(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022160582
(43)【公開日】2022-10-19
(54)【発明の名称】無線通信システムにおけるデータチャネル及び制御チャネルの送受信方法、装置、及びシステム
(51)【国際特許分類】
H04W 28/04 20090101AFI20221012BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20221012BHJP
H04W 28/06 20090101ALI20221012BHJP
【FI】
H04W28/04
H04W72/04 136
H04W72/04 111
H04W28/06
【審査請求】有
【請求項の数】16
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2022125112
(22)【出願日】2022-08-04
(62)【分割の表示】P 2020505807の分割
【原出願日】2018-08-06
(31)【優先権主張番号】10-2017-0099004
(32)【優先日】2017-08-04
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0116441
(32)【優先日】2017-09-12
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
(31)【優先権主張番号】10-2017-0145993
(32)【優先日】2017-11-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】KR
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】516079109
【氏名又は名称】ウィルス インスティテュート オブ スタンダーズ アンド テクノロジー インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】キョンジュン・チェ
(72)【発明者】
【氏名】ミンソク・ノ
(72)【発明者】
【氏名】ジンサム・カク
(57)【要約】
【課題】無線通信システムの端末、及びそれを利用する無線通信方法が開示される。
【解決手段】より詳しくは、通信モジュール及びプロセッサを含み、前記プロセッサは、一つ以上のセル(ら)で各セルのPDSCHスケジューリング情報を指示するPDCCHを介してDCIを受信するし、前記DCIのDCIフォーマットに基づいて前記各セルにおける伝送方式を識別し、前記PDCCHのスケジューリング情報に基づいて前記一つ以上のセル(ら)で各セルのPDSCHを受信し、前記各セルのPDSCHの受信に対する応答として前記一つ以上のセル(ら)に対するHARQ-ACKビットシーケンスを各セルの識別された伝送方式に基づいて生成し、生成されたHARQ-ACKビットシーケンスを伝送する端末、及びそれを利用する無線通信方法が開示される。
【選択図】
図12
【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムの端末において、
通信モジュールと、
前記通信モジュールを制御するプロセッサと、を含み、
前記プロセッサは、
基地局からの複数のセルのそれぞれのセルに対する伝送方法を識別するために用いられる、一つ以上の下りリンク制御情報(DCI)を受信し、
前記一つ以上のDCIの各々は、コードブロックグループ(CBG)-基盤物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)の受信又は伝送ブロック(TB)-基盤PDSCHの受信が異なるフォーマットを介して前記複数のセルのうちのそれぞれのセルで実行されるか否かを識別するために用いられ、
前記CBG-基盤PDSCHの受信と前記TB-基盤PDSCHの受信に対する応答として、第1のHARQ-ACKビットシーケンスと第2のHARQ-ACKビットシーケンスとを含むHARQ-ACK(hybrid automatic repeat request acknowledgement)情報を伝送し、
前記HARQ-ACK情報は、前記TB-基盤PDSCHの受信に対する前記第1のHARQ-ACKビットシーケンスと前記CBG-基盤PDSCHの受信に対する前記第2のHARQ-ACKビットシーケンスとを別々に生成して合成することにより生成される端末。
【請求項2】
前記一つ以上のDCIは、各フォーマットに応じたカウンタ-下りリンク割当インデックス(DAI)及び/又はトータル-DAIの少なくとも1つを含む請求項1に記載の端末。
【請求項3】
前記カウンタ-DAI及び前記トータル-DAIは、前記TB-基盤PDSCHの受信に対する前記第1のHARQ-ACKビットシーケンスと前記CBG-基盤PDSCHの受信に対する前記第2のHARQ-ACKビットシーケンスとにそれぞれ別々に適用される請求項2に記載の端末。
【請求項4】
前記HARQ-ACK情報は、前記第2のHARQ-ACKビットシーケンスを、前記第1のHARQ-ACKビットシーケンスに付加することによって生成され、
前記第1のHARQ-ACKビットシーケンスは、前記第2のHARQ-ACKビットシーケンスの前に位置する請求項1に記載の端末。
【請求項5】
前記TB-基盤PDSCHの受信に対する前記第1のHARQ-ACKビットシーケンスの各HARQ-ACKビットは、各伝送ブロックに対して生成され、
前記CBG-基盤PDSCHの受信に対する前記第2のHARQ-ACKビットシーケンスは、N個のHARQ-ACKビットを含み、
前記Nは、前記端末に構成されたCBGの最大個数に基づいて決定される請求項1に記載の端末。
【請求項6】
少なくとも一つのセルに対するHARQ-ACKビットは、前記CBG-基盤PDSCHの受信が前記複数のセルのうちの少なくとも一つのセルで実行され、前記CBG-基盤PDSCHの受信に対して構成された前記少なくとも一つのセルにおいて伝送されたCBGの個数Mが前記Nより少なければ、伝送されたCBGに対するM個のHARQ-ACKビットとN-M個のNACKとから構成される請求項5に記載の端末。
【請求項7】
前記カウンタ-DAIは、現在のセルまでスケジューリングされたPDSCHの累積個数に関連付けられ、
前記トータル-DAIは、全てのセルに対してスケジューリングされたPDSCHの総個数に関連付けられる請求項2に記載の端末。
【請求項8】
前記HARQ-ACK情報は、トータル-DAIが予め設定された値を示し、かつ前記一つ以上のDCIのうち前記CBG-基盤PDSCHの受信又は前記TB-基盤PDSCHの受信をスケジューリングするDCIが受信されなければ、前記TB-基盤PDSCHの受信に対する前記第1のHARQ-ACKビットシーケンス又は前記CBG-基盤PDSCHの受信に対する前記第2のHARQ-ACKビットシーケンスを除外して構成される請求項1に記載の端末。
【請求項9】
無線通信システムにおける無線通信方法であって、
基地局からの複数のセルのそれぞれのセルに対する伝送方法を識別するために用いられる、一つ以上の下りリンク制御情報(DCI)を受信するステップであって、前記一つ以上のDCIの各々は、コードブロックグループ(CBG)-基盤物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)の受信又は伝送ブロック(TB)-基盤PDSCHの受信が異なるフォーマットを介して前記複数のセルのうちのそれぞれのセルで実行されるか否かを識別するために用いられる、ステップと、
前記CBG-基盤PDSCHの受信と前記TB-基盤PDSCHの受信に対する応答として、第1のHARQ-ACKビットシーケンスと第2のHARQ-ACKビットシーケンスとを含むHARQ-ACK(hybrid automatic repeat request acknowledgement)情報を伝送するステップであって、前記HARQ-ACK情報は、前記TB-基盤PDSCHの受信に対する前記第1のHARQ-ACKビットシーケンスと前記CBG-基盤PDSCHの受信に対する前記第2のHARQ-ACKビットシーケンスとを別々に生成して合成することにより生成されるステップとを含む無線通信方法。
【請求項10】
前記一つ以上のDCIは、各フォーマットに応じたカウンタ-下りリンク割当インデックス(DAI)及び/又はトータル-DAIの少なくとも1つを含む請求項9に記載の無線通信方法。
【請求項11】
前記カウンタ-DAI及び前記トータル-DAIは、前記TB-基盤PDSCHの受信に対する前記第1のHARQ-ACKビットシーケンスと前記CBG-基盤PDSCHの受信に対する前記第2のHARQ-ACKビットシーケンスとにそれぞれ別々に適用される請求項10に記載の無線通信方法。
【請求項12】
前記HARQ-ACK情報は、前記第2のHARQ-ACKビットシーケンスを、前記第1のHARQ-ACKビットシーケンスに付加することによって生成され、
前記第1のHARQ-ACKビットシーケンスは、前記第2のHARQ-ACKビットシーケンスの前に位置する請求項9に記載の無線通信方法。
【請求項13】
前記TB-基盤PDSCHの受信に対する前記第1のHARQ-ACKビットシーケンスの各HARQ-ACKビットは、各伝送ブロックに対して生成され、
前記CBG-基盤PDSCHの受信に対する前記第2のHARQ-ACKビットシーケンスは、N個のHARQ-ACKビットを含み、
前記Nは、端末に構成されたCBGの最大個数に基づいて決定される請求項9に記載の無線通信方法。
【請求項14】
少なくとも一つのセルに対するHARQ-ACKビットは、前記CBG-基盤PDSCHの受信が前記複数のセルのうちの前記少なくとも一つのセルで実行され、かつ前記CBG-基盤PDSCHの受信に対して構成された前記少なくとも一つのセルにおいて伝送されたCBGの個数Mが前記Nより少なければ、伝送されたCBGに対するM個のHARQ-ACKビットとN-M個のNACKとから構成される請求項9に記載の無線通信方法。
【請求項15】
前記カウンタ-DAIは、現在のセルまでスケジューリングされたPDSCHの累積個数に関連付けられ、
前記トータル-DAIは、全てのセルに対してスケジューリングされたPDSCHの総個数に関連付けられる請求項10に記載の無線通信方法。
【請求項16】
前記HARQ-ACK情報は、前記トータル-DAIが予め設定された値を示し、かつ前記一つ以上のDCIのうちCBG-基盤PDSCHの受信又はTB-基盤PDSCHの受信をスケジュールするDCIが受信されなければ、前記TB-基盤PDSCHの受信に対する前記第1のHARQ-ACKビットシーケンス又は前記CBG-基盤PDSCHの受信に対する前記第2のHARQ-ACKビットシーケンスを除外して構成される請求項9に記載の無線通信方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、無線通信システムに関する。詳しくは、本発明は、データチャネル及び制御チャネルを送受信する無線通信方法、装置、及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
4G(4th generation)通信システムの商用化後、増加する無線データトラフィック需要を充足するために、新たな5G(5th generation)通信システムを開発するための努力が行われている。5G通信システムは、4Gネットワーク以降(beyond 4G network)の通信システム、LTEシステム以降(post LTE)システム、またはNR(new radio)システムと称されている。高いデータ伝送率を達成するために、5G通信システムは、6GHz以上の超高周波(mmWave)帯域を使用して運用されるシステムを含み、また、カバレッジを確保し得る側面から6GHz以下の周波数帯域を使用して運用される通信システムを含んで基地局と端末における具現が考慮されている。
【0003】
3GPP(3rd generation partnership project) NRシステムは、ネットワークスペクトルの効率を向上させて、通信事業者が与えられた帯域幅でより多くのデータ及び音声サービスを提供し得るようにする。よって、3GPP NRシステムは、大容量音声支援以外にも、高速データ及びメディアの伝送に対する要求を充足するように設計される。NRシステムの長所は、同じプラットフォームで高い処理量、低い待機時間、FDD(frequency division duplex)及びTDD(time division duplex)の支援、向上された最終ユーザ環境、及び簡単なアーキテクチャで低い運営コストを有するという点である。
【0004】
より効率的なデータ処理のために、NRシステムのダイナミックTDDは、セルのユーザのデータトラフィック方向に応じて上りリンク及び下りリンクに使用し得るOFDM(orthogoal frequency division multiplexing)シンボルの個数を可変する方式を使用する。例えば、セルの下りリンクトラフィックが上りリンクトラフィックより多ければ、基地局はスロット(またはサブフレーム)に多数の下りリンクOFDMシンボルを割り当てる。スロット構成に関する情報は端末に伝送されるべきである。
【0005】
超高周波帯域における電波の経路損失の緩和及び電波の伝達距離の増加のために、5G通信システムではビームフォーミング(beamforming)、巨大配列多重入出力(massive MIMO)、全次元多重入出力(full dimension MIMO、FD-MIMO)、アレイアンテナ(array antenna)、アナログビームフォーミング(analog beam-forming)、アナログビームフォーミングとデジタルビームフォーミングを組み合わせるハイブリッドビームフォーミング、及び大規模アンテナ(large scale antenna)技術が論議されている。また、システムネットワークを改善するために、5G通信システムでは進化した小型セル、改善された小型セル(advanced small cell)、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud radio access network:cloud RAN)、超高密度ネットワーク(ultra-dense network)、機器間通信(device to device communication:D2D)、車両を利用する通信(vehicle to everything communication:V2X)、無線バックホール(wireless backhaul)、非-地上波ネットワーク通信(non-terrestrial network communication、NTN)、移動ネットワーク(moving network)、協力通信(cooperative communication)、CoMP(coordinated multi-points)、及び受信干渉除去(interference cancellation)などに関する技術開発が行われている。その他、5Gシステムでは進歩したコーディング変調(advanced coding modulation:ACM)方式のFQAM(hybrid FSK and QAM modulation)及びSWSC(sliding window superposition coding)と、進歩したアクセス技術であるFBMC(filter bank multi-carrier)、NOMA(non-orthogonal multiple access)、及びSCMA(sparse code multiple access)などが開発されている。
【0006】
一方、インターネットは人間が情報を生成し消費する人間中心の連結網において、物など分散された構成要素間に情報を交換し処理するIoT(Internet of Things、モノのインターネット)網に進化している。クラウドサーバなどとの連結を介したビックデータ(big data)処理技術などがIoT技術に結合されたIoE(Internet of Everything)技術も台頭している。IoTを具現するために、センシング技術、有無線通信及びネットワークインフラ、サービスインタフェース技術、及び保安技術のような技術要素が要求されており、最近は物間の連結のためのセンサネットワーク、マシンツーマシン(machine to machine、M2M)、MTC(machine type communication)などの技術が研究されている。IoT環境では、連結された物から生成されたデータを収集、分析して、人間の生活に新たな価値を生み出す知能型IT(internet technology)サービスが提供される。IoTは、従来のIT(information technology)技術と多様な産業間の融合及び複合を介し、スマートホーム、スマートビル、スマートシティ、スマートカーまたはコネクテッドカー、スマートグリッド、ヘルスケア、スマート家電、先端医療サービスなどの分野に応用される。
【0007】
そこで、5G通信システムをIoT網に適用するための様々な試みが行われている。例えば、センサネットワーク、マシンツーマシン、MTCなどの技術が、5G通信技術であるビームフォーミング、MIMO、及びアレイアンテナなどの技法によって具現されている。上述したビックデータ処理技術として、クラウド無線アクセスネットワーク(cloud RAN)の適用も5G技術とIoT技術の融合の一例といえる。一般に、移動通信システムは、ユーザの活動性を保障しながら音声サービスを提供するために開発されている。
【0008】
しかし、移動通信システムは次第に音声だけでなくデータサービスにまで領域を拡張しており、現在は高速のデータサービスを提供する程度にまで発展している。しかし、現在サービス提供中の移動通信システムでは、資源不足現象及びユーザの高速サービス要求のため、より発展した移動通信システムが要求されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【非特許文献】
【0010】
【非特許文献1】NTT DOCOMO, INC.,HARQ-ACK multiplexing[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1711116,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1711116.zip>,2017年06月30日
【非特許文献2】Lenovo, Motorola Mobility,HARQ-ACK codebook design for CBG-based transmission[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710605,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710605.zip>,2017年06月30日
【非特許文献3】Fujitsu,Discussion on HARQ-ACK codebook[online],3GPP TSG RAN WG1 adhoc_NR_AH_1706 R1-1710242,Internet<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_AH/NR_AH_1706/Docs/R1-1710242.zip>,2017年06月30日
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明の目的は、無線通信システム、特にセルラー無線通信システムにおいて効率的に信号を伝送する方法及びそのための装置を提供することである。また、本発明の目的は、下りリンク制御チャネルを送受信する方法、そのための装置及びシステムを提供することである。
【0012】
本発明は、端末にコードブロックグループ(CBG)-基盤伝送が可能に構成された際、HARQ-ACKビットシーケンスを生成する方法を提供するための目的を有する。
【0013】
また、本発明は、端末にCBG-基盤伝送が可能に構成された際、効率的な再伝送を行う方法を提供するための目的を有する。
【0014】
更に、本発明は、CBG-基盤伝送が可能に構成された端末が少なくとも一つのPDCCHの受信に失敗したら、HARQ-ACKビットシーケンスを生成する方法を提供するための目的を有する。
【課題を解決するための手段】
【0015】
前記のような課題を解決するために、以下のような無線通信システムの端末及び無線通信方法が提供される。
【0016】
まず、本発明の実施例によると、無線通信システムの端末において、通信モジュールと、前記通信モジュールを制御するプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、一つ以上のセル(ら)で各セルの物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)スケジューリング情報を指示する物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)を介して下りリンク制御情報(DCI)を受信するが、前記一つ以上のセル(ら)において少なくとも一つのセルにはコードブロックグループ(CBG)-基盤伝送が構成されており、前記DCIのDCIフォーマットに基づいて前記各セルにおける伝送方式を識別するが、前記伝送方式は伝送ブロック(TB)-基盤伝送、またはCBG-基盤伝送のうちいずれか一つであり、前記PDCCHのスケジューリング情報に基づいて前記一つ以上のセル(ら)で各セルのPDSCHを受信し、前記各セルのPDSCHの受信に対する応答として前記一つ以上のセル(ら)に対するHARQ-ACK(hybrid automatic repeat request acknowledgement)ビットシーケンスを各セルの識別された伝送方式に基づいて生成するが、前記HARQ-ACKビットシーケンス内でTB-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスと、CBG-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスはそれぞれ別途に生成される、及び生成されたHARQ-ACKビットシーケンスを伝送する端末が提供される。
【0017】
また、本発明の実施例によると、無線通信システムにおける無線通信方法であって、一つ以上のセル(ら)で各セルの物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)スケジューリング情報を指示する物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)を介して下りリンク制御情報(DCI)を受信するステップ、前記一つ以上のセル(ら)において少なくとも一つのセルはコードブロックグループ(CBG)-基盤伝送が構成される;前記DCIのDCIフォーマットに基づいて前記各セルにおける伝送方式を識別するステップ、前記伝送方式は伝送ブロック(TB)-基盤伝送、またはCBG-基盤伝送のうちいずれか一つである;前記PDCCHのスケジューリング情報に基づいて前記一つ以上のセル(ら)で各セルのPDSCHを受信するステップ;前記各セルのPDSCHの受信に対する応答として前記一つ以上のセル(ら)に対するHARQ-ACKビットシーケンスを各セルの識別された伝送方式に基づいて生成するステップ、前記HARQ-ACKビットシーケンス内でTB-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスと、CBG-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスはそれぞれ別途に生成される;及び生成されたHARQ-ACKビットシーケンスを伝送するステップを含む無線通信方法が提供される。
【0018】
前記TB-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスでは一つの伝送ブロック当たり一つのHARQ-ACKビットが生成され、前記CBG-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスでは一つの伝送ブロック当たりN個のHARQ-ACKビット(ら)が生成されるが、前記Nは前記端末に構成された一つの伝送ブロック当たりのCBGの最大個数である。
【0019】
前記一つ以上のセル(ら)において、CBG-基盤伝送が構成された特定セルを介して伝送されたCBG(ら)の個数Mが前記Nより少なければ、前記特定セルに対するHARQ-ACKビット(ら)は前記伝送されたCBG(ら)に対するM個のHARQ-ACKビット(ら)とN-M個のNACK(ら)からなる。
【0020】
前記プロセッサは、前記DCIフォーマットにおける下りリンク割当インデックス(DAI)を受信し、前記DAIを参照して前記HARQ-ACKビットシーケンスを生成するが、前記DAIは現在のセルまでスケジューリングされたPDSCH(ら)の累積個数を示すカウンタ-DAIと、全てのセルにスケジューリングされたPDSCHの総個数を示すトータル-DAIを含む。
【0021】
前記DAIは、前記TB-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスと、前記CBG-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスにそれぞれ別途に適用される。
【0022】
前記HARQ-ACKビットシーケンス内において、前記CBG-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスは、前記TB-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスの次に添付される。
【0023】
また、本発明の他の実施例によると、無線通信システムの端末において、通信モジュールと、前記通信モジュールを制御するプロセッサと、を含み、前記プロセッサは、一つ以上のセル(ら)で各セルの物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)スケジューリング情報を指示する物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するが、前記一つ以上のセル(ら)において少なくとも一つのセルにはコードブロックグループ(CBG)-基盤伝送が可能に構成されており、前記PDCCHを介して下りリンク割当インデックス(DAI)を受信し、前記PDCCHのスケジューリング情報に基づいて前記一つ以上のセル(ら)で各セルのPDSCHを受信し、前記各セルのPDSCHの受信に対する応答として前記一つ以上のセル(ら)に対するHARQ-ACKビットシーケンスを前記DAIを参照して生成するが、前記HARQ-ACKビットシーケンスは、伝送ブロック(TB)-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスと、CBG-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスのうち少なくとも一つを含み、前記DAIは、前記TB-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスと、前記CBG-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスにそれぞれ別途に適用され、及び生成されたHARQ-ACKビットシーケンスを伝送する端末が提供される。
【0024】
また、本発明の他の実施例によると、無線通信システムにおける無線通信方法であって、一つ以上のセル(ら)で各セルの物理下りリンク共有チャネル(PDSCH)スケジューリング情報を指示する物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)を受信するステップ、前記一つ以上のセル(ら)において少なくとも一つのセルにはコードブロックグループ(CBG)-基盤伝送が可能に構成されている;前記PDCCHを介して下りリンク割当インデックス(DAI)を受信するステップ;前記PDCCHのスケジューリング情報に基づいて前記一つ以上のセル(ら)で各セルのPDSCHを受信するステップ;前記各セルのPDSCHの受信に対する応答として前記一つ以上のセル(ら)に対するHARQ-ACKビットシーケンスを前記DAIを参照して生成するステップ、前記HARQ-ACKビットシーケンスは伝送ブロック(TB)-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスと、CBG-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスのうち少なくとも一つを含み、前記DAIは、前記TB-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスと、前記CBG-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスにそれぞれ別途に適用される;及び前記生成されたHARQ-ACKビットシーケンスを伝送するステップを含む無線通信方法が提供される。
【0025】
前記HARQ-ACKビットシーケンスは、前記各セルの識別された伝送方式に基づいて生成されるが、前記各セルにおける伝送方式は、TB-基盤伝送またはCBG-基盤伝送のうちいずれか一つである。
【0026】
前記プロセッサは、前記PDCCHを介して下りリンク制御情報(DCI)を受信し、前記各セルの伝送方式は前記DCIのDCIフォーマットに基づいて識別される。
【0027】
前記TB-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスでは一つの伝送ブロック当たり一つのHARQ-ACKビットが生成され、前記CBG-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスでは一つの伝送ブロック当たりN個のHARQ-ACKビット(ら)が生成されるが、前記Nは前記端末に構成された一つの伝送ブロック当たりのCBGの最大個数である。
【0028】
前記一つ以上のセル(ら)において、CBG-基盤伝送が構成された特定セルを介して伝送されたCBG(ら)の個数Mが前記Nより少なければ、前記特定セルに対するHARQ-ACKビット(ら)は前記伝送されたCBG(ら)に対するM個のHARQ-ACKビット(ら)とN-M個のNACK(ら)からなる。
【0029】
前記HARQ-ACKビットシーケンス内において、前記CBG-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスは、前記TB-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスの次に添付される。
【0030】
前記TB-基盤伝送に適用されるDAIは、現在のセルまでスケジューリングされたTB-基盤PDSCH(ら)の累積個数を示すカウンタ-DAIと、全てのセルにスケジューリングされたTB-基盤PDSCHの総個数を示すトータル-DAIを含み、前記CBG-基盤伝送に適用されるDAIは、現在のセルまでスケジューリングされたCBG-基盤PDSCH(ら)の累積個数を示すカウンタ-DAIと、全てのセルにスケジューリングされたCBG-基盤PDSCHの総個数を示すトータル-DAIを含む。
【0031】
前記TB-基盤伝送に適用されるDAIのトータル-DAIが予め設定された値を示し、前記TB-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHが全く受信されなければ、前記HARQ-ACKビットシーケンスは前記TB-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスを除外して構成され、前記CBG-基盤伝送に適用されるDAIのトータル-DAIが予め設定された値を示し、前記CBG-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHが全く受信されなければ、前記HARQ-ACKビットシーケンスは前記CBG-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスを除外して構成される。
【0032】
前記予め設定された値は2進数の「11」である。
【0033】
前記HARQ-ACKビットシーケンスは、物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)を介して伝送される。
【発明の効果】
【0034】
本発明の実施例によると、CBG-基盤伝送が可能に構成された端末がHARQ-ACKビットシーケンスを決定するのに参照するための下りリンク制御情報のオーバーヘッドを最小化することができる。よって、本発明の実施例によると、基地局と端末間のネットワーク伝送効率が増加する。
【0035】
また、本発明の実施例によると、フォールバックモードの効率的なシグナリングを介し、再伝送を要請するためのシグナリングオーバーヘッドを最小化することができる。
【0036】
本発明から得られる効果は以上で言及した効果に限らず、言及していない他の効果は、以下の記載から本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者に明確に理解されるはずである。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【
図1】無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。
【
図2】無線通信システムにおける下りリンク(downlink、DL)/上りリンク(uplink、UL)スロット構造の一例を示す図である。
【
図3】3GPPシステムに利用される物理チャネルと、該当物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明するための図である。
【
図4】3GPP NRシステムにおける初期セルアクセスのためのSS/PBCHブロックを示す図である。
【
図5】3GPP NRシステムにおける制御情報及び制御チャネル伝送のための手順を示す図である。
【
図6】3GPP NRシステムにおけるPDCCH(physical downlink control channel)が伝送されるCORESET(control resource set)を示す図である。
【
図7】3GPP NRシステムにおけるPDCCH探索空間を設定する方法を示す図である。
【
図8】キャリア集成(carrier aggregation)を説明する概念図である。
【
図9】単一キャリア通信と多重キャリア通信を説明するための図である。
【
図10】クロス-キャリアスケジューリング技法が適用される例を示す図である。
【
図11】本発明の実施例によるコードブロックグループ(code block group、CBG)の構成及びそれの時間周波数資源マッピングを示す図である。
【
図12】本発明の実施例によって基地局がTB-基盤伝送またはCBG-基盤伝送を行い、端末がそれに対する応答としてHARQ-ACKの伝送を行う過程を示す図である。
【
図13】受信したHARQ-ACKフィードバックとフォールバック指示子を解釈する方法の一実施例を示す図である。
【
図14】受信したHARQ-ACKフィードバックとフォールバック指示子を解釈する方法の他の実施例を示す図である。
【
図15】上述した実施例によって端末がCBG(ら)に対するHARQ-ACKとフォールバック指示子を伝送する一例を示す図である。
【
図16】端末がCBG(ら)に対するHARQ-ACKとフォールバック指示子を伝送する追加の実施例を示す図である。
【
図17】端末がCBG(ら)に対するHARQ-ACKとフォールバック指示子を伝送する追加の実施例を示す図である。
【
図18】端末がCBG(ら)に対するHARQ-ACKとフォールバック指示子を伝送する追加の実施例を示す図である。
【
図19】端末がCBG(ら)に対するHARQ-ACKとフォールバック指示子を伝送する追加の実施例を示す図である。
【
図20】各コンポーネントキャリアにマッピングされたDAI(downlink assignment index)値の一実施例を示す図である。
【
図21】本発明の第1実施例によるDAIシグナリング方法及びそれに基づくHARQ-ACKビットシーケンス生成方法を示す図である。
【
図22】本発明の第1実施例によるDAIシグナリング方法及びそれに基づくHARQ-ACKビットシーケンス生成方法を示す図である。
【
図23】本発明の第2実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。
【
図24】本発明の第3実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。
【
