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2022-160517ナノインプリント用レプリカモールド製作装置
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022160517
(43)【公開日】2022-10-19
(54)【発明の名称】ナノインプリント用レプリカモールド製作装置
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/027 20060101AFI20221012BHJP
   B29C 59/02 20060101ALI20221012BHJP
【FI】
H01L21/30 502D
B29C59/02 B
【審査請求】有
【請求項の数】14
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022118805
(22)【出願日】2022-07-26
(62)【分割の表示】P 2021105829の分割
【原出願日】2021-06-25
(31)【優先権主張番号】10-2020-0080745
(32)【優先日】2020-07-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2020-0165523
(32)【優先日】2020-12-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2021-0002787
(32)【優先日】2021-01-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(71)【出願人】
【識別番号】514182333
【氏名又は名称】ギガレーン カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】GIGALANE CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110002952
【氏名又は名称】弁理士法人鷲田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】キム テ-ウォン
(72)【発明者】
【氏名】チョン ミョン-ギョ
(72)【発明者】
【氏名】キム ジュン-ギ
(72)【発明者】
【氏名】パク ヘ-ジョン
(72)【発明者】
【氏名】チョン ヒ-ソク
(57)【要約】      (修正有)
【課題】装置の大きさが小さくなるナノインプリント用レプリカモールド製作装置を提供する。
【解決手段】一側から供給されるフィルムにレプリカモールドを形成する転写部;前記フィルムを断続的に巻き出して前記転写部に向かって前記フィルムを供給するフィルム供給部;前記フィルムを断続的に巻き取って前記転写部から前記フィルムを回収するフィルム回収部;を含み、前記転写部は、レジンが塗布されるパターンが形成されたマスターモールドが装着されるステージ部;水平方向に移動して前記レプリカモールドを形成するプレスローラ部;前記プレスローラ部を一側の待機位置から他側に移動させ再び前記待機位置に復帰させるために駆動される転写部駆動ユニットを含む。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一側から供給されるフィルムにレプリカモールドを形成する転写部;
前記フィルムを断続的に巻き出して前記転写部に向かって前記フィルムを供給するフィルム供給部;
前記フィルムを断続的に巻き取って前記転写部から前記フィルムを回収するフィルム回収部;および
前記フィルム回収部と前記転写部の間に一つ以上配置されて前記フィルムを前記フィルム回収部に案内するガイドロール;を含み、
前記ガイドロールが前記フィルムの両面のうち前記レプリカモールドが形成されない面にのみ接触し、前記レプリカモールドが形成される面には接触しないようにするために、
前記転写部は、
水平方向に移動して前記レプリカモールドを形成するように、前記フィルム回収部より下側に位置し前記ガイドロールより前記フィルムが供給される一側に位置するプレスローラ部;
前記プレスローラ部を待機位置から前記フィルムが供給される一側に向かって移動させてモールディング工程を進行し再び前記待機位置に復帰させてディモールディング工程を進行するために駆動される転写部駆動ユニット;
前記フィルムが前記プレスローラ部に進入する角度を変更するように、前記プレスローラ部より前記フィルムが供給される一側に位置して前記プレスローラ部を挟んで前記ガイドロールと反対側に位置し、前記プレスローラ部より上側に位置するフィルム角度維持ローラ部;および
前記フィルム角度維持ローラ部および前記プレスローラ部をともに移動させるように結合し、前記転写部駆動ユニットによって移動される結合移動部;を含み、
前記フィルム角度維持ローラ部は前記フィルム供給部から前記転写部に前記フィルムが供給され、前記モールディング工程を進行し、前記ディモールディング工程を進行し、前記転写部から前記フィルム回収部に前記フィルムが回収される間前記プレスローラ部との位置が変更されず、
前記ガイドロールは前記フィルム角度維持ローラ部および前記プレスローラ部が移動する間位置が移動されず、
前記モールディング工程を進行する間、前記フィルム角度維持ローラ部および前記プレスローラ部は前記ガイドロールから離隔距離が増加し、
前記ディモールディング工程が進行される間前記フィルム角度維持ローラ部および前記プレスローラ部は前記ガイドロールから離隔距離が減少する、ナノインプリント用レプリカモールド製作装置。
【請求項2】
前記フィルム角度維持ローラ部と前記フィルム供給部の間の距離は前記プレスローラ部と前記フィルム供給部の間の距離より短く、
前記フィルム角度維持ローラ部は前記フィルムの両面のうち前記レプリカモールドが形成される面に接触する、前記ディモールディング工程を進行する間、前記フィルム角度維持ローラ部が前記レプリカモールドに接触しないように、前記フィルム角度維持ローラ部と前記プレスローラ部の間のフィルムの長さは前記プレスローラ部が前記レプリカモールドを形成するために水平方向に移動する長さに対応する、請求項1に記載のナノインプリント用レプリカモールド製作装置。
【請求項3】
一側から供給されるフィルムにレプリカモールドを形成する転写部;および
ディスペンサ部;を含み、
前記転写部は、
上面にパターンが形成されたマスターモールドが装着されるステージ部;
水平方向に移動して前記レプリカモールドを形成するプレスローラ部;および
前記プレスローラ部を待機位置から水平方向に移動させ再び前記待機位置に復帰させるために駆動される転写部駆動ユニット;を含み、
前記ディスペンサ部は前記待機位置に位置する前記プレスローラ部と前記マスターモールドのパターンの間の空間である前記ステージ部の上面の塗布領域に、前記マスターモールドのパターンと重ならないようにレジンを塗布し、
前記プレスローラ部は、
前記待機位置から水平方向に移動しながら、前記マスターモールドのパターンと重ならない領域である前記塗布領域から前記水平方向に前記レジンを拡散させて前記マスターモールドの上面に前記レジンを塗布し、
前記マスターモールドの上面に塗布された前記レジンの上側を移動しながら、前記マスターモールドのパターンに前記レジンを結合してレプリカモールドを形成し、
前記塗布領域内で前記レジンが最初に塗布される位置と前記マスターモールドのパターンに前記レジンを結合する位置は水平方向に離隔する、ナノインプリント用レプリカモールド製作装置。
【請求項4】
前記ステージ部を昇下降させるステージ駆動ユニット;および
前記レジンを塗布するために前記ステージ駆動ユニットによって下降されたステージ部に前記ディスペンサ部を引き込ませ再び前記ディスペンサ部を引き出させるディスペンサ駆動ユニット;をさらに含む、請求項3に記載のナノインプリント用レプリカモールド製作装置。
【請求項5】
前記プレスローラ部の垂直位置を移動させて前記ステージ部と前記プレスローラ部の間に間隔が形成されるように駆動するプレスローラ駆動ユニットをさらに含み、
