(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022160246
(43)【公開日】2022-10-19
(54)【発明の名称】成形型および発泡体の製造方法
(51)【国際特許分類】
B29C 44/58 20060101AFI20221012BHJP
B29C 39/26 20060101ALI20221012BHJP
B29C 39/24 20060101ALI20221012BHJP
B29C 39/10 20060101ALI20221012BHJP
B29K 105/04 20060101ALN20221012BHJP
【FI】
B29C44/58
B29C39/26
B29C39/24
B29C39/10
B29K105:04
【審査請求】未請求
【請求項の数】3
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021064882
(22)【出願日】2021-04-06
(71)【出願人】
【識別番号】000003425
【氏名又は名称】株式会社東洋クオリティワン
(74)【代理人】
【識別番号】110000534
【氏名又は名称】弁理士法人真明センチュリー
(72)【発明者】
【氏名】坂野 俊史
【テーマコード(参考)】
4F202
4F204
4F214
【Fターム(参考)】
4F202AB02
4F202AG20
4F202CA01
4F202CB01
4F202CP01
4F202CP02
4F202CP03
4F204AB02
4F204AC05
4F204AD08
4F204AG20
4F204EA01
4F204EB01
4F204EB11
4F204EF27
4F204EK17
4F204EK24
4F214AB02
4F214AG20
4F214UA01
4F214UB01
4F214UD20
4F214UK31
(57)【要約】
【課題】軟質フォームの原料液が反応し発泡するときの通気部材への侵入、軟質フォームの気泡の崩壊および軟質フォームの欠肉の発生を低減できる成形型および軟質フォームからなる発泡体の製造方法を提供する。
【解決手段】成形型は、成形型を厚さ方向に貫通するガス抜き孔と、ガス抜き孔を塞ぐ通気部材と、を備える。通気部材は、JIS L1096:2010に規定されるA法に準拠して、圧力125Paで測定される通気性が0.05cm
3/cm
2・s以上1.2cm
3/cm
2・s以下であり、圧力1kPaで測定される通気性が0.2cm
3/cm
2・s以上2.4cm
3/cm
2・s以下である。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
軟質フォームからなる発泡体を成形する成形型であって、
前記成形型を厚さ方向に貫通するガス抜き孔と、前記ガス抜き孔を塞ぐ通気部材と、を備え、
前記通気部材は、JIS L1096:2010に規定されるA法に準拠して、圧力125Paで測定される通気性が0.05cm3/cm2・s以上1.2cm3/cm2・s以下であり、圧力1kPaで測定される通気性が0.2cm3/cm2・s以上2.4cm3/cm2・s以下である成形型。
【請求項2】
前記通気部材は、前記成形型で成形された前記発泡体を離型した状態において、前記成形型に固着されている請求項1記載の成形型。
【請求項3】
軟質フォームからなる発泡体を成形する成形型を用いる発泡体の製造方法であって、
前記成形型を厚さ方向に貫通するガス抜き孔と、前記ガス抜き孔を塞ぐ通気部材と、を備え、
前記成形型が形成するキャビティ内で前記軟質フォームの原料液を発泡させて前記発泡体を成形する成形工程と、
前記発泡体を前記成形型から離型する離型工程と、を備え、
前記通気部材は、JIS L1096:2010に規定されるA法に準拠して、圧力125Paで測定される通気性が0.05cm3/cm2・s以上1.2cm3/cm2・s以下であり、圧力1kPaで測定される通気性が0.2cm3/cm2・s以上2.4cm3/cm2・s以下である発泡体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は成形型および発泡体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
軟質フォームからなる発泡体を成形する成形型にガス抜き孔を設け、ガス抜き孔に通気部材を配置して、成形時に発生するガスやキャビティの空気を、通気部材を通してガス抜き孔から排出する技術がある(特許文献1)。特許文献1に開示の技術では、通気部材の通気性が0.7cm3/cm2・s以下に設定されている。成形時にガスや空気が急激に抜けるのを防ぎ、通気部材に軟質ウレタンフォームが侵入したり発泡体の気泡が崩壊したりするのを防ぐためである。通気性はJIS L1096:2010に規定されたA法に準拠して圧力125Paで測定された値である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし先行技術では、通気性が小さいと、キャビティに残るガスの影響で、材料が成形型の隅やパーティングラインまで届かずに発泡体の縁に欠け(以下「欠肉」と称す)が発生したり、成形型の隅やパーティングラインに先に材料が充填され発泡体の中央付近に欠肉が発生したり、発泡体の気泡が潰れて崩壊したりするおそれがある。
