(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022160387
(43)【公開日】2022-10-19
(54)【発明の名称】分離面の両側に軸受要素の接触領域を備えた間接後方視界システム、荷重最適化調整ボール、及び間接後方視界システムの組立方法
(51)【国際特許分類】
B60R 1/06 20060101AFI20221012BHJP
F16C 11/06 20060101ALI20221012BHJP
【FI】
B60R1/06 Z
F16C11/06 Z
F16C11/06 E
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022063231
(22)【出願日】2022-04-06
(31)【優先権主張番号】10 2021 108 507.1
(32)【優先日】2021-04-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(71)【出願人】
【識別番号】500020380
【氏名又は名称】メクラ・ラング・ゲーエムベーハー・ウント・コー・カーゲー
【氏名又は名称原語表記】MEKRA Lang GmbH & Co. KG
(74)【代理人】
【識別番号】100121728
【弁理士】
【氏名又は名称】井関 勝守
(74)【代理人】
【識別番号】100165803
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 修平
(74)【代理人】
【識別番号】100170900
【弁理士】
【氏名又は名称】大西 渉
(72)【発明者】
【氏名】ヴェルナー,ラング
(72)【発明者】
【氏名】エルマー,フィンケンベルガー
(72)【発明者】
【氏名】アルブレヒト,ポップ
【テーマコード(参考)】
3D053
3J105
【Fターム(参考)】
3D053FF04
3D053FF17
3D053FF29
3D053GG01
3D053GG04
3D053HH14
3D053HH23
3D053JJ34
3D053JJ36
3D053JJ43
3D053JJ51
3J105AA22
3J105AB02
3J105AB17
3J105AB22
3J105AC08
3J105AC10
3J105CB02
3J105CB15
3J105CB17
3J105CB62
3J105CB72
3J105DA11
(57)【要約】 (修正有)
【課題】堅牢かつコンパクトな調整機構を有する、車両用の間接後方視界システム/間接視界システムを提供する。
【解決手段】少なくとも1つの反射要素(3)を固定するための軸受要素(2)を有する、自動車用の間接後方視界システム(1)に関し、軸受要素は、車両に取り付け可能な調整要素(14)への位置可変取り付けのための結合領域(10)を形成し、結合領域は、調整要素の球状接続領域(13)に接触するための、第1接触領域(11)及びそれに対して軸方向にオフセットされた第2接触領域(12)を有し、仮想分離面(16)は、軸受要素の本体(8)から軸受要素結合領域への遷移領域(9)を通過し、第1接触領域は、仮想分離面の一方の側に配置され、第2接触領域は、仮想分離面の反対側の他方の側に配置されていることを特徴とする。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの反射要素(3)を固定するための軸受要素(2)を有する、自動車用の間接後方視界システム(1)であって、
前記軸受要素(2)は、車両に取り付け可能な調整要素(14)への位置可変取り付けのための結合領域(10)を形成しており、
前記結合領域(10)は、前記調整要素(14)の球状接続領域(13)に接触するための、第1接触領域(11)及びそれに対して軸方向にオフセットされた第2接触領域(12)を有し、
仮想分離面(16)は、前記軸受要素(2)の本体(8)から前記軸受要素(2)の前記結合領域(10)への遷移領域(9)を通過し、
前記第1接触領域(11)は、前記仮想分離面(16)の一方の側に配置され、前記第2接触領域(12)は、前記仮想分離面(16)の反対側の他方の側に配置されていることを特徴とする、間接後方視界システム(1)。
【請求項2】
前記第1接触領域(11)は、前記軸受要素(2)及び前記反射要素(3)によって定義される空間(17)の内側に位置する内側接触領域として形成され、
前記第2接触領域(12)は、外側接触領域として形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項3】
前記第1接触領域(11)及び前記第2接触領域(12)はそれぞれ、球形断面の形態の内側輪郭セグメントを有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項4】
前記結合領域(10)の内側と前記接続領域(13)の外側は、両方の構成要素がピボットポイント(18)を定義するように互いに整合し、その周りで前記軸受要素(2)が前記調整要素(14)に対して旋回可能であることを特徴とする、請求項1~3のいずれか1項に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項5】
