(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】P2022160884
(43)【公開日】2022-10-20
(54)【発明の名称】マイクロバブル混合水の製造器及び製造方法
(51)【国際特許分類】
A61H 33/02 20060101AFI20221013BHJP
A47K 3/28 20060101ALI20221013BHJP
【FI】
A61H33/02 A
A47K3/28
【審査請求】有
【請求項の数】10
【出願形態】OL
(21)【出願番号】P 2021065376
(22)【出願日】2021-04-07
(71)【出願人】
【識別番号】512083883
【氏名又は名称】株式会社ホットアルバム炭酸泉タブレット
(74)【代理人】
【識別番号】100073210
【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 信昭
(74)【代理人】
【識別番号】100173668
【弁理士】
【氏名又は名称】坂口 吉之助
(72)【発明者】
【氏名】小星 重治
【テーマコード(参考)】
2D132
4C094
【Fターム(参考)】
2D132FA02
2D132FA17
2D132FJ04
2D132FJ13
2D132FK00
4C094BC12
4C094DD06
4C094DD14
4C094GG03
(57)【要約】 (修正有)
【課題】様々なシャワーヘッドに装着してもマイクロバブル発生効果が湯水に対して広範囲に及ぶことによって毛髪洗浄効果等を向上させることができる炭酸マイクロバブルの製造器及び製造方法を提供する。
【解決手段】湯水噴出孔を被冠する状態で装着され、湯水の噴出経路中に炭酸入浴剤を留置させる構成において、製造器本体2が、入浴剤収容部21A及び網状部21Bを有する硬質体21、又は入浴剤収容部及び孔群部を有する硬質体であり、入浴剤収容部は、炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせた状態で収容可能な内部容積を有し、入浴剤収容部に炭酸入浴剤を収容した状態で、硬質体を湯水噴出孔に対面させた状態でシャワーヘッドに装着することにより、噴出する湯水によって炭酸入浴剤が溶解してマイクロバブル混合水を放出可能であり、本体と共にシャワーヘッドの少なくとも一部を網状体で被冠することにより本体をシャワーヘッドに装着する構成。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャワーヘッドに設けられた複数の孔群から成る湯水噴出孔の少なくとも一部を被冠する状態で装着され、前記湯水噴出孔から噴出する湯水の噴出経路中に固形の炭酸入浴剤を留置させる入浴剤収容部を有する構成の炭酸マイクロバブル混合水の製造器において、
製造器の本体が、入浴剤収容部及び網状部を有する硬質体、又は入浴剤収容部及び孔群部を有する硬質体であり、
前記入浴剤収容部は、炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせた状態で収容可能な内部容積を有し、
該入浴剤収容部に炭酸入浴剤を収容した状態で、前記硬質体を前記湯水噴出孔に対面させた状態でシャワーヘッドに装着することにより、前記湯水噴出孔から噴出する湯水によって前記炭酸入浴剤が溶解してマイクロバブルと成ると共に噴出する湯水と混合してマイクロバブル混合水を放出可能な構成であり、
前記シャワーヘッドへの本体の装着構成が、前記本体と共に前記シャワーヘッドの少なくとも一部を網状体で被冠することにより該本体をシャワーヘッドに装着すること、
を特徴とする炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【請求項2】
入浴剤収容部が、収容される炭酸入浴剤の回転を含む自由運動が可能な内部容積を有する構成であることを特徴とする請求項1に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【請求項3】
硬質体が鉢状であることを特徴とする請求項1又は2に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【請求項4】
硬質体が金属製であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【請求項5】
硬質体とシャワーヘッドとの間に可撓性を有するアタッチメント部材を介在させて硬質体とシャワーヘッドとを密着可能であることを特徴とする請求項1~4のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【請求項6】
網状体が、口部を絞り閉じ可能な巾着袋構成であることを特徴とする請求項1~5のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【請求項7】
網状体が、伸縮可能な素材で形成された構成であることを特徴とする請求項6に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【請求項8】
シャワーヘッドにおける湯水噴出孔から得られる湯水と、該湯水に固形の炭酸入浴剤を溶解させて得られるマイクロバブルとを混合し、マイクロバブル混合水シャワーが得られる炭酸マイクロバブル混合水の製造方法において、
入浴剤収容部及び網状部を有する硬質体、又は入浴剤収容部及び孔群部を有する硬質体を、前記入浴剤収容部に炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせて収容した状態でシャワーヘッドに装着し、前記湯水噴出孔から噴出する湯水を前記入浴剤収容部を通過させることによってマイクロバブル混合水シャワーを得る構成であり、
前記シャワーヘッドへの本体の装着構成が、前記本体と共に前記シャワーヘッドの少なくとも一部を網状体で被冠することにより該本体をシャワーヘッドに装着すること、
を特徴とする炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【請求項9】
入浴剤収容部が、収容される炭酸入浴剤の回転を含む自由運動が可能な内部容積を有する構成であることを特徴とする請求項8に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【請求項10】
