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特開2022-159967アイテム納品のための情報を処理する電子装置およびその方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022159967
(43)【公開日】2022-10-18
(54)【発明の名称】アイテム納品のための情報を処理する電子装置およびその方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 10/08 20120101AFI20221011BHJP
   G06Q 10/04 20120101ALI20221011BHJP
   B65G 61/00 20060101ALI20221011BHJP
【FI】
G06Q10/08 300
G06Q10/04
B65G61/00 540
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2021077612
(22)【出願日】2021-04-30
(31)【優先権主張番号】10-2021-0043928
(32)【優先日】2021-04-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.JAVA
2.WINDOWS
3.MACOS
(71)【出願人】
【識別番号】520244544
【氏名又は名称】クーパン コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100188558
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 雅人
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(74)【代理人】
【識別番号】100154922
【弁理士】
【氏名又は名称】崔 允辰
(72)【発明者】
【氏名】ビョン・ヨン・パク
(72)【発明者】
【氏名】ミン・ジ・リム
(72)【発明者】
【氏名】ソク・ブン・イ
【テーマコード(参考)】
5L049
【Fターム(参考)】
5L049AA04
5L049AA16
(57)【要約】      (修正有)
【課題】使用者から納品に関連した第1情報を獲得し、納品の配送類型に対応する方法によって納品によるアイテムの到着予定時間情報を予め学習されたアイテム到着時間計算モデルに基づいて獲得し、アイテムの情報と到着予定時間情報を含む第2情報を対象物流センターに連絡する情報処理方法、記録媒体及び電子装置を提供する。
【解決手段】方法は、使用者から対象物流センター情報及びアイテムの情報を含む納品に関連した第1情報を獲得する段階、納品の配送類型を確認する段階、確認された納品の配送類型に対応する方法によって納品によるアイテムの到着予定時間情報を獲得する段階及びアイテムの情報と到着予定時間情報を含む第2情報を、対象物流センターに提供する段階を備える。到着予定時間情報を獲得する段階は、予め学習されたアイテム到着時間計算モデルを獲得する段階及びアイテム到着時間計算モデルに基づいて到着予定時間情報を判断する段階を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置で情報処理方法であって、
使用者から対象物流センター情報およびアイテムの情報を含む納品に関連した第1情報を獲得する段階と、
前記納品の配送類型を確認する段階と、
前記確認された納品の配送類型に対応する方法によって前記納品によるアイテムの到着予定時間情報を獲得する段階と、
前記アイテムの情報および前記到着予定時間情報を含む第2情報を前記対象物流センターに提供する段階と、を含み、
前記到着予定時間情報を獲得する段階は
あらかじめ学習されたアイテム到着時間計算モデルを獲得する段階と、
前記アイテム到着時間計算モデルに基づいて前記到着予定時間情報を判断する段階と、を含む、情報処理方法。
【請求項2】
前記到着予定時間情報は
前記納品の配送類型が第1類型である場合には前記第1情報に基づいて獲得され、
前記納品の配送類型が第2類型である場合には前記第1情報および前記第1情報に基づいて前記第2類型に対応する配送に関連したサーバーから受信した第3情報に基づいて獲得されることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項3】
前記第3情報は前記アイテムに対応する配送進行状態情報を含むことを特徴とする、請求項2に記載の情報処理方法。
【請求項4】
前記第2情報に基づいて前記対象物流センターに対応する人員割当情報が決定される段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項5】
前記アイテムのうち少なくとも一部は一つ以上のアイテム束に分類されて配送され、
前記一つ以上のアイテム束それぞれは前記アイテムのうち少なくとも一部を一つの単位として包装したものに対応することを特徴とする、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項6】
前記第1情報は
前記アイテムの数量情報、前記アイテムの種類情報および前記アイテムの配送に関連する時間情報のうち少なくとも一つをさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項7】
前記納品の配送類型が第1類型である場合、前記第1情報は前記使用者または前記電子装置に関連して前記納品のために提供される車両を識別するための識別情報をさらに含み、
前記車両を識別するための識別情報が前記対象物流センターで受信される時間に対応して前記アイテムの入庫が処理されることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項8】
前記アイテム到着時間計算モデルは
以前にアイテムが配送された物流センター情報、
以前にアイテムが配送された配送経路情報、
以前にアイテムが物流センターに到着した時間情報、
以前の納品の配送類型が第2類型である場合、前記第2類型に対応する業者情報、
以前のアイテム到着に対応する前記業者の営業所の位置情報および
前記営業所にアイテムが到着した時間情報のうち少なくとも一つに基づいて学習されることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項9】
前記アイテムが前記対象物流センターに到着することに基づいて前記アイテム到着時間計算モデルをさらに学習させる段階をさらに含むことを特徴とする、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項10】
前記第1情報の獲得に対応して、前記使用者および前記対象物流センターのうち少なくとも一つに前記アイテムを識別できるアイテム識別情報を提供する段階をさらに含み、
前記アイテムが到着すると、前記アイテム識別情報に基づいて前記対象物流センターで前記アイテムの入庫が処理されることを特徴とする、請求項1に記載の情報処理方法。