図25】上述した第3実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する実施例を示す図である。
【
図26】上述した第3実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する実施例を示す図である。
【
図27】上述した第3実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する他の実施例を示す図である。
【
図28】本発明の第4実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。
【
図29】本発明の第5実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。
【
図30】本発明の第6実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。
【
図31】上述した第6実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する実施例を示す図である。
【
図32】本発明の第7実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。
【
図33】上述した第7実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する実施例を示す図である。
【
図34】本発明の第8実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。
【
図35】本発明の第9実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。
【
図36】上述した第9実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する実施例を示す図である。
【
図37】本発明の第10実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。
【
図38】本発明の実施例によるHARQ-ACKの圧縮方法を示す図である。
【
図39】本発明の実施例によってHARQ-ACKの空間バンドリングを行う方法を示す図である。
【
図40】本発明の実施例によってHARQ-ACKの空間バンドリングを行う方法を示す図である。
【
図41】本発明の実施例によってHARQ-ACKの空間バンドリングを行う方法をより詳しく示す図である。
【
図42】本発明の実施例によってHARQ-ACKの空間バンドリングを行う方法をより詳しく示す図である。
【
図43】本発明の一実施例による端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0038】
本明細書で使用される用語は本発明における機能を考慮しながらできるだけ現在広く使用されている一般的な用語を選択したが、これは当分野に携わる技術者の意図、慣例または新たな技術の出現などによって異なり得る。また、特定の場合は出願人が任意に選定した用語もあるが、この場合、該当の発明を実施する形態の部分においてその意味を記載する。よって、本明細書で使用される用語は、単なる用語の名称ではなく、その用語の有する実質的な意味と本明細書全般にわたる内容に基づいて解釈すべきであることを明らかにする。
【0039】
明細書全体において、ある構成が他の構成と「連結」されているとする際、これは「調節連結」されている場合だけでなく、その中間に他の構成要素を挟んで「電気的に連結」されている場合も含む。また、ある構成が特定の構成要素を「含む」という際、これは特に反対する記載がない限り、他の構成要素を除くのではなく、他の構成要素を更に含むことを意味する。加えて、特定臨界値を基準に「以上」または「以下」という限定事項は、実施例によってはそれぞれ「超過」または「未満」に適切に切り替えられる。
【0040】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC-FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような多様な無線アクセスシステムに使用される。CDMAは、UTRA(universal terrestrial radio access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)で具現される。TDMAは、GSM(登録商標)(global system for mobile communications)/GPRS(general packet radio service)/EDGE(enhanced data rates for GSM(登録商標) evolution)のような無線技術で具現される。OFDMAは、IEEE802.11(つまり、Wi-Fi)、IEEE802.16(つまり、WiMAX)、IEEE802-20、E-UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術で具現される。UTRAは、UMTS(universal mobile telecommunications system)の一部である。3GPP LTE(long term evolution)はE-UTRAを使用するE-UMTS(evolved UMTS)の一部であり、LTE-A(LTE-advanced)は3GPP LTEの進化したバージョンである。3GPP NR LTE/LTE-Aとは別に設計されるシステムであって、IMT-2020の要求条件であるeMBB(enhanced BroadBand),URLLC(Ultra-Reliable and Low Latency Communication)、及びmMTC(massive Machine Type Communication)サービスを支援するためのシステムである。説明を明確にするために3GPP NRを中心に記述するが、本発明の技術的思想はこれに限らない。
【0041】
本明細書において、特別な説明がない限り、基地局は3GPP NRで定義するgNB(next generation node B)を含む。また、特別な説明がない限り、端末はUE(user equipment)を称する。
【0042】
図1は、無線通信システムで使用される無線フレーム構造の一例を示す図である。
図1を参照すると、3GPP NRシステムで使用される無線フレーム(またはラジオフレーム)は、10ms(Δf
maxN
f/100)*T
c)の長さを有する。また、無線フレームは10個の均等な大きさのサブフレーム(subfame、SF)からなる。ここで、Δf
max=480*10
3Hz、N
f=4096、T
c=1/(Δf
max*N
f,ref)、Δf
ref=15*10
3Hz、N
f,ref=2048である。一つのフレーム内の10個のサブフレームにそれぞれ0から9までの番号が与えられる。それぞれのサブフレームは1msの長さを有し、サブキャリア間隔(subcarrier spacing)によって一つまたは複数個のスロットからなる。より詳しくは、3GPP NRシステムで使用し得るサブキャリア間隔は15*2
μkHzである。μはサブキャリア間隔構成因子(subcarrier spacing configuration)であって、μ=0~4の値を有する。つまり、15kHz、30kHz、60kHz、120kHz、または240kHzがサブキャリア間隔として使用される。1ms長さのサブフレームは2
μ個のスロットからなる。この際、各スロットの長さは2
-μmsである。一つのサブフレーム内の2
μ個のスロットは、それぞれ0から2
μ-1までの番号が与えられる。また、一つの無線フレーム内のスロットは、それぞれ0から10*2
μ-1までの番号が与えられる。時間資源は、無線フレーム番号(または無線フレームインデックスともいう)、サブフレーム番号(またはサブフレームインデックスともいう)、スロット番号(またはスロットインデックス)のうち少なくともいずれか一つによって区分される。
【0043】
図2は、無線通信システムにおける下りリンク(DL)/上りリンク(UL)スロット構造の一例を示す図である。特に、
図2は3GPP NRシステムの資源格子(resource grid)構造を示す。アンテナポート当たり一つの資源格子がある。
図2を参照すると、スロットは時間ドメインで複数のOFDMシンボルを含み、周波数ドメインで複数の資源ブロック(resource block、RB)を含む。OFDMシンボルは、一つのシンボル区間を意味することもある。特別な説明がない限り、OFDMシンボルは簡単にシンボルと称される。
図2を参照すると、各スロットから伝送される信号はN
size、μ
grid、x*N
RB
SC個のサブキャリア(subcarrier)とN
slot
symb個のOFDMシンボルからなる資源格子で表現される。ここで、下りリンク資源格子であればx=DLであり、上りリンク資源格子であればx=ULである。N
size、μ
grid、xはサブキャリア間隔構成因子μによる資源ブロック(RB)の個数を示し(xはDLまたはUL)、N
slot
symbはスロット内のOFDMシンボルの個数を示す。N
RB
SCは一つのRBを構成するサブキャリアの個数であって、N
RB
SC=12である。OFDMシンボルは、多重アクセス方式によってCP-OFDM(cyclic prefix OFDM)シンボル、またはDFT-S-OFDM(discrete Fourier transform spread OFDM)シンボルと称される。
【0044】
一つのスロットに含まれるOFDMシンボルの数は、CP(cyclic prefix)の長さに応じて異なり得る。例えば、正規(normal)CPであれば一つのスロットが14個のOFDMシンボルを含むが、拡張(extended)CPであれば一つのスロットが12個のOFDMシンボルを含む。具体的な実施例において、拡張CPは60kHzのサブキャリア間隔でのみ使用される。
図2では説明の便宜上、一つのスロットが14OFDMシンボルからなる場合を例示したが、本発明の実施例は他の工数のOFDMシンボルを有するスロットでも同じ方式で適用される。
図2を参照すると、各OFDMシンボルは、周波数ドメインで、N
size、μ
grid、x*N
RB
SC個のサブキャリアを含む。サブキャリアの類型は、データを伝送するためのデータサブキャリア、参照信号(reference signal)を伝送するための参照信号サブキャリア、ガードバンド(guard band)に分けられる。キャリア周波数は中心周波数(center frequency、fc)ともいう。
【0045】
一つのRBは、周波数ドメインでNRB
SC個(例えば、12個)の連続するサブキャリアと定義される。ちなみに、一つのOFDMシンボルと一つのサブキャリアからなる資源を資源要素(resource element、RE)またはトーン(tone)と称する。よって、一つのRBはNslot
symb*NRB
SC個の資源要素からなる。資源格子内の各資源要素は、一つのスロット内のインデックス対(k、l)によって固有に定義される。kは周波数ドメインで0からNsize、μ
grid、x*NRB
SC-1まで与えられるインデックスであり、1は時間ドメインで0からNslot
symb-1まで与えられるインデックスである。
【0046】
端末が基地局から信号を受信するか基地局に信号を伝送するためには、端末の時間/周波数同期を基地局の時間/周波数同期と合わせるべきである。基地局と端末が同期化しなければ、端末がDL信号の復調及びUL信号の伝送を正確な時点に行うのに必要な時間及び周波数パラメータを決定できないためである。
【0047】
TDD(time division duplex)またはアンペアドスペクトル(unpaired spectrum)で動作する無線フレームの各シンボルは、下りリンクシンボル(DL symbol)、上りリンクシンボル(UL symbol)、またはフレキシブルシンボル(flexible symbol)のうち少なくともいずれか一つからなる。FDD(frequency division duplex)またはペアドスペクトル(paired spectrum)で下りリンクキャリアで動作する無線フレームは、下りリンクシンボルまたはフレキシブルシンボルからなり、上りリンクキャリアで動作する無線フレームは、上りリンクシンボルまたはフレキシブルシンボルからなる。下りリンクシンボルでは下りリンク伝送はできるが上りリンク伝送はできず、上りリンクシンボルでは上りリンク伝送はできるが下りリンク伝送はできない。フレキシブルシンボルは、信号に応じて下りリンクで使用されるか上りリンクで使用されるかが決定される。
【0048】
各シンボルのタイプ(type)に関する情報、つまり、下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、及びフレキシブルシンボルのうちいずれか一つを示す情報は、セル特定(cell-specificまたはcommon)RRC(radio resource control)信号からなる。また、各シンボルのタイプに関する情報は、追加に特定端末(UE-specificまたはdedicated)RRC信号からなる。基地局は、セル特定RRC信号を使用し、i)セル特定スロット構成の周期、ii)セル特定スロット構成の周期の最初から下りリンクシンボルのみを有するスロットの数、iii)下りリンクシンボルのみを有するスロットの直後のスロットの最初のシンボルから下りリンクシンボルの数、iv)セル特定スロット構成の周期の最後から上りリンクシンボルのみを有するスロットの数、v)上りリンクシンボルのみを有するスロットの直前のスロットの最後のシンボルから上りリンクシンボルの数を知らせる。ここで、上りリンクシンボルと下りリンクシンボルのいずれからも構成されていないシンボルはフレキシブルシンボルである。
【0049】
シンボルタイプに関する情報が端末特定RRC信号からなれば、基地局はフレキシブルシンボルが下りリンクシンボルなのかまたは上りリンクシンボルなのかを、セル特定RRC信号でシグナリングする。この際、端末特定RRC信号は、セル特定RRC信号からなる下りリンクシンボルまたは上りリンクシンボルを他のシンボルタイプに変更することができない。端末特定RRC信号は、スロットごとに該当スロットのNslot
symbシンボルのうち下りリンクシンボルの数、該当スロットのNslot
symbシンボルのうち上りリンクシンボルの個数をシグナリングする。この際、スロットの下りリンクシンボルはスロットの最初のシンボルからi番目のシンボルまで連続的に構成される。また、スロットの上りリンクシンボルはスロットのj番目のシンボルから最後のシンボルまで連続的に構成される(ここで、i<j)。スロットにおいて、上りリンクシンボルと下りリンクシンボルのいずれからも構成されていないシンボルはフレキシブルシンボルである。
【0050】
前記のようなRRC信号からなるシンボルのタイプをセミ-スタティック(semi-static)DL/UL構成と称する。上述したRRC信号からなるセミ-スタティックDL/UL構成において、フレキシブルシンボルは物理下りリンク制御チャネル(PDCCH)で伝送されるダイナミックSFI(slot format information)を介して下りリンクシンボル、上りリンクシンボル、またはフレキシブルシンボルに指示される。この際、RRC信号からなる下りリンクシンボルまたは上りリンクシンボルは、他のシンボルタイプに変更されない。表1は、基地局が端末に指示するダイナミックSFIを例示する。
【0051】
【0052】
表1において、Dは下りリンクシンボルを、Uは上りリンクシンボルを、Xはフレキシブルシンボルを示す。表1に示したように、一つのスロットで最大2回のDL/ULスイッチング(switching)が許容される。
【0053】
図3は、3GPPシステム(例えば、NR)に利用される物理チャネルと、該当物理チャンネルを利用した一般的な信号伝送方法を説明する図である。端末の電源がつくか端末が新しくセルに進入すれば、端末は初期セル探索作業を行うS101。詳しくは、端末は初期セル探索で基地局と同期を合わせる。このために、端末は基地局から主同期信号(primary synchronization signal、PSS)及び副同期信号(Secondary synchronization signal、SSS)を受信して基地局と同期を合わせ、セルIDなどの情報を獲得する。次に、端末は基地局から物理放送チャネルを受信し、セル内の放送情報を獲得する。
【0054】
職端末を終えた端末は、物理下りリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)及び前記PDCCHに乗せられている情報によって物理下りリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)を受信することで、初期セル端末を介して獲得したシステム情報より詳しいシステム情報を獲得するS102。
【0055】
端末が基地局に最初にアクセスするか、信号を伝送するための無線資源がなければ、端末は基地局に対して任意のアクセス過程を行うS103乃至S106。まず、端末は物理任意アクセスチャネル(physical random access channel、PRACH)を介してプリアンブルを伝送しS103、基地局からPDCCH及び対応するPDSCHを介してプリアンブルに対する応答メッセージを受信するS104。端末に有効なランダムアクセス応答メッセージが受信されれば、端末は基地局からPDCCHを介して伝達された上りリンクグラントから指示した物理上りリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)を介して自らの識別子などを含むデータを基地局に伝送するS105。次に、端末は衝突を解決するために基地局の指示としてPDCCHの受信を待つ。端末が自らの識別子を介してPDCCHの受信に成功すればS106、ランダムアクセス過程は終了される。
【0056】
上述した手順後、端末は一般的な上り/下りリンク信号伝送手順としてPDCCH/PDSCH受信S107、及び物理上りリンク共有チャネル(PUSCH)/物理上りリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)を伝送S108する。特に、端末は、PDCCHを介して下りリンク制御情報(downlink control information、DCI)を受信する。DCIは、端末に対する資源割当情報のような制御情報を含む。また、DCIは使用目的に応じてフォーマットが異なり得る。端末が上りリンクを介して基地局に伝送する上りリンク制御情報(uplink control information、UCI)は、下りリンク/上りリンクACK/NACK信号、CQI(channel quality indicator)、PMI(precoding matrix index)、RI(rnak indicator)などを含む。ここで、CQI、PMI、及びRIは、CSI(channel state information)に含まれる。3GPP NRシステムの場合、端末はPUSCH及び/またはPUCCHを介して上述したHARQ-ACKとCSIなどの制御情報を伝送する。
【0057】
図4は、3GPP NRシステムにおける初期セルアクセスのためのSS/PBCHブロックを示す図である。端末は、電源が入るか新しくセルにアクセスしようとする際、セルとの時間及び周波数同期を獲得し、初期セル探索過程を行う。端末は、セル探索過程でセルの物理セル識別子(physical cell identity)N
cell
IDを検出する。このために、端末は基地局から同期信号、例えば、主同期信号(PSS)及び副同期信号(SSS)を受信して基地局と同期を合わせる。この際、端末はセル識別子(identity、ID)などの情報を獲得する。
【0058】
図4(a)を参照して、同期信号(synchronization signal、SS)をより詳しく説明する。同期信号はPSSとSSSに分けられる。PSSは、OFDMシンボル同期、スロット同期のような時間ドメイン同期及び/または周波数ドメイン同期を得るために使用される。SSSは、フレーム同期、セルグループIDを得るために使用される。
図4(a)と表2を参照すると、SS/PBCHブロックは周波数軸に連続した20RBs(=240サブキャリア)からなり、時間軸に連続した4OFDMシンボルからなる。この際、SS/PBCHブロックにおいて、PSSは最初のOFDMシンボル、SSSは3番目のOFDMシンボルで56~182番目のサブキャリアを介して伝送される。ここで、SS/PBCHブロックの最も低いサブキャリアインデックスを0から付ける。PSSが伝送される最初のOFDMシンボルにおいて、残りのサブキャリア、つまり、0~55、183~239番目のサブキャリアを介しては基地局が信号を伝送しない。また、SSSが伝送される3番目のOFDMシンボルにおいて、48~55、183~191番目のサブキャリアを介しては基地局が信号を伝送しない。基地局は、SS/PBCHブロックにおいて、前記信号を除いた残りのREを介してPBCH(physical broadcast channel)を伝送する。
【0059】
【0060】
SSは3つのPSSとSSSの組み合わせを介して計1008個の固有の物理階層セル識別子(physical layer cell ID)を、詳しくは、それぞれの物理階層セルIDはたった一つの物理-階層セル-識別子グループの部分になるように、各グループが3つの固有の識別子を含む336個の物理-階層セル-識別子グループにグルーピングされる。よって、物理階層セルIDNcell
ID=3N(1)
ID+N(2)
IDは、物理-階層セル-識別子グループを示す9から335までの範囲内のインデックスN(1)
IDと、前記物理-階層セル-識別子グループ内の物理-階層識別子を示す0から2までのインデックスN(2)
IDによって固有に定義される。端末はPSSを検出し、3つの固有の物理-階層識別子のうち一つを識別する。また、端末はSSSを検出し、前記物理-階層識別子に連関する336個の物理階層セルIDのうち一つを識別する。この際、PSSのシーケンスdPSS(n)は以下のようである。
【0061】
【0062】
ここで、
【数2】
であり、
【数3】
に与えられる。
【0063】
また、SSSのシーケンスd
SSS(n)は以下のようである。
【数4】
【0064】
ここで、
【数5】
であり、
【数6】
に与えられる。
【0065】
10ms長さの無線フレームは、5ms長さの2つの半フレームに分けられる。
図4(b)を参照して、各半フレーム内でSS/PBCHブロックが伝送されるスロットについて説明する。SS/PBCHブロックが伝送されるスロットは、ケースA、B、C、D、Eのうちいずれか一つである。ケースAにおいて、サブキャリア間隔は15kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{2、8}+14*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1、2、3である。ケースBにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4、8、16、20}+28*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。ケースCにおいて、サブキャリア間隔は30kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{2、8}+14*n番目のシンボルである。この際、3GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1である。また、3GHz超過6GHz以下のキャリア周波数において、n=0、1、2、3である。ケースDにおいて、サブキャリア間隔は120kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{4、8、16、20}+28*n番目のシンボルである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8、10、11、12、13、15、16、17、18である。ケースEにおいて、サブキャリア間隔は240kHzであり、SS/PBCHブロックの開始時点は{8、12、16、20、32、36、40、44}+56*n番目のシンボルである。この際、6GHz以上のキャリア周波数において、n=0、1、2、3、5、6、7、8である。
【0066】
図5は、3GPP NRシステムにおける制御情報及び制御チャネル伝送のための手順を示す図である。
図5(a)を参照すると、基地局は制御情報(例えば、DCI)にRNTI(radio network temporary iedntifier)でマスク(例えば、XOR演算)されたCRC(cyclic redundancy check)を付加するS202。基地局は、各制御情報の目的/対象に応じて決定されるRNTI値でCRCをスクランブルする。一つ以上の端末が使用する共通RNTIは、SI-RNTI(system information RNTI)、P-RNTI(paging RNTI)、RA-RNTI(random access RNTI)、及びTPC-RNTI(tramsmit power control RNTI)のうち少なくともいずれか一つを含む。また、端末-特定RNTIは、C-RNTI(cell temporary RNTI)及びCS-RNTIのうち少なくともいずれか一つを含む。次に、基地局はチャネルエンコーディング(例えば、polar coding)を行ったS204後、PDCCH伝送のために使用された資源(ら)の量に合わせてレート-マッチング(rate-matching)をするS206。次に、基地局はCCE(control channel element)基盤のPDCCH構造に基づいて、DCI(ら)を多重化するS208。また、基地局は、多重化されたDCI(ら)に対してスクランブリング、モジュレーション(例えば、QPSK)、インターリービングなどの追加過程S210を適用した後、伝送しようとする資源にマッピングする。CCEはPDCCHのための基本単位であり、一つのCCEは複数(例えば、6つ)のREG(resource element group)からなる。一つのREGは複数(例えば、12個)のREからなる。一つのPDCCHのために使用されたCCEの個数を集成レベル(aggregation level)と定義する。3GPP NRシステムでは、1、2、4、8、または16の集成レベルを使用する。
図5(b)はCCE集成レベルとPDCCHの多重化に関する図であり、一つのPDCCHのために使用されたCCE集成レベルの種類とそれによる制御領域で伝送されるCCE(ら)を示す。
【0067】
図6は、3GPP NRシステムにおけるPDCCH(physical downlink control channel)が伝送されるCORESET(control resource set)を示す図である。CORESETは、端末のための制御信号であるPDCCHが伝送される時間-周波数資源である。また、後述する探索空間は一つのCORESETにマッピングされる。よって、端末はPDCCHを受信するために全ての周波数帯域をモニタリングするのではなく、CORESETと指定された時間-周波数領域をモニタリングして、CORESETにマッピングされたPDCCHをデコーディングする。基地局は、端末にセル別に一つまたは複数個のCORESETを構成する。CORESETは、時間軸に最大3つまでの連続したシンボルからなる。また、CORESETは周波数軸に連続した6つのPRBの単位からなる。
図5の実施例において、CORESET#1は連続的なPRBからなり、CORESET#2とCORESET#3は不連続的なPRBからなる。CORESETは、スロット内のいかなるシンボルにも位置し得る。例えば、
図5の実施例において、CORESET#1はスロットの1番目のシンボルから始まり、CORESET#2はスロットの5番目のシンボルから始まり、CORESET#9はスロットの9番目のシンボルから始まる。
【0068】
図7は、3GPP NRシステムにおけるPDCCH探索空間を設定する方法を示す図である。端末にPDCCHを伝送するために、各CORESETには少なくとも一つ以上の探索空間が存在する。本発明の実施例において、探索空間は端末のPDCCHが伝送される全ての時間-周波数資源(以下、PDCCH候補)の集合である。探索空間は、3GPP NRの端末が共通に探索すべき共通探索空間(common search space)と、特定端末が探索すべき端末-特性探索空間(terminal-specific or UE-specific search space)を含む。共通探索空間では、同一基地局に属するセルにおける全ての端末が共通に探すように設定されているPDCCHをモニタリングする。また、端末-特定探索空間は、端末に応じて互いに異なる探索空間の位置で、各端末に割り当てられたPDCCHをモニタリングするように端末別に設定される。端末-特定探索空間の場合、PDCCHが割り当てられる制限された制御領域のため、端末間の探索空間が部分的に重なって割り当てられている可能性がある。PDCCHをモニタリングすることは、探索空間内のPDCCH候補をブラインドデコーディングすることを含む。ブラインドデコーディングに成功した場合をPDCCHが(成功的に)検出/受信されたと表現し、ブラインドデコーディングに失敗した場合をPDCCHが未検出/未受信されたと表現か、成功的に検出/受信されていないと表現する。
【0069】
説明の便宜上、一つ以上の端末に下りリンク制御情報を伝送するために、端末が既に知っているグループ共通(group common、GC)RNTIでスクランブルされたPDCCHをグループ共通(GC)PDCCH、または共通PDCCHと称する。また、一つの特定端末に上りリンクスケジューリング情報または下りリンクスケジューリング情報を伝送するために、特定端末が既に知っている端末-特定RNTIでスクランブルされたPDCCHを端末-特定PDCCHと称する。前記共通PDCCHは共通探索空間に含まれ、端末-特定PDCCHは共通探索空間または端末-特定PDCCHに含まれる。
【0070】
基地局は、PDCCHを介して伝送チャネルであるPCH(paging channel)及びDL-SCH(downlink-shared channel)の資源割当に関する情報(つまり、DL Grant)、またはUL-SCHの資源割当とHARQ(hybrid automatic repeat request)に関する情報(つまり、UL Grant)を端末または端末グループに知らせる。基地局は、PCH伝送ブロック、及びDL-SCH伝送ブロックをPDSCHを介して伝送する。基地局は、特定制御情報または特定サービスデータを除いたデータをPDSCHを介して伝送する。また、端末は、特定制御情報または特定サービスデータを除いたデータをPDSCHを介して受信する。
【0071】
基地局は、PDSCHのデータがいかなる端末(一つまたは複数の端末)に伝送されるのか、該当端末がいかにPDSCHデータを受信しデコーディングすべきなのかに関する情報をPDCCHに含ませて伝送する。例えば、特定PDCCHに伝送されるDCIが「A」というRNTIにCRCマスキングされており、そのDCIが「B」という無線資源(例えば、周波数位置)にPDSCHが割り当てられていることを指示し、「C」という伝送形式情報(例えば、伝送ブロックのサイズ、変調方式、コーディング情報など)を指示すると仮定する。端末は、自らが有するRNTI情報を利用してPDCCHをモニタリングする。この場合、「A」RNTIでPDCCHをブラインドデコーディングする端末があれば、該当端末はPDCCHを受信し、受信したPDCCHの情報を介して「B」と「C」によって指示されるPDSCHを受信する。
【0072】
表3は、無線通信システムで使用されるPUCCH(physical uplink control channel)の一実施例を示す。
【0073】
【0074】
PUCCHは、以下の上りリンク制御情報(UCI)を伝送するのに使用される。
【0075】
-SR(scheduling request):上りリンクUL-SCH資源を要請するのに使用される情報である。
【0076】
-HARQ-ACK:(DL SPS releaseを指示する)PDCCHに対する応答及び/またはPDSCH上の上りリンク伝送ブロック(transport block、TB)に対する応答である。HARQ-ACKは、PDCCHまたはPDSCHを介して伝送された情報の受信可否を示す。HARQ-ACK応答は、ポジティブACK(簡単に、ACK)、ネガティブACK(以下、NACK)、DTX(discontinuous transmission)、またはNACK/DTXを含む。ここで、HARQ-ACKという用語は、HARQ-ACK/NACK、ACK/NACKと混用される。一般に、ACKはビット値1で表され、NACKはビット値0で表される。
【0077】
-CSI:下りリンクチャネルに対するフィードバック情報である。基地局が伝送するCSI-RS(reference signal)に基づいて端末が生成する。MIMO(multiple input multiple output)-関連フィードバック情報は、RI及びPMIを含む。CSIは、CSIが示す情報に応じてCSIパート1とCSIパート2に分けられる。
【0078】
3GPP NRシステムでは、多様なサービスシナリオと多様なチャネル環境、及びフレーム構造を支援するために、5つのPUCCHフォーマットが使用される。
【0079】
PUCCHフォーマット0は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達するフォーマットである。PUCCHフォーマット0は、時間軸に1つまたは2つのOFDMシンボルと、周波数軸に1つのRBを介して伝送される。PUCCHフォーマット0が2つのOFDMシンボルで伝送されれば、2つのシンボルに同じシーケンスが互いに異なるRBで伝送される。これを介し、端末は周波数ダイバーシティゲイン(diversity gain)を得る。より詳しくは、端末はMbitビットUCI(Mbit=1or2)に応じてサイクリックシフト(cyclic shift)の値mcsを決定し、長さ12のベースシーケンス(base sequence)を決められた値mcsでサイクリックシフトしたシーケンスを、1つのOFDMシンボル及び1つのPRBの12個のREsにマッピングして伝送する。端末が使用可能なサイクリックシフトの個数が12個で、Mbit=1であれば、1bit UCI0と1は、サイクリックシフト値の差が6である2つのサイクリックシフトに当たるシーケンスで示される。また、Mbit=2であれば、2bit UCI00、01、11、10は、サイクリックシフト値の差が3である4つのサイクリックシフトに当たるシーケンスで示される。
【0080】
PUCCHフォーマット1は、1ビットまたは2ビットHARQ-ACK情報またはSRを伝達する。PUCCHフォーマット1は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して伝送される。ここで、PUCCHフォーマット1が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。より詳しくは、Mbit=1であるUCIはBPSKでモジュレーションされる。端末は、Mbit=2であるUCIをQPSK(quadrature phase shift keying)でモジュレーションされる。モジュレーションされた複素数シンボル(complex valued symbol)d(0)に長さ12のシーケンスをかけて信号を得る。端末は、得られた信号をPUCCHフォーマット1が割り当てられた偶数番目のOFDMシンボルに、時間軸OCC(orthogonal cover code)でスプレディング(spreading)して伝送する。PUCCHフォーマット1は、使用するOCCの長さに応じて同じRBで多重化される互いに異なる端末の最大個数が決めあれる。PUCCHフォーマット1の奇数番目OFDMシンボルには、DMRS(demodulation reference signal)がOCCでスプレディングされてマッピングされる。
【0081】
PUCCHフォーマット2は、2ビットを超過するUCIを伝達する。PUCCHフォーマット2は、時間軸に1つまたは2つのOFDMシンボルと、周波数軸に1つまたは複数個のRBを介して伝送される。PUCCHフォーマット2が2つのOFDMシンボルで伝送されれば、2つのOFDMシンボルを介して同じシーケンスが互いに異なるRBで伝送される。これを介し、端末は周波数ダイバーシティゲインを得る。より詳しくは、MbitビットUCI(Mbit>2)はビット-レベルスクランブリングされ、QPSKモジュレーションされて1つまたは2つのOFDMシンボル(ら)のRB(ら)にマッピングされる。ここで、RBの数は1~16のうち一つである。
