(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022160577
(43)【公開日】2022-10-19
(54)【発明の名称】ブラインド探索を管理するための装置および方法
(51)【国際特許分類】
H04L 27/26 20060101AFI20221012BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221012BHJP
【FI】
H04L27/26 410
H04W72/04 136
【審査請求】有
【請求項の数】22
【出願形態】OL
【外国語出願】
(21)【出願番号】P 2022124882
(22)【出願日】2022-08-04
(62)【分割の表示】P 2020538654の分割
【原出願日】2019-01-11
(31)【優先権主張番号】62/616,135
(32)【優先日】2018-01-11
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.BLUETOOTH
2.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】515076873
【氏名又は名称】ノキア テクノロジーズ オサケユイチア
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100067013
【弁理士】
【氏名又は名称】大塚 文昭
(74)【代理人】
【識別番号】100086771
【弁理士】
【氏名又は名称】西島 孝喜
(74)【代理人】
【識別番号】100109335
【弁理士】
【氏名又は名称】上杉 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100120525
【弁理士】
【氏名又は名称】近藤 直樹
(74)【代理人】
【識別番号】100139712
【弁理士】
【氏名又は名称】那須 威夫
(72)【発明者】
【氏名】ティーロラ エサ タパニ
(72)【発明者】
【氏名】ショーバー カロル
(72)【発明者】
【氏名】ブラウン フォルカー
(57)【要約】
【課題】ブラインド探索を通じて新無線(NR)における制御チャネルを管理または監視するためのシステム、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品を提供する。
【解決手段】1つの方法は、ユーザ機器についてチャネル推定制限に達したかどうかを判定するステップを含み得る。チャネル推定制限に達したと判定されたとき、方法は、異なる制御リソースセットまたは探索空間セットから除外されるブラインド復号候補を選択するステップと、監視される候補のセットから、選択したブラインド復号候補を除去するステップとを含み得る。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器についてチャネル推定制限に達したかどうかを判定するステップと、
前記チャネル推定制限に達したと判定されたとき、
異なる制御リソースセットまたは探索空間セットから除外される少なくとも1つのブラインド復号候補を選択するステップと、
監視される候補のセットから前記少なくとも1つの選択したブラインド復号候補を除去するステップと
を含む方法。
【請求項2】
異なる制御リソースセットまたは探索空間セットから除外される前記少なくとも1つのブラインド復号候補を選択する前記ステップが、既定の探索空間セットの優先順位に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記判定するステップが、スロット内で前記チャネル推定を実行しなければならない制御チャネル要素の数を、前記ユーザ機器がスロット内でチャネル推定を実行できる制御チャネル要素の数と比較することによって、前記チャネル推定制限に達したかどうかを判定するステップを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
1つまたは複数の共通探索空間セットのタイプの一部である制御チャネル要素が常に監視される、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記チャネル推定制限に達していないと判定されたとき、現在の制御チャネル要素レベルを維持することをさらに含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記判定するステップが、1つまたは複数のUE固有の探索空間セットを含む物理下りリンク制御チャネル監視が実行されるとき、スロットごとに個別に前記チャネル推定制限に達したかどうかを判定するステップを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
ブラインド復号候補の少なくとも1つの制御チャネル要素が除外されるとき、そのブラインド復号候補の前記制御チャネル要素のすべてを除外することを含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記チャネル推定が実行されなければならない制御チャネル要素の数を低減するブラインド復号候補の組合せを、低減される制御チャネル要素の数から直接決定することをさらに含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記選択するステップが、既定の探索空間セットの優先順位に基づいて前記制御チャネル要素またはブラインド復号候補のうちの少なくとも1つのどれを除去するかを決定するステップを含む、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記既定の探索空間セットの優先順位が検索空間セットのIDに基づいて決定される、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
制御チャネル要素またはブラインド復号候補の前記低減されるセットのうちの少なくとも1つを与えられた物理下りリンク制御チャネルを、送信または受信するステップをさらに含む、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと
を備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも
ユーザ機器についてチャネル推定制限に達したかどうかを判定させ、
前記チャネル推定制限に達したと判定されたとき、
異なる制御リソースセットまたは探索空間セットから除外される少なくとも1つのブラインド復号候補を選択させ、
監視される候補のセットから前記少なくとも1つの選択したブラインド復号候補を除去させるように構成される、装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、既定の探索空間セットの優先順位に基づいて異なる制御リソースセットまたは探索空間セットから除外される前記少なくとも1つのブラインド復号候補を選択させるようにさらに構成される、請求項12に記載の装置。
【請求項14】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、スロット内で前記チャネル推定を実行しなければならない制御チャネル要素の数を、前記ユーザ機器がスロット内でチャネル推定を実行できる制御チャネル要素の数と比較することによって、前記チャネル推定制限に達したかどうかを判定させるようにさらに構成される、請求項12または13に記載の装置。
【請求項15】
1つまたは複数の共通探索空間セットのタイプの一部である制御チャネル要素が常に監視される、請求項12~14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
前記チャネル推定制限に達していないと判定されたとき、前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、現在の制御チャネル要素レベルを維持させるようにさらに構成される、請求項12~15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、1つまたは複数のUE固有の探索空間セットを含む物理下りリンク制御チャネル監視が実行されるとき、スロットごとに個別に前記チャネル推定制限に達したかどうかを判定させるようにさらに構成される、請求項12~16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
ブラインド復号候補の少なくとも1つの制御チャネル要素が除外されるとき、前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、そのブラインド復号候補の前記制御チャネル要素のすべてを除外させるようにさらに構成される、請求項12~17のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、前記チャネル推定が実行されなければならない制御チャネル要素の数を低減するブラインド復号候補の組合せを、低減される制御チャネル要素の数から直接決定させるようにさらに構成される、請求項12~18のいずれか1項に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、既定の探索空間セットの優先順位に基づいて前記制御チャネル要素またはブラインド復号候補のうちの少なくとも1つのどれを除去するかを決定させるようにさらに構成される、請求項12~19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
前記既定の探索空間セットの優先順位が検索空間セットのIDに基づいて決定される、請求項20に記載の装置。
【請求項22】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、制御チャネル要素またはブラインド復号候補の前記低減されるセットのうちの少なくとも1つを与えられた物理下りリンク制御チャネルを、送信または受信させるようにさらに構成される、請求項12~21のいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
請求項1~11のいずれか1項に記載の前記方法を実行するための手段を備える、装置。
【請求項24】
少なくとも請求項1~11のいずれか1項に記載の前記方法を実行するためのプログラム命令が格納された、コンピュータ可読媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2018年1月11日に出願された米国仮特許出願第62/616,135号の優先権を主張する。先に出願されたこの出願の内容は、参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
【0002】
いくつかの例示的な実施形態は、一般に、モバイルまたはワイヤレス電気通信システムに関連し得る。例えば、様々な例示的な実施形態は、ブラインド探索(blind searches)を使用した制御チャネルの監視に関連し得る。
【背景技術】
【0003】
モバイルまたはワイヤレス電気通信システムの例には、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS:Universal Mobile Telecommunications System)、地上無線アクセスネットワーク(UTRAN:Terrestrial Radio Access Network)、ロングタームエボリューション(LTE)、発展型UTRAN(E-UTRAN)、LTEアドバンスト(LTE-A)、LTE-A Pro、および/または第5世代(5G)無線アクセス技術もしくは新無線(NR)アクセス技術が含まれ得る。第5世代(5G)または新無線(NR:new radio)のワイヤレスシステムは、次世代(NG)の無線システムおよびネットワークアーキテクチャを指す。NRは約10~20Gbit/s以上のビットレートを提供し、少なくとも拡張モバイルブロードバンド(eMBB:enhanced mobile broadband)および超高信頼低遅延通信(URLLC:ultra-reliable low-latency-communication)をサポートすると推定される。NRは、超高帯域および超強固な低遅延接続および大規模ネットワーキングを提供して、モノのインターネット(IoT)をサポートすることが期待されている。IoTおよびマシンツーマシン(M2M:machine-to-machine)通信がより普及するとともに、低電力、低データレート、および長いバッテリ寿命というニーズを満たすネットワークの必要性が高まることになる。5GまたはNRにおいて、無線アクセス機能をユーザ機器に提供できるノード(すなわち、E-UTRANにおけるノードBまたはLTEにおけるeNBと同様)は、次世代または5GノードB(gNB)と呼ばれる場合があることに留意されたい。
【発明の概要】
【0004】