前記プレスローラ部は前記ステージ部と前記プレスローラ部の間の空間から移動して前記ステージ部と前記プレスローラ部の間の間隔を通じて前記レジンを拡散させる、請求項3に記載のナノインプリント用レプリカモールド製作装置。
【請求項6】
ステージ部が下降するステージ下降段階;
ディスペンサ部が前記ステージ部の内側に引き込まれ引き出されながら直接的にマスターモールドのパターンにレジンを塗布せずに、前記マスターモールドの上面に形成されたパターンと離隔した空間でありながら前記ステージ部の上面である塗布領域にレジンを塗布する塗布段階;
ステージ部が上昇する上昇段階;および
プレスローラ部が待機位置から水平方向に移動しながら前記レジンが前記マスターモールドの上面に形成されたパターンに塗布されるように、前記レジンを水平方向に拡散させるモールディング段階;を含み、
前記モールディング段階では、
前記プレスローラ部が前記マスターモールドの上面に塗布された前記レジンの上側を移動しながら、前記マスターモールドのパターンに前記レジンを結合してレプリカモールドを形成し、
前記塗布領域内で前記レジンが最初に塗布される位置と前記マスターモールドのパターンに前記レジンを結合する位置は水平方向に離隔する、ナノインプリント用レプリカモールド製作方法。
【請求項7】
前記マスターモールドと前記レプリカモールドが分離されてフィルムの下側に付着されるように前記プレスローラ部を前記待機位置に移動させるディモールディング段階;および
前記レプリカモールドをフィルム回収部側に移動させるために前記フィルムを移動させる回収段階;をさらに含み、
前記モールディング段階では、
光照射部が前記プレスローラ部とともに移動しながら前記レジンを硬化させ、
前記ディモールディング段階で前記レプリカモールドは、
前記プレスローラ部が前記待機位置に移動しながらフィルム角度維持ローラ部により形成された前記フィルムの前記プレスローラ部に進入する角度を通じて前記マスターモールドから分離され、
前記回収段階の後には、
他のレプリカモールドを形成するために前記ステージ下降段階、前記塗布段階、前記上昇段階、前記モールディング段階、前記ディモールディング段階および前記回収段階が再遂行される、請求項6に記載のナノインプリント用レプリカモールド製作方法。
【請求項8】
一側から供給されるフィルムにレプリカモールドを形成する転写部;
前記フィルムを断続的に巻き出して前記転写部に向かって前記フィルムを供給するフィルム供給部;
前記フィルムを断続的に巻き取って前記転写部から前記フィルムを回収するフィルム回収部;を含み、
前記転写部は、
レジンが塗布されるパターンが形成されたマスターモールドが装着されるステージ部;
水平方向に移動して前記レプリカモールドを形成するプレスローラ部;
前記フィルムが前記プレスローラ部に進入する角度を変更するように前記プレスローラ部と垂直および水平方向に離隔するフィルム角度維持ローラ部;を含み、
前記プレスローラ部および前記フィルム角度維持ローラ部は、前記フィルム供給部から巻き出された前記フィルムが前記フィルム回収部に回収されるように移動する前記フィルムの移動方向と反対となる方向に移動してモールディング工程を遂行し、前記プレスローラ部および前記フィルム角度維持ローラ部は前記フィルムの移動方向に移動してディモールディング工程を遂行する、ナノインプリント用レプリカモールド製作装置。
【請求項9】
前記フィルム角度維持ローラ部は前記プレスローラ部より前記フィルムの移動方向と反対となる方向に向かうように位置する、請求項8に記載のナノインプリント用レプリカモールド製作装置。
【請求項10】
前記フィルム回収部は前記プレスローラ部より上側に位置する、請求項8に記載のナノインプリント用レプリカモールド製作装置。
【請求項11】
前記転写部は、
前記フィルム角度維持ローラ部および前記プレスローラ部をともに移動させるように結合し、転写部駆動ユニットによって移動される結合移動部;をさらに含む、請求項8に記載のナノインプリント用レプリカモールド製作装置。
【請求項12】
前記フィルム角度維持ローラ部は前記フィルムの両面のうち前記レプリカモールドが形成される面に接触する、前記ディモールディング工程を進行する間、前記フィルム角度維持ローラ部が前記レプリカモールドに接触しないように、前記フィルム角度維持ローラ部と前記プレスローラ部の間のフィルムの長さは前記プレスローラ部が前記レプリカモールドを形成するために水平方向に移動する長さに対応する、請求項8に記載のナノインプリント用レプリカモールド製作装置。
【請求項13】
前記フィルム角度維持ローラ部は前記プレスローラ部より前記フィルム供給部から供給されたフィルムが先に進入するように位置する、請求項8に記載のナノインプリント用レプリカモールド製作装置。
【請求項14】
前記フィルム回収部と前記転写部の間に一つ以上配置されてフィルムの進入角度を調整するガイドロール;をさらに含み、
前記ガイドロールは前記フィルム回収部に回収される前記フィルムに沿って移動する前記レプリカモールドに接触しないように、前記ガイドロールは前記フィルムの両面のうち前記レプリカモールドが形成される面と異なる面に接触する、請求項8に記載のナノインプリント用レプリカモールド製作装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はナノインプリント用レプリカモールド製作装置に関する。
【背景技術】
【0002】
最近ディスプレイ工程および半導体工程で基板(例えば、ディスプレイパネルおよびウェハー(Wafer)等)の表面にパターン(例えば、構造化された成形パターンおよび食刻または蒸着のためのマスクパターンなど)を形成するためにナノインプリント(Nano Imprint)工程が利用されている。
【0003】
モールド(Mold)を利用してインプリント(Imprint)形態に基板の表面にナノメートル~マイクロメートル大きさの微細パターンを形成するナノインプリント工程は、マスターモールド10を利用して基板の表面に直接パターンを形成してもよいが、最近ではマスターモールド10からレプリカモールド20を製作し、製作されたレプリカモールド20を利用して基板の表面にパターンを形成する方法が主に利用されている。
【0004】
この時、マスターモールド10から製作された1次レプリカモールド20から複製された2次レプリカモールド20を製作することができる。このような、2次レプリカモールド20を製作する1次レプリカモールド20もマスターモールド10と指し示すことができる。すなわち、マスターモールド10はレプリカモールド20を製作するモールドを通称する意味であり得る。また、レプリカモールド20はマスターモールド10から製作されるモールドを通称する意味であり得る。
【0005】
このような、レプリカモールド20を製作する多様な方法の一つにおいて、プレスローラ部120をフィルム60の上側で前進(モールディング工程)および後進(ディモールディング(Demolding)工程)することによってフィルム60にレプリカモールド20を形成するロール転写方法がある。
【0006】
一方、ロール転写方法を遂行するレプリカモールド20製作装置は、プレスローラ部120が前進する長さに比例して装置の大きさが大きくなる問題点がある。
【0007】
また、レプリカモールド20製作装置は、フィルム60がプレスローラ部120に進入する角度を一定にするために装置の大きさが大きくなる問題点がある。
【0008】
また、レプリカモールド20製作装置は、マスターモールド10のパターンにレジン70を塗布する時、塗布容量の偏差が発生する問題点がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明はナノインプリント用レプリカモールド製作装置を提供することにその目的がある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の実施例に係るナノインプリント用レプリカモールド製作装置は、一側から供給されるフィルムにレプリカモールドを形成する転写部と、前記フィルムを断続的に巻き出して前記転写部に向かって前記フィルムを供給するフィルム供給部と、
