(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022160278
(43)【公開日】2022-10-19
(54)【発明の名称】作業システム
(51)【国際特許分類】
E02F 3/43 20060101AFI20221012BHJP
E02F 9/20 20060101ALI20221012BHJP
【FI】
E02F3/43 C
E02F9/20 M
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021064930
(22)【出願日】2021-04-06
(71)【出願人】
【識別番号】000246273
【氏名又は名称】コベルコ建機株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001841
【氏名又は名称】弁理士法人ATEN
(72)【発明者】
【氏名】野田 大輔
(72)【発明者】
【氏名】福尾 展弘
(72)【発明者】
【氏名】秋山 将貴
【テーマコード(参考)】
2D003
【Fターム(参考)】
2D003AA01
2D003AB04
2D003AC06
2D003BA03
2D003BB09
2D003CA02
2D003CA10
2D003DA04
2D003DB04
2D003DB05
2D003FA02
(57)【要約】
【課題】アタッチメントによる作業対象物に対する作業の効率を向上させる。
【解決手段】接触判定部31は、移動開始位置P1から作業開始位置P3に向かってアタッチメント先端部15tが移動している途中で、アタッチメント15が作業対象物Oに接触した接触状態になったか否かを判定する。作業制御部33は、接触状態であると接触判定部31に判定された場合、接触状態であると判定されたときのアタッチメント15の位置で、アタッチメント15に作業を開始させる。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
下部本体と、
前記下部本体に旋回可能に搭載された上部旋回体と、
前記上部旋回体に取り付けられ、作業対象物に対する作業を行うアタッチメントと、
前記アタッチメントを自動的に作動させる制御を行う作業制御部と、
特定の移動開始位置から、前記作業対象物に対する作業の開始位置である作業開始位置に向かって、前記アタッチメントの先端部が移動している途中で、前記アタッチメントが前記作業対象物に接触した接触状態になったか否かを判定する接触判定部と、
を備え、
前記作業制御部は、前記接触状態であると前記接触判定部に判定されることなく前記移動開始位置から前記作業開始位置に前記アタッチメントの先端部が移動した場合、前記作業開始位置で前記アタッチメントに作業を開始させ、
前記作業制御部は、前記接触状態であると前記接触判定部に判定された場合、前記接触状態であると判定されたときの前記アタッチメントの位置で、前記アタッチメントに作業を開始させる、
作業システム。
【請求項2】
請求項1に記載の作業システムであって、
前記アタッチメントの作動速度を検出するアタッチメント速度センサを備え、
前記接触判定部は、前記アタッチメント速度センサに検出された前記アタッチメントの作動速度が、前記接触判定部に設定された速度閾値以下である場合、前記接触状態であると判定する、
作業システム。
【請求項3】
請求項1に記載の作業システムであって、
前記アタッチメントに作用する上下方向の負荷を検出するアタッチメント負荷センサを備え、
前記接触判定部は、前記アタッチメント負荷センサに検出された負荷が、前記接触判定部に設定された負荷閾値以上である場合、前記接触状態であると判定する、
作業システム。
【請求項4】
請求項1に記載の作業システムであって、
前記アタッチメントの作動速度を検出するアタッチメント速度センサと、
前記アタッチメントに作用する上下方向の負荷を検出するアタッチメント負荷センサと、
を備え、
前記接触判定部は、前記アタッチメント速度センサに検出された前記アタッチメントの作動速度が、前記接触判定部に設定された速度閾値以下である場合、前記接触状態であると判定し、
前記接触判定部は、前記アタッチメント速度センサに検出された前記アタッチメントの作動速度が、前記接触判定部に設定された速度閾値以下である場合、前記接触状態であると判定する、
作業システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、アタッチメントに自動的に作業を行わせるための作業システムに関する。
【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1などに、アタッチメントを有するショベルが記載されている。同文献の請求項1には「ショベルが相対的に安定性の低い姿勢になる可能性がある状態」などの条件が満たされた場合に、「操作装置を用いた前記アクチュエータの操作を制限する」と記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
