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特開2022-160459情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022160459
(43)【公開日】2022-10-19
(54)【発明の名称】情報処理システム、情報処理方法、およびプログラム
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0485 20220101AFI20221012BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20221012BHJP
   G09G 5/34 20060101ALI20221012BHJP
   G09G 5/36 20060101ALI20221012BHJP
【FI】
G06F3/0485
G09G5/00 510H
G09G5/34 A
G09G5/36 530Y
【審査請求】有
【請求項の数】17
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022113433
(22)【出願日】2022-07-14
(62)【分割の表示】P 2020214193の分割
【原出願日】2013-06-11
(71)【出願人】
【識別番号】000002185
【氏名又は名称】ソニーグループ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002147
【氏名又は名称】弁理士法人酒井国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】瀧本 裕士
(57)【要約】
【課題】スクロール移動を用いてタッチスクリーンディスプレイの操作性をさらに向上させる。
【解決手段】情報処理システムは、第1のユーザ操作に応答して、第1の表示制御モードにおいて、タッチスクリーンディスプレイ上に表示された画面上に表示されたコンテンツ領域内のコンテンツをスクロールさせ、コンテンツ領域、コンテンツ領域の上方に表示されるメニュー領域、およびメニュー領域の上方に表示されるステータス領域を表示し、ステータス領域の下方の表示領域に対するタッチ操作である第2のユーザ操作に応答して、第2の表示制御モードにおいて、表示されたコンテンツ領域、メニュー領域、およびステータス領域を、画面の上端から離れて一緒に下方に移動させ、表示されたコンテンツ領域と一緒に下方に移動されたステータス領域に対して実行される第3のユーザ操作に応答して、通知を表示する。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザ操作に応答して、第1の表示制御モードにおいて、タッチスクリーンディスプレイ上に表示された画面上に表示されたコンテンツ領域内のコンテンツをスクロールさせ、
前記コンテンツ領域、前記コンテンツ領域の上方に表示されるメニュー領域、および前記メニュー領域の上方に表示されるステータス領域を表示し、
前記第1のユーザ操作とは異なり、前記ステータス領域の下方の表示領域に対するタッチ操作である第2のユーザ操作に応答して、第2の表示制御モードにおいて、前記表示されたコンテンツ領域、前記メニュー領域、および前記ステータス領域を、前記画面の上端から離れて一緒に下方に移動させ、
前記表示されたコンテンツ領域と一緒に前記第2の表示制御モードにおいて下方に移動された前記ステータス領域に対して実行される第3のユーザ操作に応答して、通知を表示する
ように構成された電気回路を備え、前記第1のユーザ操作、および前記第2のユーザ操作は、前記タッチスクリーンディスプレイによって受け付けられることを特徴とする情報処理システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、情報処理システムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、タッチスクリーンディスプレイを備えた端末装置が急速に普及している。こうした装置では、例えば特許文献1に記載されているように、ディスプレイに表示されたコンテンツがスクロール表示される。スクロール表示によって、例えばディスプレイに全体が収まらないようなコンテンツを部分的にディスプレイに表示させ、表示させる部分をスクロールさせることによってコンテンツ全体を表現することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特表2012-524318号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなタッチスクリーンディスプレイにおけるスクロール表示は、ディスプレイに表示されるコンテンツの部分を移動させるという機能に加えて、ディスプレイに表示される操作対象を移動させるという機能をも実現しうる。例えば、Webページのコンテンツに含まれるリンクまたはボタンなどの操作子を、スクロールによってユーザの指が届きやすい位置まで移動させることができる。このような操作は、例えば最近のモバイル端末装置のディスプレイの大型化に伴って、その有用性が増している。
【0005】
しかしながら、スクロール表示は本来的にはコンテンツをディスプレイに表示させることを目的としているため、上記のように操作対象を指が届きやすい位置まで移動させるという機能は必ずしも実現されるとは限らない。例えば、ユーザが操作したい操作子がコンテンツの端部に位置している場合、スクロールはコンテンツの端部で終わるため、操作子をユーザの所望の位置まで動かすことは難しい。
【0006】
そこで、本開示では、スクロール移動を用いてタッチスクリーンディスプレイの操作性をさらに向上させることが可能な、新規かつ改良された情報処理システムを提案する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示によれば、第1のユーザ操作に応答して、第1の表示制御モードにおいて、タッチスクリーンディスプレイ上に表示された画面上に表示されたコンテンツ領域内のコンテンツをスクロールさせ、コンテンツ領域、コンテンツ領域の上方に表示されるメニュー領域、およびメニュー領域の上方に表示されるステータス領域を表示し、第1のユーザ操作とは異なり、ステータス領域の下方の表示領域に対するタッチ操作である第2のユーザ操作に応答して、第2の表示制御モードにおいて、表示されたコンテンツ領域、メニュー領域、およびステータス領域を、画面の上端から離れて一緒に下方に移動させ、表示されたコンテンツ領域と一緒に第2の表示制御モードにおいて下方に移動されたステータス領域に対して実行される第3のユーザ操作に応答して、通知を表示するように構成された電気回路を備え、第1のユーザ操作、および第2のユーザ操作は、タッチスクリーンディスプレイによって受け付けられることを特徴とする情報処理システムが提供される。
【発明の効果】
【0008】
以上説明したように本開示によれば、スクロール移動を用いてタッチスクリーンディスプレイの操作性をさらに向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本開示の第1の実施形態に係る端末装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。
図2】本開示の第1の実施形態に係る端末装置における第1の表示例を示す図である。
図3】本開示の第1の実施形態に係る端末装置における第2の表示例を示す図である。
図4】本開示の第2の実施形態に係る端末装置における第1の表示例を示す図である。
図5】本開示の第2の実施形態に係る端末装置における第2の表示例を示す図である。
図6】本開示の第3の実施形態に係る端末装置における第1の表示例を示す図である。
図7】本開示の第3の実施形態に係る端末装置における第2の表示例を示す図である。
図8】本開示の第4の実施形態に係る端末装置における処理の例を示すフローチャートである。
図9】本開示の他の実施形態における上方へのスクロール移動の例を示す図である。
図10】本開示の他の実施形態における上方へのスクロール移動の例を示す図である。
図11】本開示の他の実施形態における自動停止およびスペーサの表示の例を示す図である。
図12図11に示したスクロール移動を元に戻すときの表示例を示す図である。
図13図11に示したスクロール移動を元に戻すときの別の表示例を示す図である。
図14図11に示したスクロール移動を元に戻すときのさらに別の表示例を示す図である。
図15】本開示の他の実施形態における横画面の表示例を示す図である。
図16】本開示の他の実施形態における大型画面の表示例を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書および図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
【0011】
なお、説明は以下の順序で行うものとする。
1.第1の実施形態
1-1.装置構成
1-2.表示例
2.第2の実施形態
3.第3の実施形態
4.第4の実施形態
5.その他の実施形態
5-1.上方へのスクロール移動
5-2.自動停止およびスペーサの表示
5-3.元に戻すときの表示
5-4.横画面の場合の表示
5-5.大型画面の場合の表示
6.補足
【0012】
(1.第1の実施形態)
(1-1.装置構成)
図1は、本開示の第1の実施形態に係る端末装置の概略的な機能構成を示すブロック図である。図1を参照すると、端末装置100は、タッチスクリーンディスプレイ110と、制御部120と、記憶部130と、通信部140とを含む。これらの機能構成は、例えば後述する情報処理装置のハードウェア構成によって実現されうる。
【0013】
端末装置100は、例えばスマートフォン、タブレット端末、携帯型ゲーム機、またはメディアプレーヤなど、タッチスクリーンディスプレイを用いて操作される装置である。
【0014】
タッチスクリーンディスプレイ110は、表示部112と、操作部114とを含む。表示部112は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)、または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどの表示装置であり、制御部120の制御に従って各種の画像を表示してユーザに提示する。操作部114は、例えば各種方式のタッチセンサであり、表示部112の画面にユーザから与えられた接触を検出し、操作入力として制御部120に提供する。
【0015】