前記フィルムを断続的に巻き取って前記転写部から前記フィルムを回収するフィルム回収部を含み、前記転写部は、レジンが塗布されるパターンが形成されたマスターモールドが装着されるステージ部と、水平方向に移動して前記レプリカモールドを形成するプレスローラ部と、前記プレスローラ部を一側の待機位置から他側に移動させ再び前記待機位置に復帰させるために駆動される転写部駆動ユニットと、前記レジンに光を照射する光照射部と、前記光照射部および前記プレスローラ部と結合されて共に前記駆動ユニットによって移動される結合移動部と、を含み、前記光照射部は照射方向が前記ステージ部と垂直な下側方向を基準として前記プレスローラ部に向かうように傾く。
【0011】
実施例によると、前記光照射部は、照射方向が10度~80度内で傾くようにガイドする照射方向ガイド部を含む。
【0012】
実施例によると、前記光照射部は、前記光照射部から突出するように配置されて前記レジンに照射する光が拡散して前記レジンに重複的に光が照射されることを遮蔽する遮光部をさらに含む。
【0013】
実施例によると、前記フィルム回収部と前記転写部の間に一つ以上配置されてフィルムの進入角度を調整するガイドロールをさらに含み、前記転写部は、前記フィルムが前記プレスローラ部に進入する角度を変更するように前記プレスローラ部と垂直および水平方向に離隔するフィルム角度維持ローラ部をさらに含み、前記フィルム角度維持ローラ部は前記プレスローラ部より前記フィルム供給部から供給されたフィルムが先に進入するように位置し、前記フィルム角度維持ローラ部は前記フィルムの両面のうち前記レプリカモールドが形成される面に接触する、ディモールディング工程を進行する間、前記フィルム角度維持ローラ部が前記レプリカモールドに接触しないように、前記フィルム角度維持ローラ部と前記プレスローラ部の間のフィルムの長さは前記プレスローラ部が前記レプリカモールドを形成するために水平方向に移動する長さに対応し、前記ガイドロールは前記フィルム回収部に回収される前記フィルムに沿って移動する前記レプリカモールドに接触しないように、前記ガイドロールは前記フィルムの両面のうち前記レプリカモールドが形成される面と異なる面に接触する。
【0014】
実施例によると、一側の待機位置に位置する前記プレスローラ部と前記マスターモールドのパターンの間の空間である塗布領域に、前記マスターモールドのパターンと重ならないように前記レジンを塗布するディスペンサ部と、前記プレスローラ部の垂直位置を移動させて前記ステージ部と前記プレスローラ部の間に間隔が形成されるように駆動するプレスローラ駆動ユニットをさらに含み、前記ステージ部と前記プレスローラ部の間の間隔を通じて前記プレスローラ部が一側の待機位置から他側に移動する水平方向に前記レジンを拡散させて前記マスターモールドのパターンに塗布する。
【0015】
実施例によると、前記ステージ部を昇下降させるステージ駆動ユニットと、前記レジンを塗布するために前記ステージ駆動ユニットによって下降されたステージ部に前記ディスペンサ部を引き込ませ再び前記ディスペンサ部を引き出させるディスペンサ駆動ユニットをさらに含む。
【0016】
実施例によると、一側から供給されるフィルムにレプリカモールドを形成する転写部と、前記フィルムを断続的に巻き出して前記転写部に向かって前記フィルムを供給するフィルム供給部と、前記フィルムを断続的に巻き取って前記転写部から前記フィルムを回収するフィルム回収部と、前記フィルム回収部と前記転写部の間に一つ以上配置されて前記フィルムを前記フィルム回収部に案内するガイドロールと、を含み、前記ガイドロールが前記フィルムの両面のうち前記レプリカモールドが形成されない面にのみ接触し、前記レプリカモールドが形成される面には接触しないようにするために、前記転写部は、水平方向に移動して前記レプリカモールドを形成するように、前記フィルム回収部より下側に位置し前記ガイドロールより前記フィルムが供給される一側に位置するプレスローラ部と、前記プレスローラ部を待機位置から前記フィルムが供給される一側に向かって移動させてモールディング工程を進行し再び前記待機位置に復帰させてディモールディング工程を進行するために駆動される転写部駆動ユニットと、前記フィルムが前記プレスローラ部に進入する角度を変更するように、前記プレスローラ部より前記フィルムが供給される一側に位置して前記プレスローラ部を挟んで前記ガイドロールと反対側に位置し、前記プレスローラ部より上側に位置するフィルム角度維持ローラ部と、前記フィルム角度維持ローラ部および前記プレスローラ部をともに移動させるように結合し、前記転写部駆動ユニットによって移動される結合移動部を含み、前記フィルム角度維持ローラ部は前記フィルム供給部から前記転写部に前記フィルムが供給され、前記モールディング工程を進行し、前記ディモールディング工程を進行し、前記転写部から前記フィルム回収部に前記フィルムが回収される間前記プレスローラ部との位置が変更されず、前記ガイドロールは前記フィルム角度維持ローラ部および前記プレスローラ部が移動する間位置が移動されず、前記モールディング工程を進行する間、前記フィルム角度維持ローラ部および前記プレスローラ部は前記ガイドロールから離隔距離が増加し、前記ディモールディング工程が進行される間前記フィルム角度維持ローラ部および前記プレスローラ部は前記ガイドロールから離隔距離が減少する。
【0017】
実施例によると、前記フィルム角度維持ローラ部と前記フィルム供給部の間の距離は前記プレスローラ部と前記フィルム供給部の間の距離より短く、前記フィルム角度維持ローラ部は前記フィルムの両面のうち前記レプリカモールドが形成される面に接触する、前記ディモールディング工程を進行する間、前記フィルム角度維持ローラ部が前記レプリカモールドに接触しないように、前記フィルム角度維持ローラ部と前記プレスローラ部の間のフィルムの長さは前記プレスローラ部が前記レプリカモールドを形成するために水平方向に移動する長さに対応する。
【0018】
実施例によると、一側から供給されるフィルムにレプリカモールドを形成する転写部と、ディスペンサ部を含み、前記転写部は、上面にパターンが形成されたマスターモールドが装着されるステージ部と、水平方向に移動して前記レプリカモールドを形成するプレスローラ部と、前記プレスローラ部を待機位置から水平方向に移動させ再び前記待機位置に復帰させるために駆動される転写部駆動ユニットを含み、前記ディスペンサ部は前記待機位置に位置する前記プレスローラ部と前記マスターモールドのパターンの間の空間である前記ステージ部の上面の塗布領域に、前記マスターモールドのパターンと重ならないようにレジンを塗布し、前記プレスローラ部は、前記待機位置から水平方向に移動しながら、前記マスターモールドのパターンと重ならない領域である前記塗布領域から前記水平方向に前記レジンを拡散させて前記マスターモールドの上面に前記レジンを塗布し、前記マスターモールドの上面に塗布された前記レジンの上側を移動しながら、前記マスターモールドのパターンに前記レジンを結合してレプリカモールドを形成し、前記塗布領域内で前記レジンが最初に塗布される位置と前記マスターモールドのパターンに前記レジンを結合する位置は水平方向に離隔する。
【0019】
実施例によると、前記ステージ部を昇下降させるステージ駆動ユニットと、前記レジンを塗布するために前記ステージ駆動ユニットによって下降されたステージ部に前記ディスペンサ部を引き込ませ再び前記ディスペンサ部を引き出させるディスペンサ駆動ユニットをさらに含む。
【0020】
実施例によると、前記プレスローラ部の垂直位置を移動させて前記ステージ部と前記プレスローラ部の間に間隔が形成されるように駆動するプレスローラ駆動ユニットをさらに含み、前記プレスローラ部は前記ステージ部と前記プレスローラ部の間の空間から移動して前記ステージ部と前記プレスローラ部の間の間隔を通じて前記レジンを拡散させる。
【0021】
実施例によると、ステージ部が下降するステージ下降段階と、ディスペンサ部が前記ステージ部の内側に引き込まれ引き出されながら直接的にマスターモールドのパターンにレジンを塗布せずに、前記マスターモールドの上面に形成されたパターンと離隔した空間でありながら前記ステージ部の上面である塗布領域にレジンを塗布する塗布段階と、ステージ部が上昇する上昇段階と、プレスローラ部が待機位置から水平方向に移動しながら前記レジンが前記マスターモールドの上面に形成されたパターンに塗布されるように、前記レジンを水平方向に拡散させるモールディング段階を含み、前記モールディング段階では、前記プレスローラ部が前記マスターモールドの上面に塗布された前記レジンの上側を移動しながら、前記マスターモールドのパターンに前記レジンを結合してレプリカモールドを形成し、前記塗布領域内で前記レジンが最初に塗布される位置と前記マスターモールドのパターンに前記レジンを結合する位置は水平方向に離隔する。