同文献に記載の技術では、所定の条件が満たされた場合に、アタッチメント(同文献ではブーム、アーム、バケット)の操作が制限される。アタッチメントの操作が制限されると、アタッチメントによる作業対象物に対する作業の効率が悪化する。
【0005】
そこで、本発明は、アタッチメントによる作業対象物に対する作業の効率を向上させることができる作業システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
作業システムは、下部本体と、上部旋回体と、アタッチメントと、作業制御部と、接触判定部と、を備える。前記上部旋回体は、前記下部本体に旋回可能に搭載される。前記アタッチメントは、前記上部旋回体に取り付けられ、作業対象物に対する作業を行う。前記作業制御部は、前記アタッチメントを自動的に作動させる制御を行う。前記接触判定部は、特定の移動開始位置から、前記作業対象物に対する作業の開始位置である作業開始位置に向かって、前記アタッチメントの先端部が移動している途中で、前記アタッチメントが前記作業対象物に接触した接触状態になったか否かを判定する。前記作業制御部は、前記接触状態であると前記接触判定部に判定されることなく前記移動開始位置から前記作業開始位置に前記アタッチメントの先端部が移動した場合、前記作業開始位置で前記アタッチメントに作業を開始させる。前記作業制御部は、前記接触状態であると前記接触判定部に判定された場合、前記接触状態であると判定されたときの前記アタッチメントの位置で、前記アタッチメントに作業を開始させる。
【発明の効果】
【0007】
上記構成により、アタッチメントによる作業対象物に対する作業の効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】作業システム1の作業機械10などを横から見た図である。
【
図2】
図1に示す作業システム1のブロック図である。
【
図3】
図2に示すコントローラ30の処理を示すフローチャートである。
【
図4】
図1に示すアタッチメント15が前後方向Xに移動する場合の作業機械10などを横から見た図である。
【
図5】
図1に示すアタッチメント15が旋回方向θに移動する場合の作業機械10などを上から見た図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1~
図5を参照して、作業システム1について説明する。
【0010】
作業システム1は、
図1に示すように、作業対象物Oに対する作業を行うためのシステムである。作業システム1は、作業機械10と、撮像装置21と、
図2に示す姿勢検出部23と、アタッチメント速度センサ25と、アタッチメント負荷センサ27と、コントローラ30と、を備える。
【0011】
作業機械10は、
図1に示すように、作業を行う機械であり、例えば建設作業を行う建設機械であり、例えばショベルである。作業機械10は、作業対象物Oに対する作業を行う。作業対象物Oは、例えば、土砂でもよく、砕石でもよく、廃棄物でもよい。作業対象物Oは、例えば、山形状(例えば土砂山)でもよく、地面Gに配置されてもよく(
図4参照)、ピットP内に(壁Pwに囲まれるように)配置されてもよい。作業機械10は、下部走行体11(下部本体)と、上部旋回体13と、アタッチメント15と、駆動部17と、を備える。
【0012】
下部走行体11(下部本体)は、作業機械10を走行させる。下部走行体11は、例えばクローラを備える。
【0013】
上部旋回体13は、下部走行体11に旋回可能に搭載される。上部旋回体13には、アタッチメント15が取り付けられる。上部旋回体13は、運転室13aと、カウンタウエイト13bと、を備える。運転室13aは、操作者が作業機械10の操作をすることが可能な部分である。作業機械10は、操作者に操作されなくてもよく、コントローラ30(
図2参照)により自動的に操作される場合がある。カウンタウエイト13bは、作業機械10の前後方向Xのバランスをとるためのおもりである。
【0014】
(作業機械10に関する方向の定義)
下部走行体11に対する上部旋回体13の旋回の回転軸(旋回中心13o(
図5参照))が延びる方向を、上下方向Zとする。上下方向Zにおいて、下部走行体11から上部旋回体13に向かう側(向き)を上側Z1とし、その逆側を下側Z2とする。
図5に示すように、上下方向Zから見たときにアタッチメント15が延びる方向(上部旋回体13に対してアタッチメント15が突出する方向)を、前後方向Xとする。前後方向Xにおいて、カウンタウエイト13bから、上部旋回体13へのアタッチメント15の取付部に向かう側を、「前側」とする。前後方向Xにおいて、上部旋回体13から前側を見たときの、上部旋回体13から遠い側を奥側X1とし、上部旋回体13に近い側を手前側X2とする。下部走行体11に対する上部旋回体13の旋回の方向(旋回中心13oを中心とする方向)を、旋回方向θとする。
【0015】
アタッチメント15は、