ここで、端末装置100は、表示部112による画像の表示、および/または図示しないスピーカによる音声の出力によって、例えばWebページや画像、動画、音楽などのコンテンツをユーザに提供することが可能である。また、表示部112は、これらのコンテンツを示す文字列、サムネイル画像、またはアイコンなどが配列されたコンテンツリストを表示しうる。さらに、表示部112は画像中に操作子を表示しうる。操作子は、例えばコンテンツとともに表示されてコンテンツに対する再生、停止、移動などの操作を受け付けたり、コンテンツリストとともに表示されて各コンテンツに対する再生、削除、移動などの操作を受け付けたりすることが可能な、例えばボタンやスライダなどのGUI(Graphical User Interface)部品である。
【0016】
また、表示部112では、例えばコンテンツやコンテンツリストがスクロールを伴って表示される場合がある。より具体的には、Webページの全体が表示部112のサイズには収まらない場合、表示部112にはWebページの一部が表示され、ユーザのドラッグ操作やフリック操作などによって表示部分が移動しうる。また、例えば、全コンテンツを表示するコンテンツリストが表示部112のサイズには収まらない場合、表示部112にはコンテンツリストの一部が表示され、ユーザのドラッグ操作やフリック操作などによってコンテンツリストに表示されるコンテンツの範囲が移動する。
【0017】
制御部120は、CPU(Central Processing unit)などのプロセッサであり、記憶部130に格納されたプログラムに従って動作することによって端末装置100の各部を制御する。例えば、制御部120は、タッチスクリーンディスプレイ110の表示を制御する。より具体的には、制御部120は、操作部114によって取得された操作入力に応じて、後述する記憶部130または通信部140から取得したコンテンツやコンテンツリストの表示部112への表示を制御する。また、制御部120は、記憶部130または通信部140から取得した情報に基づいて、コンテンツリストを生成して表示部112に表示させてもよい。さらに、制御部120は、操作部114によって取得された操作入力に応じて、記憶部130に格納されたコンテンツのデータを操作したり、通信部140を介してネットワーク上のコンテンツのデータを操作したりしてもよい。
【0018】
ここで、制御部120は、タッチスクリーンディスプレイ110に表示されるドキュメントを、ドキュメントを含む表示領域内でスクロールさせる第1のスクロール制御を実行する。また、制御部120は、表示領域自体をスクロール移動させる第2のスクロール制御を実行する。ここで、第2のスクロール制御は、表示領域を一時的(temporary)にスクロール移動させるものでありうる。第2のスクロール制御において、表示領域のスクロール移動によって生じた表示空白部分には、ドキュメントとは異なるスペーサが表示されうる。なお、第2のスクロール制御において、表示領域に含まれる操作子の少なくとも一部は、操作可能に維持される。なお、上記の各スクロール制御の詳細については後述する。
【0019】
記憶部130は、例えば半導体メモリ、またはHDD(Hard Disk Drive)などであり、端末装置100で使用される各種のデータを記憶する。記憶部130は、さらに、端末装置100に接続されたリムーバブル記録媒体を含んでもよい。記憶部130は、例えば、プロセッサが制御部120として機能するためのプログラムを記憶する。また、記憶部130は、制御部120によって再生されて表示部112および/または音声出力部から出力されるコンテンツのデータを記憶してもよい。
【0020】
通信部140は、有線または無線の各種通信方式によってネットワークに接続される通信装置である。通信部140は、例えば、表示部112および/または音声出力部から出力されるコンテンツのデータをネットワーク上の他の装置からダウンロードする。また、通信部140は、制御部120が操作部114から取得した操作入力に応じて、ネットワーク上の他の装置にあるコンテンツに対して削除や移動などの操作を加えてもよい。また、通信部140は、プロセッサが制御部120として機能するためのプログラムをネットワーク上の他の装置からダウンロードして記憶部130に提供してもよい。
【0021】
(1-2.表示例)
図2は、本開示の第1の実施形態に係る端末装置における第1の表示例を示す図である。図2を参照すると、端末装置100のタッチスクリーンディスプレイ110に表示されている画面500には、ステータスバー501と、メニューバー503と、コンテンツ領域505とが含まれる。図示された例において、コンテンツ領域505にはWebページが表示されている。Webページのようなコンテンツは、本明細書においてドキュメントとして参照されるものの一例である。
【0022】
図2Aに示す状態では、コンテンツ領域505にWebページが最初の部分(Line1)から表示されている。Webページのより後の部分はこの時点ではコンテンツ領域505に表示されていないため、ユーザはタッチスクリーンディスプレイ110へのドラッグ操作やフリック操作によってコンテンツをコンテンツ領域505内で上向きにスクロールさせて、これらの部分を表示させる。一方、図2Aに示す状態では、既にWebページの最初の部分(Line1)が表示されているために、コンテンツの閲覧という観点からは、これ以上コンテンツを下向きにスクロールさせる必要はない。
【0023】
ところが、例えばユーザが端末装置100を片手で把持して操作しており、タッチスクリーンディスプレイ110を操作するユーザの指がコンテンツ領域505の下側に位置している場合、コンテンツ領域505の上側に表示されたWebページの端部(Line1付近)にある操作子に対する操作が容易ではない場合がある。例えば、Webページの場合、コンテンツ中に表示されたリンクを選択したり、ボタンを押したり、テキスト入力を選択したりといった操作が生じうる。タッチスクリーンディスプレイ110におけるコンテンツ領域505の表示位置が固定されている(つまり、ウインドウとして自由に移動されない)場合、このような現象は特に顕著でありうる。なお、図示された例ではWebページがLine1,Line2,・・・と表示されているが、これはWebページがテキストのみによって構成されていることを意味しない。Webページは、画像、およびリンクもしくはボタンなどの操作子を含み、それがLine1などとして図示されている部分に表示されていてもよい。
【0024】
そこで、本実施形態では、図2Bに示すように、制御部120の制御によって、コンテンツ領域505自体がスクロール移動する。図示された例では、コンテンツ領域505が、上方に接して表示されていたメニューバー503から離れて下方にスクロール移動している。このスクロール移動は一時的なもの(temporary)であるが、瞬間的なもの(transient)ではない。つまり、図2Bに示すようにコンテンツ領域505がスクロール移動した状態は、例えばユーザによって次の操作が与えられるまで維持されうる。この状態において、コンテンツ領域505に含まれるWebページ内のリンクやボタンなどの操作子は、操作可能に維持される。従って、ユーザは、コンテンツ領域505をスクロール移動させてWebページの最初の部分(Line1付近)を画面500の下側に移動させたうえで、この部分に含まれる操作子に対して所望の操作をすることが可能である。これによって、コンテンツ領域505のスクロール移動の前には操作が容易ではなかった部分の操作子についても、容易に操作をすることができる。
【0025】
一方、コンテンツ領域505のスクロール移動によって生じたメニューバー503とコンテンツ領域505との間の空白部分には、スペーサ507が表示される。スペーサ507は、例えばコンテンツ領域505に表示されるコンテンツとは区別されるように表示され、コンテンツの下向きのスクロールが既に終了していることを表現してもよい。スペーサ507としては、例えば単純な図形などの画像を表示させてもよいし、広告などの別のコンテンツを表示させてもよい。スペーサ507として表示される画像またはコンテンツは、例えばコンテンツ領域505の下方へのスクロール移動とともに上方からスライドして現れてもよい。あるいは、スペーサ507として表示される画像またはコンテンツは、コンテンツ領域505の背後に位置し、コンテンツ領域505の下方へのスクロール移動によって隠されていた部分が現れるように表示されてもよい。
【0026】
図2Bに示したようなコンテンツ領域505のスクロール移動(制御部120による第2のスクロール制御によって実現される)は、コンテンツ領域505に表示されたコンテンツのスクロール(制御部120による第1のスクロール制御によって実現される)とは別途に実装されうる。例えば、制御部120は、タッチスクリーンディスプレイ110の操作部114によってコンテンツのスクロールのための第1のユーザ操作とは異なる第2のユーザ操作が取得された場合に、コンテンツ領域505をスクロール移動させる第2のスクロール制御を実行してもよい。ここで、上記の第1のユーザ操作と第2のユーザ操作とは、互いに異なる操作でありうる。例えば、第1のユーザ操作と第2のユーザ操作とは、タッチスクリーンディスプレイ110上の表示領域(例えばコンテンツ領域505)に対する互いに異なるタッチ操作でありうる。より具体的には、コンテンツのスクロールのための第1のユーザ操作がドラッグ操作および/またはフリック操作である場合、コンテンツ領域505のスクロール移動のための第2のユーザ操作は、例えばダブルタップの2回目でフリックする、指の腹で長押しする、指の腹で長押しした後にフリックする、指の腹でドラッグする、タップしながら指を上下に数回動かした後にフリックする、(付加的に)端末装置100の背面に設けられたタッチセンサを操作する、(付加的に)端末装置100の側面またはディスプレイの縁に設けられたタッチセンサを操作する、タップしながら端末装置100をシェイクする、などでありうる。なお、指の腹での長押しやドラッグは、例えば接触面積の違いによって指先での長押しやドラッグとは区別されうるが、本明細書ではこれらの操作がいずれもタッチ操作として説明されうる。本実施形態では、上記のいくつかの例のように、第1のユーザ操作は、第2のユーザ操作に比較して簡潔な操作であってもよい。また、スクロール移動のための所定の操作は、タッチスクリーンディスプレイ110上のコンテンツ領域505以外の領域に対する操作を含んでもよく、またタッチスクリーンディスプレイ110の周囲の筐体上に配置された操作部(例えば端末装置100の背面、側面またはディスプレイの縁に設けられたタッチセンサ)に対する操作を含んでもよい。
【0027】