【請求項11】
前記アイテム識別情報は前記アイテムのうち少なくとも一部を分類したアイテム束別に提供されることを特徴とする、請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項12】
特定のアイテム束に対応する特定アイテム識別情報は、前記特定のアイテム束が含むアイテムの数量情報および前記特定のアイテム束が含むアイテムの種類情報のうち少なくとも一つを含むことを特徴とする、請求項11に記載の情報処理方法。
【請求項13】
前記納品の配送類型が第1類型である場合、前記アイテム識別情報は前記使用者または前記電子装置に関連して前記納品のために提供される車両に対応することを特徴とする、請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項14】
前記対象物流センターでスキャニング(scanning)装置を利用して前記アイテム識別情報を獲得することに対応して前記アイテムの入庫が処理されることを特徴とする、請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項15】
前記アイテムをあらかじめ設定された経路上で移動させ、前記アイテムの移動経路上の特定地域をスキャニングするように前記スキャニング装置を位置させることによって前記アイテム識別情報が獲得されることを特徴とする、請求項14に記載の情報処理方法。
【請求項16】
前記使用者の信頼度があらかじめ設定された臨界値を超過する場合、前記アイテム識別情報が獲得されることによって前記対象物流センターで前記アイテムの入庫が処理され、
前記使用者の信頼度があらかじめ設定された臨界値未満の場合、前記アイテム識別情報が獲得されて前記対象物流センターでの在庫調査が遂行されることによって前記アイテムの入庫が処理されることを特徴とする、請求項10に記載の情報処理方法。
【請求項17】
前記第1情報および前記アイテム識別情報を比較することによって前記対象物流センターでの在庫調査が遂行されることを特徴とする、請求項16に記載の情報処理方法。
【請求項18】
請求項1に記載された方法をコンピュータで実行させるためのプログラムを記録した、コンピュータ読み取り可能非一過性の記録媒体。
【請求項19】
情報を処理する電子装置であって、
トランシーバー、命令語を保存するメモリおよびプロセッサを含み、
前記プロセッサは、前記トランシーバーおよび前記メモリと連結され、
使用者から対象物流センター情報およびアイテムの情報を含む納品に関連した第1情報を獲得し、前記納品の配送類型を確認し、前記確認された納品の配送類型に対応する方法によって前記納品によるアイテムの到着予定時間情報を獲得し、前記アイテムの情報および前記到着予定時間情報を含む第2情報を前記対象物流センターに提供し、
前記到着予定時間情報を獲得するために、あらかじめ学習されたアイテム到着時間計算モデルを獲得し、前記アイテム到着時間計算モデルに基づいて前記到着予定時間情報を判断する電子装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示はアイテム納品のための情報を処理する電子装置およびその方法に関する。より具体的には、本開示は使用者から納品に関連した第1情報を獲得し、納品の配送類型に対応する方法によって納品によるアイテムの到着予定時間情報をあらかじめ学習されたアイテム到着時間計算モデルに基づいて獲得し、アイテムの情報および到着予定時間情報を含む第2情報を対象物流センターに提供する電子装置およびその方法に関する。
【背景技術】
【0002】
物流センターはアイテムの迅速な配送のために一時的または長期的にアイテムを保管する施設である。電子商取引が活性化するにつれて物流センターの必要が増加しており、ひいては、物流センターのより効果的な使用のための方法に対する要求が増加している。
【0003】
一方、物流センターにアイテムが実際に入庫される前までアイテムの到着予想時間を把握することが難しく、物流センターにアイテムを納品する納品元から発注時に入庫予定日に関連した情報の伝達を受けても入庫予定日に合わせてアイテムが到着できない場合が多く、この場合、物流センターで入庫に困難があったり、入庫のための人員を過度に割当したり、在庫を正確に把握できないなどの問題が発生し得る。
【0004】
これに関連して、KR100910907B1号およびKR20030078446A号などの先行文献を参照することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本実施形態が解決しようとする課題は、前述した問題点を解決するために、使用者から納品に関連した第1情報を獲得し、納品の配送類型に対応する方法によって納品によるアイテムの到着予定時間情報をあらかじめ学習されたアイテム到着時間計算モデルに基づいて獲得し、アイテムの情報および到着予定時間情報を含む第2情報を対象物流センターに提供する電子装置およびその方法に関する。
【0006】
本実施形態が達成しようとする技術的課題は前記のような技術的課題に限定されず、以下の実施形態からさらに他の技術的課題が類推され得る。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一実施形態に係る電子装置で情報を処理する方法は、使用者から対象物流センター情報およびアイテムの情報を含む納品に関連した第1情報を獲得する段階;前記納品の配送類型を確認する段階;前記確認された納品の配送類型に対応する方法によって前記納品によるアイテムの到着予定時間情報を獲得する段階;および前記アイテムの情報および前記到着予定時間情報を含む第2情報を前記対象物流センターに提供する段階を含み、前記到着予定時間情報を獲得する段階はあらかじめ学習されたアイテム到着時間計算モデルを獲得する段階;および前記アイテム到着時間計算モデルに基づいて前記到着予定時間情報を判断する段階を含む。
【0008】
一実施形態によると、前記到着予定時間情報は前記納品の配送類型が第1類型である場合には前記第1情報に基づいて獲得され、前記納品の配送類型が第2類型である場合には前記第1情報および前記第1情報に基づいて前記第2類型に対応する配送に関連したサーバーから受信した第3情報に基づいて獲得され得る。
【0009】
一実施形態によると、前記第3情報は前記アイテムに対応する配送進行状態情報を含むことができる。
【0010】
一実施形態によると、前記情報処理方法は前記第2情報に基づいて前記対象物流センターに対応する人員割当情報が決定される段階をさらに含むことができる。
【0011】
一実施形態によると、前記アイテムのうち少なくとも一部は一つ以上のアイテム束に分類されて配送され、前記一つ以上のアイテム束それぞれは前記アイテムのうち少なくとも一部を一つの単位として包装したものに対応し得る。
【0012】
一実施形態によると、前記第1情報は前記アイテムの数量情報、前記アイテムの種類情報および前記アイテムの配送に関連する時間情報のうち少なくとも一つをさらに含むことができる。