硬質体が鉢状であることを特徴とする請求項8又は9に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【請求項11】
硬質体が金属製であることを特徴とする請求項8~10のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【請求項12】
硬質体とシャワーヘッドとの間に可撓性を有するアタッチメント部材を介在させて硬質体とシャワーヘッドとを密着させることを特徴とする請求項8~11のいずれかに記載のマイクロバブル混合水の製造方法。
【請求項13】
網状体が、口部を絞り閉じ可能な巾着袋構成であることを特徴とする請求項8~12のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【請求項14】
網状体が、伸縮可能な素材で形成された構成であることを特徴とする請求項13に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は血行促進などの炭酸泉入浴効果を著しく向上させマイクロバブル効果を併せ持つマイクロバブル混合水の製造方法、及び前記マイクロバブル混合水を簡易に得られる製造器に関する。
【背景技術】
【0002】
重炭酸塩(炭酸水素ナトリウム又は炭酸水素カリウム)と、有機酸とを含む混合物を打錠等によって成型し、発泡性組成物(固形物)とすることは、洗浄剤、入浴剤、風呂水清浄剤、プール用殺菌剤等の製品に適用されている。これらの製品(固形物)は、水に投入すると、その成分が反応して炭酸ガスを発生しつつ速やかに溶解する利点を有すると同時に、消費者に快適な使用感を与えるので商品価値を高める効果があり、特に浴剤(入浴剤ということもある。)においては、発生する炭酸ガスの血行促進効果が積極的に利用されている。
【0003】
従来、入浴剤を用いて炭酸マイクロバブルシャワー水を得るため、炭酸入浴剤をシャワーヘッドに入れ込む技術が知られている(特許文献1~3参照)。
【0004】
これら特許文献1~3に記載の技術は、シャワーヘッドに炭酸入浴剤をセットする構成であるため、セット可能なシャワーヘッドがない場合、シャワーヘッドによる炭酸マイクロバブルシャワーを浴することができなかった。
特に、海外旅行中に炭酸マイクロバブルシャワー水を浴したいという願望があっても、ホテル等の宿泊施設には炭酸入浴剤をセット可能なものは無く、断念せざるを得なかった。
【0005】
そこで本発明者は、炭酸マイクロバブルシャワー専用のシャワーヘッドに付け替えることなく、既存の一般的なシャワーヘッドさえあれば炭酸マイクロバブルシャワーを浴することができる技術を先に提案した(特許文献4及び5)。
【0006】
これら特許文献4、5に記載の技術は、既存の一般的なシャワーヘッドに、細孔を有する弾性体及び/又は網状体を被冠させ、この弾性体及び/又は網状体に炭酸入浴剤を収容し、噴出する湯水によってマイクロバブルを発生させて炭酸マイクロバブルシャワーが得られるものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008-241261号公報
【特許文献2】特開昭62-283915号公報
【特許文献3】特開2007-289289号公報
【特許文献4】特許6727249号公報
【特許文献5】特許6744890号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明者は、上記先発明について更に研究を続けた結果、マイクロバブル発生効果について改良の余地があることが判った。
即ち、シャワーノズルの湯水噴出孔から噴出する湯水と収容された炭酸入浴剤との接触が限定的であるという不都合があることが判った。
【0009】
本発明は、かかる不都合を解決するために成されたもので、既存のタイプ・形状・大きさ等が異なる様々なシャワーヘッドに装着してもマイクロバブル発生効果が噴出する湯水に対して広範囲に及ぶことによって毛髪洗浄効果等を向上させることができる炭酸マイクロバブルの製造器及び製造方法を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
1.シャワーヘッドに設けられた複数の孔群から成る湯水噴出孔の少なくとも一部を被冠する状態で装着され、前記湯水噴出孔から噴出する湯水の噴出経路中に固形の炭酸入浴剤を留置させる入浴剤収容部を有する構成の炭酸マイクロバブル混合水の製造器において、
製造器の本体が、入浴剤収容部及び網状部を有する硬質体、又は入浴剤収容部及び孔群部を有する硬質体であり、
前記入浴剤収容部は、炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせた状態で収容可能な内部容積を有し、
該入浴剤収容部に炭酸入浴剤を収容した状態で、前記硬質体を前記湯水噴出孔に対面させた状態でシャワーヘッドに装着することにより、前記湯水噴出孔から噴出する湯水によって前記炭酸入浴剤が溶解してマイクロバブルと成ると共に噴出する湯水と混合してマイクロバブル混合水を放出可能な構成であり、
前記シャワーヘッドへの本体の装着構成が、前記本体と共に前記シャワーヘッドの少なくとも一部を網状体で被冠することにより該本体をシャワーヘッドに装着すること、
を特徴とする炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【0011】
2.入浴剤収容部が、収容される炭酸入浴剤の回転を含む自由運動が可能な内部容積を有する構成であることを特徴とする上記1に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【0012】
3.硬質体が鉢状であることを特徴とする上記1又は2に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【0013】
4.硬質体が金属製であることを特徴とする上記1~3のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【0014】
5.硬質体とシャワーヘッドとの間に可撓性を有するアタッチメント部材を介在させて硬質体とシャワーヘッドとを密着可能であることを特徴とする上記1~4のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【0015】