前記接続領域(13)は、球状断面のような形状の対向接触領域(19)を有していることを特徴とする、請求項1~4のいずれか1項に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項6】
前記2つの接触領域(11、12)は、一緒に球状断面のような形状のシェルを形成し、前記遷移領域(9)で前記本体(8)に開く/遷移する、及び/又はシール機能が接触領域(11、12)の1つとそれに関連する対向接触領域(19)との間に実装されていることを特徴とする、請求項1~5のいずれか1項に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項7】
15°~125°±5°の角度α及び/又は角度βが存在することを特徴とする、請求項1~6のいずれか1項に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項8】
前記取り付け状態において、前記2つの接触領域(11、12)の一方、又は両方の前記接触領域(11、12)に、少なくとも前記それぞれの接触領域(11、12)において前記結合領域(10)の内部の方向に押し込まれるばね力が加えられていることを特徴とする、請求項1~7のいずれか1項に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項9】
前記本体(8)は、前記ピボットポイント(18)の方向に仮想軸受線(28)を定義し、前記仮想軸受線(28)は、前記ピボットポイント(18)周りで直径が約60mm以下の仮想球(29)と交差していることを特徴とする、請求項1~8のいずれか1項に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の間接後方視界システム(1)の軸受要素(2)を調整要素(14)に結合するための組立方法であって、
前記軸受要素(2)は、前記反射要素(3)の方向から前記調整要素(14)の方向に移動することを特徴とする、組立方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ミラーガラスなどの少なくとも1つの反射要素を固定するための軸受/支持要素を備えた、実用車、農業/建設機械、例えばトラクター、トラック、バス及び/又は輸送機などの自動車用の間接後方視界システムに関するものであって、軸受要素は、車両に取り付け可能な、又は車両に取り付けられる調整要素に位置可変に固定する/取り付けられる結合領域を形成し、結合領域は、例えば、軸受要素の中心/中点にほぼ近くに設けられ、例えば、調整要素の球状接続領域に接触するために、例えば、強制嵌合/形状嵌合手段などによって圧力を加えることによって、それに対して軸方向にオフセットされた第1接触領域及び第2接触領域を有する。軸方向は、軸受要素の調整要素への組み立て/結合/挿入方向によって(又は水平軸が、好ましくは軸受要素が旋回可能であるピボットポイントによって)固定/定義され、仮想分離面/平面は、軸受要素の本体から軸受要素の結合領域への遷移領域を通る。
【背景技術】
【0002】
分離面は、軸受要素の本体からピボットポイントの両側にある軸受要素の結合領域への遷移領域を通る。分離面の様々な空間構成が可能である。例えば、自由表面設計が実施されてもよい。特に、分離面は平面、すなわち平坦であってもよく、この特別な場合、分離面を形成する。
【0003】
様々な調整ユニットが先行技術で知られている。例えば、独国特許発明第10163318号明細書は、本出願人に由来する。そこでは、多関節型アセンブリ、すなわち、2つの構成要素を互いに斜めに配置するための多関節装置が保護されており、特に調整可能なミラーペインを備えた後方視界ミラーの場合、ボールソケットを有する第1多関節構成要素と、ボールソケットに取り付けられた球形セクションの形態の突起を有する第2多関節構成要素と、第1多関節構成要素、摺動部及び第2多関節構成要素の間のクランプ接続を生成するための接続装置とを有する。ここで、ボールソケット、摺動部及び突起の互いに面する側は、それぞれ凸状構造及びそれに相補的に形成された凹状の構造を有する。第1及び第2回転軸は、前記摺動部、前記ボールソケット及び前記突起の間の構造によって定義される。少なくとも無負荷状態では、凹状構造体は凸状構造体よりも湾曲していることに特に注目されたい。
【0004】
欧州特許第3335938号明細書も本出願人に由来する。この特許では、ピボットポイントの周りの第1及び第2関節構成要素の調整可能な配置のためのボールジョイント装置が保護されている。ここで、特許となったボールジョイント装置は、球面要素を有し、第1関節構成要素において、外面が球面の一部であり、第1中心点を有する第1湾曲半径を有している。また、第2多関節構成要素には、第1接触面で球面要素に接触する係合装置も設けられている。また、前記装置は、第2中心点を有する第2湾曲半径を有する第1又は第2多関節構成要素上の球状表面要素内に配置された凹状、球状、キャップ状の収容部を備えている。第2又は第1多関節構成要素は、凹状の球面キャップを含む。第2又は第1関節構成要素は、球面キャップ状の収容部において第2接触面によって支持される凸状の球面キャップを有する。この点で、第1湾曲半径は、第2湾曲半径よりも大きい。インサート装置は、球状表面要素の上に係合し、2つの関節構成要素は、以下のような様態で互いに係合する。プッシュボタンで接続する。この旧特許では、球面要素が球面リング状に分割形成されていること、球面要素が複数の球面リング状部を円周上に分散して有することが、特別な特徴として保護されている。
