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特開2022-159933スクーバダイビングショップ顧客管理システム、スクーバダイビングショップ顧客管理方法及びコンピュータプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022159933
(43)【公開日】2022-10-18
(54)【発明の名称】スクーバダイビングショップ顧客管理システム、スクーバダイビングショップ顧客管理方法及びコンピュータプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/02 20120101AFI20221011BHJP
   G06Q 30/06 20120101ALI20221011BHJP
【FI】
G06Q30/02 470
G06Q30/06 350
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021064415
(22)【出願日】2021-04-05
(71)【出願人】
【識別番号】521143918
【氏名又は名称】uhmi株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100133787
【弁理士】
【氏名又は名称】長沢 幸男
(74)【代理人】
【識別番号】100140866
【弁理士】
【氏名又は名称】佐藤 武史
(72)【発明者】
【氏名】富山 英紀
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049BB01
5L049BB72
(57)【要約】
【課題】スクーバダイビングの未経験者が、容易に、スクーバダイビングを始めることを可能とする。
【解決手段】スクーバダイビングショップ顧客管理システム1は、顧客に対して、スクーバダイビングに関する情報を提供する面談の予定を設定する面談予定設定手段11を備え、面談予定設定手段11は、スクーバダイビングショップの者に管理される本スペースに加え、スクーバダイビングショップ外の者に管理され、多目的な用途で使用可能な外部スペースを含む複数のスペースのいずれかでの面談を設定する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スクーバダイビングショップの顧客を管理するスクーバダイビングショップ顧客管理システムであって、
顧客に対して、スクーバダイビングに関する情報を提供する面談の予定を設定する面談予定設定手段を備え、
前記面談予定設定手段は、前記スクーバダイビングショップの者に管理される本スペースに加え、前記スクーバダイビングショップ外の者に管理され、多目的な用途で使用可能な外部スペースを含む複数のスペースのいずれかでの前記面談を設定することを特徴とするスクーバダイビングショップ顧客管理システム。
【請求項2】
前記面談の予定を設定した顧客に対して、スクーバダイビングのライセンス取得のための学科の受講を設定する学科受講予定設定手段を、さらに備え、
前記学科受講予定設定手段は、前記本スペースに加え、前記外部スペースを含む複数のスペースのいずれかでの前記学科の受講を設定することを特徴とする請求項1に記載のスクーバダイビングショップ顧客管理システム。
【請求項3】
前記学科受講予定設定手段は、前記スクーバダイビングショップとは別の別スクーバダイビングショップでの前記学科の受講を設定することを特徴とする請求項2に記載のスクーバダイビングショップ顧客管理システム。
【請求項4】
顧客がスクーバダイビングの器材のリースを希望した場合に、当該顧客を識別する顧客識別情報に、器材のリースに関する情報であるリース情報を対応づけるリース情報設定手段と、
前記面談の予定を設定した顧客に対して、前記別スクーバダイビングショップでの前記学科の受講の予定が設定され、当該顧客の前記顧客識別情報に、前記リース情報が対応づけられていた場合、前記別スクーバダイビングショップで操作される別スクーバダイビングショップ端末に、リースをする器材の内容を示す器材内容情報を送信する送信手段と、
前記別スクーバダイビングショップ端末から、前記器材内容情報に応じたリースに関する費用の請求を示す請求情報を受信する受信手段と、をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のスクーバダイビングショップ顧客管理システム。
【請求項5】
前記リース情報設定手段は、顧客毎に、それぞれ条件が異なる複数種類の前記リース情報の中から、1つの前記リース情報を設定することを特徴とする請求項4に記載のスクーバダイビングショップ顧客管理システム。
【請求項6】
スクーバダイビングショップの顧客を管理するスクーバダイビングショップ顧客管理システムが実行する方法であって、
顧客に対して、スクーバダイビングに関する情報を提供する面談の予定を設定するステップと、
前記面談の予定を設定した顧客に対して、水中に潜る体験をしてもらう体験ダイビングの予定を設定するステップと、を含み、
前記スクーバダイビングショップの者に管理される本スペースに加え、前記スクーバダイビングショップ外の者に管理され、多目的な用途で使用可能な外部スペースを含む複数のスペースのいずれかでの前記面談を設定することを特徴とするスクーバダイビングショップ顧客管理方法。
【請求項7】