一実施形態は、ブラインド探索を管理するための方法を対象とし、方法は、例えばネットワークノードまたはUEによって、CHE制限に達したかどうかを判定するステップを含み得る。一実施形態において、判定するステップは、スロット内でCHEを実行しなければならないCCEの数を、UEがスロット内でチャネル推定を実行できるCCEの数と比較することによって、CHE制限に達したかどうかを判定するステップを含み得る。CHE制限に達したと判定されたとき、方法は、低減するCCEの数を決定するステップを含み得る。特定の実施形態において、方法はまた、低減するCCEの数を異なるALのBD候補に分割するステップと、異なるCORESETまたは探索空間セット(search space set(s))から除外されるBDを選択するステップとを含み得る。一実施形態において、方法は、次いで、選択したBDを除去または除外するステップを含み得る。
【0005】
別の実施形態は、少なくとも1つのプロセッサと、コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリとを含む装置を対象とする。少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に少なくともCHE制限に達したかどうかを判定させるように構成され得る。一実施形態において、判定することは、スロット内でCHEを実行しなければならないCCEの数を、UEがスロット内でチャネル推定を実行できるCCEの数と比較することによって、CHE制限に達したかどうかを判定することを含み得る。CHE制限に達したと判定されたとき、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に少なくとも低減するCCEの数を決定させるように構成され得る。特定の実施形態において、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に少なくとも、低減するCCEの数を異なるALのBD候補に分割させ、異なるCORESETまたは探索空間セットから除外されるBDを選択させるようにも構成され得る。一実施形態において、少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードは、少なくとも1つのプロセッサを用いて、装置に少なくとも選択したBDを除去または除外させるように構成され得る。
【0006】
別の実施形態は、CHE制限に達したかどうかを判定するための判定手段を含み得る装置を対象とする。一実施形態において、判定手段は、スロット内でCHEを実行しなければならないCCEの数を、UEがスロット内でチャネル推定を実行することができるCCEの数と比較することによって、CHE制限に達したかどうかを判定するための手段を含み得る。判定手段が、CHE制限に達したと判定したとき、装置は、低減するCCEの数を決定するための手段を含み得る。特定の実施形態において、装置は、低減するCCEの数を異なるALのBD候補に分割するための手段と、異なるCORESETまたは探索空間セットから除外されるBDを選択するための手段も含み得る。一実施形態において、装置は、次いで、選択したBDを除去または除外するための手段を含み得る。
【0007】
本発明を適切に理解するために、添付の図面を参照されたい。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】例示的な一実施形態による、REGバンドルサイズ=2および3行のインターリーバでインターリーブされたREGからCCEへのマッピングの例を示す図である。
【
図2】一実施形態による、異なるアグリゲーションレベルのBD候補低減の例を示す図である。
【
図3】一実施形態による、複数の候補に対するY当たりのBD候補低減の例を示す図である。
【
図4】一実施形態による、BD候補の重複に依存して候補をラベル付けする例を示す図である。
【
図5】一実施形態による、BD候補の重複に依存して候補をラベル付けする別の例を示す図である。
【
図6A】一実施形態による装置のブロック図である。
【
図6B】別の実施形態による装置のブロック図である。
【
図7A】一実施形態による方法の例示的なフロー図である。
【
図7B】別の実施形態による方法の例示的なフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書に全体的に説明および図示される本発明の構成要素は、多種多様な異なる構成で配置および設計され得ることは容易に理解されよう。したがって、添付の図面に示され、以下で説明されるように、ブラインド探索を通じて新無線(NR)における制御チャネルを管理または監視するためのシステム、方法、装置、およびコンピュータプログラム製品の実施形態に関する以下の詳細な説明は、本発明の範囲を制限することを意図しておらず、本発明の選択された実施形態を表すものである。
【0010】
本明細書を通して説明される本発明の特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切な方式で組み合わせることができる。例えば、本明細書全体を通じて「特定の実施形態」、「いくつかの実施形態」という句、または他の同様の用語の使用は、実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれ得ることを意味する。したがって、本明細書全体を通じて「特定の実施形態において」、「いくつかの実施形態において」、「他の実施形態において」という句、または他の同様の用語の出現は、必ずしもすべて実施形態の同様のグループを指すものではなく、説明される特徴、構造、または特性は、1つまたは複数の実施形態において任意の適切な方式で組み合わせることができる。
【0011】
さらに、必要に応じて、以下で述べる異なる機能またはステップは、異なる順序で、および/または互いに同時に実行されてよい。さらに、必要に応じて、説明される機能またはステップの1つまたは複数は、任意でもよく、または組み合わされてもよい。したがって、以下の説明は、本発明の原理、教示、および実施形態の単なる例示と見なされるべきであり、それらを限定するものと見なされるべきではない。
【0012】
特定の実施形態は、ブラインド探索によって実行される、NRにおける制御チャネルの監視を対象とし得る。特定の実施形態によれば、目的は、ユーザ機器(UE:user equipment)の制限されたチャネル推定能力を備えた物理下りリンク制御チャネル(PDCCH:physical downlink control channel)監視のためのスケーラブルな解決策を提供することを含み得る。チャネル推定能力は、NRの仕様に従って動作しているすべてのUEに制限され得ると予想される。これは、NRが、構成可能なサイズで最大3個の並列制御リソースセット(CORESET:control resource set)をサポートすることによるものである。それに加えて、UEは、ブラインド復号(BD:blind decoding)を実行する様々なアグリゲーションレベル用に構成された、既定数のPDCCH候補をそれぞれ有する最大10個の並列探索空間セットで構成され得る。その結果、特にCORESETサイズが大きいとき、UEのチャネル推定の負荷が非常に高くなる可能性があり、gNBは、異なる探索空間セットに対して高アグリゲーションレベル(16および/または8など)でBDを構成する。特定の実施形態において、UEによって監視される特定のアグリゲーションレベルの候補の数をゼロに設定するために、シグナリング手段が使用され得る。関連する実施形態において、UEは、特定のアグリゲーションレベルを参照するシグナリングを受信することができ、これは、指示されたアグリゲーションレベルよりも低く、場合によっては指示されたアグリゲーションレベルを含むアグリゲーションレベルを監視させないコマンドとしてUEによって解釈され得る。このようなシグナリングは、より高い層のシグナリングであり得、DCI内またはMAC制御要素内で搬送され得る。このようなシグナリングの目的は、セル内のUEの位置に応じて、すなわち伝搬チャネルの品質に応じて、UEによって実行されるブラインド復号の平均数を低減することである。
【0013】
NR物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)は、下りリンク制御情報(DCI:downlink control information)を伝達するために使用されてもよい。それは、直交周波数分割多重(OFDM:orthogonal frequency division multiplexing)波形およびポーラ符号化を利用してもよい。NR PDCCHは、復調用基準信号(DMRS:demodulation reference signal)のために4つおきのリソース要素を利用してもよい。DCIは、下りリンク(DL)および上りリンク(UL)のリソース割当てシグナリングに使用されてもよい。DCIはまた、キャリアアグリゲーションおよび帯域幅部分(BWP:bandwidth part)の(非)アクティベーション、フレーム構造表示(グループ共通PDCCH)、電力制御の更新などの他の目的に使用されてもよい。
【0014】
上記で紹介したように、特定の実施形態は、ブラインド探索によって実行され得る、NRにおける制御チャネルの監視を対象とする場合がある。ブラインド探索またはブラインド復号(BD)は、UEがすべての監視機会にPDCCH候補のセットを監視することによってそのPDCCHを見つけるプロセスを指す。監視機会は、1スロットに1回、複数のスロットごとに1回、または1スロットで複数回である。一実施形態において、PDCCHブラインド探索は、1つまたは複数の制御リソースセット(CORESET)にマッピングされた並列探索空間または探索空間セットによって構成されてもよい。PDCCHブラインド探索の間、UEは、構成された監視機会に対応する既定の瞬間における既定の制御チャネル要素(CCE:control channel element)、アグリゲートされたCCEおよび/または下りリンク制御情報(DCI)サイズを監視している可能性がある。
【0015】
CCEは、上位レイヤのシグナリングを介して構成された既定のCORESET内に配置されてもよい。各CCEは、6個のREG(例えば、1個のOFDMシンボル内に12個のサブキャリアを含むREG)、および1個、2個、または3個のREGバンドルを含んでもよい。REGバンドルは、インターリーブされるマッピングまたはインターリーブされないマッピングのいずれかを使用して、CORESETにマッピングされてもよい。UEは、REGバンドルが、PDCCHを送信するときにgNBによって使用される周波数および時間のプリコーダ粒度を定義すると想定してもよい。CORESETリソースは、周波数内の6個のリソースブロックの単位で構成されてもよい。
図1は、1シンボルのCORESET、インターリーブされたREGからCCEへのマッピング、およびREGバンドルサイズ2を想定したPDCCHマッピングの例を示す。以下の表1は、新無線(NR)によってサポートされるREGの観点からのREGバンドルサイズの選択肢を一覧にしたものである。
【0016】
【0017】
探索空間セットとCORESETとの間に連係/関連性が存在し得ることに留意されたい。第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)のリリース15(Rel-15)において、それぞれ、UEのセル内の帯域幅部分(BWP)に対して構成可能なCORESETの最大数は3個であり、UEのセル内のBWPに対して構成可能な探索空間セットの最大数は10個である。
【0018】
PDCCH BDのためのUEの能力およびサポートされるBDの数に関して、一定の合意に至った。例えば、第1のケースにおいて、PDCCH監視の周期は14個以上のシンボルであり得、スロットの先頭の最大3個のOFDMシンボルに対してPDCCH監視が行われ得るか(ケース1-1)、または1スロットに1回、スロットの最大3個の連続するOFDMシンボルの任意のスパンに対してPDCCH監視が行われ得る(ケース1-2)。その場合、所与のUEについて、探索空間構成は、スロット内の3個の連続するOFDMシンボルの同じスパン内にある。第2のケースにおいて、PDCCH監視の周期は14個未満のシンボルであり得る(ケース2)。この選択肢の背景にある目的は、非スロットベースのスケジューリングをサポートすることである。これはスロットの先頭の最大3個のOFDMシンボルに対するPDCCH監視を含むことに留意されたい。
【0019】
以下に示す表2は、1スロット当たりに許容されるPDCCH BDの最大数の一例を示す。表2の括弧内の数は、さらに調整することはできるが増やすことはできず、ここでX≦16、Y≦8である。
【表2】
【0020】