【0022】
実施例によると、前記マスターモールドと前記レプリカモールドが分離されてフィルムの下側に付着されるように前記プレスローラ部を前記待機位置に移動させるディモールディング段階と、前記レプリカモールドをフィルム回収部側に移動させるために前記フィルムを移動させる回収段階をさらに含み、前記モールディング段階では、光照射部が前記プレスローラ部とともに移動しながら前記レジンを硬化させ、前記ディモールディング段階で前記レプリカモールドは、前記プレスローラ部が前記待機位置に移動しながらフィルム角度維持ローラ部により形成された前記フィルムの前記プレスローラ部に進入する角度を通じて前記マスターモールドから分離され、前記回収段階の後には、他のレプリカモールドを形成するために前記ステージ下降段階、前記塗布段階、前記上昇段階、前記モールディング段階、前記ディモールディング段階および前記回収段階が再遂行される。
【0023】
実施例によると、一側から供給されるフィルムにレプリカモールドを形成する転写部と、前記フィルムを断続的に巻き出して前記転写部に向かって前記フィルムを供給するフィルム供給部と、前記フィルムを断続的に巻き取って前記転写部から前記フィルムを回収するフィルム回収部と、を含み、前記転写部は、レジンが塗布されるパターンが形成されたマスターモールドが装着されるステージ部と、水平方向に移動して前記レプリカモールドを形成するプレスローラ部と、前記フィルムが前記プレスローラ部に進入する角度を変更するように前記プレスローラ部と垂直および水平方向に離隔するフィルム角度維持ローラ部を含み、前記プレスローラ部および前記フィルム角度維持ローラ部は、前記フィルム供給部から巻き出された前記フィルムが前記フィルム回収部に回収されるように移動する前記フィルムの移動方向と反対となる方向に移動してモールディング工程を遂行し、前記プレスローラ部および前記フィルム角度維持ローラ部は前記フィルムの移動方向に移動してディモールディング工程を遂行する。
【0024】
実施例によると、前記フィルム角度維持ローラ部は前記プレスローラ部より前記フィルムの移動方向と反対となる方向に向かうように位置する。
【0025】
実施例によると、前記フィルム回収部は前記プレスローラ部より上側に位置する。
【0026】
実施例によると、前記転写部は、前記フィルム角度維持ローラ部および前記プレスローラ部をともに移動させるように結合し、転写部駆動ユニットによって移動される結合移動部をさらに含む。
【0027】
実施例によると、前記フィルム角度維持ローラ部は前記フィルムの両面のうち前記レプリカモールドが形成される面に接触する、前記ディモールディング工程を進行する間、前記フィルム角度維持ローラ部が前記レプリカモールドに接触しないように、前記フィルム角度維持ローラ部と前記プレスローラ部の間のフィルムの長さは前記プレスローラ部が前記レプリカモールドを形成するために水平方向に移動する長さに対応する。
【0028】
実施例によると、前記フィルム角度維持ローラ部は前記プレスローラ部より前記フィルム供給部から供給されたフィルムが先に進入するように位置する。
【0029】
実施例によると、前記フィルム回収部と前記転写部の間に一つ以上配置されてフィルムの進入角度を調整するガイドロールをさらに含み、前記ガイドロールは前記フィルム回収部に回収される前記フィルムに沿って移動する前記レプリカモールドに接触しないように、前記ガイドロールは前記フィルムの両面のうち前記レプリカモールドが形成される面と異なる面に接触する。
【発明の効果】
【0030】
まず、第1最小間隔の長さより小さい長さである第2最小間隔を具備してプレスローラ部が移動する最小限の長さが小さくなるため、装置の大きさが小さくなる効果がある。また、第1最小間隔に比べてフィルムの消耗量が減少する効果がある。また、第2最小間隔を具備するフィルムを使ってナノインプリント工程を進行すると、第1最小間隔に比べてレプリカモールドから次のレプリカモールドに移動するのに所要する時間が減少するため、工程時間を短縮できる効果がある。また、プレスローラ部によりマスターモールドに加圧されたレジンを即時に硬化するため、レジンの硬化に必要とされる工程時間を短縮できる効果がある。また、レジンが即時に硬化するためプレスローラ部によってレジンに形成されたパターンの変化が最小化された状態でレプリカモールドを形成するため、レプリカモールドに不良が発生することを防止する効果がある。
【0031】
また、照射方向ガイド部は光照射部の光照射方向の傾きを目的に合うように限定された数値内で変更できるようにガイドする効果がある。
【0032】
また、遮光部はレジンの硬化の程度が一定であるように、拡散照射領域がレジンに重複的に光が照射されることを遮蔽してディモールディング工程に影響を与えないため、レプリカモールドに不良が発生することを防止する効果がある。また、第1離隔距離の長さより小さい長さである第2離隔距離を具備してプレスローラ部が移動する最小限の長さが小さくなるため、装置の大きさが小さくなる効果がある。
【0033】
また、フィルム角度維持ローラ部は進入角度を一定に維持する効果がある。また、フィルム角度維持ローラ部はプレスローラ部と隣接したガイドロールの離隔した水平位置を最小化できるため、装置の大きさが小さくなる効果がある。また、フィルム角度維持ローラ部はプレスローラ部の移動による進入角度の変更を防止することによって、別途の手段がなくてもフィルムの張力を維持することができ、ひいてはフィルムの断続的な供給を円滑にすることができる効果がある。
【0034】
また、フィルム角度維持ローラ部がプレスローラ部と分離されて位置を移動する構成を含んだり、モールディング工程とディモールディング工程のための構成を別途に分離せずとも、フィルム角度維持ローラ部にレプリカモールドが接触して損傷することを防止する効果がある。
【0035】
また、プレスローラ部より上側に位置するフィルム回収部はガイドロールがレプリカモールドに接触することを防止する効果がある。
【0036】
また、レジンを間接的に拡散させてマスターモールドのパターンに塗布するため、マスターモールドのパターンに塗布されたレジンの塗布容量の偏差が発生しない効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0037】
図1】本発明の実施例に係るナノインプリント用レプリカモールド製作装置に関する図面である。
図2】本発明の実施例に係る転写部に関する図面である。
図3図2の背面を図示した図面である。
図4】本発明の実施例に係る光照射部に関する図面である。
図5】本発明の実施例に係る光照射部に関する図面である。
図6】本発明の実施例に係る光照射部に関する図面である。
図7】本発明の実施例に係る第1離隔距離および第2離隔距離に関する図面である。
図8】本発明の実施例に係る進入角度に関する図面である。
図9】本発明の実施例に係るモールディング工程およびディモールディング工程に関する図面である。
図10】本発明の実施例に係るモールディング工程およびディモールディング工程に関する図面である。
図11】本発明の実施例に係るモールディング工程およびディモールディング工程に関する図面である。
図12】本発明の実施例に係るモールディング工程およびディモールディング工程に関する図面である。
図13】本発明の実施例に係るモールディング工程およびディモールディング工程に関する図面である。
図14】本発明の実施例に係るモールディング工程およびディモールディング工程に関する図面である。
図15】本発明の実施例に係るモールディング工程およびディモールディング工程に関する図面である。
図16】本発明の実施例に係るディスペンサ部に関する図面である(因みに、図示されたディスペンサノズルはディスペンサ部での位置を説明するために表示したものであり、実際にはディスペンサノズルの塗布方向はステージ部に向かうように位置する。)。
