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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022160065
(43)【公開日】2022-10-19
(54)【発明の名称】加熱調理器
(51)【国際特許分類】
   A47J 37/06 20060101AFI20221012BHJP
   F24C 7/04 20210101ALI20221012BHJP
   F24C 3/00 20060101ALI20221012BHJP
   F24C 3/12 20060101ALI20221012BHJP
【FI】
A47J37/06 361
F24C7/04 301Z
F24C3/00 L
F24C3/12 A
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021064585
(22)【出願日】2021-04-06
(71)【出願人】
【識別番号】301071893
【氏名又は名称】株式会社ハーマン
(74)【代理人】
【識別番号】100092071
【弁理士】
【氏名又は名称】西澤 均
(74)【代理人】
【識別番号】100130638
【弁理士】
【氏名又は名称】野末 貴弘
(72)【発明者】
【氏名】横山 敬仁
(72)【発明者】
【氏名】小林 慶太
【テーマコード(参考)】
3L087
4B040
【Fターム(参考)】
3L087AA01
3L087BB05
3L087BC01
3L087DA24
4B040AA02
4B040AB03
4B040CA02
4B040CA04
4B040LA02
(57)【要約】
【課題】調理開始時に食材温度にばらつきがある場合にも、安定して良好な調理を行うことが可能な加熱調理器を提供する。
【解決手段】使用者により選択された調理モードに基づいて、制御手段が加熱手段を制御して加熱調理を行うモード調理と、選択された自動調理メニューに対応して、制御手段が加熱手段を制御して加熱調理を行う自動調理、の少なくとも一方を実行可能で、モード調理が指令されると、モード調理の実行前に、温度センサによる検出温度が所定温度に到達した後に計時手段の計時時間が所定時間に達するまで所定温度を維持する工程を含む予備加熱を実行した後、モード調理を実行するように制御手段により加熱手段の制御が行われ、また、自動調理の開始が指令されると、自動調理の実行前に、前記予備加熱を実行した後、自動調理を実行するように、制御手段により加熱手段の制御が行われるように構成する。
【選択図】図9
【特許請求の範囲】
【請求項1】
グリル庫と、
蓋付き、または、蓋なしの調理容器に収容された被調理物を、前記グリル庫内で加熱する加熱手段と、
前記加熱手段の制御を行う制御手段と、
前記加熱手段により前記被調理物が加熱されている時間を計測する計時手段と、
(a)前記グリル庫内の所定位置の温度、(b)前記グリル庫内に収容されている前記調理容器の温度、(c)前記調理容器に収容されている前記被調理物の温度のいずれかを検出する温度センサと、を備え、
(1)複数の調理モードから使用者により選択された調理モードに基づいて前記制御手段が前記加熱手段を制御することにより、前記被調理物の加熱調理を行うモード調理、および、(2)複数の自動調理メニューから使用者により選択された自動調理メニューに対応して、前記制御手段が前記加熱手段を制御することにより、前記被調理物を自動的に調理する自動調理、の少なくとも一方を実行することができるように構成され、
前記モード調理の開始が指令された場合には、前記モード調理の実行前に、前記温度センサによる検出温度が所定温度に到達した後に前記計時手段の計時時間が所定時間に達するまで前記所定温度を維持する工程を含む予備加熱を実行するとともに、前記予備加熱の終了後に前記モード調理を実行するように、前記制御手段により前記加熱手段の制御が行われ、
前記自動調理の開始が指令された場合には、前記自動調理の実行前に、前記温度センサによる検出温度が所定温度に到達した後に前記計時手段の計時時間が所定時間に達するまで前記所定温度を維持する工程を含む予備加熱を実行するとともに、前記予備加熱の終了後に前記自動調理を実行するように、前記制御手段により前記加熱手段の制御が行われるように構成されていること
を特徴とする、加熱調理器。
【請求項2】
前記所定温度および前記所定時間の設定を、前記モード調理における前記調理モードの種類または前記自動調理における前記自動調理メニューの種類によって変更することができるように構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の加熱調理器。
【請求項3】
前記温度センサが、前記被調理物を収容する前記調理容器の底部と当接する当接体と、前記当接体と熱的に結合したサーミスタを備え、前記調理容器の底部の温度を検出するように構成された温度センサであることを特徴とする、請求項1または2に記載の加熱調理器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、グリルを備えた加熱調理器に関する。
【背景技術】
【0002】
グリル調理に用いられるグリルを備えた加熱調理器の中には、グリル調理される被調理物の種類などに応じて自動調理を行うことができるように構成された加熱調理器がある。
【0003】
そのような自動調理機能を有する加熱調理器として、特許文献1には、以下に説明するような加熱調理器(グリル)が提案されている。
【0004】
すなわち、特許文献1の加熱調理器(グリル)は、グリル庫内を加熱する加熱手段と、グリル庫内に収納される調理容器の加熱状態を検出する温度検出手段と、加熱手段を制御する制御部とを備えている。
【0005】
また、この特許文献1の加熱調理器(グリル)の場合、選択される調理メニューに対応して、予め設定された複数の調理工程のそれぞれに、加熱手段による加熱量が、調理工程指定加熱量として設定されている。
【0006】
そして、制御部は、加熱開始後の温度検出手段による温度検出結果に基づいて各調理工程の実行時間を算出して、選択された調理メニューに対応する複数の調理工程を、上述の調理工程指定加熱量での加熱を、算出した時間(実行時間)だけ実行するように構成されている。
【0007】
このように構成された特許文献1の加熱調理器(グリル)によれば、グリル庫内で調理容器を用いて行う多種多様の調理を行うにあたって、的確な自動調理を行うことができるようになるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2016-052389号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、例えば、食材を冷蔵庫から取り出して調理する場合、冷蔵庫から取り出してから短時間で調理を行う場合と、冷蔵庫から取り出してある程度長く時間をおいてから調理を行う場合とでは、調理開始時の食材の温度が大きく異なる。
【0010】
そして、調理開始時の食材の温度が大きく異なると、調理結果にもばらつきが生じてしまう。
【0011】
特に、温泉たまごや半熟卵など、しっかりとした時間管理を行わないと調理のでき上がりがばらつきやすい調理(あるいは食材)の場合には、食材の初期温度(内部温度)のばらつきが、調理結果のばらつきに直結してしまうという問題点がある。