スクーバダイビングショップの顧客を管理するスクーバダイビングショップ顧客管理システムを、
顧客に対して、スクーバダイビングに関する情報を提供する面談の予定を設定する面談予定設定手段、
前記面談の予定を設定した顧客に対して、水中に潜る体験をしてもらう体験ダイビングの予定を設定する体験ダイビング予定設定手段、として機能させ、
前記面談予定設定手段は、前記スクーバダイビングショップの者に管理される本スペースに加え、前記スクーバダイビングショップ外の者に管理され、多目的な用途で使用可能な外部スペースを含む複数のスペースのいずれかでの前記面談を設定することを特徴とするコンピュータプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、スクーバダイビングショップの顧客を管理するスクーバダイビングショップ顧客管理システム、スクーバダイビングショップ顧客管理方法及びコンピュータプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、スクーバダイビングを行うには、まず、スクーバダイビングショップにおいて、スクーバダイビングについての学科と実技の講習を受講し、ライセンスを取得し、その後、例えば、スクーバダイビングショップにおいて企画されたスクーバダイビングツアーに参加する必要がある。このように、未経験者が、スクーバダイビングを始めるには、多数のステップがあり、この多数のステップが、スクーバダイビングを始めることへの障壁となっている。
【0003】
このため、例えば、特許文献1には、スクーバダイビングの学科講習試験をインターネットで実施し、いつでも(365日24時間)どこでも(自宅や外出先)受講できるような仕組みにすることで、受講者は講習場や試験場まで移動せずに自宅や外出先で学科講習試験を受けることが可能となるので、手間が省けるようにした技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2003-308001号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、スクーバダイビングに対しての知識が乏しい未経験者にしてみれば、スクーバダイビングの学科講習試験の前に、スクーバダイビングに関する情報を提供して欲しいとの要望がある。このようなスクーバダイビングに関する情報は、スクーバダイビングショップにて、提供を受けることができるが、自分の行動範囲(例えば、自宅や職場の周辺等)に、スクーバダイビングショップが存在しない場合も多い。
【0006】
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、スクーバダイビングの未経験者が、容易に、スクーバダイビングを始めることを可能とするスクーバダイビングショップ顧客管理システム、スクーバダイビングショップ顧客管理方法及びコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
(1) スクーバダイビングショップの顧客を管理するスクーバダイビングショップ顧客管理システムであって、
顧客に対して、スクーバダイビングに関する情報を提供する面談の予定を設定する面談予定設定手段を備え、
前記面談予定設定手段は、前記スクーバダイビングショップの者に管理される本スペースに加え、前記スクーバダイビングショップ外の者に管理され、多目的な用途で使用可能な外部スペースを含む複数のスペースのいずれかでの前記面談を設定することを特徴とするスクーバダイビングショップ顧客管理システム。
【0008】
(1)の発明では、スクーバダイビングショップ顧客管理システムは、面談予定設定手段を備え、スクーバダイビングショップの顧客を管理する。
面談予定設定手段は、顧客に対して、スクーバダイビングに関する情報を提供する面談の予定を設定する。
そして、面談予定設定手段は、スクーバダイビングショップの者に管理される本スペースに加え、スクーバダイビングショップ外の者に管理され、多目的な用途で使用可能な外部スペースを含む複数のスペースのいずれかでの面談を設定する。
【0009】
(1)の発明によれば、顧客(例えば、スクーバダイビングに対しての知識が乏しい未経験者)に、まず、スクーバダイビングに関する情報を提供する面談の予定を設定することができる。
これにより、スクーバダイビングの未経験者に対して、まず、面談により、知識としてスクーバダイビングに関する情報を提供し、スクーバダイビングに興味を持ってもらうことで、段階的に、スクーバダイビングに誘うことが可能となる。
【0010】
ここで、一般的に、スクーバダイビングショップが、本スペースである面談を行うための本店や支店等を、広範囲に有していることは希であり、仮に、広範囲に本スペースを有していても、これらの本スペースのいずれも顧客の行動範囲から離れていると、面談に至らない場合もある。
【0011】
(1)の発明によれば、スクーバダイビングショップの者に管理される本スペースに加え、スクーバダイビングショップ外の者に管理され、多目的な用途で使用可能な外部スペース(例えば、コワーキングスペース等)を含む複数のスペースのいずれかでの面談を設定できる。
これにより、顧客にとって利便性が高い場所に、スクーバダイビングショップの本スペース(本店や支店等)が無くても、外部スペースでの面接を設定することが可能となり、面談に至らない可能性を低減できる。