【発明の概要】
【0005】
本発明の目的は、先行技術で知られている欠点を低減する、又は排除することにある。
【0006】
本発明によれば、この目的は、一般的な間接後方視界システムにおいて、第1接触領域が仮想分離面の一方の側に配置され、第2接触領域が仮想分離面の反対側の他側に配置されていることで解決される。
【0007】
このようにして、堅牢かつコンパクトな調整機構を有する、車両用の間接後方視界システム/間接視界システムが提供される。特に好ましい力の流路は、軸受要素と構成要素全体(軸受要素)の調整のアクティブな面から作成される。荷重分布は最適化される。張力のピークや過負荷は回避される。これにより、損傷や故障の可能性が排除される。
【0008】
言い換えると、間接視界用の少なくとも1つの反射要素、軸受要素及び調整要素を含む/からなる、車両用の特に負荷が最適化された間接視界システムが提示され、ここで、軸受要素は反射要素を収容し、調整要素へのアクティブ表面との接触領域を有し、調整要素は車両への直接的又は間接的な接続領域、すなわち、さらなる中間部品の有無にかかわらず、車両への接続領域を有し、軸受要素への追加のアクティブ表面を有しており、軸受要素と調整要素は、それぞれの接触領域によってピボットポイントを介して互いに回動/旋回され得る。ここで、特別な様態は、軸受要素が接触領域を内側接触領域と外側接触領域に分割する反射要素の後ろに配置された後壁を有するという事実に正確に見られるべきであり、内側接触領域は、後壁と反射要素との間に配置され、外側領域は接触領域の方向に変位して配置されている。内側接触領域は、基本的に外側接触領域から離れて突出し、好ましくは、遷移領域から見て反射要素の方向に正確に/ほぼ正確に突出している。
【0009】
有利な実施形態は、従属請求項に記載されており、以下により詳細に説明される。
【0010】
第1接触領域が、軸受要素と反射要素によって定義される空間の内側に位置する内側接触領域として形成され、第2接触領域が、外側接触領域として形成される場合に有利である。その結果、軸受要素の本体の遷移領域から軸受要素の結合領域への力の流れは、2つの異なる、好ましくは反対方向に分割される。全力の流れは、可能な限り均等に分配されるようになり、これにより軸受要素の破損が回避され、調整要素の球状接続領域での軸受要素の保持が向上する。
【0011】
第1接触領域は、軸受要素と反射要素によって定義される空間の内側に位置するため、この接触領域も汚れや汚染から保護され、長期的に良好で低摩擦の使用が可能になり、困難な条件下でも調整性を確保する。
【0012】
第1接触領域及び第2接触領域は、それぞれ球形断面の内側輪郭セグメントを有する場合、球状接続領域への一方又は両方の接触領域を特に効率的に調整して、良好な調整性を確保することが可能である。
【0013】
有利な実施形態はまた、(軸受要素の)結合領域の内側及び(調整要素の)接続領域の外側は、両方の構成要素が、軸受要素が調整要素に対して旋回可能であるピボットポイントを定義するように、互いに一致することを特徴とする。後方視界システムを使用する場合、ユーザは必要に応じて2つの構成要素の相対的な角度位置を容易に調整し得る。
【0014】
接続領域が球形断面のような形状の対向接触領域を有する場合に有利である。これにより、旋回/駆動が容易になる。
【0015】
対向接触領域は、特にその輪郭に関して、それらと接触する接触領域に適合している場合にも有利である。これにより、例えば、球面幾何学的形状から逸脱した部分領域を統合したり、楕円形の部分領域を使用したりすることが可能になる。
【0016】
対向接触領域が平坦化領域又は平坦化領域を介して接続されている場合、一方では組み立てが容易になり、他方ではばね要素が緩和され、接触面での冗長な寸法決定が回避される。
【0017】
連続生産の場合、軸受要素が後壁として、及び/又は調整要素が(回転)ピンとして設計されている場合、好ましくはポリアミドなどのプラスチック、例えば一体型、単一材料の構成要素として作られる場合に有利であることが証明されている。
【0018】
調整要素は、例えば、形状嵌合/強制嵌合を介して軸受要素に固定されている場合に好都合である。
【0019】
調整要素が、車両固定ホルダー/伸縮式ロッドホルダー、ロッド又は(伸縮式)パイプを接続するための収容部を有するか、又はそれ自体がそれに応じて設計されている場合、2つの構成要素の互いに特に良好な適合が保証される。
【0020】
さらに、収容部がねじれを不可能にするために底部が階段状になっている止まり穴として設計されている場合に役立つことが証明されている。
【0021】
調整要素が車両への間接的又は直接的な接続領域、例えば止まり穴を有する場合、取り付けオプションをより多様にし得る。
【0022】
2つの接触領域が一緒になって、遷移領域で本体内に開口する球状断面のような形状のシェルを形成する場合、重量を最適化し得る。
【0023】