【0012】
そして、上述の特許文献1の加熱調理器(グリル)は、加熱開始後の温度検出手段による「調理容器の温度検出結果」に基づいて各調理工程の実行時間を算出し、選択された調理メニューに対応する複数の調理工程を、調理工程指定加熱量での加熱を算出した時間(実行時間)だけ実行するように構成されているが、食材の温度を考慮して加熱の実行時間を求めるようには構成されていないため、調理開始時の食材の温度のばらつきにより、良好な調理結果を得ることができない場合が生じるという問題点がある。
【0013】
本発明は、調理開始時に食材温度にばらつきがある場合にも、安定して良好な調理を行うことが可能な加熱調理器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0014】
上記の目的を達成するために、本発明の加熱調理器は、
グリル庫と、
蓋付き、または、蓋なしの調理容器に収容された被調理物を、前記グリル庫内で加熱する加熱手段と、
前記加熱手段の制御を行う制御手段と、
前記加熱手段により前記被調理物が加熱されている時間を計測する計時手段と、
(a)前記グリル庫内の所定位置の温度、(b)前記グリル庫内に収容されている前記調理容器の温度、(c)前記調理容器に収容されている前記被調理物の温度のいずれかを検出する温度センサと、を備え、
(1)複数の調理モードから使用者により選択された調理モードに基づいて前記制御手段が前記加熱手段を制御することにより、前記被調理物の加熱調理を行うモード調理、および、(2)複数の自動調理メニューから使用者により選択された自動調理メニューに対応して、前記制御手段が前記加熱手段を制御することにより、前記被調理物を自動的に調理する自動調理、の少なくとも一方を実行することができるように構成され、
前記モード調理の開始が指令された場合には、前記モード調理の実行前に、前記温度センサによる検出温度が所定温度に到達した後に前記計時手段の計時時間が所定時間に達するまで前記所定温度を維持する工程を含む予備加熱を実行するとともに、前記予備加熱の終了後に前記モード調理を実行するように、前記制御手段により前記加熱手段の制御が行われ、
前記自動調理の開始が指令された場合には、前記自動調理の実行前に、前記温度センサによる検出温度が所定温度に到達した後に前記計時手段の計時時間が所定時間に達するまで前記所定温度を維持する工程を含む予備加熱を実行するとともに、前記予備加熱の終了後に前記自動調理を実行するように、前記制御手段により前記加熱手段の制御が行われるように構成されていること
を特徴としている。
【0015】
本発明においては、温度センサにより「グリル庫内の所定位置の温度」、「グリル庫内に収容されている調理容器の温度」、「調理容器に収容されている被調理物の温度」のいずれかの温度を検出するようにしているが、発明の目的からすれば、被調理物自体の温度を検出することが最も望ましい。しかしながら、「グリル庫内の所定位置の温度」および「グリル庫内に収容されている調理容器の温度」も、被調理物の温度に関連の深い温度であり、これらの温度に必要に応じて補正を加えることにより、被処理物の温度として実用上制御に用いることは十分に可能である。
【0016】
また、上述のモード調理における「複数の調理モード」とは、「焼く」、「あたためる」、「煮る」、「蒸す」などの調理の態様を言う。
【0017】
また、上述の自動調理における、「複数の自動調理メニュー」とは、「トースト」、「鶏もも焼き」、「温泉たまご」、「魚:切り身」、「魚:姿焼き」などを言う。
【0018】
本発明の加熱調理器においては、前記所定温度および前記所定時間の設定を、前記モード調理における前記調理モードの種類または前記自動調理における前記自動調理メニューの種類によって変更することができるように構成されていることが好ましい。
【0019】
また、前記温度センサが、前記被調理物を収容する前記調理容器の底部と当接する当接体と、前記当接体と熱的に結合したサーミスタを備え、前記調理容器の底部の温度を検出するように構成された温度センサであることが好ましい。
【発明の効果】
【0020】
例えば、グリル庫内での調理に用いることが可能な蓋付きの調理容器を用いて「温泉たまご」を作ろうとした場合、冷蔵庫から取り出した直後で温度が低い卵と、冷蔵庫から取り出してしかるべき時間が経過してほぼ室温となっている卵の場合とでは、調理結果にばらつきが生じることになる。
【0021】
これに対し、本発明の加熱調理器は、上述のように構成されており、選択された調理モードに基づいて、前記制御手段が前記加熱手段を制御することにより被調理物の加熱調理を行うモード調理と、選択された自動調理メニューに対応して、制御手段が加熱手段を制御することにより、被調理物を自動的に調理する自動調理の少なくとも一方を実行することができるように構成されているとともに、モード調理の開始が指令されると、モード調理の実行前に、温度センサによる検出温度が所定温度に到達した後に計時手段の計時時間が所定時間に達するまで所定温度を維持する工程を含む予備加熱を実行するとともに、予備加熱の終了後にモード調理を実行するように、制御手段により加熱手段の制御が行われ、また、自動調理の開始が指令されると、自動調理の実行前に、温度センサによる検出温度が所定温度に到達した後に計時手段の計時時間が所定時間に達するまで所定温度を維持する工程を含む予備加熱を実行するとともに、予備加熱の終了後に自動調理を実行するように、制御手段により加熱手段の制御が行われるように構成されているので、モード調理、あるいは、自動調理が開始される時点での食材の温度のばらつきは十分に小さくなり、安定して良好なモード調理および自動調理を行うことが可能になる。
【0022】
すなわち、本発明の加熱調理器は、モード調理および自動調理には影響しない所定温度で所定時間、食材を予備加熱した後、モード調理あるいは自動調理の工程(本来の調理プロセス)に移行して、所定の調理温度で所定の調理時間、モード調理あるいは自動調理を行うようにしているので、食材の初期温度のばらつきに起因する調理結果のばらつきを抑制して、安定して良好なグリル調理を行うことが可能な加熱調理器を提供することが可能になる。
【0023】
なお、モード調理における調理モード(態様)には、「焼く」、「あたためる」、「煮る」、「蒸す」などがあり、自動調理における自動調理メニューには、「トースト」、「鶏もも焼き」、「温泉たまご」、「魚:切り身」、「魚:姿焼き」などがあるが、本発明は、基本的にこれらの種々の調理のいずれにも適用することが可能である。
【0024】
また、予備加熱工程における所定温度および所定時間の設定を、モード調理における調理モードの種類または自動調理における自動調理メニューの種類によって変更することができるように構成されているので、「焼く」、「あたためる」、「煮る」、「蒸す」などのモード調理における調理モードや、「トースト」、「鶏もも焼き」、「温泉たまご」、「魚:切り身」、「魚:姿焼き」など自動調理における自動調理メニューのそれぞれに対応する的確な条件で確実に自動調理を行うことが可能な加熱調理器を実現することができる。
【0025】