図17】本発明の実施例に係るディスペンサ部に関する図面である(因みに、図示されたディスペンサノズルはディスペンサ部での位置を説明するために表示したものであり、実際にはディスペンサノズルの塗布方向はステージ部に向かうように位置する。)。
図18】本発明の実施例に係るディスペンサ部に関する図面である(因みに、図示されたディスペンサノズルはディスペンサ部での位置を説明するために表示したものであり、実際にはディスペンサノズルの塗布方向はステージ部に向かうように位置する。)。
図19】本発明の実施例に係るディスペンサ部に関する図面である(因みに、図示されたディスペンサノズルはディスペンサ部での位置を説明するために表示したものであり、実際にはディスペンサノズルの塗布方向はステージ部に向かうように位置する。)。
図20】本発明の実施例に係るディスペンサ部に関する図面である(因みに、図示されたディスペンサノズルはディスペンサ部での位置を説明するために表示したものであり、実際にはディスペンサノズルの塗布方向はステージ部に向かうように位置する。)。
【発明を実施するための形態】
【0038】
以下、添付図面を参照して本発明の実施例について、本発明が属する技術分野で通常の知識を有する者が容易に実施できるように詳細に説明する。
【0039】
本発明は多様な異なる形態で具現され得、ここで説明する実施例に限定されない。
【0040】
本発明で水平方向は図面においてX軸への方向または左側および右側への方向を意味し得、垂直方向は図面においてY軸への方向または上側および下側への方向を意味し得る。
【0041】
本発明で長さはX軸に対する相対的距離を意味し得、高さはY軸に対する相対的距離を意味し得る。
【0042】
最近ディスプレイ工程および半導体工程で基板(例えば、ディスプレイパネルおよびウェハー(Wafer)等)の表面にパターン(例えば、構造化された成形パターンおよび食刻または蒸着のためのマスクパターンなど)を形成するためにナノインプリント(Nano Imprint)工程が利用されている。
【0043】
モールド(Mold)を利用してインプリント(Imprint)形態に基板の表面にナノメートル~マイクロメートル大きさの微細パターンを形成するナノインプリント工程は、マスターモールド10を利用して基板の表面に直接パターンを形成してもよいが、最近ではマスターモールド10からレプリカモールド20を製作し、製作されたレプリカモールド20を利用して基板の表面にパターンを形成する方法が主に利用されている。
【0044】
この時、マスターモールド10から製作された1次レプリカモールド20から複製された2次レプリカモールド20を製作することができる。このような、2次レプリカモールド20を製作する1次レプリカモールド20もマスターモールド10と指し示すことができる。すなわち、マスターモールド10はレプリカモールド20を製作するモールドを通称する意味であり得る。また、レプリカモールド20はマスターモールド10から製作されるモールドを通称する意味であり得る。
【0045】
このような、レプリカモールド20を製作する多様な方法の一つにおいて、プレスローラ部120をフィルム60の上側で前進(モールディング工程)および後進(ディモールディング工程)することによってフィルム60にレプリカモールド20を形成するロール転写方法がある。
【0046】
一方、ロール転写方法を遂行するレプリカモールド20製作装置は、プレスローラ部120が前進する長さに比例して装置の大きさが大きくなる問題点がある。
【0047】
また、レプリカモールド20製作装置は、フィルム60がプレスローラ部120に進入する角度を一定にするために装置の大きさが大きくなる問題点がある。
【0048】
また、レプリカモールド20製作装置は、マスターモールド10のパターンにレジン70を塗布する時、塗布容量の偏差が発生する問題点がある。
【0049】
このような問題点を解決するために、図1図3に図示された通り、本発明の実施例に係るナノインプリント用レプリカモールド20製作装置は、転写部100、フィルム供給部30およびフィルム回収部40を含むことができる。
【0050】
転写部100は一側から供給されるフィルム60の下側にレプリカモールド20を形成することができる。
【0051】
フィルム供給部30はフィルム60を断続的に巻き出して転写部100に向かってフィルム60を供給することができる。
【0052】
フィルム回収部40はフィルム60を断続的に巻き取って転写部100からフィルム60を回収することができる。
【0053】
このような、転写部100はステージ部110、プレスローラ部120および転写部駆動ユニット130を含むことができる。
【0054】
ステージ部110はレジン70が塗布されるパターンが形成されたマスターモールド10が装着され得る。
【0055】
マスターモールド10に形成されたパターンは硬質のベースの上面に直接パターンが加工されて形成されるか、ベースの上面にパターンが付着されて形成され得る。以下、マスターモールド10を説明する場合、パターンが形成されることを省略して説明し得る。
【0056】
プレスローラ部120は水平方向に移動してロール転写方法でレプリカモールド20を形成することができる。
【0057】
転写部駆動ユニット130はプレスローラ部120を一側の待機位置から他側に移動させ再び待機位置に復帰させるために駆動され得る。すなわち、転写部駆動ユニット130はプレスローラ部120を待機位置から水平方向に移動させ再び待機位置に復帰させるために駆動され得る。例えば、転写部駆動ユニット130はプレスローラ部120を待機位置からフィルム60が供給される一側に向かって移動させてモールディング工程を進行し、再び待機位置に復帰させてディモールディング工程を進行するために駆動され得る。
【0058】
転写部駆動ユニット130はアクチュエータであり得る。例えば、図3に図示された通り、転写部駆動ユニット130はモータ131とモータ131によって回転するボールスクリュー132とボールスクリュー132によって移動するブロック133を含むことができる。また、ブロック133は後述する結合移動部150と結合されて共に移動することによって、結合移動部150に結合されたプレスローラ部120を水平方向に移動させることができる。
【0059】
フィルム供給部30と転写部100の間およびフィルム回収部40と転写部100の間のうち一つ以上には、フィルム60の進入角度 FG を調整するガイドロール50が一つ以上配置され得る。例えば、ガイドロール50はフィルム回収部40と転写部100の間に一つ以上配置されてフィルム60をフィルム回収部40に案内することができる。
【0060】
ステージ部110とフィルム60の間にはマスターモールド10とレジン70が位置することができる。例えば、ステージ部110の上側にマスターモールド10が装着され、マスターモールド10の上面に形成されたパターンの上側にレジン70が塗布され、レジン70の上側にフィルム60が位置され得る。この時、フィルム60の上側で水平方向に移動するプレスローラ部120がフィルム60を加圧することによって、フィルム60の下側に位置するレジン70をマスターモールド10に加圧することができる。
【0061】
プレスローラ部120は一側の待機位置から他側に移動しながら、マスターモールド10のパターンにレジン70を結合(モールディング工程)してレプリカモールド20を形成することができる。また、プレスローラ部120は他側から一側の待機位置に復帰しながら、マスターモールド10とレプリカモールド20を分離(ディモールディング工程)してフィルム60の下側に付着したレプリカモールド20を形成することができる。すなわち、プレスローラ部120は待機位置から水平方向に移動してモールディング工程を進行し、再び待機位置に復帰してディモールディング工程を進行してレプリカモールド20を形成することができる。例えば、プレスローラ部120は待機位置からフィルム60が供給される一側に向かって移動してモールディング工程を進行し、再び待機位置に復帰してディモールディング工程を進行してレプリカモールド20を形成することができる。