図1に示すように、上部旋回体13に取り付けられ、作業対象物Oに対して作業を行う部分である。アタッチメント15は、ブーム15aと、アーム15bと、先端アタッチメント15cと、を備える。ブーム15aは、上部旋回体13に起伏可能(上下方向に回転可能)に取り付けられる。アーム15bは、ブーム15aに対して回転可能に取り付けられる。先端アタッチメント15cは、作業対象物Oに対する作業を行う部分である。先端アタッチメント15cは、アタッチメント15の先端部に設けられ、アーム15bに回転可能に取り付けられる。先端アタッチメント15cは、例えば土砂をすくう(掘削する)バケットでもよく、物を挟む装置(グラップルなど)でもよく、破砕や掘削などを行う装置(ブレーカなど)でもよい。先端アタッチメント15cの先端部(アタッチメント15の先端部)を、アタッチメント先端部15tとする。
【0016】
駆動部17は、作業機械10を駆動させる。駆動部17は、例えば油圧アクチュエータを備えてもよく、電動アクチュエータを備えてもよい。上記「アクチュエータ」は、例えば伸縮可能なシリンダでもよく、モータでもよい。具体的には例えば、駆動部17は、ブームシリンダ17aと、アームシリンダ17bと、先端アタッチメントシリンダ17cと、旋回モータ17d(
図2参照)と、を備える。ブームシリンダ17aは、上部旋回体13に対してブーム15aを起伏させるシリンダ(例えば油圧シリンダ)である。アームシリンダ17bは、ブーム15aに対してアーム15bを回転させるシリンダ(例えば油圧シリンダ)である。先端アタッチメントシリンダ17cは、アーム15bに対して先端アタッチメント15cを回転させるシリンダ(例えば油圧シリンダ)である。
図2では、先端アタッチメントシリンダ17cを「先端ATTシリンダ」と記載した。旋回モータ17dは、
図1に示す下部走行体11に対して上部旋回体13を旋回させるモータ(例えば油圧モータ、または電動モータ)である。旋回モータ17d(
図2参照)は、
図5に示す旋回中心13oを中心に、下部走行体11に対して上部旋回体13を旋回させる。その結果、旋回モータ17dは、旋回中心13oを中心に、下部走行体11に対してアタッチメント15を旋回させる。
【0017】
撮像装置21は、
図1に示すように、撮像対象物の、位置および形状の三次元情報を検出する。上記「撮像対象物」は、作業対象物O、および作業対象物Oの周辺物の少なくともいずれかである。撮像装置21は、距離の情報(奥行きの情報)を有する画像(距離画像)を取得する。撮像装置21は、距離画像と二次元画像とに基づいて、撮像対象物の三次元情報を検出してもよい。撮像装置21は、1つのみ設けられてもよく、複数設けられてもよい。撮像装置21は、作業機械10に搭載されてもよく、作業機械10の外部(例えば作業現場)に配置されてもよい。作業機械10に搭載されても、作業機械10の外部に配置されてもよい点は、
図2に示す姿勢検出部23、アタッチメント速度センサ25、およびコントローラ30についても同様である。
【0018】
この撮像装置21(
図1参照)は、レーザー光を用いて三次元の情報を検出する装置を備えてもよい。撮像装置21は、例えばLiDAR(Light Detection and RangingまたはLaser Imaging Detection and Ranging)を備えてもよく、TOF(Time Of Flight)センサを備えてもよい。撮像装置21は、電波を用いて三次元の情報を検出する装置(例えばミリ波レーダなど)を備えてもよい。撮像装置21は、ステレオカメラを備えてもよい。撮像装置21が三次元の情報と二次元の情報とに基づいて撮像対象物の三次元の位置および形状を検出する場合などには、撮像装置21は、二次元の画像を検出可能なカメラを備えてもよい。
【0019】
姿勢検出部23は、作業機械10(
図1参照)の姿勢を検出する。姿勢検出部23は、ブームセンサ23aと、アームセンサ23bと、先端アタッチメントセンサ23c(
図2では先端ATTセンサ)と、旋回センサ23dと、を備える。
【0020】
ブームセンサ23aは、
図1に示す上部旋回体13に対するブーム15aの回転角度(起伏角度)を検出する。ブームセンサ23a(
図2参照)は、上部旋回体13に対するブーム15aの回転軸に取り付けられる角度センサを備えてもよい。ブームセンサ23aは、地面Gなどに対するブーム15aの傾斜角度を検出する傾斜センサを備えてもよい。ブームセンサ23aは、ブームシリンダ17aのストローク位置(シリンダチューブに対するシリンダロッドの位置)を検出するストロークセンサを備えてもよい。ブームセンサ23aは、二次元画像または距離画像に基づいてブーム15aの姿勢を検出するもの(画像に基づく検出を行うもの)でもよい。この場合、二次元画像または距離画像は、撮像装置21により撮像されてもよい。
【0021】
アームセンサ23b(
図2参照)は、ブーム15aに対するアーム15bの回転角度を検出する。アームセンサ23bは、角度センサを備えてもよく、傾斜センサを備えてもよく、ストロークセンサを備えてもよく、画像に基づく検出を行うものでもよい(先端アタッチメントセンサ23c(