また、温度センサを、被調理物を収容する調理容器の底部と当接する当接体と、当接体と熱的に結合したサーミスタを備え、調理容器の底部の温度を検出するように構成された温度センサとした場合、被調理物の温度との関連が深い調理容器の温度を確実に検出することが可能になり、本発明をより実効あらしめることができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の実施形態にかかる、グリルを備えた加熱調理器の斜視図である。
図2】本発明の実施形態にかかる加熱調理器のグリルの切欠側面図である。
図3】本発明の実施形態にかかる加熱調理器におけるグリルの排気通路形成部を外した状態の縦断正面図である。
図4】本発明の実施形態にかかる加熱調理器において、グリルの容器支持枠を調理容器であるグリル皿とともにグリル庫から引き出した状態の斜視図である。
図5】本発明の実施形態にかかる加熱調理器において、グリルの容器支持枠に、蓋付きの調理容器である調理鍋(調理容器)が支持された状態を示す斜視図である。
図6】本発明の実施形態にかかる加熱調理器の燃料ガス供給構成を示す図である。
図7】本発明の実施形態にかかる加熱調理器の、グリルの予備加熱と自動調理の工程における温度プロファイルを示す図である。
図8】本発明の実施形態にかかる加熱調理器の、グリル用設定操作部を示す図である。
図9】本発明の実施形態にかかる加熱調理器の自動調理制御の制御フロー(メインルーチン)を示す図である。
図10】本発明の実施形態にかかる加熱調理器の予備加熱工程の制御フロー(サブルーチン)を示す図である。
図11】本発明の実施形態にかかる加熱調理器のモード調理制御の制御フローを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
[実施形態]
以下、本発明の実施形態を示して、その特徴とするところをさらに詳しく説明する。
この実施形態では、本発明の実施形態にかかる加熱調理器として、グリルが組み込まれたグリル付きガスコンロを例にとって説明する。
【0028】
本実施形態にかかる加熱調理器(グリル付きガスコンロ)を説明するにあたり、まず、加熱調理器(グリル付きガスコンロ)の全体的な構成について説明した後、本発明の特徴的な構成について説明する。
(加熱調理器の全体構成)
この実施形態にかかる加熱調理器(グリル付きガスコンロ)は、図1に示すように、コンロ本体Hの上面部に、左右一対のコンロバーナ1を備え、コンロ本体Hの内部にグリルG(図2参照)を備えている。
【0029】
そして、この加熱調理器(グリル付きガスコンロ)は、キッチンカウンタに形成したコンロ装着口に上方から挿入して組付ける、いわゆるビルトインタイプとして構成されており、コンロ本体Hの上部の周縁部には、キッチンカウンタに載置する鍔部が形成されている。
【0030】
コンロ本体Hの上部には、ガラス製の天板2が装備され、そして、天板2の後部側箇所には、グリルGの調理排気を排出するためのグリル排気口3が形成されている。
また、天板2の上部には、コンロバーナ1にて加熱される鍋などの被調理物を載置するための五徳4が、左右のコンロバーナ1のそれぞれに対応して設けられている。
【0031】
なお、コンロバーナ1の中央部には、図1に示すように、鍋などの被調理物の存在および被調理物の底部温度を検出するコンロバーナセンサ1Aが設けられている。
【0032】
コンロ本体Hの上部に装備した天板2の手前側箇所には、左右のコンロバーナ1のそれぞれに対する左右一対のコンロ用操作具5が、上方に離脱させることができるように設けられており、コンロ本体Hの前面部の右側箇所には、グリルGに対するグリル用設定操作部(調理設定操作部)6が、下方側を支点にした前後揺動により開閉することができるように設けられている。なお、図1は、グリル用設定操作部6が開いた状態を示している。
【0033】
ちなみに、一対のコンロ用操作具5のそれぞれは、前後や左右のスライド操作および左右の回転操作により、点火および消火の指令、目標火力の指令、目標温度に維持する自動温度調理の指令など、各種の指令情報を指令するように構成されている。
【0034】
グリル用設定操作部6は、複数の指令スイッチを備えて、それらの複数の指令スイッチの操作により、後述する加熱調理用のグリル加熱手段としてのグリルバーナAに対する点火および消火の指令、目標火力の指令、調理モードの指令など、各種の指令情報を指令するように構成されている。
【0035】
(グリルの構成)
グリルGには、前部および後部が開口する筒状に形成されたグリル庫7(図4参照)が備えられ、被調理物を加熱調理するための調理容器Kを支持しかつグリル扉8(図1参照)を前端部に備えた調理容器支持部Lが、グリル庫7に対して取り出すことができるように配設されている(図2図3図4図5参照)。
【0036】
調理容器Kは、形態が異なる複数種のものが用意されており、使用者が被調理物を加熱調理する際に、適正な調理容器Kを選択して使用することができるように、調理容器支持部Lは、複数種の調理容器Kを取り替えて使用することができるように構成されている。
【0037】
この実施形態においては、複数種の調理容器Kとして、蓋40を着脱することができる蓋装着式調理容器としての調理鍋41(図5参照)と、上部が開放した開放式調理容器としてのグリル皿9(図4参照)とを取り替えて使用することができるように構成されている場合を例にとって説明する。なお、図2図3および図4は、グリル皿(調理容器)9を装備した状態を示している。
【0038】
ちなみに、グリル皿(調理容器)9の容量は、例えば、450mlであり、調理鍋(調理容器)41の容量は、例えば、1500mlである。
【0039】
また、グリルGには、図2に示すように、調理容器支持部Lがグリル庫7の設定収納位置に収納された収納状態において、調理容器Kに当接して調理容器Kの種別を検出する容器種別検出部Mが設けられている。つまり、容器種別検出部Mが、調理鍋(調理容器)41とグリル皿(調理容器)9との種別を検出するように構成されている。なお、設定収納位置とは、グリル扉8がグリル庫7の前部の開口部7a(図1図2図4)を閉じた状態における調理容器支持部Lの位置である。
【0040】
また、この実施形態にかかるグリルGには、グリルバーナAの加熱動作を制御する制御手段(図示せず)が設けられている。
【0041】
グリル庫7の後部には、燃焼ガスや加熱される被調理物から排出されるガス類などからなる調理排気をグリル排気口3に導く排気通路Eを形成する排気通路形成部Dが、下側形成部分Dsと上側形成部分Duと上下に2分割される形態で設けられている。
【0042】
下バーナ10は、図2に示すように、円筒状の下バーナ本体部10Aと、その下バーナ本体部10Aに接続される下バーナ混合管部10Bとを備え、下バーナ本体部10Aには、周方向に沿って炎孔Fが形成されている。つまり、下バーナ10は、炎孔Fを環状に備える形態に構成されている。
【0043】
そして、下バーナ10は、燃料ガスが下バーナ用噴出ノズル12から下バーナ混合管部10Bの端部に噴出供給される際に、一次空気がエジェクタ作用によって下バーナ混合管部10Bの内部に供給されることにより、一次空気と燃料ガスとの混合ガスを上述の炎孔Fに供給して一次燃焼させ、かつ、グリル庫7の底壁部7dや側壁部7s(図3図4)などに形成した空気孔(図示せず)などからグリル庫7の内部に取り入れられた外気を二次空気として用いて二次燃焼させる、いわゆるブンゼン燃焼式バーナとして構成されている。