したがって、スクーバダイビングの未経験者が、容易に、スクーバダイビングを始めることを可能とするスクーバダイビングショップ顧客管理システムを提供できる。
【0012】
(2) 前記面談の予定を設定した顧客に対して、スクーバダイビングのライセンス取得のための学科の受講を設定する学科受講予定設定手段を、さらに備え、
前記学科受講予定設定手段は、前記本スペースに加え、前記外部スペースを含む複数のスペースのいずれかでの前記学科の受講を設定することを特徴とする(1)に記載のスクーバダイビングショップ顧客管理システム。
【0013】
(2)の発明によれば、学科受講予定設定手段は、面談の予定を設定した顧客に対して、スクーバダイビングのライセンス取得のための学科の受講を設定する。
そして、学科受講予定設定手段は、本スペースに加え、外部スペースを含む複数のスペースのいずれかでの学科の受講を設定する。
これにより、スクーバダイビングの未経験者に、まず、面談にて、知識としてスクーバダイビングに関する情報を提供し、その後、本格的にスクーバダイビングを行うために必要となるライセンス取得のための学科の受講に進んでもらうことが可能となる。
【0014】
そして、このライセンス取得のための学科の受講の予定を、本スペースに加え、外部スペースを含む複数のスペースのいずれかで設定することで、顧客にとって利便性が高い場所に、スクーバダイビングショップの本スペース(本店や支店等)が無くても、外部スペースでのライセンス取得のための学科の受講を設定することが可能となり、顧客の利便性を向上できる。
【0015】
(3) 前記学科受講予定設定手段は、前記スクーバダイビングショップとは別の別スクーバダイビングショップでの前記学科の受講を設定することを特徴とする(2)に記載のスクーバダイビングショップ顧客管理システム。
【0016】
(3)の発明によれば、ライセンス取得のための学科の受講を、面談を行ったスクーバダイビングショップとは別の別スクーバダイビングショップで設定することが可能となる。
これにより、複数のスクーバダイビングショップで、互いに連携し、スクーバダイビングを始めたい顧客の利便性を向上することが可能となる。
【0017】
(4) 顧客がスクーバダイビングの器材のリースを希望した場合に、当該顧客を識別する顧客識別情報に、器材のリースに関する情報であるリース情報を対応づけるリース情報設定手段と、
前記面談の予定を設定した顧客に対して、前記別スクーバダイビングショップでの前記学科の受講の予定が設定され、当該顧客の前記顧客識別情報に、前記リース情報が対応づけられていた場合、前記別スクーバダイビングショップで操作される別スクーバダイビングショップ端末に、リースをする器材の内容を示す器材内容情報を送信する送信手段と、
前記別スクーバダイビングショップ端末から、前記器材内容情報に応じたリースに関する費用の請求を示す請求情報を受信する受信手段と、をさらに備えることを特徴とする(3)に記載のスクーバダイビングショップ顧客管理システム。
【0018】
(4)の発明では、スクーバダイビングショップ顧客管理システムは、リース情報設定手段と、送信手段と、受信手段と、をさらに備える。
リース情報設定手段は、顧客がスクーバダイビングの器材のリースを希望した場合に、当該顧客を識別する顧客識別情報に、器材のリースに関する情報であるリース情報を対応づける。
送信手段は、面談の予定を設定した顧客に対して、別スクーバダイビングショップでの学科の受講の予定が設定され、当該顧客の顧客識別情報に、リース情報が対応づけられていた場合、別スクーバダイビングショップで操作される別スクーバダイビングショップ端末に、リースをする器材の内容を示す器材内容情報を送信する。
受信手段は、別スクーバダイビングショップ端末から、器材内容情報に応じたリースに関する費用の請求を示す請求情報を受信する。
【0019】
ここで、スクーバダイビングを始める場合、器材が必要となるが、この器材が一般的に比較的高額であり、器材にかかる費用が、スクーバダイビングを始める際の妨げとなる場合がある。
【0020】
(4)の発明によれば、スクーバダイビングの器材のリースを可能とする。一般的に、器材を購入するより、器材をリースすることで、初期費用を抑えることができる。このため、器材のリースを可能とすることで、顧客の器材にかかる費用負担を軽減できるので、スクーバダイビングを始めやすく、続けやすくなる。
【0021】
また、顧客に対して、スクーバダイビングショップにおいて面談を行い、別スクーバダイビングショップでの学科の受講の予定が設定され、当該顧客が器材のリースを希望した場合、例えば、面談を設定したスクーバダイビングショップにおいて、顧客からリースに関する費用を受領し、別スクーバダイビングショップにおいて、この顧客に器材をリースすることとなる。
【0022】
このような場合、(4)の発明によれば、スクーバダイビングショップから別スクーバダイビングショップに器材内容情報を送信し、別スクーバダイビングショップからスクーバダイビングショップに、器材内容情報に応じたリースに関する費用の請求をすることが可能となる。
これにより、顧客は、面談において、スクーバダイビングショップで器材のリースの手続をしてしまえば、別スクーバダイビングショップで器材をリースしても、リースに関する費用の支払先が変わることがないので、リースに関する費用の支払い先を、スクーバダイビングショップから別スクーバダイビングショップに変更する手続等の煩わしい手続を行う必要がない。よって、複数のスクーバダイビングショップで、互いに連携しつつ、器材のリースを希望する顧客の利便性を向上することが可能となる。