【0082】
PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、2ビットを超過するUCIを伝達する。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4は、時間軸に連続的なOFDMシンボルと、周波数軸に1つのPRBを介して伝送される。PUCCHフォーマット3またはPUCCHフォーマット4が占めるOFDMシンボルの数は4~14のうち一つである。詳しくは、端末は、MbitビットUCI(Mbit>2)をπ/2-BPSK(Binary Phase Shift Keying)またはQPSKでモジュレーションし、複素数シンボルd(0)~d(Msymb-1)を生成する。ここで、π/2-BPSKを使用するとMsymb=Mbitであり、QPSKを使用するとMsymb=Mbit/2である。端末は、PUCCHフォーマット3にブロック-単位スプレディングを適用しない。但し、端末は、PUCCHフォーマット4が2つまたは4つの多重化容量(multiplexing capacity)を有するように、長さ-12のPreDFT-OCCを使用して1つのRB(つまり、12subcarriers)にブロック-単位スプレディングを適用してもよい。端末は、スプレディングされた信号を伝送プリコーディング(transmit precoding)(またはDFT-precoding)し、各REにマッピングして、スプレディングされた信号を伝送する。
【0083】
この際、PUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が示すRBの数は、端末が伝送するUCIの長さと最大コードレート(code rate)に応じて決定される。端末がPUCCHフォーマット2を使用すれば、端末はPUCCHを介してHARQ-ACK情報及びCSI情報を共に伝送する。もし、端末が伝送し得るRBの個数がPUCCHフォーマット2、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が使用し得る最大RBの数より大きければ、端末はUCI情報の優先順位に応じて一部のUCI情報は伝送せず、残りのUCI情報のみ伝送する。
【0084】
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4がスロット内で周波数ホッピング(frequency hopping)を指示するように、RRC信号を介して構成される。周波数ホッピングが構成される際、周波数ホッピングするRBのインデックスはRRC信号からなる。PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4が時間軸でN個のOFDMシンボルにわたって伝送されれば、最初のホップ(hop)はfloor(N/2)個のOFDMシンボルを有し、2番目のホップはceil(N/2)個のOFDMシンボルを有する。
【0085】
PUCCHフォーマット1、PUCCHフォーマット3、またはPUCCHフォーマット4は、複数のスロットに繰り返し伝送さ得るように構成される。この際、PUCCHが繰り返し伝送されるスロットの個数KはRRC信号によって構成される。繰り返し伝送されるPUCCHは、各スロット内で同じ位置のOFDMシンボルから始まり、同じ長さを有するべきである。端末がPUCCHを伝送すべきスロットのOFDMシンボルのうちいずれか一つのOFDMシンボルでもRRC信号によってDLシンボルと指示されれば、端末はPUCCHを該当スロットから伝送せず、次のスロットに延期して伝送する。
【0086】
一方、3GPP NRシステムにおいて、端末はキャリア(またはセル)の帯域幅より小さいか同じ帯域幅を利用して送受信を行う。そのために、端末はキャリア帯域幅のうち一部の連続的な帯域幅からなるBWP(bandwidth part)を構成される。TDDに応じて動作するかまたはアンペアドスペクトルで動作する端末は、一つのキャリア(またはセル)に最大4つのDL/UL BWPペア(pairs)を構成される。また、端末は一つのDL/UL BWPペアを活性化する。FDDに応じて動作するかまたはペアドスペクトルで動作する端末は、下りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのDL BWPを構成され、上りリンクキャリア(またはセル)に最大4つのUL BWPを構成される。端末は、キャリア(またはセル)ごとに一つのDL BWPとUL BWPを活性化する。端末は、活性化されたBWP以外の時間-周波数資源から受信するか送信しなくてもよい。活性化されたBWPをアクティブBWPと称する。
【0087】
基地局は、端末が構成されたBWPのうち化されたBWPをDCIと称する。DCIから指示したBWPは活性化され、他の構成されたBWP(ら)は非活性化される。TDDで動作するキャリア(またはセル)において、基地局は端末のDL/UL BWPペアを変えるために、PDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを指示するBPI(bandwidth part indicator)を含ませる。端末は、PDSCHまたはPUSCHをスケジューリングするDCIを受信し、BPIに基づいて活性化されるDL/UL BWPペアを識別する。FDDで動作する下りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のDL BWPを変えるために、PDSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを知らせるBPIを含ませる。FDDで動作する上りリンクキャリア(またはセル)の場合、基地局は端末のUL BWPを変えるために、PUSCHをスケジューリングするDCIに活性化されるBWPを知らせるBPIを含ませる。
【0088】
図8は、キャリア集成を説明する概念図である。キャリア集成とは、無線通信システムがより広い周波数帯域を使用するために、端末が上りリンク資源(またはコンポーネントキャリア)及び/または下りリンク資源(またはコンポーネントキャリア)からなる周波数ブロック、または(論理的意味の)セルを複数個使用して一つの大きい論理周波数帯域で使用する方法を意味する。以下では、説明の便宜上、コンポーネントキャリアという用語に統一する。
【0089】
図8を参照すると、3GPP NRシステムの一例示として、全体システム帯域は最大16個のコンポーネントキャリアを含み、それぞれのコンポーネントキャリアは最大400MHzの帯域幅を有する。コンポーネントキャリアは、一つ以上の物理的に連続するサブキャリアを含む。
図8ではそれぞれのコンポーネントキャリアがいずれも同じ帯域幅を有するように示したが、これは例示に過ぎず、それぞれのコンポーネントキャリアは互いに異なる帯域幅を有してもよい。また、それぞれのコンポーネントキャリアは周波数軸で互いに隣接しているように示したが、前記図面は論理的な概念で示したものであって、それぞれのコンポーネントキャリアは物理的に互いに隣接してもよく、離れていてもよい。
【0090】
それぞれのコンポーネントキャリアにおいて、互いに異なる中心周波数が使用される。また、物理的に隣接したコンポーネントキャリアにおいて、共通した一つの中心周波数が使用される。
図8の実施例において、全てのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していると仮定すれば、全てのコンポーネントキャリアで中心周波数Aが使用される。また、それぞれのコンポーネントキャリアが物理的に隣接していないと仮定すれば、コンポーネントキャリアそれぞれにおいて中心周波数A、中心周波数Bが使用される。
【0091】
キャリア集成で全体のシステム帯域が拡張されれば、各端末との通信に使用される周波数帯域はコンポーネントキャリア単位に定義される。端末Aは全体のシステム帯域である100MHzを使用し、5つのコンポーネントキャリアをいずれも使用して通信を行う。端末B
1~B
5は20MHzの帯域幅のみを使用し、一つのコンポーネントキャリアを使用して通信を行う。端末C
1及びC
2は40MHzの帯域幅のみを使用し、それぞれ2つのコンポーネントキャリアを使用して通信を行う。2つのコンポーネントキャリアは、論理/物理的に隣接するか隣接しない。
図8の実施例では、端末C
1が隣接していない2つのコンポーネントキャリアを使用し、端末C
2が隣接した2つのコンポーネントキャリアを使用する場合を示す。
【0092】
図9は、単一キャリア通信と多重キャリア通信を説明するための図である。特に、
図9(a)は単一キャリアのサブフレーム構造を示し、
図9(b)は多重キャリアのサブフレーム構造を示す。
【0093】
図9(a)を参照すると、一般的な無線通信システムはFDDモードの場合一つのDL帯域とそれに対応する一つのUL帯域を介してデータ伝送または受信を行う。他の具体的な実施例において、無線通信システムはTDDモードの場合、無線フレームを時間ドメインで上りリンク時間ユニットと下りリンク時間ユニットに区分し、上り/下りリンク時間ユニットを介してデータ伝送または受信を行う。
図9(b)を参照すると、UL及びDLにそれぞれ3つの20MHzコンポーネントキャリア(component carrier、CC)が集まって、60MHzの帯域幅が支援される。それぞれのCCは、周波数ドメインで互いに隣接するか非隣接する。
図9(b)は、便宜上UL CCの帯域幅とDL CCの帯域幅がいずれも同じで対称な場合を示したが、各CCの帯域幅は独立的に決められてもよい。また、UL CCの個数とDL CCの個数が異なる非対称のキャリア集成も可能である。RRCを介して特定端末に割当/構成されたDL/UL CCを特定端末のサービング(serving)DL/UL CCと称する。
【0094】
基地局は、端末のサービングCCのうち一部または全部と活性化(activate)するか一部のCCを非活性化(deactivate)して、端末と通信を行う。基地局は、活性化/非活性化されるCCを変更してもよく、活性化/非活性化されるCCの個数を変更してもよい。基地局が端末に利用可能なCCをセル-特定または端末-特定と割り当てると、端末に対するCC割当が全面的に再構成されるか端末がハンドオーバー(handover)しない限り、一旦割り当てられたCCのうち少なくとも一つは非活性化されなくてもよい。端末に非活性化されない一つのCを主CC(primary CC、PCC)またはPCell(primary cell)と称し、基地局が自由に活性化/非活性化されるCCを副CC(secondary CC、SCC)またはSCell(secondary cell)と称する。
【0095】
一方、3GPP NRは無線資源を管理するためにセル(cell)の概念を使用する。セルは、下りリンク資源と上りリンク資源の組み合わせ、つまり、DL CCとUL CCの組み合わせと定義される。セルは、DL資源単独、またはDL資源とUL資源の組み合わせからなる。キャリア集成が支援されれば、DL資源(または、DL CC)のキャリア周波数とUL資源(または、UL CC)のキャリア周波数との間のリンケージ(linkage)はシステム情報によって指示される。キャリア周波数とは、各セルまたはCCの中心周波数を意味する。PCCに対応するセルをPCellと称し、SCCに対応するセルをSCellと称する。下りリンクにおいてPCellに対応するキャリアはDL PCCであり、上りリンクにおいてPCellに対応するキャリアはUL PCCである。類似し、下りリンクにおいてSCellに対応するキャリアはDL SCCであり、上りリンクにおいてSCellに対応するキャリアはUL SCCである。端末性能(capacity)に応じて、サービングセル(ら)は一つのPCellと0以上のSCellからなる。RRC_CONNECTED状態にあるがキャリア集成が設定されていないか、キャリア集成を支援しないUEの場合、PCellのみからなるサービングセルがたった一つ存在する。
【0096】
上述したように、キャリア集成で使用されるセルという用語は、一つの基地局または一つのアンテナグループによって通信サービスが提供される一定の地理的領域を称するセルという用語とは区分される。一定の地理的領域を称するセルとキャリア集成のセルを区分するために、本発明ではキャリア集成のセルをCCと称し、地理的領域のセルをセルと称する。
【0097】
図10は、クロス-キャリアスケジューリング技法が適用される例を示す図である。クロス-キャリアスケジューリングが設定されれば、第1CCを介して伝送される制御チャネルはキャリア指示子フィールド(carrier indicator field、CIF)を利用して、第1CCまたは第2CCを介して伝送されるデータチャネルをスケジューリングする。CIFはDCI内に含まれる。言い換えると、スケジューリングセル(scheduling cell)が設定され、スケジューリングセルのPDCCH領域から伝送されるDLグラント/ULグラントは、スケジューリングセルされたセル(scheduled cell)のPDSCH/PUSCHをスケジューリングする。つまり、複数のコンポーネントキャリアに対する研削領域がスケジューリングされたセルのPDCCH領域が存在する。PCellは基本的にスケジューリングセルであり、特定SCellが上位階層によってスケジューリングセルと指定される。
【0098】
図10の実施例では、3つのDL CCが併合されていると改定する。ここで、DLコンポーネントキャリア#0はDL PCC(または、PCell)と仮定し、DLコンポーネントキャリア#1及びDLコンポーネントキャリア#2はDL SCC(または、SCell)と仮定する。また、DL PCCがPDCCHモニタリングCCと設定されていると仮定する。端末-特定(または端末-グループ-特定、またはセル-特定)上位階層シグナリングによってクロス-キャリアスケジューリングを構成しなければCIFがディスエーブル(disable)となり、それぞれのDL CCはNR PDCCH規則に従ってCIFなしに自らのPDSCHをスケジューリングするPDCCHのみを伝送する(ノン-クロス-キャリアスケジューリング、セルフ-キャリアスケジューリング)。それに対し、端末-特定(または端末-グループ-特定、またはセル-特定)上位階層シグナリングによってクロス-キャリアスケジューリングを構成すればCIFがイネーブル(ensable)となり、特定のCC(例えば、DL PCC)はCIFを利用してDL CC AのPDSCHをスケジューリングするPDCCHのみならず、他のCCのPDSCHをスケジューリングするPDCCHも伝送する(クロス-キャリアスケジューリング)。それに対し、他のDL CCではPDCCHが伝送されない。よって、端末は端末にクロス-キャリアスケジューリングが構成されているのか否かに応じて、CIFを含まないPDCCHをモニタリングしてセルフ-キャリアスケジューリングされたPDSCHを受信するか、CIFを含むPDCCHをモニタリングしてクロス-キャリアスケジューリングされたPDSCHを受信する。
【0099】
一方、
図9及び
図10は、3GPP LTE-Aシステムのサブフレーム構造を例示しているが、これと同じまたは類似した構成が3GPP NRシステムにも適用可能である。但し、3GPP NRシステムにおいて、
図9及び
図10のサブフレームはスロットに切り替えられる。
【0100】
図11は、本発明の実施例によるコードブロックグループ(CBG)の構成及びそれの時間周波数資源マッピングを示す図である。より詳しくは、
図11(a)は一つの伝送ブロック(TB)に含まれたCBG構成の一実施例を示し、
図11(b)は該当CBG構成の時間周波数資源マッピングを示す。
【0101】
チャネル符号は、最大支援可能な長さが定義されている。例えば、3GPP LTE(-A)で使用されるターボコードの最大支援長さは6144ビットである。しかし、PDSCHで伝送される伝送ブロック(TB)の長さは6144ビットより長くてもよい。もしTBの長さが最大支援長さより長ければ、TBは最大6144ビット長さのコードブロック(code block、CB)に分けられる。各CBはチャネル符号化が行われる単位である。追加に、効率的な再伝送のために、いくつかのCBを束ねて一つのCBGを構成してもよい。端末と基地局は、CBGがいかに構成されているのかに関する情報を必要とする。
【0102】
TB内において、CBG及びCBは多様な実施例によって構成される。一実施例によると、使用し得るCBGの個数が固定された値に決められるか、基地局と端末との間にRRB構成情報で構成される。この際、TBの長さに応じてCBの個数が決定され、CBGは前記決められた個数情報に応じて設定される。他の実施例によると、一つのCBGに含まれるCBの個数が固定された値に決められるか、基地局と端末との間にRRB構成情報で構成されてもよい。この際、TBの長さに応じてCBの個数が決定されれば、CBGの個数は一つのCBG当たりCBの個数情報に応じて設定される。
【0103】
図11(a)の実施例を参照すると、一つのTBは8つのCBに分けられる。8つのCBは、更に4つのCBGに束ねられる。このようなCBとCBGのマッピング関係(または、CBG構成)は、基地局と端末との間に静的(static)に設定されるか、RRC構成情報で半静的(semi-static)に設定される。他の実施例によると、前記マッピング関係は、ダイナミックシグナリングを介して設定される。基地局が伝送したPDCCHを端末が受信すれば、端末はCBとCBGのマッピング関係(または、CBG構成)を目地的情報及び/または黙示的情報を介して直間接的に識別する。一つのCBGは一つのCBのみを含んでもよく、一つのTBを構成する全てのCBを含んでもよい。ちなみに、本発明の実施例で提案する技法は、CBとCBG構成に関係なく適用される。
【0104】
図11(b)を参照すると、一つのTBを構成するCBGは、PDSCHがスケジューリングされた時間-周波数資源にマッピングされる。一実施例によると、各CBGは周波数軸に先に割り当てられてから、時間軸に拡張される。4つのCBGを含む1つのTBからなるPDSCHが7つのODFMシンボルに割り当てられれば、CBG0は最初及び2番目のOFDMシンボルにわたって伝送され、CBG1は2番目、3番目、及び4番目のOFDMシンボルにわたって伝送され、CBG2は4番目、5番目、及び6番目のOFDMシンボルにわたって伝送され、CBG3は6番目及び7番目のOFDMシンボルにわたって伝送される。このようなCBGとPDSCHで割り当てられた時間-周波数マッピング関係は端末の間に決められている。但し、
図11(b)に示したマッピング関係は本発明を説明するための一実施例であり、本発明の実施例で提案する技法は、CBGの時間-周波数マッピング関係とは関係なく適用されてもよい。
【0105】
図12は、基地局がTB-基盤伝送またはCBG-基盤伝送を行い、端末がそれに対する応答としてHARQ-ACKの伝送を行う過程を示す図である。
図12を参照すると、基地局はTB-基盤伝送とCBG-基盤伝送のうち、端末に適合した伝送方式を構成する。端末は、基地局が構成した伝送方式によるHARQ-ACKビット(ら)をPUCCHまたはPUSCHに伝送する。基地局は、端末に伝送されるPDSCHをスケジューリングするためにPDCCHを構成する。PDCCHは、TB-基盤伝送及び/またはCBG-基盤伝送をスケジューリングする。例えば、PDCCHでは1つのTBまたは2つのTBがスケジューリングされる。1つのTBがスケジューリングされれば、端末は1-bit HARQ-ACKをフィードバックすべきである。もし2つのTBがスケジューリングされれば、2つのTBそれぞれのための2-bit HARQ-ACKをフィードバックすべきである。基地局と端末との間の曖昧さ(ambiguity)をなくすために、2-bit HARQ-ACKの各ビットと2つのTBとの間には決められた順番が存在する。ちなみに、MIMO伝送ランクまたはレイヤが低ければ一つのPDSCHで1つのTBが伝送され、MIMO伝送ランクまたはレイヤが高ければ一つのPDSCHで2つのTBが伝送される。
【0106】
端末は、一つのTB当たり1-bit TB-基盤HARQ-ACKを伝送し、各TBの受信成功可否を基地局に知らせる。一つのTBに対するHARQ-ACKを生成するために、端末はTB-CRCを介して該当TBの受信エラー可否を確認する。TBに対するTB-CRCのチェックに成功すれば、端末は該当TBのHARQ-ACKのためにACKを生成する。しかし、TBに対するTB-CRCエラーが発生すれば、端末は該当TBのHARQ-ACKのためにNACKを生成する。端末は、このように生成されたTB-基盤HARQ-ACK(ら)を基地局に伝送する。基地局は端末から受信したTB-基盤HARQ-ACK(ら)のうち、NACKが応答されたTBを再伝送する。
【0107】
また、端末は、一つのCBG当たり1-bit CBG-基盤HARQ-ACKを伝送し、各CBGの受信成功可否を基地局に知らせる。一つのCBGに対するHARQ-ACKを生成するために、端末はCBGに含まれた全てのCBをデコーディングし、CB-CRCを介して該当CBの受信エラー可否を確認する。端末が一つのCBGを構成する全てのCBの受信に成功すれば(つまり、全てのCB-CRCのチェックに成功すれば)、端末は該当CBGのHARQ-ACKのためにACKを生成する。しかし、端末が一つのCBGを構成するCBのうち少なくとも一つの受信に成功しなければ(つまり、少なくとも一つのCB-CRCエラーが発生すれば)、端末は該当CBGのHARQ-ACKのためにNACKを生成する。端末は、このように生成されたCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を基地局に伝送する。基地局は端末から受信したCBG-基盤HARQ-ACK(ら)のうち、NACKが応答されたCBGを再伝送する。一実施例によると、再伝送されるCBGのCB構成は従来に伝送されたCBGのCB構成と同じである。端末が基地局に伝送するCBG-基盤HARQ-ACKビット(ら)の長さは、PDSCHを介して伝送されるCBGの個数、またはRRC信号からなるCBGの最大個数に基づいて決定される。また、上述した実施例のように、CBG-基盤HARQ-ACKとは別途に、TB-基盤HARQ-ACKが追加に伝送されてもよい。この際、TB-基盤HARQ-ACKは、TB-CRCのチェックに成功したのか否かを示す。
【0108】
本発明の実施例によると、TBの成功的な伝送ために、CBG-基盤HARQ-ACKフィードバックが使用される。基地局は端末にCBG-基盤HARQ-ACK伝送を指示する。この際、CBG-基盤HARQ-ACKによる再伝送技法が使用される。CBG-基盤HARQ-ACKは、PUCCHを介して伝送される。また、PUSCHを介してUCIが伝送されるように設定されれば、CBG-基盤HARQ-ACKは該当PUSCHを介して伝送されてもよい。PUCCHにおいて、HARQ-ACK資源の設定はRRC信号を介して構成される。また、CBG-基盤で伝送されるPDSCHをスケジューリングするPDCCHを介して、実際に伝送されるHARQ-ACK資源が指示される。端末は、RRCからなるPUCCH資源のうちPDCCHを介して指示された一つ以上のPUCCH資源を介し、伝送されたCBGの受信成功可否に対するHARQ-ACK(ら)を伝送する。
【0109】
基地局は、端末に伝送されたCBG(ら)に対する端末の受信成功可否を該当端末のCBG-基盤HARQ-ACKフィードバックを介して識別する。つまり、端末から受信された各CBGに対するHARQ-ACKを介し、基地局は端末が受信に成功したCBG(ら)と端末が受信に失敗したCBG(ら)を認知する。基地局は、受信され亜tCBG-基盤HARQ-ACKに基づいてCBG再伝送を行う。より詳しくは、基地局は、一つのTBにおいて受信に失敗したHARQ-ACKが応答されたCBG(ら)のみを束ねて再伝送する。この際、受信に成功したHARQ-ACKが応答されたCBG(ら)を再伝送から除外する。基地局は、再伝送されるCBG(ら)を一つのPDSCHにスケジューリングして端末に伝送する。
【0110】
PDSCHを介して伝送されるCBG(ら)の個数は、一つのTBを伝送するためのCBG再伝送過程で異なり得る。よって、端末は、該当PDSCHから伝送されるCBG(ら)に対する受信成功可否をHARQ-ACKを介して伝送する必要がある。しかし、端末は、既に基地局にACKが伝送されて該当PDSCHから再伝送されていないCBG(ら)に対するHARQ-ACK(ら)は伝送する必要がない。前記のように、HARQ-ACKビット(ら)をPDSCHから伝送されるCBGの個数によって減少させる。これを介し、HARQ-ACKの信頼度を上げられるだけでなく、使用していないHARQ-ACK資源をガの端末または同一端末の他のTBに当たるCBG(ら)のためのHARQ-ACK資源として再活用できるようになり、上りリンク制御チャネルのオーバーヘッドを下げることができる。しかし、PDSCHから伝送されるCBGの個数に応じてHARQ-ACKビット(ら)を送る方式は、上述した長所にもかかわらず、以下のような2つの状況で短所が発生する恐れがある。
【0111】
i)端末がHARQ-ACKを伝送するPUCCH(または、HARQ-ACKが含まれたPUSCH)を伝送した後、基地局からNACK-to-ACKエラーが発生する。この際、基地局は再伝動すべきCBG(ら)の伝送に成功したと判断し、再伝送のための次のPDSCHを介して伝送しない。端末は受信に失敗したCBG(ら)の再伝送を期待するが、該当CBG(ら)が次のPDSCHを介して伝送されないため、更に該当CBG(ら)を再伝送するためのNACK(ら)の伝送が要求される。しかし、該当CBG(ら)は再伝送のための次のPDSCHを介して伝送されていないため、端末が該当CBG(ら)のためのHARQ-ACKを再伝送することができなくなる。よって、端末のHARQ-ACKを伝送するPUCCH(または、HARQ-ACKが含まれたPUSCH)の伝送から発生し得るNACK-to-ACKエラーが発生した際、それを改善するための方法が必要である。
【0112】
ii)CBG-基盤伝送において、端末はCBGに含まれたCBのCRCの成功可否に応じてCBGの受信成功可否を判断する。つまり、CBGに含まれた全てのCBのCB-CRCのチェックに成功すれば、端末は該当CBGに対するHARQ-ACKとしてACKを伝送する。それに対し、CBGに含まれたCBのうち一つのCBからでもエラーが発生すれば、端末は該当CBGに対するHARQ-ACKとしてNACKを伝送する。しかし、TBの受信成功可否はTBに取り付けられているTB-CRCのチェック成功可否に応じて決定される。よって、端末は全てのCBG(ら)の受信に成功したと判断し、該当CBG(ら)に対応するHARQ-ACKとしてACKを伝送するが、TB-CRCのチェックに失敗してTBの受信に失敗する状況が発生する恐れがある。よって、このような状況を改善するための方法が必要である。
【0113】
本発明の実施例によると、PDSCHから伝送されるCBGの個数に応じてHARQ-ACKビット(ら)を伝送する方式を使用する際に発生し得る前記問題点を解決するための方法として、フォールバック指示子(fallback indicator)が使用される。前記フォールバック指示子は、一つのTBの全てのCBGをPDSCHを介して再伝送(以下、フォールバックモード)するようにする指示子である。端末は以下の実施例によってフォールバック指示子を生成し、前記フォールバック指示子を既に割り当てられているPUCCH資源を介してHARQ-ACKと共に伝送する。フォールバック指示子は2つの状態のうちいずれか一つを指示する。本発明の実施例では第1状態を「フォールバックモード要請」と称し、第2状態を「非-フォールバック要請」と称する。「フィードバックモード要請」とは、一つのTBの全てのCBGの再伝送を要請する状態であり、「非-フォールバック要請」とは、前記のような全てのCBGの再伝動が要求されない状態である。本発明の追加の実施例によると、前記フォールバック指示子はTB-基盤HARQ-ACKとも使用される。TB-基盤HARQ-ACKの具体的な実施例は後述する。
【0114】
本発明の一実施例によると、CBG-基盤に動作するように構成された端末に、一つのTBに対して一つのCBGのみ構成される。つまり、一つのTBに含まれた全てのCBが一つのCBGに構成される。この際、端末が伝送するHARQ-ACKフィードバックは、TB-CRCの成功可否に応じて決定される。つまり、TB-CRCのチェックに成功すれば端末は該当CBGに対するHARQ-ACKとしてACKを伝送し、TB-CRCのチェックに失敗すれば端末は該当CBGに対するHARQ-ACKとしてNACKを伝送する。この場合、フォールバックモードの遂行可否は、フォールバック指示子の明示的な伝送なしに前記CBGに対するACK/NACKから決定される。より詳しくは、フォールバックモードでの動作を期待する端末は、CBGに対するHARQ-ACKとしてNACKを伝送する。端末からHARQ-ACKとしてNACKを伝送されれば、基地局はフォールバックモードが必要であると判断し、それによって該当TBの全てのCBGをPDSCHを介して再伝送する。
【0115】
本発明の他の実施例によると、CBG-基盤に動作するように構成された端末に、一つのTBに対してN個のCBGが構成される(ここで、Nは1より大きい自然数)。つまり、一つのTBが2つ以上のCBGからなる。この際、端末がフォールバック指示子とHARQ-ACKを伝送する方法は以下の実施例のようである。
【0116】
まず、一つのTBに対するN個のCBG(つまり、全てのCBG)がPDSCHで伝送される。この場合、端末は各CBGの受信成功可否をCB-CRCを介して判断し、先に構成されるか指示されたPUCCH資源を介して、N個のCBGに対するHARQ-ACKを伝送する。端末は各CBGに含まれた全てのCB-CRCのチェックに成功すれば、該当CBGのためのHARQ-ACKとしてACKを伝送する。そうでなければ、端末は該当CBGのためのHARQ-ACKとしてNACKを伝送する。前記CBGのためのHARQ-ACKは、端末が伝送するPUCCH、またはPUSCHにおけるHARQ-ACKを介して伝送される。基地局は、端末からNACKが応答されたCBGを束ねてPDSCHを介して再伝送する。この場合、フォールバックモードの遂行可否は、フォールバック指示子の明示的な伝送なしに前記CBGに対するACK/NACKから決定される。より詳しくは、フォールバックモードでの動作を望む端末は、CBGに対するHARQ-ACKとしてNACKを伝送する。端末から全てのCBGに対するHARQ-ACKとしてNACKを伝送されれば、基地局はフォールバックモードが必要であると判断し、それによって該当TBの全てのCBGをPDSCHを介して再伝送する。
【0117】
表4は、N=2である際に端末が伝送するHARQ-ACKフィードバックとそれによる動作を示す。端末のHARQ-ACKが[ACK ACK]であれば、基地局は端末が該当TBの受信に成功したと判断する。端末のHARQ-ACKが[ACK NACK]であれば、基地局は端末が最初のCBGの受信は成功したが、2番目のCBGの受信は失敗したと判断する。よって、基地局は2番目のCBGをPDSCHを介して再伝送する。端末のHARQ-ACKが[NACK ACK]であれば、基地局は端末が2番目のCBGの受信は成功したが、最初のCBGの受信は失敗したと判断する。よって、基地局は最初のCBGをPDSCHを介して再伝送する。端末のHARQ-ACKが[NACK NACK]であれば、基地局は端末がフィードバックモードを必要とすると判断する。よって、基地局は最初のCBGと2番目のCBGを束ねてPDSCHを介して再伝送する。
【0118】
【0119】
次に、Nより小さい自然数Mに対し、一つのTBに対するM個のCBG(つまり、一部のCBG)がPDSCHで伝送される。一つのTBに対する一部のCBGが伝送されれば、端末がフォールバック指示子とHARQ-ACKを伝送する方法は以下の実施例のようである。それぞれの実施例において、以前の実施例と同じであるか相応する部分に対しては重複する説明を省略する。
【0120】
本発明の第1実施例によると、端末は、M個のCBGそれぞれに対するACK/NACKビットと1-bitフォールバック指示子を束ねたM+1ビットをHARQ-ACK資源を介して伝送する。この際、M-bit HARQ-ACKより1-bitフォールバック指示子に優先順位が与えられ、フォールバックモードの遂行可否が決定される。端末は、伝送された各CBGの受信成功可否をCB-CRCを介して判断する。より詳しくは、端末に最大N個のCBGが伝送される可能性があるため、端末はN個のHARQ-ACKビットを収容し得るPUCCH資源を割り当てられる。端末は該当資源を介し、1乃至N個のHARQ-ACKビットを伝送する。端末は、1-bitフォールバック指示子を前記HARQ-ACK資源でM-bit HARQ-ACKと共に束ねて、(M+1)-bitフィードバックを伝送する。基地局は、端末から伝送されたPUCCHまたはPUSCHのPUCCH資源を介して(M+1)-bitフィードバックを受信することで、伝送したCBGに対するM-bit HARQ-ACKとフォールバック指示子を獲得する。
【0121】
図13は、受信したHARQ-ACKフィードバックとフォールバック指示子を解釈する方法の一実施例を示す図である。
図13を参照すると、基地局は、M-bit HARQ-ACKより1-bitフォールバック指示子に優先順位を与え、フォールバックモードが必要であるのか否かを判断する。フォールバックモードが必要であれば、端末はフォールバック指示子が「フォールバックモード要請」を示しように伝送し、そうでなければ、端末はフォールバック指示子が「非-フォールバック要請」を示すように伝送する。基地局は、受信したフォールバック指示子がいかなる状態を指示するのかを確認する。もしフォールバック指示子が「フォールバックモード要請」を示せば、基地局はM-bit HARQ-ACKのACK/NACK/DTXなどの情報は無視してフォールバックモードを行う。つまり、基地局は、該当TBの全てのCBGを束ねてPDSCHを介して再伝送する。もしフォールバック指示子が「非-フォールバック要請」を示せば、基地局はM-bit HARQ-ACKの情報に応じてCBGの再伝送を行う。つまり、基地局はNACKが応答されたCBG(ら)を束ねてPDSCHを介して再伝送する。
【0122】
本発明の第2実施例によると、端末はHARQ-ACK資源を介して確保されたN個のビットからM個のHARQ-ACKビット(ら)を除いた残りの(N-M)ビット(ら)をフォールバック指示子と使用する。この際、M-bit HARQ-ACKより(N-M)-bitフォールバック指示子に優先順位が与えられ、フォールバックモードの遂行可否が決定される。端末は、M個のCBGそれぞれに対するACK/NACKビットと(N-M)-bitフォールバック指示子を束ねたNビットをHARQ-ACK資源を介して伝送する。つまり、端末は、(N-M)-bitフォールバック指示子を前記HARQ-ACK資源でM-bit HARQ-ACKと共に束ねて、N-bitフィードバックを伝送する。基地局は、端末から伝送されたPUCCHまたはPUSCHを介してN-bitフィードバックを受信することで、伝送したCBGに対するM-bit HARQ-ACKと(M-N)bitフォールバック指示子を獲得する。前記(M-N)-bitフォールバック指示子は、「フォールバックモード要請」及び「非-フォールバック要請」状態のうちいずれか一つを指示する。(M-N)-bitフォールバック指示子は複数個のビットからなるため、1-bitフォールバック指示子より伝送の信頼度を上げることができる。
【0123】
図13を参照して、受信したHARQ-ACKフィードバックとフォールバック指示子を解釈する方法を説明すると以下のようである。基地局は、M-bit HARQ-ACKより(N-M)-bitフォールバック指示子に優先順位を与え、フォールバックモードが必要であるのか否かを判断する。フォールバックモードが必要であれば、端末は(N-M)-bitフォールバック指示子が「フォールバックモード要請」を示しように伝送し、そうでなければ、端末は(N-M)-bitフォールバック指示子が「非-フォールバック要請」を示すように伝送する。基地局は、受信したフォールバック指示子がいかなる状態を指示するのかを確認する。もしフォールバック指示子が「フォールバックモード要請」を示せば、基地局はフォールバックモードを行う。もしフォールバック指示子が「非-フォールバック要請」を示せば、基地局はM-bit HARQ-ACKの情報に応じてCBGの再伝送を行う。それに対する具体的な実施例は、前記第1実施例で述べたようである。
【0124】
表5は、N=3、M=2である際に端末が伝送するフォールバック指示子及びHARQ-ACKフィードバックとそれによる動作を示す。この際、一つのTBは3つのCBGからなり、前記一つのTBに対する一部のCBGである最初のCBGと2番目のCBGがPDSCHで伝送される。
【0125】
【0126】