上記のような所定の操作によってコンテンツ領域505のスクロール移動が開始された場合、以降のドラッグ操作やフリック操作は、例えば後述するコンテンツ領域505のスクロール移動を元に戻す操作が取得されるまで、コンテンツ領域505のスクロール移動量を制御する操作として扱われてもよい。つまり、上記の所定の操作が取得された場合、制御部120は、画面500の表示制御のモードを、コンテンツ領域505内でコンテンツをスクロールさせるモードから、コンテンツ領域505自体をスクロール移動させるモードへと切り替えてもよい。これによって、ユーザがコンテンツ領域505をスクロール移動によって所望の位置に配置することが容易になりうる。
【0028】
あるいは、制御部120は、操作部114によって取得されるコンテンツのスクロールのための操作に応じて、コンテンツのスクロールに引き続いてコンテンツ領域505のスクロール移動を実行してもよい。この場合、コンテンツのスクロールのための操作、例えばドラッグ操作やフリック操作が、コンテンツ領域505に表示されたコンテンツが端部(図示された例ではLine1が表示されている上端部)に到達しても継続して取得された場合、自動的にコンテンツ領域505のスクロール移動が実行されうる。この場合、ユーザはコンテンツ領域505をスクロール移動させるにあたって、それまでのコンテンツのスクロールの場合と操作を切り替える必要がない。ここで、上記のようにユーザがコンテンツ領域505のスクロールを望んでいなかったような場合、ユーザは例えば逆向きにコンテンツをスクロールさせる操作を実行することによってコンテンツ領域505のスクロールを元に戻せばよい。
【0029】
スクロール移動されたコンテンツ領域505は、例えば、ユーザが上記の所定の操作をもう一度実行したり、逆向きに実行したり、コンテンツ領域505がスクロール移動した状態で表示されたWebページ中の操作子に対する操作を実行した場合に元に戻りうる。
【0030】
図3は、本開示の第1の実施形態に係る端末装置における第2の表示例を示す図である。図3を参照すると、端末装置100のタッチスクリーンディスプレイ110に表示されている画面600には、ステータスバー601と、メニューバー603と、コンテンツリスト領域605とが含まれる。図示された例において、コンテンツリスト領域605には画像コンテンツのサムネイルが表示されている。サムネイルは、タッチスクリーンディスプレイ110の表示部112によって提供されるコンテンツリスト領域605には収まらないため、スクロールを伴って表示される。このようなコンテンツリストも、本明細書においてドキュメントとして参照されるものの一例である。
【0031】
図3Aに示す状態では、コンテンツリスト領域605にサムネイルの最初の部分(P1~P9)が表示されている。サムネイルのより後の部分(P10以降)はこの時点ではコンテンツリスト領域605に表示されていないため、ユーザはタッチスクリーンディスプレイ110へのドラッグ操作やフリック操作によってコンテンツリストを上向きにスクロールさせて、これらのサムネイルを表示させる。一方、図3Aに示す状態では、最初のサムネイル(P1)が表示されているために、サムネイルの閲覧という観点からは、これ以上コンテンツリストを下向きにスクロールさせる必要はない。
【0032】
ところが、例えばユーザが端末装置100を片手で把持して操作しており、タッチスクリーンディスプレイ110を操作するユーザの指がコンテンツリスト領域605の下側に位置している場合、コンテンツリスト領域605の上側に表示されたサムネイル(例えばP1~P3)に対して何らかの操作をすることが容易ではない場合がある。例えば、画像コンテンツのサムネイルの場合、サムネイルを選択して画像コンテンツを表示させたり、削除したり、タグをつけたりといった操作が生じうる。また、別の例として、コンテンツリスト領域に音楽コンテンツのタイトルまたはサムネイル画像が表示される場合であれば、タイトルまたは画像を選択して音楽コンテンツを再生させたり、削除したり、タグをつけたりといった操作が生じうる。
【0033】
そこで、本実施形態では、図3Bに示すように、制御部120の制御によって、コンテンツリスト領域605自体がスクロール移動する。図示された例では、コンテンツリスト領域605が、上方に接して表示されていたメニューバー603から離れて下方にスクロール移動している。このスクロール移動も、上記の第1の表示例と同様に一時的なもの(temporary)であるが、瞬間的なもの(transient)ではない。つまり、図3Bに示すようにコンテンツリスト領域605がスクロール移動した状態は、例えばユーザによって次の操作が与えられるまで維持されうる。この状態において、コンテンツリスト領域605に含まれるサムネイル(画像コンテンツに関する種々の操作が可能であるため、操作子の一種といえる)は、操作可能に維持される。従って、ユーザは、コンテンツリスト領域605をスクロール移動させて最初の方のサムネイル(例えばP1~P3)を画面の下側に移動させたうえで、これらのサムネイルに対して所望の操作をすることが可能である。これによって、コンテンツリスト領域605のスクロール移動の前には操作が容易ではなかったサムネイルについても、容易に操作をすることができる。
【0034】
一方、コンテンツリスト領域605のスクロール移動によって生じたメニューバー603とコンテンツリスト領域605との間の空白部分には、スペーサ607が表示される。スペーサ607は、例えばコンテンツリスト領域605に表示されるサムネイルとは区別されるように表示され、コンテンツリストの下向きのスクロールが既に終了していることを表現してもよい。スペーサ607としては、例えば単純な図形などの画像を表示させてもよいし、広告などの別のコンテンツを表示させてもよい。スペーサ607として表示される画像またはコンテンツは、例えばコンテンツリスト領域605の下方へのスクロール移動とともに上方からスライドして現れてもよい。あるいは、スペーサ607として表示される画像またはコンテンツは、コンテンツリスト領域605の背後に位置し、コンテンツリスト領域605の下方へのスクロール移動によって隠されていた部分が現れるように表示されてもよい。
【0035】
図3Bに示したようなコンテンツリスト領域605のスクロール移動も、上記の第1の表示例と同様に、コンテンツリスト領域605に表示されたコンテンツリストのスクロールとは別途に実行されうる。そこで、例えば、制御部120は、タッチスクリーンディスプレイ110の操作部114によってコンテンツリストのスクロールのための操作とは異なる所定の操作が取得された場合に、コンテンツリスト領域605のスクロール移動を実行してもよい。コンテンツリストのスクロールのための操作、およびコンテンツリスト領域のスクロール移動のための操作の例については、上記の第1の表示例におけるコンテンツのスクロールのための操作およびコンテンツ領域のスクロール移動のための操作の例と同様であるため、ここでは重複した説明を省略する。
【0036】
所定の操作によってコンテンツリスト領域605のスクロール移動が開始された場合、以降のドラッグ操作やフリック操作は、例えば後述するコンテンツリスト領域605のスクロール移動を元に戻す操作が取得されるまで、コンテンツリスト領域605のスクロール移動量を制御する操作として扱われてもよい。つまり、上記の所定の操作が取得された場合、制御部120は、画面600の表示制御のモードを、コンテンツリスト領域605内でサムネイルなどをスクロールさせるモードから、コンテンツリスト領域605自体をスクロール移動させるモードへと切り替えてもよい。これによって、コンテンツリスト領域605が所望の位置までスクロール移動するように調節することが容易になりうる。
【0037】
あるいは、制御部120は、操作部114によって取得されるコンテンツリストのスクロールのための操作に応じて、コンテンツリストのスクロールに引き続いてコンテンツリスト領域605のスクロール移動を実行してもよい。この場合、コンテンツリストのスクロールのための操作、例えばドラッグ操作やフリック操作が、コンテンツリスト領域605に表示されたサムネイルが先頭(図示された例ではP1)に到達しても継続して取得された場合、自動的にコンテンツリスト領域605のスクロール移動が実行されうる。この場合、ユーザはコンテンツリスト領域605をスクロール移動させるにあたって、それまでのコンテンツリストのスクロールの場合と操作を切り替える必要がない。ここで、ユーザがコンテンツリスト領域605のスクロールを望んでいなかったような場合、ユーザは例えば逆向きにコンテンツリストをスクロールさせる操作を実行することによってコンテンツリスト領域605のスクロールを元に戻せばよい。
【0038】
スクロール移動されたコンテンツリスト領域605は、例えば、ユーザが上記の所定の操作をもう一度実行したり、逆向きに実行したり、コンテンツリスト領域605がスクロール移動した状態で表示されたサムネイルに対する操作を実行した場合に元に戻りうる。
【0039】
(2.第2の実施形態)
次に、図4および図5を参照して、本開示の第2の実施形態について説明する。本実施形態は、コンテンツ領域やコンテンツリスト領域がメニューバーとともにスクロール移動する点で、上記の第1の実施形態とは異なる。なお、それ以外の点については第1の実施形態と同様であるため、重複した説明は省略する。
【0040】
図4は、本開示の第2の実施形態に係る端末装置における第1の表示例を示す図である。図4を参照すると、端末装置100のタッチスクリーンディスプレイ110に表示されている画面500には、ステータスバー501と、メニューバー503と、コンテンツ領域505とが含まれる。図示された例において、コンテンツ領域505にはWebページが表示されている。
【0041】
図4Aに示す状態では、コンテンツ領域505にWebページが表示されている。コンテンツ領域505に表示されたWebページに対する操作、例えば進む、戻る、再読み込み、停止、ブックマーク登録などは、メニューバー503に配置されたボタンなどの操作子によって取得されうる。つまり、メニューバー503は、Webページに関する操作を受け付ける操作子が配置された操作子配置領域ともいえる。しかし、例えばユーザが端末装置100を片手で把持して操作しており、タッチスクリーンディスプレイ110を操作するユーザの指がコンテンツ領域505の下側に位置している場合、上側にあるメニューバー503に配置された操作子の操作が容易ではない場合がある。
【0042】
そこで、本実施形態では、図4Bおよび図4Cに示すように、制御部120の制御によって、メニューバー503がコンテンツ領域505とともにスクロール移動する。図示された例では、メニューバー503が、上方に接して表示されていたステータスバー501から離れて下方にスクロール移動している。このスクロール移動は一時的なもの(temporary)であるが、瞬間的なもの(transient)ではない。つまり、図4Bまたは図4Cに示すようにメニューバー503がスクロールした状態は、例えばユーザによって次の操作が与えられるまで維持されうる。この状態において、メニューバー503に含まれるボタンなどの操作子は、操作可能に維持される。従って、ユーザは、メニューバー503を画面500の下側に移動させたうえで、メニューバー503に含まれる操作子に対して所望の操作をすることが可能である。つまり、ユーザは、例えば端末装置100の把持状態を変更することなく、容易にメニューバー503の操作子を操作することができる。