図2参照)も同様)。先端アタッチメントセンサ23cは、アーム15bに対する先端アタッチメント15cの回転角度を検出する。旋回センサ23dは、下部走行体11に対する上部旋回体13の旋回の角度(旋回方向θ)を検出する。旋回センサ23dは、角度センサを備えてもよく、画像に基づく検出を行うものでもよい。
【0022】
アタッチメント速度センサ25(
図2参照)は、アタッチメント15の作動速度を検出する。例えば、アタッチメント速度センサ25は、姿勢検出部23(
図2参照)と兼用されてもよい。例えば、アタッチメント速度センサ25は、姿勢検出部23によるアタッチメント15の姿勢の検出結果(例えば角度など)を、アタッチメント15の作動速度に変換してもよい。具体的には例えば、アタッチメント速度センサ25は、ブームセンサ23a(
図2参照)に検出された、上部旋回体13に対するブーム15aの起伏角度を、上部旋回体13に対するブーム15aの回転速度(角速度)に変換してもよい。例えば、アタッチメント速度センサ25は、ブームシリンダ17aのストローク位置を、ブームシリンダ17aのストローク速度に変換してもよい。そして、アタッチメント速度センサ25は、ブームシリンダ17aの速度を、上部旋回体13に対するブーム15aの回転速度に変換してもよい。アーム15bの作動速度、および先端アタッチメント15cの作動速度についても、角度やストロークが、速度に変換されてもよい。下部走行体11に対する上部旋回体13の旋回速度(すなわちアタッチメント15の旋回速度)についても、旋回角度が旋回速度に変換されてもよい。なお、アタッチメント速度センサ25は、姿勢検出部23と兼用されなくてもよく、姿勢検出部23による検出結果を用いずにアタッチメント15の作動速度を検出してもよい。
【0023】
アタッチメント負荷センサ27(
図2参照)は、アタッチメント15に作用する上下方向Zの負荷を検出する。アタッチメント負荷センサ27は、ブーム15a、アーム15b、および先端アタッチメント15cの少なくともいずれかに作用する上下方向Zの負荷を検出する。具体的には例えば、アタッチメント負荷センサ27は、ブーム15aに作用する上下方向Zの負荷を検出する場合、ブームシリンダ17aを作動させる作動油の油圧を検出してもよい。
【0024】
コントローラ30(
図2参照)は、信号の入出力、演算(処理)、情報の記憶などを行う。例えば、
図2に示すコントローラ30は、撮像装置21(
図1参照)、姿勢検出部23、アタッチメント速度センサ25、およびアタッチメント負荷センサ27から検出結果を受信する。例えば、コントローラ30は、駆動部17を駆動させるための信号を出力する。コントローラ30は、接触判定部31と、作業制御部33と、を備える。
【0025】
接触判定部31は、後述する接触状態であるか否かの判定を行う。作業制御部33は、作業機械10を自動的に作動させる。作業制御部33は、アタッチメント15(
図1参照)を自動的に作動させる制御を行う。作業制御部33は、ブームシリンダ17a、アームシリンダ17b、先端アタッチメントシリンダ17c、および旋回モータ17dのそれぞれを制御する。
【0026】
(作業システム1の作動の概要)
作業システム1は、次のように作動するように構成される。コントローラ30(
図2参照)が、作業機械10を制御(自動運転)し、アタッチメント15に作業を行わせる。このときのアタッチメント15の作動の具体例は、次の通りである。
【0027】
アタッチメント15が、作業対象物Oに対する作業(例えば掘削)を行い、先端アタッチメント15cが、作業対象物Oを運搬可能な状態(例えばすくった状態、把持した状態など)になる。この状態で、アタッチメント15が、作業対象物Oを所定位置に運搬する。具体的には例えば、アタッチメント15が、作業対象物Oを持ち上げるとともに、上部旋回体13が、旋回を行う(作業機械10が持ち上げ旋回を行う)。次に、アタッチメント15が、図示しない積込対象物(例えば運搬車両の荷台など)の上方で作業対象物Oを解放(例えば排土)する。次に、先端アタッチメント15c(さらに詳しくはアタッチメント先端部15t)が、作業対象物Oに対する作業を行う予定位置(作業開始位置P3)に移動する。この移動のとき、例えば、上部旋回体13が、旋回(復帰旋回)を行うとともに、先端アタッチメント15cの高さ(上下方向Zの位置)が変えられる。このように、作業機械10では、例えば、作業、持ち上げ旋回、解放、および復帰旋回の一連の作動が繰り返される。なお、上記の作業機械10の作動は一例であり、作業機械10の作動は様々に行われ得る。
【0028】
(アタッチメント先端部15tの移動)
作業制御部33(
図2参照)は、移動開始位置P1から作業開始位置P3にアタッチメント先端部15tが移動するように、作業機械10の作動の制御を行う。
【0029】
移動開始位置P1は、コントローラ30(例えば接触判定部31)(