図5を参照すると、基地局はHARQ-ACKビットよりフォールバック指示子を優先的に確認する。もしフォールバック指示子が「フォールバックモード要請」を示せば、基地局は常にフォールバックモードを行う。つまり、基地局は該当TBを構成する全てのCBG、つまり、最初のCBG、2番目のCBG、及び3番目のCBGをPDSCHに再伝送する。もしフォールバック指示子が「非-フォールバック要請」を示せば、基地局は2-bit HARQ-ACKの情報に応じてCBGの再伝送を行う。つまり、端末のHARQ-ACKが[ACK ACK]であれば、基地局は端末が2つのCBGの受信に成功したと判断する。端末のHARQ-ACKが[ACK NACK]であれば、基地局は端末が最初のCBGの受信は成功したが、2番目のCBGの受信は失敗したと判断する。よって、基地局は2番目のCBGをPDSCHを介して再伝送する。端末のHARQ-ACKが[NACK ACK]であれば、基地局は端末が2番目のCBGの受信は成功したが、最初のCBGの受信は失敗したと判断する。よって、基地局は最初のCBGをPDSCHを介して再伝送する。端末のHARQ-ACKが[NACK NACK]であれば、基地局は端末が最初のCBG及び2番目のCBGの受信に失敗したと判断する。よって、基地局は最初のCBGと2番目のCBGを束ねてPDSCHを介して再伝送する。
【0127】
本発明の第3実施例によると、端末は、M個のCBGそれぞれに対するACK/NACKビットと1-bitフォールバック指示子を束ねたM+1ビットをPUCCH資源を介して伝送する。この際、1-bitフォールバック指示子よりM-bit HARQ-ACKに優先順位(または、同等な順位)が与えられ、フォールバックモードの遂行可否が決定される。端末が1-bitフォールバック指示子をHARQ-ACK資源を介してM-bit HARQ-ACKと共に伝送し、基地局がこれを受信する実施例は、前記第1実施例で述べたようである。
【0128】
図14は、受信したHARQ-ACKフィードバックとフォールバック指示子を解釈する方法の他の実施例を示す図である。
図14を参照すると、基地局は1-bitフォールバック指示子よりM-bit HARQ-ACKに優先順位(または、同等な順位)を与え、フォールバックモードが必要であるのか否かを判断する。つまり、基地局はM-bit HARQ-ACKがいずれもNACKであれば、1-bitフォールバック指示子を確認してフォールバックモードが必要であるのか否かを判断する。フォールバックモードが必要であれば、端末はM-bit HARQ-ACKがいずれもNACKを示し、フォールバック指示子が「フォールバックモード要請」を示すように伝送する。この場合、基地局は、該当TBの全てのCBGを束ねてPDSCHを介して再伝送する。そうでなければ、基地局はフォールバックモードが必要ではないと判断する。つまり、M-bit HARQ-ACKのうち少なくとも一つのACKがあれば、基地局はフィードバック指示子が指示する値にかかわらずフォールバックモードを行わない。この際、基地局はM-bit HARQ-ACKの情報に応じて、NACKが応答されたCBG(ら)を束ねてPDSCHを介して再伝送する。
【0129】
本発明の第4実施例によると、端末はHARQ-ACK資源を介して確保されたN個のビットからM個のHARQ-ACKビット(ら)を除いた残りの(N-M)ビット(ら)をフォールバック指示子と使用する。この際、(N-M)-bitフォールバック指示子よりM-bit HARQ-ACKに優先順位(または、同等な順位)が与えられ、フォールバックモードの遂行可否が決定される。端末が(N-M)-bitフォールバック指示子をHARQ-ACK資源を介してM-bit HARQ-ACKと共に伝送し、基地局がこれを受信する実施例は、前記第2実施例で述べたようである。
【0130】
図14を参照して、受信したHARQ-ACKフィードバックとフォールバック指示子を解釈する方法を説明すると以下のようである。基地局は、(N-M)-bitフォールバック指示子よりM-bit HARQ-ACKに優先順位(または、同等な順位)を与えられ、フォールバックモードが必要であるのか否かを判断する。つまり、基地局はM-bit HARQ-ACKがいずれもNACKであれば、(N-M)-bitフォールバック指示子を確認してフォールバックモードが必要であるのか否かを判断する。フォールバックモードが必要であれば、端末はM-bit HARQ-ACKがいずれもNACKを示し、(N-M)-bitフォールバック指示子が「フォールバックモード要請」を示すように伝送する。この場合、基地局は、該当TBの全てのCBGを束ねてPDSCHを介して再伝送する。そうでなければ、基地局はフォールバックモードが必要ではないと判断する。つまり、M-bit HARQ-ACKのうち少なくとも一つのACKがあれば、基地局はフィードバック指示子が指示する値にかかわらずフォールバックモードを行わない。この際、基地局はM-bit HARQ-ACKの情報に応じて、NACKが応答されたCBG(ら)を束ねてPDSCHを介して再伝送する。
【0131】
表6は、N=3、M=2である際に端末が伝送するフォールバック指示子及びHARQ-ACKフィードバックとそれによる動作を示す。この際、一つのTBは3つのCBGからなり、前記一つのTBに対する一部のCBGである最初のCBGと2番目のCBGがPDSCHで伝送される。
【0132】
【0133】
表6を参照すると、2-bit HARQ-ACKが[NACK NACK]で、フォールバック指示子が「フォールバックモード要請」を示せば、基地局はフォールバックモードを行う。つまり、基地局は該当TBを構成する全てのCBG、つまり、最初のCBG、2番目のCBG、及び3番目のCBGをPDSCHに再伝送する。それ以外の場合、基地局はフォールバックモードが必要ではないと判断する。この際、基地局は2-bit HARQ-ACK情報に応じてCBGの再伝送を行う。つまり、端末のHARQ-ACKが[ACK ACK]であれば、フォールバック指示子の値にかかわらず、基地局は端末が2つのCBGの受信に成功したと判断する。端末のHARQ-ACKが[ACK NACK]であれば、フォールバック指示子の値にかかわらず、基地局は端末が最初のCBGの受信は成功したが、2番目のCBGの受信は失敗したと判断する。よって、基地局は2番目のCBGをPDSCHを介して再伝送する。端末のHARQ-ACKが[NACK ACK]であれば、フォールバック指示子の値にかかわらず、基地局は端末が2番目のCBGの受信は成功したが、最初のCBGの受信は失敗したと判断する。よって、基地局は最初のCBGをPDSCHを介して再伝送する。端末のHARQ-ACKが[NACK NACK]であって、フォールバック指示子が「非-フォールバック要請」を示せば、基地局は端末が最初のCBG及び2番目のCBGの受信に失敗したと判断する。よって、基地局は最初のCBGと2番目のCBGを束ねてPDSCHを介して再伝送する。
【0134】
本発明の第5実施例によると、TBの再伝送は明示的なフォールバック指示子なしに上位階層の再伝送を介して行われる。つまり、物理階層の誤った伝送を回復するためのフィードバックモードは使用されない。一実施例によると、基地局と端末には明示的なフォールバック指示子資源がなく、CBGに対するHARQ-ACK資源のみ存在する。この場合、端末に再伝送が必要なCBG(ら)がPDSCH伝送に含まれていなければ、該当PDSCH伝送のCB-CRCの成功及びTB-CRCの成功可否にかかわらず、端末は該当PDSCHの全てのCBGに対するHARQ-ACKとしてACKを伝送する。このように、端末は該当TBの受信失敗を認知するが、全てのCBGに対してACKを伝送することで、これ以上不必要な再伝送を防ぐ。前記受信に失敗したTBは、物理階層のHARQ-ACK伝送を介した再伝送ではなく、上位階層での再伝送を介して回復される。
【0135】
図15は、上述した実施例によって端末がCBG(ら)に対するHARQ-ACKとフォールバック指示子を伝送する一例を示す図である。
図15の実施例によると、基地局は一つのTBに3つのCBGを構成し(つまり、N=3)、それによって端末は3-bitのHARQ-ACKを伝送するPUCCH資源を割り当てられる。最初のPDSCH伝送において、基地局はCBG#1、CBG#2、及びCBG#3を伝送する。端末は3つのCBGのうちCBG#3の受信に成功し、CBG#1及びCBG#2の受信に失敗する。よって、端末は最初のPDSCH伝送に対する3-bit HARQ-ACKとして[NACK NACK ACK]を伝送する。2番目のPDSCH伝送において、基地局は既に端末からACKが応答されたCBG#3は除いて、CBG#1及びCBG#2のみ再伝送する。端末は、2番目PDSCH伝送に対する応答として、3-bit HARQ-ACKを伝送する。この際、端末は、3-bit HARQ-ACKのつい最初の2つのビットは再伝送されたCBG#1及びCBG#2の受信可否を示すのに使用し、CBG#3に対応する最後の1つのビットはフォールバック指示子と使用する。
【0136】
図16乃至
図19は、端末がCBG(ら)に対するHARQ-ACKフィードバックとフォールバック指示子を伝送する追加の実施例を示す図である。本発明の追加の実施例によると、端末が伝送するHARQ-ACKペイロード(payload)の長さは、RRC信号からなるCBGの最大個数に基づいて構成される。よって、端末にはN個のCBG-基盤HARQ-ACKビットが構成される。以下、
図16乃至
図19の実施例において、RRC信号からなるCBGの最大個数はNとし、基地局が伝送するTBが含むCBG(ら)の個数はMとする。この際、N-bit HARQ-ACKのうちM個のビット(ら)は、各CBGの受信成功可否を示すCBG-基盤HARQ-ACK(つまり、M-bit CBG-基盤HARQ-ACK)である。また、MがNより小さければ、N-bit HARQ-ACKのうち残りのN-M個のビット(ら)はフォールバック指示子である。
【0137】
本発明の実施例では、端末がPDSCHを介して伝送された各CBGの受信に成功したのか否かを示すHARQ-ACKをCBG-基盤HARQ-ACK、またはCBG-レベルHARQ-ACKとする。また、上述したように、本発明の実施例において、フォールバック指示子はTB-基盤HARQ-ACKとも称される。本発明の実施例では、端末がPDSCHを介して伝送された各TBの受信に成功したのか否かを示すHARQ-ACKをTB-基盤HARQ-ACK、またはTB-レベルHARQ-ACKとする。
【0138】
本発明の実施例によると、(N-M)-bitフォールバック指示子は多様な方法で構成される。一実施例によると、(N-M)-bitフォールバック指示子は、いずれもACKまたはいずれもNACKからなる。他の実施例によると、(N-M)-bitフォールバック指示子は、1-bit TB-基盤HARQ-ACKがN-M個のビット(ら)で繰り返し構成される。また他の実施例によると、(N-M)-bitフォールバック指示子は、M-bit CBG-基盤HARQ-ACKの値に基づいて構成される。もしMがNの約数であれば、(N-M)-bitフォールバック指示子は、M-bit CBG-基盤HARQ-ACKの値が繰り返し構成される。
【0139】
表7は、N=4でM=1~4である際、4-bit HARQ-ACKフィードバックを構成する一実施例を示す。まず、M=1であれば、CBG#0に対するHARQ-ACK b0が4回繰り返されて、4-bit HARQ-ACK[b0 b0 b0 b0]が構成される。次に、M=2であれば、CBG#0に対するHARQ-ACK b0と、CBG#1に対するHARQ-ACK b1が2回繰り返されて、4-bit HARQ-ACK[b0 b1 b0 b1]が構成される。次に、M=3であれば、4-bit HARQ-ACKはCBG#0に対するHARQ-ACK b0と、CBG#1に対するHARQ-ACK b1、CBG#2に対するHARQ-ACK b2、そしてb0、b1、及びb2の組み合わせによって決定されたXを利用して、[b0 b1 b2 bxが構成される。一実施例によると、xは、b0、b1、及びb2のXOR演算を介して獲得される。他の実施例によると、xは、b0+b1+b2(mod2)の値に決定される。表7はN-bit HARQ-ACKフィードバックを構成する一実施例を示しており、前記列挙した実施例のうち少なくとも一つの組み合わせによってN-bit HARQ-ACKフィードバックが構成される。
【0140】
【0141】
本発明の他の実施例によると、端末は一つのPDSCHで2つのTBが伝送される伝送モードで構成される。この際、端末は2つのTBに対するCBG-基盤HARQ-ACKペイロードの長さに合わせてHARQ-ACKフィードバックを伝送する。もし各TBがCBGの最大個数が構成されており、端末が一つのTBのみをスケジューリングするPDSCHを受信すれば、端末は一つのTBに対するCBG-基盤HARQ-ACKを繰り返して、2つのTBに対するCBG-基盤HARQ-ACKペイロードの長さのHARQ-ACKを生成する。
【0142】
例えば、端末は2つのTBまで伝送される伝送モードで構成され、一つのTBが最大4つのCBGからなってもよい。もし端末に一つのTBのみスケジューリングされれば、該当TBに含まれた4つのCBG遺体するCBG-基盤HARQ-ACKs[b0 b1 b2 b3]が2回繰り返されて、8-bit HARQ-ACKs[b0 b1 b2 b3 b0 b1 b2 b3]が構成される。それに対し、端末に2つのTBのみスケジューリングされれば、最初のTBに含まれた4つのCBG遺体するCBG-基盤HARQ-ACKs[b0 b1 b2 b3]と2番目のTBに含まれた4つのCBGに対するHARQ-ACKs[c0 c1 c2 c3]を結合して、8-bit HARQ-ACKs[b0 b1 b2 b3 c0 c1 c2 c3]が構成される。端末は、このように構成されたHARQ-ACKを基地局に伝送する。
【0143】
一方、一つのPDSCHから2つのTBが伝送される伝送モードでも、基地局が伝送するTBが含むCBGの個数Mは、RRC信号からなるCBGの最大個数はNより小さい。この際、N-bit HARQ-ACKのうちM個のビット(ら)を除いた残りのN-M個のビット(ら)を構成する方法は上述した実施例のようである。
【0144】
一方、本発明の追加の実施例によると、CBG(ら)に対するCBG-基盤HARQ-ACK(ら)とフォールバック指示子(または、TB-基盤HARQ-ACK)は、互いに異なるPUCCH資源を介して伝送される。
図16乃至
図19は、このように端末が互いに異なるHARQ-ACK資源を介してCBG-基盤HARQ-ACK(ら)とフォールバック指示子を伝送する実施例を示す。
【0145】
まず、
図16は、CBG-基盤HARQ-ACK(ら)の伝送とフォールバック指示子(または、TB-基盤HARQ-ACK)の伝送に体外に異なるHARQ-ACK資源を割り当てる例を示す。
図16を参照すると、基地局は端末に互いに異なる時間の2つのHARQ-ACK資源を割り当てる。互いに異なる時間の2つのHARQ-ACK資源は、それぞれCBG-基盤HARQ-ACK(ら)の伝送とフォールバック指示子(または、TB-基盤HARQ-ACK)の伝送のために使用される。本発明の実施例によると、フォールバック指示子(または、TB-基盤HARQ-ACK)を伝送するための資源は、CBG-基盤HARQ-ACK(ら)を伝送するための資源より先になるように構成される。例えば、端末はスロットnから受信されたPDSCHに対するHARQ-ACK資源として、スロットn+k1(つまり、資源A)とスロットn+k2(つまり、資源B)を割り当てられる(ここで、k1<k2)。前記資源のうち、スロットn+k1の資源Aはフォールバック指示子(または、TB-基盤HARQ-ACK)を伝送するための資源であり、スロットn+k2の資源BはCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を伝送するための資源である。一方、資源Bを介して伝送されるCBG-基盤HARQ-ACKペイロードの長さは、伝送されるCBGの個数、RRC信号からなるCBGの最大個数、または該当TBが有し得るCBGの個数のうちいずれか一つに基づいて構成される。
【0146】
図17は、互いに異なるHARQ-ACK資源を介してCBG-基盤HARQ-ACK(ら)とフォールバック指示子(または、TB-基盤HARQ-ACK)を伝送される一実施例を示す。
図17の実施例によると、端末はCBG-基盤HARQ-ACK(ら)とTB-基盤HARQ-ACKのうちいずれか一つのみを選択的に伝送する。より詳しくは、CBG-基盤通信からなる端末が基地局にHARQ-ACKを伝送する状況において、CBG(ら)に対するHARQ-ACK(ら)がいずれもACKまたはNACKであれば、端末はTB-基盤HARQ-ACKのみを伝送し、CBG-基盤HARQ-ACK(ら)は伝送しない。それに対し、CBG(ら)に対するHARQ-ACK(ら)が少なくとも一つのACKと少なくとも一つのNACKを含めば、端末はCBG-基盤HARQ-ACK(ら)のみを伝送し、TB-基盤HARQ-ACKは伝送しない。
【0147】
端末は、CBG-基盤HARQ-ACK(ら)とフォールバック指示子(つまり、TB-基盤HARQ-ACK)のうち伝送しようとするHARQ-ACKの種類に応じて互いに異なる2つのHARQ-ACK資源のうち一つを選択し、選択された資源を介して該当HARQ-ACKを伝送する。
図17(a)に示したように、TB-基盤HARQ-ACKを伝送しようとする際、端末はスロットn+k1を介してTB-基盤HARQ-ACKを伝送する。この際、端末はスロットn+k2を介してCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を伝送しない。一実施例によると、端末は、TB-CRCのチェックに成功すれば、TB-基盤HARQ-ACKとしてACKを伝送する。一方、端末は、いずれのCB-CRCもチェックに成功したが、TB-CRCエラーが発生した場合にTB-基盤HARQ-ACKとしてNACKを伝送する。また、端末は、全てのCBGの受信に失敗した場合(つまり、全てのCBーCRCが失敗した場合)にも、TB-基盤HARQ-ACKとしてNACKを伝送する。
図17(b)に示したように、CBG-基盤HARQ-ACK(ら)を伝送しようとする際、端末はスロットn+k2を介してCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を伝送する。この際、端末はスロットn+k1を介してTB-基盤HARQ-ACKを伝送しない。
【0148】
図17の実施例において、基地局の動作は以下のようである。基地局は、スロットn+k1の資源Aを介して端末のTB-基盤HARQ-ACK伝送を期待する。資源Aを介して端末のTB-基盤HARQ-ACKの受信に成功し、前記HARQ-ACKがACKであれば、基地局は端末がTBの受信に成功したと判断する。資源Aを介して端末のTB-基盤HARQ-ACKの受信に成功し、前記HARQ-ACKがNACKであれば、基地局は端末が全てのCBG(または、全てのCB)の受信に失敗したと判断する。よって、基地局は全てのCBG(または、全てのCB)を再伝送する。資源Aを介して端末のTB-基盤HARQ-ACKの受信に成功したら、基地局は端末が資源B(つまり、スロットn+k2)を使用しないと判断する。よって、資源Aを介して端末のTB-基盤HARQ-ACKが伝送されれば、資源Bは他の目的で使用される。例えば、資源Bは他のユーザのHARQ-ACK伝送に使用されてもよい。一方、資源Aを介して端末のTB-基盤HARQ-ACKの受信に成功されなければ、基地局は端末がCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を伝送したと判断する。よって、基地局は、スロットn+k2の資源Bを介して端末のCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を受信する。基地局はCBG-基盤HARQ-ACK(ら)に基づいて、端末が受信に失敗したCBG(ら)の再伝送を行う。
【0149】
図18は、互いに異なるHARQ-ACK資源を介してCBG-基盤HARQ-ACK(ら)とフォールバック指示子(または、TB-基盤HARQ-ACK)を伝送される他の実施例を示す。
図18の実施例によると、端末は全てのCBGの受信に成功したのか否かに応じて、TB-基盤HARQ-ACKのみで伝送するか、CBG-基盤HARQ-ACK(ら)とTB-基盤HARQ-ACKを共に伝送する。
【0150】
図18(a)に示したように、端末が全てのCBGの受信に成功し、TB-CRCのチェックに成功すれば、端末はスロットn+k1を介してTB-基盤HARQ-ACKとしてACKを伝送する。この際、端末はスロットn+k2を介してCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を伝送しない。
図18(b)に示したように、端末が少なくとも一つのCBGの受信に失敗するか、TB-CRCにエラーが発生すれば、端末はスロットn+k1を介してTB-基盤HARQ-ACKとしてNACKを伝送する。この際、端末はスロットn+k2を介してCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を伝送する。
【0151】
図18の実施例において、基地局の動作は以下のようである。基地局は、スロットn+k1の資源Aを介して端末のTB-基盤HARQ-ACK伝送を常に期待する。資源Aを介して受信された端末のTB-基盤HARQ-ACKがACKであれば、基地局は端末がTBの受信に成功し他と判断する。この場合、基地局は端末が資源B(つまり、スロットn+k2)を使用しないと判断する。よって、資源Aを介して端末のTB-基盤HARQ-ACKが伝送されれば、資源Bは他の目的で使用される。例えば、資源Bは他のユーザのHARQ-ACK伝送に使用されてもよい。資源Aを介して端末のTB-基盤HARQ-ACKの受信に成功し、前記HARQ-ACKがNACK(または、DTX)であれば、基地局は端末が少なくとも一つのCBGの受信に失敗したと判断する。この場合、基地局は資源Bを介して端末のCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を受信する。基地局はCBG-基盤HARQ-ACK(ら)に基づいて、端末が受信に失敗したCBG(ら)の再伝送を行う。
【0152】
本発明の他の実施例によると、TB-基盤HARQ-ACKがACKである場合にも、端末のTB-基盤HARQ-ACKとCBG-基盤HARQ-ACK(ら)が共に伝送される。基地局は、資源A及び資源Bを介してそれぞれTB-基盤HARQ-ACKとCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を受信し、受信されたHARQ-ACKを利用して端末の受信成功可否を判断する。例えば、TB-基盤HARQ-ACKがACKで、CBG-基盤HARQ-ACK(ら)がいずれもACKであれば、基地局は端末がTBの受信に成功したと判断する。しかし、TB-基盤HARQ-ACKがACKで、CBG-基盤HARQ-ACK(ら)がACKではなければ、基地局はCBG-基盤HARQ-ACK(ら)に基づいてCBG-基盤再伝送を行う。他の方法として、TB-基盤HARQ-ACKがACKであれば、基地局はCBG-基盤HARQ-ACKの値にかかわらず、端末がTBの受信に成功したと判断する。
【0153】
もしTB-基盤HARQ-ACKがNACKであるにもかかわらず、資源Bを介してCBG-基盤HARQ-ACK(ら)の受信に成功しなければ、基地局は端末が全てのCBGの受信に失敗したと判断し、全てのCBGを再伝送する。また他の実施例によると、TB-基盤HARQ-ACKがNACKあるにもかかわらず、資源Bを介してCBG-基盤HARQ-ACK(ら)の受信に成功しなければ、基地局はTB-基盤HARQ-ACKでACK-to-NACKエラーが発生したとみなし、端末が該当TBの受信に成功したと判断する。
【0154】
また、TB-基盤HARQ-ACKがNACKで、CBG-基盤HARQ-ACK(ら)が全てACKであれば、基地局は端末が全てのCBGの受信に失敗したと仮定し、全てのCBGを再伝送する。更に他の実施例によると、TB-基盤HARQ-ACKがNACKで、CBG-基盤HARQ-ACK(ら)が全てACKであれば、基地局はTB-基盤HARQ-ACKでACK-to-NACKエラーが発生したとみなし、端末が該当TBの受信に成功したと判断する。
【0155】
図19は、TB-基盤HARQ-ACKの伝送とCBG-基盤HARQ-ACK(ら)の伝送との間に端末が該当TBに対する再伝送をスケジューリングするPDCCHを受信する実施例を示す。より詳しくは、端末がスロットn+k1の資源Aを介してTB-基盤HARQ-ACKを伝送し、スロットn+k2の資源Bを介してCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を伝送しようとする際、該当TBに対する再伝送をスケジューリングするPDCCHがスロットn+k2以前のスロットn+k3を介して受信される(つまり、k3<k2)。この場合、端末はスロットn+k2を介してCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を伝送しない。このように、基地局はTBに対する再伝送をスケジューリングするPDCCHをCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を伝送するためのスロットn+k2以前に伝送すれば、スロットn+k2の資源Bは他の目的で使用される。例えば、資源Bは他のユーザのHARQ-ACK伝送に使用されてもよい。
【0156】
本発明の実施例によると、基地局は多様な方法で端末にスロットn+k1の資源Aとスロットn+k2の資源Bに関する情報を指示する。一実施例によると、基地局はDCIを介してオフセットk1とオフセットk2をそれぞれ独立して指示する。他の実施例によると、基地局はオフセットk1とオフセットk2の差の値を端末に予め知らせるか固定し、オフセットk1とオフセットk2のいずれか一つのみをDCIを介して指示する。端末はDICを介して指示されたいずれか一つのオフセットと予め知られている(または、固定されている)オフセットの差の値を利用して、オフセットk1とオフセットk2の値を獲得する。この際、獲得されたオフセットのうち小さい値がTB-基盤HARQ-ACKを伝送するためのオフセットとして使用され、オフセットのうち大きい値がCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を伝送するためのオフセットとして使用される。
【0157】
端末にHARQ-ACK多重化が構成されていれば、前記実施例において、スロットn+k1の資源Aを介して伝送されるTB-基盤HARQ-ACKは一つまたは複数個のTBに対するTB-基盤HARQ-ACKが多重化されたものである。また、前記実施例において、スロットn+k2の資源Bを介して伝送されるCBG-基盤HARQ-ACK(ら)は一つまたは複数個のTBに対するCBG-基盤HARQ-ACKが多重化されたものである。一実施例によると、資源Bを介して伝送されるCBG-基盤HARQ-ACK(ら)は、TB-基盤HARQ-ACKとしてNACKが伝送されたTBに対するCBG-基盤HARQ-ACKビットを多重化して生成される。つまり、資源Aを介して伝送されるTB-基盤HARQ-ACKとしてACKが伝送されたTBに対しては、資源Bを介してCBG-基盤HARQ-ACK伝送が行われない。
【0158】
一方、上述した実施例において、資源はスロット単位を基準に説明したが、本発明はこれに限らない。つまり、Short-PUCCH伝送などの状況において、上述した実施例のスロットはOFDMシンボルに切り替えられる。この際、OFDMシンボルn+k1及び/またはOFDMシンボルn+k2は、PUCCHが始まるOFDMシンボルである。
【0159】
また、上述した実施例では、k1<k2と仮定している。しかし、本発明の他の実施例によると、オフセットk1とオフセットk2は同じ値と設定されてもよい(つまり、k=k1=k2)。つまり、TB-基盤HARQ-ACKの伝送地CBG-基盤HARQ-ACK(ら)の伝送に同じ時間のHARQ-ACK資源が割り当てられてもよい。端末が一つのPDSCHから2つのTBが伝送される伝送モードで構成されれば、端末は同じスロットn+kに構成された資源Aと資源Bのうち一つの資源を選択してHARQ-ACK伝送を行う。一実施例によると、一つのPDSCHを介して伝送された2つのTBに対するHARQ-ACKがいずれもACKであれば、端末はスロットn+kの資源Aを介してTB-基盤HARQ-ACKとして[ACK ACK]を伝送する。この際、端末はスロットn+kの資源Bは使用しなくてもよい。もし一つのPDSCHを介して伝送された2つのTBに対するHARQ-ACKがいずれもACKではなければ、端末はスロットn+kの資源Bを介して前記2つのTBに含まれたCBGに対するCBG-基盤HARQ-ACKを伝送する。この際、端末はスロットn+kの資源Aは使用しなくてもよい。
【0160】
本発明の追加の実施例によると、複数のTBに対するCBG-基盤HARQ-ACKが多重化されれば、ペイロードの長さを減らすために圧縮された(compressed)CBG-基盤HARQ-ACKが使用される。つまり、元の(original)CBG-基盤HARQ-ACKからペイロードの長さを縮小して圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKが使用される端末は決められた規則に従って元のCBG-基盤HARQ-ACKから圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKを生成し、前記圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKを基地局に伝送する。
【0161】
圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKを生成する第1実施例は以下のようである。基地局は、一つのTBに対する全体のCBG-基盤HARQ-ACK状態のうち、元もよく発生すると期待される状態を選択して、端末がこれをシグナリングするようにする。ここで、CBG-基盤HARQ-ACK状態とは、元のCBG-基盤HARQ-ACKが有し得るビットの組み合わせを指す。つまり、4-bit CBG-基盤HARQ-ACKは計16個の状態、つまり、[ACK ACK ACK ACK]~[NACK NACK NACK NACK]の状態を有する。基地局は、前記のような元のCBG-基盤HARQ-ACK状態のうちからP個の状態を選択する。つまり、PDSCHを介して伝送される全体TBの個数をIとしたら、i番目のTBの下のCBG-基盤HARQ-ACK状態は、P個の状態のうちPi番目の状態にマッピングされる。この場合、端末は全体I個のTB(ら)に対する前記マッピングされたPiを以下の数式を介して多重化してUを獲得し、前記Uを2進法に変換して、全体のTB(ら)に対する圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を獲得する。
【0162】
【0163】
基地局は、端末から圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACK(ら)を受信し、前記圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACK(ら)をP-進法に変換して、各TBにマッピングされたCBG-基盤HARQ-ACK状態情報Piを獲得する。
【0164】
一実施例によると、前記Pの値と基地局が選択したP個のCBG-基盤HARQ-ACK状態の情報は、基地局が端末に伝送するRRC信号を介して構成される。他の実施例によると、前記Pの値は端末が伝送し得るPUCCHの容量、及び端末が伝送すべきTBの個数(またはPDSCHの個数)のうち少なくとも一つに基づいて決定される。また、P個のCBG-基盤HARQ-ACK状態を決定するために、全体のCBG-基盤HARQ-ACK状態は予め設定された順番によって予め配列される。一実施例によると、予め設定された順番は、全体のCBG-基盤HARQ-ACK状態のうち各状態の発生頻度に基づいて決定される。例えば、隣接したCBGの受信エラーを示すCBG-基盤HARQ-ACK状態は、非隣接CBGの受信エラーを示すCBG-基盤HARQ-ACK状態より高い順番に決定される。全体のCBG-基盤HARQ-ACK状態のうちP個の状態は、このように予め配列された順番に基づいて選択される。
【0165】
表8は、P個のCBG-基盤HARQ-ACK状態を決定する一実施例を示す。表8の実施例では、4つのCBG-基盤HARQ-ACKビットに基づく計16個の元のCBG-基盤HARQ-ACK状態のうちからP個の状態が決定される。ここで、Pが2、4、6、9、11、14、または16である場合の選択されたP個のCBG-基盤HARQ-ACK状態の情報を例示している。
【0166】
【0167】
選択されたP個の状態それぞれは、予め配列された順番に基づいてpi番目の状態にインデクシングされる。上述したように、各TBは元のCBG-基盤HARQ-ACK状態は、P個の状態のうちpi番目の状態にマッピングされる。元のCBG-基盤HARQ-ACK状態の個数をNとしたら、N対Pのマッピングが行われる。本発明の実施例によると、元のCBG-基盤HARQ-ACK状態は、前記元の状態のNACKビットを基準にpi番目の状態にマッピングされる。つまり、元のCBG-基盤HARQ-ACK状態において、NACKビットは、マッピングされたpi番目のCBG-基盤HARQ-ACK状態でもNACKであるべきである。例えば、元のCBG-基盤HARQ-ACK状態において、2番目のビットがNACK(つまり、0)であれば、前記元の状態がマッピングされ得る状態は2番目のビットがNACKである状態、つまり、[0000]、[0001]、[0010]、[0011]、[1000]、[1001]、[1010]、及び[1011]のうちいずれか一つである。
【0168】
圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKを生成する第2実施例は以下のようである。RRC信号からなるCBGの最大個数はNとし、基地局が伝送するTBが含むCBG(ら)の個数はMとする。この際、N-bit HARQ-ACKのうちM個のビット(ら)は、各CBGの受信成功可否を示すCBG-基盤HARQ-ACK(つまり、M-bit CBG-基盤HARQ-ACK)である。基地局は、一つのTBに対する元のCBG-基盤HARQ-ACKペイロードの長さをRRC信号からなるCBGの最大個数に基づいて構成される。つまり、一つのTBに対する元のCBG-基盤HARQ-ACKはNビットからなる。この際、元のCBG-基盤HARQ-ACKは[b0、b1、…、bM-1、X0、X1、…、XN-M-1]で表される。つまり、元のCBG-基盤HARQ-ACKはM-bit CBG-基盤HARQ-ACK[b0、b1、…、bM-1]と、残りのN-M個のビット(ら)[X0、X1、…、XN-M-1]からなる。この際、Xmは固定された値(例えば、ACKまたはNACK)からなるか、M-bit CBG-基盤HARQ-ACKの値に基づいて構成される。これに対する具体的な方法は上述した実施例のようである。
【0169】
HARQ-ACKペイロードの長さを減らすために、基地局は端末に圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKの使用を指示する。基地局は、RRC信号やPDCCHを介して前記指示情報をシグナリングする。圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKの使用を指示する情報を端末が受信されば、端末はNビットからなる元のCBG-基盤HARQ-ACKをLビットからなる圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKに減らす。
【0170】
もしLがMより大きいか同じであれば、圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKは[b0、b1、…、bM-1、Y0、Y1、…、YL-M-1]で表される。つまり、圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKはM-bit CBG-基盤HARQ-ACK[b0、b1、…、bM-1]と、残りのL-M個のビット(ら)[Y1、…、YL-M-1]からなる。よって、M-bit CBG-基盤HARQ-ACKは圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKにそのまま含まれ、残りのビット(ら)のみN-M個からL-M個に減るようになる。つまり、M-bit CBG-基盤HARQ-ACKは、圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKに保存される。この際、Ymは固定された値(例えば、ACKまたはNACK)からなるか、M-bit CBG-基盤HARQ-ACKの値に基づいて構成される。