6.網状体が、口部を絞り閉じ可能な巾着袋構成であることを特徴とする上記1~5のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【0016】
7.網状体が、伸縮可能な素材で形成された構成であることを特徴とする上記6に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【0017】
8.シャワーヘッドにおける湯水噴出孔から得られる湯水と、該湯水に固形の炭酸入浴剤を溶解させて得られるマイクロバブルとを混合し、マイクロバブル混合水シャワーが得られる炭酸マイクロバブル混合水の製造方法において、
入浴剤収容部及び網状部を有する硬質体、又は入浴剤収容部及び孔群部を有する硬質体を、前記入浴剤収容部に炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせて収容した状態でシャワーヘッドに装着し、前記湯水噴出孔から噴出する湯水を前記入浴剤収容部を通過させることによってマイクロバブル混合水シャワーを得る構成であり、
前記シャワーヘッドへの本体の装着構成が、前記本体と共に前記シャワーヘッドの少なくとも一部を網状体で被冠することにより該本体をシャワーヘッドに装着すること、
を特徴とする炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【0018】
9.入浴剤収容部が、収容される炭酸入浴剤の回転を含む自由運動が可能な内部容積を有する構成であることを特徴とする上記8に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【0019】
10.硬質体が鉢状であることを特徴とする上記8又は9に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【0020】
11.硬質体が金属製であることを特徴とする上記8~10のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【0021】
12.硬質体とシャワーヘッドとの間に可撓性を有するアタッチメント部材を介在させて硬質体とシャワーヘッドとを密着させることを特徴とする上記8~11のいずれかに記載のマイクロバブル混合水の製造方法。
【0022】
13.網状体が、口部を絞り閉じ可能な巾着袋構成であることを特徴とする上記8~12のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【0023】
14.網状体が、伸縮可能な素材で形成された構成
であることを特徴とする上記13に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【発明の効果】
【0024】
請求項1又は8に示す発明によれば、炭酸マイクロバブルシャワー専用のシャワーヘッドに付け替えることなく、既存のタイプ・形状・大きさ等の異なる様々な一般的なシャワーヘッドに装着してもマイクロバブル発生効果が噴出する湯水に対して広範囲に及ぶことによって毛髪洗浄効果等を向上させることができる炭酸マイクロバブルの製造器及び製造方法を提供することができる。
【0025】
入浴剤収容部は炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせた状態で収容可能な内部容積を有するため、湯水噴出孔から噴出する湯水によって炭酸入浴剤が入浴剤収容部内を揺動・移動しながら前記湯水と接触して溶解することになるので、湯水とマイクロバブルとが効率的に混合され、毛髪洗浄効果等が向上する。
特に、網状体を被冠するだけでシャワーヘッドに製造器を装着することができるので、既存のシャワーヘッドに極めて容易に適用することができる。
特にまた、硬質体の網状部又は孔群部を通過した炭酸マイクロバブルが更に網状体を通過することにより更に細分化された微細なマイクロバブル(ナノバブル)となるので、毛髪洗浄効果等が一段と向上することになる。
【0026】
請求項2又は9に示す発明によれば、炭酸入浴剤が入浴剤収容部内において湯水によって揺動・移動するだけでなく回動したりするため、湯水と広範囲に且つ様々な向きで接触して溶解することになるのでマイクロバブル発生効果が極めて高い。
【0027】
請求項3又は10に示す発明によれば、硬質体が鉢状であるため、鉢状の内側である入浴剤収容部の中を隈なく自由に滞ることなく炭酸入浴剤が揺動・移動することができるので、湯水との混合効率が効率的且つ均等になることからマイクロバブル発生効果が著しく高い。
【0028】
請求項4又は11に示す発明によれば、硬質体が金属製であるため、金網やパンチ板(パンチングメタル等)のように安価に入手し易い材料によって容易に加工形成することができる。
【0029】
請求項5又は12に示す発明によれば、可撓性を有するアタッチメント部材が、シャワーヘッドと硬質体との間のクッション材として機能するため、様々な形状のシャワーヘッドに安定した状態で装着することが可能である。
【0030】
請求項6又は13に示す発明によれば、巾着袋構成の網状体を、製造器の本体と共にシャワーヘッドに被冠させた後、口部を絞り閉じするだけで装着することが可能である。
【0031】
請求項7又は14に示す発明によれば、網状体が伸縮構成なのでシャワーヘッドへの製造器の本体の装着が容易であるだけでなく、両者の密着性も高い。
【0032】
尚、本発明において、「湯水」とは、いわゆる水、若しくは加温乃至は加熱してある湯又はこの両者の混合物をいう。また、「マイクロバブル」とは、いわゆる微細気泡と称されるものをいう。尚また、本発明において、「量」は特に断りのない限り「質量」を表し、「%」は特に断りのない限り「質量%」を表し、「部」は特に断りのない限り「質量部」を表す。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【
図1】本発明に係る炭酸マイクロバブル混合水の製造器の本体の一実施例を示す2面図(左側面図、正面図)
【
図2】本発明に係る炭酸マイクロバブル混合水の製造器の網状体の一実施例を示す3面図(左側面図、正面図、背面図)
【
図3】本発明の適用されるシャワーヘッドの一例を示す左側面図
【
図4】
図1に示す製造器を
図3に示すシャワーヘッドに装着した状態を示す左側面図、更に