15°~125°±5°の角度α及び/又は角度βがある場合、システムのコンパクト化に有益である。遷移領域の本体が15°~125°±5°、好ましくは90°±2.5°の角度αでシェルと交差する場合、角度αが一方の間にある場合に有利である。一方、本体から結合領域への遷移領域を通る仮想直線、及び他方、接続領域の(球状の)中心点及び/又はピボットポイントを軸方向に走る仮想直線との間にあることが有利である。2つの仮想直線のうちの最初の線は、特別な場合には、分離面に配置され得、その両側に内側及び外側接触領域が配置される。
【0024】
本体がピボットポイントの方向に仮想軸受線を定義する場合、これは、直径が約60mm以下、好ましくは約50mm、より好ましくは正確に60mmのピボットポイントの周りの理論球と交差し、接続領域の中心方向の力曲線は特に良好である。
【0025】
また、ガラス要素が、例えば形状嵌合及び/又は強制嵌合を介して、特にクリップソリューションを介して軸受要素に接続され、ガラス要素がミラーガラスとして設計されている場合にも有用であることが証明されている。
【0026】
有利な実施形態はまた、ばね力が2つの接触領域の一方(少なくとも/のみ)、好ましくは第1接触領域、又は取り付け状態における両方の接触領域に適用され、これにより少なくとも各接触領域において、結合領域の内部の方向、好ましくはピボットポイントの方向に結合領域を押すことも特徴である。したがって、調整後の自己固定が容易になり、運転者の後方視界の良好な描画を実現するための可変性が得られる。
【0027】
ばね力は、リングやクランプなどのばね要素によって提供されると便利である。ばね要素は、1つ又は複数のコイルを有していてもよい。
【0028】
このような別個のばね要素により、ばね力を具体的に調整することができる。また、リングの断面が閉じているもの、開いているもの、例えば、スロットをもつものも有用であることがわかっている。これにより、特に第2のケースでは、組み立て性が向上し、特に第1のケースでは疲労強度/連続負荷能力が向上する。
【0029】
技術的枠組みの条件を変えずに長い耐用年数を確保するために、ばね要素は金属材料、例えば、鉄合金を含む金属材料、例えば、ばね鋼の形態で作られる場合に有利である。
【0030】
シンプルなモジュール設計を保証するために、ばね要素は、第1接触領域又は第2接触領域の外側に対して静止する圧縮ばねとして設計されている場合に有利である。これにより、後続の適用を容易にする。
【0031】
個々の構成要素を互いに接続するために、特に構成要素を失うことを不可能にするために、(それぞれの)接触領域の外側に、例えば、窪み、縦溝又はチャネルの形態の凹部が形成され、そこにばね要素が組み立てられた状態で静止する/座る/配置される場合に有利である。
【0032】
軸受要素と調整要素との間の摺動領域を恒久的に清潔に/汚染のない状態に保つために、軸受要素及び/又は調整要素を介して、接触領域の1つとそれに関連する対向接触領域、好ましくは第1接触領域とそれに関連する対向接触領域との間に、例えば一体的に形成されたシールを介してシール機能が実装される場合に有利である。次に、目の上の瞼から同様の形態で知られている洗浄効果が達成される。このようにして、先行技術から知られている弱点を排除し得る。汚染の侵入が阻止され、個々の部品が互いに相対的に移動する際に生じる摩擦が望ましくない摩耗につながることがなくなり、それがなければ常に耐用年数が短くなる。特に、例えば、接触領域に弾性を増加させるスリットや穴がある場合、好ましくは内側の接触領域にのみ存在する場合、摩耗を防ぎ得ることも強調されるべきである。この実施形態では、比較的堅いシステムが結果として得られる。
【0033】
結合領域が完全に、又は少なくとも部分的に弾性である場合、組み立てに有利である。
【0034】
また、(主に)第1接触領域のみ及び/又は(2次的に)第2接触領域のみに、薄肉化、スリット、開口、溝、波形及び/又は同様の設計など、弾性を引き起こす幾何学的な変化が設けられている場合にも有利である。
【0035】
異なる動作位置を特定できるようにするために、結合領域及び接続領域が、軸受要素と調整要素との間で特定の予め定義された相対位置を想定し得るインデックスジオメトリを形成するように設計されている場合に有利である。
【0036】
インデックスジオメトリは、溝とばねのインターロックのように形成されている場合に有利である。
【0037】
結合領域の内側に少なくとも1つの溝/チャネル/窪み又はそれらの複数を有し、それらの少なくとも1つ又は複数(各々)が調整要素の外側の突起として係合する場合、又は代替/補足として、調整要素がその外側に少なくとも1つの溝/チャネル/窪み又はそれらの複数を有し、それらの少なくとも1つの溝/チャネル/窪み又は複数(各々)が調整要素の結合領域の内側の突起として係合する場合に有用であるとわかっている。
【0038】
溝/チャネル/窪み及び/又は突起の断面がV字型、U字型、屋根型又は多角形の輪郭である場合、及び/又は両者が(ほぼ)遊びなく、ぐらつきのないように形成されている場合、調整要素を軸受要素に、又はその逆に適合させることが可能である。
【0039】
調整を無段階にできるようにするために、突起が溝/チャネル/窪み内に(連続的/不連続的に)取り付けられ/挿入され、可動/スライド可能である場合に有利である。
【0040】
さらに、ピボットポイントから見て調整要素の反対側の外側に溝/チャネル/窪みが存在し、そのうちの2つがそれぞれ少なくとも一部分において調整要素の突起で満たされ、溝/チャネル/窪みの少なくとも2つ又は整数倍が突起なしで残っている場合に有利であることもわかっている。