【0013】
一実施形態によると、前記納品の配送類型が第1類型である場合、前記第1情報は前記使用者または前記電子装置に関連して前記納品のために提供される車両を識別するための識別情報をさらに含み、前記車両を識別するための識別情報が前記対象物流センターで受信される時間に対応して前記アイテムの入庫が処理され得る。
【0014】
一実施形態によると、前記アイテム到着時間計算モデルは、以前にアイテムが配送された物流センター情報、以前にアイテムが配送された配送経路情報、以前にアイテムが物流センターに到着した時間情報、以前の納品の配送類型が第2類型である場合、前記第2類型に対応する業者情報、以前のアイテム到着に対応する前記業者の営業所の位置情報および前記営業所にアイテムが到着した時間情報のうち少なくとも一つに基づいて学習され得る。
【0015】
一実施形態によると、前記情報処理方法は前記アイテムが前記対象物流センターに到着することに基づいて前記アイテム到着時間計算モデルをさらに学習させる段階をさらに含むことができる。
【0016】
一実施形態によると、前記情報処理方法は前記第1情報の獲得に対応して、前記使用者および前記対象物流センターのうち少なくとも一つに前記アイテムを識別できるアイテム識別情報を提供する段階をさらに含み、前記アイテムが到着すると前記アイテム識別情報に基づいて前記対象物流センターで前記アイテムの入庫が処理され得る。
【0017】
一実施形態によると、前記アイテム識別情報は前記アイテムのうち少なくとも一部を分類したアイテム束別に提供され得る。
【0018】
一実施形態によると、特定のアイテム束に対応する特定アイテム識別情報は、前記特定のアイテム束が含むアイテムの数量情報および前記特定のアイテム束が含むアイテムの種類情報のうち少なくとも一つを含むことができる。
【0019】
一実施形態によると、前記納品の配送類型が第1類型である場合、前記アイテム識別情報は前記使用者または前記電子装置に関連して前記納品のために提供される車両に対応し得る。
【0020】
一実施形態によると、前記対象物流センターでスキャニング(scanning)装置を利用して前記アイテム識別情報を獲得することに対応して前記アイテムの入庫が処理され得る。
【0021】
一実施形態によると、前記アイテムをあらかじめ設定された経路上で移動させ、前記アイテムの移動経路上の特定地域をスキャニングするように前記スキャニング装置を位置させることによって前記アイテム識別情報が獲得され得る。
【0022】
一実施形態によると、前記使用者の信頼度があらかじめ設定された臨界値を超過する場合、前記アイテム識別情報が獲得されることによって前記対象物流センターで前記アイテムの入庫が処理され、前記使用者の信頼度があらかじめ設定された臨界値未満の場合、前記アイテム識別情報が獲得されて前記対象物流センターでの在庫調査が遂行されることによって前記アイテムの入庫が処理され得る。
【0023】
一実施形態によると、前記第1情報および前記アイテム識別情報を比較することによって前記対象物流センターでの在庫調査が遂行され得る。
【0024】
一実施形態に係る情報を処理する電子装置は、トランシーバー、命令語を保存するメモリおよびプロセッサを含み、前記プロセッサは、前記トランシーバーおよび前記メモリと連結されて、使用者から対象物流センター情報およびアイテムの情報を含む納品に関連した第1情報を獲得し、前記納品の配送類型を確認し、前記確認された納品の配送類型に対応する方法によって前記納品によるアイテムの到着予定時間情報を獲得し、前記アイテムの情報および前記到着予定時間情報を含む第2情報を前記対象物流センターに提供し、前記到着予定時間情報を獲得するために、あらかじめ学習されたアイテム到着時間計算モデルを獲得し、前記アイテム到着時間計算モデルに基づいて前記到着予定時間情報を判断する。
【0025】
その他の実施形態の具体的な事項は詳細な説明および図面に含まれている。
【発明の効果】
【0026】
本開示によると、アイテム納品のための情報を処理する電子装置およびその方法は、アイテムの到着予定時間情報を獲得し、これを対象物流センターに提供することによって入庫予定時間をより正確に把握し、これに対応して入庫人員を管理することによって物流管理および人員管理が効率的に遂行されるようにすることができる。
【0027】
発明の効果は以上で言及した効果に制限されず、言及されていないさらに他の効果は特許請求の範囲の記載から当該技術分野の通常の技術者に明確に理解され得るであろう。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1】一実施形態に係るアイテム納品のための情報処理システムを示す概略的な構成図である。
図2】一実施形態に係るアイテム納品のための情報処理システムでの電子装置の情報処理方法を説明する動作フローチャートである。
図3】一実施形態に係るアイテム納品のための情報処理システムで電子装置がアイテム識別情報を伝送する動作を説明する動作フローチャートである。
図4】一実施形態に係る電子装置が獲得する第1情報を説明する例示図である。
図5】一実施形態に係る納品の配送類型が第1類型である場合の第1情報を説明する例示図である。
図6】一実施形態に係る納品の配送類型が第2類型である場合の第1情報を説明する例示図である。
図7】一実施形態に係るアイテム束およびアイテム識別情報を説明する例示図である。
図8】一実施形態に係るスキャニング(scanning)装置を利用してアイテム識別情報が獲得されてアイテムの入庫が処理される動作を説明する例示図である。
図9】一実施形態に係る電子装置の情報処理方法を説明する動作フローチャートである。
図10】一実施形態に係るアイテム納品のための情報を処理する電子装置の構成の例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
実施形態で使われる用語は、本開示での機能を考慮しつつ、可能な限り現在広く使われる一般的な用語を選択したが、これは当分野に従事する技術者の意図または判例、新しい技術の出現などによって変わり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあり、この場合、該当する説明の部分で詳細にその意味を記載するであろう。したがって、本開示で使われる用語は単純な用語の名称ではなく、その用語が有する意味と本開示の全般にわたった内容に基づいて定義されるべきである。
【0030】
明細書全体においてある部分がある構成要素を「含む」とする時、これは特に反対の記載がない限り他の構成要素を除くものではなく他の構成要素をさらに含み得ることを意味する。また、明細書に記載された「…部」、「…モジュール」などの用語は少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアまたはソフトウェアで具現されたりハードウェアとソフトウェアの結合で具現され得る。
【0031】