【0171】
もしLがMより小さければ、圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKには[a0、a1、…、aM-1]からなる。この際、圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKには元のCBG-基盤HARQ-ACKから残りのN-M個のビット(ら)を除いて、M-bit CBG-基盤HARQ-ACK[b0、b1、…、bM-1]の少なくとも一部を組み合わせて生成される。一実施例によると、圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACK[a0、a1、…、aM-1]において、k=0~L-2のakはbk*w、bk*w+1、…、b(k+1)*w-1がいずれも1(つまり、ACK)であれば1(つまり、ACK)であり、そうでなければ0(つまり、NACK)になる。また、k=L-1のakはbk*w、bk*w+1、…、bM-1がいずれも1(つまり、ACK)であれば1(つまり、ACK)であり、そうでなければ0(つまり、NACK)になる。ここで、v=flooer(M/L)である。
【0172】
例えば、N=8、M=4で、残りのN-M個のビット(つまり、4bits)は常に0(つまり、NACK)を伝送すると仮定する。また、元のCBG-基盤HARQ-ACKが[10110000]と仮定する。元のCBG-基盤HARQ-ACKから4ビットの圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKを生成すれば、圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKは[1011]になる。つまり、4bits CBG-基盤HARQ-ACK[1011]は、ペイロードの長さを4ビットまで減らせても圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKで保存される。それに対し、元のCBG-基盤HARQ-ACKから2ビットの圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKを生成すれば、圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKは[01]になる。この場合、4bits CBG-基盤HARQ-ACK[1011]は圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACKで保存されない。圧縮されたCBG-基盤HARQ-ACK[01]は、4bits CBG-基盤HARQ-ACK[1011]を2ビットずつ束ねて生成される。
【0173】
以下の実施例では、コンポーネントキャリア単位の伝送情報を仮定する。本発明の一実施例において、コンポーネントキャリアはセルという用語に切り替えられる。本発明の実施例では、説明の便宜上、キャリア集成を使用した伝送を説明する。但し、キャリア集成を使用するTDD方式のシステムの場合、コンポーネントキャリアはHARQ-ACKが多重化されるサブフレーム(または、スロット)の全てのコンポーネントキャリアを指す。端末は、一つ以上のコンポーネントキャリア(ら)からPDSCH(ら)を受信し、それに対する応答としてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。前記HARQ-ACKビットシーケンスは、一つ以上のコンポーネントキャリア(ら)の各コンポーネントキャリアに対するHARQ-ACKビット(ら)を結合して生成される。本発明の実施例において、HARQ-ACK情報ビット(ら)、HARQ-ACKコードブック(codebook)、HARQ-ACKコードワード(codeword)、HARQ-ACKペイロードなどの用語に切り替えられる。また、以下の実施例において、TB-基盤伝送(またはPDSCH)に対するHARQ-ACKビットシーケンスは、TB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスと、CBG-基盤伝送(またはPDSCH)に対するHARQ-ACKビットシーケンスは、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスとそれぞれ称される。
【0174】
キャリア集成が使用されれば、各コンポーネントキャリアは互いに異なる伝送方式からなる。つまり、第1コンポーネントキャリアは1つのTB伝送からなり、第2コンポーネントキャリアは2つのTBの伝送からなる。それだけでなく、3GPP NRシステムでは、上述したようにTB-基盤伝送と共にCBG-基盤伝送が支援される。つまり、第1コンポーネントキャリアはTB-基盤伝送からなり、第2コンポーネントキャリアはCBG-基盤伝送からなる。
【0175】
一方、端末はセルフ-キャリアスケジューリング及びクロス-キャリアスケジューリングのうち、端末に構成された方式に応じて特定コンポーネントキャリアでPDCCHをモニタリングし、PDCCHの情報に基づいてPDSCHを受信する。また、端末は各コンポーネントキャリアからPDSCHを介して伝送されたTBに対するHARQ-ACKをPUCCH(または、PUSCH)を介して伝送する。しかし、端末は基地局が構成したコンポーネントキャリアのうち一部のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたPDCCHのデコーディングに失敗する可能性がある(つまり、DTXが発生)。この際、端末は該当コンポーネントキャリアのHARQ-ACK(ら)を除外し、デコーディングに成功したコンポーネントキャリアのHARQ-ACK(ら)のみをPUCCH(または、PUSCH)に伝送する。しかし、端末が一部のコンポーネントキャリアのHARQ-ACK(ら)の伝送を除外すれば、基地局と端末との間のHARQ-ACKフィードバックの解釈に誤差が発生する恐れがある。このような問題を解決するために、LTE-A Rel.13では、DAIを利用してDTXを検出する方法が使用されている。
【0176】
図20は、各コンポーネントキャリアにマッピングされたDAI値の一実施例を示す図である。
図20を参照すると、それぞれのPDSCHをスケジューリングするPDCCHは、カウンタ-DAI(カウンタ-DAI)とトータル-DAI(total)を含む。カウンタ-DAIは、最初のコンポーネントキャリア(つまり、コンポーネントキャリア#0)から現在のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたPDSCH(ら)の累積個数を示す。また、トータル-DAIは、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングPDSCHの総個数を示す。カウンタ-DAIフィールドがA個のビットからなれば、カウンタ-DAIは0から2
A*n-1個の値を有する(ここで、nは自然数)。もし最初のコンポーネントキャリアから現在のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたPDSCH(ら)の個数をCとすると、カウンタ-DAIの値は(C-1)mod2
Aと設定される。同じく、トータル-DAIフィールドがB個のビットからなれば、トータル-DAIは0から2
B*m-1個の値を有する(ここで、mは自然数)。もし全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたPDSCH(ら)の個数をTとすると、トータル-DAIの値は(T-1)mod2
Bと設定される。端末はPDCCHをデコーディングすることで、該当PDCCHがスケジューリング下PDSCHが伝送された順番を識別する。この際、端末は該当PDSCHが伝送された順番に応じてPDSCHのHARQ-ACKを伝送する。
【0177】
図20を参照すると、8つのコンポーネントキャリアまで併合して使用し得る端末に、基地局がコンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、及び#7を介してPDSCHを伝送する。コンポーネントキャリアにスケジューリングされたPDSCHの総個数が6であるため、トータル-DAIの値は5に設定される。よって、コンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、及び#7の(カウンタ-DAI、トータル-DAI)値はそれぞれ(0、5)、(1、5)、(2、5)、(3、5)、(4、5)、(5、5)と設定される。コンポーネントキャリア#3を介して伝送されたPDCCHのデコーディングに失敗したら、端末はコンポーネントキャリア#1を介して伝送されたPDCCHのカウンタ-DAI値とコンポーネントキャリア#4を介して伝送されたPDCCHのカウンタ-DAI値に基づいて、一つのPUCCHの受信(及びそれに対応する一つのPDSCHの受信)に失敗したことを識別する。 また、コンポーネントキャリア#7を介して伝送されたPDCCHのデコーディングに失敗したら、端末はコンポーネントキャリア#5を介して伝送されたPDCCHのカウンタ-DAI値とトータル-DAI値に基づいて、一つのPDSCHがコンポーネントキャリア#5の後にスケジューリングされたが受信に成功しなったことを識別する。
【0178】
前記のようにDAIを利用すれば、端末は受信に成功したPDSCHの順番と受信に失敗したPDSCHの順番を識別することができる。しかし、端末は受信に失敗したPDSCHが含むTBの個数は知らないため、HARQ-ACKビットシーケンスを決定することができない。これを解決するために、2つの方法が使用される。第1方法は、全てのPDSCHに空間バンドリング(spatial bundling)を適用することである。言い換えると、2つのTBが伝送されるPDSCHのための2-bit HARQ-ACKを束ねて1-bitにすることである。このような方法は追加のUCIオーバーベッドがないが、伝送性が落ちる恐れがある。第2方法は、空間バンドリングを適用せず、PDSCHが2つのTBを含んでいると仮定することである。言い換えると、この方法は1つのTBが伝送されるPDSCHのためにも2-bit HARQ-ACKが伝送される。この方法は追加のUCIオーバーベッドを発生する短所がある。
【0179】
一方、上述したように、3GPP NRシステムではTB-基盤伝送とCBG-基盤伝送が共に支援される。端末が複数のコンポーネントキャリアに対するHARQ-ACKビットを多重化して伝送するように構成されれば、基地局はコンポーネントキャリアごとにCBG-基盤伝送が可能であるのか否かを端末に知らせる。しかし、CBG-基盤伝送を構成するコンポーネントキャリアではTB-基盤伝送が行われてもよい。よって、端末は特定コンポーネントキャリアではTB-基盤伝送のみを期待し、他の特定のコンポーネントキャリアではTB-基盤伝送とCBG-基盤伝送の両方を期待する。端末は、各コンポーネントキャリアにスケジューリングされた全てのPDCCHの成功に受信しなければ、上りリンクに伝送するHARQ-ACKビットシーケンスを決定することができない。
【0180】
基地局と端末との間のHARQ-ACKビットシーケンスの決定及び解釈エラーを防止するために、本発明の一実施例によると上述したDAIが使用される。CBG-基盤伝送に対する応答としてN個のHARQ-ACKビットが必要であると仮定すれば、端末と基地局はPDCCHのデコーディングに失敗したら発生し得るHARQ-ACKビットシーケンスの解釈エラーを防ぐために、以下の3つの方法を使用する。
【0181】
第1方法によると、基地局が端末にキャリア集成と共に少なくとも一つのコンポーネントキャリアでCBG-基盤伝送を構成すれば、端末にスケジューリングされた全てのPDSCHにはCBG-基盤伝送が行われると仮定する。つまり、基地局が特定コンポーネントキャリアから端末にTB-基盤伝送を行った場合でも、端末はN-bit HARQ-ACKをフィードバックする。ここで、Nは端末に構成された一つのTB当たりのCBGの最大個数である。しかし、第1方法の場合、PUCCHのオーバーヘッドが過度に大きいという短所がある。例えば、N=4であれば1bit HARQ-ACKが4bitsに増加するために、最大300%のオーバーヘッドが発生し得る。
【0182】
第2方法によると、基地局が端末にキャリア集成と共に少なくとも一つのコンポーネントキャリアでCBG-基盤伝送を構成すれば、端末にスケジューリングされた全てのPDSCHにはTB-基盤伝送が行われると仮定する。この場合、端末はPDSCHに対する応答として1-bitまたは2-bitのHARQ-ACKをフィードバックするように固定される。しかし、第2方法の場合、端末が基地局からCBG-基盤伝送を構成されて実際にCBG-基盤伝送が行われるとしても、CBG-基盤伝送によるHARQ-ACKフィードバック情報を使用することができないため、CBG-基盤伝送の性能利得を得ることができない。
【0183】
第3方法によると、基地局がキャリア集成の際に端末にコンポーネントキャリアごとに個別にCBG-基盤伝送の遂行か非を構成すれば、端末にスケジューリングされたPDSCHには該当コンポーネントキャリアにCBG-基盤伝送が構成されているのか否かと、PDSCHをスケジューリングDCIに応じてCBG-基盤伝送またはTB-基盤伝送が行われると仮定する。つまり、基地局が端末に特定コンポーネントキャリアでCBG-基盤伝送を構成すれば、基地局が前記特定コンポーネントキャリアから端末にTB-基盤伝送を行った場合であっても、端末はN-bit HARQ-ACKをフィードバックする。ここで、Nは端末に構成された一つのTB当たりのCBGの最大個数である。基地局が端末に特定コンポーネントキャリアからCBG-基盤伝送を構成しなければ、端末は前記特定コンポーネントキャリアにスケジューリングされたPDSCHにはTB-基盤伝送が行われると仮定し、1-bitまたは2-bitのHARQ-ACKをフィードバックするように固定される。
【0184】
上述したように、HARQ-ACK多重化を使用する端末にTB-基盤伝送とCBG-基盤伝送が共に構成されていれば、基地局と端末との間のHARQ-ACKビットシーケンスの解釈エラーを防止するためのシグナリング方式が提供される。本発明の一実施例によると、端末は一つ以上のコンポーネントキャリア(ら)から各コンポーネントキャリアのPDSCHスケジューリング情報を指示するPDCCHを受信する。また、端末は前記PDCCHを介してDCIを受信する。この際、一つ以上のコンポーネントキャリア(ら)では、少なくとも一つのコンポーネントキャリアにはCBG-基盤伝送が構成される。また、一つ以上のコンポーネントキャリア(ら)では、少なくとも一つのTB-基盤伝送と少なくとも一つのCBG-基盤伝送が構成される。端末はDCIのDCIフォーマットに基づいて、各コンポーネントキャリアにおける伝送方式を識別する。この際、伝送方式はTB-基盤伝送またはCBG-基盤伝送のうちいずれか一つである。一方、端末はPDCCHを介してDAIを受信する。前記DAIは、上述したようにカウンタ-DAIとトータル-DAIを含む。
【0185】
端末はPDCCHのスケジューリング情報に基づいて一つ以上のコンポーネントキャリア(ら)から各コンポーネントキャリアのPDSCHを受信し、各コンポーネントキャリアのPDSCHの受信に対する応答としてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。この際、端末はDAIを参照してHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。HARQ-ACKビットシーケンスは、TB-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンス(つまり、TB-基盤HARQ-ACKビットシーケンス)と、CBG-基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンス(つまり、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンス)のうち少なくとも一つを含む。本発明の実施例によると、DAIはTB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスとCBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスにそれぞれ別途に適用される。また、HARQ-ACKビットシーケンス内で、TB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスはCBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスより先に位置する。
【0186】
端末は、各セルの識別された伝送方式に基づいて、前記一つ以上のセル(ら)に対するHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。つまり、HARQ-ACKビットシーケンス内で、TB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスとCBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスはそれぞれに生成される。この際、TB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスでは一つのTB当たり一つのHARQ-ACKビットが生成され、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスでは一つのTB当たりN個のHARQ-ACKビット(ら)が生成される。つまり、CBG-基盤PDSCHに対するHARQ-ACKビット(ら)は、実際にPDSCHにスケジューリングされて伝送されるCBG(ら)の個数にかかわれず同じく一つのTB当たりN個のビットを有するように構成される。
【0187】
本発明の実施例によると、前記Nは端末に構成された一つのTB当たりのCBGの最大個数である。他の実施例によると、Nは基地局がHARQ-ACK多重化のために構成した値である。追加の実施例によると、一つ以上のコンポーネントキャリア(ら)において、CBG-基盤伝送が構成された特定コンポーネントキャリアを介して伝送されたCBG(ら)の個数MがNより少なければ、前記特定コンポーネントキャリアに対するHARQ-ACKビット(ら)は前記伝送されたCBG(ら)に対するHARQ-ACKビット(ら)が繰り返されて構成される。また、前記一つ以上のコンポーネントキャリア(ら)において、CBG-基盤伝送が構成された特定コンポーネントキャリアを介して伝送されたCBG(ら)の個数Mが前記Nより少なければ、前記特定コンポーネントキャリアに対するHARQ-ACKビット(ら)は前記伝送されたCBG(ら)に対するM個のHARQ-ACKビット(ら)とN-M個のNACK(ら)からなる。端末は、このように生成HARQ-ACKビットシーケンスを基地局に伝送する。
【0188】
端末がPDCCHを受信すれば、端末はPDSCHがスケジューリングスルPDSCHにTB-基盤伝送が適用されるのか、またはCBG-基盤伝送が適用されるのかを識別する。端末はPDCCHを介して受信されたDCIの情報に基づいて、各コンポーネントキャリア(つまり、PDSCH)における伝送方式を識別する。例えば、伝送方式情報はDCIで明示的な1-bitにシグナリングされるか、DCIに含まれた他の情報の組み合わせを介して類推される。また、各コンポーネントキャリアにおける伝送方式は、DCIのDCIフォーマットに基づいて識別される。互いに異なる伝送方式には互いに異なるDCIフォーマットが使用される。互いに異なるDCIフォーマットは、DCIに含まれた情報大きさが異なる。つまり、互いに異なるDCIフォーマットは、DCIペイロードの長さが異なる。また、互いに異なるDCIフォーマットでは互いに異なるRNTIでCRCがスクランブリングされる。また、CBG-基盤PDSCHをスケジューリングするPDCCHが受信されれば、端末は該当PDSCHが全体のCBGのうちいかなるCCB(ら)からなっているのかをDCIに明示された情報を介して識別する。
【0189】
以下、各図面を参照して、PDSCHの受信に対する応答としてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する具体的な実施例を説明する。それぞれの実施例において、基地局が構成した一つ以上のコンポーネントキャリア(ら)から、少なくとも一つのコンポーネントキャリア(つまり、セル)にはCBG-基盤伝送が構成されていると仮定する。例えば、一つ以上のコンポーネントキャリア(ら)では、少なくとも一つのTB-基盤伝送と少なくとも一つのCBG-基盤伝送が構成される。また、各図面の実施例において、以前図面の実施例と同じであるか相応する部分は重複する説明を省略する。本発明の実施例では、叙述の便宜上、それぞれのインデックスまたはカウンタの値は0から1ずつ増加すると仮定する。但し、本発明の実施例はこれに限らず、前記インデックスまたはカウンタの値は、予め設定された値(例えば、1)から1ずつ増加してもよい。
【0190】
図21及び
図22は、本発明の第1実施例によるDAIシグナリング方法及びそれに基づくHARQ-ACKビットシーケンス生成方法を示す図である。本発明の実施例によると、DAIはTB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスとCBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスにそれぞれ別途に適用される。よって、基地局は伝送方式別にそれぞれ独立したカウンタ-DAIとトータル-DAI値を生成する。基地局はPDSCHの伝送方式によるカウンタ-DAIとトータル-DAIの値を、該当PDSCHをスケジューリングするPDCCHのカウンタ-DAIフィールドとトータル-DAIフィールドを介して伝送される。端末は基地局が伝送したPDCCHを介してDCIを受信し、前記DCIの情報に応じて伝送方式(TB-基盤伝送またはCBG-基盤伝送)を区分し、それに当たるDAIを受信する。端末は、受信されたDAIを参照して該当伝送方式のHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。この際、端末は、PDCCHを介して受信されたカウンタ-DAIとトータル-DAIがそれぞれPDCCHがスケジューリング下PDSCHの伝送方法に対するカウンタ-DAIとトータル-DAIと解釈する。表9は、本発明の第1実施例によって生成されたカウンタ-DAIとトータル-DAIを端末が解釈する方法を示す。
【0191】
【0192】
表9を参照すると、TB-基盤PDSCHをスケジューリングPDCCHのカウンタ-DAIフィールドとトータル-DAIフィールドは、それぞれTB-基盤伝送のためのカウンタ-DAIとトータル-DAIを示す。また、CBG-基盤PDSCHをスケジューリングうるPDCCHのカウンタ-DAIとトータル-DAIは、それぞれCBG-基盤伝送のためのカウンタ-DAIとトータル-DAIを示す。
【0193】
まず、TB-基盤伝送のためのカウンタ-DAIは、最初のコンポーネントキャリア(つまり、#0)から以前のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたTB-基盤PDSCH(ら)の累積個数を示す。この場合、カウンタ-DAIの値がCであれば、以前のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたTB-基盤PDSCH(ら)の累積個数はCである。同じ方法で、TB-基盤伝送のためのカウンタ-DAIは、最初のコンポーネントキャリア(つまり、CC#0)から現在のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたTB-基盤PDSCH(ら)の累積個数を示す。この場合、カウンタ-DAIの値がCであれば、現在のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたTB-基盤PDSCH(ら)の累積個数はC+1である。また、TB-基盤伝送のためのトータル-DAIは、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたTB-基盤PDSCHの総個数を示す。もしトータル-DAIの値がTであれば、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたTB-基盤PDSCHの総個数はT+1である。
【0194】
次に、CBG-基盤伝送のためのカウンタ-DAIは、最初のコンポーネントキャリア(つまり、#0)から以前のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたCBG-基盤PDSCH(ら)の累積個数を示す。この場合、カウンタ-DAIの値がCであれば、以前のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたCBG-基盤PDSCH(ら)の累積個数はCである。同じ方法で、CBG-基盤伝送のためのカウンタ-DAIは、最初のコンポーネントキャリア(つまり、CC#0)から現在のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたCBG-基盤PDSCH(ら)の累積個数を示す。この場合、カウンタ-DAIの値がCであれば、現在のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたCBG-基盤PDSCH(ら)の累積個数はC+1である。また、CBG-基盤伝送のためのトータル-DAIは、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBG-基盤PDSCHの総個数を示す。もしトータル-DAIの値がTであれば、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBG-基盤PDSCHの総個数はT+1である。
【0195】
図21は、上述した第1実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。
図20を参照すると、端末にコンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、及び#7を介してPDSCHが伝送される。このうち、コンポーネントキャリア#0、#3、#5、及び#7を介してはCBG-基盤PDSCHが伝送され、コンポーネントキャリア#1及び#4を介してはTB-基盤PDSCHが伝送される。全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBG-基盤PDSCHの総個数は4であるため、CBG-基盤伝送のためのトータル-DAIフィールドの値は3に設定される。また、CBG-基盤伝送のためのカウンタ-DAIフィールドの値は、現在のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたCBG-基盤PDSCH(ら)の累積個数に基づいて0から増加する値に設定される。よって、CBG-基盤PDSCHが伝送されるコンポーネントキャリア#0、#3、#5、及び#7のためのPDCCHの(カウンタ-DAI、トータル-DAI)フィールドの値は、それぞれ(0、3)、(1、3)、(2、3)、及び(3、3)である。同じく、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたTB-基盤PDSCHの総個数は2であるため、TB-基盤伝送のためのトータル-DAIフィールドの値は1に設定される。また、TB-基盤伝送のためのカウンタ-DAIフィールドの値は、現在のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたTB-基盤PDSCH(ら)の累積個数に基づいて0から増加する値に設定される。よって、TB-基盤PDSCHが伝送されるコンポーネントキャリア#1及び#4のためのPDCCHの(カウンタ-DAI、トータル-DAI)フィールドの値は、それぞれ(0、1)及び(1、1)である。
【0196】
端末は、PDSCHをスケジューリングするPDCCHを受信し、PDSCHの伝送方式を識別する。例えば、端末はPDCCHを受信されたDCIのDCIフォーマットに基づいてPDSCHの伝送方式を識別する。この際、端末は受信されたPDCCHのカウンタ-DAIフィールドとトータル-DAIフィールドの値を、それぞれPDCCHがスケジューリングするPDSCHの伝送方式に対するカウンタ-DAIとトータル-DAIと解釈する。例えば、
図21の実施例において、コンポーネントキャリア#3を介して伝送されるPDSCHをスケジューリングするPDCCHが受信されれば、端末はキャリア#3を介してCBG-基盤PDSCHが伝送されることを識別し、前記PDCCHのカウンタ-DAIフィールドとトータル-DAIフィールドの値をそれぞれCBG-基盤伝送のためのカウンタ-DAIとトータル-DAIと解釈する。受信された(カウンタ-DAI、トータル-DAI)フィールドの値が(1、3)であるため、端末は全体のコンポーネントキャリアに計4つのCBG-基盤PDSCHが割り当てられており、コンポーネントキャリア#3を介して伝送されるPDSCHが2番目のCBG-基盤PDSCHであることを識別する。
【0197】
もしコンポーネントキャリアインデックスの増加に応じてCBG-基盤伝送のためのカウンタ-DAI値が順次に増加しなければ、(つまり、0→1→2→3…の順番ではなければ)、端末はCBG-基盤伝送をスケジューリングする一部のPDCCHの受信に失敗したと判別する。また、CBG-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHのうち、受信に成功した最後のPDCCHのカウンタ-DAIとトータル-DAI値が互いに異なれば、端末は前記最後のPDCCHの後にCBG-基盤伝送をスケジューリングする少なくとも一つのPDCCHの受信に失敗したと判別する。この際、受信に成功した最後のPDCCHの後に受信に失敗したCBG-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHの個数は、前記最後のPDCCHのトータル-DAI値とカウンタ-DAI値の差を介して識別される。このようなカウンタ-DAI値とトータル-DAI値の解釈方法は、TB-基盤伝送のためのカウンタ-DAI値及びトータル-DAI値の解釈にも同じく適用される。
【0198】
図21を参照すると、端末はCBG-基盤伝送がスケジューリングされたコンポーネントキャリア#3及び#7を介して伝送されたPDCCHのデコーディングに失敗し、CBG-基盤伝送がスケジューリングされた残りのコンポーネントキャリア#0及び#5を介して伝送されたPDCCHのデコーディングに成功する。この際、端末はCBG-基盤伝送のためのカウンタ-DAI値としてそれぞれ0、2を受信する。よって、端末はCBG-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHのうち、カウンタ-DAI=1に当たるPDCCHの受信に失敗したことを識別する。また、CBG-基盤伝送のためのトータル-DAI値として3が受信されるが、CBG-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHのうち受信に成功した最後のPDCCHのカウンタ-DAI値が2であるため、最後のPDCCHのトータル-DAI値とカウンタ-DAI値の差は1である。よって、端末は前記最後のPDCCHの後、CBG-基盤伝送をスケジューリングする1つのPDCCHの受信に失敗したことを識別する。
【0199】
図22は、上述した第1実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する方法を示す図である。本発明の実施例によると、端末は各コンポーネントキャリアのPDSCHの受信に対する応答として、全体のコンポーネントキャリアに対するHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。この際、端末は各コンポーネントキャリアの識別された伝送方式に基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。上述したように、HARQ-ACKビットシーケンスは、TB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスとCBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスを含む。また、端末は各コンポーネントキャリアのPDSCHをスケジューリングするPDCCHのDAIを参照してHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。この際、DAIはTB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスとCBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスにそれぞれ別途に適用される。
【0200】
より詳しくは、端末は各CBG-基盤伝送に対するN-bit HARQ-ACKをCBG-基盤伝送のカウンタ-DAI値の順に結合して、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスを生成する。CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスにおいて、各ビットは一つのCBGの受信成功可否を示す。本発明の実施例によると、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスでは一つのTB当たりN個のHARQ-ACKビット(ら)が生成されるが、前記Nは端末に構成されたTB当たりCBGの最大個数である。また、端末は各TB-基盤伝送に対する1または2-bit HARQ-ACKをTB-基盤伝送のカウンタ-DAI値の順に結合して、TB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスを生成する。ちなみに、TB-基盤伝送に対するHARQ-ACKは、空間バンドリングが適用されれば一つのPDSCH当たり1-bitに構成され、空間バンドリングが適用されなければ一つのPDSCH当たり最大2-bitに構成される。
図22の実施例では、各TB-基盤伝送に対するHARQ-ACKとして1-bit HARQ-ACKが伝送されると仮定する。
【0201】
本発明の追加の実施例によると、端末がCBG-基盤伝送をスケジューリングするPDCCH一つも受信しなければ、HARQ-ACKビットシーケンスからCBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスは除外される。つまり、HARQ-ACKビットシーケンスはTB-基盤ビットシーケンスのみからなる。同じく、端末がTB-基盤伝送をスケジューリングするPDCCH一つも受信しなければ、HARQ-ACKビットシーケンスからTB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスは除外される。つまり、HARQ-ACKビットシーケンスはCBG-基盤ビットシーケンスのみからなる。端末は、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスとTB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスを結合して、全体のHARQ-ACKビットシーケンスを構成する。本発明の実施例によると、端末はCBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスをTB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスの次に添付して、全体のHARQ-ACKビットシーケンスを構成する。
図22を参照すると、端末が構成したHARQ-ACKビットシーケンスは、[x
0
(0)、x
1
(0)、…、x
N-1
(0)、x
0
(1)、x
1
(1)、…、x
N-1
(1)、x
0
(2)、x
1
(2)、…、x
N-1
(2)、x
0
(3)、x1
(3)、…、x
N-1
(3)、y
0
(0)、y
0
(1)]である。ここで、xはCBG-基盤HARQ-ACKビットであり、yはTB-基盤HARQ-ACKビットである。また、上付き添え字は該当CBGまたはTBからなるPDSCHをスケジューリングするPDCCHのカウンタ-DAI値を示し、下付き添え字はPDSCH内で該当CBGまたはTBの昇順の順番を示す。