【0041】
溝/チャネル/窪みが結合領域の内周にわたって均等に分布している場合、例えば、90°、45°、22.5°、12.25°又は6.125°ごとに、必要に応じて調整が行われ得る。
【0042】
本発明は、最終的には、ミラーヘッドが形成され、及び/又はヘッドアジャスタ又はガラスアジャスタが含まれるそのような実施形態に関するものである。
【0043】
内側接触領域及び/又は外側接触領域が半径方向に閉じられ、好ましくは弾性部分領域を有する場合、汚染の可能性を排除又は汚れ防止の提供により、簡単な組み立てが可能になる。
【0044】
本発明は、最終的には、本発明によるタイプの間接後方視野システムの軸受要素を調整要素に結合するための組立方法にも関し、軸受要素は、例えば、そこに形成された対向接触領域を介して反射要素の方向から調整要素の方向に移動される。スナップオンはその結果である。
【0045】
さらなる発展として、第2接触領域及び/又は第1接触領域を形成する結合領域は、それが調整要素に押し付けられると最初に拡張し、その後弾性的に跳ね返るという事実が見られる。
【0046】
結合領域が、調整要素の球状の増厚部/球状の接続領域にクリップされる場合に有利である。
【0047】
言い換えると、本発明は、車両の間接視界システムに関するものであり、水平なボール中心軸とボール中心の脚との間の、接触領域の後壁の接触点までの角度αは、最小15°から最大125°の範囲にある。
【0048】
さらなる展開として、調整要素が車両への接続領域と一体的に形成され、軸受要素に対するアクティブな表面に形成されることも表現され得る。
【0049】
また、接触領域における後壁の方向は、直径60mmの理論上の球を、球の中心に向かって理論的に延長して切断するように設計し得る。
【0050】
また、調整要素は、反射要素の内側から外側への方向から軸受要素に取り付けられ、外側接触領域と内側接触領域が半径方向に閉じているか、外側接触領域が半径方向に閉じ、内側接触領域が弾性部を有する場合も有利であると考えられる。ここでは、スリット、切り込み、溝、波形などが好適である。そのため、セグメンテーションや押しボタン原理の実装が容易になる。スリットは、接触領域の弾性ばね効果を生み出している。
【0051】
言い換えると、本発明はまた、反射要素の内側から外側への方向からの軸受要素への調整要素の組み立てにも関し、ここで軸受要素の外側及び内側の接触領域は半径方向に閉じられ、調整要素は弾性サブ領域を有している。
【0052】
軸受要素の外側又は内側の接触領域で、ばね要素を介して調整要素の接触領域に圧力が加えられる場合、ばねを介して摩擦が増大するので、調整のためのより高い調整力を強制することができる。
【0053】
ばね要素が、調整要素の外側又は内側の接触領域で軸受要素の接触領域に圧力を加える場合に有利である。
【0054】
ばね要素が金属ばねクリップである、又は1つ以上のコイルを備えた開放若しくは閉鎖金属リングばねである場合に有利である。
【0055】
軸受要素の外側接触領域及び調整要素の外側接触領域にシール機能が統合されている場合にも有利である。軸受要素に成形されたシールリップは、成形された第2材料を備えた追加のシールリップと同じように考えられる。また、取り付けられている追加のシール要素も考えられる。
【0056】
間接視界システムがパイプを介して取り付けられ、又は調整要素が車両に直接若しくは間接的に取り付けられており、調整要素がパイプを固定するために1つ又は複数の部品で設計されている場合、さらなる代替案が実現され得る。直接取り付ける場合は、パイプを車両に取り付けてもよく、間接的に取り付ける場合は、伸縮式ロッドホルダーのような追加の保持要素を使用してもよい。
【0057】
パイプは、明確に定義され、配置され、及び形状嵌合、すなわち対応する幾何学的形状を介して調整要素に固定されている場合に有利である。この利点は、間接視界システムの明確な配置により、例えば、顧客要件を満たすために、又はUN/ECE-R46又はISO 5721-2若しくはISO 5006などの法的な要件に準拠するために、必要な視野が常に維持されていることを保証することである。さらに、調整要素を備えたミラーヘッドは、摩擦接続が失われたり減少したりた場合に、紛失したり、「脱落」したりしないように取り付けられている。
【0058】
間接視界システムは、調整要素を介して、例えば、車両に取り付けられた調整要素を介して車両に直接取り付けられ、調整要素が1つ又は複数の部品で作られる場合にも有利である。
【0059】
また、調整要素と軸受要素との間の異なる動作位置が、例えば溝とばねのように、調整要素と軸受要素との間のインデックスジオメトリを介して、水平ボール中心軸の周りに半径方向に設定され得る場合にも有利である。インデックスジオメトリは弾性であるため、ミラーヘッドを取り付けた後でも動作位置を選択し得る。これにより、インデックスジオメトリの減衰と復元力による衝突防止を実現することが可能となる。
【0060】
説明したように、間接視界システムがミラーヘッドである場合、及び/又は間接視界システムがヘッドアジャスタ又はガラスアジャスタである場合に有利である。
【0061】