明細書全体において記載された「a、b、およびcのうち少なくとも一つ」の表現は、「a単独」、「b単独」、「c単独」、「aおよびb」、「aおよびc」、「bおよびc」、または「a、b、cすべて」を包括することができる。
【0032】
以下で言及される「端末」は、ネットワークを通じてサーバーや他端末に接続できるコンピュータや携帯用端末で具現され得る。ここで、コンピュータは例えば、ウェブブラウザ(WEB Browser)が搭載されたノートパソコン、デスクトップ(desktop)、ラップトップ(laptop)等を含み、携帯用端末は例えば、携帯性と移動性が保障される無線通信装置として、IMT(International Mobile Telecommunication)、CDMA(Code Division Multiple Access)、W-CDMA(W-Code Division Multiple Access)、LTE(Long Term Evolution)等の通信基盤端末、スマートフォン、タブレットPCなどのようなすべての種類のハンドヘルド(Handheld)基盤の無線通信装置を含むことができる。
【0033】
以下では、添付した図面を参照して本開示の実施形態について、本開示が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。しかし、本開示は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施形態に限定されない。
【0034】
以下、本発明の実施形態を添付された図面を参照して詳細に説明する。
【0035】
実施形態を説明するにおいて、本発明が属する技術分野で広く知られており、本発明と直接的に関わらない技術内容については説明を省略する。これは不要な説明を省略することによって本発明の要旨を曖昧にせず明確に伝達するためである。
【0036】
同様の理由により、添付図面において一部の構成要素は誇張または省略されたり概略的に図示された。また、各構成要素の大きさは実際の大きさを全的に反映するものではない。各図面で同一または対応する構成要素には同一の参照番号を付与した。
【0037】
本発明の利点および特徴、そして、それらを達成する方法は添付される図面と共に詳細に後述されている実施形態を参照すると明確となるであろう。しかし、本発明は以下で開示される実施形態に限定されるものではなく互いに異なる多様な形態で具現され得、ただし本実施形態は本発明の開示を完全なものとし、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に発明の範疇を完全に知らせるために提供されるものであり、本発明は請求項の範疇によって定義されるのみである。明細書全体に亘って同一の参照符号は同一の構成要素を指し示す。
【0038】
この時、処理フローチャート図面の各ブロックとフローチャート図面の組み合わせは、コンピュータプログラムインストラクションによって遂行され得ることが理解できるであろう。これらコンピュータプログラムインストラクションは汎用コンピュータ、特殊用コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサに搭載され得るため、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備のプロセッサを通じて遂行されるそのインストラクションが、フローチャートブロック(ら)で説明された機能を遂行する手段を生成することになる。これらコンピュータプログラムインストラクションは特定方式で機能を具現するためにコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を指向できるコンピュータ利用可能またはコンピュータ読み取り可能メモリに保存されることも可能であるため、そのコンピュータ利用可能またはコンピュータ読み取り可能メモリに保存されたインストラクションはフローチャートブロック(ら)で説明された機能を遂行するインストラクション手段を内包する製造品目を生産することも可能である。コンピュータプログラムインストラクションはコンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上に搭載されることも可能であるため、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備上で一連の動作段階が遂行されてコンピュータで実行されるプロセスを生成し、コンピュータまたはその他のプログラム可能なデータプロセッシング装備を遂行するインストラクションはフローチャートブロック(ら)で説明された機能を実行するための段階を提供することも可能である。
【0039】
また、各ブロックは特定された論理的機能(ら)を実行するための一つ以上の実行可能なインストラクションを含むモジュール、セグメントまたはコードの一部を示すことができる。また、いくつかの代替実行例ではブロックで言及された機能が順序を外れて発生することも可能であることに注目されたい。例えば、連続して図示されている二つのブロックは事実上実質的に同時に遂行されることも可能であり、またはそのブロックが時々該当する機能により逆順で遂行されることも可能である。
【0040】
図1は、一実施形態に係るアイテム納品のための情報処理システムを示す概略的な構成図である。
【0041】
多様な実施形態によると、アイテム納品のための情報処理システム100は、電子装置110、使用者装置120および物流センターサーバー130を含むことができる。実施形態によって、アイテム納品のための情報処理システム100は電子装置110、使用者装置120および物流センターサーバー130のうち少なくとも一部間の情報の送受信を支援するネットワークをさらに含むことができる。
【0042】
電子装置110、使用者装置120および物流センターサーバー130それぞれはトランシーバー、メモリおよびプロセッサを含むことができる。また、電子装置110、使用者装置120および物流センターサーバー130それぞれは少なくとも一つの機能や動作を処理する単位を意味し、これはハードウェアやソフトウェア、またはハードウェアおよびソフトウェアの結合で具現され得る。一方、実施形態の全般において、電子装置110、使用者装置120および物流センターサーバー130は分離された装置またはサーバーとして言及されるが、これは論理的に分けられた構造であり得、一つのサーバーで分離された機能によって具現され得る。
【0043】