【0023】
(5)前記リース情報設定手段は、顧客毎に、それぞれ条件が異なる複数種類の前記リース情報の中から、1つの前記リース情報を設定することを特徴とする(4)に記載のスクーバダイビングショップ顧客管理システム。
【0024】
(5)の発明によれば、顧客は、器材のリースを希望する場合、それぞれ条件が異なる複数種類のリース情報の中から、希望に添うリース情報を選択できる。
これにより、複数のスクーバダイビングショップで、互いに連携しつつ、器材のリースを希望する顧客の利便性をより向上することが可能となる。
【0025】
(6) スクーバダイビングショップの顧客を管理するスクーバダイビングショップ顧客管理システムが実行する方法であって、
顧客に対して、スクーバダイビングに関する情報を提供する面談の予定を設定するステップを含み、
前記スクーバダイビングショップの者に管理される本スペースに加え、前記スクーバダイビングショップ外の者に管理され、多目的な用途で使用可能な外部スペースを含む複数のスペースのいずれかでの前記面談を設定することを特徴とするスクーバダイビングショップ顧客管理方法。
【0026】
(7) スクーバダイビングショップの顧客を管理するスクーバダイビングショップ顧客管理システムを、
顧客に対して、スクーバダイビングに関する情報を提供する面談の予定を設定する面談予定設定手段として機能させ、
前記面談予定設定手段は、前記スクーバダイビングショップの者に管理される本スペースに加え、前記スクーバダイビングショップ外の者に管理され、多目的な用途で使用可能な外部スペースを含む複数のスペースのいずれかでの前記面談を設定することを特徴とするコンピュータプログラム。
【0027】
(6)及び(7)の発明によれば、(1)の発明と同様の作用効果を奏する。
【発明の効果】
【0028】
本発明によれば、スクーバダイビングの未経験者が、容易に、スクーバダイビングを始めることを可能とするスクーバダイビングショップ顧客管理システム、スクーバダイビングショップ顧客管理方法及びコンピュータプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0029】
図1】本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムの概要を説明する図である。
図2】本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムの機能構成を示す図である。
図3】本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムにおける顧客情報データベースの一例を示す図である。
図4】本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムにおける面談・学科受講場所データベースの一例を示す図である。
図5】本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムにおけるリース情報データベースの一例を示す図である。
図6】本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムにおける送信手段及び受信手段の動作を説明する図である。
図7】本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムが実行するスクーバダイビングショップ顧客管理処理フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、実施形態)について詳細に説明する。以降の図においては、実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ番号または符号を付している。
【0031】
(基本概念/基本構成)
図1は、本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムの概要を説明する図である。
スクーバダイビングショップ顧客管理システム1(以下、「顧客管理システム1」ともいう。)は、スクーバダイビングショップの顧客を管理する。本実施形態において、「スクーバダイビングショップ」は、スクーバダイビングスクールやスクーバダイビングセンター等の顧客に、スクーバダイビングに関する知識の提供や、ライセンスの取得の指導や、スクーバダイビングを行うダイビングツアーを企画・運営・実行する者であり、以下、「ショップ」ともいう。
【0032】
ここで、一般的に、スクーバダイビング(以下、「ダイビング」ともいう。)の未経験者は、ダイビングのライセンスを取得してからでないと、ダイビングツアー等に参加して、ダイビングを行うことができない。
【0033】
顧客管理システム1は、顧客に操作される顧客端末2とネットワークを介して接続され、顧客端末2から送信される顧客情報に基づき、例えば、ダイビングの未経験者である当該顧客に対して、ダイビングに関する情報を提供する面談から、ライセンスを取得するまでの予定を調整し、設定する。
【0034】
具体的には、顧客管理システム1は、顧客端末2から送信される顧客情報に基づき、顧客に対して、スクーバダイビングに関する情報を提供する面談(例えば、面談場所、面談日時等)の予定を設定する。