本発明による解決策は、多くの利点を有する。例えば、力が内側と外側の接触領域の間に導入され、その結果、力が軸受要素から調整要素へよりよく伝達されるので、軸受要素から調整要素への力の流れが最適化される。また、機能と幾何学的設計が統合されているため、構成要素の数も削減される。軸受要素と調整要素の接触領域は互いに重なり合い、追加のスライド要素や結合要素は必要ない。必要な構成要素が少ないため、組み立てが簡単になる。これにより、コストも削減される。一実施形態では、調整機構は所定の位置に「嵌め込む」だけでよく、ねじ又はロックボルトなどのような接合要素は必要ない。
【0062】
溝とばねの組み合わせの形態のインデックスジオメトリにより、例えば垂直から水平の取り付けに切り替えるなど、より大きなトルクが加えられたときに調整を行うことができる。
【0063】
別の肯定的な様態は、例えば、ミラーの裏側(すなわち、ガラス要素と軸受要素によって囲まれた空間の内側)、死角及び/又は駐車距離システムで、加熱フォイルなどの電気モジュールを接続するために使用し得る電気ケーブルを案内することに関する。そして、そのような電気ケーブル/供給ラインは、調整要素の球状接続領域の内部又は調整要素によって形成された球の内部をそれぞれ通って案内され得る。
【0064】
本発明は、様々な実施形態が示されている図面の助けを借りて、以下により詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【
図1】本発明による後方視野システムの上面図を反射要素の図面とともに示す。
【
図2】
図1の後方視野システムを通る線IIに沿った縦断面図を示す。
【
図3】調整要素が変更された
図2の表現による後方視野システムを示す。
【
図4】取り付け方向に対してわずかに斜めの反射要素を含まない
図3の後方視野システムの等角図を示す。
【
図5】仮想分離面の両側にばね要素を有する
図3の後方視野システムを示す。
【
図6】
図5と比較して修正された実施形態を示しており、分離要素は、
図5に示される実施形態よりも担体要素の本体から結合領域への移行の領域においてより鋭角を有する。
【
図7】
図5及び
図6の実施形態と匹敵するが、本体の角度及び形状が異なる実施形態を示す。
【
図8】
図5と比較した異なる実施形態の
図4に匹敵する等角図、すなわち軸受要素にスリットがないことを示す。
【
図9】調整要素内にパイプが存在する、
図5による実施形態を示す。
【
図11】
図9の実施形態で使用されるばね要素の第1実施形態の上面図を示す。
【
図12】
図11のばね要素を通る線XIIに沿った断面図を示す。
【
図14】
図13のばね要素を通る線XIVに沿った断面図を示す。
【
図15】ばね要素がばまだ取り付けられていない、
図9の実施形態を通る領域XVの拡大図を示す。
【
図16】
図15の実施形態を通る線XVIに沿った縦断面を示す。
【
図17】組み立てられた後方視野システムの透視図を示す。
【
図18】
図17の実施形態を通る線XVIIIに沿った断面図を示す。
【
図19】線XIXに沿った
図18の実施形態の表現を通る断面図を示す。
【
図20】本発明による後方視野システムのヘッドアジャスタの正面図を示す。
【
図21】本発明によるガラスアジャスタの特異な表現を示す。
【
図23】本発明による組み立てられた後方視野システムの
図21の立面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0066】
これらの図面は、本質的に単なる概略図であり、本発明の理解を助けるためにのみ役立つ。同一の要素には同じ参照符号が付けられている。個々の実施形態の特徴は交換し得る。
【0067】
図1は、間接後方視野システム1の第1実施形態の車両の後方からの上面図を示している。2つの反射要素3、すなわち上側ミラーガラス4及び下側ミラーガラス5が軸受要素2に取り付けられている。
【0068】
軸受要素2への2つの反射要素3の取り付けは、
図2による縦断面図でより詳細に示されている。
【0069】
軸受要素2は、外側端部7に固定部6を提供する。これらの外側端部7から、軸受要素2は、その本体8とともに遷移領域9まで延びている。そこでは、本体8は、結合領域10に遷移する。結合領域10は、第1接触領域11及び第2接触領域12を有する。第1接触領域11及び第2接触領域12を有する結合領域10は、調整要素14の球状接続領域13を取り囲む。結合領域10が接続領域13上に配置される軸方向は、参照符号15で示されている。
【0070】
仮想分離面16、ここでは分離面としては、遷移領域9すなわち、本体8が結合領域10に遷移する遷移領域9を正確に通過する。
【0071】
分離面16を理解するために、軸受要素2が調整要素14に対して旋回可能であるピボットポイント18を通る特定の(しかし必ずしもすべてではない)断面において、分離面16が本体8から結合領域10への遷移領域9を通る仮想直線を含むことが重要である。
【0072】
遷移領域9が軸24に関して回転対称である場合、分離面の形態の分離面16は、すべての角度位置においてすべての遷移領域9を通る直線を含む、特定の特別な場合をもたらし得る。
【0073】
しかしながら、これは必ずしも当てはまる必要はなく、例えば、遷移領域9に、軸24の方向に延びる突起/突出部/又は凹部/窪みを有する場合、これは異なる断面の二次元でのみ認識可能である。
【0074】