図2に示す網状体を被冠した状態を示す左側面図
【
図5】製造器とシャワーヘッドとの間に介在させるアタッチメント部材の一例を示す4面図(左側面図、正面図、背面図、A-A線断面図)
【
図6】
図5に示すアタッチメント部材を製造器とシャワーヘッドのとの間に介在させた状態を示す左側面図
【
図7】本発明に係る炭酸マイクロバブル混合水の製造器の本体の他の実施例を示す2面図(左側面図、正面図)
【0034】
以下、本発明に係るマイクロバブル混合水の製造器(以下、単に製造器ということもある。)、及びマイクロバブル混合水の製造方法(以下、単に製造方法ということもある。)について図面に基づき説明する。
【0035】
本発明は炭酸泉入浴効果とマイクロバブル効果を併せ持つマイクロバブル混合水を簡易に得ることができる製造器と、マイクロバブル混合水の製造方法であり、炭酸ガス成分とマイクロバブルとを混合した湯水を製造器の吐出口から吐出(シャワー吐出)させることによって洗浄効果と血行促進等の健康増進効果をも期待できる技術である。
【0036】
特に、本発明は、炭酸入浴剤収納部を有していない既存の一般的なシャワーヘッドに適用することによって、炭酸マイクロバブル混合水をシャワー吐出させ、従前の炭酸入浴剤収納部を有する特定構成のシャワーヘッドと同等又はそれ以上の洗浄効果と血行促進等の健康増進効果を発揮できる技術である。
【0037】
かかる本発明の効果は、本発明者の研究によれば、従前の炭酸入浴剤収納部を有するシャワーヘッドの場合、炭酸入浴剤が接触する湯水は、水道における流水と同等であり、気泡が混在するマイクロバブル混合水ではないのに対し、本発明における炭酸入浴剤が接触する湯水は、シャワーヘッドにおける湯水噴出孔から得られる気泡が混在するマイクロバブル混合水であり、このマイクロバブル混合水に炭酸入浴剤を接触させ溶解させることによって、炭酸マイクロバブル混合水を得るためであると推察している。
【0038】
しかも本発明は、国内外を問わず旅行先であっても、宿泊施設に備えられている既存の一般的なシャワーヘッドに適用するだけで、炭酸入浴剤による炭酸マイクロバブル混合水を気軽に浴びることができる利点がある。また、この既存のシャワーヘッドへの製造器の装着及び取り外しは、シャワーヘッドに製造器を対面させて網状体を被冠するだけでよいので極めて容易に行うことができる。従って、トレーニングジムやスイミングプール等における短時間のシャワー利用の場合であっても躊躇なく適用することができる。
【0039】
以下、
図1~
図4に基づき本発明の実施例について詳説する。
【0040】
本発明の製造器・製造方法は、
図1に示す製造器2を、
図2に示す網状体5を用いて、
図3に示すシャワーヘッド1に、
図4に示すように装着する構成を有するものである。
即ち、本発明の製造器2は、シャワーヘッド1に設けられた複数の孔群から成る湯水噴出孔13の少なくとも一部を被冠する状態で装着され、前記湯水噴出孔13から噴出する湯水の噴出経路中に固形の炭酸入浴剤3を留置させる入浴剤収容部21Aを有する構成において、
製造器2の本体21が、入浴剤収容部21A及び網状部21Bを有する硬質体であり、
前記入浴剤収容部21Aは、炭酸入浴剤3を周囲に余裕を持たせた状態で収容可能な内部容積を有し、
該入浴剤収容部21Aに炭酸入浴剤3を収容した状態で、前記本体21である硬質体を前記湯水噴出孔13に対面させた状態でシャワーヘッド1のヘッド部14に装着することにより、前記湯水噴出孔13から噴出する湯水によって前記炭酸入浴剤3が溶解してマイクロバブルと成ると共に噴出する湯水と混合してマイクロバブル混合水を放出可能な構成であり、
前記シャワーヘッド1のヘッド部14への本体21の装着構成が、前記本体21と共に前記シャワーヘッド1のヘッド部14の少なくとも一部を網状体5で被冠することにより該本体21をシャワーヘッド1のヘッド部14に装着すること、
を主構成とするものである。
【0041】
本発明の製造器2・製造方法が適用されるシャワーヘッド1は、公知のいずれのものでよく、一般に、湯水が供給されるホース11と、該ホース11が接続される持ち手部12と、該持ち手部12と一体構成であると共に湯水噴出孔13を有するヘッド部14と、を有して成る構成を有するものである(
図3参照)が、持ち手部12とヘッド部14とは本実施例に示すような一体構成に限らず、別体で形成されたものを一体となるように接続又は結合したものであってもよいし、ヘッド部14が持ち手部12に対して向きや角度が変えられるように直接又は間接的に接続されたものであってもよいし、少なくとも湯水噴出孔13を有するヘッド部14さえ備えた構成のもの、即ち、タイプ・形状・大きさ等が異なる様々な構成を有する既存の一般的なシャワーヘッドを用いることができる。
【0042】
図1に示す本実施例の製造器2は、硬質体である本体21が好ましくは鉢状であること、金属製であること、であり、本実施例では、網状部21Bが複数本の金属製の線材が縦横及び/又は斜めに交差(本実施例では縦横にのみ交差)すると共に、その形状が丸鉢状を有する金網体から形成されている。また、本体21は、その鉢状の金網体の周囲縁部には網状部21Bの強度を維持すると共にシャワーヘッド1に対面した状態で当接する枠部22が設けられている。
【0043】
本体21の形状は、鉢状であることによって鉢状の内側である入浴剤収容部21Aの中を隈なく自由に滞ることなく炭酸入浴剤3が揺動・移動することができるので、湯水との混合効率が効率的且つ均等になることからマイクロバブル発生効果が著しく高い。尚、鉢状の形状としては本実施例の丸鉢状に限らず、楕円鉢状や角鉢状等であってもよい。
また、本体21を金属製とすることによって金網やパンチ板(パンチングメタル等)のように安価に入手し易い材料によって容易に加工形成することができる。
【0044】
炭酸入浴剤3が収容される入浴剤収容部21Aは、炭酸入浴剤3の回転を含む自由運動が可能な内部容積を有することが好ましく、かかる構成によれば、炭酸入浴剤3が入浴剤収容部21A内において湯水によって揺動・移動するだけでなく回動したりするため、湯水と広範囲に且つ様々な向きで接触して溶解することになるのでマイクロバブル発生効果が極めて高くなることを期待できる。
【0045】
製造器2をシャワーヘッド1に装着するには、ヘッド部14に本体21を対面させた状態(
図4の左図を参照)で網状体5を被冠させる(
図4の右図を参照)ことによって行われる。