図2参照)に設定された特定の位置である。移動開始位置P1は、接触判定部31による判定(後述)が行われるときの、アタッチメント先端部15tの移動の開始位置である。例えば、移動開始位置P1は、上記の復帰旋回におけるアタッチメント先端部15tの軌跡上のある位置でもよく(
図5参照)、復帰旋回の開始時のアタッチメント先端部15tの位置でもよい。
図5に示すように、移動開始位置P1は、先端アタッチメント15cによる作業が行われる範囲(作業対象エリアOa)の内と外との境界と重なる点でもよい。例えば、先端アタッチメント15cによる作業は、作業対象エリアOaの少なくとも一部で行われる。
【0030】
作業開始位置P3は、
図1に示す先端アタッチメント15cによる作業対象物Oに対する作業(例えば掘削)が開始されるときの、アタッチメント先端部15tの位置である。作業開始位置P3は、例えばコントローラ30(
図2参照)により自動的に設定されてもよい。具体的には、作業開始位置P3は、撮像装置21に撮像された距離画像に基づいて、コントローラ30により自動的に設定されてもよい。作業開始位置P3の高さは、操作者によるアタッチメント15でのティーチング(教示)によって設定されてもよい。作業開始位置P3の高さは、作業者による携帯情報端末(例えばタブレット、スマートフォンなど)への入力(例えば数値入力)によって設定されてもよい。作業開始位置P3と同様に、移動開始位置P1についても、コントローラ30により自動的に設定されてもよく、アタッチメント15でのティーチングによって設定されてもよく、携帯情報端末への入力によって設定されてもよい。
【0031】
(アタッチメント15と作業対象物Oとの接触)
移動開始位置P1と作業開始位置P3との間に作業対象物Oが存在する場合が想定される。この場合、アタッチメント先端部15tが移動開始位置P1から作業開始位置P3に移動しているときに、アタッチメント15が作業対象物Oに接触することが想定される。具体例は次の通りである。
【0032】
[上下方向Zの接触の例]例えば、作業開始位置P3の真上に作業対象物Oが存在する場合などが想定される。例えば、ティーチングや携帯情報端末への入力によって設定された作業開始位置P3の高さが、作業対象物Oの高さよりも低い場合などに、作業開始位置P3の真上に作業対象物Oが存在する場合が想定される。このような場合、作業対象物Oよりも上側Z1から作業開始位置P3に向かって下側Z2にアタッチメント先端部15tが移動すると、アタッチメント15(例えば先端アタッチメント15c)が作業対象物Oに接触する。この状態でアタッチメント15がさらに下げられようとすると、作業機械10が(車体が)、地面Gに対して持ち上がろうとする。すると、作業機械10が、地面Gに対して傾き、不安定になる場合がある。なお、
図1に示す例では、アタッチメント先端部15tが作業対象物Oに接触する場合を示したが、アタッチメント15のうち作業対象物Oに接触する部分は、アタッチメント先端部15tとは限らず、先端アタッチメント15cとは限らない。
【0033】
[前後方向Xの接触の例]例えば、
図4に示すように、移動開始位置P1よりも奥側X1に作業開始位置P3がある場合について考える。この場合、移動開始位置P1と作業開始位置P3との前後方向Xにおける間に、作業開始位置P3よりも高い位置に、作業対象物Oが存在する場合などが想定される。このような場合、先端アタッチメント15cが、移動開始位置P1から作業開始位置P3に向かって移動すると、作業開始位置P3よりも手前側X2で作業対象物Oに接触する(つっかえる)場合がある。
【0034】
[旋回方向θの接触の例]例えば、
図5に示すように、移動開始位置P1と作業開始位置P3との旋回方向θにおける間に、作業開始位置P3よりも高い位置に、作業対象物Oが存在する場合などが想定される。このような場合、先端アタッチメント15cが、移動開始位置P1から作業開始位置P3に向かって旋回すると、作業開始位置P3よりも移動開始位置P1に近い側で作業対象物Oに接触する(つっかえる)場合がある。
【0035】
そこで、作業制御部33(
図2参照)は、移動開始位置P1から作業開始位置P3に移動している途中でアタッチメント15が作業対象物Oに接触する場合は、作業開始位置P3を変更する。変更後のP3を、変更後作業開始位置P3aという。コントローラ30による制御の詳細は以下の通りである。
【0036】
(変更後作業開始位置P3a)
コントローラ30(
図2参照)の作動などについて、
図3に示すフローチャートを参照して説明する。以下では、フローチャートに示す各ステップについては、
図3を参照して説明する。ステップS11では、作業制御部33(
図2参照)が、移動開始位置P1から作業開始位置P3に向かってアタッチメント15を移動させる制御を行う。具体的には例えば、作業制御部33が、アタッチメント15に復帰旋回動作を行わせる。
【0037】
ステップS12では、アタッチメント先端部15tが作業開始位置P3に到達したか否かが、接触判定部31(