PDCCHチャネル推定の複雑さも考慮されるべきである。UEベンダーは、復号レイテンシを低減するため(または、制約のある復号レイテンシでのPDCCH監視にとって適切なUEの複雑さを有するために)、UEがチャネル推定を実行するために必要なCCEの数を制限することを望む。そして、少なくともいくつかのケースにおいて、PDCCHチャネル推定の複雑さは無視できないことが理解される。したがって、PDCCHブロッキング確率への影響と共にチャネル推定の複雑さの問題を解決するためのソリューションが望まれる。1つの選択肢は、PDCCHチャネル推定用のCCEの数の制限を定義することであり、これは、PDCCH候補用のCCEのセットの合併を意味する。
【0021】
NR PDCCHブラインド復号の構成可能性は、少なくともアグリゲーションレベル、DCIフォーマットサイズ、アグリゲーションレベル当たりの復号候補の数、異なる監視周期、および復号候補ごとのCCEのセットを含み得る。異なるサービスおよび対応する探索空間セットは、異なるPDCCH監視周期を使用し得る。様々なサービスを最適な方法で管理するには、例えば異なる数のPDCCH候補、異なるアグリゲーションレベル、および監視周期などを用いて、互いに独立して異なる探索空間セットにおいてPDCCH監視を構成することが望ましい場合がある。この結果、構成されるBDの数および/またはチャネル推定(CHE:channel estimation)のためのCCEの数は、例えば、スロット内で監視される探索空間セットの数に応じて、ならびに/またはハッシュ関数の時間依存性および異なるアグリゲーションレベルで監視されるBDの数に応じて、スロット間で変化することがある。ハッシュ関数は通常、構成されたPDCCH候補の時間依存の重複により、割り振られるCCEの数を変更し、LTEでは、ハッシュ関数はサブフレームインデックス(絶対タイミング基準)に依存し、一方NRでは、監視機会ごとに増分されるカウンタなどの絶対または相対タイミング基準に依存し、いずれの場合も、カウントは、モジュロ演算子によって制限され得る。大部分の時間インスタンスではBDが最大値を下回るので、NRは一部の時間インスタンスに対してBDのオーバーブッキングを許容することがある。
【0022】
したがって、生じる問題は、UEチャネル推定の複雑さが制限要因である場合、UE BD(およびgNB PDCCH送信)をどのように管理するかである。1つの例示的なシナリオは、UE用に構成された1つまたは複数のCORESET、UE用に構成された1つまたは複数の探索空間セット(SSS:search space set)があるものでもよく、UEは1スロット当たり最大M個のPDCCH BDをサポートすることができ(例えば、30kHz SCSを使用する場合、Mは36であり得る)、UEは最大Z個のCCE/スロットに対するチャネル推定をサポートすることができる(例えば、30kHz SCSを使用する場合、Zは48であり得る)。
【0023】
異なる数のCORESET、異なる数のSSS、異なるCHE/BD能力(異なる数値を含む)、スロットベースと非スロットベースのスケジューリングの異なる組合せ、および/またはCAとBWPの異なる組合せなどのあらゆるシナリオに適用される、CCEの数を許容レベルまで低減するための解決策が必要である。適切な解決策は、UEが実行できる制限された数のBD、およびUEがチャネル推定を計算できる制限された数のCCEの処理方法について対処することになる。NR Rel-15ではCCE除外を構成するためのRRCパラメータを有することができない可能性が高い(言い換えれば、機能が事前定義されるか、または暗黙的に動作する必要がある)という事実によって、問題の難易度はさらに高まる可能性がある。
【0024】
本明細書に述べるように、PDCCH候補およびブラインド復号(BD)という用語は同等に使用されることがあり、後者は、ハッシュ関数によって割り当てられたそれぞれのPDCCH候補に対してBDが実行される必要があるUE側から考慮され得る。
【0025】
一実施形態は、(例えば、PDCCH監視に関連する)UEのチャネル推定の負荷を低減するためにCCEを除外するための手法を提供する。いくつかの実施形態は、既定のルールおよび/または暗黙的なシグナリングに基づき得る(すなわち、追加のRRCシグナリングを必要としない)。特定の実施形態によれば、UEは、1スロット当たりのサポートされるBDの数を認識し、UEは、チャネル推定によってサポートされる1スロット当たりのCCEの数を認識し、UEは、COREST/SSS構成を認識するものと仮定され得る。さらに、いくつかの実施形態において、gNBは、PDCCH監視をオーバーブッキングすることが可能である場合があり(すなわち、構成は、UEのBD/CHE能力を即時に超える)、UE(gNB)は、(低減パターンが時間的に周期的であっても)PDCCH監視(PDCCH送信)を動的に、例えばスロットからスロットへ、または監視機会から監視機会へ管理し得る。
【0026】
特定の実施形態は、「X」、「Y」、および「Z」とラベル付けされたパラメータを利用または参照することができ、Xは、スロット内でチャネル推定を実行しなければならないCCEの数を表し、Zは、UEがスロット内でチャネル推定を実行できるCCEの数を表し、Yは低減するCCEの数を表す。
【0027】
一実施形態は、CHE制限に達したかどうか、すなわち、X>Zであるかどうか判定するように構成される。一実施形態において、X>Zであると判定されたとき、Y(低減するCCEの数)が決定され得、Yは異なるアグリゲーションレベル(Y(n))のBD候補に分割され得、異なるCORESET/探索空間セットから除外するBDが選択され得る。一実施形態によれば、X≦Zである(すなわち、XがZより多くない)と判定されたとき、CCE除外は実行されない。特定の実施形態において、複数のCORESETまたは探索空間セットがUEに対して構成されている場合、YはY=Y’+Y”+…に分割され、Y’は第1のCORESETまたは探索空間セットに割り当てられ、Y”は第2のCORESETまたは探索空間セットに割り当てられ、以下同様に行われる。YのY’、Y”などへの分割は、仕様によって事前定義されるか、明示的なシグナリングによって構成されるか、または暗黙的に導出され得る。暗黙的な分割の簡単な方法は、割り振られるCCEの数に関連する分割であり、割り振られるCCEの数は、正確に計算されるか、または異なるアグリゲーションレベルのPDCCH候補間の重複をゼロと仮定することによって概算され得る。
【0028】
一実施形態において、UE(またはgNB)は、1つまたは複数のUE固有の探索空間セットを含むPDCCH監視が実行されるとき、スロットごとに個別にCHE制限に達したかどうかを判定し得る。別の実施形態において、共通探索空間セットの一部であるCCEは決して除外されない(言い換えれば、CCE除外手順は、共通探索空間の外側のCCEおよび対応するCORESETに対して行われる)。さらに別の実施形態において、BD候補の少なくとも1つのCCEが除外される場合、同じBD候補のすべてのCCEが除外されるようになる(言い換えれば、一実施形態において、BD候補の部分的な除外は必ずしも提供されない)。
【0029】
一実施形態によれば、UEは、チャネル推定を実行しなければならないCCEの数を低減する候補の組合せを、パラメータYおよび構成されたアグリゲーションレベルのセットを用いて直接決定し得る。一実施形態において、候補が他の有効な候補と重複していない場合、チャネル推定数はYだけ低減され得る(すべての候補が重複していない場合、Y=Z-X)。別の実施形態において、候補が(多かれ少なかれ)重複している場合、2度目の低減を実行し得る。これは、CORESETの特定のCCEが除外される場合、同じCORESETの探索空間セットのすべてのPDCCH候補に影響を与えると定義することによって回避することができる。言い換えると、選択されたPDCCH候補のCCEが除外される場合、少なくとも1つのCCEでPDCCH候補と重複するすべての有効な候補も除外される。一実施形態において、UE(またはgNB)は、各CCE除外機会の後にCHE制限に達したかどうかを判定し得る。
【0030】
特定の実施形態によれば、Y(低減するCCEの数)を異なるアグリゲーションレベルの候補に分割することは、(例えば、UE固有の探索空間セットにおいて)UEによってサポートされるアグリゲーションレベルに従って決定され得る。
図2は、最大アグリゲーションレベル(AL)を16(左の表)および8(右の表)と想定した、異なるアグリゲーションレベルのBD候補低減の例を示す。いくつかの実施形態において、BD候補の少なくとも1つのCCEが除外される場合、同じBD候補のすべてのCCEが除外されるようになる。したがって、一実施形態において、関数Y(n)は、
図2により表にすることができる。
【0031】
別の実施形態において、Y(低減するCCEの数)を異なるアグリゲーションレベルの候補に分割することは、特定の方程式に基づいて決定され得る。例えば、Y(n)は、次の方程式を使用して決定され得る。最高のALの場合n=1、Y(1)=floor(Y/AL(1))、他のALの場合、Y(n)=mod(floor(Y/AL(n))、AL(n-1)/AL(n))、式中、ALは降順でPDCCH AL(CCE除外の対象)を示すベクトル(例えば、AL=[8 4 2 1])であり、nはALインデックスである。特定のAL(n)で除外するのに十分なCCEがない場合、Y(n-1)は、1だけ増分され得る。Yを異なるALの候補に分割する手順は、CCE低減が特定のAL、例えば、AL≦4のみに適用される場合にも適用され得ることに留意されたい。これは、CCE除外の場合にもPDCCHカバレッジを十分なレベルに維持できることを保証するために使用され得る。
【0032】
他の実施形態は、CCE除外が最大アグリゲーションレベルに従って行われない場合にY(n)を決定する方法についての異なる選択肢を提供する。特定の実施形態によれば、CCE除外が最大アグリゲーションレベルに従って行われない場合、Y(n)を決定するための複数の方法があり得る。この手法は、例えば、CCE除外によってBDが十分に低減されない場合に使用され得る。例えば、Y=15であり、少なくとも7つのBDが除外される場合、
図3に示す4番または7番の組合せが実現可能な手法となる。
【0033】
CCE低減の必要性は、BD低減の必要性と同時に存在する可能性がある。この場合、一実施形態によれば、CCE低減は、BD低減の前に最初に実行され得る。CCE低減の実行後に追加のBD低減が必要な場合、前述のように、CCE低減手順の後にBD低減が行われ得る。別の実施形態において、BD低減は、CCE低減の前に最初に実行され得る。BD低減の実行後に追加のCCE低減が必要な場合、CCE低減が実行され得る。
【0034】
特定の実施形態において、組合せが既知であるとき、どの候補/BDを除外するかを決定することは、1つまたは複数の所定の除外規則に従って行われ得る。特定の実施形態において、実際の除外規則は、候補を優先順位番号でラベル付けすることに基づき得る。一例として、潜在的なBD低減の対象となる各BDおよび/または候補に、優先順位番号を割り当てることができ、優先順位番号に従ってBDの数が低減され得る。例えば、最低の優先順位番号を有するBDは、BDの所望のレベルに達するまで除外され得る。いくつかの例示的な実施形態において、複数のBDが同じ優先順位番号を有するとき、探索空間の最低の優先順位を有するBDが除外され得る。
【0035】
他の実施形態によれば、以下でより詳細に述べるように、重複しない候補が除外され得、次いで、重複する候補が除外され得る。
【0036】
各ALから除外されるBD候補を選択するための第1の代替の例を、
図4に関連して示す。より具体的には、
図4は、候補の重複に依存して候補をラベル付けする例を示す。この第1の代替では、候補は、候補の平均重複を表すφでラベル付けされ得、候補の組合せによって決定された候補が除外され得、AL内では、最小のφを有する候補が最初に除外され得る。
図4の例において、探索空間は32個のCCEを有し、例えばCCEインデックス0から始まるAL8は、候補のCCE0~7の重複は{3、2、1、1、2、2、3、4}であるので、平均重複がφ=2.25である。したがって、この例では、AL8候補の中で最初に除外する候補は、より小さい平均重複φ=2を有するのでCCEインデックス番号24から始まる候補である。
【0037】
各ALから除外されるBD候補を選択するための第2の代替の例を、
図5に関連して示す。より具体的には、
図5は、重複に依存して候補をラベル付けする別の例を示す。この第2の代替では、候補は、候補が除去された場合に低減されるCCEの数を示すψでラベル付けされ得、候補の組合せによって決定された候補が除外され得、AL内では、最大数のψを有する候補が最初に除外され得る。
図5の例において、探索空間は32個のCCEを有し、例えばCCE0から始まるAL8の候補の重複インデックスはψ=2であり、これは、この候補が、他の候補と重複していない2個のCCEを有するからである。したがって、この例では、AL8候補の中で最初に除外する候補は、他のCCE番号24の候補がより大きい重複インデックスψ=3を有するので、CCE番号0から始まる候補である。
【0038】