【0044】
なお、このような構成の下バーナ10は、コンロバーナ1の構成と同様であり、コンロバーナ1を転用して構成されている。
【0045】
下バーナ10の内部には、図2図3に示すように、調理容器Kの温度を検出するための温度検出部130が配設されており、温度検出部130は、調理容器9(K)の底部Kaと当接して、調理容器9(K)の底部Kaの温度を検出する温度センサ13を備えている。なお、温度センサ13は調理容器9(K)の底部Kaと当接する当接体と、この当接体と熱的に結合したサーミスタを備えた構成とされている。
【0046】
この温度センサ13の検出情報は、制御手段(図示せず)に入力される。
【0047】
なお、調理容器支持部Lの取り出しに連動して温度センサ13を昇降させて、調理容器支持部Lがグリル庫7の内部の収納位置およびその近くに位置するときには、温度センサ13を調理容器Kの底部Kaに接触させる上昇位置に位置させ、調理容器支持部Lが収納位置の近くの位置からグリル庫7の前方側に突出されるときには、温度センサ13を調理容器Kの底部Kaから下方側に離れる下降位置に位置させるように構成されている。
【0048】
なお、調理容器支持部Lの取り出しに連動して温度センサ13を昇降させる機構については、公知の種々の機構を採用することが可能である。
【0049】
上バーナ11は、下向きの平板状の火炎を形成する輻射式バーナであり、図3に示すように、平板状の上バーナ本体部11Aと、その上バーナ本体部11Aに接続される上バーナ混合管部11Bとを備え、上バーナ本体部11Aの下面部に燃焼炎形成部が形成された構成とされている。
なお、上バーナ11も、上述の下バーナ10と同様に、いわゆるブンゼン燃焼式バーナとして構成されている。
【0050】
そして、上バーナ11は、燃料ガスが上バーナ用噴出ノズル(図示せず)から上バーナ混合管部11Bの端部に噴出供給される際に、一次空気がエジェクタ作用によって上バーナ混合管部11Bの内部に供給されることにより、一次空気と燃料ガスとの混合ガスを上述の燃焼炎形成部に供給して一次燃焼させ、かつ、グリル庫7の底壁部7dや側壁部7sなどに形成した空気孔(図示せず)などからグリル庫7の内部に取り入れられた外気を二次空気として用いて二次燃焼させる、いわゆるブンゼン燃焼式バーナとして構成されている。
【0051】
なお、図6に示すように、下バーナ10および上バーナ11のそれぞれに対して、点火装置としての点火プラグP、および、着火状態検出装置として、熱電対などを用いて構成される着火センサRが装備され、コンロバーナ1についても、同様に、点火プラグPおよび着火センサRが装備されている。
【0052】
図3に示すように、グリル庫7の左右の側壁部7sの底部側部分に、長手方向をグリル庫7の前後方向に向けた姿勢で固定設置される状態で固定レール15が設けられ、その固定レール15に対してグリル庫7の前後方向に移動自在に支持される中間レール16、および、その中間レール16に対してグリル庫7の前後方向に移動自在に支持される可動レール(先端レール)17を備えたスライドレール式の案内機構Bが設けられている(図4参照)。
【0053】
そして、図4に示すように、左右に並ぶ一対の可動レール17の先端部に、グリル扉8を装着するための扉支持板18が取付けられ、グリル扉8が、扉支持板18の前面側に当て付けた状態で、扉支持板18に装着されるように構成されている。
【0054】
グリル庫7の底壁部7dを上方から覆う板状のカバー体19が、下バーナ10および左右のスライドレール式の案内機構Bを覆う状態で設けられ、下バーナ10の下バーナ本体部10Aが、カバー体19の中央部の開口を通して上方に突出するように構成されている。
【0055】
図4および図5に示すように、グリル皿(調理容器)9および調理鍋(調理容器)41の前縁部および後縁部を載置支持する形態に棒状材を曲げ加工して構成された容器支持枠21が設けられている。
そして、図4に示すように、容器支持枠21の前端部が、扉支持板18に上下揺動自在に支持されている。つまり、容器支持枠21の前端部に設けた被支持部21sが、扉支持板18の背面部に設けた係止片18Aに係止支持されている。
【0056】
また、図4および図5に示すように、容器支持枠21の後端部には、カバー体19の左右両端部の上部に載置する状態で設けたレール枠22に対して摺動自在に載置される被載置部21aが設けられている。なお、被載置部21aは、棒状材をU字状に曲げ加工して構成されている。
【0057】
すなわち、容器支持枠21が、前端部が扉支持板18に支持され、かつ、後端部がレール枠22に支持される形態で設けられている。
【0058】
容器支持枠21は、グリル皿(調理容器)9および調理鍋(調理容器)41を着脱自在に支持する載置支持部として機能するものであって、容器支持枠21には、グリル皿9および調理鍋41が選択的に付け替えられる形態で装着されることになる。
【0059】
すなわち、調理容器支持部Lが、グリル扉8およびグリル皿(調理容器)9を載置支持する容器支持枠21を主要部として構成され、そして、グリル扉8を装着する扉支持板18および容器支持枠21が、左右のスライドレール式の案内機構Bおよびレール枠22にて、グリル庫7に対して取り出し可能に支持されるように構成されている。
【0060】
なお、グリル庫7の内部を清掃するときには、調理容器支持部Lをグリル庫7の前方に突出させ、その突出状態において、グリル皿(調理容器)9および調理鍋(調理容器)41を容器支持枠21から取り外すことにより、カバー体19の上面部など、グリル庫7の内部を容易に清掃することが可能になる。
【0061】
ちなみに、図5に示すように、調理鍋(調理容器)41に装着される蓋40には蒸気孔40aが形成されている。そして、蓋40を装着した調理鍋41は、調理容器支持部Lをグリル庫7に収納した状態において、蒸気孔40aがグリル庫7の後方側箇所に位置する状態となるように容器支持枠21に載置することになる。
【0062】
つまり、調理容器支持部Lをグリル庫7に収納した状態において、蒸気孔40aがグリル庫7の後方側箇所に位置する状態となるようにすることにより、蒸気孔40aから排出される蒸気が迅速に排気通路Eに導かれるようにして、蒸気孔40aから排出される蒸気が、グリル庫7の内部に充満することを極力抑制することが可能になる。
【0063】
ちなみに、下側形成部分Dsの内部には、排気通路Eを上下方向で区画する板状の通路区画材24が配設され、また、上側形成部分Duの内部には、ラス網などを用いて構成される多孔状の消炎部材25が配設されている(図2参照)。
【0064】
グリル庫7の後部に、グリル庫7の下側部分においてはグリル庫横幅方向の中央側部分を開口し、かつ、グリル庫7の上側部分においてはグリル庫横幅方向の全幅に亘って開口する形態で排気出口Uが開口され、排気通路形成部Dが、排気通路Eを排気出口Uに連通させる形態で形成するように構成されている。
【0065】
説明を加えると、グリル庫7の後部における下側部分の左右両側部には、グリル庫7の後壁を形成する後板23が設けられている。
【0066】