【0043】
一方、メニューバー503、およびコンテンツ領域505のスクロール移動によって生じたステータスバー501とメニューバー503との間の空白部分には、スペーサ507が表示される。スペーサ507としては、例えば単純な図形などの画像を表示させてもよいし、広告などの別のコンテンツを表示させてもよい。あるいは、スペーサ507として、メニューバー503には含まれていない追加の操作子が表示されてもよい。スペーサ507として表示される画像、コンテンツ、または操作子は、例えばメニューバー503の下方へのスクロール移動とともに上方からスライドして現れてもよい。あるいは、スペーサ507として表示される画像、コンテンツ、または操作子は、メニューバー503およびコンテンツ領域505の背後に位置し、メニューバー503の下方へのスクロール移動によって隠されていた部分が現れるように表示されてもよい。
【0044】
図4Bおよび図4Cに示したようなメニューバー503のスクロール移動は、コンテンツ領域505に表示されたコンテンツのスクロールとは別途に実行されうる。例えば、制御部120は、タッチスクリーンディスプレイ110の操作部114によってコンテンツのスクロールのための操作とは異なる所定の操作が取得された場合に、メニューバー503のスクロール移動を実行してもよい。コンテンツのスクロールのための操作、およびメニューバーのスクロール移動のための操作の例については、上記の第1の実施形態におけるコンテンツのスクロールのための操作およびコンテンツ領域のスクロール移動のための操作の例と同様であるため、ここでは重複した説明を省略する。
【0045】
さらに、制御部120は、上記の所定の操作について、コンテンツ領域505をスクロール移動させるための操作とメニューバー503をスクロール移動させるための操作とをそれぞれ設定し、これらの領域のスクロール移動を選択的に実行してもよい。例えば、制御部120は、ダブルタップの後にフリックする操作をコンテンツ領域505のスクロール移動のための操作に設定し、指の腹で長押しした後にフリックする動作をメニューバー503のスクロール移動のための操作に設定してもよい。
【0046】
所定の操作によってメニューバー503のスクロール移動が開始された場合、以降のドラッグ操作やフリック操作は、例えば後述するメニューバー503のスクロール移動を元に戻す操作が取得されるまで、メニューバー503のスクロール移動量を制御する操作として扱われてもよい。つまり、上記の所定の操作が取得された場合、制御部120は、画面500の表示制御のモードを、コンテンツ領域505内でコンテンツをスクロールさせるモードから、メニューバー503およびコンテンツ領域505をスクロール移動させるモードへと切り替えてもよい。これによって、ユーザがメニューバー503をスクロール移動によって所望の位置に配置することが容易になりうる。
【0047】
上記のような操作によってユーザがメニューバー503を所望の位置に配置した結果、図4Cのようにメニューバー503が画面500の下端に表示されてコンテンツ領域505が表示されなくなった状態でユーザの次の操作が取得される場合もありうる。また、図4Bのようにメニューバー503が画面500の中ほどに表示され、その下にコンテンツ領域505が表示された状態でユーザの次の操作が取得されてもよい。このとき、ユーザはメニューバー503に対する操作をするためにメニューバー503のスクロール移動を実行していると考えられるため、コンテンツ領域505に表示されている操作子を無効化してもよい。あるいは、ユーザの操作の自由度を高めるために、コンテンツ領域505に表示される操作子が操作可能に維持されてもよい。
【0048】
スクロール移動されたメニューバー503は、例えば、ユーザが上記の所定の操作をもう一度実行したり、逆向きに実行したり、メニューバー503がスクロール移動した状態でメニューバー503に含まれる操作子に対する操作を実行した場合に、コンテンツ領域505とともに元に戻りうる。
【0049】
図5は、本開示の第2の実施形態に係る端末装置における第2の表示例を示す図である。図5を参照すると、端末装置100のタッチスクリーンディスプレイ110に表示されている画面600には、ステータスバー601と、メニューバー603と、コンテンツリスト領域605とが含まれる。図示された例において、コンテンツリスト領域605には画像コンテンツのサムネイルが表示されている。
【0050】
図5Aに示す状態では、コンテンツリスト領域605にサムネイルの最初の部分(P1~P9)が表示されている。これらのサムネイルに対する操作、例えば再生、削除、移動などは、メニューバー603に表示されたボタンなどの操作子によって取得されうる。しかし、例えばユーザが端末装置100を片手で把持して操作しており、タッチスクリーンディスプレイ110を操作するユーザの指がコンテンツリスト領域605の下側に位置している場合、上側にあるメニューバー603に配置された操作子の操作が容易ではない場合がある。
【0051】
そこで、本実施形態では、図5Bおよび図5Cに示すように、制御部120の制御によって、メニューバー603がコンテンツリスト領域605とともにスクロール移動する。図示された例では、メニューバー603が、上方に接して表示されていたステータスバー601から離れて下方にスクロール移動している。このスクロール移動も、上記の第1の表示例と同様に一時的なもの(temporary)であるが、瞬間的なもの(transient)ではない。つまり、図5Bおよび図5Cに示すようにメニューバー603がスクロールした状態は、例えばユーザによって次の操作が与えられるまで維持されうる。この状態において、メニューバー603に表示されるボタンなどの操作子は、操作可能に維持される。従って、ユーザは、メニューバー603を画面600の下側に移動させたうえで、メニューバー603に含まれる操作子に対して所望の操作をすることが可能である。これによって、ユーザは、例えば端末装置100の把持状態を変更することなく、容易にメニューバー603の操作子を操作することができる。
【0052】
一方、コンテンツリスト領域605およびメニューバー603のスクロール移動によって生じたステータスバー601とメニューバー603との間の空白部分には、スペーサ607が表示される。スペーサ607としては、例えば単純な図形などの画像を表示させてもよいし、広告などの別のコンテンツを表示させてもよい。あるいは、スペーサ607として、メニューバー603には含まれていない追加の操作子が表示されてもよい。スペーサ607として表示される画像、コンテンツ、または操作子は、例えばメニューバー603の下方へのスクロール移動とともに上方からスライドして現れてもよい。あるいは、スペーサ607として表示される画像、コンテンツ、または操作子は、メニューバー603およびコンテンツリスト領域605の背後に位置し、メニューバー603の下方へのスクロール移動によって隠されていた部分が現れるように表示されてもよい。
【0053】
図5Bおよび図5Cに示したようなメニューバー603のスクロール移動も、上記の第1の表示例と同様に、コンテンツリスト領域605に表示されたコンテンツリストのスクロールとは別途に実行されうる。そこで、例えば、制御部120は、タッチスクリーンディスプレイ110の操作部114によってコンテンツリストのスクロールのための操作とは異なる所定の操作が取得された場合に、メニューバー603のスクロール移動を実行してもよい。コンテンツリストのスクロールのための操作、およびメニューバーのスクロール移動のための操作の例については、上記の第1の実施形態におけるコンテンツのスクロールのための操作およびコンテンツ領域のスクロール移動のための操作の例と同様であるため、ここでは重複した説明を省略する。
【0054】
さらに、制御部120は、上記の第1の表示例と同様に、コンテンツリスト領域605をスクロール移動させるための操作とメニューバー603をスクロール移動させるための操作とをそれぞれ設定し、これらの領域のスクロール移動を選択的に実行してもよい。また、所定の操作によってメニューバー603のスクロール移動が開始された場合、以降のドラッグ操作やフリック操作は、例えば後述するメニューバー603のスクロール移動を元に戻す操作が取得されるまで、メニューバー603のスクロール移動量を制御する操作として扱われてもよい。
【0055】
上記のような操作によってユーザがメニューバー603を所望の位置に配置した結果、図5Cのようにメニューバー603が画面600の下端に表示されてコンテンツリスト領域605が表示されなくなった状態でユーザの次の操作が取得される場合もありうる。また、図5Bのようにメニューバー603が画面600の中ほどに表示され、その下にコンテンツリスト領域605が表示された状態でユーザの次の操作が取得されてもよい。このとき、ユーザはメニューバー603に対する操作をするためにメニューバー603のスクロール移動を実行していると考えられるため、コンテンツリスト領域605に表示されているサムネイルの操作を無効化してもよい。あるいは、ユーザの操作の自由度を高めるために、コンテンツリスト領域605に表示されるサムネイルが操作可能に維持されてもよい。
【0056】
スクロール移動されたメニューバー603は、例えば、ユーザが上記の所定の操作をもう一度実行したり、逆向きに実行したり、メニューバー603がスクロール移動した状態でメニューバー603に含まれる操作子に対する操作を実行した場合に元に戻りうる。
【0057】
(3.第3の実施形態)
次に、図6および図7を参照して、本開示の第3の実施形態について説明する。本実施形態は、コンテンツ領域やコンテンツリスト領域がメニューバーおよびステータスバーとともにスクロール移動する点で、上記の第1および第2の実施形態とは異なる。なお、それ以外の点については第1または第2の実施形態と同様であるため、重複した説明は省略する。
【0058】
図6は、本開示の第3の実施形態に係る端末装置における第1の表示例を示す図である。図6を参照すると、端末装置100のタッチスクリーンディスプレイ110に表示されている画面500には、ステータスバー501と、メニューバー503と、コンテンツ領域505とが含まれる。図示された例において、コンテンツ領域505にはWebページが表示されている。
【0059】