【0005】
本発明はこの問題点を解決するためになされたものであり、通気部材への軟質フォームの侵入、発泡体の気泡の崩壊および欠肉の発生を低減できる成形型および発泡体の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この目的を達成するために本発明の成形型は、成形型を厚さ方向に貫通するガス抜き孔と、ガス抜き孔を塞ぐ通気部材と、を備える。通気部材は、JIS L1096:2010に規定されるA法に準拠して、圧力125Paで測定される通気性が0.05cm3/cm2・s以上1.2cm3/cm2・s以下であり、圧力1kPaで測定される通気性が0.2cm3/cm2・s以上2.4cm3/cm2・s以下である。
【0007】
本発明の発泡体の製造方法は、成形型が形成するキャビティ内で軟質フォームの原料液を発泡させて発泡体を成形する成形工程と、発泡体を成形型から離型する離型工程と、を備える。成形型を厚さ方向に貫通するガス抜き孔を塞ぐ通気部材は、JIS L1096:2010に規定されるA法に準拠して、圧力125Paで測定される通気性が0.05cm3/cm2・s以上1.2cm3/cm2・s以下であり、圧力1kPaで測定される通気性が0.2cm3/cm2・s以上2.4cm3/cm2・s以下である。
【発明の効果】
【0008】
請求項1記載の成形型によれば、通気部材はJIS L1096:2010に規定されるA法に準拠して、圧力125Paで測定される通気性が0.05cm3/cm2・s以上1.2cm3/cm2・s以下であり、圧力1kPaで測定される通気性が0.2cm3/cm2・s以上2.4cm3/cm2・s以下である。これにより成形型内の圧力が高くなるほど多くのガスが通気部材を通過し、成形型内の圧力が低下しても少しずつガスが通気部材を通過する。成形型内の圧力が高いときも低いときも適量のガスが通気部材を通過するから、通気部材への軟質フォームの侵入、発泡体の欠肉および気泡の崩壊の発生を低減できる。
【0009】
請求項2記載の成形型によれば、発泡体を離型した状態で成形型に通気部材が固着されている。よって請求項1の効果に加え、通気部材を繰り返し使用できる。
【0010】
請求項3記載の発泡体の製造方法によれば、通気部材はJIS L1096:2010に規定されるA法に準拠して、圧力125Paで測定される通気性が0.05cm3/cm2・s以上1.2cm3/cm2・s以下であり、圧力1kPaで測定される通気性が0.2cm3/cm2・s以上2.4cm3/cm2・s以下である。よって請求項1と同様の効果がある
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】一実施の形態における成形型の断面図である。
【
図2】成形型を用いて成形された発泡体の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好ましい実施の形態について添付図面を参照して説明する。
図1は一実施の形態における成形型10の断面図である。
図2は成形型10を用いて成形された発泡体40の断面図である。
図1では、成形型10の一部の図示が省略されており、通気部材20(後述する)は厚さが大きく強調されている。
【0013】
図1に示すように成形型10は、軟質フォームの材料などによって選択される金属製または合成樹脂製の成形型である。成形型10は、上型である第1型11と下型である第2型12とを閉じて、第1型11のキャビティ表面15と第2型12のキャビティ表面16との間にキャビティ13が形成される。軟質フォームの原料液を混合し、キャビティ13内で発泡させて発泡体40を成形する。
【0014】
成形型10には、成形型10を貫通するガス抜き孔14が設けられている。本実施形態では、ガス抜き孔14は、第1型11のキャビティ表面15の反対の外面17からキャビティ表面15まで貫通している。ガス抜き孔14の断面積は、外面17の近くの断面積よりも、キャビティ表面15に開口する開口部14aの近くの断面積が小さい。ガス抜き孔14の形状はこれに限られるものではなく、開口部14aの付近の断面積と外面17の付近の断面積とがほぼ等しくても良い。断面積が最も小さい部分のガス抜き孔14の直径は、例えば1-5mm、より好ましくは1-3mmである。
【0015】
成形型10には、ガス抜き孔14を塞ぐ通気部材20が設けられている。本実施形態では、通気部材20は、外面17側からキャビティ13側に向かって、順に第1層21及び第2層22を含む。第1層21及び第2層22の材料は、不織布、紙、フェルト、合成樹脂などのシート、フィルム及びこれらを組み合わせたものが例示される。
【0016】