【0202】
一方、上述した第1実施例によると、端末が全体のHARQ-ACKビットシーケンスを構成するために、端末はTB-基盤伝送のための少なくとも一つDAIとCBG-基盤伝送のための少なくとも一つのDAIを受信すべきである。つまり、端末は、CBG-基盤伝送をスケジューリングする少なくとも一つのPDCCHと、TB-基盤伝送をスケジューリングする少なくとも一つのPDCCHを受信すべきである。もし端末が一つの伝送方式に対しるPDCCHのみを受信すれば、他の伝送方式に対するスケジューリング情報が識別されない。例えば、端末がTB-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHを一つの成功的に受信しなければ、端末はTB-基盤伝送のためのPDCCHの伝送可否を知ることができないため、TB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスを生成しない。この場合、基地局と端末との間のHARQ-ACKビットシーケンスの解釈に対するエラーが発生する恐れがあるため、これを解決するための方法が必要である。
【0203】
図23は、本発明の第2実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。本発明の第2実施例によると、基地局はPDSCHの伝送方式によるカウンタ-DAI値を該当PDSCHをスケジューリングするPDCCHのカウンタ-DAI値フィールドを介して伝送し、カウンタ-DAI値に基づいてTB-基盤伝送のためのトータル-DAI値、またはCBG-基盤伝送のためのトータル-DAI値のうちいずれか一つを前記PDCCHのトータル-DAIフィールドを介して伝送する。つまり、本発明の第2実施例によると、カウンタ-DAIフィールドは該当PDSCHの伝送方式によるカウンタ-DAI値をシグナリングするが、トータル-DAIフィールドはカウンタ-DAI値に応じて該当PDSCHの伝送方式によるトータル-DAI値、または他の伝送方式によるトータル-DAI値を選択的にシグナリングする。一実施例によると、カウンタ-DAI値が偶数であればトータル-DAIフィールドは該当PDSCHの伝送方式によるトータル-DAI値を示し、カウンタ-DAI値が奇数であればトータル-DAIフィールドは該当PDSCHの伝送方式ではなく他の伝送方式によるトータル-DAI値を示す。
【0204】
端末は、基地局が伝送したPDCCHを介してDCIを受信し、前記DCIのDCIフォーマットにおけるDAIを受信する。端末は、受信されたDAIを参照してHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。この際、端末は、PDCCHを介して受信されたカウンタ-DAIをPDCCHがスケジューリング下PDSCHの伝送方法に対するカウンタ-DAIと解釈する。一方、端末はPDCCHを介して受信されたトータル-DAIがTB-基盤伝送のためのトータル-DAIであるのか、またはTB-基盤伝送のためのトータル-DAIであるのかを、前記カウンタ-DAI値に基づいて識別する。表10は、本発明の第2実施例によって生成されたカウンタ-DAIとトータル-DAIを端末が解釈する方法を示す。
【0205】
【0206】
表10を参照すると、TB-基盤PDSCHをスケジューリングするPDCCHのカウンタ-DAIフィールドはTB-基盤伝送のためのカウンタ-DAIを示し、CBG-基盤PDSCHをスケジューリングするPDCCHのカウンタ-DAIフィールドはCBG-基盤伝送のためのカウンタ-DAIを示す。一方、TB-基盤PDSCHをスケジューリングするPDCCHのトータル-DAIフィールドは、前記PDCCHのカウンタ-DAIフィールドの値が偶数であればTB-基盤伝送のためのトータル-DAIを示し、前記PDCCHのカウンタ-DAIフィールドの値が奇数であればCBG-基盤伝送のためのトータル-DAIを示す。同じく、CBG-基盤PDSCHをスケジューリングするPDCCHのトータル-DAIフィールドは、前記PDCCHのカウンタ-DAIフィールドの値が偶数であればCBG-基盤伝送のためのトータル-DAIを示し、前記PDCCHのカウンタ-DAIフィールドの値が奇数であればTB-基盤伝送のためのトータル-DAIを示す。一方、TB-基盤伝送のためのカウンタ-DAIとトータル-DAI、及びCBG-基盤伝送のためのカウンタ-DAIとトータル-DAIが示す情報は、上述した第1実施例のようである。
【0207】
図23は、上述した第2実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。
図23の実施例において、各コンポーネントキャリアを介してCBG-基盤PDSCHとTB-基盤PDSCHが伝送される状況は、上述した第1実施例のようである。この際、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBG-基盤PDSCHの総個数は4であり、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたTB-基盤PDSCHの総個数は2である。第2実施例によって、CBG-基盤伝送のためのDAIにおいて、カウンタ-DAI値が偶数であればトータル-DAIフィールドの値は3に設定され、カウンタ-DAI値が奇数であればトータル-DAIフィールドの値は1に設定される。よって、CBG-基盤PDSCHが伝送されるコンポーネントキャリア#0、#3、#5、及び#7のためのPDCCHの(カウンタ-DAI、トータル-DAI)フィールドの値は、それぞれ(0、3)、(1、1)、(2、3)、及び(3、1)である。同じく、TB-基盤伝送のためのDAIにおいて、カウンタ-DAI値が偶数であればトータル-DAIフィールドの値は1に設定され、カウンタ-DAI値が奇数であればトータル-DAIフィールドの値は3に設定される。よって、TB-基盤PDSCHが伝送されるコンポーネントキャリア#1及び#4のためのPDCCHの(カウンタ-DAI、トータル-DAI)フィールドの値は、それぞれ(0、1)及び(1、3)である。
【0208】
端末は、PDSCHをスケジューリングするPDCCHを受信し、PDSCHの伝送方式を識別する。この際、端末は受信されたPDCCHのカウンタ-DAIフィールドの値をPDCCHがスケジューリングするPDSCHの伝送方式に対するカウンタ-DAIと解釈する。それに対し、端末は受信されたPDCCHのトータル-DAIフィールドの値を再尺する際、カウンタ-DAI値が偶数であれば該当PDSCHの伝送方式によるトータル-DAIと解釈し、カウンタ-DAI値が奇数であれば該当PDSCHの伝送方式ではなく他の伝送方式によるトータル-DAIと解釈する。例えば、
図23の実施例において、コンポーネントキャリア#3を介して伝送されるPDSCHをスケジューリングするPDCCHが受信されれば、端末はキャリア#3を介してCBG-基盤PDSCHが伝送されることを識別し、前記PDCCHのカウンタ-DAIフィールの値をそれぞれCBG-基盤伝送のためのカウンタ-DAIと解釈する。この際、カウンタ-DAIフィールドの値が奇数であるため、端末は前記PDCCHのトータル-DAIフィールドの値をTB-基盤伝送のためのトータル-DAIと解釈する。受信された(カウンタ-DAI、トータル-DAI)フィールドの値が(1、1)であるため、端末はコンポーネントキャリア#3を介して伝送されるPDSCHが2番目のCBG-基盤PDSCHであり、ぜんたいのコンポーネントキャリアに計2個のTB-基盤PDSCHが割り当てられていることを識別する。
【0209】
端末がカウンタ-DAI及び/またはトータル-DAIに基づいて、CBG-基盤伝送またはTB-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHの受信に失敗したと判別する方法は、上述した第1実施例と類似している。但し、端末は特定伝送方式のためのトータル-DAIを獲得するために、カウンタ-DAIフィールド値が偶数である際のPDCCHでトータル-DAIフィールドを参照すべきである。よって、上述した第1実施例において、最後のPDCCHのトータル-DAI値は、カウンタ-DAIフィールドの値が偶数であるPDCCHのトータル-DAI値に切り替えられるべきである。一方、端末は特定伝送方式のためのトータル-DAIを獲得するために、他の伝送方式のPDSCHをスケジューリングするPDCCHから、カウンタ-DAIフィールド値が奇数である際のトータル-DAIフィールドを参照する。端末は、このように獲得された伝送方式のためのトータル-DAIを参照して、少なくとも一部のPDCCHの受信に失敗したのか否かを判別する。
【0210】
一方、上述した第2実施例によると、端末は一つの伝送方法のPDSCHをスケジューリングするPDCCHのみを受信しても他の伝送方式にスケジューリングされたPDSCHの個数を知ることができる。よって、特定伝送方式のPDSCHをスケジューリングするPDCCHの受信に全て失敗しても、基地局と端末との間のHARQ-ACKビットシーケンスの解釈に対するエラーを防止することができる。例えば、TB-基盤伝送をスケジューリングする一つのPDCCHが伝送され、端末が該当PDCCHの受信に失敗しても、端末はCBG-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHを介してTB-基盤PDSCHのスケジューリングされた個数を識別することができる。しかし、たった一つのPDCCHのみが成功的に受信される状況では、依然として基地局と端末との間のHARQ-ACKビットシーケンスの解釈に対するエラーが発生する恐れがある。
【0211】
図24は、本発明の第3実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。本発明の第3実施例によると、基地局はTB-基盤伝送とCBG-基盤伝送それぞれのための独立したカウンタ-DAIを生成し、前記2つの伝送方式に共に使用される共通のトータル-DAIを生成する。基地局はPDSCHの伝送方式によるカウンタ-DAI値を該当PDSCHをスケジューリングするPDCCHのカウンタ-DAIフィールドを介して伝送し、共通のトータル-DAI値を全てのPDCCHのトータル-DAIフィールドを介して伝送する。つまり、本発明の第3実施例によると、カウンタ-DAIフィールドは該当PDSCHの伝送方式によるカウンタ-DAI値をシグナリングするが、トータル-DAIフィールドはTB-基盤伝送のためのトータル-DAI値とCBG-基盤伝送のためのトータル-DAI値のうちいずれか一つのみをシグナリングする。端末は、PDCCHを介して受信されたカウンタ-DAIをPDCCHがスケジューリング下PDSCHの伝送方法に対するカウンタ-DAIと解釈する。また、端末は、PDCCHを介して受信されたトータル-DAIを全ての伝送方式に共通に適用されるトータル-DAIと解釈する。表11は、本発明の第3実施例によって生成されたカウンタ-DAIとトータル-DAIを端末が解釈する方法を示す。
【0212】
【0213】
表11を参照すると、TB-基盤PDSCHをスケジューリングするPDCCHのカウンタ-DAIフィールドと、CBG-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHのカウンタ-DAIフィールドがそれぞれ示す情報は、上述した第1実施例及び第2実施例のようである。しかし、TB-基盤PDSCHをスケジューリングするPDCCHのトータル-DAIフィールドとCBG-基盤PDSCHをスケジューリングするPDCCHのトータル-DAIフィールドは、いずれも共通のトータル-DAIを示す。共通のトータル-DAI値は多様な実施例によって決定される。もし全体のコンポーネントキャリアで少なくとも一つのTB-基盤PDSCHと少なくとも一つのCBG-基盤PDSCHがいずれもスケジューリングされれば、共通のトータル-DAI値は全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたいずれか一つの伝送方式のPDSCHの総個数を示す。一実施例によると、共通のトータル-DAI値は、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBG-基盤PDSCHの総個数を示す。他の実施例によると、共通のトータル-DAI値は、HARQ-ACKビットシーケンスの長さを最小化する値に決められる。もし全体のコンポーネントキャリアにおいていずれか一つの伝送方式のPDSCHのみスケジューリングされたら、共通のトータル-DAI値は予め設定された値に決定される。本発明の実施例によると、2-bitトータル-DAIが使用されれば、前記予め設定された値は2進数の「11」である。また、3-bitトータル-DAIが使用されれば、前記予め設定された値は「011」または「111」である。
【0214】
図24は、上述した第3実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。
図24の実施例において、各コンポーネントキャリアを介してCBG-基盤PDSCHとTB-基盤PDSCHが伝送される状況は、上述した第1実施例のようである。一実施例によって、共通のトータル-DAI値がCBG-基盤PDSCHの総個数を示すとすれば、CBG-基盤伝送のためのトータル-DAIフィールドとTB-基盤伝送のためのトータル-DAIフィールドは、いずれも3に設定される。よって、CBG-基盤PDSCHが伝送されるコンポーネントキャリア#0、#3、#5、及び#7のためのPDCCHの(カウンタ-DAI、トータル-DAI)フィールドの値は、それぞれ(0、3)、(1、3)、(2、3)、及び(3、3)である。また、TB-基盤PDSCHが伝送されるコンポーネントキャリア#1及び#4のためのPDCCHの(カウンタ-DAI、トータル-DAI)フィールドの値は、それぞれ(0、3)及び(1、3)である。
【0215】
端末は、PDSCHをスケジューリングするPDCCHを受信し、PDSCHの伝送方式を識別する。この際、端末は受信されたPDCCHのカウンタ-DAIフィールドの値をPDCCHがスケジューリングするPDSCHの伝送方式に対するカウンタ-DAIと解釈する。それに対し、端末は受信されたPDCCHのトータル-DAIフィールドの値をCBG-基盤伝送とTB-基盤伝送共に適用されるトータル-DAIと解釈する。例えば、
図24の実施例において、コンポーネントキャリア#3を介して伝送されるPDSCHをスケジューリングするPDCCHが受信されれば、端末はキャリア#3を介してCBG-基盤PDSCHが伝送されることを識別し、前記PDCCHのカウンタ-DAIフィールの値をそれぞれCBG-基盤伝送のためのカウンタ-DAIと解釈する。また、端末は前記PDCCHのトータル-DAIフィールドの値をCBG-基盤伝送とTB-基盤伝送共に適用されるトータル-DAIと解釈する。受信された(カウンタ-DAI、トータル-DAI)フィールドの値が(1、3)であるため、端末はコンポーネントキャリア#3を介して伝送されるPDSCHが2番目のCBG-基盤PDSCHであり、ぜんたいのコンポーネントキャリアにCBG-基盤PDSCHとTB-基盤PDSCHがそれぞれ4つずつ割り当てられていることを識別する。一方、CBG-基盤伝送のためのトータル-DAIフィールドとTB-基盤伝送のためのトータル-DAIフィールドはいずれも共通のトータル-DAI値をシグナリングするが、スケジューリングされたCBG-基盤PDSCHとTB-基盤PDSCHの総個数は互いに同じではない可能性がある。つまり、トータル-DAIフィールドがB個のビットからなり、共通のトータル-DAI値kをシグナリングすれば、スケジューリングされたCBG-基盤PDSCHの総個数は2
B*n+k+1であり、スケジューリングされたTB-基盤PDSCHの総個数は2
B*m+k+1である(ここで、nとmは負ではない整数)。よって、トータル-DAIフィールドが2つのビットからなれば、スケジューリングされたCBG-基盤PDSCHの総個数とスケジューリングされたTB-基盤PDSCHの総個数の差は4の倍数である。
【0216】
端末がカウンタ-DAI及び/またはトータル-DAIに基づいて、CBG-基盤伝送またはTB-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHの受信に失敗したと判別する方法は、上述した第1実施例と類似している。但し、受信された共通のトータル-DAIが予め設定された値を示し、特定伝送方式のPDSCHをスケジューリングするPDCCHが全く受信されなければ、端末は前記特定伝送方式のPDSCHがスケジューリングされていないと判断する。端末はHARQ-ACKビットシーケンスを生成する際、スケジューリングされていないと判断した特定伝送方式に対するHARQ-ACKビットシーケンスを多重化しない。例えば、共通のトータル-DAIが予め設定された値を示し、TB-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHが全く受信されなければ、端末が生成するHARQ-ACKビットシーケンスはTB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスを除外して構成される。同じく、共通のトータル-DAIが予め設定された値を示し、CBG-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHが全く受信されなければ、端末が生成するHARQ-ACKビットシーケンスはCBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスを除外して構成される。それに対し、特定伝送方式のPDSCHをスケジューリングするPDCCHが全く受信されていないが、共通のトータル-DAIが予め設定された値を示さなければ、端末は前記特定伝送方式のPDSCHをスケジューリングされたが、該当PDSCHの受信に失敗したと判断する。よって、端末はHARQ-ACKビットシーケンスを生成する際、該当伝送方式に対するHARQ-ACKビットシーケンスを共に多重化する。本発明の実施例によると、2-bitトータル-DAIが使用されれば、前記予め設定された値は2進数の「11」である。また、3-bitトータル-DAIが使用されれば、前記予め設定された値は「011」または「111」である。また、本発明の実施例によると、特定伝送方式に対するHARQ-ACKビットシーケンスを多重化しない方法は、HARQ-ACKビットシーケンスがPUSCHを介して伝送される際のみ適用される。つまり、共通のトータル-DAIが予め設定された値を示し、特定伝送方式のPDSCHをスケジューリングするPDCCHが全く受信されておらず、HARQ-ACKビットシーケンスがPUSCHを介して伝送されれば、端末は前記特定伝送方式に対するHARQ-ACKビットシーケンスを多重化しない。
【0217】
一方、本発明の第3実施例によると、共通のトータル-DAIが使用されることで、特定伝送方式に対するトータル-DAIにはミスマッチが発生する恐れがある。よって、特定伝送方式の場合、端末は前記特定伝送方式でスケジューリングされたPDSCHの総個数とは異なって、共通のトータル-DAI値による総個数情報に基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。例えば、TB-基盤伝送をスケジューリングされたコンポーネントキャリア#1及び#4を介して伝送されたPDCCHのデコーディングに成功したら、端末はTB-基盤伝送のためのカウンタ-DAIとしてそれぞれ0、1の値を受信する。一方、端末はTB-基盤伝送のためのトータル-DAIとして3の値を受信する。TB-基盤伝送のためのトータル-DAI値として3が受信されるが、TB-基盤伝送をスケジューリングするPDCCHのうち受信に成功した最後のPDCCHのカウンタ-DAI値が1であるため、最後のPDCCHのトータル-DAI値とカウンタ-DAI値の差は2である。よって、端末は前記最後のPDCCHの後、TB-基盤伝送をスケジューリングする2つのPDCCHの受信に失敗したと識別する。よって、端末は受信に失敗したと識別されたPDCCHがスケジューリングするPDSCHに対するHARQ-ACKとしてNACKを伝送する。一方、基地局は共通のトータル-DAI値とは異なって、スケジューリングされたTB-基盤PDSCHの実際の総個数をしているため、ミスマッチによって伝送されたNACKを無視する。
【0218】
図25及び
図26は、上述した第3実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する実施例を示す図である。
図25は共通のトータル-DAI値がCBG-基盤PDSCHの総個数を示す実施例を示し、
図26は共通のトータル-DAI値がTB-基盤PDSCHの総個数を示す実施例を示す。本発明の第3実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する方法は、
図22を酸法して説明した第1実施例と類似している。但し、共通のトータル-DAIが予め設定された値を示し、特定伝送方式のPDSCHをスケジューリングするPDCCHが全く受信されなければ、端末はHARQ-ACKビットシーケンスを生成する際、前記特定伝送方式に対するHARQ-ACKビットシーケンスを多重化しない。
【0219】
まず、
図25を参照すると、共通のトータル-DAI値はCBG-基盤PDSCHの総個数を示し、トータル-DAIフィールドの値は3である。トータル-DAIフィールドが2つのビットからなれば、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBG-基盤PDSCHの総個数は2
2*n+3+1=4*(n+1)であり、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたTB-基盤PDSCHの総個数は2
2*m+3+1=4*(m+1)であると解釈される(ここで、nとmは負ではあい整数)。端末は、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスとTB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスをそれぞれ生成し、2つのHARQ-ACKビットシーケンスを結合して全体のHARQ-ACKビットシーケンスを構成する。
図25の実施例によると、トータル-DAIフィールドの値が3であるため、TB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスには2つのTB-基盤PDSCH(つまり、PDSCH TB-tx #0、#1)以外に仮想のTB-基盤PDSCH(つまり、PDSCH TB-tx #2、#3)に対するHARQ-ACK[y
0
(2)、y
0
(3)]が追加に含まれる。ここで、仮想のPDSCHは実際に伝送が行われていないPDSCHを意味する。端末は、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスをTB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスの次に添付して、全体のHARQ-ACKビットシーケンスを構成する。
図25を参照すると、端末が構成したHARQ-ACKビットシーケンスは、[x
0
(0)、x
1
(0)、…、x
N-1
(0)、x
0
(1)、x
1
(1)、…、x
N-1
(1)、x
0
(2)、x
1
(2)、…、x
N-1
(2)、x
0
(3)、x
1
(3)、…、x
N-1
(3)、y
0
(0)、y
0
(1)、y
0
(2)、y
0
(3)]である。ここで、TB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスの最後の2つのビット[y
0
(2)、y
0
(3)]は、基地局と端末との間のHARQ-ACKビットシーケンスの解釈エラーを防止するためのものであって、いらない情報を有するダミー(dummy)ビットである。
【0220】
次に、
図26を参照すると、共通のトータル-DAI値はTB-基盤PDSCHの総個数を示し、トータル-DAIフィールドの値は3である。トータル-DAIフィールドが2つのビットからなれば、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBG-基盤PDSCHの総個数は2
2*n+1+1=4*n+2であり、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたTB-基盤PDSCHの総個数は2
2*m+1+1=4*m+2であると解釈される(ここで、nとmは負ではあい整数)。端末は、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスとTB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスをそれぞれ生成し、2つのHARQ-ACKビットシーケンスを結合して全体のHARQ-ACKビットシーケンスを構成する。
図26の実施例によると、トータル-DAIフィールドの値が1であるため、TB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスには4つのCBG-基盤PDSCH(つまり、PDSCH CBG-tx #0、#1、#2、#3)以外に仮想のCBG-基盤PDSCH(つまり、CBG-tx #4、#5)に対するHARQ-ACK[x
0
(4)、x
1
(4)、…、x
N-1
(4)、x
0
(5)、x
1
(5)、…、x
N-1
(5)]が追加に含まれる。端末は、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスをTB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスの次に添付して、全体のHARQ-ACKビットシーケンスを構成する。
図26を参照すると、端末が構成したHARQ-ACKビットシーケンスは、[x
0
(0)、x
1
(0)、…、x
N-1
(0)、x
0
(1)、x
1
(1)、…、x
N-1
(1)、x
0
(2)、x
1
(2)、…、x
N-1
(2)、x
0
(3)、x
1
(3)、…、x
N-1
(3)、x
0
(4)、x
1
(4)、…、x
N-1
(4)、x
0
(5)、x
1
(5)、…、x
N-1
(5)、y
0
(0)、y
0
(1)]である。ここで、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスの最後の2N個のビット[x
0
(4)、x
1
(4)、…、x
N-1
(4)、x
0
(5)、x
1
(5)、…、x
N-1
(5)]は、基地局と端末との間のHARQ-ACKビットシーケンスの解釈エラーを防止するためのものであって、いらない情報を有するダミービットである。
【0221】
図27は、上述した第3実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する他の実施例を示す図である。上述したように、本発明の追加の実施例によると、CBG-基盤伝送とTB-基盤伝送のうちいずれか一つの伝送方式のPDSCHのみスケジューリングされる。この際、いずれか一つの伝送方法のPDSCHのみスケジューリングされていることをシグナリングするために、トータル-DAI値は予め設定された値3(つまり、2進数の「11」)に設定される。また、
図27の実施例では、コンポーネントキャリア#1及び#4を介してTB-基盤PDSCHが伝送され、CBG-基盤PDSCHはスケジューリングされていない情報を仮定する。
【0222】
まず、
図27(a)は、トータル-DAIフィールドの値がTB-基盤PDSCHの総個数を示す実施例を示す。全体のコンポーネントキャリアでスケジューリングされたTB-基盤PDSCHの総個数は2であるため、トータル-DAIの値は1に設定される。この際、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBG-基盤PDSCHの総個数は2であると解釈される。よって、端末は2つの仮想のCBG-基盤PDSCHに対する2*N-bit HARQ-ACK[x
0
(0)、x
1
(0)、…、x
N-1
(0)、x
0
(1)、x
1
(1)、…、x
N-1
(1)]を生成する。端末はTB-基盤PDSCHをスケジューリングするPDCCHのみを検出するため、前記2*N-bitのHARQ-ACKはダミービットであり、いずれもNACKに設定される。
【0223】
次に、
図27(b)は、トータル-DAIフィールドの値が特定伝送方式のPDSCHがスケジューリングされていないことを示す予め設定された値を指示する実施例を示す。ここで、予め設定された値3(つまり、2進数の「11」で)ある。受信されたトータル-DAIが予め設定された値を示し、前記CBG-基盤PDSCHをスケジューリングするPDCCHが全く受信されていないため、端末はCBG-基盤PDSCHがスケジューリングされていないと判断する。よって、端末は、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスを除外して、TB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスのみを含んで全体のHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。ここで、トータル-DAIフィールドの値は3であるため、端末は全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたTB-基盤PDSCHの総個数は4であると解釈する。しかし、端末は実際に2つのTB-基盤PDSCHを受信するため、2つの仮想TB-基盤PDSCHに対する2-bit HARQ-ACK[y
0
(2)、y
0
(3)]を生成する。端末は仮想のTB-基盤PDSCHをスケジューリングするPDCCHは受信できないため、前記2-bitのHARQ-ACKはダミービットであり、いずれもNACKに設定される。
【0224】
一方、上述した実施例ではTB-基盤HARQ-ACKビットシーケンスで一つのTB当たり一つのHARQ-ACKビットが生成され、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスで一つのTB当たりN個のHARQ-ACKビット(ら)が生成されると仮定した。以下の実施例では、CBG-基盤HARQ-ACKビットシーケンスで一つのTB当たり1乃至N個のうちいずれか一つのHARQ-ACKビット(ら)が生成されると仮定する。例えば、CBG-基盤PDSCHに対するHARQ-ACKビット(ら)の長さは、実際にPDSCHにスケジューリングされて伝送されるCBG(ら)の個数に基づいて決定される。また、以下の実施例では、TB-基盤伝送が1つのCBG-基盤伝送からなる仮定する。つまり、1つのTBからなるPDSCHは1つのCBGからなるPDSCHと仮定し、2つのTBからなるPDSCHは2つのCBGからなるPDSCHと仮定して、それぞれの実施例が説明される。よって、別途のTB-基盤伝送またはCBG-基盤伝送という表現は省略可能である。ちなみに、端末はPDSCHがスケジューリングスルPDSCHにTB-基盤伝送が適用されるのか、またはCBG-基盤伝送が適用されるのかをPDCCHの情報を介して識別する。
【0225】
図28は、本発明の第4実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。本発明の第4実施例によると、基地局はスケジューリングされたCBGの個数に基づいたカウンタ-DAI値とトータル-DAI値を生成し、これをカウンタ-DAIフィールドとトータル-DAIフィールドを介して伝送する。つまり、カウンタ-DAIは、最初のコンポーネントキャリア(つまり、コンポーネントキャリア#0)から以前のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたCBG(ら)の累積個数を示す。また、トータル-DAIは、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングCBGの総個数を示す。
図28を参照すると、端末にコンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、及び#7を介してPDSCHが伝送される。この際、コンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、及び#7を介して伝送されるCBG(ら)の個数は、それぞれ2、3、1、4、3、及び3である。全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBGの総個数は16であるため、コンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、及び#7のための各PDCCHの(カウンタ-DAI、トータル-DAI)フィールドの値はそれぞれ(0、16)、(2、16)、(5、16)、(6、16)、(10、16)、及び(13、16)である。
【0226】
端末がPDCCHを受信すれば、端末はPDCCHに含まれたCBGスケジューリング情報を介して前記PDCCHがスケジューリングするPDSCHに含まれたCBGの個数を識別する。また、端末はトータル-DAI値を介して全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBGの総個数を識別し、カウンタ-DAI値を介して該当PDCCHがスケジューリングするPDSCHに含まれたCBGが伝送された順番を識別する。もし現在のPDCCHがスケジューリングするPDSCHがk個のCBG(ら)を含み、(カウンタ-DAI、トータル-DAI)フィールドの値が(C、T)であれば、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたPDSCHは計T個のCBGを含み、現在のPDCCHがスケジューリングするPDSCHに含まれたCBG(ら)は、計T個のCBGのうちC+1番目からC+k番目のCBG(ら)である。例えば、端末がコンポーネントキャリア#3を介して伝送されるPDSCHをスケジューリングするPDCCHの受信に成功したら、端末はPDCCHに含まれたスケジューリング情報に基づいてコンポーネントキャリア#3を介して伝送されるPDSCHが一つのCBGを含むことを知る。また、端末は受信された(カウンタ-DAI、トータル-DAI)フィールドの値(5、16)を介して全体のコンポーネントキャリアに計16個のCBGがスケジューリングされており、コンポーネントキャリア#3を介して伝送されるPDSCHに含まれたCBGは計16個のCBGのうち6番目のCBGであることを識別する。
【0227】
端末は、以下のような方法でHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。まず、HARQ-ACKビットシーケンスの長さは、トータル-DAI値に基づいて決定される。もしトータル-DAIフィールドがB個のビットからなり、トータル-DAIフィールドの値がTであれば、HARQ-ACKビットシーケンスの長さは2B*n+Tである。ここで、nは負ではあい整数であって、受信に成功したPDCCHがスケジューリングするPDSCHに含まれたCBGに対するHARQ-ACKビットがHARQ-ACKビットシーケンスに含まれるようにする最小値である。端末は受信に成功したPDCCHから獲得したカウンタ-DAI値とスケジューリングされたCBG(ら)の個数kに基づいて、該当PDCCHがスケジューリングするCBGに対するHARQ-ACKビット(ら)の位置を決定する。つまり、カウンタ-DAIフィールドの値がCであれば、HARQ-ACKビットシーケンスで前記HARQ-ACKビット(ら)の位置はC+1番目からC+k番目までである。もしカウンタ-DAIフィールドがA個のビットからなり、カウンタ-DAIフィールドの値がCであれば、可能なHARQ-ACKビット(ら)の位置は2A*m+C+1番目からは2A*m+C+k番目までである。ここで、mは負ではあい整数である。一方、HARQ-ACKビットシーケンスのうちHARQ-ACKビット(ら)がマッピングされていないビットはNACKに設定される。
【0228】
一方、上述した第4実施例によると、端末がPDCCHの受信に成功したら、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBGの総個数と該当PDCCHがスケジューリングするPDSCHに含まれたCBGが伝送された順番が識別される。しかし、一つのPDSCHを介して多様な個数のCBGが伝送されるため、端末が複数のCBGの受信失敗を識別した際、いくつのPDSCHの受信に失敗したのかは識別できない。