図6Aに示す状態では、コンテンツ領域505にWebページが表示されている。コンテンツ領域505に表示されたWebページに対する操作、例えば進む、戻る、再読み込み、停止、ブックマーク登録などは、メニューバー503に配置されたボタンなどの操作子によって取得されうる。また、例えば端末装置100のシステム全体に関する、メッセージの着信やソフトウェアの更新などを示すステータス通知は、ステータスバー501を選択することによって参照されうる。しかし、例えばユーザが端末装置100を片手で把持して操作しており、タッチスクリーンディスプレイ110を操作するユーザの指がコンテンツ領域505の下側に位置している場合、上側にあるメニューバー503に配置された操作子の操作や、さらに上側に配置されたステータスバー501の選択が容易ではない場合がある。
【0060】
そこで、本実施形態では、図6Bおよび図6Cに示すように、制御部120の制御によって、ステータスバー501がメニューバー503およびコンテンツ領域505とともにスクロール移動する。図示された例では、ステータスバー501が、画面500の上端部から離れて下方にスクロール移動している。このスクロール移動は一時的なもの(temporary)であるが、瞬間的なもの(transient)ではない。つまり、図6Bまたは図6Cに示すようにステータスバー501がスクロールした状態は、例えばユーザによって次の操作が与えられるまで維持されうる。この状態において、ステータスバー501は選択可能に維持される。また、メニューバー503に含まれるボタンなどの操作子も、操作可能に維持されうる。従って、ユーザは、ステータスバー501およびメニューバー503を画面500の下側に移動させたうえで、ステータスバー501を選択して通知を表示させたり、メニューバー503に含まれる操作子に対して所望の操作をしたりすることが可能である。つまり、ユーザは、例えば端末装置100の把持状態を変更することなく、容易にメニューバー503の操作子を操作したり、ステータスバー501を選択したりすることができる。
【0061】
一方、ステータスバー501、メニューバー503、およびコンテンツ領域505のスクロール移動によって生じたステータスバー501の上方の空白部分には、スペーサ507が表示される。スペーサ507としては、例えば単純な図形などの画像を表示させてもよいし、広告などの別のコンテンツを表示させてもよい。あるいは、スペーサ507として、メニューバー503には含まれていない追加の操作子が表示されてもよい。スペーサ507として表示される画像、コンテンツ、または操作子は、例えばステータスバー501の下方へのスクロール移動とともに上方からスライドして現れてもよい。あるいは、スペーサ507として表示される画像、コンテンツ、または操作子は、ステータスバー501、メニューバー503、およびコンテンツ領域505の背後に位置し、ステータスバー501の下方へのスクロール移動によって隠されていた部分が現れるように表示されてもよい。
【0062】
図6Bおよび図6Cに示したようなステータスバー501のスクロール移動は、コンテンツ領域505に表示されたコンテンツのスクロールとは別途に実行されうる。例えば、制御部120は、タッチスクリーンディスプレイ110の操作部114によってコンテンツのスクロールのための操作とは異なる所定の操作が取得された場合に、ステータスバー501のスクロール移動を実行してもよい。コンテンツのスクロールのための操作、およびステータスバーのスクロール移動のための操作の例については、上記の第1の実施形態におけるコンテンツのスクロールのための操作およびコンテンツ領域のスクロール移動のための操作の例と同様であるため、ここでは重複した説明を省略する。
【0063】
さらに、制御部120は、上記の所定の操作について、コンテンツ領域505をスクロール移動させるための操作とステータスバー501をスクロール移動させるための操作とをそれぞれ設定し、これらの領域のスクロール移動を選択的に実行してもよい。例えば、制御部120は、ダブルタップの後にフリックする操作をコンテンツ領域505のスクロール移動のための操作に設定し、指の腹で長押しした後にフリックする動作をステータスバー501のスクロール移動のための操作に設定してもよい。
【0064】
所定の操作によってステータスバー501のスクロール移動が開始された場合、以降のドラッグ操作やフリック操作は、例えば後述するステータスバー501のスクロール移動を元に戻す操作が取得されるまで、ステータスバー501のスクロール移動量を制御する操作として扱われてもよい。つまり、上記の所定の操作が取得された場合、制御部120は、画面500の表示制御のモードを、コンテンツ領域505内でコンテンツをスクロールさせるモードから、ステータスバー501、メニューバー503、およびコンテンツ領域505をスクロール移動させるモードへと切り替えてもよい。これによって、ユーザがステータスバー501またはメニューバー503をスクロール移動によって所望の位置に配置することが容易になりうる。
【0065】
上記のような操作によってユーザがステータスバー501またはメニューバー503を所望の位置に配置した結果、図6Cのようにステータスバー501およびメニューバー503が画面500の下端に表示されてコンテンツ領域505が表示されなくなった状態でユーザの次の操作が取得される場合もありうる。また、図6Bのようにステータスバー501およびメニューバー503が画面500の中ほどに表示され、その下にコンテンツ領域505が表示された状態でユーザの次の操作が取得されてもよい。このとき、ユーザはステータスバー501またはメニューバー503に対する操作をするためにステータスバー501のスクロール移動を実行していると考えられるため、コンテンツ領域505に表示されている操作子を無効化してもよい。あるいは、ユーザの操作の自由度を高めるために、コンテンツ領域505に表示される操作子が操作可能に維持されてもよい。
【0066】
スクロール移動されたステータスバー501およびメニューバー503は、例えば、ユーザが上記の所定の操作をもう一度実行したり、逆向きに実行したり、ステータスバー501およびメニューバー503がスクロール移動した状態でステータスバー501に表示された通知の閲覧を終了したりメニューバー503に含まれる操作子に対する操作を実行したりした場合に、コンテンツ領域505とともに元に戻りうる。
【0067】
図7は、本開示の第3の実施形態に係る端末装置における第2の表示例を示す図である。図7を参照すると、端末装置100のタッチスクリーンディスプレイ110に表示されている画面600には、ステータスバー601と、メニューバー603と、コンテンツリスト領域605とが含まれる。図示された例において、コンテンツリスト領域605には画像コンテンツのサムネイルが表示されている。
【0068】
図7Aに示す状態では、コンテンツリスト領域605にサムネイルの最初の部分(P1~P9)が表示されている。これらのサムネイルに対する操作、例えば再生、削除、移動などは、メニューバー603に表示されたボタンなどの操作子によって取得されうる。また、例えば端末装置100のシステム全体に関する、メッセージの着信やソフトウェアの更新などを示す通知は、ステータスバー601を選択することによって参照されうる。しかし、例えばユーザが端末装置100を片手で把持して操作しており、タッチスクリーンディスプレイ110を操作するユーザの指がコンテンツリスト領域605の下側に位置している場合、上側にあるメニューバー603に配置された操作子の操作や、さらに上側に配置されたステータスバー601の選択が容易ではない場合がある。
【0069】
そこで、本実施形態では、図7Bおよび図7Cに示すように、制御部120の制御によって、ステータスバー601がメニューバー603およびコンテンツリスト領域605とともにスクロール移動する。図示された例では、ステータスバー601が、画面600の上端部から離れて下方にスクロール移動している。このスクロール移動も、上記の第1の表示例と同様に一時的なもの(temporary)であるが、瞬間的なもの(transient)ではない。つまり、図7Bまたは図7Cに示すようにステータスバー601がスクロールした状態は、例えばユーザによって次の操作が与えられるまで維持されうる。この状態において、ステータスバー601は選択可能に維持される。また、メニューバー603に含まれるボタンなどの操作子も、操作可能に維持されうる。従って、ユーザは、ステータスバー601およびメニューバー603を画面600の下側に移動させたうえで、ステータスバー601を選択して通知を表示させたり、メニューバー603に含まれる操作子に対して所望の操作をしたりすることが可能である。つまり、ユーザは、例えば端末装置100の把持状態を変更することなく、容易にメニューバー603の操作子を操作したり、ステータスバー601を選択したりすることができる。
【0070】
一方、ステータスバー601、メニューバー603、およびコンテンツリスト領域605のスクロール移動によって生じたステータスバー601の上方の空白部分には、スペーサ607が表示される。スペーサ607としては、例えば単純な図形などの画像を表示させてもよいし、広告などの別のコンテンツを表示させてもよい。あるいは、スペーサ607として、メニューバー603には含まれていない追加の操作子が表示されてもよい。スペーサ607として表示される画像、コンテンツ、または操作子は、例えばステータスバー601の下方へのスクロール移動とともに上方からスライドして現れてもよい。あるいは、スペーサ607として表示される画像、コンテンツ、または操作子は、ステータスバー601、メニューバー603、およびコンテンツリスト領域605の背後に位置し、ステータスバー601の下方へのスクロール移動によって隠されていた部分が現れるように表示されてもよい。
【0071】
図7Bおよび図7Cに示したようなステータスバー601のスクロール移動も、上記の第1の表示例と同様に、コンテンツリスト領域605に表示されたコンテンツリストのスクロールとは別途に実行されうる。例えば、制御部120は、タッチスクリーンディスプレイ110の操作部114によってコンテンツリストのスクロールのための操作とは異なる所定の操作が取得された場合に、ステータスバー601のスクロール移動を実行してもよい。コンテンツリストのスクロールのための操作、およびステータスバーのスクロール移動のための操作の例については、上記の第1の実施形態におけるコンテンツのスクロールのための操作およびコンテンツ領域のスクロール移動のための操作の例と同様であるため、ここでは重複した説明を省略する。
【0072】