網状体5は、口部51を絞り閉じ可能な巾着袋構成であることが好ましく、更に、伸縮ネット等のような伸縮可能な素材で形成された構成であることがより好ましい。また、網状体5の口部51は紐材等によって絞り閉じや緊締する構成でもよいし、口部51にゴム材等の伸縮部材を配設することによって装着時と取り外し時は伸びて、装着後は縮むことにより絞り閉じ可能な構成としてもよい。
かかる構成によれば、巾着袋構成の網状体5を、製造器2の本体21と共にシャワーヘッド1のヘッド部14に被冠させた後、口部51を絞り閉じするだけで装着することが可能である。更に、網状体5が伸縮可能な素材とする構成によれば、シャワーヘッド1のヘッド部14への製造器2の本体21の装着が容易であるだけでなく、両者の密着性も高い。
また、網状体5の網目の大きさ(目合い)は、本体21の網状部21Bの網目の大きさより小さいことが好ましく、概ね0.5mm~1.5mm程度であることが好ましい。本体21の網状部21Bを通過した炭酸マイクロバブルが更に網状体5を通過することにより更に細分化された微細なマイクロバブル(ナノバブル)となるので、毛髪洗浄効果等が一段と向上することになる。
【0046】
本発明における炭酸入浴剤3は、その組成を問わず、固形のものであれば、いずれのものであってもよい。形状や大きさについても特に限定せず、錠剤状、球状、立方形状以外の顆粒状などであってもよい。例えば、最も好ましく用いられる炭酸入浴剤3としては、本発明者が先に提案した特許第6268332号公報に記載のものを挙げることができ、以下に例示する。
【0047】
重炭酸塩をポリエチレングリコール(以下「PEG」ということもある。)等で造粒した後、有機酸(特にクエン酸、コハク酸、リンゴ酸、フマル酸)等をPEGと混合してもしくは造粒し、それぞれを一定比率内の条件で混合し、本発明の賦形剤を加えて錠剤を圧縮成形によって成形し、錠剤の溶解直後のpHが下記範囲となるよう設計することで、錠剤に水が浸透するとき激しく均一にかつ持続的に炭酸ガスを発泡するよう反応させ、かつ発生する炭酸ガス泡はミクロサイズの微細炭酸ガスとして長時間発生させることができ、錠剤は溶解し終わるまでミクロサイズの泡を発泡し続け、泡が空気中に揮散するまえに水中で中和され重炭酸イオンに解離して高濃度の重炭酸イオンが溶存するよう水のpHは5.5から9.0であるよう設計され、好ましくは6.0から8.5、特に6.3から8.0である際、洗浄効果と血行促進等の健康増進効果という効果が最大限に発揮される。
【0048】
更に、重炭酸塩の混合物が流動層を用いて、PEGで、コーテイングして作成された造粒物であることにより、錠剤中での継続的で均一な反応など、前記効果の発現が大きく発揮される。
【0049】
また、錠剤硬度が15kg以上、好ましく25kg以上、特に好ましくは30kg以上に高硬度とされるほど、塩素中和化合物の継続的で安定な反応が得られ、錠剤内部での塩素中和反応を抑え錠剤が溶解した部分が湯中で塩素を迅速に除去するよう高硬度に成形されることが好ましい。
塩素除去効果が高いほど、シャワー入浴時の場合でも血行促進や体温上昇等の健康増進が大きい効果が発揮される
【0050】
更にまた、錠剤摩損度が10.0wt%以下、特に好ましくは5.0wt%以下、さらに好ましくは3.0wt%以下であるほど、塩素中和化合物の継続的安定な反応が得られ、錠剤内部での塩素中和反応効率を最大にできるだけでなく、シャワー入浴時の場合でさえも血行促進及び体温上昇等の健康増進効果を発揮できる。
【0051】
本発明に好ましく用いられる炭酸入浴剤の錠剤を作製する圧縮成形には、公知の圧縮成形機を特別の制限なく使用でき、例えば、油圧プレス機、単発式打錠機、ロータリー式打錠機、ブリケッティングマシンなどを用いることができる。この打錠機などに用いる杵の大きさは、杵が円形である場合は直径が7mm以上であることが好ましく、杵が三角形や四角形の場合、円形杵に換算して直径が7mm以上となるものが好ましい。そして杵の厚みについても同様である。円形の打錠品を得る場合、錠剤の直径は7mm以上が望ましく、より望ましくは10mm以上とし、厚みも7mm以上、好ましくは10mm以上とし、三角形や四角形等の錠剤とされる場合、円形錠剤に換算して、直径及び厚みの各々が7mm以上、特に10mm以上とすることが好ましい。
【0052】
炭酸入浴剤の錠剤は、必ずしも平面を持つ円形でなくてもよく、7mm以上の固形物であれば、楕円形でもいわゆるタブレット状でも球体でも、形は何ら制限されない。
【0053】
上記した硬度及び摩損度並びに一定サイズ以上の錠剤中でミクロサイズの発泡をゆっくり起こさせ、湯水中への炭酸ガスの溶解をより効率的に行うことが好ましく、そのため硬度は15kg以上、望ましくは25kg以上、特に好ましくは35kg以上であり、また摩損度は10.0wt%以下、好ましくは5wt%以下、特に好ましくは3wt%以下であり、直径や厚みは10mm以上が特に好ましく、錠剤中での炭酸ガスの発生がより効果的に起こり、水中への炭酸ガスの溶解が効率的に行われ、泡の径が細かくなり、本発明に用いて好ましい炭酸入浴剤となる。
【0054】
以上の構成を有する本発明の製造器2・製造方法によれば、炭酸マイクロバブルシャワー専用のシャワーヘッドに付け替えることなく、既存のタイプ・形状・大きさ等の異なる様々な一般的なシャワーヘッド1に装着しても、マイクロバブル発生効果が噴出する湯水に対して広範囲に及ぶことによって毛髪洗浄効果等を向上させることができる。
特に、入浴剤収容部21Aは炭酸入浴剤3を周囲に余裕を持たせた状態で収容可能な内部容積を有するため、湯水噴出孔13から噴出する湯水によって炭酸入浴剤3が入浴剤収容部21A内を揺動・移動しながら前記湯水と接触して溶解することになるので、湯水とマイクロバブルとが効率的に混合され、毛髪洗浄効果等が向上する。
【0055】
以上、
図1~
図4に示す実施例に基づき本発明について説明したが、本発明は上記実施例に限定されず本発明の範囲内において様々な態様を採ることができる。
【0056】
例えば、製造器2の本体21とシャワーヘッド1との間に、
図5に示すような可撓性を有するアタッチメント部材4を介在させて、
図6に示すように本体21とシャワーヘッド1とを密着可能である構成とすることが好ましい。尚、
図6において、本体21とシャワーヘッド1のヘッド部14を被冠する網状体51は破線で示す。