第1接触領域11は、軸受要素2及び2つの反射要素3によって形成される空間17に配置されるため、内側接触領域である。この空間17の外側、(第1接触領域11から見て)仮想分離面16の反対側には、外側接触領域である第2接触領域12がある。
【0075】
2つの接触領域11、12が、球形のような形状の内側輪郭要素を有し、これらは接触領域13の球形のような形状の部分と(それぞれ)平面的又は線形に接触している。
【0076】
本体8及び結合領域10を含む軸受要素2は、好ましくは射出成形によってプラスチックでできており、ほぼ均一な肉厚を有する。球状、ボール状、又は球状の断面領域を有する接続領域13は、ピボットポイント18を取り囲む。反射要素が調整されると、結合領域10の一部であり、遷移領域9を介して軸受要素2の本体8にしっかりと取り付けられている、第1接触領域11及び第2接触領域は、対向接触領域19の外面をこすりながら(一緒に)移動する。これらの対向接触領域19は、2つの接触領域11及び12と同じ高さで提供されるが、調整要素14に属している。
【0077】
軸受要素2は、基本的に後壁として機能する。
【0078】
調整要素14のさらなる展開が
図3に示されている。そこでは、調整要素14は、止まり穴21を備えた収容部20を有している。止まり穴21の底部22は段差を有している。
【0079】
図9を見越して、パイプ23を止まり穴21に挿入する可能性について既に言及されている。パイプ23はまた、ロッド、伸縮管又は伸縮棒であってもよい。調整要素14もまた、特に射出成形によってプラスチックでできており、内部が中空である。
【0080】
本体8は、特別な点、すなわち、本体8の結合領域10への遷移領域9において、結合領域10と交わる。この点が、理論上、ピボットポイント18で延長される場合、ピボットポイント18を通る仮想の水平直線24に対する角度を測定し得る。この角度はαで表され、15°~125°の間であってもよい。
図3の実施形態では、その角度はちょうど90°である。実際、この実施形態では、前記特別な点は分離面16に位置し、したがって、角度αの一方の脚にも位置する。言い換えると、仮想分離面16は、結合領域に最も近い本体8の部分を含んでいる。
【0081】
さらに、本体8は、仮想の水平直線24に対して特別な角度で結合領域10と交わる。遷移領域9で結合領域20と交わる本体8が延長される場合、延長又は仮想の軸受線28が得られる。仮想の水平直線24に対してさらなる角度が設定される。この角度は角度βと呼ばれ、15°~125°の間であってもよい。
図3の実施形態では、その角度はちょうど90°である。
図5の実施形態では、角度αと角度βの両方が90°である。
図6の実施形態では、角度αは90°であり、角度βは66°である。
【0082】
図5に示す実施形態では、窪み/溝/チャネル/縦溝25は、調整要素から離れた第1接触領域11の表面に組み込まれ、ばね要素26に良好に適合する。また、溝/チャネル/縦溝25に挿入されたばね要素26と同一に構成されているか、またはそれによって異なって構成されている第2ばね要素26もまた、そこに提供される。
【0083】
2つの対向接触領域19は、平坦化領域又はそれぞれ平坦化27によって接続されている。結合領域10における本体8の仮想伸長28は、直径50mm、60mm又は70mmの仮想球29と交差している。仮想伸長28は、軸受線に対応する。したがって、仮想球29は、理論球である。調整要素14と軸受要素2の結合領域10との相互作用は、上部及び下部ミラーガラス4、5が省略された場合、
図8の表現で明確に示され得る。
【0084】
図5による実施形態から逸脱して、角度αだけでなく、角度βも異なるように選択されてもよい。
【0085】
例えば、
図6の角度βは約66°又は70°、すなわち鋭角である。
図7による実施形態における角度αは約85°であり、したがって同じく鋭角である。ただし、鈍角も考えられる。例えば、100°、110°、120°も同様に考えられる。
【0086】
図9の実施形態で使用されるばね要素26は、
図11から
図14に例示的に示されている。
図13及び
図14のばね要素26はクランプの形態で、
図11及び
図12ではリングの形態で設計されている。特に、ばね要素26は、単一又は複数に巻かれたばねリングである。
【0087】
図10の拡大図は、一方では対向接触領域19と、他方では2つの接触領域11及び12との間の力の適合を明確に示している。このために必要な力は、一方では軸受要素2の材料の剛性によって、他方ではばね要素26の剛性によって提供される。
【0088】
図15及び
図16は、異なる長手方向断面における調整要素14の収容部20へのパイプ23の接続を示している。全体的な構造を
図17に示し得、インデックスジオメトリ30を
図18及び
図19に拡大して示し得る。
【0089】
第1接触領域11、すなわちスリット32には、弾性を誘発する構造的手段31が設けられている。結合領域10の内側には、溝/チャネル/縦溝34の形態の案内手段がある。これらの溝34は、円周にわたって見た場合に90°オフセットされており、重力方向の上部及び下部の溝34は、断面にまたがる点/セグメントで突起35によってぴったりと充填され、隣接するセグメントを自由に残す。
【0090】
図20~
図23は、全体の幾何学的概観を完成させるものである。
【0091】