本実施形態では、第1層21と第2層22との間が接着されている。第1層21のうち第2層22が接着された面と反対の面に粘着層23が設けられている。通気部材20は、粘着層23によってキャビティ表面15に固着され、ガス抜き孔14の開口部14aの全てを覆っている。
【0017】
通気部材20は、JIS L1096:2010に規定されるA法(フラジール法)に準拠して圧力125Paで測定される通気性(以下「第1通気性」と称す)が、0.05cm3/cm2・s以上1.2cm3/cm2・s以下である。JIS L1096:2010では、5回の通気性の測定の平均値の小数第2位を四捨五入するように規定されているが、本実施形態では、5回の測定の平均値が0.1未満のときは平均値の小数第3位を四捨五入する。
【0018】
通気部材20は、JIS L1096:2010に規定されるA法の圧力125Paに代えて、圧力1kPaで測定される通気性(以下「第2通気性」と称す)が、0.2cm3/cm2・s以上2.4cm3/cm2・s以下である。通気性は、第1層21、第2層22及び粘着層23を含む通気部材20の全体の通気性である。本実施形態では、第1層21の第1通気性および第2通気性は、第2層22の第1通気性および第2通気性よりも小さい。
【0019】
発泡体40は軟質ポリウレタンフォームからなる。発泡体40の表面41は、第2型12のキャビティ表面16によって成形される。発泡体40の裏面42は、第1型11のキャビティ表面15によって成形される。裏面42には裏面材30が配置されている。裏面材30材料は不織布が例示される。
【0020】
発泡体40の製造方法について説明する。まず第1型11を開き、キャビティ表面15に裏面材30を取り付ける。次いで成形工程において、ポリオール類、架橋剤、整泡剤、発泡剤および触媒がプレミックスされたA液とポリイソシアネート類のB液とを含む原料液を第2型12に供給した後、第1型11を閉じる。原料液はキャビティ13内で反応して反応物を生成し、炭酸ガスを発生する。樹脂化、ガス化の競争反応により体積が増加する。反応物の体積の増加に伴い、キャビティ13内の空間は次第に狭くなる。反応によって発生する炭酸ガスやキャビティ13内の空気(以下、炭酸ガスや空気を「ガス」と称す)は、反応物の膨張に伴い、通気部材20を通ってガス抜き孔14から成形型10の外に排出される。単位時間当たりの反応物の体積の増加量は、ガス抜き孔14を通過する単位時間当たりのガス量より多いので、キャビティ13内の空間の圧力は次第に増加する。
【0021】
ガス抜き孔14を塞ぐ通気部材20は、第1通気性が0.05cm3/cm2・s以上1.2cm3/cm2・s以下、且つ、第2通気性が0.2cm3/cm2・s以上2.4cm3/cm2・s以下なので、キャビティ13内のガスがガス抜き孔14から一気に抜けてしまわないようにできる。これにより通気部材20に反応物が侵入したり発泡体40の気泡(セル)が崩壊したりしないようにできる。
【0022】
キャビティ13の圧力が高くなるほど多くのガスが通気部材20を通過する。通気部材20により、キャビティ13の圧力が、成形型10の隅やパーティングラインまで反応物が行き届かなかったり成形型10の隅やパーティングラインに先に反応物が届いたりするほどの高圧にならないようにできるので、反応物はキャビティ表面15,16に行き渡る。よって発泡体40の欠肉の発生を低減できる。さらに発泡体40の気泡(セル)が潰れて生じるセルの崩壊の発生を低減できる。また、第1型11と第2型12との間のパーティング面に反応物が侵入して発泡体40に生じるバリを低減できる。
【0023】
キャビティ13内の多くのガスが通気部材20を通過してキャビティ13の圧力が低くなっても、キャビティ13のガスが少しずつ通気部材20を通って成形型10の外に排出される。キャビティ表面15に反応物が行き届くと、反応物の一部は裏面材30の繊維の間に侵入し、そのまま硬化して裏面材30と軟質フォームとが一体化する。裏面材30が軟質フォーム(反応物)と通気部材20との間に介在しているから、通気部材20に軟質フォームが侵入し難くなる。
【0024】
キャビティ13内のガスは、通気部材20の第2層22を通過した後、第1層21を通過する。裏面材30に侵入した反応物は、通気性が小さい第1層21に到達する前に、通気性が大きい第2層22に到達する。第1層21に反応物や離型剤が到達し難くなるので、第2層22より通気性が小さい第1層21の細孔に反応物や離型剤が詰まり難い。よって第1層21の通気性が維持され易くなる。
【0025】
次いで、離型工程において成形型10を開き、発泡体40を成形型10から取り出す。裏面材30は発泡体40の一部として発泡体40と一体化している。通気部材20は粘着層23によってキャビティ表面15に固着している。よって成形型10を使って発泡体40を繰り返し成形するときに、通気部材20をそのまま使用できる。その結果、通気部材20を成形型10に配置する作業を減らすことができる。
【実施例0026】
本発明を実施例によりさらに詳しく説明するが、本発明はこの実施例に限定されるものではない。
【0027】