説明の便宜のために使用者装置120および物流センターサーバー130と命名したが、使用者装置120は使用者に対応するサーバーを含むことができ、物流センターサーバー130もサーバーに限定されないで物流センターに対応する多様な種類の装置を含むことができる。一実施形態によると、電子装置110、使用者装置120および物流センターサーバー130はネットワークサーバーで具現される多数のコンピュータシステムまたはコンピュータソフトウェアを含むことができる。例えば、電子装置110、使用者装置120および物流センターサーバー130のうち少なくとも一部は、イントラネットまたはインターネットのようなコンピュータネットワークを通じて他のネットワークサーバーと通信できる下位装置と連結されて作業遂行要請を受け付け、それに対する作業を遂行して遂行結果を提供するコンピュータシステムおよびコンピュータソフトウェアを指称し得る。その他にも、電子装置110、使用者装置120および物流センターサーバー130のうち少なくとも一部は、ネットワークサーバー上で動作できる一連のアプリケーションと、内部に構築されている各種データベースを含む広義の概念として理解され得る。例えば、電子装置110、使用者装置120および物流センターサーバー130のうち少なくとも一部はドース(DOS)、ウインドウ(Windows)、リナックス(Linux(登録商標))、ユニックス(UNIX(登録商標))、またはMac OS(MacOS)等の運営体制によって多様に提供されるネットワークサーバープログラムを利用して具現され得る。
【0044】
電子装置110はアイテム納品のための情報を処理する装置である。電子装置110は使用者から対象物流センター情報およびアイテムの情報を含む納品に関連した第1情報を獲得する。第1情報を獲得する使用者はアイテム納品のための情報処理システム100が含む使用者装置120に対応し得、以下では説明の便宜のために電子装置110と使用者装置120間にデータを送受信する実施形態を説明する。
【0045】
電子装置110は納品の配送類型を確認し、確認された納品の配送類型に対応する方法によって納品によるアイテムの到着予定時間情報を獲得する。電子装置110はあらかじめ学習されたアイテム到着時間計算モデルを獲得し、あらかじめ学習されたアイテム到着時間計算モデルに基づいて到着予定時間情報を判断することによって到着予定時間情報を獲得する。あらかじめ学習されたアイテム到着時間計算モデルは機械学習(machine learning)基盤の計算モデルであり得るが、必ずしも機械学習モデルに限定されるものではなく、多様な形態の計算モデルを含むことができる。
【0046】
第1情報が含む対象物流センター情報に基づいてアイテム納品の対象となる対象物流センターが判断され、電子装置110は対象物流センターにアイテムが到着する予定時間を計算することによってアイテムの到着予定時間情報を獲得することができる。
【0047】
電子装置110はアイテムの情報および到着予定時間情報を含む第2情報を対象物流センターに提供する。これに関連して、電子装置110は第2情報を対象物流センターのサーバーに対応する物流センターサーバー130に提供することができ、以下では説明の便宜のために電子装置110と物流センターサーバー130間にデータを送受信する実施形態を説明する。
【0048】
使用者装置120はアイテムの納品に関連した情報処理を遂行する装置であり得る。使用者装置120は使用者が管理する装置であり、使用者はアイテムを納品する納品元に対応し得る。使用者装置120は対象物流センター情報およびアイテムの情報を含む納品に関連した第1情報を電子装置110に伝送し、この他にも後述するアイテム識別情報を電子装置110から受信したり、アイテム識別情報を物流センターサーバー130に伝送するなど、アイテムの納品に関連した情報を処理することができる。
【0049】
物流センターサーバー130は電子装置110に関連する一つ以上の物流センターのうち第1情報が含む対象物流センター情報に対応する物流センターのサーバーであり得る。物流センターサーバー130は物流センターで管理する装置であり得る。物流センターサーバー130は物流センターへのアイテムの到着に関連してアイテムの入庫を管理することができる。また、実施形態によって、物流センターサーバー130は入庫されたアイテムの搬出を管理したり、アイテムの在庫調査を遂行するなど、アイテムの入庫および管理に関連した情報を処理することができる。
【0050】
ネットワークは、電子装置110と使用者装置120、物流センターサーバー130またはその他の外部装置を連結する役割をすることができる。例えば、ネットワークは、使用者装置120が電子装置110と連結されて電子装置110とパケットデータを送受信できるように接続経路を提供することができる。
【0051】
多様な実施形態に係る一連のアイテム納品のための情報処理方法に関連した動作は単一の物理的装置によって具現され得、複数の物理的装置が有機的に結合された方式で具現されてもよい。例えば、アイテム納品のための情報処理システム100に含まれた構成のうち一部はいずれか一つの物理的装置によって具現され、残りの一部は他の物理的装置で具現され得る。例えば、いずれか一つの物理的装置は、電子装置110の一部で具現され得、他の物理的装置は、使用者装置120の一部または物流センターサーバー130の一部またはその他の外部装置の一部で具現されてもよい。場合により、アイテム納品のための情報処理システム100に含まれたそれぞれの構成要素はそれぞれ互いに異なる物理的装置に分散して配置され、分散配置された構成要素が有機的に結合されて、アイテム納品のための情報処理システム100の機能および動作を遂行するように具現されてもよい。例えば、本明細書の電子装置110は少なくとも一つのサブ装置を含み、電子装置110により遂行されるものとして記載された一部の動作は第1サブ装置によって遂行され、他の一部の動作は第2サブ装置によって遂行されてもよい。
【0052】
図2は、一実施形態に係るアイテム納品のための情報処理システムでの電子装置の情報処理方法を説明する動作フローチャートである。
【0053】
図2を参照すると、一実施形態に係る電子装置110は使用者装置120から第1情報を獲得する(201)。第1情報を獲得することによって電子装置110は対象物流センター情報を獲得し、使用者が納品するアイテムの情報を獲得することができる。
【0054】
第1情報に関連したより詳細な例示は図4で後述する。
【0055】
電子装置110はアイテム納品の配送類型を確認する(202)。一実施形態によると、アイテム納品の配送類型は第1情報に基づいて判断され得る。例えば、第1情報が車両識別情報を含む場合、アイテム納品の配送類型は第1類型と判断され得、第1情報が第2類型に対応する業者情報(例えば、宅配会社情報)や送り状番号を含む場合、アイテム納品の配送類型は第2類型と判断され得る。または第1情報はアイテム納品の配送類型を明示的に開示してもよい。これに関連して、第1類型は使用者または電子装置110に関連して納品のために提供される車両を利用してアイテムを配送する場合に対応し、第2類型は宅配会社などの外部業者を通じてアイテムを配送する場合に対応し得る。
【0056】
電子装置110は確認された納品の配送類型に対応する方法によって納品によるアイテムの到着予定時間情報を獲得する(203)。具体的には、納品の配送類型が第1類型である場合、電子装置110は第1情報に基づいて到着予定時間情報を獲得することができる。反面、納品の配送類型が第2類型である場合、電子装置110は第1情報および第2類型に対応する配送に関連したサーバーから受信した第3情報のうち少なくとも一つに基づいて到着予定時間情報を獲得することができる。この場合、第3情報は第1情報に基づいて受信される情報であり得る。