各ALから除外されるBD候補を選択するための第3の代替の例は、特定のスロットにおいてCCE除外を必要とする場合、BD除外に基づいて選択を行うことを含み得る。例えば、BD除外は、BDの既定の優先順位番号に基づき得る。BD除外の優先順位は、優先順位番号が、BD除外の対象となるPDCCH候補ごとに個別にカウントされ、優先順位番号が、探索空間セットs内のPDCCH候補インデックスおよびアグリゲーションレベルLに依存するものとして定義され得る。BD/PDCCH候補は、ハッシュ関数に従って、またはBD候補(1、2、…)の最小のCCEに従ってインデックスが付けられ得る。ρ_BDとして示される優先順位番号は、
【0039】
【数1】
と定義され得、式中、それぞれ、sは探索空間セットのインデックスであり、Lはアグリゲーションレベルのインデックスであり、M_S^(L)はPDCCH候補の数であり、mはPDCCH候補のインデックスである。1つ以上のCCEを除外する必要がある場合、1つ以上の探索空間セットから少なくとも1つのBD候補が除外され、それに応じて推定されるCCEの数が低減することになり、除外されるBD候補は、BD除外の対象となるすべての関連する探索空間セット内の最小のρ_BD(s、L、m)に従って定義され得、複数のBDが同じ優先順位を有する場合、除外順序は既定の優先順位に従って定義され得る。例えば、除外順序は、ALに従うものとすることができ、例えばより低いALからのBD候補が最初に除外される。他の例において、除外順序は、探索空間セット優先順位に従うものとすることができ、例えば、より低い探索空間セットの優先順位を有するBD候補が最初に除外される。一実施形態において、探索空間セットの優先順位は、例えば探索空間セットのIDから暗黙的に導出され得る。一実施形態において、CCE上限/制限により1つまたは複数のCCEを除外する必要があるとき、UE(およびgNB)は、優先順位番号ρ
BD(s、L、m)に従ってBD候補を順次に除外してもよく、除外は、CCE/スロットの数が既定のCCE上限内になるまで継続される。一実施形態によれば、選択した候補のCCEが特定のCORESETで除外される場合、CCEと完全にまたは部分的に重複する他のPDCCH候補も、除外を適用できる探索空間セットのCORESETにおいて除外される。
【0040】
したがって、上述し、
図4および
図5に示した3つの代替はすべて、異なるアグリゲーションレベルの候補間の実際の重複を考慮し得る。加えて、特定の実施形態によれば、上述の3つの代替は、任意の適切な方法で組み合わせることができる。
【0041】
いくつかの例示的な実施形態において、BDの割当ては、1スロット当たりのBDの最大数Nに達するまで、優先順位メトリックまたは優先順位番号に従って実行され得る。特定の実施形態によれば、この割当ての方策は、1スロット当たりのBDの最大数Nまたは1スロット当たりのCCEの最大数Zを超えない限り、優先順位メトリックに従ってBDが割り当てられるように拡張され得る。この手法では、除外されるCCEの実際の数Yを決定する必要はない。また、既定のBD/CCE(タイプ0、タイプ0A、タイプ1、タイプ2、および/もしくはタイプ3、または他の既定の共通探索空間セットに属するBD/CCEなど)が決して除外されないという規則を有することも可能である。順次の除外と組み合わせるとき、UE(およびgNB)は、それらの探索空間セットのCCE/CORESETに属するBD候補を単に省略することができ、すなわち、そのようなBD候補を除外に対して無効であると見なし、次のBD候補で順次の手続きを続行することができる。いくつかの例示的な実施形態において、BD候補の除外は、チャネル推定されるCCEの数Xが1スロット当たりに許容されるCCEの最大数Z以下になるまで、優先順位メトリックまたは優先順位番号に従って順次実行され得る。この手法では、除外するCCEの実際の数Yを決定する必要はない。必要な反復回数を最小限に抑えるために、選択したPDCCH候補のCCEが除外されるとき、少なくとも1つのCCEでPDCCH候補と重複するすべての有効な候補も除外される。一実施形態によれば、選択した候補のCCEが特定のCORESETで除外される場合、CCEと完全にまたは部分的に重複する他のPDCCH候補も、除外を適用できる探索空間セットのCORESETにおいて除外される。
【0042】
上記の例示的な実施形態のいくつかにおいて、最高のアグリゲーションレベルのPDCCH候補が、しばしば最初に除外される。しかしながら、他の実施形態によれば、除外の方策は、代替として、最低のアグリゲーションレベルから開始することができる。一実施形態において、候補割当て順序(除外順序)は、優先順位メトリックまたは優先順位番号によって与えられてもよく、したがって、割当て順序(除外順序)は、アグリゲーションレベルにわたって変化してもよい(例えば、割当てはアグリゲーションレベル2、1、2、1、8、4、2、1、…に沿っていてもよい)。さらに、特定の実施形態において、優先順位メトリックまたは優先順位番号は、すべてのアグリゲーションレベルを同じ優先順位で処理するように、またはより高いアグリゲーションレベルもしくはより低いアグリゲーションレベルを優先するように構成され、構成を通じて様々なBD/CCE除外の方策の実装が可能になる。特定の実施形態において、より高いアグリゲーションレベルまたはより低いアグリゲーションレベルを最初に除外する(または割り当てる)かどうかを構成するための、単一のシグナリングビットなどの無駄のないシグナリング手段があり得る。
【0043】
1スロット当たりに割り当てられる制御チャネル要素の数、または1スロット当たりに割り当てられるブラインド復号と制御チャネル要素との両方を制限するための代替の実施形態は、2つのステップでPDCCH候補を割り当てることであり得る。第1のステップにおいて、1スロット当たりのBDの最大数Nおよび/または1スロット当たりのCCEの最大数Zに達するまで、CORESET全体にわたって第1のハッシュ関数を使用することによって、PDCCH候補の第1のサブセットが割り当てられ得る。第2のステップにおいて、残りのPDCCH候補は、第1のステップで割り当てられた最大Z個のCCEのサブセットにわたって第2のハッシュ関数によって割り当てられ得る。
【0044】
特定の実施形態において、第1のステップにおけるPDCCH候補の割当ては、より高いALで開始し、より低いALで続行することによって、またはその逆で実行され得る。代替の実施形態において、第1のステップにおけるPDCCH候補の割当ては、BD優先順位番号に従って実行され得る。これらの実施形態のいずれかでは、第1のステップにおけるPDCCH候補の割当ては、1つまたは複数のALを含み得る。
【0045】
いくつかの実施形態において、1スロット当たりに割り振られたCCEの数が初めてZに達したとき、第1のステップにおけるPDCCH候補の割当てが停止され得る。代替の実施形態において、1スロット当たりに割り振られたCCEの数が初めてZに達したとき、第1のステップにおけるPDCCH候補の割当ては停止されず、1スロット当たりに割り振られたCCEの数がZを超えない場合、および1スロット当たりに割り振られたBDの数がNを超えない場合に、PDCCH候補が割り当てられる。
【0046】
特定の実施形態において、第2のステップでPDCCH候補を割り当てるために使用される第2のハッシュ関数は、第1のステップでPDCCH候補を割り当てるために使用される第1のハッシュ関数と実質的に同一とすることができる。代替の実施形態において、第2のハッシング関数は第1のハッシング関数と異なってもよく、例えば、LTE PDCCHまたはLTE EPDCCHのいずれかのハッシュ関数が第2のステップで使用されてもよく、または、ランダム変数をゼロに設定してLTE PDCCHまたはLTE EPDCCHのハッシュ関数をそれぞれ使用することによって、決定論的な連続または非連続の割当てが第2のステップで使用されてもよい。
【0047】
特定の実施形態において、スロット内の第2のステップでのPDCCH候補の割当てに使用される最大Z個のCCEのサブセットは、同じCORESETの同じ探索空間セットから第1のステップにおいて導出され得る。代替の実施形態において、スロット内の第2のステップでのPDCCH候補の割当てに使用される最大Z個のCCEのサブセットは、場合によっては1つまたは複数の共通探索空間セットおよび/または同じ探索空間セットを含む1つまたは複数の他のユーザ固有の探索空間セットを含む、同じCORESETの複数の探索空間セットから導出され得る。後者の実施形態では、CORESETのPDCCH候補の割当ては、共通探索空間セットなどの第1の探索空間セットで開始し、次いで、探索空間セットの優先順位に従ってユーザ固有の探索空間セットなどの第2、第3、…の探索空間セットで続行し得る。
【0048】
UEに割り当てられた複数のCORESETまたは探索空間セットの場合、1スロット当たりの最大数N個のBDおよび/またはZ個のCCEが分割され、それぞれのCORESETおよび/または探索空間セットに、値N’、N”などおよび/またはZ’、Z”などが割り当てられ得る。NおよびYの分割は、仕様によって事前定義されるか、明示的なシグナリングによって構成されるか、または暗黙的に導出されてもよく、例えば、Nの暗黙的な分割はBDの優先順位番号に従って行うことができ、Zの暗黙的な分割は割り振られるCCEの数に応じて行うことができ、割り振られるCCEの数は、正確に計算されるか、または異なるアグリゲーションレベルのPDCCH候補間の重複をゼロと仮定することによって概算され得る。
【0049】
図6aは、一実施形態による装置10の例を示す。一実施形態において、装置10は、通信ネットワーク内の、またはそのようなネットワークにサービスを提供するノード、ホスト、またはサーバとすることができる。例えば、装置10は、基地局、ノードB、発展型ノードB(eNB)、5GノードBもしくはアクセスポイント、次世代ノードB(NG-NBまたはgNB)、WLANアクセスポイント、モビリティ管理エンティティ(MME)、および/またはGSMネットワーク、LTEネットワーク、5GもしくはNRなどの無線アクセスネットワークに関連付けられたサブスクリプションサーバとすることができる。
【0050】
いくつかの例示的な実施形態において、装置10は、サーバおよび無線ノードが、無線経路を介してもしくは有線接続を介して互いに通信するスタンドアロン装置であり得るか、またはサーバおよび無線ノードが、有線接続を介して通信する同じエンティティ内に配置され得る、分散コンピューティングシステムとしてのエッジクラウドサーバから構成され得ることを理解されたい。当業者は、装置10が
図6aに示されていない構成要素または特徴を含み得ることを理解するであろうことに留意されたい。
【0051】
図6aの例に示すように、装置10は、情報を処理し、命令または動作を実行するためのプロセッサ12を含み得る。プロセッサ12は、任意のタイプの汎用または専用プロセッサとすることができる。実際、プロセッサ12は、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含み得る。
図6aには単一のプロセッサ12が示されているが、他の実施形態によれば、複数のプロセッサが利用され得る。例えば、特定の実施形態において、装置10は、マルチプロセッシングをサポートし得るマルチプロセッサシステムを形成し得る(例えば、この場合、プロセッサ12はマルチプロセッサを表し得る)2つ以上のプロセッサを含み得ることを理解されたい。特定の実施形態において、マルチプロセッサシステムは、(例えば、コンピュータクラスタを形成するために)密結合または疎結合され得る。
【0052】
プロセッサ12は、例えば、アンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化および復号、情報のフォーマット、ならびに通信リソースの管理に関連するプロセスを含む装置10の全体的な制御を含み得る、装置10の動作に関連する機能を実行し得る。
【0053】
装置10は、プロセッサ12によって実行され得る情報および命令を格納するための、プロセッサ12に結合され得るメモリ14(内部または外部)をさらに含むか、またはそれに結合され得る。メモリ14は、1つまたは複数のメモリであり、ローカルアプリケーション環境に適した任意のタイプとすることができ、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、ならびに/またはリムーバブルメモリなどの任意の適切な揮発性または不揮発性のデータ記憶技術を使用して実装され得る。例えば、メモリ14は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気もしくは光ディスクなどの静的記憶装置、ハードディスクドライブ(HDD)、または他の任意のタイプの非一過性の機械可読媒体もしくはコンピュータ可読媒体の任意の組合せから構成され得る。メモリ14に格納された命令は、プロセッサ12によって実行されたときに、装置10が本明細書に記載のタスクを実行することを可能にするプログラム命令またはコンピュータプログラムコードを含み得る。
【0054】