図2参照)に判定される。アタッチメント先端部15tが作業開始位置P3に到達していない場合(ステップS21でNOの場合)、フローは、ステップS21~S24およびS31に進む。アタッチメント先端部15tが作業開始位置P3に到達していない場合は、移動開始位置P1から作業開始位置P3に向かってアタッチメント先端部15tが移動している途中である。アタッチメント先端部15tが作業開始位置P3に到達した場合、フローはS41に進む。
【0038】
ステップS21~S24およびS31では、接触判定部31(
図2参照)は、アタッチメント15が作業対象物Oに接触した状態である「接触状態」であるか否かを判定する。
【0039】
ステップS21~S24では、接触判定部31(
図2参照)は、アタッチメント15が作業対象物Oに接触し、アタッチメント15が停止または略停止した状態であるか否かを判定する。具体的には、接触判定部31は、アタッチメント速度センサ25(
図2参照)に検出されたアタッチメント15の作動速度が速度閾値以下である場合、接触状態であると判定する。上記の速度閾値は、接触判定部31に予め(この判定の前に)設定される(以下の各閾値も同様)。
【0040】
さらに詳しくは、ステップS21では、接触判定部31(
図2参照)は、上部旋回体13に対するブーム15aの回転速度が、ブーム速度閾値(ブーム15aの回転速度に関する速度閾値)以下か否かを判定する。例えば、ブーム15aの回転速度がブーム速度閾値以下である状態が所定時間以上継続した場合に、接触判定部31は、ブーム15aの回転速度がブーム速度閾値以上であると判定する。上記「所定時間」は、接触判定部31に予め設定された時間に関する閾値である。
【0041】
同様に、ステップS22では、接触判定部31(
図2参照)は、ブーム15aに対するアーム15bの回転速度が、アーム速度閾値(アーム15bの回転速度に関する速度閾値)以下か否かを判定する。ステップS23では、接触判定部31は、アーム15bに対する先端アタッチメント15cの回転速度が、先端アタッチメント速度閾値(先端アタッチメント15cの回転速度に関する速度閾値)以下か否かを判定する。
図3では、先端アタッチメント15cを「先端ATT」と記載した。ステップS24では、接触判定部31は、
図1に示す下部走行体11に対するアタッチメント15の(上部旋回体13の)旋回速度が、旋回速度閾値(アタッチメント15の旋回速度に関する速度閾値)以下か否かを判定する。
【0042】
ブーム15aの回転速度、アーム15bの回転速度、先端アタッチメント15cの回転速度、およびアタッチメント15の旋回速度のそれぞれが各速度閾値以下である場合(ステップS21~S24のすべてでYESの場合)、フローはステップS25に進む。この場合、接触判定部31(
図2参照)は、アタッチメント15が停止または略停止していると判定する。一方、この条件が満たされない場合(ステップS21~S24の少なくともいずれかでNOの場合)、接触判定部31は、アタッチメント15が停止または略停止していないと判定する。この場合、接触判定部31は、アタッチメント15は接触状態ではない、と判定する。この場合、フローはステップS12に戻る。
【0043】
ステップS31では、接触判定部31(
図2参照)は、アタッチメント負荷センサ27に検出された負荷が負荷閾値(アタッチメント15の負荷に関する閾値)以上か否かを判定する。この判定では、アタッチメント15が作業機械10を地面Gに対して持ち上げ、作業機械10を傾けようとしている状態、または傾けている状態か否かが判定される。この判定では、接触判定部31は、アタッチメント15(具体的には例えばブーム15a)に作用する上下方向Zの負荷(
図3では「ブーム負荷」)が負荷閾値以上か否かを判定する。アタッチメント15に作用する上下方向Zの負荷が負荷閾値以上である場合、フローはステップS32に進む。アタッチメント15に作用する上下方向Zの負荷が負荷閾値未満である場合、接触判定部31は、アタッチメント15は接触状態ではない、と判定する。この場合、フローはステップS12に戻る。
【0044】
アタッチメント15の作動速度が速度閾値以下(S21~S24のすべてでYES)、およびアタッチメント15に作用する上下方向Zの負荷が負荷閾値以上(S31でYES)、の少なくともいずれかの条件が満たされる場合、フローはステップS32に進む。この場合、接触判定部31は、アタッチメント15は接触状態である、と判定する。この場合、フローはステップS41に進む。
【0045】
(アタッチメント15の速度および負荷の判定)
接触判定部31(
