを意味する。
【0032】
【0033】
表2から判るように、実施例の方法で得られたタイヤは、従来例との対比において、RFV歩留まりが良好であった。つまり、実施例の方法によれば、空気入りタイヤの品質及び寸法を安定化することができた。