一実施形態において、装置10は、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、もしくは他の任意の記憶媒体などの外部コンピュータ可読記憶媒体を受け入れて読み取るように構成されたドライブもしくはポート(内部または外部)をさらに含むか、またはそれに結合され得る。例えば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ12および/または装置10による実行のためのコンピュータプログラムまたはソフトウェアを格納し得る。
【0055】
いくつかの実施形態において、装置10はまた、装置10との間で信号および/またはデータを送信および受信するための1つもしくは複数のアンテナ15を含むか、またはそれに結合され得る。装置10は、情報を送信および受信するように構成されたトランシーバ18をさらに含むか、またはそれに結合され得る。トランシーバ18は、例えば、アンテナ15に結合され得る複数の無線インターフェースを含み得る。無線インターフェースは、GSM、NB-IoT、LTE、5G、WLAN、Bluetooth、BT-LE、NFC、無線周波数識別子(RFID:radio frequency identifier)、ウルトラワイドバンド(UWB)、MulteFireなどのうちの1つまたは複数を含む複数の無線アクセス技術に対応し得る。無線インターフェースは、1つまたは複数の下りリンクを介した送信用のシンボルを生成するため、および(例えば、上りリンクを介して)シンボルを受信するために、フィルタ、変換器(例えば、デジタルアナログ変換器など)、マッパー、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)モジュールなどの構成要素を含み得る。
【0056】
したがって、トランシーバ18は、アンテナ15による送信のために情報をキャリア波形に変調し、装置10の他の要素によるさらなる処理のためにアンテナ15を介して受信した情報を復調するように構成され得る。他の実施形態において、トランシーバ18は、信号またはデータを直接送信および受信することが可能であり得る。追加または代替として、いくつかの実施形態において、装置10は、入力および/または出力デバイス(I/Oデバイス)を含み得る。
【0057】
一実施形態において、メモリ14は、プロセッサ12によって実行されたときに機能を提供するソフトウェアモジュールを格納し得る。モジュールは、例えば、装置10にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含み得る。メモリは、装置10に追加の機能を提供するために、アプリケーションまたはプログラムなどの1つまたは複数の機能モジュールも格納し得る。装置10の構成要素は、ハードウェアにおいて、またはハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組合せとして実装され得る。
【0058】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサ12およびメモリ14は、処理回路もしくは制御回路に含まれるか、またはその一部を形成し得る。加えて、いくつかの実施形態において、トランシーバ18は、送受信回路に含まれるか、またはその一部を形成し得る。
【0059】
本明細書で使用されるとき、「回路」という用語は、ハードウェアのみの回路実装(例えば、アナログおよび/またはデジタル回路)、ハードウェア回路とソフトウェアとの組合せ、アナログおよび/もしくはデジタルハードウェア回路とソフトウェア/ファームウェアとの組合せ、連携して装置(例えば、装置10)に様々な機能を実行させる、ソフトウェア(デジタル信号プロセッサを含む)を備えたハードウェアプロセッサの任意の部分、ならびに/または、動作にソフトウェアを使用するが、動作にソフトウェアが必要ないときはそこにソフトウェアが存在しない場合があるハードウェア回路および/もしくはプロセッサ、もしくはその一部を意味することがある。さらなる例として、本明細書で使用されるとき、「回路」という用語は、単にハードウェア回路もしくはプロセッサ(または複数のプロセッサ)、またはハードウェア回路もしくはプロセッサの一部、ならびにそれに付随するソフトウェアおよび/またはファームウェアの実装もカバーし得る。回路という用語は、例えば、サーバ、セルラーネットワークノードもしくはセルラーネットワークデバイス、または他のコンピューティングデバイスもしくはネットワークデバイスにおけるベースバンド集積回路もカバーし得る。
【0060】
上記で紹介したように、特定の実施形態において、装置10は、基地局、アクセスポイント、ノードB、eNB、gNB、WLANアクセスポイントなどのネットワークノードまたはRANノードとすることができる。特定の実施形態によれば、装置10は、
図1~
図5に示すフロー図、シグナリング図、またはブロック図などの、本明細書に記載の実施形態のいずれかに関連する機能を実行するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。特定の実施形態において、装置10は、例えば、UEのチャネル推定の負荷を低減するために、CCEを低減または除外することを含み得るブラインド探索によって制御チャネルの監視を実行するように構成され得る。
【0061】
例えば、いくつかの実施形態において、装置10は、CHE制限に達したかどうかを判定するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。一実施形態において、スロット内でCHEを実行しなければならないCCEの数を、UEがスロット内でチャネル推定を実行することができるCCEの数と比較することによって、CHE制限に達したかどうか(すなわち、X>Zかどうか)が判定され得る。CHE制限に達したと判断されたとき(すなわち、スロット内でCHEを実行しなければならないCCEの数が、UEがスロット内でチャネル推定を実行することができるCCEの数よりも多いとき)、装置10は、低減するCCEの数(Y)を決定し、低減するCCEの数を異なるALのBD候補に分割し、異なるCORESETまたは探索空間セットから除外されるBDを選択し、選択したBDを除去または除外するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。特定の実施形態によれば、共通探索空間セットの一部であるCCEは保持される(すなわち、除外されない)。
【0062】
CHE制限に達していないと判定されたとき、装置10は、(例えば、CCEの除外を実行しないことによって)現在のCCEレベルを維持するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。特定の例示的な実施形態において、装置10は1つまたは複数のUE固有の探索空間セットを含むPDCCH監視が実行されるとき、スロットごとに個別にCHE制限に達したかどうかを判定するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。いくつかの実施形態において、BD候補の少なくとも1つのCCEが除外されるとき、装置10は、そのBD候補のCCEのすべてを除外するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。
【0063】
一実施形態によれば、装置10は、CHEが実行されなければならないCCEの数を低減するBD候補の組合せを、低減されるCCEの数から直接決定するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。例えば、一実施形態において、BD候補が別の有効な候補と重複していない場合、装置10は、低減されるCCEの数だけCHE数を低減するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。別の実施形態において、BD候補が実質的に重複している場合、装置10は、CCEおよび/またはBD低減をもう一度実行するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。一実施形態によれば、装置10はまた、重複しないBD候補を最初に除外し、次いで必要に応じて重複するBD候補を除外するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。
【0064】
いくつかの実施形態において、装置10は、低減されるCCEの数を異なるALの候補に分割するようにメモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。例えば、一実施形態において、CCEの数は、次の方程式に従って分割され得る。最高のALの場合、Y(1)=floor(Y/AL(1))、他のALの場合、Y(n)=mod(floor(Y/AL(n))、AL(n-1)/AL(n))、式中、ALは降順でPDCCH AL(CCE除外の対象)を示すベクトル(例えば、AL=[8 4 2 1])であり、nはALインデックスである。一実施形態によれば、低減されるCCEの数を異なるALの候補に分割することは、例えば
図4の例に示されるように、どのBD候補が最低平均グループを有するかに基づいて、各ALから除外されるBD候補を選択することを含み得る。別の実施形態において、低減されるCCEの数を異なるALの候補に分割することは、BD候補が除去された場合に低減されるであろうCCEの最大数をどのBD候補が有するかに基づいて、各ALから除外されるBD候補を選択することを含み得る。
【0065】
一実施形態において、装置10はまた、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則に基づいて、どのCCEおよび/またはBD候補を除去するかを決定するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。例えば、一実施形態において、許容されるBD試行の最大数に達したとき、BDは、各BDに割り当てられた優先順位番号に従って、かつ既定の探索空間セットの優先順位および/または規則に従って低減され得る。この実施形態において、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則は、BD候補のそれぞれに優先順位番号を割り当てること、および優先順位番号に従ってブラインド復号の試行回数を低減することを含み得る。例えば、一実施形態において、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則は、許容されるレベルまたは所望のレベルに達するまで、すなわち、BDの数が、許容されるBD試行の既定の最大閾値を下回るまで、最低の優先順位番号を有するBDを除外するように構成され得る。しかしながら、他の実施形態において、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則は、許容されるレベルまたは所望のレベルに達するまで、最高の優先順位番号を有するBDを除外することを含み得る。複数のBDが同じ優先順位番号を有する場合、(同じ優先順位番号を有するBDの中から)探索空間セットの最低の優先順位を有するBDが除外され得る。
【0066】
特定の実施形態によれば、装置10はまた、CCEおよび/またはBD候補の低減されるセットを与えられた物理下りリンク制御チャネルを、UEに送信するように、メモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。いくつかの実施形態において、CCE低減とBD低減の両方が必要なとき、装置10は、最初にCCE低減を実行するようにメモリ14およびプロセッサ12によって制御され、CCE低減の実行後にさらにBD低減が必要な場合、装置10は、BD低減を実行するようにメモリ14およびプロセッサ12によって制御され得る。
【0067】
図6bは、別の実施形態による装置20の例を示す。一実施形態において、装置20は、UE、モバイル機器(ME)、移動局、モバイルデバイス、固定デバイス、IoTデバイス、または他のデバイスなどの、通信ネットワーク内またはそのようなネットワークに関連付けられたノードまたは要素とすることができる。本明細書で説明するように、UEは、代替として、例えば、移動局、モバイル機器、モバイルユニット、モバイルデバイス、ユーザデバイス、加入者局、無線端末、タブレット、スマートフォン、IoTデバイスまたはNB-IoTデバイスなどと呼ばれることもある。一例として、装置20は、例えば、ワイヤレスハンドヘルドデバイス、ワイヤレスプラグインアクセサリなどにおいて実装され得る。
【0068】
いくつかの例示的な実施形態において、装置20は、1つもしくは複数のプロセッサ、1つもしくは複数のコンピュータ可読記憶媒体(例えば、メモリ、記憶装置など)、1つもしくは複数の無線アクセス構成要素(例えば、モデム、トランシーバなど)、および/またはユーザインターフェースを含み得る。いくつかの実施形態において、装置20は、GSM、LTE、LTE-A、NR、5G、WLAN、WiFi、NB-IoT、Bluetooth、NFC、MulteFire、および/または他の任意の無線アクセス技術などの1つまたは複数の無線アクセス技術を使用して動作するように構成され得る。当業者は、装置20が