【0035】
次に、顧客管理システム1は、面談の予定を設定した顧客に対して、当該顧客の顧客情報に基づき、水中に潜る体験をしてもらう体験ダイビング(例えば、体験ダイビング場所、体験ダイビング日時等)を設定する。また、顧客管理システム1は、面談又は体験ダイビングの予定を設定した顧客に対して、当該顧客の顧客情報に基づき、ダイビングのライセンス取得のための学科の受講(例えば、学科受講場所、学科受講日時等)を設定する。
【0036】
次に、顧客管理システム1は、面談又は学科受講の予定を設定した顧客に対して、当該顧客の顧客情報に基づき、ダイビングのライセンス取得のための実技の受講(例えば、実技受講場所、実技受講日時等)を設定する。
【0037】
詳細には、顧客管理システム1は、顧客情報に基づき、面談場所、体験ダイビング場所、学科受講場所及び/又は実技受講場所を、スクーバダイビングショップの者に管理される本スペース(本店や支店等)に加え、スクーバダイビングショップ外の者に管理され、多目的な用途で使用可能な外部スペース(例えば、コワーキングスペース等)を含む複数のスペース(図1に示すドットは、複数のスペースの場所を示している。)のいずれかで、設定する。
【0038】
そして、顧客管理システム1は、学科及び実技受講の予定を設定した顧客に対して、ライセンスを設定する。なお、ライセンスは、ショップにおいて、ライセンスを発行する指導団体に、学科及び実技受講の予定を設定した顧客に関する情報を提供することで、当該顧客に対するライセンスが発行されるので、この発行されたライセンス(例えば、ライセンス番号等)を、当該顧客の顧客情報に対応付ける。
このようにして、顧客は、ライセンスを取得することで、ダイビングツアー等に参加し、ダイビングを自由に行うことが可能となる。
【0039】
このような顧客管理システム1によれば、顧客(例えば、スクーバダイビングに対しての知識が乏しい未経験者)に、まず、スクーバダイビングに関する情報を提供する面談の予定を設定し、その後、水中に潜る体験をしてもらう体験ダイビングの予定を設定することができる。
これにより、スクーバダイビングの未経験者に対して、まず、面談により、知識としてスクーバダイビングに関する情報を提供し、スクーバダイビングに興味を持ってもらってから、水中に潜る体験をしてもらう体験ダイビングを経験してもらうことで、スクーバダイビングの未経験者を、段階的に、スクーバダイビングに誘うことが可能となる。
【0040】
そして、顧客にとって利便性が高い場所に、スクーバダイビングショップの本スペース(本店や支店等)が無くても、外部スペースでの面接を設定することが可能となり、面談に至らない可能性を低減できる。
したがって、スクーバダイビングの未経験者が、容易に、スクーバダイビングを始めることを可能とするスクーバダイビングショップ顧客管理システムを提供できる。
【0041】
(機能構成)
図2は、本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムの機能構成を示す図である。
スクーバダイビングショップ顧客管理システム1(顧客管理システム1)は、複数の顧客端末2と、複数の別スクーバダイビングショップ端末3と、ネットワークを介して接続され、顧客管理手段10と、面談予定設定手段11と、リース情報設定手段12と、体験ダイビング予定設定手段13と、学科受講予定設定手段14と、実技受講予定設定手段15と、ライセンス設定手段16と、送信手段17と、受信手段18と、記憶手段20と、を備える。
【0042】
顧客端末2及び別スクーバダイビングショップ端末3は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、パーソナルコンピュータ等で構成され、使用者の入力操作を受け付け、顧客管理システム1と情報の送受信を行う。
【0043】
顧客管理手段10は、顧客端末2から送信された顧客情報(例えば、氏名、住所等)に基づき、顧客情報データベース(以下、「顧客情報DB」ともいう。)を構成し、記憶手段20に記憶する。
【0044】
図3は、本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムにおける顧客情報データベースの一例を示す図である。
顧客情報DBは、顧客管理手段10により割り振られた顧客を識別するための顧客識別情報に、個人情報(図示は省略しているが、氏名、住所、連絡先等)、面談場所情報、体験ダイビング場所情報、学科受講場所情報、実技場所情報、リース情報等が対応付けられている。
【0045】
詳しくは、後述するが、面談場所情報は面談予定設定手段11に設定され、体験ダイビング場所情報は体験ダイビング予定設定手段13に設定され、学科受講場所情報は学科受講予定設定手段14に設定され、実技場所情報は実技受講予定設定手段15に設定され、リース情報は顧客管理手段10に設定される。
【0046】
図2に戻って、面談予定設定手段11は、顧客情報や顧客の要望に応じて、面談・学科受講場所データベース(以下、「面談・学科受講場所DB」ともいう。)を参照して、当該顧客に対して、スクーバダイビングに関する情報を提供する面談の予定(例えば、場所、日時等)を設定する。詳細には、面談予定設定手段11は、スクーバダイビングショップの者に管理される本スペースに加え、スクーバダイビングショップ外の者に管理され、多目的な用途で使用可能な外部スペースを含む複数のスペースのいずれかでの面談を設定する。