【0057】
一実施形態によると、第3情報はアイテムに対応する配送進行状態情報を含むことができる。例えば、第3情報は第2類型に対応する業者で付与した送り状番号に対応し、送り状番号に基づいてアイテムの配送状態が確認され得る。
【0058】
実施形態によっては、納品の配送類型が第1類型である場合にも、電子装置110は配送進行状態情報にさらに基づいて到着予定時間情報を獲得することができる。例えば、電子装置110は車両の運転者端末のGPS情報および車両のGPS情報などに基づいて配送進行状態情報を獲得し、これにさらに基づいて到着予定時間情報を獲得することができる。
【0059】
アイテム納品の配送類型に対応する第1情報に関連したより詳細な例示は図5および図6で後述する。
【0060】
電子装置110はあらかじめ学習されたアイテム到着時間計算モデルを獲得し、あらかじめ学習されたアイテム到着時間計算モデルに基づいて到着予定時間情報を判断する。一実施形態に係るアイテム到着時間計算モデルは、以前にアイテムが配送された物流センター情報、以前にアイテムが配送された配送経路情報、以前にアイテムが物流センターに到着した時間情報、以前の納品の配送類型が第2類型である場合、前記第2類型に対応する業者情報、以前のアイテム到着に対応する業者の営業所の位置情報および営業所にアイテムが到着した時間情報のうち少なくとも一つに基づいて学習され得る。アイテムが物流センターに到着した時間情報は配送される曜日や季節などを含む時間情報であり得る。
【0061】
アイテム到着時間計算モデルの学習のための情報のうち少なくとも一部は、第2類型に対応する配送に関連したサーバーから獲得された情報であり得る。また、アイテム到着時間計算モデルの学習のための情報のうち少なくとも一部は、以前にアイテムを納品した使用者および以前にアイテムが到着した物流センターのうち少なくとも一つから獲得された情報であってもよい。
【0062】
電子装置110はアイテムの情報および到着予定時間情報を含む第2情報を物流センターサーバー130に提供する(204)。一実施形態によると、第2情報に基づいて物流センターサーバー130でアイテムの到着予定時間に対応する人員割当情報が決定され得る。
【0063】
一実施形態によると、電子装置110が第2情報に基づいて対象物流センターに対応する人員割当情報を決定してもよい。この場合、電子装置110は人員割当情報を物流センターサーバー130に伝送することができる。
【0064】
人員割当情報は時間、位置および業務類型のうち少なくとも一つによる対象物流センター内の人員割当を含む情報であり得る。また、人員割当情報は割当する人員の数、割当する人員の熟練度および割当する人員の雇用形態(正規職/契約職、フルタイム/パートタイムなど)のうち少なくとも一つを含む情報であり得る。例えば、人員割当情報は02月03日17時に新鮮食品入庫のための業務区域に非熟練人員2名および熟練人員1名の割当を指示する情報に対応し得る。
【0065】
使用者から対象物流センターに配送されるアイテムのうち少なくとも一部は一つ以上のアイテム束に分類されて配送され得る。一つ以上のアイテム束それぞれは配送されるアイテムのうち少なくとも一部を一つの単位として包装したものに対応し得る。
【0066】
対象物流センターにアイテムが到着すると、電子装置110はアイテムの到着に対応して一実施形態に係るアイテム到着時間計算モデルをさらに学習させることができる。アイテム到着時間計算モデルは、アイテムが到着した物流センター情報、アイテムが物流センターに到着した時間情報、納品の配送類型が第2類型である場合、第2類型に対応する業者情報、アイテム到着に対応する業者の営業所の位置情報および営業所にアイテムが到着した時間情報のうち少なくとも一つに基づいて学習され得る。アイテム到着時間計算モデルの学習のための情報のうち少なくとも一部は、第2類型に対応する配送に関連したサーバーから獲得された第3情報が含む情報であり得る。また、アイテム到着時間計算モデルの学習のための情報のうち少なくとも一部は、使用者装置120および物流センターサーバー130のうち少なくとも一つから獲得された情報であってもよい。
【0067】
図3は、一実施形態に係るアイテム納品のための情報処理システムで電子装置がアイテム識別情報を伝送する動作を説明する動作フローチャートである。
【0068】
図3を参照すると、一実施形態に係る電子装置110は、第1情報の獲得に対応して使用者装置120および物流センターサーバー130のうち少なくとも一つにアイテムを識別できるアイテム識別情報を提供することができる(301)(303)。一実施形態によると、アイテム識別情報を受信した使用者はアイテム識別情報に対応する客体をアイテムに付着することができる。アイテム識別情報に対応する客体はアイテム識別情報が記録されるか印刷されたラベル(例えば、フィルムや紙など)に対応し得る。一実施形態によると、アイテム識別情報に対応する客体はアイテム識別情報を含むバーコード(barcode)に対応し得る。
【0069】
実施形態によって、物流センターサーバー130は電子装置110からアイテム識別情報を受信してもよく(303)、使用者装置120からアイテム識別情報を受信してもよい(302)。アイテム識別情報はネットワークを通じて受信されてもよく、物理的客体の形態で受信されてもよい。一実施形態によると、使用者装置120はアイテムにアイテム識別情報に対応する客体を付着し、客体が付着されたアイテムを対象物流センターに伝送することによって、物流センターサーバー130にアイテム識別情報を伝送することができる。
【0070】
一実施形態によると、アイテム識別情報はアイテムのうち少なくとも一部を分類したアイテム束別に提供され得る。例えば、アイテムが黄砂防疫用マスク2個を束ねたアイテム束1と、デンタルマスク2個を束ねたアイテム束2を含む場合、アイテム束1に対してアイテム識別情報1を提供し、アイテム束2に対してアイテム識別情報2を提供することができる。
【0071】
一実施形態によると、特定のアイテム束に対応する特定アイテム識別情報は、特定のアイテム束が含むアイテムの数量情報および特定のアイテム束が含むアイテムの種類情報のうち少なくとも一つを含むことができる。例えば、アイテムが黄砂防疫用マスク2個を束ねたアイテム束1と、デンタルマスク2個を束ねたアイテム束2を含む場合、アイテム束1に対して提供されるアイテム識別情報1は「黄砂防疫用マスク、2個」のような情報を含み、アイテム識別情報2は「デンタルマスク、2個」のような情報を含むことができる。
【0072】
一実施形態によると、納品の配送類型が第1類型である場合、アイテム識別情報は使用者または電子装置110に関連して納品のために提供される車両に対応し得る。例えば、納品の配送類型が第1類型である場合、提供されるアイテム識別情報は「車両識別情報:12830587」のような情報を含むことができる。
【0073】