そして、グリル庫7の前後方向視にて、グリル庫7の後部における下側部分には、左右の後板23の間に位置する開口部分がグリル庫7の底壁部7dの上方側に位置する状態で形成され、グリル庫7の後部における上側部分には、グリル庫7の左右の側壁部7sおよびグリル庫7の上部壁7uにて囲まれた開口部分が形成されている。
【0067】
すなわち、排気出口Uは、グリル庫7の後部の下側部分において左右の後板23の間に位置する開口部分と、グリル庫7の後部の上側部分においてグリル庫7の左右の側壁部7sおよびグリル庫7の上部壁7uにて囲まれた開口部分とを合わせた開口として構成されている。
【0068】
図2に示すように、排気通路形成部Dが、グリル庫7の後部における下側部分に接続する下側形成部分Dsと、グリル庫7の後部における上側部分に接続する上側形成部分Duとを備える形態に構成されている。
【0069】
下側形成部分Dsおよび上側形成部分Duは、複数の部材を組み付けて形成されるものであるが、この実施形態においては、下側形成部分Dsおよび上側形成部分Duについての詳細な説明を省略する。
【0070】
なお、排気通路形成部Dの下側形成部分Dsには、排気通路Eの内部温度を検出する排気温度センサ26が、通路区画材24を貫通する状態で設けられている。
【0071】
この排気温度センサ26は、通路区画材24の上方側部分の温度を排気通路Eの内部温度として検出するように構成され、排気温度センサ26の検出情報は、後述する制御手段(図示せず)に入力されるように構成されている。
【0072】
図6に示すように、メタンガスを主成分とする都市ガスなどの燃料ガスが供給される元ガス供給路28に、一対のコンロバーナ1に対する一対のコンロ用分岐路29、および、グリル用分岐路30が接続されている。
【0073】
また、元ガス供給路28には、加熱調理器(グリル付きガスコンロ)全体に対する燃料ガスの供給を断続する元ガス弁31が配置され、一対のコンロ用分岐路29のそれぞれに、コンロバーナ1の火力を調節するためのコンロバーナ用ガス量調節弁32が設けられている。
【0074】
さらに、グリル用分岐路30には、下バーナ10および上バーナ11に対するガス燃料の供給圧力を設定圧に調整するガバナ33が設けられ、ガバナ33にて設定圧に調整されたガス燃料を下バーナ10に導く下バーナ用供給路34、および、ガバナ33にて設定圧に調整されたガス燃料を上バーナ11に導く上バーナ用供給路35が設けられている。
【0075】
また、下バーナ用供給路34には、下バーナ10の火力を調節するための下バーナ用ガス量調節弁36が設けられ、上バーナ用供給路35には、上バーナ11の火力を調節するための上バーナ用ガス量調節弁37が設けられている。
【0076】
ちなみに、下バーナ用ガス量調節弁36および上バーナ用ガス量調節弁37は、燃料ガスの供給開度を全閉開度から最大開度に亘って変更するものであり、下バーナ10や上バーナ11の燃焼を停止する際には、下バーナ用ガス量調節弁36および上バーナ用ガス量調節弁37を、全閉開度(閉状態)にするように構成されている。
【0077】
また、この実施形態にかかる加熱調理器(グリル付きガスコンロ)は、グリル用設定操作部6の指令情報が制御手段(図示せず)に入力されて、制御手段が、グリル用設定操作部6の指令情報に基づいて、上バーナ11および下バーナ10の燃焼を制御するように構成されている。
【0078】
図8に示すように、グリル用設定操作部6は、オートメニューを選択するオートメニュー選択スイッチ45、調理モードを選択する調理モード選択スイッチ46、「強」、「中」、「弱」の火加減を設定する火力調節スイッチ47、グリルバーナAに対する点火および消火を指令する点消火スイッチ48、タイマ調理を設定する時間設定スイッチ49、時間設定スイッチ49により設定された加熱調理時間や自動調理時間などを表示する表示部49Aを備えている。
【0079】
オートメニュー選択スイッチ45は、押し操作により、「オートメニュー」を指令するものであり、押し操作されるごとに、「オートメニュー」の調理メニュー(自動調理メニュー)の、「トースト」、「鶏もも焼き」、「温泉たまご」、「魚:切り身」、「魚:姿焼き」、および、「ごはん」の各自動調理メニューが順次切り替わるように構成されている。なお、「ごはん」とは、炊飯を意味するものである。
【0080】
ちなみに、「オートメニュー」は、オートメニュー選択スイッチ45を操作して自動調理メニューを選択した後に、点消火スイッチ48を操作することにより実行される。
【0081】
そして、この実施形態の加熱調理器は、制御手段が、オートメニュー選択スイッチ45にて選択された複数の自動調理メニューのそれぞれについて、予め設定されている加熱調理用情報に基づき、上バーナ11および下バーナ10の火力を自動的に調節しながら、自動的に加熱調理を行い、かつ、加熱調理が終了すると、上バーナ11および下バーナ10を自動的に消火する全自動調理を実行するように構成されている。
【0082】
調理モード選択スイッチ46は、押し操作により、「調理モード」を選択して入力するものであり、押し操作されるごとに、「調理モード」の、「焼く」、「あたためる」、「ノンフライ」、「冷凍食品」、「煮る」、「蒸す」、および、「パン」の各調理モードが順次切り替わるように構成されている。
【0083】
なお、調理モード選択スイッチ46を操作して調理モードを選択した後に、点消火スイッチ48を操作することにより、選択された「調理モード」での調理が実行されるように構成されている。
【0084】
そして、制御手段が、調理モード選択スイッチ46にて選択された複数の調理モードのそれぞれについて、予め設定されている加熱調理用情報に基づいて、上バーナ11および下バーナ10の火力を自動的に調節しながら、自動的に加熱調理を行うように構成されている。
【0085】
なお、「調理モード」において加熱調理を停止する際には、点消火スイッチ48を操作することにより、上バーナ11および下バーナ10の消火を行う。また、「調理モード」を選択するとともに、時間設定スイッチ49により調理時間を設定しておくことで、設定した調理時間(モード調理時間)が経過した時点で上バーナ11および下バーナ10を消火して、モード調理を終了させることもできる。
【0086】
ちなみに、オートメニューの「ごはん」や、調理モードの「煮る」、「蒸す」、「パン」の調理は、調理鍋(調理容器)41を用いて行われ、その他の自動調理メニューや調理モードの調理は、グリル皿(調理容器)9を用いて行われるように構成されている。
【0087】
なお、この実施形態にかかる加熱調理器(グリル付きガスコンロ)が備える、タイマ調理を設定する時間設定スイッチ49については、詳細な説明は省略する。
【0088】
制御手段は、マイクロコンピュータを備えて、グリルGを備えた加熱調理器(グリル付きガスコンロ)の全体に対する運転を制御するものであるが、以下の説明においては、グリルGに備えた下バーナ10および上バーナ11に対する燃焼制御を説明して、コンロバーナ1に対する燃焼制御は省略する。
【0089】
制御手段は、上述したグリル用設定操作部6からの選択入力情報に基づいて、下バーナ10および上バーナ11に対する燃焼を制御する。
【0090】
例えば、点消火スイッチ48の操作により点火指令が指令されると、制御手段は、元ガス弁31、下バーナ用ガス量調節弁36、および、上バーナ用ガス量調節弁37を操作して、下バーナ10および上バーナ11に燃料ガスを供給する状態とし、加えて、下バーナ10および上バーナ11に対する点火プラグPを作動させかつ着火センサRにて着火を検出する点火処理を実行する。