かかる構成によれば、本体21が硬質体、シャワーヘッド1も一般的には硬質合成樹脂製や金属製のように硬質体という硬質体同士の装着を、その間に介在させた可撓性を有するアタッチメント部材4がクッション材として機能するため、様々な形状のシャワーヘッド1に安定した状態で装着することが可能である。しかもその装着は密着度が高いことから、装着の合わせ目部分からの湯水の漏れを防ぐことができるため、シャワー効果を低下させるおそれがない。
【0057】
アタッチメント部材4を構成する可撓性を有する材料としては、例えば、軟質合成樹脂やシリコーン樹脂を挙げることができる。アタッチメント部材4には、製造器2の本体21が嵌まり込む溝部41と、シャワーヘッド1との密着度を挙げるための凹部42が形成されていることが好ましい。
【0058】
また、本発明の製造器2の本体21は、上記した実施例では網状部21Bを有する硬質体であったが、
図7に示すような孔群部21Cを有する硬質体であってもよい。
図7に示すように本体21は、パンチングメタルのような複数の孔群が穿孔された板材を鉢状に形成したものであり、縁部近傍には装着具5を挿通するための取付部23が設けられている。
【符号の説明】
【0059】
1 シャワーヘッド
11 ホース
12 持ち手部
13 湯水噴出孔
14 ヘッド部
2 製造器
21 本体(硬質体)
21A 入浴剤収容部
21B 網状部
21C 孔群部
22 枠部
3 炭酸入浴剤
4 アタッチメント部材
41 溝部
42 凹部
5 網状体
51 口部
【手続補正書】
【提出日】2022-07-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シャワーヘッドに設けられた複数の孔群から成る湯水噴出孔の少なくとも一部を被冠する状態で装着され、前記湯水噴出孔から噴出する湯水の噴出経路中に固形の炭酸入浴剤を留置させる入浴剤収容部を有する構成の炭酸マイクロバブル混合水の製造器において、
製造器の本体が、入浴剤収容部及び網状部を有する硬質体、又は入浴剤収容部及び孔群部を有する硬質体であり、
前記入浴剤収容部は、炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせた状態で収容可能な内部容積を有し、
該入浴剤収容部に炭酸入浴剤を収容した状態で、前記硬質体を前記湯水噴出孔に対面させた状態でシャワーヘッドに装着することにより、前記湯水噴出孔から噴出する湯水によって前記炭酸入浴剤が溶解してマイクロバブルと成ると共に噴出する湯水と混合してマイクロバブル混合水を放出可能な構成であり、
前記シャワーヘッドへの本体の装着構成が、前記本体と共に前記シャワーヘッドの少なくとも一部を網状体で被冠することにより該本体をシャワーヘッドに装着する構成であり、
前記入浴剤収容部が、収容される炭酸入浴剤の回転を含む自由運動が可能な内部容積を有する構成であり、
前記硬質体とシャワーヘッドとの間に可撓性を有するアタッチメント部材を介在させて硬質体とシャワーヘッドとを密着可能であり、
炭酸マイクロバブルシャワー専用のシャワーヘッドに付け替えることなく、既存のタイプ・形状・大きさ等の異なる様々な一般的なシャワーヘッドに装着してもマイクロバブル発生効果が噴出する湯水に対して広範囲に及ぶことによって毛髪洗浄効果等を向上させることができ、
入浴剤収容部は炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせた状態で収容可能な内部容積を有するため、湯水噴出孔から噴出する湯水によって炭酸入浴剤が入浴剤収容部内を揺動・移動しながら前記湯水と接触して溶解することになるので、湯水とマイクロバブルとが効率的に混合され、毛髪洗浄効果等が向上し、
特に、網状体を被冠するだけでシャワーヘッドに製造器を装着することができるので、既存のシャワーヘッドに極めて容易に適用することができ、
特にまた、硬質体の網状部又は孔群部を通過した炭酸マイクロバブルが更に網状体を通過することにより更に細分化された微細なマイクロバブル(ナノバブル)となるので、毛髪洗浄効果等が一段と向上し、
炭酸入浴剤が入浴剤収容部内において湯水によって揺動・移動するだけでなく回動したりするため、湯水と広範囲に且つ様々な向きで接触して溶解することになるのでマイクロバブル発生効果が極めて高いこと、
を特徴とする炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【請求項2】
前記硬質体が鉢状であることを特徴とする請求項1に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【請求項3】
前記硬質体が金属製であることを特徴とする請求項1又は2に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【請求項4】
前記網状体が、口部を絞り閉じ可能な巾着袋構成であることを特徴とする請求項1~3のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【請求項5】
前記網状体が、伸縮可能な素材で形成された構成であることを特徴とする請求項4に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【請求項6】
シャワーヘッドにおける湯水噴出孔から得られる湯水と、該湯水に固形の炭酸入浴剤を溶解させて得られるマイクロバブルとを混合し、マイクロバブル混合水シャワーが得られる炭酸マイクロバブル混合水の製造方法において、
入浴剤収容部及び網状部を有する硬質体、又は入浴剤収容部及び孔群部を有する硬質体を、前記入浴剤収容部に炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせて収容した状態でシャワーヘッドに装着し、前記湯水噴出孔から噴出する湯水を前記入浴剤収容部を通過させることによってマイクロバブル混合水シャワーを得る構成であり、
前記シャワーヘッドへの本体の装着構成が、前記本体と共に前記シャワーヘッドの少なくとも一部を網状体で被冠することにより該本体をシャワーヘッドに装着する構成であり、
前記入浴剤収容部が、収容される炭酸入浴剤の回転を含む自由運動が可能な内部容積を有する構成であり、
前記硬質体とシャワーヘッドとの間に可撓性を有するアタッチメント部材を介在させて硬質体とシャワーヘッドとを密着させる構成であり、