図6bに示されていない構成要素または特徴を含み得ることを理解することに留意されたい。
【0069】
図6bの例に示すように、装置20は、情報を処理し、命令または動作を実行するためのプロセッサ22を含むか、またはプロセッサ22に結合され得る。プロセッサ22は、任意のタイプの汎用または専用プロセッサとすることができる。実際、プロセッサ22は、例として、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、特定用途向け集積回路(ASIC)、およびマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサのうちの1つまたは複数を含み得る。
図6bには単一のプロセッサ22が示されているが、他の実施形態によれば、複数のプロセッサが利用され得る。例えば、特定の実施形態において、装置20は、マルチプロセッシングをサポートし得るマルチプロセッサシステムを形成し得る(例えば、この場合、プロセッサ22はマルチプロセッサを表し得る)2つ以上のプロセッサを含み得ることを理解されたい。特定の実施形態において、マルチプロセッサシステムは、(例えば、コンピュータクラスタを形成するために)密結合または疎結合され得る。
【0070】
プロセッサ22は、いくつかの例として、アンテナ利得/位相パラメータのプリコーディング、通信メッセージを形成する個々のビットの符号化および復号、情報のフォーマット、ならびに通信リソースの管理に関連するプロセスを含む装置20の全体的な制御を含む、装置20の動作に関連する機能を実行し得る。
【0071】
装置20は、プロセッサ22によって実行され得る情報および命令を格納するための、プロセッサ22に結合され得るメモリ24(内部または外部)をさらに含むか、またはメモリ24に結合され得る。メモリ24は、1つまたは複数のメモリであり、ローカルアプリケーション環境に適した任意のタイプとすることができ、半導体ベースのメモリデバイス、磁気メモリデバイスおよびシステム、光メモリデバイスおよびシステム、固定メモリ、ならびに/またはリムーバブルメモリなどの任意の適切な揮発性または不揮発性のデータ記憶技術を使用して実装され得る。例えば、メモリ24は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、磁気もしくは光ディスクなどの静的記憶装置、ハードディスクドライブ(HDD)、または他の任意のタイプの非一過性の機械可読媒体もしくはコンピュータ可読媒体の任意の組合せから構成され得る。メモリ24に格納された命令は、プロセッサ22によって実行されたときに、装置20が本明細書に記載のタスクを実行することを可能にするプログラム命令またはコンピュータプログラムコードを含み得る。
【0072】
一実施形態において、装置20は、光ディスク、USBドライブ、フラッシュドライブ、もしくは他の任意の記憶媒体などの外部コンピュータ可読記憶媒体を受け入れて読み取るように構成されたドライブもしくはポート(内部または外部)をさらに含むか、またはそれに結合され得る。例えば、外部コンピュータ可読記憶媒体は、プロセッサ22および/もしくは装置20による実行のためのコンピュータプログラムまたはソフトウェアを格納し得る。
【0073】
いくつかの実施形態において、装置20はまた、下りリンク信号を受信するため、および装置20から上りリンクを介して送信するための1つもしくは複数のアンテナ25を含むか、またはそれに結合され得る。装置20は、情報を送信および受信するように構成されたトランシーバ28をさらに含み得る。トランシーバ28は、アンテナ25に結合された無線インターフェース(例えば、モデム)も含み得る。無線インターフェースは、GSM、LTE、LTE-A、5G、NR、WLAN、NB-IoT、Bluetooth、BT-LE、NFC、RFID、UWBなどのうちの1つまたは複数を含む複数の無線アクセス技術に対応し得る。無線インターフェースは、下りリンクまたは上りリンクによって搬送されるOFDMAシンボルなどのシンボルを処理するために、フィルタ、変換器(例えば、デジタルアナログ変換器など)、シンボルデマッパー、信号整形構成要素、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)モジュールなどの他の構成要素を含み得る。
【0074】
例えば、トランシーバ28は、アンテナ25による送信のために情報をキャリア波形に変調し、装置20の他の要素によるさらなる処理のためにアンテナ25を介して受信した情報を復調するように構成され得る。他の実施形態において、トランシーバ28は、信号またはデータを直接送信および受信することが可能であり得る。追加または代替として、いくつかの実施形態において、装置10は、入力および/もしくは出力デバイス(I/Oデバイス)、またはI/O回路を含み得る。特定の実施形態において、装置20は、グラフィカルユーザインターフェースまたはタッチスクリーンなどのユーザインターフェースをさらに含み得る。
【0075】
一実施形態において、メモリ24は、プロセッサ22によって実行されたときに機能を提供するソフトウェアモジュールを格納する。モジュールは、例えば、装置20にオペレーティングシステム機能を提供するオペレーティングシステムを含み得る。メモリは、装置20に追加の機能を提供するために、アプリケーションまたはプログラムなどの1つまたは複数の機能モジュールも格納し得る。装置20の構成要素は、ハードウェアにおいて、またはハードウェアとソフトウェアとの任意の適切な組合せとして実装され得る。例示的な実施形態によれば、装置20は、NRなどの任意の無線アクセス技術に従って、無線または有線通信リンク70を介して装置10と通信するように構成されてもよい。
【0076】
いくつかの実施形態によれば、プロセッサ22およびメモリ24は、処理回路もしくは制御回路に含まれるか、またはその一部を形成し得る。加えて、いくつかの実施形態において、トランシーバ28は、送受信回路に含まれるか、またはその一部を形成し得る。
【0077】
上述のように、いくつかの実施形態によれば、装置20は、例えば、UE、モバイルデバイス、移動局、ME、IoTデバイスおよび/またはNB-IoTデバイスとすることができる。特定の実施形態によれば、装置20は、本明細書に記載の実施形態に関連する機能を実行するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。例えば、いくつかの実施形態において、装置20は、
図1~
図5に示すフロー図、シグナリング図、またはブロック図などの、本明細書に記載のフローチャートまたはシグナリング図のいずれかに示すプロセスのうちの1つまたは複数を実行するように構成され得る。
【0078】
例えば、特定の実施形態において、装置20は、複数の探索空間または探索空間のセットまたはCORESETの間でNR制御チャネル(例えば、PDCCH)BD試行を実行するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。一実施形態において、以下でより詳細に述べるように、CHE制限に達したとき、装置20は、CHE制限を下回るようにCCEおよび/またはBDの数を低減するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。
【0079】
例えば、一実施形態において、装置20は、ネットワークノードから、複数の探索空間、探索空間のセット、および/またはCORESETに対するBDおよび/または候補の構成を受信するようにメモリ24およびプロセッサ22によって制御され得、その結果、CHEを実行しなければならないCCEの数が、装置20がスロット内でCHEを実行できるCCEの数を超えることがある。例えば、いくつかの実施形態において、装置20は、CHE制限に達したかどうかを判定するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。一実施形態において、スロット内でCHEを実行しなければならないCCEの数を、UEがスロット内でチャネル推定を実行することができるCCEの数と比較することによって、CHE制限に達したかどうか(すなわち、X>Zかどうか)が判定され得る。CHE制限に達したと判断されたとき(すなわち、スロット内でCHEを実行しなければならないCCEの数が、UEがスロット内でチャネル推定を実行することができるCCEの数よりも多いとき)、装置20は、低減するCCEの数(Y)を決定し、低減するCCEの数を異なるALのBD候補に分割し、異なるCORESETまたは探索空間セットから除外されるBDを選択し、選択したBDを除去または除外するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。特定の実施形態によれば、共通探索空間セットの一部であるCCEは保持される(すなわち、除外されない)。
【0080】
CHE制限に達していないと判定されたとき、装置20は、(例えば、CCEの除外を実行しないことによって)現在のCCEレベルを維持するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。特定の例示的な実施形態において、装置20は1つまたは複数のUE固有の探索空間セットを含むPDCCH監視が実行されるとき、スロットごとに個別にCHE制限に達したかどうかを判定するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。いくつかの実施形態において、BD候補の少なくとも1つのCCEが除外されるとき、装置20は、そのBD候補のCCEのすべてを除外するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。
【0081】
一実施形態によれば、装置20は、CHEが実行されなければならないCCEの数を低減するBD候補の組合せを、低減されるCCEの数から直接決定するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。例えば、一実施形態において、BD候補が別の有効な候補と重複していない場合、装置20は、低減されるCCEの数だけCHE数を低減するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。別の実施形態において、BD候補が実質的に重複している場合、装置20は、CCEおよび/またはBD低減をもう一度実行するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。一実施形態によれば、装置20はまた、重複しないBD候補を最初に除外し、次いで必要に応じて重複するBD候補を除外するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。
【0082】
いくつかの実施形態において、装置20は、低減されるCCEの数を異なるALの候補に分割するようにメモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。例えば、一実施形態において、CCEの数は、次の方程式に従って分割され得る。最高のALの場合、Y(1)=floor(Y/AL(1))、他のALの場合、Y(n)=mod(floor(Y/AL(n))、AL(n-1)/AL(n))、式中、ALは降順でPDCCH AL(CCE除外の対象)を示すベクトル(例えば、AL=[8 4 2 1])であり、nはALインデックスである。一実施形態によれば、低減されるCCEの数を異なるALの候補に分割することは、例えば
図4の例に示されるように、どのBD候補が最も低い平均グループを有するかに基づいて、各ALから除外されるBD候補を選択することを含み得る。別の実施形態において、低減されるCCEの数を異なるALの候補に分割することは、BD候補が除去された場合に低減されるであろうCCEの最大数をどのBD候補が有するかに基づいて、各ALから除外されるBD候補を選択することを含み得る。
【0083】