【0091】
また、点消火スイッチ48の操作により消火指令が指令されると、元ガス弁31、下バーナ用ガス量調節弁36、および、上バーナ用ガス量調節弁37を閉状態に操作して、下バーナ10および上バーナ11を消火する消火処理を実行する。
【0092】
また、下バーナ10および上バーナ11の燃焼状態において、火力調節スイッチ47の操作により火力の変更が指令されると、下バーナ用ガス量調節弁36および上バーナ用ガス量調節弁37を操作して、下バーナ10および上バーナ11の火力を「強」、「中」、「弱」に変更調節する火力調節処理を実行する。
【0093】
また、自動調理制御として、「オートメニュー」の調理メニューや、モード調理制御として、「調理モード」の調理メニューが選択入力された場合には、予め設定された加熱調理用情報に基づいて、上バーナ11および下バーナ10を自動的に点火し、火力を自動的に調節しながら加熱調理を行う。そして、「オートメニュー」の調理メニューが選択入力された場合には、定められた加熱調理が終了すると、下バーナ10および上バーナ11を自動的に消火する。また、タイマ調理が設定された場合には、加熱調理時間が経過すると、下バーナ10および上バーナ11を自動的に消火する。
【0094】
さらに、制御手段は、容器種別検出部Mの検出情報に基づいて、グリルバーナAの加熱作動の制御などを行うように構成されているが、詳細な説明は省略する。
【0095】
<特徴的構成>
ここからは、上述した事項と一部重複する部分もあるが、本発明にかかる加熱調理器(ガスグリル)の特徴的な構成について説明する。
【0096】
本実施形態にかかる加熱調理器(ガスグリル)は、
1)グリル庫7と、
2)蓋付き、または、蓋なしの調理容器Kに収容された被調理物を、グリル庫7内で加熱する加熱手段(下バーナ10と上バーナ11とを備えたグリルバーナA)と、
3)上記加熱手段の制御を行う制御手段(図示せず)と、
4)前記加熱手段により被調理物が加熱されている時間を計測する計時手段(図示せず)と、
5)(a)前記グリル庫内の所定位置の温度、(b)前記グリル庫内に収容されている前記調理容器の温度、(c)前記調理容器に収容されている前記被調理物の温度のいずれかを検出する温度センサ13と
を備えている。
【0097】
また、本実施形態にかかる加熱調理器は、
(1)複数の調理モードから使用者により選択された、「焼く」、「あたためる」、「ノンフライ」、「冷凍食品」、「煮る」、「蒸す」、「パン」などの調理モードに基づいて、制御手段が前記加熱手段を制御することにより、被調理物の加熱調理を行うモード調理と、
(2)複数の自動調理メニューから使用者により選択された「トースト」、「鶏もも焼き」、「温泉たまご」、「魚:切り身」、「魚:姿焼き」、「ごはん」などの自動調理メニューに対応して、制御手段が加熱手段を制御することにより、被調理物を自動的に調理する自動調理と、
を実行することができるように構成されている。
【0098】
なお、上記モード調理においては、調理時間を使用者が時間設定スイッチ49(図8)から入力して設定することができるように構成されている。
【0099】
一方、自動調理では、自動調理メニューに対応して予め定められた調理時間が経過すると、上バーナ11および下バーナ10が自動的に消火され、調理が終了するように構成されている。
【0100】
次に、本実施形態にかかる加熱調理器(グリル付きガスコンロ)の特徴的な動作を、メインルーチンの制御フローを示す図9および、サブルーチンである予備加熱の制御フローを示す図10図11を参照しつつ説明する。
【0101】
まず、本実施形態にかかる加熱調理器(グリル付きガスコンロ)を用いて温泉たまごの自動調理を行う場合の動作を、図9を参照しつつ説明する。
【0102】
温泉たまごの自動調理を行うにあたっては、例えば、内部に食材を支持するための網状の支持部材(台座)がセットされた状態の、蓋付きの調理容器(キャセロール)を用意し、水面が、台座より低くなる程度(食材が水に浸らない程度)に水を入れ、食材である生の卵を支持部材上に載置して、調理容器に蓋をする。
【0103】
ただし、食材(卵)の半分くらいが水に浸る程度にまで調理容器に水を入れるようにしてもよい。
【0104】
また、台座を用いずに、調理容器の底部に食材(卵)を載置し、食材(卵)の半分くらいが水に浸る程度に調理容器に水を入れて蓋をし、調理を行うようにしてもよい。
【0105】
すなわち、温泉たまごの自動調理を行うにあたって、調理容器に水が入っていることは必要であるが、台座は必須ではない。また、食材(卵)は水に浸っていなくてもよく、一部が水に浸っていてもよい。
【0106】
次いで、グリル用設定操作部6(図8)のオートメニュー選択スイッチ45により、自動調理メニューとして「温泉たまご」を選択する。これにより、ステップS1の「自動調理メニュー入力」が実行される。
【0107】
それから、ステップS2で、使用者が点消火スイッチ48(図8)を操作することで自動調理開始指令(点火指令)が発令される。
【0108】
すなわち、オートメニュー選択スイッチ45によりいずれかのオートメニュー(ここでは「温泉たまご」)が選択されている場合には、点消火スイッチ48は、自動調理開始指令手段として機能するように構成されている。
【0109】
ステップS2で自動調理開始指令(点火指令)が発令されると、本来の加熱調理工程である自動調理工程(自動調理制御工程)を実行する前に、ステップS3で予備加熱(制御)工程が実行される。
【0110】
予備加熱(制御)工程は、その後の自動調理(制御)工程において良好な自動調理が行われるように、食材の温度条件を整える工程である。
【0111】
具体的には、卵黄の凝固温度が約70℃、卵白の凝固温度が約80℃であることを考慮して、卵黄および卵白のいずれもが凝固しない温度である所定温度(例えば50℃)に達してから、その所定温度を所定時間(例えば3分間)維持する工程が含まれるように構成されている。
なお、ステップS3の予備加熱(制御)工程については、別途サブルーチンの制御フローを示す図10を参照しつつ説明する。
【0112】
ステップS3における予備加熱(制御)工程が終了すると、ステップS4の自動調理(制御)工程に移行し、本来の加熱調理である自動調理(制御)工程が実行される。このステップS4の自動調理工程(自動調理制御工程)では、温泉たまごの調理を行うのに適切な温度(例えば70℃)および時間(例えば8分間)が選択されて自動調理が行われる。すなわち、調理メニューについて予め設定されている加熱調理用情報に基づき、上バーナ11および下バーナ10の火力が予め設定された火力に自動的に調節され、予め定められた時間、自動的にの加熱調理が行われる。
【0113】
そして、予め定められた時間が経過すると、制御手段により、上バーナ11および下バーナ10が自動的に消火され、自動調理が終了する。
【0114】
次に、本実施形態にかかる加熱調理器(グリル付きガスコンロ)の予備加熱工程(予備加熱制御工程)での動作を、サブルーチンである予備加熱の制御フローを示す図10を参照しつつ説明する。
【0115】
メインルーチンの制御フローを示す図9のステップS2で点火指令が発令されると、図10に示す制御フローに従って予備加熱制御が開始される。