【0047】
面談予定設定手段11は、例えば、顧客情報DBの個人情報を参照して、顧客の住所に比較的近いスペースを選択し、選択したスペースでの面談を設定してもよいし、顧客端末2から送信される顧客情報に含まれていた面談を希望するスペースや場所を示す情報に基づき、当該スペースや当該場所に比較的近いスペースを選択し、選択したスペースでの面談を設定してもよい。
【0048】
図4は、本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムにおける面談・学科受講場所データベースの一例を示す図である。
面談・学科受講場所DBは、スペースの場所を識別する場所識別情報に、スペースを管理する者を示す管理者情報と、当該スペースの位置を示す位置情報(例えば、住所等)が対応付けられ、記憶手段20に記憶されている。
【0049】
図4に示す例では、場所識別情報1の管理者は、顧客管理システム1を運営するショップである。すなわち、場所識別情報1で識別されるスペースは、本スペースである。
また、場所識別情報2,3の管理者は、ショップ外の者(例えば、ショップ外の者に運営されているコワーキングスペース等であり、後述する別スクーバダイビングショップを除く者である。)である。すなわち、場所識別情報2,3で識別されるスペースは、多目的な用途で使用可能な外部スペースである。
また、場所識別情報10,11の管理者は、当該ショップとは別の別スクーバダイビングショップである。
【0050】
面談予定設定手段11は、面談・学科受講場所DBを参照して、管理者がショップ又はショップ外の者である場所の中(例えば、図4に示す例では、場所識別情報1,2,3)から、面談の場所を設定し、顧客情報DB(図3参照)に記憶する。なお、図3に示す例において、顧客情報DBの面接場所情報における数字(例えば、「1」)は、図4に示す場所識別情報を示し、かっこ書き(例えば、「ショップ」)は、図4に示す管理者情報を示している。
【0051】
図2に戻って、リース情報設定手段12は、顧客がスクーバダイビングの器材のリースを希望した場合に、顧客情報DB(図3参照)において、当該顧客を識別する顧客識別情報に、器材のリースに関する情報であるリース情報を対応づける。また、リース情報設定手段12は、リース情報データベース(以下、「リース情報DB」ともいう。)を参照して、顧客毎に、それぞれ条件が異なる複数種類のリース情報の中から、1つのリース情報を設定する。
【0052】
図5は、本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムにおけるリース情報データベースの一例を示す図である。
リース情報DBは、リースの種類を識別する種類識別情報に、顧客が負担する費用を示す費用情報と、リースをする器材の内容を示す器材内容情報と、が対応付けられ、記憶手段20に記憶されている。
【0053】
図5に示す例では、費用情報は、所定期間(例えば、月、年等であり、図5に示す例では月毎)、所定の料金を支払うことで、料金を支払った所定期間において、何度でも、器材内容情報に規定されている器材をリースすることができるサブスクリプション形式の費用が設定されている。なお、費用情報は、サブスクリプション形式に限らず、1回のリースで、顧客が負担する費用を設定してもよい。
【0054】
図2に戻って、体験ダイビング予定設定手段13は、面談の予定を設定した顧客に対して、水中に潜る体験をしてもらう体験ダイビングの予定(例えば、場所、日時等)を設定し、顧客情報DB(図3参照)に記憶する。なお、図3に示す例において、顧客情報DBの体験ダイビング場所情報におけるアルファベット(例えば、「a」)は、体験ダイビング場所の識別情報を示し、かっこ書き(例えば、「町田市・・・」)は、体験ダイビング場所の位置情報を示している。
ここで、体験ダイビングは、器材を装備して潜ることが可能なプールを備えるプール施設で行われる。このようなプール施設は、顧客管理システム1を運営するショップに管理されていてもよいし、ショップ外の者に管理されていてもよいし、当該ショップとは別の別スクーバダイビングショップに管理されていてもよい。
【0055】
記憶手段20には、複数のプール施設の場所をそれぞれ識別するプール施設場所識別情報に、プール施設を管理する者を示す管理者情報と、当該プール施設の位置を示す位置情報(例えば、住所等)が対応付けられたプール施設場所データベース(以下、「プール施設場所DB」ともいう。)(図示無し)が、記憶手段20に記憶されている。
【0056】
体験ダイビング予定設定手段13は、顧客情報や顧客の要望に応じて、プール施設場所DBを参照して、当該顧客に対して、体験ダイビングの予定(例えば、場所、日時等)を設定し、顧客情報DB(図3参照)に記憶する。なお、図3に示す例において、顧客情報DBの学科受講場所情報における数字(例えば、「1」)は、図4に示す場所識別情報を示し、かっこ書き(例えば、「ショップ」)は、図4に示す管理者情報を示している。
【0057】