【0229】
図29は、本発明の第5実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。本発明の第5実施例によると、基地局はスケジューリングされたPDSCHの個数に基づく第1カウンタ-DAI(つまり、カウンタ-DAI#1)値と第1トータル-DAI(つまり、トータル-DAI#1)値を生成し、CBGの個数に基づく第2カウンタ-DAI(つまり、カウンタ-DAI#2)値と第2トータル-DAI(つまり、トータル-DAI#2)値を生成する。基地局は生成されたDAI値をそれぞれ第1カウンタ-DAIフィールド、第1トータル-DAIフィールド、第2カウンタ-DAIフィールド、及び第2トータル-DAIフィールドを介して伝送する。
【0230】
まず、第1カウンタ-DAIは、最初のコンポーネントキャリア(つまり、コンポーネントキャリア#0)から以前のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたPDSCH(ら)の累積個数を示す。この場合、第1カウンタ-DAIの値がCであれば、以前のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたPDSCH(ら)の累積個数はCである(つまり、現在のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたPDSCH(ら)の累積個数はC+1)。また、第1トータル-DAIは、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングPDSCHの総個数を示す。もし第1トータル-DAIの値がTであれば、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたPDSCHの総個数はT+1である。
【0231】
次に、第2カウンタ-DAIは、最初のコンポーネントキャリア(つまり、コンポーネントキャリア#0)から以前のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたCBG(ら)の累積個数を示す。また、第2トータル-DAIは、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングCBGの総個数に基づいて決定される。本発明の実施例によると、シグナリングオーバーヘッドを減らすために第2カウンタ-DAIフィールドと第2トータル-DAIフィールドの値は、シグナリングを行うための情報からそれぞれ第1カウンタ-DAIフィールドの値と第1トータルDAIフィールドの値を引いて設定される。例えば、以前のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたCBGの個数がPで、現在のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされた第1カウンタ-DAI値がC1であれば、現在のコンポーネントキャリアの第2カウンタ-DAI値C2はC2=P-C1に設定される。また、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBGの個数がQで、第1トータル-DAI値がT1であれば、第2トータル-DAI値T2はT2=Q-T1に設定される。
【0232】
図29の実施例において、各コンポーネントキャリアを介してCBG(ら)が伝送される状況は、上述した第4実施例のようである。この際、コンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、及び#7のための各PDCCHの(第1カウンタ-DAI、第1トータル-DAI、第2カウンタ-DAI、第2トータル-DAI)フィールドの値は、(0、5、0、11)、(1、5、1、11)、(2、5、3、11)、(3、5、3、11)、(4、5、6、11)、及び(5、5、8、11)である。
【0233】
端末がPDCCHを受信すれば、端末はPDCCHに含まれたCBGスケジューリング情報を介して前記PDCCHがスケジューリングするPDSCHに含まれたCBGの個数を識別する。また、端末は第1トータル-DAI値を介して全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたPDSCHの総個数を識別し、第1カウンタ-DAI値を介して該当PDSCHがスケジューリングするPDSCHに含まれたCBGが伝送された順番を識別する。加えて、端末は第2トータル-DAI値を介して全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBGの総個数を識別し、第2カウンタ-DAI値を介して該当PDCCHがスケジューリングするPDSCHに含まれたCBGが伝送された順番を識別する。もし、現在のPDCCHがスケジューリングするPDSCHがk個のCBG(ら)を含み、(第1カウンタ-DAI、第1トータル-DAI、第2カウンタ-DAI、第2トータル-DAI)フィールドの値が(C1、T1、C2、T2)であれば、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたPDSCHの総個数はT1+1であり、スケジューリングされたCBGの総個数はT1+T2である。また、現在のPDCCHがスケジューリングするPDSCHの順番はC1番目であり、前記PDSCHに含まれたCBGは計T1+T2個のCBGのうちC1+C2+1番目からC1+C2+k番目CBGである。
【0234】
もしコンポーネントキャリアインデックスの増加に応じて第1カウンタ-DAI値が順次に増加しなければ、(つまり、0→1→2→3…の順番ではなければ)、端末は一部のPDCCHの受信に失敗したと判別する。また、受信に成功した最後のPDCCHの第1カウンタ-DAI値と第1トータル-DAI値が同じではなければ、端末は前記最後のPDCCHの後に少なくとも一つのPDCCHの受信に失敗したと判別する。この際、受信に成功した最後のPDCCHの後に受信に失敗したPDCCHの個数は、前記最後のPDCCHの第1トータル-DAI値と第1カウンタ-DAI値の差を介して識別される。
【0235】
端末は、以下のような方法でHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。まず、HARQ-ACKビットシーケンスの長さは、第1トータル-DAI値と第2トータル-DAI値の和に基づいて決定される。端末は受信に成功したPDCCHから獲得した第1カウンタ-DAI値、第2カウンタ-DAI値とスケジューリングされたCBG(ら)の個数kに基づいて、該当PDCCHがスケジューリングするCBGに対するHARQ-ACKビット(ら)の位置を決定する。つまり、(第1カウンタ-DAI、第1トータル-DAI、第2カウンタ-DAI、第2トータル-DAI)フィールドの値が(C1、T1、C2、T2)であれば、HARQ-ACKビットシーケンスにおける前記HARQ-ACKビット(ら)の位置はC1+C2+1番目からC1+C2+k番目までである。一方、HARQ-ACKビットシーケンスのうちHARQ-ACKビット(ら)がマッピングされていないビットはNACKに設定される。
【0236】
一方、上述した第5実施例によると、端末がPDCCHの受信に成功したら、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBGの総個数と該当PDCCHがスケジューリングするPDSCHに含まれたCBGが伝送された順番が識別される。また、端末が少なくとも一つのPDSCHの受信に失敗したら、いかなるPDSCHの受信に失敗したのかを識別することができる。しかし、本実施例によると、DCIオーバーベッドが高い短所がある。
【0237】
図30は、本発明の第6実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。本発明の第6実施例によると、基地局はスケジューリングされたPDSCHの個数に基づく第1カウンタ-DAI(つまり、カウンタ-DAI#1)値と第1トータル-DAI(つまり、トータル-DAI#1)値を生成し、CBGの個数に基づく第2カウンタ-DAI(つまり、カウンタ-DAI#2)値を生成する。基地局は生成されたDAI値をそれぞれ第1カウンタ-DAIフィールド、第1トータル-DAIフィールド、及び第2カウンタ-DAIフィールドを介して伝送する。
【0238】
本発明の第6実施例において、第1トータル-DAI及び第1トータル-DAIの定義は上述した第5実施例のようである。但し、第2カウンタ-DAIは、現在のコンポーネントキャリア以前のK個のPDSCH(ら)にスケジューリングされたCBG(ら)の個数に基づいて決定される。本発明の実施例によると、現在のコンポーネントキャリア以前のK個のPDSCHは循環的に決定される。つまり、最初のコンポーネントキャリア(つまり、コンポーネントキャリア#0)から以前のコンポーネントキャリアまで計k個のPDSCHがスケジューリングされれば(ここで、k<K)、前記K個のPDSCHは最初のコンポーネントキャリアから以前のコンポーネントキャリアまでのk個のPDSCHと、最後のコンポーネントキャリアまで逆順にK-k個のPDSCHを含む。一実施例によると、Kの値は第1トータル-DAIの値、つまり、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングCBGの総個数に基づいて決定される。例えば、第1トータル-DAIの値がそれぞれ1、2、または3であれば、Kの値は0、1、または2に設定される。また、第1トータル-DAIの値が3よち大きければ、Kの値は3に設定される。本発明の実施例によると、シグナリングオーバーヘッドを減らすために、第2カウンタ-DAIフィールドの値は現在のコンポーネントキャリア以前のK個のPDSCH(ら)にスケジューリングされたCBG(ら)の個数からKを引いて設定される。
【0239】
図30の実施例において、各コンポーネントキャリアを介してCBG(ら)が伝送される状況は、上述した第4実施例のようである。この際、Kの値は3に設定され、コンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、及び#7のための各PDCCHの(第1カウンタ-DAI、第1トータル-DAI、第2カウンタ-DAI)フィールドの値は、(0、5、7)、(1、5、5)、(2、5、5)、(3、5、3)、(4、5、5)、及び(5、5、5)である。
【0240】
端末が一部のPDCCHの受信に失敗したと判別する方法は、上述した第5実施例と同じである。加えて、第6実施例において、第2カウンタ-DAIは現在のコンポーネントキャリア以前のK個のPDSCH(ら)にスケジューリングされたCBG(ら)の個数に基づいて決定されるため、端末は受信に失敗したPDCCHがスケジューリングするPDSCHに含まれたCBG(ら)の個数を前記第2カウンタ-DAIに基づいて識別する。例えば、端末が第1カウンタ-DAIの値が2のPDCCHの受信に失敗し、残りのPDCCHの受信には成功したと仮定する。端末は受信に成功したPDCCHの第1カウンタ-DAI値のうち2の値がないため、第1カウンタ-DAIの値が2のPDCCHの受信に失敗したと識別する。第1カウンタ-DAIの値が2のPDCCHがスケジューリングするPDSCHに含まれたCBG(ら)の個数は、第1カウンタ-DAIの値が3のPDCCHの第2カウンタ-DAI値から、第1カウンタ-DAIの値が0及び1のPDCCHがそれぞれスケジューリングするPDSCHに含まれたCBGの個数を引いた値に基づいて識別される。
図30の実施例において、第1カウンタ-DAIの値が3のPDCCHの第2カウンタ-DAI値は3であり、第1カウンタ-DAIの値が0及び1のPDCCHがそれぞれスケジューリングするPDSCHに含まれたCBGの個数は、それぞれ2と3である。よって、第1カウンタ-DAIの値が2のPDCCHがスケジューリングするPDSCHに含まれたCBGの個数xは、(2+3+x)-K=3を満足する。ここで、Kは3であるため、端末はxが1であることを識別する。
【0241】
図31は、上述した第6実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する実施例を示す図である。上述した実施例にように、端末は第1カウンタ-DAIの値と第1トータル-DAIの値に基づいてコンポーネントキャリアを介して伝送されたPDSCHの個数を識別する。また、端末は各を介して伝送されたCBGの個数を第2カウンタ-DAI値を介して識別する。よって、端末は第1トータル-DAIフィールドの値を0から第1トータル-DAI値まで順次に増加させながら、該当PDCCHがスケジューリングするPDSCHに対するHARQ-ACKビットを結合してHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。但し、Kの値が2以上であれば(例えば、K=2または3である際)、端末は第1トータル-DAIフィールドの値をiから循環的に増加させながら、該当PDCCHがスケジューリングするPDSCHに対するHARQ-ACKビットを結合してHARQ-ACKビットシーケンスを生成する。この際、前記iの値を指示するために、HARQ-ACKビットシーケンスの最初または最後にはHARQ-ACKビットシーケンスの構成情報を指示するヘッダが追加される。つまり、HARQ-ACKビットシーケンスはヘッダとメインビットシーケンスを含む。ヘッダは、メインビットシーケンスが何番目のPDSCHに対するHARQ-ACKビットから始まるのかに関する情報を指示する。
【0242】
図31を参照すると、Kの値が2または3であれば、端末が伝送するHARQ-ACKビットシーケンスの候補は4つである。よって、ヘッダは2つのビットからなり、メインビットシーケンスが何番目のPDSCHに対するHARQ-ACKビットから始まるのかを示す。例えば、ヘッダが「00」を指示すれば、メインビットシーケンスは1番目のPDSCHのHARQ-ACKビットから始まる。同じく、ヘッダが「01」、「10」、または「11」を指示すれば、メインビットシーケンスはそれぞれ2番目、3番目、または4番目のPDSCHのHARQ-ACKビットから始まる。
【0243】
一方、上述した第6実施例によると、端末がPDCCHの受信に成功したら、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたPDSCHの総個数と該当PDCCHがスケジューリングするPDSCHが伝送された順番が識別される。また、端末は第2カウンタ-DAI値を介してCBGの個数に関する情報を識別する。第6実施例によると、第2トータル-DAIフィールドが伝送されないため、第5実施例に比べDCIシグナリングのオーバーヘッドを減らすことができるが、端末が伝送するHARQ-ACKビットシーケンスにヘッドが追加されるべきであるため、UCI伝送のオーバーベッドが増加する。
【0244】
図32は、本発明の第7実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。本発明の第7実施例によると、基地局はスケジューリングされたPDSCHに含まれたCBGの個数に応じて伝送タイプを第1タイプ伝送と第2タイプ伝送に分け、伝送タイプごとに独立してPDSCHの個数に基づく第1カウンタ-DAI(つまり、カウンタ-DAI#1)、第1トータル-DAI(つまり、トータル-DAI#1)値と、CBGの個数に基づく第2カウンタ-DAI(つまり、カウンタ-DAI#2)、第2トータル-DAI(つまり、トータル-DAI#2)値を生成する。基地局はPDCCHがスケジューリングするPDSCHの伝送タイプと同じタイプのDAI値をそれぞれPDCCHの第1カウンタ-DAIフィールド、第1トータル-DAIフィールド、第2カウンタ-DAIフィールド、及び第2トータル-DAIフィールドを介して伝送する。端末がPDCCHを受信すれば、端末はPDCCHに含まれたCBGスケジューリング情報を介して前記PDCCHがスケジューリングするPDSCHに含まれたCBGの個数を識別する。また、端末はPDSCHに含まれたCBGの個数に基づいて該当PDSCHの伝送タイプを識別する。端末はPDCCHを介して受信された第1カウンタ-DAIフィールド、第1トータル-DAIフィールド、第2カウンタ-DAIフィールド、及び第2トータル-DAIフィールドの値を識別された伝送タイプのためのDAI値と解釈する。
【0245】
本発明の実施例によると、第1タイプ伝送は予め設定された個数以下のCBGからなるPDSCHの伝送であり、第2タイプ伝送は前記予め設定された個数を超えるCBGからなるPDSCHの伝送である。一実施例によると、予め設定された個数は
【0246】
【数8】
である。ここで、Nは端末に構成された一つのCBGの最大個数であり、
【数9】
はxより小さいか同じ数のうち最も大きい自然数、
【数10】
はxより大きいか同じ数のうち最も小さい自然数を示す。以下の実施例では、予め設定された個数が
【数11】
であると仮定するが、これは実施例によって
【数12】
または他の値に切り替えられてもよい。
【0247】
第1タイプ伝送のためのDAI値は、第1タイプ伝送に基づくPDSCH及びCBGに適用され、DAI値の定義は上述した第5実施例と同じである。同じく、第2タイプ伝送のためのDAI値は第2タイプ伝送に基づくPDSCH及びCBGに適用される。但し、第2タイプ伝送のためのDAIにおいて、第1カウンタ-DAIと第1トータル-DAIは上述した第5実施例と同じく設定されるが、第2カウンタ-DAIと第2トータル-DAIは上述した第5実施例によるそれとは異なる細かさ(granularity)を有するように設定される。つまり、第2タイプ伝送が行われるPDSCHに含まれた最小CBGの最大個数は
【数13】
であるため、第2タイプ伝送のための第2カウンタ-DAI値と第2トータル-DAI値は前記最小個数に基づく値を引いて設定することで、シグナリングオーバーヘッドを減らすことができる。より詳しくは、以前のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされた第2タイプ伝送に基づくCBGの個数がPで、現在のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされた第1カウンタ-DAI値がC1であれば、現在のコンポーネントキャリアの第2カウンタ-DAI値C2は
【数14】
に設定される。また、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされた第2タイプ伝送に基づくCBGの個数がQで、第1トータル-DAI値がT1であれば、第2トータル-DAI値T2は
【数15】
に設定される。
【0248】
図32を参照すると、端末にコンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、及び#7を介してPDSCHが伝送される。この際、コンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、及び#7を介して伝送されるCBG(ら)の個数は、それぞれ2、3、1、4、3、及び4である。N=4であれば、コンポーネントキャリア#0及び#3にスケジューリングされたPDSCHは第1タイプ伝送に基づくPDSCHであり、コンポーネントキャリア#1、#4、#5、及び#7にスケジューリングされたPDSCHは第2タイプ伝送に基づくPDSCHである。よって、第1タイプ伝送に基づくPDSCHがスケジューリングされたコンポーネントキャリア#0及び#3のための各PDCCHの(第1カウンタ-DAI、第1トータル-DAI、第2カウンタ-DAI、第2トータル-DAI)フィールドの値は、それぞれ(0、1、0、1)、及び(1、1、1、1)である。また、第2タイプ伝送に基づくPDSCHがスケジューリングされたコンポーネントキャリア#1、#4、#5、及び#7のための各PDCCHの(第1カウンタ-DAI、第1トータル-DAI、第2カウンタ-DAI、第2トータル-DAI)フィールドの値は、それぞれ(0、3、0、2)、(1、3、0、2)、(2、3、1、2)、及び(3、3、1、2)である。表12は、本発明の第7実施例によって生成されたカウンタ-DAIとトータル-DAIを端末が解釈する方法を示す。
【0249】
【0250】
表12を参照すると、端末はPDCCHの第1カウンタ-DAIフィールドと第1トータル-DAIフィールドの値を介して、コンポーネントキャリアにスケジューリングされた該当伝送タイプのPDSCHの個数、及び前記PDCCHがスケジューリングする伝送タイプのPDSCHが伝送された順番を識別する。また、端末はPDCCHの第1カウンタ-DAIフィールドと第1トータル-DAIフィールドの値を介して、コンポーネントキャリアにスケジューリングされた該当伝送タイプのPDSCHに含まれたCBGの個数、及び前記PDCCHがスケジューリングする伝送タイプのPDSCHが含むCBGが伝送された順番を識別する。もし、現在のPDCCHがスケジューリングするPDSCHがk個のCBG(ら)を含み、伝送タイプがxで(ここで、x=1または2)、(第1カウンタ-DAI、第1トータル-DAI、第2カウンタ-DAI、第2トータル-DAI)フィールドの値が(C1、T1、C2、T2)であれば、全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたタイプ-x伝送に基づくPDSCHの総個数はT1+1であり、現在のPDCCHがスケジューリングするタイプ-x伝送に基づくPDSCHの順番はC1+1番目である。また、タイプ-xに基づく前記PDSCHに含まれたCBGは、M
x*C1+C2+1番目からM
x*C1+C2+k番目までのCBGである。ここで、x=1であればM
x=1であり、x=2であれば
【数16】
である。一方、端末が一部のPDCCHの受信に失敗したと判別する方法は、上述した実施例と同じである。
【0251】
図33は、上述した第7実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する実施例を示す図である。まず、端末は第1タイプ伝送に基づくPDSCHに対するHARQ-ACKを第1カウンタ-DAI値の順に結合して、第1タイプ伝送基盤HARQ-ACKビットシーケンスを生成する。また、端末は第2タイプ伝送に基づくPDSCHに対するHARQ-ACKを第1カウンタ-DAI値の順に結合して、第2タイプ伝送基盤HARQ-ACKビットシーケンスを生成する。この際、PDCCH受信に失敗したPDSCHに対するHARQ-ACKとして「NACK」を使用する。一実施例によると、第1タイプ基盤伝送をスケジューリングするPDCCHが全く受信されなければ、端末が生成するHARQ-ACKビットシーケンスは、第1タイプ基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスを除外して構成される。同じく、第2タイプ基盤伝送をスケジューリングするPDCCHが全く受信されなければ、端末が生成するHARQ-ACKビットシーケンスは、第2タイプ基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスを除外して構成される。端末は、第1タイプ基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスと第2タイプ基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスを予め設定された順に結合して、全体のHARQ-ACKビットシーケンスを構成する。一実施例によると、端末は第1タイプ基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスを第2タイプ基盤伝送に対するHARQ-ACKビットシーケンスをの次に添付して、全体のHARQ-ACKビットシーケンスを構成する。
図33を参照すると、端末が構成したHARQ-ACKビットシーケンスは、[x
0
(0)、x
1
(0)、x
2
(0)、x
0
(1)、x
1
(1)、x
2
(1)、x
3
(1)、x
0
(2)、x
1
(2)、x
2
(2)、x
0
(3)、x
1
(3)、x
2
(3)、x
3
(3)、y
0
(0)、y
1
(0)、y
0
(1)]である。但し、本発明はこれに限らず、前記ビットシーケンスを逆順に結合して全体のHARQ-ACKビットシーケンスを構成してもよい。
【0252】
一方、上述した第7実施例によると、PDSCHに含まれたCBGの個数に応じて伝送タイプを第1タイプ伝送と第2タイプ伝送に分け、伝送タイプ別に独立したDAI値をシグナリングすることで、DCIのオーバーベッドを減らすことができる。しかし、端末が互いに異なる伝送タイプをスケジューリングするPDCCHを常に受信しなければならない短所がある。
【0253】
図34は、本発明の第8実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。本発明の第8実施例は、上述した第2実施例と第7実施例の少なくとも一部の構成を組み合わせて行われる。つまり、基地局はスケジューリングされたPDSCHに含まれたCBGの個数に応じて伝送タイプを第1タイプ伝送と第2タイプ伝送に分け、伝送タイプごとに独立してPDSCHの個数に基づく第1カウンタ-DAI(つまり、カウンタ-DAI#1)、第1トータル-DAI(つまり、トータル-DAI#1)値と、CBGの個数に基づく第2カウンタ-DAI(つまり、カウンタ-DAI#2)、第2トータル-DAI(つまり、トータル-DAI#2)値を生成する。この際、第1カウンタ-DAIの値が偶数であれば、基地局はPDCCHがスケジューリングするPDSCHの伝送タイプと同じタイプに対する第1トータル-DAI値と第2トータル-DAI値を、それぞれPDCCHの第1トータル-DAIフィールド及び第2トータル-DAIフィールドを介して伝送する。しかし、第1カウンタ-DAIの値が奇数であれば、基地局はPDCCHがスケジューリングするPDSCHの伝送タイプとは異なるタイプに対する第1トータル-DAI値と第2トータル-DAI値を、それぞれPDCCHの第1トータル-DAIフィールド及び第2トータル-DAIフィールドを介して伝送する。ここで、DAI値の定義は上述した第7実施例と同じである。
【0254】
図34の実施例において、各コンポーネントキャリアを介してCBG(ら)が伝送される状況は、上述した第7実施例のようである。コンポーネントキャリア#0及び#3にスケジューリングされたPDSCHは第1タイプ伝送に基づくPDSCHであり、コンポーネントキャリア#1、#4、#5、及び#7にスケジューリングされたPDSCHは第2タイプ伝送に基づくPDSCHである。よって、第1タイプ伝送に基づくPDSCHがスケジューリングされたコンポーネントキャリア#0及び#3のための各PDCCHの(第1カウンタ-DAI、第1トータル-DAI、第2カウンタ-DAI、第2トータル-DAI)フィールドの値は、それぞれ(0、1、0、1)、及び(1、3、1、2)である。また、第2タイプ伝送に基づくPDSCHがスケジューリングされたコンポーネントキャリア#1、#4、#5、及び#7のための各PDCCHの(第1カウンタ-DAI、第1トータル-DAI、第2カウンタ-DAI、第2トータル-DAI)フィールドの値は、それぞれ(0、3、0、2)、(1、1、0、1)、(2、3、1、2)、及び(3、1、1、1)である。一方、第8実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する方法は、上述した
図33の実施例のようである。
【0255】
一方、上述した第8実施例によると、PDSCHに含まれたCBGの個数に応じて伝送タイプを第1タイプ伝送と第2タイプ伝送に分け、伝送タイプ別に独立したDAI値をシグナリングすることで、DCIのオーバーベッドを減らすことができる。また、端末は一つの伝送タイプに基づくPDSCHをスケジューリングするPDCCHのみを受信しても、他の伝送タイプに基づくPDSCH及びCBGの個数を知ることができる。しかし、端末は互いに異なるタイプのためのトータル-DAIを知らせる複数のPDCCH常に受信しなければならない。
【0256】
図35は、本発明の第9実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。本発明の第9実施例は、上述した第3実施例と第7実施例の少なくとも一部の構成を組み合わせて行われる。つまり、基地局はスケジューリングされたPDSCHに含まれたCBGの個数に応じて伝送タイプを第1タイプ伝送と第2タイプ伝送に分け、伝送タイプごとに独立してPDSCHの個数に基づく第1カウンタ-DAI(つまり、カウンタ-DAI#1)値と、CBGの個数に基づく第2カウンタ-DAI(つまり、カウンタ-DAI#2)値を生成する。また、基地局は前記2つの伝送タイプに共に使用される共通の第1トータル-DAI(つまり、トータル-DAI#1)値と、共通の第2トータル-DAI(つまり、トータル-DAI#2)値を生成する。基地局はPDSCHの伝送タイプによる第1カウンタ-DAI値及び第2カウンタ-DAI値を該当PDSCHをスケジューリングするPDCCHを、第1カウンタ-DAIフィールド及び第2カウンタ-DAIフィールドを介して伝送する。また、基地局は伝送タイプにかかわらず、共通の第1トータル-DAI値と共通の第2トータル-DAI値を、全てのPDCCHの第1トータル-DAIフィールド及び第2トータル-DAIフィールドを介して伝送する。
【0257】
追加の実施例によると、全体のコンポーネントキャリアにおいていずれか一つの伝送タイプのPDSCHのみスケジューリングされたら、共通の第1トータル-DAI値は予め設定された値に決定される。本発明の実施例によると、2-bitトータル-DAIが使用されれば、前記予め設定された値は2進数の「11」である。また、3-bitトータル-DAIが使用されれば、前記予め設定された値は「011」または「111」である。一方、第1カウンタ-DAI及び第2カウンタ-DAI値を決定する方法は、上述した第7実施例と同じである。
【0258】
図35の実施例において、各コンポーネントキャリアを介してCBG(ら)が伝送される状況は、上述した第7実施例のようである。また、共通の第1トータル-DAI値及び共通の第2トータル-DAI値は、それぞれ第2タイプ伝送に基づくPDSCH及びCBGの個数に基づいて決定されると仮定する。よって、第1タイプ伝送に基づくPDSCHがスケジューリングされたコンポーネントキャリア#0及び#3のための各PDCCHの(第1カウンタ-DAI、第1トータル-DAI、第2カウンタ-DAI、第2トータル-DAI)フィールドの値は、それぞれ(0、3、0、2)、及び(1、3、1、2)である。また、第2タイプ伝送に基づくPDSCHがスケジューリングされたコンポーネントキャリア#1、#4、#5、及び#7のための各PDCCHの(第1カウンタ-DAI、第1トータル-DAI、第2カウンタ-DAI、第2トータル-DAI)フィールドの値は、それぞれ(0、3、0、2)、(1、3、0、2)、(2、3、1、2)、及び(3、3、1、2)である。
【0259】
図36は、上述した第9実施例によってシグナリングされたDAIに基づいてHARQ-ACKビットシーケンスを生成する実施例を示す図である。HARQ-ACKビットシーケンスは、上述した
図33の実施例と同じく生成される。しかし、第1タイプ伝送に基づくPDSCHのために(第1トータル-DAI、第2トータル-DAI)フィールドの値として(1、1)の代わりに(3、2)が使用されているため、HARQ-ACKビットシーケンスには2つの仮想のPDSCHに含まれた3つの仮想のCBGに対するダミーHARQ-ACK[z
0、z
1、z
2]が追加に含まれる。
【0260】
図37は、本発明の第10実施例によるDAIシグナリング方法を示す図である。基地局がCBG-基盤伝送を構成すれば、各コンポーネントキャリアまたはセルに構成された一つのTB当たりCBG(ら)の個数は互いに異なる。例えば、コンポーネントキャリア#0では一つのTB当たりCBGの個数は2であり、コンポーネントキャリア#1では一つのTB当たりCBGの個数は4に構成される。また、端末が一つのPDSCHから2つのTBが伝送される伝送モードで構成されていれば、前記2つのTBでは一つのTB当たりCBG(ら)の個数が同じく設定される。
【0261】
一つのPDSCHから一つのTBが伝送される伝送モードで構成された端末は、前記構成されたCBG(ら)の個数に基づくHARQ-ACKビット(ら)を基地局に伝送すべきである。一つのPDSCHから2つのTBが伝送される伝送モードで構成された端末が空間バンドリングを行わないように構成されれば、端末は前記構成されたTB当たりCBG(ら)の個数の2倍に基づくHARQ-ACKビットを基地局に伝送すべきである。一方、一つのPDSCHから2つのTBが伝送される伝送モードで構成された端末が空間バンドリングを行うように構成されれば、端末は前記構成されたTB当たりCBG(ら)の個数に基づくHARQ-ACKビット(ら)を基地局に伝送すべきである。以下、本発明の実施例では、端末が空間バンドリングを行うように構成されているか、一つのPDSCHから一つのTBが伝送される伝送モードで構成されていると仮定する。空間バンドリングを初めとするHARQ-ACKバンドリング方法の具体的な実施例は後述する。但し、本発明の実施例は、一つのPDSCHから2つのTBが伝送される伝送モードで構成され、空間バンドリングを行わないように構成された端末にも拡張して適用されてもよい。本発明の実施例によると、PDSCHをスケジューリングするPDCCHのDCIには、カウンタ-DAIとトータル-DAIが含まれる。この際、カウンタ-DAIは最初のコンポーネントキャリア(つまり、コンポーネントキャリア#0)から以前のコンポーネントキャリアまでスケジューリングされたCBGグループの累積個数を示し、トータル-DAIは全体のコンポーネントキャリアにスケジューリングされたCBGグループの総個数を示す。ここで、CBGグループは予め設定されたS個のCBGを束ねて一つのグループにしたものである。一実施例によると、前記カウンタ-DAIとトータル-DAIにおいて、TB-基盤PDSCHはS個のCBGからなるCBG-基盤伝送と同じく取り扱われる。つまり、TB-基盤PDSCHは一つのCBGグループを含んでいると仮定する。よって、端末はTB-基盤PDSCHを受信してもS-bit HARQ-ACKをフィードバックすべきである。S-bit HARQ-ACKは、1-bit TB-基盤HARQ-ACKを繰り返して生成されるか、残余ビット(ら)にNACKをマッピングして生成される。例えば、トータル-DAI値が3であれば、端末は全体のコンポーネントキャリアを介して計3*S個のCBGが伝送されたと判断する。よって、端末は計3*S-bit HARQ-ACKを伝送すべきである。もし一つのPDSCHから2つのTBが伝送され、空間バンドリングが行われていなければ、端末は計2*3*S-bit HARQ-ACKを伝送すべきである。
【0262】
表13は、トータル-DAIフィールドとカウンタ-DAIフィールドが2つのビットからなる際、各DAI値が指示するCBG(ら)の個数を示す。また、表14は、トータル-DAIフィールドとカウンタ-DAIフィールドが3つのビットからなる際、各DAI値が指示するCBG(ら)の個数を示す。
【0263】
【0264】
【0265】
表13と表14において、下付き添え字cはコンポーネントキャリア(または、セル)のインデックスを示す。つまり、VDL
C=DAI、cはコンポーネントキャリアCのカウンタ-DAI値であり、VDL
T-DAIはトータル-DAI値である。表13及び表14のシグナリング方法によると、トータル-DAIまたはカウンタ-DAI値がAであれば、該当DAIフィールドが示すCBGの個数はS*(2^B+A)である。ここで、Bはカウンタ-DAIまたはトータル-DAIのビット幅(bit width)である。本発明の実施例によると、一つのCBGグループに含まれるCBGの個数Sは、カウンタ-DAIまたはトータル-DAIで表されるCBGの個数に対する細かさで表される。
【0266】
本発明の実施例によると、一つのCBGグループに含まれるCBGの個数Sの値は多様な方法で決定される。一実施例によると、Sの値はS=2に固定される。好ましくは、Sは端末-特定RRC信号からなる。他の実施例によると、Sは各コンポーネントキャリアに構成されたCBGの個数の最大公約数の値に決定される。例えば、コンポーネントキャリア#0には2つのCBGが構成され、コンポーネントキャリア#1には6つのCBGが構成されれば、S=2に設定される。また、コンポーネントキャリア#0には4のCBGが構成され、コンポーネントキャリア#1には8つのCBGが構成されれば、S=4に設定される。
【0267】