炭酸マイクロバブルシャワー専用のシャワーヘッドに付け替えることなく、既存のタイプ・形状・大きさ等の異なる様々な一般的なシャワーヘッドに装着してもマイクロバブル発生効果が噴出する湯水に対して広範囲に及ぶことによって毛髪洗浄効果等を向上させることができ、
入浴剤収容部は炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせた状態で収容可能な内部容積を有するため、湯水噴出孔から噴出する湯水によって炭酸入浴剤が入浴剤収容部内を揺動・移動しながら前記湯水と接触して溶解することになるので、湯水とマイクロバブルとが効率的に混合され、毛髪洗浄効果等が向上し、
特に、網状体を被冠するだけでシャワーヘッドに製造器を装着することができるので、既存のシャワーヘッドに極めて容易に適用することができ、
特にまた、硬質体の網状部又は孔群部を通過した炭酸マイクロバブルが更に網状体を通過することにより更に細分化された微細なマイクロバブル(ナノバブル)となるので、毛髪洗浄効果等が一段と向上し、
炭酸入浴剤が入浴剤収容部内において湯水によって揺動・移動するだけでなく回動したりするため、湯水と広範囲に且つ様々な向きで接触して溶解することになるのでマイクロバブル発生効果が極めて高いこと、
を特徴とする炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【請求項7】
前記硬質体が鉢状であることを特徴とする請求項6に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【請求項8】
前記硬質体が金属製であることを特徴とする請求項6又は7に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【請求項9】
前記網状体が、口部を絞り閉じ可能な巾着袋構成であることを特徴とする請求項6~8のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【請求項10】
前記網状体が、伸縮可能な素材で形成された構成であることを特徴とする請求項9に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0010】
1.シャワーヘッドに設けられた複数の孔群から成る湯水噴出孔の少なくとも一部を被冠する状態で装着され、前記湯水噴出孔から噴出する湯水の噴出経路中に固形の炭酸入浴剤を留置させる入浴剤収容部を有する構成の炭酸マイクロバブル混合水の製造器において、
製造器の本体が、入浴剤収容部及び網状部を有する硬質体、又は入浴剤収容部及び孔群部を有する硬質体であり、
前記入浴剤収容部は、炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせた状態で収容可能な内部容積を有し、
該入浴剤収容部に炭酸入浴剤を収容した状態で、前記硬質体を前記湯水噴出孔に対面させた状態でシャワーヘッドに装着することにより、前記湯水噴出孔から噴出する湯水によって前記炭酸入浴剤が溶解してマイクロバブルと成ると共に噴出する湯水と混合してマイクロバブル混合水を放出可能な構成であり、
前記シャワーヘッドへの本体の装着構成が、前記本体と共に前記シャワーヘッドの少なくとも一部を網状体で被冠することにより該本体をシャワーヘッドに装着する構成であり、
前記入浴剤収容部が、収容される炭酸入浴剤の回転を含む自由運動が可能な内部容積を有する構成であり、
前記硬質体とシャワーヘッドとの間に可撓性を有するアタッチメント部材を介在させて硬質体とシャワーヘッドとを密着可能であり、
炭酸マイクロバブルシャワー専用のシャワーヘッドに付け替えることなく、既存のタイプ・形状・大きさ等の異なる様々な一般的なシャワーヘッドに装着してもマイクロバブル発生効果が噴出する湯水に対して広範囲に及ぶことによって毛髪洗浄効果等を向上させることができ、
入浴剤収容部は炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせた状態で収容可能な内部容積を有するため、湯水噴出孔から噴出する湯水によって炭酸入浴剤が入浴剤収容部内を揺動・移動しながら前記湯水と接触して溶解することになるので、湯水とマイクロバブルとが効率的に混合され、毛髪洗浄効果等が向上し、
特に、網状体を被冠するだけでシャワーヘッドに製造器を装着することができるので、既存のシャワーヘッドに極めて容易に適用することができ、
特にまた、硬質体の網状部又は孔群部を通過した炭酸マイクロバブルが更に網状体を通過することにより更に細分化された微細なマイクロバブル(ナノバブル)となるので、毛髪洗浄効果等が一段と向上し、
炭酸入浴剤が入浴剤収容部内において湯水によって揺動・移動するだけでなく回動したりするため、湯水と広範囲に且つ様々な向きで接触して溶解することになるのでマイクロバブル発生効果が極めて高いこと、
を特徴とする炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0012】
2.前記硬質体が鉢状であることを特徴とする上記1に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0013】
3.前記硬質体が金属製であることを特徴とする上記1又は2に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0015】
4.前記網状体が、口部を絞り閉じ可能な巾着袋構成であることを特徴とする上記1~3のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0016】
5.前記網状体が、伸縮可能な素材で形成された構成であることを特徴とする上記4に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造器。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0017】
6.シャワーヘッドにおける湯水噴出孔から得られる湯水と、該湯水に固形の炭酸入浴剤を溶解させて得られるマイクロバブルとを混合し、マイクロバブル混合水シャワーが得られる炭酸マイクロバブル混合水の製造方法において、