学科受講予定設定手段14は、顧客情報や顧客の要望に応じて、面談・学科受講場所DB(図4参照)を参照して、当該顧客に対して、スクーバダイビングのライセンス取得のための学科の受講の予定(例えば、場所、日時等)を設定する。詳細には、学科受講予定設定手段14は、面談・学科受講場所DBを参照して、管理者がショップ又はショップ外の者である場所(例えば、図4に示す例では、場所識別情報1,2,3)に加え、管理者が当該ショップとは別の別スクーバダイビングショップである場所(例えば、図4に示す例では、場所識別情報10,11)を含めた中(面談・学科受講場所DBに記憶されているスペース全体)から、学科受講場所を設定する。
【0058】
学科受講予定設定手段14は、例えば、顧客情報DBの個人情報を参照して、顧客の住所に比較的近いスペースを選択し、選択したスペースでの学科受講場所を設定してもよいし、顧客端末2から送信される顧客情報に含まれていた学科受講を希望するスペースや場所を示す情報に基づき、当該スペースや当該場所に比較的近いスペースを選択し、選択したスペースでの学科受講場所を設定してもよい。
【0059】
実技受講予定設定手段15は、面談の予定を設定した顧客に対して、スクーバダイビングのライセンス取得のための実技の受講の予定(例えば、場所、日時等)を設定する。詳細には、実技受講予定設定手段15は、顧客情報や顧客の要望に応じて、プール施設場所DB(図示無し)を参照して、実技受講場所を設定し、顧客情報DB(図3参照)に記憶する。なお、図3に示す例において、顧客情報DBの実技受講場所情報におけるアルファベット(例えば、「a」)は、実技受講場所の識別情報を示し、かっこ書き(例えば、「町田市・・・」)は、実技受講場所の位置情報を示している。
【0060】
ライセンス設定手段16は、ライセンスを発行する指導団体に、学科及び実技受講を完了した顧客に関する情報を提供し、当該顧客に対して発行されたライセンスに関する情報(例えば、ライセンス番号等)を、当該顧客の顧客情報に対応付けて、記憶手段20に記憶する。
【0061】
送信手段17は、ライセンスに関する情報が対応付けられている顧客の顧客端末2に、例えば、ダイビングツアーの案内をするダイビングツアー情報を送信してもよい。
【0062】
図6は、本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムにおける送信手段及び受信手段の動作を説明する図である。
送信手段17は、面談の予定を設定した顧客に対して、学科受講予定設定手段14により、別スクーバダイビングショップでの学科の受講の予定が設定され、リース情報設定手段12により、当該顧客の顧客識別情報に、リース情報が対応づけられていた場合、別スクーバダイビングショップで操作される別スクーバダイビングショップ端末3に、リースをする器材の内容を示す器材内容情報を送信する。
【0063】
そして、別スクーバダイビングショップは、顧客に、器材内容情報が示す器材をリースし、このリースに関する費用の請求を示す請求情報を、別スクーバダイビングショップ端末3から、顧客管理システム1に送信する。
【0064】
受信手段18は、別スクーバダイビングショップ端末3から、器材内容情報に応じた請求情報を受信する。また、受信手段18は、顧客端末2から、顧客情報を受信する。
【0065】
上記の本システムの機能構成は、あくまで一例であり、1つの機能ブロック(データベース及び機能処理部)を分割したり、複数の機能ブロックをまとめて1つの機能ブロックとして構成したりしてもよい。各機能処理部は、装置や端末に内蔵されたCPU(Central Processing Unit)が、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ、SSD(Solid State Drive)、ハードディスク等の記憶装置(記憶部)に格納されたコンピュータプログラム(例えば、基幹ソフトや上述の各種処理をCPUに実行させるアプリ等)を読み出し、CPUにより実行されたコンピュータプログラムによって実現される。すなわち、各機能処理部は、このコンピュータプログラムが、記憶装置に格納されたデータベース(DB;Data Base)やメモリ上の記憶領域からテーブル等の必要なデータを読み書きし、場合によっては、関連するハードウェア(例えば、入出力装置、表示装置、通信インターフェース装置)を制御することによって実現される。また、本発明の実施形態におけるデータベース(DB)は、商用データベースであってよいが、単なるテーブルやファイルの集合体をも意味し、データベースの内部構造自体は問わないものとする。
【0066】
(処理フロー)
図7は、本発明の実施形態に係るスクーバダイビングショップ顧客管理システムが実行するスクーバダイビングショップ顧客管理処理フローを示す図である。
顧客管理システム1は、例えば、顧客端末2により顧客管理システム1にアクセスされた場合や、顧客端末2から、受信手段18が顧客情報を受信した場合に、スクーバダイビングショップ顧客管理処理を開始し、適宜なタイミングで各ステップを実行する。
【0067】
ステップS1において、顧客管理手段10は、顧客端末2から送信された顧客情報(例えば、氏名、住所等)に基づき、顧客情報DBを構成し、記憶手段20に記憶する。これにより、新規顧客の顧客情報が、顧客情報DBに登録される。
【0068】
ステップS2において、面談予定設定手段11は、ステップS1で登録した顧客情報や顧客の要望に応じて、面談・学科受講場所DB(図4参照)を参照して、当該顧客に対して、スクーバダイビングに関する情報を提供する面談の予定を設定する。
【0069】
ステップS3において、体験ダイビング予定設定手段13は、ステップS2で面談の予定を設定した顧客に対して、水中に潜る体験をしてもらう体験ダイビングの予定を設定する。