【0116】
具体的には、図9のステップS2で点火指令が発令されると、図10の制御フローにおけるステップS11の点火制御(予備加熱工程における点火制御)が開始され、上バーナ11および下バーナ10の点火が行われる。
【0117】
そして、図10のステップS12で、上バーナ11および下バーナ10の火力がいずれも「強」に設定される。
【0118】
そして、ステップS13で温度センサ13の検出温度が調理メニューに対応して予め設定されている所定温度(所定の予熱温度)(例えば50℃)以上であるか否かが判断される。
【0119】
温度センサ13の検出温度が50℃に達すると、ステップS14で計時手段による計時が開始され、ステップS15で制御手段による温調制御(例えば、温度センサ13の検出温度が50℃±5degとなるような温調制御)が行われる。
【0120】
そして、ステップS16で、温度センサ13の検出温度が50℃に達してからの時間(計時手段による計時時間)が所定時間(3分間)に達したか否かが判断され、所定時間に達すると、予備加熱工程(予備加熱制御工程)が終了し、図9のメインルーチンの自動調理(制御)工程(ステップS4の工程)に移行する。
【0121】
ここで、温泉たまごを自動調理する場合における、予備加熱制御工程と、自動調理(制御)工程における調理時間の経過と、温度センサ13による検出温度の関係について、図7を参照しつつ説明する。
【0122】
まず、予備加熱工程(予備加熱制御工程)では、温度センサ13の検出温度が所定温度T1(50℃±5deg)となるような温調制御が行われる。この予備加熱工程では、ステップS11の点火制御(予備加熱工程における点火制御)が開始されてから、温度センサ13の検出温度が徐々に上昇し、予備加熱工程の途中でほぼ平衡な温度(所定温度)T1(50℃)に達する。その後、温度センサ13の検出温度が所定温度T1(50℃)に維持されるように温調制御を行いながら予備加熱を継続する。ただし、予備加熱工程においてT1は、実際には50℃±5degの範囲に制御されるように構成されている。
【0123】
なお、本実施形態では、この予備加熱工程で、温度センサ13の検出温度がT1(50℃)に達してしばらくすると、食材の温度とセンサ13の検出温度は、ほぼ等しくなると想定して、予備加熱制御を行っている。
【0124】
なお、予備加熱工程における温度(所定温度)T1(50℃)は、食材(生卵)の卵白および卵黄のいずれもが凝固しない温度である。
【0125】
そして、予備加熱工程において温度センサ13の検出温度が所定温度T1(50℃)に達してから所定時間(3分間)が経過すると、自動調理工程(自動調理制御工程)に移行する。自動調理工程では、温度センサ13の検出温度が徐々に上昇し、自動調理工程の途中でほぼ平衡な温度70℃に達し、その後、温度センサ13の検出温度がT2(70℃)となるような温度制御が継続して行われる。そして、温度T2(70℃)での調理(自動調理)が、あらかじめ定められた時間に達した時点で、調理(自動調理)の工程が終了する。ただし、自動調理工程においてT2は、実際には70℃±5degの範囲に制御されるように構成されている。
なお、T2(70℃)は、食材(生卵)の卵黄が凝固し始めるが、卵白は凝固しない温度である。
【0126】
本実施形態にかかる加熱調理器(グリル付きガスコンロ)は上述のように構成されているので、調理前の食材(本実施形態では生卵)の温度にかかわらず、自動調理の開始時点(すなわち予備加熱の終了時点)における食材の温度のばらつきを小さくして、安定して良好な自動調理を行い、意図するような温泉たまごの調理を確実に行うことができる。
【0127】
次に、本実施形態にかかる加熱調理器(グリル付きガスコンロ)を用いて、「焼く」、「あたためる」、「煮る」、「蒸す」などの調理モードを選択して調理(モード調理)を行う場合の制御フローについて説明する。
ここでは、上述の自動調理の場合と同様に、モード調理で温泉たまごを調理する場合の動作を、図11を参照しつつ説明する。
【0128】
モード調理で「蒸す」の調理モードを選択して調理する場合、内部に食材を支持するための網状の支持部材(台座)がセットされた状態の、蓋付きの調理容器(キャセロール)を用意し、水面が、台座より低くなる程度(食材が水に浸らない程度)に水を入れ、食材である生の卵を台座上に載置して、調理容器に蓋をする。
【0129】
なお、モード調理で、「蒸す」の調理モードを選択して調理する場合、食材(卵)を小鉢に入れた状態で調理容器の底部に載置し、小鉢内に水が入らない程度に、調理容器に水を入れた状態で、調理容器に蓋をして、調理に供するようにしてもよい。
【0130】
次いで、グリル用設定操作部6(図8)の調理モード選択スイッチ46により、調理モードとして「蒸す」を選択する。これにより、図11のステップS21の「調理モード入力」が行われる。
【0131】
さらに、時間設定スイッチ49により、加熱調理時間(モード調理時間)を設定する。ただし、時間設定スイッチ49による加熱調理時間(モード調理時間)の設定を行わずに、手動でモード調理を終わらせるようにすることも可能である。
【0132】
それから、ステップS22で、使用者が点消火スイッチ48(図8)を操作することでモード調理開始指令(点火指令)が発令される。
【0133】
すなわち、調理モード選択スイッチ46によりいずれかの調理モード(ここでは「蒸す」)が選択されている場合には、点消火スイッチ48は、モード調理開始指令手段として機能するように構成されている。
【0134】
そして、モード調理開始指令(点火指令)が発令されると、本来の加熱調理工程であるモード調理工程(モード調理制御工程)を実行する前に、ステップS23で予備加熱(制御)工程が実行される。
【0135】
このモード調理の場合における予備加熱工程(予備加熱制御工程)は、その後のモード調理工程(モード調理制御工程)において良好なモード調理が行われるように、食材の温度条件を整える工程である。具体的には、卵黄および卵白のいずれもが凝固しない温度である所定の温度(例えば50℃)に達してから、その温度を所定時間(例えば3分間)維持する工程が含まれるように構成されている。
【0136】
なお、このモード調理における予備加熱の所定温度(50℃)および所定時間(3分間)が、上述の自動調理制御における予備加熱の所定温度(50℃)および所定時間(3分間)と同じ値となっているが、所定温度および所定時間は異なっていてもよい。
【0137】
ステップS23において、所定温度(50℃)での加熱時間が所定時間(3分間に達すると、予備加熱工程(予備加熱制御工程)が終了し、ステップS24のモード調理(ここでは「蒸す」)の工程に移行して、本来の調理工程であるモード調理(制御)工程が実行される。このステップS24のモード調理工程(モード調理制御工程)は、上述のように、時間設定スイッチ49により設定された時間(設定時間)に達するまで実行される。そして、設定時間が経過すると、上バーナ11および下バーナ10が消火され、モード調理が終了する。
【0138】
なお、このモード調理の場合における予備加熱(制御)工程は、上述の自動調理制御の場合の予備加熱(制御)工程と同じであることから、説明は省略する。
【0139】