通気部材の通気性およびガス抜き孔の断面積が最も小さい部分の直径(孔径)が異なる成形型No.1-7を使って、発泡体を製造する試験を行った。通気性は、JIS L1096:2010に規定されるA法に準拠して、圧力125Paにおける通気性(第1通気性)及び圧力1kPaにおける通気性(第2通気性)をそれぞれ5回測定し、5回の測定の平均値の小数第2位を四捨五入した。但し5回の測定の平均値が0.1未満のときは、平均値の小数第3位を四捨五入した。
【0028】
軟質ウレタンフォームの原料液を成形型No.1-7にそれぞれ供給し、原料液の反応によって生成される発泡体の成形性、及び、原料液の反応物の通気部材への侵入を評価した。成形型No.1-7はガス抜き孔の直径以外は一定にし、通気部材は厚さを一定にした。原料液の材料および量、試験のときの成形型の温度も一定にした。
【0029】
成形性の評価は、発泡体の欠肉および発泡体のセルの崩壊(コラップス)がなかったものをA、欠肉・セルの崩壊のいずれかが発泡体に生じたものをCとした。反応物の侵入の評価は、通気部材へ反応物が全く侵入しなかったものをA、反応物が通気部材の表面(キャビティに接する面)に侵入したが通気部材の裏面に達しなかったものをB、反応物が通気部材の裏面に達したものをCとした。結果は表1に記した。
【0030】
【表1】
表1に示すように成形性において、成形型No.1-5は評価がAであったが、No.6は発泡体に欠肉が生じたので、評価がCであった。No.1-5の通気性は、第1通気性が0.05cm
3/cm
2・s以上1.2cm
3/cm
2・s以下、且つ、第2通気性が0.2cm
3/cm
2・s以上2.4cm
3/cm
2・s以下の条件を満たすが、No.6の通気性は、第1通気性も第2通気性もNo.1-5の通気性より低く、この条件を満たさなかった。No.6は成形型の内圧が高くなったので、成形型の隅やパーティングラインに反応物が行き届かずに発泡体に欠肉が生じたと推察される。
【0031】
反応物の侵入において、成形型No.1-5は評価がA又はBであったが、No.7は評価がCであった。No.7の通気性は、第1通気性が0.05cm3/cm2・s以上1.2cm3/cm2・s以下の条件を満たすものの、第2通気性がNo.1-5の通気性より高く、条件を満たさなかった。No.7は通気部材を通過するガスの流量が多いので、反応物が通気部材に侵入したと推察される。
【0032】
特に成形型No.1-4は、通気部材への反応物の侵入の評価がAであった。よってガス抜き孔の直径は3mm以下が好適であった。成形型No.1-4は、発泡体を製造するときに通気部材を繰り返し使用できることが明らかになった。
【0033】
以上、実施形態および実施例に基づき本発明を説明したが、本発明はこれらに何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の改良変形が可能であることは容易に推察できるものである。
【0034】
実施形態では、ガス抜き孔14を成形型10に1つ設ける場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。ガス抜き孔14を成形型10に複数設けることは当然可能である。複数のガス抜き孔14の大きさは同じでも異なっていても良い。
【0035】
実施形態では、第1型11及び第2型12からなる成形型10について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第1型11、第2型12以外に中子型を設けることは当然可能である。
【0036】
実施形態では、第1型11に裏面材30を配置して発泡体40と一体にする場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。裏面材30を省略することは当然可能である。
【0037】
実施形態では、第1型11にガス抜き孔14を設ける場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。第2型12にガス抜き孔14を設けたり、第1型11と第2型12の両方にガス抜き孔14を設けたりすることは当然可能である。
【0038】
実施形態では、成形型10のキャビティ13に接する面に通気部材20を配置したが、必ずしもこれに限られるものではない。成形型10の外面17に通気部材20を配置したり、ガス抜き孔14の内部に通気部材20を配置したりすることは当然可能である。
【0039】
実施形態では、第1層21及び第2層22を含む通気部材20について説明したが、必ずしもこれに限定されない。単一の層からなる通気部材20や3つ以上の層からなる通気部材20とすることは当然可能である。複数の層を含む通気部材において、必ずしも層間が接着されていなくても良い。
【0040】
実施形態では、成形型10に通気部材20が接着される場合について説明したが、必ずしもこれに限られるものではない。接着以外の手段によって通気部材20を成形型10に固着することは当然可能である。接着以外の手段としては、留め具で通気部材20を止めたり挟み付けたりして成形型10に固着するものが例示される。