さらに、制御部120は、上記の第1の表示例と同様に、コンテンツリスト領域605をスクロール移動させるための操作とステータスバー601をスクロール移動させるための操作とをそれぞれ設定し、これらの領域のスクロール移動を選択的に実行してもよい。また、所定の操作によってステータスバー601のスクロール移動が開始された場合、以降のドラッグ操作やフリック操作は、例えば後述するステータスバー601のスクロール移動を元に戻す操作が取得されるまで、ステータスバー601のスクロール移動量を制御する操作として扱われてもよい。
【0073】
上記のような操作によってユーザがステータスバー601またはメニューバー603を所望の位置に配置した結果、図7Cのようにステータスバー601およびメニューバー603が画面600の下端に表示されてコンテンツリスト領域605が表示されなくなった状態でユーザの次の操作が取得される場合もありうる。また、図7Bのようにステータスバー601およびメニューバー603が画面600の中ほどに表示され、その下にコンテンツリスト領域605が表示された状態でユーザの次の操作が取得されてもよい。このとき、ユーザはステータスバー601またはメニューバー603に対する操作をするためにステータスバー601のスクロール移動を実行していると考えられるため、コンテンツリスト領域605に表示されているサムネイルの操作を無効化してもよい。あるいは、ユーザの操作の自由度を高めるために、コンテンツリスト領域605に表示されるサムネイルが操作可能に維持されてもよい。
【0074】
スクロール移動されたステータスバー601およびメニューバー603は、例えば、ユーザが上記の所定の操作をもう一度実行したり、逆向きに実行したり、ステータスバー601およびメニューバー603がスクロール移動した状態でステータスバー601に表示された通知の閲覧を終了したりメニューバー603に含まれる操作子に対する操作を実行したりした場合に、コンテンツリスト領域605とともに元に戻りうる。
【0075】
(4.第4の実施形態)
次に、図8を参照して、本開示の第4の実施形態について説明する。本実施形態では、上記の第1~第3の実施形態における、コンテンツ領域(またはコンテンツリスト領域)からのスクロール移動と、メニューバーからのスクロール移動と、ステータスバーからのスクロール移動とが、端末装置100のOS(Operating System)、画面を表示させるアプリケーションのサポート状態に応じて使い分けられる。
【0076】
図8は、本開示の第4の実施形態に係る端末装置における処理の例を示すフローチャートである。まず、端末装置100の操作部114が、コンテンツ(またはコンテンツリスト)のスクロールではないスクロール移動を示す所定の操作を取得する(ステップS101)。ここで、所定の操作は、例えば上述したようにダブルタップの2回目でフリックする、指の腹で長押しする、指の腹で長押しした後にフリックする、指の腹でドラッグする、タップしながら指を上下に数回動かした後にフリックする、(付加的に)端末装置100の背面に設けられたタッチセンサを操作する、(付加的に)端末装置100の側面またはディスプレイの縁に設けられたタッチセンサを操作する、タップしながら端末装置100をシェイクする、などでありうる。
【0077】
ここで、操作部114によって所定の操作が取得されたと判定された場合、制御部120は、表示部112を制御して、別のスクロール表示モードが開始されたことを示すエフェクトを表示させてもよい。例えば、画面中のスクロール移動する部分(例えば図2の例ではコンテンツ領域505、図4の例ではメニューバー503、図6の例ではステータスバー501)に紙がはがれるようなエフェクトが表示されてもよい。また、これらの部分がわずかに縮小されてフロートしているように見えるようなエフェクトが表示されてもよい。これらのエフェクトは、開始時だけではなく、スクロール移動の途中でも表示されうる。
【0078】
次に、OSがスクロール移動の機能をサポートしているか否かの判定が実施され(ステップS103)、OSが機能をサポートしていれば(YES)、第3の実施形態のようなステータスバーからのスクロール移動が実行される(ステップS105)。本実施形態では、ステータスバーはOSの機能によって表示されるため、ステータスバーからのスクロール移動を実現するためにはOSがスクロール移動の機能をサポートしていることが必要である。もちろん、OSが機能をサポートしている場合であっても、メニューバーからのスクロール移動やコンテンツ領域(またはコンテンツリスト領域)からのスクロール移動が実行されてもよい。
【0079】
一方、ステップS103の判定において、OSが機能をサポートしていない場合(NO)、画面を表示させているアプリケーションがスクロール移動の機能をサポートしているか否かの判定が実施される(ステップS107)。ここで、アプリケーションが機能をサポートしていれば(YES)、第2の実施形態のようなメニューバーからのスクロール移動が実行される(ステップS109)。本実施形態では、メニューバーはアプリケーションの機能によって表示されるため、メニューバーからのスクロール移動を実現するためにはアプリケーションがスクロール移動の機能をサポートしていることが必要である。もちろん、アプリケーションが機能をサポートしている場合であっても、コンテンツ領域(またはコンテンツリスト領域)からのスクロール移動が実行されてもよい。
【0080】
一方、ステップS107の判定において、アプリケーションが機能をサポートしていない場合(NO)、第1の実施形態のようなコンテンツ領域(コンテンツリスト領域)からのスクロール移動が実行される(ステップS111)。このとき、制御部120は、例えばコンテンツ(またはコンテンツリスト)の先頭部に、スペーサとして表示されるダミーのコンテンツ部分や広告などを付加し、通常のコンテンツ(またはコンテンツリスト)のスクロールに続いてこれらのコンテンツ部分や広告が表示されるようにする。
【0081】
(5.その他の実施形態)
(5-1.上方へのスクロール移動)
図9および図10は、本開示の他の実施形態における上方へのスクロール移動の例を示す図である。図9A図9Cはコンテンツ表示における例を示し、図10A図10Cはコンテンツリスト表示における例を示す。上述した第1~第3の実施形態では、タッチスクリーンディスプレイ110を操作するユーザの指がコンテンツ領域505(またはコンテンツリスト領域605)の下側に位置している場合を例として説明したが、同様に、ユーザの指がコンテンツ領域505(またはコンテンツリスト領域605)の上側に位置する場合、上方へのスクロール移動によって操作性の向上を図ってもよい。
【0082】
例えば、図9Aおよび図10Aの例に示すように、コンテンツ領域505(またはコンテンツリスト領域605)を上方にスクロール移動させて操作子やサムネイルをユーザの操作しやすい範囲に近付けてもよい。同様に、図9Bおよび図10Bの例に示すようにメニューバー503,603が画面500,600の上端ではなく下端に表示される場合、メニューバー503,603を上方にスクロール移動させてもよい。また、図9Cおよび図10Cの例に示すようにステータスバー501,601が画面500,600の下端に表示される場合、ステータスバー501,601を上方にスクロール移動させてもよい。
【0083】
(5-2.自動停止およびスペーサの表示)
図11は、本開示の他の実施形態における自動停止およびスペーサの表示の例を示す図である。図示された例では、ステータスバー601からのスクロール移動が実行される。図11Aでは、ステータスバー601のスクロール移動のモードは開始されておらず、コンテンツリスト領域605に表示された画像コンテンツのサムネイル(P10~P17)がスクロール表示されている。ここで、上述したような所定の操作、例えば指の腹での長押しや、指の腹でのスクロール、タップしながら端末装置100をシェイクするなどの操作が取得されると、制御部120がステータスバー601のスクロール移動のモードを開始させる。
【0084】
図11Bは、ステータスバー601のスクロール移動のモードが開始されたときの表示例である。このとき、ステータスバー601、メニューバー603、およびコンテンツリスト領域605が、(キャプチャされたときのように)表示内容を保ったまま少し下方に移動する。移動によって生じた空白部分には、スペーサ607が表示される。図示された例において、スペーサ607は、画面600の上端からステータスバー601を吊るす紐のような画像でありうる。図11Bの時点では、この紐はかなり弛んでいる。
【0085】
図11Cは、ステータスバー601のスクロール移動が進行中の表示例である。このとき、ステータスバー601、メニューバー603、およびコンテンツリスト領域605は、引き続き図11Aの時点での表示内容を保ったまま下方へ移動している。上述のように、この状態でも、ステータスバー601の選択や、メニューバー603に含まれる操作子への操作が可能でありうる。また、スペーサ607として表示されている紐は、画面600の上端とステータスバー601との間の距離が広がってきたことを反映して、徐々に弛みが小さくなっている。
【0086】
図11Dは、ステータスバー601のスクロール移動が停止した時の表示例である。このとき、ステータスバー601およびメニューバー603は、画面600の下端近くまで移動しており、例えば画面600の下側に位置するユーザの指で十分に操作しやすい位置にあるものと推定される。従って、制御部120は、この位置をステータスバー601のスクロール移動の限界点に設定してもよい。このとき、スペーサ607として表示されている紐は、ステータスバー601の下方への移動が限界に達したことを反映して、張りつめた状態で表示されている。
【0087】
図示された例では、端末装置100の制御部120がステータスバー601のスクロール移動の移動量を自動的に決定するため、ユーザが調整しなくても適切な位置でステータスバー601およびメニューバー603のスクロール移動を停止させることができる。ここで、スクロール移動の移動量は、操作可能に維持される操作子の表示サイズ、すなわち上記の例ではステータスバー601やメニューバー603に表示される操作子の表示サイズに応じて決定されうる。また、スペーサ607として、上記の例の紐のように、自動的に決定された移動量と現在の移動量との関係を表現する画像を表示させることによって、どこまでスクロール移動が進むかをユーザが直感的に認識することができる。もちろん、メニューバー603やコンテンツリスト領域605のスクロール移動、および画面500の各領域のスクロール移動において同様の制御および表示をすることも可能である。
【0088】
(5-3.元に戻すときの表示)