図24は、分離面16が仮想直線24に対して斜めである別の実施形態を示している。仮想の仮想伸長/軸受線28は、互いに平行ではない。むしろ、遷移9の上部(すなわち、仮想直線24上)領域から延びる仮想伸長/軸受線28は、仮想直線24の下に存在する軸受要素7の部分から離れる方向に移動する。仮想直線24を介して領域10の各点を反対側の領域10に接続すると、この実施形態では、分離面が生じ、これはピボットポイント18を通過しないが、他の実施形態ではそうである可能性がある。ここでは、分離面16を分離面として形成しているが、代替的に平面の代わりに自由表面であってもよい。
【符号の説明】
【0092】
1 間接後方視界システム
2 軸受要素
3 反射要素
4 上部ミラーガラス
5 下部ミラーガラス
6 固定部
7 軸受要素の外側端部
8 本体
9 遷移領域
10 結合領域
11 第1接触領域
12 第2接触領域
13 球状接続領域
14 調整要素
15 軸方向/取付方向
16 仮想分離面
17 空間
18 ピボットポイント
19 対向接触領域
20 収容部
21 止まり穴
22 底部
23 パイプ
24 仮想上の直線
25 窪み/溝/チャネル/縦溝
26 ばね要素
27 平坦化領域/平坦化
28 仮想伸長/軸受線
29 虚球/仮想球
30 インデックスジオメトリ
31 構造的手段
32 スリット
33 案内手段
34 溝/チャネル/縦溝
35 突起
【手続補正書】
【提出日】2022-06-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも1つの反射要素(3)を固定するための軸受要素(2)を有する、自動車用の間接後方視界システム(1)であって、
前記軸受要素(2)は、車両に取り付け可能な調整要素(14)への位置可変取り付けのための結合領域(10)を形成しており、
前記結合領域(10)は、前記調整要素(14)の球状接続領域(13)に接触するための、第1接触領域(11)及びそれに対して軸方向にオフセットされた第2接触領域(12)を有し、
仮想分離面(16)は、前記軸受要素(2)の本体(8)から前記軸受要素(2)の前記結合領域(10)への遷移領域(9)を通過し、
前記第1接触領域(11)は、前記仮想分離面(16)の一方の側に配置され、前記第2接触領域(12)は、前記仮想分離面(16)の反対側の他方の側に配置されていることを特徴とする、間接後方視界システム(1)。
【請求項2】
前記第1接触領域(11)は、前記軸受要素(2)及び前記反射要素(3)によって定義される空間(17)の内側に位置する内側接触領域として形成され、
前記第2接触領域(12)は、外側接触領域として形成されていることを特徴とする、請求項1に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項3】
前記第1接触領域(11)及び前記第2接触領域(12)はそれぞれ、球形断面の形態の内側輪郭セグメントを有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項4】
前記結合領域(10)の内側と前記接続領域(13)の外側は、両方の構成要素がピボットポイント(18)を定義するように互いに整合し、その周りで前記軸受要素(2)が前記調整要素(14)に対して旋回可能であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項5】
前記接続領域(13)は、球状断面のような形状の対向接触領域(19)を有していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項6】
前記2つの接触領域(11、12)は、一緒に球状断面のような形状のシェルを形成し、前記遷移領域(9)で前記本体(8)に開く/遷移する、及び/又はシール機能が接触領域(11、12)の1つとそれに関連する対向接触領域(19)との間に実装されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項7】
15°~125°±5°の角度α及び/又は角度βが存在することを特徴とする、請求項1又は2に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項8】
前記取り付け状態において、前記2つの接触領域(11、12)の一方、又は両方の前記接触領域(11、12)に、少なくとも前記それぞれの接触領域(11、12)において前記結合領域(10)の内部の方向に押し込まれるばね力が加えられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項9】
前記本体(8)は、前記ピボットポイント(18)の方向に仮想軸受線(28)を定義し、前記仮想軸受線(28)は、前記ピボットポイント(18)周りで直径が約60mm以下の仮想球(29)と交差していることを特徴とする、請求項1又は2に記載の間接後方視界システム(1)。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の間接後方視界システム(1)の軸受要素(2)を調整要素(14)に結合するための組立方法であって、
前記軸受要素(2)は、前記反射要素(3)の方向から前記調整要素(14)の方向に移動することを特徴とする、組立方法。
【外国語明細書】