【0062】
レプリカモールド20製作装置の主な実施例として、光照射部140、フィルム角度維持ローラ部170およびディスペンサ部180に関する実施例がある。以下、光照射部140、フィルム角度維持ローラ部170およびディスペンサ部180に関する実施例をそれぞれ説明するが、実施例としてレプリカモールド20製作装置にそれぞれまたは二以上が共に適用され得る。
【0063】
まず、レプリカモールド20製作装置の光照射部140に関する実施例を説明する。
【0064】
図4(a)に図示された通り、光照射部140の照射方向がステージ部110と垂直な下側方向に向かう場合、光照射部140の照射領域がプレスローラ部120が通り過ぎたマスターモールド10領域に到達するまでの長さに比例して、フィルム60に互いに隣接するように形成される一対のレプリカモールド20の間の離隔した長さである第1最小間隔L1が決定され得る。
【0065】
このような、第1最小間隔L1はプレスローラ部120が移動する最小限の長さであるため、第1最小間隔L1に比例して装置の大きさが大きくなる問題点がある。また、第1最小間隔L1に比例してフィルム60の消耗量が増加する問題点がある。また、第1最小間隔L1を具備するフィルム60を使ってナノインプリント工程を進行すると、第1最小間隔L1に比例してレプリカモールド20から次のレプリカモールド20に移動するのに所要する時間が増加するため、工程の速度が増加する問題点がある。一方、プレスローラ部120によってレジン70に形成されたパターンは時間の経過につれて変化が発生してレプリカモールド20に不良が発行する問題点がある。
【0066】
このような問題点を解決するために、図4(b)および図5に図示された通り、実施例の具体的な説明として、転写部100は光照射部140および結合移動部150を含むことができる。
【0067】
光照射部140は光源である発光部143によって発生した光を通じてレジン70に光を照射することができる。
【0068】
この時、レジン70は光エネルギーによって硬化する光景化樹脂であり得る。また、光照射部140がレジン70に照射する光は紫外線(Ultraviolet light)であり得る。すなわち、レジン70は光照射部140が照射する光によって硬化され得る。
【0069】
光照射部140は照射方向がステージ部110と垂直な下側方向を基準としてプレスローラ部120に向かうように傾いた傾斜度AGが形成され得る。
【0070】
光照射部140の傾斜度AGはプレスローラ部120が通り過ぎたマスターモールド10を即時に光照射するための傾きに形成され得る。すなわち、プレスローラ部120によりマスターモールド10に加圧されたレジン70を即時に硬化することができる。
【0071】
図5に図示された通り、光照射部140の傾斜度AGは0度に定義されたステージ部110に向かう方向および90度に定義されたプレスローラ部120に向かう方向を基準として10度~80度の傾きに形成され得る。
【0072】
光照射部140がレジン70を照射する光は、光がレジン70に到達する照射領域を形成することができる。
【0073】
結合移動部150は光照射部140およびプレスローラ部120と結合されて共に転写部駆動ユニット130により移動することができる。
【0074】
光照射部140の照射方向がステージ部110と垂直な下側方向を基準としてプレスローラ部120に向かうように傾いて傾斜度AGが形成された場合、光照射部140の照射領域がプレスローラ部120が通り過ぎたマスターモールド10領域に到達するまでの長さに比例してフィルム60に形成される互いに隣接する一対のレプリカモールド20の間の第2最小間隔L2が決定され得る。
【0075】
このような、第2最小間隔L2は、光照射部140の照射方向がステージ部110と垂直な下側方向に向かう場合より照射領域がプレスローラ部120が通り過ぎたマスターモールド10領域に到達するまでの長さが小さいため、第2最小間隔L2の長さは第1最小間隔L1の長さより小さくてもよい。
【0076】
このように、第1最小間隔L1の長さより小さい長さである第2最小間隔L2を具備してプレスローラ部120が移動する最小限の長さが小さくなるため、装置の大きさが小さくなる効果がある。また、第1最小間隔L1に比べてフィルム60の消耗量が減少する効果がある。また、第2最小間隔L2を具備するフィルム60を使ってナノインプリント工程を進行すると、第1最小間隔L1に比べてレプリカモールド20から次のレプリカモールド20に移動するのに所要する時間が減少するため、工程時間を短縮できる効果がある。また、プレスローラ部120によりマスターモールド10に加圧されたレジン70を即時に硬化するため、レジン70の硬化に必要とされる工程時間を短縮できる効果がある。また、レジン70が即時に硬化するため、プレスローラ部120によってレジン70に形成されたパターンの変化が最小化された状態でレプリカモールド20を形成するため、レプリカモールド20に不良が発生することを防止する効果がある。
【0077】
図5および図6に図示された通り、実施例の具体的な説明として、光照射部140は照射方向ガイド部160を含むことができる。
【0078】
照射方向ガイド部160はプレスローラ部120の下側を照射するように、0度であるステージ部110と垂直な下側方向を基準として照射方向が10度~80度内で傾くようにガイドすることができる。
【0079】
照射方向ガイド部160は一実施例として、図5および図6に図示された通り、回転可能なように形成された光照射部140から突出した突出部161の移動をガイドして光照射方向の傾きをガイドするように長さを具備する曲線形態で形成されたガイド溝162に照射方向の傾きが変更されないように固定する固定部163が結合される構造であり得る。
【0080】
照射方向ガイド部160は他の実施例として、図示してはいないが、照射方向ガイド部160はアクチュエータ(Actuator)により光照射方向の傾きが変更される構造であり得る。
【0081】
このように、照射方向ガイド部160は光照射部140の光照射方向の傾きを目的に合うように限定された数値内で変更できるようにガイドする効果がある。
【0082】
照射領域は図4に図示された通り、光照射部140の発光部143により発生した光が直接レジン70に到達する直接照射領域142Aおよび直接照射領域142Aの周囲の光が拡散してレジン70に到達する拡散照射領域142Bで構成され得る。
【0083】
光照射部140の直接照射領域142Aによりレジン70の光照射が完了した領域は、拡散照射領域142Bにより重複的に光が照射され得る。この時、重複的に光照射されたレジン70の領域は硬化の程度が変わることになる。例えば、光照射部140が光照射を始めたレジン70の一側は光照射が終るレジン70の他側より拡散照射領域142Bによりさらに多く重複的に光が照射されるため、硬化の程度がさらに高くなり得る。
【0084】
このような、光照射の重複による硬化の程度の差は、マスターモールド10とレプリカモールド20の分離に影響を与えてレプリカモールド20に不良が発生する問題点がある。
【0085】
図7(a)に図示された通り、拡散照射領域142Bがレジン70を完全に通り過ぎるようにしてレジン70のすべての領域に重複的に光照射をすることによって硬化の程度が変わる問題点を解決することはできるが、拡散照射領域142Bが完全にレジン70を通り過ぎるだけのプレスローラ部120とレジン70の間の第1離隔距離S1が決定され得る。
【0086】
このような、第1離隔距離S1はプレスローラ部120が移動する最小限の長さであるため、第1離隔距離S1に比例して装置の大きさが大きくなる問題点がある。
【0087】
このような問題点を解決するために、図6に図示された通り、実施例の具体的な説明として、光照射部140は遮光部141を含むことができる。
【0088】
遮光部141は光照射部140から突出するように配置されて、レジン70に照射する光が拡散してレジン70に重複的に光が照射されることを遮蔽することができる。
【0089】
遮光部141はプレスローラ部120との間に光照射部140の照射領域が位置するように配置され得る。
【0090】