【0070】
ステップS4において、学科受講予定設定手段14は、ステップS2で面談の予定を設定した顧客に対して、ステップS1で登録した顧客情報や顧客の要望に応じて、面談・学科受講場所DB(図4参照)を参照して、当該顧客に対して、スクーバダイビングのライセンス取得のための学科の受講の予定を設定する。
【0071】
ステップS5において、実技受講予定設定手段15は、ステップS2で面談の予定を設定した顧客に対して、スクーバダイビングのライセンス取得のための実技の受講の予定を設定する。
【0072】
ステップS6において、ライセンス設定手段16は、ライセンスを発行する指導団体に、ステップS4で予定を設定した学科及びステップS5で予定を設定した実技受講を完了した顧客に関する情報を提供し、当該顧客に対して発行されたライセンスに関する情報(例えば、ライセンス番号等)を、当該顧客の顧客情報に対応付けて、記憶手段20に記憶する。
【0073】
以上のフローにより、ダイビングの未経験者であった顧客は、ライセンスを取得し、ダイビングツアー等に参加し、ダイビングを自由に行うことが可能となる。
【0074】
このような顧客管理システム1によれば、スクーバダイビングの未経験者に対して、まず、面談により、知識としてスクーバダイビングに関する情報を提供し、スクーバダイビングに興味を持ってもらってから、水中に潜る体験をしてもらう体験ダイビングを経験してもらうことで、スクーバダイビングの未経験者を、段階的に、スクーバダイビングに誘うことが可能となる。
【0075】
また、顧客管理システム1によれば、顧客にとって利便性が高い場所に、スクーバダイビングショップの本スペース(本店や支店等)が無くても、外部スペースでの面接を設定することが可能となり、面談に至らない可能性を低減できる。
【0076】
また、顧客管理システム1によれば、スクーバダイビングの未経験者に、まず、面談にて、知識としてスクーバダイビングに関する情報を提供し、その後、本格的にスクーバダイビングを行うために必要となるライセンス取得のための学科の受講に進んでもらうことが可能となる。そして、このライセンス取得のための学科の受講の予定を、本スペースに加え、外部スペースを含む複数のスペースのいずれかで設定することで、顧客にとって利便性が高い場所に、スクーバダイビングショップの本スペース(本店や支店等)が無くても、外部スペースでのライセンス取得のための学科の受講を設定することが可能となり、顧客の利便性を向上できる。
【0077】
また、顧客管理システム1によれば、ライセンス取得のための学科の受講を、面談を行ったスクーバダイビングショップとは別の別スクーバダイビングショップで設定することで、複数のスクーバダイビングショップで、互いに連携し、スクーバダイビングを始めたい顧客の利便性を向上することが可能となる。
【0078】
また、顧客管理システム1によれば、スクーバダイビングの器材のリースを可能とすることで、顧客の器材にかかる費用負担を軽減できるので、スクーバダイビングを始めやすく、続けやすくなる。
【0079】
また、顧客管理システム1によれば、スクーバダイビングショップから別スクーバダイビングショップに器材内容情報を送信し、別スクーバダイビングショップからスクーバダイビングショップに、器材内容情報に応じたリースに関する費用の請求をすることが可能となる。
これにより、顧客は、面談において、スクーバダイビングショップで器材のリースの手続をしてしまえば、別スクーバダイビングショップで器材をリースしても、リースに関する費用の支払先が変わることがないので、リースに関する費用の支払い先を、スクーバダイビングショップから別スクーバダイビングショップに変更する手続等の煩わしい手続を行う必要がない。よって、複数のスクーバダイビングショップで、互いに連携しつつ、器材のリースを希望する顧客の利便性を向上することが可能となる。
【0080】
また、顧客管理システム1によれば、顧客は、器材のリースを希望する場合、それぞれ条件が異なる複数種類のリース情報の中から、希望に添うリース情報を選択できる。
これにより、複数のスクーバダイビングショップで、互いに連携しつつ、器材のリースを希望する顧客の利便性をより向上することが可能となる。
【0081】
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、そのような変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。なお、上記の実施形態では、本発明を物の発明として、スクーバダイビングショップ顧客管理システムについて説明したが、本発明においてスクーバダイビングショップ顧客管理システムが実行する方法や、スクーバダイビングショップ顧客管理システムを各種部として機能させるプログラムの発明と捉えることもできる。
【符号の説明】
【0082】
1 スクーバダイビングショップ顧客管理システム
2 顧客端末
3 別スクーバダイビングショップ端末
10 顧客管理手段
11 面談予定設定手段
12 リース情報設定手段
13 体験ダイビング予定設定手段
14 学科受講予定設定手段
15 実技受講予定設定手段
16 ライセンス設定手段
17 送信手段
18 受信手段
20 記憶手段
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7