一実施形態によると、納品の配送類型が第1類型である場合、各アイテム束に対して同一のアイテム識別情報が提供され得る。この場合、提供されるアイテム識別情報は「デンタルマスク2個、黄砂防疫用マスク2個」のようにアイテムが含む全体構成要素を知らせる情報を含むことができる。
【0074】
実施形態によって、アイテム識別情報はアイテム束ではないアイテムが含む個別の構成要素別に提供されるなど、前述した実施形態に限定されずに多様な方式で提供され得るであろう。
【0075】
アイテムが到着すると、アイテム識別情報に基づいて対象物流センターでアイテムの入庫が処理され得る。一実施形態によると、電子装置110は使用者の信頼度を判断し、使用者の信頼度により互いに異なる方法に基づいてアイテムの入庫を処理することができる。例えば、使用者の信頼度があらかじめ設定された臨界値を超過する場合、アイテム識別情報が獲得されることによって対象物流センターで前記アイテムの入庫が処理され得る反面、使用者の信頼度があらかじめ設定された臨界値未満の場合、アイテム識別情報の獲得とともに対象物流センターでの在庫調査が遂行されることによってアイテムの入庫が処理され得る。
【0076】
使用者の信頼度は使用者の以前の納品回数および頻度、使用者が以前に伝送したアイテム識別情報の正確度、使用者が以前に伝送した第1情報の正確度などに基づいて決定され得、使用者の信頼度を決定する方法は特定方式に限定されはしない。
【0077】
これに関連して、対象物流センターでの在庫調査は対象物流センターの管理者によって遂行されてもよく、物流センターサーバー130によって遂行されてもよい。在庫調査は第1情報およびアイテム識別情報を比較することによって遂行され得る。第1情報およびアイテム識別情報が不一致な部分が存在する場合、該当部分に対してはアイテム識別情報が誤っている可能性があると見て、入庫のために割当された人員がアイテムの種類および数量を直接把握するようにすることができる。
【0078】
一実施形態によると、アイテム識別情報が物理的客体の形態で受信される場合、対象物流センターではスキャニング(scanning)装置を利用してアイテム識別情報を獲得することができ、アイテム識別情報を獲得することに対応してアイテムの入庫が処理され得る。
【0079】
スキャニング装置を利用してアイテム識別情報を獲得するのに関連したより詳細な例示を図8で後述する。
【0080】
図4は、一実施形態に係る電子装置が獲得する第1情報を説明する例示図である。
【0081】
図4を参照すると、一実施形態に係る第1情報の一例示が図示される(400)。第1情報は対象物流センター情報およびアイテムの情報を含む。例えば、図面符号410は「物流センター:XXセンター」のような対象物流センター情報を含むことができる。
【0082】
第1情報が含むアイテムの情報は、アイテムの数量情報、アイテムの種類情報およびアイテムの配送に関連する時間情報のうち少なくとも一つをさらに含むことができる。例えば、図面符号420は「総数量:4」のようなアイテムの数量情報を含み、図面符号430は各アイテム束に対して「数量2」のような数量情報を含むことができる。また、図面符号430は「SKU:12345678、商品名:黄砂防疫用マスク、SKUバーコード:15252536586088」、「SKU:12345679、商品名:デンタルマスク、SKUバーコード:15738575927384」のようなアイテムの種類情報を含むことができる。これに関連して、SKUはストックキーピングユニット(Stock Keeping Unit)の略字であって、アイテム単位を管理するためのコードに対応し得る。また、図面符号430は「発送時期:2021.02.03.16:44:03」のようなアイテムの配送に関連する時間情報を含むことができる。
【0083】
一実施形態によると、第1情報はアイテム束に関連した情報をさらに含むことができる。例えば、図面符号420は「束数:2」のようなアイテム束情報を含み、図面符号430は「束1」および「束2」などのアイテム束別にアイテムの数量情報、アイテムの種類情報およびアイテムの配送に関連する時間情報を含むことができる。
【0084】
その他にも、第1情報は「使用者:BB社」のような使用者情報などの多様な情報をさらに含むことができる。
【0085】
図5をさらに参照すると、一実施形態に係る納品の配送類型が第1類型である場合の第1情報の一例示が図示される(500)。この場合、第1情報は使用者または電子装置110に関連して納品のために提供される車両を識別するための識別情報をさらに含むことができる。例えば、図面符号510は「車両識別情報:12830587」のような車両識別情報を含むことができる。
【0086】
車両を識別するための識別情報が対象物流センターで受信される時間に対応してアイテムの入庫が処理され得る。
【0087】
図6をさらに参照すると、一実施形態に係る納品の配送類型が第2類型である場合の第1情報の一例示が図示される(600)。この場合、第1情報はアイテムの位置に関連した情報を含むことができる。例えば、図面符号610は「送り状番号:12345678」および「送り状番号:12345679」のような送り状番号を含み、送り状番号に基づいてアイテムのリアルタイム位置または最近の位置が確認され得る。
【0088】
図7は、一実施形態に係るアイテム束およびアイテム識別情報を説明する例示図である。
【0089】
図7を参照すると、前述した通り、一実施形態に係る使用者から対象物流センターに配送されるアイテムのうち少なくとも一部は、一つ以上のアイテム束に分類されて配送され得る(700)。一つ以上のアイテム束それぞれは配送されるアイテムのうち少なくとも一部である一つ以上の構成要素を一つの単位として包装したものに対応し得る(710)。アイテムが含む複数の構成要素に関連して、各構成要素は二以上のアイテム束に属しないこともある。
【0090】
アイテムのうち少なくとも一部をアイテム束に分類することによって、特定のアイテム束に属する構成要素が他の構成要素と混ざらないようにすることができる。このために、アイテム束は物理的に外部と遮断された収納空間を提供することができる。例えば、アイテム束は密封された宅配ボックスなどに対応し得る。ただし、実施形態によっては、特定のアイテム束に属する構成要素が他の構成要素と混ざらないようにすることができるのであれば、各アイテム束が物理的に外部と完全に遮断されなくてもよい。例えば、車両の積載空間を固定された仕切りで分離した場合、仕切りによって分離された各空間がアイテム束に対応してもよい。
【0091】
一実施形態によると、アイテム束はアイテム識別情報に対応する客体を含むことができる。例えば、アイテム束にアイテム識別情報を含むバーコードが付着され得る(720)。
【0092】
図8は、一実施形態に係るスキャニング(scanning)装置を利用してアイテム識別情報が獲得されてアイテムの入庫が処理される動作を説明する例示図である。
【0093】