入浴剤収容部及び網状部を有する硬質体、又は入浴剤収容部及び孔群部を有する硬質体を、前記入浴剤収容部に炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせて収容した状態でシャワーヘッドに装着し、前記湯水噴出孔から噴出する湯水を前記入浴剤収容部を通過させることによってマイクロバブル混合水シャワーを得る構成であり、
前記シャワーヘッドへの本体の装着構成が、前記本体と共に前記シャワーヘッドの少なくとも一部を網状体で被冠することにより該本体をシャワーヘッドに装着する構成であり、
前記入浴剤収容部が、収容される炭酸入浴剤の回転を含む自由運動が可能な内部容積を有する構成であり、
前記硬質体とシャワーヘッドとの間に可撓性を有するアタッチメント部材を介在させて硬質体とシャワーヘッドとを密着させる構成であり、
炭酸マイクロバブルシャワー専用のシャワーヘッドに付け替えることなく、既存のタイプ・形状・大きさ等の異なる様々な一般的なシャワーヘッドに装着してもマイクロバブル発生効果が噴出する湯水に対して広範囲に及ぶことによって毛髪洗浄効果等を向上させることができ、
入浴剤収容部は炭酸入浴剤を周囲に余裕を持たせた状態で収容可能な内部容積を有するため、湯水噴出孔から噴出する湯水によって炭酸入浴剤が入浴剤収容部内を揺動・移動しながら前記湯水と接触して溶解することになるので、湯水とマイクロバブルとが効率的に混合され、毛髪洗浄効果等が向上し、
特に、網状体を被冠するだけでシャワーヘッドに製造器を装着することができるので、既存のシャワーヘッドに極めて容易に適用することができ、
特にまた、硬質体の網状部又は孔群部を通過した炭酸マイクロバブルが更に網状体を通過することにより更に細分化された微細なマイクロバブル(ナノバブル)となるので、毛髪洗浄効果等が一段と向上し、
炭酸入浴剤が入浴剤収容部内において湯水によって揺動・移動するだけでなく回動したりするため、湯水と広範囲に且つ様々な向きで接触して溶解することになるのでマイクロバブル発生効果が極めて高いこと、
を特徴とする炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正11】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0019】
7.前記硬質体が鉢状であることを特徴とする上記6に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【手続補正12】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0020】
8.前記硬質体が金属製であることを特徴とする上記6又は7に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【手続補正13】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0021
【補正方法】削除
【補正の内容】
【手続補正14】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
9.前記網状体が、口部を絞り閉じ可能な巾着袋構成であることを特徴とする上記6~8のいずれかに記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【手続補正15】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0023】
10.前記網状体が、伸縮可能な素材で形成された構成であることを特徴とする上記9に記載の炭酸マイクロバブル混合水の製造方法。
【手続補正16】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0024】
請求項1又は6に示す発明によれば、炭酸マイクロバブルシャワー専用のシャワーヘッドに付け替えることなく、既存のタイプ・形状・大きさ等の異なる様々な一般的なシャワーヘッドに装着してもマイクロバブル発生効果が噴出する湯水に対して広範囲に及ぶことによって毛髪洗浄効果等を向上させることができる炭酸マイクロバブルの製造器及び製造方法を提供することができる。
【手続補正17】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
炭酸入浴剤が入浴剤収容部内において湯水によって揺動・移動するだけでなく回動したりするため、湯水と広範囲に且つ様々な向きで接触して溶解することになるのでマイクロバブル発生効果が極めて高い。
【手続補正18】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
請求項2又は7に示す発明によれば、硬質体が鉢状であるため、鉢状の内側である入浴剤収容部の中を隈なく自由に滞ることなく炭酸入浴剤が揺動・移動することができるので、湯水との混合効率が効率的且つ均等になることからマイクロバブル発生効果が著しく高い。
【手続補正19】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
請求項3又は8に示す発明によれば、硬質体が金属製であるため、金網やパンチ板(パンチングメタル等)のように安価に入手し易い材料によって容易に加工形成することができる。
【手続補正20】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0029
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0029】
可撓性を有するアタッチメント部材が、シャワーヘッドと硬質体との間のクッション材として機能するため、様々な形状のシャワーヘッドに安定した状態で装着することが可能である。
【手続補正21】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
請求項4又は9に示す発明によれば、巾着袋構成の網状体を、製造器の本体と共にシャワーヘッドに被冠させた後、口部を絞り閉じするだけで装着することが可能である。
【手続補正22】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0031
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0031】
請求項5又は10に示す発明によれば、網状体が伸縮構成なのでシャワーヘッドへの製造器の本体の装着が容易であるだけでなく、両者の密着性も高い。