遮光部141は光照射部140の光源143より大きい幅を具備し、フィルム60の移動を妨害しない範囲内で突出した長さを具備することができる。例えば、図6に図示された通り、遮光部141は板材の形状で形成されて光照射部140に配置され得る。
【0091】
図7(b)に図示された通り、遮光部141は拡散照射領域142Bがレジン70に重複的に光が照射されることを遮蔽することによってレジン70の硬化の程度を一定にし、プレスローラ部120とレジン70の間の第2離隔距離S2を最小化することができる。
【0092】
このように、遮光部141はレジン70の硬化の程度が一定であるように、拡散照射領域142Bがレジン70に重複的に光が照射されることを遮蔽してディモールディング工程に影響を与えないため、レプリカモールド20に不良が発生することを防止する効果がある。また、第1離隔距離S1の長さより小さい長さである第2離隔距離S2を具備してプレスローラ部120が移動する最小限の長さが小さくなるため、装置の大きさが小さくなる効果がある。
【0093】
次に、レプリカモールド20製作装置のフィルム角度維持ローラ部170に関する実施例を説明する。
【0094】
フィルム角度維持ローラ部170はプレスローラ部120よりフィルム供給部30から供給されたフィルム60が先に進入するように位置することができる。例えば、フィルム角度維持ローラ部170はプレスローラ部120よりフィルム60が供給される一側に位置し、プレスローラ部120より上側に位置することができる。また、フィルム角度維持ローラ部170と光照射部140はプレスローラ部120を挟んで両側に位置し、プレスローラ部120は光照射部140よりフィルム60が供給される一側に位置することができる。
【0095】
プレスローラ部120にフィルム60が進入する角度である進入角度FGは隣接したロールの水平位置によって決定され得る。
【0096】
図8(a)に図示された通り、進入角度FGはプレスローラ部120が一側の待機位置から他側に移動し再び待機位置に復帰する間に、随時進入角度FGが変更され得る。すなわち、モールディング工程およびディモールディング工程のために、プレスローラ部120が隣接したガイドロール50に水平位置が隣接するように移動し離隔するように移動することにより進入角度FGが変更され得る。
【0097】
このような、進入角度FGは待機位置に位置したプレスローラ部120と隣接したガイドロール50の水平位置が隣接するほど急激に変わる問題点がある。また、進入角度FGが急激に変わることになると、ディモールディング工程でマスターモールド10とレプリカモールド20の分離が同一の角度でなされないため、レプリカモールド20に不良が発生する問題点がある。また、モールディング工程およびディモールディング工程を遂行するためにはフィルム60の張力が維持されなければならないが、進入角度FGが急激に変わることになると、フィルム60の張力も変わることになるため、フィルム60の張力を維持するための別途の手段が必要な問題点がある。例えば、張力を維持するための別途の手段は、フィルム60の張力変化にしたがって位置が変化してフィルム60の張力を維持させるテンションロールを含むものであるか、フィルム供給部30がフィルム60を巻き出すために回転する方向の逆方向に回転するか、フィルム回収部40がフィルム60を巻き取るために回転する方向の逆方向に回転またはフィルム供給部30およびフィルム回収部40すべての逆方向に回転してフィルム60の張力を維持させるものであり得る。また、フィルム60の張力を維持するための別途の手段は円滑なフィルム60の断続的な供給を妨害する問題点がある。この時、図8(b)に図示された通り、待機位置に位置したプレスローラ部120と隣接したガイドロール50の水平位置が離隔すると進入角度FGが急激に変わる問題点を解決することはできるが、進入角度FGが変わることは小幅ではある依然として有効であり、待機位置に位置したプレスローラ部120と隣接したロールの水平位置が離隔することにより装置の大きさが大きくなるさらに他の問題点がある。
【0098】
このような問題点を解決するために、図2に図示された通り、実施例の具体的な説明として、転写部100はフィルム角度維持ローラ部170および結合移動部150を含むことができる。
【0099】
フィルム角度維持ローラ部170はフィルム60がプレスローラ部120に進入する角度を変更するようにプレスローラ部120と垂直および水平方向に離隔することができる。
【0100】
結合移動部150はフィルム角度維持ローラ部170およびプレスローラ部120と結合されて共に転写部駆動ユニット130により移動することができる。
【0101】
図8(c)に図示された通り、フィルム角度維持ローラ部170はプレスローラ部120が一側の待機位置から他側に移動し再び待機位置に復帰する間、プレスローラ部120とともに移動することによってプレスローラ部120にフィルム60が進入する角度である進入角度FGが一定に維持され得る。
【0102】
フィルム角度維持ローラ部170はフィルム60の両面のうちレプリカモールド20が形成される面に接触する、ディモールディング工程を進行する間フィルム角度維持ローラ部170がレプリカモールド20に接触しないように、フィルム角度維持ローラ部170とプレスローラ部120の間のフィルム60の長さはプレスローラ部120がレプリカモールド20を形成するために水平方向に移動する長さに対応することができる。すなわち、図14に図示された通り、フィルム角度維持ローラ部170とプレスローラ部120の間のフィルム60の長さはレプリカモールド20の水平方向への長さより大きくてもよい。
【0103】
このように、フィルム角度維持ローラ部170は進入角度FGを一定に維持する効果がある。また、フィルム角度維持ローラ部170はプレスローラ部120と隣接したガイドロール50の離隔した水平位置を最小化できるため、装置の大きさが小さくなる効果がある。また、フィルム角度維持ローラ部170はプレスローラ部120の移動による進入角度FGの変更を防止することによって、別途の手段がなくともフィルム60の張力を維持することができ、ひいてはフィルム60の断続的な供給を円滑にすることができる効果がある。
【0104】
フィルム供給部30から巻き出されたフィルム60がフィルム回収部40に回収されるように移動するフィルム60の移動方向にプレスローラ部120が移動してモールディング工程を遂行し、フィルム60の移動方向と反対となる方向にプレスローラ部120が移動してディモールディング工程を遂行するためには、フィルム角度維持ローラ部170がプレスローラ部120よりフィルム60の移動方向に向かうように位置しなければならないため、モールディング工程およびディモールディング工程によって形成されたレプリカモールド20がフィルム回収部40に回収されるように移動する過程で、レプリカモールド20がフィルム角度維持ローラ部170と接触して損傷する問題点がある。
【0105】
レプリカモールド20がフィルム角度維持ローラ部170と接触しないようにするためには、フィルム角度維持ローラ部170がプレスローラ部120と分離されて位置を移動する構成を含むか、モールディング工程とディモールディング工程のための構成を別途に分離することによって解決することができるが、好ましい問題解決方法とは言えない。
【0106】
このような問題点を解決するために、フィルム60の移動方向と反対となる方向にプレスローラ部120が移動してモールディング工程を遂行し、フィルム60移動方向にプレスローラ部120が移動してディモールディング工程を遂行できる。また、フィルム角度維持ローラ部170はプレスローラ部120よりフィルム60の移動方向と反対となる方向に向かうように位置することができる。
【0107】
このように、フィルム角度維持ローラ部170がプレスローラ部120と分離されて位置を移動する構成を含んだり、モールディング工程とディモールディング工程のための構成を別途に分離せずとも、フィルム角度維持ローラ部170にレプリカモールド20が接触して損傷することを防止する効果がある。
【0108】