図8を参照すると、一実施形態に係るスキャニング装置820を利用してアイテム識別情報が獲得され得、アイテム識別情報を獲得することに対応してアイテムの入庫が処理され得る。スキャニング装置820はアイテム識別情報に対応する客体が含む情報を読み出す装置であり得る。例えば、スキャニング装置820はアイテム識別情報に記録されたり印刷された文字および数字などを識別することによって情報を読み出す装置であり得る。またはスキャニング装置820はアイテム識別情報を含むバーコードに含まれた電子的情報を読み出す装置であり得る。
【0094】
一実施形態によると、アイテムをあらかじめ設定された経路上で移動させ、アイテムの移動経路上の特定地域をスキャニングするようにスキャニング装置820を位置させることによってアイテム識別情報が獲得され得る(800)。例えば、固定された経路上でアイテムまたはアイテム束が移動するようにコンベヤーベルト810を設置し、コンベヤーベルト上の特定地域をスキャニングするようにスキャニング装置820を位置させ、アイテムまたはアイテム束が含むアイテム識別情報に対応する客体が特定地域に進入時にスキャニング装置820によってスキャニングされるようにアイテムまたはアイテム束をコンベヤーベルト810上に位置させることによって、コンベヤーベルト810上でアイテムまたはアイテム束が移動するにつれてアイテム識別情報が獲得され、これに対応してアイテムの入庫が処理され得る。
【0095】
図9は、一実施形態に係る電子装置の情報処理方法を説明する動作フローチャートである。
【0096】
図9を参照すると、一実施形態に係る電子装置110は、使用者から対象物流センター情報およびアイテムの情報を含む納品に関連した第1情報を獲得する(910)。この場合、電子装置110は使用者装置120から第1情報を獲得することができる。
【0097】
電子装置110は納品の配送類型を確認し(920)、確認された納品の配送類型に対応する方法によって納品によるアイテムの到着予定時間情報を獲得する(930)。具体的には、電子装置110はあらかじめ学習されたアイテム到着時間計算モデルを獲得し、アイテム到着時間計算モデルに基づいて到着予定時間情報を判断する。
【0098】
電子装置110はアイテムの情報および到着予定時間情報を含む第2情報を対象物流センターに提供する(940)。この場合、電子装置110は物流センターサーバー130に第2情報を提供することができる。
【0099】
図10は、一実施形態に係るアイテム販売情報処理のための電子装置の構成の例示図である。
【0100】
図10を参照すると、電子装置110はトランシーバー1010、プロセッサ1020およびメモリ1030を含む。電子装置110はトランシーバー1010を通じて使用者装置120、物流センターサーバー130およびその他の外部装置などと連結され、データを交換することができる。
【0101】
プロセッサ1020は図1図9を通じて前述した少なくとも一つの装置を含んだり、図1図9を通じて前述した少なくとも一つの方法を遂行することができる。メモリ1030は図1図9を通じて前述した少なくとも一つの方法を遂行するための情報を保存することができる。メモリ1030は揮発性メモリまたは不揮発性メモリであり得る。
【0102】
プロセッサ1020はプログラムを実行し、情報を提供するための電子装置110を制御することができる。プロセッサ1020によって実行されるプログラムのコードはメモリ1030に保存され得る。
【0103】
また、一実施形態の電子装置110は使用者に情報を提供できるUIを使用者装置120に提供したり、物流センターに情報を提供できるUIを物流センターサーバー130に提供してもよい。
【0104】
一方、本明細書と図面には本発明の好ましい実施形態について開示され、たとえ特定用語が使われているが、これは単に本発明の技術内容を容易に説明し発明の理解を助けるための一般的な意味で使われたものであり、本発明の範囲を限定しようとするものではない。ここに開示された実施形態の他にも本発明の技術的思想に基づいた他の変形例も実施可能であることは本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者に自明である。
【0105】
前述した実施形態に係る電子装置または端末は、プロセッサ、プログラムデータを保存し実行するメモリ、ディスクドライブのような永久保存部(permanent storage)、外部装置と通信する通信ポート、タッチパネル、キー(key)、ボタンなどのような使用者インターフェース装置などを含むことができる。ソフトウェアモジュールまたはアルゴリズムで具現される方法は、前記プロセッサ上で実行可能なコンピュータ読み取り可能なコードまたはプログラム命令であり、コンピュータ読み取り可能な記録媒体上に保存され得る。ここで、コンピュータ読み取り可能な記録媒体として、マグネチック保存媒体(例えば、ROM(read-only memory)、RAM(random-Access memory)、フロッピーディスク、ハードディスクなど)および光学的読み取り媒体(例えば、CD-ROM(CD-ROM)、ディーブイディー(DVD:Digital Versatile Disc))等がある。コンピュータ読み取り可能な記録媒体はネットワークに連結されたコンピュータシステムに分散されて、分散方式でコンピュータ読み取り可能なコードが保存され実行され得る。媒体はコンピュータによって読み取り可能であり、メモリに保存され、プロセッサで実行され得る。
【0106】
本実施形態は機能的なブロック構成および多様な処理段階で示され得る。このような機能ブロックは特定機能を実行する多様な個数のハードウェアまたは/およびソフトウェア構成で具現され得る。例えば、実施形態は一つ以上のマイクロプロセッサの制御または他の制御装置によって多様な機能を実行できる、メモリ、プロセッシング、ロジック(logic)、ルックアップテーブル(look-up table)などのような直接回路構成を採用することができる。構成要素がソフトウェアプログラミングまたはソフトウェア要素で実行され得るのと同様に、本実施形態はデータ構造、プロセス、ルーチンまたは他のプログラミング構成の組み合わせで具現される多様なアルゴリズムを含み、C、C++、ジャヴァ(Java)、アセンブラ(assembler)、パイソン(Python)などのようなプログラミングまたはスクリプト言語で具現され得る。機能的な側面は一つ以上のプロセッサで実行されるアルゴリズムで具現され得る。また、本実施形態は電子的な環境設定、信号処理、および/またはデータ処理などのために従来技術を採用することができる。「メカニズム」、「要素」、「手段」、「構成」のような用語は広く使われ得、機械的で物理的な構成として限定されるものではない。前記用語はプロセッサなどと連係してソフトウェアの一連の処理(routines)の意味を含むことができる。
【0107】
前述した実施形態は一例示に過ぎず、後述する請求項の範囲内で他の実施形態が具現され得る。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【外国語明細書】