一実施形態において、装置20はまた、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則に基づいて、どのCCEおよび/またはBD候補を除去するかを決定するように、メモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。例えば、一実施形態において、許容されるBD試行の最大数に達したとき、BDは、各BDに割り当てられた優先順位番号に従って、かつ既定の探索空間セットの優先順位および/または規則に従って低減され得る。この実施形態において、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則は、BD候補のそれぞれに優先順位番号を割り当てること、および優先順位番号に従ってブラインド復号の試行回数を低減することを含み得る。例えば、一実施形態において、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則は、許容されるレベルまたは所望のレベルに達するまで、すなわち、BDの数が、許容されるBD試行の既定の最大閾値を下回るまで、最低の優先順位番号を有するBDを除外するように構成され得る。しかしながら、他の実施形態において、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則は、許容されるレベルまたは所望のレベルに達するまで、最高の優先順位番号を有するBDを除外することを含み得る。複数のBDが同じ優先順位番号を有する場合、(同じ優先順位番号を有するBDの中から)探索空間セットの最低の優先順位を有するBDが除外され得る。
【0084】
いくつかの実施形態において、CCE低減とBD低減の両方が必要なとき、装置20は、最初にCCE低減を実行するようにメモリ24およびプロセッサ22によって制御され、CCE低減の実行後にさらにBD低減が必要な場合、装置20は、BD低減を実行するようにメモリ24およびプロセッサ22によって制御され得る。
【0085】
図7aは、例示的な実施形態による、NR制御チャネル(例えば、PDCCH)ブラインド探索を制御または管理するための方法の例示的なフロー図を示す。一実施形態において、方法は、例えば、基地局、eNB、gNB、中継ノード、またはアクセスノードなどのネットワークノードによって実行され得る。一実施形態において、
図7aの方法は、700において、複数の探索空間、探索空間のセット、および/またはCORESETをUEに構成するステップを含み得、その結果、UEのCHE能力を超えることがある。方法は、705において、CHE制限に達したかどうかを判定するステップを含み得る。これは、例えばスロットごとに個別に判定され得る。一実施形態において、判定するステップ705は、スロット内でCHEを実行しなければならないCCEの数を、UEがスロット内でチャネル推定を実行することができるCCEの数と比較することによって、CHE制限に達したかどうか(すなわち、X>Zかどうか)を判定するステップを含み得る。
【0086】
705においてCHE制限を超えたと判定されたとき(すなわち、スロット内でCHEを実行しなければならないCCEの数が、UEがスロット内でチャネル推定を実行できるCCEの数よりも多いとき)、方法は、710において、低減するCCEの数(Y)を決定するステップを含んでもよい。任意の一実施形態において、方法は、715において、低減するCCEの数を異なるALのBD候補に分割するステップも含み得る。しかしながら、分割するステップ715は、特定の実施形態において省略されてもよく、優先順位番号が与えられる場合、すぐに除外するステップが行われてもよいことに留意されたい。方法はまた、720において、異なるCORESETまたは探索空間セットから除外されるBDを選択するステップと、725において、選択したBD候補を除去または除外するステップとを含み得る。特定の実施形態によれば、1つまたは複数の共通探索空間セットタイプの一部であるCCEは保持される(すなわち、除外されない)。
【0087】
CHE制限に達していないと判定されたとき、方法は、(例えば、CCEの除外を実行しないことによって)現在のCCEレベルを維持し、ステップ700に戻ることを含み得る。特定の例示的な実施形態において、判定するステップ705は、1つまたは複数のUE固有の探索空間セットを含むPDCCH監視が実行されるとき、スロットごとに個別にCHE制限に達したかどうかを判定するステップを含み得る。いくつかの実施形態において、BD候補の少なくとも1つのCCEが除外されるとき、方法は、そのBD候補のCCEのすべてを除外するステップを含み得る。
【0088】
一実施形態によれば、方法は、CHEが実行されなければならないCCEの数を低減するBD候補の組合せを、低減されるCCEの数から直接決定することも含み得る。例えば、一実施形態において、BD候補が別の有効な候補と重複していない場合、方法は、低減されるCCEの数だけCHE数を低減することを含み得る。別の実施形態において、BD候補が実質的に重複している場合、方法は、CCEおよび/またはBD低減をもう一度実行することを含み得る。一実施形態によれば、除去するステップ725は、重複しないBD候補を最初に除外すること、および、次いで必要に応じて重複するBD候補を除外することを含み得る。
【0089】
いくつかの実施形態において、分割するステップ715は、低減されるCCEの数を異なるALの候補に分割するステップを含み得る。例えば、一実施形態において、CCEの数は、次の方程式に従って分割され得る。最高のALの場合、Y(1)=floor(Y/AL(1))、他のALの場合、Y(n)=mod(floor(Y/AL(n))、AL(n-1)/AL(n))、式中、ALは降順でPDCCH AL(CCE除外の対象)を示すベクトル(例えば、AL=[8 4 2 1])であり、nはALインデックスである。一実施形態によれば、低減されるCCEの数を異なるALの候補に分割するステップは、例えば
図4の例に示されるように、どのBD候補が最も低い平均グループを有するかに基づいて、各ALから除外されるBD候補を選択するステップを含み得る。別の実施形態において、低減されるCCEの数を異なるALの候補に分割するステップは、BD候補が除去された場合に低減されるであろうCCEの最大数をどのBD候補が有するかに基づいて、各ALから除外されるBD候補を選択するステップを含み得る。
【0090】
一実施形態において、選択するステップ720は、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則に基づいて、どのCCEおよび/またはBD候補を除去するかを決定するステップを含み得る。例えば、一実施形態において、許容されるBD試行の最大数を超えるとき、BD候補は、各BDに割り当てられた優先順位番号に従って、かつ既定の探索空間セットの優先順位および/または規則に従って低減され得る。この実施形態において、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則は、BD候補のそれぞれに優先順位番号を割り当てること、および優先順位番号に従ってブラインド復号の試行回数を低減すること、または制限に達するまで優先順位番号に従ってPDCCH候補を追加することを含み得る。例えば、一実施形態において、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則は、許容されるレベルまたは所望のレベルに達するまで、すなわち、BDの数が、許容されるBD試行の既定の最大閾値を下回るか、またはその最大閾値まで、最低の優先順位番号を有するBDを除外するように構成され得る。しかしながら、他の実施形態において、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則は、許容されるレベルまたは所望のレベルに達するまで、最高の優先順位番号を有するBDを除外することを含み得る。複数のBDが同じ優先順位番号を有する場合、(同じ優先順位番号を有するBDの中から)探索空間セットの最低の優先順位を有するBDが除外され得る。
【0091】
特定の実施形態によれば、方法は、730において、CCEおよび/またはBD候補の低減されるセットを与えられた物理下りリンク制御チャネルを、UEに送信するステップも含み得る。いくつかの実施形態において、CCE低減とBD低減の両方が必要なとき、方法は最初にCCE低減を実行することを含み得、CCE低減の実行後にさらにBD低減が必要な場合、方法はBD低減を実行することを含み得る。
【0092】
図7bは、別の実施形態による、NR制御チャネル(例えば、PDCCH)ブラインド探索を実行するための方法の例示的なフロー図を示す。一実施形態において、
図7bの方法は、例えば、UEまたは移動局によって実行され得る。
図7bの方法は、750において、複数の探索空間、探索空間のセット、またはCORESETに対するBDまたは候補の構成を受信するステップを含み得、その結果、UEのCHE能力を超えることがある。方法は、755において、CHE制限に達したかどうかを判定するステップを含み得る。一実施形態において、判定するステップ755は、スロット内でCHEを実行しなければならないCCEの数を、UEがスロット内でチャネル推定を実行することができるCCEの数と比較することによって、CHE制限に達したかどうか(すなわち、X>Zかどうか)を判定するステップを含み得る。755においてCHE制限に達したと判定されたとき(すなわち、スロット内でCHEを実行しなければならないCCEの数が、UEがスロット内でチャネル推定を実行できるCCEの数よりも多いとき)、方法は、760において、低減するCCEの数(Y)を決定するステップを含み得る。方法は、765において、低減するCCEの数を異なるALのBD候補に分割するステップを含んでもよい。しかしながら、特定の実施形態によれば、分割するステップ765は省略されてもよい。方法はまた、770において、異なるCORESETまたは探索空間セットから除外されるBDを選択するステップと、775において、選択したBDを除去または除外するステップとを含み得る。特定の実施形態によれば、共通探索空間セットの一部であるCCEは保持される(すなわち、除外されない)。
【0093】
CHE制限に達していないと判定されたとき、方法は、(例えば、CCEの除外を実行しないことによって)現在のCCEレベルを維持し、ステップ750に戻ることを含み得る。特定の例示的な実施形態において、判定するステップ755は、1つまたは複数のUE固有の探索空間セットを含むPDCCH監視が実行されるとき、スロットごとに個別にCHE制限に達したかどうかを判定するステップを含み得る。いくつかの実施形態において、BD候補の少なくとも1つのCCEが除外されるとき、方法は、そのBD候補のCCEのすべてを除外するステップを含み得る。
【0094】
一実施形態によれば、選択するステップ770は、CHEが実行されなければならないCCEの数を低減するBD候補の組合せを、低減されるCCEの数から直接決定することも含み得る。例えば、一実施形態において、BD候補が別の有効な候補と重複していない場合、方法は、低減されるCCEの数だけCHE数を低減することを含み得る。別の実施形態において、BD候補が実質的に重複している場合、方法は、CCEおよび/またはBD低減をもう一度実行することを含み得る。一実施形態によれば、除去するステップ775は、重複しないBD候補を最初に除外すること、および次いで必要に応じて重複するBD候補を除外することを含み得る。
【0095】
いくつかの実施形態において、分割するステップ765は、低減されるCCEの数を異なるALの候補に分割するステップを含み得る。例えば、一実施形態において、CCEの数は、次の方程式に従って分割され得る。最高のALの場合、Y(1)=floor(Y/AL(1))、他のALの場合、Y(n)=mod(floor(Y/AL(n))、AL(n-1)/AL(n))、式中、ALは降順でPDCCH AL(CCE除外の対象)を示すベクトル(例えば、AL=[8 4 2 1])であり、nはALインデックスである。一実施形態によれば、低減されるCCEの数を異なるALの候補に分割することは、例えば
図4の例に示されるように、どのBD候補が最も低い平均グループを有するかに基づいて、各ALから除外されるBD候補を選択することを含み得る。別の実施形態において、低減されるCCEの数を異なるALの候補に分割することは、BD候補が除去された場合に低減されるであろうCCEの最大数をどのBD候補が有するかに基づいて、各ALから除外されるBD候補を選択することを含み得る。
【0096】
一実施形態において、方法は、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則に基づいて、どのCCEおよび/またはBD候補を除去するかを決定するステップを含み得る。例えば、一実施形態において、許容されるBD試行の最大数に達したとき、BDは、各BDに割り当てられた優先順位番号に従って、かつ既定の探索空間セットの優先順位および/または規則に従って低減され得る。この実施形態において、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則は、BD候補のそれぞれに優先順位番号を割り当てること、および優先順位番号に従ってブラインド復号の試行回数を低減することを含み得る。例えば、一実施形態において、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則は、許容されるレベルまたは所望のレベルに達するまで、すなわち、BDの数が、許容されるBD試行の既定の最大閾値を下回るまで、最低の優先順位番号を有するBDを除外するように構成され得る。しかしながら、他の実施形態において、既定の探索空間セットの優先順位および/または規則は、許容されるレベルまたは所望のレベルに達するまで、最高の優先順位番号を有するBDを除外することを含み得る。複数のBDが同じ優先順位番号を有する場合、(同じ優先順位番号を有するBDの中から)探索空間セットの最低の優先順位を有するBDが除外され得る。