他の実施例によると、一つのコンポーネントキャリアから一つTBが伝送される伝送モードであれば、Sの値はS=2に固定され、一つのコンポーネントキャリアから2つのTBが伝送される伝送モードであれば、Sの値はS=4に固定される。更に他の実施例によると、全てのコンポーネントキャリアが一つのTBのみ伝送される伝送モードで構成されれば、Sは各コンポーネントキャリアに構成されたCBGの個数の最大公約数の値に決定される。また、一つのコンポーネントキャリアから一つのTBのみ伝送される伝送モードであれば、Sは各コンポーネントキャリアに構成されたCBGの個数の最大公約数の2倍の値に決定される。例えば、一つのコンポーネントキャリアから2つのTBが伝送される伝送モードである場合、コンポーネントキャリア#0には2つのCBGが構成され、コンポーネントキャリア#1には6つのCBGが構成されれば、S=4に設定される。また、コンポーネントキャリア#0には4のCBGが構成され、コンポーネントキャリア#1には8つのCBGが構成されれば、S=8に設定される。
【0268】
端末が期待するカウンタ-DAIフィールドとトータル-DAIフィールドのビット幅は、一つのCBGグループに含まれたCBGの個数Sによって異なり得る。一実施例によると、カウンタ-DAIフィールドとトータル-DAIフィールドのビット幅は、それぞれ2+ceil(log2(X/S))に設定される。ここで、Xは端末に構成された各コンポーネントキャリアのCBGの個数のうち最も大きい数である。ここで、ceil(a)はaより大きいか同じ整数のうち最も小さい数を示す。例えば、端末に2つのコンポーネントキャリアが構成され、コンポーネントキャリア#0で構成されたCBGの個数が2であって、コンポーネントキャリア#1で構成されたCBGの個数が4であれば、S=2である。この際、カウンタ-DAIフィールドとトータル-DAIフィールドのビット幅は、それぞれ2+ceil(log2(4/2))=3bitsに設定される。また、端末に2のコンポーネントキャリアが構成され、コンポーネントキャリア#0で構成されたCBGの個数が4であって、コンポーネントキャリア#1で構成されたCBGの個数が8であれば、S=4である。この際、カウンタ-DAIフィールドとトータル-DAIフィールドのビット幅は、それぞれ2+ceil(log2(8/4))=3bitsに設定される。
【0269】
図37を参照すると、端末にコンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、及び#7を介してPDSCHが伝送される。この際、コンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、及び#7を介して伝送されるCBGの個数は、それぞれ2、4、6、8、2、及び4である。本発明の一実施例によって、一つのCBGグループが含むCBGの個数Sは、前記CBGの個数の最大公約数である2に設定される。よって、コンポーネントキャリア#0、#1、#3、#4、#5、及び#7のための各PDCCHの(カウンタ-DAI、トータル-DAI)フィールドの値はそれぞれ(0、13)、(1、13)、(3、13)、(6、13)、(10、13)、及び(11、13)である。
【0270】
図38は、本発明の実施例によるHARQ-ACKの圧縮方法を示す図である。CBG-基盤伝送が構成された端末が伝送すべきHARQ-ACKペイロードの長さがPUCCHの最大伝送容量を超過すれば、前記HARQ-ACKペイロードはPUCCHの最大伝送容量に合わせて圧縮されるべきである。
【0271】
本発明の実施例によると、端末は全体のTBのうち一部のTB(またはPDSCH)に対してはTB-基盤HARQ-ACKを伝送し、残りのTB(またはPDSCH)に対してはCBG-基盤HARQ-ACKを伝送する。
図38を参照すると、端末のHARQ-ACKペイロードは、以下のように3つの部分に構成される。まず、「ヘッダ」部分は、以降のHARQ-ACKペイロードの解釈方法を知らせる。より詳しくは、「ヘッダ」はCBG-基盤HARQ-ACKが伝送されるTB(またはPDSCH)のインデックスを知らせる。また、「ヘッダ」はTB-基盤HARQ-ACKが伝送するTB(またはPDSCH)のインデックスを知らせる。次に、「TB-A/N」フィールドは、「ヘッダ」からTB-基盤HARQ-ACKを伝送するように指示したTB(またはPDSCH)に対するTB-基盤HARQ-ACKを含む。この際、TB-基盤HARQ-ACKの順番は、TB(またはPDSCH)のカウンタ-DAI値の昇順に設定される。次に、「CBG-A/N」フィールドは、「ヘッダ」からCBG-基盤HARQ-ACKを伝送するように指示したTB(またはPDSCH)に対するCBG-基盤HARQ-ACKを含む。この際、CBG-基盤HARQ-ACKの順番は、TB(またはPDSCH)のカウンタ-DAI値の昇順に設定される。ちなみに、互いに異なるTBに対するCBG-基盤HARQ-ACKのビットの個数が異なれば、全てのTBに対するCBG-基盤HARQ-ACKペイロードの長さが、各CBG-基盤HARQ-ACKのうち最も長く構成されたCBG-基盤HARQ-ACKのビットの長さと同じになるようにNACKが添付される。
【0272】
「ヘッダ」部分は以下のように設定される。計X個のTBに対するHARQ-ACKが伝送されれば、端末はX個のうちC個のTB(ら)に対してはCBG-基盤HARQ-ACKを伝送し、残りのX-c個TB(ら)に対してはTB-基盤HARQ-ACKを伝送する。ここで、端末と基地局がcの値を決定する方法は後述する。「ヘッダ」部分は、X個のTB(ら)のうちc個を選択する情報を示す。「ヘッダ」部分は、X-bit長さのビットマップからなる。各ビットは、各TBに対してTB-基盤HARQ-ACKを伝送されるのか、またはCBG-基盤HARQ-ACKが伝送されるのかに関する情報を示す。他の実施例として、X個のTB(ら)のうちc個を選択する場合の数は
【数17】
である。ここで、
【数18】
は二項係数である。よって、「ヘッダ」に必要なビットの個数は
【数19】
である。「ヘッダ」は
【数20】
の値を指示し、その値を解釈する方法は以下のようである。まず、「ヘッダ」の値がiであると仮定する。1の個数がcで、0の個数がX-cである長さがXのバイナリシーケンスのうちi+1番目に小さい数(または、大きい数)のバイナリシーケンスを獲得する。この際、該当バイナリシーケンスのうち、1が位置するインデックスがCBG-基盤HARQ-ACKが伝送されるTB(またはPDSCH)のインデックスであり、0が位置するインデックスがTB-基盤HARQ-ACKを伝送されるTB(またはPDSCH)のインデックスと解釈される。例えば、X=4でc=2であれば、「ヘッダ」は0~5の値を指示する。もし「ヘッダ」の値が0乃至5のうちいずれか一つの値であれば、それぞれ0011、0101、0110、1001、1010、または1100にそれぞれマッチングされる。「ヘッダ」の値が2であれば0110にマッチングされるため、2番目と3番目のTB(またはPDSCH)に対してはCBG-基盤HARQ-ACKが伝送され、1番目と4番目のTB(またはPDSCH)に対してはTB-基盤HARQ-ACKが伝送される。
【0273】
本発明の一実施例によると、端末と基地局は以下のような方法でcの値を決定する。基地局と端末は、HARQ-ACKを伝送するPUCCHが伝送し得る最大伝送ビットの個数を知ることができる。前記最大伝送ビットの個数をBと仮定する。また、CBG-基盤HARQ-ACKペイロードの長さはNと仮定する。端末と基地局は、全体のコンポーネントキャリアでいくつのTB(またはPDSCH)がスケジューリングされたのかを、トータル-DAI値を介して識別する。スケジューリングされたTB(またはPDSCH)の総個数をXと仮定する。この際、cは以下の数学式1を満足する最も大きい整数に決定される。
【0274】
【0275】
前記数式1において、X、N、及びBの値は端末と基地局が知ることができる値であるため、端末と基地局はエラーなしにcの値を識別する。ちなみに、cの値が決定されれば、端末が伝送するHARQ-ACKペイロードの長さは
【数22】
である。基地局は、常に前記長さのHARQ-ACKペイロードを期待する。
【0276】
例えば、X=9、B=22、N=4とすると、前記数学式1によってc=2が得られる。よって、端末はHARQ-ACKを生成する際、計9つのTB(またはPDSCH)のうち2つのTB(またはPDSCH)に対してはN-bit CBG-基盤HARQ-ACKを構成し、残りの7つのTB(またはPDSCH)に対しては1-bit TB-基盤HARQ-ACKを構成する。この際、基地局は常に21-bit HARQ-ACKを期待する。基地局が受信した2-bit HARQ-ACKが[001111101100011101010]であれば、前記HARQ-ACKに対する解釈は以下のようである。前記HARQ-ACKにおいて、「ヘッダ」の
【数23】
であるため、「ヘッダ」後は[001111]であって15である。長さが15のバイナリシーケンスのうち16番目に小さいバイナリシーケンスは[0010000001]であるため、3番目と9番目のTB(またはPDSCH)に対してはCBG-基盤HARQ-ACKが伝送され、1番目、2番目、3番目、4番目、5番目、6番目、7番目、及び8番目のTB(またはPDSCH)に対してはTB-基盤HARQ-ACKが伝送される。「ヘッダ」の次のX-c=9-2=7個のビットは、「TB-A/N」フィールドである。該当フィールドの値[1011000]は、1番目、2番目、4番目、5番目、6番目、7番目、及び8番目のTB(またはPDSCH)のTB-基盤HARQ-ACKを示す。「TB-A/N」フィールドの次のc*N=2*4=8個のビットは、「CBG-A/N」フィールドである。該当フィールドの値[11101010]は、3番目と9番目のTB(またはPDSCH)のCBG-基盤HARQ-ACKを示す。つまり、3番目のTB(またはPDSCH)のCBG-基盤HARQ-ACKは1110であり、9番目のTB(またはPDSCH)のCBG-基盤HARQ-ACKは1010である。
【0277】
図39乃至
図40は、本発明の実施例によってHARQ-ACKの空間バンドリングを行う方法を示す図である本発明の実施例によってHARQ-ACKの空間バンドリングを行う方法を示す図である。一つのPDSCHにおいて、2つのTBが伝送される伝送モードで構成され、CBG-基盤伝送が構成された端末が空間バンドリングを行えば、各TBに対するCBG-基盤HARQ-ACKが束ねられるべきである。また、端末は、互いに異なるスロットを介して伝送されるCBG-基盤HARQ-ACKが空間バンドリングするように構成される。本発明の実施例によって空間バンドリングを行う方法は以下のようである。ちなみに、空間バンドリングを行う方法が説明されるが、これは互いに異なる2つのTB間のHARQ-ACKを束ねる場合に使用される。
【0278】
各TBに同じ数の最大CBGの個数Nが構成されれば、TB#1が含むCBGの個数をM1とし、TB#2が含むCBGの個数をM2とし、M1がM2より大きいか同じであると仮定する。つまり、TB#1がTB#2と同じであるか多いCBGを含んでいると仮定する。もしTB#2がTB#1より多いCBGを含んでいれば、TB#1とTB#2のインデックスを切り替えて本発明の実施例を適用する。端末がバンドリングを行わないように構成されれば、端末はTB当たりN個のビットずつ、計2*N-bit HARQ-ACKを伝送すべきである。この際、M1<Nであれば、該当TBにはM1個のCBG(ら)とN-M1個の仮想のCBG(ら)が含まれていると表現する。TB#1に対するN-bit HARQ-ACKは、[a1、a2、…、aM1、x、…、x]であり、TB#2に対するN-bit HARQ-ACKは、[b1、b2、…、bM2、x、…、x]であると仮定する。ここで、xはHARQ-ACKペイロードの長さを合わせるために、仮想のCBG(ら)に対するHARQ-ACKを詰め込んだ値であって、後にNACKにマッピングされる。
【0279】
まず、
図39は、HARQ-ACKの空間バンドリングを行う第1実施例を示す。より詳しくは、
図39(a)乃至
図39(c)は、M1=NでM2=1~3である場合のHARQ-ACKの空間バンドリングを行うそれぞれの実施例を示す。M=Nであれば、2つのTBに含まれたCBGのうちバンドリングを行われるCBGのインデックスは、前記2つのTBが割り当てられた資源要素が時間-周波数領域でなるべく多く重なるように選択される。これは、時間-周波数領域でなるべく多く重なればより高い相関度を期待できるためである。より詳しくは、M1=Nであれば、2つのTBに含まれたCBGのうちバンドリングを行われるCBGのインデックスは、M1値とM2値によって表15の値に従う。
【0280】
【0281】
表15を参照すると、M1=4でM2=2であれば、バンドリングが行われるCBGのインデックスとして{1、4}の値が得られる。よって、
図39(b)を参照すると、TB#2の1番目のCBGはTB#1の1番目のCBGと束ねられ、TB#2の2番目のCBGはTB#1の4番目のCBGと束ねられる。また、M1=4でM2=3であれば、バンドリングが行われるCBGのインデックスとして{1、2、4}の値が得られる。よって、
図39(c)を参照すると、TB#2の1番目のCBGはTB#1の1番目のCBGと束ねられ、TB#2の2番目のCBGはTB#1の2番目のCBGと束ねられ、TB#2の3番目のCBGはTB#1の4番目のCBGと束ねられる。
【0282】
表16は、上述した第1実施例によって空間バンドリングを行う他の方法を例示する。M1=Nであれば、2つのTBに含まれたCBGのうちバンドリングを行われるCBGのインデックスは、M1値とM2値によって表16の値に従う。
【0283】
【0284】
表16を参照すると、M1=4でM2=3であれば、バンドリングが行われるCBGのインデックスとして{1、3、4}の値が得られる。よって、TB#2の1番目のCBGはTB#1の1番目のCBGと束ねられ、TB#2の2番目のCBGはTB#1の3番目のCBGと束ねられ、TB#2の3番目のCBGはTB#1の4番目のCBGと束ねられる。
【0285】
次に、
図40は、HARQ-ACKの空間バンドリングを行う第2実施例を示す。より詳しくは、
図40(a)乃至
図40(f)は、M1<Nである場合のHARQ-ACKの空間バンドリングを行うそれぞれの実施例を示す。M1<Nであれば、TB#2の一部のHARQ-ACKビット(ら)をTB#1で使用しない(または、仮想のCBGに対して使用された)HARQ-ACKビット(ら)に優先的にマッピングし、TB#2の残りのHARQ-ACKビット(ら)とTB#1のHARQ-ACKビット(ら)のバンドリングを行う。まず、
図40(a)乃至
図40(c)は、M1<Nで、M1+M2がNより小さいか同じ場合の実施例を示す。この場合、空間バンドリングが行われたN-bit HARQ-ACKは、TB#1のM1-bit HARQ-ACKとTB#2のM2-bit HARQ-ACK及びN-(M1+M2)-bitのNACKからなる。また、
図40(d)乃至
図40(f)は、M1<Nで、M1+M2はNより大きく、2*Nより小さい場合の実施例を示す。この場合、空間バンドリングが行われたN-bit HARQ-ACKのうちM1+M2-N個のビット(ら)は、TB#1のHARQ-ACKのうちM1+M2-N個のビット(ら)と、TB#2のHARQ-ACKのうちM1+M2-N個のビット(ら)のバンドリング(つまり、2進数AND演算)をして構成される。また、空間バンドリングが行われたN-bit HARQ-ACKのうち2*N-(M1+M2)個のビット(ら)は、TB#1のHARQ-ACKのうち残りのN-M2個のビット(ら)と、TB#2のHARQ-ACKのうち残りのN-M1個のビット(ら)からなる。
【0286】
より具体的な実施例として、[b1、b2、…、bM2]を、[b1、b2、…、bM2-k]と[bM2-k+1、bM2-k+2、…、bM2]に分けられる。ここで、kはk=N-M1である。そして、[b1、b2、…、bM2-k]と[a1、a2、…、aM2-k]には2進数AND演算を行う。このようにした得られた結果を[c1、c2、…、cM2-k]といえる。最終的に、バンドリングが行われたHARQ-ACKは、[c1、c2、…、cM2-k]、[aM2-k+1、aM2-k+1、…、aM1]、[bM2-k+1、bM2-k+2、…、bM2]を順次に連結して得られる。本発明の実施例によると、HARQ-ACKの連結順番は切り替えられる。ちなみに、このように連結されたHARQ-ACKの長さがN-bitより小さければ、N-bitに合わせるためにHARQ-ACKの後にxを添付する。この際、xはNACKにマッピングされる。最終的に、バンドリングが行われたHARQ-ACKを、[o1、o2、…、oN]とすると、インデックスiの値によるHARQ-ACKのビット数Oiは数学式2のように得られる。
【0287】
【0288】
ここで、&は2進数AND演算を意味する。また、k=N-M1で、α=max{N-(M1+M2)、0}である。この際、max{s、t}はsとtのうち大きい数を返す。ここで、xはNACKにマッピングされる。
【0289】
本発明の他の実施例として、最終的にバンドリングが行われたHARQ-ACKを、[o1、o2、…、oN]とすると、インデックスiの値によるHARQ-ACKのビット数Oiは数学式3のように得られる。
【0290】
【0291】
ここで、λはM1+M2-Nである。また、xはNACKにマッピングされる。
【0292】
数学式2、数学式3、及び
図40を参照すると、2つのTBに対するHARQ-ACKによって最終的にバンドリングが行われたHARQ-ACKは以下のようである。
図40(a)を参照して、2つのTBに対するHARQ-ACKが[a
1、x、x、x]及び[b
1、x、x、x]であれば、最終バンドリングが行われたHARQ-ACKは[a
1、b
1、x、x]である。
図40(b)を参照して、2つのTBに対するHARQ-ACKが[a
1、a
2、x、x]及び[b
1、x、x、x]であれば、最終バンドリングが行われたHARQ-ACKは[a
1、a
2、b
1、x]である。
図40(c)を参照して、2つのTBに対するHARQ-ACKが[a
1、a
2、x、x]及び[b
1、b
2、x、x]であれば、最終バンドリングが行われたHARQ-ACKは[a
1、a
2、b
1、b
2]である。
図40(d)を参照して、2つのTBに対するHARQ-ACKが[a
1、a
2、a
3、x]及び[b
1、x、x、x]であれば、最終バンドリングが行われたHARQ-ACKは[a
1、a
2、a
3、b
1]である。
図40(e)を参照して、2つのTBに対するHARQ-ACKが[a
1、a
2、a
3、x]及び[b
1、b
2、x、x]であれば、最終バンドリングが行われたHARQ-ACKは[a
1&b
1、a
2、a
3、b
2]である。ここで、&は2進数AND演算である。
図40(f)を参照して、2つのTBに対するHARQ-ACKが[a
1、a
2、a
3、x]及び[b
1、b
2、b
3、x]であれば、最終バンドリングが行われたHARQ-ACKは[a
1&b
1、a
2&b
2、a
3、b
3]である。また、2つのTBに対するHARQ-ACKが[a
1、a
2、a
3、a
4]及び[b
1、b
2、b
3、x]であれば、最終バンドリングが行われたHARQ-ACKは[a
1&b
1、a
2&b
2、a
3&b
3、a
4]である。
【0293】
図41及び
図42は、本発明の実施例によってHARQ-ACKの空間バンドリングを行う方法をより詳しく示す図である。
図41及び
図42において、NはRRC信号からなる一つTB当たりCBGの最大個数であり、M1はTB#1に含まれたCBGの(ら)の個数、M2はTB#2に含まれたCBG(ら)の個数である。また、TB#1のi番目のCBGに対するHARQ-ACKビットはa
iであり、TB#2のi番目のCBGに対するHARQ-ACKビットはb
iである。&は2進数AND演算を示す。また、xはNACKにマッピングされる。
【0294】
本発明の実施例によると、一つのPDSCHから2つのTBが伝送される伝送モードで構成され、CBG-基盤伝送が構成された端末のためのDCIは、以下のように設定される。まず、一つのTB当たりN個のCBGが構成されていると仮定する。端末が空間バンドリングを行わないように構成されれば、端末のDCIには各TB当たりいかなるCBGが伝送されるのかを指示するために、各TB当たりN-bitCBGTI(CBG transmission information)フィールドが存在する。また、各TB当たりMCS(modulation and coding scheme)、RV(redundancy version)、及びNDI(new data indicator)が存在する。一つのTBに対して前記CBGTIが全て0であれば、該当TBが伝送されないことが指示される。また、一つのTBに対して前記CBGTIが全て0で、MCSとRVの値が特定値であれば、該当TBが伝送されないことが指示される。ここで、MCSの特定値は0で、RVの特定値は1である。
【0295】
本発明の他の実施例によると、バンドリングを行う2つのTBに少なくとも一つの仮想のCBGが存すれば、以下のようにバンドリングを行う。まず、仮想のCBGに対するHARQ-ACK 「x」にNACKをマッピングする。また、Q=min(M1、M2)と定義する。ちなみに、TB#1がTB-基盤伝送であればM1=1と仮定し、TB#2がTB-基盤伝送であればM2=1と仮定する。ACKは1で、NACKは0とする。2つのTBに対するHARQ-ACKからバンドリングが行われたHARQ-ACKを生成する際、1番目からQ番目までのHARQ-ACKビットには2進数AND演算が行われ、Q+1番目からN番目までのHARQ-ACKビットには2進数OR演算が行われる。もしTB#1が4つのCBGを含んで(つまり、M1=4)構成されたCBGの個数が4で(つまり、N=4)、TB#2が2つのCBGを含んで(つまり、M2=2)構成されたCBGの個数が4であれば(つまり、N=4)、TB#1に対するHARQ-ACKは[a1、a2、a3、a4]で、TB#2に対するHARQ-ACKは[b1、b2、0、0]である。そして、Q=2である。よって、最初の2つのビットには2進数AND演算が行われ、後の2つ(つまり、N-Qとして)のビットには2進数OR演算が行われる。よって、バンドリングが行われたHARQ-ACKは[a1&b1、a2&b2、a3|0、a4|0]である。ここで、&は2進数AND演算であり、|は2進数OR演算である。ちなみに、このようなバンドリング方法は空間バンドリングでも使用されるか、空間バンドリングを除いた他のTB間のバンドリングでのみ使用される。
【0296】
本発明のまた他の実施例によると、バンドリングを行う2つのTBに少なくとも一つの仮想のCBGが存すれば、以下のようにバンドリングを行う。まず、仮想のCBGに対するHARQ-ACKは「x」と示し、バンドリング後の「x」にNACKをマッピングする。2つのTBに対するHARQ-ACKでバンドリングされたHARQ-ACKを生成する際、2つのHARQ-ACKに3進数AND演算が行われる。この際、3進数AND演算の真理表は表17に示した。バンドリングの後、xはNACKにマッピングされる。もしTB#1が4つのCBGを含んで(つまり、M1=4)構成されたCBGの個数が4で(つまり、N=4)、TB#2が2つのCBGを含んで(つまり、M2=2)構成されたCBGの個数が4であれば(つまり、N=4)、TB#1に対するHARQ-ACKは[a1、a2、a3、a4]で、TB#2に対するHARQ-ACKは[b1、b2、x、x]である。よって、バンドリングが行われたHARQ-ACKは[a1¥b1、a2¥b2、a3¥x、a4¥x]である。ここで、演算子¥は表17に示されている。ちなみに、このようなバンドリング方法は空間バンドリングでも使用されるか、空間バンドリングを除いた他のTB間のバンドリングでのみ使用される。
【0297】
【0298】
一方、端末が空間バンドリングを行うように構成されれば、端末のDCIには一つのN-bit CBGTIフィールドが存在する。また、各TB当たりMCS、RV、NDIが存在する。端末がいかなるCBGを受信したのかを判断する過程は以下のようである。端末は、各TBのMCSとRVの値を介して該当TBが伝送されたのかを識別する。ここで、MCSとRVが特定値であれば、該当TBが伝送されていないことを示す。例えば、MCSの特定値は0で、RVの特定値は1である。伝送されたTBが一つであれば、端末は、N-bit CBGTIがそのTBのどのCBGが伝送されていることを示すと解釈する。つまり、N-bit CBGTIのn番目のbitが1であれば(ここで、1であれば伝送されたことを示すと仮定する)、端末はn番目のCBGが伝送されたことを識別する。伝送されたTBが2つであれば、端末は、N-bit CBGTIがそのTBのうちどのCBGが伝送されていることを示す方法と同じ方法で識別する。例えば、空間バンドリングが行われたi番目のHARQ-ACKビットが、TB#1のk番目のCBGに対するHARQ-ACKビットと、TB#2のj番目のCBGに対するHARQ-ACKビットビットに2進AND演算されて算出される場合、DCIのN-bit CBGTIのうちi番目のbitが1であれば、TB#1のk番目のCBGが伝送されていることを、TB#2のj番目のCBGが伝送されていることを示す。本発明の一実施例として、M1<Nで数学式4のような方式で空間バンドリングを行うと仮定すると、DCIのN-bit CBGTI[d1、d2、…、dN]のうちi番目のbitが1であれば、以下のようなCBGが伝送されることを識別する。
【0299】
【0300】
ここで、CBG(1)
iはTB#1のi番目のCBGを示し、CBG(2)
iはTB#2のi番目のCBGを示す。M1とM2はそれぞれTB#1とTB#2でスケジューリングされたCBGの個数であって、DCIの各TBのMCS値から識別される。
【0301】
図43は、本発明の一実施例による端末と基地局の構成をそれぞれ示すブロック図である。本発明の一実施例において、端末は携帯性と移動性が補償される多様な種類の無線通信装置、またはコンピューティング装置で具現される。端末はUE(User Equipment)、STA(Station)、MS(Mobile Subscriber)などと称される。また、本発明の実施例において、基地局はサービス地域に当たるセル(例えば、マクロセル、フェムトセル、ピコセルなど)を制御及び管掌し、信号の送り出し、チャネルの指定、チャネルの監視、自己診断、中継などの機能を行う。基地局は、gNB(next Generation NodeB)またはAP(Access Point)などと称される。
【0302】
図示したように、本発明の一実施例による端末100は、プロセッサ110、通信部120、メモリ130、ユーザインタフェース部140、及びディスプレーユニット150を含む。
【0303】
まず、プロセッサ110は多様な命令またはプログラムを実行し、端末100内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ100は端末100の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ110は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ110はスロット構成情報を受信し、それに基づいてスロットの構成を判断して、判断されたスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
【0304】
次に、通信モジュール120は、無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LAN接続を行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール120は、セルラー通信インターフェースカード121、121、及び非免許帯域通信インターフェースカード123のような複数のネットワークインターフェースカード(network interface card、NIC)を内蔵または外装の形に備える。図面において、通信モジュール120は一体型統合モジュールと図示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とはことなって、回路構成または用途に応じて独立して配置されてもよい。
【0305】
セルラー通信インターフェースカード121は、移動通信網を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード121は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード121は、少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0306】
セルラー通信インターフェースカード122は、移動通信網を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード122は、6GHz以上の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード122は、少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0307】
非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域である第3周波数帯域を介して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ110の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード123は、非免許帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHzまたは5GHzの帯域であってもよい。非免許帯域通信インターフェースカード123の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格またはプロトコールに応じて、独立してまたは従属して基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0308】
次に、メモリ130は、端末100で使用される制御プログラム及びそれによる各種データを貯蔵する。このような制御プログラムには、端末100が基地局200、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線通信を行うのに必要な所定のプログラムが含まれる。
【0309】
次に、ユーザインタフェース140は、端末100に備えられた多様な形態の入/出力手段を含む。つまり、ユーザインタフェース部140は多様な入力手段を利用してユーザの入力を受信し、プロセッサ110は受信されたユーザ入力に基づいて端末100を制御する。また、ユーザインタフェース140は、多様な出力手段を利用してプロセッサ110の命令に基づく出力を行う。
【0310】
次に、ディスプレーユニット150は、ディスプレー画面に多様なイメージを出力する。前記ディスプレーユニット150は、プロセッサ110によって行われるコンテンツ、またはプロセッサ110の制御命令に基づいたユーザインタフェースなどの多様なディスプレーオブジェクトを出力する。
【0311】
また、本発明の実施例による基地局200は、プロセッサ210、通信モジュール220、及びメモリ230を含む。
【0312】
まず、プロセッサ210は多様な命令またはプログラムを実行し、基地局200内部のデータをプロセッシングする。また、プロセッサ210は基地局200の各ユニットを含む全体動作を制御し、ユニット間のデータの送受信を制御する。ここで、プロセッサ210は、本発明で説明した実施例による動作を行うように構成される。例えば、プロセッサ210はスロット構成情報をシグナリングし、シグナリングしたスロット構成に応じて通信を行ってもよい。
【0313】
次に、通信モジュール220は、無線通信網を利用した無線通信、及び無線LANを利用した無線LAN接続を行う統合モジュールである。そのために、通信モジュール120は、セルラー通信インターフェースカード221、222、及び非免許帯域通信インターフェースカード223のような複数のネットワークインターフェースカードを内蔵または外装の形に備える。図面において、通信モジュール220は一体型統合モジュールと図示されているが、それぞれのネットワークインターフェースカードは図面とはことなって、回路構成または用途に応じて独立して配置されてもよい。
【0314】
セルラー通信インターフェースカード221は、移動通信網を介して上述した端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第1周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード221は、6GHz未満の周波数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード221は、少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz未満の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0315】
セルラー通信インターフェースカード222は、移動通信網を介してした端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて第2周波数帯域によるセルラー通信サービスを提供する。一実施例によると、セルラー通信インターフェースカード222は、6GHz以上の数は数帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。セルラー通信インターフェースカード222の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する6GHz以上の周波数帯域のセルラー通信規格またはプロトコールに応じて、独立して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0316】
非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域である第3周波数帯域を介して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つと無線信号を送受信し、プロセッサ210の命令に基づいて非免許帯域の通信サービスを提供する。非免許帯域通信インターフェースカード223は、非免許帯域を利用する少なくとも一つのNICモジュールを含む。例えば、非免許帯域は2.4GHzまたは5GHzの帯域であってもよい。非免許帯域通信インターフェースカード223の少なくとも一つのNICモジュールは、該当NICモジュールが支援する周波数帯域の非免許帯域通信規格またはプロトコールに応じて、独立してまたは従属して端末100、外部ディバイス、サーバのうち少なくとも一つとセルラー通信を行う。
【0317】
図43に示した端末100及び基地局200は本発明の一実施例によるブロック図であって、分離して示したブロックはディバイスのエレメントを論理的に区別して図示したものである。よって、上述したディバイスのエレメントは、ディバイスの設計に応じて一つのチップまたは複数のチップに取り付けられる。また、端末100の一部の構成、例えば、ユーザインタフェース部150などは端末100に選択的に備えられてもよい。また、ユーザインタフェース140及びディスプレーユニット150などは、基地局200に必要によって追加に備えられてもよい。
【0318】
上述した本発明の説明は例示のためのものであって、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者は、本発明の技術的思想や必須的特徴を変更せずに他の具体的な形態に容易に変更可能であることを理解できるはずである。よって、上述した実施例は全ての面で例示的なものであり、限定的なものではないと理解すべきである。例えば、単一形として説明されている各構成要素は分散されて実施されてもよく、同じく分散されていると説明されている構成要素も結合された形態で実施されてもよい。
【0319】
本発明の範囲は、上述した詳細な説明よりは後述する特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味及び範囲、そしてその均等概念から導き出される全ての変更または変形された形態が本発明の範囲に含まれると解釈すべきである。
【符号の説明】
【0320】
110 プロセッサ
121 セルラー通信インターフェースカード(第1周波数バンド)
122 セルラー通信インターフェースカード(第2周波数バンド)
123 非免許帯域通信インターフェースカード(第3周波数バンド)
130 メモリ
140 ユーザインタフェース
150 ディスプレイユニット
210 プロセッサ
221 セルラー通信インターフェースカード(第1周波数バンド)
222 セルラー通信インターフェースカード(第2周波数バンド)
223 非免許帯域通信インターフェースカード(第3周波数バンド)
230 メモリ