図12は、図11に示したスクロール移動を元に戻すときの表示例を示す図である。図12Aは、図11Dと同じ表示であるが、ここでスクロール移動を元に戻すための所定の操作、例えばタップして上方にフリックする操作が取得されると、制御部120がステータスバー601のスクロール移動を元に戻すための制御を開始する。図示された例では、上記の所定の操作によって、自動的にスクロール移動が元に戻される。図12Bはその途中の状態を示す。例えば図11Cの例とは異なり、スペーサ607として表示される紐は張りつめた状態のままであり、例えばステータスバー601が上方に引き上げられるような動きを表現してもよい。
【0089】
図12Cに示すように、ステータスバー601が画面600の上端まで移動されると、ステータスバー601のスクロール移動のモードが終了し、以降、コンテンツリスト領域605に表示されたサムネイルのスクロール表示が再開される。なお、上記の例では図12Aでの操作によって自動的にスクロール移動が元に戻ったが、他の例では、ユーザが図12Cの状態になるまで上方へのドラッグ操作またはフリック操作を実行することによって、手動でスクロール移動が元に戻されてもよい。この場合、途中で上方への操作を中止し、再び図12Aの状態に戻すことも可能である。それゆえ、図12Bでのスペーサ607の表示は、図11Cと同様にやや弛んだ紐であり、ステータスバー601が上下どちらにも移動可能であることを表現してもよい。
【0090】
図13は、図11に示したスクロール移動を元に戻すときの別の表示例を示す図である。図13Aは、図11Dと同じ表示であるが、ここでステータスバー601を選択する操作が取得される。上述の通り、ステータスバー601にはメッセージの着信やソフトウェアの更新などを示す通知が表示されるため、ステータスバー601を選択すると、図13Bに示すようにステータス画面609を参照することができる。図示された例では、ステータス画面609に表示される閉じるボタン611を選択することで、ステータス画面609の表示が終了するともに、図13Cに示すようにステータスバー601の表示位置が元に戻り、スクロール移動のモードが終了する。
【0091】
図14は、図11に示したスクロール移動を元に戻すときのさらに別の表示例を示す図である。図14Aは、図11Dと同じ表示であるが、ここでメニューバー603に含まれる操作子を介した操作によって、アプリケーション内での画面遷移、つまりドキュメントの表示の変化が発生する。図示された例では、図14Bに示すような地図表示画面650への遷移が実行されているが、このときにステータスバー601のスクロール移動が元に戻されている。ステータスバー601の位置はすぐに元に戻ってもよいし、アニメーションなどが表示されて所定の時間をかけて戻ってもよい。一方、図14Aの表示で、メニューバー603に含まれる操作子を介してコンテンツリスト領域605に表示された画像コンテンツのサムネイルに対する操作、例えばコンテンツの削除などが実行された場合も、画面遷移は発生しないが、図14Cに示すようにステータスバー601のスクロール移動が元に戻されてもよい。
【0092】
(5-4.横画面の場合の表示)
図15は、本開示の他の実施形態における横画面の表示例を示す図である。図15Aの例では、横画面700で右側に接触領域(Touch)がある場合、表示内容が右の方にスクロール移動し、空いた部分にスペーサ707が表示される。また、図15Bの例では、横画面700で左側に接触領域(Touch)がある場合、表示内容が左の方にスクロール移動し、空いた部分にスペーサ707が表示される。このように、上述した本開示の実施形態は、スマートフォンなどの端末装置100において、縦画面と同様にして横画面にも適用可能である。
【0093】
(5-5.大型画面の場合の表示)
図16は、本開示の他の実施形態における大型画面の表示例を示す図である。図16Aの例では、大型画面800で右下に接触領域(Touch)がある場合、表示内容が右下にスクロール移動し、空いたL字状の部分にスペーサ807が表示される。また、図16Bの例では、大型画面800で左下に接触領域(Touch)がある場合、表示内容が左下にスクロール移動し、空いたL字状の部分にスペーサ807が表示される。このように、上述した本開示の実施形態は、タブレット端末などの端末装置100において、縦横両方へのスクロールがありうる大型画面にも適用可能である。この場合、スクロール移動の移動方向は、上記の例のように、所定のユーザ操作が実行されたタッチスクリーンディスプレイ上またはタッチスクリーンディスプレイの周囲の筐体上の位置に応じて決定されうる。
【0094】
(6.補足)
上述した実施形態では、端末装置における表示制御が端末装置の内部で実行され、端末装置が表示制御装置として機能したが、本開示の実施形態はこのような例には限られない。例えば、端末装置とネットワークを介して通信するサーバが端末装置における表示制御の機能を提供してもよい。この場合、サーバを構成する1または複数のサーバ装置が、表示制御装置として機能する。
【0095】
本開示の実施形態は、例えば、上記で説明したような表示制御装置(端末装置またはサーバ装置)、システム、表示装置またはシステムで実行される方法、表示制御装置を機能させるためのプログラム、およびプログラムが記録された一時的でない有形の媒体を含みうる。
【0096】
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示の技術的範囲はかかる例に限定されない。本開示の技術分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
【0097】
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)第1のユーザ操作に応答して、第1の表示制御モードにおいて、タッチスクリーンディスプレイ上に表示された画面上に表示されたコンテンツ領域内のコンテンツをスクロールさせ、
前記コンテンツ領域、前記コンテンツ領域の上方に表示されるメニュー領域、および前記メニュー領域の上方に表示されるステータス領域を表示し、
前記第1のユーザ操作とは異なり、前記ステータス領域の下方の表示領域に対するタッチ操作である第2のユーザ操作に応答して、第2の表示制御モードにおいて、前記表示されたコンテンツ領域、前記メニュー領域、および前記ステータス領域を、前記画面の上端から離れて一緒に下方に移動させ、
前記表示されたコンテンツ領域と一緒に前記第2の表示制御モードにおいて下方に移動された前記ステータス領域に対して実行される第3のユーザ操作に応答して、通知を表示する
ように構成された電気回路を備え、前記第1のユーザ操作、および前記第2のユーザ操作は、前記タッチスクリーンディスプレイによって受け付けられることを特徴とする情報処理システム。
(2)第1のユーザ操作に応答して、第1の表示制御モードにおいて、タッチスクリーンディスプレイ上に表示された画面上に表示されたコンテンツ領域内のコンテンツをスクロールさせ、
前記コンテンツ領域、前記コンテンツ領域の上方に表示されるメニュー領域、および前記メニュー領域の上方に表示されるステータス領域を表示し、
前記第1のユーザ操作とは異なり、前記ステータス領域の下方の表示領域に対するタッチ操作である第2のユーザ操作に応答して、第2の表示制御モードにおいて、前記表示されたコンテンツ領域、前記メニュー領域、および前記ステータス領域を、前記画面の上端から離れて一緒に下方に移動させ、
前記表示されたコンテンツ領域と一緒に前記第2の表示制御モードにおいて下方に移動された前記ステータス領域に対して実行される第3のユーザ操作に応答して、通知を表示する
ように構成され、前記第1のユーザ操作、および前記第2のユーザ操作は、前記タッチスクリーンディスプレイによって受け付けられることを特徴とする表示制御装置。
(3)第1のユーザ操作に応答して、第1の表示制御モードにおいて、タッチスクリーンディスプレイ上に表示された画面上に表示されたコンテンツ領域内のコンテンツをスクロールさせ、
前記コンテンツ領域、前記コンテンツ領域の上方に表示されるメニュー領域、および前記メニュー領域の上方に表示されるステータス領域を表示し、
前記第1のユーザ操作とは異なり、前記ステータス領域の下方の表示領域に対するタッチ操作である第2のユーザ操作に応答して、第2の表示制御モードにおいて、前記表示されたコンテンツ領域、前記メニュー領域、および前記ステータス領域を、前記画面の上端から離れて一緒に下方に移動させ、
前記表示されたコンテンツ領域と一緒に前記第2の表示制御モードにおいて下方に移動された前記ステータス領域に対して実行される第3のユーザ操作に応答して、通知を表示する
処理をコンピュータが実行し、前記第1のユーザ操作、および前記第2のユーザ操作は、前記タッチスクリーンディスプレイによって受け付けられることを特徴とする表示制御方法。
(4)第1のユーザ操作に応答して、第1の表示制御モードにおいて、タッチスクリーンディスプレイ上に表示された画面上に表示されたコンテンツ領域内のコンテンツをスクロールさせ、
前記コンテンツ領域、前記コンテンツ領域の上方に表示されるメニュー領域、および前記メニュー領域の上方に表示されるステータス領域を表示し、
前記第1のユーザ操作とは異なり、前記ステータス領域の下方の表示領域に対するタッチ操作である第2のユーザ操作に応答して、第2の表示制御モードにおいて、前記表示されたコンテンツ領域、前記メニュー領域、および前記ステータス領域を、前記画面の上端から離れて一緒に下方に移動させ、
前記表示されたコンテンツ領域と一緒に前記第2の表示制御モードにおいて下方に移動された前記ステータス領域に対して実行される第3のユーザ操作に応答して、通知を表示する
処理をコンピュータに実行させ、前記第1のユーザ操作、および前記第2のユーザ操作は、前記タッチスクリーンディスプレイによって受け付けられることを特徴とするプログラム。
【符号の説明】
【0098】
100 端末装置
110 タッチスクリーンディスプレイ
112 表示部
114 操作部
120 制御部
130 記憶部
140 通信部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2022-08-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1のユーザ操作に応答して、第1の表示制御モードにおいて、タッチスクリーンディスプレイ上に表示された画面上に表示されたコンテンツ領域内のコンテンツをスクロールさせ、
前記コンテンツ領域、前記コンテンツ領域の上方に表示されるメニュー領域、および前記メニュー領域の上方に表示されるステータス領域を表示し、
前記第1のユーザ操作とは異なり、前記ステータス領域の下方の表示領域に対するタッチ操作である第2のユーザ操作に応答して、第2の表示制御モードにおいて、前記表示されたコンテンツ領域、前記メニュー領域、および前記ステータス領域を、前記画面の上端から離れて一緒に下方に移動させ、