本実施形態にかかる加熱調理器(グリル付きガスコンロ)は上述のように構成されているので、調理前の食材(本実施形態では生卵)の温度にかかわらず、モード調理の開始時点(すなわち予備加熱の終了時点)における食材の温度のばらつきを小さくして、安定して良好なモード調理を行うことができる。
【0140】
なお、本実施形態にかかる加熱調理器(グリル付きガスコンロ)は、自動調理とモード調理の両方を行うことが可能で、かつ、自動調理とモード調理の両方において、予備加熱を行うことができるように構成されているが、本発明は、自動調理とモード調理のいずれか一方のみを行うことができるように構成されている加熱調理器にも適用することが可能である。
【0141】
また、上記実施形態では、自動調理で「温泉たまご」の調理を行う場合と、モード調理の「蒸す」のモードで「温泉たまご」の調理を行う場合とを例にとって説明したが、本発明にかかる加熱調理器は、自動調理で「温泉たまご」以外の、「トースト」、「鶏もも焼き」、「温泉たまご」、「魚:切り身」、「魚:姿焼き」、「ごはん」などの調理を行うことも可能であり、また、モード調理で「蒸す」以外の、「焼く」、「あたためる」、「ノンフライ」、「冷凍食品」、「煮る」、「パン」などの調理を行うことも可能である。
【0142】
なお、自動調理メニューのうちの代表的なものである「魚:姿焼き」、「肉じゃが」、「温泉たまご」の調理を行う場合の予備加熱制御における「所定温度」と「所定時間」の例を以下の表1に示す。なお、「肉じゃが」は、図8には例示していないメニューである。
【0143】
【表1】
【0144】
また、モード調理のうちの代表的なものである「焼く」、「茹でる・煮る」、「蒸す」の調理を行う場合の予備加熱制御における「所定温度」と「所定時間」の例を以下の表2に示す。なお、「煮る」モードは、「茹でる」調理を含む「茹でる・煮る」モードとしてもよい。
【0145】
【表2】
【0146】
予備加熱を行う際の所定温度と所定時間を、表1および表2に例示するような温度および時間とすることにより、調理が開始される時点(予備加熱工程を実行する前の時点)での食材(本実施形態では生卵)の温度にかかわらず、自動調理あるいはモード調理の開始時点(すなわち予備加熱の終了時点)における食材の温度のばらつきを小さくして、安定して良好な自動調理あるいはモード調理を行うことができる。
【0147】
なお、本実施形態にかかる加熱調理器(グリル付きガスコンロ)においては、予備加熱を行う際の所定温度と所定時間は、自動調理における自動調理メニューの種類、または、モード調理における調理モードの種類によって変更することができるように構成されている。
【0148】
なお、自動調理メニューやモード調理の種類により、予備加熱を行う際の「所定温度」と「所定時間」を変更可能にすることは、例えば、図8に示すグリル用設定操作部6のオートメニュー選択スイッチ45、調理モード選択スイッチ46、時間設定スイッチ49などの各種スイッチの操作と、上記の「所定温度」および「所定時間」を関連付ける方法などの種々の方法により容易に可能にすることができる。
【0149】
このように、予備加熱を行う際の所定温度と所定時間を、自動調理における自動調理メニューの種類や、モード調理における調理モードの種類によって変更できるようにした場合、より的確な条件で確実に自動調理あるいはモード調理を行うことが可能な加熱調理器を実現することができる。
【0150】
また、本実施形態にかかる加熱調理器(グリル付きガスコンロ)では、温度センサ13として、被調理物を収容する調理容器9の底部の温度を検出するように構成された温度センサを用いるようにしているので、被調理物の温度との関連が深い調理容器9の底部の温度から、精度よく被調理物の温度を推測することが可能になるため、予備加熱により、自動調理あるいはモード調理の開始時点(すなわち予備加熱の終了時点)における被調理物の温度のばらつきを小さくして、安定して良好な調理を行うことが可能になる。
【0151】
なお、上記実施形態では、本発明においては、温度センサにより調理容器の底部の温度を検出するようにしているが、「グリル庫内の所定位置の温度」を検出し、必要に応じて補正を加えて用いるように構成してもよく、また、「調理容器に収容されている被調理物の温度」を直接検出するように構成してもよい。
【0152】
たとえば、排気通路の内部温度を検出する排気温度センサの検出温度を、「グリル庫内の所定位置の温度」とし、必要に応じて補正を加えて用いるようにしてもよい。
【0153】
上記実施形態では、予備加熱工程における点火制御において、上バーナおよび下バーナの火力が、いずれも「強」に設定されているが、たとえば、上バーナは点火せず、下バーナのみ点火し、「弱」に設定されるようにしてもよい。
【0154】
また、上記実施形態では、調理モードを、「焼く」、「あたためる」、「ノンフライ」、「冷凍食品」、「煮る」、「蒸す」、「パン」としたが、たとえば、より簡単なモードとして、火力のみを選択して、必要に応じてタイマ時間を設定して加熱調理を行う、いわゆる「手動調理」とすることも可能である。
【0155】
また、本発明は、上記実施形態で示したような可燃ガスを燃料とするガスグリルを備えた加熱調理器に限られるものではなく、電気グリルを備えた加熱調理器にも適用することが可能である。
【0156】
本発明は、さらにその他の点においても上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内において種々の変形を加えることが可能である。
【符号の説明】
【0157】
1 左右一対のコンロバーナ
1A コンロバーナセンサ
2 天板
3 グリル排気口
4 五徳
5 一対のコンロ用操作具
6 グリル用設定操作部
7 グリル庫
7a グリル庫の前方の開口部
7d グリル庫の底壁部
7s グリル庫の側壁部
7u グリル庫の上部壁
8 グリル扉
9 グリル皿(調理容器)
10 下バーナ
10A 下バーナ本体部
10B 下バーナ混合管部
11 上バーナ
11A 上バーナ本体部
11B 上バーナ混合管部
12 下バーナ用噴出ノズル
13 温度センサ
15 固定レール
16 中間レール
17 可動レール
18 扉支持板
18A 係止片
19 カバー体
21 容器支持枠
21a 被載置部
21s 被支持部
22 レール枠
23 後板
24 板状の通路区画材
25 多孔状の消炎部材
26 排気温度センサ
28 元ガス供給路
29 コンロ用分岐路
30 グリル用分岐路
31 元ガス弁
32 コンロバーナ用ガス量調節弁
33 ガバナ
34 下バーナ用供給路
35 上バーナ用供給路
36 下バーナ用ガス量調節弁
37 上バーナ用ガス量調節弁
40 蓋
40a 蒸気孔
41 調理鍋(調理容器)
45 オートメニュー選択スイッチ
46 調理モード選択スイッチ
47 火力調節スイッチ
48 点消火スイッチ
49 時間設定スイッチ
49A 加熱調理時間を表示する表示部
A グリルバーナ
B 案内機構
D 排気通路形成部
Ds 下側形成部分
Du 上側形成部分
E 排気通路
F 炎孔
G グリル
H コンロ本体
K 調理容器
Ka 調理容器の底部
L 調理容器支持部
M 容器種別検出部
P 点火プラグ
R 着火センサ
U 排気出口
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図11