【0097】
一実施形態において、方法はまた、780において、CCEおよび/またはBD候補の低減されるセットを与えられた制御チャネルを、ネットワークから受信するステップを含み得る。
【0098】
したがって、本発明の実施形態は、いくつかの技術的な改善、強化、および/または利点を提供する。様々な例示的な実施形態は、UEの制限されたチャネル推定能力を備えた制御チャネル監視のためのスケーラブルな解決策を提供する。いくつかの実施形態は、NRシナリオに適用可能なオーバーブッキングの解決を容易にすることができ、UEチャネル推定の複雑さを合理的なレベルに保つことができる。加えて、実施形態は、任意のNRシナリオにスケーリングし、RRCシグナリングなしで実施してもよい(例えば、除外するBDの数を最小限に抑えながら最高のアグリゲーションレベルを最初に除外する手法は、追加のRRCシグナリングを必要としない)。さらに、例示的な実施形態による計算の複雑さは最小限である。したがって、特定の実施形態の結果として、ネットワークスループットおよびUEスループット性能を向上させることができる。さらに、PDCCHブロッキングを低減することができ、UEをより多くのBD候補および/またはCCEで構成することができる。したがって、本発明の実施形態は、例えば、アクセスポイント、基地局/eNB/gNB、およびモバイルデバイスまたはUEを含むネットワークおよびネットワークノードの性能およびスループットを改善することができる。したがって、本発明の実施形態を使用すると、通信ネットワークおよびそれらのノードの機能が改善される。
【0099】
いくつかの実施形態において、本明細書に記載の方法、プロセス、シグナリング図、アルゴリズム、またはフローチャートのいずれかの機能は、ソフトウェア、および/またはメモリもしくは他のコンピュータ可読媒体もしくは有形媒体に格納された、コンピュータプログラムコードもしくはコードの一部によって実装されてよく、プロセッサによって実行されてよい。
【0100】
いくつかの実施形態において、装置は、少なくとも1つの演算プロセッサによって実行される、算術演算として、またはプログラムもしくはその一部(追加または更新されたソフトウェアルーチンを含む)として構成された少なくとも1つのソフトウェアアプリケーション、モジュール、ユニットもしくはエンティティに含まれるか、またはそれらに関連付けられてよい。ソフトウェアルーチン、アプレット、マクロを含む、プログラム製品またはコンピュータプログラムとも呼ばれるプログラムは、任意の装置可読データ記憶媒体に格納され、特定のタスクを実行するプログラム命令を含んでよい。
【0101】
コンピュータプログラム製品は、プログラムが実行されると、実施形態を実行するように構成される1つまたは複数のコンピュータ実行可能な構成要素を含み得る。1つまたは複数のコンピュータ実行可能な構成要素は、少なくとも1つのソフトウェアコードまたはその一部とすることができる。一実施形態の機能を実装するために必要な修正および構成は、追加または更新されたソフトウェアルーチンとして実装され得るルーチンとして実行されてよい。ソフトウェアルーチンは、装置にダウンロードされてよい。
【0102】
ソフトウェアまたはコンピュータプログラムコードもしくはその一部は、ソースコード形式、オブジェクトコード形式、または何らかの中間形式とすることができ、これは、プログラムを伝送できる任意のエンティティまたはデバイスであり得るある種のキャリア、配布媒体、またはコンピュータ可読媒体に格納されてよい。そのようなキャリアには、例えば、記録媒体、コンピュータメモリ、読み取り専用メモリ、光電および/または電気キャリア信号、電気通信信号、ならびにソフトウェア配布パッケージが含まれる。コンピュータプログラムは、必要な処理能力に応じて、単一の電子デジタルコンピュータ内で実行されてもよく、またはいくつかのコンピュータに分散されてもよい。コンピュータ可読媒体またはコンピュータ可読記憶媒体は、非一過性媒体とすることができる。
【0103】
他の実施形態において、機能は、例えば特定用途向け集積回路(ASIC)、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、またはハードウェアとソフトウェアの任意の他の組合せを用いて、装置(例えば、装置10または装置20)に含まれるハードウェアまたは回路によって実行されてよい。さらに別の実施形態において、機能は、インターネットまたは他のネットワークからダウンロードされた電磁信号によって伝送され得る無形の手段である信号として実装されてよい。
【0104】
一実施形態によれば、ノード、デバイス、または対応する構成要素などの装置は、回路、コンピュータ、もしくはシングルチップコンピュータ要素などのマイクロプロセッサとして、または少なくとも算術演算に使用される記憶容量を提供するためのメモリと、算術演算を実行するための演算プロセッサとを含むチップセットとして構成されてよい。
【0105】
当業者は、上述の本発明が異なる順序のステップで、および/または開示されたものとは異なる構成のハードウェア要素で実施され得ることを容易に理解するであろう。したがって、本発明をこれらの好ましい実施形態に基づいて説明したが、本発明の趣旨および範囲内で、特定の修正、変形、および代替構造が明らかであることは当業者には明らかであろう。
【手続補正書】
【提出日】2022-08-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器についてチャネル推定制限に達したかどうかを判定するステップと、
前記チャネル推定制限に達したと判定されたとき、
異なる制御リソースセットまたは探索空間セットから除外される少なくとも1つのブラインド復号候補を選択するステップと、
監視される候補のセットから前記少なくとも1つの選択したブラインド復号候補を除去するステップと
を含み、1つまたは複数の共通探索空間セットのタイプの一部である制御チャネル要素が常に監視されるものである、方法。
【請求項2】
異なる制御リソースセットまたは探索空間セットから除外される前記少なくとも1つのブラインド復号候補を選択する前記ステップが、既定の探索空間セットの優先順位に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記判定するステップが、スロット内で前記チャネル推定を実行しなければならない制御チャネル要素の数を、前記ユーザ機器がスロット内でチャネル推定を実行できる制御チャネル要素の数と比較することによって、前記チャネル推定制限に達したかどうかを判定するステップを含む、請求項1または2に記載の方法。
【請求項4】
前記チャネル推定制限に達していないと判定されたとき、現在の制御チャネル要素レベルを維持することをさらに含む、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記判定するステップが、1つまたは複数のUE固有の探索空間セットを含む物理下りリンク制御チャネル監視が実行されるとき、スロットごとに個別に前記チャネル推定制限に達したかどうかを判定するステップを含む、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
ブラインド復号候補の少なくとも1つの制御チャネル要素が除外されるとき、そのブラインド復号候補の前記制御チャネル要素のすべてを除外することを含む、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記チャネル推定が実行されなければならない制御チャネル要素の数を低減するブラインド復号候補の組合せを、低減される制御チャネル要素の数から直接決定することをさらに含む、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記選択するステップが、既定の探索空間セットの優先順位に基づいて前記制御チャネル要素またはブラインド復号候補のうちの少なくとも1つのどれを除去するかを決定するステップを含む、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記既定の探索空間セットの優先順位が検索空間セットのIDに基づいて決定される、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
制御チャネル要素またはブラインド復号候補の前記低減されるセットのうちの少なくとも1つを与えられた物理下りリンク制御チャネルを、送信または受信するステップをさらに含む、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
少なくとも1つのプロセッサと、
コンピュータプログラムコードを含む少なくとも1つのメモリと
を備える装置であって、前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも
ユーザ機器についてチャネル推定制限に達したかどうかを判定させ、
前記チャネル推定制限に達したと判定されたとき、
異なる制御リソースセットまたは探索空間セットから除外される少なくとも1つのブラインド復号候補を選択させ、
監視される候補のセットから前記少なくとも1つの選択したブラインド復号候補を除去させ、
1つまたは複数の共通探索空間セットのタイプの一部である制御チャネル要素が常に監視されるものである、ように構成される、装置。
【請求項12】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、既定の探索空間セットの優先順位に基づいて異なる制御リソースセットまたは探索空間セットから除外される前記少なくとも1つのブラインド復号候補を選択させるようにさらに構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、スロット内で前記チャネル推定を実行しなければならない制御チャネル要素の数を、前記ユーザ機器がスロット内でチャネル推定を実行できる制御チャネル要素の数と比較することによって、前記チャネル推定制限に達したかどうかを判定させるようにさらに構成される、請求項11または12に記載の装置。
【請求項14】
前記チャネル推定制限に達していないと判定されたとき、前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、現在の制御チャネル要素レベルを維持させるようにさらに構成される、請求項11~13のいずれか1項に記載の装置。
【請求項15】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、1つまたは複数のUE固有の探索空間セットを含む物理下りリンク制御チャネル監視が実行されるとき、スロットごとに個別に前記チャネル推定制限に達したかどうかを判定させるようにさらに構成される、請求項11~14のいずれか1項に記載の装置。
【請求項16】
ブラインド復号候補の少なくとも1つの制御チャネル要素が除外されるとき、前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、そのブラインド復号候補の前記制御チャネル要素のすべてを除外させるようにさらに構成される、請求項11~15のいずれか1項に記載の装置。
【請求項17】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、前記チャネル推定が実行されなければならない制御チャネル要素の数を低減するブラインド復号候補の組合せを、低減される制御チャネル要素の数から直接決定させるようにさらに構成される、請求項11~16のいずれか1項に記載の装置。
【請求項18】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、既定の探索空間セットの優先順位に基づいて前記制御チャネル要素またはブラインド復号候補のうちの少なくとも1つのどれを除去するかを決定させるようにさらに構成される、請求項11~17のいずれか1項に記載の装置。
【請求項19】
前記既定の探索空間セットの優先順位が検索空間セットのIDに基づいて決定される、請求項18に記載の装置。
【請求項20】
前記少なくとも1つのメモリおよびコンピュータプログラムコードが、前記少なくとも1つのプロセッサを用いて、前記装置に少なくとも、制御チャネル要素またはブラインド復号候補の前記低減されるセットのうちの少なくとも1つを与えられた物理下りリンク制御チャネルを、送信または受信させるようにさらに構成される、請求項11~19のいずれか1項に記載の装置。
【請求項21】
請求項1~10のいずれか1項に記載の前記方法を実行するための手段を備える、装置。
【請求項22】
少なくとも請求項1~10のいずれか1項に記載の前記方法を実行するためのプログラム命令が格納された、コンピュータ可読媒体。
【外国語明細書】