前記表示されたコンテンツ領域と一緒に前記第2の表示制御モードにおいて下方に移動された前記ステータス領域に対して実行される第3のユーザ操作に応答して、通知を表示する
ように構成された電気回路を備え、前記第1のユーザ操作、および前記第2のユーザ操作は、前記タッチスクリーンディスプレイによって受け付けられることを特徴とする情報処理システム。
【請求項2】
前記コンテンツ領域、前記メニュー領域、および前記ステータス領域は、前記タッチスクリーンディスプレイの右辺に隣接して配置されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項3】
前記電気回路はさらに、前記ステータス領域の下向きの動きが限界に達したことを示すようなグラフィック効果を前記タッチスクリーンディスプレイ上に表示させるように構成されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項4】
前記電気回路はさらに、自動スクロール操作に応答して、前記第2の表示制御モードを第1の表示制御モードに戻すように構成されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項5】
前記グラフィック効果は、前記タッチスクリーンディスプレイの上辺と、前記第2の表示制御モードにおいて移動された前記ステータス領域との間に表示されることを特徴とする請求項3に記載の情報処理システム。
【請求項6】
前記電気回路はさらに、前記第3のユーザ操作に応答して、前記第2の表示制御モードにおける前記ステータス領域の位置を変更するように構成されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項7】
前記第2の表示制御モードでは、L字形状の部分が、前記コンテンツ領域、前記メニュー領域、および前記ステータス領域とは別に、前記タッチスクリーンディスプレイ上に表示されることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項8】
前記L字形状の部分の少なくとも一部の位置は、前記第2のユーザ操作が行われた側に対する前記タッチスクリーンディスプレイの反対側に含まれることを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項9】
前記L字形状の部分は、前記L字形状を含むスペーサであることを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項10】
前記L字形状の部分は、
少なくとも前記タッチスクリーンディスプレイにおける上側の辺である第1の辺と、前記第2のユーザ操作における右または左に対応する前記タッチスクリーンディスプレイにおける右辺または左辺である第2の辺とを含み、
前記第2のユーザ操作が前記タッチスクリーンディスプレイにおける下側領域の右側領域を起点とする場合、前記第2の辺が前記左辺であり、前記第2のユーザ操作が前記タッチスクリーンディスプレイにおける下側領域の左側領域を起点とする場合、前記第2の辺が前記右辺であることを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項11】
前記電気回路はさらに、前記L字形状の部分に広告情報を表示させるように構成されることを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項12】
前記電気回路はさらに、前記第2のユーザ操作が行われる前に前記タッチスクリーンディスプレイ上に表示されていない操作子を前記L字形状の部分に表示させるように構成されることを特徴とする請求項7に記載の情報処理システム。
【請求項13】
前記コンテンツ領域は操作子を含み、
前記電気回路はさらに、前記第2のユーザ操作によって移動された前記コンテンツ領域においても前記操作子を操作可能に維持することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項14】
前記タッチスクリーンディスプレイは、前記タッチスクリーンディスプレイが備えられた筐体がユーザの手により把持された状態で前記ユーザが前記タッチスクリーンディスプレイを操作可能となるように前記筐体に備えられることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項15】
前記第1のユーザ操作、前記第2のユーザ操作、および前記第3のユーザ操作は、前記タッチスクリーンディスプレイの縁に設けられたタッチセンサ上でのドラッグ操作およびフリック操作の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
【請求項16】
コンピュータによって実行される情報処理方法であって、
第1のユーザ操作に応答して、第1の表示制御モードにおいて、タッチスクリーンディスプレイ上に表示された画面上に表示されたコンテンツ領域内のコンテンツをスクロールさせ、
前記コンテンツ領域、前記コンテンツ領域の上方に表示されるメニュー領域、および前記メニュー領域の上方に表示されるステータス領域を表示し、
前記第1のユーザ操作とは異なり、前記ステータス領域の下方の表示領域に対するタッチ操作である第2のユーザ操作に応答して、第2の表示制御モードにおいて、前記表示されたコンテンツ領域、前記メニュー領域、および前記ステータス領域を、前記画面の上端から離れて一緒に下方に移動させ、
前記表示されたコンテンツ領域と一緒に前記第2の表示制御モードにおいて下方に移動された前記ステータス領域に対して実行される第3のユーザ操作に応答して、通知を表示する
ことを含み、前記第1のユーザ操作、および前記第2のユーザ操作は、前記タッチスクリーンディスプレイによって受け付けられることを特徴とする情報処理方法
【請求項17】
第1のユーザ操作に応答して、第1の表示制御モードにおいて、タッチスクリーンディスプレイ上に表示された画面上に表示されたコンテンツ領域内のコンテンツをスクロールさせ、
前記コンテンツ領域、前記コンテンツ領域の上方に表示されるメニュー領域、および前記メニュー領域の上方に表示されるステータス領域を表示し、
前記第1のユーザ操作とは異なり、前記ステータス領域の下方の表示領域に対するタッチ操作である第2のユーザ操作に応答して、第2の表示制御モードにおいて、前記表示されたコンテンツ領域、前記メニュー領域、および前記ステータス領域を、前記画面の上端から離れて一緒に下方に移動させ、
前記表示されたコンテンツ領域と一緒に前記第2の表示制御モードにおいて下方に移動された前記ステータス領域に対して実行される第3のユーザ操作に応答して、通知を表示する
処理をコンピュータに実行させ、前記第1のユーザ操作、および前記第2のユーザ操作は、前記タッチスクリーンディスプレイによって受け付けられることを特徴とするプログラム
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0001
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0001】
本開示は、情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムに関する。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0006】
そこで、本開示では、スクロール移動を用いてタッチスクリーンディスプレイの操作性をさらに向上させることが可能な、新規かつ改良された情報処理システム、情報処理方法、およびプログラムを提案する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0007】
本開示によれば、第1のユーザ操作に応答して、第1の表示制御モードにおいて、タッチスクリーンディスプレイ上に表示された画面上に表示されたコンテンツ領域内のコンテンツをスクロールさせ、コンテンツ領域、コンテンツ領域の上方に表示されるメニュー領域、およびメニュー領域の上方に表示されるステータス領域を表示し、第1のユーザ操作とは異なり、ステータス領域の下方の表示領域に対するタッチ操作である第2のユーザ操作に応答して、第2の表示制御モードにおいて、表示されたコンテンツ領域、メニュー領域、およびステータス領域を、画面の上端から離れて一緒に下方に移動させ、表示されたコンテンツ領域と一緒に第2の表示制御モードにおいて下方に移動されたステータス領域に対して実行される第3のユーザ操作に応答して、通知を表示するように構成された電気回路を備え、第1のユーザ操作、および第2のユーザ操作は、タッチスクリーンディスプレイによって受け付けられることを特徴とする情報処理システムが提供される。
また、本開示によれば、コンピュータによって実行される情報処理方法であって、第1のユーザ操作に応答して、第1の表示制御モードにおいて、タッチスクリーンディスプレイ上に表示された画面上に表示されたコンテンツ領域内のコンテンツをスクロールさせ、コンテンツ領域、コンテンツ領域の上方に表示されるメニュー領域、およびメニュー領域の上方に表示されるステータス領域を表示し、第1のユーザ操作とは異なり、ステータス領域の下方の表示領域に対するタッチ操作である第2のユーザ操作に応答して、第2の表示制御モードにおいて、表示されたコンテンツ領域、メニュー領域、およびステータス領域を、画面の上端から離れて一緒に下方に移動させ、表示されたコンテンツ領域と一緒に第2の表示制御モードにおいて下方に移動されたステータス領域に対して実行される第3のユーザ操作に応答して、通知を表示することを含み、第1のユーザ操作、および第2のユーザ操作は、タッチスクリーンディスプレイによって受け付けられることを特徴とする情報処理方法が提供される。
また、本開示によれば、第1のユーザ操作に応答して、第1の表示制御モードにおいて、タッチスクリーンディスプレイ上に表示された画面上に表示されたコンテンツ領域内のコンテンツをスクロールさせ、コンテンツ領域、コンテンツ領域の上方に表示されるメニュー領域、およびメニュー領域の上方に表示されるステータス領域を表示し、第1のユーザ操作とは異なり、ステータス領域の下方の表示領域に対するタッチ操作である第2のユーザ操作に応答して、第2の表示制御モードにおいて、表示されたコンテンツ領域、メニュー領域、およびステータス領域を、画面の上端から離れて一緒に下方に移動させ、表示されたコンテンツ領域と一緒に第2の表示制御モードにおいて下方に移動されたステータス領域に対して実行される第3のユーザ操作に応答して、通知を表示する処理をコンピュータに実行させ、第1のユーザ操作、および第2のユーザ操作は、タッチスクリーンディスプレイによって受け付けられることを特徴とするプログラムが提供される。