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  • 特開-貯水槽 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022160350
(43)【公開日】2022-10-19
(54)【発明の名称】貯水槽
(51)【国際特許分類】
   E03B 11/02 20060101AFI20221012BHJP
【FI】
E03B11/02 Z
【審査請求】未請求
【請求項の数】2
【出願形態】書面
(21)【出願番号】P 2021087984
(22)【出願日】2021-04-06
(71)【出願人】
【識別番号】595110210
【氏名又は名称】小野瀬 一
(71)【出願人】
【識別番号】520418813
【氏名又は名称】小森 功
(72)【発明者】
【氏名】小野瀬 一
(57)【要約】
【課題】 従来の貯水槽は、円筒形状にして底部に長厚板もので敷設したり、角箱状のもので囲いをしたりして大型なものになるという問題があった。転倒を防止するためである。
【解決手段】 両端部をL状に切欠設けた力板を中央部に固着して胡座状に形成した貯水槽本体に、和水口と満水孔を有する強化板で室を左右に設けた貯水槽において、流水が上下動水してより撹拌するように構成した。これにより、水質度の高い貯水槽を提供できるとともに、水害などの非常時において飲用、用水することができる。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
両端にL状に空間方形に切欠して設けた力板3を、中央部に固着してその左右に2室を設けた貯水槽本体に、和水口と満水孔を有する3枚の強化板を、前部に各強化板の和水口を下方にして設け、中央部に各強化板の和水口を上方にして設け、後部に各強化板の和水口を下方にして設けて、制御弁を併設した入水口を本体の前上面内部に突出して設けるとともに、排水口と安全弁を本体の後部に設けて、本体の上面部に取水口を設けた貯水槽。
【請求項2】
力板により軽量にして強靭なものに設けられてあるので、多発の水害地にも安易に設置できるように設けた請求項1記載の貯水槽。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、水害地の家庭に於ける貯水槽の強度、活生化を図った貯水槽に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の貯水槽には、種種に数種あって水質を軟化できる和水口と満水にできる満水孔を有する強化板を設けたものである。(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
また、形状は水圧に対応するために、円筒形状にして転倒を防ぐために箱状のものに収容されてある。
【0004】
以下、図4により従来の貯水槽について説明する。2は円筒形状の貯水槽で、満水孔10、和水口11を有する強化板を設けて、箱状3のものに収容されて設けられてある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特願第4953036号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
以上に述べた従来の貯水槽では、強固のものにして水害罹災中充分に飲用できるものにするために円筒形で大型のものになり、さらに収容する箱でなおさら大型のものとなり、水害地の一般家庭においては設置に少し無理があるようである。
【0007】
本発明は、このような従来の構成が有してある問題を解決しようとするものであり、形状を台形状に形成するとともに、中央部に力板を直線状に固着し形成して、数量的に物理的に効果的に設けて、水害に勝り強い貯水槽の実現することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
そして、本発明は上記目的を達成するために、上記力板を矩形状でその両端肩部の上半をL状に空間方形に切欠して設けて、貯水槽の中央部に直線状に固着して左右に設けた2槽に水質を軟化できる和水口と満水にできる満水孔を有する強化板を取付けたものである。
【0009】
また、第2の課題解決手段は、力板により分設された貯水槽の左右の2槽に、各強化板の3板を、該各和水口を下部、上部、下部とそれぞれ2槽に等間隔に縦設して設けるとともに、前面部に入水口に制御弁を併設し後面部に排水口と安全弁を設けた構成としたものである。
【0010】
上記第1の課題解決手段による作用は次の通りである。すなわち、力板により左右2槽に設けられた前室において、水道より入水された流水は充満すると分水されるとともに、2槽に設けられてある各強化板の和水口をそれぞれ通水して、後室で集水して排出するため、よく攪拌されて良質の軟水を得ることができる。
【0011】
また、第2の課題解決手段による作用は、貯水槽の前部に入水口と制御弁を併用するとともに、後部に排水口と安全弁を設けて、流水を確かとしたことである。
【0012】
また、第3の課題解決手段による作用は、形状を断面台形で胡坐状に設けたため、大水害にあっても転倒し難いように設けたものであり、非常時には速やかに飲用できる効果を発揮するものである。
【発明の効果】
【0013】
上述したように、本発明の貯水槽は、力板を設けたことにより強靭のものになり水害にあって充分に対抗でき、また8室に設けられたことにより水道水が軟化されて良質の真水が得られることができ、水質度の高い貯水槽を提供できる。
【0014】
また、軽量にできて強靭のものであるので、如何なる水害地にも安易に設置することができて、水害罹災中充分に真水を飲用、用水できる効果を発揮するものである。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】 本発明の実施形態を示す貯水槽の部分断面平面図
図2】 同貯水槽の部分断面側面図
図3】 同貯水槽の部分断面正面図
図4】 特願第4953036号の図
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の実施形態を図1図3に基づいて説明する。
【0017】
図において、1は貯水槽で、その中央部に両端肩部をL状に切欠2して設けた力板3を直線状に固着して設けた貯水槽1本体に、水道水を軟化できる和水口4と満水にできる満水孔5を有する強化板6を、前記力板3により左右に分槽された室7に、前記強化板6の各3板でその前板の各強化板6の和水口4を下方にして設け、中央部の各強化板6Aの和水口4Aを上方にして設け、後部の各強化板6Bの和水口4Bを下方にして設けて形成されてあり、前記貯水槽1の前内外側面部に水道水を流入する入水口8と小箱9に囲われた制御弁10を設けるとともに、貯水槽1の後側面部に排水口11と安全弁12をそれぞれ設けられて設置されてある。
【0018】
また、13は取水口で、貯水槽1の上面部に螺着14されて設けられてあり、該貯水槽1は設置する場所によって取水口13を底部に設けられてあるものを設置することができるものである。
【0019】
以下、上記構成の動作を説明する。流入する水道水は力板により分水して、前部の各強化板6の下部の和水口4を通水し、中央部の各強化板6Aの和水口4Aを通水し、後部の各強化板6Bの和水口4Bを通水して室7Cの上部の排水口10より合水されて排水されるという効果を発揮する。
【0020】
また、流水は力板3により流水し、左右の各室で揉水され排出される構造的に設けられてあって強靭なものであるので、如何なる水害地にあっても安易に住宅用として設置でき、また、形状も胡坐体であるので据動されても転倒されがたいというさらなる効果を発揮する。
【0021】
そして、水害などの非常時にあって、飲用、用水できる効果を発揮する。以上のように、本実施形態によれば活生効果が得られるものである。
【符号の説明】
【0022】
1 貯水槽
3 力板
4 和水口
5 満水孔
6 強化板
8 入水口
10 制御弁
11 排水口
12 安全弁
13 取水口
図1
図2
図3
図4