図2参照)は、アタッチメント15の作動速度が速度閾値以下であるか否かの判定(速度判定)と、アタッチメント15の負荷が負荷閾値以上であるか否かの判定(負荷判定)と、に基づいて、接触状態であるか否かを判定することが好ましい。この理由は、次の通りである。アタッチメント15が、作業機械10を地面Gに対して浮かせ、下部走行体11を地面Gに対して傾けているときは、アタッチメント15は停止(または略停止)していない。そのため、速度判定のみが行われる場合、アタッチメント15が作業対象物Oに接触しているにもかかわらず、「接触状態である」と判定されない。一方、アタッチメント15が作業対象物Oに接触して停止(または略停止)しているが、アタッチメント15に作用する負荷は小さい場合がある。具体的には例えば、アタッチメント15が作業対象物Oに接触してからのブームシリンダ17aのストローク量が小さい場合などには、ブームシリンダ17aに作用する負荷が小さく、ブームシリンダ17aに供給される作動油の圧力が、大きくは立たない。このような場合、アタッチメント15が作業対象物Oに接触しているにもかかわらず、「接触状態である」と判定されない。一方、速度判定と負荷判定との両方が行われる場合は、アタッチメント15が作業対象物Oに接触しているか否かを適切に判定することができる。
【0046】
なお、速度判定と負荷判定とのいずれか一方のみでも、アタッチメント15が作業対象物Oに接触しているか否かを適切に判定することができる場合は、速度判定と負荷判定とのいずれか一方のみが行われてもよい。
【0047】
ステップS41では、作業制御部33(
図2参照)は、作業対象物Oに対する作業をアタッチメント15に開始させる。さらに詳しくは、接触状態であると接触判定部31(
図2参照)に判定されることなく、移動開始位置P1から作業開始位置P3にアタッチメント先端部15tが移動した場合(ステップS12でNOの場合)、作業制御部33は、次の処理を行う。この場合、作業制御部33は、作業開始位置P3でアタッチメント15に作業を開始させる。さらに詳しくは、作業制御部33は、アタッチメント先端部15tが作業開始位置P3に配置された状態から、アタッチメント15に作業対象物Oに対する作業を開始させる。
【0048】
また、接触判定部31(
図2参照)により、接触状態であると判定された場合(ステップS32からステップS41に進んだ場合)、作業制御部33(
図2参照)は、次の処理を行う。この場合、作業制御部33は、接触判定部31に接触状態であると判定されたときのアタッチメント15の位置で、アタッチメント15に作業を開始させる。この場合、接触判定部31は、接触判定部31に接触状態であると判定されたときのアタッチメント15の位置に、作業開始位置P3を変更する(作業開始位置P3を、変更後作業開始位置P3aに変更する)。さらに詳しくは、作業制御部33は、アタッチメント先端部15tが変更後作業開始位置P3aに配置された状態から、アタッチメント15に作業対象物Oに対する作業を開始させる。よって、接触状態であると判定された場合でも、アタッチメント15による作業対象物Oに対する作業が行われる。
【0049】
ステップS41の次に、フローは「エンド」に進む。その後、コントローラ30(
図2参照)は、例えば、上記の持ち上げ旋回、および作業対象物Oの解放を作業機械10に行わせる。その後、コントローラ30は、作業機械10に復帰旋回を行わせるときに、
図3に示す処理を再び行う。
【0050】
図1に示すアタッチメント15が変更後作業開始位置P3aで作業を開始し、この作業が完了し、例えば持ち上げ旋回および作業対象物Oの解放が行われた後、再び
図3に示す処理が行われる場合について説明する。[例1]この場合、
図1に示すアタッチメント先端部15tの移動目標が、変更後作業開始位置P3aから、変更前の作業開始位置P3に戻されてもよい。[例1a]例えば、アタッチメント15が、作業対象物Oに接触したこと、および、変更後作業開始位置P3aで作業を行ったことにより、作業対象物Oの形状が変化する。すると、アタッチメント先端部15tが、変更前の作業開始位置P3に到達できる場合がある。この場合、アタッチメント15が、変更前の作業開始位置P3での作業を行うことができる。[例1b]また、接触状態であると判定されたときのアタッチメント15の位置(いわば障害物)を避けるように、移動開始位置P1から変更前の作業開始位置P3にアタッチメント先端部15tが移動してもよい。
図5において、この場合のアタッチメント先端部15tの移動経路の一例を、二点鎖線で示した。[例2]また、アタッチメント先端部15tの移動目標が、変更後作業開始位置P3aでも、「変更前の作業開始位置P3」でもない位置(新たな作業開始位置P3)とされてもよい。
【0051】
(第1の発明の効果)
図1に示すように、作業システム1による効果は、次の通りである。作業システム1は、下部走行体11(下部本体)と、上部旋回体13と、アタッチメント15と、作業制御部33(
図2参照)と、接触判定部31(
図2参照)と、を備える。上部旋回体13は、下部走行体11に旋回可能に搭載されたものである。アタッチメント15は、上部旋回体13に取り付けられ、作業対象物Oに対する作業を行う。作業制御部33は、アタッチメント15を自動的に作動させる制御を行う。接触判定部31は、特定の移動開始位置P1から作業開始位置P3に向かって、アタッチメント先端部15tが移動している途中で、アタッチメント15が作業対象物Oに接触した接触状態になったか否かを判定する。作業開始位置P3は、作業対象物Oに対する作業の開始位置である。作業制御部33は、接触状態であると接触判定部31に判定されることなく、移動開始位置P1から作業開始位置P3にアタッチメント先端部15tが移動した場合、作業開始位置P3でアタッチメント15に作業を開始させる。