また、フィルム回収部40に回収されるフィルム60に沿って移動するレプリカモールド20にガイドロール50が接触しないために、フィルム回収部40はプレスローラ部120より上側に位置してガイドロール50がフィルム60の両面のうちレプリカモールド20が形成される面と異なる面に接触するようにすることができる。すなわち、ガイドロール50がフィルム60の両面のうちレプリカモールド20が形成されない面にのみ接触し、レプリカモールド20が形成される面には接触しないようにすることができる。
【0109】
このように、プレスローラ部120より上側に位置するフィルム回収部40はガイドロール50がレプリカモールド20に接触することを防止する効果がある。
【0110】
次に、レプリカモールド20製作装置のディスペンサ部180に関する実施例を説明する。
【0111】
レジン70を直接的にマスターモールド10のパターンに塗布することになると、均一に塗布されないため塗布容量の偏差が発生する。
【0112】
このような塗布容量の偏差は、塗布容量が不足した場合にはレプリカモールド20のパターンが形成されない不良が発生し、塗布容量が過度な場合にはレプリカモールド20に残余物として残存して他の構成を汚染させる不良が発生する問題点がある。
【0113】
このような問題点を解決するために、図9に図示された通り、実施例の具体的な説明として、ディスペンサ部180およびプレスローラ駆動ユニット210を含むことができる。
【0114】
ディスペンサ部180は待機位置に位置するプレスローラ部120とマスターモールド10のパターンの間の空間である塗布領域PAに、マスターモールド10のパターンと重ならないようにレジン70を塗布することができる。この時、塗布領域PAはステージ部110の上面であり得る。
【0115】
ディスペンサ部180はディスペンサノズル181を通じてレジン70が塗布され得る。
【0116】
図18図20に図示された通り、ディスペンサ部180は多様な形態でレジン70を塗布することができる。例えば、図18に図示された通り、ディスペンサ部180はレジン70を一列に列がつながるように塗布することができる。また、図19に図示された通り、ディスペンサ部180はレジン70を二列または図示してはいないがそれ以上に列がつながるように塗布することができる。また、図20に図示された通り、ディスペンサ部180はレジン70を一列または図示してはいないがそれ以上に列が複数個に分離(例えば、点線の形状)されるように塗布することができる。
【0117】
プレスローラ駆動ユニット210はプレスローラ部120の垂直位置を移動させてステージ部110とプレスローラ部120の間に間隔が形成され得る。
【0118】
このような、ステージ部110とプレスローラ部120の間の間隔を通じて、プレスローラ部120が移動する水平方向にレジン70を拡散させてマスターモールド10のパターンに塗布することができる。
【0119】
プレスローラ駆動ユニット210はアクチュエータであり得る。
【0120】
このように、レジン70を間接的に拡散させてマスターモールド10のパターンに塗布するため、マスターモールド10のパターンに塗布されたレジン70の塗布容量の偏差が発生しない効果がある。
【0121】
図9に図示された通り、実施例の具体的な説明として、ステージ駆動ユニット200およびディスペンサ駆動ユニット(図示せず)を含むことができる。
【0122】
ステージ駆動ユニット200はステージ部110を昇下降させることができる。
【0123】
ディスペンサ駆動ユニット(図示せず)はレジン70を塗布するために、ステージ駆動ユニット200によって下降されたステージ部110にディスペンサ部180を引き込ませ再びディスペンサ部180を引き出させることができる。
【0124】
ステージ駆動ユニット200およびディスペンサ駆動ユニット(図示せず)はアクチュエータであり得る。
【0125】
前述したレプリカモールド20製作装置がレプリカモールド20を製造する工程を後述する。
【0126】
まず、モールディング工程段階を説明する。
【0127】
図9図12に図示された通り、直接的にマスターモールド10のパターンにレジン70を塗布せず、マスターモールド10のパターンと離隔した空間に設けられた塗布領域PAにレジン70を塗布してマスターモールド10のパターンにレジン70をモールディング(結合)してレプリカモールド20を形成することができる。
【0128】
例えば、まず図9に図示された通り、ステージ部110が下降してフィルム60とステージ部110の間にディスペンサ部180が引き込まれ得る空間を形成することができる。
【0129】
その後、図16に図示された通り、ディスペンサ部180がステージ部110の側面からステージ部110の内側に引き込まれ得る。
【0130】
その後、図17および図18に図示された通り、ディスペンサ部180が引き出されながら塗布領域PAにレジン70を塗布することができる。
【0131】
その後、図10に図示された通り、レジン70が塗布されたステージ部110が上昇することができる。
【0132】
その後、図11および図12に図示された通り、プレスローラ部120が一側の待機位置から他側に移動して塗布領域PAに塗布されたレジン70をマスターモールド10のパターンに塗布されるように拡散させることができる。すなわち、ステージ部110とプレスローラ部120の間の間隔を通じてプレスローラ部120が移動する水平方向にレジン70を拡散させてマスターモールド10のパターンに塗布することができる。
【0133】
この時、プレスローラ部120はマスターモールド10のパターンに塗布されたレジン70の上側を移動しながら、マスターモールド10のパターンにレジン70を結合(モールディング工程)してレプリカモールド20を形成することができる。
【0134】
このような、塗布領域PA内でレジン70が最初に塗布される位置とマスターモールド10のパターンにレジン70を結合する位置は水平方向に離隔し得る。
【0135】
また、プレスローラ部120とともに光照射部140が移動しながらレジン70を硬化させてレプリカモールド20を形成することができる。
【0136】
次に、ディモールディング工程段階を説明する。
【0137】
図13図15に図示された通り、マスターモールド10とレプリカモールド20を分離してフィルム60の下側に付着されたレプリカモールド20を形成することができる。
【0138】
例えば、図13図14に図示された通り、プレスローラ部120が他側から一側の待機位置に移動しながらフィルム角度維持ローラ部170が形成するフィルム60がプレスローラ部120に進入する角度を通じて、レプリカモールド20をマスターモールド10から分離することができる。
【0139】
その後、図15に図示された通り、フィルム60を移動して完成されたレプリカモールド20をフィルム回収部40側に移動させ、次のレプリカモールド20を形成するためにステージ部110が下降することができる。
【0140】
この時、ステージ部110が下降すると、ロボットアーム(図示せず)がマスターモールド10を他のマスターモールド10に取り替えることができる。
【0141】
このような、レプリカモールド20を製造する工程は数回繰り返され得る。
【0142】
以上、好ましい実施例を通じて本発明に関して詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、特許請求の範囲内で多様に実施され得る。
【符号の説明】
【0143】
10:マスターモールド
20:レプリカモールド
30:フィルム供給部
40:フィルム回収部
50:ガイドロール
60:フィルム
70:レジン
100:転写部
110:ステージ部
120:プレスローラ部
130:転写部駆動ユニット
140:光照射部
141:遮光部
142A:直接照射領域
142B:拡散照射領域
143:発光部
150:結合移動部
160:照射方向ガイド部
161:突出部
162:ガイド溝
163:固定部
170:フィルム角度維持ローラ部
180:ディスペンサ部
181:ディスペンサノズル
200:ステージ駆動ユニット
210:プレスローラ駆動ユニットL1:第1最小間隔
L2:第2最小間隔
PA:塗布領域
S1:第1離隔距離
S2:第2離隔距離
AG:傾斜度
FG:進入角度
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