【0052】
[構成1]作業制御部33は、接触状態であると接触判定部31に判定された場合、接触状態であると判定されたときのアタッチメント15の位置で、アタッチメント15に作業を開始させる。
【0053】
上記[構成1]により、アタッチメント15が作業対象物Oに接触した接触状態になった場合でも、接触状態であると判定されたときのアタッチメント15の位置で、作業対象物Oに対する作業をアタッチメント15に開始させる。よって、アタッチメント15が接触状態になった場合でも、作業対象物Oに対するアタッチメント15による作業を行うことができる。よって、例えばアタッチメント15が接触状態になった場合にアタッチメント15の作動が制限される場合などに比べ、アタッチメント15による作業対象物Oに対する作業の効率を向上させることができる。
【0054】
(第2の発明の効果)
[構成2]作業システム1は、アタッチメント15の作動速度を検出するアタッチメント速度センサ25(
図2参照)を備える。接触判定部31(
図2参照)は、アタッチメント速度センサ25に検出されたアタッチメント15の作動速度が、接触判定部31に設定された速度閾値以下である場合、接触状態であると判定する。
【0055】
上記[構成2]では、アタッチメント15が停止または略停止しているときのアタッチメント15の速度を速度閾値として設定した場合、次の効果が得られる。この場合、アタッチメント15が停止または略停止しているときに、接触状態であると接触判定部31が判定する。よって、アタッチメント15が作業開始位置P3に移動できない状態であることを、適切に判定することができる。
【0056】
(第3の発明の効果)
[構成3]作業システム1は、アタッチメント15に作用する上下方向Zの負荷を検出するアタッチメント負荷センサ27(
図2参照)を備える。接触判定部31(
図2参照)は、アタッチメント負荷センサ27に検出された負荷が、接触判定部31に設定された負荷閾値以上である場合、接触状態であると判定する。
【0057】
上記[構成3]では、アタッチメント15が下部走行体11および上部旋回体13を持ち上げようとしているときのアタッチメント15の負荷を負荷閾値として設定した場合、次の効果が得られる。この場合、アタッチメント15が下部走行体11および上部旋回体13を持ち上げようとしているときに、接触状態であると接触判定部31に判定される。よって、アタッチメント15が作業開始位置P3に移動できない状態であることを、適切に判定することができる。
【0058】
(第4の発明の効果)
[構成4]作業システム1は、上記[構成2]および[構成3]を備える。
【0059】
上記[構成4]により、次の効果が得られる。アタッチメント15が下部走行体11および上部旋回体13を持ち上げようとしていないが、アタッチメント15が停止または略停止しているときに、接触状態であると接触判定部31に判定させることができる。また、アタッチメント15が停止または略停止していないが、アタッチメント15が下部走行体11および上部旋回体13を持ち上げようとしているときに、接触状態であると接触判定部31に判定させることができる。したがって、アタッチメント15が作業開始位置P3に移動できない状態であることを、適切に判定することができる。
【0060】
(変形例)
上記実施形態は様々に変形されてもよい。例えば、上記実施形態の各構成要素の配置や形状が変更されてもよい。例えば、
図2に示す各構成要素の接続は変更されてもよい。例えば、
図3に示すフローチャートのステップの順序が変更されてもよく、ステップの一部が行われなくてもよい。例えば、上記の各閾値(速度閾値、負荷閾値など)や範囲(例えば作業対象エリアOa)などは、一定でもよく、手動操作により変えられてもよく、何らかの条件に応じて自動的に変えられてもよい。例えば、構成要素の数が変更されてもよく、構成要素の一部が設けられなくてもよい。例えば、構成要素どうしの固定や連結などは、直接的でも間接的でもよい。例えば、互いに異なる複数の部材や部分として説明したものが、一つの部材や部分とされてもよい。例えば、一つの部材や部分として説明したものが、互いに異なる複数の部材や部分に分けて設けられてもよい。具体的には例えば、
図2に示すコントローラ30の構成要素(作業制御部33および接触判定部31)は、1つのコントローラ30にまとめて設けられてもよく、別々に設けられてもよい。
【符号の説明】
【0061】
1 作業システム
11 下部走行体(下部本体)
13 上部旋回体
15 アタッチメント
25 アタッチメント速度センサ
27 アタッチメント負荷センサ
31 接触判定部
33 作業制御部
O 作業対象物
P1 移動開始位置
P3 作業開始位置